JP3473742B2 - 電荷供給装置および画像形成装置 - Google Patents

電荷供給装置および画像形成装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機お
よびファクシミリ装置の印字部や、デジタルプリンタ、
プロッタ等に適用され、感光体上に形成されたトナー像
を記録媒体上に転写させるための転写手段および/また
は感光体を帯電させるための帯電手段を備えた画像形成
装置、および、例えば転写手段や帯電手段に好適となる
電荷供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、感光体上に形成された静電潜
像(電荷像)に基づいて記録媒体上に画像を形成する画
像形成装置が種々提案されている。このうち、例えば特
開昭49−24139号公報に開示された画像形成装置
は、感光体上の静電潜像を転写手段によって記録媒体に
転写した後、上記静電潜像に対して現像を行う、いわゆ
る静電転写方式を採用している。以下、この画像形成装
置について説明する。
【0003】上記公報に開示された画像形成装置は、図
13に示すように、静電潜像を担持する感光体101を
備えている。この感光体101は、高絶縁層101a、
光導電層101bおよび電極層101cの三層からな
り、外側からこの順で設けられている。
【0004】感光体101の周囲には、感光体101表
面にコロナ放電によって所定の極性の電圧を印加して感
光体101表面を帯電させる一次コロナ放電器102、
感光体101への光像照射時に、同じくコロナ放電によ
って感光体101表面に上記極性とは逆極性の電圧を印
加して感光体101表面を帯電させる二次コロナ放電器
103、および全面露光用光源104が配置されてい
る。
【0005】感光体101を帯電させる手段として、感
光体101とは非接触の一次コロナ放電器102および
二次コロナ放電器103を用いることにより、電極を感
光体101に接触させて感光体101表面を帯電させる
構成において生じていた、感光体101表面での電荷移
動、およびこれに伴う静電潜像の強度低下が防止されて
いる。
【0006】感光体101の回転方向(同図では時計回
り)において全面露光用光源104よりも下流側には、
転写部105が設けられている。転写部105は、転写
紙110を介して感光体101に圧接される転写ベルト
106と、転写ベルト106を張架する2個の転写ロー
ラ107a・107bとからなっている。また、転写部
105の用紙給紙側には、転写紙110を挟持して転写
部105に搬送するための給送ローラ108a・108
bが設けられている一方、転写部105の用紙排出側に
は、静電潜像の転写された転写紙110を挟持して転写
部105から排出し、図示しない現像部へ搬送する送出
ローラ109a・109bが設けられている。
【0007】上記の構成において、一次コロナ放電器1
02によって感光体101表面が所定の極性で一様に帯
電されると、二次コロナ放電器103によって上記極性
とは逆極性の電圧が印加されつつ感光体101に光像が
照射され、感光体101の高絶縁層101a上に光像に
応じた静電潜像が形成される。その後、全面露光用光源
104によって高絶縁層101a表面に光線が照射され
ることにより、光導電層101bにおける永続的内部分
極が解放される。これにより、感光体101内部におけ
る電荷変動が直ちに安定すると共に、光像に応じて形成
された静電潜像が安定することとなる。
【0008】その後、上記静電潜像は感光体101の回
転によって転写紙110への転写領域に搬送され、給送
ローラ108a・108bおよび転写ベルト106によ
って上記転写領域に搬送される転写紙110に転写され
る。そして、上記転写紙110は、感光体101から剥
離された後、送出ローラ109a・109bによって転
写部105から排出されると共に、現像部へ搬送され
る。
【0009】ところで、このような静電転写方式の画像
形成装置では、転写ベルト106と感光体101との接
触圧の不均一性等に起因して、静電潜像が乱れて転写紙
110に転写されやすい。その結果、転写紙110にお
ける転写像の強度むらが発生するようになる。また、上
記構成では、静電潜像の転写紙110への転写後に現像
を行うので、転写紙110の汚れも発生しやすい。
【0010】そこで、近年では、感光体上に形成された
静電潜像に対して、トナー等の顕像剤で感光体上で先に
可視像化した後、記録媒体に上記可視像を転写する現像
転写方式を採用する画像形成装置の開発が盛んに行われ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現像転写方
式を採用する一般的な画像形成装置の構成では、図14
に示すように、例えば画像形成を高速で行うために、転
写手段としての転写ローラ201に高電位を付与する
と、用紙202が転写ローラ201と感光体203との
間の転写位置に搬送されて感光体203と接触する前
に、感光体203上のトナー204が用紙202に向か
って飛翔する、いわゆる飛び散りが発生してしまう。そ
の結果、転写されたトナー像の輪郭がぼやけ、画像品質
が劣化するという問題が生ずる。以下に、このような飛
び散りが発生する原理について説明する。
【0012】ここで、転写ローラ201の回転軸の中心
Oと、感光体203表面のニップ領域よりも感光体20
3の回転方向(同図では時計回り)において上流側に位
置し、トナー204の飛び散りが発生する点Q′とを結
ぶ直線OQ′が、転写ローラ201表面の点P′によっ
て2つの直線OP′・P′Q′に分割されているとし、
直線OP′・P′Q′を含む領域をそれぞれ領域P・Q
とする。
【0013】また、直線OP′・P′Q′の長さをそれ
ぞれdP ・dQ 、領域P・Qに付与される電位をそれぞ
れVP ・VQ 、領域P・Qに形成される電界を図のよう
に簡単化して直線OP′・P′Q′に沿って形成される
と考え、それぞれEP ・EQとすると、電界EP ・EQ
は、長さdP ・dQ および電位VP ・VQ を用いて次式
で表される。
【0014】EP = VP / dPQ = VQ / dQ ところで、領域P・Qが直列配置されていると考えれ
ば、領域P・Qに与えられる電位VP ・VQ は、領域P
・Qのそれぞれの抵抗に略比例する。ここで、領域Qは
大気であり、ほぼ絶縁体のような高抵抗を呈する一方、
領域Pは例えばゴム等の弾性体からなり、その体積抵抗
率は例えば107 〜108 Ω・cm程度である。つま
り、領域Pよりも領域Qの方が抵抗は大きい。したがっ
て、図示しない転写電源から転写ローラ201に転写電
位が付与されると、そのほとんどが領域Qにかかる。つ
まり、VP ≪VQ となる。
【0015】以上のことから、転写ローラ201に高電
位を付与すると、ニップ領域の上流側では、dP とdQ
との差以上にVP とVQ との差が大きくなるため、最終
的にはEP ≪EQ となる。その結果、領域Qの電界EQ
が必要以上に大きくなり、ニップ領域に到達する前に感
光体203上のトナー204が用紙202に向かって飛
翔することになる。
【0016】また、上記画像形成装置においては、図1
5に示すように、例えばハガキのように紙幅の小さい用
紙202を使用した場合に、転写ローラ201は、用紙
202の存在しない領域で感光体203と接触する。な
お、同図中、領域Rは、感光体203において用紙20
2の紙幅に対応した領域であり、領域Sは、転写ローラ
201との接触領域にほぼ対応している。
【0017】すると、上述のように転写ローラ201に
高電位を付与したときに、転写ローラ201に印加され
る転写電位のほとんどが領域Sに集中し、当該領域Sを
転写電流が集中して流れるので、用紙202において十
分な転写電流が得られない。その結果、良好な転写を行
うことができないという問題が生ずる。このような問題
は、付与する転写電位が高くなるほどより顕著に現れる
ので、上記構成を備える画像形成装置は、例えば事務用
複写機等の高速機として適用できないのが実状である。
【0018】なお、上記後者の問題を解決すべく、例え
ば転写ローラ201に印加される転写電位をさらに大き
くしたり、転写ローラ201の抵抗値を大きくしたりす
る等の検討も最近ではなされている。しかし、転写電位
をさらに大きくするためには、転写電源の出力を大きく
する必要がある。この場合、大型の転写電源が必要とな
り、転写電源ひいては装置のコストアップを招来する。
また、抵抗値の大きい特殊な転写ローラ201を用いた
場合でも、同じように転写ローラ201ひいては装置の
コストアップを招来する。
【0019】また、転写ローラ201に高電位を付与し
たときに電界EQ が必要以上に大きくなる現象は、図1
7に示すように、感光体203表面を帯電させる帯電手
段を例えばゴム等の弾性体からなる帯電ローラ205で
構成した場合に、帯電ローラ205と感光体203との
間においても同様に起こる。これは、上記と同様に、帯
電ローラ205の内部と外部(帯電ローラ205と感光
体203との間の大気の領域)とで抵抗が異なることに
起因する。
【0020】すると、同図において、帯電ローラ205
に高電位を付与したときには、通常の放電領域以外の領
域で放電が発生する。すなわち、帯電ローラ205と感
光体203との間の領域であって、上記両者の接触部分
Tに近い領域Uを通常の放電領域とすると、上記領域U
を越えて上記接触部分Tから離れている領域Vで放電が
発生する。帯電ローラ205と感光体203との間の放
電路が長くなればなるほど放電路の径は小さくなるの
で、このような構成では感光体203表面において局部
的に帯電電位が異なるようになる。その結果、印字画像
において、上記帯電電位の不均一性に起因する粒状模様
が発生する。
【0021】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その第1の目的は、転写手段に高電位
を付与しても、トナーの飛び散りの発生を抑制すること
ができ、しかも、用紙サイズに起因して、転写手段と感
光体とが直接接触するようなことがあっても、トナーの
記録媒体への転写を良好に行うことができる画像形成装
置を提供することにある。また、本発明の第2の目的
は、帯電手段と感光体との間の所定の領域でのみ放電を
発生させ、感光体表面の帯電不均一およびそれに起因す
る印字画像の画質低下を回避できる画像形成装置を提供
することにある。また、本発明の第3の目的は、被電荷
供給体(例えば感光体)に電荷を適切に供給できる電荷
供給装置(例えば転写手段、帯電手段)およびそれを備
えた画像形成装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
荷供給装置は、上記の課題を解決するために、被電荷供
給体と対向配置され、当該被電荷供給体に電荷を供給す
る電荷供給装置において、大気と同等の高抵抗となる、
空洞であり、且つ密閉されている高抵抗領域を内部に有
していると共に、放電によって電荷を発生させ、電荷供
給装置と被電荷供給体との間に、被電荷供給体に対して
電荷供給可能な電界を形成する放電手段を上記高抵抗領
域内に有していることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、高抵抗領域内での放
電手段の放電により、電荷供給装置内部の領域(以下、
第1領域と称する)と、電荷供給装置と被電荷供給体と
の間の領域(以下、第2領域と称する)とに電界がそれ
ぞれ形成される。特に、第2領域には、上記放電によっ
て発生する電荷により、被電荷供給体に対して電荷供給
可能な電界が形成される。
【0024】ここで、第2領域は大気中に形成される元
々高抵抗の領域であるので、第1領域と第2領域とは互
いに同等の高抵抗を有する領域となり、上記各領域の抵
抗値において極端な差は出ない。したがって、例えば放
電手段に高電位が付与されても、この電位は上記抵抗値
に略比例した分圧で第1領域および第2領域に付与され
ることになり、従来のように第1領域と第2領域との抵
抗の差に起因して特に第2領域に電界が集中して形成さ
れたり、第2領域であって、帯電手段表面と像担持体表
面とがある程度離れた、本来電界の形成が不必要な領域
で電界が形成されることがない。
【0025】それゆえ、上記構成によれば、電荷供給装
置に高電位を付与しても、被電荷供給体との間に所望の
電界を、所望の領域において形成することができ、被電
荷供給体に適切な量の電荷を供給することができる。
【0026】また、上記高抵抗領域の空洞内部には、空
洞内部における放電を起こり易くするガスが封入されて
いてもよい。
【0027】請求項2の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1に記載の電荷供給
装置を備えていることを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、請求項1に記載の電
荷供給装置を備えていることにより、電荷供給装置と被
電荷供給体との間に適切な電界を安定して形成すること
ができるので、電界変化に基づく形成画像の画質低下を
回避することができる。
【0029】請求項3の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、像担持体と、上記像担持体
と対向配置される帯電手段と、上記像担持体と上記帯電
手段との間に所定の電位差を付与する電源手段とを備
え、上記像担持体と上記帯電手段との間を上記電位差に
よって放電させることにより、上記帯電手段から上記像
担持体に電荷を供給させる画像形成装置において、上記
帯電手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であり、
且つ密閉されている高抵抗領域を内部に有していると共
に、放電によって当該帯電手段に電荷を発生させ、当該
帯電手段と像担持体との間に、像担持体に対して電荷供
給可能な電界を形成する放電手段を上記高抵抗領域内に
有していることを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、電源手段によって帯
電手段と像担持体との間に所定の電位差が付与されるこ
とにより、帯電手段と像担持体との間が放電し、これに
よって帯電手段から像担持体に電荷が供給され、像担持
体表面が帯電する。
【0031】帯電手段と像担持体との間に付与される電
位差は、帯電手段内部の領域(以下、第1領域と称す
る)と、帯電手段と像担持体との間の領域(以下、第2
領域と称する)とに分かれて付与される。ここで、帯電
手段内部には、大気と同等の高抵抗となる高抵抗領域が
形成されており、この高抵抗領域が上記の第1領域と対
応付けられる。一方、第2領域は、大気中の領域であ
り、元々高抵抗の領域である。つまり、上記構成の場
合、第1領域と第2領域とは互いに同等の高抵抗を有す
ることになり、上記各領域の抵抗値において極端な差は
出ない。
【0032】したがって、例えば帯電手段に高電位を付
与しても、この電位は上記抵抗値に略比例した分圧で第
1領域および第2領域に付与されるので、従来のように
第1領域と第2領域との抵抗の差に起因して特に第2領
域に電界が集中して形成されることがない。これによ
り、従来のように、帯電手段と像担持体との間の領域で
あって、帯電手段表面と像担持体表面とがある程度離れ
た、本来電界の形成が不必要な領域で高電界が形成され
ることもなく、上記領域で放電が発生することがなくな
る。
【0033】ここで、帯電手段と像担持体との間の放電
路の径は、帯電手段表面と像担持体表面との距離が長く
なればなるほど小さくなるが、上記構成では本来電界形
成が不必要な領域での放電が回避されるので、放電路の
径が小さくなるような放電は回避されることとなる。
【0034】したがって、像担持体表面の電位が局部的
に異なってしまうことがなく、像担持体の帯電不均一に
起因して印字画像に粒状模様が生じるのを抑制すること
ができ、画質の良好な画像を形成することができる。
【0035】請求項4の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、画像情報に基づいた電荷像
を担持する像担持体と、上記電荷像を顕像剤にて現像す
る現像手段と、上記像担持体と対向して配置される転写
手段と、上記像担持体と上記転写手段との間に所定の電
位差を付与する電源手段とを備え、上記電位差によっ
て、上記像担持体と上記転写手段との間に供給される記
録媒体に上記像担持体上の画像を転写する画像形成装置
において、上記転写手段は、大気と同等の高抵抗とな
、空洞であり、且つ密閉されている高抵抗領域を内部
に有していると共に、放電によって当該転写手段に電荷
を発生させ、上記像担持体と上記転写手段との間に転写
電界を形成する放電手段を上記高抵抗領域内に備えてい
ることを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、像担持体上に形成さ
れた電荷像は、現像手段によって現像されて可視像とな
る。そして、電源手段から所定の電位が転写手段に付与
されると、像担持体と転写手段との間に電位差が生じ、
これによって、上記可視像が像担持体と転写手段との間
に供給される記録媒体に転写される。
【0037】電源手段から転写手段に供給される電位
は、転写手段内部の領域(以下、第1領域と称する)
と、転写手段と像担持体との間の領域(以下、第2領域
と称する)とに分かれて付与される。ここで、転写手段
内部には、大気と同等の高抵抗となる高抵抗領域が形成
されており、この高抵抗領域が上記の第1領域と対応付
けられる。一方、第2領域は、大気中の領域であり、元
々高抵抗の領域である。つまり、上記構成の場合、第1
領域と第2領域とは互いに同等の高抵抗を有することに
なり、上記各領域の抵抗値において極端な差は出ない。
【0038】したがって、例えば画像形成の高速化を図
る等により、転写手段に高電位を付与しても、この電位
は上記抵抗値に略比例した分圧で第1領域および第2領
域に付与されるので、従来のように第1領域と第2領域
との抵抗の差に起因して特に第2領域に転写電界が集中
して形成されることがない。
【0039】それゆえ、上記構成によれば、転写手段に
高電位を付与したときに、第2領域において像担持体に
担持されている顕像剤が不用意に転写手段に飛翔するの
を回避することができる。その結果、画像形成を高速で
行う場合等において、転写画像の輪郭のぼやけやコント
ラストの低下を回避することができ、良好な転写画像を
得ることができる。
【0040】また、従来では、転写手段への高電位の付
与時に、特に第2領域に転写電界が集中していたので、
例えば紙幅の狭い記録媒体を用いたときには、記録媒体
の存在しない領域であって像担持体と転写手段とが接触
する領域に転写電界および転写電流が集中しやすかっ
た。しかし、上記構成では、転写手段に高電位が付与さ
れたときでも、上記接触領域に転写電界および転写電流
が集中することがない。
【0041】したがって、上記構成によれば、顕像剤の
記録媒体への転写に供される転写電流が不足するのを回
避することができ、紙幅の狭い記録媒体を用いたときで
も良好な転写を行うことができる。しかも、この場合、
転写電流不足を回避するための大型の電源手段や抵抗値
の大きい転写手段を用いる必要もないので、装置のコス
トアップを回避することができると共に、装置の小型化
を図ることができる。
【0042】請求項5の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項3または4の構成に
おいて、上記高抵抗領域は、大気圧よりも低い気圧の状
態で維持された空間であることを特徴としている。
【0043】上記の構成によれば、低気圧状態の下で
は、放電を維持するための放電維持電圧が低くて済み、
しかも、大気圧放電と比較して火花放電が生じにくいの
で、転写手段または帯電手段内部での放電がより安定す
る。したがって、転写手段内部での安定した放電によっ
て、転写電界を形成するための電荷を安定して発生させ
ることができるので、大気圧放電を採用する場合に比べ
て、ニップ領域(像担持体が転写手段によって押圧され
る領域)における転写性能を極めて向上させることがで
きる。また、帯電手段内部での安定した放電によって、
帯電特性を極めて向上させることができる。
【0044】請求項6の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項4の構成において、
上記転写手段は、上記記録媒体を上記像担持体に圧接可
能な弾性部材を備えていることを特徴としている。
【0045】上記の構成によれば、弾性部材が所定の転
写圧で均一に記録媒体を像担持体に圧接するので、良好
な転写特性を得ることができ、その結果、良好な画像形
成を行うことができる。
【0046】請求項7の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項4または6の構成に
おいて、上記転写手段内部の上記放電手段と対向する部
位に、導電部材が形成されていることを特徴としてい
る。
【0047】上記の構成によれば、転写手段内部におい
て、放電手段と導電部材との間で放電がさらに起きやす
くなると共に、放電がより安定する。これにより、像担
持体と転写手段との間に安定した均一な転写電界を確実
に形成することができ、さらに良好な画像形成を行うこ
とができる。
【0048】請求項8の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項7の構成において、
上記転写手段は回転可能であり、上記導電部材は、記録
媒体の幅方向に沿って設けられた上記転写手段の回転軸
に対して垂直に複数に分割されていることを特徴として
いる。
【0049】上記の構成によれば、転写手段内部での放
電によってその表面に発生した電荷が、転写手段の回転
軸と平行な方向に流れるのを制限することが可能とな
る。これにより、例えば紙幅の小さい記録媒体を用いた
場合には、記録媒体の幅方向において、上記記録媒体が
存在する部分から上記記録媒体が存在しない部分へ転写
電流が流れ込むのを回避することができる。したがっ
て、記録媒体の幅方向において、顕像剤の記録媒体への
転写に供される転写電流が不足するのを確実に回避する
ことができ、任意の紙幅の記録媒体に対してさらに良好
な転写を行うことができる。
【0050】請求項9の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項7または8の構成に
おいて、上記転写手段は回転可能であり、上記導電部材
は、記録媒体の幅方向に沿って設けられた上記転写手段
の回転軸に対して平行に複数に分割されていることを特
徴としている。
【0051】上記の構成によれば、転写手段内部での放
電によってその表面に発生した電荷が、転写手段の回転
方向に流れるのを制限することが可能となる。これによ
り、記録媒体の幅方向に垂直な搬送方向において、記録
媒体が存在する部分から記録媒体が存在しない部分へ転
写電流が流れ込むのを回避することができる。したがっ
て、記録媒体の先端付近および後端付近において、記録
媒体の存在しない領域に電界が集中するといった不都合
を確実に回避することができ、記録媒体の先端付近およ
び後端付近での画像劣化を確実に避することができる。
【0052】請求項10の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項4、6ないし9の
いずれかの構成に加えて、上記転写手段表面を除電する
除電手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0053】上記の構成によれば、転写手段表面に残存
する電荷が、除電手段により中和されて除電されるの
で、上記残存する電荷によって、転写電界が乱されるよ
うなことがなく、常に均一な転写電界を形成して良好な
転写特性を得ることができる。
【0054】また、例えば転写手段が像担持体に圧接さ
れる弾性部材を備え、しかも、この弾性部材が高抵抗を
有している場合には、転写手段に高電位が付与されたと
きに特に上記弾性部材に電荷が蓄積しやすく、その結
果、所望の転写電界が得られないことがある。しかし、
このような場合でも、除電手段によって弾性部材表面に
蓄積された電荷が確実に除去されるので、電荷のチャー
ジアップに起因して転写電界が乱れるのを回避すること
ができ、画像品質の劣化を回避することができる。
【0055】請求項11の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項3の構成におい
て、上記帯電手段は、像担持体に圧接される弾性部材を
備えていることを特徴としている。
【0056】上記の構成によれば、弾性部材によって帯
電手段と像担持体とが所定の圧力で均一に圧接され、帯
電手段から像担持体への電荷供給を良好に行うことがで
きる。
【0057】請求項12の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項3または11の構
成において、上記帯電手段内部の上記放電手段と対向す
る部位に、導電部材が形成されていることを特徴として
いる。
【0058】上記の構成によれば、帯電手段内部におい
て、放電手段と導電部材との間で放電がさらに起きやす
くなると共に、放電がより安定する。これにより、帯電
手段と像担持体との間に安定した均一な電界を確実に形
成することができる。
【0059】請求項13の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項12の構成におい
て、上記帯電手段は回転可能であり、上記導電部材は、
帯電手段の回転軸に対して垂直に複数に分割されている
ことを特徴としている。
【0060】上記の構成によれば、帯電手段内部での放
電によってその表面に発生した電荷が、帯電手段の回転
軸と平行な方向に流れるのを制限することが可能とな
り、像担持体表面を均一に帯電することが可能となる。
【0061】請求項14の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項12または13の
構成において、上記帯電手段は回転可能であり、上記導
電部材は、帯電手段の回転軸に対して平行に複数に分割
されていることを特徴としている。
【0062】上記の構成によれば、帯電手段内部での放
電によってその表面に発生した電荷が、帯電手段の回転
方向に流れるのを制限することが可能となり、像担持体
表面を均一に帯電することが可能となる。
【0063】請求項15の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項3、11ないし1
4のいずれかの構成において、上記帯電手段表面を除電
する除電手段をさらに備えていることを特徴としてい
る。
【0064】上記の構成によれば、帯電手段表面に残存
する電荷が、除電手段により中和されて除電されるの
で、上記残存する電荷によって、電界が乱されるような
ことがなく、常に均一な電界を形成することができる。
【0065】請求項16の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項6または11の構
成において、上記弾性部材は、当該弾性部材の除電が不
要となるような電気的特性を有していることを特徴とし
ている。
【0066】上記の構成によれば、弾性部材表面を除電
する除電手段を別途設ける必要がないので、部品点数を
削減して装置の小型化を図ることができると共に、装置
のコストアップを回避することができる。また、弾性部
材は、除電が不要となる電気的特性を有していることか
ら、弾性部材での電荷のチャージアップが回避されるの
で、それゆえ、チャージアップに起因する転写電界また
は帯電電界の乱れも回避される。したがって、上記構成
によれば、除電手段を配置しなくても、常に均一な転写
電界または帯電電界を形成することができ、装置の信頼
性を向上させることができる。
【0067】請求項17の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項16の構成におい
て、上記弾性部材は、105 〜1014Ω・cmの体積抵
抗率を有していることを特徴としている。
【0068】上記の構成によれば、弾性部材の体積抵抗
率が105 Ω・cmよりも小さいと、部分的な低抵抗部
が生じた場合に対する緩和が困難となる。その結果、弾
性部材を転写手段に適用した場合は、弾性部材と像担持
体との間の領域であって、記録媒体が存在しない領域に
転写電界が集中しやすくなる。一方、弾性部材を帯電手
段に適用した場合は、例えば像担持体に発生したピンホ
ールによって発生する電流増加に対応できなくなり、過
大電流が発生して十分な電位を供給できなくなり、帯電
不良が発生する場合がある。一方、体積抵抗率が1014
Ω・cmよりも大きいと、弾性部材表面および内部の電
荷が中和されにくく、表面がチャージアップする。
【0069】したがって、弾性部材の体積抵抗率を10
5 〜1014Ω・cmとすることにより、記録媒体の存在
しない領域における転写電界の集中、帯電不良の発生、
および、弾性部材表面における電荷のチャージアップを
確実に回避することができ、その結果、請求項16の構
成による効果を確実に得ることができる。
【0070】請求項18の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項3または4の構成
において、上記電源手段は、周波数成分を有する電圧を
上記放電手段に印加することを特徴としている。
【0071】上記の構成によれば、放電手段に直流電位
が付与される場合に比べ、転写手段または帯電手段内部
での放電が、より安定して行われる。その結果、より均
一な転写電界または帯電電界が形成されるので、さらに
良好な転写特性または帯電特性を得ることができ、画像
形成をより一層良好に行うことができる。
【0072】請求項19の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、画像情報の所定の色に基
づいた電荷像を担持する像担持体と、上記色に対応する
顕像剤で上記電荷像を現像する現像手段とを少なくとも
有する複数の画像形成部と、上記各像担持体と対向して
配置される複数の転写手段と、上記像担持体と上記転写
手段との間にそれぞれ所定の電位差を付与する電源手段
とを備え、上記電位差によって、上記像担持体と上記転
写手段との間に供給される記録媒体に上記像担持体上の
画像を転写する画像形成装置において、上記各転写手段
は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であり、且つ密封
されている高抵抗領域を内部に有していると共に、放電
によって当該転写手段に電荷を発生させ、上記像担持体
と上記転写手段との間に転写電界を形成する放電手段を
上記高抵抗領域内に備えていることを特徴としている。
【0073】上記の構成によれば、各画像形成部におい
て、像担持体上に形成された電荷像は、現像手段によっ
て現像されて可視像となる。そして、電源手段から所定
の電位が、上記像担持体と対向する転写手段に付与され
ると、像担持体と転写手段との間に電位差が生じ、これ
によって、上記可視像が像担持体と転写手段との間に供
給される記録媒体に転写される。このような転写は、各
画像形成部ごとに行われ、その結果、記録媒体上にカラ
ー画像が形成される。
【0074】電源手段から転写手段に供給される電位
は、転写手段内部の領域(以下、第1領域と称する)
と、転写手段と像担持体との間の領域(以下、第2領域
と称する)とに分かれて付与される。ここで、上記転写
手段内部には、大気と同等の高抵抗となる高抵抗領域が
形成されており、この高抵抗領域が上記の第1領域と対
応付けられる。一方、第2領域は、大気中の領域であ
り、元々高抵抗の領域である。つまり、上記構成の場
合、第1領域と第2領域とは互いに同等の高抵抗を有す
ることになり、上記各領域の抵抗値において極端な差は
出ない。
【0075】したがって、例えば画像形成の高速化を図
る等により、所定の転写手段に高電位を付与しても、こ
の電位は上記抵抗値に略比例した分圧で第1領域および
第2領域に付与されるので、従来のように特に第2領域
に転写電界が集中して形成されることがない。
【0076】また、従来では、転写手段への高電位の付
与時に、特に第2領域に転写電界が集中していたので、
例えば紙幅の狭い記録媒体を用いたときには、記録媒体
の存在しない領域であって像担持体と転写手段とが接触
する領域に転写電界および転写電流が集中しやすかっ
た。しかし、上記構成では、転写手段に高電位が付与さ
れたときでも、上述のように、第2領域の電位が必要以
上に上がることがないので、上記接触領域に転写電界お
よび転写電流が集中することがない。
【0077】したがって、複数の画像形成部、および、
各画像形成部と対応した複数の転写手段を備えたカラー
画像形成装置においても、請求項4と同様の転写手段を
用いていることにより、請求項4の構成による効果と同
様の効果を得ることができる。
【0078】請求項20の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項19の構成におい
て、上記各転写手段は、各顕像剤の特性に対応してそれ
ぞれ構成されていることを特徴としている。
【0079】上記の構成によれば、顕像剤の特性(顕像
剤の帯電性、記録媒体への転写性、定着性等)は、顕像
剤の色ごとに互いに異なっているので、顕像剤の特性に
応じて転写手段の構成を相違させることにより、各顕像
剤の特性を損なうことなく、各顕像剤の特性に応じた最
適な条件にて各顕像剤を記録媒体に転写することができ
る。その結果、色合いの鮮明なカラー画像を確実に得る
ことができる。
【0080】請求項21の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項19の構成におい
て、上記各転写手段による転写は、各顕像剤の特性に対
応してそれぞれ制御されていることを特徴としている。
【0081】上記の構成によれば、顕像剤の特性は、顕
像剤の色ごとに互いに異なっているので、顕像剤の特性
に応じて、例えば各転写手段に付与する電位を変える等
によって転写を制御することにより、各顕像剤の特性を
損なうことなく、各顕像剤の特性に応じた最適な条件に
て各顕像剤を記録媒体に転写することができる。その結
果、色合いの鮮明なカラー画像を確実に得ることができ
る。
【0082】請求項22の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項19の構成におい
て、上記各転写手段は、構成の少なくとも一部が同一で
あることを特徴としている。
【0083】上記の構成によれば、各転写手段の構成を
少なくとも一部同一とすることにより、転写手段の構成
部品全体の数を削減することができる。これにより、転
写手段ひいては装置のコストアップを抑えることができ
る。
【0084】請求項23の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項19の構成におい
て、上記各転写手段における転写制御は、各転写手段間
で少なくとも一部が同一内容であることを特徴としてい
る。
【0085】上記の構成によれば、各転写手段における
転写制御内容を少なくとも一部同一とすることにより、
全体として転写制御を簡素化することができる。
【0086】請求項24の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、画像情報の所定の色に基
づいた電荷像を担持する像担持体と、上記色に対応する
顕像剤で上記電荷像を現像する複数の現像手段と、上記
像担持体と対向して配置される転写手段と、上記像担持
体と上記転写手段との間にそれぞれ所定の電位差を付与
する電源手段とを備え、上記電位差によって、上記像担
持体と上記転写手段との間に供給される記録媒体に上記
像担持体上の画像を転写する画像形成装置において、上
記転写手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であ
り、且つ密封されている高抵抗領域を内部に有している
と共に、放電によって当該転写手段に電荷を発生させ、
上記像担持体と上記転写手段との間に転写電界を形成す
る放電手段を上記高抵抗領域内に備えていることを特徴
としている。
【0087】上記の構成によれば、像担持体上には所定
の色に対応する電荷像が形成され、この電荷像は、対応
する現像手段によって現像されて可視像となる。そし
て、電源手段から所定の電位が、上記像担持体と対向す
る転写手段に付与されると、像担持体と転写手段との間
に電位差が生じ、これによって、上記可視像が像担持体
と転写手段との間に供給される記録媒体に転写される。
この像担持体上での電荷像の形成、現像、および、像担
持体から記録媒体への可視像の転写が各色ごとに行われ
ることにより、最終的に記録媒体上にカラー画像が形成
される。
【0088】電源手段から転写手段に供給される電位
は、転写手段内部の領域(以下、第1領域と称する)
と、転写手段と像担持体との間の領域(以下、第2領域
と称する)とに分かれて付与される。ここで、上記転写
手段は、大気と同等の高抵抗となる高抵抗領域を内部に
有しており、この高抵抗領域が上記の第1領域と対応付
けられる。一方、第2領域は、大気中の領域であり、元
々高抵抗の領域である。つまり、上記構成の場合、第1
領域と第2領域とは互いに同等の高抵抗を有することに
なり、上記各領域の抵抗値において極端な差は出ない。
【0089】したがって、例えば画像形成の高速化を図
る等により、転写手段に高電位を付与しても、この電位
は上記抵抗値に略比例した分圧で第1領域および第2領
域に付与されるので、従来のように特に第2領域に転写
電界が集中して形成されることがない。
【0090】また、従来では、転写手段への高電位の付
与時に、特に第2領域に転写電界が集中していたので、
例えば紙幅の狭い記録媒体を用いたときには、記録媒体
の存在しない領域であって像担持体と転写手段とが接触
する領域に転写電界および転写電流が集中しやすかっ
た。しかし、上記構成では、転写手段に高電位が付与さ
れたときでも、上述のように、第2領域の電位が必要以
上に上がることがないので、上記接触領域に転写電界お
よび転写電流が集中することがない。
【0091】したがって、各色に対応した顕像剤にて現
像する複数の現像手段を請求項4の構成に加えてカラー
画像形成装置を構成しても、請求項4と同様の転写手段
を用いていることにより、請求項4の構成による効果と
同様の効果を得ることができる。
【0092】請求項25の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項24の構成におい
て、上記転写手段による転写は、各顕像剤の特性に対応
してそれぞれ制御されていることを特徴としている。
【0093】上記の構成によれば、顕像剤の特性は、顕
像剤の色ごとに互いに異なっているので、顕像剤の特性
に応じて、例えば転写手段に付与する電位を変える等に
よって転写を制御することにより、各顕像剤の特性を損
なうことなく、各顕像剤の特性に応じた最適な条件にて
各顕像剤を記録媒体に転写することができる。その結
果、色合いの鮮明なカラー画像を確実に得ることができ
る。
【0094】請求項26の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項24の構成におい
て、上記転写手段によって行われる各色ごとの転写制御
は、各転写間で少なくとも一部が同一内容であることを
特徴としている。
【0095】上記の構成によれば、転写手段における各
色ごとの転写制御の内容を少なくとも一部同一とするこ
とにより、全体として転写制御を簡素化することができ
る。
【0096】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態について、図1ないし図10に基
づいて説明すれば、以下の通りである。
【0097】図2に示すように、本実施形態に係る画像
形成装置は、白黒印字を行うものであり、露光部1、画
像形成部2、転写部3、給紙部4、および、定着部5を
備えている。
【0098】露光部1は、例えば図示しないコンピュー
タからの画像信号や、デジタル複写機の画像処理部から
の画像信号に基づいて、帯電された感光体ドラム7(後
述する)の表面にレーザ光を照射するレーザーユニット
6を備えている。レーザユニット6から出射されるレー
ザ光は、感光体ドラム7の表面における帯電ローラ8と
現像部9(共に後述する)との間に照射されるようにな
っており、これによって、感光体ドラム7表面が露光さ
れ、感光体ドラム7上に静電潜像(静電荷による電荷
像)が形成される。
【0099】なお、レーザーユニット6は、例えば複数
の発光ダイオード(light emittingdiode)からなるL
EDヘッドで構成されてもよく、また、例えば原稿照射
によって得られる反射光を感光体ドラム7に照射するア
ナログ複写機の露光装置であってもよい。
【0100】画像形成部2は、感光体ドラム7(像担持
体)と、帯電ローラ8と、現像部9(現像手段)と、除
電ランプ10とからなっている。帯電ローラ8、現像部
9、および、除電ランプ10は、感光体ドラム7の周囲
に、感光体ドラム7の回転方向(同図では時計回り)に
沿ってこの順で設けられている。
【0101】感光体ドラム7は、アルミ素管に感光層が
配置されてなり、レーザ光照射によって形成される、画
像情報に基づいた静電潜像を担持する。
【0102】帯電ローラ8は、例えばウレタンを母材と
するソリッドゴムからなっており、体積抵抗率が106
Ω・cmとなっている。帯電ローラ8は、帯電電源11
と接続されており、帯電電源11から供給される電位に
よって、接地された感光体ドラム7の表面に均一な電荷
を付与するようになっている。これによって、感光体ド
ラム7の表面電位は例えば−600Vに維持される。
【0103】現像部9は、トナー12(顕像剤)を収容
するトナー槽13と、トナー12に所定の特性を与える
と共に回転によってトナー12を感光体ドラム7に供給
するスリーブ14と、トナー12を感光体ドラム7に供
給するための電位を付与する現像バイアス電源15とか
らなっており、感光体ドラム7上に形成された電荷パタ
ーンからなる静電潜像をトナー12によって現像し、ト
ナー像を感光体ドラム7上に形成する。なお、説明の便
宜上、トナー12は負帯電のトナーとするが、逆極性の
トナーを用いる場合には、適宜、印加する電圧の極性を
反転させればよい。
【0104】除電ランプ10は、例えば複数の発光ダイ
オードからなっており、感光体ドラム7の表面に光を照
射して、感光体ドラム7上の残留電荷を中和して除去す
るものである。
【0105】なお、感光体ドラム7の回転方向における
除電ランプ10の上流側には、図示しないクリーニング
装置が配置されており、用紙18へのトナー像の転写後
に感光体ドラム7上に残留しているトナーが上記クリー
ニング装置によって回収されるようになっている。
【0106】転写部3は、感光体ドラム7と対向して配
置される転写ローラ16(転写手段)と、感光体ドラム
7と転写ローラ16との間に所定の電位差(転写電圧)
を供給する転写電源17(電源手段)とからなってい
る。転写ローラ16は、例えばウレタンを母材とする発
泡ゴムからなり、体積抵抗率は108 Ω・cmとなって
いる。なお、転写ローラ16の詳細な構成については後
述する。転写部3では、転写電源17から転写ローラ1
6に転写電圧が付与されることにより、感光体ドラム7
上に形成されたトナー像が、感光体ドラム7と転写ロー
ラ16との間に供給される用紙18に転写される。
【0107】給紙部4は、所定サイズの用紙18をスト
ックする給紙カセット19を備えている。用紙18は、
普通紙をはじめ、OHP(overhead projector)で用い
られるシート(以下、単にOHPシートと称する)等で
あってもよい。給紙カセット19は、画像形成装置本体
に対して着脱自在に配設される。給紙カセット19にス
トックされた用紙18は、ピックアップローラ20によ
って、給紙カセット19の最上部から転写部3に向かっ
て一枚ずつ送り出される。なお、図示はしないが、給紙
部4には、手差しで1枚ずつ用紙18を供給するための
手差しトレイも設けられている。
【0108】また、ピックアップローラ20と転写部3
との間には、ピックアップローラ20によって送り出さ
れる用紙18を一旦停止させて、所定のタイミングおよ
び所定の速度で転写部3へ搬送する一対のレジストロー
ラ21・21が設けられている。なお、上記のタイミン
グとは、感光体ドラム7上のトナー像の先端と用紙18
の先端とが、感光体ドラム7と転写ローラ16との間の
トナー像の転写位置において一致するようなタイミング
のことである。
【0109】また、転写部3における用紙給紙側には、
給紙部4から転写部3への用紙18の搬送を案内する給
紙ガイド22が設けられている。さらに、給紙部4は、
用紙18が供給されたことを検出する給紙センサ(図示
せず)を備えている。
【0110】なお、上述した各ローラおよび感光体ドラ
ム7は、駆動装置(図示せず)によって回転駆動され
る。また、各回転駆動は、画像形成装置本体に設けられ
たプロセスコントロールユニット(図示せず)によって
所定のタイミングで適宜制御されている。
【0111】定着部5は、加熱ローラ23、ヒータ2
4、加圧ローラ25、温度センサ26、および、温度制
御回路27からなっている。
【0112】加熱ローラ23は、厚さ2mmのアルミニ
ウム管からなっている。ヒータ24は、例えばハロゲン
ランプからなり、加熱ローラ23に内蔵されている。加
圧ローラ25は、例えばシリコーン樹脂からなってお
り、加熱ローラ23と対向して設けられている。そし
て、加熱ローラ23と加圧ローラ25とで用紙18を挟
んで加圧することができるように、加熱ローラ23およ
び加圧ローラ25の回転軸の両端には、図示しないスプ
リング等によって例えば2kgの荷重が加えられてい
る。温度センサ26は、加熱ローラ23の表面温度を測
定する。温度制御回路27は、主制御部によって制御さ
れており、温度センサ26の測定結果に基づいてヒータ
24のON/OFFを制御し、加熱ローラ23の表面温
度を例えば150℃に保持する。
【0113】また、定着部5は、紙が排出されたことを
検出する排紙センサ(図示せず)を備えている。そし
て、定着部5における用紙排出側には、トナー像の定着
された用紙18を装置外に排出する排紙ローラ28と、
排出された用紙18を保持する排紙トレイ29とが設け
られている。さらに、定着部5には、転写部3から搬送
される用紙18を排紙ローラ28まで案内する搬送ガイ
ド30が設けられている。
【0114】なお、加熱ローラ23、ヒータ24、およ
び、加圧ローラ25の材質は特に限定されるものではな
い。また、加熱ローラ23の表面温度は特に限定される
ものではない。さらに、定着部5は、加熱あるいは加圧
のどちらか一方で、用紙18へのトナー像の定着を行う
構成となっていてもよい。
【0115】次に、以上の構成を備える画像形成装置の
動作について以下に説明する。
【0116】図示しないホストコンピュータからの印字
コマンドによって印字動作が開始されると、まず、ピッ
クアップローラ20によって、給紙カセット19から用
紙18が1枚取り出され、レジストローラ21・21ま
で送られる。レジストローラ21・21は、用紙18を
所定の速度で感光体ドラム7と転写ローラ16との対向
領域に送りだす。
【0117】この動作に同期して、感光体ドラム7の表
面が一様に例えば−600Vの表面電位となるように、
帯電ローラ8には帯電電源11から例えば−1100V
の電位が供給される。この状態で感光体ドラム7が回転
し、感光体ドラム7表面の帯電領域がレーザーユニット
6の対向領域に到達すると、レーザーユニット6は所望
の画像データに対応したレーザ光を、感光体ドラム7の
上記帯電領域に照射する。
【0118】レーザ光が照射された感光体ドラム7は感
光性によって抵抗値が低下し、表面に配置された電荷が
中和されて表面電位が低下する。この結果、感光体ドラ
ム7表面に、画像データに応じた静電潜像が形成され
る。
【0119】感光体ドラム7の回転によって上記静電潜
像が現像部9との対向領域に移動すると、現像部9から
供給されるトナー12により上記静電潜像は現像されて
トナー像が形成される。このトナー像は、さらに感光体
ドラム7の回転に伴って、用紙18への転写位置に搬送
される。
【0120】上記トナー像が転写ローラ16との対向領
域に到達すると、上記トナー像はレジストローラ21・
21によって同じく該対向領域に搬送された用紙18と
接触する。そして、転写電源17から所定の転写電位が
付与されることにより、上記トナー像が用紙18に転写
される。
【0121】続いて、用紙18が加熱ローラ23と加圧
ローラ25との間を通過することによって、未定着トナ
ー像が用紙18に定着される。その後、用紙18は、排
紙ローラ28・28によって排紙トレー29に排紙され
る。
【0122】一方、用紙18への転写に供されなかった
トナーは、その後の感光体ドラム7の回転によって、図
示しないクリーニング装置との対向領域に搬送され、該
クリーニング装置にて回収される。続いて、感光体ドラ
ム7表面には、除電ランプ10からの除電光が照射さ
れ、感光体ドラム7表面において不要となった静電潜像
の電荷が中和、除電され、次の画像形成に備えることと
なる。
【0123】次に、本発明の特徴である転写ローラ16
の詳細について説明する。
【0124】図1(a)に示すように、転写ローラ16
は、円筒形を呈する基材16aの外面に、用紙18を感
光体ドラム7に圧接するための弾性層16b(弾性部
材)を固着させて形成されている。
【0125】基材16aは、例えばシリコーン樹脂と導
電性を有するカーボンブラック等からなる半導電性のも
のであり、比誘電率は例えば20〜30程度である。な
お、基材16aは、絶縁性または中高抵抗を有する部材
で構成されてもよい。基材16aの内部は空洞であり、
かつ、密閉されている。これにより、基材16a内部に
は、大気と同等の高抵抗となる領域31が形成される。
そして、領域31内には、転写ローラ16の回転軸とも
なる放電電極32(放電手段)が設けられている。この
放電電極32は、放電によって転写ローラ16に電荷を
発生させ、感光体ドラム7と転写ローラ16との間に転
写電界を形成するものであり、用紙18の幅方向(用紙
18の搬送方向と垂直方向)に沿って設けられている。
放電電極32には、転写電源17(図2参照)によっ
て、例えば4kVの電位が付与されるようになってお
り、この電位付与によって転写ローラ16内部で放電が
起きるようになっている。
【0126】また、基材16a内部には、ネオンやヘリ
ウム等のガスが封入されており、放電電極32と基材1
6aとの間での放電が起こりやすくなっている。さら
に、本発明では、感光体ドラム7と転写ローラ16との
間のニップ領域において、放電によって確実に転写電界
を形成するために、領域31を低気圧状態で保持してい
る。
【0127】なお、基材16a内部を空洞にする代わり
に、大気と同等の高抵抗を有する液体等の有体物を基材
16a内部につめる構成であってもよい。また、領域3
1内部は、大気圧状態であってもよく、この場合でも勿
論、放電を起こすことが可能である。
【0128】弾性層16bは、例えば厚さ5mmのウレ
タンゴムまたはシリコンゴム等で形成されていると共
に、図1(b)に示すように、回転軸方向における長さ
が基材16aよりも短くなるように形成されている。
【0129】このような弾性層16bを設けることによ
り、用紙18を所定の転写圧で均一に感光体ドラム7に
圧接することができるので、良好な転写特性を得ること
ができ、その結果、良好な画像形成を行うことができ
る。
【0130】なお、例えば使用する用紙18のサイズが
一定のときには、装置の特性を考慮すれば、弾性層16
bを設けなくても良好な転写を実現できる場合がある。
このような場合には、装置のコスト、ライフ、信頼性の
面から、弾性層16bを配置しない方が好ましい。
【0131】基材16aの表面において弾性層16bで
覆われていない部位には、感光体ドラム7に転写ローラ
16自体を圧接するための軸(図示せず)を受ける軸受
部16dが設けられている。上記の軸の両端には、例え
ば500gの荷重が加えられており、この荷重によっ
て、転写ローラ16が感光体ドラム7に圧接されるよう
になっている。
【0132】また、基材16a表面に覆われた弾性層1
6bは高抵抗体であり、特に高速印字の場合において、
弾性層16b表面に誘起された電荷が蓄積しやすい。弾
性層16b表面の電荷が中和されずに表面がチャージア
ップすると、転写時の電界が所定値からずれて良好な転
写特性を得ることができない。
【0133】そこで、本発明では、図2に示すように、
転写ローラ16の弾性層16b表面を必要に応じて除電
する除電ローラ33(除電手段)を、転写ローラ16表
面に接するように配設している。これにより、上記の不
都合を回避して画像品質の劣化を回避している。なお、
除電ローラ33は、除電電源34を介して接地されてお
り、除電電源34によって除電ローラ33に印加する除
電電圧が調整されるようになっている。
【0134】なお、除電手段は、弾性層16b表面を除
電できるものであればよく、上記の除電ローラ33以外
にも、除電ブラシやコロナ放電を利用する除電器等を除
電手段として用いることが可能である。また、除電手段
を直接接地する構成としてもよい。このような除電手段
および除電方法については装置の特性等に応じて適宜決
めればよい。また、弾性層16bを設けない場合には、
除電手段が基材16a表面を除電するようになっていて
もよい。
【0135】上記の構成において、図3に示すように、
転写電源17から放電電極32に転写電位が付与される
と、この転写電位は、放電電極32と基材16aとの間
の領域A(第1領域)と、転写ローラ16と感光体ドラ
ム7との間の領域であって、ニップ領域よりも感光体ド
ラム7の回転方向(同図では時計回り)における上流側
の領域B(第2領域)とに分かれて付与される。ここ
で、本発明の場合、領域31内の領域Aは、上述したよ
うに、大気と同等の高抵抗領域であるので、大気からな
る領域Bと抵抗が同等となる。これにより、例えば高速
の画像形成を行う場合や、厚みのある用紙18またはO
HPシートを用いる場合に、放電電極32に高電位を付
与しても、領域Bの電位が必要以上に上がることがな
い。
【0136】つまり、直列配置となる2領域において
は、放電電極32に付与される転写電位の分圧は、抵抗
の大きい領域に集中してかかるが、本発明の場合、2領
域(領域A・B)の抵抗に大きな差がないため、一方の
領域にのみ転写電位の分圧が集中してかかることがな
い。
【0137】一方、発明が解決しようとする課題の欄に
記載した数式を見れば分かるように、各領域(領域A・
B)に形成される電界と、各領域に付与される電位とは
比例関係にあり、本発明では、上述したように、領域B
の電位が必要以上に上がることがないから、領域Bに形
成される電界が必要以上に大きくなることがない。
【0138】したがって、例えば画像形成の高速化に際
して、高電位の転写電位を放電電極32に付与しても、
ニップ領域以外の領域で感光体ドラム7から用紙18へ
トナー12が飛翔し始めることがない。その結果、上記
構成によれば、画像の輪郭がぼやけることがなく、コン
トラストのはっきりとした、画質の良好な画像を得るこ
とができる。
【0139】また、本発明では、高電位の転写電位が付
与されても、領域Bの電位が必要以上に上がることがな
いから、領域Aにも所定の電位が確実に付与されて、領
域Aに所定の電界が確実に形成される。したがって、図
4に示すように、例えばハガキのように紙幅の小さい用
紙18を使用した場合には、転写ローラ16の弾性層1
6bは所定の領域Cで用紙18を感光体ドラム7に押圧
する一方、上記領域C以外の領域Dでは直接感光体ドラ
ム7と接触するが、この場合でも、放電電極32と基材
16a(図3参照)との間では、領域C・Dに関係なく
所定の電界が確実に形成される。
【0140】したがって、領域Dにのみ電界が集中する
と共に転写電流が集中することがない。その結果、領域
Cにおける転写電流不足を回避することができ、用紙1
8が小サイズのときでも良好な転写を行うことができ
る。また、このとき、転写電源17を出力の大きい大型
のもので構成したり、転写ローラ16の抵抗値を大きく
したりする必要もないので、装置のコストアップを回避
することができると共に、装置の小型化を図ることがで
きる。
【0141】また、基材16a内部は密閉されており、
その内部で放電が起きるので、放電により発生する、人
体に有害なオゾン等の物質が外部に漏れることはない。
その結果、本発明の画像形成装置は人体に無害であり、
環境衛生的にも優れたものとなる。
【0142】また、図5は、基材16aの気圧と放電維
持電圧Vkとの関係を示している。なお、放電維持電圧
Vkとは、一度放電を起こした後にその放電を維持する
ための電圧である。同図より、基材16a内部の気圧が
減少すればするほど、放電維持電圧Vkが減少している
ことが分かるが、これは、基材16a内部の気圧が低い
方が、付与される電圧が低くても放電を容易に維持でき
ることを示している。また、低気圧放電は、大気圧放電
と比較して火花放電となりにくい。
【0143】したがって、本発明のように、基材16a
内部を低気圧状態に維持して放電させることにより、安
定した放電によって、基材16aに電荷を安定して発生
させることができる。その結果、大気圧放電を採用する
場合に比べて、特にニップ領域における転写性能を極め
て向上させることができる。
【0144】なお、本実施形態では、放電電極32と基
材16a内面との間で放電を起こしているが、例えば図
6に示すように、基材16aの内面全体、すなわち、基
材16a内部における放電電極32と対向する部位に金
属層16cを配置し、金属層16cと放電電極32との
間で放電を起こすようにしても構わない。この場合、上
記の低気圧放電がさらに起きやすくなり、また、生じた
放電も安定する。これにより、感光体ドラム7と転写ロ
ーラ16との間に安定した均一な転写電界を確実に形成
することができ、さらに良好な画像形成を行うことがで
きる。
【0145】また、金属層16cを配置する場合、図7
に示すように、用紙18の幅方向に対応して設けられた
転写ローラ16の回転軸に対して平行に金属層16cを
複数に分割する構成とすれば、さらに以下のような作
用、効果を奏する。
【0146】この場合、弾性層16bにおいて、転写ロ
ーラ16の回転方向に流れる転写電流をある程度制限す
ることができ、これによって、用紙18の搬送方向にお
いて、例えば用紙18が存在する部分から用紙18が存
在しない部分へ転写電流が流れ込むのを回避することが
できる。したがって、用紙18の先端付近および後端付
近において、用紙18の存在しない領域に電界が集中す
るといった不都合を確実に回避することができ、用紙1
8の先端付近および後端付近での画像劣化を確実に避す
ることができる。
【0147】また、本発明では除電手段を配置している
が、この場合、装置の構成、除電手段の構成、除電方
法、使用する電位等が、転写部3における転写電界に影
響を及ぼす場合がある。しかし、上述のように金属層1
6cを設けることにより、そのような影響をも回避する
ことができる。
【0148】一方、図8に示すように、用紙18の幅方
向に対応して設けられた転写ローラ16の回転軸に対し
て垂直に金属層16cを分割して設ける構成でもよい。
この場合、個々の金属層16cは、基材16a内面に沿
ってリング状に形成される帯状電極となり、この帯状電
極が、転写ローラ16の回転軸方向に所定間隔で複数本
配置されることになる。
【0149】このような構成では、弾性層16bにおい
て転写ローラ16の回転軸と平行な方向に流れる転写電
流を制限することが可能となる。したがって、紙幅の小
さい用紙18を用いた場合に、弾性層16bと感光体ド
ラム7とが接触する部分に、上記方向から転写電流が流
れ込むのを確実に回避することができる。その結果、用
紙18の幅に左右されずに、任意の幅の用紙18に対し
て良好な転写特性を得ることができると共に良好な画像
形成を行うことができる。
【0150】また、図7および図8に示した構成を両方
兼ね備えるようにしても構わない。すなわち、転写ロー
ラ16の回転軸に沿って金属層16cを複数に分割する
と共に、転写ローラ16の回転軸に対して垂直に金属層
16cを分割する構成としてもよい。このような構成で
は、図9に示すように、基材16aの内面に方形の金属
層16cが複数形成される。なお、図9は、基材16a
の内面を展開して2次元的に示したものである。勿論、
この構成であれば、図7および図8で示した構成による
効果を一度に得ることができる。
【0151】なお、本発明では、除電ローラ33を設け
て高抵抗の弾性層16b表面を除電可能としているが、
例えば弾性層16bに、カーボンブラック、イオン導電
剤、導電性繊維等を混入して、弾性層16bの体積抵抗
率を適切に調節すれば、除電ローラ33を配置しなくて
も、弾性層16bにおけるチャージアップを抑えること
ができる。この場合、除電ローラ33を配置しなくても
済む分、部品点数を削減して装置の小型化を図ることが
できると共に、装置のコストアップを回避することがで
きる。また、この場合、弾性層16bでのチャージアッ
プに起因して転写電界が乱れることもないので、装置の
信頼性を向上できることにもなる。
【0152】このとき、弾性層16bの体積抵抗率が1
5 Ω・cmよりも小さいと、紙幅の小さい用紙18を
用いた場合に、弾性層16bと感光体ドラム7との接触
部に転写電界が集中しやすくなる。一方、体積抵抗率が
1014Ω・cmよりも大きいと、弾性層16b表面の電
荷が中和されにくく、表面がチャージアップする。した
がって、弾性層16bの体積抵抗率は、例えば105
1014Ω・cm程度が好適となるが、これに限定するわ
けではなく、装置のプロセス速度、発生する電荷量、電
荷中和時間、装置の諸特性等を考慮に入れて適宜決定さ
れればよい。
【0153】なお、本発明では、転写電源17から放電
電極32に直流電位が付与されているため、低気圧状態
に維持された領域31では直流電界が形成されている。
しかし、例えばAC成分を畳上した電界や、AC成分を
振幅変調した電界成分をもつ電界の他に、脈動成分を持
つ電界が領域31に形成されるように、周波数成分を有
する電圧を転写電源17が放電電極32に印加する構成
としても構わない。この場合、領域31内での低気圧放
電がより安定するので、良好な転写特性をさらに確実に
得て、画像形成をより一層良好に行うことができる。
【0154】なお、本発明では、転写手段として転写ロ
ーラ16を用い、用紙18の搬送とトナー像の用紙18
への転写とを両方行うようにしているが、これらを別々
に行う構成としても構わない。
【0155】つまり、図10(a)に示すように、用紙
18を搬送する手段として転写ベルト35を用い、この
転写ベルト35を2つの張架ローラ36・36にて張架
すると共に、転写手段として上述した転写ローラ16を
転写位置に配置する構成でもよい。この場合、転写ベル
ト35は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PVDF(フッ化ビニリデン樹脂)等のフィルム
材料で構成され、張架ローラ36・36によって駆動さ
れる。この構成では、転写ベルト35を用いているの
で、用紙18の搬送が容易となる。
【0156】また、図10(b)に示すように、転写ロ
ーラ16を転写位置に配置すると共に、この転写ローラ
16と1個の張架ローラ36とで転写ベルト35を張架
する構成としても構わない。
【0157】また、転写ベルト35を用いる場合には、
用紙18の表面に電荷を付与し、転写ベルト35に用紙
18を静電吸着させる構成としてもよい。このような構
成は、特に、後述の実施の形態2で説明するカラーの画
像形成装置の場合において望ましい。さらに、転写ベル
トを弾性層16bで構成し、弾性層16bのない転写ロ
ーラ16を図10(a)(b)のように配置する構成も
勿論可能である。
【0158】さらに、本発明の転写ローラ16は、ドラ
ム形状の中間転写体を備える画像形成装置にも適用する
ことができる。この場合、中間転写体の内部または外部
に転写ローラ16を配置することにより、本発明と同様
の転写特性を得ることができる。
【0159】次に、本発明の画像形成装置が、環境変動
に応じて用紙18の特性が変化しても、画像形成を確実
に行うことができる点について説明する。
【0160】高温高湿環境と低温低湿環境とでは、用紙
18の比誘電率は、通常2〜9程度の範囲内で変化す
る。ここで、用紙18の比誘電率をεrp、転写ローラ1
6の比誘電率をεrr、これらの合成比誘電率をεr とす
ると、合成比誘電率εr は次式で表される。
【0161】εr = (εrp・εrr)/(εrp
εrr) したがって、転写ローラ16の比誘電率εrrが大きくな
ると、合成比誘電率εr も大きく変化してしまうことが
分かる。ここで、合成比誘電率εr が大きいと、感光体
ドラム7上のトナー12に作用する電界強度も大きく変
化しやすく、それゆえ、転写特性が大きく変動する。ち
なみに、従来の転写ローラの比誘電率は例えば100程
度と高いので、上述した転写特性の変動により、環境変
動に応じた良好な転写を行うことはできなかった。
【0162】これに対して、本発明の転写ローラ16
は、上述したように非誘電率が20〜30程度であり、
従来よりも大幅に小さい。したがって、環境変動によっ
て用紙18の比誘電率が変化しても、合成比誘電率εr
の変動(転写電源17から見た見かけの容量変動)を従
来よりも小さく抑えることができる。これにより、トナ
ー12に作用する電界強度の変化、および、転写特性の
変動も小さくなるので、環境変動に対して安定した画像
形成を行うことができる。
【0163】なお、転写ローラ16をシリコーン樹脂の
みで構成することも可能である。この場合、転写ローラ
16の比誘電率が2〜3程度となるので、合成比誘電率
εrをさらに小さく抑えることができ、環境変動に伴う
用紙18の特性変化を考慮しても、より一層安定した画
像形成を行うことができる。
【0164】なお、本実施形態では、カールソンプロセ
スを採用する画像形成装置を例にとって説明したが、イ
オンフロー法によって静電潜像を形成するもの等、種々
の基本的な原理を使用する画像形成装置にも適用可能で
ある。また、本実施形態では、顕像剤としてトナー12
を用いているが、インクを用いても構わない。
【0165】また、本実施形態の画像形成装置は、コン
ピューターの出力装置として使用可能であるが、この他
にワードプロセッサやファクシミリ装置の印字部、デジ
タル複写機の印字部、ディジタルプリンタ、プロッタ等
に好適に適用することができる。また、上述した画像形
成装置の各構成部材は、例えばレーザプリンタの対応部
分に適用可能である。
【0166】〔実施の形態2〕 本発明の実施の他の一形態について、図11に基づいて
説明すれば、以下の通りである。本実施形態では、実施
の形態1で用いた転写ローラ16をカラー画像形成装置
に適用した例について説明する。なお、説明の便宜上、
実施の形態1で用いた部材と同一の機能を有する部材に
は同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0167】本実施形態の画像形成装置は、図11に示
すように、複数の画像形成部40a〜40dを備えてい
る。これら画像形成部40a〜40dは、感光体を露光
する露光部、該露光によって形成される静電潜像を担持
する感光体、および、上記静電潜像をトナーで現像する
現像装置をそれぞれ少なくとも有しており、同図ではこ
れらを一体化して描いている。画像形成部40a〜40
dは、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
画像形成に対応するものであり、給紙部4から搬送され
る用紙18の搬送方向にこの順で設けられている。
【0168】誘電体ベルト41を挟んで画像形成部40
a〜40dと対向した位置には、実施の形態1で用いた
転写ローラ16がそれぞれ設けられている。各転写ロー
ラ16は転写電源17と接続されており、所定の転写電
位が付与されるようになっている。誘電体ベルト41
は、例えばPET、PVDF等からなり、2つの張架ロ
ーラ42・42によって張架されている。なお、この誘
電体ベルト41は、実施の形態1で説明した弾性層16
bからなるものであってもよい。張架ローラ42・42
には、同じく転写電源17から所定の電位が付与される
ようになっている。
【0169】画像形成部40aの給紙部4側であって、
一方の張架ローラ42と対向した位置には、誘電体ベル
ト41に用紙18を静電吸着させるために、用紙18の
表面に電荷を供給する帯電ブラシ43が設けられてい
る。この帯電ブラシ43は、帯電電源44と接続されて
いる。
【0170】一方、画像形成部40d側の他方の張架ロ
ーラ42近傍には、誘電体ベルト41表面を除電する除
電ブラシ45が接触して設けられている。除電ブラシ4
5は除電電源34と接続されており、必要に応じて除電
電位が付与されるようになっている。
【0171】なお、給紙部4および定着部5の構成は実
施の形態1と全く同様である。また、転写電源17、除
電電源34、および、帯電電源44はそれぞれ接地され
ている。
【0172】上記の構成において、給紙部4から搬送さ
れる用紙18には、帯電電源44から帯電ブラシ43を
介して所定の電位が付与される。一方、張架ローラ42
には、転写電源17から所定の電位が付与される。した
がって、これらの電位差によって、用紙18表面には静
電荷が発生するので、用紙18は誘電体ベルト41に静
電気的に吸着され、誘電体ベルト41の移動に伴って転
写部3に搬送される。
【0173】転写部3では、画像形成部40a〜40d
にて形成されたトナー像が、用紙18の搬送と同期して
順次、対応する転写ローラ16によって用紙18に転写
される。このとき、転写ローラ16は、大気と同等の高
抵抗となる領域を内部に有しているので、転写ローラ1
6に高電位を付与しても、ニップ領域の上流側であって
転写ローラ16と各画像形成部の感光体との間の領域に
形成される電界が必要以上に高くなることがなく、該領
域にてトナーが飛翔し始めることがない。
【0174】用紙18に全てのトナー像が転写される
と、その後、用紙18は張架ローラ42の曲率によって
誘電体ベルト41から剥離し、搬送ガイド30によって
定着部5に案内される。定着部5では、加熱ローラ23
および加圧ローラ25の作用により、未定着トナー像が
用紙18に定着され、その後、用紙18は装置から排出
される。一方、用紙18の搬送を終えた誘電体ベルト4
1は、その後、除電電源34から除電電位の付与される
除電ブラシ45によって除電される。
【0175】以上、本実施形態のカラー画像形成装置に
おいても、転写手段として実施の形態1で用いた転写ロ
ーラ16を採用しているので、高電位が転写ローラ16
に付与されたときの種々の不都合を回避することがで
き、画像品質の優れた良好なカラー画像を得ることがで
きる。
【0176】次に、本実施形態の各転写ローラ16が、
トナーの特性に対応してそれぞれ構成されている点につ
いて以下に説明する。
【0177】本実施形態のように複数種類のトナーを用
いる場合、トナーの特性(トナーの帯電性、用紙18へ
の転写性、定着性等)は色ごとに互いに異なっているの
で、同じ転写条件で転写を行うことはむしろ好ましくは
ない。
【0178】そこで、本実施形態では、対応する画像形
成部40a〜40dごとにその構成が異なる複数の転写
ローラ16を設け、各画像形成部40a〜40dごとに
転写条件を変えている。具体的には、画像形成部40a
に対応する転写ローラ16の弾性層16bの厚さを例え
ば3mmとし、画像形成部40b・40c・40dに対
応する弾性層16bの厚さをそれぞれ例えば5mm・8
mm・10mmとしている。
【0179】このように、画像形成部40a〜40dご
とに異なる構成の転写ローラ16を設けることにより、
各トナーの特性を十分に発揮することができ、各トナー
に応じた最適な転写条件でトナーを用紙18に転写させ
て、所望のカラー画像を確実に得ることができる。
【0180】なお、弾性層16bの厚みを変えること以
外に、例えば各弾性層16bの硬度・抵抗値、各基材1
6aの材質・抵抗値、放電電極32と基材16a(共に
図1参照)との距離等を、画像形成部40a〜40dご
とに異ならせるようにしてもよい。このような構成であ
っても、各画像形成部40a〜40dにて使用されるト
ナーの特性に応じた転写条件を確実に得ることができ
る。また、以上の条件を適宜複合して用いてもよく、こ
の場合でも、各色のトナーの特性を損なうことなく、所
望の転写条件にて良好なカラー画像を得ることができ
る。
【0181】また、画像形成部40a〜40dごとに、
対応する放電電極32に付与する転写電位を変えるよう
な転写制御を行うようにしても、上記と同様、トナーの
特性に対応した適切な転写条件を得ることができる。
【0182】なお、例えば各色のトナーの特性が非常に
類似する場合、あるいは、転写電位や転写ローラ16の
構成等においてかなりのマージン(限界)がある場合に
は、各転写ローラ16の構成を、全てあるいは大部分、
同一としてもよい。この場合、転写ローラ16の構成部
品の全体の数を減らすことができ、転写ローラ16ひい
ては装置のコストアップを抑制することができる。
【0183】また、各転写ローラ16への電位付与等の
転写制御を、全てあるいは大部分、同一内容とすれば、
全体として転写制御を簡素化することができる。さら
に、この場合、例えば各転写ローラ16ごとに転写電源
17を設けなくても済み、その結果、部品点数を削減し
て装置を小型化することができる。また、以上のような
効果は、装置の信頼性向上にもつながることとなる。
【0184】〔実施の形態3〕 本発明の実施の他の一形態について、図12に基づいて
説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、
実施の形態1または2で用いた部材と同一の機能を有す
る部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0185】本実施形態のカラー画像形成装置は、図1
2に示すように、実施の形態1で用いた画像形成装置に
おいて、感光体ドラム7の周囲に4つの現像手段51〜
54が配置されてなっている。現像手段51は、例えば
イエロー色のトナー51aを収容するトナー槽51b
と、トナー51aに所定の特性を与えると共に回転によ
ってトナー51aを感光体ドラム7に供給するスリーブ
51cと、トナー51aを感光体ドラム7に供給するた
めの電位を付与する現像バイアス電源51dとを備えて
いる。これにより、現像手段51は、感光体ドラム7上
に形成された静電潜像に対してイエローの現像を行う。
また、現像手段52〜54においても現像手段51と同
様の構成であるが、個々の現像槽に収容されるトナーの
色がマゼンタ、シアン、ブラックとなっている。
【0186】転写部3において、感光体ドラム7と対向
する位置には、表面に弾性層を有するドラム55が設け
られている。給紙部4から供給される用紙18は、帯電
ローラ56によって電位が付与された後、このドラム5
5表面に静電吸着される。帯電ローラ56は、帯電電源
57から電位が供給されるようになっている。
【0187】また、ドラム55に内部であって感光体ド
ラム7と対向する位置には、実施の形態1で用いた転写
ローラ16が設けられており、この転写ローラ16には
転写電源17から所定の転写電位が付与されるようにな
っている。
【0188】上記の構成において、給紙部4から用紙1
8が転写部3に供給されると、用紙18は帯電ローラ5
6によって電位が付与されてドラム55に静電吸着する
と共に、ドラム55の回転によって転写位置に搬送され
る。
【0189】一方、感光体ドラム7表面は、帯電ローラ
8によってあらかじめ所定の電位に帯電されている。該
帯電領域が露光部1のレーザーユニット6との対向領域
に到達すると、レーザーユニット6は、例えばイエロー
色の画像データに対応したレーザ光を感光体ドラム7の
上記帯電領域に照射する。これにより、感光体ドラム7
表面には、上記画像データに応じた静電潜像が形成され
る。
【0190】この静電潜像は、現像手段51にてイエロ
ーのトナー51aによって現像される。可視像化された
トナー像は、その後、感光体ドラム7の回転によってド
ラム55との対向領域である転写位置に搬送される。
【0191】上記転写位置では、転写電源17から所定
の転写電位が転写ローラ16に付与されることにより、
ドラム55表面に静電吸着された用紙18に上記トナー
像が転写される。
【0192】このとき、転写ローラ16は、大気と同等
の高抵抗となる領域を内部に有しているので、転写ロー
ラ16に高電位を付与しても、ニップ領域の上流側であ
って転写ローラ16と感光体ドラム7との間の領域に形
成される電界が必要以上に高くなることがなく、該領域
にてトナーが飛翔し始めることがない。
【0193】トナー像の転写を終えた感光体ドラム7
は、その後、図示しないクリーニング装置によって表面
の廃トナーが回収された後、除電ランプ10によって除
電される。
【0194】上述の帯電、露光、現像、転写、除電の各
工程は、残りの色(マゼンタ、シアン、ブラック)につ
いても上記と同様に行われる。したがって、カラー画像
形成において、感光体ドラム7およびドラム55は最大
4回転することになり、各色のトナー像が順次用紙18
に転写される。
【0195】トナー像の転写が全て終了すると、用紙1
8は例えば剥離爪(図示しない)によってドラム55か
ら剥離された後、定着部5に搬送される。定着部5にて
未定着トナー像が用紙18に定着されると、用紙18は
排紙トレー29に排紙される。
【0196】以上、本実施形態のカラー画像形成装置に
おいても、転写手段として実施の形態1で用いた転写ロ
ーラ16を採用しているので、高電位が転写ローラ16
に付与されたときの種々の不都合を回避することがで
き、画像品質の優れた良好なカラー画像を得ることがで
きる。
【0197】また、本実施形態では、感光体ドラム7か
ら用紙18への各トナー像の転写は、各色のトナーの特
性に対応して制御されている。具体的には、例えば感光
体ドラム7の1回転目と2回転目とにおいて、転写ロー
ラ16に付与される転写電位は、転写されるトナーの特
性に応じて異なるものとなっている。
【0198】このように、各トナーの特性に応じて転写
電位をその都度調整することにより、各トナーの特性を
十分に発揮することができ、各トナーに応じた最適な転
写条件でトナーを用紙18に転写させて、所望のカラー
画像を確実に得ることができる。
【0199】また、実施の形態2と同様に、例えば各色
のトナーの特性が非常に類似する場合、あるいは、転写
電位等においてかなりのマージンがある場合には、各転
写ローラ16への電位付与等の転写制御を、全てあるい
は大部分、同一内容とすれば、全体として転写制御を簡
素化することができる。
【0200】なお、以上の実施の形態1ないし3では、
転写電源17が転写ローラ16と感光体ドラム7との間
に所定の電位差を付与することにより、転写ローラ16
から感光体ドラム7に電荷が供給される。したがって、
転写ローラ16、感光体ドラム7は、特許請求の範囲に
記載の電荷供給装置、被電荷供給体にそれぞれ対応して
いる。
【0201】〔実施の形態4〕 本発明の実施の他の一形態について、図16に基づいて
説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、
実施の形態1ないし3で用いた部材と同一の機能を有す
る部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0202】本実施形態では、実施の形態1の帯電ロー
ラ8を図16に示す帯電ローラ60に置き換えた以外
は、実施の形態1と同様の構成である。帯電ローラ60
は、実施の形態1の転写ローラ16の構成を帯電ローラ
8に適用したものである。以下、帯電ローラ60につい
て詳細に説明する。
【0203】帯電ローラ60は、感光体ドラム7と対向
配置され、感光体ドラム7に電荷を供給して感光体ドラ
ム7表面を帯電させるものである。したがって、帯電ロ
ーラ60は、特許請求の範囲に記載の電荷供給装置およ
び帯電手段に対応している。
【0204】帯電ローラ60は、円筒形を呈する基材6
0aの外面に、感光体ドラム7と接触する弾性層60b
(弾性部材)を固着させて形成されている。基材60a
は、例えばシリコーン樹脂と導電性を有するカーボンブ
ラック等からなる半導電性のものであり、比誘電率は例
えば20〜30程度である。なお、基材60aは、絶縁
性または中高抵抗を有する部材で構成されてもよい。基
材60aの内部は空洞であり、かつ、密閉されている。
これにより、基材60a内部には、大気と同等の高抵抗
となる領域61が形成される。
【0205】上記の領域61内には、帯電ローラ60の
回転軸ともなる放電電極62(放電手段)が設けられて
いる。この放電電極62は、帯電ローラ60と感光体ド
ラム7との間に放電が発生し、これによって帯電ローラ
60から感光体ドラム7表面に電荷が供給されるよう
に、帯電ローラ60内部を放電させるものである。放電
電極62は帯電電源63(電源手段)と接続されてお
り、この帯電電源63によって例えば−2.8kVの電
位が付与されるようになっている。これにより、帯電ロ
ーラ60と感光体ドラム7との間に所定の電位差が付与
され、帯電ローラ60と感光体ドラム7との間で放電が
発生する。上記の帯電電源63は接地されている。
【0206】基材60a内部には、ネオンやヘリウム等
のガスが封入されており、放電電極62と基材60aと
の間での放電が起こりやすくなっている。さらに、領域
61は低気圧状態で保持されており、感光体ドラム7と
帯電ローラ60との間の領域を確実に放電させることが
可能となっている。
【0207】なお、基材60a内部を空洞にする代わり
に、大気と同等の高抵抗を有する液体等の有体物を基材
60a内部につめる構成であってもよい。また、領域6
1内部は、大気圧状態であってもよく、この場合でも勿
論、放電を起こすことが可能である。
【0208】弾性層60bは、例えば107 Ω・cmの
体積抵抗率を有するソリッドのウレタンゴムまたはシリ
コンゴム等で形成されていると共に、回転軸方向におけ
る長さが基材60aよりも短くなるように形成されてい
る。このような弾性層60bを設けることにより、弾性
層60bを感光体ドラム7に確実に接触させて、感光体
ドラム7表面を確実に帯電させることが可能となる。な
お、装置のコスト、ライフ、信頼性の面から、弾性層6
0bを設けない構成であっても、本実施形態の効果を得
ることは可能である。
【0209】基材60aの表面において弾性層60bで
覆われていない部位には、感光体ドラム7に帯電ローラ
60自体を圧接するための軸(図示せず)を受ける軸受
部(図示せず)が設けられている。上記の軸の両端に
は、例えば500gの荷重が加えられており、この荷重
によって、帯電ローラ60が感光体ドラム7に圧接され
るようになっている。
【0210】上記の構成において、帯電電源63によっ
て放電電極62に−2.8kVの帯電電位が付与される
と、この帯電電位は領域61と、帯電ローラ61と感光
体ドラム7との間の領域とに分かれて付与される。ここ
で、上記の領域61は、大気と同等の高抵抗領域である
ので、転写ローラ16の場合と同様の原理により、帯電
ローラ60と感光体ドラム7との間の領域であって、上
記両者の接触部分近傍の通常の放電領域(図17では領
域Uに対応する)以外の領域(図17では上記接触部分
からある程度離れた、本来電界形成が不必要な領域Vに
対応する)において、電界が必要以上に上がることがな
くなる。したがって、上記領域Vでは放電が生じない。
【0211】ここで、帯電ローラ60と感光体ドラム7
との間の放電路の径は、帯電ローラ60表面と感光体ド
ラム7表面との距離が長くなればなるほど小さくなる
が、上記構成では領域Vでの放電が回避されるので、放
電路の径が小さくなるような放電は回避される。
【0212】一方、領域Uでは、帯電ローラ60内部の
領域61での放電による強電界の発生により、放電が発
生する。このとき、領域Uでの放電路は、領域Vでの放
電路よりも短くなるため、上記前者の放電路の径は、上
記後者よりも大きい。
【0213】したがって、本実施形態の構成によれば、
感光体ドラム7表面の電位が局部的に異なる帯電不均一
を抑制できることとなり、上記の帯電不均一に起因して
印字画像に粒状模様が生じるのを抑制して、画質の良好
な画像を形成することができる。
【0214】なお、実施の形態1で述べた転写ローラ1
6に関する種々の構成は、帯電ローラ60にも勿論適用
可能であり、これによって転写ローラ16の場合と同等
の効果が得られるのは勿論のことである。また、実施の
形態2・3のカラー画像形成装置に帯電ローラ60を適
用することも勿論可能である。また、上記した各部材に
おける特性値や電位は、使用目的に応じて適宜設定、変
更可能であり、これによって均一で良好な帯電特性を得
ることができる。
【0215】また、以上の各実施の形態では、電荷供給
装置を転写ローラ16または帯電ローラ60に適用した
例を示したが、この他にも、例えば液晶パネルに使用す
る絶縁性フィルムの帯電/除電を行うための装置にも適
用可能である。つまり、本発明の電荷供給装置は、画像
形成装置以外の装置にも適用可能である。
【0216】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電荷供給装置は、
以上のように、大気と同等の高抵抗となる、空洞であ
り、且つ密閉されている高抵抗領域を内部に有している
と共に、放電によって電荷を発生させ、電荷供給装置と
被電荷供給体との間に、被電荷供給体に対して電荷供給
可能な電界を形成する放電手段を上記高抵抗領域内に有
している構成である。
【0217】それゆえ、電荷供給装置内部の第1領域
と、電荷供給装置と被電荷供給体との間の第2領域とは
互いに同等の高抵抗を有することになるので、例えば放
電手段に高電位が付与されても、この電位は上記抵抗値
に略比例した分圧で第1領域および第2領域に付与され
ることになり、従来のように第1領域と第2領域との抵
抗の差に起因して特に第2領域に電界が集中して形成さ
れたり、第2領域であって、帯電手段表面と像担持体表
面とがある程度離れた、本来電界の形成が不必要な領域
で電界が形成されることがない。
【0218】それゆえ、上記構成によれば、電荷供給装
置に高電位を付与しても、被電荷供給体との間に所望の
電界を、所望の領域において形成することができ、被電
荷供給体に適切な量の電荷を供給することができるとい
う効果を奏する。
【0219】請求項2の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1に記載の電荷供給装置を備えてい
る構成である。
【0220】それゆえ、請求項1に記載の電荷供給装置
を備えていることにより、電荷供給装置と被電荷供給体
との間に適切な電界を安定して形成することができるの
で、電界変化に基づく形成画像の画質低下を回避するこ
とができるという効果を奏する。
【0221】請求項3の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、像担持体と、上記像担持体と対向配置され
る帯電手段と、上記像担持体と上記帯電手段との間に所
定の電位差を付与する電源手段とを備え、上記像担持体
と上記帯電手段との間を上記電位差によって放電させる
ことにより、上記帯電手段から上記像担持体に電荷を供
給させる画像形成装置において、上記帯電手段は、大気
と同等の高抵抗となる、空洞であり、且つ密閉されてい
高抵抗領域を内部に有していると共に、放電によって
当該帯電手段に電荷を発生させ、当該帯電手段と像担持
体との間に、像担持体に対して電荷供給可能な電界を形
成する放電手段を上記高抵抗領域内に有している構成で
ある。
【0222】それゆえ、帯電手段内部の第1領域と、帯
電手段と像担持体との間の第2領域とは互いに同等の高
抵抗を有することになるので、例えば帯電手段に高電位
を付与しても、この電位は上記抵抗値に略比例した分圧
で第1領域および第2領域に付与され、従来のように第
1領域と第2領域との抵抗の差に起因して特に第2領域
に電界が集中して形成されることがない。これにより、
従来のように、帯電手段と像担持体との間の領域であっ
て、帯電手段表面と像担持体表面とがある程度離れた、
本来電界の形成が不必要な領域で高電界が形成されるこ
とがなく、上記領域で放電が発生することがなくなる。
つまり、放電路の小さい放電の発生が回避される。
【0223】したがって、像担持体表面の電位が局部的
に異なってしまうことがなく、像担持体の帯電不均一に
起因して印字画像に粒状模様が生じるのを抑制すること
ができ、画質の良好な画像を形成することができるとい
う効果を奏する。
【0224】請求項4の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、画像情報に基づいた電荷像を担持する像担
持体と、上記電荷像を顕像剤にて現像する現像手段と、
上記像担持体と対向して配置される転写手段と、上記像
担持体と上記転写手段との間に所定の電位差を付与する
電源手段とを備え、上記電位差によって、上記像担持体
と上記転写手段との間に供給される記録媒体に上記像担
持体上の画像を転写する画像形成装置において、上記転
写手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であり、且
つ密閉されている高抵抗領域を内部に有していると共
に、放電によって当該転写手段に電荷を発生させ、上記
像担持体と上記転写手段との間に転写電界を形成する放
電手段を上記高抵抗領域内に備えている構成である。
【0225】それゆえ、転写手段内部の第1領域と、転
写手段と像担持体との間の第2領域とは互いに同等の高
抵抗を有することになるので、転写手段に高電位を付与
したときに、第2領域に転写電界が集中して形成される
ことがない。その結果、第2領域において像担持体に担
持されている顕像剤が不用意に転写手段に飛翔するのを
回避することができ、画像形成を高速で行う場合等にお
いて、転写画像の輪郭のぼやけやコントラストの低下を
回避して良好な転写画像を得ることができるという効果
を奏する。
【0226】また、上記構成では、転写手段に高電位が
付与されたときでも、像担持体と転写手段との間の領域
であって、記録媒体の存在しない領域に転写電界および
転写電流が集中することがない。したがって、顕像剤の
記録媒体への転写に供される転写電流が不足するのを回
避することができ、例えば紙幅の狭い記録媒体を用いた
ときでも良好な転写を行うことができるという効果を奏
する。しかも、この場合、転写電流不足を回避するため
の大型の電源手段や抵抗値の大きい転写手段を用いる必
要もないので、装置のコストアップを回避することがで
きると共に、装置の小型化を図ることができるという効
果を併せて奏する。
【0227】請求項5の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項3または4の構成において、上記高
抵抗領域は、大気圧よりも低い気圧の状態で維持された
空間である構成である。
【0228】それゆえ、転写手段内部での安定した放電
によって、転写電界を形成するための電荷を安定して発
生させることができるので、請求項4の構成による効果
に加えて、大気圧放電を採用する場合に比べて、ニップ
領域における転写性能を極めて向上させることができる
という効果を奏する。また、帯電手段内部での安定した
放電によって、帯電特性を極めて向上させることができ
るという効果を併せて奏する。
【0229】請求項6の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項4の構成において、上記転写手段
は、上記記録媒体を上記像担持体に圧接可能な弾性部材
を備えている構成である。
【0230】それゆえ、請求項4の構成による効果に加
えて、弾性部材が所定の転写圧で均一に記録媒体を像担
持体に圧接するので、良好な転写特性を得ることがで
き、その結果、良好な画像形成を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0231】請求項7の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項4または6の構成において、上記転
写手段内部の上記放電手段と対向する部位に、導電部材
が形成されている構成である。
【0232】それゆえ、転写手段内部において、放電手
段と導電部材との間で放電がさらに起きやすくなると共
に、放電がより安定する。これにより、請求項4または
のいずれかの構成による効果に加えて、像担持体と転
写手段との間に安定した均一な転写電界を確実に形成す
ることができ、さらに良好な画像形成を行うことができ
るという効果を奏する。
【0233】請求項8の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項7の構成において、上記転写手段は
回転可能であり、上記導電部材は、記録媒体の幅方向に
沿って設けられた上記転写手段の回転軸に対して垂直に
複数に分割されている構成である。
【0234】それゆえ、例えば紙幅の小さい記録媒体を
用いた場合には、記録媒体の幅方向において、上記記録
媒体が存在する部分から上記記録媒体が存在しない部分
へ転写電流が流れ込むのを回避することができる。した
がって、請求項7の構成による効果に加えて、記録媒体
の幅方向において、顕像剤の記録媒体への転写に供され
る転写電流が不足するのを確実に回避することができ、
任意の紙幅の記録媒体に対してさらに良好な転写を行う
ことができるという効果を奏する。
【0235】請求項9の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項7または8の構成において、上記転
写手段は回転可能であり、上記導電部材は、記録媒体の
幅方向に沿って設けられた上記転写手段の回転軸に対し
て平行に複数に分割されている構成である。
【0236】それゆえ、記録媒体の搬送方向において、
記録媒体が存在する部分から記録媒体が存在しない部分
へ転写電流が流れ込むのを回避することができる。した
がって、請求項7または8の構成による効果に加えて、
記録媒体の先端付近および後端付近において、記録媒体
の存在しない領域に電界が集中するといった不都合を確
実に回避することができ、記録媒体の先端付近および後
端付近での画像劣化を確実に避することができるという
効果を奏する。
【0237】請求項10の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項4、6ないし9のいずれかの構成
に加えて、上記転写手段表面を除電する除電手段をさら
に備えている構成である。
【0238】それゆえ、請求項4、6ないし9のいずれ
かの構成による効果に加えて、転写手段表面に残存する
電荷が、除電手段により中和されて除電されるので、上
記残存する電荷によって、転写電界が乱されるようなこ
とがなく、常に均一な転写電界を形成して良好な転写特
性を得ることができるという効果を奏する。
【0239】また、例えば転写手段が高抵抗の弾性部材
を備えている場合でも、除電手段によって弾性部材表面
に蓄積された電荷が確実に除去されるので、電荷のチャ
ージアップに起因して転写電界が乱れるのを回避するこ
とができ、画像品質の劣化を回避することができるとい
う効果を併せて奏する。
【0240】請求項11の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項3の構成において、上記帯電手段
は、像担持体に圧接される弾性部材を備えている構成で
ある。
【0241】それゆえ、弾性部材によって帯電手段と像
担持体とが所定の圧力で均一に圧接され、請求項3の
成による効果に加えて、帯電手段から像担持体への電荷
供給を良好に行うことができるという効果を奏する。
【0242】請求項12の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項3または11の構成において、上
記帯電手段内部の上記放電手段と対向する部位に、導電
部材が形成されている構成である。
【0243】それゆえ、帯電手段内部において、放電手
段と導電部材との間で放電がさらに起きやすくなると共
に、放電がより安定する。これにより、請求項3または
11の構成による効果に加えて、帯電手段と像担持体と
の間に安定した均一な電界を確実に形成することができ
るという効果を奏する。
【0244】請求項13の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項12の構成において、上記帯電手
段は回転可能であり、上記導電部材は、帯電手段の回転
軸に対して垂直に複数に分割されている構成である。
【0245】それゆえ、帯電手段内部での放電によって
その表面に発生した電荷が、帯電手段の回転軸と平行な
方向に流れるのを制限することが可能となり、請求項1
2の構成による効果に加えて、像担持体表面を均一に帯
電することが可能となるという効果を奏する。
【0246】請求項14の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項12または13の構成において、
上記帯電手段は回転可能であり、上記導電部材は、帯電
手段の回転軸に対して平行に複数に分割されている構成
である。
【0247】それゆえ、帯電手段内部での放電によって
その表面に発生した電荷が、帯電手段の回転方向に流れ
るのを制限することが可能となり、請求項12の構成に
よる効果に加えて、像担持体表面を均一に帯電すること
が可能となるという効果を奏する。また、請求項13の
構成を併せることにより、像担持体表面を均一に帯電す
ることが確実に可能となるという効果を奏する。
【0248】請求項15の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項3、11ないし14のいずれかの
構成において、上記帯電手段表面を除電する除電手段を
さらに備えている構成である。
【0249】それゆえ、帯電手段表面に残存する電荷
が、除電手段により中和されて除電されるので、上記残
存する電荷によって、電界が乱されるようなことがな
く、請求項3、11ないし14のいずれかの構成による
効果に加えて、常に均一な電界を形成することができる
という効果を奏する。
【0250】請求項16の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項6または11の構成において、上
記弾性部材は、当該弾性部材の除電が不要となるような
電気的特性を有している構成である。
【0251】それゆえ、請求項6または11の構成によ
る効果に加えて、弾性部材表面を除電する除電手段を別
途設ける必要がないので、部品点数を削減して装置の小
型化を図ることができると共に、装置のコストアップを
回避することができるという効果を奏する。また、弾性
部材での電荷のチャージアップに起因する転写電界また
は帯電電界の乱れも回避されるので、除電手段を配置し
なくても、常に均一な転写電界または帯電電界を形成す
ることができ、装置の信頼性を向上させることができる
という効果を併せて奏する。
【0252】請求項17の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項16の構成において、上記弾性部
材は、105 〜1014Ω・cmの体積抵抗率を有してい
る構成である。
【0253】それゆえ、弾性部材の体積抵抗率を上記範
囲とすることにより、記録媒体の存在しない領域におけ
る転写電界の集中、帯電不良の発生、および、弾性部材
表面における電荷のチャージアップを確実に回避するこ
とができ、その結果、請求項16の構成による効果を確
実に得ることができるという効果を奏する。
【0254】請求項18の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項3または4の構成において、上記
電源手段は、周波数成分を有する電圧を上記放電手段に
印加する構成である。
【0255】それゆえ、放電手段に直流電位が付与され
る場合に比べ、転写手段または帯電手段内部での放電
が、より安定して行われる。その結果、請求項3または
の構成による効果に加えて、より均一な転写電界また
は帯電電界が形成されるので、さらに良好な転写特性ま
たは帯電特性を得ることができ、画像形成をより一層良
好に行うことができるという効果を奏する。
【0256】請求項19の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、画像情報の所定の色に基づいた電荷像を
担持する像担持体と、上記色に対応する顕像剤で上記電
荷像を現像する現像手段とを少なくとも有する複数の画
像形成部と、上記各像担持体と対向して配置される複数
の転写手段と、上記像担持体と上記転写手段との間にそ
れぞれ所定の電位差を付与する電源手段とを備え、上記
電位差によって、上記像担持体と上記転写手段との間に
供給される記録媒体に上記像担持体上の画像を転写する
画像形成装置において、上記各転写手段は、大気と同等
の高抵抗となる、空洞であり、且つ密封されている高抵
抗領域を内部に有していると共に、放電によって当該転
写手段に電荷を発生させ、上記像担持体と上記転写手段
との間に転写電界を形成する放電手段を上記高抵抗領域
内に備えている構成である。
【0257】それゆえ、複数の画像形成部、および、各
画像形成部と対応した複数の転写手段を備えたカラー画
像形成装置においても、請求項4と同様の転写手段を用
いているので、請求項4の構成による効果と同様の効果
を奏する。
【0258】請求項20の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項19の構成において、上記各転写
手段は、各顕像剤の特性に対応してそれぞれ構成されて
いる構成である。
【0259】それゆえ、顕像剤の特性に応じて転写手段
の構成を相違させることにより、各顕像剤の特性を損な
うことなく、各顕像剤の特性に応じた最適な条件にて各
顕像剤を記録媒体に転写することができる。その結果、
請求項19の構成による効果に加えて、色合いの鮮明な
カラー画像を確実に得ることができるという効果を奏す
る。
【0260】請求項21の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項19の構成において、上記各転写
手段による転写は、各顕像剤の特性に対応してそれぞれ
制御されている構成である。
【0261】それゆえ、顕像剤の特性に応じて各転写手
段による転写を制御することにより各顕像剤の特性を損
なうことなく、各顕像剤の特性に応じた最適な条件にて
各顕像剤を記録媒体に転写することができる。その結
果、請求項19の構成による効果に加えて、色合いの鮮
明なカラー画像を確実に得ることができるという効果を
奏する。
【0262】請求項22の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項19の構成において、上記各転写
手段は、構成の少なくとも一部が同一である構成であ
る。
【0263】それゆえ、各転写手段の構成を少なくとも
一部同一とすることにより、転写手段の構成部品全体の
数を削減することができる。これにより、請求項19の
構成による効果に加えて、転写手段ひいては装置のコス
トアップを抑えることができるという効果を奏する。
【0264】請求項23の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項19の構成において、上記各転写
手段における転写制御は、各転写手段間で少なくとも一
部が同一内容である構成である。
【0265】それゆえ、請求項19の構成による効果に
加えて、各転写手段における転写制御内容を少なくとも
一部同一とすることにより、全体として転写制御を簡素
化することができるという効果を奏する。
【0266】請求項24の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、画像情報の所定の色に基づいた電荷像を
担持する像担持体と、上記色に対応する顕像剤で上記電
荷像を現像する複数の現像手段と、上記像担持体と対向
して配置される転写手段と、上記像担持体と上記転写手
段との間にそれぞれ所定の電位差を付与する電源手段と
を備え、上記電位差によって、上記像担持体と上記転写
手段との間に供給される記録媒体に上記像担持体上の画
像を転写する画像形成装置において、上記転写手段は、
大気と同等の高抵抗となる、空洞であり、且つ密封され
ている高抵抗領域を内部に有していると共に、放電によ
って当該転写手段に電荷を発生させ、上記像担持体と上
記転写手段との間に転写電界を形成する放電手段を上記
高抵抗領域内に備えている構成である。
【0267】それゆえ、請求項4の現像手段を、各色に
対応した顕像剤にて現像する複数の現像手段にて構成
し、カラー画像形成装置を構成しても、請求項4と同様
の転写手段を用いていることにより、請求項4の構成に
よる効果と同様の効果を奏する。
【0268】請求項25の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項24の構成において、上記転写手
段による転写は、各顕像剤の特性に対応してそれぞれ制
御されている構成である。
【0269】それゆえ、各顕像剤の特性を損なうことな
く、各顕像剤の特性に応じた最適な条件にて各顕像剤を
記録媒体に転写することができる。その結果、請求項2
4の構成による効果に加えて、色合いの鮮明なカラー画
像を確実に得ることができるという効果を奏する。
【0270】請求項26の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項24の構成において、上記転写手
段によって行われる各色ごとの転写制御は、各転写間で
少なくとも一部が同一内容である構成である。
【0271】それゆえ、請求項24の構成による効果に
加えて、転写手段における各色ごとの転写制御の内容を
少なくとも一部同一とすることにより、全体として転写
制御を簡素化することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置に備え
られる転写ローラの概略の構成を示すものであり、
(a)は、回転軸に垂直な平面で切断した上記転写ロー
ラの断面図であり、(b)は、回転軸を含む平面で切断
した上記転写ローラの断面図である。
【図2】上記画像形成装置の概略の構成を示す説明図で
ある。
【図3】転写ローラ内部の放電電極と感光体ドラムとの
間に形成される2領域を示す説明図である。
【図4】紙幅の狭い用紙を用いたときに、上記用紙が存
在しない領域で転写ローラの弾性層と感光体ドラムとが
接触している様子を示す断面図である。
【図5】転写ローラ内部の気圧とそのときの放電維持電
圧との関係を示すグラフである。
【図6】転写ローラの他の構成例であり、転写ローラ内
部に金属層を設けた場合の転写ローラの断面図である。
【図7】転写ローラのさらに他の構成例であり、転写ロ
ーラ内部の金属層を、転写ローラの回転軸に沿って複数
に分割した例を示す断面図である。
【図8】転写ローラのさらに他の構成例であり、転写ロ
ーラ内部の金属層を、転写ローラの回転軸に対して垂直
に複数に分割した例を示す断面図である。
【図9】転写ローラのさらに他の構成例であり、転写ロ
ーラ内部の金属層を、転写ローラの回転軸に沿って複数
に分割すると共に、転写ローラの回転軸に対して垂直に
複数に分割し、転写ローラ内面を展開して2次元的に示
した斜視図である。
【図10】(a)は、転写部を転写ローラと転写ベルト
とで構成し、上記転写ベルトを転写ローラ以外の張架ロ
ーラで張架した例を示す断面図であり、(b)は、同じ
く転写部を転写ローラと転写ベルトとで構成し、上記転
写ベルトを転写ローラと張架ローラとで張架した例を示
す断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係るカラー画像形
成装置の概略の構成を示す説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態に係るカラー
画像形成装置の概略の構成を示す説明図である。
【図13】従来の静電転写方式を採用する画像形成装置
の概略の構成を示す断面図である。
【図14】従来の現像転写方式を採用する画像形成装置
において、ニップ領域の上流側で感光体から用紙にトナ
ーが不用意に飛翔する様子を示す説明図である。
【図15】上記画像形成装置において、紙幅の狭い用紙
を用いたときに、上記用紙が存在しない領域で転写ロー
ラと感光体とが接触している様子を示す断面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態に係る画像形
成装置が備える帯電ローラの概略の構成を示す説明図で
ある。
【図17】従来の画像形成装置において、通常の放電に
よって電界が形成される領域と、帯電ローラに高電位が
付与されたときに電界が形成されてしまう領域とを示す
説明図である。
【符号の説明】
7 感光体ドラム(像担持体、被電荷供給体) 9 現像部(現像手段) 12 トナー(顕像剤) 16 転写ローラ(転写手段、電荷供給装置) 16b 弾性層(弾性部材) 16c 金属層(導電部材) 17 転写電源(電源手段) 18 用紙(記録媒体) 31 領域(高抵抗領域) 32 放電電極(放電手段) 33 除電ローラ(除電手段) 40a〜40d 画像形成部 51〜54 現像手段 60 帯電ローラ(帯電手段、電荷供給装置) 60b 弾性層(弾性部材) 61 領域(高抵抗領域) 62 放電電極(放電手段)

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被電荷供給体と対向配置され、当該被電荷
    供給体に電荷を供給する電荷供給装置において、 大気と同等の高抵抗となる、空洞であり、且つ密閉され
    ている高抵抗領域を内部に有していると共に、放電によ
    って電荷を発生させ、電荷供給装置と被電荷供給体との
    間に、被電荷供給体に対して電荷供給可能な電界を形成
    する放電手段を上記高抵抗領域内に有していることを特
    徴とする電荷供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電荷供給装置を備えた画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体と、 上記像担持体と対向配置される帯電手段と、 上記像担持体と上記帯電手段との間に所定の電位差を付
    与する電源手段とを備え、上記像担持体と上記帯電手段
    との間を上記電位差によって放電させることにより、上
    記帯電手段から上記像担持体に電荷を供給させる画像形
    成装置において、 上記帯電手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であ
    り、且つ密閉されている高抵抗領域を内部に有している
    と共に、放電によって当該帯電手段に電荷を発生させ、
    当該帯電手段と像担持体との間に、像担持体に対して電
    荷供給可能な電界を形成する放電手段を上記高抵抗領域
    内に有していることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】画像情報に基づいた電荷像を担持する像担
    持体と、 上記電荷像を顕像剤にて現像する現像手段と、 上記像担持体と対向して配置される転写手段と、 上記像担持体と上記転写手段との間に所定の電位差を付
    与する電源手段とを備え、上記電位差によって、上記像
    担持体と上記転写手段との間に供給される記録媒体に上
    記像担持体上の画像を転写する画像形成装置において、 上記転写手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であ
    り、且つ密閉されている高抵抗領域を内部に有している
    と共に、放電によって当該転写手段に電荷を発生させ、
    上記像担持体と上記転写手段との間に転写電界を形成す
    る放電手段を上記高抵抗領域内に備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記高抵抗領域は、大気圧よりも低い気圧
    の状態で維持された空間であることを特徴とする請求項
    3または4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記転写手段は、上記記録媒体を上記像担
    持体に圧接可能な弾性部材を備えていることを特徴とす
    る請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記転写手段内部の上記放電手段と対向す
    る部位に、導電部材が形成されていることを特徴とする
    請求項4または6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】上記転写手段は回転可能であり、上記導電
    部材は、記録媒体の幅方向に沿って設けられた上記転写
    手段の回転軸に対して垂直に複数に分割されていること
    を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】上記転写手段は回転可能であり、上記導電
    部材は、記録媒体の幅方向に沿って設けられた上記転写
    手段の回転軸に対して平行に複数に分割されていること
    を特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】上記転写手段表面を除電する除電手段を
    さらに備えていることを特徴とする請求項4、6ないし
    9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】上記帯電手段は、像担持体に圧接される
    弾性部材を備えていることを特徴とする請求項3に記載
    の画像形成装置。
  12. 【請求項12】上記帯電手段内部の上記放電手段と対向
    する部位に、導電部材が形成されていることを特徴とす
    る請求項3または11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】上記帯電手段は回転可能であり、上記導
    電部材は、帯電手段の回転軸に対して垂直に複数に分割
    されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形
    成装置。
  14. 【請求項14】上記帯電手段は回転可能であり、上記導
    電部材は、帯電手段の回転軸に対して平行に複数に分割
    されていることを特徴とする請求項12または13に記
    載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】上記帯電手段表面を除電する除電手段を
    さらに備えていることを特徴とする請求項3、11ない
    し14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】上記弾性部材は、当該弾性部材の除電が
    不要となるような電気的特性を有していることを特徴と
    する請求項6または11に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】上記弾性部材は、105 〜1014Ω・c
    mの体積抵抗率を有していることを特徴とする請求項1
    6に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】上記電源手段は、周波数成分を有する電
    圧を上記放電手段に印加することを特徴とする請求項3
    または4に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】画像情報の所定の色に基づいた電荷像を
    担持する像担持体と、上記色に対応する顕像剤で上記電
    荷像を現像する現像手段とを少なくとも有する複数の画
    像形成部と、 上記各像担持体と対向して配置される複数の転写手段
    と、 上記像担持体と上記転写手段との間にそれぞれ所定の電
    位差を付与する電源手段とを備え、上記電位差によっ
    て、上記像担持体と上記転写手段との間に供給される記
    録媒体に上記像担持体上の画像を転写する画像形成装置
    において、 上記各転写手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞で
    あり、且つ密封されている高抵抗領域を内部に有してい
    ると共に、放電によって当該転写手段に電荷を発生さ
    せ、上記像担持体と上記転写手段との間に転写電界を形
    成する放電手段を上記高抵抗領域内に備えていることを
    特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】上記各転写手段は、各顕像剤の特性に対
    応してそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項
    19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】上記各転写手段による転写は、各顕像剤
    の特性に対応してそれぞれ制御されていることを特徴と
    する請求項19に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】上記各転写手段は、構成の少なくとも一
    部が同一であることを特徴とする請求項19に記載の画
    像形成装置。
  23. 【請求項23】上記各転写手段における転写制御は、各
    転写手段間で少なくとも一部が同一内容であることを特
    徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】画像情報の所定の色に基づいた電荷像を
    担持する像担持体と、 上記色に対応する顕像剤で上記電荷像を現像する複数の
    現像手段と、 上記像担持体と対向して配置される転写手段と、 上記像担持体と上記転写手段との間にそれぞれ所定の電
    位差を付与する電源手段とを備え、上記電位差によっ
    て、上記像担持体と上記転写手段との間に供給される記
    録媒体に上記像担持体上の画像を転写する画像形成装置
    において、 上記転写手段は、大気と同等の高抵抗となる、空洞であ
    り、且つ密封されている高抵抗領域を内部に有している
    と共に、放電によって当該転写手段に電荷を発生させ、
    上記像担持体と上記転写手段との間に転写電界を形成す
    る放電手段を上記高抵抗領域内に備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】上記転写手段による転写は、各顕像剤の
    特性に対応してそれぞれ制御されていることを特徴とす
    る請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】上記転写手段によって行われる各色ごと
    の転写制御は、各転写間で少なくとも一部が同一内容で
    あることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装
    置。
  27. 【請求項27】上記高抵抗領域の空洞内部には、空洞内
    部における放電を起こり易くするガスが封入されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
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