JPH07221520A - 誘電体同軸共振器及び該誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体同軸共振器及び該誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィルタ

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JPH07221520A
JPH07221520A JP1429094A JP1429094A JPH07221520A JP H07221520 A JPH07221520 A JP H07221520A JP 1429094 A JP1429094 A JP 1429094A JP 1429094 A JP1429094 A JP 1429094A JP H07221520 A JPH07221520 A JP H07221520A
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JP
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dielectric
dielectric coaxial
coaxial resonator
filter
resonator
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JP1429094A
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Yukihiro Kitaichi
幸裕 北市
Hideyuki Kato
英幸 加藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の誘電体同軸共振器を多段配置する際の
コンパクト化を可能にする。 【構成】 誘電体同軸共振器1は終端ショートの1/4
波長誘電体同軸共振器で、直角二等辺三角形の断面形状
を有し、断面の内心位置に貫通孔3が穿設されたセラミ
ックス等からなる柱状の誘電体2を用いて構成されてい
る。誘電体2の内周面2Aに電極4を形成して内導体が
構成され、該内導体に対向する側面2Bに電極4を形成
して外導体が構成され、更に一方の端面2Cに形成され
た電極4により内導体及び外導体の終端が短絡されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸方向の貫通孔を有す
る柱状誘電体の内周面と外周面とに電極を形成して内導
体と外導体とが形成された誘電体同軸共振器及び該誘電
体同軸共振器を用いた誘電体フィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の誘電体同軸共振器を示
す斜視図、図14は、従来の誘電体同軸共振器を用いた
誘電体フィルタの概略構成を示す要部斜視図である。
【0003】図13に示す誘電体同軸共振器100は、
終端ショートの1/4波長同軸共振器で、例えば一辺が
a=3〜5mmの正方形の断面を有し、該正方形の中心に
軸に平行な貫通孔101が穿設され、λg/4波長(λ
g;共振周波数の管内波長)の長さLを有する角柱状の
誘電体102を用いて構成されている。
【0004】誘電体同軸共振器100の内導体103及
び外導体104は、誘電体102の上記貫通孔101の
内周面102A及び該内周面102Aに対向する側面1
02Bを銅等の導電材で被覆して構成され、両導体10
3,104の終端は、一方の端面102Cを銅等の導電
材で被覆してショートされている。
【0005】また、図14に示す誘電体フィルタ200
は、4個の誘電体同軸共振100を結合容量を介して縦
続接続してなる4段構成の誘電体フィルタである。誘電
体同軸共振器100の結合容量は、誘電体基板201の
表面に複数の電極202を形成して構成され、基板下面
の両端には誘電体フィルタ200の入出力端子203,
204が取り付けられている。
【0006】誘電体フィルタ200は、開放端面102
Dの面を揃え、かつ、互いに側面102Bを接触させて
4個の誘電体同軸共振器100を並設するとともに、開
放端面102Dの前方に上記誘電体基板201を配置
し、各誘電体同軸共振器100の内導体103と誘電体
基板201上の対応する電極202とを結合端子205
により接続して組み立てられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の誘電体フィ
ルタ200は、複数の断面正方形の角柱状誘電体同軸共
振器100を一列に並設して構成しているので、段数を
多くすると、底面積が増し、搭載面積が大きくなる。
【0008】これを回避するため、例えば複数の角柱状
誘電体同軸共振器100を二列に並設することが考えら
れるが、図15に示すように、4個の角柱状誘電体同軸
共振器100を二列に並設した場合、一列に並設したと
きよりも底面積は1/2になるが、高さ寸法が2倍に増
し、高さ方向において問題が生じる。また、段数が奇数
の場合、誘電体フィルタの断面形状が凸凹になり、外形
形状が複雑になって取扱いが不便になる。
【0009】他の方法として、図16に示すように、誘
電体同軸共振器の断面形状を長方形状にすることも考え
られるが、このようにすると、誘電体同軸共振器110
の内導体112と外導体113間の距離の周方向におけ
る変化が大きくなり、誘電体111内の周方向における
電界分布が不均一になる。すなわち、内導体112の側
面111Bに対向する部分の電界は、側面111Aに対
向する部分の電界より強くなるから、この分、電流密度
分布は、内導体112の側面111Bに対向する部分が
側面111Aに対向する部分よりも大きくなる。
【0010】このため、内導体112を流れる電流密度
分布が不均一になり、誘電体同軸共振器のQo値が著し
く低下し、これらを縦続接続してなる誘電体フィルタの
Qo値も低下するという不具合が生じる。出願人の実験
によれば、断面が3mm角の正方形で、断面中心に1mmφ
の貫通孔を有する誘電体を用いた誘電体同軸共振器のQ
o値と、断面が2.1mm×3mmの長方形で、断面中心に1
mmφの貫通孔を有する誘電体を用いた誘電体同軸共振器
のQo値とを比較すると、後者の誘電体同軸共振器のQo
値は、前者の誘電体同軸共振器のQo値に対し25%程
度低下することが分かっている。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、多段構成する際、Qo値を著しく低下させることな
く、コンパクトな組立てが可能な誘電体同軸共振器及び
該誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィルタを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、三角形の断面
形状を有し、かつ、該三角形の内心位置に軸方向に延び
る孔を有する柱状の誘電体と、上記誘電体の孔の内周面
を導電材で被覆してなる内導体と、上記誘電体の内周面
に対向した外周面を導電材で被覆してなる外導体とを備
えたものである(請求項1)。
【0013】また、本発明は、上記誘電体同軸共振器に
おいて、上記内導体と外導体とが一方端面に被覆された
導電材により短絡されているものである(請求項2)。
【0014】なお、上記記誘電体の断面形状は、望まし
くは二等辺三角形又は直角三角形にするとよい(請求項
3,4)。
【0015】また、本発明は、導電材で被覆されていな
い開放端面を揃え、かつ、上記外導体が形成された側面
を互いに接触させて2段に並設された複数個の誘電体同
軸共振器と、表裏面に上記誘電体同軸共振器を相互に結
合する結合電極が形成された結合基板とを備え、上記誘
電体同軸共振器の開放端面であって上段の誘電体同軸共
振器の内導体と下段の誘電体同軸共振器の内導体間に上
記結合基板を配置し、該結合基板の各結合電極に、対向
する上記誘電体同軸共振器の内導体を接続してなるもの
である(請求項5)。
【0016】また、本発明は、第1及び第2の相互に異
なる通過帯域を有する誘電体フィルタであって、第1の
通過帯域は、一方の段に配列された誘電体同軸共振器を
相互に結合してなる第1のフィルタからなり、第2の通
過帯域は、他方の段に配列された誘電体同軸共振器を相
互に結合してなる第2のフィルタからなるものある(請
求項6)。
【0017】
【作用】本発明によれば、三角形の断面形状を有してい
るので、複数個の誘電体同軸共振器を用いて誘電体フィ
ルタ等の機能部品を構成する場合、各誘電体同軸共振器
を側面を互いに接触させて配置することにより該共振器
ブロックの断面の形状がコンパクトになる。
【0018】また、各誘電体同軸共振器は、孔が三角形
断面の内心位置に形成され、外導体を構成する各側面と
内導体間の間隔が等しくなるから、誘電体内の周方向に
おける電界分布の均一度が、上記孔を三角形断面の内心
位置以外に形成したものや長方形の断面の中心位置に形
成したものよりも高くなる。
【0019】また、本発明によれば、複数個の誘電体同
軸共振器が各開放端面を揃え、かつ、側面を互いに接触
させて2段に並設されているから、各誘電体同軸共振器
間に無駄なスペースが生じることがなく、誘電体フィル
タの底面積(搭載面積)が小さくなる。
【0020】また、本発明によれば、例えば一方の段に
配置された誘電体同軸共振器により送信用のフィルタ
(第1のフィルタ)を構成し、他方の段に配置された誘
電体同軸共振器により受信用のフィルタ(第2のフィル
タ)を構成することによりコンパクトなアンテナ共用器
が構成可能になる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る誘電体同軸共振器の第
1実施例の斜視図、図2は、同誘電体同軸共振器の正面
図、図3は図2のA−A断面図である。
【0022】誘電体同軸共振器1は、終端ショートの1
/4波長誘電体同軸共振器で、直角二等辺三角形の断面
形状を有し、断面の内心位置O(図2、参照)に円形の
貫通孔3が穿設されたセラミックス等からなる柱状の誘
電体2を用いて構成されている。誘電体同軸共振器1の
内導体は、上記貫通孔3の内周面2Aに形成された銅、
銀、白金等の電極(導電材、図の点描部)4で構成さ
れ、誘電体同軸共振器1の外導体は、上記内導体に対向
する側面2Bに形成された上記電極4で構成されてい
る。また、上記内導体及び外導体の終端は、一方の端面
2Cに形成された上記電極4により短絡されている。
【0023】上記誘電体2は、略λg/4(λg:共振周
波数foの管内波長)の軸方向寸法Lを有し、上記電極
4は、上記内周面2A、側面2B及び端面2Cに銅、
銀、白金等の導電性ペーストを塗布し、所定の焼成温度
で加熱焼成して形成されている。
【0024】図4は、本発明に係る誘電体同軸共振器の
第2実施例の平面図、図5は、本発明に係る誘電体同軸
共振器の第3実施例の平面図である。
【0025】第2及び第3実施例は、断面形状を除いて
第1実施例と同一の構造をしている。第2実施例は、断
面形状が正三角形で、断面の内心位置Oに軸方向に延び
る貫通孔3が穿設され、第3実施例は、断面形状が二等
辺三角形で、断面の内心位置Oに軸方向に延びる貫通孔
3が穿設されたものである。
【0026】上記のように誘電体同軸共振器の断面形状
を三角形にしているので、この誘電体同軸共振器を複数
個、縦続接続して誘電体フィルタを構成する際、該誘電
体フィルタの断面形状のコンパクト化が可能になってい
る。
【0027】誘電体フィルタは、通常、複数個の誘電体
同軸共振器を縦続接続して構成されている。従来の誘電
体フィルタは、一般に、断面正方形の角柱状誘電体同軸
共振器を用いて構成されているので、今、6個の断面正
方形の角柱状誘電体同軸共振器からなる6段構成の誘電
体フィルタの小型化について検討してみる。
【0028】例えば一辺3mmの正方形の断面形状を有す
る誘電体同軸共振器を用いた場合、6個の誘電体同軸共
振器を2列に配列すると、図6に示すように、誘電体フ
ィルタの断面形状は9mm×6mmの長方形になる。
【0029】上記誘電体フィルタを、断面形状が断面正
方形のものと同一の面積(9mm2)を有する正三角形、
直角二等辺三角形及び長方形の誘電体同軸共振器に置き
換え、誘電体フィルタの断面形状(=底辺L×高さH)
及びQo値を比較すると、表1のようになる。なお、Qo
値は、図7に示すように、内導体の内径Dにより異な
り、更にその最大値となる内径Dの寸法も断面形状によ
り異なるが、表1には、Qo値の最大値を掲載してい
る。
【0030】
【表1】
【0031】フィルタ特性のみに注目すれば、Qo値が
最も大きい断面正方形の誘電体同軸共振器(以下、正方
形共振器という)を多段接続して誘電体フィルタを構成
すればよいが、小形、軽量化の要請からフィルタの外形
形状や各誘電体同軸共振器と結合基板との接続を考慮す
ると、断面三角形の誘電体同軸共振器(以下、三角形共
振器という)を用いたほうが有利である場合がある。
【0032】例えば現在の誘電体フィルタの容積及び外
形形状をあまり変更することなく、フィルタのQo値を
多少犠牲にしても段数を多くして誘電体フィルタの帯域
特性を改善したい場合がある。
【0033】3個の5mm角の正方形共振器を一列に配置
してなる3段構成の誘電体フィルタを容積、外形形状を
大きくすることなく、6段構成の誘電体フィルタに変更
する場合を例にとると、正方形共振器を2段に配列する
と、誘電体フィルタの高さHが6mmとなって、5mmの制
限を超えることになり、各正方形共振器を1列に配列し
なければならない。しかし、このようすると、底辺Lが
2倍(18mm)になり、誘電体フィルタの底面積(搭載
面積)が大きくなり過ぎる不具合が生じる。
【0034】一方、二等辺三角形共振器を2列に配列し
て構成した場合は、断面形状が元の断面形状(15mm×
5mm)内に入るので(表1、参照)、上記不具合が生じ
ることはない。
【0035】また、上段の共振器の貫通孔3の中心と下
段の共振器の貫通孔3の中心間の距離Dを比較すると、
図6及び図8に示すように、二等辺三角形共振器を用い
た場合は1.8mm、正方形共振器を用いた場合は3mm
で、二等辺三角形共振器を用いると、中心間の距離Dが
略1/2に短縮される。従って、二等辺三角形共振器を
用いた場合は、各誘電体同軸共振器の内導体と結合基板
の電極とを接続する結合端子の寸法が短縮され、結合端
子の有するインダクタンスを低減できるという効果もあ
る。
【0036】長方形共振器を用いたものは、表1に示す
ように二等辺三角形共振器を用いたものと同一の断面形
状を有するから、正方形共振器を用いるものに対し、上
記と同様の優位性はあるが、Qo値が著しく低下するの
で、フィルタ特性を所定レベルに維持することが困難で
あるという不具合がある。一方、二等辺三角形共振器
は、正方形共振器に対してQo値が低下するが、その低
下率は10%程度であるから、フィルタ特性を所定レベ
ルに維持することは比較的容易と考えられる。
【0037】なお、本実施例では、三角形共振器1のQ
o値を可及的高くするため、貫通孔3を誘電体2の断面
の内心位置Oに設けている。すなわち、内心位置Oから
ずれた位置に貫通孔3を設けると、内導体を構成する貫
通孔3と外導体を構成する3つの側面2B間の距離が同
一でなくなり、内導体を流れる電流分布は、貫通孔3の
内周面の最も近接した側面2Bと対向する部分が大き
く、他の側面2Bに対向する部分が小さくなる。このた
め、内導体の周方向における電流分布の不均一度が大き
くなり、この分Qo値が低下することになる。しかし、
貫通孔3を誘電体2の断面の内心位置Oに設けることに
より、上記Qo値の低下量は軽減している。
【0038】なお、上記実施例では、断面直角二等辺三
角形の誘電体同軸共振器について説明したが、断面が直
角三角形や二等辺三角形等の任意の三角形状の誘電体同
軸共振器についても同様の効果を得ることができる。特
に正三角形や二等辺三角形のものは、奇数段の誘電体フ
ィルタに適用すると、図9に示すように、断面形状が台
形になるので、誘電体フィルタの形状が安定する利点が
ある。
【0039】図10は、第1実施例に係る誘電体同軸共
振器を用いた誘電体フィルタの第1実施例を示す要部斜
視図である。
【0040】同図に示す誘電体フィルタ10は、6個の
直角二等辺三角形共振器1を結合基板5により縦続接続
された6段構成のフィルタである。6個の直角二等辺三
角形共振器1は、開放端面2Dの面を揃えて2段に配置
されている。すなわち、下段に3個の直角二等辺三角形
共振器1を斜辺を含む側面2Bが同一方向の傾斜面とな
るように一列に並設し、この上に、斜辺を含む側面2B
を合わせて上段の3個の直角二等辺三角形共振器1が配
置されている。
【0041】結合基板5は、図11に示すように、表裏
面に複数の結合電極51〜56と入出力用の端子電極5
7,58とが形成された基板で、2段配列された6個の
直角二等辺三角形共振器1の開放端面2D側であって、
上段の直角二等辺三角形共振器1の内導体(貫通孔3)
と下段の直角二等辺三角形共振器1の内導体(貫通孔
3)との間に水平に取り付けられている。
【0042】結合基板5は、上段の3個の直角二等辺三
角形共振器1の各内導体を結合端子61〜63により対
応する結合電極51〜53にそれぞれ接続するととも
に、下段の3個の直角二等辺三角形共振器1の各内導体
を結合端子64〜66により対応する結合電極54〜5
6にそれぞれ接続して取り付けられている。
【0043】結合基板5の各結合電極51〜56は、図
11に示すように、基板間に形成される容量C1〜C5
により互いに結合され、これら結合容量C1〜C5によ
り、図10において上段右隅の直角二等辺三角形共振器
1から下段左隅の直角二等辺三角形共振器1まで上下の
直角二等辺三角形共振器1が交互に縦続的に結合される
ようになっている。
【0044】また、端子電極57は、基板表面において
容量C6により結合電極51に容量結合され、端子電極
58は、基板裏面において容量C7により結合電極56
に容量結合されている。
【0045】図12は、第1実施例に係る誘電体同軸共
振器を用いた誘電体フィルタの第2実施例を示す要部斜
視図である。
【0046】第2実施例は、第1実施例と同一構造でア
ンテナ共用器を構成したものである。図12において、
上段の3個の直角二等辺三角形共振器1を縦続接続して
送信用フィルタが構成され、下段の3個の直角二等辺三
角形共振器1を縦続接続して受信用フィルタが構成され
ている。
【0047】結合基板5′は、表面に上段の直角二等辺
三角形共振器1を相互に容量結合する結合電極51′,
52′,53′、送信信号が入力される端子電極57′
及び送受信信号が入出力される端子電極59(アンテナ
に接続される電極)が形成され、裏面に下段の直角二等
辺三角形共振器1を相互に容量結合する結合電極(不図
示)、受信信号が出力される端子電極(不図示)及び上
記端子電極59に対応する端子電極(不図示)が形成さ
れている。
【0048】結合基板5′の中間には接地電極60が設
けられ、表面電極と裏面電極とが分離される一方、上記
表面の端子電極59と裏面の対応する端子電極とはスル
ホールにより接続されている。
【0049】上記のように、誘電体フィルタ10及びア
ンテナ共用器20は、上下で対構造となる直角二等辺三
角形共振器1が斜辺を含む側面2Bを対向させて断面が
正方形となるように6個の直角二等辺三角形共振器1を
組み合わせているので、底面(搭載面)の面積をあまり
大きくすることなくコンパクトに構成される。
【0050】なお、上記実施例では、終端ショートの1
/4波長誘電体同軸共振器について説明したが、本発明
は、これに限らず、他の軸方向寸法を有する終端ショー
ト、若しくは終端オープンの誘電体同軸共振器に適用す
ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
断面形状が三角形の筒状の誘電体を用いて誘電体同軸共
振器を構成するようにしたので、複数個の同軸共振器を
用いて誘電体フィルタを構成する場合、誘電体同軸共振
器の配置がコンパクトになり、コンパクトな誘電体フィ
ルタを構成することができる。
【0052】特に複数個の断面正方形の誘電体同軸共振
器を用いた誘電体フィルタの段数を増加する場合、同一
断面積の三角形の誘電体同軸共振器を用いることにより
比較的少ない底面積(搭載面積)の増加量で誘電体フィ
ルタをコンパクトに構成することができる。
【0053】また、断面三角形の誘電体同軸共振器の内
心位置に内導体を設けるようにしたの、該内導体に流れ
る電流分布の不均一が低減され、Qoの低下が低減され
る。
【0054】また、断面形状を二等辺三角形若しくは直
角三角形にしたので、複数個の誘電体同軸共振器を多段
配置する際の組合せが容易になる。
【0055】また、上記断面三角形の誘電体同軸共振器
を用いた誘電体フィルタであって、開放端面を揃え、か
つ、各側面を互いに接触させて複数個の誘電体同軸共振
器を2段に配列するとともに、上記開放端面側であって
上段の誘電体同軸共振器と下段の誘電体同軸共振器の内
導体間に結合基板を設け、該結合基板により各誘電体同
軸共振器を相互に結合して誘電体フィルタを構成したの
で、誘電体フィルタがコンパクトかつ小形になる。
【0056】また、上記誘電体フィルタにおいて、上段
に配列された誘電体同軸共振器により第1のフィルタを
構成し、下段に配列された誘電体同軸共振器により第2
のフィルタを構成するようにしたので、送信用フィルタ
と受信用フィルタとを備えたアンテナ共用器をコンパク
トかつ小形に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体同軸共振器の第1実施例の
斜視図である。
【図2】本発明に係る誘電体同軸共振器の第1実施例の
正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る誘電体同軸共振器の第2実施例の
正面図である。
【図5】本発明に係る誘電体同軸共振器の第3実施例の
正面図である。
【図6】6個の断面正方形の誘電体同軸共振器を2列に
配列した状態を示す斜視図である。
【図7】断面形状の異なる誘電体同軸共振器について内
導体の内径とQo値との関係を示す特性図である。
【図8】本発明に係る誘電体同軸共振器を2段に配列し
た状態を示す正面図である。
【図9】5個の断面正三角形の誘電体同軸共振器を2段
に配列した状態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る誘電体同軸共振器を用いた誘電
体フィルタの第1実施例を示す要部斜視図である。
【図11】第1実施例に係る誘電体フィルタの結合基板
の電極パターンの一例を示す図である。
【図12】第1実施例に係る誘電体同軸共振器を用いた
誘電体フィルタの第2実施例を示す斜視図である。
【図13】従来の誘電体同軸共振器を示す斜視図であ
る。
【図14】従来の誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィ
ルタの構造を示す要部斜視図である。
【図15】従来の誘電体同軸共振器を2列に配置した状
態を示す正面図である。
【図16】断面長方形状の誘電体同軸共振器の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 誘電体同軸共振器 2 誘電体 2A 内周面 2B 側面 2C 端面 2D 開放端面 3 貫通孔 4 電極 5,5′ 結合基板 10 誘電体フィルタ 20 アンテナ共用器 51〜60 電極 61〜66 結合端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三角形の断面形状を有し、かつ、該三角
    形の内心位置に軸方向に延びる孔を有する柱状の誘電体
    と、上記誘電体の孔の内周面を導電材で被覆してなる内
    導体と、上記誘電体の内周面に対向する外周面を導電材
    で被覆してなる外導体とを備えたことを特徴とする誘電
    体同軸共振器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘電体同軸共振器におい
    て、上記内導体と外導体とが一方端面に被覆された導電
    材により短絡されていることを特徴とする誘電体同軸共
    振器。
  3. 【請求項3】 上記誘電体の断面形状は、二等辺三角形
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の誘電体同
    軸共振器。
  4. 【請求項4】 上記誘電体の断面形状は、直角三角形で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の誘電体同軸
    共振器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の誘電体同軸共振器を
    用いた誘電体フィルタであって、導電材が被覆されてい
    ない開放端面を揃え、かつ、外導体が形成された側面を
    互いに接触させて2段に並設された複数個の誘電体同軸
    共振器と、表裏面に上記誘電体同軸共振器を相互に結合
    する結合電極が形成された結合基板とを備え、上記誘電
    体同軸共振器の開放端面であって上段の誘電体同軸共振
    器の内導体と下段の誘電体同軸共振器の内導体間に上記
    結合基板を配置し、該結合基板の各結合電極に、対向す
    る上記誘電体同軸共振器の内導体を接続してなることを
    特徴とする誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】 第1及び第2の相互に異なる通過帯域を
    有する請求項5記載の誘電体フィルタであって、第1の
    通過帯域は、一方の段に配列された誘電体同軸共振器を
    相互に結合してなる第1のフィルタからなり、第2の通
    過帯域は、他方の段に配列された誘電体同軸共振器を相
    互に結合してなる第2のフィルタからなることを特徴と
    する誘電体フィルタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112234329A (zh) * 2020-09-28 2021-01-15 南京理工大学 基于空间耦合机制的等腰直角三角形介质陶瓷巴伦滤波器
CN113437489A (zh) * 2021-06-07 2021-09-24 深圳市信维通信股份有限公司 超宽带介质谐振器天线模组及电子设备

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