JP3475520B2 - 車両のステアリングホイール - Google Patents

車両のステアリングホイール

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JP3475520B2 JP26119994A JP26119994A JP3475520B2 JP 3475520 B2 JP3475520 B2 JP 3475520B2 JP 26119994 A JP26119994 A JP 26119994A JP 26119994 A JP26119994 A JP 26119994A JP 3475520 B2 JP3475520 B2 JP 3475520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のステアリング
ホイールに係り、特にステアリングホイールの深さを小
にするとともにエネルギ吸収効果を向上し得る車両のス
テアリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングホイールにおいて
は、衝突時等に乗員の安全を守るために、衝突時の衝撃
力のエネルギを吸収する吸収材を備えたものがある。
【0003】この吸収材を備えたステアリングホイール
としては、例えば、図7、8に示すものがある。即ち、
図7、8において、102はステアリングホイールであ
る。このステアリングホイール102は、略中央部位に
ステアリングシャフト(図示せず)に取付けられるコア
部104を有している。このコア部104には、ボスプ
レート106が設けられている。このボスプレート10
6は、放射状に延長して握り部108に連結されてい
る。ボスプレート106には、衝突時のエネルギを吸収
する吸収材110が設けられている。この吸収材110
は、例えば、板金プレス成形品である。吸収材110の
上面には、ホーンスイッチを兼ねたパッド112が係合
されている。このパッド112は、硬質樹脂で一体成形
して構成されたもの、あるいは、硬質樹脂の芯材に軟質
樹脂の表皮材を被覆して構成されたものである。
【0004】この図7、8に示すステアリングホイール
102にあっては、パッド112に軸線方向から衝撃力
が加わると、そのエネルギによって吸収材110が変形
しながらその衝撃を吸収するものである。なお、吸収材
110としては、板金プレス成形したものに代えて、硬
質発泡樹脂の固まりとしたもの等がある。
【0005】また、このような吸収材を備えたステアリ
ングホイールとしては、例えば、特開昭61−6034
9号公報に開示されている。この公報に記載のものは、
少なくとも略矩形形状の頂板と該頂板の縁部から対向し
て略直角方向かつ下方に延びる2つの側板とを有するプ
レート構造体と、頂板と2つの側板とで画成される空間
部の横断面を対角方向に延び両端がプレート構造体に取
付けられた補強部材とを備えたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のステ
アリングホイールにあっては、吸収材がステアリングホ
イールの軸線方向に変形しながらエネルギを吸収するの
で、最大のエネルギ吸収効果を得るには、吸収材がいわ
ゆる「底着き」しないことが必要である。
【0007】このため、ステアリングホイールは、軸線
方向に大きくならざるを得ず、つまり、深くならざるを
得ない。従って、ステアリングホイールの設計(意匠)
上の大きな制約となり、ステアリングホイールの設計の
自由度が小さく、また、重量が増加し、しかも、ステア
リング振動が大きくなるという不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、吸収材をステアリングホ
イールスポークにスクリュ及びスプリングによって浮動
支持して設け、前記ステアリングホイールスポークには
ピンの一端側を固着して設け、このピンの対向する位置
の前記吸収材には前記ピンの他端側を挿通する長孔を設
け、この長孔は、前記ピンが挿通される第1の幅と前記
吸収材に軸線方向の衝撃力が加わって該吸収材が変形し
たときに前記ピンによって押し広げられ且つ前記第1の
幅よりも小なる第2の幅とにより形成され、前記吸収材
に軸線方向の衝撃力が加わったときには前記長孔の前記
第2の幅側部位が前記ピンによって押し広げられて変形
することにより前記衝撃力のエネルギを吸収することを
特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、吸収材に軸線方向の
衝撃力が加わって該吸収材が変形したときに、長孔の第
2の幅側部位がピンによって押し広げられながら変形
し、そして、この長孔の第2の幅側部位の変形に伴って
その衝撃力のエネルギが吸収され、これにより、衝撃力
の入力方向(軸線方向)に対して吸収材の吸収方向が異
なり、よって、ステアリングホイールの深さを小さくす
ることができ、この結果、ステアリングホイールの設計
の自由度を大きくし、また、重量を低減し、しかも、ス
テアリング振動を小さくすることができる。
【0010】また、エネルギ吸収位置を各ステアリング
ホイールスポーク上に分散させることができ、パッド上
の任意の位置で安定したエネルギ吸収効果を得ることが
できる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の実施例
を示すものである。図5、6において、2は車両のステ
アリングホイール、4はパッドである。このパッド4
は、鋼板製の芯材6とこの芯材6に被覆された軟質樹脂
製の表皮材8とからなる。
【0012】ステアリングホイール2は、ステアリング
シャフト(図示せず)に取付けられるコア部10を有し
ている。
【0013】このコア部10には、ステアリングホイー
ルスポーク12と裏側カバー14とが設けられている。
【0014】ステアリングホイールスポーク12は、所
定に曲げ変形され、握り部16に連結されている。
【0015】また、このステアリングホイールスポーク
12には、衝撃力のエネルギを吸収する吸収材として機
能するパッド4の芯材6がスクリュ18及びスプリング
たるコイルスプリング20によって浮動支持される。こ
の芯材6は、ステアリングホイールスポーク12の所定
に変形された部位と略平行に配設される。
【0016】スクリュ18は、図1、2に示す如く、芯
材6に形成した一定の幅W1 のスクリュ用長孔22に挿
通され、先端側のねじ部18bがステアリングホイール
スポーク12のねじ孔24に螺着される。スクリュ用長
孔22は、図2に示す如く、スクリュ18を挿通すべく
所定幅W1 に形成されている。スクリュ18のスクリュ
頭部18aと芯材6間には、ワッシャ26が介設されて
いる。
【0017】コイルスプリング20は、スクリュ18に
外装され、芯材6とステアリングホイールスポーク12
間に配設される。
【0018】これにより、吸収材として機能する芯材6
は、ステアリングホイールスポーク12に浮動支持され
る。
【0019】このスクリュ18よりも外方のステアリン
グホイールスポーク12には、ピン28の一端側である
ピン頭部28aが固着される。このピン28は、高い剛
性を有しており、スクリュ18と略平行に配置され、ス
テアリングホイールスポーク12のピン用孔30に挿通
され、他端側が芯材6側に指向している。
【0020】このピン28の対向する位置の芯材6に
は、ピン28の他端側を挿通する長孔であるピン用長孔
32が設けられる。このピン用長孔32は、前記スクリ
ュ用長孔22に連設され、このピン28の位置において
ピン28の他端側を挿通すべくスクリュ用長孔22の幅
1 よりも少許大きな幅W2 に形成されている。
【0021】しかし、このピン用長孔32は、図2に示
す如く、ピン28側から離間するに従って、つまり、握
り部16側に指向して漸次幅が小さくなるように、先細
りに形成されている。即ち、このピン用長孔32は、ピ
ン28側で該ピン28が挿通される第1の幅W2(図2
参照)と、芯材6に軸線方向の衝撃力が加わって該芯材
6が変形したときに(図3、4参照)、ピン28によっ
て押し広げられ且つ前記第1の幅W2よりも小なる第2
の幅W3とにより、先細りで、長さL1に形成されてい
る(図2参照)。
【0022】また、このピン用長孔32には、前記第2
の幅W3側で、該第2の幅W3よりも小なる第3の幅W
4で且つ所定長さL2のスリット34が芯材6に形成さ
れて連設される。
【0023】前記ピン28の他端側には、芯材6に当接
する係止部36が設けられている。
【0024】また、スクリュ18よりも内側でステアリ
ングホイールスポーク12には、スポーク側ホーン接点
38aが設けられている。このスポーク側ホーン接点3
8aに対向する芯材6には、芯材側ホーン接点38bが
設けられている。このスポーク側ホーン接点38aと芯
材側ホーン接点38bとは、ホーンスイッチ38を構成
するものである。
【0025】次に、この実施例の作用を説明する。
【0026】図3、4に示す如く、軸線方向でパッド4
に強い衝撃力が加わると、芯材6は、ピン用長孔32の
第2の幅W3側部位がピン28によって押し広げられな
がら変形し、このピン用長孔32の第2の幅W3側部位
の変形に伴ってその衝撃力のエネルギを吸収する。そし
て、さらに、ピン用長孔32の第2の幅W3の端部位が
ピン28に接触してから以後に、芯材6は、ピン28に
よってスリット34に沿って切裂かれながら、エネルギ
を吸収する(図4参照)。
【0027】この結果、衝撃力の入力方向に対して吸収
材である芯材6の吸収方向を異ならしめることができ、
つまり、衝撃が軸線方向にあると、吸収方向が軸線方向
に対して略直角方向(横方向)になるので、ステアリン
グホイール2の深さを従来のものよりも小さくすること
ができる。
【0028】このように、ステアリングホイール2の深
さを小さくしてもエネルギの吸収が大きいので、ステア
リングホイール2の設計(意匠)の自由度を大きくする
ことができ、また、重量を低減し、しかも、ステアリン
グ振動を小さくすることができる。
【0029】また、従来、吸収材の中心と中心から離れ
た位置とでは衝撃力のエネルギの吸収効率が大きく異な
っていたが、この実施例によれば、衝撃力のエネルギの
吸収位置を各ステアリングホイールスポーク12上に分
散させることができ、つまり、ステアリングホイールス
ポーク12の本数に対応した複数の箇所に前記ピン28
と前記ピン用長孔32とが夫々設けられ、この各ステア
リングホイールスポーク12に対応した各ピン28と各
ピン用長孔32とにより衝撃力のエネルギの吸収位置を
分散させ、パッド4上の任意の位置で安定したエネルギ
吸収効果を得ることができる。
【0030】更に、吸収材を芯材6としたことにより、
吸収材を別途に不要とし、部品点数を低減し、構成を簡
単とし、しかも、廉価とすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細な説明から明かなようにこの発
明によれば、吸収材をステアリングホイールスポークに
スクリュ及びスプリングによって浮動支持して設け、ス
テアリングホイールスポークにはピンの一端側を固着し
て設け、このピンの対向する位置の吸収材には前記ピン
の他端側を挿通する長孔を設け、この長孔は、ピンが挿
通される第1の幅と吸収材に軸線方向の衝撃力が加わっ
て該吸収材が変形したときにピンによって押し広げられ
且つ第1の幅よりも小なる第2の幅とにより形成され、
吸収材に軸線方向の衝撃力が加わったときには長孔の第
2の幅側部位がピンによって押し広げられて変形するこ
とにより衝撃力のエネルギを吸収することから、衝撃力
の入力方向(軸線方向)に対して吸収材の吸収方向が異
なり、よって、ステアリングホイールの深さを小さくす
ることができ、この結果、ステアリングホイールの設計
の自由度を大きくし、また、重量を低減し、しかも、ス
テアリング振動を小さくし得る。
【0032】また、エネルギ吸収位置を各ステアリング
ホイールスポーク上に分散させることができ、パッド上
の任意の位置で安定したエネルギ吸収効果を得る。
【0033】更に、吸収材をパッドの芯材としたことに
より、吸収材を別途に不要とし、部品点数を低減し、構
成を簡単とし、しかも、廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリングホイールの拡大断面図である。
【図2】ステアリングホイールの一部拡大平面図であ
る。
【図3】衝撃力が作用したステアリングホイールの拡大
断面図である。
【図4】衝撃力が作用したステアリングホイールの一部
拡大平面図である。
【図5】ステアリングホイールの平面図である。
【図6】ステアリングホイールの断面図である。
【図7】従来のステアリングホイールの平面図である。
【図8】従来のステアリングホイールの断面図である。
【符号の説明】
2 ステアリングホイール 4 パッド 6 芯材 12 ステアリングホイールスポーク 16 握り部 18 スクリュ 20 スプリング 28 ピン 32 ピン用長孔 34 スリット 38 ホーンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/28 B60R 21/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収材をステアリングホイールスポーク
    にスクリュ及びスプリングによって浮動支持して設け、
    前記ステアリングホイールスポークにはピンの一端側を
    固着して設け、このピンの対向する位置の前記吸収材に
    は前記ピンの他端側を挿通する長孔を設け、この長孔
    は、前記ピンが挿通される第1の幅と前記吸収材に軸線
    方向の衝撃力が加わって該吸収材が変形したときに前記
    ピンによって押し広げられ且つ前記第1の幅よりも小な
    る第2の幅とにより形成され、前記吸収材に軸線方向の
    衝撃力が加わったときには前記長孔の前記第2の幅側部
    位が前記ピンによって押し広げられて変形することによ
    り前記衝撃力のエネルギを吸収することを特徴とする車
    両のステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングホイールスポークは、
    握り部に連結され、前記長孔は、前記ピン側から前記握
    り部側に指向して漸次幅が小さくなるように、先細りに
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両
    のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 前記長孔には、前記第2の幅側で、該第
    2の幅よりも小なる第3の幅で且つ所定長さのスリット
    が連設されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の
    ステアリングホイール。
  4. 【請求項4】 前記吸収材は、パッドの芯材であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両
    のステアリングホイール。
  5. 【請求項5】 前記ピンと前記長孔とは、前記ステアリ
    ングホイールスポークの本数に対応した複数の箇所に設
    けられ、前記衝撃力のエネルギの吸収位置を分散させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    車両のステアリングホイール。
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