JP3469978B2 - 海苔養殖用作業船の酸処理装置 - Google Patents

海苔養殖用作業船の酸処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海上で海苔網に
より養殖した海苔を採取する海苔養殖用作業船の酸処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の海苔養殖用作業船とし
て、船体上部に海苔網用ガイドが取付けられ、このガイ
ドの前端部を船首より前方に突出させるとともにその前
端を海面下に水没させた状態で海苔網に向かって前進す
ることによって、海苔網を船上に導いて船上で海苔を連
続的に採取するようにしたものが知られている。すなわ
ち、海苔養殖用作業船はその船体上に海苔網用ガイドが
設けられ、このガイドは船体前部の海苔刈り取り装置の
直上およびブリッジの上側を通って船尾側へ延在されて
おり、この海苔網用ガイドに沿って酸処理槽が設けられ
ている。そしてポンプによりこの酸処理液タンク中の酸
処理液を酸処理槽の上流端に供給するとともに、酸処理
槽の下流端から酸処理液を酸処理液タンクに回収するよ
うにしている。そして船を前進させることにより海上の
海苔網を掬い上げて海苔網用ガイドに沿って船尾方向に
移動させつつ海苔刈り取り装置によって海苔網に付着し
ている海苔を刈り取り、ついで酸処理槽を通過させるこ
とにより海苔網を酸処理液に浸漬させて酸処理するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、酸処理
槽を通過することにより酸処理された海苔網は船尾端か
ら順次連続して海中に戻されるが、この海苔網には多量
の酸処理液が付着しており、このため酸処理液を無駄に
廃棄することになる。この酸処理液を回収するには酸処
理の終了した海苔網を絞って酸処理液を回収すればよい
が、海苔網は海中に立てられたポールに結合された係止
ロープにより幅方向両側から引っ張られた状態で酸処理
槽上を通過することになるために、一対のローラで海苔
網を挾み付けて絞るような手段は、係止ロープを通過さ
せることができないために採用することができず、この
ため連続して船上を移動する海苔網を絞ることはできな
い。
【0004】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであり、酸処理を行なった海苔
網を連続して移動させながら海苔網から酸処理液を充分
に回収することができる海苔養殖用作業船の酸処理装置
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、船上
に、船首部から船尾部に亘って船体長さ方向に延在する
ガイド部材が設けられ、海上の海苔網をこのガイド部材
に沿って船上を通過させ、上記海苔網を酸処理する酸処
理槽が上記ガイド部材に沿って形成された海苔養殖作業
用船において、上記酸処理槽の下流側に海苔網に付着し
た酸処理液を海苔網から除去する酸処理液除去手段を設
ける一方、この酸処理液除去手段において除去された酸
処理液を酸処理液溜に回収する回収手段を設けたもので
ある。
【0006】この発明では、酸処理槽での酸処理工程に
おいて、海苔網に付着した酸処理液は、酸処理液除去手
段によって海苔網から除去されて酸処理液溜に回収され
るため、酸処理液が無駄に海中に廃棄されることを防止
することができ、酸処理液の消費量を低減することがで
きる。
【0007】ここに、海苔網養殖作業用船としては、海
苔網に付着した海苔を刈り取る刈り取り装置は備えてな
く、酸処理のみを行なうようにした船も含むものであ
る。また酸処理槽の下流側に酸処理液除去手段を設ける
とは、酸処理槽において酸処理を行なう部分の下流側に
酸処理液除去手段が設けられられていればよく、酸処理
槽の一部を利用して酸処理液除去手段を形成してもよい
し、さらに酸処理槽とは別体の部材に酸処理液除去手段
を形成したものでもよい。さらに、酸処理液溜とは、酸
処理液が溜められた部分を意味し、酸処理槽と酸処理液
タンクとの両方を含む概念である。
【0008】請求項2の発明は、上記酸処理液除去手段
は、酸処理槽の下流側に位置して海苔網がその上を通過
する受け部と、この受け部上に設置されて受け部上を通
過する海苔網上を転動するローラとを備える一方、回収
手段は、一端が上記受け部に他端が酸処理液溜に連通す
る酸処理液回収パイプを備えているものである。
【0009】この発明では、酸処理槽を通過することに
より酸処理された海苔網は、その下流の受け部を通過す
る際にローラにより押えられて酸処理液が絞り出される
ことになり、海苔網から確実に酸処理液を除去すること
ができる。
【0010】ここに、ローラが受け部上に載置されると
は、ローラと受け部とが直接接触していてもよく、ある
いはローラと受け部との間に隙間が形成されていてもよ
い。要するに、海苔網がローラと受け部との間を通過し
たときに、海苔網に付着した酸処理液が海苔網から除去
されるようになっていればよい。
【0011】請求項3の発明は、上記受け部およびロー
ラは海苔網の幅に相当する幅を有するものである。
【0012】この発明では、受け部およびローラは海苔
網の幅に相当する幅を有するため、海苔網に付着した酸
処理液を海苔網の全幅にわたって確実に除去することが
できる。
【0013】請求項4の発明は、上記受け部は酸処理槽
の下流側に形成された酸処理液溝で形成され、この酸処
理液溝には先端部が酸処理液タンクに導かれた酸処理液
回収パイプが接続されているものである。
【0014】この発明では、酸処理槽の洗浄面からの酸
処理液用の溝と海苔網から絞り出した酸処理液用の溝
(受け部)とが合体しているために、酸処理液の排出手
段が簡単な構成となる。
【0015】請求項5の発明は、上記酸処理液除去手段
は、酸処理槽の下流側に位置して海苔網がその上を通過
する受け部と、この受け部上を通過する海苔網に振動を
与える加振手段とを備える一方、回収手段は、一端が上
記受け部に他端が酸処理液溜に連通する酸処理液回収パ
イプを備えるものである。
【0016】この発明では、酸処理槽を通過することに
より酸処理された海苔網は、その下流の受け部を通過す
る際に加振手段によって振動が加えられるため、ここで
付着している酸処理液が落下することになり、海苔網か
ら確実に酸処理液を除去することができる。
【0017】請求項6の発明は、上記酸処理槽の上流端
部に、酸処理タンクから供給された酸処理液を下流側に
向かって噴射する噴射口を形成する一方、酸処理槽の下
流端部に酸処理液を回収する回収口を設け、この回収口
に酸処理タンクに連通する回収パイプを連結し、上記酸
処理液除去手段を上記回収口よりも下流側に設けたもの
である。
【0018】この発明では、酸処理液の大半は回収口か
ら酸処理タンクに回収される一方、回収口で回収されず
に海苔網に付着したままの酸処理液は酸処理液除去手段
によって除去されるため、酸処理液の回収を確実に行な
うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態を示す
側面図であり、上側に船体の後半分、下側に船体の前半
分を示し、また図2は上側に船体の後半分の図1の平面
図、下側に船体の前半分の図1の底面図を示している。
これらの図において、海苔養殖作業船1はその船体の後
部にブリッジ3を備え(ブリッジの床30)、その前側
船底部にはエンジン10が設置され、このエンジン10
によりプロペラシャフト11を介して回転駆動されるプ
ロペラ12が船尾船底に配置され、その後側には舵板1
3が配置されている。このプロペラシャフト11は保持
ブラケット15により回転可能に保持され、かつ図1仮
想線に示す位置まで上昇させることができるように構成
されている。上記舵板13も、図1仮想線に示す位置ま
で上昇させることができるように構成されている。また
船尾船底には船幅方向のスラストを生じさせる左右一対
の船尾スラスター61が設けられ、船首船底には船首ス
ラスター62が設けられている。
【0020】船首スラスター62は、船首船底部を船幅
方向に貫通する通路64中に配置されるととともに駆動
モータ65によって正逆転可能に構成され、その両出口
部上側にはそれぞれフィン63が設置され、このフィン
63は図3および図4に示すように翼型断面形状で水平
線102に対して仰角θを有するように取付けられてい
る。この仰角θは、例えば4°程度に設定すればよい。
また船尾スラスター61は、船に前進推進力を発生させ
るようにプロペラが後方に向き、あるいは旋回力を発生
させるように左右いずれかの方向に向くように方向変換
可能に構成されている。
【0021】また船上にはパイプ材からなる海苔網用ガ
イド4が設けられ、この海苔網用ガイド4の前端部には
ガイド延長部41が設けられている。このガイド延長部
41の基端部には跳ね上げ手段48が設けられ、この跳
ね上げ手段48を中心として、図1実線の状態から仮想
線の状態まで回転させてガイド延長部41を水中への没
入状態から跳ね上げることができるようにしている。ま
たガイド延長部41の基部付近には支持部42が形成さ
れ、この支持部42が船首デッキ上に当接することによ
り、浸水状態のガイド延長部41を支持するようにして
いる。図1においては、海苔を収穫した後の満載状態の
喫水面91と海苔刈り取り前の軽荷状態の喫水面92と
を示している。
【0022】上記海苔網用ガイド4は、両船側部に沿っ
て船首端から船尾端の後方まで延び、両船側部において
それぞれ支柱43によって支持されており、船首端から
ブリッジ3付近までは徐々に上昇し、ブリッジ3より後
方では徐々に下降して船尾端の後方まで延びている。ま
た海苔網用ガイド4には、パイプ材からなり上方に突出
する側面形状円弧状の突出部40が所定の間隔で複数個
形成されている。
【0023】上記海苔網用ガイド4の下側には船首部付
近に海苔刈り取り装置5が配置され、その下側船体に
は、海苔刈り取り装置5によって刈り取られた海苔を貯
留する海苔庫50が形成されている。またブリッジ3上
には酸処理槽7が設けられ、この酸処理槽7は平坦面か
らなって海苔網が近接して通過する洗浄面73と、図5
に示すようにその下流側に形成された凹部からなる処理
液溝(回収口)74と、さらにその下流側に形成された
凹部からなるとともに、海苔網9の幅に相当する幅を有
する受け部800とを備え、海苔網用ガイド4に沿って
ブリッジ3の後側まで延びている。そして洗浄面73の
上流端には船幅方向に延びる酸処理液噴射管72が設置
され、この酸処理液噴射管72には後述の酸処理液タン
ク70から図示しないポンプにより供給管を通して酸処
理液が供給され、船幅方向に所定のピッチで形成された
噴射口から洗浄面73上に酸処理液を噴射するようにし
ている。
【0024】上記処理液溝74の下面には幅方向2個所
に回収パイプ71が接続され、この回収パイプ(排出
管)71の先端部はその下方に設置された酸処理液タン
ク70に濾過部78を介して接続され、この濾過部78
を通して薬液が薬液タンク70中へ供給されるようにし
て、回収薬液中の海苔などが濾過されて薬液タンク70
中に回収されるようにしている。また受け部800中に
は海苔網の幅に相当する幅を有するローラ8が載置さ
れ、この受け部800にもその下面から回収パイプ(排
出管)79が導出され、その先端部も上記回収パイプ7
1に合流して酸処理液タンク70に接続されている。そ
してこれらによって酸処理液排出部が形成されている。
【0025】上記構成において、通常の走行時にはガイ
ド延長部41は、図1中二点鎖線で示すように船上に位
置させ、その状態で船を前進走行させる。そして養殖場
での海苔刈り取り作業時には、ガイド延長部41を跳ね
上げ手段48によって船首前方に突出させて先端部を海
面下に没入させ、船を微速で前進させつつ海面上の海苔
網に向かう。この際、図1仮想線に示すように、プロペ
ラ12および舵板13を上昇させておき、船首スラスタ
ー62および船尾スラスター61を作動させて船の微速
前進および進路調整を行なうようにする。船の進行に伴
ってガイド延長部41によって海面上の海苔網を掬い上
げ、船上を海苔網用ガイド4に沿って船尾方向に移動さ
せることになる。そしてその間に、海苔刈り取り装置5
によって海苔網に付着している海苔を刈り取り、刈り取
った海苔をその下側の海苔庫50中に落下させる。
【0026】海苔が刈り取られた海苔網9はブリッジ3
上で酸処理槽7上を通過することにより酸処理され、つ
いで受け部800中を通過する際に絞りローラ8により
押えられて酸処理液が絞り出される。すなわち、海苔網
9が受け部800上を通過する際にはその上に絞りロー
ラ8が載置され(受け部800の上面と絞りローラ8と
に挟まれ)、この絞りローラ8は海苔網9の移動により
一定位置で転動し(絞りローラ8の軸受は特に設けられ
ていないが、受け部800の下流側は高くなっているた
めに下流方向に海苔網とともに移動することはなく)、
自重により海苔網9を押え付けて酸処理液を絞り出すこ
とになる。絞り出された酸処理液は回収パイプ79およ
び71を通して酸処理液タンク70に回収される。また
海苔網9が海苔網用ガイド4上を移動する間に、突出部
40を乗り越える際に付与される振動によっても海苔網
に付着している酸処理液が振るい落される。このため多
量の酸処理液が無駄に廃棄されることを防止することが
できる。また洗浄面73からの酸処理液用の溝と海苔網
から絞り出した酸処理液用の溝(受け部)とを兼用する
構成にすると、酸処理液の排出手段を簡単な構成とする
ことができる。
【0027】なお、酸処理液排出部としては、図6に示
すような構成を採用してもよい。すなわち、洗浄面73
の下流側には凹部からなる処理液溝74が形成されてい
る点は上記同様であるが、その下流側には受け部800
は形成されず、ガイド部材4には処理液溝74に対応す
る位置およびその上流側に突出部40が形成されてい
る。
【0028】この構成では、海苔網9が突出部40を乗
り越える際に振動が付与され、これによって海苔網9に
付着した酸処理液が処理液溝74中に振るい落され、回
収パイプ71を通して回収されることになる。
【0029】また酸処理液排出部として、図7に示すよ
うな構成を採用してもよい。すなわち、洗浄面73の下
流側の処理液溝74には船幅方向両側端部に軸受板83
が設けられ、この両側の軸受板83間に一対のガイドロ
ーラ81と一対の支持ローラ82とが配置され、これら
の軸80,85の両端部がこの軸受板83によって回転
可能に保持されている。そしてこのガイドローラ81、
支持ローラ82と絞りローラ8との間に海苔網9が通過
することにより、両ローラ間で酸処理液が絞られて処理
液溝74中に落されるようにしている。なお、ガイドロ
ーラ81と支持ローラ82は、絞りローラ8が回転した
ときにガイドローラ81を乗り越えて落下しないように
その位置が設定されている。
【0030】この構成では、絞りローラ8のみならず、
ガイドローラ81および支持ローラ82も回転するため
に、海苔網9の移動抵抗が小さく、このため絞りローラ
8の重量を大きくして酸処理液の絞り出し効果を大きく
することができる。
【0031】また図3および図4に示すように、船首ス
ラスター62の通路64の出入口部上側にはフィン63
が設けられているために、船首スラスター62を駆動さ
せて側方から通路64中に水を吸引する際に、水面90
上から空気を吸い込むことを防止することができ、空気
の吸い込みによる効率の低下を防止することができる。
さらにこのフィン63は翼形断面形状に形成されている
ために、船の前進走行の際にフィン63による水の抵抗
を減少することができる。しかもこのフィン63は前方
に仰角θをもって設置されているために、船の走行の際
には船首部に揚力を生じさせ、これによっても船の推進
抵抗を減少させることができる。海苔庫50の中に海苔
を積載した状態では、船首部が水中に沈む傾向があるた
め、帰港時に特に有効である。
【0032】図8はフィン63の取付構造の他の例を示
し、フィン63の基部の船内には油圧モータ66が設置
され、その回転軸67の先端部にフィン63が固定され
ている。したがって、油圧モータ66の駆動軸より回転
軸67を回転させるとフィン63も一体に回転し、これ
によって仰角θが変化するようにしている。このように
仰角θを調整可能に構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、酸処理槽での酸処
理工程において、海苔網に付着した酸処理液は、酸処理
液除去手段によって海苔網から除去されて酸処理液溜に
回収されるため、酸処理液が無駄に海中に廃棄されるこ
とを防止することができ、酸処理液の消費量を低減する
ことができる。
【0034】請求項2の発明では、酸処理槽を通過する
ことにより酸処理された海苔網は、その下流の受け部を
通過する際にローラにより押えられて酸処理液が絞り出
されることになり、海苔網から確実に酸処理液を除去す
ることができる。
【0035】請求項3の発明では、受け部およびローラ
は海苔網の幅に相当する幅を有するため、海苔網に付着
した酸処理液を海苔網の全幅にわたって確実に除去する
ことができる。
【0036】請求項4の発明では、酸処理槽の洗浄面か
らの酸処理液用の溝と海苔網から絞り出した酸処理液用
の溝(受け部)とが合体しているために、酸処理液の排
出手段が簡単な構成となる。
【0037】請求項5の発明では、酸処理槽を通過する
ことにより酸処理された海苔網は、その下流の受け部を
通過する際に加振手段によって振動が加えられるため、
ここで付着している酸処理液が落下することになり、海
苔網から確実に酸処理液を除去することができる。
【0038】請求項6の発明では、酸処理液の大半は回
収口から酸処理タンクに回収される一方、回収口で回収
されずに海苔網に付着したままの酸処理液は酸処理液除
去手段によって除去されるため、酸処理液の回収を確実
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す側面図であり、上側
に船体の後半分、下側に船体の前半分を示している。
【図2】上側に船体の後半分の図1の平面図、下側に船
体の前半分の図1の底面図を示している。
【図3】図1の船首スラスターの拡大横断面図である。
【図4】図1の船首スラスターの拡大側面図である。
【図5】上記船の酸処理槽部分の縦断面図である。
【図6】酸処理液排出部の他の例を示す拡大縦断面図で
ある。
【図7】酸処理液排出部のさらに別の例を示す拡大縦断
面図である。
【図8】船首スラスター部の他の例を示す拡大横断面図
である。
【符号の説明】
1 海苔養殖作業船 3 ブリッジ 4 海苔網用ガイド 5 海苔刈り取り装置 7 酸処理槽 8 絞りローラ 9 海苔網 10 エンジン 11 プロペラ 40 突出部 50 海苔庫 61 船首スラスター 62 船尾スラスター 63 フィン 70 酸処理液タンク 71,79 酸処理液回収パイプ 73 洗浄面 74 処理液溝 80 受け部 81 ガイドローラ 82 支持ローラ 800 受け部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船上に、船首部から船尾部に亘って船体
    長さ方向に延在するガイド部材が設けられ、海上の海苔
    網をこのガイド部材に沿って船上を通過させ、上記海苔
    網を酸処理する酸処理槽が上記ガイド部材に沿って形成
    された海苔養殖作業用船において、上記酸処理槽の下流
    側に海苔網に付着した酸処理液を海苔網から除去する酸
    処理液除去手段を設ける一方、この酸処理液除去手段に
    おいて除去された酸処理液を酸処理液溜に回収する回収
    手段を設けたことを特徴とする海苔養殖用作業船の酸処
    理装置。
  2. 【請求項2】 上記酸処理液除去手段は、酸処理槽の下
    流側に位置して海苔網がその上を通過する受け部と、こ
    の受け部上に設置されて受け部上を通過する海苔網上を
    転動するローラとを備える一方、回収手段は、一端が上
    記受け部に他端が酸処理液溜に連通する酸処理液回収パ
    イプを備えていることを特徴とする請求項1記載の海苔
    養殖用作業船の酸処理装置。
  3. 【請求項3】 上記受け部およびローラは海苔網の幅に
    相当する幅を有することを特徴とする請求項2記載の海
    苔養殖用作業船の酸処理装置。
  4. 【請求項4】 上記受け部は酸処理槽の下流側に形成さ
    れた酸処理液溝で形成され、この酸処理液溝には先端部
    が酸処理液タンクに導かれた酸処理液回収パイプが接続
    されていることを特徴とする請求項1記載の海苔養殖用
    作業船の酸処理装置。
  5. 【請求項5】 上記酸処理液除去手段は、酸処理槽の下
    流側に位置して海苔網がその上を通過する受け部と、こ
    の受け部上を通過する海苔網に振動を与える加振手段と
    を備える一方、回収手段は、一端が上記受け部に他端が
    酸処理液溜に連通する酸処理液回収パイプを備えること
    を特徴とする請求項1記載の海苔養殖用作業船の酸処理
    装置。
  6. 【請求項6】 上記酸処理槽の上流端部に、酸処理タン
    クから供給された酸処理液を下流側に向かって噴射する
    噴射口を形成する一方、酸処理槽の下流端部に酸処理液
    を回収する回収口を設け、この回収口に酸処理タンクに
    連通する回収パイプを連結し、上記酸処理液除去手段を
    上記回収口よりも下流側に設けたことを特徴とする請求
    項1記載の海苔養殖用作業船の酸処理装置。
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