JPH0763846A - 車両の障害物検知装置 - Google Patents

車両の障害物検知装置

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JPH0763846A
JPH0763846A JP5216717A JP21671793A JPH0763846A JP H0763846 A JPH0763846 A JP H0763846A JP 5216717 A JP5216717 A JP 5216717A JP 21671793 A JP21671793 A JP 21671793A JP H0763846 A JPH0763846 A JP H0763846A
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obstacle
vehicle
sensor
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JP5216717A
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English (en)
Inventor
Ichiro Kitayama
一郎 北山
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
Kenichi Okuda
憲一 奥田
Hideki Nishitake
秀樹 西竹
Kazunori Isomoto
和典 礒本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 自車両1に備えられた第一ないし第四のセン
サ3、4、5、6のうち、いずれかのセンサによって他
車両2が検出されたときに、自車両1と他車両2との距
離を算出し、この算出された距離に基づいて第一ないし
第四のセンサ3、4、5、6の出力波の広がり角を広げ
て、それぞれの検出領域を部分的に重ね合わせる。 【効果】 障害物の検知精度の向上を図るとともに、装
置全体にかかるエネルギー効率の向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば超音波センサ等
により車両周囲の障害物の有無を検知する車両の障害物
検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の車庫入れあるいは縦列
駐車等において、自車両が車両周囲の障害物に接触する
虞がある場合、このような接触を未然に防ぐ装置とし
て、例えば超音波センサにより車両周囲の障害物の有無
を検知するとともに、障害物までの距離を測定する車両
の障害物検知装置がある。このような車両の障害物検知
装置を用いることで、自車両と障害物との接触等を回避
することができる。
【0003】ところが、一般に、超音波パルスは所定の
広がり角を有して送信されるので、超音波センサから遠
くなるにつれて検知可能領域の幅が広がる。このため、
超音波センサから近くでは、自車両と障害物との距離お
よび位置、即ち相対位置関係をほぼ正確に把握すること
ができるが、超音波センサから遠くなるにつれて自車両
と障害物との相対位置関係を正確に把握することが困難
となる。これにより、障害物を事前に精度良く検知する
ことができず、自車両と障害物との接触等の事態を回避
することができない虞がある。
【0004】そこで、例えば特開平3−27048号公
報には、複数の超音波センサが、別々の方向を検知し、
且つ互いの検知可能領域が一部重なるように配設された
車両の障害物検知装置が開示されている。この障害物検
知装置では、超音波パルスの重なり部分で障害物を検出
することで、障害物を検出した各超音波センサから障害
物までの距離が測定され、この測定距離と各超音波セン
サの検出方向とから自車両と障害物との相対位置関係を
正確に把握するようになっている。これによって、自車
両と障害物との接触等を確実に回避することができ、車
両走行における安全性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の構成
の車両の障害物検知装置では、車庫入れあるいは縦列駐
車等における車両周囲の障害物、即ち近距離の障害物を
検出するようになっているので、超音波センサの出力は
少なくて済むが、例えば道路走行中に後方から接近して
くる他車両のように遠距離の障害物を検知するには、超
音波センサの出力を上げて超音波パルスをより遠くに送
信する必要がある。
【0006】このことにより、近距離から遠距離までの
障害物を同一精度で検知するためには、遠距離の障害物
を検出し得る出力で超音波センサを作動させる必要があ
り、このため、近距離の障害物を検出する場合と遠距離
の障害物を検出する場合とにかかわらず、超音波センサ
の出力を高レベルで保持しなければならない。それ故、
超音波センサの出力エネルギーが増大し、車両の障害物
検知装置全体のエネルギー効率の低下を招くという問題
が生じる。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、近距離から遠距離までの障害物
と自車両との相対位置を正確に把握できるとともに、装
置全体のエネルギー効率を向上させるような車両の障害
物検知装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両の障
害物検知装置は、所定の広がり角で検知媒体の出力波を
送信するとともに、この出力波の反射波を受信し、上記
の反射波により車両周囲の障害物の有無を検出する障害
物検出手段が複数個備えられた車両の障害物検知装置に
おいて、上記出力波の広がり角を調節する広がり角調節
手段と、上記の各障害物検出手段のうちどの障害物検出
手段によっても障害物が検出されないときには、それぞ
れの出力波の広がり角が小さくなるように、また、各障
害物検出手段のうち少なくとも一つの障害物検出手段に
より障害物が検出されたときには、それぞれの出力波の
広がり角が上記障害物検出手段による障害物の検出可能
範囲内で大きくなるように、且つそれぞれの出力波の一
部分が重なるように、上記広がり角調節手段を制御する
制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の車両の障害物検知装
置は、それぞれが異なる検知領域を有する障害物検出手
段が複数個備えられた車両の障害物検知装置において、
上記の各障害物検出手段のうちどの障害物検出手段によ
っても障害物が検出されないときには、上記複数個の障
害物検出手段のうち一部の障害物検出手段が作動するよ
うに、また、作動中の障害物検出手段の少なくとも一つ
の障害物検出手段により障害物が検出されたときには、
残りの障害物検出手段が全て作動するように各障害物検
出手段を制御する制御手段が設けられていることを特徴
としている。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、制御手段は、どの障
害物検出手段よっても障害物が検出されないとき、即ち
自車両から障害物までの距離が十分に遠いときには、出
力波の広がり角が小さくなるように広がり角調節手段を
制御することで、障害物の検出可能距離を長くしてい
る。これにより、遠くの障害物の有無を効率的に検知す
ることができる。
【0011】また、上記制御手段は、上記の障害物検出
手段のうち少なくとも一つの障害物検出手段により障害
物が検出されたとき、即ち障害物と自車との距離が近く
なったときには、出力波の広がり角を障害物検出手段に
よる障害物の検出可能範囲内で大きくし、且つそれぞれ
の出力波の一部分が重なるように広がり角調節手段を制
御している。これによって、自車両から障害物までの距
離および方向が、別々の障害物検出手段により検出する
ことができ、これらの検出された距離と方向から自車両
と障害物との相対位置関係を正確に把握することができ
る。
【0012】さらに、出力波の広がり角によって検知可
能距離を調節することができるので、障害物検出手段の
出力エネルギーを一定にして近距離から遠距離までの障
害物を検知することができる。これによって、装置全体
のエネルギー効率を向上させることができる。
【0013】また、請求項2の構成によれば、制御手段
は、複数個備えられた障害物検出手段のうち、どの障害
物検出手段によっても障害物が検出されないとき、即ち
障害物と自車両との距離が十分に遠いときには、一部の
障害物検出手段により障害物を検出するようにし、ま
た、上記の作動中の障害物検出手段のうち、少なくとも
一つの障害物検出手段により障害物が検出されたとき、
即ち障害物と自車両との距離が近くなったときには、残
りの障害物検出手段を作動させる。これによって、障害
物の自車両からの距離に応じて作動させる障害物検出手
段の数が制御されるので、効率良く障害物検出手段を作
動させることができ、装置全体のエネルギー効率の向上
を図ることができる。また、近距離では、複数の障害物
検出手段により障害物を検出しているので、自車両から
障害物までの距離等を正確に把握することができる。
【0014】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図7
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0015】本実施例に係る車両の障害物検知装置は、
図2に示すように、障害物検出手段としての第一のセン
サ3、第二のセンサ4、第三のセンサ5、第四のセンサ
6、上記の各センサへの信号の入出力を行う送信回路7
…、増幅回路8…、検波回路9…、上記各回路を制御す
る制御手段としてのシステム制御部10、上記の各セン
サからの出力波の広がり角を調節する広がり角調節手段
としてのモータアクチュエータ11…から構成されてい
る。
【0016】上記の第一のセンサ3、第二のセンサ4、
第三のセンサ5、第四のセンサ6(以下、これら全ての
センサを示すときは各センサと称する)は、例えば、超
音波を検知媒体とする超音波センサからなり、上記の送
信回路7からの信号により媒体出力波としての超音波パ
ルスを送信するとともに、障害物に当たって反射してく
る反射波を受信部で受信するものであり、この受信信号
を上記の増幅回路8で増幅し、検波回路9によって受信
信号がノイズか障害物かを判定して、その信号をシステ
ム制御部10に入力するようになっている。
【0017】また、これら各センサは、図1(a)に示
すように、例えば自車両1の進行方向に対して、自車両
1の右後方端部側から進行方向に向かって第一のセンサ
3、第二のセンサ4、第三のセンサ5、第四のセンサ6
と順に設けられており、自車両1の右後方側の障害物を
検出するようになっている。
【0018】上記の各センサの超音波パルスは、別々の
方向に送信され、それぞれの障害物検出可能領域(以
下、検出領域と称する)を形成している。これら検出領
域は、第一のセンサ3に対しては検出領域A、第二のセ
ンサ4に対しては検出領域B、第三のセンサ5に対して
は検出領域C、第四のセンサ6に対しては検出領域Dと
なる。尚、上記の各検出領域は、上記の検波回路9にお
いて、増幅回路8に受信された反射波のうち、その信号
強度が所定のしきい値を越えたとされる場合の超音波パ
ルスの到達領域を示すものである。
【0019】また、上記の各センサは、図3に示すよう
に、超音波パルスを送信するとともに、その反射波を受
信する送受信素子12を2つ備えたものであり、これら
送受信素子12・12を並列に接続することにより、一
つのセンサとして機能するように構成されている。
【0020】上記の送受信素子12・12は、それぞれ
同一の出力で超音波パルスを送信しており、モータアク
チュエータ11(図2)に連動された支持軸13により
接続されることによって、図示しないモータの回転に連
動して送受信素子12・12が上記支持軸13を中心に
相対的に回転するようになっている。但し、上記のモー
タの回転と送受信素子12・12の相対回転とは連動し
ており、それぞれの回転角は等しくなるよう設定されて
いる。また、上記のモータは回転角θ=0からθ=θL
まで回転するものとする。但し、θL >0である。
【0021】また、上記の第一のセンサ3を例にとる
と、上記の各送受信素子12・12の相対回転角θがθ
=0の場合、図4(a)に示すように、送受信素子12
・12の各送受信面が同一平面となり、同一方向に超音
波パルスが送信され、その検出可能距離はTL 、検出領
域はAとなる。また、各送受信素子12・12の相対回
転角θがθ=θi の場合、図4(b)に示すように、送
受信素子12・12の各送受信面が相対回転角θi の方
向にそれぞれ向いており、それぞれの方向に超音波パル
スが送信され、その検出可能距離はTi 、検出領域は
A’となる。即ち、各送受信素子12・12の相対回転
角θ=0のとき、超音波パルスの出力角は小さくなり、
検出可能距離TL は大きくなる。また、各送受信素子1
2・12の相対回転角θ=θi のとき、超音波パルスの
出力角は上記の送受信素子12・12の相対回転角θ=
0のときよりも大きくなり、検出可能距離Ti は上記の
検出可能距離TL よりも小さくなる。
【0022】また、図5に、モータの回転角θと検出可
能距離との関係を示す。これによれば、モータの回転角
θは、検出可能距離、即ち自車両から障害物までの距離
が短くなるにつれ、大きくなるようになっている。
【0023】ここで、上記第一のセンサ3を用いて障害
物の検出距離と送受信素子12・12の相対回転角との
関係について、図6を参照しながら以下に説明する。
尚、本説明において使用する障害物検出用センサは、図
1に示す第一のセンサ3とする。
【0024】まず、図6(a)に示すように、障害物と
しての他車両2’が自車両1’に対して遠くに存在する
場合、上記の第一のセンサ3の送受信素子12・12の
相対回転角θ=0として、検出領域を最大検出可能距離
を有するAとする。
【0025】次に、図6(b)に示すように、他車両
2’が自車両1’に対して近くに存在する場合、送受信
素子12・12の相対回転角θ=θi (θi >0)と
し、検出領域をA’とする。
【0026】また、図2におけるシステム制御部10
は、各センサからの検出信号に基づいて自車両1から障
害物までの距離を算出し、この算出された距離と、図示
しない車速センサおよび舵角センサにより検出された車
速および舵角とに基づいてモータアクチュエータ11を
駆動させ、送受信素子12・12の相対回転角を制御す
るようになっている。
【0027】即ち、各センサは、通常、送受信素子12
・12の相対回転角をθ=0にして、最大検知可能距離
を保持するように制御され、この状態で障害物を検出し
たときに、送受信素子12・12の相対回転角θを変更
するように制御される。
【0028】尚、上記システム制御部10により検知さ
れた自車両1と障害物との相対位置関係を示す検知信号
は、主制御部に入力され、例えば表示装置等により運転
者等に対して示すようになっている。
【0029】ここで、上記システム制御部10による障
害物検出動作について、図7のフローチャートに基づい
て、以下に説明する。
【0030】始めに、各センサにより障害物が検出され
ないときには、検出可能距離が最大となるように、即ち
送受信素子12・12の相対回転角がθ=0となるよう
にモータアクチュエータ11を制御し、図1(a)に示
すように、各センサによる検出領域A、B、C、Dを形
成する。
【0031】次いで、上記の状態で、各センサのうち何
れか一つのセンサが障害物としての他車両2を検出した
ときには(S1)、このセンサによる検出信号に基づい
て、自車両1から他車両2までの距離を算出し(S
2)、この算出された距離と、車速および舵角とに基づ
いて、他車両2の検出可能な範囲で、送受信素子12・
12の相対回転角θ=θi (θi >0)となるように、
且つそれぞれの検出領域が一部分重なるようにモータア
クチュエータ11を作動させる(S3)。この時のモー
タアクチュータ11により各センサは、図1(b)に示
すように、検出領域A’、B’、C’、D’を形成し、
さらに上記の検出領域A’、B’の重なり領域E、検出
領域B’、C’の重なり領域F、検出領域C’、D’の
重なり領域Gを形成する。そして、各検出領域におい
て、他車両2を検出する。
【0032】以上のことから、例えば自車両1が走行し
ているとき、後方からの接近車、即ち他車両2をできる
たけ遠くから検出することができ、そして、一度検出さ
れれば、上記の重なり部分の領域E、F、Gのうち何れ
かで上記の他車両2を検出することができる。これによ
り、少なくとも2個のセンサにより他車両2の距離と方
向を検出することができるので、自車両1と他車両2と
の相対位置関係を正確に把握することができる。
【0033】また、各センサの送受信素子12・12
は、同一出力で超音波パルスを送信し、それぞれの相対
回転角、即ち出力波の広がり角によって障害物の検出可
能距離を調節することができるので、超音波センサの出
力エネルギーを一定にして近距離から遠距離までの障害
物を検知することができる。これによって、装置全体に
のエネルギー効率を向上させることができる。
【0034】尚、本実施例では、各センサの取付け個数
を4個としているが、これに限定されることなく、例え
ば取付け個数を増やすことも可能である。この場合、取
付け個数に比例して障害物の検知精度が向上させること
ができる。
【0035】また、本実施例では、各センサにおいて、
それぞれ送受信素子を2個備えているが、これに限定さ
れることなく、各センサの出力波の広がり角を調節でき
れば良いので、2個以上であれば良く、各送受信素子の
個数に比例して、障害物までの検出可能距離が長くな
り、より遠くの障害物を検出することができる。
【0036】また、超音波センサを通常OFF状態に
し、例えば道路走行中における進路変更の際に、方向指
示器に連動させて超音波センサをON状態にしても良
い。この場合、超音波センサを常に作動させずに、後方
あるいは周囲の安全を確認するときのみに超音波センサ
を作動させることができるので、超音波センサにかかる
エネルギーを節約することができ、車両の障害物検知装
置全体のエネルギー効率の向上を図ることができる。
【0037】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図8ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、前記実施例1と同一の機能を有する部材に
は、同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0038】本実施例に係る車両の障害物検知装置は、
図9に示すように、障害物検出手段としての第一のセン
サ23、第二のセンサ24、第三のセンサ25、第四の
センサ26、上記の各センサへの信号の入出力を行う送
信回路7…、増幅回路8…、検波回路9…、上記各回路
を制御する制御手段としてのシステム制御部27から構
成されている。
【0039】上記の第一のセンサ23、第二のセンサ2
4、第三のセンサ25、第四のセンサ26(以下、これ
ら全てのセンサを示すときは各センサと称する)は、例
えば超音波センサからなり、上記の送信回路7からの信
号により出力波としての超音波パルスを送信するととも
に、障害物に当たって反射してくる反射波を受信部で受
信するものであり、この検出信号を上記の増幅回路8、
検波回路9を介してシステム制御部27に入力するよう
になっている。
【0040】また、これら各センサは、図8(a)に示
すように、例えば自車両1の進行方向に対して、自車両
1の右後方端部側から進行方向に向かって第一のセンサ
23、第二のセンサ24、第三のセンサ25、第四のセ
ンサ26と順に設けられており、自車両21の右後方側
の障害物を検出するようになっている。
【0041】上記の超音波パルスは、図8(b)に示す
ように、別々の方向に送信され、それぞれのセンサによ
る障害物検出可能領域(以下、検出領域と称する)を形
成している。これら検出領域は、第一のセンサ23に対
しては検出領域H、第二のセンサ24に対しては検出領
域I、第三のセンサ25に対しては検出領域J、第四の
センサ26に対しては検出領域Kとなる。尚、上記の各
検出可能領域は、上記の検波回路9において、受信部に
受信された反射波のうち、その信号強度が所定のしきい
値を越える場合の領域を示すものである。
【0042】また、上記各センサは、これら各センサの
うちどのセンサによっても障害物が検出されないときに
は、図8(a)に示すように、例えば第一のセンサ23
のみが作動するように、そして、この第一のセンサ23
により障害物が検出されれば、図8(b)に示すよう
に、この検出信号に基づいて残りの第二のセンサ24な
いし第四のセンサ26の全てのセンサが作動するように
上記システム制御部27により制御されている。
【0043】尚、上記システム制御部27により検知さ
れた自車両21と他車両22との相対位置関係を示す検
知信号は、主制御部に入力され、例えば表示装置等によ
り運転者等に対して示すようになっている。
【0044】ここで、上記システム制御部27による障
害物検出動作について、図10のフローチャートに基づ
いて、以下に説明する。
【0045】まず、各センサのうち、どのセンサによっ
ても障害物が検出されるないときには、図8(a)に示
すように、検出領域Hを形成する第一のセンサ23のみ
を作動させる(S11)。その後、この第一のセンサ2
3により障害物としての他車両22が検出されれば(S
12)、図8(b)に示すように、上記第一のセンサ2
3に加えて、検出領域Iを有する第二のセンサ24、検
出領域Jを有する第三のセンサ25、検出領域Kを有す
る第四のセンサ26を作動させる(S13)。
【0046】以上のことから、各センサのうち、どのセ
ンサによっても障害物が検出されないときには、第一の
センサ23のみを作動させ、この第一のセンサ23によ
り障害物が検出されたときに、残りの第二のセンサ24
ないし第四のセンサ26を作動させることによって、セ
ンサを必要最小限で作動させることができる。これによ
って、センサを効率良く作動させることができるので、
各センサにかかるエネルギーを節約することができ、車
両の障害物検知装置全体のエネルギー効率を向上させる
ことができる。
【0047】また、一度検知された他車両22は、第一
のセンサ23に加えて、第二のセンサ24ないし第四の
センサ26によっても検出されるので、自車両21から
他車両22までの距離等を正確に把握することができ
る。
【0048】尚、本実施例では、4個のセンサを用いて
障害物の検出を行っているが、これに限定されることな
く、例えば5個以上のセンサを用いても良い。この場
合、検知精度を向上させることができる。
【0049】また、本実施例では、障害物が検出される
まで、1個のセンサのみを作動させているが、これに限
定されることなく、2個以上のセンサを作動させても良
い。また、本実施例では、各センサに超音波センサを使
用しているが、これに限定されることなく、例えばレー
ザビームを照射するレーザセンサを用いてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明の車両の障害物検知装置
は、以上のように、障害物検出手段から送信される検知
媒体の出力波の広がり角を調節する広がり角調節手段
と、何れの障害物検出手段によっても障害物が検出され
ないときには、それぞれの出力波の広がり角が小さくな
るように、また、少なくとも一つの障害物検出手段によ
り障害物が検出されたときには、それぞれの出力波の広
がり角が上記障害物検出手段による障害物の検出可能範
囲内で大きくなるように、且つそれぞれの出力波の一部
分が重なるように、上記広がり角調節手段を制御する制
御手段とが設けられている構成である。
【0051】これにより、近距離での自車両と障害物と
の相対位置関係を正確に把握することができ、同一エネ
ルギーにより遠距離から近距離までの障害物を検知する
ことができる。
【0052】この結果、遠距離から近距離までの障害物
の検知精度を一定に保持することができるとともに、装
置全体のエネルギー効率を向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0053】また、請求項2の発明の車両の障害物検知
装置は、以上のように、どの障害物検出手段によっても
障害物が検出されないときには、上記複数個の障害物検
出手段のうち一部が作動するように、また、作動中の障
害物検出手段のうち少なくとも一つの障害物検出手段に
より障害物が検出されたときには、残りの障害物検出手
段が全て作動するように制御する制御手段が設けられて
いる構成である。
【0054】これにより、センサを効率良く作動させる
ことができるので、センサにかかるエネルギーを節約す
ることができ、装置全体のエネルギー効率を向上させる
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、同図
(a)は、車両に備えられた障害物検知装置が障害物を
検知する前の媒体の出力状態を示し、同図(b)は、車
両に備えられた障害物検知装置が障害物を検知したとき
の媒体の出力状態を示す説明図である。
【図2】上記の障害物検知装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】上記の障害物検知装置に備えられた超音波セン
サを示す斜視図である。
【図4】上記超音波センサの送受信素子の相対角に基づ
いて変化する検出領域を示すものであって、同図(a)
は、障害物検出前の検出領域を示し、同図(b)は、障
害物検出時の検出領域を示す説明図である。
【図5】上記超音波センサの送受信素子を駆動するモー
タの回転角と、検出可能距離との関係を示すグラフであ
る。
【図6】上記超音波センサの検出領域の変化を示すもの
であって、同図(a)は、自車と障害物との距離が大き
いときの検出領域を示し、同図(b)は、自車と障害物
との距離が小さいときの検出領域を示す説明図である。
【図7】図1に示した障害物検知装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の他の実施例を示すものであって、同図
(a)は、車両に備えられた障害物検知装置が障害物を
検知する前の媒体の出力状態を示し、同図(b)は、車
両に備えられた障害物検知装置が障害物を検知したとき
の媒体の出力状態を示す説明図である。
【図9】上記の障害物検知装置の構成を示すブロック図
である。
【図10】上記の障害物検知装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 自車両(車両) 2 他車両(障害物) 3 第一のセンサ(障害物検出手段) 4 第二のセンサ(障害物検出手段) 5 第三のセンサ(障害物検出手段) 6 第四のセンサ(障害物検出手段) 10 システム制御部(制御手段) 11 モータアクチュエータ(広がり角調節手段) 12 送受信素子 21 自車両(車両) 22 他車両(障害物) 23 第一のセンサ(障害物検出手段) 24 第二のセンサ(障害物検出手段) 25 第三のセンサ(障害物検出手段) 26 第四のセンサ(障害物検出手段) 27 システム制御部(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 西竹 秀樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 礒本 和典 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の広がり角で検知媒体の出力波を送信
    するとともに、この出力波の反射波を受信し、上記の反
    射波により車両周囲の障害物の有無を検出する障害物検
    出手段が複数個備えられた車両の障害物検知装置におい
    て、 上記出力波の広がり角を調節する広がり角調節手段と、 上記の各障害物検出手段のうちどの障害物検出手段によ
    っても障害物が検出されないときには、それぞれの出力
    波の広がり角が小さくなるように、また、各障害物検出
    手段のうち少なくとも一つの障害物検出手段により障害
    物が検出されたときには、それぞれの出力波の広がり角
    が上記障害物検出手段による障害物の検出可能範囲内で
    大きくなるように、且つそれぞれの出力波の一部分が重
    なるように、上記広がり角調節手段を制御する制御手段
    とが設けられていることを特徴とする車両の障害物検知
    装置。
  2. 【請求項2】それぞれが異なる検出領域を有する障害物
    検出手段が複数個備えられた車両の障害物検知装置にお
    いて、 上記の各障害物検出手段のうちどの障害物検出手段によ
    っても障害物が検出されないときには、上記複数個の障
    害物検出手段のうち一部の障害物検出手段が作動するよ
    うに、また、作動中の障害物検出手段の少なくとも一つ
    の障害物検出手段により障害物が検出されたときには、
    残りの障害物検出手段が全て作動するように各障害物検
    出手段を制御する制御手段が設けられていることを特徴
    とする車両の障害物検知装置。
JP5216717A 1993-08-31 1993-08-31 車両の障害物検知装置 Pending JPH0763846A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11304910A (ja) * 1998-04-16 1999-11-05 Mazda Motor Corp 車両用障害物検出装置及び障害物検出用トランスデューサの配置方法
JP2007198800A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Matsushita Electric Works Ltd 物体検知装置
JP2009280092A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Mitsubishi Electric Corp 駐車支援装置

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