JP3469212B2 - 半導体記憶素子 - Google Patents

半導体記憶素子

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JP3469212B2
JP3469212B2 JP2001093834A JP2001093834A JP3469212B2 JP 3469212 B2 JP3469212 B2 JP 3469212B2 JP 2001093834 A JP2001093834 A JP 2001093834A JP 2001093834 A JP2001093834 A JP 2001093834A JP 3469212 B2 JP3469212 B2 JP 3469212B2
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竜二 大場
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶素子に
関し、特に電荷を蓄積することによって電源を切断して
も情報を保持することができる不揮発性半導体記憶素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気的消去及び書き込みが可能な
メモリ(以下不揮発性メモリと記す)は、電荷を蓄積す
ることによって電源を切断しても情報を保持することが
できる特徴を持ち、磁気ディスクのような駆動部品が無
く小型かつ軽量であるため、携帯情報機器などの記憶媒
体として、低電圧駆動化と大容量化の開発がすすめられ
ている。
【0003】図19に、このような不揮発性メモリセル
の断面図を示す。
【0004】この不揮発性メモリセルは、p型シリコン
基板1、このシリコン基板1上に形成されたシリコン酸
化膜からなる第1のトンネル絶縁層2(厚さ2nm)、
この第1のトンネル絶縁層2上に形成された真性多結晶
シリコン層3(厚さ5nm)、この多結晶シリコン層3
上に形成されたシリコン酸化膜からなる第2のトンネル
絶縁層4(厚さ2nm)、この第2のトンネル絶縁層4
上に形成されたn型多結晶シリコンからなる浮遊電極
5(厚さ100nm)、この浮遊電極5上に形成された
酸化シリコンからなる制御絶縁層6(厚さ10nm)、
この制御絶縁層6上に形成されたn型多結晶シリコン
からなる制御電極7(500nm)、シリコン基板1中
の第1のトンネル絶縁層2直下に位置するチャネル領域
10、このチャネル領域10が間に挟まれるようにシリ
コン基板1中に対向して配置されたn型シリコンから
なるソース領域8及びn型シリコンからなるドレイン
領域9とを具備している。
【0005】この構造のうちシリコン基板1側のソース
領域8、ドレイン領域9及びこれらに挟まれたチャネル
領域10は、nチャネル電界効果トランジスタとして機
能する。
【0006】また、第1のトンネル絶縁層2及び第2の
トンネル絶縁層3に挟まれた多結晶シリコン層3は、ク
ーロンブロッケード条件を満たす微結晶で形成されてお
り、シリコン基板1表面と浮遊電極5との間でトンネル
により電子或いは正孔等の電荷が入出可能となってい
る。クーロンブロッケード条件とは電子或いは正孔一個
の充電エネルギーが熱揺らぎよりも大きいことである。
【0007】浮遊電極5は、第2のトンネル絶縁層4、
制御絶縁層6により電気的に絶縁された電気的浮遊領域
となっており、電荷を蓄積可能となっている。
【0008】この不揮発性メモリの書き込み方法は、シ
リコン基板1及び制御電極7間に10V程度の電圧を印
加したとき、電荷として例えば電子(反転層のキャリア
電子)が量子力学的トンネル現象によってソース領域8
から、第1のトンネル絶縁層2、多結晶シリコン層3及
び第2のトンネル絶縁層4からなる積層構造を抜けて浮
遊電極5中に引き込まれることによって行なわれる。
【0009】また、読み出し方法は、ソース領域8及び
ドレイン領域9間とソース領域8及び制御電極7間に電
圧を印加すると、浮遊電極5に電子が注入されて負に帯
電している状態と、電子が注入されていない状態で、ソ
ース領域8からドレイン領域9間に流れる電流値が違う
状態を検出することによって1、0を判定している。
【0010】また、消去方法は、ソース領域8及び浮遊
電極5間に10V程度電圧を印加して浮遊電極5中の電
子をドレイン領域9に量子力学的トンネル現象により引
き抜くことによって行う。
【0011】このような不揮発性メモリでは、浮遊電極
5中に蓄積された電荷が電源を切断した後も抜け出さな
いようにすることが重要である。
【0012】一方、これまで半導体微細化技術の進歩に
より、半導体集積回路の高集積化が図られてきており、
このような不揮発性メモリも例外ではない。半導体素子
の微細化により前記電界効果トランジスタ部もチャネル
領域10の長さ、第1のトンネル絶縁層2の厚さ、ソー
ス領域8及びドレイン領域9の接合深さ等が縮小化され
てきている。
【0013】図19に記載した不揮発性メモリでは、第
1のトンネル絶縁層2、シリコン微粒子層3及び第2の
トンネル絶縁層4の積層構造によるクーロンブロッケー
ド効果を利用して、第1のトンネル絶縁層2の厚さを3
nm程度に薄くしても、電源を切断した後に電子の抜け
をある程度防ぐことができ、素子の微細化を実現でき
る。
【0014】しかしながらこのような不揮発性メモリで
も、長時間放置すると電荷が抜けてしまい、まだまだ実
用化には十分に長い保持時間を実現できていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の不揮発性メモリでは、実用化に耐えうる十分に長い保
持時間を実現できていない。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、電界効果トランジスタのチャネル領域上に、第1
のトンネル絶縁膜、微粒子層及び第2のトンネル絶縁膜
からなる積層構造を形成し、このクーロンブロッケード
効果を利用した不揮発性メモリにおいて、第1のトンネ
ル絶縁層を3nm程度に薄くしても、長時間電荷の抜け
を防ぐことにより、実用化に耐える十分に長い保持時間
を実現する半導体記憶素子を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、半導体層と、前記半導体層中に形成され
たソース領域及びドレイン領域と、前記ソース領域及び
ドレイン領域間に形成されたチャネル領域と、前記チャ
ネル領域上に形成され、量子力学的に電子が直接トンネ
ルすることが可能な第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上
に形成され、電子1個の充電エネルギーが熱揺らぎより
も大きい条件を満たす導電性微粒子を具備する導電性微
粒子層と、前記導電性微粒子層上に形成され、量子力学
的に電子が直接トンネルすることが可能な第2の絶縁層
と、前記第2の絶縁層上に形成された電荷蓄積部と、前
記電荷蓄積部上に形成された制御電極とを具備し、前記
電荷蓄積部における情報電荷となる電子が注入されるエ
ネルギーレベルが、前記チャネル領域或いは前記制御電
極における伝導体端のエネルギーレベルよりも低く、
記第1の絶縁層と、前記導電性微粒子と、前記第2の絶
縁層と前記電荷蓄積部とが膜厚方向に対して、チャネル
面に垂直に重なるよう設計されていることを特徴とする
半導体記憶素子を提供する。
【0018】また、本発明は、半導体層と、前記半導体
層中に形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域及びドレイン領域間に形成されたチャネル領
域と、前記チャネル領域上に形成され、量子力学的に正
孔が直接トンネルすることが可能な第1の絶縁層と、前
記第1の絶縁層上に形成され、電子1個の充電エネルギ
ーが熱揺らぎよりも大きい条件を満たす導電性微粒子を
具備する導電性微粒子層と、前記導電性微粒子層上に形
成され、量子力学的に正孔が直接トンネルすることが可
能な第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上に形成された電
荷蓄積部と、前記電荷蓄積部上に形成された制御電極と
を具備し、前記電荷蓄積部における情報電荷となる正孔
が注入されるエネルギーレベルが、前記チャネル領域或
いは前記制御電極における伝導体端のエネルギーレベル
よりも高く、 前記第1の絶縁層と、前記導電性微粒子
と、前記第2の絶縁層と前記電荷蓄積部とが膜厚方向に
対して、チャネル面に垂直に重なるよう設計されている
とを特徴とする半導体記憶素子を提供する。
【0019】また、本発明は、半導体層と、前記半導体
層中に形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域及びドレイン領域間に形成されたチャネル領
域と、前記チャネル領域上に形成され、量子力学的に電
荷が直接トンネルすることが可能な第1の絶縁層と、前
記第1の絶縁層上に形成され、電荷一個の充電エネルギ
ーが熱揺らぎよりも大きい条件を満たす導電性微粒子を
具備する導電性微粒子層と、前記導電性微粒子層上に形
成され、量子力学的に電荷が直接トンネルすることが可
能な第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上に形成され、
原子間結合の欠陥によるトラップ準位からなる電荷蓄積
部と、前記電荷蓄積部上に形成された制御電極とを具備
することを特徴とする半導体記憶素子を提供する。
【0020】このとき、前記原子間結合の欠陥が窒化シ
リコン膜中又はその界面に存在することが好ましい。
【0021】また、前記トラップ準位の面密度が、2.
5×1011cm−2以上であることが好ましい。
【0022】また、前記電荷部が、粒径15nm以下の
電荷蓄積微粒子であり、前記導電性微粒子と前記電荷蓄
積微粒子とが膜厚方向に重なっていることが好ましい。
【0023】また、前記電荷蓄積微粒子の粒径が0.5
nm以上10nm以下であることが好ましい。
【0024】本発明によると、チャネル領域或いは制御
電極における伝導帯端或いは価電子帯端のエネルギーレ
ベルが、電荷蓄積部における情報電荷が注入されるエネ
ルギーレベルに対してバリアとなるように形成すること
によって、電荷が電荷蓄積部からチャネル領域或いは制
御電極に抜けないようにでき、電源切断後においても長
時間の電荷保持が可能となる。ここで電荷蓄積部におけ
る情報電荷が注入されるエネルギーレベルに対してバリ
アとなるようにとは、電荷が電子の場合電荷蓄積部にお
ける電子が注入されるエネルギーレベルがチャネル領域
或いは制御電極における伝導帯端よりも低くなることを
いい、電荷が正孔の場合電荷蓄積部における正孔が注入
されるエネルギーレベルがチャネル領域或いは制御電極
における価電子帯端よりも高くなることをいう。
【0025】したがって記憶保持(低電圧状態或いは電
源切断状態)での充放電経路上の導電性微粒子のクーロ
ンブロッケード効果によるエネルギー障壁が実効的に、
より高くなるため保持特性が良好となる。
【0026】なお、電荷が直接トンネル可能な第1のト
ンネル絶縁層或いは第2のトンネル絶縁層としては、シ
リコン酸化膜等を挙げることができる。この他には、絶
縁層の障壁高さW(eV)と厚さd(nm)との関係
が、W/d>0.9の関係を満たす場合には、その絶縁
層は直接トンネル可能となる。
【0027】また、書き込み或いは消去は直接トンネル
領域にある第1及び第2のトンネル絶縁層を経由してい
るために十分に速い。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。
【0029】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態1
に係る不揮発性半導体記憶素子の断面図である。
【0030】この不揮発性半導体記憶素子は、p型シリ
コンからなる半導体層11と、この半導体層11中に形
成されたn型シリコンからなるソース領域18及びド
レイン領域19と、このソース領域18及びドレイン領
域19間に形成されたチャネル領域20と、このチャネ
ル領域20上に形成された第1のトンネル絶縁層12
(厚さ2nm)と、この第1のトンネル絶縁層12上に
形成された導電性粒子層13(厚さ5nm)と、この導
電性微粒子層13上に形成された第2のトンネル絶縁層
14(厚さ2nm)と、この第2のトンネル絶縁層14
上に形成された電荷蓄積部15(厚さ20nm)と、こ
の電荷蓄積部15上に形成された制御絶縁層16(厚さ
10nm)と、この制御絶縁層上に形成された制御電極
17(厚さ500nm)とを具備した構造となってい
る。
【0031】第1のトンネル絶縁層12の材料として
は、酸化シリコンや窒化シリコン等が挙げられる。そし
て量子力学的に電子がトンネル可能となる厚さで形成さ
れる。また、導電性微粒子層13の材料としては、真性
多結晶シリコンが挙げられる。
【0032】また、第2のトンネル絶縁層4の材料とし
ては、酸化シリコンや窒化シリコン等が挙げられる。そ
して量子力学的に電子がトンネル可能となる厚さで形成
される。
【0033】また、電荷蓄積部15の材料としては、p
型ゲルマニウムが挙げられる。また、制御酸化膜16
の材料としては、酸化シリコンや窒化シリコンが挙げら
れる。また、制御電極17の材料としては、n型多結
晶シリコンが挙げられる。
【0034】このような記憶素子では、電荷蓄積部15
がp型ゲルマニウムで形成され、チャネル領域20がシ
リコンで形成されている。したがって真空レベルから見
て電荷蓄積部15(p型ゲルマニウム)の価電子帯端の
エネルギーレベルは、チャネル領域20(シリコン)の
伝導帯端のエネルギーレベルよりも低くなっている。こ
のように構成することで、この記憶素子では、電荷蓄積
部15に蓄積された電子がチャネル領域20に抜け難く
なり保持時間が著しく長くなる。
【0035】また、電荷蓄積部15ではp型ゲルマニ
ウムを採用しているが、p型ドーパント濃度の薄いもの
を用いてもかまわない。ゲルマニウムの他に、n型Ga
As等、電子供給源であるチャネル領域20の伝導帯端
よりも真空レベルから見てエネルギー的に低い位置に電
子が注入される半導体であればよい。
【0036】この実施形態では、電子は電荷蓄積部15
からチャネル領域20へ放出される例を示した。しかし
ながら電子が電荷蓄積部15から制御電極17へ放出す
るようにしても良い。この場合は、真空レベルから見て
電荷蓄積部15(p型ゲルマニウム)の価電子帯端のエ
ネルギーレベルは、制御電極17(シリコン)の伝導帯
端のエネルギーレベルよりも低くなっていれば同様の効
果が得られる。
【0037】また、電荷として正孔を用いる場合は、電
荷蓄積部15の情報電荷である正孔が注入されるエネル
ギーレベルが、チャネル領域20或いは制御電極17に
おける価電子帯端のエネルギーレベルよりも高くなるよ
うに材料を選択すればよい。こうすることによって正孔
に対してエネルギー障壁となり保持時間が長くなる。こ
の場合、半導体基板としては正孔をキャリアとする電界
効果トランジスタとすれば良い。
【0038】次に、図2(a)(b)(c)を用いて図
1に示した不揮発性半導体記憶素子の製造方法について
説明する。
【0039】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0040】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間のドラ
イ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シリ
コンからなる第2のトンネル絶縁層14を堆積する。こ
のドライ酸化によってアモルファスシリコン薄膜は厚さ
5nmになる。
【0041】次に、窒素雰囲気中で900℃の高温アニ
ールを行うと、アモルファスシリコン層はナノメートル
サイズの多結晶シリコン微粒子からなる導電性微粒子層
13が形成される(図2(a))。
【0042】次に、ボロンをドーピングしながらCVD
法によって、p型ゲルマニウムからなる電荷蓄積部15
を形成する。レジストパターンをマスクとして用い第1
のトンネル絶縁層12、導電性微粒子層13、第2のト
ンネル絶縁層14及び電荷蓄積部15からなる積層構造
部をエッチングする(図2(b))。
【0043】次に、この積層構造部上にLPCVD(L
ow Pressure Chemical Vapo
r Deposition)法によって、酸化シリコン
からなる制御絶縁層16を形成する。さらにこの制御絶
縁層16上にCVD法によって、n型多結晶シリコン
からなる制御電極17を形成する。
【0044】次に、リンをドーズ量1×1015cm
−2、入射エネルギー15KeVでイオン注入し、10
00℃、10秒の高速アニールを経てn型シリコンか
らなるソース領域18及びドレイン領域19を形成す
る。最後に、層間絶縁層、メタル配線工程などを経て不
揮発性半導体記憶素子が完成する(図2(c))。
【0045】このようにして形成された不揮発性半導体
記憶素子において、図3に示すように、電荷蓄積部とし
て微結晶半導体からなる電荷蓄積微粒子21を形成して
もよい。図2(c)と同一符号で表している部分は同一
構成である。電荷蓄積微粒子21の直径は0.5nm以
上15nm以下程度であれば良い。好ましくは0.5n
m以上10nm以下であれば良い。また、この電荷蓄積
微粒子21は複数個規則正しく並んでいても、単一のも
のでもかまわない。電荷蓄積部が電荷蓄積微粒子21に
よって形成されることで、導電性微粒子層13と電荷蓄
積微粒子21との間でクーロンブロッケード効果による
エネルギーバリアーが生じより保持時間が長くすること
ができる。また、電荷蓄積微粒子21と導電性微粒子と
は膜厚方向に重なるように形成されるほうが保持時間を
長くするためには良い。
【0046】(実施形態2)次に、図4(a)(b)
(c)を用いて、図1で示した不揮発性半導体記憶素子
の別の製造方法を説明する。
【0047】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0048】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間のドラ
イ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シリ
コンからなる第2のトンネル絶縁層14を堆積する。こ
のドライ酸化によってアモルファスシリコン薄膜は厚さ
5nmになる。
【0049】次に、窒素雰囲気中で900℃の高温アニ
ールを行うと、アモルファスシリコン層はナノメートル
サイズの多結晶シリコン微粒子からなる導電性微粒子層
13が形成される(図4(a))。
【0050】次に、スパッタ法によって、タングステン
からなる電荷蓄積部35(厚さ50nm)を形成する。
レジストパターンをマスクとして用い第1のトンネル絶
縁層12、導電性微粒子層13、第2のトンネル絶縁層
14及び電荷蓄積部35からなる積層構造部をエッチン
グする(図4(b))。
【0051】次に、この積層構造部上にLPCVD(L
ow Pressure Chemical Vapo
r Deposition)法によって、酸化シリコン
からなる制御絶縁層16を形成する。さらにこの制御絶
縁層16上にCVD法によって、n型多結晶シリコン
からなる制御電極17を形成する。
【0052】次に、リンをドーズ量1×1015cm
−2、入射エネルギー15KeVでイオン注入し、10
00℃、10秒の高速アニールを経てn型シリコンか
らなるソース領域18及びドレイン領域19を形成す
る。最後に、層間絶縁層、メタル配線工程などを経て不
揮発性半導体記憶素子が完成する(図4(c))。
【0053】この実施形態では、電荷蓄積部35の材料
としてタングステンを用いたが、アルミニウムや銅等他
の金属を用いても良い。またタングステンシリサイド等
を用いても良い。このように電子供給源であるチャネル
領域20(シリコン)或いは制御電極17(シリコン)
の伝導帯端よりも、真空レベルから見てエネルギー的に
低い位置にフェルミ準位がある金属等であれば何でもか
まわない。また電荷として正孔を用いる場合電荷供給源
であるチャネル領域20或いは制御電極17の価電子帯
端よりも、真空レベルから見てエネルギー的に高い位置
にフェルミ準位がある金属等であればなんでもかまわな
い。
【0054】このようにして形成された不揮発性半導体
記憶素子において、図5に示すように、電荷蓄積部とし
て微結晶シリコン等からなる電荷蓄積微粒子31を形成
してもよい。図4(c)と同一符号で表している部分は
同一構成である。電荷蓄積微粒子31の直径は0.5n
m以上15nm以下程度であれば良い。好ましくは0.
5nm以上10nm以下であれば良い。また、この電荷
蓄積微粒子31は複数個規則正しく並んでいても、単一
のものでもかまわない。電荷蓄積部が電荷蓄積微粒子3
1によって形成されることで、導電性微粒子層13と電
荷蓄積微粒子31との間でクーロンブロッケード効果に
よるエネルギーバリアーが生じより保持時間を長くする
ことができる。また、電荷蓄積微粒子31と導電性微粒
子とは膜厚方向に重なるように形成されるほうが保持時
間を長くするためには良い。
【0055】(実施形態3)次に、図6(a)(b)
(c)を用いて、図1で示した不揮発性半導体記憶素子
の別の製造方法を説明する。
【0056】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0057】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間のドラ
イ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シリ
コンからなる第2のトンネル絶縁層14を堆積する。こ
のドライ酸化によってアモルファスシリコン薄膜は厚さ
5nmになる。
【0058】次に、窒素雰囲気中で900℃の高温アニ
ールを行うと、アモルファスシリコン層はナノメートル
サイズの多結晶シリコン微粒子からなる導電性微粒子層
13が形成される(図6(a))。
【0059】次に、LPCVD法によって、窒化シリコ
ンからなる電荷蓄積部45(厚さ20nm)を形成する
(図6(b))。この窒化シリコン膜45は、界面或い
は内部に真空レベルから見てエネルギー的に低い電子補
足準位(電荷として正孔の場合は高い正孔補足準位)を
有しており電荷蓄積部として機能する。
【0060】次に、レジストパターンをマスクとして用
い第1のトンネル絶縁層12、導電性微粒子層13、第
2のトンネル絶縁層14及び電荷蓄積部45からなる積
層構造部をエッチングする。
【0061】次に、この積層構造部上にLPCVD(L
ow Pressure Chemical Vapo
r Deposition)法によって、酸化シリコン
からなる制御絶縁層16を形成する。さらにこの制御絶
縁層16上にCVD法によって、n型多結晶シリコン
からなる制御電極17を形成する。
【0062】次に、リンをドーズ量1×1015cm
−2、入射エネルギー15KeVでイオン注入し、10
00℃、10秒の高速アニールを経てn型シリコンか
らなるソース領域18及びドレイン領域19を形成す
る。最後に、層間絶縁層、メタル配線工程などを経て不
揮発性半導体記憶素子が完成する(図6(c))。
【0063】このようにして形成された不揮発性半導体
記憶素子において、図7に示すように、電荷蓄積部とし
て窒化シリコン等からなる電荷蓄積微粒子41を形成し
てもよい。図6(c)と同一符号で表している部分は同
一構成である。電荷蓄積微粒子41の直径は0.5nm
以上15nm以下程度であれば良い。好ましくは0.5
nm以上10nm以下であれば良い。また、この電荷蓄
積微粒子41は複数個規則正しく並んでいても、単一の
ものでもかまわない。電荷蓄積部が電荷蓄積微粒子41
によって形成されることで、導電性微粒子層13と電荷
蓄積微粒子41との間でクーロンブロッケード効果によ
るエネルギーバリアーが生じより保持時間を長くするこ
とができる。また、電荷蓄積微粒子41と導電性微粒子
とは膜厚方向に重なるように形成されるほうが保持時間
を長くするためには良い。
【0064】(実施形態4)次に、図8(a)(b)
(c)を用いて、図1で示した不揮発性半導体記憶素子
の別の製造方法を説明する。
【0065】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0066】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ8nm)を堆積する。次に、700℃、4時間のドラ
イ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シリ
コン層59(厚さ6nm)を形成する。このドライ酸化
によってアモルファスシリコン薄膜は厚さ5nmにな
る。
【0067】次に、窒素雰囲気中で900℃の高温アニ
ールを行うと、アモルファスシリコン層はナノメートル
サイズの多結晶シリコン微粒子からなる導電性微粒子層
13が形成される(図7(a))。
【0068】次に、低加速イオンインプランテーション
(4KeV程度の加速電圧)によって、酸化シリコン層
59中にアルゴンをドーズ量1×1015cm−2注入
する。この低加速イオンインプランテーション工程によ
って、酸化シリコン層59中に電荷蓄積部となるダング
リングボンドによる多数の欠陥準位55が形成される。
この欠陥準位55は酸化シリコン層59の表面から深さ
4nmの位置になるように加速電圧を調整することで、
欠陥準位55と多結晶シリコン微粒子からなる導電性微
粒子層13との間の酸化シリコンの厚さは2nmとな
り、第2のトンネル絶縁層14になる。一方欠陥準位5
5よりも上にある酸化シリコンの厚さは4nmとなり、
制御絶縁層16となる(図8(b))。
【0069】次に、レジストパターンをマスクとして用
い第1のトンネル絶縁層12、導電性微粒子層13、第
2のトンネル絶縁層14及び電荷蓄積部55からなる積
層構造部をエッチングする。次に、CVD法によって、
型多結晶シリコンからなる制御電極17を形成す
る。
【0070】次に、リンをドーズ量1×1015cm
−2、入射エネルギー15KeVでイオン注入し、10
00℃、10秒の高速アニールを経てn型シリコンか
らなるソース領域18及びドレイン領域19を形成す
る。最後に、層間絶縁層、メタル配線工程などを経て不
揮発性半導体記憶素子が完成する(図8(c))。
【0071】このようにして形成された半導体記憶素子
は、欠陥準位55が、電子供給源であるチャネル領域2
0(シリコン)或いは制御電極17(シリコン)の伝導
帯端よりも、真空レベルから見てエネルギー的に低い欠
陥準位55を電荷蓄積部として用いることで保持時間を
長くすることが可能となる。また電荷として正孔を用い
る場合電荷供給源であるチャネル領域20或いは制御電
極17の価電子帯端よりも、真空レベルから見てエネル
ギー的に高い欠陥準位55として用いることで同様の効
果を期待できる。
【0072】この実施形態では欠陥準位55を、アルゴ
ンをインプラして形成したが、欠陥準位ができれば他の
元素をインプラしてもよい。
【0073】(実施形態5)次に、図9(a)(b)
(c)を用いて、図1で示した不揮発性半導体記憶素子
の別の製造方法を説明する。
【0074】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0075】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ8nm)を堆積する。次に、700℃、120分のド
ライ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シ
リコン層66(厚さ4nm)を形成する。このドライ酸
化によってアモルファスシリコン薄膜は厚さ6nmにな
る。
【0076】次に、NH雰囲気中で900℃、4KP
aで50分間、アンモニア熱処理を行うと、アモルファ
スシリコン層はナノメートルサイズの多結晶シリコン微
粒子からなる導電性微粒子層13が形成されると共に、
酸化シリコン層66と導電性微粒子層13との界面に窒
素が3パーセント(原子パーセント)程度添加される。
これにより1013cm−2程度の欠陥準位65が形成
される(図9(a))。
【0077】次に、さらに熱酸化して、表面の酸化シリ
コン層の膜厚を6nm程度にすると、欠陥準位65下の
酸化シリコン層は2nmとなり第2のトンネル絶縁層1
4となる。そして欠陥準位65上の酸化シリコン層は4
nmとなり制御絶縁層16となる(図9(b))。
【0078】次に、レジストパターンをマスクとして用
い第1のトンネル絶縁層12、導電性微粒子層13、第
2のトンネル絶縁層14及び電荷蓄積部65からなる積
層構造部をエッチングする。次に、CVD法によって、
型多結晶シリコンからなる制御電極17を形成す
る。
【0079】次に、リンをドーズ量1×1015cm
−2、入射エネルギー15KeVでイオン注入し、10
00℃、10秒の高速アニールを経てn型シリコンか
らなるソース領域18及びドレイン領域19を形成す
る。最後に、層間絶縁層、メタル配線工程などを経て不
揮発性半導体記憶素子が完成する(図9(c))。
【0080】このようにして形成された半導体記憶素子
は、欠陥準位65が、電子供給源であるチャネル領域2
0(シリコン)或いは制御電極17(シリコン)の伝導
帯端よりも、真空レベルから見てエネルギー的に低い欠
陥準位65を電荷蓄積部として用いることで保持時間を
長くすることが可能となる。また電荷として正孔を用い
る場合電荷供給源であるチャネル領域20或いは制御電
極17の価電子帯端よりも、真空レベルから見てエネル
ギー的に高い欠陥準位65として用いることで同様の効
果を期待できる。
【0081】この実施形態では窒素を、アンモニア処理
により導入しているが、NOやNO等の気体雰囲気中
でも窒素を導入することができる。
【0082】(実施形態6)次に、図10(a)(b)
(c)を用いて、図1で示した不揮発性半導体記憶素子
の別の製造方法を説明する。
【0083】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0084】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間のドラ
イ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シリ
コン層(厚さ2nm)を堆積して、第2のトンネル絶縁
層14を形成する。このドライ酸化によってアモルファ
スシリコン薄膜の厚さは5nmとなる。
【0085】次に、窒素雰囲気中で900℃の高温アニ
ールを行うと、アモルファスシリコン層はナノメートル
サイズの多結晶シリコン微粒子からなる導電性微粒子層
13が形成される(図10(a))。
【0086】次に、EB(電子ビーム)照射によって、
第2のトンネル絶縁層14表面に欠陥準位75を形成す
る(図10(b))。この欠陥準位75は電荷蓄積部と
なる。
【0087】次に、欠陥準位75が導入された第2のト
ンネル絶縁層14上に、LPCVD法によって、厚さ1
0nmの酸化シリコンからなる制御絶縁層16を形成す
る。次にCVDにより、厚さ200nmのn型多結晶
シリコンからなる制御電極17を形成する。次に、レジ
ストパターンをマスクとして用い積層構造部をエッチン
グし、リンをドーズ量1×1015cm−2、入射エネ
ルギー15KeVでイオン注入し、1000℃、10秒
の高速アニールを経てn型シリコンからなるソース領
域18及びドレイン領域19を形成する。最後に、層間
絶縁層、メタル配線工程などを経て不揮発性半導体記憶
素子が完成する(図10(c))。
【0088】このようにして形成された半導体記憶素子
は、欠陥準位75が、電子供給源であるチャネル領域2
0(シリコン)或いは制御電極17(シリコン)の伝導
帯端よりも、真空レベルから見てエネルギー的に低い欠
陥準位75を電荷蓄積部として用いることで保持時間を
長くすることが可能となる。また電荷として正孔を用い
る場合電荷供給源であるチャネル領域20或いは制御電
極17の価電子帯端よりも、真空レベルから見てエネル
ギー的に高い欠陥準位75として用いることで同様の効
果を期待できる。
【0089】この実施形態では第2のトンネル絶縁層1
4表面に欠陥を形成する方法として、電子ビーム照射を
用いたが、SH(硫酸+過酸化水素水)処理等のウエッ
ト処理で表面を荒らす方法やアンモニア雰囲気での窒化
添加で最表面の窒素濃度を上げる等のドライ処理による
方法でも良い。
【0090】(実施形態7)次に、図11(a)(b)
(c)を用いて、図1で示した不揮発性半導体記憶素子
の別の製造方法を説明する。
【0091】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0092】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜(厚
さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間のドラ
イ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜上に酸化シリ
コン層(厚さ2nm)を堆積して、第2のトンネル絶縁
層14を形成する。このドライ酸化によってアモルファ
スシリコン薄膜は厚さ5nmとなる。
【0093】次に、窒素雰囲気中で900℃の高温アニ
ールを行うと、アモルファスシリコン層はナノメートル
サイズの多結晶シリコン微粒子からなる導電性微粒子層
13が形成される。そしてさらに第2のトンネル絶縁層
14上にCVD法でアモルファスシリコン層89を厚さ
2nm堆積する(図11(a))。
【0094】次に、700℃、120分間のドライ酸化
により、アモルファスシリコン層89を全て酸化して制
御絶縁層16を形成する。このとき温度700℃では酸
化時の原子流動が非常に小さいため、第2のトンネル絶
縁層14上のアモルファスシリコンと酸化シリコンの界
面にダングリングボンドによる欠陥準位85が形成され
る(図11(b))。この時の欠陥準位85の密度は酸
化条件で調節可能である。この第2のトンネル絶縁層1
4表面の欠陥準位85は電荷蓄積部となる。
【0095】次に、制御絶縁層16上に、CVDによ
り、厚さ200nmのn型多結晶シリコンからなる制
御電極17を形成する。次に、レジストパターンをマス
クとして用い積層構造部をエッチングし、リンをドーズ
量1×1015cm−2、入射エネルギー15KeVで
イオン注入し、1000℃、10秒の高速アニールを経
てn型シリコンからなるソース領域18及びドレイン
領域19を形成する。最後に、層間絶縁層、メタル配線
工程などを経て不揮発性半導体記憶素子が完成する(図
11(c))。
【0096】このようにして形成された半導体記憶素子
は、欠陥準位85が、電子供給源であるチャネル領域2
0(シリコン)或いは制御電極17(シリコン)の伝導
帯端よりも、真空レベルから見てエネルギー的に低い欠
陥準位85を電荷蓄積部として用いることで保持時間を
長くすることが可能となる。また電荷として正孔を用い
る場合電荷供給源であるチャネル領域20或いは制御電
極17の価電子帯端よりも、真空レベルから見てエネル
ギー的に高い欠陥準位85として用いることで同様の効
果を期待できる。
【0097】(実施形態8)次に、図12(a)(b)
(c)を用いて、本発明の別の不揮発性半導体記憶素子
について説明する。この不揮発性半導体記憶素子は、図
1で示した不揮発性半導体記憶素子の電荷蓄積部が導電
性微粒子によって構成されたものである。
【0098】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0099】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜99
(厚さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間の
ドライ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜99上に
酸化シリコン層(厚さ2nm)を堆積して、第2のトン
ネル絶縁層14を形成する。このドライ酸化によってア
モルファスシリコン薄膜99の厚さは5nmとなる。
【0100】次に、第2のトンネル絶縁層14上に、ボ
ロンをドーピングしながらCVDすることにより粒径1
5nm程度のp型Ge微粒子95を形成する(図12
(a))。
【0101】次に、温度700℃の乾燥酸化雰囲気中
で、アモルファスシリコン薄膜99を酸化しきるように
酸化時間を調整し、p型Ge微粒子95の直下は酸化し
きらずシリコンの微結晶93が形成される。この微結晶
93はクーロンブロッケード条件を具備する導電性微粒
子となる(図12(b))。このように自己整合的に、
シリコンからなる導電性微粒子93上にゲルマニウムか
らなる電荷蓄積微粒子95を形成することが可能とな
る。このときの酸化では、ゲルマニウム微粒子95の酸
化レートは、この表面に生じるストレスにより、通常の
酸化レートよりも遅くなる。
【0102】次に、LPCVD法によって、厚さ10n
mの酸化シリコンからなる制御絶縁層16を形成する。
次にCVDにより、厚さ200nmのn型多結晶シリ
コンからなる制御電極17を形成する。次に、レジスト
パターンをマスクとして用い積層構造部をエッチング
し、リンをドーズ量1×1015cm−2、入射エネル
ギー15KeVでイオン注入し、1000℃、10秒の
高速アニールを経てn型シリコンからなるソース領域
18及びドレイン領域19を形成する。最後に、層間絶
縁層、メタル配線工程などを経て不揮発性半導体記憶素
子が完成する(図12(c))。
【0103】このようにして形成された半導体記憶素子
は、電荷蓄積部にp型Ge微粒子を用い、電子供給源で
あるチャネル領域20(シリコン)或いは制御電極17
(シリコン)の伝導帯端よりも、真空レベルから見てエ
ネルギー的に低い所に情報電子が注入されるので保持時
間を長くすることが可能となる。また電荷として正孔を
用いる場合電荷供給源であるチャネル領域20或いは制
御電極17の価電子帯端よりも、真空レベルから見てエ
ネルギー的に高いので同様の効果を期待できる。電荷蓄
積部95にGe微粒子を用いているが、上記条件を満た
すならば他の材料を用いても良い。
【0104】また、複数のGe/Si二重ドット構造が
位置的にランダムに存在しているが、単一のGe/Si
二重ドット構造のものや、位置的に規則的に並んでいる
ものでもかまわない。
【0105】本実施形態のように電荷蓄積部が電荷蓄積
微粒子からなり、電荷蓄積微粒子と導電性微粒子とが自
己整合的に重なっているので、保持時間がより長くな
る。 (実施形態9)次に、図13(a)(b)(c)を用い
て、本発明の別の不揮発性半導体記憶素子について説明
する。この不揮発性半導体記憶素子は、図1で示した不
揮発性半導体記憶素子の電荷蓄積部が導電性微粒子によ
って構成されたものである。
【0106】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0107】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜10
9(厚さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間
のドライ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜109
上に酸化シリコン層(厚さ2nm)を堆積して、第2の
トンネル絶縁層14を形成する。このドライ酸化によっ
てアモルファスシリコン109の厚さは5nmとなる。
【0108】次に、第2のトンネル絶縁層14上に、ス
パッタ法により粒径15nm程度の金(Au)微粒子1
05を形成する(図13(a))。
【0109】次に、温度700℃の乾燥酸化雰囲気中
で、アモルファスシリコン薄膜109を酸化しきるよう
に酸化時間を調整し、金微粒子105の直下は酸化しき
らずシリコンの微結晶103が形成される。この微結晶
103はクーロンブロッケード条件を具備する導電性微
粒子となる(図13(b))。このように自己整合的
に、シリコンからなる導電性微粒子103上に金からな
る電荷蓄積微粒子105を形成することが可能となる。
荷電蓄積微粒子105の材料としては、金のように酸化
し難い金属であることが望ましい。
【0110】次に、LPCVD法によって、厚さ10n
mの酸化シリコンからなる制御絶縁層16を形成する。
次にCVDにより、厚さ200nmのn型多結晶シリ
コンからなる制御電極17を形成する。次に、レジスト
パターンをマスクとして用い積層構造部をエッチング
し、リンをドーズ量1×1015cm−2、入射エネル
ギー15KeVでイオン注入し、1000℃、10秒の
高速アニールを経てn型シリコンからなるソース領域
18及びドレイン領域19を形成する。最後に、層間絶
縁層、メタル配線工程などを経て不揮発性半導体記憶素
子が完成する(図13(c))。
【0111】このようにして形成された半導体記憶素子
は、電荷蓄積部105に金微粒子を用い、電子供給源で
あるチャネル領域20(シリコン)或いは制御電極17
(シリコン)の伝導帯端よりも、真空レベルから見てエ
ネルギー的に低いので保持時間を長くすることが可能と
なる。また電荷として正孔を用いる場合電荷供給源であ
るチャネル領域20或いは制御電極17の価電子帯端よ
りも、真空レベルから見てエネルギー的に高いので同様
の効果を期待できる。電荷蓄積部105に金微粒子を用
いているが、上記条件を満たすならば他の材料を用いて
も良い。また、金のように酸化され難い金属であること
が望ましい。
【0112】また、酸化されやすい金属微粒子の場合で
も、図14に示すように、選択RIEによって金属微粒
子真下以外の第2のトンネル絶縁層14及びアモルファ
スシリコン層をエッチングする方法を用いれば問題な
い。
【0113】また、複数の金/Si二重ドット構造が位
置的にランダムに存在しているが、単一の金/Si二重
ドット構造のものや、位置的に規則的に並んでいるもの
でもかまわない。
【0114】本実施形態のように電荷蓄積部が電荷蓄積
微粒子からなり、電荷蓄積微粒子と導電性微粒子とが自
己整合的に重なっているので、保持時間をより長くする
ことができる。 (実施形態10)次に、図15(a)(b)(c)を用
いて、本発明の別の不揮発性半導体記憶素子について説
明する。この不揮発性半導体記憶素子は、図1で示した
不揮発性半導体記憶素子の電荷蓄積部が導電性微粒子に
よって構成されたものである。
【0115】先ず、p型シリコン基板11を用意する。
次に、STI(Shallow Trench Iso
lation)法などを用いて、素子分離を施した後、
1000℃以上の高温熱酸化を行い、シリコン基板11
上に酸化シリコンからなる第1のトンネル絶縁層12を
形成する。
【0116】次に、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により、第1の
トンネル絶縁層12上にアモルファスシリコン薄膜11
9(厚さ6nm)を堆積する。次に、700℃、5分間
のドライ酸化を行い、アモルファスシリコン薄膜119
上に酸化シリコン層(厚さ2nm)を堆積して、第2の
トンネル絶縁層14を形成する。このドライ酸化によっ
てアモルファスシリコン109の厚さは5nmとなる。
【0117】次に、第2のトンネル絶縁層14上に、L
PCVD法により粒径10nm程度の窒化シリコン微粒
子115を形成する(図15(a))。
【0118】次に、温度700℃の乾燥酸化雰囲気中
で、アモルファスシリコン薄膜119を酸化しきるよう
に酸化時間を調整し、窒化シリコン微粒子115の直下
は酸化しきらずシリコンの微結晶113が形成される。
この微結晶113はクーロンブロッケード条件を具備す
る導電性微粒子となる(図15(b))。このように自
己整合的に、シリコンからなる導電性微粒子113上に
窒化シリコンからなる電荷蓄積微粒子115を形成する
ことが可能となる。このときの乾燥酸化雰囲気では、窒
化シリコン微粒子115は酸化されない。
【0119】次に、LPCVD法によって、厚さ10n
mの酸化シリコンからなる制御絶縁層16を形成する。
次にCVDにより、厚さ200nmのn型多結晶シリ
コンからなる制御電極17を形成する。次に、レジスト
パターンをマスクとして用い積層構造部をエッチング
し、リンをドーズ量1×1015cm−2、入射エネル
ギー15KeVでイオン注入し、1000℃、10秒の
高速アニールを経てn型シリコンからなるソース領域
18及びドレイン領域19を形成する。最後に、層間絶
縁層、メタル配線工程などを経て不揮発性半導体記憶素
子が完成する(図15(c))。
【0120】このようにして形成された半導体記憶素子
は、窒化シリコンからなる電荷蓄積部115の周囲の界
面或いは内部に欠陥準位が発生している。この欠陥準位
は、電子供給源であるチャネル領域20(シリコン)或
いは制御電極17(シリコン)の伝導帯端よりも、真空
レベルから見てエネルギー的に低いので保持時間を長く
することが可能となる。また電荷として正孔を用いる場
合電荷供給源であるチャネル領域20或いは制御電極1
7の価電子帯端よりも、真空レベルから見てエネルギー
的に高いので同様の効果を期待できる。
【0121】また、複数の窒化シリコン/Si二重ドッ
ト構造が位置的にランダムに存在しているが、単一の窒
化シリコン/Si二重ドット構造のものや、位置的に規
則的に並んでいるものでもかまわない。
【0122】本実施形態のように電荷蓄積部が電荷蓄積
微粒子からなり、電荷蓄積微粒子と導電性微粒子とが自
己整合的に重なっているので、保持時間をより長くする
ことができる。
【0123】実施形態1乃至実施形態10において、制
御電極及びチャネル領域の半導体材料としてシリコンを
用いて説明したが、電荷蓄積部の材料との関係が前述し
た条件を満たすものであれば他の半導体材料であっても
かまわない。
【0124】また、実施形態1乃至実施形態10におい
て、トンネル絶縁層の材料として酸化シリコンを用いて
説明したが、他の絶縁物でも同様の効果が期待できる。
【0125】また、実施形態1乃至実施形態10におい
て、第1のトンネル絶縁層及び第2のトンネル絶縁層に
挟まれたクーロンブロッケード条件を満たす導電性微粒
子の材料としてシリコンを用いて説明したが、他の導電
性材料であっても同様の効果が得られる。
【0126】また、実施形態1乃至実施形態10におい
て、第1のトンネル絶縁層/導電性微粒子/第2のトン
ネル絶縁層の二重トンネル接合構造について説明した
が、多重トンネル接合構造でもかまわない。
【0127】図16に四重トンネル接合構造を採用した
ものを示す。
【0128】図16に示すように、チャネル領域20と
電荷蓄積部15との間には、トンネル絶縁層122が4
層介在している。トンネル絶縁層122間にはそれぞれ
クーロンブロッケード条件を満たす導電性微粒子層12
3が形成されている。他の構造は図1に示す不揮発性記
憶素子と同様である。
【0129】次に、実施形態1乃至実施形態10で説明
した不揮発性記憶素子が記憶保持特性に優れているかを
以下に詳しく説明する。
【0130】先ず、本発明では、電荷が電子の場合、電
荷蓄積部が真空レベルから見て電荷供給部となるチャネ
ル領域或いは制御電極の伝導帯端よりもエネルギー的に
低い位置にある。電荷が正孔の場合は、電荷蓄積部が真
空レベルから見て電荷供給部となるチャネル領域或いは
制御電極の価電子帯端よりもエネルギー的に高い位置に
ある。
【0131】さらに、電荷蓄積部への充放電はクーロン
ブロッケード条件を満たす導電性微粒子を挟んだ二重ト
ンネル接合を経由して行われることが望ましい。ここで
クーロンブロッケード条件を満たすとは、電子一個の静
電エネルギー(クーロンブロッケードエネルギー:素電
荷をq、導電性微粒子の容量をCdotとして、q/2
dotで与えられる)が熱揺らぎよりも大きいことで
ある。例えば導電性微粒子が粒径5nm程度のシリコン
ナノ微結晶ではCdotは〜1aFであり、クーロンブ
ロッケードエネルギーΔE=q/2Cdot=80me
Vであり、室温での熱エネルギー25meVよりも大き
いためクーロンブロッケード条件を満たしている。
【0132】このような条件を満たすことによって、記
憶保持時間を長くすることができる。記憶保持時間を向
上するためには、低ゲート電圧の状態で情報電荷の漏れ
を効率よく抑制することがかぎとなる。
【0133】従来のように、電荷蓄積部への充放電はク
ーロンブロッケード条件を満たす導電性微粒子を挟んだ
二重トンネル接合を経由して行われることのみでは、記
憶保持時間は未だ不十分である。
【0134】これは、図17に示すようにシリコン基板
と電荷蓄積部とが同じ材料でできており、電圧無印加状
態で伝導体端が同じレベルにあるために、シリコンナノ
微粒子におけるエネルギー障壁はクーロンブロッケード
エネルギーΔEのみである。したがって電荷蓄積部に蓄
積された電子は容易にΔEを飛び越えてシリコン基板に
抜けていきやすいためである。
【0135】これに対し、図18(a)に示すように、
電荷蓄積部の伝導帯端がシリコン基板の伝導帯端よりも
低い位置になるようにすれば、シリコン微粒子における
エネルギー障壁は、クーロンブロッケードエネルギーΔ
Eのみならす、電荷蓄積部とシリコン基板の伝導帯端の
エネルギー差εを加えた値となるために、電荷蓄積部に
蓄積された電子は容易にこの障壁を抜け難くなるため記
憶保持時間が実効的に長くなる。
【0136】このことは電荷として正孔を用いる場合
は、電荷蓄積部の課電子帯端がシリコン基板の価電子帯
端よりも高くなるようにすることで、同様の効果を得ら
れる。
【0137】また、中間シリコン微粒子のエネルギー障
壁は、電荷蓄積部をεだけ低くするとΔE+ε/2と高
くなる。このことは本発明でのシリコン基板と電荷蓄積
部の電位がつりあっている状態(図18(b))と、従
来技術の電位がつりあっている状態(図17)を比較す
ると明らかである。したがって中間シリコン微粒子が同
じであっても、本発明の方が高速書き込みを維持しつつ
記憶保持時間を向上させるのにより有利である。
【0138】また、本発明の実施形態3乃至実施形態7
で示したダングリングボンドによる欠陥準位を電荷蓄積
部とする場合は、十分なメモリ効果を売るためにある程
度の数の欠陥準位がなければならない。メモリ効果は情
報電荷のクーロン力により、チャネル領域のキャリアが
退けられてドレイン電流が経ることで生じる。シリコン
中でのクーロンスクリーニング距離は典型的に10nm
であるから、欠陥準位間の平均距離は20nmよりも小
さくないと、チャネル上に情報電荷のクーロン力の影響
が及ばない隙間ができてしまい、十分なメモリ効果が得
られない。したがって欠陥準位の面密度が(20nm)
−2=2.5×1011cm−2以上であれば、チャネ
ル全体に情報電荷の影響が及び得るので効果的なメモリ
効果が期待できる。
【0139】また、電荷蓄積部を微小粒子群とすると、
危険分散による信頼性の向上を期待できる。さらに、ナ
ノメートルオーダーの非常に小さいトラップ断面積なの
で、特に低電圧領域で顕著にキャリア充放電が律速され
るため記憶保持時間を向上させることができる。典型的
な低電圧動作として酸化膜5nmあたり0.1Vのゲー
トドライブがかかった状態では、チャネル面でのキャリ
ア電子密度は4.3×1011cm−2である。よって
微粒子郡の平均粒径が(4.3×1011cm −2
−1/2=15nmよりも小さいと、低電圧状態で微粒
子の真下にいる平均電子数が1個よりも小さくなるた
め、キャリア充放電の律速が大きくなり記憶保持時間を
向上するのに有利である。
【0140】さらに、実施形態8乃至実施形態10に示
すように、二重ドット構造にすると、中間シリコン微粒
子が周囲を全て酸化膜のエネルギーの高い壁で囲まれる
ことになり、空間的に電子がより狭く閉じ込められるの
で、中間シリコン微粒子でのエネルギー障壁がより高く
なり記憶保持が長くなる。
【0141】また、中間シリコン微粒子の粒径をプロセ
ス条件によって調整がしやすいため、素子特性の制御が
しやすくなる。
【0142】また、本発明ではトンネル絶縁層の膜厚は
高々2nmであるので書き込み及び消去は直接トンネル
でできるので高速に行うことができる。
【0143】
【発明の効果】本発明では、情報電荷蓄積部のエネルギ
ーレベルとチャネル領域の伝導帯端或いは価電子帯端
に、それぞれの電荷に対してエネルギーギャップを有し
ているため、電源を切った後においても電荷は蓄積微粒
子内に安定して蓄積可能となり、保持特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導
体記憶素子の断面図。
【図2】 本発明の実施形態1に係る不揮発性半導体記
憶素子の製造工程を説明するための各工程における断面
図。
【図3】 本発明の実施形態1の変形例に係る不揮発性
半導体記憶素子の断面図。
【図4】 本発明の実施形態2に係る不揮発性半導体記
憶素子の製造工程を説明するための各工程における断面
図。
【図5】 本発明の実施形態2の変形例に係る不揮発性
半導体記憶素子の断面図。
【図6】 本発明の実施形態3に係る不揮発性半導体記
憶素子の製造工程を説明するための各工程における断面
図。
【図7】 本発明の実施形態3の変形例に係る不揮発性
半導体記憶素子の断面図。
【図8】 本発明の実施形態4に係る不揮発性半導体記
憶素子の製造工程を説明するための各工程における断面
図。
【図9】 本発明の実施形態5に係る不揮発性半導体記
憶素子の製造工程を説明するための各工程における断面
図。
【図10】 本発明の実施形態6に係る不揮発性半導体
記憶素子の製造工程を説明するための各工程における断
面図。
【図11】 本発明の実施形態7に係る不揮発性半導体
記憶素子の製造工程を説明するための各工程における断
面図。
【図12】 本発明の実施形態8に係る不揮発性半導体
記憶素子の製造工程を説明するための各工程における断
面図。
【図13】 本発明の実施形態9に係る不揮発性半導体
記憶素子の製造工程を説明するための各工程における断
面図。
【図14】 本発明の実施形態9の変形例に係る不揮発
性半導体記憶素子の製造方法を説明するための断面図。
【図15】 本発明の実施形態10に係る不揮発性半導
体記憶素子の製造工程を説明するための各工程における
断面図。
【図16】 本発明の変形例に係る不揮発性半導体記憶
素子の断面図。
【図17】 従来の不揮発性半導体記憶素子のシリコン
基板/トンネル絶縁層/導電体微粒子/電荷蓄積部のエ
ネルギーレベル構造を示した図。
【図18】 本発明の不揮発性半導体記憶素子のシリコ
ン基板/トンネル絶縁層/導電体微粒子/電荷蓄積部の
エネルギーレベル構造を示した図であり、(a)は低電
圧状態、(b)は電圧印加状態を示す。
【図19】 従来の不揮発性半導体記憶素子の断面図。
【符号の説明】
11・・・シリコン基板 12・・・第1のトンネル絶縁層 13・・・導電性微粒子層 14・・・第2のトンネル絶縁層 15・・・電荷蓄積部 16・・・制御絶縁層 17・・・制御電極 18・・・ソース領域 19・・・ドレイン領域 20・・・チャネル領域

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体層と、 前記半導体層中に形成されたソース領域及びドレイン領
    域と、 前記ソース領域及びドレイン領域間に形成されたチャネ
    ル領域と、 前記チャネル領域上に形成され、量子力学的に電子が直
    接トンネルすることが可能な第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上に形成され、電子1個の充電エネル
    ギーが熱揺らぎよりも大きい条件を満たす導電性微粒子
    を具備する導電性微粒子層と、 前記導電性微粒子層上に形成され、量子力学的に電子が
    直接トンネルすることが可能な第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層上に形成された電荷蓄積部と、 前記電荷蓄積部上に形成された制御電極とを具備し、 前記電荷蓄積部における情報電荷となる電子が注入され
    るエネルギーレベルが、前記チャネル領域或いは前記制
    御電極における伝導体端のエネルギーレベルよりも低
    く、 前記第1の絶縁層と、前記導電性微粒子と、前記第2の
    絶縁層と前記電荷蓄積部とが膜厚方向に対して、チャネ
    ル面に垂直に重なるよう設計されている ことを特徴とす
    る半導体記憶素子。
  2. 【請求項2】半導体層と、 前記半導体層中に形成されたソース領域及びドレイン領
    域と、 前記ソース領域及びドレイン領域間に形成されたチャネ
    ル領域と、 前記チャネル領域上に形成され、量子力学的に正孔が直
    接トンネルすることが可能な第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上に形成され、電子1個の充電エネル
    ギーが熱揺らぎよりも大きい条件を満たす導電性微粒子
    を具備する導電性微粒子層と、 前記導電性微粒子層上に形成され、量子力学的に正孔が
    直接トンネルすることが可能な第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層上に形成された電荷蓄積部と、 前記電荷蓄積部上に形成された制御電極とを具備し、 前記電荷蓄積部における情報電荷となる正孔が注入され
    るエネルギーレベルが、前記チャネル領域或いは前記制
    御電極における伝導体端のエネルギーレベルよりも高
    く、 前記第1の絶縁層と、前記導電性微粒子と、前記第2の
    絶縁層と前記電荷蓄積部とが膜厚方向に対して、チャネ
    ル面に垂直に重なるよう設計されているこ とを特徴とす
    る半導体記憶素子。
  3. 【請求項3】半導体層と、 前記半導体層中に形成されたソース領域及びドレイン領
    域と、 前記ソース領域及びドレイン領域間に形成されたチャネ
    ル領域と、 前記チャネル領域上に形成され、量子力学的に電荷が直
    接トンネルすることが可能な第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上に形成され、電荷一個の充電エネル
    ギーが熱揺らぎより大きい条件を満たす導電性微粒子を
    具備する導電性微粒子層と、 前記導電性微粒子層上に形成され、量子力学的に電荷が
    直接トンネルすることが可能な第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層上に形成され、原子間結合の欠陥によ
    るトラップ準位からなる電荷蓄積部と、 前記電荷蓄積部上に形成された制御電極とを具備するこ
    とを特徴とする半導体記憶素子。
  4. 【請求項4】前記原子間結合の欠陥が窒化シリコン膜中
    又はその界面に存在することを特徴とする請求項3記載
    の半導体記憶素子。
  5. 【請求項5】前記トラップ準位の面密度が2.5×10
    11cm-2以上であることを特徴とする請求項4記載の半
    導体記憶素子。
  6. 【請求項6】前記電荷蓄積部が、流刑15nm以下の電
    荷蓄積微粒子であり、前記導電性微粒子と前記電荷蓄積
    微粒子とが膜厚方向に対して重なるよう自己整合的に
    成されていることを特徴とする請求項1或いは2記載の
    半導体記憶素子。
  7. 【請求項7】前記電荷蓄積微粒子の粒径が0.5nm以上
    10nm以下であることを特徴とする請求項1或いは2
    記載の半導体記憶素子。
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