JP3468841B2 - モールド成形金型及び貫通コア構造 - Google Patents
モールド成形金型及び貫通コア構造Info
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Description
ド品を成形するためのモールド成形金型及び貫通コア構
造に関するものである。
ールド品1を成形するモールド成形金型は、固定側金型
部では、図10に示すように固定側取付板(図示せず)
の下側に固定側型板30が固着してあり、この固定側型
板30の下面側には、前記モールド成形品1の外形形状
に合ったキャビティKが形成してある。
上面側にはスペーサブロック(いずれも図示せず)と受
け板31とを介して可動側型板32が設けてあり、この
可動側型板32には、成形品1の貫通孔1aを形成する
貫通コア33が組み込まれている。
コア取付孔部34が形成してあり、また、前記貫通コア
33は、その上端部にコア本体33aよりも小径な成形
コア部35が形成してあり、この成形コア部35とコア
本体33aとの間に段部が受圧面部36になされてい
る。
ア33は前記貫通コア取付孔部34に挿入されていて、
前記受け板31に設けた固定ボルト37により固定され
ている。また、前記貫通コア33の成形コア部35が前
記キャビティKの内面部に密着される密着部分38に
は、適正な歪み量のラップ量R(0.02〜0.03程
度)を与えて、貫通コア33の全長を設定し組み込まれ
ている。
来技術によれば、金型製造を行うとき、特に成形品の表
面部に貫通孔1aを多く配列したモールド品1の場合、
ラップ量Rを高精度に調整する必要が生じ、また、キャ
ビィティK及びコア全体に樹脂の注入圧で歪みが生じる
ため、密着部分38に隙間が生じ、図11の(1)、
(2)に示すようにモールド品1の貫通孔1aにバリ4
0が発生し、完全なバリ対策をすることができないとい
う問題点があった。
の場合、密着部分38で密着している前記貫通コア33
とキャビティKの内面部は、成形樹脂がキャビティKへ
到達すると、貫通コア33では前記受圧面部36に樹脂
圧による力Gが作用し、また固定側型板30にも樹脂圧
により密着部分38にわずかな歪みが発生する。そのこ
とによって、前記貫通コア33とキャビティKの内面部
との密着が弱くなり、隙間の発生につながり、成形樹脂
がその隙間へ流れ込み、バリの発生を引き起こすという
問題点があった。また、バリ発生に対処する技術を開示
したものとして特開昭53−63460号公報がある。
り、その第1の目的とするところは、バリの発生を防止
し、且つ金型の組み合わせ精度とメンテナンスを容易に
するモールド成形金型を提供することにある。
は、高精度な調整をする必要がなく、モールド品の貫通
孔成形時にバリの発生を防止する貫通コア構造を提供す
ることにある。
するために、本発明に係わるモールド成形金型は、キャ
ビィティを有する型部材と、当該キャビィティの内面に
密着し且つモールド品の貫通孔を成形する貫通コアを含
むモールド成形金型において、前記貫通コアにスリット
を設け、当該貫通コアの弾性係数を、前記型部材の弾性
係数より小さく且つ成形樹脂圧より大きくしたことを特
徴とする。
に、本発明に係わるモールド成形金型は、キャビィティ
を有する型部材と、当該キャビィティの内面に密着し且
つモールド品の貫通孔を成形する貫通コアを含むモール
ド成形金型において、前記型部材の歪率が大きい領域に
あるモールド品の貫通孔を成形する貫通コアの弾性係数
を、前記型部材の弾性係数より小さく且つ成形樹脂圧よ
り大きくしたことを特徴とする。
弾性係数を小さくすることが好ましい。また、前記貫通
コアをバネ部材により保持することが好ましい。また、
前記貫通コアを、前記型部材より弾性係数の小さい合金
で成形することが好ましい。また、樹脂注入口の近傍に
あるモールド品の貫通孔を前記貫通コアで成形すること
が好ましい。また、型部材の歪率が大きい領域にあるモ
ールド品の貫通孔を、前記貫通コアで成形することが好
ましい。
に、本発明に係わる貫通コア構造は、型部材のキャビィ
ティの内面に密着し且つモールド品の貫通孔を成形する
貫通コア本体にスリットを設けて、この貫通コア本体の
弾性係数を前記型部材の弾性係数より小さくしたことを
特徴とする。
する貫通コアが、成形時の樹脂圧による型部材の歪みに
追従するために、貫通コアの型部材のキャビィティの内
面に密着する部分の密着が維持されてバリ発生の防止が
行われる。
する。図1は本発明のモールド成形金型の構成を示す断
面図、図2は同モールド成形金型における貫通コア部分
の拡大図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は
図2のB−B線方向からの矢視図である。
れるモールド成形品1には、図9(1)、(2)に示す
ように例えば押しボタン等が組み込まれ、スライドのガ
イドをなす貫通孔1aが設けられている。また、1cに
示す円形状の表示はモールド樹脂注入口(ゲート)の位
置を示す。なお、樹脂注入口1cの位置は本図の限りで
なくとも良い。
に示すように固定側成形金型部2と可動側金型部3とか
ら構成してある。この固定側成形金型部2は固定側取付
板4を有し、この固定側取付板4の下側に型部材である
固定側型板5がボルト6aにより固着してある。この固
定側型板5の下面側には、前記モールド成形品1の外形
形状に合ったキャビティKが形成してあり、また、固定
側型板5の上面側には空洞部6が形成してある。また、
前記固定側取付板4の上面部にはゲート形成部材7が固
着してあり、このゲート形成部材7が有する樹脂注入口
8は固定側取付板4および固定側型板5に至り、前記キ
ャビティKに開口している。
取付板9を有し、この可動側取付板9の上面側にはスペ
ーサブロック10と受け板11とを介して型部材である
可動側型板12が設けてあり、このスペーサブロック1
0と受け板11と可動側型板12とは取付ボルト13に
より前記可動側取付板9に固定されている。また、この
可動側取付板9と受け板11との間には上下のエジェク
タプレート14、15とサポートピラ16とが設けてあ
る。
孔1aを形成する貫通コア17が組み込まれている。す
なわち、可動側型板12には多数の貫通コア取付孔部1
8が形成してあり、これらの貫通コア取付孔部18は前
記貫通コア17の外周よりも若干大きい寸法で形成され
ており、貫通コア17が可動可能な程度の隙間を有す
る。
本体17aを備えており、この貫通コア本体17aの中
間部には、切り込み長さをlに、切り込みピッチをpに
設定した、隙間が約0.3mm程度のスリット19が数
個設けられている。なお、このスリット19の数は偶数
個が望ましい。また、前記コア本体17aの上端部に
は、この貫通コア本体17aよりも小径な成形コア部2
0が形成してあり、この成形コア部20と貫通コア本体
17aとの間に段部が受圧面部21になされている。
ア17は前記貫通コア取付孔部18に挿入されていて、
前記受け板11に設けた固定ボルト22により固定され
ている。また、前記貫通コア17の成形コア部20が前
記キャビティKの内面部Kー1に密着される密着部分2
3には、適正な歪み量のラップ量Rを与えて、貫通コア
17の全長Hを設定し組み込まれている。
成形金型を成形機(図示せず)へ取り付け成形する過程
で、まず成形機によりモールド成形金型は閉じられ、前
記密着部分23よりも量分Rはみ出ていた貫通コア17
は、成形機の型締め機構(図示せず)により、前記スリ
ット19の形成部分Cの弾性係数(バネ定数)は、スリ
ット19が無い部分D及びEの弾性係数(バネ定数)よ
りもはるかに小さいため、前記貫通コア17のスリット
19の形成部分Cが大きく変位し、密着部分23が前記
キャビティKの内面部K−1に密着する。
(図示せず)から射出され、モールド成形金型の樹脂注
入口8を経て前記キャビティKへ到達する。このキャビ
ティKに到達した樹脂の圧力Gは前記受圧面部21に作
用して、前記貫通コア17を押し縮めようとするが、前
記貫通コア17におけるスリット19の形成部分Cのバ
ネ復元力Fの値を、樹脂の圧力Gよりも大きくすること
で、固定側型板5が歪んでも、前記貫通コア17は追従
するので密着部分23の密着を維持し、バリ発生を防
ぐ。
側に位置させて空洞部6があるために、成形時の歪みが
大きくなる前記固定側型板5の領域でも、前記貫通コア
17は歪みに追従し、また、樹脂注入口8の近傍で溶融
された成形樹脂の流れる勢いが減らない部分でも、同様
なメカニズムにより、バリ発生を押さえることができ
る。
の受ける前記受圧面部21がなく、樹脂圧力により貫通
コア17に縮み圧力を与えない図5のようなものでも同
様な効果を得る。この場合、前記貫通コア本体17aの
上端部には、この貫通コア本体17aよりも小径な成形
コア部20を形成する必要はなく、成形コア部20は貫
通コア本体17aと同径である。
切り込み長さlと切り込みピッチp、およびスリット1
9の数を変えることで、容易に認定可能である。
方法としては、図8に示すように貫通コア17の貫通コ
ア本体17aの下部にばね収容部17bを形成すると共
に、下部外側にストッパー部17cを形成し、このばね
収容部17bにばね部材24を収容してこのばね部材2
4により、貫通コア17を持ち上げて前記ストッパー部
17cを可動側型板12の貫通コア取付孔部18の受け
面18aに当接させてもよい。更には、弾性係数の低い
合金を前記貫通コア17に使用しても、同様な作用効果
を得ることができることは自明である。
ルド成形金型は、キャビィティを有する型部材と、当該
キャビィティの内面に密着し且つモールド品の貫通孔を
成形する貫通コアを含むモールド成形金型において、前
記貫通コアにスリットを設け、当該貫通コアの弾性係数
を、前記型部材の弾性係数より小さく且つ成形樹脂圧よ
り大きくしたことから、樹脂射出時の樹脂圧により型部
材が歪んだ場合でも、その歪みに貫通コアが追従可能と
なり、この貫通コアのキャビィティの内面への密着は維
持されて、バリ発生の防止ができる。更には、モールド
成形金型の組込み合わせが簡単になり、精度維持及びメ
ンテナンスが容易になる。
部材のキャビィティの内面に密着し且つモールド品の貫
通孔を成形する貫通コア本体にスリットを設けて、この
貫通コア本体の弾性係数を型部材の弾性係数より小さく
したことから、この貫通コア構造を用いることにより、
樹脂射出時の樹脂圧により型部材が歪んだ場合でも、そ
の歪みに貫通コアが追従可能となり、この貫通コアのキ
ャビティの内面への密着は維持されて、バリ発生の防止
ができる。
である。
大図である。
面図である。
面図である。
一例を示す平面図である。(2)は(1)のL−L線に
沿う断面図である。
コア部分の拡大図である。(2)は(1)のM−M線方
向からの矢視図である。
明図である。(2)は(1)のN−N方向からの矢視図
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 キャビィティを有する型部材と、当該キ
ャビィティの内面に密着し且つモールド品の貫通孔を成
形する貫通コアを含むモールド成形金型において、 前記貫通コアにスリットを設け、当該貫通コアの弾性係
数を、前記型部材の弾性係数より小さく且つ成形樹脂圧
より大きくしたことを特徴とするモールド成形金型。 - 【請求項2】 キャビィティを有する型部材と、当該キ
ャビィティの内面に密着し且つモールド品の貫通孔を成
形する貫通コアを含むモールド成形金型において、 前記型部材の歪率が大きい領域にあるモールド品の貫通
孔を成形する貫通コアの弾性係数を、前記型部材の弾性
係数より小さく且つ成形樹脂圧より大きくしたことを特
徴とするモールド成形金型。 - 【請求項3】 型部材のキャビィティの内面に密着し且
つモールド品の貫通孔を成形する貫通コア本体にスリッ
トを設けて、この貫通コア本体の弾性係数を前記型部材
の弾性係数より小さくしたことを特徴とする貫通コア構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337094A JP3468841B2 (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | モールド成形金型及び貫通コア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337094A JP3468841B2 (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | モールド成形金型及び貫通コア構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07299843A JPH07299843A (ja) | 1995-11-14 |
JP3468841B2 true JP3468841B2 (ja) | 2003-11-17 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11337094A Expired - Fee Related JP3468841B2 (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | モールド成形金型及び貫通コア構造 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3468841B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-02 JP JP11337094A patent/JP3468841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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