JP3471196B2 - 面間調整装置 - Google Patents
面間調整装置Info
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- JP3471196B2 JP3471196B2 JP17749297A JP17749297A JP3471196B2 JP 3471196 B2 JP3471196 B2 JP 3471196B2 JP 17749297 A JP17749297 A JP 17749297A JP 17749297 A JP17749297 A JP 17749297A JP 3471196 B2 JP3471196 B2 JP 3471196B2
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L23/00—Flanged joints
- F16L23/02—Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面間調整装置で、詳
しくは、流体配管同士の接続や流体配管とバルブ等の流
体機器との接続などに際して、それら被接続部材の接続
用フランジ間に介在させて両フランジ面間の寸法を設計
通りに調整すべく用いられる面間調整装置に関するもの
である。
しくは、流体配管同士の接続や流体配管とバルブ等の流
体機器との接続などに際して、それら被接続部材の接続
用フランジ間に介在させて両フランジ面間の寸法を設計
通りに調整すべく用いられる面間調整装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の面間調整装置として、従来で
は、図3〜図5に示すような構成のものが使用されてい
た。すなわち、軸線方向の両端部に、流体配管同士ある
いは流体配管と流体機器といった2つの被接続部材A,
Bの端部フランジA1,B1に周方向複数のボルト・ナ
ットCを介して固定接合可能な一対の接続用フランジ
1,2が設けられていると共に、これら一対のフランジ
1,2の径内端部間に亘ってゴム製の面間調整用リング
部材3が固定連結されている。この面間調整用リング部
材3の軸線方向の中間部には、断面が略U字形の突曲部
4がその開口部4aを径内方に向けて開放させるように
一体に形成されている。また、上記一対のフランジ1,
2の円周方向の複数個所において径外方に一体に突出さ
せた突片1a,2a間にはそれぞれ図5に明示するよう
なターンバックル5が掛架されており、これらターンバ
ックル5を回転操作して一対のフランジ1,2に軸線方
向の引寄せ力を加えることで、上記突曲部4をその開口
部4aが閉鎖されるように屈曲変形させて上記リング部
材3の軸線方向長さLを縮小可能としている。なお、上
記リング部材3の内周面には上記一対のフランジ1,2
の外面を覆い所定の接合状態で、2つの被接続部材A,
Bの端部フランジA1,B1と一対のフランジ1,2と
の間をシールするシールゴム6が設けられている。
は、図3〜図5に示すような構成のものが使用されてい
た。すなわち、軸線方向の両端部に、流体配管同士ある
いは流体配管と流体機器といった2つの被接続部材A,
Bの端部フランジA1,B1に周方向複数のボルト・ナ
ットCを介して固定接合可能な一対の接続用フランジ
1,2が設けられていると共に、これら一対のフランジ
1,2の径内端部間に亘ってゴム製の面間調整用リング
部材3が固定連結されている。この面間調整用リング部
材3の軸線方向の中間部には、断面が略U字形の突曲部
4がその開口部4aを径内方に向けて開放させるように
一体に形成されている。また、上記一対のフランジ1,
2の円周方向の複数個所において径外方に一体に突出さ
せた突片1a,2a間にはそれぞれ図5に明示するよう
なターンバックル5が掛架されており、これらターンバ
ックル5を回転操作して一対のフランジ1,2に軸線方
向の引寄せ力を加えることで、上記突曲部4をその開口
部4aが閉鎖されるように屈曲変形させて上記リング部
材3の軸線方向長さLを縮小可能としている。なお、上
記リング部材3の内周面には上記一対のフランジ1,2
の外面を覆い所定の接合状態で、2つの被接続部材A,
Bの端部フランジA1,B1と一対のフランジ1,2と
の間をシールするシールゴム6が設けられている。
【0003】上記構成の面間調整装置は、上記複数のタ
ーンバックル5の回転操作によって上記突曲部4をその
開口部4aが閉鎖されるように屈曲変形させて上記リン
グ部材3の軸線方向長さLを縮小させたうえ、図4に示
すように、2つの被接続部材A,Bの端部フランジA
1,B1間に据付けるとともに、上記ターンバックル5
の逆回転操作によって上記リング部材3の軸線方向長さ
Lを縮小分プラスマイナス調整代だけ伸長させた後、そ
の軸線方向両端部の一対のフランジ1,2を2つの被接
続部材A,Bの端部フランジA1,B1に周方向複数の
ボルト・ナットCを介して固定接合することにより、2
つの被接続部材A,Bの端部フランジA1,B1の面間
寸法を所定値に調整すべく使用される。そして、所定の
接続が完了した時点で、図3および図4に示すように、
該面間調整装置の外周位置で、周方向の複数個所におい
て上記2つの被接続部材A,Bの端部フランジA1,B
1間に上記のように調整された面間寸法を固定保持する
ように、長尺ボルトVおよびナットNが掛け渡し連結さ
れる。
ーンバックル5の回転操作によって上記突曲部4をその
開口部4aが閉鎖されるように屈曲変形させて上記リン
グ部材3の軸線方向長さLを縮小させたうえ、図4に示
すように、2つの被接続部材A,Bの端部フランジA
1,B1間に据付けるとともに、上記ターンバックル5
の逆回転操作によって上記リング部材3の軸線方向長さ
Lを縮小分プラスマイナス調整代だけ伸長させた後、そ
の軸線方向両端部の一対のフランジ1,2を2つの被接
続部材A,Bの端部フランジA1,B1に周方向複数の
ボルト・ナットCを介して固定接合することにより、2
つの被接続部材A,Bの端部フランジA1,B1の面間
寸法を所定値に調整すべく使用される。そして、所定の
接続が完了した時点で、図3および図4に示すように、
該面間調整装置の外周位置で、周方向の複数個所におい
て上記2つの被接続部材A,Bの端部フランジA1,B
1間に上記のように調整された面間寸法を固定保持する
ように、長尺ボルトVおよびナットNが掛け渡し連結さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来の面間調整装置においては、リング部材3の軸線方
向長さLを2つの被接続部材A,Bの端部フランジA
1,B1間の寸法よりも縮小させる場合や、2つの被接
続部材A,Bの端部フランジA1,B1間に据付けた当
該装置の一対のフランジ1,2を被接続部材A,Bの端
部フランジA1,B1に当接させるべくリング部材3の
軸線方向長さLを伸長させる場合のいずれにおいても、
円周方向の複数個所に配置された複数のターンバックル
5を一々人手によって回転操作しなければならず、2つ
の被接続部材間への据付けおよび取外し作業に多大な手
数と時間がかかるだけでなく、ターンバックル5による
伸縮であるために、その伸縮代に作業者による個人差が
生じ、2つの被接続部材A,B間に据付けて接続した状
態での面間寸法調整がばらついて接続不良や流体漏れな
どを招きやすいという問題があった。
従来の面間調整装置においては、リング部材3の軸線方
向長さLを2つの被接続部材A,Bの端部フランジA
1,B1間の寸法よりも縮小させる場合や、2つの被接
続部材A,Bの端部フランジA1,B1間に据付けた当
該装置の一対のフランジ1,2を被接続部材A,Bの端
部フランジA1,B1に当接させるべくリング部材3の
軸線方向長さLを伸長させる場合のいずれにおいても、
円周方向の複数個所に配置された複数のターンバックル
5を一々人手によって回転操作しなければならず、2つ
の被接続部材間への据付けおよび取外し作業に多大な手
数と時間がかかるだけでなく、ターンバックル5による
伸縮であるために、その伸縮代に作業者による個人差が
生じ、2つの被接続部材A,B間に据付けて接続した状
態での面間寸法調整がばらついて接続不良や流体漏れな
どを招きやすいという問題があった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、2つの被接続部材間への据付けおよび取外し作業を
非常に手数少なく容易かつ迅速に行うことができ、しか
も、接続状態での面間寸法の調整を容易正確に行うこと
ができる面間調整装置を提供することを目的としてい
る。
で、2つの被接続部材間への据付けおよび取外し作業を
非常に手数少なく容易かつ迅速に行うことができ、しか
も、接続状態での面間寸法の調整を容易正確に行うこと
ができる面間調整装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る面間調整装置は、軸線
方向の両端部に設けられた一対の接続用フランジと、こ
の一対のフランジ間に亘って固定連結され、その軸線方
向の中間部には径内方に向けて開口する断面略U字形の
突曲部が形成されているゴム製の面間調整用リング部材
とからなる面間調整装置において、上記ゴム製の面間調
整用リング部材の肉厚内に、第1の設定記憶温度での加
熱に伴い上記断面略U字形の突曲部をその開口部が閉鎖
されるように屈曲変形させて該リング部材の軸線方向長
さを縮小させる第1形状記憶合金を埋設していることを
特徴とするものであり、上記リング部材内に埋設した第
1形状記憶合金を第1の設定記憶温度で加熱するだけ
で、該リング部材に形成されている断面略U字形の突曲
部をその開口部が閉鎖されるように屈曲変形させて該リ
ング部材の軸線方向長さを所定(記憶値)通りに縮小さ
せることが可能であるから、2つの被接続部材の端部フ
ランジ間への当該装置の据付けおよび取外し作業を、タ
ーンバックルの回転操作などのような多大かつ面倒な手
数を要することなく、非常に容易かつ迅速に行える。
に、請求項1に記載の発明に係る面間調整装置は、軸線
方向の両端部に設けられた一対の接続用フランジと、こ
の一対のフランジ間に亘って固定連結され、その軸線方
向の中間部には径内方に向けて開口する断面略U字形の
突曲部が形成されているゴム製の面間調整用リング部材
とからなる面間調整装置において、上記ゴム製の面間調
整用リング部材の肉厚内に、第1の設定記憶温度での加
熱に伴い上記断面略U字形の突曲部をその開口部が閉鎖
されるように屈曲変形させて該リング部材の軸線方向長
さを縮小させる第1形状記憶合金を埋設していることを
特徴とするものであり、上記リング部材内に埋設した第
1形状記憶合金を第1の設定記憶温度で加熱するだけ
で、該リング部材に形成されている断面略U字形の突曲
部をその開口部が閉鎖されるように屈曲変形させて該リ
ング部材の軸線方向長さを所定(記憶値)通りに縮小さ
せることが可能であるから、2つの被接続部材の端部フ
ランジ間への当該装置の据付けおよび取外し作業を、タ
ーンバックルの回転操作などのような多大かつ面倒な手
数を要することなく、非常に容易かつ迅速に行える。
【0007】特に、上記請求項1に記載の発明に係る面
間調整装置において、請求項2に記載のように、上記リ
ング部材の肉厚内に、上記第1形状記憶合金の第1の設
定記憶温度とは異なる第2の設定記憶温度での加熱に伴
い上記断面略U字形の突曲部をその開口部が開放される
ように屈曲変形させて該リング部材の軸線方向長さを伸
長させる第2形状記憶合金を埋設した構成とする場合
は、当該装置を上述のように、2つの被接続部材の端部
フランジ間に縮小状態で据付けたうえ、上記リング部材
内に埋設した第2形状記憶合金を第2の設定記憶温度で
加熱することにより、上記断面略U字形の突曲部をその
開口部が開放されるように屈曲変形させて該リング部材
の軸線方向長さを正確かつ迅速に所定の調整寸法に伸長
させることが可能であり、2つの被接続部材を調整寸法
のばらつきによる接続不良や流体漏れなどを招かずに良
好に接続することができる。
間調整装置において、請求項2に記載のように、上記リ
ング部材の肉厚内に、上記第1形状記憶合金の第1の設
定記憶温度とは異なる第2の設定記憶温度での加熱に伴
い上記断面略U字形の突曲部をその開口部が開放される
ように屈曲変形させて該リング部材の軸線方向長さを伸
長させる第2形状記憶合金を埋設した構成とする場合
は、当該装置を上述のように、2つの被接続部材の端部
フランジ間に縮小状態で据付けたうえ、上記リング部材
内に埋設した第2形状記憶合金を第2の設定記憶温度で
加熱することにより、上記断面略U字形の突曲部をその
開口部が開放されるように屈曲変形させて該リング部材
の軸線方向長さを正確かつ迅速に所定の調整寸法に伸長
させることが可能であり、2つの被接続部材を調整寸法
のばらつきによる接続不良や流体漏れなどを招かずに良
好に接続することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1および図2は本発明に係る面
間調整装置の要部の拡大縦断面図であり、その基本的な
構成は図3および図4に示した従来のものと同様に、軸
線方向の両端部に、2つの被接続部材A,Bの端部フラ
ンジA1,B1に周方向複数のボルト・ナットCを介し
て固定接合可能な一対の接続用フランジ1,2が設けら
れていると共に、これら一対のフランジ1,2の径内端
部間に亘ってゴム製の面間調整用リング部材3が固定連
結されており、この面間調整用リング部材3の軸線方向
の中間部に、断面が略U字形の突曲部4をその開口部4
aが径内方に向けて開放するように一体に形成されてな
るものであり、ターンバックルに代えて以下のような構
成を備えている。
に基づいて説明する。図1および図2は本発明に係る面
間調整装置の要部の拡大縦断面図であり、その基本的な
構成は図3および図4に示した従来のものと同様に、軸
線方向の両端部に、2つの被接続部材A,Bの端部フラ
ンジA1,B1に周方向複数のボルト・ナットCを介し
て固定接合可能な一対の接続用フランジ1,2が設けら
れていると共に、これら一対のフランジ1,2の径内端
部間に亘ってゴム製の面間調整用リング部材3が固定連
結されており、この面間調整用リング部材3の軸線方向
の中間部に、断面が略U字形の突曲部4をその開口部4
aが径内方に向けて開放するように一体に形成されてな
るものであり、ターンバックルに代えて以下のような構
成を備えている。
【0009】即ち、上記のような基本的構成を有する面
間調整装置において、上記ゴム製の面間調整用リング部
材3の肉厚内に、第1の設定記憶温度での加熱に伴い上
記断面略U字形の突曲部4を図1に示すように、その開
口部4aが閉鎖されるように屈曲変形させて該リング部
材3の軸線方向長さLを縮小させるリング部材3と略相
似形の第1形状記憶合金7を埋設しているとともに、こ
の第1形状記憶合金7の埋設個所とは径方向位置が異な
るリング部材3の肉厚内に、上記第1の設定記憶温度と
は異なる第2の設定記憶温度での加熱に伴い上記断面略
U字形の突曲部4を図2に示すように、その開口部4a
が開放されるように屈曲変形させて該リング部材3の軸
線方向長さLを伸長させるリング部材3と略相似形の第
2形状記憶合金8を埋設したものである。
間調整装置において、上記ゴム製の面間調整用リング部
材3の肉厚内に、第1の設定記憶温度での加熱に伴い上
記断面略U字形の突曲部4を図1に示すように、その開
口部4aが閉鎖されるように屈曲変形させて該リング部
材3の軸線方向長さLを縮小させるリング部材3と略相
似形の第1形状記憶合金7を埋設しているとともに、こ
の第1形状記憶合金7の埋設個所とは径方向位置が異な
るリング部材3の肉厚内に、上記第1の設定記憶温度と
は異なる第2の設定記憶温度での加熱に伴い上記断面略
U字形の突曲部4を図2に示すように、その開口部4a
が開放されるように屈曲変形させて該リング部材3の軸
線方向長さLを伸長させるリング部材3と略相似形の第
2形状記憶合金8を埋設したものである。
【0010】上記のように構成された面間調整装置を2
つの被接続部材A,Bの端部フランジA1,B1間に据
付ける場合は、上記リング部材3内に埋設した第1形状
記憶合金7を第1の設定記憶温度で加熱する。この加熱
に伴い上記リング部材3に形成されている断面略U字形
の突曲部4が図1に示すように、その開口部4aを閉鎖
するように屈曲変形されて該リング部材3の軸線方向長
さLが所定(第1記憶値)通りに縮小されることになる
ので、当該装置を2つの被接続部材A,Bの端部フラン
ジA1,B1間に図1の矢印X方向から挿入することに
より容易に据付けることが可能である。
つの被接続部材A,Bの端部フランジA1,B1間に据
付ける場合は、上記リング部材3内に埋設した第1形状
記憶合金7を第1の設定記憶温度で加熱する。この加熱
に伴い上記リング部材3に形成されている断面略U字形
の突曲部4が図1に示すように、その開口部4aを閉鎖
するように屈曲変形されて該リング部材3の軸線方向長
さLが所定(第1記憶値)通りに縮小されることになる
ので、当該装置を2つの被接続部材A,Bの端部フラン
ジA1,B1間に図1の矢印X方向から挿入することに
より容易に据付けることが可能である。
【0011】そして、据付けが完了したならば、軸線方
向両端部の一対のフランジ1,2と2つの被接続部材
A,Bの端部フランジA1,B1とに亘り周方向複数の
ボルト・ナットCを挿通させた後、上記リング部材3内
に埋設した第2形状記憶合金8を第2の設定記憶温度で
加熱する。この加熱に伴い上記リング部材3に形成され
ている断面略U字形の突曲部4が図2に示すように、そ
の開口部4aを開放するように屈曲変形されて該リング
部材3の軸線方向長さLが所定(第2記憶値)通りに伸
長されて対向するフランジ1,A1、2,B1同士が相
互に密着することになり、これによって、2つの被接続
部材A,Bの端部フランジA1,B1の対向面間寸法が
所定値に調整される。この状態で上記ボルト・ナットC
を締め付けることにより、2つの被接続部材A,Bを当
該面間調整装置を介して正確に所定通りの面間寸法で接
合固定することが可能である。
向両端部の一対のフランジ1,2と2つの被接続部材
A,Bの端部フランジA1,B1とに亘り周方向複数の
ボルト・ナットCを挿通させた後、上記リング部材3内
に埋設した第2形状記憶合金8を第2の設定記憶温度で
加熱する。この加熱に伴い上記リング部材3に形成され
ている断面略U字形の突曲部4が図2に示すように、そ
の開口部4aを開放するように屈曲変形されて該リング
部材3の軸線方向長さLが所定(第2記憶値)通りに伸
長されて対向するフランジ1,A1、2,B1同士が相
互に密着することになり、これによって、2つの被接続
部材A,Bの端部フランジA1,B1の対向面間寸法が
所定値に調整される。この状態で上記ボルト・ナットC
を締め付けることにより、2つの被接続部材A,Bを当
該面間調整装置を介して正確に所定通りの面間寸法で接
合固定することが可能である。
【0012】また、図2の接合状態を解除する場合は、
上記ボルト・ナットCの締め付けを解除した上で、上記
リング部材3内に埋設した第1形状記憶合金7を第1の
設定記憶温度で加熱することにより、上記断面略U字形
の突曲部4を図1に示すように、その開口部4aが閉鎖
されるように屈曲変形させてリング部材3の軸線方向長
さLを縮小させる。これによって当該装置を2つの被接
続部材A,Bの端部フランジA1,B1間から容易に取
外して接合を解除することが可能である。
上記ボルト・ナットCの締め付けを解除した上で、上記
リング部材3内に埋設した第1形状記憶合金7を第1の
設定記憶温度で加熱することにより、上記断面略U字形
の突曲部4を図1に示すように、その開口部4aが閉鎖
されるように屈曲変形させてリング部材3の軸線方向長
さLを縮小させる。これによって当該装置を2つの被接
続部材A,Bの端部フランジA1,B1間から容易に取
外して接合を解除することが可能である。
【0013】なお、上記第1および第2形状記憶合金
7,8の加熱手段としては、上記リング部材3の肉厚内
に電熱線を埋設しておき、この電熱線への通電により加
熱するようにしても、リング部材3の外部からヒーター
などを用いて加熱するようにしてもよい。
7,8の加熱手段としては、上記リング部材3の肉厚内
に電熱線を埋設しておき、この電熱線への通電により加
熱するようにしても、リング部材3の外部からヒーター
などを用いて加熱するようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、ゴム製の面間調整用リング部材内に埋設した第
1形状記憶合金を第1の設定記憶温度で加熱するという
極く単純な操作を行うだけで、該リング部材の軸線方向
長さを所定(記憶値)通りに縮小させることができるの
で、2つの被接続部材の端部フランジ間への当該装置の
据付けおよび取外し作業を、従来のターンバックルの回
転操作などのような多大かつ面倒な手数を要することな
く、非常に容易かつ迅速に行なうことができるという効
果を奏する。
よれば、ゴム製の面間調整用リング部材内に埋設した第
1形状記憶合金を第1の設定記憶温度で加熱するという
極く単純な操作を行うだけで、該リング部材の軸線方向
長さを所定(記憶値)通りに縮小させることができるの
で、2つの被接続部材の端部フランジ間への当該装置の
据付けおよび取外し作業を、従来のターンバックルの回
転操作などのような多大かつ面倒な手数を要することな
く、非常に容易かつ迅速に行なうことができるという効
果を奏する。
【0015】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記リング部
材内に埋設した第2形状記憶合金を第2の設定記憶温度
で加熱するという簡単な操作を行うだけで、上記リング
部材の軸線方向長さを正確かつ迅速に所定の調整寸法に
伸長させることができるので、2つの被接続部材を調整
寸法のばらつきによる接続不良や流体漏れなどを招くこ
となく、適正かつ良好に接続することができるという効
果も奏する。
記請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記リング部
材内に埋設した第2形状記憶合金を第2の設定記憶温度
で加熱するという簡単な操作を行うだけで、上記リング
部材の軸線方向長さを正確かつ迅速に所定の調整寸法に
伸長させることができるので、2つの被接続部材を調整
寸法のばらつきによる接続不良や流体漏れなどを招くこ
となく、適正かつ良好に接続することができるという効
果も奏する。
【図1】本発明に係る面間調整装置で、軸線方向長さを
縮小した状態を示す要部の拡大縦断側面図である。
縮小した状態を示す要部の拡大縦断側面図である。
【図2】同上面間調整装置で、軸線方向長さを伸長させ
た状態を示す要部の拡大縦断側面図である。
た状態を示す要部の拡大縦断側面図である。
【図3】従来の面間調整装置の半截正面図である。
【図4】図3のA−O−A線での断面視図である。
【図5】図3のB−B線に沿った拡大断面図である。
1,2 接続用フランジ
3 ゴム製の面間調整用リング部材
4 断面略U字形突曲部
4a 開口部
7 第1形状記憶合金
8 第2形状記憶合金
A,B 被接続部材
A1,B1 端部フランジ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−48093(JP,A)
特開 平4−203582(JP,A)
特開 平2−76992(JP,A)
特開 昭62−98092(JP,A)
特開 平9−126368(JP,A)
特開 昭62−194088(JP,A)
実開 昭61−70682(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16L 23/00 - 25/02
F16K 41/00
F16K 51/00
F16L 13/14
F16L 27/12
Claims (2)
- 【請求項1】 軸線方向の両端部に設けられた一対の接
続用フランジと、 この一対のフランジ間に亘って固定連結され、その軸線
方向の中間部には径内方に向けて開口する断面略U字形
の突曲部が形成されているゴム製の面間調整用リング部
材とからなる面間調整装置において、 上記ゴム製の面間調整用リング部材の肉厚内に、第1の
設定記憶温度での加熱に伴い上記断面略U字形の突曲部
をその開口部が閉鎖されるように屈曲変形させて該リン
グ部材の軸線方向長さを縮小させる第1形状記憶合金を
埋設していることを特徴とする面間調整装置。 - 【請求項2】 上記リング部材の肉厚内に、上記第1形
状記憶合金の第1の設定記憶温度とは異なる第2の設定
記憶温度での加熱に伴い上記断面略U字形の突曲部をそ
の開口部が開放されるように屈曲変形させて該リング部
材の軸線方向長さを伸長させる第2形状記憶合金が埋設
されている請求項1に記載の面間調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17749297A JP3471196B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 面間調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17749297A JP3471196B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 面間調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122882A JPH1122882A (ja) | 1999-01-26 |
JP3471196B2 true JP3471196B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=16031856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17749297A Expired - Fee Related JP3471196B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 面間調整装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3471196B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009123299A1 (en) * | 2008-04-03 | 2009-10-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Connecting structure of double tube and assembling or disassembling method of double tube |
CN113195956B (zh) | 2018-12-11 | 2022-11-01 | 日东工器株式会社 | 连结管 |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP17749297A patent/JP3471196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1122882A (ja) | 1999-01-26 |
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