JP3475264B2 - 椎茸菌の植付け装置 - Google Patents
椎茸菌の植付け装置Info
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- JP3475264B2 JP3475264B2 JP36976497A JP36976497A JP3475264B2 JP 3475264 B2 JP3475264 B2 JP 3475264B2 JP 36976497 A JP36976497 A JP 36976497A JP 36976497 A JP36976497 A JP 36976497A JP 3475264 B2 JP3475264 B2 JP 3475264B2
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- Japan
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- chip
- tip
- planting
- support table
- chips
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は椎茸菌の植付け装
置及びその原木送り装置に関し、特に穴あけ及び植付け
の一連の作業を大きな労力を必要とせず、しかも連続し
て行えるようにした装置に関する。
置及びその原木送り装置に関し、特に穴あけ及び植付け
の一連の作業を大きな労力を必要とせず、しかも連続し
て行えるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】椎茸栽培を行う場合、おがくずを円柱状
のチップに圧縮成形し、該チップを椎茸菌を含む溶液に
含浸させる一方、椎、栗、櫟等の原木の長手方向及び周
方向の所定間隔毎に多数の植込穴をあけ、複数の各植込
穴にチップを押し込む方法が採用されているが、かかる
作業を全て手作業で行うのは非常に煩雑である。
のチップに圧縮成形し、該チップを椎茸菌を含む溶液に
含浸させる一方、椎、栗、櫟等の原木の長手方向及び周
方向の所定間隔毎に多数の植込穴をあけ、複数の各植込
穴にチップを押し込む方法が採用されているが、かかる
作業を全て手作業で行うのは非常に煩雑である。
【0003】そこで、押圧装置の植込筒を原木の植込穴
に押し付け、植込筒内に装填したコマ菌を押圧射出する
ようにした装置(特開昭58−146210号公報参
照)、椎茸菌とおがくずとをエアシリンダにより押し出
すことにより植付けるようにした装置(実開昭55−1
0418号公報参照)、が提案されている。
に押し付け、植込筒内に装填したコマ菌を押圧射出する
ようにした装置(特開昭58−146210号公報参
照)、椎茸菌とおがくずとをエアシリンダにより押し出
すことにより植付けるようにした装置(実開昭55−1
0418号公報参照)、が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来公報
記載の装置はいずれも植込穴を形成する作業と椎茸菌を
植付ける作業とが別工程であり、しかも押圧装置を手で
支えた状態で植付け作業を行う必要があるので、作業者
の負担が大きく、作業効率が低いという問題があった。
記載の装置はいずれも植込穴を形成する作業と椎茸菌を
植付ける作業とが別工程であり、しかも押圧装置を手で
支えた状態で植付け作業を行う必要があるので、作業者
の負担が大きく、作業効率が低いという問題があった。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑み、穴あけ及
び植付けの一連の作業を大きな労力を必要とせず、しか
も連続して行えるようにした椎茸菌の植付け装置を提供
することを課題とする。
び植付けの一連の作業を大きな労力を必要とせず、しか
も連続して行えるようにした椎茸菌の植付け装置を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る椎
茸菌の植付け装置は、原木に植込穴を形成し、該植込穴
に椎茸菌を含むチップを植付けるようにした椎茸菌の植
付け装置において、床面上に設置される固定ベッドと、
該固定ベッド上に支持され、原木を大略水平に支持する
テーブルと、上記固定ベッドと支持テーブルとの間に設
けられ、1個のチップの植付けの終了に同期して上記支
持テーブルを所定ピッチに送るテーブル送り機構と、上
記固定ベッドに略垂直に延びて固定された支柱と、該支
柱に昇降自在にかつ上昇方向に付勢して支持され、第1
のレバーの操作にて下降される函体と、該函体に昇降自
在にかつ上昇方向に付勢して支持され、第2の操作レバ
ーの操作にて下降されて上記原木に植込穴を形成する穿
設機と、上記函体に支持され、上記植込穴に指向する射
出口を有する進退可能な筒状のノズル、複数のチップを
収納可能でかつ上記穿設機の下降動作に連動して傾動さ
れてチップを1個ずつ送り出す送出口を有するホッパ、
上記送出口から送出されたチップを上記ノズル内に装填
する移送ダクト、及び上記穿設機の上昇動作に連動して
作動されて上記ノズル内のチップを上記植込穴内に押し
出す押出機構から構成される植込機と、を備えたことを
特徴とする。
茸菌の植付け装置は、原木に植込穴を形成し、該植込穴
に椎茸菌を含むチップを植付けるようにした椎茸菌の植
付け装置において、床面上に設置される固定ベッドと、
該固定ベッド上に支持され、原木を大略水平に支持する
テーブルと、上記固定ベッドと支持テーブルとの間に設
けられ、1個のチップの植付けの終了に同期して上記支
持テーブルを所定ピッチに送るテーブル送り機構と、上
記固定ベッドに略垂直に延びて固定された支柱と、該支
柱に昇降自在にかつ上昇方向に付勢して支持され、第1
のレバーの操作にて下降される函体と、該函体に昇降自
在にかつ上昇方向に付勢して支持され、第2の操作レバ
ーの操作にて下降されて上記原木に植込穴を形成する穿
設機と、上記函体に支持され、上記植込穴に指向する射
出口を有する進退可能な筒状のノズル、複数のチップを
収納可能でかつ上記穿設機の下降動作に連動して傾動さ
れてチップを1個ずつ送り出す送出口を有するホッパ、
上記送出口から送出されたチップを上記ノズル内に装填
する移送ダクト、及び上記穿設機の上昇動作に連動して
作動されて上記ノズル内のチップを上記植込穴内に押し
出す押出機構から構成される植込機と、を備えたことを
特徴とする。
【0007】本発明の特徴の1つは第1の操作レバーの
操作によって植付け装置本体を下降させ、第2の操作レ
バーの操作にて穿設機を下降させて原木に植込穴をあ
け、第2の操作レバーの下降動作に連動して植込機を作
動させ、穿設機が上昇した時に植込穴にチップを押し込
むようにした点にある。これにより、植込穴の穿設から
チップの植込みまでの一連の作業を簡単かつ軽快に行う
ことができる。また、穿設機と植込機とを組み合わせた
装置も新規である。
操作によって植付け装置本体を下降させ、第2の操作レ
バーの操作にて穿設機を下降させて原木に植込穴をあ
け、第2の操作レバーの下降動作に連動して植込機を作
動させ、穿設機が上昇した時に植込穴にチップを押し込
むようにした点にある。これにより、植込穴の穿設から
チップの植込みまでの一連の作業を簡単かつ軽快に行う
ことができる。また、穿設機と植込機とを組み合わせた
装置も新規である。
【0008】即ち、本発明によれば、原木に植込穴を形
成し、該植込穴に椎茸菌を含むチップを植付けるように
した椎茸菌の植付け装置において、固定構造物に略垂直
に延びて固定される支柱と、該支柱に昇降自在にかつ上
昇方向に付勢して支持され、第1のレバーの操作にて下
降される函体と、該函体に昇降自在にかつ上昇方向に付
勢して支持され、第2の操作レバーの操作にて下降され
て上記原木に植込穴を形成する穿設機と、上記函体に支
持され、上記植込穴に指向する射出口を有する進退可能
な筒状のノズル、複数のチップを収納可能でかつ上記穿
設機の下降動作に連動して傾動されてチップを1個ずつ
送り出す送出口を有するホッパ、上記送出口から送出さ
れたチップを上記ノズル内に装填する移送ダクト、及び
上記穿設機の上昇動作に連動して作動されて上記ノズル
内のチップを上記植込穴内に押し出す押出機構から構成
される植込機と、を備えたことを特徴とする椎茸菌の植
付け装置を提供することができる。
成し、該植込穴に椎茸菌を含むチップを植付けるように
した椎茸菌の植付け装置において、固定構造物に略垂直
に延びて固定される支柱と、該支柱に昇降自在にかつ上
昇方向に付勢して支持され、第1のレバーの操作にて下
降される函体と、該函体に昇降自在にかつ上昇方向に付
勢して支持され、第2の操作レバーの操作にて下降され
て上記原木に植込穴を形成する穿設機と、上記函体に支
持され、上記植込穴に指向する射出口を有する進退可能
な筒状のノズル、複数のチップを収納可能でかつ上記穿
設機の下降動作に連動して傾動されてチップを1個ずつ
送り出す送出口を有するホッパ、上記送出口から送出さ
れたチップを上記ノズル内に装填する移送ダクト、及び
上記穿設機の上昇動作に連動して作動されて上記ノズル
内のチップを上記植込穴内に押し出す押出機構から構成
される植込機と、を備えたことを特徴とする椎茸菌の植
付け装置を提供することができる。
【0009】ホッパはその傾動によって1個のチップを
送出できればどのような構造でもよく、傾動時にシャッ
ターが開いて1個のチップを送出する構造を採用するこ
とができる。しかし、かかる構造は構造が複雑になりや
すい。そこで、ホッパの底壁には複数のチップを連なる
ように収納する凹溝を形成し、該凹溝の先端部位には上
記送出口を形成し、該送出口の底部位には小突起を形成
してホッパの傾動による衝撃にて1個のチップの送出を
許容するがそれに続くチップの送出を規制するようにな
すのが好ましい。
送出できればどのような構造でもよく、傾動時にシャッ
ターが開いて1個のチップを送出する構造を採用するこ
とができる。しかし、かかる構造は構造が複雑になりや
すい。そこで、ホッパの底壁には複数のチップを連なる
ように収納する凹溝を形成し、該凹溝の先端部位には上
記送出口を形成し、該送出口の底部位には小突起を形成
してホッパの傾動による衝撃にて1個のチップの送出を
許容するがそれに続くチップの送出を規制するようにな
すのが好ましい。
【0010】移送ダクトは傾動したホッパの送出口がそ
の挿入口に接近して送出されたチップを直接受ける構造
でもよい。また、チップを植込穴に押し込む場合、円滑
かつ確実に押し込めるようにチップの先端側を小径に形
成する。従って、チップがノズル内に逆向きに装填され
ると、チップを植込穴に上手く押し込むことができない
おそれがあり、移送ダクトにチップを正確な向きで案内
する必要がある。そこで、ホッパの送出口の下方に配置
され、送出されたチップを受けて横向きに位置決めする
受け板と、該受け板の背後に設けられ、第1又は第2の
操作レバーの操作開始時に受け板上のチップを移送ダク
トの挿入口に送るチップ送り機構と、受け板の移送ダク
トの挿入口近傍の配置され、チップ送り機構によって送
られるチップを横向きのまま移送ダクトの挿入口に案内
するガイド部材とを更に備えるのがよい。
の挿入口に接近して送出されたチップを直接受ける構造
でもよい。また、チップを植込穴に押し込む場合、円滑
かつ確実に押し込めるようにチップの先端側を小径に形
成する。従って、チップがノズル内に逆向きに装填され
ると、チップを植込穴に上手く押し込むことができない
おそれがあり、移送ダクトにチップを正確な向きで案内
する必要がある。そこで、ホッパの送出口の下方に配置
され、送出されたチップを受けて横向きに位置決めする
受け板と、該受け板の背後に設けられ、第1又は第2の
操作レバーの操作開始時に受け板上のチップを移送ダク
トの挿入口に送るチップ送り機構と、受け板の移送ダク
トの挿入口近傍の配置され、チップ送り機構によって送
られるチップを横向きのまま移送ダクトの挿入口に案内
するガイド部材とを更に備えるのがよい。
【0011】また、チップを先端側が小径となった形状
となし、移送ダクトの挿入口にはチップ送り機構によっ
て横向きで送られたチップの中央部位に当接してチップ
の後端側が自重により下向きに落下するように案内する
案内片を架設し、移送ダクトの内壁には落下したチップ
の後端面に当接して該チップの向きを反転させる突起を
形成するのがよい。
となし、移送ダクトの挿入口にはチップ送り機構によっ
て横向きで送られたチップの中央部位に当接してチップ
の後端側が自重により下向きに落下するように案内する
案内片を架設し、移送ダクトの内壁には落下したチップ
の後端面に当接して該チップの向きを反転させる突起を
形成するのがよい。
【0012】また、原木は曲がっていることが多い。か
かる原木に一定深さの植込穴を形成する場合、函体を原
木に対して一定の高さに下降させる必要がある。そこ
で、函体には第1の操作レバーの操作にて函体とともに
下降して支持テーブル上の原木と当接する位置決め片を
固定するのがよい。
かる原木に一定深さの植込穴を形成する場合、函体を原
木に対して一定の高さに下降させる必要がある。そこ
で、函体には第1の操作レバーの操作にて函体とともに
下降して支持テーブル上の原木と当接する位置決め片を
固定するのがよい。
【0013】さらに、椎茸菌の植付け装置における原木
の送り装置も新規である。即ち、本発明によれば、原木
に植込穴を形成し、該植込穴に椎茸菌を含む大略円柱状
のチップを植付けるようにした椎茸菌植付け装置に用い
られる原木送り装置であって、床面上に設置される固定
ベッドと、該固定ベッド上に支持され、原木を大略水平
に支持するテーブルと、上記固定ベッドと支持テーブル
との間に設けられ、1個のチップの植付けの終了に同期
して上記支持テーブルを所定ピッチに送るテーブル送り
機構と、を備えたことを特徴とする椎茸菌植付け装置の
原木送り装置を提供することができる。
の送り装置も新規である。即ち、本発明によれば、原木
に植込穴を形成し、該植込穴に椎茸菌を含む大略円柱状
のチップを植付けるようにした椎茸菌植付け装置に用い
られる原木送り装置であって、床面上に設置される固定
ベッドと、該固定ベッド上に支持され、原木を大略水平
に支持するテーブルと、上記固定ベッドと支持テーブル
との間に設けられ、1個のチップの植付けの終了に同期
して上記支持テーブルを所定ピッチに送るテーブル送り
機構と、を備えたことを特徴とする椎茸菌植付け装置の
原木送り装置を提供することができる。
【0014】テーブル送り機構は支持テーブルをピッチ
送りできればどのような構造でもよく、例えばエアーシ
リンダや油圧シリンダによって構成することができる
が、支持テーブル及び固定ベッドの一方に送り方向に延
びて設けられたラックと、支持テーブル及び固定ベッド
の他方に設けられてラックに噛合するピニオンギヤと、
1個のチップの植付けの終了に同期して作動され、支持
テーブルが原木の長手方向に沿って所定ピッチ移動する
ようにピニオンギヤを回転させる駆動機構と、から構成
することができる。この駆動機構には例えば駆動モータ
を採用できるが、ピニオンギアにレバーを例えばラチェ
ット機構等を介して一定方向に回転操作可能に連携さ
せ、該レバーをエアーシリンダ等で繰り返し揺動操作し
てピニオンギアを回転させる構造とすることもできる。
送りできればどのような構造でもよく、例えばエアーシ
リンダや油圧シリンダによって構成することができる
が、支持テーブル及び固定ベッドの一方に送り方向に延
びて設けられたラックと、支持テーブル及び固定ベッド
の他方に設けられてラックに噛合するピニオンギヤと、
1個のチップの植付けの終了に同期して作動され、支持
テーブルが原木の長手方向に沿って所定ピッチ移動する
ようにピニオンギヤを回転させる駆動機構と、から構成
することができる。この駆動機構には例えば駆動モータ
を採用できるが、ピニオンギアにレバーを例えばラチェ
ット機構等を介して一定方向に回転操作可能に連携さ
せ、該レバーをエアーシリンダ等で繰り返し揺動操作し
てピニオンギアを回転させる構造とすることもできる。
【0015】また、椎茸菌は原木の長手方向だけではな
く、周方向にも所定間隔で植付けを行う。そこで、テー
ブル送り機構は支持テーブルが送り終端に達した時に支
持テーブルを始端位置に復帰させるようにするのがよ
い。しかも、支持テーブルの長手方向の両端部位に設け
られ、原木を受ける受け溝を有する受け部材と、テーブ
ル送り機構による支持テーブルの始端位置復帰時に原木
を受け溝から上昇させて回転させるローラ昇降駆動機構
とを更に備えるのが好ましい。
く、周方向にも所定間隔で植付けを行う。そこで、テー
ブル送り機構は支持テーブルが送り終端に達した時に支
持テーブルを始端位置に復帰させるようにするのがよ
い。しかも、支持テーブルの長手方向の両端部位に設け
られ、原木を受ける受け溝を有する受け部材と、テーブ
ル送り機構による支持テーブルの始端位置復帰時に原木
を受け溝から上昇させて回転させるローラ昇降駆動機構
とを更に備えるのが好ましい。
【0016】
【作用及び発明の効果】椎茸菌の植付け作業を行う場
合、支持テーブルに原木を載置し、第1の操作レバーを
操作して函体を下降させた後、第2の操作レバーを操作
して穿設機によって植込穴を穿設する。第2の操作レバ
ーを弛めて穿設機が上昇を開始すると、ノズルが自動的
に前進し、これによりノズルの射出口が植込穴に臨むこ
ととなる。次に、押出機構が作動してノズル内のチップ
を押圧して植込穴に植え付ける。この場合、ノズルには
第2の操作レバーの操作と連動してホッパが傾動してチ
ップが送出され、移送ダクトを介して自動的に装填され
ている。こうして椎茸菌の植付けが済むと、第1の操作
レバーを弛めると、函体が上昇し、これと連動して支持
テーブルが所定ピッチだけ移動するので、後は上記同様
に植込穴を形成し、チップを植付けることができる。
合、支持テーブルに原木を載置し、第1の操作レバーを
操作して函体を下降させた後、第2の操作レバーを操作
して穿設機によって植込穴を穿設する。第2の操作レバ
ーを弛めて穿設機が上昇を開始すると、ノズルが自動的
に前進し、これによりノズルの射出口が植込穴に臨むこ
ととなる。次に、押出機構が作動してノズル内のチップ
を押圧して植込穴に植え付ける。この場合、ノズルには
第2の操作レバーの操作と連動してホッパが傾動してチ
ップが送出され、移送ダクトを介して自動的に装填され
ている。こうして椎茸菌の植付けが済むと、第1の操作
レバーを弛めると、函体が上昇し、これと連動して支持
テーブルが所定ピッチだけ移動するので、後は上記同様
に植込穴を形成し、チップを植付けることができる。
【0017】従って、本発明によれば、植込穴の形成作
業とチップの植付け作業を連続して、しかも第1、第2
のレバー操作のみで行うことができるので、作業効率を
向上できるばかりでなく、労力負担を軽減できる。
業とチップの植付け作業を連続して、しかも第1、第2
のレバー操作のみで行うことができるので、作業効率を
向上できるばかりでなく、労力負担を軽減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図9は本発明に係
る椎茸菌の植付け装置の好ましい実施形態を示す。椎茸
菌の植付け装置1において、床面上には固定ベット2が
設置され、該固定ベット2には矩形板状の支持テーブル
3が移動可能に支持され、又固定ベッド2には支柱4が
垂直上方に延びて固定され、該支柱4には穿設機5と植
付機6とが収納されたボックス(函体)7が昇降可能に
支持されている。
図面に基づいて説明する。図1ないし図9は本発明に係
る椎茸菌の植付け装置の好ましい実施形態を示す。椎茸
菌の植付け装置1において、床面上には固定ベット2が
設置され、該固定ベット2には矩形板状の支持テーブル
3が移動可能に支持され、又固定ベッド2には支柱4が
垂直上方に延びて固定され、該支柱4には穿設機5と植
付機6とが収納されたボックス(函体)7が昇降可能に
支持されている。
【0019】固定ベッド2はL形鋼板8を枠状に組付け
てなる上側フレーム2aと下側フレーム2bとを複数本
の脚部2cで接続した直方体状をなし、上側フレーム2
aのL形鋼板8、8間に支持テーブル3が摺動可能に載
置されている。この支持テーブル3の上面の長手方向両
端部位にはV字状の受け溝13aを有する箱状の受け部
材13が固定され、該受け溝13a間には椎、栗、櫟等
の栽培用原木Aが架け渡して載置されるようになってい
る。
てなる上側フレーム2aと下側フレーム2bとを複数本
の脚部2cで接続した直方体状をなし、上側フレーム2
aのL形鋼板8、8間に支持テーブル3が摺動可能に載
置されている。この支持テーブル3の上面の長手方向両
端部位にはV字状の受け溝13aを有する箱状の受け部
材13が固定され、該受け溝13a間には椎、栗、櫟等
の栽培用原木Aが架け渡して載置されるようになってい
る。
【0020】また、支持テーブル3にはテーブル送り機
構9が設けられている。このテーブル送り機構9では支
持テーブル3の下面にラック10が長手方向に延びて取
付けられ、該ラック10にはピニオンギヤ11が噛合さ
れ、該ピニオンギヤ11を回転駆動するモータ12が固
定ベッド2に取付けられており、支持テーブル3は原木
Aの長手方向に沿って所定の植付けピッチごとに移動さ
れる。
構9が設けられている。このテーブル送り機構9では支
持テーブル3の下面にラック10が長手方向に延びて取
付けられ、該ラック10にはピニオンギヤ11が噛合さ
れ、該ピニオンギヤ11を回転駆動するモータ12が固
定ベッド2に取付けられており、支持テーブル3は原木
Aの長手方向に沿って所定の植付けピッチごとに移動さ
れる。
【0021】また、受け部材13内には図3に示すよう
に、原木Aを受け溝13aから持ち上げて所定角度だけ
回転させるローラ昇降駆動機構15が設けられている。
このローラ昇降駆動機構15ではエアシリンダ16のロ
ッド17の先端にローラ18が軸支される一方、ローラ
18には駆動モータ(図示せず)が連結され、ローラ1
8の上昇時に駆動モータが作動してローラ18を所定角
度だけ回転させるようになっている。
に、原木Aを受け溝13aから持ち上げて所定角度だけ
回転させるローラ昇降駆動機構15が設けられている。
このローラ昇降駆動機構15ではエアシリンダ16のロ
ッド17の先端にローラ18が軸支される一方、ローラ
18には駆動モータ(図示せず)が連結され、ローラ1
8の上昇時に駆動モータが作動してローラ18を所定角
度だけ回転させるようになっている。
【0022】また、ボックス7では植付機5を収納した
ボックス本体7aに穿設機6を収納した副ボックス7b
が昇降自在に支持されるとともに、副ボックス7bはコ
イルばね(図示せず)によって上昇方向に引っ張り付勢
され、又ボックス本体7aは軸受20a、20bによっ
て支柱4に昇降自在に支持されている。このボックス本
体7aは支柱4の上端に固定されたブラケット4aとボ
ックス本体7a内の底壁との間に架設された複数本のコ
イルばね21によって懸吊されて上昇方向に付勢されて
いる。
ボックス本体7aに穿設機6を収納した副ボックス7b
が昇降自在に支持されるとともに、副ボックス7bはコ
イルばね(図示せず)によって上昇方向に引っ張り付勢
され、又ボックス本体7aは軸受20a、20bによっ
て支柱4に昇降自在に支持されている。このボックス本
体7aは支柱4の上端に固定されたブラケット4aとボ
ックス本体7a内の底壁との間に架設された複数本のコ
イルばね21によって懸吊されて上昇方向に付勢されて
いる。
【0023】また、ボックス本体7aの側壁には第1の
ハンドルレバー(第1の操作レバー)22が上下回動自
在に軸支され、該ハンドルレバー22の後端と下側の軸
受20bとはリンク23で連結されており、第1のハン
ドルレバー22を下方に回動させることによりボックス
7がコイルばね21のばね力に抗して下降し、ハンドル
レバー22を弛めることによりコイルばね21の付勢力
で上昇するようになっている。
ハンドルレバー(第1の操作レバー)22が上下回動自
在に軸支され、該ハンドルレバー22の後端と下側の軸
受20bとはリンク23で連結されており、第1のハン
ドルレバー22を下方に回動させることによりボックス
7がコイルばね21のばね力に抗して下降し、ハンドル
レバー22を弛めることによりコイルばね21の付勢力
で上昇するようになっている。
【0024】また、ボックス本体7aの底面には斜め下
方に延びるガイド片(位置決め片)25が斜め下方に延
びて固定され、該ガイド片25を原木Aに当接させるこ
とによってボックス7の下降位置を位置決めするように
なっている。また、ボックス7の後壁には後述する各エ
アシリンダに高圧空気を供給する切り換え弁19が取付
けられ、該切り換え弁19にはコンプレッサ(図示せ
ず)から延びるエアーホースが接続されている。
方に延びるガイド片(位置決め片)25が斜め下方に延
びて固定され、該ガイド片25を原木Aに当接させるこ
とによってボックス7の下降位置を位置決めするように
なっている。また、ボックス7の後壁には後述する各エ
アシリンダに高圧空気を供給する切り換え弁19が取付
けられ、該切り換え弁19にはコンプレッサ(図示せ
ず)から延びるエアーホースが接続されている。
【0025】また、穿設機6は副ボックス7b内に配置
された駆動モータ(図示せず)により回転される昇降可
能な主軸26の下端にチャック27を介してドリル28
を着脱可能に装着して構成され、該ドリル28はガイド
片25の先端部に臨んでいる。また、副ボックス7bの
側壁にはドリルレバー(第2の操作レバー)29が上下
回動自在に軸支され、該ドリルレバー29を上下方向に
回動させることによりドリル28が下降して原木Aに植
込穴Bを形成するようになっている。
された駆動モータ(図示せず)により回転される昇降可
能な主軸26の下端にチャック27を介してドリル28
を着脱可能に装着して構成され、該ドリル28はガイド
片25の先端部に臨んでいる。また、副ボックス7bの
側壁にはドリルレバー(第2の操作レバー)29が上下
回動自在に軸支され、該ドリルレバー29を上下方向に
回動させることによりドリル28が下降して原木Aに植
込穴Bを形成するようになっている。
【0026】他方、植付機5は図4ないし図7に示され
るように、主として植込穴Bに指向するように配置され
たノズル30と、多数のチップ31を収納するホッパ3
2と、該ホッパ32から送出されたチップ31を上記ノ
ズル30に装填する移送ダクト33と、該ノズル30内
に装填されたチップ31を植込穴B内に押し出す押出機
構34とを備えて主として構成されている。
るように、主として植込穴Bに指向するように配置され
たノズル30と、多数のチップ31を収納するホッパ3
2と、該ホッパ32から送出されたチップ31を上記ノ
ズル30に装填する移送ダクト33と、該ノズル30内
に装填されたチップ31を植込穴B内に押し出す押出機
構34とを備えて主として構成されている。
【0027】ノズル30は先端に射出口30aを有する
円筒状をなし、該ノズル30の側壁には装填開口30b
が開口されている。また、ボックス本体7aのノズル3
0に臨む部分には開口7cが形成されている。
円筒状をなし、該ノズル30の側壁には装填開口30b
が開口されている。また、ボックス本体7aのノズル3
0に臨む部分には開口7cが形成されている。
【0028】押出機構34は高圧空気が供給されるエア
シリンダ35内にシリンダロッド36を進退自在に挿入
し、該シリンダロッド36の下端部を上記ノズル30内
に挿入して構成されている。また、押出機構34は原木
Aに植込穴Bを形成した後、ドリルレバー29を弛める
ことによって作動するように構成され、シリンダロッド
36の前進とともにノズル30が下降し、該ノズル30
の射出口30aが原木Aに当接し、この状態でシリンダ
ロッド36がさらに前進するとチップ31が植込穴B内
に押出されるようになっている。
シリンダ35内にシリンダロッド36を進退自在に挿入
し、該シリンダロッド36の下端部を上記ノズル30内
に挿入して構成されている。また、押出機構34は原木
Aに植込穴Bを形成した後、ドリルレバー29を弛める
ことによって作動するように構成され、シリンダロッド
36の前進とともにノズル30が下降し、該ノズル30
の射出口30aが原木Aに当接し、この状態でシリンダ
ロッド36がさらに前進するとチップ31が植込穴B内
に押出されるようになっている。
【0029】チップ31はおがくずを先端部分31aが
小径となった円柱状に圧縮成形し、椎茸菌を含む溶液に
浸漬することによって椎茸菌を含有させて製作され、先
端部分31aから植込穴Bに容易に植付けを行えるよう
になっている。
小径となった円柱状に圧縮成形し、椎茸菌を含む溶液に
浸漬することによって椎茸菌を含有させて製作され、先
端部分31aから植込穴Bに容易に植付けを行えるよう
になっている。
【0030】ホッパ32は上方に開口する投入口32a
を有する長方形箱状のもので、該ホッパ32の底壁には
長手方向に延びる凹溝32bが長手方向に延びて形成さ
れ、該凹溝32b内にはチップ31が一列に連なって収
納されるようになっている。この凹溝32bの先端部位
には送出口32cが形成され、該送出口32cには小突
起部が形成されており、ホッパ32の傾動にて1個のチ
ップ31が送り出されるが、これに続くチップ31の送
り出しが規制されるようになっている。
を有する長方形箱状のもので、該ホッパ32の底壁には
長手方向に延びる凹溝32bが長手方向に延びて形成さ
れ、該凹溝32b内にはチップ31が一列に連なって収
納されるようになっている。この凹溝32bの先端部位
には送出口32cが形成され、該送出口32cには小突
起部が形成されており、ホッパ32の傾動にて1個のチ
ップ31が送り出されるが、これに続くチップ31の送
り出しが規制されるようになっている。
【0031】また、ホッパ32には揺動軸38、38が
固定され、両揺動軸38はボックス本体7a内に固着さ
れたブラケット39、39に軸受40、40によって回
動自在に支持され、又揺動軸38には図5に示されるよ
うに揺動機構41が連結され、揺動機構41は副ボック
ス7bのコイルばねに連結され、副ボックス7bの下降
とともに揺動軸38が回動されるようになっており、こ
れによりホッパ32は略水平位置と送出口32cからチ
ップ31が個別に落下する程度の角度をなす傾斜位置と
の間で回動されるように構成されている。
固定され、両揺動軸38はボックス本体7a内に固着さ
れたブラケット39、39に軸受40、40によって回
動自在に支持され、又揺動軸38には図5に示されるよ
うに揺動機構41が連結され、揺動機構41は副ボック
ス7bのコイルばねに連結され、副ボックス7bの下降
とともに揺動軸38が回動されるようになっており、こ
れによりホッパ32は略水平位置と送出口32cからチ
ップ31が個別に落下する程度の角度をなす傾斜位置と
の間で回動されるように構成されている。
【0032】また、凹溝32bの先端部上方は蓋板42
により覆われ、送出口32c付近でチップ31が詰まる
のを防止するようになっている。さらに、ホッパ32の
投入口32aの両端部は蓋43によって覆われ、揺動時
におけるチップ31の移動による落ちこぼれを防止する
ようになっている。
により覆われ、送出口32c付近でチップ31が詰まる
のを防止するようになっている。さらに、ホッパ32の
投入口32aの両端部は蓋43によって覆われ、揺動時
におけるチップ31の移動による落ちこぼれを防止する
ようになっている。
【0033】また、ホッパ32の送出口32cの下方に
は受け板45が配設され、該受け板45には送出口32
cから送出されたチップ31を横向きで位置決め保持す
る凹所45aが形成され、該凹所45aに臨む受け板4
5の先端縁には移送ダクト33の挿入口33aが配置さ
れ、該挿入口33aと凹所45aとの間にはチップ31
の導入路を構成する導入板(ガイド部材)46、46が
配置されている。
は受け板45が配設され、該受け板45には送出口32
cから送出されたチップ31を横向きで位置決め保持す
る凹所45aが形成され、該凹所45aに臨む受け板4
5の先端縁には移送ダクト33の挿入口33aが配置さ
れ、該挿入口33aと凹所45aとの間にはチップ31
の導入路を構成する導入板(ガイド部材)46、46が
配置されている。
【0034】受け板45の移送ダクト33の反対側には
チップ送り機構48が設けられている。このチップ送り
機構48は高圧空気が供給されるエアシリンダ49内に
シリンダロッド50を進退自在に挿入し、該シリンダロ
ッド50の先端に移送板51を固着して構成され、ドリ
ルレバー29の操作開始時にシリンダロッド50が前進
されて凹所45a内のチップ31が横向きのまま挿入口
33aに送られるようになっている。
チップ送り機構48が設けられている。このチップ送り
機構48は高圧空気が供給されるエアシリンダ49内に
シリンダロッド50を進退自在に挿入し、該シリンダロ
ッド50の先端に移送板51を固着して構成され、ドリ
ルレバー29の操作開始時にシリンダロッド50が前進
されて凹所45a内のチップ31が横向きのまま挿入口
33aに送られるようになっている。
【0035】また、移送ダクト33は挿入口33aと略
同じ大きさの大径ダクト33bとチップ31が通る程度
の大きさからなる小径ダクト33cとからなり、該小径
ダクト33cの下端開口が上記ノズル30の装填開口3
0bに連通されている。
同じ大きさの大径ダクト33bとチップ31が通る程度
の大きさからなる小径ダクト33cとからなり、該小径
ダクト33cの下端開口が上記ノズル30の装填開口3
0bに連通されている。
【0036】移送ダクト33の挿入口33aには中央に
案内片53が架け渡して取付けられ、該案内片53はチ
ップ31の中央が当接して後端側から落下するようにな
っていにる。また、大径ダクト33bの内壁には案内片
53と直交する反転突起54が突設されている。
案内片53が架け渡して取付けられ、該案内片53はチ
ップ31の中央が当接して後端側から落下するようにな
っていにる。また、大径ダクト33bの内壁には案内片
53と直交する反転突起54が突設されている。
【0037】そして、図6及び図7に示すように、チッ
プ送り機構48によりチップ31が挿入口33aの案内
片53上に移送されると、該チップ31は後端側31b
が重いことから、チップ31は後端側31bが下向きに
なって落下し、後端側31bが突起54に当たると該後
端側31bの当接面を支点としてチップ31は大径ダク
ト33b内にて反転して先端部位31aが下向きにな
り、この状態で小径ダクト33c内に移送され、ノズル
30内に装填される。
プ送り機構48によりチップ31が挿入口33aの案内
片53上に移送されると、該チップ31は後端側31b
が重いことから、チップ31は後端側31bが下向きに
なって落下し、後端側31bが突起54に当たると該後
端側31bの当接面を支点としてチップ31は大径ダク
ト33b内にて反転して先端部位31aが下向きにな
り、この状態で小径ダクト33c内に移送され、ノズル
30内に装填される。
【0039】椎茸菌の植付け作業を行う場合、まずテー
ブル3の受け部材13間に原木Aを架け渡して載置し、
ハンドルレバー22を下方に回動させることによりボッ
クス7が下降し、該ボックス7のガイド片25を原木A
に当接させて位置決めする。次いで、ドリルレバー29
を下方に回動させることによりドリル28が植込穴Bを
形成する(図8参照)。
ブル3の受け部材13間に原木Aを架け渡して載置し、
ハンドルレバー22を下方に回動させることによりボッ
クス7が下降し、該ボックス7のガイド片25を原木A
に当接させて位置決めする。次いで、ドリルレバー29
を下方に回動させることによりドリル28が植込穴Bを
形成する(図8参照)。
【0040】続いて、ドリルレバー22を弛めると、シ
リンダロッド36が前進してノズル30が下降し、該ノ
ズル30の射出口30aが原木Aの植込穴Bに臨む位置
に当接して停止する。この状態からシリンダロッド36
がさらに前進すると、チップ31が射出口30aから植
込穴Bに押出されて植付けられる。
リンダロッド36が前進してノズル30が下降し、該ノ
ズル30の射出口30aが原木Aの植込穴Bに臨む位置
に当接して停止する。この状態からシリンダロッド36
がさらに前進すると、チップ31が射出口30aから植
込穴Bに押出されて植付けられる。
【0041】また、ドリルレバー29の下方回動に伴
い、副ボックス7bの下降とともにホッパ32が回動し
て次のチップ31が受け板45に送出され、該チップ3
1はシリンダロッド59により移送ダクト33の挿入口
33aに移送され、ここで上述のようにチップ31が反
転してノズル30内に装填される。他方、副ボックス7
bはホッパ32が受け板45と当接して回動を規制され
た後もそのコイルばね21が更に伸びることによって下
降してドリル28が植込穴Bを穿設することとなる。
い、副ボックス7bの下降とともにホッパ32が回動し
て次のチップ31が受け板45に送出され、該チップ3
1はシリンダロッド59により移送ダクト33の挿入口
33aに移送され、ここで上述のようにチップ31が反
転してノズル30内に装填される。他方、副ボックス7
bはホッパ32が受け板45と当接して回動を規制され
た後もそのコイルばね21が更に伸びることによって下
降してドリル28が植込穴Bを穿設することとなる。
【0042】植付けが終了すると、ハンドルレバー22
をを弛めることによりノズル30及びボックス7が上昇
して最初の状態に戻り、駆動モータ12によって支持テ
ーブル3が原木Aとともに所定の植付けピッチ分だけ移
動し、後は同様にしてチップ31の植付けを行う。
をを弛めることによりノズル30及びボックス7が上昇
して最初の状態に戻り、駆動モータ12によって支持テ
ーブル3が原木Aとともに所定の植付けピッチ分だけ移
動し、後は同様にしてチップ31の植付けを行う。
【0043】原木Aの長手方向に全体にわたってチップ
31の植付けが済むと、ローラ昇降駆動機構15によっ
て原木Aが持ち上げられて周方向に所定角度だけ回転さ
れ、再度受け部材13に載置される。この状態で上記同
様の手順にて原木Aの長手方向所定ピッチ間隔でチップ
31の植付けを行う。なお、穿設機6による植込穴の穿
設及び植付機5によるチップの植付けを行う各機構部分
の動作の切替え、テーブル送り機構の作動は例えばボッ
クス本体7a及び副ボックス7bの動きをセンサーやス
イッチで検知し、エアーシリンダ等へのエアーの供給や
駆動モータへの通電を制御することによって実現でき
る。
31の植付けが済むと、ローラ昇降駆動機構15によっ
て原木Aが持ち上げられて周方向に所定角度だけ回転さ
れ、再度受け部材13に載置される。この状態で上記同
様の手順にて原木Aの長手方向所定ピッチ間隔でチップ
31の植付けを行う。なお、穿設機6による植込穴の穿
設及び植付機5によるチップの植付けを行う各機構部分
の動作の切替え、テーブル送り機構の作動は例えばボッ
クス本体7a及び副ボックス7bの動きをセンサーやス
イッチで検知し、エアーシリンダ等へのエアーの供給や
駆動モータへの通電を制御することによって実現でき
る。
【0044】以上のように、植込穴Bを形成する作業
と、該植込穴Bにチップ31を植付ける作業とが連続し
て、しかもレバー22、29の操作のみによって行うこ
とができ、従来の別々に作業する場合に比べて作業効率
を大幅に向上できる。また、レバー22、29の操作の
みで植付け作業を行うことができ、労力負担を軽減して
作業性を向上できる。
と、該植込穴Bにチップ31を植付ける作業とが連続し
て、しかもレバー22、29の操作のみによって行うこ
とができ、従来の別々に作業する場合に比べて作業効率
を大幅に向上できる。また、レバー22、29の操作の
みで植付け作業を行うことができ、労力負担を軽減して
作業性を向上できる。
【0045】また、支持テーブル3に取付けられたラッ
ク10に、固定ベッド2側のピニオンギヤ11を噛合さ
せ、モータ12により支持テーブル3を原木Aとともに
長手方向に所定ピッチごとに移動させるようにしたの
で、人手による原木Aの移動作業を不要にでき、作業効
率を向上できる。
ク10に、固定ベッド2側のピニオンギヤ11を噛合さ
せ、モータ12により支持テーブル3を原木Aとともに
長手方向に所定ピッチごとに移動させるようにしたの
で、人手による原木Aの移動作業を不要にでき、作業効
率を向上できる。
【0046】さらに、原木Aを支持する受け部材13
に、該原木Aを受け溝13aから上方に持ち上げて回転
自在に支持するローラ昇降駆動機構15を設けたので、
原木Aを周方向に容易に回動でき、人手により持ち上げ
て回動する作業に比べて作業性を向上できるとともに、
労力負担を軽減できる。
に、該原木Aを受け溝13aから上方に持ち上げて回転
自在に支持するローラ昇降駆動機構15を設けたので、
原木Aを周方向に容易に回動でき、人手により持ち上げ
て回動する作業に比べて作業性を向上できるとともに、
労力負担を軽減できる。
【0047】また、ホッパ32の底壁に各チップ31を
一列に連なるように収納する凹溝32bを形成するとと
もに、該凹溝32bの先端部位に送出口32cを形成
し、ホッパ32を傾動動作を利用して送出口32cから
チップ31を個別に送出させるようにしたので、多数の
チップ31を投入した状態で一つずつノズル30に装填
することができ、チップ31の絡まりによる詰まりを防
止できるとともに、人手による手間のかかる装填作業を
不要にできる。
一列に連なるように収納する凹溝32bを形成するとと
もに、該凹溝32bの先端部位に送出口32cを形成
し、ホッパ32を傾動動作を利用して送出口32cから
チップ31を個別に送出させるようにしたので、多数の
チップ31を投入した状態で一つずつノズル30に装填
することができ、チップ31の絡まりによる詰まりを防
止できるとともに、人手による手間のかかる装填作業を
不要にできる。
【0048】さらに、ホッパ32の送出口32cの下方
にチップ31を位置決め保持する受け板45を配置し、
該受け板45に保持されたチップ31を移送ダクト33
の挿入口33aに送るチップ送り機構48を設けたの
で、チップ31は移送ダクト33からノズル30に自動
的に装填されることとなり、この点からも作業性を向上
できる。
にチップ31を位置決め保持する受け板45を配置し、
該受け板45に保持されたチップ31を移送ダクト33
の挿入口33aに送るチップ送り機構48を設けたの
で、チップ31は移送ダクト33からノズル30に自動
的に装填されることとなり、この点からも作業性を向上
できる。
【0049】また、先端部分31aが小径になったチッ
プ31の形状を利用し、移送ダクト33の挿入口33a
にチップ31の軸方向中央部に当接し、該チップ31の
先端部31aの反対側の円柱部31bが自重により下向
きに落下するように案内する案内片53を架設し、該移
送ダクト33の内壁に落下した円柱部31bが当たって
向きを反転させる突起54を形成したので、ホッパ32
から送出されたチップ31の向きに関係なく、移送ダク
ト33内で常に先端部31aが下向きとなるように矯正
され、ノズル30内への装填を自動的に行うことができ
る。
プ31の形状を利用し、移送ダクト33の挿入口33a
にチップ31の軸方向中央部に当接し、該チップ31の
先端部31aの反対側の円柱部31bが自重により下向
きに落下するように案内する案内片53を架設し、該移
送ダクト33の内壁に落下した円柱部31bが当たって
向きを反転させる突起54を形成したので、ホッパ32
から送出されたチップ31の向きに関係なく、移送ダク
ト33内で常に先端部31aが下向きとなるように矯正
され、ノズル30内への装填を自動的に行うことができ
る。
【図1】 本発明に係る椎茸菌の植付け装置の好ましい
実施形態を示す正面図である。
実施形態を示す正面図である。
【図2】 上記植付け装置の側面図である。
【図3】 上記植付け装置のローラ昇降駆動機構を示す
側面図である。
側面図である。
【図4】 上記植付け装置の植付機を示す平面図であ
る。
る。
【図5】 上記植付機のホッパを示す側面図である。
【図6】 上記植付機のチップ移送機構を示す概略図で
ある。
ある。
【図7】 上記チップ移送機構を示す平面図である。
【図8】 上記植付け装置の動作を説明するための図で
ある。
ある。
【図9】 上記植付け装置の動作を説明するための図で
ある。
ある。
1 植付装置
2 固定ベッド
3 支持テーブル
4 支柱
5 植付機
6 穿設機
7 ボックス
9 支持テーブル送り機構
10 ラック
11 ピニオンギヤ
12 モータ
15 ローラ昇降駆動機構
26 主軸
28 ドリル
30 ノズル
30a 射出口
31 チップ
31a 先端部
32 ホッパ
32b 凹溝
32c 送出口
33 移送ダクト
33a 挿入口
34 押出機構
41 揺動機構
45 受け板
48 チップ送り機構
53 案内片
54 突起
A 原木
B 植込穴
Claims (8)
- 【請求項1】 原木に植込穴を形成し、該植込穴に椎茸
菌を含むチップを植付けるようにした椎茸菌の植付け装
置において、 床面上に設置される固定ベッドと、 該固定ベッド上に支持され、原木を大略水平に支持する
支持テーブルと、 上記固定ベッドと支持テーブルとの間に設けられ、1個
のチップの植付けの終了に同期して上記支持テーブルを
所定ピッチに送るテーブル送り機構と、 上記固定ベッドに略垂直に延びて固定された支柱と、 該支柱に昇降自在にかつ上昇方向に付勢して支持され、
第1のレバーの操作にて下降される函体と、 該函体に昇降自在にかつ上昇方向に付勢して支持され、
第2の操作レバーの操作にて下降されて上記原木に植込
穴を形成する穿設機と、 上記函体に支持され、上記植込穴に指向する射出口を有
する進退可能な筒状のノズル、底壁に複数のチップを連
なるように収納する凹溝が形成され、該凹溝の先端部位
に送出口が形成され、該送出口の底部位に小突起が形成
され、上記穿設機の下降動作に連動して傾動され該傾動
による衝撃にて上記送出口からの1個のチップの送出を
許容するがそれに続くチップの送出を規制するようにな
したホッパ、上記送出口から送出されたチップを上記ノ
ズル内に装填する移送ダクト、及び上記穿設機の上昇動
作に連動して作動されて上記ノズル内のチップを上記植
込穴内に押し出す押出機構から構成される植込機と、を
備えたことを特徴とする椎茸菌の植付け装置。 - 【請求項2】 原木に植込穴を形成し、該植込穴に椎茸
菌を含むチップを植付けるようにした椎茸菌の植付け装
置において、 固定構造物に略垂直に延びて固定される支柱と、 該支柱に昇降自在にかつ上昇方向に付勢して支持され、
第1のレバーの操作にて下降される函体と、 該函体に昇降自在にかつ上昇方向に付勢して支持され、
第2の操作レバーの操作にて下降されて上記原木に植込
穴を形成する穿設機と、 上記函体に支持され、上記植込穴に指向する射出口を有
する進退可能な筒状のノズル、底壁に複数のチップを連
なるように収納する凹溝が形成され、該凹溝の先端部位
に送出口が形成され、該送出口の底部位に小突起が形成
され、上記穿設機の下降動作に連動して傾動され該傾動
による衝撃にて上記送出口からの1個のチップの送出を
許容するがそれに続くチップの送出を規制するようにな
したホッパ、上記送出口から送出されたチップを上記ノ
ズル内に装填する移送ダクト、及び上記穿設機の上昇動
作に連動して作動されて上記ノズル内のチップを上記植
込穴内に押し出す押出機構から構成される植込機と、を
備えたことを特徴とする椎茸菌の植付け装置。 - 【請求項3】 上記テーブル送り機構は、上記支持テー
ブル及び固定ベッドの一方に送り方向に延びて設けられ
たラックと、上記支持テーブル及び固定ベッドの他方に
設けられて上記ラックに噛合するピニオンギヤと、上記
1個のチップの植付けの終了に同期して作動され、上記
支持テーブルが原木の長手方向に沿って所定ピッチ移動
するように上記ピニオンギヤを回転させる駆動機構と、
から構成されている請求項1記載の椎茸菌の植付け装
置。 - 【請求項4】 上記テーブル送り機構は上記支持テーブ
ルが送り終端に達した時に上記支持テーブルを始端位置
に復帰させるようになした請求項1又は3記載の椎茸菌
の植付け装置。 - 【請求項5】 上記支持テーブルの長手方向の両端部位
に設けられ、上記原木を受ける受け溝を有する受け部材
と、上記テーブル送り機構による上記支持テーブルの始
端位置復帰時に上記原木を上記受け溝から上昇させて回
転させるローラ昇降駆動機構とを更に備えた請求項4記
載の椎茸菌の植付け装置。 - 【請求項6】 上記ホッパの送出口の下方に配置され、
送出されたチップを受けて横向きに位置決めする受け板
と、該受け板の背後に設けられ、上記第1又は第2の操
作レバーの操作開始時に上記受け板上のチップを上記移
送ダクトの挿入口に送るチップ送り機構と、上記受け板
の上記移送ダクトの挿入口近傍に配置され、上記チップ
送り機構によって送られるチップを横向きのまま上記移
送ダクトの挿入口に案内するガイド部材とを更に備えた
請求項1又は2記載の椎茸菌の植付け装置。 - 【請求項7】 上記チップは先端側が小径となった形状
を有し、上記移送ダクトの挿入口には上記チップ送り機
構によって横向きで送られたチップの中央部位に当接し
て上記チップの後端側が自重により下向きに落下するよ
うに案内する案内片が架設されており、上記移送ダクト
の内壁には落下したチップの後端面に当接して該チップ
の向きを反転させる突起が形成されている請求項6記載
の椎茸菌の植付け装置。 - 【請求項8】 上記函体には上記第1の操作レバーの操
作にて上記函体とともに下降して上記支持テーブル上の
原木と当接する位置決め片が固定されている請求項1又
は2記載の椎茸菌の植付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36976497A JP3475264B2 (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 椎茸菌の植付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36976497A JP3475264B2 (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 椎茸菌の植付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10191784A JPH10191784A (ja) | 1998-07-28 |
JP3475264B2 true JP3475264B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=18495270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104460374B (zh) * | 2014-11-18 | 2017-09-22 | 黑龙江农业经济职业学院 | 菌袋窝口机自动控制系统 |
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1997
- 1997-01-06 JP JP36976497A patent/JP3475264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10191784A (ja) | 1998-07-28 |
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