JP3386234B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP3386234B2 JP3386234B2 JP17256494A JP17256494A JP3386234B2 JP 3386234 B2 JP3386234 B2 JP 3386234B2 JP 17256494 A JP17256494 A JP 17256494A JP 17256494 A JP17256494 A JP 17256494A JP 3386234 B2 JP3386234 B2 JP 3386234B2
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Description
プリンタ等の画像形成装置に関する。
等の電子写真方式の画像形成装置においては、感光体ド
ラム,感光体ベルト等の感光体を回転させて帯電装置に
より均一に帯電した後に露光手段による画像露光で静電
潜像を形成し、この静電潜像を現像装置により現像して
トナー像からなる可視像とし、この可視像を転写装置に
より転写紙等のシートに転写して感光体からシートを分
離し、このシートを案内部材等を経由させて定着装置に
よりシート上の可視像を定着し、感光体をクリーニング
装置によりクリーニングして再び次の画像形成に使用し
ている。
電を行って感光体上の可視像をシートに転写させる転写
用チャージャや、転写ローラに転写バイアスを印加して
シートが感光体と転写ローラとの間を通過する際に感光
体上の可視像をシートに転写させる転写ローラ方式、無
端状転写手段がある。無端状転写手段としては、ローラ
に張架された弾性体ベルトからなる転写ベルトに転写バ
イアスを印加してシートを転写ベルトにより静電的に吸
着するとともに、転写ベルトの回転によりシートを搬送
し、シートが転写ベルトと感光体との間を通過する際に
感光体上の可視像をシートに転写させてからシートを感
光体より分離し、1つの転写ベルト張架ローラの所でシ
ートを転写ベルトから分離する転写ベルト方式がある。
転写ベルト方式の転写装置を有する画像形成装置におい
て、転写ベルトに電荷を付与する帯電チャージャと、転
写ベルトからシートが分離される位置でシートに電荷を
付与する帯電チャージャと、定着装置の入口でシートに
電荷を付与する帯電チャージャとを設け、これらの帯電
チャージャによるコロナ放電によりシート上の電荷量を
制御するようにしたものが記載されている。特開平3ー
154087号公報には、転写ローラ方式の転写装置を
有する画像形成装置において、転写ローラよりシート搬
送方向下流側に除電ブラシ(除電針)を設け、この除電
ブラシを流れる電流を電流制限手段により制限するよう
にしたものが記載されている。
ローラ方式の転写装置を有する画像形成装置において、
シートを除電して感光体から剥離させる導電性弾性板を
転写ローラよりシート搬送方向下流側に設けたものが記
載されている。特開平3ー192286号公報には、転
写ベルト方式の転写装置を有する画像形成装置におい
て、転写ベルトからシートが分離される位置で転写ベル
トを除電するAC除電チャージャを設けたものが記載さ
れている。
位置と転写位置との間で感光体の除電を行う転写前帯電
手段と、転写ローラ方式の転写装置とを有する画像形成
装置が記載されている。特開平3ー257474号公報
には、転写用チャージャを有する画像形成装置におい
て、シートの先端のみ除電してシートを感光体から分離
させる分離用チャージャと、シートに残存した電荷を除
電する除電チャージャとを設けたものが記載されてい
る。
は、感光体上の可視像をシートに転写する転写工程や、
シートを感光体、転写ベルトから分離する分離工程でシ
ートが帯電し、その帯電電荷がシート搬送経路上の部
材、特に導電部材に放電することによりシート上の未定
着トナーが乱されて画像品質が劣化する。例えば図16
に示すように感光体ドラム11が帯電装置により負に帯
電されて現像装置が感光体ドラム11上の静電潜像を負
極性のトナー12で反転現像し、転写ベルト13に電源
14からバイアス印加ローラ15を介して正極性の転写
バイアスを印加する画像形成装置では、シート16が感
光体ドラム11から分離する際に剥離放電が生ずる場合
があり、その場合にはシート16が負極性に帯電する。
その後、シート16が転写ベルト13により搬送されて
転写ベルト13から分離した後にシート搬送経路の近傍
にあるアースされた部材、例えば図17に示すような案
内部材17、あるいは除電ブラシ、定着装置の定着ロー
ラ等とシート16との距離がパシェン則を満たしている
場合にはシート16上の電荷が近接放電し、その放電箇
所にシート16上のトナー12が飛散してトナー像が乱
され、画像品質が劣化する。
する画像形成装置では、転写用チャージャを有する画像
形成装置に比べて、シートが転写ベルトにより静電的に
吸着されて搬送されるので、シートの感光体からの分離
が安定して行われ、シートの搬送性に優れているといっ
た利点があるが、その反面、転写用チャージャのように
シートの裏面に真電荷を与えることがほとんどないの
で、シートはトナーが転写される転写面側に感光体から
の分離時の剥離放電による電荷のみが真電荷として存在
する。シートが高抵抗である場合、例えば低湿環境では
シートの転写面の真電荷はシートが転写ベルトから分離
する際も減衰せずに残存する。このため、シートが定着
装置の定着ローラあるいは加圧ローラに近接した際にこ
れらに近接放電し、シート上のトナーが飛散してトナー
像が乱され、画像品質が劣化する。
る位置でシートに電荷を付与する帯電チャージャと、定
着装置の入口でシートに電荷を付与する帯電チャージャ
とを設けた画像形成装置や、転写ベルトからシートが分
離される位置で転写ベルトを除電するAC除電チャージ
ャを設けた画像形成装置では、シートの帯電を制御する
ことが可能となるので、シート上のトナー像が乱される
という不具合を改善することができるが、チャージャを
設けるので、コストが高くなってオゾンが発生し、構成
やシートの帯電制御が複雑になる。
けた画像形成装置では、シートの抵抗が高い場合、シー
トの帯電量が多い場合、トナーの電荷量が低い場合等は
シートから除電ブラシや導電性弾性板へ放電する際にシ
ート上のトナーが散ってトナー像が乱される。さらに、
上記転写前帯電手段を設けた画像形成装置では、トナー
の電荷量を転写前帯電手段により制御できるので、シー
ト上のトナー像が乱されるという不具合を改善すること
ができるが、転写前帯電手段を設けるので、コストが高
くなってオゾンが発生し、構成やシートの帯電制御が複
雑になる。
オゾンを発生せずシートの抵抗,トナー帯電量,環境等
の各種変動に対しても安定して高画質な画像を得ること
ができる画像形成装置を提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、感光体と、この感光体上に
トナー像を形成するトナー像形成手段と、シートを保持
し前記感光体上のトナー像をシートに転写する無端状転
写手段と、トナー像が転写され前記無端状転写手段に保
持されたシートが前記無端状転写手段上から分離する位
置に、前記無端状転写手段から分離された後のシートを
案内する案内手段とを有する画像形成装置において、前
記案内手段が、前記無端状転写手段に接触して配置され
且つ略前記無端状転写手段の表面抵抗率以下の抵抗値を
有するものである。
光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、シー
トを保持し前記感光体上のトナー像をシートに転写する
無端状転写手段と、トナー像が転写され前記無端状転写
手段に保持されたシートが前記無端状転写手段上から分
離する位置に、前記無端状転写手段から分離された後の
シートを案内する案内手段とを有する画像形成装置にお
いて、前記案内手段が、前記無端状転写手段に接触して
配置され且つ摩擦帯電系列上前記シートとの摩擦により
前記シートの転写面と同極性に帯電する材質であるもの
である。
光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、シー
トを保持し前記感光体上のトナー像をシートに転写する
無端状転写手段と、トナー像が転写され前記無端状転写
手段に保持されたシートが前記無端状転写手段上から分
離する位置に、前記無端状転写手段から分離された後の
シートを案内する第1の案内手段と、この第1の案内手
段からシートを受けて該シートを案内する第2の案内手
段とを有する画像形成装置において、前記第1の案内手
段が、前記無端状転写手段に接触させて配置され且つ前
記無端状転写手段の表面抵抗率以下の抵抗値を有する材
質又は摩擦帯電系列上で前記シートとの摩擦により前記
シートの転写面と同極性に帯電する材質であり、前記第
2の案内手段が、表面抵抗率が10 6 〜10 12 Ωの抵
抗値を有する材質又は摩擦帯電系列上で前記シートとの
摩擦により前記シートの転写面と同極性に帯電する材質
であるものである。
光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、シー
トを保持し前記感光体上のトナー像をシートに転写する
無端状転写手段と、この無端状転写手段から分離された
シート上のトナー像を定着させる定着手段とを有する画
像形成装置において、前記定着手段を一対の回転体より
構成し、該一対の回転体のうち少なくとも一方を、前記
無端状転写手段を張架するシート搬送方向下流側の回転
体と略同電位となるように電気的に接続したものであ
る。
表面抵抗率以下の抵抗値を有する案内手段は、無端状転
写手段に接触し、トナー像が転写されて無端状転写手段
に保持されたシートが無端状転写手段上から分離する位
置に、無端状転写手段から分離された後のシートを案内
する。
端状転写手段に接触し、トナー像が転写されて無端状転
写手段に保持されたシートが無端状転写手段上から分離
する位置に、無端状転写手段から分離された後のシート
を案内し、シートとの摩擦によりシートの転写面と同極
性に帯電する。
の表面抵抗率以下の抵抗値を有する材質又は摩擦帯電系
列上でシートとの摩擦によりシートの転写面と同極性に
帯電する材質である第1の案内手段は、無端状転写手段
に接触し、トナー像が転写されて無端状転写手段に保持
されたシートが無端状転写手段上から分離する位置に、
無端状転写手段から分離された後のシートを案内する。
第2の案内手段は、第1の案内手段からシートを受けて
該シートを案内し、シートとの摩擦によりシートの転写
面と同極性に帯電する。
する一対の回転体のうち少なくとも一方は、無端状転写
手段を張架するシート搬送方向下流側の回転体と略同電
位となる。
実施例は、請求項1記載の発明の実施例であり、電子写
真方式の画像形成装置の例である。感光体21は例えば
感光体ドラムが用いられ、画像形成時には、感光体21
が回転駆動部により回転駆動されてスコロトロンからな
る帯電チャージャ22により一様に負極性に帯電され
る。次いで、感光体21は、レーザ書き込み装置からな
る露光手段により画像情報に対応した光照射による画像
露光を受けて画像が書き込まれ、静電潜像が形成され
る。
置23により負極性のトナーで反転現像されて可視像
(トナー像)となる。したがって、帯電チャージャ22
からなる帯電手段、レーザ書き込み装置からなる露光手
段及び現像装置23は感光体21上にトナー像を形成す
るトナー像形成手段を構成する。また、転写紙からなる
シートが給紙装置からレジストローラ24へ給紙され、
レジストローラ24は転写紙を感光体21上のトナー像
に合わせて送出する。
は転写手段25により感光体21上のトナー像が転写さ
れる。この転写手段25は、コロトロンからなる転写チ
ャージャが用いられて転写電源からトナーの帯電極性と
逆極性である正極性の転写電圧が印加され、転写紙の裏
面をコロナ放電により帯電させて感光体21上のトナー
像を転写紙の表面に転写させる。
により又は分離爪26により感光体21から分離され
る。この際、転写紙のトナー像が転写される転写面側は
感光体21との剥離放電により負極性に帯電される。感
光体21から分離された転写紙は、案内板からなる案内
手段27により案内され、案内板27と接触摩擦しなが
ら搬送されて定着装置28の定着ローラ28aと加圧ロ
ーラ28bとの間を通過する際にトナー像が加熱定着さ
れる。また、感光体21は、分離爪26を通過した後に
クリーニングブレード29を有するクリーニング装置3
0によりクリーニングされて残留トナーが除去され、除
電ランプからなる除電手段31により残留電荷が除電さ
れて次の画像形成プロセスに使用される。
より下流側で定着ローラ等に近接放電しないようにエポ
キシ樹脂の表面にテフロン(4フッ化エチレン)等から
なる誘電体層、例えば4フッ化エチレン系コート材を被
覆したものが用いられる。テフロン(4フッ化エチレ
ン)は次の表1及び表2に示すように摩擦帯電系列上負
端に位置するものである。
チルフタレート含有 硬質ポリ塩化ビニール ポリ三重水素化一塩化エチレン ポリ四ふっ化エチレン (negative end:負端) 表2 Lehmickeによる Hersh,Montgomeryによる − + ガラス 羊毛 人毛 ナイロン ナイロン糸 ビスコース ナイロンポリマー 木綿 羊毛 絹 絹 アセテート ビスコースレーヨン ルーサイト 木綿 ポリビニルアルコール 紙 ダイネル ラミー ベロン 鋼 ポリエチレン 硬質ゴム テフロン アセテートレーヨン 合成ゴム オーロン ポリエチレン − − 各列中の2つの物質の摩擦で上のものがプラス+に、下
のものがマイナス−に帯電する。
により負極性に帯電する。上述のように転写紙の転写面
は負極性に帯電しているので、転写紙の転写面が放電し
て転写紙上のトナー像が乱されることは少ない。この第
1実施例では、案内手段27が摩擦帯電系列上で転写紙
との接触摩擦により転写紙の転写面と同極性に帯電する
材質であるので、転写紙上のトナー像が乱されることが
少なくて転写紙の抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変
動に対しても安定して高画質な画像を得ることができ、
しかも、構成が簡単でコストが安くなる。
おいて、案内手段27として、エポキシ樹脂の表面に、
シートと接触する面の表面抵抗率が106〜1012Ωの
範囲内になるように調整された4ふっ化エチレン系のコ
ートを行ったものを用いた例であり、転写紙上のトナー
像が乱されることが少なくて転写紙の抵抗,トナー帯電
量,環境等の各種変動に対しても安定して高画質な画像
を得ることができ、しかも、構成が簡単でコストが安く
なる。さらに、転写チャージャやシートの帯電制御を行
うチャージャによりオゾンを発生することがなくなる。
2実施例は、請求項2記載の発明の実施例であり、上記
第1実施例において、転写手段として転写チャージャ2
5の代りに転写ベルト方式の無端状転写手段を用いて分
離爪26を省略したものである。転写ベルト方式の無端
状転写手段は転写ベルト32を有し、この転写ベルト3
2は駆動ローラ33及び従動ローラ34に張架されて内
側にバイアス印加ローラ35が当接される。駆動ローラ
33は駆動源により回転駆動されて転写ベルト32を回
転させる。転写ベルト32は、転写電源からバイアス印
加ローラ35を介して正極性の転写バイアスが印加さ
れ、レジストローラ24から送出された転写紙を静電的
に吸着して搬送する。
抵抗率が106〜1012程度である。駆動ローラ33、
従動ローラ34は接地してもよい。また、駆動ローラ3
3、従動ローラ34は転写電源のフィードバック側に接
続し、転写電源が駆動ローラ33、従動ローラ34から
フィードバックされる電流により転写電流を一定に制御
するようにしてもよい。
の間を通過する際に感光体21上のトナー像が転写され
て感光体21から分離され、駆動ローラ33の所で転写
ベルト32から分離される。案内板27は、転写ベルト
32から分離されたシートが最初に接触摩擦をするよう
に配置され、かつ、シートと接触する部分が摩擦帯電系
列上でシートの転写面と同極性に帯電するテフロン(4
フッ化エチレン)等の材質、例えば4フッ化エチレン系
コート材により構成される。転写ベルト32から分離さ
れたシートは、案内板27により案内され、案内板27
と接触摩擦しながら搬送されて定着装置28によりトナ
ー像が加熱定着される。
ルト32から分離されたシートが最初に接触摩擦をする
ように配置され且つシートの転写面と同極性に帯電する
材質であるので、シート上のトナー像が乱されることが
少なくてシートの抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変
動に対しても安定して高画質な画像を得ることができ、
しかも、構成が簡単でコストが安くなる。さらに、転写
チャージャやシートの帯電制御を行うチャージャにより
オゾンを発生することがなくなり、案内板27を装置の
構造体等に使用できて多目的に利用できる。
において、案内手段27として、エポキシ樹脂の表面
に、シートと接触する面の表面抵抗率が106〜1012
Ωの範囲内になるように調整された4ふっ化エチレン系
のコートを行ったものを用いた例であり、転写紙上のト
ナー像が乱されることが少なくて転写紙の抵抗,トナー
帯電量,環境等の各種変動に対しても安定して高画質な
画像を得ることができ、しかも、構成が簡単でコストが
安くなる。さらに、転写チャージャやシートの帯電制御
を行うチャージャによりオゾンを発生することがなくな
る。
実施例において、案内板27はコストダウンを計り又は
装置本体の構造体として使用するためにSUS板等の導
電体(金属)の表面に以下の条件(1),(2)を満た
す誘電体層を設けたものが用いられ、導電体が接地され
る。 (1).シートと接触する面の表面抵抗率が106〜1
012Ωの範囲内であること。 (2).誘電体層の誘電厚み(厚さ÷比誘電率)が10
μm以上あること。
されている場合は、シート上の電荷量と、シートと案内
板27との距離がパシェン則を満たした場合に近接放電
が生ずる。これを防ぐためには案内板27の接地されて
いる導電体に対する案内板の表面電位とシート上の電位
との電位差を小さくすればよい。シート上の電荷量はシ
ートの種類,環境等により変動する。
の表面に表面抵抗率が103,106,109,1012,
1015Ω程度である4ふっ化エチレン系コート材をそれ
ぞれ10μm,20μm,30μm,50μm,100
μm被覆したもの用いて温度10℃、湿度15%という
環境にて実験を行ったところ、図18に示すような結果
が得られた。
ン系コート材の厚みが20μm〜30μm以下である案
内板では近接放電に伴うトナー像の乱れが観測された。
この案内板27に用いた4ふっ化エチレン系コート材の
比誘電率は2.0〜3.0程度であるので、案内板27
の誘電体層の誘電厚みは20〜30/2.0〜3.0=
10μm以上必要である。また、4ふっ化エチレン系コ
ート材を表面抵抗率が106以下あるいは1012以上に
なるようにコートした案内板でも近接放電に伴うトナー
像の乱れが観測された。これは、近接放電の放電パター
ンによる差異であると推定される。すなわち、表面抵抗
率が106〜1012Ωの範囲内である案内板では、均一
放電が発生するので、トナー像の乱れとしては発現しに
くいが、表面抵抗率が106Ω以下である案内板では、
ストリーマ放電が生ずるので、トナー像の乱れが顕著に
現れる。また、表面抵抗率が1012Ω以上である案内板
では、均一放電中にストリーマ放電が混在し、やはりト
ナー像の乱れとして観測されるものと思われる。
(1),(2)の条件を満たす単層あるいは複数層の誘
電体層を有するので、シート上のトナー像が乱されるこ
とが少なくてシートの抵抗,トナー帯電量,環境等の各
種変動に対しても安定して高画質な画像を得ることがで
き、しかも、構成が簡単でコストが安くなる。さらに、
転写チャージャやシートの帯電制御を行うチャージャに
よりオゾンを発生することがなくなる。
において、案内板27はコストダウンを計り又は装置本
体の構造体として使用するために図3に示すようにSU
S板等の導電体(金属)36の表面に以下の条件,
を満たす誘電体層37を設けたものが用いられ、導電体
36が接地される。 .シートと接触する面が摩擦帯電系列上でシートの転
写面と同極性に帯電するテフロン(4フッ化エチレン)
等の材質であること。 .誘電体層(テフロン単層あるいはエポキシ樹脂層+
テフロン層等)の誘電厚みが10μm以上あること。
例と同様である。の条件の有効性については、案内板
27の導電体36が接地されている場合は、シート上の
電荷量と、シートと案内板27との距離がパシェン則を
満たした場合に近接放電が生ずる。これを防ぐためには
案内板27の接地されている導電体36に対する案内板
27の表面電位とシート上の電位との電位差を小さくす
ればよい。シート上の電荷量はシートの種類,環境等に
より変動する。
36の表面に比誘電率εが約2.0であるテフロン層3
7をそれぞれ10μm,20μm,30μm,50μ
m,100μm被覆したもの用いて実験を行ったとこ
ろ、温度10℃、湿度15%という環境にてテフロン層
37が20μm以下である案内板27を用いたものでは
シートの近接放電に伴うトナー像の乱れが観測された
が、テフロン層37が20μm以上である案内板27を
用いたものではシートの近接放電に伴うトナー像の乱れ
がほとんど観測されなかった。従って、テフロン層37
の誘電厚み(厚さd÷比誘電率ε)はd/ε=20μm
/2.0=10μm以上必要である。
電厚みをε/d≧10μmとしたものである。なお、温
度10℃、湿度15%という特殊な環境では誘電体層3
7の誘電厚みをε/d≧10μmとする必要があるが、
これより湿度が上がって環境が悪くなれば誘電体層37
の誘電厚みがε/d≦10μmであってもよい。この第
3実施例では、シートと摩擦接触する案内板からなる案
内手段27は接地される導電体36の表面に単層あるい
は複数層の誘電体層37を設けたものを用い、シートと
接触する部分(誘電体層37)が摩擦帯電系列上でシー
トの転写面と同極性に帯電する材質であるとともに、誘
電体層の誘電厚みを10μm以上としたので、シート上
のトナー像が乱されることが少なくてシートの抵抗,ト
ナー帯電量,環境等の各種変動に対しても安定して高画
質な画像を得ることができ、しかも、構成が簡単でコス
トが安くなる。さらに、転写チャージャやシートの帯電
制御を行うチャージャによりオゾンを発生することがな
くなる。
において、案内板27はコストダウンを計り又は装置本
体の構造体として使用するために第3実施例と同様にS
US板等の導電体(金属)36の表面に上記条件,
を満たす誘電体層37を設けたものが用いられて誘電体
層37の誘電厚みがε/d≧10μmとされる。従っ
て、シート上のトナー像が乱されることが少なくてシー
トの抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変動に対しても
安定して高画質な画像を得ることができ、しかも、構成
が簡単でコストが安くなる。
その一部を示す。この第5実施例は、請求項2記載の発
明の実施例であり、2色同時複写機からなる静電記録方
式2色同時画像形成装置の例であって帯電チャージャか
らなる帯電手段,書き込みユニットからなる露光手段,
現像装置を各々2つずつ備えている。感光体は例えば感
光体ドラム41が用いられる。
41は、メインモータにより回転駆動され、まず、除電
ランプからなる除電手段42により光が照射されて除電
されることにより表面電位が0V〜−100Vの基準電
位になる。次に、感光体ドラム41は、帯電チャージャ
からなる第1帯電手段43により電荷が付与されて均一
に帯電され、表面電位が−900V前後になる。
稿のデジタル記録画像情報(黒画像情報)は、第1書き
込みユニットからなる露光手段44のラインドライバ回
路で受信されてレーザドライバ回路で増幅される。上記
デジタル記録画像情報は1画素当り8ビットの多値化信
号であり、レーザドライバ回路がラインドライバ回路か
らのデジタル記録画像情報に対応してレーザダイオード
を発光付勢する。
ザ光は、ポリゴンミラーからなる光偏向器により偏向さ
れてf−θレンズを通過し、第1ミラー,第2ミラー及
び第3ミラー441で反射されて感光体ドラム41に結
像照射されることにより黒の原稿画像成分の露光がなさ
れる。ここで、感光体ドラム41は、第3ミラー441
からのレーザ光442が照射された部分(画像部)の表
面電位が−100V程度(全黒の場合)になり、黒の原
稿画像成分に対応した静電潜像が形成される。感光体ド
ラム41は非画像部にオフセット露光がなされて約50
V程度電位が減衰する。したがって、帯電チャージャ4
3及び第1書き込みユニット44は静電潜像形成手段を
構成し、この静電潜像形成手段と第1現像装置45とで
トナー像形成手段を構成している。
45による現像で画像部に黒トナーが付着して静電潜像
が黒トナー像となる。第1現像装置45は、現像動作時
には現像ローラ451,452、撹拌ローラ453、撹
拌羽454を駆動手段により回転駆動させて現像容器4
55内の黒トナーとキャリアとからなる現像剤を撹拌ロ
ーラ453及び撹拌羽454により撹拌して搬送する。
送されてきた現像剤を内部の磁石により吸着して回転に
伴って搬送する。現像スリーブ451上の現像剤は、ド
クタ部材456により一部が掻き落とされて一定量に調
整された後に感光体ドラム41と現像スリーブ451,
452との間を通過して現像容器455内に戻り、撹拌
ローラ453及び撹拌羽454により再び撹拌されて搬
送される。また、ドクタ部材456により現像スリーブ
451上から掻き落とされた現像剤はセパレータ457
を経て現像容器455内に落下し、撹拌ローラ453及
び撹拌羽454により再び撹拌されて搬送される。
ドラム41と現像スリーブ451,452との間を通過
する現像剤により感光体ドラム41上の静電潜像が現像
される。また、現像容器455内の現像剤にはトナー補
給部458からトナーが補給される。現像スリーブ45
1,452は電源から−550V前後の現像バイアス電
圧が印加され、感光体ドラム41上の画像部は現像装置
45による現像でトナーが付着するが、感光体ドラム4
1上の非画像部は−850V前後であって現像装置45
による現像でもトナーが付着しない。
ジャ43により帯電させる第1帯電工程、感光体ドラム
41に第1書き込みユニット44による露光を行う第1
露光工程及び第1現像装置45による第1現像工程は、
2色モード、白黒モードが操作部により選択された場合
にのみ行われ、モノカラー(赤/青)単色モードが操作
部で選択された場合には第1書き込みユニット44が不
動作になって感光体ドラム41上の黒トナー像が形成さ
れない。
からなる第2帯電手段46による第2帯電工程、第2書
き込みユニットからなる露光手段47による第2露光工
程、第2現像装置48による第2現像工程を経るが、こ
の第2帯電工程〜第2現像工程は2色モード、モノカラ
ー(赤/青)単色モードが操作部で選択された場合にの
み行われ、白黒モードでは帯電チャージャ46,第2書
き込みユニット47及び第2現像装置48が不動作にな
って第2帯電工程〜第2現像工程が行われず感光体ドラ
ム41上の黒トナー像がそのまま転写位置へ進む。
ードにおいては、感光体ドラム41は、帯電チャージャ
46の所を通過する第2帯電工程では帯電チャージャ4
6により電荷が付与されて表面電位が−900V前後と
なる。感光体ドラム41が第2書き込みユニット47の
所を通過する第2露光工程では、図示しない装置より送
られてきた原稿の黒以外の色、例えば赤又は青のデジタ
ル記録画像情報は、第2書き込みユニット47のライン
ドライバ回路で受信されてLEDドライバ回路で増幅さ
れる。そのデジタル記録画像情報は1画素当り1ビット
の2値化信号であり、LEDドライバ回路がラインドラ
イバ回路からのデジタル記録画像情報に対応してLED
(発光ダイオード)を発光付勢する。
光体ドラム41に結像照射されることにより赤又は青の
原稿画像成分の露光がなされる。ここで、感光体ドラム
41は、第2書き込みユニット47からのLED光が照
射された部分(画像部)の表面電位が−100V程度に
なり、赤又は青の原稿画像成分に対応した静電潜像が形
成される。したがって、帯電チャージャ46及び第2書
き込みユニット47は静電潜像形成手段を構成し、この
静電潜像形成手段と第2現像装置48とがトナー像形成
手段を構成している。
を通過する第2現像工程では、第2現像装置48による
現像で赤又は青の原稿画像成分に対応した静電潜像の画
像部に赤又は青の色トナーが付着して静電潜像が赤又は
青の色トナー像となる。第2現像装置48は、現像動作
時には撹拌ローラ481,482、汲み上げローラ48
3、現像ローラ484が駆動部により回転駆動されて現
像容器485内の赤又は青の色トナーを撹拌して循環さ
せ、現像ローラ484がその現像剤を感光体ドラム41
に供給して感光体ドラム41上の赤又は青の原稿画像成
分に対応した静電潜像を赤又は青のトナー像に現像す
る。ここに、カラー現像は非接触現像であり、黒画像を
乱さない。
前後の現像バイアス電圧が印加され、感光体ドラム41
上の赤又は青の原稿画像成分に対応した静電潜像の画像
部は現像装置48による現像で色トナーが付着するが、
感光体ドラム41上の非画像部は現像装置48による現
像でも色トナーが付着しない。感光体ドラム41は、現
像装置48の所を通過してから転写ベルト方式の無端状
転写手段からなる転写手段50によりトナー像が給紙装
置からの転写紙からなるシートへ転写される。この場
合、転写紙は給紙装置からレジストローラ51へ給紙さ
れ、レジストローラ51が転写紙を感光体ドラム41上
のトナー像の先端部と転写紙の先端部とが一致するよう
なタイミングで転写手段50へ送出する。
写ベルト501が張架された駆動ローラ502及び従動
ローラ503と、転写ベルト501の裏面に当接される
バイアス印加ローラ504と、クリーニング装置505
とを有し、駆動ローラ502がギヤを介してメインモー
タに連結されていてメインモータの回転時に転写ベルト
501を回転させるとともに、転写ベルト501がベル
ト接離機構により感光体ドラム41へ当接される。ま
た、転写ベルト501はベルト接離機構によりメインモ
ータのオフで感光体ドラム41から離される。
ストローラ51から転写手段50へ転写紙が送出される
時に転写電源506からバイアス印加ローラ504を介
して上記黒トナー及び色トナーの帯電極性とは反対極性
の転写バイアスが印加され、転写紙は転写ベルト501
と感光体ドラム41とのニップ部(転写ニップ部)で転
写電源506からバイアス印加ローラ504及び転写ベ
ルト501を介してトナーの帯電極性とは反対極性の電
荷が供給されて感光体ドラム41上のトナー像が転写さ
れる。
バイアス印加ローラ504を介して転写バイアスが印加
されることにより転写紙を静電的に吸着して回転に伴っ
て搬送し、転写紙をトナー像転写後に感光体ドラム41
から静電的に分離させる。感光体ドラム41から分離さ
れなかった転写紙は分離爪52により感光体ドラム41
から分離されて転写ベルト501により搬送される。
れて駆動ローラ502の所で転写紙の腰による曲率分離
で転写ベルト501から分離される。この転写ベルト5
01から分離された転写紙は、第2実施例と同様に案内
板27により案内され、案内板27と接触摩擦しながら
搬送されて定着装置28によりトナー像が加熱定着され
た後にコピーとして外部へ排出される。
ニング装置505にてクリーニングブラシ505a及び
クリーニングブレード505bによりクリーニングされ
て残留トナーが掻き落とされる。また、感光体ドラム4
1は、転写紙分離後にクリーニング装置53にてクリー
ニングブラシ531及びクリーニングブレード532に
よりクリーニングされて残留トナーが一切除去され、再
び次の作像工程に移る。
細に説明する。転写ベルト501の抵抗範囲は1×10
6〜1×1012Ω/□であり、転写ベルト501の抵抗
変動,環境変動及び転写紙の厚みによらずに常に一定の
良好なトナー像転写を行うことができる。バイアス印加
ローラ504は、転写ベルト501に対して転写ニップ
部より転写ベルト501回転方向下流側にて当接され、
メインモータの回転時に転写ベルト501に連れ廻りす
る。
く駆動ローラ502及び従動ローラ503が兼ねていて
駆動ローラ502及び従動ローラ503が導電性を有す
る金属ローラからなり、転写ベルト501への摺動抵抗
を限りなく低減でき、かつ、駆動ローラ502及び従動
ローラ503が確実にフィードバック電極としての機能
を果たすことが可能となる。
503がフィードバック電極を兼ねることにより、装置
の簡素化を計ることができ、且つ、コストの低減にもつ
ながる。駆動ローラ502及び従動ローラ503は転写
電源506の低圧側(アース側)端子に接続される。高
圧電源506の低圧側端子は電流検出抵抗507を介し
て接地され、また、感光体ドラム41が機械本体を介し
て接地される。電流検出抵抗507はトナー像の転写に
寄与する転写電流を検出するための電流検出手段として
用いられている。
いて、R11は転写ベルト501におけるバイアス印加ロ
ーラ504と転写ニップ部との間の抵抗値、R12は転写
ベルト501における転写ニップ部と従動ローラ503
との間の抵抗値、R2は転写ベルト501におけるバイ
アス印加ローラ504と駆動ローラ502との間の抵抗
値、RDは感光体ドラム41の抵抗値、RPは転写紙の抵
抗値、RWは電流検出抵抗507の抵抗値を示し、転写
ベルト501におけるバイアス印加ローラ504と従動
ローラ503との間の抵抗値R1はR1=R11+R12とな
る。
印加ローラ504、転写ベルト501、駆動ローラ50
2を介して流れる電流、i2は転写電源506からバイ
アス印加ローラ504、転写ベルト501、従動ローラ
503を介して流れる電流、i3は転写電源506から
バイアス印加ローラ504、転写ベルト501、転写
紙、感光体ドラム41を介して流れる電流である。
送出された転写紙が転写ベルト501で搬送されるタイ
ミングにてオンされて転写バイアスをバイアス印加ロー
ラ504に印加する。このとき、転写電源506からバ
イアス印加ローラ504へ出力される転写バイアス電流
は、転写ベルト501、転写紙、感光体ドラム41を介
して流れ、その一部が転写ベルト501、駆動ローラ5
02、従動ローラ503を介して流れる。
501を介して感光体ドラム41側へ流れた電流i3は
トナー像の転写に寄与する転写電流であって機械本体を
通してアースへ流れるが、この電流i3は電流検出抵抗
507を通って転写電源506へ戻る。また、バイアス
印加ローラ504から転写ベルト501を介して駆動ロ
ーラ502、従動ローラ503を介して流れるフィード
バック電流i1,i2は、電流検出抵抗507を通らずに
転写電源506へ戻り、電流検出抵抗507の両端の電
位差及び電流検出抵抗507の抵抗値RWから電流検出
抵抗507を流れる転写電流が分かる。
印加ローラ504へ転写バイアス電流を出力する転写バ
イアス電源と、この転写バイアス電源から電流検出抵抗
507に流れる転写電流(バイアス印加ローラ504か
ら流れ出る電流と,フィードバック電極502,503
に流れ込むフィードバック電流との差分)が一定の設定
転写電流となるように制御する定電流制御部とからな
る。この定電流制御部は、転写バイアス電源の出力電流
をPWMパルスにより制御し、電流検出抵抗507の電
圧に応じてそのPWMパルスのデューティ比(もしくは
転写バイアス電源の出力電流のゲイン)を所定の周波数
で更新することによって転写バイアス電流を一定の値に
制御する。このため、転写ニップ部では、感光体ドラム
41上のトナー層表面電位と転写紙上の表面電位とで作
られる転写電界を一定にすることができ、転写ベルト5
01の抵抗変動,環境変動及び転写紙の厚みによらずに
常に良好なトナー像転写を行うことができて良好な複写
画像が得られる。
転写に寄与する電流は転写電流i3であり、i1,i2は
トナー像の転写には寄与しないフィードバック電流であ
る。本実施例では、転写電流i3を転写電源506の定
電流制御部により一定に制御しているので、転写電源5
06からバイアス印加ローラ504へ印加する転写バイ
アス電圧は転写電流i3が流れる系の抵抗(R11,RD,
RP,RW)及び転写電流i3によって決まる。このた
め、仮にR11がR2に比べて大きい場合は、トナー像転
写に寄与しないi1が大きくなり、転写バイアス電源の
容量を大きくしなければならず、とても効率の良い系と
は言えない。そこで、本実施例では、図6に示すように
バイアス印加ローラ504から従動ローラ503までの
距離をL1、バイアス印加ローラ504から駆動ローラ
502までの距離をL2とすると、R1とR2との関係が
R1<R2となるようにL1<L2に設計している。この
ため、転写バイアス電源の容量を小さく抑えることがで
きる。
02,従動ローラ503の各電位、転写ベルト501に
おけるバイアス印加ローラ504,駆動ローラ502,
従動ローラ503の各間の電位は図6に示すようにな
る。転写ベルト501におけるバイアス印加ローラ50
4の位置での電位は、転写ベルト501の抵抗及び転写
紙の抵抗にもよるが、転写電源506からバイアス印加
ローラ504に印加される転写バイアス電圧V及び転写
ベルト501の抵抗によりある電位となる。一方、電流
検出抵抗507の電圧は、駆動ローラ502、従動ロー
ラ503の各電位、電流検出抵抗507の抵抗値及び設
定転写電流により決まるが、仮に電流検出抵抗507の
抵抗値を100kΩ、設定転写電流を2μAとした場合
には0.2V程度(略0V)となる。
り上流側は図6に示すように近似的には連続的に変化す
る直線的な電位勾配を生ずるので、転写紙が転写ニップ
部に搬送される前に感光体ドラム41上のトナー像が転
写紙に転写されるプレ転写を解消することができ、転写
チリや版画を防止することができる。また、バイアス印
加ローラ504が転写ニップ部より転写ベルト501回
転方向下流側に配されていることにより、転写紙と転写
ベルト501との吸着力は転写ニップ部より転写ベルト
501回転方向下流側(バイアス印加ローラ504の位
置)にて最大となり、転写紙の感光体ドラム41からの
分離が容易になる。また、バイアス印加ローラ504と
駆動ローラ502との間で図6に示すように電位勾配が
生ずるので、転写ベルト501におけるバイアス印加ロ
ーラ504より下流側では、転写紙が搬送される過程に
おいて、転写ベルト501及び転写紙の除電が連続的に
行われて転写ベルト501上の電位が連続的に減少する
ことにより転写紙と転写ベルト501との吸着力が徐々
に減少し、転写ベルト501における駆動ローラ502
の所での転写紙の分離が容易になる。
において、案内板27はコストダウンを図り又は装置本
体の構造体として使用するために第3実施例と同様にS
US板等の導電体(金属)36の表面に上記条件,
を満たす誘電体層37を設けたものが用いられて誘電体
層37の誘電厚みがε/d≧10μmとされる。従っ
て、シート上のトナー像が乱されることが少なくてシー
トの抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変動に対しても
安定して高画質な画像を得ることができ、しかも、構成
が簡単でコストが安くなる。
おいて、案内板として、上記別の実施例におけるSUS
板等の導電体の表面に上記(1),(2)の条件を満た
す単層あるいは複数層の誘電体層を設けたものを用いた
例であり、上記別の実施例と同様な効果が得られる。
び図10はその一部を示す。この第7実施例は請求項3
記載の発明の実施例である。第7実施例では、上記第2
実施例において、転写ベルト方式の無端状転写手段は、
弾性体で且つ表面抵抗率が106〜1012程度である転
写ベルト32と、転写ベルト32が張架された駆動ロー
ラ33及び従動ローラ34と、転写ベルト32の内側に
当接されるバイアス印加ローラ35と、転写ベルト32
をクリーニングすべく駆動ローラ33と対向して配設さ
れたクリーニングブレードからなるクリーニング部材6
1を有するベルトクリーニング装置62とを備え、転写
ケース63は無端状転写手段を支持する。
れて転写ベルト32を回転させ、転写ベルト32は転写
電源からバイアス印加ローラ35を介して正極性の転写
バイアスが印加されて転写紙を静電的に吸着して搬送す
る。転写紙は、転写ベルト32と感光体21との間を通
過する際に感光体21上のトナー像が転写されて感光体
21から分離され、駆動ローラ33の所で転写ベルト3
2から分離される。また、転写ベルト32は、転写紙が
分離した後にベルトクリーニング装置62によりクリー
ニングされ、次の転写プロセスに使用される。なお、駆
動ローラ33、従動ローラ34は接地してもよい。ま
た、駆動ローラ33、従動ローラ34は転写電源のフィ
ードバック側に接続し、転写電源が駆動ローラ33、従
動ローラ34からフィードバックされる電流により転写
電流を一定に制御するようにしてもよい。
部分が案内板を兼ね、その表面に弾性体64が接着され
て弾性体64及び転写ケース63の一部により案内手段
が構成される。転写ベルト32から分離された転写紙
は、弾性体64と接触摩擦しながら搬送され、さらに受
渡し案内板66及び定着下案内板67と接触摩擦しなが
ら搬送されて定着装置28の定着ローラ28aと加圧ロ
ーラ28bとの間を通過する際にトナー像が加熱定着さ
れる。
ら分離する部位にて転写ベルト32と接触するように配
置され、弾性体64のシートと接触する面の表面抵抗率
が略転写ベルト32の表面抵抗率以下で106〜1012
である材質の部材、例えば導電性マイラー、ポリウレタ
ンゴム等により構成される。弾性体64の表面、すなわ
ち、案内手段の表面は弾性体64が転写ベルト32の転
写紙搬送方向下流側部分と接触しているから転写ベルト
32の転写紙搬送方向下流側部分の表面と同電位とな
り、転写紙は、転写ベルト32から分離して弾性体64
と接触摩擦しても、弾性体64と大きな電位差を持つこ
とがなく、剥離放電が生じずらい。
荷量を一様に保持(帯電)している場合であって次の仮
定〜を用いると、 .転写紙がアースに対して距離a離れた時にパシェン
則を満たして剥離放電が生じ、放電箇所の電位が下が
る。
り決まるので、転写紙上においてアースに対して距離b
離れた部分のトナーまでが放電箇所に飛散する。
電流が流れる。
33から離れて設けられている場合には、転写紙65上
のトナーは転写紙65上の距離で駆動ローラ33から遠
い所にあるトナーまで飛散してしまう。これに対して本
実施例では、弾性体64は転写紙が転写ベルト32から
分離する部位にて転写ベルト32と接触するように配置
され且つ略転写ベルト32の表面抵抗率以下の抵抗値を
有する(導電性を有する)ので、図12に示すように転
写紙65上のトナーは転写紙65上の距離で駆動ローラ
33から近い所にあるトナーだけが飛散する。また、弾
性体64を転写ベルト32に接触させて導電性を持たせ
ることにより、転写紙65の転写ベルト32から分離す
る時の電位変化を抑えることができるが、転写紙65が
駆動ローラ33から分離するときに若干剥離放電が生ず
る。しかし、転写紙65上のトナーが飛散できる程の電
位差が生ずる箇所が少ない。転写紙65が転写ベルト3
2、弾性体64からそれぞれ分離される時の2回に分け
て剥離放電が行われ、転写紙65が弾性体64からの分
離時の剥離放電が低減され、転写紙上のトナー像が乱さ
れることが少なくなる。
触している箇所以外の箇所は、電気的にフロート状態と
してもよく、転写電源に電流をフィードバックするよう
にしてもよく、接地してもよい。弾性体64を導電性マ
イラーではなく転写ベルト32と同程度の抵抗値を持つ
弾性体とした場合は、弾性体64の転写ベルト32と接
触している部分とは反対側の転写紙搬送方向下流側部分
を接地し、あるいは転写電源に電流をフィードバックす
るのが好ましい。
弾性体64が転写ベルト32に接触して配置され且つ略
転写ベルト32の表面抵抗率以下の抵抗値を有するの
で、転写紙からなるシートが転写ベルト32から分離す
る時の剥離放電を低減できてシート上のトナー像が乱さ
れることが少なくなり、シートの抵抗,トナー帯電量,
環境等の各種変動に対しても安定して高画質な画像を得
ることができ、しかも、構成が簡単でコストが安くな
る。
させているので、無端状転写手段からのトナー吹き出し
を防ぐシールとしての役割を弾性体64に持たすことが
でき、弾性体64を多目的に利用できて効率的である。
特に、駆動ローラ33に対向してクリーニング部材61
が配設されている場合は、弾性体64が上記シールを併
用することは有効であり、かつ、効率的である。さら
に、転写チャージャやシートの帯電制御を行うチャージ
ャによりオゾンを発生することがなくなる。
の実施例である。第8実施例では、上記第7実施例にお
いて、弾性体64が摩擦帯電系列上転写紙からなるシー
トと同極性に帯電する材質の部材により構成される。す
なわち、本実施例では、転写紙の転写面が負極性に帯電
するので、弾性体64は表1及び表2に示すように帯電
系列上負端に位置するテフロン(4フッ化エチレン)コ
ートマイラー等により構成される。
ら分離する部位にて転写ベルト32と接触するように配
置され、転写紙が剥離放電を起こす空間を埋めて実質的
な誘電距離を小さくする。このため、剥離放電が生じず
らく、転写紙上のトナー像が乱されることが少なくな
る。さらに、その後シートが弾性体64上を接触摩擦し
ながら搬送されている間に弾性体64がシートとの摩擦
により負極性に帯電し、すなわち、シートの裏面が正極
性に帯電し、シートが弾性体64を通過した後に定着ロ
ーラ28a等に近接放電してトナー像を乱すのを防止す
ることができる。
成する弾性体64が、転写ベルト32に接触して配置さ
れ且つ摩擦帯電系列上シートとの摩擦によりシートの転
写面と同極性に帯電する材質であるので、転写紙からな
るシートの裏面へ正極性の電荷を付与し、シートが転写
ベルト32から分離する時の剥離放電を低減できてシー
ト上のトナー像が乱されることが少なくなり、シートの
抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変動に対しても安定
して高画質な画像を得ることができ、しかも、構成が簡
単でコストが安くなる。また、弾性体64を転写ベルト
32に接触させているので、無端状転写手段からのトナ
ー吹き出しを防ぐシールとしての役割を弾性体64に持
たすことができ、弾性体64を多目的に利用できて効率
的である。特に、駆動ローラ33に対向してクリーニン
グ部材61が配設されている場合は、弾性体64が上記
シールを併用することは有効であり、かつ、効率的であ
る。さらに、転写チャージャやシートの帯電制御を行う
チャージャによりオゾンを発生することがなくなる。
の例であるが、転写紙が正極性に帯電する場合には弾性
体64はナイロン等を用いればよい。また、弾性体64
は誘電体で構成して転写ベルト32とシートとの間を埋
めるように転写ベルト32に接触させて配置してもよ
い。
おいて、上記第7実施例と同様な転写ベルト方式の無端
状転写手段を有し、転写ケース63が無端状転写手段を
支持する。上記第7実施例と同様に、転写ケース63
は、転写紙搬送方向下流側部分が案内板を兼ね、その表
面に弾性体64が接着されて弾性体64及び転写ケース
63の一部により案内手段が構成される。転写ベルト3
2から分離された転写紙は、弾性体64と接触摩擦しな
がら搬送され、さらに受渡し案内板66及び定着下案内
板67と接触摩擦しながら搬送されて定着装置28の定
着ローラ28aと加圧ローラ28bとの間を通過する際
にトナー像が加熱定着される。弾性体64は、転写紙が
転写ベルト32から分離する部位にて転写ベルト32と
接触するように配置され、略転写ベルト32の表面抵抗
率以下、つまり、略1012以下の抵抗値を持つ材質の部
材、例えば導電性マイラー、ポリウレタンゴム等により
構成される。
において、第8実施例と同様に弾性体64が摩擦帯電系
列上シートと同極性に帯電する材質の部材により構成さ
れ、第8実施例と同様な効果を奏する。
発明の実施例であり、上記第7実施例において、受渡し
案内板66が上記第1実施例の案内手段27と同様に構
成される。すなわち、受渡し案内板66はシートが案内
板27より下流側で定着ローラ等に近接放電しないよう
に摩擦帯電系列上で転写紙との接触摩擦により転写紙の
転写面と同極性に帯電する材質で構成され、例えばエポ
キシ樹脂の表面にテフロン(4フッ化エチレン)等から
なる誘電体層、例えば4フッ化エチレン系コート材を被
覆したものにより構成される。この第11実施例では、
第1実施例及び第7実施例と同様な効果が得られる。
発明の実施例であり、上記第8実施例において、受渡し
案内板66が上記第1実施例の案内手段27と同様に構
成され、第1実施例及び第8実施例と同様な効果が得ら
れる。本発明の第13実施例は、請求項5記載の発明の
実施例であり、上記第9実施例において、受渡し案内板
66が上記第1実施例の案内手段27と同様に構成さ
れ、第1実施例及び第9実施例と同様な効果が得られ
る。本発明の第14実施例は、請求項5記載の発明の実
施例であり、上記第10実施例において、受渡し案内板
66が上記第1実施例の案内手段27と同様に構成さ
れ、第1実施例及び第10実施例と同様な効果が得られ
る。
発明の実施例であり、上記第7実施例において、受渡し
案内板66が上記第3実施例の案内手段27と同様にS
US板等の導電体(金属)36の表面に前記条件,
を満たす誘電体層37を設けたものが用いられ、第3実
施例及び第7実施例と同様な効果が得られる。本発明の
第16実施例は、請求項5記載の発明の実施例であり、
上記第8実施例において、受渡し案内板66が上記第3
実施例の案内手段27と同様に構成され、第3実施例及
び第8実施例と同様な効果が得られる。本発明の第17
実施例は、請求項5記載の発明の実施例であり、上記第
9実施例において、受渡し案内板66が上記第3実施例
の案内手段27と同様に構成され、第3実施例及び第9
実施例と同様な効果が得られる。本発明の第18実施例
は、請求項5記載の発明の実施例であり、上記第10実
施例において、受渡し案内板66が上記第3実施例の案
内手段27と同様に構成され、第3実施例及び第10実
施例と同様な効果が得られる。
14はその一部を拡大して示す。この第19実施例は請
求項6記載の発明の実施例である。第19実施例では、
上記第7実施例において、定着装置28は定着ローラ2
8a及び加圧ローラ28bからなる一対の回転体により
構成され、転写ベルト32から分離された転写紙は、定
着装置28へ搬送されて定着ローラ28aと加圧ローラ
28bとの間を通過する際にトナー像が加熱定着され
る。加圧ローラ28bは導電性を有する部材、例えば導
電性PFAチューブにより構成され、定着ローラ28a
は非導電性の部材により構成される。
それぞれ軸からブラシを介してアースに接続され、加圧
ローラ28b及び駆動ローラ33は略同電位にするべく
(電位差を±100V以下、好ましくは±50V以下に
するべく)互いに電気的に接続される。この場合、例え
ば加圧ローラ28b及び駆動ローラ33はそれぞれアー
スに電気的に接続される。なお、駆動ローラ33は導電
性軸受を介してハーネスの一端に接続し、加圧ローラ2
8bは軸受にブラシ等を接触させてこのブラシ等を上記
ハーネスの他端に接続するようにしてもよい。また、加
圧ローラ28b及び駆動ローラ33の各軸から板バネを
介してハーネスの両端に電気的に接続するようにしても
よい。
が分離される部分)と定着装置28の入口部(シートが
搬入される部分)との電位差がほとんど生じなくなり、
シートから加圧ローラ28bへの近接放電が生じずらく
なってシート上のトナー像の乱れが低減される。
一対の回転体28a,28bより構成し、該一対の回転
体28a,28bのうちの一方28bを、無端状転写手
段を張架するシート搬送方向下流側の駆動ローラからな
る回転体33と略同電位となるように電気的に接続した
ので、シートから加圧ローラ28bへの近接放電を抑え
ることができてシート上のトナー像の乱れを低減でき、
シートの抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変動に対し
ても安定して高画質な画像を得ることができ、しかも、
構成が簡単でコストが安くなる。さらに、転写チャージ
ャやシートの帯電制御を行うチャージャによりオゾンを
発生することがなくなる。
す。この第20実施例は請求項6記載の発明の実施例で
ある。第20実施例では、上記第19実施例において、
定着ローラ28aを導電性を有する部材で構成し、定着
ローラ28a,加圧ローラ28b及び駆動ローラ33を
略同電位にするべく(電位差を±100V以下、好まし
くは±50V以下にするべく)互いに電気的に接続した
ものである。この場合、定着ローラ28a,加圧ローラ
28b及び駆動ローラ33は例えばそれぞれアースに接
続される。なお、定着ローラ28a,加圧ローラ28b
及び駆動ローラ33の軸心を金属線等で接続するように
してもよく、また、定着ローラ28a,加圧ローラ28
b及び駆動ローラ33を互いに完全に導通させなくても
(定着ローラ28a,加圧ローラ28b及び駆動ローラ
33の各間の抵抗が0でなくても)、定着ローラ28
a,加圧ローラ28b及び駆動ローラ33の各間の抵抗
が転写ベルト32の表面抵抗に比較して十分に小さい抵
抗であれば同様な効果が得られる。
a,加圧ローラ28b及び駆動ローラ33を略同電位に
するべく互いに電気的に接続したので、シートから加圧
ローラ28bへの近接放電を抑えることができてシート
上のトナー像の乱れを低減でき、シートの抵抗,トナー
帯電量,環境等の各種変動に対しても安定して高画質な
画像を得ることができ、しかも、構成が簡単でコストが
安くなる。さらに、転写チャージャやシートの帯電制御
を行うチャージャによりオゾンを発生することがなくな
る。
着装置28の熱定着におけるトナーの離型性に依存す
る。一般に定着ローラ28aはテフロンあるいはシリコ
ンゴム等で形成されるが、これを導電性にするためには
カーボン等の導電物を分散させなければならない。そう
すると、定着ローラ28aはトナーの離型性が悪化し、
オフセットが発生する場合がある。定着装置28での近
接放電によるトナー飛散は第20実施例の方が優れてい
るが、第20実施例はトナー特性により使用できない場
合がある。すなわち、離型性に関するトナー特性にそれ
程依存せずにそれなりの効果が得られるのが第19実施
例であり、離型性の良いトナーに対してトナー飛散低減
の効果が大きいのが第20実施例である。
において、第19実施例と同様に加圧ローラ28b及び
駆動ローラ502を略同電位にするべく(電位差を±1
00V以下、好ましくは±50V以下にするべく)互い
に電気的に接続したものであり、第19実施例と同様な
効果が得られる。また、本発明の第22実施例は、上記
第5実施例において、第20実施例と同様に定着ローラ
28a,加圧ローラ28b及び駆動ローラ502を略同
電位にするべく(電位差を±100V以下、好ましくは
±50V以下にするべく)互いに電気的に接続したもの
であり、第20実施例と同様な効果が得られる。なお、
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば転写ローラ方式の転写手段を有する画像形成装置等に
同様に適用することができる。
ば、感光体と、この感光体上にトナー像を形成するトナ
ー像形成手段と、前記感光体上のトナー像をシートに転
写する転写手段と、トナー像が転写されたシートを案内
する案内手段とを有する画像形成装置において、前記案
内手段が摩擦帯電系列上で前記シートとの摩擦により前
記シートの転写面と同極性に帯電する材質であるので、
シート上のトナー像が乱されることが少なくてシートの
抵抗,トナー帯電量,環境等の各種変動に対しても安定
して高画質な画像を得ることができ、しかも、構成が簡
単でコストが安くなる。
この感光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段
と、シートを保持し前記感光体上のトナー像をシートに
転写する無端状転写手段と、トナー像が転写されて前記
無端状転写手段から分離されたシートを案内する案内手
段とを有する画像形成装置において、前記無端状転写手
段が弾性体ベルトを用いた転写ベルト方式であり、前記
案内手段が前記弾性体ベルトから分離されたシートが最
初に接触摩擦をするように配置されて前記シートの転写
面と同極性に帯電する材質であるので、シート上のトナ
ー像が乱されることが少なくてシートの抵抗,トナー帯
電量,環境等の各種変動に対しても安定して高画質な画
像を得ることができ、しかも、構成が簡単でコストが安
くなる。さらに、転写チャージャやシートの帯電制御を
行うチャージャによりオゾンを発生することがなくな
る。
この感光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段
と、シートを保持し前記感光体上のトナー像をシートに
転写する無端状転写手段と、トナー像が転写され前記無
端状転写手段に保持されたシートが前記無端状転写手段
上から分離する位置に、前記無端状転写手段から分離さ
れた後のシートを案内する案内手段とを有する画像形成
装置において、前記案内手段が、前記無端状転写手段に
接触して配置され且つ略前記無端状転写手段の表面抵抗
率以下の抵抗値を有するので、シートが無端状転写手段
から分離する時の剥離放電を低減できてシート上のトナ
ー像が乱されることが少なくなり、シートの抵抗,トナ
ー帯電量,環境等の各種変動に対しても安定して高画質
な画像を得ることができ、しかも、構成が簡単でコスト
が安くなる。
この感光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段
と、シートを保持し前記感光体上のトナー像をシートに
転写する無端状転写手段と、トナー像が転写され前記無
端状転写手段に保持されたシートが前記無端状転写手段
上から分離する位置に、前記無端状転写手段から分離さ
れた後のシートを案内する案内手段とを有する画像形成
装置において、前記案内手段が、前記無端状転写手段に
接触して配置され且つ摩擦帯電系列上前記シートとの摩
擦により前記シートの転写面と同極性に帯電する材質で
あるので、シートが無端状転写手段から分離する時の剥
離放電を低減できてシート上のトナー像が乱されること
が少なくなり、シートの抵抗,トナー帯電量,環境等の
各種変動に対しても安定して高画質な画像を得ることが
でき、しかも、構成が簡単でコストが安くなる。さら
に、転写チャージャやシートの帯電制御を行うチャージ
ャによりオゾンを発生することがなくなる。
この感光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段
と、シートを保持し前記感光体上のトナー像をシートに
転写する無端状転写手段と、トナー像が転写され前記無
端状転写手段に保持されたシートが前記無端状転写手段
上から分離する位置に、前記無端状転写手段から分離さ
れた後のシートを案内する第1の案内手段と、この第1
の案内手段からシートを受けて該シートを案内する第2
の案内手段とを有する画像形成装置において、前記第1
の案内手段が、前記無端状転写手段に接触させて配置さ
れ且つ前記無端状転写手段の表面抵抗率以下の抵抗値を
有する材質又は摩擦帯電系列上で前記シートとの摩擦に
より前記シートの転写面と同極性に帯電する材質であ
り、前記第2の案内手段が、表面抵抗率が10 6 〜10
12 Ωの抵抗値を有する材質又は摩擦帯電系列上で前記シ
ートとの摩擦により前記シートの転写面と同極性に帯電
する材質であるので、シート上のトナー像が乱されるこ
とが少なくてシートの抵抗,トナー帯電量,環境等の各
種変動に対しても安定して高画質な画像を得ることがで
き、しかも、構成が簡単でコストが安くなる。さらに、
転写チャージャやシートの帯電制御を行うチャージャに
よりオゾンを発生することがなくなる。
この感光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段
と、シートを保持し前記感光体上のトナー像をシートに
転写する無端状転写手段と、この無端状転写手段から分
離されたシート上のトナー像を定着させる定着手段とを
有する画像形成装置において、前記定着手段を一対の回
転体より構成し、該一対の回転体のうち少なくとも一方
を、前記無端状転写手段を張架するシート搬送方向下流
側の回転体と略同電位となるように電気的に接続したの
で、シートからの近接放電を抑えることができてシート
上のトナー像の乱れを低減でき、シートの抵抗,トナー
帯電量,環境等の各種変動に対しても安定して高画質な
画像を得ることができ、しかも、構成が簡単でコストが
安くなる。さらに、転写チャージャやシートの帯電制御
を行うチャージャによりオゾンを発生することがなくな
る。
ある。
加ローラからの距離と電位との関係を示す図である。
回路図である。
る。
ある。
す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】感光体と、この感光体上にトナー像を形成
するトナー像形成手段と、シートを保持し前記感光体上
のトナー像をシートに転写する無端状転写手段と、トナ
ー像が転写され前記無端状転写手段に保持されたシート
が前記無端状転写手段上から分離する位置に、前記無端
状転写手段から分離された後のシートを案内する案内手
段とを有する画像形成装置において、前記案内手段が、
前記無端状転写手段に接触して配置され且つ略前記無端
状転写手段の表面抵抗率以下の抵抗値を有することを特
徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】感光体と、この感光体上にトナー像を形成
するトナー像形成手段と、シートを保持し前記感光体上
のトナー像をシートに転写する無端状転写手段と、トナ
ー像が転写され前記無端状転写手段に保持されたシート
が前記無端状転写手段上から分離する位置に、前記無端
状転写手段から分離された後のシートを案内する案内手
段とを有する画像形成装置において、前記案内手段が、
前記無端状転写手段に接触して配置され且つ摩擦帯電系
列上前記シートとの摩擦により前記シートの転写面と同
極性に帯電する材質であることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項3】感光体と、この感光体上にトナー像を形成
するトナー像形成手段と、シートを保持し前記感光体上
のトナー像をシートに転写する無端状転写手段と、トナ
ー像が転写され前記無端状転写手段に保持されたシート
が前記無端状転写手段上から分離する位置に、前記無端
状転写手段から分離された後のシートを案内する第1の
案内手段と、この第1の案内手段からシートを受けて該
シートを案内する第2の案内手段とを有する画像形成装
置において、前記第1の案内手段が、前記無端状転写手
段に接触させて配置され且つ前記無端状転写手段の表面
抵抗率以下の抵抗値を有する材質又は摩擦帯電系列上で
前記シートとの摩擦により前記シートの転写面と同極性
に帯電する材質であり、前記第2の案内手段が、表面抵
抗率が10 6 〜10 12 Ωの抵抗値を有する材質又は摩
擦帯電系列上で前記シートとの摩擦により前記シートの
転写面と同極性に帯電する材質であることを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項4】感光体と、この感光体上にトナー像を形成
するトナー像形成手段と、シートを保持し前記感光体上
のトナー像をシートに転写する無端状転写手段と、この
無端状転写手段から分離されたシート上のトナー像を定
着させる定着手段とを有する画像形成装置において、前
記定着手段を一対の回転体より構成し、該一対の回転体
のうち少なくとも一方を、前記無端状転写手段を張架す
るシート搬送方向下流側の回転体と略同電位となるよう
に電気的に接続したことを特徴とする画像形成装置。
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---|---|---|---|
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JPH0862995A JPH0862995A (ja) | 1996-03-08 |
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JP17256494A Expired - Fee Related JP3386234B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-07-25 | 画像形成装置 |
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- 1994-07-25 JP JP17256494A patent/JP3386234B2/ja not_active Expired - Fee Related
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