JP3472523B2 - 電気素子内蔵配線基板 - Google Patents
電気素子内蔵配線基板Info
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- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
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Description
の電子部品を表面に実装可能であり、絶縁基板の内部に
コンデンサなどの電気素子を内蔵した電気素子内蔵配線
基板に関するものである。
求められる電子機器が広く使用されるようになり、さら
にこれに伴って高速動作が可能なパッケージが求められ
ている。このような高速動作を行うためには、電気信号
ノイズを極力低減する必要がある。そのためには、コン
デンサ等の受動電子部品を能動電子素子の近傍に配置
し、電子回路の配線長を極力短くすることにより、配線
部のインダクタンスを低減することが必要とされてい
る。
えば、特開平2−121393号には、電源層とグラン
ド層の間の絶縁層内にチップ状のコンデンサを埋め込む
方法が案出されている。また、特開平11−22026
2号でも、絶縁基板内に半導体素子やコンデンサを内蔵
した配線基板が提案されている。
開平2−121393号の構造では電源層のパターンと
グランド層のパターンとの間の絶縁層間に埋め込まれた
セラミックチップコンデンサは周囲の絶縁層に保持され
ているものの、コンデンサの端子電極と基板内部の電源
層やグランド層との接続が圧接によるものであることか
ら、その熱的な衝撃によって熱膨張差などに起因して端
子電極と配線回路層との接続性が変化し、また、特開平
11−220262号では、半導体素子の電極などと配
線回路層とを金、銀、銅、ニッケル、半田などの導体に
よって接続することも提案されているが、配線基板の表
面に半導体素子などの電子部品を搭載する場合に半田実
装する際に、配線基板を220〜300℃の温度で半田
リフローした場合に、端子電極と配線回路層との接続性
が変化してしまうという問題があった。特に、内蔵され
る素子が、コンデンサである場合には、そのコンデンサ
によるインダクタンスが大きくなってしまい、コンデン
サによるノイズ除去という機能が変化、または劣化する
という問題があった。
デンサなどの電気素子を内蔵してなり、表面に電子部品
を実装する際等の半田リフロー後においても、内蔵され
た電気素子と配線基板の配線回路層との接続性を維持
し、内蔵された電気素子の機能が変化することのない信
頼性に優れた電気素子内蔵配線基板を提供することを目
的とするものである。
に対して検討を重ねた結果、少なくとも有機樹脂を含有
する絶縁基板と、該絶縁基板の表面および/または内部
に形成された複数層の配線回路層と、絶縁基板内部に設
けられバイアホール内に金属成分を充填してなるバイア
ホール導体と、前記絶縁基板内に少なくとも一対の端子
電極を有する電気素子を内蔵してなる電気素子内蔵配線
基板であって、前記電気素子の端子電極と前記バイアホ
ール導体と直接的に接続するとともに、その端子電極と
バイアホール導体との接続部にCuとSnとの金属間化
合物を存在せしめることによって、電気素子とバイアホ
ール導体との接続信頼性を高めることができる。
ール導体中の金属成分としてCuとSnとを含み、Sn
/(Cu+Sn)重量比が0.5〜0.95と成る比率
で含有されること、また、電気素子の端子電極の最表面
に少なくともSnを含む導体層が形成されていることが
望ましい。
イアホール導体との接続面の面積が、前記バイアホール
導体の断面積よりも大きくすることによって接続信頼性
をさらに高めることができる。
ンデンサ、特に端子電極が、2個以上の正電極および2
個以上の負電極を有することがインダクタンスを低減す
る上で望ましい。
素子を内蔵し、その端子電極とバイアホール導体とを接
続するにあたり、その接続部にCu−Sn金属間化合物
を生成させる、具体的には、電気素子の端子電極の最表
面にSn含有導体層を形成し、また、バイアホール導体
中にCuとSnとを含有せしめ、210℃以上の温度で
加熱することによって、バイアホール導体中に含有され
るCuとSnを主体とする金属成分とコンデンサの端子
電極のSnとが反応してバイアホール導体とコンデンサ
の端子電極との接続部に、CuやSnの他に、Cu3S
nもしくはCu6Sn5等の高電気伝導性および耐熱性に
優れたCu−Snの金属間化合物が生成され、その結
果、バイアホール導体とコンデンサの端子電極との電気
的接続を向上し、半田リフローなどの外部から急激な加
熱が加わった場合においても、端子電極とバイアホール
導体との接続性が変化しないために、コンデンサ等によ
るインダクタンスの上昇を防止し常に安定した機能を発
揮することができる。
一実施例における概略断面図を示す図1をもとに詳細に
説明する。本発明における配線基板Aは、絶縁基板1の
内部にキャビティ2が形成されており、そのキャビティ
2内に電気素子としてコンデンサ素子3が内蔵されてい
る。また、配線基板Aのコンデンサ素子3が内蔵される
直上の配線基板A表面には、半導体素子4などの電子部
品が搭載されている。
内に内蔵されるコンデンサ素子3は、2個以上の正電極
と2個以上の負電極を具備するものである。このような
コンデンサ素子3の一例を図2の概略斜視図に示した。
この図2のコンデンサ素子3は、BaTiO3を主成分
とするセラミック誘電体層5を積層して形成された直方
状の積層体からなる積層型セラミックコンデンサからな
るものであって、その積層体の外表面には、4つの正電
極6aと4つの負電極6bとが独立して均等に配置形成
されている。図2(a)のコンデンサ素子においては、
負電極6bは各辺の中央部に、正電極6aは、各角部に
形成されている。
には、図2(b)に示されるようなパターンの正極用内
部電極7aと図2(c)に示されるようなパターンの負
極用内部電極7bとが交互に形成されており、正極用内
部電極7aは、正電極6aと、負極用内部電極7bは負
電極6bと積層体の端面でそれぞれ電気的に接続されて
いる。
素子3の電子部品搭載面表面との間の絶縁基板1内部に
は、第1の導体層8、および第2の導体層9が形成され
ている。そして、図3(a)のパターン図に示すよう
に、コンデンサ素子3の4つの正電極6aと第1の導体
層8とは、この正電極6aから直上に絶縁層を垂直に貫
通して形成されたバイアホール導体10によって電気的
に接続されている。
に、コンデンサ素子3の4つの負電極6bと第2の導体
層9とは、この負電極6bから直上に絶縁層を垂直に貫
通して形成されたバイアホール導体11によって電気的
に接続されている。
第2の導体層9とを接続するバイアホール導体11と接
触しないように、導体が形成された開口12が形成され
ている。
接続された第1の導体層8には、さらに、電子部品搭載
面にかけてバイアホール導体13が形成されており、基
板表面に設けられた正電極用ランド14と接続されてお
り、また同様に、コンデンサ素子3の負電極6bと接続
された第2の導体層9には、さらに、電子部品搭載面に
かけてバイアホール導体15が形成されており、基板表
面に設けられた負電極用ランド16と接続されている。
導体素子4のバンプと、前記正電極用ランド14および
負電極用ランド16と電気的に接続されている。 (金属間化合物の生成)本発明によれば、配線基板A内
におけるコンデンサ素子3の正電極6aと負電極6bと
直接的に接続されるバイアホール導体10、11との少
なくとも接続部に、CuとSnとの金属間化合物を存在
せしめることが大きな特徴である。この金属間化合物
は、耐熱性および電気伝導性が高いことから、外部から
の熱サイクルが印加された場合においても、コンデンサ
素子3の電極6a、6bとバイアホール導体10、11
との接続性を損なうことなく強固に接続することができ
る。CuとSnとの金属間化合物としては、銅(Cu)
と錫(Sn)とが3:1の比率からなるCu3Snや、
6:5の比率からなるCu6Sn5が挙げられる。
とも存在させると、バイアホール導体の耐熱性と高電気
伝導性を付与することができる。よって、望ましくは、
金属間化合物として、Cu3Sn、またはCu3SnとC
u6Sn5がともに存在することが望ましい。より具体的
には、バイアホール導体10、11のX線回折測定にお
いて、2θ=57.5°付近に存在するCu3Snのピ
ーク高さをH1、2θ=60°付近に存在するCu6S
n5のピーク高さをH2とした時、H1/H2が0.5
以上、特に1.0以上であることが望ましい。
導体10、11とコンデンサ素子3の端子電極6a、6
bとの少なくとも接続部に存在すればよいが、特にこの
接続部を含み、バイアホール導体10、11中に上記金
属間化合物が存在することによって、バイアホール導体
10、11と端子電極6a、6bとの接続信頼性を高め
るのみならず、バイアホール導体10、11における耐
熱性および電気伝導性とも向上させることができる結
果、コンデンサ素子3の端子電極6a、6bとバイアホ
ール導体10、11を介した他の回路との電気的な接続
性をも安定させることができる。
には、まず、バイアホール導体10、11の少なくとも
端子電極6a、6bとの接続部における金属成分とし
て、CuとSnとを含有することが望ましく、銅(C
u)および錫(Sn)とのSn/(Cu+Sn)で表さ
れる重量比が0.5〜0.95であることが望ましい。
また、前記理由からバイアホール導体10、11全体が
上記の比率のCuおよびSnを含有することが望まし
い。さらには、Cu3Snの生成を促進させるために
は、Sn/(Cu+Sn)重量比が0.5〜0.75、
特に0.5〜0.70、さらには0.5〜0.65であ
ることが望ましい。
いと、金属間化合物の生成量が少なくなる結果、銅含有
粉末間および銅含有粉末とコンデンサの端子電極間との
接続性が低くなるために、バイアホール導体を介した表
層に配置した半導体素子の実装部まで、あるいはマザー
ボードとの実装部までの電気伝導性が低く、しかも、リ
フロー時、例えば240〜260℃でリフローした場合
に、バイアホール導体における金属粉末間や、バイアホ
ール導体とコンデンサの端子電極層との接触状態が容易
に変化して、その間の電気伝導性が低下してしまうおそ
れがある。
いと、銅の絶対量が少なくなるために、前記金属間化合
物の生成量が少なく、しかもCuとの金属間化合物を形
成できなかった未反応の錫がバイアホール導体内に、錫
または低融点の錫合金として残存して、同様にリフロー
(240〜260℃)時などの耐熱性が劣化しやすく、
リフロー時に未反応の錫あるいは低融点の錫合金が溶融
して、バイアホール導体内における金属粉末間や、バイ
アホール導体とコンデンサの端子電極層との接触状態が
容易に変化して電気伝導性が低下しやすくなるためであ
る。
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性
樹脂やセルロース等の樹脂が含まれる場合もある。 (コンデンサ電極)また、上記のCuおよびSnを金属
成分として充填されたバイアホール導体10、11との
接続性を高める上で、コンデンサ素子3などの電気素子
の端子電極6a、6bの最表面に、少なくともSnを含
む導体層を有することが望ましく、特に少なくともC
u、Niのうちの少なくとも1種を含む導体層と、該導
体層の表面に少なくともSnを含む導体層とが形成され
ていることがより望ましい。
電極6a、6bは以下のようにして形成される。まず、
平均粒子径1〜5μmの電解Cu粉末とSiO2、Bi2
O3、Al2O3、ZnO等からなる平均粒子径3〜8μ
mのフリットガラス粉末に、エチルセルロースやアクリ
ル系のバインダーを混合することによって導体ペースト
を作製し、コンデンサの端面に露出した内部電極を覆う
ように塗布し、800〜900℃の温度範囲で焼付けを
行い、3.0〜15μmの電極層を形成する。
層の表面に、1〜5μmのNi膜を、さらに0.5〜3
μmのSn膜を電気めっき法によって成膜する。
nを含有する導体層を形成することによって、少なくと
もCuとSnとを含有するバイアホール導体との接続部
でのCu−Sn金属間化合物の生成を促進することがで
きる。
ール導体10、11と端子電極6a、6bとの接続部に
Cu−Sn金属間化合物を生成させることによって、2
60℃で2分間保持する耐熱試験後においても、バイア
ホール導体10、11を経由したコンデンサ素子との体
積抵抗が1×10-4Ω−cm以下、特に5×10-5Ω−
cm以下の非常に優れた導電性を維持することができ
る。
絶縁基板1の材質としては、上記のようなコンデンサ素
子内蔵構造が形成可能であれば、特に限定するものでは
ないが、あらかじめ形成された複数の電極を具備するコ
ンデンサ素子3を基板内部に埋設した構造を形成する上
では、焼結工程を必要としない有機樹脂を含有する絶縁
材料からなることが望ましい。
する絶縁材料からなる本発明の電気素子内蔵配線基板の
製造方法について説明する。
ーテル樹脂などの熱硬化性樹脂、または前記熱硬化性樹
脂と、シリカ、アルミナなどの無機フィラー粉末との混
合材料からなる未硬化状態の絶縁シート、もしくはガラ
ス繊維やアラミド繊維の織布または不織布にエポキシ樹
脂などの熱硬化性樹脂を含浸した、いわゆるプリプレグ
と呼ばれる絶縁シートを準備する。
に、上記プリプレグ20に対して、コンデンサ素子を内
蔵するキャビティ21をパンチングなどによって形成す
る(a)。一方、絶縁シート22に対してバイアホール
23を形成しそのバイアホール23にCu粉末などの導
電性粉末を含有する導電性ペーストを充填してバイアホ
ール導体24を形成する(b)。
との接続部にCu−Sn金属間化合物を生成させるため
に、以下のようにして調製する。まず、金属成分とし
て、銅粉末、銀粉末を被覆した銅粉末、銅−銀合金粉末
などの銅含有粉末に対して、錫粉末、あるいはSn−A
g−Cu−Biからなる合金粉末を、金属成分中の錫
(Sn)と銅(Cu)とのSn/(Cu+Sn)で表さ
れる重量比が0.5〜0.95となる割合に配合する。
そして、この金属成分100重量部に対して、樹脂分を
1〜6重量部、溶剤を1〜4重量部の割合で添加する。
散性がよい電解銅粉が最も望ましく、平均粒子径は0.
5〜5μmが望ましい。これは0.5μmよりも小さい
と、表面が酸化して粉末間の導電性が低下し、5μmよ
りも大きいと、バイアホール導体への粉末の充填率が低
下し、抵抗が増大するためである。
均粒子径は1〜15μmがよい。これは、1μmよりも
小さいと表面が酸化して高抵抗化し、15μmよりも大
きいと充填率が低下するとともに、錫が局在化して耐熱
性を損ねるためである。
の分散性、接着性、耐熱性、保存性、耐候性などの観点
から、アミン系硬化剤や酸無水物と反応するビスフェノ
ールA、あるいはビスフェノールF、エポキシ樹脂、ト
リアリルイソシアヌレート樹脂などの熱硬化性樹脂のほ
か、ポリメタクリレートやセルロースなども使用でき
る。
溶剤であればよく、例えば、イソプロピルアルコール、
テルピネオール、2−オクタノール、ブチルカルビトー
ルアセテート等が用いられる。
脱泡機や3本ロールなどで混練することによりペースト
を作製できる。この混練において、金属粉末と熱硬化性
樹脂が混ざり、錫を主体とした粉末の硬化時の酸化を防
ぐことが出来る。
体層25を形成する(c)。この導体層25は例えば、
Cu箔、Al箔などの金属箔に絶縁シートの表面に貼着
した後、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジ
スト除去の工程によって所定のパターンの導体層を形成
する方法、またはあらかじめ、樹脂フィルムの表面に前
記金属箔を貼着して上記と同様にして所定のパターンの
導体層を形成したものを前記絶縁シートの表面に転写す
る方法がある。このうち、後者の方法は、絶縁シートが
エッチング液などにさらされることがなく、絶縁シート
が劣化することがない点で後者の方が好適である。
内に、最表面にSnを含有する導体層が形成された端子
電極を具備するコンデンサ素子26を設置するととも
に、このプリプレグ20の上下に、前記(b)(c)の
製造方法を応用して金属成分としてCuおよびSnを充
填して形成されたバイアホール導体27や導体層28、
半導体素子との接続用パッド29を形成した絶縁シート
30a、30b、30c、30d、30eを積層する。
びプリプレグ中の熱硬化性樹脂が硬化するに充分な温度
で加熱することにより、図1に示したようなコンデンサ
素子を内蔵した配線基板を作製することができる。
ル導体中のCuあるいはSnと、コンデンサ素子3の端
子電極表面のSnとの反応によって、Cu−Sn金属間
化合物を生成させる上で、200〜250℃の温度で
0.5〜5時間、特に1〜3時間程度加熱することによ
って、Cu3SnあるいはCu6Sn5からなる金属間化
合物を生成させることができる。
の表面に、Ag−Pdの金属ペーストを用いて図2に示
したような正極用内部電極や負極用内部電極のパターン
をスクリーン印刷した。その後、それらのシートを温度
55℃、圧力150kg/cm2下で積層密着させ、グ
リーンの状態でカッターを用いて切断した後、大気雰囲
気1220℃の温度において焼成してコンデンサ素体を
作製した。
Cu粉末にSiO2等を含むガラスフリットを添加した
導体ペーストを正電極形成部および負電極形成部に塗布
して温度850℃で焼き付けて11μmのCu導体層を
形成し、その後、0.3φの小鉄球の入った内容積5L
の電気バレルメッキ装置を用いて、3.0μmのNiめ
っき膜と、2.0μmの厚みのSnめっき膜を形成し、
4つの正極の端子電極および4つの負極の端子電極を具
備する図2で示したような8端子型の積層セラミックコ
ンデンサを作製した。なお、このコンデンサ素子は、そ
の寸法が1.6×1.6×0.3(mm3)、静電容量
が11.0nF、自己インダクタンスが80(pH)で
ある。
ンエーテル)樹脂(硬化温度=200)55体積%、ガ
ラス織布45体積%のプリプレグを準備した。また、同
じくプリプレグの一部に炭酸ガスレーザーによるトレパ
ン加工により収納するコンデンサの大きさよりもわずか
に大きい縦1.7mm×横1.7mmのキャビティを形
成した。
テル)樹脂に対しシリカ粉末50体積%の割合となるよ
うに、ワニス状態の樹脂と粉末を混合しドクターブレー
ド法により、厚さ150μmの複数の絶縁シートを作製
し、それらの絶縁シートに、導体層と半導体素子のバン
プと接続するためのバイアホール導体、およびコンデン
サ素子と導体層とを接続するためのバイアホール導体と
して、パンチングで直径0.2mmのバイアホールを複
数個形成し、表面に銀をメッキした平均粒径が5μmの
銅粉末と、Sn合金(Sn−Ag−Cu−Bi)粉末と
を表1の比率で混合した金属成分100重量部に樹脂成
分としてトリアリルイソシアヌレートおよびそのオリゴ
マーを12重量部添加混合して導電性ペーストを調製
し、これを上記バイアホール内に充填してバイアホール
導体を形成した。
(PET)樹脂からなる転写シートの表面に接着剤を塗
布し、厚さ12μm、表面粗さ0.8μmの銅箔を一面
に接着した。そして、フォトレジスト(ドライフィル
ム)を塗布し露光現像を行った後、これを塩化第二鉄溶
液中に浸漬して非パターン部をエッチング除去して正極
用導体層および負極用導体層を形成した。なお、作製し
た配線回路層は、線幅が20μm、配線と配線との間隔
が20μmの微細なパターンである。
トの表面に、転写シートの導体層側を絶縁シートに30
kg/cm2の圧力で圧着した後、転写シートを剥がし
て、導体層を絶縁シートに転写させた。
が形成されたプリプレグのキャビティ内に(1)で作製
した積層セラミックコンデンサチップを仮設置し、チッ
プの周りの隙間にエポキシ樹脂40体積%、シリカ60
体積%を充填して仮固定した。
導体層およびバイアホール導体を有する2枚の絶縁シー
トを積層し、さらに、更にその上に半導体素子搭載面と
なり、バイアホール導体および配線回路層が形成された
1枚の絶縁シートを仮積層しておき、その半導体素子の
実装面とは逆側の表面に、前記(1)で作製した内蔵用
コンデンサを載置し、コンデンサの表面に形成された電
極とバイアホール導体の端部の露出部が当接するように
位置合わせし、有機系接着剤によって仮固定した。
時間加熱して完全硬化させて多層配線基板を作製した。
なお、加熱による樹脂の流動で絶縁シートの空隙が収縮
して絶縁層とコンデンサチップとが密着しチップと絶縁
層との隙間はほとんどなくなっていた。こうして、1層
あたりの絶縁層厚みが0.10mmの評価基板を作製し
た。
ピーダンスアナライザを用いて、周波数1.0MHz〜
1.8MHzにおいて、インピーダンスの周波数特性を
測定し、同時に、1MHzでのコンデンサの容量値を測
定し、そして、f0=1/(2π(L・C)1/2)(式
中、f0:共振周波数(Hz)、C:静電容量(F)、
L:インダクタンス(H))に基づいて、共振周波数か
らインダクタンスを計算で求めた。
(−55〜125℃)半田耐熱後においても同様に測定
した。より具体的には、炭酸ガスを冷媒とし、電気ヒー
タを加熱源とした圧力1atmのチャンバー内におい
て、−55〜125℃のサイクルを5分毎のサイクルに
よって100回行った後、24時間以内に室温にて電圧
0.5Vで静電容量とインピーダンスを測定した。
極とバイアホール導体との接続部におけるCu−Sn金
属間化合物の生成の確認を電子線マイクロアナライザ
(EPMA)によって行なった。またそのEPMAによ
る定量によって元素の特性X線強度を算出して、Cu3
Snの析出割合を算出した。また、接続部におけるSn
/(Cu+Sn)の重量比率をCuを用いた基準定量法
によって測定、算出した。
極32と接続する部分のバイアホール導体33の端部に
銅箔からなるランド部34を転写法にて形成し、配線基
板の最終的な硬化時にコンデンサ端子電極32をこのラ
ンド部34に圧接して接続し、上記と同様にして評価を
行なった。
極32と接続する部分のバイアホール導体33の端部に
銅箔からなるランド部34を転写法にて形成した後、こ
のコンデンサ端子電極32とランド部34とをPb−S
n半田35によって、230℃で接続固定し、上記と同
様の評価を行なった。
基づき、配線基板のバイアホール導体にCuとSn成分
を所定の割合で混合した導体ペーストを用い、且つ、端
子電極の最外層にSn含有導体層を形成することによっ
て、Cu−Sn金属間化合物の生成が確認された。しか
も、この金属間化合物の生成によって、従来の圧接によ
る接続、または単なる半田による接続の場合に比較し
て、耐熱性が向上し、半田リフロー後においてもインダ
クタンスの変化が10%以下と良好な結果を示した。
o.8)および半田による接続の比較例2(試料No.
9)、バイアホール導体をCuのみによって形成した試
料No.10、また半田によってコンデンサ素子の端子
電極をランド部に半田接続した試料No.9では、いず
れも金属間化合物の生成は認められず、インダクタンス
の変化率が10%を超えるものであった。
基板の内部に、電気素子を内蔵し、その端子電極とバイ
アホール導体とを接続するにあたり、その接続部に高電
気伝導性と耐熱性を有するCu−Sn金属間化合物を生
成させることによって、配線基板の表面に電子部品を実
装する際等の半田リフロー処理後を行なった場合におい
ても、内蔵された電気素子と配線基板の配線回路層との
接続性を維持し、内蔵された電気素子の機能が変化する
ことのない信頼性に優れた電気素子内蔵配線基板を提供
することができる。
ある。
ためのものであって、(a)は、概略斜視図、(b)は
正極用内部電極のパターン図、(c)は負極用内部電極
パターン図である。
のパターン図と、(b)第2の導体層のパターン図であ
る。
に工程図である。
イアホール導体との接続状態を説明するための図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】少なくとも有機樹脂を含有する絶縁基板
と、該絶縁基板の表面および/または内部に形成された
複数層の配線回路層と、絶縁基板内部に設けられバイア
ホール内に金属成分を充填してなるバイアホール導体
と、前記絶縁基板内に少なくとも一対の端子電極を有す
る電気素子を内蔵してなる電気素子内蔵配線基板であっ
て、 前記電気素子の端子電極と前記バイアホール導体と直接
的に接続してなるとともに、前記端子電極と前記バイア
ホール導体との接続部に、CuとSnとの金属間化合物
が存在することを特徴とする電気素子内蔵配線基板。 - 【請求項2】前記バイアホール導体中の金属成分とし
て、CuおよびSnを含み、Sn/(Cu+Sn)重量
比が0.5〜0.95であることを特徴とする請求項1
記載の電気素子内蔵配線基板。 - 【請求項3】前記電気素子が、積層セラミックコンデン
サからなることを特徴とする請求項1記載の電気素子内
蔵配線基板。 - 【請求項4】前記電気素子が、2個以上の正電極および
2個以上の負電極を有する積層セラミックコンデンサか
らなることを特徴とする請求項1記載の電気素子内蔵配
線基板。 - 【請求項5】前記電気素子の端子電極の最表面に少なく
ともSnを含む導体層が形成されてなることを特徴とす
る請求項1記載の電気素子内蔵配線基板。
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-
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- 2000-02-29 JP JP2000053998A patent/JP3472523B2/ja not_active Expired - Lifetime
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