JP3469960B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JP3469960B2 JP12047495A JP12047495A JP3469960B2 JP 3469960 B2 JP3469960 B2 JP 3469960B2 JP 12047495 A JP12047495 A JP 12047495A JP 12047495 A JP12047495 A JP 12047495A JP 3469960 B2 JP3469960 B2 JP 3469960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵時における車両と
障害物との衝突防止に寄与できる車両の操舵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両運転中における操舵の際に、他の車
両やガードレール等の障害物との衝突を防止するため、
図6に示すように、車両101から左右外側方に探査信
号を発信するセンサ102、103と、左右斜め後方に
探査信号を発信するセンサ104、105とを設け、操
舵方向において図中2点鎖線で囲まれるような危険領域
106、107、108、109に存在する衝突可能性
のある障害物を検知した場合に、その操舵を抑制するこ
とが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、車両
101が障害物を追い抜いた場合、図6において1点鎖
線Cで示すように障害物110が車両101の左右斜め
後方の危険領域108、109よりも後方に位置するま
で、操舵が抑制される。しかし、車両101が障害物1
10を追い抜いた場合、障害物110が左右斜め後方の
危険領域108、109内にあっても、速度差があるた
め衝突する可能性はない。また、車両101が壁やガー
ドレールに沿った道路を走行する場合、壁やガードレー
ルを障害物110として検知するため、壁やガードレー
ルの途切れた交差点での操舵に支障をきたしてしまう。
すなわち、車両101が障害物110を追い抜く場合、
従来の構成では必要以上の操舵抑制がなされるという問
題がある。
【0004】また、センサ102、103、104、1
05から発信する探査信号は、障害物をもれなく探査で
きるように比較的指向性の弱いものが用いられ、探査信
号の発信から障害物における反射波の受信までの時間差
により障害物までの距離を演算し、障害物が危険領域1
06、107、108、109にあるか否かを判断す
る。その判断に要する時間だけ、操舵抑制を解除するま
でに遅れを生じることになる。そのため、車両101が
障害物に追い抜かれた場合、障害物110が車両101
の左右の危険領域106、107よりも前方に位置して
も、その操舵抑制の解除遅れの時間だけ、必要以上の操
舵抑制がなされるという問題がある。
【0005】本発明は上記課題に鑑み、障害物との衝突
防止のための操舵抑制を適切なタイミングで解除できる
車両の操舵装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本件第1発明による車両
の操舵装置は、車両の外側方と斜め後方とに操舵抑制用
探査信号を発信する手段と、操舵方向における衝突可能
性のある障害物の検知により操舵を抑制する手段と、そ
の車両の外側方から斜め後方への障害物の相対移動を検
知する手段と、その相対移動の検知により操舵抑制を解
除する手段とを備えることを特徴とする。本件第1発明
において、その操舵抑制用探査信号よりも指向性の強い
操舵抑制解除用探査信号を、車両の前後に離れた位置か
ら外側方に発信し、前方側の操舵抑制解除用探査信号に
より障害物を検知していない状態で後方側の操舵抑制解
除用探査信号により障害物を検知している状態から検知
していない状態に変化した時に操舵抑制の解除信号を出
力するのが好ましい。
【0007】本件第3発明による車両の操舵装置は、車
両の外側方と斜め後方とに操舵抑制用探査信号を発信す
る手段と、操舵方向における衝突可能性のある障害物の
検知により操舵を抑制する手段と、その車両の外側方か
ら斜め前方への障害物の相対移動を検知する手段と、そ
の相対移動の検知により前記操舵抑制を解除する手段と
を備えることを特徴とするものである。本件第3発明に
おいて、その操舵抑制用探査信号よりも指向性の強い操
舵抑制解除用探査信号を、車両の前後に離れた位置から
外側方に発信し、後方側の操舵抑制解除用探査信号によ
り障害物を検知していない状態で前方側の操舵抑制解除
用探査信号により障害物を検知している状態から検知し
ていない状態に変化した時に操舵抑制の解除信号を出力
するのが好ましい。
【0008】本件第5発明による車両の操舵装置は、車
両の外側方と斜め後方とに操舵抑制用探査信号を発信す
る手段と、操舵方向における衝突可能性のある障害物の
検知により操舵を抑制する手段と、その操舵抑制用探査
信号よりも指向性の強い操舵抑制解除用探査信号を車両
の前後に離れた位置から外側方に発信する手段と、前方
側の操舵抑制解除用探査信号により障害物を検知してい
ない状態で後方側の操舵抑制解除用探査信号により障害
物を検知している状態から検知していない状態に変化し
た時に操舵抑制の解除信号を出力する手段と、後方側の
操舵抑制解除用探査信号により障害物を検知していない
状態で前方側の操舵抑制解除用探査信号により障害物を
検知している状態から検知していない状態に変化した時
に操舵抑制の解除信号を出力する手段とを備えることを
特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】本件第1発明によれば、車両
の外側方から斜め後方への障害物の相対移動の検知によ
り、車両が障害物を追い抜いたことを検知できる。その
相対移動の検知により操舵抑制を解除することで、障害
物が車両の斜め後方の危険領域よりも後方に位置する前
に操舵抑制を解除できる。これによって、車両が障害物
を追い抜く場合に、必要以上の操舵抑制をすることなく
適切なタイミングで操舵抑制を解除し、壁やカードレー
ルの途切れた交差点での操舵に支障をきたすのを防止で
きる。
【0010】本件第2発明によれば、操舵抑制解除用探
査信号を車両の前後に離れた位置から外側方に発信する
ことで、前方側の操舵抑制解除用探査信号によっては障
害物が検知されず、後方側の操舵抑制解除用探査信号に
より障害物を検知している状態から検知していない状態
に変化する時点で、車両は障害物を追い抜くことにな
る。よって、その後方側の操舵抑制解除用探査信号の発
信位置に応じて、操舵抑制の解除時点を任意に設定でき
る。さらに、その操舵抑制解除用探査信号の指向性を操
舵抑制用探査信号よりも強くすることで、その追い抜き
時点における障害物の車両に対する相対位置を正確かつ
迅速に検知できる。これにより、適切なタイミングで操
舵抑制を解除することができる。
【0011】本件第3発明によれば、車両の外側方から
斜め前方への障害物の相対移動の検知により、車両が障
害物に追い抜かれたことを検知できる。その相対移動の
検知により操舵抑制を解除することで、障害物が車両の
外側方の危険領域よりも斜め前方に位置した時点で操舵
抑制を解除できる。これにより、車両が障害物に追い抜
かれる場合に、必要以上の操舵抑制をすることなく適切
なタイミングで操舵抑制を解除できる。
【0012】本件第4発明によれば、操舵抑制解除用探
査信号を車両の前後に離れた位置から外側方に発信する
ことで、後方側の操舵抑制解除用探査信号によっては障
害物が検知されず、前方側の操舵抑制解除用探査信号に
より障害物を検知している状態から検知していない状態
に変化する時点で、車両は障害物に追い抜かれることに
なる。よって、その前方側の操舵抑制解除用探査信号の
発信位置に応じて、操舵抑制の解除時点を任意に設定で
きる。さらに、その操舵抑制解除用探査信号の指向性を
操舵抑制用探査信号よりも強くすることで、その追い抜
かれ時点における障害物の車両に対する相対位置を正確
かつ迅速に検知できる。これにより、適切なタイミング
で操舵抑制を解除することができる。
【0013】本件第5発明によれば、本件第1発明と第
3発明の双方の作用、効果を奏することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1に示すラックピニオン式電動パワース
テアリング装置1は、車両10のステアリングホイール
Hに連結される入力軸2と、この入力軸2にトルクセン
サ3を介して連結される出力軸4とを備えている。その
出力軸4はユニバーサルジョイント5を介してピニオン
6に接続され、そのピニオン6に噛み合うラック7に操
舵用車輪8が連結される。これにより、操舵トルクがス
テアリングホイールH、入力軸2、トルクセンサ3、出
力軸4、およびピニオン6を介してラック7に伝達さ
れ、そのラック7の移動により車両10の操舵がなされ
る。
【0016】その出力軸4の外周にウォームホイール1
2が嵌合され、このウォームホイール12に噛み合うウ
ォームギヤ15が操舵補助用モータ13に接続されてい
る。そのトルクセンサ3とモータ13はコントローラー
50に接続され、そのコントローラー50は、トルクセ
ンサ3により検知される操舵トルクに応じた操舵補助力
が発生するようにモータ13を駆動する。
【0017】そのコントローラー50に、車両10に取
り付けられた複数の障害物検知センサ51、52、5
3、54、55、56、57、58が接続される。それ
ら障害物検知センサは、車両10の前後中間箇所から左
右外側方に操舵抑制用探査信号を発信する左右側方検出
センサ51、52と、車両10の後端から斜め後方に操
舵抑制用探査信号を発信する左右斜め後方検出センサ5
3、54と、車両10の前端近傍から左右外側方に操舵
抑制解除用探査信号を発信する前方解除センサ55、5
6と、車両10の後端近傍から左右外側方に操舵抑制解
除用探査信号を発信する後方解除センサ57、58とか
ら構成されている。
【0018】各側方検出センサ51、52と各斜め後方
検出センサ53、54とは、例えば超音波を操舵抑制用
探査信号として発射する発信器と、その超音波の障害物
における反射波の受信器と、その受信した反射波の増幅
器とを有するものにより構成できる。そのコントローラ
ー50は、トルクセンサ3により検知される操舵トルク
から操舵方向を判断し、その超音波の発信から受信まで
の時間差から障害物までの距離を演算し、その演算した
距離と予め設定した距離とを比較することで、操舵方向
において図中2点鎖線で囲まれるような危険領域61、
62、63、64における障害物の有無を判断し、その
危険領域61、62、63、64に障害物がある場合は
衝突可能性が有ると判断し、操舵抑制信号をモータ13
に出力する。その操舵抑制信号により、例えば操舵方向
とは逆方向に操舵力を作用させるようにモータ13を駆
動することで操舵抑制を行なう。
【0019】各前方解除センサ55、56と後方解除セ
ンサ57、58とは、その操舵抑制用探査信号よりも指
向性の強い操舵抑制解除用探査信号として例えば赤外線
を発射する発信器と、その赤外線の障害物における反射
波の受信器と、その受信した反射波の増幅器とを有する
ものにより構成できる。コントローラー50は、その反
射波の有無により障害物の有無を判断する。
【0020】なお、各検出センサ51、52、53、5
4による障害物の検知可能範囲は、前記危険領域61、
62、63、64よりも広く、側方検出センサ51、5
2の検知可能範囲は前方解除センサ55、56の検知可
能範囲よりも広くされ、側方検出センサ51、52と後
方解除センサ57、58とを併せた検知可能範囲は、後
方解除センサ57、58の検知可能範囲よりも広くされ
ている。図2は、車両10による障害物の追い抜き時に
おける、各センサ51、52、53、54、55、5
6、57、58の動作タイミングチャートを示し、障害
物の検知時にH信号を、非検知時にL信号を出力する。
また、図3は、障害物によって車両10が追い抜かれる
時における、各センサ51、52、53、54、55、
56、57、58の動作タイミングチャートを示す。
【0021】上記コントローラー50による操舵抑制お
よび操舵抑制解除の手順を、図4に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0022】まず、側方検出センサ51、52および斜
め後方検出センサ53、54の何れかにより、衝突可能
性のある障害物を検知したか否かを判断する(ステップ
1)。衝突可能性のある障害物を検知したならば、操舵
抑制信号を出力することで操舵抑制を行なう(ステップ
2)。次に、車両10の外側方から斜め後方へ障害物が
相対移動したか否かにより、車両10が障害物を追い抜
いたか否かを判断する(ステップ3)。すなわち、前方
解除センサ55、56により障害物を検知しておらず、
後方解除センサ57、58により障害物を検知している
状態から図1において1点鎖線Aで示すように検知して
いない状態に変化した時に、障害物を追い抜いたと判断
し、それ以外の時には障害物を追い抜いていないと判断
する。障害物を追い抜いていないと判断した場合、車両
10の外側方から斜め前方へ障害物が相対移動したか否
かにより、車両10が障害物により追い抜かれたか否か
を判断する(ステップ4)。すなわち、後方解除センサ
57、58により障害物を検知しておらず、前方解除セ
ンサ55、56により障害物を検知している状態から図
1において1点鎖線Bで示すように検知していない状態
に変化した時に、障害物により追い抜かれたと判断し、
それ以外の時には障害物により追い抜かれていないと判
断する。障害物により追い抜かれていないと判断した場
合はステップ1に戻る。ステップ3において障害物を追
い抜いたと判断し、あるいはステップ4において障害物
により追い抜かれたと判断した場合、操舵抑制の解除信
号を出力し、操舵抑制を解除する(ステップ5)。次
に、障害物を追い抜いた後に抜き返されたか、あるい
は、障害物により追い抜かれた後に抜き返したか否かを
判断する(ステップ6)。すなわち、障害物を追い抜い
た後に後方解除センサ57、58により障害物を検知す
ることにより抜き返されたと判断し、障害物により追い
抜かれた後に前方解除センサ55、56により障害物を
検知することにより抜き返したと判断する。抜き返され
たか、あるいは、抜き返したと判断した場合、ステップ
2に戻り操舵抑制を迅速に行なう。ステップ6において
抜き返されておらず、且つ、抜き返していないと判断し
た場合、斜め後方検出センサ53、54により検知され
る障害物の有無を判断する(ステップ7)。これは、追
い抜いた障害物が斜め後方検出センサ53、54による
危険領域63、64から外れたか否かを判断するためで
ある。追い抜いた障害物が斜め後方検出センサ53、5
4による危険領域63、64から外れていない場合はス
テップ6に戻り、外れている場合にステップ1に戻るこ
とで、そのステップ1において追い抜いた障害物を衝突
可能性のある障害物と誤認するのを防止する。
【0023】図5は、ステップ3において車両10が障
害物を追い抜いたか否かを判断し、ステップ4において
車両10が障害物により追い抜かれたか否かを判断する
ための論理回路の一例を示す。すなわち、側方検出セン
サ51、52と斜め後方検出センサ53、54の出力端
子は、OR回路71の入力端子に接続される。前方解除
センサ55、56の出力端子は、第1Dフリップフロッ
プ72の入力端子とNOR回路73の入力端子とに接続
される。後方解除センサ57、58の出力端子は、その
NOR回路73と第2Dフリップフロップ74の入力端
子に接続される。そのOR回路71の出力端子は、各D
フリップフロップ72、74のクロックパルス入力端子
とAND回路75の入力端子とに接続される。各Dフリ
ップフロップ72、74の出力端子は、そのNOR回路
73の入力端子に接続される。そのNOR回路73の出
力端子はAND回路75の入力端子に接続される。この
論理回路によれば、障害物を追い抜き、あるいは、障害
物により追い抜かれたと判断すると、AND回路75の
出力がL信号からH信号に変化する。
【0024】すなわち、図2に示すタイミングチャート
より、車両10が障害物を追い抜く直前には側方検出セ
ンサ51、52がL信号を出力し、斜め後方検出センサ
53、54がH信号を出力し、前方解除センサ55、5
6はL信号を出力し、後方解除センサ57、58はH信
号を出力する。よって、OR回路71はH信号を出力
し、第1Dフリップフロップ72はL信号を出力し、第
2Dフリップフロップ74はH信号を出力し、NOR回
路73はL信号を出力し、AND回路75はL信号を出
力する。車両10が障害物を追い抜くと、後方解除セン
サ57、58の出力がH信号からL信号に変化し、第2
Dフリップフロップ74の出力がH信号からL信号に変
化し、NOR回路73の出力がL信号からH信号に変化
するので、AND回路75の出力はH信号に変化する。
【0025】また、図3に示すタイミングチャートよ
り、障害物により車両10が追い抜かれる直前には側方
検出センサ51、52がH信号を出力し、斜め後方検出
センサ53、54がL信号を出力し、前方解除センサ5
5、56はH信号を出力し、後方解除センサ57、58
はL信号を出力する。よって、OR回路71はH信号を
出力し、第1Dフリップフロップ72はH信号を出力
し、第2Dフリップフロップ74はL信号を出力し、N
OR回路73はL信号を出力し、AND回路75はL信
号を出力する。障害物が車両10を追い抜くと、前方解
除センサ55、56の出力がH信号からL信号に変化
し、第1Dフリップフロップ72の出力がH信号からL
信号に変化し、NOR回路73の出力がL信号からH信
号に変化するので、AND回路75の出力はH信号に変
化する。
【0026】上記構成によれば、前方解除センサ55、
56から発信される操舵抑制解除用探査信号によっては
障害物が検知されず、後方解除センサ57、58から発
信される操舵抑制解除用探査信号により障害物を検知し
ている状態から検知していない状態に変化する時点で、
すなわち、車両10が障害物を追い抜いた時点で、操舵
抑制を解除できる。これにより、車両10が障害物を追
い抜く場合に、その障害物が車両10の斜め後方の危険
領域63、64よりも後方に位置する前に操舵抑制を解
除することで、必要以上の操舵抑制をすることなく適切
なタイミングで操舵抑制を解除し、壁やカードレールの
途切れた交差点での操舵に支障をきたすのを防止でき
る。
【0027】また、後方解除センサ57、58から発信
される操舵抑制解除用探査信号によっては障害物が検知
されず、前方解除センサ55、56から発信される操舵
抑制解除用探査信号により障害物を検知している状態か
ら検知していない状態に変化する時点で、すなわち、車
両10が障害物により追い抜かれた時点で、操舵抑制を
解除できる。これにより、車両10が障害物により追い
抜かれる場合に、その障害物が車両10の側方の危険領
域61、62よりも前方に位置した時点で操舵抑制を解
除することで、必要以上の操舵抑制をすることなく適切
なタイミングで操舵抑制を解除し、壁やカードレールの
途切れた交差点での操舵に支障をきたすのを防止でき
る。
【0028】さらに、その操舵抑制解除用探査信号の指
向性を操舵抑制用探査信号よりも強くすることで、その
追い抜き時点および追い抜かれる時点における障害物の
車両に対する相対位置を正確かつ迅速に検知できる。こ
れにより、適切なタイミングで操舵抑制を解除すること
ができる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、各探査信号は超音波や赤外線に限定され
ず、例えばレーザ波等を用いても良い。また、操舵抑制
の仕方は特に限定されず、例えば操舵補助力を解除した
り、専用のアクチュエータにより操舵抑制力を付与する
ようにしてもよい。また、本発明が適用されるステアリ
ング装置は上記実施例のようなラックピニオン式電動パ
ワーステアリング装置に限定されず、操舵装置であれば
形式は限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の操舵装置の構成説明図
【図2】本発明の実施例の障害物検知用センサの障害物
の追い抜き時における動作タイミングチャート
【図3】本発明の実施例の障害物検知用センサの障害物
による追い抜かれ時における動作タイミングチャート
【図4】本発明の実施例の操舵装置による制御手順を示
すフローチャート
【図5】本発明の実施例の操舵装置の論理回路図
【図6】従来の問題点の説明図
【符号の説明】
10 車両 50 コントローラー 51、52 側方検出センサ 53、54 斜め後方検出センサ 55、56 前方解除センサ 57、58 後方解除センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−19274(JP,A) 特開 平4−69584(JP,A) 特開 昭62−28684(JP,A) 実開 昭63−73686(JP,U) 実開 平2−19660(JP,U) 実開 昭59−169700(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 - 6/06 B60R 21/00 628

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の外側方と斜め後方とに操舵抑制用
    探査信号を発信する手段と、操舵方向における衝突可能
    性のある障害物の検知により操舵を抑制する手段と、そ
    の車両の外側方から斜め後方への障害物の相対移動を検
    知する手段と、その相対移動の検知により操舵抑制を解
    除する手段とを備える車両の操舵装置。
  2. 【請求項2】 その操舵抑制用探査信号よりも指向性の
    強い操舵抑制解除用探査信号を、車両の前後に離れた位
    置から外側方に発信し、前方側の操舵抑制解除用探査信
    号により障害物を検知していない状態で後方側の操舵抑
    制解除用探査信号により障害物を検知している状態から
    検知していない状態に変化した時に操舵抑制の解除信号
    を出力する請求項1に記載の車両の操舵装置。
  3. 【請求項3】 車両の外側方と斜め後方とに操舵抑制用
    探査信号を発信する手段と、操舵方向における衝突可能
    性のある障害物の検知により操舵を抑制する手段と、そ
    の車両の外側方から斜め前方への障害物の相対移動を検
    知する手段と、その相対移動の検知により前記操舵抑制
    を解除する手段とを備える車両の操舵装置。
  4. 【請求項4】 その操舵抑制用探査信号よりも指向性の
    強い操舵抑制解除用探査信号を、車両の前後に離れた位
    置から外側方に発信し、後方側の操舵抑制解除用探査信
    号により障害物を検知していない状態で前方側の操舵抑
    制解除用探査信号により障害物を検知している状態から
    検知していない状態に変化した時に操舵抑制の解除信号
    を出力する請求項3に記載の車両の操舵装置。
  5. 【請求項5】 車両の外側方と斜め後方とに操舵抑制用
    探査信号を発信する手段と、操舵方向における衝突可能
    性のある障害物の検知により操舵を抑制する手段と、そ
    の操舵抑制用探査信号よりも指向性の強い操舵抑制解除
    用探査信号を車両の前後に離れた位置から外側方に発信
    する手段と、前方側の操舵抑制解除用探査信号により障
    害物を検知していない状態で後方側の操舵抑制解除用探
    査信号により障害物を検知している状態から検知してい
    ない状態に変化した時に操舵抑制の解除信号を出力する
    手段と、後方側の操舵抑制解除用探査信号により障害物
    を検知していない状態で前方側の操舵抑制解除用探査信
    号により障害物を検知している状態から検知していない
    状態に変化した時に操舵抑制の解除信号を出力する手段
    とを備える車両の操舵装置。
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