JP3473579B2 - 自動車のフェンダー構造 - Google Patents

自動車のフェンダー構造

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JP3473579B2 JP2000386846A JP2000386846A JP3473579B2 JP 3473579 B2 JP3473579 B2 JP 3473579B2 JP 2000386846 A JP2000386846 A JP 2000386846A JP 2000386846 A JP2000386846 A JP 2000386846A JP 3473579 B2 JP3473579 B2 JP 3473579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のフェンダー
構造に係り、特に、アッパメンバにフェンダーを取付け
た自動車のフェンダー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アッパメンバにフェンダーを取付
けた自動車のフェンダー構造においては、その一例が特
開平7−291147号公報に示されている。
【0003】図11に示される如く、この自動車のフェ
ンダー構造では、フロントエプロンサイドパネル100
の上部内側面にアッパメンバとしてのエプロンメンバ1
02を固着して閉断面のアッパ部104を持つフェンダ
ーエプロン106を構成すると共に、フェンダーエプロ
ン106のアッパ部104におけるエプロンメンバ10
2で構成される上面を、フェンダーパネル108の立上
がり部(縦壁部)108Aに形成された取付フランジ1
08Bを接合固定する第1のフェンダー取付面110と
して構成し、エプロンメンバ102の上端縁を第1のフ
ェンダー取付面110より上側に立ち上げて車両外側に
曲げ出し第1のフェンダー取付面110より上位で車両
外側に位置する第2のフェンダー取付面112としてい
る。この結果、この自動車のフェンダー構造では、全幅
の違いや、図11に実線と2点鎖線で示される如く、フ
ードパネル114の高さに比較的大きな違いがある車種
間でも部品の共有化が可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車のフェンダー構造においては、フェンダーパネル1
08に上方から作用する荷重(図11の矢印F)に対し
て、例えば、フェンダーパネル108及びフードパネル
114が実線の状態に取付られている場合には、この荷
重をフェンダーパネル108の取付フランジ108Bの
曲げ剛性と、第2のフェンダー取付面112の曲げ剛性
とで支持する。このため、フェンダーパネル108の支
持剛性が高くなり、フェンダーパネル108に上方から
作用する荷重に対して、エネルギー吸収効果が低くな
る。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、フェンダーパ
ネルに上方から作用する荷重に対して、エネルギー吸収
効果を向上することができる自動車のフェンダー構造を
得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、アッパメンバにフェンダーを取付ける自動車のフェ
ンダー構造において、フードパネルの車幅方向外側部の
下面側に車両前後方向に沿って配設され、車両前後方向
から見た断面形状が開口部を上方へ向けたハット状で、
開口部の車幅方向内側が前記フードパネルの下面に溶着
され、開口部の車幅方向外側が前記フードパネルの車幅
方向外側縁部に固定されたフードインシュレータを有
し、前記フェンダーの取付部でない部分は前記アッパメ
ンバから離間し、前記フードインシュレータの下壁部の
車幅方向外側部には上方へ凹んだ段部が形成されること
を特徴としている。
【0007】従って、フェンダーの取付部でない部分が
アッパメンバから離間し、フードパネルとフードインシ
ュレータとからなる車両前後方向に沿った閉断面構造
下壁部の車幅方向外側部には上方へ凹んだ段部が形成さ
れるため、フェンダーの縦壁部とアッパメンバの上面と
が干渉し難くなると共に、フードとアッパメンバも干渉
し難いため、干渉による荷重の低減が図れ、エネルギー
吸収効果を向上することができる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車のフェンダー構造において、前記フードインシュ
レータの段部を構成する横壁部と前記アッパメンバの上
壁部とが所定距離離間して対向していることを特徴とし
ている。
【0009】従って、請求項1記載の内容に加えて、
ードインシュレータの段部を構成する横壁部とアッパメ
ンバの上壁部とが所定距離離間して対向しているため、
更にフードとアッパメンバも干渉し難いため、荷重の低
減が図れ、エネルギー吸収効果を更に向上することがで
きまる。
【0010】請求項3記載の本発明は、アッパメンバに
フェンダーを取付ける自動車のフェンダー構造におい
て、前記アッパメンバの上部を構成するメンバアッパと
前記アッパメンバの下部を構成するメンバロアとが車体
前後方向に延びる閉断面部を形成しており、前記メンバ
アッパの上壁部の車幅方向外側部に下方へ凹んだ段部が
形成されていることを特徴としている。
【0011】従って、アッパメンバの上部を構成するメ
ンバアッパとアッパメンバの下部を構成するメンバロア
とで車体前後方向に延びる閉断面部を形成しており、メ
ンバアッパの上壁部の車幅方向外側部に下方へ凹んだ段
部が形成されているため、フェンダーとアッパメンバが
干渉し難くなり、干渉による荷重の低減が図れ、エネル
ギー吸収効果を向上することができる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
自動車のフェンダー構造において、前記メンバアッパの
下方へ凹んだ段部の下壁部がフェンダーから下方へ所定
距離離間して対向していることを特徴としている。
【0013】従って、請求項3記載の内容に加えて、
ンバアッパの下方へ凹んだ段部の下壁部がフェンダーか
ら下方へ所定距離離間して対向しているため、フェンダ
ーとアッパメンバが干渉し難くなる。 請求項5記載の本
発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車のフ
ェンダー構造において、前記メンバアッパの下方へ凹ん
だ段部の縦壁部からフェンダーが車幅方向外側へ所定距
離離間していることを特徴としている。従って、請求項
1〜4の何れか1項に記載の内容に加えて、メンバアッ
パの下方へ凹んだ段部の縦壁部からフェンダーが車幅方
向外側へ所定距離離間しているため、フェンダーとアッ
パメンバが干渉し難くなる。 請求項6記載の本発明は、
請求項1〜5の何れか1項に記載の自動車のフェンダー
構造において、サスペンションタワーの前方において、
フェンダーの縦壁部が、前記メンバアッパの車幅方向内
側壁部に対して車幅方向内側へ所定距離間していること
を特徴としている。従って、請求項1〜5の何れか1項
に記載の内容に加えて、サスペンションタワーの前方に
おいて、フェンダーの縦壁部が、メンバアッパの車幅方
向内側壁部に対して車幅方向内側へ所定距離間している
ため、サスペンションタワーの前方において、フェンダ
ーとアッパメンバが干渉し難くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の自動車のフェンダー構造
の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0015】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0016】図2に示される如く、本実施形態では、車
体10のフードパネル12とフェンダーパネル14との
境界16が、前部ボンネット18の車幅方向両端部にお
いて、車両前後方向に沿って延びている。
【0017】図1に示される如く、フードパネル12の
車幅方向外側部の下面側には、フードインシュレータ2
0が車両前後方向に沿って配設されている。フードイン
シュレータ20の車両前後方向から見た断面形状は、開
口部を上方へ向けたハット状とされており、開口部の車
幅方向内側に突出形成された内側フランジ20Aがフー
ドパネル12の下面12Aに溶着されている。また、フ
ードインシュレータ20の開口部の車幅方向外側に突出
形成された外側フランジ20Bには、フードパネル12
の車幅方向外側縁部12Bがヘミング加工によって固定
されている。
【0018】フードパネル12とフェンダーパネル14
との境界16の下方には、車両前後方向に沿ってアッパ
メンバとしてのエプロンメンバ24が配設されており、
エプロンメンバ24は、エプロンメンバ24の上部を構
成するエプロンメンバアッパ26とエプロンメンバ24
の下部を構成するエプロンメンバロア28とで構成され
ている。
【0019】エプロンメンバアッパ26は開口部を下方
へ向けた断面コ字状となっており、車幅方向外側壁部2
6Aの下端部には、車幅方向外側へ向けてフランジ26
Bが形成されている。一方、エプロンメンバロア28は
断面L字状となっており、縦壁部28Aの上端部には、
車幅方向外側へ向けてフランジ28Bが形成されてい
る。また、エプロンメンバアッパ26のフランジ26B
とエプロンメンバロア28のフランジ28Bとが溶着さ
れている。
【0020】エプロンメンバロア28の下壁部28Cの
車幅方向内側壁部には、車両下方へ向けてフランジ28
Dが形成されており、このフランジ28Dが、エプロン
メンバアッパ26の車幅方向内側壁部26Cの下端縁部
26Dに溶着されている。
【0021】従って、エプロンメンバ24は、エプロン
メンバアッパ26とエプロンメンバロア28とで車体前
後方向に延びる閉断面部30を形成している。
【0022】図3に示される如く、フェンダーパネル1
4のエプロンメンバ24への取付部では、縦壁部14B
の下端部において、車幅方向内側へ向けてフランジ14
Hが形成されており、この取付フランジ14Hがエプロ
ンメンバアッパ26の上壁部26Eの車幅方向外側部に
突出形成された取付座部68にボルト、ナット等の固定
手段70で固定されている。
【0023】図1に示される如く、フェンダーパネル1
4の取付部でない部位では、縦壁部14Bの長さH及び
フランジ14Hの幅Wが小さい。また、エプロンメンバ
アッパ26の上壁部26Eの車幅方向外側部には、下方
へ凹んだ段部72が形成されており、この段部72を構
成する縦壁部72Aに対して、フェンダーパネル14の
フランジ14Hが車幅方向外側へ所定距離L離間してい
る。また、段部72を構成する下壁部72Bは、フェン
ダーパネル14のフランジ14Hから下方へ所定距離M
離間している。
【0024】また、フードインシュレータ20の下壁部
20Cの車幅方向外側部には、上方へ凹んだ段部74が
形成されており、この段部74を構成する横壁部74A
とエプロンメンバアッパ26の上壁部26Eとが所定距
離N離間している。また、段部72の横壁部74Aに
は、エプロンメンバアッパ26の上壁部26Eに固定し
たウエザーストリップ76が当接している。
【0025】次に本実施形態の作用を説明する。
【0026】図3に示される如く、通常の状態では、フ
ェンダーパネル14の縦壁部14Bの下端部において、
車幅方向内側へ向けて形成されたフランジ14Hを介し
て、フェンダーパネル14の縦壁部14Bが、エプロン
メンバアッパ26の上壁部26Eに形成された取付座部
68上に固定されているため、フェンダーパネル14を
確実に支持することができる。
【0027】一方、図4に示される如く、フードパネル
12とフェンダーパネル14との境界16に略上方から
略下方(図4の矢印A方向)へ向けて荷重が作用した場
合には、フードパネル12の境界16近傍の部位及びフ
ェンダーパネル14の境界16近傍の部位が下方へ変形
する。
【0028】この際、本実施形態の自動車のフェンダー
構造では、図5に実線で示される如く、変形ストローク
Sと荷重Fとの関係は、図5に一点鎖線で示す従来構造
に比べ、フェンダーパネル14の取付部でない部位で
は、縦壁部14Bの長さH及びフランジ14Hの幅Wが
短いため、フェンダーパネル14の曲げ剛性が低く、ス
トロークS1に於ける初期荷重をF1からF2へ低減で
きる。
【0029】また、エプロンメンバアッパ26の段部7
2の縦壁部72Aに対して、フェンダーパネル14のフ
ランジ14Hが、車幅方向外側へ所定距離L離間してい
ると共に、段部72の下壁部72Bが、フェンダーパネ
ル14のフランジ14Hから下方へ所定距離M離間して
おり、エプロンメンバアッパ26とフェンダーパネル1
4とが干渉し難いため、図5に一点鎖線で示す従来構造
のストロークS2に於ける、エプロンメンバアッパ26
とフェンダーパネル14との干渉による荷重F3を無く
すことができる。更に、フードインシュレータ20の段
部72の横壁部74Aとエプロンメンバアッパ26の上
壁部26Eとが所定距離N離間しており、エプロンメン
バアッパ26とフードインシュレータ20とが干渉し難
いため、図5に一点鎖線で示す従来構造のストロークS
3に於ける、エプロンメンバアッパ26とフードインシ
ュレータ20との干渉による荷重F4を無くすことがで
きる。
【0030】従って、本実施形態の自動車のフェンダー
構造における変形荷重の分布(図5の実線の部分)を、
従来構造の分布(図5の破線の部分)に比べて低減する
ことができる。
【0031】次に、本発明の自動車のフェンダー構造の
第2実施形態を図6〜図10に従って説明する。
【0032】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】図9に示される如く、本実施形態では、フ
ェンダーパネル14の前部の車幅方向内側に突出形成し
た前側取付部14Jが、ボルト、ナット等の締結手段8
0によって、ラジエータサポートメンバ82の車幅方向
外側端部82A近傍の上面に固定されている。なお、図
9において、符号83はサスペンションタワーを示して
いる。
【0034】また、図10に示される如く、本実施形態
では、フェンダーパネル14の後部の車幅方向内側に突
出形成した後側取付部14Kが、ボルト、ナット等の締
結手段84によって、フードパネルヒンジブラケット8
6の後部に形成された取付部86Aに固定されている。
【0035】図7に示される如く、フードパネルヒンジ
ブラケット86の取付部86Aは、フードパネルヒンジ
86の縦壁部86Bの上端部に車幅方向内側へ向けて形
成されている。また、フードパネルヒンジ86の縦壁部
86Bの下端部には、車幅方向外側へ向けてフランジ8
6Cが形成されており、このフランジ86Cが、エプロ
ンメンバアッパ26の上壁部26Eにボルト、ナット等
の締結手段88によって固定されている。
【0036】上記締結構造としたことで、本実施形態に
おいては、サスペンションタワー82の近傍において、
図6に示される如く、フェンダーパネル14の縦壁部1
4Bの下端部に車幅方向内側へ向けて形成したフランジ
14Cが、エプロンメンバアッパ26の上壁部26Eか
ら所定距離N離間している。
【0037】また、上記締結構造としたことで、本実施
形態においては、サスペンションタワー82の前方にお
いて、図8に示される如く、フェンダーパネル14の縦
壁部14Bが、エプロンメンバアッパ26の車幅方向内
側壁部26Cに対して車幅方向内側へ所定距離W離間し
ている。
【0038】次に本実施形態の作用を説明する。
【0039】図10に示される如く、通常の状態では、
フェンダーパネル14の前側取付部14Jがラジエータ
サポートメンバ82の車幅方向外側端部82A近傍の上
面に固定されており、フェンダーパネル14の後側取付
部14Kがフードパネルヒンジブラケット86の後部に
形成された取付部86Aに固定されているため、フェン
ダーパネル14を確実に支持することができる。
【0040】一方、フードパネル12とフェンダーパネ
ル14との境界16に略上方から略下方(図6の矢印A
方向)へ向けて荷重が作用した場合には、フードパネル
12の境界16近傍の部位及びフェンダーパネル14の
境界16近傍の部位が下方へ変形する。
【0041】この際、本実施形態の自動車のフェンダー
構造では、サスペンションタワー82の近傍において、
図6に示される如く、フェンダーパネル14のフランジ
14Cが、エプロンメンバアッパ26の上壁部26Eか
ら所定距離N離間していると共に、サスペンションタワ
ー82の前方においては、図8に示される如く、フェン
ダーパネル14の縦壁部14Bが、エプロンメンバアッ
パ26の車幅方向内側壁部26Cに対して車幅方向内側
へ所定距離W離間している。この結果、フェンダーパネ
ル14は、比較的低荷重で下方へ変形すると共に、フェ
ンダーパネル14の縦壁部14B及びフランジ14Cと
エプロンメンバアッパ26とが干渉し難く、フェンダー
パネル14の変形ストロークが長くなるため、エネルギ
ー吸収効果を向上することができる。
【0042】従って、本実施形態の自動車のフェンダー
構造においても、第1実施形態と同様に、変形荷重の分
布を従来構造に比べて低減することができる。
【0043】また、本実施形態においては、フェンダー
パネル14の前側取付部14Jがラジエータサポートメ
ンバ82の車幅方向外側端部82A近傍の上面に固定さ
れており、フェンダーパネル14の後側取付部14Kが
フードパネルヒンジブラケット86の後部に形成された
取付部86Aに固定されているため、フェンダーパネル
14の意匠やフードパネル12の見切りに対して、エプ
ロンメンバ24を任意の位置に配置できるため、派生車
型を多く持つ車種では、エプロンメンバ24の共有化が
容易に可能となる。また、フードパネル12、フェンダ
ーパネル14が高い位置に配置される車両においても、
エプロンメンバ24を、フードパネル12、フェンダー
パネル14が低い位置に配置された車両におけるエプロ
ンメンバの位置にとどめることが可能になる。
【0044】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、アッパメンバ
にフェンダーを取付ける自動車のフェンダー構造におい
て、フードパネルの車幅方向外側部の下面側に車両前後
方向に沿って配設され、車両前後方向から見た断面形状
が開口部を上方へ向けたハット状で、開口部の車幅方向
内側がフードパネルの下面に溶着され、開口部の車幅方
向外側がフードパネルの車幅方向外側縁部に固定された
フードインシュレータを有し、フェンダーの取付部でな
い部分はアッパメンバから離間し、フードインシュレー
の下壁部の車幅方向外側部には上方へ凹んだ段部が形
成されるため、フェンダーパネルに上方から作用する荷
重に対して、エネルギー吸収効果を向上することができ
るという優れた効果を有する。
【0046】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車のフェンダー構造において、フードインシュレー
タの段部を構成する横壁部とアッパメンバの上壁部とが
所定距離離間して対向しているため、請求項1記載の効
果に加えて、エネルギー吸収効果を更に向上することが
できるという優れた効果を有する。
【0047】請求項3記載の本発明は、アッパメンバに
フェンダーを取付ける自動車のフェンダー構造におい
て、アッパメンバの上部を構成するメンバアッパとアッ
パメンバの下部を構成するメンバロアとが車体前後方向
に延びる閉断面部を形成しており、メンバアッパの上壁
部の車幅方向外側部に下方へ凹んだ段部が形成されてい
ため、エネルギー吸収効果を向上することができると
いう優れた効果を有する。
【0048】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
自動車のフェンダー構造において、メンバアッパの下方
へ凹んだ段部の下壁部がフェンダーから下方へ所定距離
離間して対向しているため、請求項3記載の効果に加え
て、フェンダーとアッパメンバが干渉し難くなるという
優れた効果を有する。請求項5記載の本発明は、請求項
1〜4の何れか1項に記載の自動車のフェンダー構造に
おいて、メンバアッパの下方へ凹んだ段部の縦壁部から
フェンダーが車幅方向外側へ所定距離離間しているた
め、請求項1〜4の何れか1項に記載の効果に加えて、
フェンダーとアッパメンバが干渉し難くなるという優れ
た効果を有する。 請求項6記載の本発明は、請求項1〜
5の何れか1項に記載の自動車のフェンダー構造におい
て、サスペンションタワーの前方において、フェンダー
の縦壁部が、メンバアッパの車幅方向内側壁部に対して
車幅方向内側へ所定距離間しているため、請求項1〜5
の何れか1項に記載の効果に加えて、サスペンションタ
ワーの前方において、フェンダーとアッパメンバが干渉
し難くなるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造の取付部でない部位を示す車両前方から見た断面
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造が適用された車両を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造の取付部を示す車両前方から見た断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造が変形した状態を示す車両斜め内側前方から見た
一部を断面とした斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造における変形荷重とストロークとの関係を示すグ
ラフである。
【図6】図10の6−6線に沿った断面図である。
【図7】図10の7−7線に沿った断面図である。
【図8】図9の8−8線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す平面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る自動車のフェン
ダー構造を示す側面図である。
【図11】従来の実施形態に係る自動車のフェンダー構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
12 フードパネル 14 フェンダーパネル 14B フェンダーパネルの縦壁部 16 フードパネルとフェンダーパネルとの境界 20 フードインシュレータ 24 エプロンメンバ(アッパメンバ) 26 エプロンメンバアッパ 28 エプロンメンバロア 68 取付座部 72 段部 74 段部 82 ラジエータサポートメンバ 86 フードパネルヒンジブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝又 康彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 岩佐 伸児 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 小西 雄三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 加地 裕二郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−76945(JP,A) 特開 昭48−36820(JP,A) 特開 平8−175427(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/16 B60R 13/06 B62D 25/08 B62D 25/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパメンバにフェンダーを取付ける自
    動車のフェンダー構造において、フードパネルの車幅方向外側部の下面側に車両前後方向
    に沿って配設され、車両前後方向から見た断面形状が開
    口部を上方へ向けたハット状で、開口部の車幅方向内側
    が前記フードパネルの下面に溶着され、開口部の車幅方
    向外側が前記フードパネルの車幅方向外側縁部に固定さ
    れたフードインシュレータを有し、 前記フェンダーの取付部でない部分は前記アッパメンバ
    から離間し、前記フードインシュレータ の下壁部の車幅
    方向外側部には上方へ凹んだ段部が形成されることを特
    徴とする自動車のフェンダー構造。
  2. 【請求項2】 前記フードインシュレータの段部を構成
    する横壁部と前記アッパメンバの上壁部とが所定距離離
    間して対向していることを特徴とする請求項1記載の自
    動車のフェンダー構造。
  3. 【請求項3】 アッパメンバにフェンダーを取付ける自
    動車のフェンダー構造において、前記アッパメンバの上部を構成するメンバアッパと前記
    アッパメンバの下部を構成するメンバロアとが車体前後
    方向に延びる閉断面部を形成しており、前記メンバアッ
    パの上壁部の車幅方向外側部に下方へ凹んだ段部が形成
    されている ことを特徴とする自動車のフェンダー構造。
  4. 【請求項4】 前記メンバアッパの下方へ凹んだ段部の
    下壁部がフェンダーから下方へ所定距離離間して対向し
    ていることを特徴とする請求項3記載の自動車のフェン
    ダー構造。
  5. 【請求項5】 前記メンバアッパの下方へ凹んだ段部の
    縦壁部からフェンダーが車幅方向外側へ所定距離離間し
    ていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記
    載の自動車のフェンダー構造。
  6. 【請求項6】サスペンションタワーの前方において、フ
    ェンダーの縦壁部が、前記メンバアッパの車幅方向内側
    壁部に対して車幅方向内側へ所定距離間していることを
    特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の自動車の
    フェンダー構造。
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