JPS5816666Y2 - エクステンシヨンテ−ブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエクステンションテーブル、詳しくは、テーブ
ルを兼用する収納ケースに対して、テーブル面を構成す
る甲板を伸長且つ収納自在に設けられるテーブルに関す
るものである。

従来この種チーフルとしては多機種実施されているが何
れも収納ケースに対して単数ないし複数個の甲板の伸長
又は収納は安全且つ確実とはいい難いものであると共に
収納スペースを広くとる等の共通した難点があった。

そこで本考案は上述難点を解消すべくエクステンション
テーブルを改良したもので、以下本考案の実施例を示し
た図面について詳述する。

先ず本考案の第１実施例を示す第１図乃至第４図におい
て、収納ケース１は、これ自体でチーフルとして用いら
れるように頂壁２と、左右の側壁３．３とから少なくと
も形成されて前側方は開口部４に形成されている。

収納ケース１の両側壁３，３内面には、溝型鋼等からな
るレール５，５が水平且つ並行に内口対設してあり、該
レール５，５には、これと相似形の中間レール６．６が
夫々摺動自在に係嵌配設され、更にこの中間レール６．
６には、第１甲板７の左・右両側端へ対称に横設した係
嵌部材８，８を夫々摺動自在に係嵌し、第１甲板７は中
間レール６．６に対して前後方向へ摺動自在に支承され
ている。

第１甲板７は、その後側端下位にかいて、第２千板９の
前側端下位とヒンジ１０で相互に屈曲且つ水平保持可能
に連結されていると共に第２甲板９は、その後側端下位
にリンク１１の一端１１′ を枢軸１２で枢着し、該リ
ンク１１他端１１′は側壁３の開口部４側下位に枢着１
３で枢着してエクステンションテーブルは構成されてい
る。

而して上記構成において収納ケース１のレール５．５に
対し、中間レール６．６は並行に摺動し、又中間レール
６．６に対し、第１甲板７の係嵌部材８，８も並行に摺
動される為、第１図が示すよ゛うに、収納ケース１に対
し、第１甲板７を前へ引き出すことにより水平状態で引
き出され、これにつれて第２甲板９は後側端がリンク１
１の長さを半径とする円弧上を枢軸１３を揺動支点とし
て揺動しながら前進し、引き出し限において第１．第２
両甲板７．９は同一水平面のテーブル面を形成し、最大
伸長状態を得る。

この場合第１甲板７はレール５，５、中間レール６．６
、係嵌部材８゜８の嵌合によって水平に保持され、第２
甲板９は、前側端が第１甲板７に、後側端はリンク１１
により支持されて水平に保たれる。

従って第１甲板７に脚杆を垂設する必要なく水平に保た
れる。

又このような最大伸長保持は、収納ケース１の開口部４
側側壁３，３ヘストツパー１４等を設けてこれにリンク
１１が突き当って揺動位置を規制することにより保持さ
れる。

次に上記伸長状態から第１甲板Ｔを収納ケース１＠へ押
し込むと、レール５，５、中間レール６゜６、係嵌部材
８，８の係嵌によって水平状態で後退するからこれにお
されて第２甲板９は枢軸１３を支点とするリンク１１を
半径とする円弧状軌跡上を後方へ移動しながら後退し、
中間位置で第３図が示す状態となり、更に第１甲板１を
押し込むことで該第１甲板７は水平状態で収納ケース１
に収納され、第２甲板９は第４図が示す如く第１甲板Ｔ
後側端から吊持された状態で収納される。

このように第１甲板７と第２千板９を収納又は伸長する
為に押し込み又は引き出す際に操作する第１甲板７は常
に水平状態に保たれるから、それ等の引動、押動各操作
は安全に行なわれることになる。

第５図は本考案の第２実施例を示したもので、リンク１
１の一端１１′ を屈曲形成して第２甲板９の後側端へ
枢軸１２で枢着し、又リンク他端１１’は側壁３の後側
部上位に枢軸１３で枢着して、第１．第２甲板７，９最
岑伸だ時、レール５とリンク１１がほぼ並行になるよう
に取付けると共に枢軸１３部へ第２千板９を押し上げ水
平に保持するに充分な図示しないトーションバネを介在
し形成したものであって、他は前述の第１実施例と同様
である。

第６図は本考案の第３実施例を示したもので、第１甲板
１．の両側端に固定される係嵌部材８，８を、該第１甲
板７の後側両側、端へ軸を植設して形成し、又中間レー
ル６．６は長手方向へ長孔１５を設けて形成し、該長孔
１５へ上記軸からなる係嵌部材８を夫々係嵌して中間レ
ール６．６に対し、第１甲板７を前後方向に摺動自在と
したもので、他は前述の第１実施例と同様である。

尚第３実施例によるとき仕組１千板７の前側端から脚杆
１６が垂設される。

このような第２．第３実施例に示す構成とした場合も前
述の第１実施例と同様の目的、作用効果を達成できるも
のである。

なお、前述したレール５，５、中間レール６゜６、係嵌
部材８，８によるスライドレール構造は机の抽斗、書類
ロッカーの抽斗などで汎用されている既知のものであり
、その具体的構造、動作等は一般によく知られているが
、これを簡単に説明するとつぎの通りである。

つ１リレール５，５、中間レール６．６、係嵌部材８，
８が三重の係嵌状態にあるとき、レール５．５は前記両
側壁３．３に取付けられているため、定位置を保持し、
また、係嵌部材８，８は第１甲板７に取付けられている
ため、同板７と一体で動くことになるが、中間レール６
．６はこれら各部材５，５，８．８間に単に介在されて
いるだけであるため、これに加わった力の作用方向にの
み自由に動く。

上記において、第１甲板７の重みが上記各部材５．５．
６，６．８，８にかかつていてその第１甲板７を所定方
向へ押引するとき、係嵌部材８゜８と中間レール６．６
との相互には摩擦力Ｆ が作用し、中間レール６．６と
レール５，５との相互には摩擦力Ｆ が作用することに
なるが、これら摩擦力Ｆ 、、Ｆ を上回る力で第
１甲板７を、押引すると、中間レール６．６はレール５
，５に対してスリップしながら引き出されたり押（こ１
れるようになり、さらに係嵌部材８，８は中間レール６
．６に対して同様のスリップを生じるようになり、した
がって上記中間レール６．６はこうした摩擦力とスリッ
プ現象との兼ね合いで所定方向へ押引されることとなる
。

もちろんこの際、中間レール６．６、係嵌部材８．８を
脱抜させないためこれらの有効ストローク端にストッパ
を設けておく公知例があり、また、上記押引操作時の摩
擦を緩和するためレール５゜５と中間レール６．６との
間、中間レール６９．６と係嵌部材８，８との間にそれ
ぞれローラを介在させる公知例もあり、これらの手段は
実際に即して適宜採用すればよい。

以上説明したように本考案のエクステンションチーフル
によれば、収納ケース１０両側壁３，３へ水平且つ並行
に対設したレール５，５に中間レール６．６を、又この
中間レール６．６に係嵌部材８，８を夫々水平状態で摺
動するように構成上たから、第１甲板７は水平に押動又
は引動できて特に支持する必要はなく、従つソ：収納ケ
ース１に対し、伸長又は収納を安全確実に行なうことが
できると共に、第２甲板９はリンク１１により支持され
て該リンク１１を半径とする円弧上を揺動するもので他
の部材には全く干渉されない為円弧状に運動するにもか
かわらず動作は円滑となり１、為に上記第１甲板７の円
滑な水平摺動と相俟って伸長、収納を何人にも容易に行
ない得、更に水平に収納される第１甲板７に対し、第２
千板９はそれとほぼ直角に近く垂下収納されるから、収
納ケース内部スペースを収納の為に有効に使うことがで
きる。

従って従来と同一テーブル面を有する第１゜第２甲板７
，９の場合、収納ケース１を小型にすることができる等
実用上優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ば本考案に係るエクステンションテーブルの第１
実施例を最大伸長状態で示す側縦断面図、第２図は同テ
ーブルの第１実施例を最大伸長状態で示す正面図、第３
図は同テーブルの第１実施例を中間伸長状態で示す側縦
断面図、第４図は同テーブルの第１実施例を収納状態で
示す側縦断面図、第５図は同テーブルの第２実施例を伸
長状態で示す側縦断面図、第６図は同テーブルの第３実
施例を伸長状態で示す側縦断面図である。 １・・・・・・収納ケース、２・・・・・・頂壁、３・
・・・・・側壁、５・・・・・・レール、６・・・・・
・中間レール、７・・・・・・第１甲板、８・・・・・
・係嵌部材、９・・・・・・第２甲板、１０・・・・・
・ヒンジ、１１・・・・・・リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも頂壁と左右の側壁とを備えた収納ケースの当
   該両側壁には、１対の、しかもその開口側面が内側に向
   けられたコ字形のレールが水平且つ並行に対設され、該
   各レール内には、同じく開口側面が内側に向けられたコ
   字形の中間レールがそれぞれ摺動自在に係嵌さねこれら
   雨中間レールの幅員と略同じ幅を有する第１甲板および
   第２甲板は、前後に相対配置された状態でヒンジにより
   屈曲自在に連結され、その第１甲板の両側部には長手方
   向の係嵌部材が取付けられ、第２甲板が上記収納ケース
   内側へ配置された状態において第１甲板の両係嵌部材は
   左右の雨中間レール内に摺動自在に係嵌され、第２甲板
   がヒンジ部から屈曲状態となって収納ケース内へ収納さ
   れるように、該第２甲板と収納ケースとがリンクを介し
   て枢着連結されているエクステンションテーブル。