JP3467602B2 - 害虫の防除方法 - Google Patents

害虫の防除方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はエアゾールによる害虫の
防除方法、さらに詳しくは火気のない所にいる害虫を防
除する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】生活環境が良くなったことから、住居周
辺での発生源が変化し、蚊の発生場所としてはビルの地
下にある上水道用の貯水槽および屋上の受水槽、家庭や
ビルの汚水を処理する浄化槽などが重要な発生源となっ
ており、さらに、ハエの発生源としては都市近郊の畜産
業に関する施設などが重要な発生源になっている。これ
らの施設のうち貯水槽、受水槽などはビル管理法により
定期的な検査が行われ、浄化槽などは浄化槽法で管理が
義務づけられており、実際の害虫の防除方法としてはD
DVPあるいはエンペントリンの蒸散剤などの設置によ
り一部管理が行われているが充分な防除ができていな
い。このため、防除しきれなかった害虫は管理作業を行
う時に作業者に対して不快感を与えたりあるいは作業の
邪魔になったりする。そして、場合によっては、浄化層
などの非衛生的な場所に生息してかつ前記の作業により
防除しきれなかった害虫が、人の生活空間に入って来る
こととなる。この事から前記の施設において作業すると
きは、害虫を防除する為に市販の空間用(ハエ蚊用)エ
アゾールが使用されている。 【0003】また、都市近郊の畜産業に関する施設にお
いては、有機りん系あるいはピレスロド系の殺虫乳剤、
殺虫液剤および/またはIGR(昆虫生長抑制)剤をし
尿に混ぜ込むことで幼虫が成虫になることを防いだりし
ているが、やはり防除効果が充分でなくハエ成虫などが
飛び回っており、充分な防除効果が得られていない。そ
のため、飛び回っている害虫を防除するために、新たに
空間に対して有効成分を噴霧する作業が必要で、これに
も市販の殺虫エアゾール剤やULVなどが用いられてい
る。 【0004】一方、従来の大量噴霧用エアゾールとして
は2種類に分類される。一つは一般にいわれる全量噴射
型のエアゾール、もう一つは内容物の噴射時間を機械的
に調節できるエアゾール(特開平2−173084号な
ど)が例示できる。これらのエアゾールを使用する場所
としては、居室内などの火気のある場所、あるいは可燃
性のガスが滞留することで事故が起こる可能性がある場
所であることから、燃焼性を低く押さえることが要求さ
れており、このため噴射剤にフロンを配合したり、ある
いは溶剤に水を添加したものが知られている。 【0005】さらに、空間の害虫を防除するためにエア
ゾールあるいはULVなどで殺虫成分を散布する場合、
殺虫効果が散布される組成物の空間での粒子径に左右さ
れることが知られており(津田:日本農薬学会誌、1
6,533−543(1991))、当該粒子径を適切
なものにするためにエアゾールではステム、ハウジング
の下孔径あるいはボタン径などエアゾールの各機構を調
節する必要があることが知られていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、貯水層
または浄化槽などの施設で作業する時に防除に用いる現
在市販の殺虫剤では不十分で、施設のふたを開けた時に
施設内の非衛生な害虫が飛び出したりあるいは施設内の
害虫が作業の邪魔をしたりする。また、このために従来
の内容物の噴射時間を機械的に調節できるエアゾールを
用いても作業時間あるいは害虫の飛び出し数は何ら変わ
りがない。さらに、都市近郊の畜産業に関する施設にお
いても上記と同様の状態にある。 【0007】一方、前記のような大量噴射を目的とした
エアゾールにおいて、フロンを配合する処方は近年問題
となっているオゾン層の破壊の問題から配合することは
好ましくなく、溶剤に水を添加したものは噴射剤と溶剤
との相溶性が悪く界面活性剤を配合することで乳化また
は可溶化できるが、使用時に振とうして乳化または可溶
化する操作をする必要があったり、安定性が悪かったり
する。そして、殺虫組成物の粒子径を微妙に調節するこ
とから、単位時間あたりの噴射量には限界があった。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、特殊な使
用場面である火気のない場所で、当該場所の害虫を駆除
するのに必要な噴射量を、短時間で噴射できるエアゾー
ルをもって害虫を駆除する方法にて、粒子径に関係なく
短時間でかつ充分な殺虫効果を得られることを見つけ、
本発明を完成した。すなわち、本発明は下記のとおりで
ある。殺虫成分、油性溶剤および可燃性噴射剤からなる
組成物を耐圧容器に充填し、火気のない害虫発生場所で
該耐圧容器内に充填した組成物を噴射して害虫を防除す
る方法において、該耐圧容器のステムにあるステム径を
2.0から5.0mm、ハウジングにあるハウジング下
孔径を2.0から2.4mm、ボタンにある噴口径を
1.4から1.8mmとし、当該害虫発生場所に該組成
物を1秒あたり5g以上噴射することを特徴とする害虫
の防除方法である。 【0009】以下本発明を詳しく説明する。本発明にお
ける殺虫成分としては、次のものが例示できる。また同
時に殺虫成分がピレスロイド系殺虫成分の場合はその協
力剤の配合や、殺虫成分を安定にする酸化防止剤、紫外
線防止剤なども配合できる。またその他の成分として
は、使用場所が悪臭の強い場所であれば香料によるマス
キング作用や消臭剤の消臭作用を付与すること、更に場
合によっては環境衛生の面から殺菌剤や、消毒剤に配合
することもより商品価値を高くすることができる。 【0010】(I)殺虫剤 (1)ピレスロイド薬剤 ・dl−3−アリル−2−メチルー4−オキソ−2−シ
クロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン) ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製、以下「ピナミンフォルテ」という) ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロぺンテニル d−トランス−クリサンテマート(商
品名バイオアレスリン:ユクラフ社製) ・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シク
ロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(商品
名エキスリン:住友化学工業株式会社製、商品名エスバ
イオール:ユクラフ社製、以下「エスバイオール」とい
う) ・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−
ジオキソ−2−インドリル)メチル dl−シス/トラ
ンス−クリサンテマート(一般名フタルスリン:商品名
ネオピナミン) ・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−
ジオキソ−2−インドリル)メチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(商品名:ネオピナミンフオル
テ:住友化学工業株式会社製、以下「ネオピナミンフォ
ルテ」という) ・(5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート(一般名レスメトリン、商品
名クリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製、以下
「クリスロンフォルテ」という) ・3−フェノキシベンジル−dl−シス/トランス−3
−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1
−シクロプロパンカルボキシラート(一般名ペルメトリ
ン、商品名エクスミン:住友化学工業株式会社、以下
「ペルメトリン」という) ・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリ
サンテマート(一般名フェノトリン、商品名スミスリ
ン:住友化学工業株式会社、以下「スミスリン」とい
う)・α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−(4
−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(一般名フ
ェンバレレート) ・α−シアノ−3−フェノキシベンジル シス/トラン
ス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロプロパン
カルボキシラート(一般名フェンプロパトリン) ・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−
シス/トランス−クリサンテマート(一般名エムペンス
リン、以下「エムペンスリン」という) ・2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl
−シス/トランス 3−(2,2−ジクロロビニル)−
2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラー
ト(一般名フェンフルスリン) 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−シ
ス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
(以下「M−108C」という) ・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/
トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロ
プロパンカルボキシラート(以下「M−108B」とい
う) ・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピ
ニル)−2−シクロペンテニル(+)−シス/トランス
−クリサンテマート(商品名エトック・住友化学工業株
式会社) ・d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベン
ジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名ベ
ンフルスリン) ・2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジ
ル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1
−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパ
ンカルボキシラート(一般名テフルスリン) ・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (+)
−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ゴキラー
ト:住友化学工業株式会社) ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル dl−シス/トランス−2,2,3,
3−テトラメチルシクロプロパンカルボシキラート(一
般名テラレスリン) ・2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル
3−フェノキシバンジルエーテル(一般名エトフェンプ
ロックス)など 【0011】(2)他の殺虫成分 ・O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニル
ホスフェート(DDVP)・O,O−ジメチル O−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオノフォスフェ
ート ・O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチ
ル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート ・O,O−ジメチル S−(1,2−ジカルボエトキシ
エチル)−ジチオフォスフェート ・O−イソプロポキシフェニル メチルカーバメート
(バイゴン) ・5−メトキシ−3−(0−メトキシフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(一般名
メトキサジアゾン、商品名エレミック:住友化学工業株
式会社製)など 【0012】(3)協力剤 ・イソボニールチオシアノアセテート ・ピペロニルブトキシド ・S−421(オクタクロロジプロピルエーテル) ・サイネピリン222 (N−(2−エチルヘキシル)
−ビシクロ〔2,2,1〕 −ヘプター5−エン−2,3−ジカルボキシイミド) ・サイネピリン500 (N−(2−エチルヘキシル)
−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ〔2,2,
2〕オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)
など 【0013】(4)酸化防止剤または紫外線防止剤 ・ビスフェノール誘導体 ・フェニル−α−ナフチルアミン ・フェニル−β−ナフチルアミン ・アリールアミン類 ・ベンゾフェノン系化合物など 【0014】(5)殺菌剤、消毒剤 ・安息香酸 ・パラオキシ安息香酸エステル ・塩化亜鉛 ・d−カンフル ・グアヤコール ・p−クロロ−m−クレゾール、p−クロロ−m−キシ
レノール ・4−クロルフェニル−3−ヨードプロパルギールホル
マール ・チモール ・デヒドロ酢酸 ・3−トリフルオロメチルー4,4’−ジクロルカルバ
ニリド ・パラオキシ安息香酸エステル ・ピロガロール ・O−フェニルフェノール ・ベンジルアルコール 【0015】本明細書において「防除」という言葉は、
施設内および周辺にいる害虫を殺虫することに加えて、
飛んでいる害虫あるいは壁面についている害虫を落下さ
せたり、あるいは施設から飛び出す害虫の数を減らすこ
とも意味する。本発明における油性溶剤としては、殺虫
成分を溶解するもので、かつ粘度が著しく高いものでな
ければ何ら限定されない。例えばケロシン、トルエン、
キシレン、ベンゼン、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチ
ル、四塩化炭素、トリクレン、クロロセン、p−クロル
エチレン、MEK、MIBK、二塩化エタン、ジメチル
ホルムアルデヒド、エチルセルソルブ、テレピン油、シ
ンナー、n−ヘキサン、イソペンタンなどの飽和炭化水
素、不飽和炭化水素および脂肪族炭化水素など各種の有
機溶媒を用いることができ、これらの混合物である、J
IS1号または2号灯油、n−パラフィン、イソパラフ
ィンやネオチオゾール(三光化学社製)などが例示でき
る。 【0016】本発明における可燃性噴射剤としては、各
種の液化ガスが用いることができ物性によっては噴射剤
であると同時に内圧調整剤の役割も果たす。そして、こ
れらの可燃性噴射剤としては液化石油ガス(LPG)、
エタン、プロパン、ブタン(n−、iso−を含む)、
ペンタン(n−、iso−を含む)、DMEなどから選
ばれる1種以上の組成物が例示でき、不燃性の噴射剤で
ある圧縮空気、炭酸ガスや窒素ガスなどの液化ガスなど
とも混合して用いることもできる。例えばLPGとDM
Eを85:15の混合比(V/V)で300mlの耐圧
容器に135ml充てんすると、およそ内圧約4kg/
cmとすることができる。 【0017】本発明における耐圧容器としては、一般に
いわれているエアゾール容器として用いられるものであ
れば形状には何ら限定されるものではなく、当該素材は
主に油性溶剤とピレスロイド系殺虫成分からなる原液に
より劣化しないものであれば何ら限定されるものではな
い。但し、当該エアゾール容器に使用するステム、ハウ
ジング、ステムラバー、マウンテンカップ、ボタンおよ
びカップのうち、ステムにあるステム径は2.0から
5.0mm、好ましくは3.0から4.0mm、ハウジ
ングにあるハウジング下孔径が0.2から2.5mm、
好ましくは2.0から2.4mm、ボタンにある噴口径
0.25から1.8mm、好ましくは1.4から1.8
mmである。またこれらのうちステムまたはボタンの噴
口は複数あっても良い。これらのエアゾール機構を備え
ることで、一般的な内圧で必要量の内容物が短時間に噴
射する事が可能になる。そしてこれらの数値以下であれ
ば、内容物の噴射量が少なく充分な効果が得にくくな
り、以上であれば、かなりの内容物が直線的に噴射さ
れ、空間での拡散性が悪くなる傾向がみられる。 【0018】本発明における殺虫成分、油性溶剤および
可燃性噴射剤からなる組成物は次の混合比からなる。油
性溶剤に対する殺虫成分の配合量は、0.001から1
0重量%で、好ましくは0.2から5重量%、さらに好
ましくは0.2から1重量%、主に油性溶剤と殺虫成分
からなる原液に対する噴射剤の配合量は、原液に対して
噴射剤60から120容量%、好ましくは、75から9
5容量%からなる。このようにして耐圧容器に該組成物
を充填すると、該組成物が1秒あたり4gから15g噴
射することができ、好ましい噴射量としては、1秒あた
り5gから10gとなる。 【0019】本発明における火気のない害虫発生場所と
しては、屋外で火気のない場所であれば何ら問題ない。
ビルあるいは一般家屋の下水処理用の浄化層、上水道用
の貯水槽および屋上の受水槽などのふたを締めた場合に
閉鎖される小規模な水処理施設、あるいは一般家屋の家
庭用排水とし尿などを処理する合併式浄化層や畜鶏舎の
し尿貯留場所など住居近傍でのし尿を処理する施設ある
いは貯留するような開放型の施設、そして一般住居ある
いは畑の周辺で堆肥を作るコンポストなどが例示でき
る。 【0020】本発明における害虫としては、クロアリ、
アカアリ、イエヒメアリ、ハチ、アリガタバチ、ダンゴ
ムシ、ワラジムシ、ヤスデ、ゲジゲジ、ムカデ、シロア
リ、ヒラタキクイムシ、シンクイムシ、カミキリムシ、
シバンムシ、カツオブシムシ、ヒメマルカツオブシム
シ、シミ、イガ、コイガ、ガ、ユスリカ、チョウバエ、
ブユ、アブ、ヨコバイ、クモ、ケムシ、チャタテムシ、
カメムシ、ハサミムシおよびゴミムシダマシなどの生活
害虫にイエバエ、クロバエ、ニクバエ、ショウジョウバ
エなどのハエ類およびイエカ、チカエイカなどのカ類の
成虫および幼虫が例示できる。 【0021】本発明の害虫の防除方法としては、火気の
ない害虫発生場所がふたを締めた場合に閉鎖されるよう
な場所であれば、立法メートルあたり原液5gから10
g程度噴射すれば良く本発明の耐圧容器に入れられた組
成物であれば、約1秒から3秒噴射することで防除でき
る。また、火気のない害虫発生場所が開放型の場所であ
れば、飛んでいる害虫に対して直接噴射することで、従
来の空間用エアゾールの数倍の原液を害虫に付着させる
ことができる。 【0022】 【作用】本発明の害虫防除方法は、内圧は従来のものと
何ら差がないが、耐圧容器に付与したエアゾールに関係
する機構が短時間に従来のエアゾールの数倍の組成物を
噴射することを可能にした。そして、該組成物の粒子径
を考慮することなく、害虫に大量の組成物を付着させる
ことで同等以上の殺虫効果をが得られる。さらに、原液
量が多いことから、使用場所を火気のない場所に限定す
ることで安全性を確保している。 【0023】 【実施例】以下、本発明の実施例を示す。しかし、本発
明はこれらは実施例に限定されるものではない。 実施例1 試験試料:dl,dT80−アレスリン0.2g、IP
−2052(出光石油社製)66ml、ネオチオゾール
(三光化学社製)およびDME135mlを300ml
のエアゾール容器に充填した、この時のエアゾール容器
の機構はステムが3個ありかつ各々の孔径が1.2m
m、ハウジング下孔径が2.2mm、ボタン径が1.6
mmであった。(この場合の噴射量は約7.8g/S)
試験方法:前記試料にて徳島市内の縦1m×横1m×空
間部0.3mの下水処理槽において、マンホールのふた
を開けて前記試料を処理したときに、内部から飛び出し
て来るオオチョウバエおよびノミバエの成虫数を観察し
た。 【0024】まず、当該下水処理槽において、試験開始
前にマンホールのふたを1/3程度約1分間開けて、内
部から飛び出して来るオオチョウバエおよびノミバエの
成虫数を捕獲してその数を測定した。次に、ふたを閉じ
て1分間放置した後再度1/3程度を開けて下水処理水
槽内に向かって前記試料を約2秒間噴射し、すぐにふた
を閉じた。その後2分間放置してから再度1/3程度開
けて、内部から飛び出して来るオオチョウバエおよびノ
ミバエの成虫数を捕獲してその数を経時的に測定し、そ
の結果を表1に記載した。 【0025】表中において、各数値は処理前の飛び出し
数を100とした時の各時間における飛び出し数を割合
で表し、カッコ内の数字は実際の飛び出し数(捕獲数)
を示す。また飛び出し数はオチョウバエの数とノミバエ
の成虫の数を合算した。さらに、表中の市販品はdl,
dT80−アレスリンとdT80−フタルスリンを配合
した空間用殺虫剤を用いた。 【0026】 【表1】 【0027】 【発明の効果】本発明の害虫の防除方法は、以上述べた
構成を有しているので、エアゾール内容物を短時間に必
要量噴射することで、無作為的に噴射したにもかかわら
ず、きわめて効率よく害虫を防除でき、かつ作業時間を
大幅に短縮することができる。そして、従来の使用環境
と異なり、これらの場所は火気がないという特別な使用
場所であることから、エアゾールの使用において火気に
関する注意が必要ない。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 殺虫成分、油性溶剤および可燃性噴射剤
    からなる組成物を耐圧容器に充填し、火気のない害虫発
    生場所で該耐圧容器内に充填した組成物を噴射して害虫
    を防除する方法において、該耐圧容器のステムにあるス
    テム径を2.0から5.0mm、ハウジングにあるハウ
    ジング下孔径を2.0から2.4mm、ボタンにある噴
    口径を1.4から1.8mmとし、当該害虫発生場所に
    該組成物を1秒あたり5g以上噴射することを特徴とす
    る害虫の防除方法。
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