JP3474154B2 - 自動車用サイドプロテクターモール - Google Patents

自動車用サイドプロテクターモール

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JP3474154B2 JP2000246281A JP2000246281A JP3474154B2 JP 3474154 B2 JP3474154 B2 JP 3474154B2 JP 2000246281 A JP2000246281 A JP 2000246281A JP 2000246281 A JP2000246281 A JP 2000246281A JP 3474154 B2 JP3474154 B2 JP 3474154B2
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健二 濱邊
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Honda Motor Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用サイドプロテ
クターモールに関するものである。より詳細には、本発
明は、クリップ、ボルト等の装着具を、モール本体に一
体に形成されたホルダに取付けられるようにした自動車
用サイドプロテクターモール、及び、クリップ、ボルト
等の装着具を、モール本体に一体に成形した構成の自動
車用サイドプロテクターモール(以下、「サイドモー
ル」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】サイドモールは、自動車のドア等に、主
として装飾目的で固着される部品である。サイドモール
は、表面側の装飾部と、裏面側で一定間隔おきに設けら
れた固着部からなる。装飾部は、外観良好なることが要
求され、固着部は、サイドモールを自動車ボディに強固
に取付けるための機能が要求される。クリップ、ボルト
等の装着具は、固着部に取付けられ或いは固着部に一体
成形される。この種のサイドモールは、他の樹脂成形品
と同様、射出成形法により成形することが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サイドモールの取付強
度の向上のためには、固着部は大きくそして厚肉である
ことが好ましい。ところが、固着部を大きくそして厚肉
にすると、他の部分よりも冷却速度が遅くなり、厚肉部
分近辺の薄肉部分にヒケ、うねり、凹凸等の不具合を発
生させる。すなわち、サイドモールにおいては、固着部
の周囲の装飾部にヒケ等の不具合が発生する。そのた
め、射出成形法においては、装飾部の近辺に、固着部の
ような厚肉部分を設けることはできる限り避けるべきで
ある。
【0004】従って、装飾部の外観を維持するには、固
着部を大きくそして厚肉にすることができない。そのた
め、従来のサイドモールでは、固着部の肉厚はサイドモ
ール全体の厚みの1/3程度にされている。
【0005】このように、従来のサイドモールでは、固
着部の取付強度の向上と、装飾部の外観維持という相反
する要求を同時に満足させることができない。
【0006】ところで、厚肉部を部分的に有する樹脂製
品を射出成形する際に、樹脂の射出に引き続いてガスを
注入し、これにより保圧することにより、成形品の厚肉
部に中空部を形成して、この部分の表面にヒケ、うね
り、凹凸等の発生を防止する中空射出成形法(ガスアシ
ストインジェクション)が、種々の樹脂製品の成形に実
施されている。この中空射出成形法によって本発明の対
象であるサイドモールを成形することも可能である。
【0007】本発明の目的は、中空射出成形法を利用す
ることによって、装飾部の外観に優れ、且つ、固着部の
取付強度の大きいサイドモールを提供することにある。
本発明の他の目的は、断面形状を工夫することによっ
て、曲げ剛性の大きなサイドモールを提供することであ
る。本発明のさらに他の目的は、固着部の形状を工夫す
ることによって、自動車ボディへの取付強度の大きなサ
イドモールを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、表面
側の装飾部と裏面側の固着部を一体に形成したモール本
体と、前記固着部に係止して取付けられ自動車の板金パ
ネルの係止孔に装着可能な装着具を装着した自動車用サ
イドプロテクターモールにおいて、前記モール本体は樹
脂中空射出成形され、該成形のときに、前記モール本体
の装飾部の裏面に板金パネル側に向けて突出し内部に中
空を有する中空厚肉部が一体成形され、該中空厚肉部に
は、複数個の隣合う前記固着部と、隣合う前記固着部間
の補強用リブとの両方を、一体に且つ共に前記板金パネ
ル側に向けて突出させて設け、前記補強用リブと前記固
着部を共に前記装飾部から前記中空厚肉部の中空部を隔
てて離間させたことを特徴とする自動車用サイドプロテ
クターモールにより前記課題を解決した。
【0009】中空厚肉部を形成するために利用される中
空射出成形法においては、中空厚肉部は注入ガスの流路
として利用される。溶融樹脂の流動は主として中空厚肉
部において生じる。中空厚肉部に充填された溶融樹脂
は、ガスの圧力によって装飾部と固着部に押し出され
る。そして、樹脂が冷却するまでガスが保圧される。装
飾部と固着部との間に中空厚肉部を介在させてこれらを
離間させているので、比較的厚肉の固着部の冷却速度が
遅れても、装飾部にヒケ、うねり、凹凸等の不具合は発
生することがない。
【0010】第1の発明においては、隣合う固着部間に
おいて前記装飾部から離間させて補強用リブを設けたの
で、装飾部にヒケ等の不具合を生じさせることなく、モ
ール本体の強度を向上させることができるとともに、長
手方向のモーメントに対する固着部の強度も向上させる
ことができる。
【0011】本発明は、第2に、表面側の装飾部と裏面
側の固着部を一体に形成したモール本体と、前記固着部
一体的に埋設され自動車の板金パネルの係止孔に装着
可能な装着具を有する自動車用サイドプロテクターモー
ルにおいて、前記モール本体は樹脂中空射出成形され、
該成形のときに、前記モール本体の装飾部の裏面に板金
パネル側に向けて突出し内部に中空を有する中空厚肉部
が一体成形され、該中空厚肉部には、複数個の隣合う前
記固着部と、隣合う前記固着部間の補強用リブとの両方
を、一体に且つ共に前記板金パネル側に向けて突出させ
て設け、前記補強用リブと前記固着部を共に前記装飾部
から前記中空厚肉部の中空部を隔てて離間させたことを
特徴とする自動車用サイドプロテクターモールにより前
記課題を解決している。
【0012】サイドモールは、第1の発明と同様、中空
射出成形法を利用して成形される。中空厚肉部は注入ガ
スの流路として利用される。溶融樹脂の流動は主として
中空厚肉部において生じる。中空厚肉部に充填された溶
融樹脂は、ガスの圧力によって装飾部と固着部に押し出
される。そして、樹脂が冷却するまでガスが保圧され
る。装飾部と固着部とは中空厚肉部によって離間してい
るので、比較的厚肉の固着部の冷却速度が遅れても、装
飾部にヒケ、うねり、凹凸等の不具合は発生することが
ない。
【0013】第2の発明においても、固着部間に補強用
リブを設けたので、モール本体及び固着部の強度を向上
できることは第1の発明と同じである。
【0014】
【実施例】図1乃至図3は、本発明の請求項1による第
1実施例のサイドモールM1を示している。このサイド
モールM1は、中空射出成形法により成形されたモール
本体110と、装着具、すなわち、クリップ150とで
構成されている。モール本体110とクリップ150は
いずれも樹脂で成形されている。モール本体110は、
その横断面が略々C字形である。モール本体110は、
装飾部120と、中空厚肉部130と、クリップホルダ
(固着部)140を有してなる。
【0015】中空厚肉部130は、装飾部120の裏面
側において幅方向中央に位置し、装飾部120の一部と
重複している。中空厚肉部130は、略々四角筒状であ
って、装飾部120の裏面から離れる方向に略々直角に
延びる一対の横側壁132と、この横側壁132の先端
同士をつなぐ頂面壁134によって形成されている。頂
面壁134は、横側壁132によって装飾部120と離
間している。
【0016】クリップホルダ140は、中空厚肉部13
0の頂面壁134に一体成形されている。クリップホル
ダ140は、頂面壁134から離れる方向に延びて互い
に平行な一対の横側壁部142と、これらの横側壁部1
42の一端部同士を連結する縦側壁144とを有してな
る。横側壁部142の他端部は開放されている。一対の
横側壁部142の上端部には抜止め板146が内側に向
けてそれぞれ設けられ、各抜止め板146の開放側の端
部にそれぞれ爪体148が相対向して設けられている。
各爪体148の相対向する面は、開放側に向けて広くな
るような傾斜面149に形成されている。
【0017】クリップ150は、座体152に連結板1
54を介して係止体156が一体に設けられた構成であ
る。座体152の厚さ方向に沿った下半部は、方形状の
固定部158となっており、その上半部は、等脚台形状
の挿入部159となっている。この挿入部159は挿入
端から後端に向けてその幅が漸次狭くなっている。
【0018】160は一対の補強用リブであって、中空
厚肉部130の内側におけるクリップホルダ140が設
けられていない部分に設けられている。補強用リブ16
0はモール本体110の全体厚の方向に沿って突出して
設けられている。
【0019】装飾部120、中空厚肉部130の横側壁
132及び頂面壁134、クリップホルダ140の横側
壁部142及び縦側壁144、並びに補強用リブ160
の肉厚は、略々同等になっている。
【0020】モール本体110とクリップ150は、以
下のように組み立てられる。クリップ150の座体15
2をクリップホルダ140の開口部から挿入すると、座
体152の挿入部159がクリップホルダ140の各爪
体148を側方に押し拡げて、各横側壁部142を弾性
変形させ、この座体152の挿入部159の後端が各爪
体148の部分を完全に通過すると、弾性変形により側
方に押し拡げられていた一対の横側壁部142が原形状
に復元する。これにより、一対の爪体148により座体
152が挿入方向に沿って抜け出なくなると同時に、一
対の抜止め板146により座体152が挿入方向と直交
する方向に沿っても抜け出なくなって、クリップホルダ
140にクリップ150が取付けられる。
【0021】サイドモールM1は、以下のように、自動
車に装着される。図1は、モール本体110の一部分を
示しているのみであって、このモール本体110の少な
くとも二箇所には、上記したクリップホルダ140が一
体成形されていて、図2に示されるように、このクリッ
プホルダ140に取付けられたクリップ150の係止体
156を、自動車ボディのボディ板金10に設けられた
係止穴12に挿入して係止させると、自動車ボディの側
面の最も突出した部分に、複数のクリップ150を介し
てモール本体110が水平に装着される。
【0022】このように、モール本体110は、その幅
方向の中央部の内側に中空厚肉部130が一体成形さ
れ、この中空厚肉部130の内側の部分にクリップホル
ダ140が一体成形されている。従って、装飾部120
とクリップホルダ140とは、その間に中空厚肉部13
0が介在して離間しているために、クリップホルダ14
0を構成している横側壁部142及び縦側壁144の部
分の肉厚をモール本体110の肉厚と略々同等又はそれ
以上にしても、中空厚肉部130の中空部内周面には、
部分的にヒケ、うねり、凹凸等が生ずることがあって
も、モール本体110の表面(装飾面)111における
クリップホルダ140が設けられている部分にヒケ、う
ねり、凹凸等が発生することはない。
【0023】本実施例のサイドモールは、さらに次の特
徴を有する。クリップホルダ140の横側壁部142は
中空厚肉部130の横側壁132と略々整列しており、
補強等リブ160も中空厚肉部130の横側壁132と
略々整列している。従って、クリップ150に厚み方向
の引張力若しくは圧縮力又はモーメントが作用しても、
中空厚肉部130の横側壁132とクリップホルダ14
0の横側壁部142がこれらの力に抗し、モール本体1
10の変形を防止する。中空厚肉部130の横側壁13
2及びクリップホルダ140の横側壁部142を装飾部
120に対して略々直角に形成することによって、モー
ル本体110の厚み方向の断面係数を大きくして、モー
ル本体110自体の強度を向上させることができる。補
強用リブ160はモール本体110自体の強度を一層向
上させる。補強リブ160を図3に示されるように、ボ
ディ板金10に近接させると、モール本体110に外力
Fが作用した場合においても、モール本体110が変形
されにくくなって、その剛性を高めることができる。
【0024】図4は、第1実施例のサイドモールの変更
例を示している。以下、第1実施例のサイドモールM1
と異なる部分についてのみ説明する。本実施例における
補強用リブ160’は、隣合うクリップホルダ間全体に
亘って延びている。サイドモールの全長に亘って補強用
リブ160’を設けることによって、曲げに対して弱い
部分をなくして、サイドモール全体の強度を向上させる
ことができる。
【0025】図5は、第1実施例のサイドモールのさら
なる変更例を示している。以下、第1実施例のサイドモ
ールM1と異なる部分についてのみ説明する。本実施例
における装着具はボルト150’である。固着部はボル
トホルダ140’として構成されている。ボルトホルダ
140’は、ボルト150’の座体152’を収納可能
に構成されている。
【0026】図6及び図7は本発明による第2実施例の
サイドモールM2を示している。以下第1実施例のサイ
ドモールM1と異なる部分についてのみ説明する。
【0027】図7に示すように、モール本体210の装
飾部220の裏面には、装飾部220から離れる方向に
延びる一対の横側壁232と、横側壁232の端部をつ
なぐ頂面壁234によって構成された中空厚肉部230
が具えられている。モール本体210の中空厚肉部23
0に一体成形されたクリップホルダ240は、該中空厚
肉部230と略々同幅であって、一対の横側壁部242
が相対向して形成されて、その上端部に抜止め板246
が内側に向けて設けられ、この一対の横側壁部242の
一方の開口部がクリップ250の挿入部になっていると
共に、他方の開口部に係止体244が設けられた構成で
ある。このクリップホルダ240も、中空厚肉部230
の内側と、モール本体210の装着の相手側であるボデ
ィ板金10との間に配設される。
【0028】一方、クリップ250は、上記クリップホ
ルダ240の形状に対応していて、その座体252は、
クリップホルダ240の各横側壁部242の間に挿入さ
れる広幅部、すなわち、固定部258と、各抜止め板2
46の間に挿入される狭幅部、すなわち、挿入部259
とが厚さ方向に二分され、しかも座体252の挿入方向
に沿った一端面には、前記係止体244に係止される係
止爪257が設けられている。そして、クリップホルダ
240の挿入側の開口部からクリップ250を挿入し
て、その係止爪257をクリップホルダ240の係止体
244に係止させると、クリップ250はクリップホル
ダ240に、該クリップ250の挿入方向、及びこれと
直交する方向の両方向に沿って抜け止めされて取付けら
れる。
【0029】本実施例においても、クリップホルダ24
0を構成している横側壁部242の肉厚は、モール本体
210の肉厚と略々同等になっており、このようにして
も、中空厚肉部230の存在によって、モール本体21
0の表面(装飾面)211におけるクリップホルダ24
0が設けられている部分にヒケ、うねり、凹凸等は生じ
ない。また、クリップホルダ240の横側壁部242
は、モール本体210の厚み方向において中空厚肉部2
30の横側壁232と整列しているので、クリップ25
0に厚み方向の引張力若しくは圧縮力又はモーメントが
作用しても、中空厚肉部230の横側壁232とクリッ
プホルダ240の横側壁部242が協動してこれらの力
に抗し、モール本体210の変形を防止する。
【0030】図8及び図9は、本発明の請求項2による
第3実施例のサイドモールM5を示している。このサイ
ドモールM5は、中空射出成形法により成形されたモー
ル本体510と、それに一体成形された装着具、すなわ
ち、クリップ550とで構成されている。モール本体5
10とクリップ550はいずれも樹脂で成形されてい
る。モール本体510は、その横断面が略々C字形であ
る。モール本体510は、装飾部520と、中空厚肉部
530と、固着部、すなわち、部分的厚肉部540を有
してなる。
【0031】中空厚肉部530は、装飾部520の裏面
側において幅方向中央に位置し、装飾部520の一部と
重複している。中空厚肉部530は、略々四角筒状であ
って、装飾部520の裏面から離れる方向に略々直角に
延びる一対の横側壁532と、この横側壁532の先端
同士をつなぐ頂面壁534によって形成されている。頂
面壁534は、横側壁532によって装飾部520と離
間している。
【0032】部分的厚肉部540は、中空厚肉部530
に一体形成されている。部分的厚肉部540は、頂面壁
534から離れる方向に延びて互いに平行な一対の横側
壁部542と、頂面壁534から離れる方向に延びて互
いに平行な一対の縦側壁544とを有してなる。部分的
厚肉部540の横側壁部542は、中空厚肉部530の
横側壁532と整列して形成されている。
【0033】クリップ550は、座体552に連結部5
54を介して係止体556が一体に設けられた構成であ
る。そして、モール本体510の中空射出成形時におい
て、前記クリップ550は、金型内にセットされて、そ
の座体552が中空厚肉部2の内側の部分的厚肉部54
0に埋設され、これによりモール本体510にクリップ
550が一体に取付けられる。
【0034】図8は、モール本体510の一部分を示し
ているのみであって、このモール本体510の少なくと
も二箇所には、上記したクリップ550が一体に取付け
られていて、図9に示されるように、クリップ550の
係止体556を、自動車ボディのボディ板金10に設け
られた係止穴12に挿入して係止させると、モール本体
510に一体成形された中空厚肉部530の内側と、モ
ール本体510の装着の相手側であるボディ板金10と
の間にクリップ550が配設されて、自動車ボディの側
面の最も突出した部分に、複数のクリップ550を介し
てモール本体510が水平に装着される。
【0035】このように、モール本体510の中空厚肉
部530の内側に部分的厚肉部540を設けて、この部
分的厚肉部540にクリップ550の座体552を埋設
してあり、この部分的厚肉部540を設けることによ
り、この部分の溶融樹脂の冷却が他の部分よりも遅れ
て、中空厚肉部530の中空部の内周面にヒケ、うね
り、凹凸等が生ずることはあっても、この中空厚肉部5
30の存在によって、モール本体510の表面(装飾
面)511におけるクリップ550が取付けられている
部分と対応する部分にヒケ、うねり、凹凸等が発生する
ことはない。また、中空厚肉部530の内側に一体成形
する部分的厚肉部540の肉厚を大きくしても、モール
本体510の表面(装飾面)511には、ヒケ、うね
り、凹凸等が発生しない。よって、部分的厚肉部540
の肉厚を大きくできて、モール本体510に対するクリ
ップ550の取付強度が高められる。
【0036】本実施例のサイドモールM5は、第1実施
例と同様に、肉厚が実質的に全ての部分において同じで
ある。そして、中空厚肉部530の横側壁532と部分
的厚肉部540の横側壁部542を略々整列して設けた
ことにより、クリップ550に厚み方向の引張力若しく
は圧縮力又はモーメントが作用しても、これらの力に抗
することは明らかである。なお、図面には表されていな
いが、本実施例においても、図1又は図4のように、補
強用リブを設けることができることはいうまでもない。
補強用リブはモール本体510の強度を向上させるが、
この補強用リブを隣合う部分的厚肉部540間だけでな
く、モール本体510の全長に亘って設けることによ
り、モール本体510は剪断力及び長手方向に作用する
モーメントに抗することになる。補強用リブが部分的厚
肉部540に一体成形されると、その部分的厚肉部54
0自体の強度向上を図ることができる。同様に、第3乃
至第4実施例においても補強用リブを設けることができ
る。
【0037】図10及び図11も、本発明の請求項2に
よる第3実施例のサイドモールM6を示している。以
下、第2実施例のサイドモールM5と異なる部分につい
てのみ説明する。このサイドモールM6は、中空厚肉部
630の内側の固着部、すなわち、部分的厚肉部640
にボルト650の座体652を埋設したものであって、
他の構成は、上記サイドモールM5と同一である。この
ボルト650をボディ板金10の挿入穴13に挿入し
て、ボディ板金10の内側において、その雄螺子部65
4にナット14を螺合させると、自動車ボディにモール
本体610が装着される。
【0038】図12及び図13は、本発明の請求項2に
よる第4実施例のサイドモールM7を示している。モー
ル本体710の内側における幅方向の中央部には、前記
中空厚肉部630よりもやや偏平状の中空厚肉部730
がその長手方向に沿って一体成形され、この中空厚肉部
730の内側に部分的厚肉部740が一体に成形され
て、この部分的厚肉部740に装着具、すなわち、ボル
ト750の座体752が埋設されている。クリップ75
5は、連結部756の基端部に筒部757が設けられ
て、この筒部757の内周面に雌螺子部758が設けら
れた構成である。クリップ755の基端部に設けられた
筒部757の雌螺子部758に前記ボルト750の雄螺
子部754を螺合させて、このボルト750を介してモ
ール本体710にクリップ755が一体に取付けられて
いる。
【0039】このサイドモールM7においても、モール
本体710の内側に中空厚肉部730が設けられている
ために、この中空厚肉部730の内側にボルト750の
座体752を埋設するための部分的厚肉部740を設け
ても、中空厚肉部730の存在によって、モール本体7
10の表面(装飾面)711におけるボルト750が取
付けられている部分と対応する部分には、ヒケ、うね
り、凹凸等は殆ど生じない。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明では、隣合う固着部間に
おいて前記装飾部から離間させて補強用リブを設けたの
で、装飾部にヒケ等の不具合を生じさせることなく、モ
ール本体の強度を向上させることができるとともに、長
手方向のモーメントに対する固着部の強度も向上させる
ことができる。
【0041】請求項2の発明では、隣合う固着部間にお
いて前記装飾部から離間させて補強用リブを設けたの
で、装飾部にヒケ等の不具合を生じさせることなく、モ
ール本体の強度を向上させることができるとともに、長
手方向のモーメントに対する固着部の強度も向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサイドモールの第1実施例の一部
分を示す斜視図。
【図2】クリップホルダを含む断面で図1のサイドモー
ルを切断した断面図。
【図3】補強用リブを含む断面で図1のサイドモールを
切断した断面図。
【図4】図1のサイドモールの一部変更例を示す斜視
図。
【図5】図1のサイドモールのさらなる変更例を示す斜
視図。
【図6】本発明によるサイドモールの第2実施例の一部
分を示す斜視図。
【図7】クリップホルダを含む断面で図6のサイドモー
ルを切断した断面図。
【図8】本発明によるサイドモールの第3実施例の一部
分を示す斜視図。
【図9】クリップホルダを含む断面で図8のサイドモー
ルを切断した断面図。
【図10】本発明によるサイドモールの第4実施例の一
部分を示す斜視図。
【図11】ボルトを含む断面で図10のサイドモールを
切断した断面図。
【図12】本発明によるサイドモールの第5実施例の一
部分を示す斜視図。
【図13】ボルト及びクリップホルダを含む断面で図1
2のサイドモールを切断した断面図。
【符号の説明】
M1,M2,M5,M6,M7 サイドモール 110,210,510,610,710 モール本体 120,220,520 装飾部 130,230,530,630,730 中空厚肉部 132,232,532 横側壁 134,234,534 頂面壁 140,240 クリップホルダ(固着部) 540,640,740 部分的厚肉部(固着部) 142,242,542 横側壁部 144,244,544 縦側壁 244 係止体 150,250,550,755 クリップ(装着具) 150',650,750 ボルト(装着具) 160,160' 補強用リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱邊 健二 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 青木 修 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−45256(JP,A) 実公 昭56−52118(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側の装飾部と裏面側の固着部を一体
    に形成したモール本体と、前記固着部に係止して取付け
    られ自動車の板金パネルの係止孔に装着可能な装着具
    装着した自動車用サイドプロテクターモールにおいて、前記モール本体は樹脂中空射出成形され、該成形のとき
    に、前記モール本体の装飾部の裏面に板金パネル側に向
    けて突出し内部に中空を有する中空厚肉部が一体成形さ
    れ、該中空厚肉部には、複数個の隣合う前記固着部と、
    隣合う前記固着部間の補強用リブとの両方を、一体に且
    つ共に前記板金パネル側に向けて突出させて設け、前記
    補強用リブと前記固着部を共に前記装飾部から前記中空
    厚肉部の中空部を隔てて離間させた ことを特徴とする、 自動車用サイドプロテクターモール。
  2. 【請求項2】 表面側の装飾部と裏面側の固着部を一体
    に形成したモール本体と、前記固着部に一体的に埋設さ
    れ自動車の板金パネルの係止孔に装着可能な装着具を有
    する自動車用サイドプロテクターモールにおいて、前記モール本体は樹脂中空射出成形され、該成形のとき
    に、前記モール本体の装飾部の裏面に板金パネル側に向
    けて突出し内部に中空を有する中空厚肉部が一体成形さ
    れ、該中空厚肉部には、複数個の隣合う前記固着部と、
    隣合う前記固着部間の補強用リブとの両方を、一体に且
    つ共に前記板金パネル側に向けて突出させて設け、前記
    補強用リブと前記固着部を共に前記装飾部から前記中空
    厚肉部の中空部を隔てて離間させた ことを特徴とする、 自動車用サイドプロテクターモール。
  3. 【請求項3】 前記補強用リブが一対に形成されてい
    る、請求項1又は2の自動車用サイドプロテクターモー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記補強用リブが前記固着部と一体に形
    成されている、請求項1又は2の自動車用サイドプロテ
    クターモール。
  5. 【請求項5】 前記補強用リブが隣合う固着部間に連続
    して設けられている、請求項1から4のいずれかの自動
    車用サイドプロテクターモール。
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