JP3467121B2 - スライドレールユニット - Google Patents

スライドレールユニット

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JP3467121B2
JP3467121B2 JP15545995A JP15545995A JP3467121B2 JP 3467121 B2 JP3467121 B2 JP 3467121B2 JP 15545995 A JP15545995 A JP 15545995A JP 15545995 A JP15545995 A JP 15545995A JP 3467121 B2 JP3467121 B2 JP 3467121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばカウンタキッ
チンの収納庫やスチールキャビネット、その他コンピュ
ータ、周辺機器、複写機、計測機、通信機、医療機器、
自動販売機、各種事務機器等に適用されるスライドレー
ルユニットに関し、特にスライド部分が2段階に引き出
せる2段スライド型のスライドレールユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の2段階スライド型のスラ
イドレールユニットは、図7に示すように、固定される
アウタレール100と、このアウタレール100に対し
て不図示の多数のボールを介して摺動自在に組み付けら
れる可動のセンタレール101と、このセンタレール1
01に対して不図示の多数のボールを介して摺動自在に
組み付けられる可動のインナレール102とから構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような2段階スラ
イドタイプのスライドレールユニットを用いて、引き出
し等を左右両方向にストロークさせるような場合、図9
(b)に示すようなセンタレール101の遅れや、図9
(c)に示すような先走りが生じるために製品化されてい
なかった。
【0004】ここで、センタレール101の遅れという
のは、インナレール102及びセンタレール101をア
ウタレール100に収納する際に、インナレール102
がセンタレール101を追い越して、インナレール10
2が先にアウタレール100内に収納されてしまい、イ
ンナレール102が収納された状態でセンタレール10
1がアウタレール100から突出する現象のことであ
る。
【0005】センタレール101の先走りというのは、
インナレール102及びセンタレール101をアウタレ
ール100から引き出す際に、インナレール102より
もセンタレール101が突出した状態で先行する現象の
ことである。この先走り状態は、前記遅れと裏腹の関係
で、センタレール101の遅れが生じセンタレール10
1がアウタレール100から突出している側に引き出す
場合に、インナレール102の引き出し動作につられて
センタレール101がインナレール102に先行して移
動する。
【0006】図9(d)に示すような両面キャビネットに
用いると、下2段に示すように引き出し103を最大ス
トローク引き出す場合には問題ないが、収納する際に
は、上2段の引き出し104に示すように、センタレー
ル101の遅れや先走りによってセンタレール101が
キャビネットの左右に飛び出してしまうことになる。
【0007】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされてもので、その目的とするところ
は、センタレールの遅れや先走りが生じること無く、左
右への引き出し移動を可能とするスライドレールユニッ
トを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、アウタレールと、アウタレール
に対して左右に引き出し・収納自在に設けられるセンタ
レールと、センタレールに対して左右に引き出し・収納
自在に設けられるインナレールと、前記センタレールの
両端部に枢支部を中心に揺動自在に設けられる左右のス
トッパ部材と、前記アウタレールの中央に前記センタレ
ールに向かって突出するように設けられるストッパ凸部
と、前記インナレールの両端部に前記センタレールに向
かって突出するように設けられる左右の係合突起と、を
備え、前記ストッパ部材には枢支部を隔てて互いに反対
側に延びる第1,第2腕部を設けると共に、常に前記第
1腕部が上方に第2腕部が下方に向うようなモーメント
を付与し、前記左右のストッパ部材をそれぞれの第1腕
部が対向するように配設すると共に、前記左右のストッ
パ部材の各第1腕部には左右の係合突起と係脱可能なフ
ック部を設け、一方、各第2腕部には、インナレール側
に突出してインナレールの下側壁と接触するインナ接触
部と、アウタレール側に突出してストッパ凸部と接触す
るアウタ接触部と、を設け、インナ接触部はインナレー
ルの下側壁と接触する状態で第1腕部のフック部を係合
突起と係合状態に保持し、アウタ接触部はストッパ凸部
の上縁に沿ってストッパ凸部の左右両端側に移動可能
で、ストッパ凸部の上縁を中央を高くした山形状とし
て、アウタ接触部がストッパ凸部上縁に接触している状
態ではストッパ凸部の上縁によって第2腕部を上方に持
ち上げ第1腕部を下方に下げることにより第1腕部のフ
ック部を係合突起から外し、ストッパ凸部を通過した時
点で前記モーメントによって第2腕部を下方に移動させ
てアウタ接触部がストッパ凸部の端部に係合する構成と
したことを特徴とする。
【0009】左右のストッパ部材に付与するモーメント
は第1腕部と第2腕部の自重のバランスによることを特
徴とする。
【0010】左右のストッパ部材に付与するモーメント
を補助するスプリングが設けられたことを特徴とする。
【0011】センタレールとインナレールの間に、セン
タレールに対するインナレールの左右方向への移動距離
を所定量に規制する左行用及び右行用の第2キャッチ機
構を設け、該左行用及び右行用の第2キャッチ機構をセ
ンタレールの幅方向に互い違いに設けたことを特徴とす
る。
【0012】アウタレールと、アウタレールに対して多
数の転動体を介して一方向に引き出し・収納自在に設け
られるセンタレールと、センタレールに対して多数の転
動体を介してセンタレールと同一方向に引き出し・収納
自在に設けられるインナレールと、前記センタレールの
両端部に枢支部を中心に揺動自在に設けられる一つのス
トッパ部材と、前記アウタレールの中央に前記センタレ
ールに向かって突出するように設けられるストッパ凸部
と、前記インナレールに前記センタレールに向かって突
出するように設けられる係合突起と、を備え、前記スト
ッパ部材には枢支部を隔てて互いに反対側に延びる第
1,第2腕部を設けると共に、常に前記第1腕部が上方
に第2腕部が下方に向うようなモーメントを付与し、前
記ストッパ部材の第1腕部には前記係合突起と係脱可能
なフック部を設け、一方、第2腕部にはインナレール側
に突出してインナレールと接触するインナ接触部と、ア
ウタレール側に突出してストッパ凸部と接触するアウタ
接触部と、を設け、インナ接触部はインナレールと接触
する状態で第1腕部のフック部を係合突起と係合状態に
保持し、アウタ接触部はストッパ凸部の上縁に沿ってス
トッパ凸部の左右両端側に移動可能で、ストッパ凸部の
上縁を中央を高くした山形状として、アウタ接触部がス
トッパ凸部上縁に接触している状態ではストッパ凸部の
上縁によって第2腕部を上方に持ち上げ第1腕部を下方
に下げて第1腕部のフック部を係合突起から外し、スト
ッパ凸部を通過した時点で前記モーメントによって第2
腕部を下方に移動させてアウタ接触部がストッパ凸部の
側辺部に係合する構成としたことを特徴とする。
【0013】ストッパ部材に付与するモーメントは第1
腕部と第2腕部の自重のバランスによることを特徴とす
る。
【0014】ストッパ部材に付与するモーメントを補助
するスプリングが設けられたことを特徴とする。
【0015】インナレールとセンタレールの間には、イ
ンナレールをセンタレール内に収納する方向に移動させ
た際にインナレールが完全にセンタレール内に収納され
た時点で収納方向への移動を規制するキャッチ機構を設
けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】
[左右引き出し式の場合]本発明にあっては、収納状態
では、センタレールがアウタレールに対して収納状態
で、かつインナレールがセンタレールに対して収納状態
にある。
【0017】i.右行引き出し・収納操作 収納状態からインナレールを右側に引き出すと、左側の
係合突起が左側のストッパ部材の第1腕部のフック部に
係合し、センタレールは左側ストッパ部材を介してイン
ナレールと共に右行する。
【0018】センタレールが右に所定距離移動すると、
左側のストッパ部材の第2腕部のアウタ接触部がアウタ
レールのストッパ凸部の上縁に当接し、センタレールの
移動に伴ってストッパ凸部の上縁形状に沿って摺動して
ストッパ部材が揺動し、第1腕部のフック部が係合突起
から外れてセンタレールが停止する。さらに、インナレ
ールを右行させると、インナレールはセンタレールに対
して所定距離だけ右に引き出される。
【0019】この状態からインナレールを収納すべく左
行させると、左側ストッパ部材の第2腕部のアウタ接触
部がストッパ凸部の右端部に係合してロックされている
ので、アウタレールに対するセンタレールの左行が規制
され、インナレールのみが左行する。
【0020】次いで、インナレールがセンタレール内に
収納状態になると、インナレールが左側ストッパ部材の
第2腕部のインナ接触部に当接して第2腕部が上方に持
ち上がり、アウタ接触部がストッパ凸部の右端から上縁
側に移動してロックが解除される。
【0021】一方、右側ストッパ部材の第1腕部のフッ
ク部がインナレールの右側の係合突起に係合し、インナ
レールの左行に伴ってセンタレールが左行し、インナレ
ールとセンタレールが一緒にアウタレール内に収納され
る。
【0022】ii.左行引き出し・収納操作 収納状態からインナレールを左側に引き出すと、右側の
係合突起が右側のストッパ部材の第1腕部のフック部に
係合し、センタレールは右側ストッパ部材を介してイン
ナレールと共に左行する。
【0023】センタレールが左に所定距離移動すると、
右側のストッパ部材の第2腕部のアウタ接触部がアウタ
レールのストッパ凸部の上縁に当接し、センタレールの
移動に伴ってストッパ凸部の上縁形状に沿って摺動して
ストッパ部材が揺動し、第1腕部のフック部が係合突起
から外れてセンタレールが停止する。
【0024】さらに、インナレールを左行させると、イ
ンナレールはセンタレールに対して所定距離だけ左に引
き出される。
【0025】この状態からインナレールを収納すべく右
行させると、前記右側ストッパ部材の第2腕部のアウタ
接触部がストッパ凸部の左端部に係合してロックされ、
センタレールの右行が規制されているので、センタレー
ルに対してインナレールのみが右行する。
【0026】次いで、インナレールがセンタレール内に
収納状態になると、インナレールの下側壁が右側ストッ
パ部材の第2腕部のインナ接触部に当接して第2腕部が
上方に持ち上がり、アウタ接触部がストッパ凸部の左端
から上縁側に移動してロックが解除される。
【0027】一方、左側ストッパ部材の第1腕部のフッ
ク部がインナレールの左側の係合突起に係合し、インナ
レールの右行に伴ってセンタレールが右行し、インナレ
ールとセンタレールが一緒にアウタレール内に収納され
る。
【0028】[一方向引き出し式の場合]一方向引き出
しの場合も、上記右行または左行引き出しの場合と同様
である。
【0029】i.引き出し操作 すなわち、収納状態からインナレールを一方向に引き出
すと、係合突起がストッパ部材の第1腕部のフック部に
係合し、センタレールはストッパ部材を介してインナレ
ールと共に引き出される。
【0030】センタレールが所定距離引き出されると、
ストッパ部材の第2腕部のアウタ接触部がアウタレール
のストッパ凸部の上縁に当接し、センタレールの移動に
伴ってストッパ凸部の上縁形状に沿って移動してストッ
パ部材が揺動し、第1腕部のフック部が係合突起から外
れてセンタレールが停止する。
【0031】さらに、インナレールを引き出すことによ
り、インナレールはセンタレールに対して所定距離だけ
引き出されることになる。
【0032】ii.収納操作 最大引き出し状態からインナレールを収納する方向に移
動させると、ストッパ部材の第2腕部のアウタ接触部が
ストッパ凸部に係合してロックされ、センタレールの収
納方向の移動が規制されて、インナレールのみが収納方
向に移動する。
【0033】次いで、インナレールがセンタレール内に
収納状態になると、インナレールの下側壁がストッパ部
材の第2腕部のインナ接触部に当接して第2腕部が上方
に持ち上がり、アウタ接触部がストッパ凸部の側辺から
上縁側に移動してロックが解除される。
【0034】一方、インナレールとセンタレール間に設
けられた規制手段によってインナレールとセンタレール
が一体となって、インナレールの収納方向移動に伴って
センタレールが収納方向に移動し、インナレールとセン
タレールが一緒にアウタレール内に収納されることにな
る。
【0035】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0036】図1は本発明の一実施例に係るスライドレ
ールユニットが示されている。
【0037】このスライドレールユニット1は、図1
(a),(f)に示すように、アウタレール2と、アウタレ
ール2に対して多数のボール3を介して左右に引き出し
・収納自在に設けられるセンタレール4と、センタレー
ル4に対して多数のボール5を介して左右に引き出し・
収納自在に設けられるインナレール6とから構成されて
いる。各ボール3,5はリテーナ7,8によって保持さ
れている。
【0038】アウタレール2は上下側壁2a,2bを備
えた断面コ字形状の長尺部材で、センタレール4はアウ
タレール2の上下側壁2a,2b間に挟み込まれるよう
に挿入される。
【0039】センタレール4も前記アウタレール2の上
下側壁2a,2bと同一方向に張り出す上下側壁4a,
4bを備えた断面コ字形状の長尺部材で、互いに対向す
るように配置されるセンタレール4の上下側壁4a,4
b内周とアウタレール2の上下側壁2a,2b外周に設
けられたボール転走溝間に多数のボール3が介装され
る。
【0040】リテーナ7は上下側面にボール保持部を備
えた断面コ字形状の板材で、アウタレール2とセンタレ
ール4間の断面コ字形状の隙間に介装される。
【0041】一方、インナレール6はセンタレール4の
上下側壁4a,4bとは反対方向に張り出す上下側壁6
a,6bを備えた断面コ字形状の長尺部材で、センタレ
ール4の上下側壁4a,4b間に挟み込まれるように挿
入され、互いに対向するように配置されるセンタレール
4の上下側壁4a,4b内周とインナレール6の上下側
壁6a,6b外周に設けられたボール転走溝間に多数の
ボール5が介装される。
【0042】リテーナ8は上下側面にボール保持部を備
えた断面コ字形状の板材で、センタレール4とインナレ
ール2間の断面コ字形状の隙間に介装される。
【0043】センタレール4の左右両端部には、図1
(a)に示すように、左右のストッパ部材9L,9Rが枢
支部93L,93Rを中心にして揺動自在に設けられて
いる。
【0044】アウタレール2の中央には、ストッパ凸部
10がセンタレール4に向かって突出するように設けら
れている。ストッパ凸部10は、図1(b)に示すよう
に、アウタレール2を略五角形状に切り起こして形成さ
れるもので、水平方向に延びる底辺部10aと、底辺部
10aの左右両端から垂直に延びる左右側辺部10b,
10cと、山形状に突出する左右傾斜部10d,10e
と、から構成されている。
【0045】アウタレール2とセンタレール4間に介装
されるリテーナ7には、ストッパ凸部10と干渉しない
ように、凹部7aが設けられている。
【0046】インナレール6には、図1(a)に示すよう
に、係合突起としての係合ピン11L,11Rがセンタ
レール4に向かって突出するように設けられている。
【0047】係合ピン11L,11Rの突出高さはリテ
ーナ8と干渉しないような高さに設定される。すなわ
ち、リテーナ8とインナレール6間の隙間に突出してい
る。
【0048】左側の左ストッパ部材9Lは、図1(c)に
示すように、枢支部93Lを隔てて互いに反対側に延び
る第1,第2腕部91L,92Lを有している。第1腕
部91Lは水平方向に直線状に延びており、第2腕部9
2Lは第1腕部91Lの一端に連なって形成されてい
る。第2腕部92Lは第1腕部91Lよりも幅広に成形
され、枢支部93Lを中心とした第1,第2腕部91
L,92Lの自重のバランスによって、常に第1腕部9
1Lが上方に第2腕部92Lが下方に向うようなモーメ
ントが付与されている。
【0049】第1腕部91Lには係合ピン11Lと係脱
可能なフック部94Lが設けられている。一方、第2腕
部92Lには、インナレール6側に突出してインナレー
ル6の下側壁と接触するインナ接触部95Lと、アウタ
レール2側に突出してストッパ凸部10と接触するアウ
タ接触部96Lとが設けられている。
【0050】インナ接触部95Lは、第2腕部92Lの
下方突出部97Lの前縁に設けられるもので、下方突出
部97Lをインナレール6側に折曲した折曲片によって
構成されている。このインナ接触部95L下端がインナ
レール6の下側壁6bと接触する状態で第1腕部91L
を水平状態に保ち、そのフック部94Lを係合ピン11
Lと係合状態に保持する。インナ接触部95Lは上端か
ら下端に向けて徐々に第1腕部91Lから離れる方向に
傾斜している。
【0051】一方、アウタ接触部96Lは第2腕部92
Lの上方突出部98Lをアウタレール2側に折曲した折
曲辺によって構成されている。このアウタ接触部96L
はストッパ凸部10の上縁の左右傾斜部10d,10e
に沿ってストッパ凸部10の左右両側辺部10b,10
c側に移動可能となっている。アウタ接触部96Lがス
トッパ凸部10の左右傾斜部10d,10eに接触して
いる状態では、ストッパ凸部10によって第2腕部92
Lを上方に持ち上げ第1腕部91Lを下方に下げること
により第1腕部91Lのフック部94Lを係合ピン11
Lから外し、ストッパ凸部10を通過した時点でモーメ
ントによって第2腕部92Lを下方に移動させてアウタ
接触部96Lがストッパ凸部10の右側辺部10cに係
合してロックする構成となっている。
【0052】右のストッパ部材9Rは左ストッパ部材9
Lと線対称の形状となっており、左右のストッパ部材9
L,9Rをそれぞれの第1腕部91L,91Rが互いに
対向するように配設されている。
【0053】すなわち、右側のストッパ部材9Rも、枢
支部93Rを隔てて互いに反対側に延びる第1,第2腕
部91R,92Rを有している。第1腕部91Rは水平
方向に直線状に延びており、第2腕部92Rは第1腕部
91Rの一端に連なって形成されている。第2腕部92
Rは第1腕部91Rよりも幅広に成形され、枢支部93
Rを中心とした第1,第2腕部91R,92Rの自重の
バランスによって、常に第1腕部91Rが上方に第2腕
部92Rが下方に向うようなモーメントが付与されてい
る。
【0054】第1腕部91Rには係合ピン11Rと係脱
可能なフック部94Rが設けられている。一方、第2腕
部92Rには、インナレール6側に突出してインナレー
ル6の下側壁と接触するインナ接触部95Rと、アウタ
レール2側に突出してストッパ凸部10と接触するアウ
タ接触部96Rとが設けられている。
【0055】インナ接触部95Rは、第2腕部92Rの
下方突出部97Rの前縁に設けられるもので、下方突出
部97Rをインナレール6側に折曲した折曲片によって
構成されている。このインナ接触部95R下端がインナ
レール6の下側壁6aと接触する状態で第1腕部91R
を水平状態に保ち、そのフック部94Rを係合ピン11
Rと係合状態に保持する。インナ接触部95Rは上端か
ら下端に向けて徐々に第1腕部91Rから離れる方向に
傾斜している。
【0056】一方、アウタ接触部96Rはストッパ凸部
10の上縁の左右傾斜部10d,10eに沿ってストッ
パ凸部10の左右両側辺10b,10c側に移動可能
で、アウタ接触部96Rがストッパ凸部10の左右傾斜
部10d,10eに接触している状態ではストッパ凸部
10によって第2腕部92Rを上方に持ち上げ第1腕部
91Rを下方に下げることにより第1腕部91Rのフッ
ク部94Rを係合ピン11Rから外し、ストッパ凸部1
0を通過した時点でモーメントによって第2腕部92R
を下方に移動させてアウタ接触部96Rがストッパ凸部
10の左側辺部10bに係合してロックする構成となっ
ている。
【0057】アウタレール2とセンタレール4の間に
は、センタレール4の左行限界位置及び右行限界位置を
規制するストッパ20R,22R;20L,22Lと、
アウタレール2内にセンタレール4が完全に収納された
状態でセンタレールをアウタレール2に対して仮固定す
る第1キャッチ23と、が設けられている。
【0058】また、センタレール4とインナレール6間
には、センタレール4に対するインナレール6の左行限
界位置及び右行限界位置を規制する左右の第2キャッチ
24R,24Lが設けられている。
【0059】上記ストッパ20Rはアウタレール2の右
端にセンタレール4側に突出するように設けられ、スト
ッパ22Rはセンタレール4の左端にアウタレール2側
に突出するように設けられており、センタレール4の右
行限界位置にて、スとーーア20Rはリテーナ7の右端
に、ストッパ22Rはリテーナ7の左端に当接して右行
が規制される。
【0060】また、上記ストッパ20Lはアウタレール
2の左端にセンタレール4側に突出するように設けら
れ、ストッパ22Lはセンタレール4の右端にアウタレ
ール2側に突出するように設けられており、センタレー
ル4の左行限界位置にて、ストッパ20Lはリテーナ7
の左端に、ストッパ22Lはリテーナ7の右端に当接し
て左行が規制される。
【0061】第1,第2キャッチ23,24R,24L
は、所定の力までは係合状態を維持し、所定の力を越え
ると係合状態が外れるような保持機構で、インナレール
6をセンタレール4に対して仮に位置決め固定するもの
である。たとえば、第2キャッチ24Lを例にとって説
明すると、図1(d),(e)に示すように、この第2キャ
ッチ24Lはセンタレールの左端に設けられ、ゴム,プ
ラスチック等の弾性部材によって弾性変形可能に構成さ
れる。
【0062】この第2キャッチ24Lの側面には、イン
ナレール6に設けられた切り起こし26Lの側縁が係脱
自在の凹溝25Lが設けられ、インナレール6の往復移
動によって切り起こし26Lの側縁が第2キャッチ24
Lに当接し、インナレール6の移動に伴って第2キャッ
チ24Lが弾性変形して切り起こし26Lを凹溝25L
に係脱させるようになっている。
【0063】第1キャッチ23及び右側の第2キャッチ
24Rも全く上記左側の第2キャッチ24Lと同一の構
成なので、その説明を省略する。
【0064】ただし、左右の第2キャッチ24L,24
Rは、互いに干渉しないようにインナレール6及びセン
タレール4の幅方向に互い違いに設けられている。
【0065】次に上記スライドレールユニットの動作を
説明する。
【0066】収納状態では、図2(a)に示すように、セ
ンタレール4がアウタレール2に対して収納状態で、か
つインナレール6がセンタレール4に対して収納状態に
ある。
【0067】i.右行引き出し・収納操作 この収納状態からインナレール6を右側に引き出すと、
左側の係合ピン11Lが左側のストッパ部材9Lの第1
腕部91Lのフック部94Lに係合し、図2(b)に示す
ように、センタレール4は左側ストッパ部材9Lを介し
てインナレール6と共に右行する。
【0068】センタレール4が右に所定距離移動する
と、図2(c),(d)及び(f)〜(h)に示すように、左側
のストッパ部材9Lの第2腕部92Lのアウタ接触部9
6Lがアウタレール2のストッパ凸部10上縁の左右傾
斜部10d,10eに当接し、センタレール4の移動に
伴ってストッパ凸部10の左右傾斜部10d,10eの
形状に沿って摺動してストッパ部材9Lが揺動し、第1
腕部91Lのフック部94Lが係合ピン11Lから外れ
てセンタレール4が停止する。
【0069】さらに、インナレール6を右行させると、
図2(e),(i)に示すように、左側ストッパ部材9Lの
第2腕部92Lがストッパ凸部10の右側辺部10cに
落ち込むと共に、センタレール4はストッパ20R,2
2Rによって右行が規制され、インナレール6のみがセ
ンタレール4に対して所定距離だけ右に引き出される。
インナレール6は最大右行限界に達すると第2キャッチ
24Rによってそれ以上の右行が規制される。
【0070】この状態からインナレール6を収納すべく
左行させると、図3(a),(b)に示すように、左側スト
ッパ部材9Lの第2腕部92Lのアウタ接触部96Lが
ストッパ凸部10の右側辺部10cに係合してロックさ
れ、センタレール4の左行が規制され、インナレール6
のみが左行される。
【0071】次いで、インナレール6がセンタレール4
内に収納状態になると、図3(c),(i)に示すように、
インナレール6の下側壁6aが左ストッパ部材9Lの第
2腕部のインナ接触部95Lに当接して第2腕部92L
が上方に持ち上がりアウタ接触部96Lがストッパ凸部
10の右側辺部10cから左右傾斜部10d,10e側
に移動してロックが解除される。
【0072】インナレール6がさらに左行すると、同図
(d),(e),(j)に示すように、センタレール4間のボ
ールの転がり抵抗によってセンタレール4も若干左行
し、同図(f)に示すように、右側ストッパ部材9Rの第
1腕部91Rのフック部94Rがインナレール6の右側
の係合ピン11Rに係合した時点でインナレール6と同
期してセンタレール4が左行する。この時点で、センタ
レール4内にインナレール6が完全に収納状態となる。
インナレール6の左側係合ピン11Lも、左側ストッパ
部材9Lのフック部94Lを越えて右側に移動してい
る。
【0073】さらに、インナレール6を右行させるとイ
ンナレール6とセンタレール4が一体となって右行し、
同図(g)に示すように、左側ストッパ部材9Lのアウタ
接触部96Lがストッパ凸部10の左傾斜部10dを越
えて左側辺部10bに落ち込み、インナ接触部95Lの
下端がインナレール6の下側辺に係合して水平に保持さ
れる。そして、同図(h)に示すように、センタレール4
がアウタレール2内に収納され、第1キャッチ23によ
って収納状態に保持される。
【0074】ii.左行引き出し・収納動作 図4には左行引き出し・収納動作が示されている。
【0075】動作は上記した右行引き出し・収納動作と
対称的に動作するだけで、基本的に同じである。
【0076】すなわち、収納状態からインナレール6を
左側に引き出すと、図4(a)に示すように、右側の係合
ピン11Rが右側のストッパ部材9Rの第1腕部91R
のフック部94Rに係合し、センタレール4は右側スト
ッパ部材9Rを介してインナレール6と共に左行する。
【0077】センタレール4が左に所定距離移動する
と、図4(b)に示すように、右側のストッパ部材9Rの
第2腕部92Rのアウタ接触部96Rがアウタレール2
のストッパ凸部10の右傾斜辺部10eに当接し、セン
タレール4の移動に伴ってストッパ凸部10の右,左傾
斜辺部10e,10dの形状に沿って摺動してストッパ
部材9Rが揺動し、第1腕部91Rのフック部94Rが
係合ピン11Rから外れてセンタレール4が停止する。
【0078】さらに、インナレール6を左行させると、
図4(c),(d)に示すように、センタレール4はストッ
パ20L,22Lによって左行が規制され、インナレー
ル6のみがセンタレール4に対して所定距離だけ左に引
き出される。
【0079】そして、図4(e)に示すように、インナレ
ール6が左行限界位置に達すると左側の第2キャッチ2
4Lによって左行が規制される。
【0080】この状態からインナレール6を収納すべく
右行させると、図4(e),(f)に示すように、前記右側
ストッパ部材9Rの第2腕部92Rのアウタ接触部96
Rがストッパ凸部10の左側辺部10bに係合してロッ
クされ、センタレール4の右行が規制され、インナレー
ル6のみが右行される。
【0081】次いで、インナレール6がセンタレール4
内に収納状態になると、図4(g)〜(i)に示すように、
インナレール6の下側壁6aが右側ストッパ部材9Rの
第2腕部92Rのインナ接触部95Rに当接して第2腕
部92Rが上方に持ち上がり、アウタ接触部96Rがス
トッパ凸部10の左側辺部10bから左傾斜辺部10e
側に移動してロックが解除され、一方、図4(j)に示す
ように、左側ストッパ部材9Lの第1腕部91Lのフッ
ク部94Lがインナレール6の左側の係合ピン11Lに
係合し、インナレール6の右行に伴ってセンタレール4
が右行し、やがてインナレール6とセンタレール4が一
緒にアウタレール2内に収納される。
【0082】図5は本実施例のスライドレールユニット
を用いた左右引き出し型キャビネットを示している。
【0083】この左右引き出し型のキャビネット200
は、左右両面が開口するボックス部202と、このボッ
クス部202にスライドレールユニットを介して引き出
し収納自在に設けられた5段の引き出し201と、から
構成されている。スライドレールユニットは、各引き出
し201の両外側面とボックス部202の両内側面との
間に介装されるもので、アウタレール2がボックス部2
02に固定され、インナレール4が引き出し201の両
側面に固定されている。
【0084】このように構成すれば、引き出し201を
左右両側から引き出し・収納可能となり、しかも図9に
示したようなセンタレールの遅れや先走りが生じず、ス
ライドレール1は、図5(b)〜(f)に示すように、必ず
センタレール4が引き出されてからインナレール2が引
き出され、逆にインナレール6が収納されてからセンタ
レール4が収納される。
【0085】図6は本発明の他の実施例を示している。
【0086】この実施例は一方向のみ、図示例では右方
向のみに引き出し・収納可能とする構成であり、図1の
右側のストッパ部材9Rを省略して引き出し方向とは反
対側の左側のストッパ部材9Lのみとしたものである。
もちろん、左方向に引き出す場合には、逆に左側のスト
ッパ部材9Lを省略して右側のストッパ部材9Rのみの
構成とする。
【0087】そして、アウタレール2に対するセンタレ
ール4の右行限界を規制するストッパ20R,22R
と、センタレール4の収納状態を維持する第1キャッチ
23と、インナレール6の右行限界位置を規制する第2
キャッチ24Rを有する点は同一であり、インナレール
6をセンタレール4と共に戻すために、インナレール6
の右端にストッパ27を設けている点が相違する。
【0088】このストッパ27がセンタレール4の右端
に当接するタイミングは、ストッパ部材9Lのロックが
外れた後とする。
【0089】以下に動作を説明する。
【0090】収納状態からインナレール6を右側に引き
出すと、係合ピン11がストッパ部材9の第1腕部91
のフック部94に係合し、図7(b)に示すように、セン
タレール4はストッパ部材9を介してインナレール6と
共に右行する。
【0091】センタレール4が右に所定距離移動する
と、図7(c),(d)に示すように、左側のストッパ部材
9の第2腕部92のアウタ接触部96がアウタレール2
のストッパ凸部10上縁の左右傾斜部10d,10eに
当接し、センタレール4の移動に伴ってストッパ凸部1
0の左右傾斜部10d,10eの形状に沿って摺動して
ストッパ部材9が揺動し、第1腕部91のフック部94
が係合ピン11から外れてセンタレール4が停止する。
【0092】さらに、インナレール6を右行させると、
図7(e)に示すように、ストッパ部材9の第2腕部92
がストッパ凸部10の右側辺部10cに落ち込むと共
に、センタレール4はストッパ20R,22Rによって
右行が規制され、インナレール6のみがセンタレール4
に対して所定距離だけ右に引き出される。
【0093】インナレール6は最大右行限界に達すると
第2キャッチ24Rによってそれ以上の右行が規制され
る。
【0094】この状態からインナレール6を収納すべく
左行させると、図7(f)に示すように、ストッパ部材9
の第2腕部92のアウタ接触部96がストッパ凸部10
の右側辺部10cに係合してロックされ、センタレール
4の左行が規制され、インナレール6のみが左行され
る。
【0095】次いで、インナレール6がセンタレール4
内に収納状態になると、図3(g)に示すように、インナ
レール6下側壁6aがストッパ部材9の第2腕部のイン
ナ接触部95に当接して第2腕部92が上方に持ち上が
り、アウタ接触部96がストッパ凸部10の右側辺部1
0cから左右傾斜部10d,10e側に移動してロック
が解除される。
【0096】インナレール6がさらに左行すると、同図
(h),(i),(j)に示すように、センタレール4間のボ
ールの転がり抵抗によってセンタレール4も若干左行
し、同図(f)に示すように、インナレール6の右端のス
トッパ部がセンタレール4の右端に引掛かった時点で、
インナレール6と同期してセンタレール4が左行する。
【0097】この時点で、センタレール4内にインナレ
ール6が完全に収納状態となる。インナレール6の係合
ピン11も、左側ストッパ部材9のフック部94を越え
て右側に移動すると共に、インナレール6の右端のスト
ッパ部がセンタレール4の右端に引掛り、インナレール
6とセンタレール4が一体となって左行し、センタレー
ル4がアウタレール2に完全に収納された時点でセンタ
レール4とアウタレール2間の第1キャッチ23が係合
し、収納状態に保持される。
【0098】このように一方向移動の場合にも、必ずセ
ンタレール4がインナレール6と共に引き出された後
に、センタレール4に対してインナレール6が引き出さ
れ、インナレール6が収納されてからセンタレール4が
アウタレール2に収納されることになる。
【0099】したがって、常に最大の剛性が得られ、引
き出し等に使用する場合、常用範囲で剛性を維持し円滑
なスライドが可能となる。
【0100】図8はすべり出しフォークに用いられるス
ライドレール機構の実施例である。
【0101】すべり出しフォークは、たとえば図8に示
すように、自動倉庫の無人運搬車300に取り付けられ
る荷役用のアタッチメントであり、倉庫内に設置された
棚301,302の間に入って左右の棚301,302
に物品303を自動的に搬入・搬出するものである。
【0102】このようなすべり出しフォーク304に用
いられるスライドレールユニットの場合には、重荷重が
作用するので、図8(b)に示すように、アウタレール2
´,センタレール4´及びインナレール6′を、記実施
例のように薄板構成ではなく、厚肉のブロック体構成と
する必要がある。
【0103】その他の構成は第1,第2実施例と同様で
あり説明を省略する。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
センタレールの遅れや先走りが生じること無く左右への
引き出し移動が可能となった。したがって、左右の移動
幅を大きく取れるスライドレールユニット提供できる。
【0105】また、常にセンタレールが伸びきった後に
インナレールが伸びるので、引き出し等に使用する場
合、常用範囲で剛性を維持し円滑なスライドができると
いう効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るスライドレール
ユニットを示すもので、同図(a)は全体構成を示す図、
同図(b)はストッパ部材近傍の部分斜視図、同図(c)は
ストッパ部材の拡大斜視図、同図(d)はキャッチ機構の
概略斜視図、同図(e)はキャッチ機構の側面図、同図
(f)はスライドレールユニットの断面図である。
【図2】図2は図1のスライドレールユニットの右行引
き出し行程を示す説明図である。
【図3】図3は図2の右行引き出しから収納する行程を
示す説明図である。
【図4】図4は図1のスライドレールユニットの左行引
き出し・収納行程を示す説明図である。
【図5】図5(a)は図1のスライドレールユニットを用
いた両面引き出しキャビネットの概略斜視図、同図(b)
〜(f)はスライドレールユニットの基本的動作を示す図
である。
【図6】図6は本発明の第2実施例に係る一方向のスラ
イドレールユニットの引き出し状態の図である。
【図7】図7は図6の動作状態を示す図である。
【図8】図8は本発明の第3実施例に係るスライドレー
ルユニットのレール構成を示す概略断面図である。
【図9】図9は従来のスライドレールユニットの説明図
である。
【符号の説明】
1 スライドレールユニット 2 アウタレール 4 センタレール 6 インナレール 9L,9R 左,右ストッパ部材 91L,91R 第1腕部 92L,92R 第2腕部 93L,93R 枢支部 94L,94R フック部 95L,95R インナ接触部 96L,96R アウタ接触部 97L,97R 下方突出部 98L,98R 上方突出部 99L,99R 下部水平部 10 ストッパ凸部 10b,10c 左右側辺部 10d,10e 左右傾斜部 11L 係合ピン(係合突起) 11R 係合ピン(係合突起)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−119217(JP,A) 特開 平2−107813(JP,A) 特開 平4−121331(JP,A) 実開 昭63−172386(JP,U) 実開 平6−1840(JP,U) 実開 昭59−25253(JP,U) 実開 昭62−53046(JP,U) 実開 平5−39352(JP,U) 実開 昭63−202340(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/04 - 29/06 A47B 88/10 A47B 88/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウタレールと、 該アウタレールに対して多数の転動体を介して左右に引
    き出し・収納自在に設けられるセンタレールと、 該センタレールに対して多数の転動体を介して左右に引
    き出し・収納自在に設けられるインナレールと、 前記センタレールの両端部に枢支部を中心に揺動自在に
    設けられる左右のストッパ部材と、 前記アウタレールに前記センタレールに向かって突出す
    るように設けられるストッパ凸部と、 前記インナレールの両端部に前記センタレールに向かっ
    て突出するように設けられる左右の係合突起と、を備
    え、 前記ストッパ部材には枢支部を隔てて互いに反対側に延
    びる第1,第2腕部を設けると共に、常に前記第1腕部
    が上方に第2腕部が下方に向うようなモーメントを付与
    し、 前記左右のストッパ部材をそれぞれの第1腕部が対向す
    るように配設すると共に、前記左右のストッパ部材の各
    第1腕部には左右の係合突起と係脱可能なフック部を設
    け、 一方、各第2腕部には、インナレール側に突出してイン
    ナレールと接触するインナ接触部と、アウタレール側に
    突出してストッパ凸部と接触するアウタ接触部と、を設
    け、 前記インナ接触部はインナレールと接触状態で第2腕部
    を前記モーメントに抗して持ち上げて第1腕部のフック
    部を係合突起と係合状態に保持し、 アウタ接触部はストッパ凸部の上縁に沿ってストッパ凸
    部の左右両端側に移動可能で、ストッパ凸部の上縁を中
    央を高くした山形状として、アウタ接触部がストッパ凸
    部上縁に接触している状態ではストッパ凸部の上縁によ
    って第2腕部を上方に持ち上げ第1腕部を下方に下げて
    第1腕部のフック部を係合突起から外し、ストッパ凸部
    を通過した時点で前記モーメントによって第2腕部を下
    方に移動させてアウタ接触部がストッパ凸部の側辺部に
    係合する構成としたことを特徴とするスライドレールユ
    ニット。
  2. 【請求項2】左右のストッパ部材に付与するモーメント
    は第1腕部と第2腕部の自重のバランスによることを特
    徴とする請求項1に記載のスライドレールユニット。
  3. 【請求項3】左右のストッパ部材に付与するモーメント
    を補助するスプリングが設けられたことを特徴とする請
    求項2に記載のスライドレールユニット。
  4. 【請求項4】センタレールとインナレールの間に、セン
    タレールに対するインナレールの左右方向への移動距離
    を所定量に規制する左行用及び右行用の第2キャッチ機
    構を設け、該左行用及び右行用のキャッチ機構をセンタ
    レールの幅方向に互い違いに設けたことを特徴とする請
    求項1,2または3に記載のスライドレールユニット。
  5. 【請求項5】アウタレールと、 該アウタレールに対して多数の転動体を介して一方向に
    引き出し・収納自在に設けられるセンタレールと、 該センタレールに対して多数の転動体を介してセンタレ
    ールと同一方向に引き出し・収納自在に設けられるイン
    ナレールと、 前記センタレールの収納方向端部に枢支部を中心に揺動
    自在に設けられる一つのストッパ部材と、 前記アウタレールの中央に前記センタレールに向かって
    突出するように設けられるストッパ凸部と、 前記インナレールに前記センタレールに向かって突出す
    るように設けられる係合突起と、を備え、 前記ストッパ部材には枢支部を隔てて引き出し方向に延
    びる第1腕部と、収納方向に延びる第2腕部を設けると
    共に、常に前記第1腕部が上方に第2腕部が下方に向う
    ようなモーメントを付与し、 前記ストッパ部材の第1腕部には係合突起と係脱可能な
    フック部を設け、 一方、第2腕部にはインナレール側に突出してインナレ
    ールと接触するインナ接触部と、アウタレール側に突出
    してストッパ凸部と接触するアウタ接触部と、を設け、 前記インナ接触部はインナレールと接触する状態で第1
    腕部のフック部を係合突起と係合状態に保持し、 アウタ接触部はストッパ凸部の上縁に沿ってストッパ凸
    部の左右両端側に移動可能で、ストッパ凸部の上縁を中
    央を高くした山形状として、アウタ接触部がストッパ凸
    部上縁に接触している状態ではストッパ凸部の上縁によ
    って第2腕部を上方に持ち上げ第1腕部を下方に下げて
    第1腕部のフック部を係合突起から外し、ストッパ凸部
    を通過した時点で前記モーメントによって第2腕部を下
    方に移動させてアウタ接触部がストッパ凸部の側辺部に
    係合する構成としたことを特徴とするスライドレールユ
    ニット。
  6. 【請求項6】ストッパ部材に付与するモーメントは第1
    腕部と第2腕部の自重のバランスによることを特徴とす
    る請求項5に記載のスライドレールユニット。
  7. 【請求項7】ストッパ部材に付与するモーメントを補助
    するスプリングが設けられたことを特徴とする請求項6
    に記載のスライドレールユニット。
  8. 【請求項8】インナレールとセンタレールの間には、イ
    ンナレールをセンタレール内に収納する方向に移動させ
    た際にインナレールが完全にセンタレール内に収納され
    た時点で収納方向への移動を規制するキャッチ機構を設
    けたことを特徴とする請求項5,6または7に記載のス
    ライドレールユニット。
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