JPH0948392A - 海苔養殖用作業船などの海水取入れ装置 - Google Patents

海苔養殖用作業船などの海水取入れ装置

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JPH0948392A
JPH0948392A JP20581995A JP20581995A JPH0948392A JP H0948392 A JPH0948392 A JP H0948392A JP 20581995 A JP20581995 A JP 20581995A JP 20581995 A JP20581995 A JP 20581995A JP H0948392 A JPH0948392 A JP H0948392A
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JP
Japan
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seawater intake
branch pipe
seawater
cooling water
intake port
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JP20581995A
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English (en)
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Ginga Yamashita
銀河 山下
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 きわめて簡単な操作で迅速に海水取入れ口の
詰りを解消することができるようにする。 【解決手段】 船底に開口する主海水取入れ口81から
エンジン冷却水通路へ導かれた冷却水用配管87に冷却
水取入れポンプ101が設置され、この冷却水配管に第
1分岐管86が接続され、その先端部には切換えバルブ
840が接続され、この切換えバルブには、第2分岐管
84を介して船底に開口する補助海水取入れ口83が接
続されるとともに、第3分岐管85を介して船のデッキ
上に洗浄水を供給する放出手段89が接続され、第2分
岐管には海水取入れポンプ102が設置され、上記切換
えバルブは上記補助海水取入れ口を上記海水取入れポン
プおよび第3分岐管を介して上記放出手段に連通させる
状態と、主海水取入れ口に連通させる状態とのいずれか
に切換えられるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海上で海苔網に
より養殖した海苔を採取する海苔養殖用作業船などに適
用される海水取入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の海苔養殖用作業船とし
て、船体上部に海苔網用ガイドが取付けられ、このガイ
ドの前端部を船首より前方に突出させるとともにその前
端を海面下に水没させた状態で海苔網に向かって前進す
ることによって、海苔網を船上に導いて船上で海苔を連
続的に採取するようにしたものが知られている。すなわ
ち、海苔養殖用作業船はその船体上に海苔網用ガイドが
設けられ、このガイドは船体前部の海苔刈り取り装置の
直上およびブリッジの上側を通って船尾側へ延在されて
おり、この海苔網用ガイドに沿って酸処理槽が設けられ
ている。そしてポンプによりこの薬液タンク中の酸処理
用薬液を酸処理槽の上流端に供給するとともに、酸処理
槽の下流端から薬液を薬液タンクに回収するようにして
いる。そして船を前進させることにより海上の海苔網を
掬い上げて海苔網用ガイドに沿って船尾方向に移動させ
つつ海苔刈り取り装置によって海苔網に付着している海
苔を刈り取り、ついで酸処理槽を通過させることにより
海苔網を酸処理用薬液に浸漬させて酸処理するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような海苔養殖用
作業船では、海苔養殖場内を走行するために、船底に形
成された海水取入れ口から海水を吸引すると、海中に浮
遊している海苔屑などを吸引しやすく、このため海水取
入れ口が詰りやすいという問題がある。この詰りが生じ
たときには、従来は人が海中に潜って海水取入れ口に付
着した海苔屑などを手で取り除くなどの方法をとってい
たが、この作業は非常に手間のかかるものであった。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、きわめて簡単な操作で
迅速に海水取入れ口の詰りを解消することができるよう
にした海苔養殖用作業船などの海水取入れ装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、船外
に開口する主海水取入れ口からエンジン冷却水通路へ導
かれた冷却水用配管に冷却水取入れポンプが設置され、
この主海水取入れ口と上記冷却水取入れポンプとの間に
分岐管が接続され、この分岐管の先端部には船外に開口
する補助海水取入れ口が接続されるとともに、上記分岐
管にはこの分岐管を開閉する切換えバルブが設けられて
いるものである。
【0006】上記構成では、主海水取入れ口からの海水
の取入れ中に、海水取入れ口に海苔などが詰って十分な
冷却水の取入れができなくなると、切換えバルブを切換
えるとともに冷却水取入れポンプを停止させ、かつ補助
海水取入れ口から海水を取入れ、分岐管を通して主海水
取入れ口に海水を逆流させる。これによって主海水取入
れ口に詰った海苔などを除去し、詰りを解消することが
できる。
【0007】請求項2の発明は、上記構成において、上
記分岐管には海水取入れポンプが設置されているもので
ある。
【0008】上記構成では、切換えバルブを切換えた際
に海水取入れポンプを駆動させることによって、補助海
水取入れ口から多量の海水を取入れ、分岐管を通して主
海水取入れ口に海水を勢いよく逆流させることができ
る。これによって主海水取入れ口に詰った海苔などを確
実に除去することができる。
【0009】請求項3の発明は、上記構成において、上
記主海水取入れ口と上記冷却水取入れポンプとの間に第
1分岐管が接続され、この第1分岐管の先端部に上記切
換えバルブが接続され、この切換えバルブには、第2分
岐管を介して上記補助海水取入れ口が接続されるととも
に、第3分岐管を介して船のデッキ上に洗浄水を供給す
る放出手段が接続され、上記第2分岐管には海水取入れ
ポンプが設置され、上記切換えバルブは上記補助海水取
入れ口を上記海水取入れポンプおよび第3分岐管を介し
て上記放出手段に連通させる状態と、上記海水取入れポ
ンプおよび第1分岐管を介して主海水取入れ口に連通さ
せる状態とのいずれかに切換えるように構成されている
ものである。
【0010】上記構成では、海水取入れ口に海苔などが
詰って十分な冷却水の取入れができなくなると、切換え
バルブを切換えるとともに海水取入れポンプを駆動させ
て補助海水取入れ口から海水を取入れ、第1分岐管から
冷却水配管を通して主海水取入れ口に海水を逆流させ
る。すなわち、切換えバルブの切換えにより、海水取入
れポンプを、船のデッキ上に洗浄水を供給する作業と主
海水取入れ口に海水を逆流させる作業とに兼用させるこ
とができ、簡単な構造でありながら、デッキ上の洗浄と
主海水取入れ口に詰った海苔などの除去を確実に行なう
ことができる。
【0011】請求項4の発明は、上記構成において、エ
ンジンの冷却水通路に供給される冷却水の異常を検知す
る検知手段が設けられ、かつこの検知手段からの信号に
よって冷却水取入れポンプを停止させるとともに上記切
換えバルブを切換えて補助海水取入れ口を海水取入れポ
ンプを介して主海水取入れ口に連通させる制御手段が設
けられているものである。
【0012】上記構成では、海水取入れ口に海苔などが
詰った場合には、冷却水の供給状況を検知する検知手段
によりそれが検知され、その検知信号により切換え手段
(制御手段)が作動して自動的に切換えバルブが切換え
られるとともに冷却水取入れポンプを停止させる。これ
によって上記同様に海水取入れポンプが駆動されて補助
海水取入れ口から海水を取入れ、第1分岐管から冷却水
配管を通して主海水取入れ口に逆流させ、主海水取入れ
口の詰りを解消することになる。
【0013】請求項5の発明は、上記構成において、上
記主海水取入れ口と補助海水取入れ口とは船の右舷側と
左舷側とに振り分け配置されているものである。
【0014】上記構成では、補助海水取入れ口は主海水
取入れ口とは船の幅方向反対側に配置されているため
に、補助海水取入れ口は詰りが生じにくく、また両取入
れ口が左右に振り分け配置されているために、船の走行
時の水の抵抗が左右舷でバランスするという利点があ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2において、海苔養
殖作業船1はその船体2の後部にブリッジ3を備え(ブ
リッジの床30)、その前側にはエンジン10が設置さ
れ、このエンジン10によりプロペラシャフト110を
介して回転駆動されるプロペラ11が船尾船底に配置さ
れ、その後側には舵板12が配置されている。このプロ
ペラシャフト110は保持ブラケット112により回転
可能に保持されている。また船尾船底には船幅方向のス
ラストを生じさせる船尾スラスター61が設けられ、船
首船底には船首スラスター62が設けられている。
【0016】また船体2上には海苔網用ガイド4が設け
られ、この海苔網用ガイド4の前端部にはガイド延長部
41が設けられている。このガイド延長部41の基端部
には跳ね上げ手段40が設けられ、この跳ね上げ手段4
0を中心として、図1実線の状態から仮想線の状態まで
回転させてガイド延長部41を水中への没入状態から跳
ね上げることができるようにしている。またガイド延長
部41の基部付近には支持部42が形成され、この支持
部42が船首デッキ上に当接することにより、浸水状態
のガイド延長部41を支持するようにしている。
【0017】上記海苔網用ガイド4は、両船側部に沿っ
て船首端から船尾端の後方まで延び、両船側部において
それぞれ支柱43によって支持されており、船首端から
ブリッジ3付近までは徐々に上昇し、ブリッジ3より後
方では徐々に下降して船尾端の後方まで延びている。
【0018】上記海苔網用ガイド4の下側には船首部付
近に海苔刈り取り装置5が配置され、その下側船体には
海苔刈り取り装置5によって刈り取られた海苔を貯留す
る海苔庫50が形成されている。またブリッジ3上には
酸処理槽7が設けられ、この酸処理槽7は海苔網用ガイ
ド4に沿ってブリッジ3の後端部まで延びている。そし
てその後端部において酸処理槽7の下側であってブリッ
ジ3の後側には薬液タンク70が設置され、酸処理槽7
の下流端から薬液タンク70へ薬液回収用の回収パイプ
(流路)71が導かれている。また薬液タンク70から
薬液供給用の供給パイプ(流路)72が導出され、この
供給パイプ72の先端部は酸処理槽7の上流端へ導かれ
ている。
【0019】図3に示すように、上記エンジン10内に
は、冷却水取入れポンプ101が設置され、この冷却水
ポンプ101には船底に開口する主海水取入れ口81が
冷却水配管87を介して接続されている。この冷却水配
管87にはフィルタ105が設置されるとともに、この
主海水取入れ口81と上記冷却水取入れポンプ101と
の間に第1分岐管86が接続され、この第1分岐管86
の先端部に切換えバルブ840が接続されている。さら
にこの切換えバルブ840には第2分岐管84および第
3分岐管85が接続され、第3分岐管84には海水取入
れポンプ102およびフィルタ104が設置され、さら
に第3分岐管84の先端部は船底に開口する補助海水取
入れ口83が接続され、また第4分岐管85の先端部に
は船のデッキ上に洗浄水を供給する海水放出手段89が
接続されている。そして上記切換えバルブ840の切換
えにより補助海水取入れ口83を海水取入れポンプ10
2を介して海水放出手段89に連通される状態と、第1
分岐管86を介して主海水取入れ口81に接続する状態
のいずれかに切換えられるように構成されている。この
主海水取入れ口81は船の左舷側に配置され、補助海水
取入れ口83は船の右舷側に配置されている。なお、上
記主海水取入れ口81および補助海水取入れ口83は船
側板に開口させてもよい。
【0020】また上記主海水取入れ口81と上記冷却水
取入れポンプ101との間の冷却水配管87には第4分
岐管107が接続され、この第4分岐管107には切換
えコック88が設置され、かつ第4分岐管107の先端
部は船底に開口する予備海水取入れ口82が接続されて
いる。
【0021】またエンジン10には、エンジン温度など
冷却水の供給状況を検知する図示しない検知手段と、こ
の検知手段からの信号によって異常を知らせる警報手段
とが設けられている。さらにこの検知手段からの信号に
よって切換えバルブ840を自動的に切換える切換え手
段(制御手段)(図示せず)が設けられている。なお、
この切換え手段(制御手段)を設ける代わりに、警報手
段の警報に応じて人が手動で切換えバルブ840の切換
え操作を行なうようにしてもよい。
【0022】さらに、第2分岐管84には海水取入れポ
ンプ102が設けられていなくてもよく、船が前進する
ことによって発生する水圧によって、補助海水取入れ口
83から海水が流入して主海水取入れ口81へと分岐管
内に水流が発生するように構成してもよい。
【0023】上記構成において、通常の走行時にはガイ
ド延長部41は、図示のように船上に位置させ、その状
態で船を前進走行させる。そして養殖場での海苔刈り取
り作業時には、跳ね上げ手段40によってガイド延長部
41を船首前方に突出させて先端部を海面90下に没入
させ、船を微速で前進させつつ海面90上の海苔網に向
かう。この際、船首スラスター62および船尾スラスタ
ー61を作動させて船の進路調整を行なうようにする。
船体2の進行に伴ってガイド延長部41によって海面9
0上の海苔網を掬い上げて船上を海苔網用ガイド4に沿
って船尾方向に移動させることになる。そしてその間に
海苔刈り取り装置5によって海苔網に付着している海苔
を刈り取り、その下側の海苔庫50中に落下させる。海
苔が刈り取られた海苔網はブリッジ3上で酸処理槽7中
を通過することにより酸処理され、海苔網用ガイド4を
通って船尾後方の海面90上に戻される。
【0024】また上記のような作業中には、上記コック
88は第4分岐管107を遮断し、また切換えバルブ8
40は第2分岐管84と第3分岐管85とを連通させる
ように切換えられている。そして冷却水取入れポンプ1
01により船底に開口する主海水取入れ口81から冷却
水配管87を介して海水がエンジン10の冷却水通路に
取入れられてエンジン10の冷却がなされる。またデッ
キ上の洗浄などの作業を行なう際には、海水取入れポン
プ102を駆動させて補助海水取入れ口83から海水を
取入れ、海水放出手段89から海水をデッキ上などに放
出させる。
【0025】上記主海水取入れ口81からの海水の取入
れ中に、主海水取入れ口81に海苔などが詰って充分な
冷却水の取入れができなくなると、上記冷却水の供給状
況を検知する検知手段によりそれが検知され、その検知
信号により図示しない切換え手段(制御手段)が作動し
て、第1分岐管86と第2分岐管84とを連通させるよ
うに自動的に切換えバルブ840が切換えられるととも
に冷却水取入れポンプ101を停止させる。また切換え
手段が設けられていない場合には、検知の結果の検知信
号によって警報などが発せられ、その警報などに応じて
人が切換えバルブ840を操作して切換えを行なえばよ
い。この切換えバルブ840が切換えられると、海水取
入れポンプ102を駆動させて補助海水取入れ口83か
ら海水を取入れ、第1分岐管86から冷却水配管87を
通して主海水取入れ口81に海水を逆流させる。この
際、冷却水取入れポンプ101は停止しているために、
取入れられた海水はエンジン10側へは送られず、した
がって主海水取入れ口81から逆に海水を放出させるこ
とになり、これによって主海水取入れ口81に詰った海
苔などを除去し、詰りを解消することになる。
【0026】なお、主海水取入れ口81から取入れられ
る海水は、エンジン10を連続して冷却するために大量
に連続して取入れられるのに対し、補助海水取入れ口8
3から取入れられる量は少量であるため、および補助海
水取入れ口83は主海水取入れ口81とは船の幅方向反
対側に配置されているために、補助海水取入れ口83は
詰りが生じにくいという利点がある。また主海水取入れ
口81と補助海水取入れ口83とは船の右舷側と左舷側
とに振り分け配置されているために、船の走行時にこれ
らによって生じる水の抵抗が左右舷でバランスするとい
う利点がある。
【0027】また上記操作によっても詰りが解消せず、
主海水取入れ口81が使用できないときは、コック88
を開いて、冷却水取入れポンプ101の操作により予備
海水取入れ口82から第4分岐管107を介してエンジ
ン10に海水を取入れるようにすることもできる。
【0028】また以下のような構成とすることもでき
る。すなわち、補助海水取入れ口83から取入れた水を
主海水取入れ口81から所定時間(例えば1分間)放出
させると、主海水取入れ口81に詰った海苔などが除去
されたと判断し、第2分岐管84と第3分岐管85とを
連通させるように自動的に切換えバルブ840が切換え
られる。同時に、冷却水取入れポンプ101が駆動され
て、主海水取入れ口81から吸い込まれた海水がエンジ
ン10に送られる。ここで、主海水取入れ口81に詰っ
た海苔などの除去が不十分であると、直ちにエンジン1
0の水温が上昇するなどするために、検知手段が異常を
検知して、第1分岐管86と第2分岐管84とを連通さ
せるように自動的に切換えバルブ840が切換えられ
て、補助海水取入れ口83から取入れた水を主海水取入
れ口81から放出する作業が繰り返される。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明では、主海水取入れ口か
らの海水の取入れ中に、海水取入れ口に海苔などが詰っ
て十分な冷却水の取入れができなくなると、切換えバル
ブを切換えるとともに冷却水取入れポンプを停止させ、
かつ補助海水取入れ口から海水を取入れ、分岐管を通し
て主海水取入れ口に海水を逆流させる。これによって主
海水取入れ口に詰った海苔などを除去し、詰りを解消す
ることができる。
【0030】請求項2の発明では、切換えバルブを切換
えた際に海水取入れポンプを駆動させることによって、
補助海水取入れ口から多量の海水を取入れ、分岐管を通
して主海水取入れ口に海水を勢いよく逆流させることが
できる。これによって主海水取入れ口に詰った海苔など
を確実に除去することができる。
【0031】請求項3の発明では、海水取入れ口に海苔
などが詰って十分な冷却水の取入れができなくなると、
切換えバルブを切換えるとともに海水取入れポンプを駆
動させて補助海水取入れ口から海水を取入れ、第1分岐
管から冷却水配管を通して主海水取入れ口に海水を逆流
させる。すなわち、切換えバルブの切換えにより、海水
取入れポンプを、船のデッキ上に洗浄水を供給する作業
と主海水取入れ口に海水を逆流させる作業とに兼用させ
ることができ、簡単な構造でありながら、デッキ上の洗
浄と主海水取入れ口に詰った海苔などの除去を確実に行
なうことができる。
【0032】請求項4の発明は、上記構成において、エ
ンジンの冷却水通路に供給される冷却水の異常を検知す
る検知手段からの信号によって冷却水取入れポンプを停
止させるとともに上記切換えバルブを切換えて補助海水
取入れ口を海水取入れポンプを介して主海水取入れ口に
連通させる制御手段が設けられている。これによって海
水取入れ口に海苔などが詰った場合には、冷却水の供給
状況を検知する検知手段により検知され、その検知信号
により切換え手段(制御手段)が作動して自動的に切換
えバルブが切換えられるとともに冷却水取入れポンプを
停止させる。これによって上記同様に海水取入れポンプ
が駆動されて補助海水取入れ口から海水を取入れ、第1
分岐管から冷却水配管を通して主海水取入れ口に逆流さ
せ、主海水取入れ口の詰りを解消することになる。
【0033】請求項5の発明は、上記構成において、上
記主海水取入れ口と補助海水取入れ口とは船の右舷側と
左舷側とに振り分け配置されており、補助海水取入れ口
は主海水取入れ口とは船の幅方向反対側に配置されてい
るために、補助海水取入れ口は詰りが生じにくく、また
両取入れ口が左右に振り分け配置されているために、船
の走行時の水の抵抗が左右舷でバランスするという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施態様を示す平面図であり、上側
に船体後半分、下側に船体の前半分を示している。
【図2】図1の側面図であり、上側に船体後半分、下側
に船体の前半分を示している。
【図3】海水取入れ系統の説明図である。
【符号の説明】
1 海苔養殖作業船 2 船体 3 ブリッジ 4 海苔網用ガイド 5 海苔刈り取り装置 7 酸処理槽 10 エンジン 81 主海水取入れ口 83 補助海水取入れ口 84 第3分岐管 85 第4分岐管 86 第1分岐管 87 冷却水配管 89 海水放出手段 101 冷却水取入れポンプ 102 海水取入れポンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船外に開口する主海水取入れ口からエン
    ジン冷却水通路へ導かれた冷却水配管に冷却水取入れポ
    ンプが設置され、この主海水取入れ口と上記冷却水取入
    れポンプとの間に分岐管が接続され、この分岐管の先端
    部には船外に開口する補助海水取入れ口が接続されると
    ともに、上記分岐管にはこの分岐管を開閉する切換えバ
    ルブが設けられていることを特徴とする海苔養殖用作業
    船などの海水取入れ装置。
  2. 【請求項2】 上記分岐管には海水取入れポンプが設置
    されていることを特徴とする請求項1記載の海苔養殖用
    作業船などの海水取入れ装置。
  3. 【請求項3】 上記主海水取入れ口と上記冷却水取入れ
    ポンプとの間に第1分岐管が接続され、この第1分岐管
    の先端部に上記切換えバルブが接続され、この切換えバ
    ルブには、第2分岐管を介して上記補助海水取入れ口が
    接続されるとともに、第3分岐管を介して船のデッキ上
    に洗浄水を供給する放出手段が接続され、上記第2分岐
    管には海水取入れポンプが設置され、上記切換えバルブ
    は上記補助海水取入れ口を上記海水取入れポンプおよび
    第3分岐管を介して上記放出手段に連通させる状態と、
    上記海水取入れポンプおよび第1分岐管を介して主海水
    取入れ口に連通させる状態とのいずれかに切換えるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の海苔養殖用作業船などの海水取入れ装置。
  4. 【請求項4】 上記エンジンの冷却水通路に供給される
    冷却水の異常を検知する検知手段が設けられ、かつこの
    検知手段からの信号によって冷却水取入れポンプを停止
    させるとともに上記切換えバルブを切換えて補助海水取
    入れ口を海水取入れポンプを介して主海水取入れ口に連
    通させる制御手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1,2または3記載の海苔養殖用作業船などの海水
    取入れ装置。
  5. 【請求項5】 上記主海水取入れ口と補助海水取入れ口
    とは船の右舷側と左舷側とに振り分け配置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の海苔養
    殖用作業船などの海水取入れ装置。
JP20581995A 1995-08-11 1995-08-11 海苔養殖用作業船などの海水取入れ装置 Pending JPH0948392A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220071092A1 (en) * 2020-09-06 2022-03-10 Christopher Goul Semi-automated seaweed harvester
JP7280648B1 (ja) * 2022-12-08 2023-05-24 株式会社オーツボ 海苔箱船

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