JP3468067B2 - 電圧駆動型半導体素子の過電流抑制回路 - Google Patents

電圧駆動型半導体素子の過電流抑制回路

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JP3468067B2
JP3468067B2 JP32267597A JP32267597A JP3468067B2 JP 3468067 B2 JP3468067 B2 JP 3468067B2 JP 32267597 A JP32267597 A JP 32267597A JP 32267597 A JP32267597 A JP 32267597A JP 3468067 B2 JP3468067 B2 JP 3468067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧駆動型半導
体素子の過電流抑制回路に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以
下IGBTと略記する)において、短絡が生じ過電流が
流れた場合にIGBTの破壊を防ぐために、IGBTの
ゲート・エミッタ間電圧を低下させて過電流を抑制する
過電流抑制回路が必要である。従来は電流検出により過
電流抑制回路に信号を与え、過電流抑制を行うものであ
り、電流検出用エミッタ電極がIGBTチップ上に、過
電流抑制回路がIGBTモジュール内にそれぞれ組み込
まれている。コレクタ電流が定格を超えると過電流抑制
回路が動作し過電流が抑制される。
【0003】図10は過電流抑制回路を持つIGBTモ
ジュールの内部回路とゲート駆動回路の配線を示す。同
図は電流検出用エミッタ電極28,エミッタ電極27,
ゲート電極29は過電流抑制回路33と接続している。
またエミッタ電極27はIGBTモジュールの主エミッタ端
子4と内部配線で接続し、主エミッタ端子4は主回路電
源35と接続する。同図ではブラックボックスとなって
いる過電流抑制回路33は例えばダイオードとMOSFETが
直列に接続し、MOSFETのドレインはダイオードのカソー
ドと接続し、MOSFETのゲートはIGBTの電流検出用エ
ミッタ電極28と接続し、ダイオードのアノードはIG
BTのゲート電極29と接続し、MOSFETのソースは過電
流抑制回路33のアース電位部となりIGBTのエミッ
タ電極27と接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10では短絡(例え
ばインバータ装置のアーム短絡)が発生するとIGBT
に急峻な立ち上がりの短絡電流が流れ、エミッタ電極と
主エミッタ端子の間の内部配線で生じるインダクタンス
のためにエミッタ電極の電位がアース電位に対して変動
し、そのため過電流抑制回路のアース電位部が振られて
誤動作したり、振動電流が流れたりする不都合が生じ
る。
【0005】この発明は前記不都合を考慮してなされた
ものであり、信頼性の高い過電流抑制回路を提供する事
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の目的を
達成するために、電圧駆動型半導体素子のゲート端子
と、一方の主端子に接続される端子との間にクランプ回
路を接続し、過電流が流れるときの他方の主端子の電圧
の上昇を検出するために、他方の主端子をクランプ回路
に接続する構造とする。
【0007】電圧駆動型半導体素子の他方の主端子をク
ランプ回路に接続し、他方の主端子の電圧上昇を検出す
ることにより、クランプ回路の動作を行う。クランプ回
路は電圧駆動型半導体素子のゲート端子と一方の主端子
間の電圧が順バイアス時において、他方の主端子の電圧
上昇が発生したときに動作する。通常のスイッチング時
はクランプ回路は動作しないためゲート駆動回路に影響
を与えない。前記クランプ回路は電圧駆動型半導体素子
の他方の主端子の電圧上昇を検出し動作を行うため、モ
ジュール等の内部配線で生じるインダクタンスの影響を
防ぐことができ、過電流抑制回路の誤動作、及び振動電
流の不都合を防ぐことが出来る。従って本発明により、
信頼性の高い過電流抑制回路を提供することが出来る。
【0008】なお本発明は、IGBTやMOSFET等の各種
の電圧駆動型半導体素子に適用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は第1の実
施例を示す。IGBT1のコレクタ端子2にダイオード
14のカソードを接続し、ダイオード14のアノードに
抵抗18の一端を接続し、抵抗18の他端にPNPトラ
ンジスタ6のベース端子9を接続し、PNPトランジス
タ6のエミッタ端子8をIGBT1のゲート端子5に接
続し、PNPトランジスタ6のコレクタ端子7を抵抗1
9の一端に接続し、抵抗19の他端をIGBT1の補助
エミッタ端子3に接続し、PNPトランジスタ6のベー
ス端子9をダイオード15のアノードに接続し、ダイオ
ード15のカソードをIGBT1のゲート端子5に接続
する。またPNPトランジスタ10のエミッタ端子12
をIGBT1 のゲート端子5に接続し、PNPトランジスタ
10のコレクタ端子11をツェナダイオード17のカソ
ードに接続し、ツェナダイオード17のアノードをダイ
オード16のアノードに接続し、ダイオード16のカソ
ードをIGBT1の補助エミッタ端子3に接続し、PN
Pトランジスタ10のベース端子13を抵抗19の一端
に接続した構造とする。
【0010】図9において、A期間ではPNPトランジ
スタ10のベース・エミッタ間が順バイアスされPNP
トランジスタ10がオンしようとするが、A期間ではIG
BT1のコレクタ・エミッタ間電圧に−dv/dtの電圧
変化が発生し、ダイオード14に変位電流が流れPNP
トランジスタ6がオンし、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレク
タ・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10の
ベース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラ
ンジスタ10はオフとなり、ツェナダイオード17に電
流が流れないためゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回
路21に過電流抑制回路の影響はなく、IGBT1のゲ
ート・エミッタ間にゲート駆動回路21の設定電圧が印
加され、ゲート駆動回路21の通常の動作を行う。
【0011】図9において、B期間ではPNPトランジ
スタ6のベース・エミッタ間が順バイアスされPNPト
ランジスタ6はオンし、PNPトランジスタ10のベー
ス・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレクタ
・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラン
ジスタ10はオフとなり、ツェナダイオード17に電流
が流れないためゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回路
21に過電流抑制回路の影響はなく、IGBT1のゲート・
エミッタ間にゲート駆動回路21の設定電圧が印加さ
れ、ゲート駆動回路21の通常の動作を行う。
【0012】図9において、C期間ではIGBT1のコ
レクタ・エミッタ間電圧が印加された状態となり、ダイ
オード14は逆バイアスされPNPトランジスタ6はオ
フとなる。C期間ではIGBT1のゲート・エミッタ間
電圧は逆バイアスとなっており、PNPトランジスタ1
0に電流が流れようとするが、ダイオード16により阻
止される。またPNPトランジスタ10のベース・エミ
ッタ間もIGBTIのゲート・エミッタ間電圧により逆
バイアスされオフとなり、C期間においてもゲート駆動
回路21に過電流抑制回路の影響はなく、IGBT1の
ゲート・エミッタ間にゲート駆動回路21の設定電圧が
印加され、ゲート駆動回路21の通常の動作を行う。
【0013】図8(b)において、短絡が起こると前記に
示したA,B期間での動作原理によりオンしていたPN
Pトランジスタ6が、IGBT1のコレクタ・エミッタ
間電圧上昇により、ダイオード14が逆バイアスされP
NPトランジスタ6にベース電流が流れなくなり、PN
Pトランジスタ6はオフとなる。ゲート駆動回路21が
順バイアス状態でPNPトランジスタ6がオフとなった
ため、PNPトランジスタ10のベース・エミッタ間電
圧は順バイアスされPNPトランジスタ10にベース電
流が流れ、PNPトランジスタ10がオンし、ツェナダ
イオード17に電流が流れ、ゲート駆動回路21の設定
電圧がツェナダイオード17のツェナ電圧に低減され、
IGBT1のゲート・エミッタ間電圧が低減されたこと
により、短絡時の短絡電流を抑制することができる。
【0014】(第2の実施例)図2は第2の実施例を示
す。MOSFET22のドレイン端子23にダイオード14の
カソードを接続し、ダイオード14のアノードに抵抗1
8の一端を接続し、抵抗18の他端にPNPトランジス
タ6のベース端子9を接続し、PNPトランジスタ6の
エミッタ端子8をMOSFET22のゲート端子25に接続
し、PNPトランジスタ6のコレクタ端子7を抵抗19
の一端に接続し、抵抗19の他端をMOSFET22のソース
端子24に接続し、PNPトランジスタ6のベース端子
9をダイオード15のアノードに接続し、ダイオード1
5のカソードをMOSFET22のゲート端子25に接続する。
またPNPトランジスタ10のエミッタ端子12をMOSF
ET22のゲート端子25に接続し、PNPトランジスタ1
0のコレクタ端子11をツェナダイオード17のカソー
ドに接続し、ツェナダイオード17のアノードをダイオ
ード16のアノードに接続し、ダイオード16のカソー
ドをMOSFET22のソース端子24に接続し、PNPトラン
ジスタ10のベース端子13を抵抗19の一端に接続し
た構造とする。
【0015】図9において、A期間ではPNPトランジ
スタ10のベース・エミッタ間が順バイアスされPNP
トランジスタ10がオンしようとするが、A期間ではMO
SFET22のドレイン・ソース間電圧に−dv/dtの電
圧変化が発生し、ダイオード14に変位電流が流れPN
Pトランジスタ6がオンし、PNPトランジスタ10の
ベース・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレ
クタ・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10
のベース・エミッタ間はショート状態となり、PNPト
ランジスタ10はオフとなり、ツェナダイオード17に
電流が流れないためゲート電圧は低下せず、ゲート駆動
回路21に過電流抑制回路の影響はなく、MOSFET22のゲ
ート・ソース間にゲート駆動回路21の設定電圧が印加
され、ゲート駆動回路21の通常の動作を行う。
【0016】図9において、B期間ではPNPトランジ
スタ6のベース・エミッタ間が順バイアスされPNPト
ランジスタ6はオンし、PNPトランジスタ10のベー
ス・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレクタ
・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラン
ジスタ10はオフとなり、ツェナダイオード17に電流
が流れないためゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回路
21に過電流抑制回路の影響はなく、MOSFET22のゲー
ト・ソース間にゲート駆動回路21の設定電圧が印加さ
れ、ゲート駆動回路21の通常の動作を行う。
【0017】図9において、C期間ではMOSFET22のドレ
イン・ソース間電圧が印加された状態となり、ダイオー
ド14は逆バイアスされPNPトランジスタ6はオフと
なる。C期間ではMOSFET22のゲート・ソース間電圧は逆
バイアスとなっており、PNPトランジスタ10に電流が
流れようとするが、ダイオード16により阻止される。
またPNPトランジスタ10のベース・エミッタ間もMO
SFET22のゲート・ソース間電圧により逆バイアスされオ
フとなり、C期間においてもゲート駆動回路21に過電
流抑制回路の影響はなく、MOSFET22のゲート・ソース間
にゲート駆動回路21の設定電圧が印加され、ゲート駆
動回路21の通常の動作を行う。
【0018】図8(b)において、短絡が起こると前記に
示したA,B期間での動作原理によりオンしていたPN
Pトランジスタ6が、MOSFET22のドレイン・ソース間電
圧上昇により、ダイオード14が逆バイアスされPNP
トランジスタ6にベース電流が流れなくなり、PNPト
ランジスタ6はオフとなる。ゲート駆動回路21が順バ
イアス状態でPNPトランジスタ6がオフとなったた
め、PNPトランジスタ10のベース・エミッタ間電圧
は順バイアスされPNPトランジスタ10にベース電流
が流れ、PNPトランジスタ10がオンし、ツェナダイ
オード17に電流が流れ、ゲート駆動回路21の設定電
圧がツェナダイオード17のツェナ電圧に低減される。
MOSFET22のゲート・ソース間電圧が低減されたことによ
り、短絡時の飽和電流を抑制することができる。
【0019】(第3の実施例)図3は第3の実施例を示
す。IGBT1のコレクタ端子2にダイオード14のカ
ソードを接続し、ダイオード14のアノードに抵抗18
の一端を接続し、抵抗18の他端にPNPトランジスタ
6のベース端子9を接続し、PNPトランジスタ6のエ
ミッタ端子8をIGBT1のゲート端子5に接続し、P
NPトランジスタ6のコレクタ端子7を抵抗19の一端
に接続し、抵抗19の他端をIGBT1の補助エミッタ
端子3に接続し、PNPトランジスタ6のベース端子9
をダイオード15のアノードに接続し、ダイオード15
のカソードをIGBT1のゲート端子5に接続する。ま
たPNPトランジスタ10のエミッタ端子12をIGBT1
のゲート端子5に接続し、PNPトランジスタ10のコ
レクタ端子11を抵抗37の一端に接続し、抵抗37の
他端をダイオード16のアノードに接続し、ダイオード
16のカソードをIGBT1の補助エミッタ端子3に接
続し、PNPトランジスタ10のベース端子13を抵抗
19の一端に接続した構造とする。
【0020】図9において、A期間ではPNPトランジ
スタ10のベース・エミッタ間が順バイアスされPNP
トランジスタ10がオンしようとするが、A期間ではIG
BT1のコレクタ・エミッタ間電圧に−dv/dtの電圧
変化が発生し、ダイオード14に変位電流が流れPNP
トランジスタ6がオンし、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレク
タ・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10の
ベース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラ
ンジスタ10はオフとなり、抵抗37に電流が流れない
ためゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回路21に過電
流抑制回路の影響はなく、IGBT1のゲート・エミッ
タ間にゲート駆動回路21の設定電圧が印加され、ゲー
ト駆動回路21の通常の動作を行う。
【0021】図9において、B期間ではPNPトランジ
スタ6のベース・エミッタ間が順バイアスされPNPト
ランジスタ6はオンし、PNPトランジスタ10のベー
ス・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレクタ
・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラン
ジスタ10はオフとなり、抵抗37に電流が流れないた
めゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回路21に過電流
抑制回路の影響はなく、IGBT1のゲート・エミッタ
間にゲート駆動回路21の設定電圧が印加され、ゲート
駆動回路21の通常の動作を行う。
【0022】図9において、C期間ではIGBT1のコ
レクタ・エミッタ間電圧が印加された状態となり、ダイ
オード14は逆バイアスされPNPトランジスタ6はオ
フとなる。C期間ではIGBT1のゲート・エミッタ間
電圧は逆バイアスとなっており、PNPトランジスタ1
0に電流が流れようとするが、ダイオード16により阻
止される。またPNPトランジスタ10のベース・エミ
ッタ間もIGBT1のゲート・エミッタ間電圧により逆
バイアスされオフとなり、C期間においてもゲート駆動
回路21に過電流抑制回路の影響はなく、IGBT1の
ゲート・エミッタ間にゲート駆動回路21の設定電圧が
印加され、ゲート駆動回路21の通常の動作を行う。
【0023】図8(b)において、短絡が起こると前記に
示したA,B期間での動作原理によりオンしていたPN
Pトランジスタ6が、IGBT1のコレクタ・エミッタ
間電圧上昇により、ダイオード14が逆バイアスされP
NPトランジスタ6にベース電流が流れなくなり、PN
Pトランジスタ6はオフとなる。ゲート駆動回路21が
順バイアス状態でPNPトランジスタ6がオフとなった
ため、PNPトランジスタ10のベース・エミッタ間電
圧は順バイアスされてPNPトランジスタ10にベース
電流が流れ、PNPトランジスタ10がオンし、抵抗3
7に電流が流れゲート駆動回路21の設定電圧が、ゲー
ト駆動回路21内のゲート抵抗RGと抵抗37で分担さ
れる。IGBT1のゲート・エミッタ間に印加される電
圧は(抵抗37/(RG+抵抗37))×VGEと低減さ
れ、IGBT1のゲート・エミッタ間電圧が低減された
ことにより、短絡時の短絡電流を抑制することが出来
る。前記過電流抑制回路は、第1,2の実施例でクラン
プ回路内に使用していたツェナダイオード17を抵抗3
7に変えたことにより、モノリシックIC上に構成する
のに有効な回路となっている。
【0024】(第4の実施例)図4は第4の実施例を示
す。MOSFET22のドレイン端子23にダイオード14のカ
ソードを接続し、ダイオード14のアノードに抵抗18
の一端を接続し、抵抗18の他端にPNPトランジスタ
6のベース端子9を接続し、PNPトランジスタ6のエ
ミッタ端子8をMOSFET22のゲート端子25に接続し、P
NPトランジスタ6のコレクタ端子7を抵抗19の一端
に接続し、抵抗19の他端をMOSFET22のソース端子24
に接続し、PNPトランジスタ6のベース端子9をダイ
オード15のアノードに接続し、ダイオード15のカソ
ードをMOSFET22のゲート端子25に接続する。またPN
Pトランジスタ10のエミッタ端子12をMOSFET22のゲ
ート端子25に接続し、PNPトランジスタ10のコレ
クタ端子11を抵抗37の一端に接続し、抵抗37の他
端をダイオード16のアノードに接続し、ダイオード1
6のカソードをMOSFET22のソース端子24に接続し、P
NPトランジスタ10のベース端子13を抵抗19の一
端に接続した構造とする。
【0025】図9において、A期間ではPNPトランジ
スタ10のベース・エミッタ間が順バイアスされてPN
Pトランジスタ10がオンしようとするが、A期間では
MOSFET22のドレイン・ソース間電圧に−dv/dtの電
圧変化が発生し、ダイオード14に変位電流が流れPN
Pトランジスタがオンし、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレク
タ・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10の
ベース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラ
ンジスタ10はオフとなり、抵抗37に電流が流れない
ためゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回路21に過電
流抑制回路の影響はなく、MOSFET22のゲート・ソース
間にゲート駆動回路21の設定電圧が印加され、ゲート
駆動回路21の通常の動作を行う。
【0026】図9において、B期間ではPNPトランジ
スタ6のベース・エミッタ間が順バイアスされPNPト
ランジスタ6はオンし、PNPトランジスタ10のベー
ス・エミッタ間電圧はPNPトランジスタ6のコレクタ
・エミッタ間電圧となり、PNPトランジスタ10のベ
ース・エミッタ間はショート状態となり、PNPトラン
ジスタ10はオフとなり、抵抗37に電流が流れないた
めゲート電圧は低下せず、ゲート駆動回路21に過電流
抑制回路の影響はなく、MOSFET22のゲート・ソース間に
ゲート駆動回路21の設定電圧が印加され、ゲート駆動
回路21の通常の動作を行う。
【0027】図9において、C期間ではMOSFET22のドレ
イン・ソース間電圧が印加された状態となり、ダイオー
ド14は逆バイアスされPNPトランジスタ6はオフと
なる。C期間ではMOSFET22のゲート・ソース間電圧は逆
バイアスとなっており、PNPトランジスタ10に電流が
流れようとするが、ダイオード16により阻止される。
またPNPトランジスタ10のベース・エミッタ間もMO
SFET22のゲート・ソース間電圧により逆バイアスされオ
フとなり、C期間においてもゲート駆動回路21に過電
流抑制回路の影響はなく、MOSFET22のゲート・ソース間
にゲート駆動回路21の設定電圧が印加され、ゲート駆
動回路21の通常の動作を行う。
【0028】図8(b)において、短絡が起こると前記に
示したA,B期間での動作原理によりオンしていたPN
Pトランジスタ6が、MOSFET22のドレイン・ソース間電
圧上昇により、ダイオード14が逆バイアスされPNP
トランジスタ6にベース電流が流れなくなり、PNPト
ランジスタ6はオフとなる。ゲート駆動回路21が順バ
イアス状態でPNPトランジスタ6がオフとなったた
め、PNPトランジスタ10のベース・エミッタ間電圧
は順バイアスされてPNPトランジスタ10にベース電
流が流れ、PNPトランジスタ10がオンし、抵抗37
に電流が流れゲート駆動回路21の設定電圧が、ゲート
駆動回路21内のゲート抵抗RGと抵抗37で分担され
る。MOSFET22のゲート・エミッタ間に印加される電圧は
(抵抗37/(RG+抵抗37))×VGEと低減され、
MOSFET22のゲート・ソース間電圧が低減されたことによ
り、短絡時の短絡電流を抑制することが出来る。
【0029】前記過電流抑制回路は、第1,2の実施例
でクランプ回路内に使用していたツェナダイオード17
を抵抗37に変えたことにより、モノリシックIC上に
構成するのに有効な回路となっている。
【0030】(第5の実施例)図5は第5の実施例を示
す。過電流抑制モノリシックIC38のD端子をIGB
T1のコレクタ端子2に接続し、過電流抑制モノリシッ
クIC38のG端子をIGBT1のゲート端子5に接続
し、過電流抑制モノリシックIC38のE端子をIGB
T1の補助エミッタ端子3に接続し、過電流抑制モノリ
シックIC38のB端子をゲート駆動回路21のアース
端子に接続し、過電流抑制モノリシックIC38のA端
子をゲート駆動回路21の他端に接続する構造とする。
【0031】過電流抑制モノリシックIC38の回路構
成は前記第1,2の実施例、または第3,4の実施例の
回路構成をモノリシックIC内に組み込んだもので、図
9のA,B,C期間、及び短絡発生時に前記第1の実施
例、または第3の実施例と同様の動作を行う。
【0032】(第6の実施例)図6は第6の実施例を示
す。過電流抑制モノリシックIC38のD端子をMOSFET
22のドレイン端子23に接続し、過電流抑制モノリシッ
クIC38のG端子をMOSFET22のゲート端子25に接続
し、過電流抑制モノリシックIC38のE端子をMOSFET
22のソース端子24に接続し、過電流抑制モノリシック
IC38のB端子をゲート駆動回路21のアース端子に
接続し、過電流抑制モノリシックICのA端子をゲート
駆動回路21の他端に接続する構造とする。
【0033】過電流抑制モノリシックIC38の回路構
成は前記第1,2の実施例、または第3,4の実施例の
回路構成をモノリシックIC内に組み込んだもので、図
9のA,B,C期間、及び短絡発生時に前記第2の実施
例、または第4の実施例と同様の動作を行う。
【0034】(第7の実施例)図7は第7の実施例を示
す。第1の実施例の回路構成において、PNPトランジ
スタ10のベース端子13に短絡発生検出回路39の一
端を接続し、短絡発生検出回路39の他端をIGBT1
の補助エミッタ端子3に接続し、短絡発生検出回路39
の出力を制御回路40に接続し、制御回路40の出力を
ゲート駆動回路21に接続した構造とする。
【0035】前記第1の実施例において、短絡が発生す
るとPNPトランジスタ10がオンとなり、ツェナダイ
オード17に電流が流れ、ゲート駆動回路21の設定電
圧がツェナダイオード17のツェナ電圧に低減され、短
絡時の短絡電流が抑制される。この時PNPトランジス
タ10のベース・エミッタ間に電位差が発生し、PNPト
ランジスタ10のベース端子13の電圧変化を短絡発生
検出回路39に伝達し、短絡発生検出回路39で前記信
号を異常信号とみなし、制御回路40に信号を伝達し、
ゲート駆動回路21により、IGBT1のオフ動作を行
う。本方式はクランプ回路20でIGBT1のゲート・
エミッタ間電圧をクランプした後IGBTIにオフ信号を伝
達するためオフ時のサージ電圧を抑制し、短時間でIG
BT1をオンさせることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明による過電流抑制回路は、電圧駆
動型半導体素子の主端子の電圧上昇を検出し過電流抑制
動作を行うため、モジュール等の内部配線で生じるイン
ダクタンスの影響で発生していた過電流抑制回路の誤動
作,振動電流を防ぐことができ、信頼性の高い過電流抑
制回路を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の回路図。
【図2】第2の実施例の回路図。
【図3】第3の実施例の回路図。
【図4】第4の実施例の回路図。
【図5】第5の実施例の回路図。
【図6】第6の実施例の回路図。
【図7】第7の実施例の回路図。
【図8】本特許の簡略図及び、クランプ回路有無時の動
作波形図。
【図9】電圧駆動型半導体素子の動作波形図。
【図10】従来例の回路図。
【符号の説明】
1…IGBT、2,7,11…コレクタ端子、3…補助
エミッタ端子、4…主エミッタ端子、5,25…ゲート
端子、6,10…PNPトランジスタ、8,12…エミ
ッタ端子、9,13…ベース端子、14,15,16…
ダイオード、17…ツェナダイオード、18,19,3
7…抵抗、20…クランプ回路、21…ゲート駆動回
路、22…MOSFET、23…ドレイン端子、24…ソース
端子、26…コレクタ電極、27…エミッタ電極、28
…電流検出用エミッタ電極、29…ゲート電極、30…
アース電位部、31…内部配線インダクタンス、32…
IGBTモジュール、33…過電流抑制回路、34…ア
ース端子、35…主回路電源、36…負荷電流、38…
過電流抑制モノリシックIC、39…短絡発生検出回
路、40…制御回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/08 H02M 1/00 H02H 7/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の主端子と第2の主端子とゲート端子
    とを備え、ゲート電圧により導通状態が制御される電圧
    駆動型半導体素子の過電流抑制回路において、該過電流抑制回路が、前記第1の主端子の電圧を検出す
    る主端子電圧検出部と、ゲート電圧クランプ回路部とを
    備え、 該ゲート電圧クランプ回路部が、半導体スイッチ素子と
    半導体定電圧素子との直列接続回路を有し、該ゲート電
    圧クランプ回路部が前記ゲート端子と前記第2の主端子
    とに接続し、ゲート電圧クランプ回路部の前記半導体ス
    イッチ素子が前記主端子電圧検出部の過電流検出信号に
    よって導通して、前記ゲート 電圧を低下させることによ
    り、前記電圧駆動型半導体素子に流れる主電流を抑制
    ことを特徴とする電圧駆動型半導体素子の過電流抑制
    回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の過電流抑制回路において、
    前記主端子電圧検出部が、前記第1の主端子にカソード
    を接続したダイオードを備え、前記電圧駆動型半導体素
    子の第1の主端子の電圧上昇によって、前記ダイオード
    が非導通状態になることを特徴とする電圧駆動型半導体
    素子の過電流抑制回路。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2のいずれかに記
    載の過電流抑制回路において、前記電圧駆動型半導体素
    子がIGBTであって、前記第1の主端子がコレクタ端
    子であり、第2の主端子がエミッタ端子であることを特
    徴とする電圧駆動型半導体素子の過電流抑制回路。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2のいずれかに記
    載の過電流抑制回路において、前記電圧駆動型半導体素
    子がMOSFETであって、前記第1の主端子がドレイ
    ン端子であり、第2の主端子がソース端子であることを
    特徴とする電圧駆動型半導体素子の過電流抑制回路。
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