JP4695409B2 - エアゾール製品 - Google Patents

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Description

本発明はエアゾール製品に関する。さらに詳しくは、火気に対する安全性が高く、目的とする空間や部位(噴射対象)にのみ高濃度のエアゾール組成物を噴射するエアゾール製品に関する。
特開平7−147875号公報 特開平10−287504号公報 特開平11−308958号公報
従来、多量のエアゾール組成物(内容物)を噴射するエアゾール製品として消火器用エアゾール製品が知られている。この消火器用エアゾール製品には容器に充填されている内容物の全部または一部を短時間で噴射するいわゆる多量噴射型のエアゾールバルブが用いられていた。
近年、短時間に多量のエアゾール組成物を噴射するエアゾール製品が優れた殺虫効果を示すものとして、殺虫剤としての使用が研究されている。特許文献1には、わずかな時間で大量の殺虫剤を害虫に付着させることを目的として、1秒当たり5g以上噴射することを特徴とするエアゾール製品を用いた駆除方法が開示されている。
また特許文献2および特許文献3には、大きな噴射流量に伴う噴射物の物理的効果により害虫の動きを抑止(ノックダウン)するエアゾール製品であって、原液中の溶剤の割合を多くすることにより、原液中の殺虫剤を効率よく使用することができるエアゾール製品が開示されている。
特許文献1、2、3には、噴射物(エアゾール組成物)の噴射量が大きいエアゾール製品が開示されており、その作用として害虫駆除に優れていることが記載されてある。しかし、これらのエアゾール製品を用いる場合、いずれもそのエアゾール組成物の効果を得るために必要な総噴射量の噴射を、使用者の勘を頼りに行わなければならない。そのため、過剰の噴射を行いがちで噴射対象以外にもエアゾール組成物を噴射しやすく、たとえば空間で拡散した噴射物が落下して床面に多く付着し、床面を汚したり滑りやすくなるなどの問題が生じやすく、また、その製品を初めて使用する人にとっては使いづらくかえって効率が悪くなることがある。また、殺虫剤用のエアゾール製品には可燃性物質が多く使用されており、ステムを押し続ける限り連続して大量噴射が行われるため、その火気に対する危険性は大きい。
本発明はこれらの問題を鑑み、必要以上の内容物の噴射を防止することにより、内容物を効率よく使用し、そして火気に対する危険性が比較的小さいエアゾール製品を提供することを目的とする。
本発明のエアゾール製品(請求項1)は、耐圧容器の開口部にバルブを固着したエアゾール容器と、そのエアゾール容器内に充填されるエアゾール組成物とからなるエアゾール製品であって、前記バルブが、噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内へ導入する導入孔と、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、導入孔の断面積を縮小する閉止弁とを有し、バルブ開放直後にバルブ内にある所定量のエアゾール組成物を大量噴射し、その後、縮小された導入孔によるエアゾール組成物のバルブ内への供給速度で小量噴射することを特徴としている。
このようなエアゾール製品において、前記導入孔が、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔であり、前記閉止弁は、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔の断面積を縮小するものが好ましい。しかし、前記導入孔が、耐圧容器内の液相部と連通する孔と、耐圧容器内の気相部と連通する孔とからなり、前記閉止弁は、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、耐圧容器内の液相部と連通する孔を閉じるようにしてもよい。
このようなエアゾール製品において、前記エアゾール容器内部と大気とが遮断されたとき導入孔を縮小している閉止弁を元の位置に戻し、導入孔を開放する復帰手段をさらに備えたものが好ましい。
このような復帰手段を備えたものであって、前記閉止弁がバルブに設けられたアダプタ内を上下し、上昇することで導入孔を縮小するものであり、前記復帰手段が前記閉止弁を下方に付勢するバネであるものが好ましい。また、前記閉止弁がバルブに設けられたアダプタ内を上下し、上昇することで導入孔を縮小するものであり、前記復帰手段が前記閉止弁の自重による下降であるものが好ましい。
本発明のエアゾール製品の第2の態様は、耐圧容器の開口部にバルブを固着したエアゾール容器と、そのエアゾール容器内に充填されるエアゾール組成物とからなるエアゾール製品であって、前記バルブが、噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内に導入する導入孔とを有し、前記開放孔の断面積が、導入孔の断面積の50〜20,000倍であり、バルブ開放直後にバルブ内にある所定量のエアゾール組成物を大量噴射し、その後、自動的に少量噴射することを特徴としている。
さらに、前記バルブが、噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内へ導入する導入孔と、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに導入孔の断面積を縮小または閉鎖する閉止弁と、エアゾール容器内部と大気とが遮断されたとき閉止弁によって縮小または閉鎖された導入孔を開放する復帰手段とを有してもよい(請求項6)。そして、弁がバルブ内を上下に移動するものであり、その弁の下端に閉止弁が設けられているのが好ましい(請求項7)。
本発明のエアゾール製品(請求項1)は、バルブ開放直後は最初に導入されているバルブ内にある所定量のエアゾール組成物を大量噴射し、その後、自動的に小量噴射するため、大量噴射で噴射された所定量のエアゾール組成物が一つの塊となって目的とする空間や対象物に到達する。特に、バルブが噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内へ導入する導入孔と、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって導入孔側に移動し、導入孔の断面積を縮小する閉止弁とを有しているため、バルブ開放直後は開放孔の断面積に依存させて大量噴射をさせることができ、所定量のエアゾール組成物を大量噴射させた後は、縮小された導入孔の断面積に依存させて小量噴射させることができる。そのため、使用者は大量噴射と小量噴射の噴射量の差によって、所定量のエアゾール組成物が噴射されたことを認識することができる。よって、エアゾール組成物の過剰の噴射を防止することができる
このようなエアゾール製品において、前記導入孔が、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔であり、前記閉止弁は、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔の断面積を縮小する場合、大量噴射は開放孔の断面積に依存して噴射され、小量噴射は縮小された導入孔の断面積に依存して噴射される。使用者は、その変化を手ごたえまたは目視さらには噴射量音の変化で感じ取ることができる。
前記導入孔が、耐圧容器内の液相部と連通する孔と、耐圧容器内の気相部と連通する孔とからなり、前記閉止弁は、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、耐圧容器内の液相部と連通する孔を閉じる場合、大量噴射の後、エアゾール組成物の噴射剤のみが引き続き噴射され、使用者はその変化を感じ取ることができる。また、バルブを閉じても気相部と連通する孔と耐圧容器の気相部とが連通しているため、耐圧容器とバルブ内とをほぼ同圧にすることができ、閉止弁を容易に復帰させることができる。さらに、気相部と連通している孔を有しているため、火気に対する
安全性が高い。
また、このようなエアゾール製品において、前記エアゾール容器内部と大気とが遮断されたとき導入孔を縮小している閉止弁を元の位置に戻し、導入孔を開放する復帰手段をさらに備えた場合、噴射操作後に導入孔を確実に開放させることができ、再度操作しても大量噴射でエアゾール組成物を噴射させることができる。
前記閉止弁がバルブの下端に設けられたアダプタ内を上下し、上昇することで導入孔を縮小するものであり、前記復帰手段が前記閉止弁を下方に付勢するバネである場合、または、前記閉止弁がバルブの下端に設けられたアダプタ内を上下し、上昇することで導入孔を縮小するものであり、前記復帰手段が前記閉止弁の自重による下降である場合、確実にエアゾール組成物のバルブ内への再充填を確実に、早くすることができる。
本発明のエアゾール製品の第2の態様は、耐圧容器の開口部にバルブを固着したエアゾール容器と、そのエアゾール容器内に充填されるエアゾール組成物とからなるエアゾール製品であって、前記バルブが、噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内に導入する導入孔とを有し、前記開放孔の断面積が、導入孔の断面積の50〜20,000倍であるため、噴射操作を行いバルブを開放すると初めに開放孔と導入孔間のバルブ(通路)内にある所定量のエアゾール組成物が、開放孔の断面積に依存して大量噴射の噴射量(M1)で噴射される。そして、所定量のエアゾール組成物を噴射した後、前記通路内には耐圧容器から導入孔を通じてエアゾール組成物が供給される。つまり小量噴射の噴射量は導入孔の断面積に依存する。そのため、大量噴射の噴射量と小量噴射の噴射量との間に差が生じ、使用者はその噴射量の変化を明確に認識することができる。なお開放孔および導入孔は開放通路、導入通路でもよい。
また、前記バルブが噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内に導入する導入孔と、バルブを開放してエアゾール容器内部と大気とが連通したときに導入孔の断面積を縮小または閉鎖する閉止弁とを備えている場合(請求項6)、噴射操作を行いバルブを開放すると導入孔の断面積が縮小される。そのため、初めの大量噴射の噴射量は開放孔の断面積に依存し、小量噴射の噴射量は縮小後の導入孔の断面積に依存する。そのため、大量噴射の噴射量と小量噴射の噴射量との間の変化がより明確になる。また、噴射されたエアゾール組成物は塊状になり易く、不要な部分への拡散が少なく、目的部位にのみ高濃度でエアゾール組成物を付与することができる。ここで断面積を縮小させる閉止弁は、導入孔を完全に遮断するものも含まれ、この場合噴射量は0となる。
また、バルブ操作を停止してエアゾール容器内部と大気とが遮断されたときに閉止弁によって縮小または閉鎖した導入孔を開放する復帰手段を備えているため、噴射操作を停止すると、導入孔が開放され、開放孔と導入孔との間の通路内にエアゾール組成物を短い時間で再充填することができる。そのため、短時間での連続使用が可能である。
さらに、前記弁がバルブ内を上下に移動するものであり、その弁の下端に閉止弁が設けられている場合(請求項7)、バルブ操作により閉止弁を確実に作動させることができるため、閉止弁による導入孔の縮小や閉鎖が容易になる。
次に本発明のエアゾール製品を図面を用いて説明する。図1は本発明のエアゾール製品の実施形態を示す断面図、図2aは図1のエアゾール製品に用いられたバルブを示す拡大断面図、図2bは図2aに用いることができる弁の他の実施形態を示す断面図、図3aは図2のバルブに用いられるディップチューブの他の実施形態を示す部分断面図、図3bは図3aのX−X線断面図、図3c、図3dは図2のバルブに用いられる流量抑制材の他の
実施形態を示す断面図、図4、図5、図6、図7、図8aは本発明のエアゾール製品に用いられるバルブの他の実施形態を示す断面図、図8bは図8aの部分拡大図、図9aは本発明の範囲外のエアゾール製品に用いられるバルブの形態を示す断面図、図9bは図9aのバルブに用いられる閉止物の形態を示す断面図、図9cは図9aのバルブに用いられるハウジング下端開口部の形態を示す断面図、図9dは図4のバルブに用いられる閉止物の実施形態を示す断面図、図10aは本発明の範囲外のエアゾール製品に用いられるバルブの形態を示す断面図、図10bは図10aのY−Y線断面図、図10cは図10aのバルブを開放したときを示す断面図、図11aは本発明の範囲外のエアゾール製品に用いられるバルブの形態を示す断面図、図11bは図11aのバルブを開放したときを示す断面図、図12は本発明のエアゾール製品に用いられる噴射部材の他の実施形態を示す断面図、図13は本発明のエアゾール製品に用いられる噴射部材のさらに他の実施形態を示す断面図、図14は本発明のエアゾール製品に用いることができる噴射部材のさらに他の実施形態を示す断面図、図15は本発明のエアゾール製品に用いることができる噴射部材のさらに他の実施形態を示す断面図である。
図1に示すエアゾール容器10は、上端に開口部を有する有底筒状の耐圧容器11と、その耐圧容器の開口部に取り付けられたバルブ12とからなる。このエアゾール容器10に、エアゾール組成物A(原液と噴射剤)を充填し、バルブ12に噴射孔14を有する噴射部材13を装着するとエアゾール製品1になる。
耐圧容器11は、アルミニウム、ブリキなどの金属板を絞り加工またはインパクト加工などにより胴部と底部とを有する有底筒状に形成する。ついで、その胴部上端にネッキング加工などにより肩部および/または首部を形成し、首部上端にカーリング加工を施すことによりビード部15を形成している。また、底部16は中心に向けてテーパ状に盛り上がる山型に形成している。これにより、内圧に対する容器の耐圧性が高まり変形しにくい。なお、合成樹脂や耐圧ガラスなど、耐圧性を有する他の材質のものを用いてもよい。
バルブ12は、図2aに示すように、耐圧容器のビード部15に固定されるマウンティングカップ21と、そのマウンティングカップの下面中央に保持される筒状のハウジング22と、そのハウジング内に上下移動自在に収容され開放孔23を有する弁24と、前記ハウジング22の下端に設けられる筒状のアダプター25と、そのアダプターの下端から耐圧容器本体の底部16に延びているディップチューブ26とからなり、ディップチューブの下端には流量絞り27が備えられている。
マウンティングカップ21は、シール材31を介してビード部15にクリンプされる湾曲フランジ32と、前記ハウジング22を保持する有底筒状のハウジング保持部33と、中心に弁24を通す開口部34とを有する従来公知のものである。
ハウジング22は、筒状であり、前記弁24を常時上向きに付勢するバネ35と、マウンティングカップ21との間に配置され、その内径面に弁24が挿入され、上端に設けられたガスケット36とを備えている。
弁24は、下部側面に形成された開放孔23と、上端に設けられた開口17と、開放孔23と開口17とを連通する弁内通路43とを備えた弁棒41と、上端縁がシール部42として作用する有底筒状の弁皿44とからなる。そして、弁棒41を弁皿44に嵌入することにより弁24は形成されている。また、この弁皿44の下端には、バネ35の一端が配置されており、これにより弁24は常時上向きに付勢されている。この開放孔23の総断面積は1.5〜30mm、好ましくは2〜20mm、特に好ましくは3〜15mmであり、開口17の断面積は開放孔23の断面積より大きいことが好ましい。
図2bに示す弁24bは、側面に形成された開放孔23と、上端に設けられた開口17と、開放孔23と開口17とを連通する弁内通路43とからなり、弁24の弁棒41と弁皿44とを一体化させたものである。しかし、弁24と異なり、開放孔23が直接シール材31と係合するものである。つまり、バルブが閉じているとき開放孔23はシール材31によって閉鎖され、弁24bを押し下げることにより、開放孔23はシール材31から開放されるものである。
開放孔23の断面積が1.5mmより小さい場合は大量噴射時の噴射量(M1)が小さくなり、噴射されたエアゾール組成物の推進力が小さく噴射孔から近い距離で広範囲に拡散しやすくなり、目的物へ高濃度でエアゾール組成物を付与できなくなる。また所望量のエアゾール組成物を噴射する噴射時間が長くなるため、火気に対する安全性が低下しやすい。一方、開放孔23の断面積が30mmを越えると噴射量が大きくなり、噴射の反作用力が大きくなりすぎてターゲットから外れやすくなるなどの問題が生じやすい。なお、開放孔の断面積は、開放孔が複数個ある場合は各開放孔の断面積を合計したものである。
流量絞り27は、下底を有する筒状のものであり、下底に断面積が0.001〜0.2mm、好ましくは0.005〜0.15mm、特に好ましくは0.01〜0.1mmの導入孔28が形成されている。導入孔28の断面積が0.001mmより小さい場合は、噴射時にバルブ内への供給量が少なくなり、バルブ内のエアゾール組成物が滞留しやすくなって、大量噴射から少量噴射に変化するときの時間が長くなりやすい。また噴射終了後、バルブ内への供給に時間がかかるため短時間で繰り返し使用できない。一方、導入孔28の断面積が0.2mmを越えると大量噴射した後の小量噴射の噴射量(M2)が大きくなるため、この噴射により火気に対する安全性が低下しやすくなり、また、大量噴射との差がわかりづらくなる。なお、導入孔の断面積についても、開放孔と同様に、導入孔が複数個ある場合は各導入孔の断面積を合計したものである。
また、この弁24の開放孔23の断面積は、導入孔28の断面積の50〜20000倍、さらには100〜15000倍であることが好ましく、これにより、大量噴射から小量噴射への変化が認識しやすく、かつ、連続噴射が行える。
このようにバルブ12は構成されているため、弁24は常時バネ35によって上向きに押圧されている。つまり、弁皿44のシール部42がガスケット36を押圧し、バルブ12を気密に閉じている。そして、弁24を押し下げること(噴射操作)により、シール部42とガスケット36との間のシールが解け、弁24は開放されて、エアゾール容器内部と大気とが連通し、バルブ内のエアゾール組成物が噴射される。
このバルブにおいては、バルブ解放直後はバルブ解放前に導入されている導入孔28から開放孔23までの通路内(バルブ内)にあるエアゾール組成物Bが噴射されるが、このときの噴射容量は、たとえば、ハウジングの容積、導入孔を設ける位置、アダプターの容積、ディップチューブ内の容積などにより調整することができる。なお、好ましいバルブ内の容量は0.2〜20mlであり、特に0.5〜15mlである。
このように構成されたエアゾール容器は次のようにしてエアゾール組成物(原液+噴射剤)を充填する。初めに耐圧容器11に原液を充填し、バルブ12を耐圧容器の開口部に仮載置する。次にバルブ12と耐圧容器11の間から噴射剤を充填する(アンダーカップ充填)。そして、バルブ12を上から押圧し、バルブのマウンティングカップ21を耐圧容器11のビード部15にクリンプして固定する。さらに、噴射部材13を弁24に装着することによりエアゾール製品1が完成する。
なお噴射部材13は、エアゾール組成物を大気に放出する噴射孔14と、弁棒に装着するための装着部と、噴射孔と装着部とを連通する噴射通路とを備えている。噴射孔および噴射通路の断面積は開放孔23の断面積と同じ、若しくはそれより大きいことが好ましい。なお噴射孔にメカニカルブレークアップ機構を備えてもよいが、噴射孔から近い距離で拡散させずに目的物へ高濃度のエアゾール組成物を付与するためにストレート形状にすることが好ましい。また、目的物の大きさに応じて噴射通路を先端に向かって広くなるフォワードテーパ状としたり、先端に向かって狭くなるリバーステーパ状としてもよく、チューブを装着して噴射通路を長くしてもよい。なお、噴射部材を押し下げる力が不充分である場合、開放孔が完全に開放されずに設計とおりの大量噴射ができない場合がある。そのため、後述するようにテコの原理を利用して弁を確実に下降させて開放孔を全開にできる噴射部材を用いるのが好ましい。
このエアゾール容器10にエアゾール組成物A(原液と噴射剤)を充填したエアゾール製品1は次のように作用する。初めに噴射部材13を押し下げバルブ12を開放すると、最初に導入されているバルブ内のエアゾール組成物Bが開放孔23の断面積に依存して噴射量4〜50g/秒で噴射する(大量噴射)。ここで最初に導入されたバルブ内のエアゾール組成物Bがわずか0.05〜2秒の間に噴射量4〜50g/秒で噴射されるため、噴射されたエアゾール組成物は噴射孔14から近い距離では拡散せず、高濃度のエアゾール組成物が遠く離れた目的物に到達し、効果を発揮する。特に噴射量(M1)が5〜40g/秒であるものが好ましい。このときの噴射時間は、噴射量(g/秒)と噴射容量(バルブ内の容積(ml))により調整することができ、空間での拡散性、火気に対する安全性などの点から0.05〜2秒、さらには0.07〜1秒、特に0.1〜0.5秒であることが好ましい。
さらに最初に導入されたバルブ内のエアゾール組成物Bを噴射した後は、バルブ内には流量絞り27を介してエアゾール組成物Aが耐圧容器から供給され、この供給速度が小量噴射の噴射量(M2)となる。この噴射量は導入孔28の断面積に依存しており、その速度は1g/秒より小さく、好ましくは0.2g/秒より小さい(微量噴射)。
なお、小量噴射の噴射量を前記範囲とすることにより、大量噴射時にも小量の噴射量でバルブ内にエアゾール組成物Aが供給されているため、バルブ内にあるエアゾール組成物Bは耐圧容器内のエアゾール組成物Aと連通しており、バルブ内でエアゾール組成物が滞留することなく、流速が低下することなくバルブ内のエアゾール組成物を大量噴射することができる。そのため大量噴射から小量噴射への変化がスムーズになる。さらに小量噴射時はバルブ内に供給されるエアゾール組成物がバルブ内(アダプターやハウジング内)で沸騰し、気化するため噴射状態の変化が大きくなる。
このように大量噴射した後自動的に小量噴射となり、大量噴射時の噴射量(M1)と小量噴射時の噴射量(M2)との間で差ができるため、最初にバルブ内に導入されたエアゾール組成物Bは一つの塊として目的物に噴射される。また、使用者はその変化を手ごたえまたは目視さらには噴射量音の変化で感じ取ることができ、最初にバルブ内に導入されているエアゾール組成物Bの噴射が完了したことを感じとることができる。そのため使用者はこの変化がおきたときに噴射操作を停止することにより、一回の噴射に必要以上のエアゾール組成物の噴射を防止することができる。
本発明のエアゾール製品に用いられるエアゾール組成物としては、有効成分を配合した原液と噴射剤とからなる。
前記有効成分は、製品の用途(たとえば、殺虫剤、害虫忌避剤、消臭剤、芳香剤、清涼化剤、殺菌消毒剤、洗浄剤などの家庭用、車用、工業用製品)や目的などに応じて適宜選択して溶媒および/または液化ガスに配合される。
前記有効成分としては、たとえば、フタルスリン、イミプロトリン、アレスリン、ペルメトリン、シスメスリン、プロパルスリン、レスメトリン、d−フェノトリン、テフルスリン、ベンフルスリン、ネオピナミンフォルテ、クリスロンフォルテなどの殺虫成分;サイネピリン、ピペロニルブトキサイト、オクタクロロジプロピルエーテルなどの殺虫効力増強成分;N、N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、カプリル酸ジエチルアミドなどの害虫忌避成分;ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、茶エキスなどの消臭成分;パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、感光素、パラクロルメタクレゾール、銀など殺菌・防腐成分;メントール(l−メントール、dl−メントールなど)、カンフル(d−カンフル、dl−カンフル)などの清涼化成分;ハッカオイル、ユーカリオイル、オレンジオイル、ローズマリーオイルなどの精油成分;各種界面活性剤、リモネン、酵素などの洗浄成分;天然香料、合成香料などの香料などがあげられる。
前記溶媒としては、たとえば、エタノールやイソプロパノールなどの低級アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコール;精製水、イオン交換水などの水;イソペンタンや灯油、イソパラフィン、流動パラフィンなどの液状炭化水素;ミリスチン酸イソプロピルやパルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニルなどのエステル油;メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどのシリコーンオイルなどがあげられる。
前記原液には、有効成分以外にも、害虫などの噴射対象物に付着しやすくするなどの目的で非イオン型界面活性剤などの界面活性剤;ヒドロキシエチルセルロースやキサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、パルミチン酸デキストリンなどの増粘剤;クエン酸やトリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどpH調整剤(安定化剤);シリカ、タルク、ゼオライト、酸化亜鉛、ナイロンパウダー、シリコーンパウダーなどの粉末などの補助成分を適宜配合することができる。このように内容物に粉末が混入している場合、定量手段または噴射量変換手段など複雑なバルブ内構造を備えたエアゾール容器では、粉末がバルブ内で目詰まりを起こすという問題がある。しかし、本発明のエアゾール容器は少なくとも一時的に大量噴射するため、それによりバルブ内を攪拌し、目詰まりを防止する作用も奏し、好ましい。
前記原液は、有効成分や補助成分などを溶媒に溶解あるいは分散させることにより調製することができる。なお、原液としては、配合した成分が溶媒に溶解した均一系が好ましいが、乳化(エマルジョン)や相分離した不均一系でも良い。また、溶媒を用いずに、有効成分のみを原液としても良い。
前記噴射剤としては、たとえば、液化石油ガス、ジメチルエーテル、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物などの液化ガスを用いることが好ましい。また、低温時も性能を低下させることなく噴射できるように、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、酸素ガス、圧縮空気などの圧縮ガスを配合しても良い。
前記原液と噴射剤との配合比は、40/60〜1/99(重量比)、さらには30/70〜5/95であることが好ましい。配合比が40/60より大きくなると(原液の配合量が大きくなると)噴射された霧が拡がりにくく、有効成分の効果が得られにくい。一方、配合比が1/99より小さくなると原液(有効成分)の配合量が少なくなり、所望の効果を得るには過剰に噴射する必要がある。エアゾール組成物としても、原液と噴射剤とが相溶した均一系が好ましいが、原液と噴射剤とが乳化あるいは相分離した不均一系、さらにはエアゾール組成物中で粉末が分散した分散系でもよい。
なお、本発明のエアゾール製品は、特定の噴射量にて短時間で噴射するため、火気に対する安全性が高くなることから、エタノールなどの低級アルコール、液状炭化水素、エステル油、シリコーンオイル、液化ガスなどの可燃性成分をエアゾール組成物中70重量%以上、さらには80重量%以上含有することができる。
本発明のエアゾール製品は、噴射対象物に対して霧状で噴射することができるが、アクリル樹脂、ポリウレタンなどの合成樹脂を配合して噴射物を噴射対象物に付着させてもよい。この場合、ゴキブリなどの害虫に噴射して害虫を樹脂被膜で覆い駆除することができる。
図3aには、図2のバルブに用いることができるディップチューブ26aの他の実施形態を示す。このディップチューブ26aには、バルブ内への流量を抑制するキャプラリーチューブ49が上端に設けられている。これにより、図2の流量絞り27と同様の働きをする。この場合、バルブ内の所定量のエアゾール組成物の容積は、シール部42とキャピラリーチューブ49との間の空間にあるエアゾール組成物の容積である。またキャピラリ−チューブ49の通路Yの断面積(図3b参照)が導入孔28の断面積となる。このキャピラリーチューブ49は、図3aのようにディップチューブ26aの一部に設けてもよく、全体に設けても良い。また、図3cのように、たとえば7本の芯材51を撚り合わせて形成される流量抵抗体52、さらに、図3dに示すように、芯材51の外周にコイル53を密着巻きして形成される流量抵抗体54、芯材の外周に軸方向に延びる縦溝を設けた流量抵抗体(図示せず)をキャピラリーチューブ49の代わりに用いても良い。流量抵抗体52の場合は、心材間の隙間および心材とディップチューブとの隙間とが通路となり、該通路の断面積が導入孔の断面積になる。また、流量抵抗体54の場合はコイルと心材との隙間およびコイルとディップチューブとの隙間が通路となり、該通路の断面積が導入孔の断面積となる。さらには、流量抵抗体の場合は、縦溝が通路となり、縦溝の断面積が通路の断面積となる。さらに、流量抵抗体はディップチューブに挿入していたが、アダプター下端の円筒内部に挿入しても良く、この場合ディップチューブは円筒外部に装着することができる。
図4には図1のエアゾール製品1に用いることができるバルブ50を示す。このバルブ50はアダプター55内にアダプター内を上下に摺動するピストン56と、そのピストン56を常時下に付勢するバネ57と、アダプター55の下端には流量抑制手段を有さない通常のディップチューブ58とが設けられており、他の構成は図2aのバルブ12と実質的に同じものである。
ピストン56は、上底筒状のものであり、その上底には断面積が小さい連通孔59が形成されており、側面にはその断面積が連通孔59より大きい側面連通孔56aが形成されている。また、この連通孔59にキャピラリーチューブを嵌入しても良い。ここで連通孔59および側面連通孔56aが本願発明の導入孔として働く。
このバルブ50を用いた場合のバルブ内とは、シール部42と、アダプターの下端に配置されているときのピストン56との間の空間をいう。
このバルブ50を備えたエアゾール製品1aは次のように作用する。使用者が噴射操作を行うと、最初に導入されたバルブ内のエアゾール組成物Bが4〜50g/秒の噴射量(M1)で噴射される(大量噴射)。それと同時にバルブ内が減圧され、ピストン56が上昇し、ハウジング22の下端と当接する。このとき、ピストン56はハウジング22の下端および側面連通孔56aを閉じるため、噴射量が連通孔59にのみ依存し、自動的に急激に小さくなる。つまり、バルブ内にはピストン56に形成されている連通孔59を介してエアゾール組成物が耐圧容器から流入する。そのため大量噴射の後、この連通孔を介してバルブ内に流入するエアゾール組成物の供給速度(1g/秒以下)が小量噴射の噴射量(M2)となる。これにより、使用者は噴射量の変化を認識することができ、その時点で最初にバルブ内に導入されている所定量のエアゾール組成物Bが噴射されたことを認識することができる。
なお、この実施の形態においても、大量噴射時バルブ内には小量の噴射量でエアゾール組成物が供給されているため、バルブ内のエアゾール組成物は滞留せず、小量噴射への変化がスムーズである。また、小量噴射時はバルブ内でエアゾール組成物が沸騰して気化するため、噴射状態の変化が明確になる。噴射操作を停止させ、バルブ50を閉じると、耐圧容器(ディップチューブ58)からピストンに形成されている連通孔59を介してエアゾール組成物がバルブ内(ハウジング22内)に再度充填される。そして、バルブ内と耐圧容器内の内圧がほぼ同じとなる前に、ピストン56はバネ57の力によりアダプター55の底部に戻るため、バルブ内の再充填が側面連通孔56aと連通孔59とを介して行われる。このように構成されているため、バルブ内の再充填を速くすることができ、このエアゾール製品の連続使用が可能となる。この実施の形態ではピストン56が閉止弁として作用し、バネ57と連通孔59が復帰手段として作用する。なおバネ57は必ずしも設けなくてもよく、ピストン56の自重で下降させてもよい。
図5のバルブ60は、アダプター61内に当該アダプター内を上下に移動するボール62と、そのボール62を常時下に付勢するバネ63と、アダプター61の下端には通常のディップチューブ64とが設けられており、ハウジング22の下端にはスリット65が形成されている。
このバルブ60を用いた場合のバルブ内は、シール部42とアダプター61の下端に配置されているときのボール62との間の空間をいう。
このバルブ60を備えたエアゾール製品のバルブを開くと、バルブ内のエアゾール組成物Bが噴射量4〜50g/秒で噴射される(大量噴射)。それと同時にボール62も上昇し、ハウジング22の下端を閉じる。このとき、図4のバルブ50と同様に、ボール62はハウジング下端(導入孔)をスリット65を残して閉じるため、噴射量が急激に小さくなる。その後、バルブ内にはスリット65からエアゾール組成物が流入する。そのため大量噴射の後、このスリット65を介してバルブ内に流入する供給速度(1g/秒以下)が小量噴射の噴射量となる。この形態も、大量噴射時バルブ内には小量の噴射量でエアゾール組成物が供給されているため、バルブ内のエアゾール組成物は滞留せず、小量噴射への変化がスムーズである。また、小量噴射時はバルブ内でエアゾール組成物が沸騰して気化するため、噴射状態の変化が明確になる。噴射操作を停止した後は、図4のバルブ50と同様に、スリット65からエアゾール組成物がバルブ内に供給され、バルブ内と耐圧容器内がほぼ同圧になる前に、バネ63の力によってボール62はアダプター61の底部に戻る。この形態ではボール62が閉止弁として作用し、バネ63とスリット65が復帰手段として作用する。なお、バネ63は必ずしも設けなくてもよく、ボール62の自重で下降させてもよい。
図6に示すバルブ66は、ハウジング22の下端に円筒状の弾性体67が設けられており、他の構成は図5のバルブ60と実質的に同じとする。
このようにハウジング22の下端に合成ゴム、天然ゴム、シリコーンゴム、エラストマーなどの弾性体67を設けることにより、バルブ66を開放すると図5のバルブ60と同様にバルブ内のエアゾール組成物Bを大量噴射する。このときバルブ内が減圧するため、ボール62が上昇して弾性体67と当接し、ハウジング22の下端(導入孔)が縮小する。また、バルブを閉じると、弾性体の反発力およびバネ63の反発力によりボール62と弾性体67との間のシールが解除され、導入孔であるハウジング下端が開放される。また、図6には省かれているが、図5のバルブ60と同様に、この弾性体67にもスリットを
設けて、ボール62が弾性体67およびバネ63の反発力により戻りやすくしている。この場合小量噴射の噴射量は0とならない。ボール62が閉止弁、弾性体67とスプリング63が復帰手段として作用する。
図7のバルブ70は、図5のバルブ60と同様にボールを用いた閉止弁を備えているが、ハウジング22の下端にスリットが形成されていないものである。
このバルブ70は図5のバルブ60と同様にボール71、バネ72がアダプター73内に設けられており、ハウジング22の側面には耐圧容器の内部のベーパー部(気相部)と連通する側面連通孔74が形成されている。他の構成は図5のバルブ60と実質的に同じものである。
このバルブ70を用いた場合のバルブ内は、シール部42とアダプター73の下端に配置されているボール71との間の空間をいう。
このバルブ70を備えたエアゾール製品は、バルブを閉じているとき、バルブ内と容器内の気相部とが連通しているため、バルブ内にエアゾール組成物は貯蓄されない。そして、バルブを開放すると他の形態と同様にボールが上昇してハウジングの下端をシールするが、バルブを開放してからハウジングの下端がシールするまでの間に大量噴射する。なお、大量噴射時は噴射物中に気相連通孔から気体が導入され単位時間当たりの噴射量(g/秒)は他の実施形態と比べ若干小さく、火気に対する安全性が高い。大量噴射の噴射量(g)は、バネの強度と気相連通孔の断面積などによりボールがハウジング下端をシールするまでの時間で調整することができる。
そして、ボール71が上昇し、ハウジング22の下端(導入孔)をシールすると、原液を含むエアゾール組成物の噴射は止まり、耐圧容器内のベーパー部(液化ガスの気相部)のエアゾール組成物の噴射剤のみが引き続き噴射される(小量噴射)。このとき使用者は噴射量の変化を認識することができる。ここで噴射操作を停止させ、バルブ70を閉じると、バルブ内は側面連通孔74により耐圧容器のベーパー部と連通しているため、耐圧容器の内部とほぼ同圧になる。そのため、ボール71がバネ72の力により下降し、再びハウジングの下端が開放されるまでの時間が短く、短時間で繰り返し噴射することができる。ボール71が閉止弁、側面連通孔74が復帰手段として作用する。なお、バネ72は必ずしも設けなくても良く、ボール71の自重で下降させてもよい。
図8aに示すバルブ75は、ハウジング22の上部側面に形成されているスリット76と、そのスリットに形成された気相連通孔77と、ハウジング内部の上端に形成された環状当接部78とを有しており(図8b参照)、他の構成は図7に示すバルブ70と実質的に同じである。
このように構成されているため、バルブ75を閉じているときはスリット76と気相連通孔77を介して、耐圧容器内のベーパー部とバルブ内とは連通しているため、バルブ内にエアゾール組成物は貯留されない。そして、弁24を下げてバルブ75を開くと、弁24の移動と共にガスケット36が撓み、気相連通孔77はガスケット36の下面が環状当接部78と当接することにより遮断される。さらに、弁24を上げてバルブを閉じると、再び耐圧容器のベーパー部とバルブ内は連通する。
そのため、このバルブを用いたエアゾール製品を用いて噴射操作を行うと、ボール71が上昇してハウジングの下端をシールする間に大量噴射される。この実施形態では、図7のバルブ70と異なりバルブを開いている状態では気相連通孔が遮断されるため、単位時間当たりに噴射量が小さくなることなく大量噴射される。そして、大量噴射してハウジング下端がシールされると噴射が完全に停止する(小量噴射)。ここで噴射操作を停止すると、再び耐圧容器のベーパー部とバルブ内は連通するため、耐圧容器とバルブ内が同圧になり、ボール71がバネ72の反発力により短時間で下方に押し戻され、元の状態に戻る。
図9に示すバルブ80は、バルブ開放時にハウジング22の下端が閉止物81でシールされるものであって、ハウジング下端と閉止物の係合によるシール構造が外部から力を加えることにより容易に解除されるものである。
バルブ80の構成は流量絞りが無く、アダプター内に閉止物81を備えていること、ハウジングの下端開口部22aの面積が下に向けてテーパー状に狭くなっていることを除けば、図2aのバルブ12とその構成は実質的に同じである。
閉止物81は、半円形の上部82と、左右非対称な細長い形状を有する下部83とからなり、上部と下部とがアダプター内で反転できない大きさになっている。
このバルブ80を用いる場合のバルブ内は、シール部42とアダプターの下端に配置された閉止物81との間の空間をいう。
このバルブ80を備えたエアゾール製品のバルブを開くと、最初に導入されたバルブ内のエアゾール組成物Bが噴射量4〜50g/秒で噴射する(大量噴射)。これと同時に閉止物81も上昇し、ハウジング22の下端をシールする。これにより、噴射は止まる。しかし、閉止物81とハウジングの下端の係合は物理的に不安定になっているため、噴射操作を停止した後、エアゾール製品を左右に揺さぶることにより、閉止物81とハウジングの下端との係合が想像線に示すように外れ、エアゾール組成物がバルブ内に流入する。これにより、バルブ内と、耐圧容器の内部とが同圧になったところで、閉止物81は自重により下がる。
この閉止物81の形状は上記に限定されるものではない。例えば、図9bに示すように、細長い楕円形の閉止物81を用いてもよい。また、図9cのように閉止物と当接するハウジングの下端開口部22bを水平に対して傾けてもよい。このようなハウジングの下端開口部を設けることによって閉止物とハウジングの下端とが係合したとき、不安定な状態でシールする。
図9dに示すように、球状の下部84と、棒状の上部85とからなる閉止物86を図4に示すバルブ50に用いてもよい。これによりバルブ50が開放され、ピストン56が上昇すると、閉止物86も同様に上昇し、上部85が連通孔59を閉じる。そのため、バルブ開放直後のバルブ内にある所定量のエアゾール組成物が大量噴射された後、噴射は止まる。噴射操作を停止して、エアゾール製品を左右に振ることにより、閉止物86が想像線に示すように傾き連通孔59が開放されバルブ内は再び充填される。
図10に示すバルブ90は、弁93を下降させたときに弁の下端に設けられた閉止弁96が容器内部とバルブ内部とを連通している導入孔98を塞ぐものである。
バルブ90は、図1のようにマウンティングカップ21によって耐圧容器に固定されるものであり、マウンティングカップ21の下面中央に保持され、底部に連通孔91aが形成された筒状のハウジング91と、そのハウジング内に上下移動自在に収容され開放孔92を有する弁93と、その弁を常時上向きに付勢しているバネ94aとからなり、さらに、前記ハウジングの下部に装着された筒状のアダプター95と、そのアダプター内を上下に移動する円柱状の閉止弁96と、アダプターの底部と閉止弁との間に設けられ閉止弁を常時上向きに付勢する第2バネ94bとを備えている。
アダプター95には、ハウジング下部に装着する装着部97と、閉止弁96によって閉鎖される導入孔98と、ディップチューブを装着するためのチューブ装着部98aとが形成されている。
閉止弁96は、上部96aと下部96bとから構成されており、上部96aはハウジングの連通孔91aを通じてハウジング内を上下に移動し、上部上端99が弁93の下端と当接している。また、下部96bは、その側壁に、閉止弁の上下方向の移動を案内するように、そしてアダプター内壁を這うように、羽根97
aが突出して設けられている(図10b参照)。さらに、下部96bの下端には閉鎖部材99aが設けられている。閉鎖部材99aはリング状の弾性体であり、閉止弁の下部下端99bに装着されている。
これにより、弁93が押されて閉止弁96が下降すると、閉鎖部材99aはアダプター内の導入孔98と嵌合し、容器内部とバルブ内部とを遮断する(図10c参照)。また、噴射操作を止めると弁93が上昇して、内圧と第2バネ94bによって閉止弁96が上昇し、導入孔98の閉鎖が解かれ、導入孔98から内容物が羽根97aと羽根97aの間を通ってハウジングおよびアダプター内に充填される。なお、閉鎖部材と導入孔との距離は弁が降下する距離よりも短く、特に弁の開放孔が開放される開放距離よりも短いことが好ましい。これにより導入孔が閉鎖された後で開放孔が開放されるため、設計通りの噴射状態が得られやすい。
このように構成されているため、図10のバルブ90を用いたエアゾール製品は、噴射部材等を操作することにより弁93を下降させると、アダプター内の導入孔98が閉鎖され、弁93の開放孔92が開放され、ハウジングとアダプター内に充填されている定量の内容物のみが噴射される。また、噴射操作を止めると容器内の内容物が導入孔98からバルブ内に供給されるが、該バルブの場合、導入孔を小さくする必要がないため、大量噴射後、非常に短時間でバルブ内に内容物を充填することができ、短い間隔で噴射することができる。
図11に示すバルブ100は、図10のバルブ90と同様に弁を下降させることにより、容器内部とバルブ内部とを連通している導入孔101を塞ぐものである。
このバルブ100は、ハウジング102が筒状のハウジング本体102aと、その下端に装着される有底筒状のハウジング下部102bと、そのハウジング下部102bの開口部102cに常時嵌入されている弁103とからなる。
ハウジング下部102bは、その底面に弾性体104が配置されており、その弾性体104より若干上の側面に外部(容器内部)と連通する導入孔101が形成されている。また、ハウジング下部102bの上部外周はハウジング本体102aと係合する係合部105となっている。
また弁103は、開口部が上を向いている有底筒状の上部103aと、開口部が下を向いている有底筒状の下部103bと、上部103aに嵌入された筒10
3cとからなり、筒103cの側面には開放孔106が形成され、下部103bの側面には側面連通孔107が形成されている。また、図10のバルブ90と同様に弁を常時上に付勢するバネ94が設けられている。
このように構成されているため、弁103を下降させると、弁の下端が弾性体104と嵌合することにより弁の下部103bの開口部をシールし、また、導入孔101が下部103bの側面によって塞がれる。一方、弁の開放孔106が開放されるため、バルブ内部の内容物は開放孔106を介して、筒103cの開口部(噴射孔)から外部に噴射される(図11b参照)。
噴射操作を止めると、バネ94の力により弁103が上方に復帰し、開放孔106が閉鎖される。一方、弁の下部103bの開口部および導入孔101が開放され、内容物がバルブの下部103b内を通り側面連通孔107を介してハウジング内に充填される。
これにより、図10のバルブ90と同様に図11のバルブ100を備えたエアゾール製品は、噴射部材等を操作することにより、バルブのハウジング内(弁の下部103b内の内容物を含む)に充填されている定量の内容物のみを噴射することができる。
図12〜15に本発明のエアゾール製品に用いられる噴射部材を示す。これらの噴射部材は、噴射操作に必要な力をエアゾール容器を把持しながら容易に加えることができるように構成されているものであり、本発明のように設計どおりの噴射状態を得るために、開放孔を全開にする必要があるエアゾール製品に用いるのが好ましいものである。また、これらの噴射部材の説明において、図面の左側を前方とする。
図12の噴射部材110は、エアゾール製品の上方に内容物を噴射するトリガータイプのものであり、エアゾール容器と嵌合する中空のカバー部材111と、エアゾール容器の弁に装着されるトリガー部材112とからなる。
カバー部材111は、エアゾール容器のビード部と嵌合する係止部113と、操作する手のひらで保持することができる把持部114とからなる中空体であり、上端が内容物の噴射のため、そして、側壁の一部(前方)がトリガー部材の操作のために開口している(開口部115a、115b)。
トリガー部材112は、エアゾール容器の弁に装着される装着部116と、噴射孔117と、その装着部と噴射孔とを連通する部材内通路118とを備えている本体119と、その本体119と連結され、開口部115bから突出するように配置されている操作部120とからなる。また、本体119には、カバー部材内の後方の内壁に支持されている軸芯121が設けられており、この軸芯121を中心としてトリガー部材112は上下に移動する。
このように噴射部材110は構成されているため、使用者は手のひらを把持部114に合わせるようにし、人差し指または中指をトリガー部材の操作部120に載せて使用する。そして、その指を手前(後方)に引くことにより、トリガー部材112は矢印方向に移動し、弁を下降させ、バルブを開放する。操作終了時は指を操作部120から離すことにより、バルブの反発力(バルブ内のバネ)の作用により、弁は上昇し、トリガー部材は元の位置に戻る。このように、一方向に力を入れることによりエアゾール容器の把持および噴射操作を行うことができるため、エアゾール製品の操作においてバルブ開放に比較的強い力を加えることができ、弁を確実に押し下げて開放孔が全開になる。
図13に示す噴射部材125はトリガータイプであり、エアゾール製品の前方に内容物を噴射するものである。
噴射部材125は、エアゾール容器と嵌合する基部126と、その基部とヒンジ部127を介して連結しており、エアゾール容器の弁に装着されている噴射部128と、その噴射部と係合しているトリガー129とからなる。
基部126は、エアゾール容器のビード部と係合部130で嵌合している。また、この係合部の上端にはエアゾール容器の上方に向かって形成される立上壁131が設けられている。そして、この立上壁の前方において、ヒンジ部127を介して噴射部128と連結している。また、立上壁131は後方において把持部131aを形成している。
噴射部128は、エアゾール容器の弁に装着される装着部133と、内容物を前方に噴射する噴射孔134と、係合部と噴射孔とをつなぐL字状の部材内通路135とを備えているL字状の角体である。この噴射部128の後方に、ヒンジ部127と連結する腕136が形成されている。
トリガー129は、噴射部128を挟むように設けられており、噴射部を下方に押える押部137と、トリガーを基部に固定する固定部138と、トリガーを操作する操作部139とからなる。このトリガーは基部126の立上壁に固定部138を引っ掛けるようにして固定する。
このように構成されているため、手のひらを把持部131aに、そして指をトリガーの操作部に合わせて噴射部材125を備えたエアゾール製品を保持する。そして、指でトリガーを引くことにより、トリガーの押部137が噴射部128をヒンジ部127を中心に下方に押し下げる(矢印方向)。これにより、弁が確実に下降して開放孔が全開になる
図14に示す噴射部材140は、エアゾール容器のビード部と嵌合する基部141と、その基部とヒンジ部142を介して連結され、エアゾール容器の弁と係合している操作部材143とからなる。
操作部材143は、エアゾール容器の弁に装着される装着部144と、前方側に設けられた噴射孔145と、その装着部と噴射孔とを連通するL字型の部材内通路146とからなる角体であり、その上部から水平方向の後方に突出した押板147を備えている。
このように構成されているため、この噴射部材140を備えたエアゾール製品は、その容器本体を把持し、親指等で押板147を下方に押し下げて噴射操作を行う。それにより、操作部材143がヒンジ部142を中心に下降し、操作部材143に係合している弁が共に下降して開放孔が全開になる。
図15に示す噴射部材150は、ハンドルを有するものであり、エアゾール容器と嵌合する基部151と、その基部の後方で連結部152を介して設けられているハンドル153と、弁を下降させる操作部154とからなる。また、図15に示すエアゾール容器は胴部150aと、頭部150bと、底部(図示していない)からなるスリーピースタイプの金属缶である。
基部151は、エアゾール容器のビード部150cおよび胴部と頭部の二重巻締め150dと嵌合する係合部151a、151bとを備えている。
ハンドル153は、エアゾール容器と嵌合している基部151と連結部を介して連結しており、エアゾール容器と離れて配置されている。
操作部154は、弁に装着される装着部155a、噴射孔155b、これらをつなぐ部材内通路155cからなる本体155と、その本体と連結しており操作部を下降させる押板156とからなる。押板156は、ハンドル153と同じ方向、つまり後方に突出しており、噴射孔155bはハンドルと逆の方向、つまり前方を向いている。また、本体155から前方にヒンジ部157が突出している。このヒンジ部157は、基部151の内面に支持されている。
このように構成しているため、この噴射部材150を備えたエアゾール製品の噴射操作は、ハンドル153を把持しつつ、親指などで操作部の押板156を押し下げることにより行う。これにより、操作部154はヒンジ部157を中心に下降し、バルブを開放する。
本発明のエアゾール製品の実施形態を示す断面図である。 図2aは、図1のエアゾール製品に用いられたバルブの実施形態を示す拡大断面図であり、図2bは図2aに用いられる弁の他の実施形態を示す断面図である。 図3aは図2のバルブに用いられるディップチューブの他の実施形態を示す部分断面図であり、図3bは図3aのX−X線断面図であり、図3c、図3dは図2のバルブに用いることができる流量抑制材の他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いられるバルブの他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面図である。 図8aは本発明のエアゾール製品に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面図であり、図8bは図8aの部分拡大図である。 図9aは本発明の範囲外のエアゾール製品に用いることができるバルブの形態を示す断面図であり、図9bは図9aのバルブに用いることができる閉止物の他の実施形態を示す断面図であり、図9cは図9aのバルブに用いることができるハウジング下端開口部の他の形態を示す断面図であり、図9dは図4のバルブに用いられる閉止物の形態を示す断面図である。 図10aは本発明の範囲外のエアゾール製品に用いることができるバルブの形態を示す断面図であり、図10bはそのY‐Y線断面図であり、図10cはそのバルブを外部に開放したときの断面図である。 図11aは本発明の範囲外のエアゾール製品に用いることができるバルブの形態を示す断面図であり、図11bはそのバルブを外部に開放したときの断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いることができる噴射部材の他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いることができる噴射部材のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いることができる噴射部材のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール製品に用いることができる噴射部材のさらに他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
A エアゾール組成物
Y 通路
1 エアゾール製品
10 エアゾール容器
11 耐圧容器
12 バルブ
13 噴射部材
15 ビード部
16 底部
17 開口
21 マウンティングカップ
22 ハウジング
22a、22b ハウジング下端開口部
23 開放孔
24 弁
25 アダプター
26、26a ディップチューブ
27 流量絞り
28 導入孔
31 シール材
32 湾曲フランジ
33 ハウジング保持部
34 開口部
35 バネ
36 ガスケット
41 弁棒
42 シール部
43 弁内通路
44 弁皿
49 キャピラリーチューブ
50 バルブ
51 芯材
52 流量抵抗体
53 コイル
54 流量抵抗体
55 アダプター
56 ピストン
56a 側面連通孔
57 バネ
58 ディップチューブ
59 連通孔
60 バルブ
61 アダプター
62 ボール
63 バネ
64 ディップチューブ
65 スリット
66 バルブ
67 弾性体
70 バルブ
71 ボール
72 バネ
73 アダプター
74 側面連通孔
75 バルブ
76 スリット
77 気相連通孔
78 環状当接部
80 バルブ
81 閉止物
82 上部
83 下部
84 下部
85 上部
86 閉止物
90 バルブ
91 ハウジング
91a 連通孔
92 開放孔
93 弁
94、94a バネ
94b 第2バネ
95 アダプター
96 閉止弁
96a 閉止弁の上部
96b 閉止弁の下部
97 装着部
97a 羽根
98 導入孔
98a チューブ装着部
99 閉止弁の上部上端
99a 閉鎖部材
99b 閉止弁の下部下端
100 バルブ
101 導入孔
102 ハウジング
102a ハウジング本体
102b ハウジング下部
102c ハウジング下部の開口部
103 弁
103a 弁の上部
103b 弁の下部
103c 筒
104 弾性体
105 係合部
106 開放孔
107 側面連通孔
110 噴射部材
111 カバー部材
112 トリガー部材
113 係止部
114 把持部
115a、115b 開口部
116 装着部
117 噴射孔
118 部材内通路
119 本体
120 操作部
121 軸芯
125 噴射部材
126 基部
127 ヒンジ部
128 噴射部
129 トリガー
130 係合部
131 立上壁
131a 把持部
133 装着部
134 噴射孔
135 部材内通路
136 腕
137 押部
138 固定部
139 操作部
140 噴射部材
141 基部
142 ヒンジ部
143 操作部材
144 装着部
145 噴射孔
146 部材内通路
147 押板
150 噴射部材
150a 胴部
150b 頭部
150c ビード部
150d 二重巻締め部
151 基部
151a、151b 係合部
152 連結部
153 ハンドル
154 操作部
155 本体
155a 装着部
155b 噴射孔
155c 部材内通路
156 押板
157 ヒンジ部

Claims (7)

  1. 耐圧容器の開口部にバルブを固着したエアゾール容器と、
    そのエアゾール容器内に充填されるエアゾール組成物とからなるエアゾール製品であって、
    前記バルブが、噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内へ導入する導入孔と、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、導入孔の断面積を縮小する閉止弁とを有し、
    バルブ開放直後にバルブ内にある所定量のエアゾール組成物を大量噴射し、その後、縮小された導入孔によるエアゾール組成物のバルブ内への供給速度で小量噴射するエアゾール製品
  2. 前記導入孔が、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔であり、
    前記閉止弁は、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔の断面積を縮小する、
    請求項1記載のエアゾール製品。
  3. 前記導入孔が、耐圧容器内の液相部とバルブ内とを連通する孔と、耐圧容器内の気相部とバルブ内とを連通する孔とからなり、
    前記閉止弁は、エアゾール容器内部と大気とが連通したときに、エアゾール組成物の流れによって移動し、耐圧容器内の液相部と連通する孔を閉じる、
    請求項1記載のエアゾール製品。
  4. 前記エアゾール容器内部と大気とが遮断されたとき導入孔を縮小している閉止弁を元の位置に戻し、導入孔を開放する復帰手段をさらに備えた請求項1記載のエアゾール製品。
  5. 前記閉止弁がバルブに設けられたアダプタ内を上下し、上昇することで導入孔を縮小するものであり、
    前記復帰手段が前記閉止弁を下方に付勢するバネである、
    請求項4記載のエアゾール製品。
  6. 前記閉止弁がバルブに設けられたアダプタ内を上下し、上昇することで導入孔を縮小する
    ものであり、
    前記復帰手段が前記閉止弁の自重による下降である、
    請求項4記載のエアゾール製品。
  7. 耐圧容器の開口部にバルブを固着したエアゾール容器と、
    そのエアゾール容器内に充填されるエアゾール組成物とからなるエアゾール製品であって、
    前記バルブが、噴射されるエアゾール組成物が通過する開放孔を有する弁と、エアゾール組成物をバルブ内に導入する導入孔とを有し、
    前記開放孔の断面積が、導入孔の断面積の50〜20,000倍であり、
    バルブ開放直後にバルブ内にある所定量のエアゾール組成物を大量噴射し、その後、自動的に少量噴射するエアゾール製品。
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