JP3474336B2 - 画像形成装置の現像装置 - Google Patents

画像形成装置の現像装置

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JP3474336B2 JP30551795A JP30551795A JP3474336B2 JP 3474336 B2 JP3474336 B2 JP 3474336B2 JP 30551795 A JP30551795 A JP 30551795A JP 30551795 A JP30551795 A JP 30551795A JP 3474336 B2 JP3474336 B2 JP 3474336B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トナー供給手段か
ら供給されるトナーを収容可能な本体ケースと、感光体
に本体ケース内のトナーを供給可能な現像ローラと、こ
の現像ローラを所定方向に回転駆動可能な現像ローラ駆
動手段と、現像ローラの外周面に圧接して当該現像ロー
ラ上にトナーを帯電しつつ薄層を形成する層厚規制部材
と、を備えた画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】画像形成装置においては、感光体と現像
装置等の周辺装置は,取扱い便宜上,一体的に組込まれ
て画像形成プロセスユニットを形成することが多い。図
5に、現像装置が組込まれた画像形成プロセスユニット
11Pの従来構成を示す。 【0003】図において、12は感光体,13は帯電
器,16は廃トナー回収器,21Pは現像装置である。 【0004】ここにおいて、現像装置21Pは、現像ロ
ーラ23,供給ローラ26,層厚規制部材27,撹拌部
材28等と、これら各構成部品(23,26,27,2
8等)を所定の位置関係を持って保持するための本体ケ
ース22とから構成されている。 【0005】本体ケース22は、トナー供給手段31か
ら供給されるトナーを収容するトナー収容部22Dと,
感光体12と対向配置される前部開口部22Fとを有し
ている。 【0006】トナー供給手段31は、トナー供給ホッパ
ー32およびトナー供給オーガ33,を含み、本体ケー
ス22のトナー収容部22Dへ所定量のトナーを供給可
能に形成されている。トナー供給ホッパー32は、図5
中紙面と直交方向に本体ケース22と位置ずれして配設
されており、当該ホッパー32内のトナーはトナー供給
オーガ33(トナー搬送スクリュー,スクリュー駆動手
段等)を駆動することにより本体ケース22のトナー収
容部22Dへ供給されるものとされている。 【0007】 【0008】現像ローラ23は、本体ケース22の前部
開口部22Fに回転自在に設けられており、図示しない
現像ローラ駆動手段(駆動モータ,駆動回路等)を用い
て印字時には所定方向(図5中反時計回り方向)に回転
駆動される構成とされている。 【0009】供給ローラ26は、現像ローラ23と接触
した状態で回転し、当該現像ローラ23の外周面にトナ
ー収容部22Dから送られて来たトナーを供給可能に設
けられている。 【0010】層厚規制部材27は、その先端部に設けら
れたシリコンゴム製のトナー規制部27aを現像ローラ
23の外周面に押し当てて、当該外周面に供給ローラ2
6から供給されたトナーを帯電しつつ所定厚さの薄層と
することができるように設けられている。この層厚規制
部材27によって層厚規制・帯電された現像ローラ23
上のトナーは、感光体12の静電潜像部分(露光部)へ
静電気力により供給される。 【0011】上記画像形成プロセスユニット11Pを図
示しない画像形成装置本体に装着後、初印字運転するに
は、トナー供給オーガ33を駆動して本体ケース22内
へのトナー初期供給を開始すると同時に、感光体12お
よび現像ローラ23等を回転駆動して露光・現像・転写
を行い、用紙上に画像形成する。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記画像形
成装置では、初印字運転時に現像ローラ23が起動トル
ク不足で所定の回転速度に達しなかったり、回転不安定
となる事態が発生することがある。また、現像ローラ2
3や層厚規制部材27のトナー規制部27aが損傷する
ことがある。 【0013】そこで、現像ローラ駆動手段の駆動モータ
の大型化および駆動回路の大電流化を図ったり、現像ロ
ーラ23と層厚規制部材27との圧接力を減少すること
がなされることがあるが、これでは現今の小型化要請に
応じられないとともに、トナーの薄層化・帯電が不十分
となり印字品質が低下しやすい。 【0014】本発明の目的は、上記事情に鑑み、初印字
運転時の現像ローラの起動トルクを低減しかつ現像ロー
ラや層厚規制部材の損傷を防止することができる画像形
成装置の現像装置を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は、トナー供給手
段から供給されるトナーを収容可能な本体ケースと、感
光体に本体ケース内のトナーを供給可能な現像ローラ
と、この現像ローラを所定方向に回転駆動可能な現像ロ
ーラ駆動手段と、現像ローラの外周面に圧接して当該現
像ローラ上にトナーを帯電しつつ薄層を形成する層厚規
制部材と、を備えた画像形成装置の現像装置において、
初印字運転時に供給されるトナーが前記現像ローラと前
記層厚規制部材との圧接位置以上の高さまで堆積される
時間を設定時間として設定しておき、前記トナー供給手
段を一定時間駆動する手段と、このトナー供給手段を一
定時間駆動する手段が駆動を開始してから該設定時間が
経過したことを条件に前記現像ローラ駆動手段を駆動制
御して前記現像ローラを回転させる遅延駆動制御手段と
を設けたことを特徴とする。 【0016】かかる構成の発明では、供給されるトナー
が現像ローラと層厚規制部材との圧接位置以上の高さま
で堆積される時間を設定時間として設定しておく。そし
て、初印字運転時に一定時間駆動する手段によってトナ
ー供給手段を一定時間駆動する。遅延駆動制御手段は、
トナー供給手段を一定時間駆動する手段が駆動を開始し
てから該設定時間が経過したことを条件に現像ローラ駆
動手段を駆動制御して現像ローラを回転させる。つま
り、本体ケース内に所定量だけ初期供給されたトナー
像ローラと層厚規制部材との圧接位置以上の高さまで
堆積するまでは、現像ローラは回転されず、上記圧接位
置以上の高さまで堆積されてから現像ローラを回転させ
る。 【0017】したがって、現像ローラは、必ずトナーが
付着した状態で層厚規制部材と接触することになり、両
者がトナーを介することなく直接接触される従来例に比
べて接触摩擦力が小さくなる。その結果、現像ローラの
起動トルクを低減しかつ現像ローラや層厚規制部材等の
損傷を防止できる。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。本現像装置(21)は、図1および図2に
示す如く、基本的構成は従来例(図5)と同様とされて
いるが、一定時間駆動する手段と遅延駆動制御手段(4
2,43)とを設け、初印字運転時に本体ケース22内
にトナーが現像ローラ23と層厚規制部材27との圧接
位置以上の高さまで堆積するのを待って現像ローラ23
を回転させて当該ローラ23と層厚規制部材27とがト
ナーを介することなく接触するのを阻止可能に構成され
ている。 【0019】なお、本現像装置21は、図4に示す如
く、タンデム方式のカラー画像形成装置に適用されてい
る。詳しくは、本現像装置21は、各色(イエローY,
マゼンタM,シアンC,ブラックBK)ごとの画像形成
プロセスユニット(11Y,11M,11C,11B
K)の一構成部品として使用されている。各画像プロセ
スユニット(11Y〜11BK)は、現像装置21の他
に、感光体12と,帯電器,トナー回収器,除電器等を
備えており、当該各ユニット(11Y〜11BK)の上
方にはそれぞれ露光器(18Y,18M,18C,18
BK)が配設されている。 【0020】かかるカラー画像形成装置では、カラー画
像データは各色ごとに理論的に分解されかつ各色ごとの
露光器(18Y,18M,18C,18BK)に入力さ
れ、各プロセスユニット(11Y,11M,11C,1
1BK)で用紙カセット3U(3D)から用紙搬送手段
50(駆動ローラ51,従動ローラ52,搬送ベルト5
3等)等を介して送られてきた用紙上に各カラー画像が
形成されるからフルカラー印刷することができる。な
お、19は定着器である。 【0021】なお、従来例(図5)と共通する構成要素
については同一の符号を付し、その説明を簡略化又は省
略する。 【0022】出手段は、トナー供給手段31から本体
ケース22のトナー収容部22D内に初期供給されたト
ナーが現像ローラ23と層厚規制部材27との圧接位置
以上の高さまで堆積されたか否かを検出する手段であ
る。 【0023】具体的には、トナー供給手段31のトナー
供給オーガ33が駆動開始してからの経過時間Tiから
本体ケース22のトナー収容部22D内に初期供給され
たトナー量(堆積高さ)が推定できることに着目し、当
該経過時間Tiが設定時間Ts以上となったか否かを検
出する制御装置41のタイマー47から検出手段を形成
している。 【0024】ここにおいて、設定時間Tsとしては、ト
ナー供給オーガ33を駆動開始してから本体ケース22
のトナー収容部22D内に初期供給されたトナーが現像
ローラ23と層厚規制部材27との圧接位置以上の高さ
まで堆積されるのに要する時間として求められた実験値
が選定されている。 【0025】ここにおいて、制御装置41は、図2に示
す如く、カラー画像形成装置全体を駆動制御するもの
で、CPU42,ROM43,RAM44,インターフ
ェース(I/F)45,表示器46,タイマー47,出
力ポート48等から構成されている。出力ポート48に
は、現像ローラ駆動手段24(駆動モータ24M,動力
伝達機構24D等)およびスクリュー駆動手段34(駆
動モータ34M,動力伝達機構34D等)等が接続され
ている。また、インターフェイス(I/F)45には、
図示しないホストコンピュータが接続されている。 【0026】遅延駆動制御手段は、本体ケース22のト
ナー収容部22D内に初期供給されたトナーが現像ロー
ラ23と層厚規制部材27との圧接位置以上の高さまで
堆積されたことを条件に、つまりトナー供給手段31を
一定時間駆動する手段が駆動を開始してから該設定時間
が経過したことを条件に現像ローラ駆動手段24を駆動
制御して現像ローラ23を回転させる手段であり、この
実施形態では遅延駆動プログラムを格納したROM43
とCPU42とから形成されており、図2に示すフロー
チャートのステップST12,13で実行される。 【0027】次に、この実施形態の作用を図2に示すフ
ローチャートに基づき説明する。未使用の各画像形成プ
ロセスユニット(11Y,11M,11C,11BK)
を画像形成装置本体1に装着した後、ホストコンピュー
タから出力された初印字運転指令(初期起動指令信号)
が入力される(ST10のYES)と、一定時間駆動す
る手段(CPU42トナー供給手段31つまりトナ
ー供給オーガ33のスクリュー駆動手段34を駆動制御
して図示しないトナー搬送スクリューを一定時間回転駆
動する(ST11)。これにより、トナー供給ホッパー
32内のトナーはトナー搬送スクリューによって搬送さ
れて本体ケース22のトナー収容部22Dに初期供給さ
れる。 【0028】タイマー47によって、トナー供給オーガ
33が駆動開始してからの経過時間Tiが設定時間Ts
以上となったことが検出される(ST12のYES)
と、遅延駆動制御手段(42,43)は現像ローラ駆動
手段24を駆動制御して現像ローラ23を回転させる。 【0029】これにより、現像ローラ23の回転と同時
にトナーが当該ローラ23と層厚規制部材27との間に
侵入し、両者(23,27)が直接接触するのが阻止さ
れる。そのため、現像ローラ23の起動トルクが従来例
に比べて低減されるとともに現像ローラ23や層厚規制
部材27の損傷が防止される。 【0030】しかして、この実施形態によれば、一定時
間駆動する手段(42)と遅延駆動手段(42,43)
とを設け、初印字運転時に本体ケース22内にトナーが
現像ローラ23と層厚規制部材27との圧接位置以上の
高さまで堆積されたことを条件に現像ローラ23を回転
させるので、現像ローラ23の起動トルクを低減しかつ
現像ローラ23や層厚規制部材27の損傷を防止でき
る。 【0031】 【発明の効果】本発明によれば、一定時間駆動する手段
と遅延駆動制御手段とを設け、初印字運転時に本体ケー
ス内にトナーが現像ローラと層厚規制部材との圧接位置
以上の高さまで堆積されたことを条件に現像ローラを回
転させるので、初印字運転時の現像ローラの起動トルク
を低減しかつ現像ローラや層厚規制部材の損傷を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態を説明するための図である。 【図2】同じく、電気的・電子的構成を説明するための
ブロック図である。 【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。 【図4】同じく、本現像装置を組込んだカラー画像形成
装置を説明するための図である。 【図5】現像装置の従来構成を説明するための図であ
る。 【符号の説明】 21 現像装置 22 本体ケース 23 現像ローラ 24 現像ローラ駆動手段 27 層厚規制部材 31 トナー供給手段 42 CPU(遅延駆動制御手段) 43 ROM(遅延駆動制御手段) 47 タイマー(検出手段)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トナー供給手段から供給されるトナーを
    収容可能な本体ケースと、感光体に本体ケース内のトナ
    ーを供給可能な現像ローラと、この現像ローラを所定方
    向に回転駆動可能な現像ローラ駆動手段と、現像ローラ
    の外周面に圧接して当該現像ローラ上にトナーを帯電し
    つつ薄層を形成する層厚規制部材と、を備えた画像形成
    装置の現像装置において、初印字運転時に 供給されるトナーが前記現像ローラと前
    記層厚規制部材との圧接位置以上の高さまで堆積される
    時間を設定時間として設定しておき、 前記トナー供給手段を一定時間駆動する手段と、このト
    ナー供給手段を一定時間駆動する手段が駆動を開始して
    から該設定時間が経過したことを条件に前記現像ローラ
    駆動手段を駆動制御して前記現像ローラを回転させる遅
    延駆動制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装
    置の現像装置。
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