JP3467943B2 - トナークラウド回収装置 - Google Patents

トナークラウド回収装置

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JP3467943B2
JP3467943B2 JP34436995A JP34436995A JP3467943B2 JP 3467943 B2 JP3467943 B2 JP 3467943B2 JP 34436995 A JP34436995 A JP 34436995A JP 34436995 A JP34436995 A JP 34436995A JP 3467943 B2 JP3467943 B2 JP 3467943B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる現
像装置に付設され、現像動作時に現像装置から発生する
トナークラウドを回収するトナークラウド回収装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真技術を用いた複写機やプ
リンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置は、一般
に、感光ドラム等の潜像担持体に対向して現像用開口が
開設された現像ハウジングを有し、前記現像用開口に面
して現像ロールを配設すると共に、前記現像ハウジング
内に収容された現像剤を前記現像ロールに担持させ、現
像用開口に面した現像領域まで現像剤を搬送し、潜像担
持体上の静電潜像を可視像化するものである。
【0003】このような現像装置においては、現像動作
時に、現像ハウジングの現像用開口と現像ロールとの隙
間から現像剤の浮遊トナー(トナークラウド)が外部へ
流出してしまい、画像形成装置内を汚すという技術的課
題が生ずる。
【0004】そこで、このような問題を解決する手段と
して、従来にあっては、例えば、現像ハウジングの下部
にトナークラウド回収装置を付設したものが提案されて
いる。 このトナークラウド回収装置は、現像ハウジン
グの下部に一体的に設けられたものであって、現像装置
の現像用開口縁の少なくとも潜像担持体の幅方向に沿っ
た部位に対応して吸い込み口を有するダクトと、このダ
クトの裏側に配設されたブロワ装置と、ダクト内とブロ
ワ装置の手前側に設けられたトナー除去用フィルタとで
構成されている(例えば特開平4−223484号公報
参照)。
【0005】そして、ダクト内の吸い込み口付近には、
適宜枚数のついたて状のエア量調節板が現像ロールの軸
方向に沿って均等間隔で設けられ、前記吸い込み口での
エア量が吸い込み口長手方向全体に亘って略均一になる
ように設定されている。
【0006】このようなトナークラウド回収装置におい
ては、現像装置の現像動作に伴い現像用開口からトナー
クラウドが流出すると、当該トナークラウドはトナーク
ラウド回収装置のエア吸引力により吸い込みロからダク
ト内にエアと共に吸い込まれる。このようにして、ダク
ト内に吸い込まれたトナークラウドは、フィルタによっ
て捕獲される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成回数が多くなるのに伴い、極僅かずつではあるが、微
量なトナーが現像装置の下方に位置するペーパパスの紙
搬送ガイド部材上に順次堆積していくという現象が見ら
れた。
【0008】より具体的に述べると、現像用開口から流
出するトナークラウドのうち、極一部の微量なトナーク
ラウドがトナークラウド回収装置で吸引しきれずに紙搬
送ガイド部材上に落下していくが、この紙搬送ガイド部
材のうち使用頻度の高い標準サイズの用紙の通過領域
(以下通紙部という)に対応した部位においては、落下
トナーは、通過する用紙に付着して用紙と共に搬送され
てしまうのに対し、紙搬送ガイド部材のうち前記標準サ
イズの用紙の通過領域外(以下非通紙部という)に対応
した部位においては前記トナーが順次堆積されることに
なる。このため、前記非通紙部においては、画像形成回
数を重ねる毎にトナー堆積量が増え、標準サイズ用紙の
エッジ部分や大サイズ用紙の一部表面又は裏面にトナー
汚れが現れることになるばかりか、機械的振動等により
トナーが再び浮遊して光学部品等に付着するため、直接
画質低下を招く要因にもなってしまう。
【0009】このような技術的課題を解決するには、ブ
ロワ装置の能力を大幅に上げ、前述した微量なトナーま
で完全に漏れなく吸引するという方法が考えられるが、
このタイプにあっては、ブロワ装置の能力を上げること
に伴って、モータ駆動による騒音が大きくなり過ぎた
り、消費電力が膨大になるなどの弊害が多く、実際上採
用することが困難となる。
【0010】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、騒音及び消費電力の問題を
解消しながら、ペーパパス上に堆積するトナーをなく
し、堆積トナーによる画像形成装置内の汚れや画質低下
を有効に防止するトナークラウド回収装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
るトナークラウド回収装置の基本的構成は、図1に示す
ように、潜像担持体1に対向して現像用開口2aが開設
された現像ハウジング2内に少なくともトナーが含まれ
る現像剤を収容してなる現像装置3の近傍に配設され、
前記現像用開口2aから流出するトナークラウドTを回
収するトナークラウド回収装置において、前記現像用開
口2a縁の少なくとも潜像担持体1の幅方向に沿った部
位に対応してクラウド回収用開口4aが開設されたクラ
ウド回収ハウジング4と、前記クラウド回収用開口4a
からクラウド回収ハウジング4内に向かって前記トナー
クラウドTに対する吸引力が付与される吸引力付与手段
5と、前記クラウド回収用開口4aのうち、予め設定さ
れた基準サイズの転写媒体7の通過領域外に対応した部
位のトナークラウドTに対する吸引力が他の部位よりも
大きく設定される吸引力分布設定手段6とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0012】このような技術的手段において、前記現像
装置3としては、潜像担持体1に対向する現像用開口2
aが開設された現像ハウジング2を有し、潜像担持体1
上の静電潜像を可視像化しうるものであればよく、現像
剤を静電潜像表面に接触させて現像するもの、非接触に
よる現像を行なうもののどちらでも差し支えなく、ま
た、現像装置3に用いる現像剤としても、一成分現像
剤、二成分現像剤の別、トナーの色の別等も問わない。
【0013】また、クラウド回収ハウジング4として
は、現像用開口2aから発生するトナークラウドを有効
に回収し得るものであればよく、現像用開口2a縁の少
なくとも潜像担持体1の幅方向に沿った部位に対応して
クラウド回収用開口4aが開設されたものであれば、現
像用開口2aの潜像担持体1の回転方向下流側に位置す
る部位に配設したり、現像用開口2aの上下部に配設し
たり、現像用開口2aの周囲全体を覆うように配設する
等適宜選定して差し支えない。また、クラウド回収ハウ
ジング4の形状としては、吸引力付与手段5の構成に応
じてダクト状であってもよいし、あるいは、単なるボッ
クス状であってもよい。
【0014】更に、吸引力付与手段5としては、クラウ
ド回収用開口4aからクラウド回収ハウジング4内に向
かって前記トナークラウドTに対する吸引力が付与でき
るものであればよく、例えば、クラウド回収ハウジング
4をダクト状に構成し、このダクト内若しくは当該ダク
トの連通部にブロワ手段を配設し、このブロワ手段によ
るエア吸引力を用いるようにしたり、現像剤が磁性一成
分トナーであるタイプにあっては、クラウド回収ハウジ
ング4内に磁力発生手段を配設し、この磁力発生手段に
よる磁力を用いるようにする等適宜選定して差し支えな
い。また、吸引したトナーの除去方式についても適宜選
定して差し支えなく、例えば、エアの吸引方式にあって
は、フィルタを介在させてもよいし、あるいは、ブロワ
手段にトナー回収部を設けるようにしてもよい。一方、
磁力吸引方式にあっては、磁力発生手段の機能を常時良
好に保つという観点からすれば、磁力発生手段に付着し
たトナーを定期的に除去するように設計することが好ま
しい。
【0015】更にまた、吸引力分布設定手段6として
は、クラウド回収用開口4aのうち、予め設定された基
準サイズの転写媒体7の通過領域外に対応した部位(基
準サイズの転写媒体7の通過領域の片側若しくは両側)
のトナークラウドTに対する吸引力が他の部位よりも大
きく設定されたものであれば適宜選定して差し支えな
く、例えば、クラウド回収ハウジング4としてのダクト
内若しくは当該ダクトの連通部に吸引力付与手段5とし
てブロワ手段を配設するタイプにあっては、クラウド回
収ハウジング4としてのダクトのクラウド回収用開口4
aの近傍に風量調節部材を設け、この風量調整部材にて
通過風量調整のための間隙を複数形成し、かつ、少なく
とも基準サイズの転写媒体7の通過領域外に対応した箇
所の間隙を他の間隙より大きく設定するようにすればよ
く、また、吸引力付与手段5としての磁力発生手段を用
いるタイプにあっては、磁力発生手段に対して所定の磁
力分布を施すようにすればよい。また、前記転写媒体7
の基準サイズとしては、使用者が任意に設定して差し支
えないが、通常使用頻度の高い標準サイズ(例えば、J
IS規格A4版)を基準サイズとして選定することが好
ましい。
【0016】上述したような技術的手段において、図1
の装置発明の作用を説明する。現像装置3が一連の現像
動作を実行するとき、トナークラウド回収装置は、現像
用開口2aから発生するトナークラウドTを回収すべく
吸引回収動作を開始する。
【0017】すなわち、現像ハウジング2の現像用開口
2aと潜像担持体1との隙間からは、現像動作に伴いト
ナークラウドが発生し、これらのトナークラウドは、潜
像担持体1の幅方向全体に亘って均一に浮遊する。
【0018】このようにして、浮遊するこれらのトナー
クラウドTは、吸引力付与手段5による吸引力によって
クラウド回収用開口4aから吸引される。この時、吸引
力分布設定手段6により、潜像担持体1の幅方向に沿っ
て予め所定の吸引能力分布が設定されているため、基準
サイズの転写媒体7の通過領域に対応した部位に比べ
て、前記領域外に対応した部位の方が、より大きな吸引
力が付与されることになる。
【0019】その結果、前記領域外に対応した部位にお
いて浮遊するトナークラウドTは、極僅かな量をも漏れ
なく完全にクラウド回収ハウジング4内に吸引され、一
方、前記領域に対応した部位において浮遊するトナーク
ラウドTのほとんど全ては、クラウド回収用開口4aか
ら吸引されるが、極一部の肉眼で認識されない程度の微
量なトナーが吸引されずにペーパパス側に転写媒体搬送
ガイド部材(図示外)上に向かって落下する。
【0020】このとき、前記ペーパパス側の転写媒体搬
送ガイド部材のうち、基準サイズの転写媒体7の通過領
域外に対応した部位には、トナーが全く落下せず、一
方、前記基準サイズの転写媒体7の通過領域に対応した
部位には、極微量なトナーが落下するが、通過する転写
媒体7と共に搬送されてしまう。それ故、転写媒体搬送
ガイド部材上に落下トナーが堆積することは有効に回避
される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明に係るトナークラウド回収装置を詳細
に説明する。 ◎実施の形態1 図2は、本発明が適用された現像装置及びこれに付設さ
れたトナークラウド回収装置の実施の形態1を示すもの
である。同図において、現像装置は、感光ドラム21側
に対向して現像用開口22aが開設され且つ内部に例え
ば二成分現像剤が収容される現像ハウジング22を有し
ており、この現像ハウジング22内には、前記現像用開
口22aに面して配設され且つ図示矢印方向に現像剤を
搬送する現像ロール23と、この現像ロール23上の現
像剤の搬送量が規制されるトリマプレート24と、前記
現像ロール23の軸方向に沿って、収容される現像剤を
攪拌しながら現像ロール23方向へ搬送する一対の現像
剤攪拌搬送用のオーガ、即ち、第一オーガ25及び第二
オーガ26と、これにより攪拌、搬送された現像剤を現
像ロール23に供給するパドルホイール27とが配設さ
れている。尚、この実施の形態において、前記現像ロー
ル23は、複数の磁極が周面に沿って配列されて固定設
置される磁石ロール23aと、この磁石ロール23aの
外側に回転自在に配設される非磁性の円筒状の現像スリ
ーブ23bとで構成されている。
【0022】次に、このような現像装置に隣接するよう
に配設されたトナークラウド回収装置について説明す
る。このトナークラウド回収装置は、現像ハウジング2
2の下壁部外側に沿って設けられたダクト31を有す
る。このダクト31は現像ハウジング22下壁部外側に
覆い状のダクト部材を取付けたものであり、感光ドラム
21に対向する部位に感光ドラム21の軸方向(幅方
向)寸法に略対応する開口面積の吸込口32を有すると
共に、奥側に吐出口33を有している。そして、ダクト
31の吐出口33部分には、蛇腹状配管34が連通接続
されると共に、この蛇腹状配管34には、トナー捕獲用
のフィルタ35aを交換可能に収容したフィルタ部35
が設けられ、更に、フィルタ部35には連結配管36を
介してエア吸引用のブロワ装置37が連通接続されてい
る。
【0023】更に、図3に示すように、本実施の形態に
おいて、前記ダクト31の吸込口32近傍のエア流通路
には5枚のついたて状のエア量調節板40(具体的には
40a〜40e)が感光ドラム21の軸方向に沿って配
列されている。同図において、ダクト31の幅方向両側
壁31a、31bとエア量調節板40(40a,40
e)との間並びに互いに隣り合うエア量調節板40の間
には所定の間隙が夫々設けられている。これらの間隙の
うち、特に、ダクト31の一方の側壁31aとエア量調
節板40aとの間隙41は、他の間隙42に比べて大き
く設定されている。
【0024】ここで、エア量調節板40を前述したよう
に設定するのは、図4に示すように、予め設定されてい
る基準サイズの用紙(本実施の形態にあっては、例えば
JIS規格A4サイズ)のペーパパス上の通過軌跡を考
慮し、当該基準サイズの用紙が通過しない領域に対応し
た吸込口32部分のエア吸込量を他の部分よりも多く確
保するためである。
【0025】より具体的に述べると、本実施の形態で
は、ペーパパスを通過する用紙50は、図4に示すよう
に、その幅方向一側縁を所定の位置決めライン51に位
置決めしながら搬送されるようになっており、前記位置
決めライン51は画像形成装置本体のオペレータに向か
って手前側(Front側)に設定されている。このた
め、ペーパパスのうち、基準サイズの用紙50が通過し
ない領域(非通紙部)52が画像形成装置本体の奥側
(Rear側)に生じ、前記非通紙部52に対応した吸
込口32でのエア吸込量を高めるようにしたものであ
る。尚、図4中、符号54は現像装置の下方に配設され
て用紙50を案内搬送するシュート(紙搬送ガイド部
材)、55は感光ドラム21上のトナー像を用紙50に
転写する転写帯電器、56は感光ドラム21に付着した
用紙50を剥離する剥離帯電器である。
【0026】次に、本実施の形態に係るトナークラウド
回収装置の作動について説明する。現像装置が通常の現
像動作を実行すると、現像ハウジング22の現像用開口
22aと現像ロール23との間に形成される隙間からト
ナークラウドが流出し、周辺に浮遊する。これらの浮遊
するトナーは、ブロワ装置37からのエア吸引力によっ
て、エアと共にダクト31の吸込口32からダクト31
内へ吸引される。
【0027】この時、エア量調節板40によるエア量は
間隙41部分が他の間隙42部分に比べて大きく設定さ
れているため、吸込口32の領域全体のうち、前記非通
紙部52に対応した部位には、他の部位より大きな吸引
力が付与されることになる。
【0028】その結果、前記非通紙部52に対応した部
位において浮遊するトナークラウドは、極僅かな量をも
漏れなく完全にダクト31内に吸引され、一方、基準サ
イズの用紙50の通過領域(通紙部)53に対応する部
位において浮遊するトナークラウドのほとんど全てはダ
クト31の吸込口32からダクト31内へ吸引される
が、極一部の肉眼で認識されない程度の微量なトナーが
吸引されずに現像装置の下方に位置するシュート54等
の上に向かって落下する。
【0029】従って、前記シュート54等の非通紙部5
2にトナーが落下する事態は完全に回避され、一方、通
紙部53には従来と同様に極微量のトナーが落下するも
のの、用紙に付着して用紙と共に搬送される。それ故、
シュート54等の上にトナーが堆積されることはなくな
り、大サイズの用紙が搬送時に汚れたり、機械的振動等
により堆積トナーが再度浮遊して光学部品等に付着する
ことはなくなる。
【0030】次に、この実施の形態1に係るトナークラ
ウド回収装置の性能を評価する。図5は、実施の形態1
及び比較の形態のトナークラウド回収装置を下方からみ
た図を示すもので、比較の形態としては、図5(a)に
示すように、エア吸引量が吸込口32の長手方向に亘っ
て略均一になるように5枚のエア量調節板40’を均等
に配列したものを用い、本実施の形態としては、図5
(b)に示すように、ダクト31の一方の側壁31aと
エア量調節板40aとの間隙41を比較の形態と比して
20mm大きく設定する他、他の間隙42を夫々比較の
形態と比して5mmずつ大きく設定するようにした。
【0031】このような両形態のトナークラウド回収装
置の性能を評価すべく、両方の吸込口32付近に、夫々
図5に示す風速測点〜を等間隔に設けた上で、吸込
口32の長手方向に亘る風速分布について調べてみたと
ころ、以下の表1に示す結果が得られた。また、表1に
得られた風速の分布結果を客観的に明確化すべく図6の
グラフに示した。
【0032】
【表1】
【0033】この結果、本実施の形態では、比較の形態
で吸込口32の長手方向全体に亘って略均一であった風
速が、非通紙部に対応した測点であるにおいて、飛躍
的に増大することが確認された。このことは、非通紙部
に対応する部位の風量が他の部位に比べて増大している
ことを示している。また、両形態において、画像形成回
数を所定回数繰り返した後にシュート54上のトナーの
堆積状態を調べたところ、比較の形態にあっては、非通
紙部52上にトナーが堆積されるという現象が確認され
たが、本実施の形態にあっては、シュート54上にトナ
ーの存在を目視確認できなかった。尚、吸込口32の中
央付近からFront側では、若干の風速の低下がみら
れるが、通紙部に対応した部位であるため、特に問題は
ないものと思料される。
【0034】◎実施の形態2 図7は、この発明が適用されたトナークラウド回収装置
の実施の形態2が付設された現像装置を示すものであ
る。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施
の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明
を省略する。この実施の形態2に係る現像装置の基本的
構成は実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と
異なり、現像剤として特に磁性一成分トナーが用いられ
る他、現像ロール23の収容スペースの下方側に下方に
膨出したボックス状のクラウド回収ハウジング61が形
成され、このクラウド回収ハウジング61の感光ドラム
21に対向する部位には、感光ドラム21の幅方向寸法
に略対応した開口面積のクラウド回収用開口62が開設
されると共に、このクラウド回収ハウジング61内に
は、クラウド回収ロール63が配設されている。
【0035】本実施の形態において、前記クラウド回収
ロール63は、複数の磁極が周面に沿って配列されて固
定設置される磁石ロール63aと、この磁石ロール63
aの外側に回転自在に配設される搬送スリーブ63bと
で構成されている。更に、クラウド回収ハウジング61
の奥側には、クラウド回収ロール63表面に弾接するス
クレーパ64が配設されている。
【0036】更にまた、図8に示すように、本実施の形
態2において、磁石ロール63aの磁力は、磁石ロール
63aの軸方向に沿って不均一な磁力分布を有してい
る。具体的には、磁石ロール63aの軸方向全域に亘る
磁力のうち、実施の形態1で説明した非通紙部52に対
応した部位の磁力が他の部位に比べて大きく設定されて
いる。
【0037】次に、実施の形態に係るトナークラウド回
収装置の作動について説明する。今、現像装置が現像動
作を実行した際に、現像用開口22aから、トナークラ
ウドが流出したとすると、この流出したトナークラウド
が浮遊しつつクラウド回収用開口62に達してクラウド
回収ロール63の磁力の影響範囲に入る。すると、当該
クラウド回収ロール63の磁力がトナー粒子に働きトナ
ークラウドはクラウド回収ロール63表面に吸引吸着さ
れる。
【0038】この時、非通紙部52に対応した部位の磁
力が他の部位に比べて大きく設定されているため、非通
紙部52に対応した部位において浮遊、落下するトナー
クラウドは極僅かな量をも漏れなく完全にクラウド回収
用開口62からクラウド回収ロール63に吸引吸着さ
れ、一方、通紙部53(図4参照)に対応した部位にお
いて浮遊、落下するトナークラウドはほとんどクラウド
回収ロール63に吸引吸着される。そして、クラウド回
収ロール63に吸着されたトナーは、スクレーパ64に
て掻き取られて、クラウド回収ハウジング61内に回収
される。
【0039】尚、通紙部53に対応した部位において浮
遊、落下するトナークラウドの極一部の肉眼で認識され
ない程度の微量なトナーは、クラウド回収用開口62か
ら吸引されずに、シュート54等の上に向かって落下す
るが、実施の形態1と同様にして、画像形成毎に通過す
る用紙に付着してその都度取り除かれるから特に問題は
生じない。
【0040】従って、本実施の形態2によれば、実施の
形態1と同様、画像形成回数が大きくなっても、シュー
ト54等の上にトナーが堆積するという事態は確実に回
避される。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クラウド回収ハウジングのクラウド回収用開口のうち、
予め設定された基準サイズの転写媒体の通過領域外に対
応した部位のトナークラウドの吸引力を他の部位よりも
大きく設定したので、基準サイズの転写媒体の通過領域
外に対応して浮遊するトナークラウドを漏れなく完全に
吸引回収することが可能になり、その結果、現像装置下
方の基準サイズの転写媒体の通過領域外に対応した装置
内部のトナー汚れをなくすことができる。
【0042】それ故、基準サイズを超える大サイズの転
写媒体が通過するとしても、転写媒体がトナーで汚れる
という事態を有効に回避できるばかりか、装置内部に堆
積したトナーが機械的振動等により再び浮遊して光学部
品等に付着して直接画質低下を招く等の問題も解消され
る。また、本発明によれば、トナークラウドの回収状態
を向上させる上で、ブロワ装置の能力を不必要に上げる
必要はないので、モータ駆動による騒音や消費電力の問
題は特に生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るトナークラウド回収装置の概略
構成を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1におけるトナークラウド回収装
置を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1におけるトナークラウド回収装
置のダクト内を下方から見たところを示す説明図であ
る。
【図4】 実施の形態1における現像装置下方の装置内
部のペーパパス部位を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1及び比較の形態に係るトナーク
ラウド回収装置のダクト内を下方から見たところを示す
説明図である。
【図6】 実施の形態1及び比較の形態に係るトナーク
ラウド回収装置の測点〜における風量の測定結果に
ついて示したグラフである。
【図7】 実施の形態2におけるトナークラウド回収装
置を示す説明図である。
【図8】 実施の形態2におけるクラウド回収ロールの
磁力分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1…潜像担持体、2…現像ハウジング、2a…現像用開
口、3…現像装置、4…クラウド回収ハウジング、4a
…クラウド回収用開口、5…吸引力付与手段、6…吸引
力分布設定手段、7…転写媒体、T…トナークラウド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/08 507 G03G 21/10 - 21/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体(1)に対向して現像用開口
    (2a)が開設された現像ハウジング(2)内に少なく
    ともトナーが含まれる現像剤を収容してなる現像装置
    (3)の近傍に配設され、前記現像用開口(2a)から
    流出するトナークラウド(T)を回収するトナークラウ
    ド回収装置において、 前記現像用開口(2a)縁の少なくとも潜像担持体
    (1)の幅方向に沿った部位に対応してクラウド回収用
    開口(4a)が開設されたダクト状のクラウド回収ハウ
    ジング(4)と、 前記クラウド回収用開口(4a)からクラウド回収ハウ
    ジング(4)内に向かって前記トナークラウド(T)に
    対する吸引力が付与される吸引力付与手段(5)と、 前記クラウド回収用開口(4a)のうち、予め設定され
    た基準サイズの転写媒体(7)の通過領域外に対応した
    部位のトナークラウド(T)に対する吸引力が他の部位
    よりも大きく設定される吸引力分布設定手段(6)とを
    備え 前記クラウド回収ハウジング(4)としてのダクト内若
    しくは当該ダクトの連通部に吸引力付与手段(5)とし
    てのブロワ手段を配設する一方、前記クラウド回収ハウ
    ジング(4)としてのダクトのクラウド回収用開口(4
    a)近傍には吸引力分布設定手段(6)としての風量調
    節部材を設け、この風量調整部材にて通過風量調整のた
    めの間隙を複数形成し、かつ、少なくとも基準サイズの
    転写媒体(7)の通過領域外に対応した箇所の間隙を他
    の間隙より大きく設定するようにした ことを特徴とする
    トナークラウド回収装置。
  2. 【請求項2】 潜像担持体(1)に対向して現像用開口
    (2a)が開設された現像ハウジング(2)内に少なく
    とも磁性一成分トナーが含まれる現像剤を収容してなる
    現像装置(3)の近傍に配設され、前記現像用開口(2
    a)から流出するトナークラウド(T)を回収するトナ
    ークラウド回収装置において、 前記現像用開口(2a)縁の少なくとも潜像担持体
    (1)の幅方向に沿った部位に対応してクラウド回収用
    開口(4a)が開設されたクラウド回収ハウジング
    (4)と、 前記クラウド回収用開口(4a)からクラウド回収ハウ
    ジング(4)内に向か って前記トナークラウド(T)に
    対する吸引力が付与される吸引力付与手段(5)と、 前記クラウド回収用開口(4a)のうち、予め設定され
    た基準サイズの転写媒体(7)の通過領域外に対応した
    部位のトナークラウド(T)に対する吸引力が他の部位
    よりも大きく設定される吸引力分布設定手段(6)とを
    備え、 前記クラウド回収ハウジング(4)のクラウド回収用開
    口(4a)に面して吸引力付与手段(5)としての磁力
    発生手段を配設すると共に、この磁力発生手段に対し吸
    引力分布設定手段(6)としての磁力分布設定を行うこ
    とを特徴とするトナークラウド回収装置。
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