JP3470687B2 - 表示制御装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents
表示制御装置およびそのプログラム記録媒体Info
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Description
方式にしたがって階調表示制御を行う表示制御装置およ
びそのプログラム記録媒体に関する。
晶表示装置等で実現している階調表示制御方法として、
フレーム間引き方式(Frame Rate Cont
rol)が知られている。このフレーム間引き方式は、
通常、各ドットを1秒間に約120〜150回のオン表
示を繰り返すのに対して、その回数を減らして輝度の制
御を行い、オン表示の時間を変えることにより、階調表
示を制御するようにしたものである。例えば、4階調レ
ベルにおいて、全体画面の走査時間を1フレームとし、
4フレームを1サイクルとして1/4階調であれば4フ
レームに1回、3/4階調であれば4フレームに3回点
灯することにより階調表示を実現している。ところで、
フレーム間引き方式は、オン表示の回数を間引くために
表示に“ちらつき”(フリッカ)が発生し易く、この現
象を抑えるためにオン表示するタイミングをフレーム、
ライン、RGB3原色毎にずらして表示するようにして
いる。この場合、“ちらつき”を抑えるために、1ライ
ン中どのドットをオン表示させるかを示す間引きパター
ンにしたがって決定するようにしている。
示したもので、各階調レベル毎に16フレーム分の間引
きパターン(16ライン×16ドット)がパターンデー
タメモリに記憶されている。ここで、“ライン”は液晶
表示画面の縦方向、“ドット”はその表示画面の横方向
を示し、またパターン内の黒丸はONドットを示してい
る。ここで、1/16階調レベルの1フレーム目の間引
きパターンにおいて、1ライン目は1ドット目、2ライ
ン目は2ドット目……、16ライン目は16ドット目が
ON表示されることを示すパターンとなっている。
にしたがった表示制御を行う表示制御部を示し、ライン
カウンタ1、フレームカウンタ2、ドットカウンタ3は
対応するラインカウント信号、フレームカウント信号、
ドットカウント信号を計数することによりライン数、フ
レーム数、ドット数を得るもので、ラインカウンタ1、
フレームカウンタ2の計数値はメモリアドレス生成部4
に与えられる。メモリアドレス生成部4は、表示コント
ローラ5からの表示データ(階調レベルデータ)とライ
ンカウンタ1、フレームカウンタ2の計数値とに基づい
てメモリアドレスを生成するもので、この生成アドレス
にしたがってパターンテーブルメモリ6をアクセスする
ことにより、パターンテーブルメモリ6から間引きパタ
ーンを読み出す。パターンテーブルメモリ6は、16階
調表示の場合には256種類(16×16)の間引きパ
ターンを記憶するが、更にRGB3原色毎に異なるパタ
ーンで表示する場合には、768種類(256×3)の
間引きパターンを記憶する。ここで、メモリアドレスは
12ビット構成で、フレームカウンタ2の値(4ビッ
ト)と、ラインカウンタ1の値(4ビット)と、階調レ
ベルデータ(4ビット)とから成り、1ライン分のパタ
ーンをパターンテーブルメモリ6から読み出す。比較部
7は、ラインカウンタ1、フレームカウンタ2、ドット
カウンタ3の計数値とパターンテーブルメモリ6からの
パターンデータとを比較するもので、その比較結果に応
じてドットのON/OFFを示すデータを出力し、表示
コントローラ5に与える。
のフレーム間引き方式では、表示に“ちらつき”が発生
し易いために、階調数を多くすることはできず、例え
ば、16階調程度が限度となっていた。また、16階調
表示の場合、上述したように768種類のパターンデー
タをパターンテーブルメモリ6に記憶させておく必要が
あり、パターンテーブルメモリ6に記憶させる階調数を
例えば、32階調に増やすと、それに応じてパターン数
が膨大なものとなり、メモリ容量の増大化の他、パター
ンを階調レベルに応じて選択する為の回路等が複雑にな
るという欠点があった。
に対応付けてその間引きパターンが記憶されている場合
に、表示データの階調レベルが当該複数の階調レベルの
間に存在するものであっても、既存する複数の階調レベ
ルの間引きパターンを用いてその間を面積的に補完する
ような階調表示制御が可能となり、これによって、例え
ば、16階調の間引きパターンを用いて32階調の表示
制御が可能なフレーム間引き方式を実現できるようにす
ることである。
項第1記載の発明は、フレーム間引き方式にしたがって
階調表示制御を行う表示制御装置において、予め複数の
階調レベルに対応付けて、フレーム別にその間引きパタ
ーン群を記憶するパターン記憶手段と、このパターン記
憶手段に記憶されている複数の階調レベルの間引きパタ
ーンを所定ドット単位毎にどのような順序で順次読み出
すかを定義する為に、その階調レベルの読み出し順序を
組み合わせた読出パターンを記憶する読出パターン記憶
手段と、表示データの階調レベルを判別する階調レベル
判別手段と、この階調レベル判別手段によって判別され
た階調レベルが前記パターン記憶手段に記憶されている
複数の階調レベルのいずれかに該当する場合には、その
前記パターン記憶手段から当該階調レベルに対応する間
引きパターンを所定ドット単位毎に読み出す第1のパタ
ーン読出手段と、前記階調レベル判別手段によって判別
された階調レベルが前記パターン記憶手段に記憶されて
いる複数の階調レベルの間に存在する所定の階調レベル
である場合には、前記読出パターン記憶手段に記憶され
ている読出パターンを参照し、この読出パターンによっ
て定義されている階調レベルの組み合わせに基づいて前
記パターン記憶手段をアクセスし、該当する各階調レベ
ルの間引きパターンを所定ドット単位毎に順次読み出す
第2のパターン読出手段とを具備し、前記階調レベル判
別手段によって判別された階調レベルが前記パターン記
憶手段に記憶されている複数の階調レベルのいずれかに
該当する場合には前記第1の読出手段によって読み出さ
れた間引きパターンを用いて階調表示制御を行い、前記
パターン記憶手段に記憶されている複数の階調レベルの
間に存在する所定の階調レベルである場合には、前記第
2のパターン読出手段によって読み出された間引きパタ
ーンを用いて階調表示制御を行うようにしたものであ
る。また、コンピュータに対して、上述した各機能を実
行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記
録媒体を提供するものである。
なものであってもよい。 (1)表示データの種類を判別する表示データ判別手段
と、この表示データ判別手段によって表示データが所定
種類のデータであることが判別された際には、当該表示
データの所定ビットをマスクし、それ以外のデータであ
れば、当該表示データをスルーさせる表示データ制御手
段とを設け、前記階調レベル判別手段は、前記表示デー
タ制御手段からの表示データに基づいてその階調レベル
を判別する。このように請求項1記載の発明において
は、予め複数の階調レベルに対応付けてその間引きパタ
ーンが記憶されている場合に、表示データの階調レベル
が当該複数の階調レベルの間に存在するものであって
も、既存する複数の階調レベルの間引きパターンを用い
てその間を面積的に補完するような階調表示制御が可能
となり、これによって、例えば、16階調の間引きパタ
ーンを用いて32階調の表示制御が可能なフレーム間引
き方式を実現することができる。
8を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。図1
は、この実施形態におけるデータ処理装置の全体構成を
示したブロック図である。このデータ処理装置は、フレ
ーム間引き方式にしたがって階調表示制御を行うもの
で、予め複数の階調レベル(例えば、1/16階調レベ
ル、2/16階調レベル‥‥)に対応付けてその間引き
パターン群がパターンテーブルメモリ内に記憶されてい
る場合に、例えば、既存する1/16階調レベル、2/
16階調レベルの間引きパターンを用いてその間を面積
的に補完するような1.5/16の階調レベルの階調表
示制御を可能としたものである。これによって、例え
ば、16階調の間引きパターンしか記憶されていなくと
も、既存する16階調の間引きパターンを用いて32階
調の表示制御が可能なフレーム間引き方式を実現するこ
とができるようになる。なお、この実施形態の特徴部分
を詳述する前に、このデータ処理装置全体のハードウェ
ア上の構成について以下、説明しておく。
ィングシステムや各種アプリケーションソフトにしたが
ってこのデータ処理装置の全体動作を制御する中央演算
処理装置である。記憶装置12は、オペレーティングシ
ステムや各種アプリケーションソフトの他、データベー
ス、文字フォント等が格納され、磁気的、光学的、半導
体メモリ等によって構成されている記録媒体13やその
駆動系を有している。この記録媒体13はハードディス
ク等の固定的な媒体若しくは着脱自在に装着可能なCD
−ROM、フロッピィデスク、RAMカード、磁気カー
ド等の可搬型の媒体である。また、この記録媒体13内
のプログラムやデータは、必要に応じてCPU1の制御
によりRAM(例えば、スタティクRAM)14にロー
ドされたり、RAM14内のデータが記録媒体13にセ
ーブされる。更に、記録媒体はサーバ等の外部機器側に
設けられているものであってもよく、CPU11は伝送
媒体を介してこの記録媒体内のプログラム/データを直
接アクセスして使用することもできる。
されるその一部あるいは全部を他の機器側から伝送媒体
を介して取り込み、記録媒体3に新規登録あるいは追加
登録することもできる。更に、プログラム/データはサ
ーバ等の外部機器側で記憶管理されているものであって
もよく、CPU11は伝送媒体を介して外部機器側のプ
ログラム/データを直接アクセスして使用することもで
きる。一方、CPU11にはその入出力周辺デバイスで
ある伝送制御部15、入力部16、表示装置17がバス
ラインを介して接続されており、入出力プログラムにし
たがってCPU11はそれらの動作を制御する。表示装
置17はフルカラー表示を行う単純マトリックスカラー
STN液晶表示装置であり、表示制御部18は表示装置
17の表示動作を制御する。
ロック図である。なお、表示制御部18は、RGB3原
色毎に設けられているが、図示の例では、R(赤)対応
の表示制御部18を示している。表示コントローラ18
−1は、図3に示す表示駆動制御回路18A、コントロ
ール信号発生回路18Bを有し、CPU11からの同期
動作信号は、表示駆動制御回路18Aおよびコントロー
ル信号発生回路18Bに入力され、また、CPU11か
らの表示データは、表示駆動制御回路18Aに入力され
る。
らの表示データを階調レベルデコーダ18−2に与え、
また、コントロール信号発生回路18Bは、ドットカウ
ンタ18−3、ラインカウンタ18−4、フレームカウ
ンタ18−5に対して、ドット信号、ライン信号、フレ
ーム信号を与える。なお、ドットカウンタ18−3、ラ
インカウンタ18−4、フレームカウンタ18−5は、
対応するドット信号、ライン信号、フレーム信号を計数
することにより、その値は1ドット毎、1ライン毎、1
フレーム毎にカウントアップされる。
トローラ18−1からの表示データを取りこんで、それ
を階調レベルのデータに変換すると共に、その変換結果
に応じて面積的階調パターンテーブルメモリ18−7を
アクセスし、その内容を読み出すようにしたものであ
る。すなわち、階調レベルデコーダ18−2は、変換し
た階調レベルがパターンテーブルメモリ18−6に記憶
されている複数の階調レベルのいずれかに該当する場合
には、その階調レベルのデータを基本パターン読出部1
−8に与えるが、パターンテーブルメモリ18−6内の
いずれの階調レベルにも該当しない場合には、つまり、
パターンテーブルメモリ18−6に記憶されている複数
の階調レベルの間に存在する所定の階調レベルである場
合には、面積的階調パターンテーブルメモリ18−7の
内容を順次読み出して、基本パターン読出部18−8に
与える。
えば、16階調パターンであれば、図11で示したよう
に、その各階調レベル(1/16、2/16、3/16
‥‥)毎に、16フレーム分の間引きパターン(16×
16ドット構成のパターン)が記憶されている。この場
合、間引きパターンは、1/16階調レベルの1フレー
ム目の間引きパターンに着目すると、その1ライン目は
1ドット目、2ライン目は2ドット目……、16ライン
目は16ドット目がON表示されるパターン構成となっ
ている。そして、16階調表示の場合には、256種類
(16×16)の間引きパターンが記憶されているが、
更にRGB3原色毎に異なるパターンで表示する場合に
は、768種類(256×3)の間引きパターンが記憶
されている。
7は、パターンテーブルメモリ18−6に記憶されてい
る複数の階調レベルの間引きパターンを1ドット毎にど
のような順序で順次読み出すかを定義する為に、その階
調レベルの読み出し順序を組み合わせた読出パターン
(面積的階調パターン)を記憶する。図4(A)は、面
積的階調パターンテーブルメモリ18−7に記憶されて
いる面積的階調パターンを例示したもので、この場合、
面積的階調パターンは、2×2のマトリックス構成とな
っており、例えば、図中、「A」は、1/16階調レベ
ル、「B」は、2/16階調レベルを示し、これによっ
て、1/16階調レベルと2/16階調レベルとの間を
面積的に補完するような1.5/16階調レベルの階調
制御を実現することができるようになる。
えば、1/16階調レベル、2/16階調レベルの間引
きパターンを1ドット毎に交互に読み出す為の読み出し
順序を定義するもので、階調レベルデコーダ18−2
は、ドットカウンタ18−3の値が奇数の時には、1/
16階調レベル「A」、偶数の時には、2/16階調レ
ベル「B」を読み出し、また、ラインカウンタ18−4
の値が奇数の時には、2/16階調レベル「B」、偶数
の時には、1/16階調レベル「A」を読み出す。これ
によって16×16ドット構成の1フレーム分(1画面
分)の読み出しパターンは、図4(B)に示すように、
1/16階調レベル「A」、2/16階調レベル「B」
が1ドット毎に交互に読み出されたものとなる。
ルデコーダ18−2からの階調レベルのデータとフレー
ムカウンタ18−5の値とにしたがってパターンテーブ
ルメモリ18−6をアクセスし、該当する間引きパター
ンを読み出して、ONドットデコーダ18−9に与え
る。ここで、例えば、表示データが1.5/16の階調
レベルの場合に、基本パターン読出部18−8は、階調
レベルデコーダ18−2から階調レベル「A」、「B」
を受けると、階調レベル「A」を1/16、「B」を2
/16としてパターンテーブルメモリ18−6をアクセ
スするようにしている。つまり、表示データがパターン
テーブルメモリ18−6に記憶されていない階調レベル
の場合には、当該階調レベルの前後に存在するパターン
テーブルメモリ18−6内の各階調レベルをアクセスす
るようにしている。ONドットデコーダ18−9は、基
本パターン読出部18−8からの間引きパターンとドッ
トカウンタ18−3の値、ラインカウンタ18−4の値
とに基づいてONドット、OFFドットを決定し、表示
ON/OFFドットのデータを表示コントローラ18−
1内の表示駆動制御回路18Aに与える。なお、表示駆
動制御回路18Aは、ビデオRAM(図示せず)に表示
データを書き込む。
のデータ処理装置における表示制御動作について説明す
る。ここで、図4(A)に示すように、面積的階調パタ
ーンテーブルメモリ18−7内に記憶されている面積的
階調パターン内の「A」を1/16階調レベル、また、
「B」を2/16階調レベルとし、それらの間に存在す
る階調レベルを「AB」とする。図5(A)は、1フレ
ーム目、図6(A)は、2フレーム目、図7(A)は、
3フレーム目における1/16階調レベルの間引きパタ
ーンを示し、また、図5(B)は、1フレーム目、図6
(B)は、2フレーム目、図7(B)は、3フレーム目
における2/16階調レベルの間引きパターンを示し、
これらはパターンテーブルメモリ18−6に記憶されて
いる既存の間引きパターンである。また、図8は、表示
データ(32階調データ)と階調レベルとの関係を示し
た図である。
示コントローラ18−1からの表示データを取りこん
で、それを階調レベルのデータに変換した際に、表示デ
ータが「00010」、つまり、1/16階調レベルで
あれば、この1/16階調レベルのデータを基本パター
ン読出部18−8に与える。すなわち、階調レベルデコ
ーダ18−2は、変換した階調レベルがパターンテーブ
ルメモリ18−6に記憶されている複数の階調レベルの
いずれかに該当する場合には、その階調レベルのデータ
を基本パターン読出部18−8に与える。すると、基本
パターン読出部18−8は、この階調レベルのデータに
したがってパターンテーブルメモリ18−6をアクセス
し、図5(A)に示したような1/16階調レベルの間
引きパターンを読み出してONドットデコーダ18−9
に与え、ONドットデコーダ18−9は、この間引きパ
ターンに基づいてONドット、OFFドットを決定し、
表示ON/OFFドットのデータを表示コントローラ1
8−1に与える。
においては、図5(A)で示した間引きパターン、2フ
レーム目においては、図6(A)で示した間引きパター
ン‥‥にしたがって階調表示制御が行なわれる。一方、
階調レベルデコーダ18−2は、表示データが「001
00」、つまり、2/16階調レベルであれば、この2
/16階調レベルのデータを基本パターン読出部1−8
に与える為、1フレーム目においては、図5(B)で示
した間引きパターン、2フレーム目においては、図6
(B)で示した間引きパターン‥‥にしたがって階調表
示制御が行なわれる。
示データが「00011」、つまり、1.5/16階調
レベルであれば、パターンテーブルメモリ18−6内の
いずれの階調レベルにも該当せず、1/16階調レベ
ル、2/16階調レベルの間に存在する所定の階調レベ
ルである場合であるから、面積的階調パターンテーブル
メモリ18−7の内容をドットカウンタ18−3の値、
ラインカウンタ18−4の値にしたがって順次読み出
す。すなわち、階調レベルデコーダ18−2は、ドット
カウンタ18−3の値が奇数の時には、1/16階調レ
ベル「A」、偶数の時には、2/16階調レベル「B」
を読み出し、また、ラインカウンタ18−4の値が奇数
の時には、2/16階調レベル「B」、偶数の時には、
1/16階調レベル「A」を読み出して基本パターン読
出部1−8に与える。これによって1フレーム目におい
て、1/16階調レベル「A」、2/16階調レベル
「B」が1ドット毎に交互に読み出されれる。
ば、ラインカウンタ18−4の値が「1」で、ドットカ
ウンタ18−3の値が「1」のタイミング(1ライン1
ドット目)では、「A」、また、1ライン2ドット目で
は、「B」、また、2ライン2ドット目では、「A」、
また、2ライン3ドット目では、「B」が読み出され
る。これによって、1ライン中、2回ONする1.5/
16階調レベルのパターンが得られる(図5(C)参
照)。次に、2フレーム目においては、例えば、1ライ
ン2ドット目では、「B」、また、2ライン3ドット目
では、「B」が読み出される。これによって、図6
(C)に示すように1ライン中、1回ONする1.5/
16階調レベルのパターンが得られる。更に、3フレー
ム目においては、例えば、1ライン3ドット目では、
「A」、また、1ライン4ドット目では、「B」、ま
た、2ライン4ット目では、「A」、また、2ライン5
ドット目では、「B」が読み出される。これによって、
図7(C)に示すように1ライン中、2回ONする1.
5/16階調レベルのパターンが得られる。
ライン中、2回ONするパターンとなり、2フレーム目
においては、1ライン中、1回ONするパターンとな
り、3フレーム目においては、1ライン中、2回ONす
るパターンとなる為、各フレーム毎に、1ライン中、2
回ONするパターンと、1ライン中、1回ONするパタ
ーンとが交互に繰り返される。したがって、1/16階
調レベルは、16フレームで各ドットが1回ONし、ま
た、2/16階調レベルは、16フレームで各ドットが
2回ONするのに対して、1.5/16階調レベルは、
16フレームで各ドットが2回ONするドットと、1回
ONするドットが半分ずつ存在することになる。なお、
上述した例では、1.5/16階調レベルを示したが、
階調レベル「0」と「1/16」との間における0.5
/16の階調レベル、「2/16」と「3/16」との
間における2.5/16階調レベル‥‥「14/16」
と「15/16」との間における14.5/16階調レ
ベルのパターンであっても、上述と同様に得ることがで
きる。
て、階調レベルデコーダ18−2は、表示データを階調
レベルに変換した際に、パターンテーブルメモリ18−
6内のいずれの階調レベルにも該当せず、その複数の階
調レベルの間に存在する所定の階調レベルである場合に
は、面積的階調パターンテーブルメモリ18−7から階
調レベル「A」、「B」を交互に読み出して、パターン
テーブルメモリ18−6をアクセスするようにしたか
ら、例えば、パターンテーブルメモリ18−6内に16
階調の間引きパターンしか記憶されていなくとも、実質
的に32階調の間引きパターンを得ることができる。し
たがって、既存の階調数が少なくても、2倍程度の階調
表示制御が可能となるために、パターンテーブルのメモ
リ容量の増大や選択回路等の煩雑化を効果的に防止する
ことが可能となる。
面積的階調パターンを2×2のマトリックス構成とした
が、図9に示すように、4×4のマトリックス構成とし
てもよい。この場合、画像表示時において、その輪郭等
が黒くなるモアレを補正することができるように、その
階調レベル「A」、「B」を予め決められた順序にした
がってマトリックス状に組み合わせた構成となってい
る。なお、マトリックスの規模や階調レベル「A」、
「B」の組み合わせは、モアレの補正を考慮したもので
あればよい。
と1/16の階調レベルとを組み合わせることによって
1.25/16の階調レベルを得るようにしたり、1/
3の階調レベルと1/4の階調レベルを組み合わせても
よく、また、組み合わせた階調レベル同士を更に組み合
わせてもよい。このような組み合わせは、面積的階調パ
ターンの構成を変えるだけで容易に実現可能となる。
16階調レベル等の間引きパターンは、図11で示した
ような構成としたが、1/16階調レベルでは、16フ
レームで各ドットが1回ONし、また、2/16階調レ
ベルでは、16フレームで各ドットが2回ONすること
を条件とすれば、そのドットの配列位置は任意であり、
どのようなパターンであってもよい。この場合、CPU
11からパターンテーブルメモリ18−6をアクセスし
て、任意のドット配列の間引きパターンをプリセットす
ればよい。また、階調レベルに対応する間引きパターン
を読み出す所定ドット単位は1ドットから間引きパター
ンの全ドットまで任意のドットとすることができ、ま
た、階調レベルが複数の階調レベルの間に存在する所定
の階調レベルである場合には、面積的階調パターンを参
照し、このパターンによって定義されている階調レベル
の組み合わせに基づいて順次読み出す各階調レベルの間
引きパターンについても1ドットから間引きパターンの
全ドットまで任意のドットとすることができる。
表示データを階調レベルに変換して面積的階調パターン
テーブルメモリ18−7をアクセスする階調レベルデコ
ーダ18−2と、階調レベルに基づいてパターンテーブ
ルメモリ18−6をアクセスする基本パターン読出部1
8−8を使用してハード的に機能する場合を例示した
が、CPU11がこれらの機能をプログラムにしたがっ
て実行するようにしてもよい。すなわち、各種のプログ
ラムコードを記録する記録媒体をアクセスして上述の機
能を実現してもよい。
ルを判別させる為のコンピュータが読み取り可能なプロ
グラムコードと、判別された階調レベルがパターンテー
ブルメモリ18−6内のいずれかの階調レベルに該当す
る場合には、当該階調レベルに対応する間引きパターン
を所定ドット単位毎に読み出させる為のコンピュータが
読み取り可能なプログラムコードと、判別された階調レ
ベルがパターンテーブルメモリ18−6に記憶されてい
る複数の階調レベルの間に存在する所定の階調レベルで
ある場合には、面積的階調パターンテーブルメモリ18
−7を参照し、このパターンによって定義されている階
調レベルの組み合わせに基づいてパターンテーブルメモ
リ18−6をアクセスし、該当する各階調レベルの間引
きパターンを所定ドット単位毎に順次読み出させる為の
コンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、読
み出された間引きパターンを用いて階調表示制御を行わ
せる為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコー
ドとが記録されていればよい。
この発明の第2実施形態を説明する。なお、上述した第
1実施形態は、表示データの種類に拘らず、面積的階調
パターンを使用した階調表示制御を行なうようにした
が、この第2実施形態においては、背景データやイラス
トデータのようなベタデータについては、面積的階調パ
ターンを使用した階調表示制御を行なわないようにした
ものである。すなわち、背景やイラスト等のようなベタ
データに対して、上述したように面積的な補完を行なう
と、そのパターンが見えてしまうことがあるため、この
ようなベタデータについては、ハード的に下位所定ビッ
トを「0」にマスクするようにしたものである。ここ
で、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符
号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実
施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
成を示したブロック図である。表示コントローラ18−
1は、表示駆動制御回路18A、コントロール信号発生
回路18Bの他、マスク/スルーセレクタ18Cを有し
ている。マスク/スルーセレクタ18Cは、CPU11
からのマスク信号に応じて表示データをそのままスルー
出力させるか、表示データの下位1ビットをマスクして
出力するかを制御する。CPU11は、表示データの種
類を判別し、それが背景データやイラストデータのよう
なベタデータである場合には、表示コントローラ18−
1に対してマスク信号を出力する。
スク信号にしたがって表示データの下位1ビットをマス
クする。この場合、表示データの下位1ビットをマスク
するようにしたのは、図8に示すように表示データは、
その下位1ビットが1.5/16や2.5/16等の階
調レベルが反映されているからである。一方、写真等の
画像データであれば、CPU11は、マスク信号の出力
を禁止するため、上述した第1実施形態と同様に、面積
的階調パターンを使用した階調表示制御が行われる。な
お、上述した第2実施形態においては、表示データの下
位1ビットをマスクするようにしたが、面積的階調パタ
ーンを使用した階調レベルが表示データの下位2ビット
まで反映されている場合には、その下位2ビットをマス
クすればよい。
ルに対応付けてその間引きパターンが記憶されている場
合に、表示データの階調レベルが当該複数の階調レベル
の間に存在するものであっても、既存する複数の階調レ
ベルの間引きパターンを用いてその間を面積的に補完す
るような階調表示制御が可能となり、これによって、例
えば、16階調の間引きパターンを用いて32階調の表
示制御が可能なフレーム間引き方式を実現することがで
きる。
図。
18−7に記憶されている面積的階調パターンを例示し
た図、(B)は、この面積的階調パターンによって得ら
れる16×16ドット構成の1フレーム分(1画面分)
のパターンを示した図。
16階調レベル、2/16階調レベルの間引きパターン
を示し、(C)は、それらの間における1.5/16階
調レベルの間引きパターンを示した図。
16階調レベル、2/16階調レベルの間引きパターン
を示し、(C)は、それらの間における1.5/16階
調レベルの間引きパターンを示した図。
16階調レベル、2/16階調レベルの間引きパターン
を示し、(C)は、それらの間における1.5/16階
調レベルの間引きパターンを示した図。
の関係を示した図。
とし、画像表示時のモアレを補正するようにした第1実
施形態の応用例を示した図。
8−1の構成を示したブロック図。
パターンを例示した図。
がって表示制御を行う表示制御部の構成を示した図。
Claims (3)
- 【請求項1】フレーム間引き方式にしたがって階調表示
制御を行う表示制御装置において、 予め複数の階調レベルに対応付けて、フレーム別にその
間引きパターン群を記憶するパターン記憶手段と、 このパターン記憶手段に記憶されている複数の階調レベ
ルの間引きパターンを所定ドット単位毎にどのような順
序で順次読み出すかを定義する為に、その階調レベルの
読み出し順序を組み合わせた読出パターンを記憶する読
出パターン記憶手段と、 表示データの階調レベルを判別する階調レベル判別手段
と、 この階調レベル判別手段によって判別された階調レベル
が前記パターン記憶手段に記憶されている複数の階調レ
ベルのいずれかに該当する場合には、その前記パターン
記憶手段から当該階調レベルに対応する間引きパターン
を所定ドット単位毎に読み出す第1のパターン読出手段
と、 前記階調レベル判別手段によって判別された階調レベル
が前記パターン記憶手段に記憶されている複数の階調レ
ベルの間に存在する所定の階調レベルである場合には、
前記読出パターン記憶手段を参照し、この読出パターン
によって定義されている階調レベルの組み合わせに基づ
いて前記パターン記憶手段をアクセスし、該当する各階
調レベルの間引きパターンを所定ドット単位毎に順次読
み出す第2のパターン読出手段と、 を具備し、前記階調レベル判別手段によって判別された
階調レベルが前記パターン記憶手段に記憶されている複
数の階調レベルのいずれかに該当する場合には前記第1
の読出手段によって読み出された間引きパターンを用い
て階調表示制御を行い、前記パターン記憶手段に記憶さ
れている複数の階調レベルの間に存在する所定の階調レ
ベルである場合には、前記第2のパターン読出手段によ
って読み出された間引きパターンを用いて階調表示制御
を行うようにしたことを特徴とする表示制御装置。 - 【請求項2】表示データの種類を判別する表示データ判
別手段と、 この表示データ判別手段によって表示データが所定種類
のデータであることが判別された際には、当該表示デー
タの所定ビットをマスクし、それ以外のデータであれ
ば、当該表示データをスルーさせる表示データ制御手段
とを設け、 前記階調レベル判別手段は、前記表示データ制御手段か
らの表示データに基づいてその階調レベルを判別する、 ようにしたことを特徴とする請求項1記載の表示制御装
置。 - 【請求項3】コンピュータが読み取り可能なプログラム
コードを有する記録媒体であって、 表示データの階調レベルを判別させる為のコンピュータ
が読み取り可能なプログラムコードと、 前記判別された階調レベルがいずれかの階調レベルに該
当する場合には、複数の階調レベルに対応付けてフレー
ム別にその間引きパターン群を記憶するパターン記憶手
段から当該階調レベルに対応する間引きパターンを所定
ドット単位毎に読み出させる為のコンピュータが読み取
り可能なプログラムコードと、 前記判別された階調レベルが前記パターン記憶手段に記
憶されている複数の階調レベルの間に存在する所定の階
調レベルである場合には、このパターン記憶手段に記憶
されている複数の階調レベルの間引きパターンを所定ド
ット単位毎にどのような順序で順次読み出すかを定義す
る為に、その階調レベルの読み出し順序を組み合わせた
読出パターンを記憶する読出パターン記憶手段を参照
し、この読出パターンによって定義されている階調レベ
ルの組み合わせに基づいて前記パターン記憶手段をアク
セスし、該当する各階調レベルの間引きパターンを所定
ドット単位毎に順次読み出させる為のコンピュータが読
み取り可能なプログラムコードと、 前記読み出された間引きパターンを用いて階調表示制御
を行わせる為のコンピュータが読み取り可能なプログラ
ムコードと、 を有する記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000240726A JP3470687B2 (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 表示制御装置およびそのプログラム記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002055649A JP2002055649A (ja) | 2002-02-20 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3470687B2 (ja) |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000240726A patent/JP3470687B2/ja not_active Expired - Fee Related
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