JP3473124B2 - 誘電体共振器装置 - Google Patents

誘電体共振器装置

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JP3473124B2
JP3473124B2 JP22324294A JP22324294A JP3473124B2 JP 3473124 B2 JP3473124 B2 JP 3473124B2 JP 22324294 A JP22324294 A JP 22324294A JP 22324294 A JP22324294 A JP 22324294A JP 3473124 B2 JP3473124 B2 JP 3473124B2
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富哉 園田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外面に導電体を形成
したキャビティ内に、2つの誘電体柱が交差する形状か
らなる複合誘電体柱をそれぞれ設けた複数のTM多重モ
ード誘電体共振器を備えて成る誘電体共振器装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、周囲を導電体で囲んだ1つの
空間内に複数の誘電体柱を設けて成るTM2重モード誘
電体共振器を備えた誘電体共振器装置がフィルタなどと
して用いられている。
【0003】この種の従来の誘電体共振器装置の構成を
図15および図16に示す。
【0004】図15は2つのTM2重モード誘電体共振
器の配置を示す斜視図である。図15において1a,1
bはそれぞれTM2重モード誘電体共振器であり、各共
振器はそれぞれ2つの誘電体柱を交差させた形状の複合
誘電体柱10a,10bをキャビティ15a,15bと
共に一体成型して成る。キャビティ15a,15bの外
周面にはアース電極として作用する導電膜を形成してい
る。複合誘電体柱10a,10bには13a,14a,
13b,14bで示す周波数調整用孔をそれぞれ設けて
いて、これらの周波数調整用孔に対応してキャビティ1
5a,15bには周波数調整用部材を挿抜自在に保持す
るための孔41a,42a,41b,42bを設けてい
て、これらの孔から周波数調整用部材を挿入し、その挿
入量を調整することによって各誘電体柱による共振器の
周波数調整を行う。またキャビティ15a,15bには
キャビティの空間内に対して結合調整用部材を挿抜自在
に保持するための孔43a,43bを設けていて、これ
らの孔からキャビティ内に結合調整用部材を挿入し、そ
の挿入量を調整することによって各誘電体柱による共振
器間の結合調整を行う。同図に示すように、2つのTM
2重モード誘電体共振器は複合誘電体柱10a,10b
の成す平面が平行となる関係でキャビティ15a,15
bの一方の開口面同士を対向させ、その両者間に仕切板
52を配置している。この仕切板52には2つの複合誘
電体柱10a,10bのうち所定の誘電体柱同士を磁界
結合させるための磁界結合用窓を形成している。
【0005】図16は図15に示した2つのTM2重モ
ード誘電体共振器のうち一方の共振器の構成を示す図で
あり、(A)は上面図、(B)は正面図である。図16
において50,51はそれぞれ誘電体棒、47,48は
誘電体棒50,51と一体化されたネジ部材である。キ
ャビティ15にはブッシュ44,45を設けていて、こ
の部分でネジ部材47,48を螺合させている。また同
図において49は結合調整用部材であり、キャビティ1
5にブッシュ46を設けていて、この部分で結合調整用
部材49を螺合させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のTM
2重モード誘電体共振器を用いた装置においては、次に
挙げるような問題があった。
【0007】 複合誘電体柱の成す平面が平行となる
関係で複数のTM2重モード誘電体共振器を配置するた
め、それらの複合誘電体柱を保持するキャビティの開口
面から周波数調整用部材および結合調整用部材を挿入す
ることができず、キャビティの側面に周波数調整用部材
または結合調整用部材を挿抜するための孔41a,42
a,43a,41b,42b,43bが設けられること
になるが、キャビティにおけるこれらの孔の形成箇所
は、図15において矢印で示すようにキャビティの外面
に設けた導電膜に流れる実電流の経路中にあるため、上
記の各孔が実電流を妨げ、共振器のQo(無負荷Q)が
劣化することになる。
【0008】 図15に示したように、共振器間に仕
切板52を必要とするため、部品点数が増大するととも
に、仕切板によるQの低下が生じる。
【0009】 図15に示した2つのTM2重モード
誘電体共振器を構成する際、キャビティ15a,15b
とともに複合誘電体柱10a,10bを一体成型する際
に、周波数調整用孔13a,14a,13b,14b、
周波数調整用部材を挿抜するための孔41a,42a,
41b,42bおよび結合調整用部材を挿抜するための
孔43a,43bを同時に形成することはできず、これ
らの孔は全て一体成型後に別工程で開口しなければなら
ず、共振器自体がコスト高になる。
【0010】 図16に示したように従来のTM2重
モード誘電体共振器においては、複合誘電体柱に対して
キャビティの側壁から周波数調整用部材を挿抜する構造
であるため、2つの共振器が作る偶モードと奇モードの
共振モードに対する周波数調整用部材の影響度が異な
り、周波数調整用部材の挿入量の調整によって共振周波
数が変化するとともに、複合誘電体柱による2つの共振
器間の結合係数も変化することになる。そのため、周波
数と結合係数とを独立して調整することができない。
【0011】この発明の目的は、仕切板を用いることな
く、複数のTM2重モード誘電体共振器を配列して1つ
の誘電体共振器装置を構成し、部品点数の削減および仕
切板によるQの低下を防止した誘電体共振器装置を提供
することにある。
【0012】この発明の目的は、キャビティの側壁に周
波数調整用部材または結合調整用部材を挿入するための
孔を形成することなく、これらの孔によるQの低下を防
止した誘電体共振器装置を提供することにある。
【0013】この発明の目的は、複合誘電体柱の成す平
面に対して垂直方向に周波数調整用部材および結合調整
用部材を挿入できるようにして、周波数調整と結合調整
を独立して容易に行えるようにした誘電体共振器装置を
提供することにある。
【0014】この発明の目的は、複数の誘電体共振器に
対して同一面の同一方向から周波数調整および結合調整
を行えるようにした誘電体共振器装置を提供することに
ある。
【0015】この発明の目的は、複合誘電体柱の成す平
面がほぼ同一平面となる関係で複数のTM多重モード誘
電体共振器を配置するとともに、隣接するTM多重モー
ド誘電体共振器間で所定の共振器同士を順次結合させ
て、6段またはそれ以上の共振器を設けた誘電体共振器
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の誘電体共振器
装置では、2つの誘電体柱が交差する形状からなる複合
誘電体柱のうち互いに平行な2つの誘電体柱同士を、従
来のような仕切板を用いることなく磁界結合させるため
に、請求項1に記載したとおり、隣接するTM2重モー
ド誘電体共振器の2つの複合誘電体柱の成す平面がほぼ
直交する関係で2つのTM2重モード誘電体共振器を配
置するとともに、前記2つの複合誘電体柱のうち、軸方
向が互いに略平行な2つの誘電体柱により生じる磁界の
方向に沿って、導電体の非形成部からなる磁界結合用窓
を設けて、前記2つの誘電体柱同士を選択的に磁界結合
させる。
【0017】また、この発明の誘電体共振器装置では、
3つまたはそれ以上TM2重モード誘電体共振器を配置
する際、請求項2に記載したとおり、隣接する第1・第
2のTM2重モード誘電体共振器の2つの複合誘電体柱
の成す平面が略直交し、且つ隣接する第2・第3のTM
2重モード誘電体共振器の2つの複合誘電体柱の成す平
面が略同一平面となる関係で第1・第2・第3のTM2
重モード誘電体共振器を直線状に配置するとともに、第
1・第2のTM2重モード誘電体共振器の複合誘電体柱
のうち、軸方向が互いに略平行な2つの誘電体柱により
生じる磁界の方向に沿って、前記導電体の非形成部から
なる磁界結合用窓を設け、第2・第3のTM2重モード
誘電体共振器の複合誘電体柱のうち、軸方向が略同一で
ある2つの誘電体柱により生じる磁界の方向に沿って、
前記導電体の非形成部からなる磁界結合用窓を設ける。
【0018】また、この発明の誘電体共振器装置では、
2つの誘電体柱が交差する形状からなる複合誘電体柱の
成す平面が略同一平面となる関係で複数のTM2重モー
ド誘電体共振器を配置し、且つ隣接する2つのTM2重
モード誘電体共振器に設けた複合誘電体柱のうち所定の
誘電体柱同士を磁界結合させるために、複数のTM2重
モード誘電体共振器のうち隣接する3つのTM2重モー
ド誘電体共振器の構成および配置を請求項3に記載した
とおりとする。すなわち、隣接する第1・第2のTM2
重モード誘電体共振器の複合誘電体柱のうち、それぞれ
の一方の誘電体柱の軸が略一致する関係で第1・第2の
TM2重モード誘電体共振器を配置するとともに、第2
のTM2重モード誘電体共振器の複合誘電体柱の他方の
誘電体柱の軸に第3のTM2重モード誘電体共振器の複
合誘電体柱の一方の誘電体柱の軸を一致させて配置す
る。そして、第1・第2のTM2重モード誘電体共振器
の複合誘電体柱のうち、軸方向が略同一である2つの誘
電体柱により生じる磁界の方向に沿って導電体の非形成
部からなる磁界結合用窓を設け、また第2・第3のTM
2重モード誘電体共振器の複合誘電体柱のうち、軸方向
が略同一である2つの誘電体柱により生じる磁界の方向
に沿って、導電体の非形成部からなる磁界結合用窓を設
ける。
【0019】
【作用】この発明の請求項1に係る誘電体共振器装置の
構成例を概念図として図1に示す。図1において1a,
1bはそれぞれTM2重モード誘電体共振器である。1
0aは誘電体柱11aと誘電体柱12aとが交差した形
状からなる複合誘電体柱、10bは誘電体柱11bと誘
電体柱12bとが交差した形状からなる複合誘電体柱で
ある。この2つの複合誘電体柱10a,10bはそれぞ
れの成す面が直交する関係で配置している。また、この
2つの複合誘電体柱10a,10bはそれぞれ一点鎖線
で示す導電体で囲むとともに、複合誘電体柱10a,1
0b間の導電体には導電体の非形成部からなる磁界結合
用窓20を配している。これにより複合誘電体柱10
a,10bのうち互いに平行な誘電体柱11a,11b
同士が磁界結合用窓20を介して磁界結合する。図中に
矢印で示すループは磁界結合の様子を示す。他方の誘電
体柱12a,12bの軸同士は直交しているため結合す
ることはない。したがって従来のような仕切板を用いな
くとも、複合誘電体柱同士の選択的結合が可能となる。
なお、複合誘電体柱10a,10bの成す平面が互いに
直交する関係にあるため、複合誘電体柱10a,10b
にはそれぞれの成す平面に対して垂直に周波数調整用孔
13a,14a,13b,14bを設けることができ
る。これにより、周波数調整と結合調整とを独立して行
うことができる。また、導電体を形成したキャビティの
外壁に周波数調整用部材を挿入するための孔を設ける必
要がなく、周波数調整用部材を挿入するための孔による
Qの低下が生じない。
【0020】この発明の請求項2に係る誘電体共振器装
置の構成例を概念図として図2に示す。図2において1
a,1b,1cはそれぞれ第1,第2,第3のTM2重
モード誘電体共振器である。そのうち第1と第2のTM
2重モード誘電体共振器1a,1bの構成と両者間の関
係は図1に示したものと同じである。10cは誘電体柱
11cと誘電体柱12cとが交差した形状からなる複合
誘電体柱であり、この複合誘電体柱10cはその成す平
面が複合誘電体柱10bの成す平面と略同一平面となる
関係で配置している。また、複合誘電体柱10b,10
cのうち軸方向が略同一である2つの誘電体柱12b,
12cにより生じる磁界の方向に沿って導電体の非形成
部からなる磁界結合用窓21を設けている。これによ
り、誘電体柱12b,12cは磁界結合用窓21を介し
て磁界結合する。図中に矢印で示すループはその磁界結
合の様子を示す。磁界結合用窓21は軸方向が略同一で
ある2つの誘電体柱12b,12cにより生じる磁界の
方向に沿って設けられているため、他方の誘電体柱11
b,11c同士が磁界結合用窓21を介して結合するこ
とはない。したがってTM2重モード誘電体共振器1
b,1c間についても従来のような仕切板を用いること
なく、複合誘電体柱同士の選択的結合が可能となる。図
2に示した例では各複合誘電体柱の2つの誘電体柱の交
差部に溝gを設けて、偶モードと奇モードの共振周波数
に差を生じさせ、複合誘電体柱を構成する2つの誘電体
柱による2つの共振器間を結合させている。これによ
り、6段の共振器が順に結合して、図2に示した装置は
例えば帯域通過フィルタとして作用する。なお、複合誘
電体柱10b,10cの成す平面が同一平面上にあるた
め、複合誘電体柱10b,10cにはそれぞれの成す平
面に対して垂直に周波数調整用孔13b,14b,13
c,14cを設けことができる。これにより、周波数調
整と結合調整とを独立して行うことができる。また、電
体を形成したキャビティの外壁に周波数調整用部材を挿
入するための孔を設ける必要がなく、周波数調整用部材
を挿入するための孔によるQの低下が生じない。
【0021】図2に示した3つのTM2重モード誘電体
共振器は複数のTM2重モード誘電体共振器を配列する
際の最小単位を表したものであり、例えば第4のTM2
重モード誘電体共振器を第3のTM2重モード誘電体共
振器1cに隣接させて配置する際、第4のTM2重モー
ド誘電体共振器の複合誘電体柱の成す平面を複合誘電体
柱10cの成す平面に直交する関係で配置し、第3・第
4の複合誘電体柱のうち軸方向が互いに平行な2つの誘
電体柱(その一方は誘電体柱11cである。)により生
じる磁界の方向に沿って、磁界結合用窓を設ける。この
場合には、1a,1b,1cが請求項2に係る第1・第
2・第3のTM2重モード誘電体共振器に相当するとと
もに、上記第4のTM2重モード誘電体共振器が請求項
2に係る第1のTM2重モード誘電体共振器、1c,1
bが請求項2に係る第2,第3のTM2重モード誘電体
共振器にも相当する。このようにして、図2に示したT
M2重モード誘電体共振器の配置を最小単位として順次
多数のTM2重モード誘電体共振器を拡張配置すること
によって、多段の共振器からなる例えば帯域通過フィル
タとして作用する誘電体共振器装置が得られる。
【0022】この発明の請求項3に係る誘電体共振器装
置の構成例を概念図として図3に示す。図3において1
0a,10b,10cはそれぞれ複合誘電体柱であり、
これらの複合誘電体柱を備える3つのTM2重モード誘
電体共振器1a,1b,1cをL字形に配置している。
そして、第1・第2のTM2重モード誘電体共振器1
a,1bの複合誘電体柱10a,10bのうち軸方向が
略同一である2つの誘電体柱12a,12bにより生じ
る磁界の方向にそって導電体の非形成部からなる磁界結
合用窓21abを設けている。また、第2・第3のTM
2重モード誘電体共振器の複合誘電体柱10b,10c
のうち、軸方向が略同一である2つの誘電体柱11b,
11cにより生じる磁界の方向に沿って、導電体の非形
成部からなる磁界結合用窓21bcを設けている。図中
に矢印で示すループはその磁界結合の様子を示す。これ
により、誘電体柱12a,12b同士が磁界結合し、誘
電体柱11b,11c同士が磁界結合する。磁界結合用
窓21abは軸方向が略同一である2つの誘電体柱12
a,12bにより生じる磁界の方向に沿って設けられて
いるため、他方の誘電体柱11a,11b同士が磁界結
合用窓21abを介して結合することはない。同様に、
磁界結合用窓21bcは軸方向が略同一である2つの誘
電体柱11b,11cにより生じる磁界の方向に沿って
設けられているため、他方の誘電体柱12b,12c同
士が磁界結合用窓21bcを介して結合することはな
い。したがって複合誘電体柱10a,10b間および複
合誘電体柱10b,10c間に従来のような仕切板を用
いなくとも、複合誘電体柱同士の選択的結合が可能とな
る。図3に示した例では各複合誘電体柱の2つの誘電体
柱の交差部に溝gを設けて、偶モードと奇モードの共振
周波数に差を生じさせ、各複合誘電体柱を構成するそれ
ぞれ2つの誘電体柱による2つの共振器間を結合させて
いる。以上の構成により、3つの複合誘電体柱のそれぞ
れの成す平面を同一平面としたまま、隣接する複合誘電
体柱の所定の誘電体柱同士が順次磁界結合する。なお、
複合誘電体柱10a,10b,10cの成す平面がすべ
て同一平面上にあるため、複合誘電体柱10a,10
b,10cのそれぞれの成す平面に対して垂直に周波数
調整用孔13a,14a,13b,14b,13c,1
4cを設けることができる。これにより、周波数調整と
結合調整とを独立して行うことができる。また、導電体
を形成したキャビティの外壁に周波数調整用部材を挿入
するための孔を設ける必要がなく、周波数調整用部材を
挿入するための孔によるQの低下が生じない。
【0023】図3に示した3つのTM2重モード誘電体
共振器は複数のTM2重モード誘電体共振器を配列する
際の最小単位を表したものであり、例えば第4のTM2
重モード誘電体共振器を第3のTM2重モード誘電体共
振器1cに隣接させて配置し、第3・第4のTM2重モ
ード誘電体共振器の複合誘電体柱のうち軸方向が略同一
である2つの誘電体柱(その一方は誘電体柱12cであ
る。)により生じる磁界の方向に沿って、磁界結合用窓
を設ける。この場合には、第1・第2・第3のTM2重
モード誘電体共振器がL字形に配置されているととも
に、第2・第3・第4のTM2重モード誘電体共振器も
L字形に配置されていることになる。このようにしてL
字形の配置を最小単位として順次多数のTM2重モード
誘電体共振器を拡張配置することによって多段の共振器
からなる例えば帯域通過フィルタとして作用する誘電体
共振器装置が得られる。
【0024】
【実施例】この発明の第1の実施例に係る誘電体共振器
装置の構成を図4および図5に示す。
【0025】図4は誘電体共振器装置の主要部の斜視図
である。図4において10a,10b,10cはそれぞ
れ2つの誘電体柱を交差させた形状からなる複合誘電体
柱であり、角筒状のキャビティ15a,15b,15c
とともにそれぞれ一体成型している。各複合誘電体柱の
誘電体柱には複合誘電体柱の成す平面に垂直な方向にそ
れぞれ周波数調整用孔13a,14a,13b,14
b,13c,14cを形成している。これらの複合誘電
体柱10a,10b,10cとキャビティ15a,15
b,15cとによって3つのTM2重モード誘電体共振
器1a,1b,1cを構成している。キャビティ15
a,15b,15cの外周面には銀ペーストの焼付けな
どによる導電膜16a,16b,16cをそれぞれ形成
している。後に示すように、キャビティ15aの図にお
ける手前の開口面、およびキャビティ15b,15cの
図における上下の開口面にはそれぞれ金属パネルを取り
付けて、これらの金属パネルとキャビティの外周面に設
けた導電膜とによって複合誘電体柱の周囲を導電体で囲
む。
【0026】図4に示すように、3つのTM2重モード
誘電体共振器1a,1b,1cは直線上に配置するとと
もに、複合誘電体柱10aの成す平面と複合誘電体柱1
0bの成す平面とが直交する関係でTM2重モード誘電
体共振器1a,1bを配置し、また複合誘電体柱10b
と10cの成す平面が同一平面となる関係でTM2重モ
ード誘電体共振器1b,1cを配置している。そして、
複合誘電体柱10a,10bのうち互いに平行な2つの
誘電体柱11a,11bにより生じる磁界の方向に沿っ
て磁界結合用窓20bをキャビティ15bの壁面に設け
ている。この磁界結合用窓20bにはキャビティ15a
の開口面が対向するので、キャビティ15a側には特に
磁界結合用窓を形成する必要がない。また、複合誘電体
柱10b,10cのうち軸方向が略同一である2つの誘
電体柱12b,12cにより生じる磁界の方向に沿って
磁界結合用窓21b,21cをキャビティ15b,15
cの外壁面に形成している。これにより、この磁界結合
用窓21b,21cを介して誘電体柱12b,12c間
が磁界結合する。これらの磁界結合用窓20b,21
b,21cはキャビティ15b,15cの外周面に導電
膜16b,16cを形成する際に磁界結合用窓20b,
21b,21cの部分だけ予め銀ペーストを塗布せずに
焼き付けて導電膜16b,16cを形成することにより
設けるか、キャビティ15b,15cの外周面の全面に
導電膜16b,16cを形成した後に、その導電膜の一
部を削除して形成する。なお、図4に示した例では、キ
ャビティの外壁の導電膜を設けない部分を磁界結合用窓
として用いたが、キャビティの外壁自体の一部を導電膜
とともに開口して磁界結合用窓を形成してもよい。
【0027】図5(A)は誘電体共振器装置の上面図、
(B)は正面図である。ただし(A)においてはキャビ
ティ15b,15cの上面に金属パネルを取り付ける前
の状態を示している。図5(B)に示すように、キャビ
ティ15b,15cの上下の開口面には金属パネル3
0,31を取り付け、キャビティ15aの開口面には金
属パネル17を取り付けている。また、隣接するTM2
重モード誘電体共振器1a−1b間および1b−1c間
には金属箔などからなるシール材32を半田付けしてい
る。キャビティ15aにはコネクタ33aを取り付け、
金属パネル31にコネクタ33cを取り付けている。そ
してコネクタ33aの中心導体と金属パネル17間には
結合ループ34aを設け、コネクタ33cの中心導体と
金属パネル31間に結合ループ34cを設けている。但
し図5においては結合ループ34cのループ面が紙面に
垂直方向にある。このように構成したことにより、結合
ループ34aは誘電体柱12aと磁界結合し、結合ルー
プ34cは誘電体柱11cと磁界結合する。図4および
図5に示したように、各複合誘電体柱10a,10b,
10cには、それぞれの誘電体柱の交差部に溝gを設け
ているため、それぞれ2つの誘電体柱による2つの共振
器間が結合し、また誘電体柱11a−11b間が磁界結
合用窓20bを介して結合し、誘電体柱12b−12c
間が磁界結合用窓21b,21cを介して結合する。結
局、この構成により、図5に示したコネクタ33aと3
3c間に6段の共振器が順に結合された、例えば帯域通
過フィルタとして作用する誘電体共振器装置を得る。
【0028】なお、図が煩雑になるため図5では省略し
ているが、誘電体柱11a,12aに設けた周波数調整
用孔13a,14a(図4参照)に対して周波数調整部
材を挿入させ、且つその挿入量を調整自在に保持するた
めの機構および交差する2つの誘電体柱11a,12a
間の結合調整用の部材をキャビティ内に挿入し、その挿
入量を調整自在に保持するための機構を金属パネル17
に設ける。また、誘電体柱11b,12b,11c,1
2cに設けた周波数調整用孔13b,14b,13c,
14c(図4参照)に対して周波数調整部材を挿入さ
せ、且つその挿入量を調整自在に保持するための機構
と、交差する2つの誘電体柱11b,12b間の結合調
整の部材および誘電体柱11b,12b間の結合調整の
部材をキャビティ内に挿入し、その挿入量を調整自在に
保持するための機構を金属パネル30に設ける。このよ
うに複合誘電体柱の成す平面に垂直な方向から周波数調
整部材および結合調整部材を挿入するようにしたため、
周波数調整と結合調整とを独立して行うことができる。
また、導電膜を形成したキャビティの外壁に周波数調整
部材を挿入するための孔を設ける必要がなく、周波数調
整部材を挿入するための孔によるQの低下が生じない。
【0029】次に、第2の実施例に係る誘電体共振器装
置の構成を図6〜図8に示す。
【0030】図6および図7は誘電体共振器装置の一部
の構成をそれぞれ示す斜視図である。後述するように、
図6および図7に示す4つのTM2重モード誘電体共振
器を配列して1つの誘電体共振器装置を構成する。
【0031】図6において10a,10bはそれぞれ2
つの誘電体柱を交差させた形状からなる複合誘電体柱で
あり、角筒状のキャビティ15a,15bとともにそれ
ぞれ一体成型している。各複合誘電体柱の誘電体柱には
複合誘電体柱の成す平面に垂直な方向にそれぞれ周波数
調整用孔13a,14a,13b,14bを形成してい
る。これらの複合誘電体柱10a,10bとキャビティ
15a,15bとによって2つのTM2重モード誘電体
共振器1a,1bを構成している。キャビティ15a,
15bの外周面には銀ペーストの焼付けなどによる導電
膜16a,16bをそれぞれ形成している。後に示すよ
うに、キャビティ15aの図における手前の開口面、お
よびキャビティ15bの図における上下の開口面にはそ
れぞれ金属パネルを取り付けて、これらの金属パネルと
キャビティの外周面に設けた導電膜とによって複合誘電
体柱の周囲を導電体で囲む。
【0032】図6に示すように、複合誘電体柱10aの
成す平面と複合誘電体柱10bの成す平面とが直交する
関係でTM2重モード誘電体共振器1a,1bを配置し
ている。そして、複合誘電体柱10a,10bのうち互
いに平行な2つの誘電体柱11a,11bにより生じる
磁界の方向に沿って磁界結合用窓20bをキャビティ1
5bの壁面に設けている。
【0033】図7において、10c,10dはそれぞれ
2つの誘電体柱を交差させた形状からなる複合誘電体柱
であり、角筒状のキャビティ15c,15dとともにそ
れぞれ一体成型している。各複合誘電体柱の誘電体柱に
は複合誘電体柱の成す平面に垂直な方向にそれぞれ周波
数調整用孔13c,14cなどを形成している。これら
の複合誘電体柱10c,10dとキャビティ15c,1
5dとによって2つのTM2重モード誘電体共振器1
c,1dを構成している。キャビティ15c,15dの
外周面には銀ペーストの焼付けなどによる導電膜16
c,16dをそれぞれ形成している。後に示すように、
キャビティ15dの図における後方の開口面、およびキ
ャビティ15cの図における上下の開口面にはそれぞれ
金属パネルを取り付けて、これらの金属パネルとキャビ
ティの外周面に設けた導電膜とによって複合誘電体柱の
周囲を導電体で囲む。
【0034】図7に示すように、複合誘電体柱10cの
成す平面と複合誘電体柱10dの成す平面とが直交する
関係でTM2重モード誘電体共振器1c,1dを配置し
ている。そして、複合誘電体柱10c,10dのうち互
いに平行な2つの誘電体柱11c,11dにより生じる
磁界の方向に沿って磁界結合用窓20cをキャビティ1
5cの壁面に設けている。
【0035】この第2の実施例に係る誘電体共振器装置
は、図6に示した2つのTM2重モード誘電体共振器1
a,1bと図7に示した2つのTM2重モード誘電体共
振器1c,1dを図8に示すように組み合わせて構成し
ている。図8の(A)はこの第2の実施例に係る誘電体
共振器装置の上面図、(B)は正面図である。ただし
(A)はキャビティ15b,15cの上面に金属パネル
30を取り付ける前の状態を示す。図8(B)に示すよ
うに、キャビティ15b,15cの上下の開口面には金
属パネル30,31を取り付け、キャビティ15a,1
5dの開口面には金属パネル17,18をそれぞれ取り
付けている。また、互いに隣接するTM2重モード誘電
体共振器間には金属箔などからなるシール材32を半田
付けしている。キャビティ15a,15dにコネクタ3
3a,33dを取り付け、コネクタ33aの中心導体と
金属パネル17間には結合ループ34aを設け、コネク
タ33cの中心導体と金属パネル18間に結合ループ3
4dを設けている。このように構成したことにより、結
合ループ34aは誘電体柱12aと磁界結合し、結合ル
ープ34dは誘電体柱12dと磁界結合する。図6およ
び図7に示したように、各複合誘電体柱10a,10
b,10c,10dには、それぞれの誘電体柱の交差部
に溝gを設けているため、それぞれ2つの誘電体柱によ
る2つの共振器間が結合し、また誘電体柱11a−11
b間が磁界結合用窓20bを介して結合し、誘電体柱1
2b−12c間が磁界結合用窓21b,21cを介して
結合し、誘電体柱11c−11d間が磁界結合用窓20
cを介して結合する。この構成により、結局、図8に示
したコネクタ33aと33d間に8段の共振器が順に結
合された、例えば帯域通過フィルタとして作用する誘電
体共振器装置を得る。
【0036】なお、図が煩雑になるため図8では省略し
ているが、第1の実施例の場合と同様にして、周波数調
整部材の挿入量を調整自在に保持するための機構および
結合調整部材の挿入量を調整自在に保持するための機構
を金属パネル17,18に設ける。また、周波数調整部
材の挿入量を調整自在に保持するための機構と、結合調
整部材の挿入量を調整自在に保持するための機構を金属
パネル30に設ける。このように複合誘電体柱の成す平
面に垂直な方向から周波数調整部材および結合調整部材
を挿入するようにしたため、周波数調整と結合調整とを
独立して行うことができる。また、導電膜を形成したキ
ャビティの外壁に周波数調整用部材を挿入するための孔
を設ける必要がなく、周波数調整用部材を挿入するため
の孔によるQの低下が生じない。
【0037】第1・第2の実施例では単一の帯域通過フ
ィルタとして作用する誘電体共振器装置について示した
が、次に、送信フィルタと受信フィルタを設けたアンテ
ナデュプレクサの構成例を第3の実施例として次に示
す。
【0038】図9は第3の実施例に係るアンテナデュプ
レクサの構成を示す図であり、(A)は上面図、(B)
は正面図である。ただし(A)はキャビティ15b,1
5c,15d,15eの上部開口面に金属パネル30を
取り付ける前の状態を示す。図9においてTM2重モー
ド誘電体共振器1a,1b,1cが送信フィルタを構成
していて、TM2重モード誘電体共振器1d,1e,1
fが受信フィルタを構成している。共振器1a,1b,
1cからなる送信フィルタの構成および共振器1d,1
e,1fからなる受信フィルタの構成は第1の実施例で
示した誘電体共振器装置と基本的に同一である。すなわ
ち、共振器1bのキャビティ15bには誘電体柱11a
−11b間が磁界結合するための磁界結合用窓を形成し
ていて、キャビティ15b,15cの対向面には、誘電
体柱12b−12c間が磁界結合するための磁界結合用
窓をそれぞれ形成している。同様に共振器1eのキャビ
ティ15eには誘電体柱11f−11e間を磁界結合さ
せるための磁界結合用窓を形成していて、キャビティ1
5e,15dの対向面には、誘電体柱12e−12d間
が磁界結合するための磁界結合用窓をそれぞれ形成して
いる。また、共振器1a,1fのキャビティ15a,1
5fの開口面には金属パネル17,18をそれぞれ取り
付けている。さらにキャビティ15a,15fには送信
端子としてのコネクタ33a,受信端子としてのコネク
タ33fを取り付け、それぞれの中心導体と金属パネル
17,18間に結合ループ34a,34fを設けてい
る。金属パネル31にはアンテナ端子としてのコネクタ
33cdを取り付け、その中心導体には図において横方
向に延びる導電線を取り付け、その導電線に対して結合
ループ34c,34dを設けている。この結合ループ3
4c,34dのループ面は紙面に垂直な方向にあり、そ
れぞれ誘電体柱11c,11dと磁界結合する。このよ
うに構成したことにより、6段の共振器からなる送信フ
ィルタと6段の共振器からなる受信フィルタを備えたア
ンテナデュプレクサを得る。
【0039】第1〜第3の実施例では、複合誘電体柱の
成す平面が互いに直交する関係で配置した2つのTM2
重モード誘電体共振器を用いたが、全ての複合誘電体柱
の成す平面が同一平面となる関係で各TM2重モード誘
電体共振器を配置して構成した誘電体共振器装置の例を
第4の実施例として次に示す。
【0040】図10および図11は第4の実施例に係る
誘電体共振器装置の構成を示す。
【0041】図10は誘電体共振器装置の主要部の斜視
図である。図10において10a,10b,10cはそ
れぞれ2つの誘電体柱を交差させた形状からなる複合誘
電体柱であり、角筒状のキャビティ15a,15b,1
5cとともにそれぞれ一体成型している。各複合誘電体
柱にはそれらの成す平面に垂直な方向に周波数調整用孔
13a,14a,13b,14b,13c,14cを形
成している。これらの複合誘電体柱10a,10b,1
0cとキャビティ15a,15b,15cとによって3
つのTM2重モード誘電体共振器1a,1b,1cを構
成している。キャビティ15a,15b,15cの外周
面には銀ペーストの焼付けなどによる導電膜16a,1
6b,16cをそれぞれ形成している。後に示すよう
に、キャビティ15a,15b,15cの図における上
下の開口面にはそれぞれ金属パネルを取り付けて、これ
らの金属パネルとキャビティの外周面に設けた導電膜と
によって複合誘電体柱の周囲を導電体で囲む。
【0042】図10に示すように、各複合誘電体柱10
a,10b,10cの成す平面を同一平面としてTM2
重モード誘電体共振器1a,1b,1cを配置してい
る。そして、複合誘電体柱10a,10bのうち軸方向
が同一である2つの誘電体柱12a,12bにより生じ
る磁界の方向に沿って磁界結合用窓21a,21bをキ
ャビティ15a,15bの壁面に設けている。また、複
合誘電体柱10b,10cのうち軸方向が同一である2
つの誘電体柱11b,11cにより生じる磁界の方向に
沿って磁界結合用窓21b,21cをキャビティ15
b,15cの壁面に設けている。
【0043】図11(A)は図10に示した誘電体共振
器装置の上面図、(B)はその上下面に金属パネルを取
り付けた状態での正面図である。図11(B)に示すよ
うに、キャビティ15a,15b,15cの上下の開口
面に金属パネル30,31を取り付けている。金属パネ
ル31にはコネクタ33a,33cを取り付け、コネク
タ33aの中心導体と金属パネル31との間に、誘電体
柱11aと磁界結合する結合ループ34aを設けてい
る。またコネクタ33cの中心導体と金属パネル31と
の間に、誘電体柱12cと磁界結合する結合ループ34
cを設けている。図11に示すように、各複合誘電体柱
10a,10b,10cには、それぞれの誘電体柱の交
差部に溝gを設けているため、それぞれ2つの誘電体柱
による2つの共振器間が結合し、また誘電体柱12a−
12b間が磁界結合用窓21a,21bを介して結合
し、誘電体柱11b−11c間が磁界結合用窓21b,
21cを介して結合する。この構成により、結局、図1
1に示したコネクタ33aと33c間に6段の共振器が
順に結合された、例えば帯域通過フィルタとして作用す
る誘電体共振器装置を得る。
【0044】なお、図11では省略しているが、各誘電
体柱に設けた周波数調整用孔13a,14a,13b,
14b,13c,14cに対して周波数調整部材を挿入
させ、且つその挿入量を調整自在に保持するための機構
を金属パネル30に設け、また、複合誘電体柱10a,
10b,10cを構成するそれぞれ交差する2つの誘電
体柱間の結合調整を行う結合調整用の部材をキャビティ
内に挿入し、その挿入量を調整自在に保持するための機
構を金属パネル30に設ける。このように複合誘電体柱
の成す平面に垂直な方向から周波数調整部材および結合
調整部材を挿入するようにしたため、周波数調整と結合
調整とを独立して行うことができる。また、導電膜を形
成したキャビティの外壁に周波数調整部材を挿入するた
めの孔を設ける必要がなく、周波数調整部材を挿入する
ための孔によるQの低下が生じない。
【0045】次に、第5の実施例に係る誘電体共振器装
置の構成を図12に示す。(A)は誘電体共振器装置の
上面図、(B)はその上下面に金属パネルを取り付けた
状態での正面図である。図11に示した例とは異なり、
この例では4つのTM2重モード誘電体共振器1a〜1
dを用いて、キャビティ15a,15bに、誘電体柱1
1a−11b間を磁界結合させるための磁界結合用窓、
キャビティ15b,15cに、誘電体柱12b−12c
間を磁界結合させるための磁界結合用窓、キャビティ1
5c,15dに、誘電体柱11c−11d間を磁界結合
させるための磁界結合用窓をそれぞれ設けている。
(B)に示すように、キャビティ15a,15b,15
c,15dの上下の開口面に金属パネル30,31を取
り付けている。金属パネル31にはコネクタ33a,3
3dを取り付け、コネクタ33aの中心導体と金属パネ
ル31との間に誘電体柱12aと磁界結合する結合ルー
プ34aを設けている。またコネクタ33dの中心導体
と金属パネル31との間に誘電体柱12dと磁界結合す
る結合ループ34dを設けている。図12に示すよう
に、各複合誘電体柱10a,10b,10c,10dに
は、それぞれの誘電体柱の交差部に溝gを設けているた
め、それぞれ2つの誘電体柱による2つの共振器間が結
合する。この構成により、結局、図12に示したコネク
タ33aと33d間に8段の共振器が順に結合された、
例えば帯域通過フィルタとして作用する誘電体共振器装
置を得る。
【0046】次に、図11に示した誘電体共振器装置を
2組組み合わせて構成したアンテナデュプレクサの例を
第4の実施例として図13に示す。
【0047】図13はアンテナデュプレクサ全体の上面
図である。図13に示すように6つのTM2重モード誘
電体共振器1a,1b,1c,1d,1e,1fを配置
し、そのキャビティ15a,15b,15c,15d,
15e,15fの上下の開口面に金属パネルを取り付け
ている。但し、図13においては上面の金属パネルを取
り付ける前の状態を示す。下面の金属パネルには送信端
子としてのコネクタ33a,アンテナ端子としてのコネ
クタ33cd,および受信端子としてのコネクタ33f
を取り付けている。コネクタ33aの中心導体と下面の
金属パネルとの間に、誘電体柱12aと磁界結合する結
合ループ34aを設けている。またコネクタ33fの中
心導体と下面の金属パネルとの間に、誘電体柱12fと
磁界結合する結合ループ34fを設けている。さらに、
コネクタ33cdの中心導体と下面の金属パネルとの間
に、誘電体柱11cと磁界結合する結合ループ34c、
および誘電体柱11dと磁界結合する結合ループ34d
を設けている。一方、キャビティ15a,15bに誘電
体柱11a−11b間を磁界結合させるための磁界結合
用窓、キャビティ15b,15cに誘電体柱12b−1
2c間を磁界結合させるための磁界結合用窓をそれぞれ
設け、また、キャビティ15d,15eに誘電体柱12
d−12e間を磁界結合させるための磁界結合用窓、キ
ャビティ15e,15fに誘電体柱11e−11f間を
磁界結合させるための磁界結合用窓をそれぞれ設けてい
る。さらに、同図に示すように、各複合誘電体柱には、
それぞれの誘電体柱の交差部に溝を設けている。以上の
ように構成したことにより、結合ループ34a→誘電体
柱12a→誘電体柱11a→誘電体柱11b→誘電体柱
12b→誘電体柱12c→誘電体柱11c→結合ループ
34cの順に結合し、TM2重モード誘電体共振器1
a,1b,1cが6段の共振器からなる送信フィルタと
して作用する。また、結合ループ34d→誘電体柱11
d→誘電体柱12d→誘電体柱12e→誘電体柱11e
→誘電体柱11f→誘電体柱12f→結合ループ34f
の順に結合し、TM2重モード誘電体共振器1d,1
e,1fが6段の共振器からなる受信フィルタとして作
用する。
【0048】次に、図12に示した誘電体共振器装置を
2組組合せて構成したアンテナデュプレクサの例を第7
の実施例として図14に示す。図14はアンテナデュプ
レクサ全体の上面図である。図14に示すように8つの
TM2重モード誘電体共振器1a〜1hを配置し、その
キャビティ15a〜15hの上下の開口面に金属パネル
を取り付けている。但し、図14においては上面の金属
パネルを取り付ける前の状態を示す。下面の金属パネル
には送信端子としてのコネクタ33a,アンテナ端子と
してのコネクタ33de,および受信端子としてのコネ
クタ33hを取り付けている。コネクタ33aの中心導
体と下面の金属パネルとの間に、誘電体柱11aと磁界
結合する結合ループ34aを設けている。またコネクタ
33hの中心導体と下面の金属パネルとの間に、誘電体
柱11hと磁界結合する結合ループ34hを設けてい
る。さらに、コネクタ33deの中心導体と下面の金属
パネルとの間に、誘電体柱11dと磁界結合する結合ル
ープ34d、および誘電体柱11eと磁界結合する結合
ループ34eを設けている。一方、キャビティ15a,
15bに誘電体柱12a−12b間を磁界結合させるた
めの磁界結合用窓、キャビティ15b,15cに誘電体
柱11b−11c間を磁界結合させるための磁界結合用
窓、キャビティ15c,15dに誘電体柱12c−12
d間を磁界結合させるための磁界結合用窓をそれぞれ設
け、また、キャビティ15e,15fに誘電体柱12e
−12f間を磁界結合させるための磁界結合用窓、キャ
ビティ15f,15gに誘電体柱11f−11g間を磁
界結合させるための磁界結合用窓、キャビティ15g,
15hに誘電体柱12g−12h間を磁界結合させるた
めの磁界結合用窓をそれぞれ設けている。さらに、同図
に示すように、各複合誘電体柱には、それぞれの誘電体
柱の交差部に溝を設けている。以上のように構成したこ
とにより、結合ループ34a→誘電体柱11a→誘電体
柱12a→誘電体柱12b→誘電体柱11b→誘電体柱
11c→誘電体柱12c→誘電体柱12d→誘電体柱1
1d→結合ループ34dの順に結合し、TM2重モード
誘電体共振器1a,1b,1c,1dが8段の共振器か
らなる送信フィルタとして作用する。また、結合ループ
34e→誘電体柱11e→誘電体柱12e→誘電体柱1
2f→誘電体柱11f→誘電体柱11g→誘電体柱12
g→誘電体柱12h→誘電体柱11h→結合ループ34
hの順に結合し、TM2重モード誘電体共振器1e,1
f,1g,1hが8段の共振器からなる受信フィルタと
して作用する。
【0049】なお、各実施例では、各磁界結合用窓毎
に、単一の矩形状の導電膜非形成部を設けたが、この矩
形状の導電膜非形成部を複数箇所に設けたり、スリット
状の導電膜非形成部を複数本配列して設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1,2,3に係る誘電体共振器装
置によれば、従来のような仕切板を用いなくとも、複合
誘電体柱同士の選択的結合が可能となるため、部品点数
が削減され、仕切板によるQの低下が防止できる。ま
た、2つの複合誘電体柱の成す平面に対して垂直に特性
調整用の孔を設けても特性調整が可能となるため、周波
数調整と結合調整とを独立して行うことができる。ま
た、導電体を形成したキャビティの外壁に特性調整用の
部材を挿入するための孔を設ける必要がなく、誘電体柱
およびキャビティの外壁に特性調整用の孔を設けるため
の特別な加工工程が不要となり、しかも特性調整用の部
材を挿入するための孔によるQの低下が生じない。
【0051】特に、請求項2,3に係る誘電体共振器装
置によれば、6段以上の共振器が順に結合した、例えば
帯域通過フィルタとして作用する誘電体共振器装置が容
易に得られる。
【0052】さらに、請求項3に係る誘電体共振器装置
によれば、各TM2重モード誘電体共振器の複合誘電体
柱のそれぞれの成す平面に対して垂直な1方向から特性
調整用の部材を挿入することができるため、周波数調整
や結合調整が容易となり、その自動化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る誘電体共振器装置の構成例を示
す概念図である。
【図2】請求項2に係る誘電体共振器装置の構成例を示
す概念図である。
【図3】請求項3に係る誘電体共振器装置の構成例を示
す概念図である。
【図4】第1の実施例に係る誘電体共振器装置の構成を
示す斜視図である。
【図5】第1の実施例に係る誘電体共振器装置の構成を
示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図であ
る。
【図6】第2の実施例に係る誘電体共振器装置の一部の
構成を示す斜視図である。
【図7】第2の実施例に係る誘電体共振器装置の一部の
構成を示す斜視図である。
【図8】第2の実施例に係る誘電体共振器装置の構成を
示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図であ
る。
【図9】第3の実施例に係る誘電体共振器装置の構成を
示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図であ
る。
【図10】第4の実施例に係る誘電体共振器装置の構成
を示す斜視図である。
【図11】第4の実施例に係る誘電体共振器装置の構成
を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図であ
る。
【図12】第5の実施例に係る誘電体共振器装置の構成
を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図であ
る。
【図13】第6の実施例に係るアンテナデュプレクサの
構成を示す上面図である。
【図14】第7の実施例に係るアンテナデュプレクサの
構成を示す上面図である。
【図15】従来の誘電体共振器装置の構成を示す斜視図
である。
【図16】図15に示す1ユニットの誘電体共振器の上
面図および正面図である。
【符号の説明】
1−TM2重モード誘電体共振器 10−複合誘電体柱 11,12−誘電体柱 13,14−周波数調整用孔 15−キャビティ 16−導電膜 17,18−金属パネル 20,21−磁界結合用窓 30,31−金属パネル 32−シール材 33−コネクタ 34−結合ループ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−121502(JP,A) 特開 平4−287502(JP,A) 特開 平7−336103(JP,A) 実開 平4−131003(JP,U) 実開 平5−74002(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を導電体で囲んだ空間内に、2つの
    誘電体柱が交差する形状からなる複合誘電体柱をそれぞ
    れ設けた複数のTM2重モード誘電体共振器を備えて成
    る誘電体共振器装置において、 隣接するTM2重モード誘電体共振器の2つの複合誘電
    体柱の成す平面が略直交する関係で2つのTM2重モー
    ド誘電体共振器を配置するとともに、前記2つの複合誘
    電体柱のうち、軸方向が互いに略平行な2つの誘電体柱
    により生じる磁界の方向に沿って、前記導電体の非形成
    部からなる磁界結合用窓を設けて、前記2つの誘電体柱
    同士を選択的に磁界結合させたことを特徴とする誘電体
    共振器装置。
  2. 【請求項2】 周囲を導電体で囲んだ空間内に、2つの
    誘電体柱が交差する形状からなる複合誘電体柱をそれぞ
    れ設けるとともに、前記2つの誘電体柱による2つの共
    振器間をそれぞれ結合させた複数のTM2重モード誘電
    体共振器を備えて成る誘電体共振器装置において、 隣接する第1・第2のTM2重モード誘電体共振器の2
    つの複合誘電体柱の成す平面が略直交し、且つ隣接する
    第2・第3のTM2重モード誘電体共振器の2つの複合
    誘電体柱の成す平面が略同一平面となる関係で第1・第
    2・第3のTM2重モード誘電体共振器を直線状に配置
    するとともに、第1・第2のTM2重モード誘電体共振
    器の複合誘電体柱のうち、軸方向が互いに略平行な2つ
    の誘電体柱により生じる磁界の方向に沿って、前記導電
    体の非形成部からなる磁界結合用窓を設け、第2・第3
    のTM2重モード誘電体共振器の複合誘電体柱のうち、
    軸方向が略同一である2つの誘電体柱により生じる磁界
    の方向に沿って、前記導電体の非形成部からなる磁界結
    合用窓を設けたことを特徴とする誘電体共振器装置。
  3. 【請求項3】 周囲を導電体で囲んだ空間内に、2つの
    誘電体柱が交差する形状からなる複合誘電体柱をそれぞ
    れ設けるとともに、前記2つの誘電体柱による2つの共
    振器間をそれぞれ結合させた複数のTM2重モード誘電
    体共振器を備えて成る誘電体共振器装置において、 それぞれの複合誘電体柱の成す平面を略同一平面とし
    て、第1・第2・第3のTM2重モード誘電体共振器を
    L字型に配置し、第1・第2のTM2重モード誘電体共
    振器の複合誘電体柱のうち軸方向が略同一である2つの
    誘電体柱により生じる磁界の方向に沿って、前記導電体
    の非形成部からなる磁界結合用窓を設け、第2・第3の
    TM2重モード誘電体共振器の複合誘電体柱のうち、軸
    方向が略同一である2つの誘電体柱により生じる磁界の
    方向に沿って、前記導電体の非形成部からなる磁界結合
    用窓を設けたことを特徴とする誘電体共振器装置。
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