JP3466383B2 - 自動二輪車のフレーム構造 - Google Patents

自動二輪車のフレーム構造

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JP3466383B2 JP17660096A JP17660096A JP3466383B2 JP 3466383 B2 JP3466383 B2 JP 3466383B2 JP 17660096 A JP17660096 A JP 17660096A JP 17660096 A JP17660096 A JP 17660096A JP 3466383 B2 JP3466383 B2 JP 3466383B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車のフレ
ーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のフレーム構造は種々のもの
があるが、ヘッドパイプから後方へメインパイプが1本
延出するタイプの車体フレームにおいては、この1本の
メインパイプの後部にシートレール等サブパイプが、そ
の前部が結合されて後方へ延びて構成されている。
【0003】このメインパイプにサブパイプを結合する
場合、従来はメインパイプにサブパイプを突き当てて溶
接し結合する方法が一般的である。メインパイプを角パ
イプ,サブフレームを円筒パイプとした例(実公昭60
−39350号公報)では、円筒状サブフレームの前端
を平押し加工して平坦面を形成し、その平坦面をメイン
パイプの側面に当接して溶接する結合方法が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のメインパイプに
サブパイプを突き当てる方法であると、組付け精度を維
持するためにメインパイプおよびサブパイプの寸法精度
を高くしなければならずコスト高となる。
【0005】また後者のメインパイプの側面にサブフレ
ームの加工した前端を当接する方法は、組付けに際し調
整可能でメインパイプおよびサブパイプに高い寸法精度
を要求されないが、サブパイプの前端を平押し加工する
製造工程が加わり、その分コスト高となる。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、メインパイプおよびサブパイ
プに高い寸法精度が要求されず特別の加工工程もなく低
コストで精度の良い車体フレームを構成することができ
る自動二輪車のフレーム構造を供する点にある。
【0007】上記目的を達成するために、本発明は、
ッドパイプから後方へ斜め下向きに延出した一本のメイ
ンパイプの下部にエンジンハンガー部材を介して内燃機
関を懸架し、該メインパイプの後半部に左右一対のシー
トレールの前部を連結し、該シートレールの後半部と前
記メインパイプの後部とをバックステーで連結した自動
二輪車において、前記メインパイプを丸パイプで構成
るとともに、前記シートレール及びバックステーを断面
角型パイプで構成し、前記左右一対のシートレールの前
部を前記丸パイプ製メインパイプに連結する該メインパ
イプの後半部箇所に、左右一対の前側エンジンハンガー
プレートを設け、該前側エンジンハンガープレート
は、前記メインパイプの後半部の側面に嵌合溶接される
嵌合湾曲部と、該嵌合湾曲部の後部から外側に偏位して
下方に延びるハンガー部とをメインパイプの長手方向に
沿って連続して一体に形成して、前記前側エンジンハン
ガープレートを構成し、該嵌合湾曲部の外側面に前記シ
ートレールの前部内側面を溶接し、前記メインパイプの
後端に左右一対の後側エンジンハンガープレートを設
け、前記メインパイプに嵌合溶接される嵌合湾曲部と、
該嵌合湾曲部の後部から外側に偏位して下方に延びるハ
ンガー部と、該ハンガー部に配置されたリヤフォーク枢
支部と、該ハンガー部の上部に前後方向に沿い長い平坦
面とを一体形成して、前記後側エンジンハンガープレー
トを構成し、前方に向け屈曲した前記バックステーの前
部の内側面を前記リヤフォーク枢支部の上方で前記平坦
面に沿って前後方向に溶接したことを特徴とする自動二
輪車のフレーム構造である。
【0008】前記バックステーを断面角型パイプとし、
該バックステーの前部内側面をメインパイプ後端に設け
られた後側エンジンハンガープレートの側面に形成した
平坦面に溶接するので、結合時の寸法誤差を吸収するこ
とができ、メインパイプやバックステーの寸法精度に高
い精度は要求されず、また、バックステー用パイプに特
別の加工を施す必要もなく、製造工程の簡略化およびコ
ストの低減を図ることができる。
【0009】前記シートレールを断面角型パイプとし、
その前部内側面を前側エンジンハンガープレート側面に
溶接したフレーム構造とするので、結合時の寸法誤差を
吸収することができ、メインパイプやシートレールの寸
法精度は高い精度が要求されず、シートレール用パイプ
に特別の加工を施す必要もなく、製造工程の簡略化とコ
ストの低減を図ることができる。また、嵌合湾曲部とそ
の後部から外側に偏位して下方に延びるハンガー部をメ
インパイプの長手方向に沿って連続して一体形成し、シ
ートレールを前記ハンガー部より前方の嵌合湾曲部の側
面に溶接したので、ハンガープレートによってメインパ
イプとシートレールの溶接部の補強をすることができる
とともに、シートレールの位置を前後に調整してもハン
ガー部と干渉することはない。さらに、前後に長いハン
ガープレートを予めメインパイプに溶接するので、シー
トレールの溶接が直接メインパイプに及ばず、メインパ
イプにシートレール溶接による応力が集中するのを防ぐ
ことができる。さらに、バックステーは前方に向け屈曲
し、後側エンジンハンガープレートのリヤフォーク枢支
部の上方で平坦面の前後方向に沿って取付けられるの
で、リヤフォーク枢支部と干渉することがなく、溶接長
さを長くとることができその溶接強度を向上させること
ができる。
【0010】前記シートレールの前記内側面の前記前側
エンジンハンガープレート側面への溶接が該側面に形成
した平坦面においてなされるフレーム構造とするので、
メインパイプの後部側面に溶接されたプレートの平坦面
に、角型パイプのシートレールの前部を溶接するので、
結合時に寸法誤差を吸収することができ、メインパイプ
やシートレールの寸法精度に高い精度は要求されず、ま
た、シートレール用パイプの特別な加工も不要であり、
製造工程の簡略化およびコスト低減を図ることができ
る。
【0011】前記前側および後側エンジンハンガープレ
ートは、内燃機関を支持するハンガープレートであるフ
レーム構造とするので、メインパイプとシートレールお
よびバックステーとを結合するだけに特別にプレートを
用意する必要がなく、部品点数が少なく構造の簡素化が
図られ、また、低コスト化を図ることができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図17に図示し説明する。図1は、本実
施の形態の自動二輪車1の全体側面図であり、図2は該
自動二輪車1の車体フレーム2の側面図である。
【0015】車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイ
プ3から後方へ斜め下向きに円筒状のメインパイプ4が
1本延出しており、このメインパイプ4の途中で若干後
寄りに溶接された左右一対の前側エンジンハンガープレ
ート5,5を介して左右のシートレール6,6の前端が
それぞれ溶接されて後方へ斜め上向きに延びている。
【0016】そしてメインパイプ4の後端に溶接された
左右一対の後側エンジンハンガープレート7,7と前記
シートレール6,6の後端よりいくらか前寄り箇所との
間にそれぞれバックステー8,8が介装されている。シ
ートレール6とバックステー8とは、断面角型のパイプ
である。
【0017】ヘッドパイプ3とメインパイプ4とはガセ
ット9で補強されて結合され、左右のシートレール6,
6間には前後に第1クロスプレート10,第2クロスバー
11,第3クロスプレート12が順次架設されて補強されて
いる。
【0018】このような車体フレーム2におけるメイン
パイプ4の下部の前側エンジンハンガープレート5と後
側エンジンハンガープレート7に内燃機関15が懸架され
ており、車体フレーム2の前部ヘッドパイプ3に軸支さ
れたステアリングシャフトの上部に左右に展開してハン
ドル17が設けられ、下部に連接され下方に延びたフロン
トフォーク18の下端に前輪19が軸支されている。
【0019】前記後側エンジンハンガープレート7は、
内燃機関15を吊持するとともにリヤフォーク20の前端を
ピボット軸21を介して枢支しており、後方に延びたリヤ
フォーク20の後端部に後輪22が軸支され上下に揺動自在
となし、リヤフォーク20の後端と前記シートレール6と
の間に左右それぞれリヤクッション23が介装されてい
る。
【0020】前記内燃機関15は、クランクケース15aを
前記前後のエンジンハンガープレート5,7に支持ピン
16a,16bを介して吊設され、クランクケース15aから
前方に水平近くまで前傾してシリンダ15bが突出してい
る。このシリンダ15bの上方に吸気管25を介して気化器
26が配設され、さらにその上にエアクリーナ27がメイン
パイプ4に支持されて位置している。シリンダ15bの下
部からは排気管28が延出しクランクケース15aの下面に
沿って後方に延び、右方に偏向しながら後輪の右側のマ
フラー29に連結されている。
【0021】一方シートレール6の上には、前半部に燃
料タンク30が第1クロスプレート10に支持されて位置
し、その後方には小物入れ31が配設され、この燃料タン
ク30と小物入れ31の上に前端を枢着されて揺動自在に開
閉するシート32が被さっている。また燃料タンク30の下
方であってメインパイプ4とシートレール6とバックス
テー8とで構成される側面視三角形をなす空間に、バッ
テリボックス34とツールボックス35が一体に形成された
ボックス部材33が嵌合支持されてバッテリ36とツール37
が収容されるようになっている。
【0022】本自動二輪車1は、ヘッドパイプ3の前方
をフロントトップカバー40が覆い、ヘッドパイプ3の後
側からメインパイプ4の上側を後方へメインパイプカバ
ー41が覆っており、フロントトップカバー40とメインパ
イプカバー41との間には前記内燃機関15のシリンダ15b
の上部と気化器26,エアクリーナ27等の吸気系を左右か
ら覆う左右一対のフロントサイドカバー42,42および左
右に展開し運転者の足の前方を覆う左右一対のレッグシ
ール43,43が設けられている。
【0023】ボックス部材33の左右をそれぞれサイドカ
バー44,44が覆い、シート32の下方で燃料タンク30およ
び小物入れ31の周囲を覆ってリヤカバー45が設けられて
いる。前輪19の上方はフロントフェンダー46が覆い、後
輪22の上方から後方にかけてリヤフェンダー47が覆って
いる。なおフロントトップカバー40の前方にフロントバ
スケット48が取り付けられている。
【0024】概ね以上のような構造の自動二輪車1にお
ける車体フレーム2について、その結合構造について以
下説明する。メインパイプ4に溶接される前側エンジン
ハンガープレート5は、図5ないし図8を参照して、円
筒状のメインパイプ4に嵌合する嵌合湾曲部5aとその
後部から外側に偏位して下方に延びたハンガー部5bと
からなり、ハンガー部5bの下部に内燃機関15のマウン
ト部を支持ピン16aにより吊設するための取付孔5cを
有する。
【0025】そして嵌合湾曲部5aの中央部が外方に若
干凹出して垂直な平坦面5dを形成している。この前側
エンジンハンガープレート5は、円筒状のメインパイプ
4に側方から嵌合湾曲部5aを嵌合させて溶接すると、
嵌合湾曲部5aの外面に平坦面5dを垂直に有し、外側
に偏位した位置にハンガー部5bが垂設される(図8参
照)。なお前側エンジンハンガープレート5は、メイン
パイプ4の左右に対象に設けられる。
【0026】また後側エンジンハンガープレート7は、
図5,図6,図9および図10を参照して、円筒状のメイ
ンパイプ4に嵌合する嵌合湾曲部7aとその下端の水平
段部7bを経て外側に偏位した位置で下方にハンガー部
7cが垂下している。
【0027】ハンガー部7cには、上部に垂直な平坦面
7dが形成され、ハンガー部7cの前端縁の中央近傍に
内燃機関15の後部マウントを支持ピン16bにより支持す
るための取付孔7eが形成されるとともに、平坦面7d
の下部に沿って前記リヤフォーク20を枢支するピボット
軸21が貫通支持されるピボット孔7fが穿設され、ピボ
ット孔7fの垂直下方にメインスタンド39を枢支する枢
支孔7gが穿設されている(図6参照)。
【0028】この後側エンジンハンガープレート7は、
円筒状のメインパイプ4の後部に側方から嵌合湾曲部7
aを嵌合させて溶接すると、外側に偏位した位置から下
方へ平坦面7dが垂直に延び、さらに垂下するハンガー
部7cに取付孔7e,ピボット孔7f,枢支孔7gが位
置している。なお後側エンジンハンガープレート7は、
メインパイプ4の後部左右に対象に設けられる。
【0029】こうしてメインパイプ4には、前後のエン
ジンハンガープレート5,7が溶接されるが、その他車
体フレーム2の前半部には、ヘッドパイプ3の下部前面
に前方へ突出して取付片51が設けられ、ガセット9には
左右側方にそれぞれカバーブラケット52,52が突設さ
れ、前側エンジンハンガープレート5,5にも左右側方
にカバーブラケット53,53が突設される。
【0030】一方車体フレーム2の後半部は、シートレ
ール6とバックステー8が左右それぞれ溶接され、左右
のシートレール6,6間を第1クロスプレート10,第2
クロスバー11,第3クロスプレート12が順次連結した状
態とする。なお第2クロスバー11は、三角形状をなす左
右の支柱11a,11a間に架設され、各支柱11a,11aが
左右のシートレール6,6に溶接され、支柱11a,11a
には外側に突出して支軸11b,11bが設けられて、同支
軸11b,11bに前記リヤクッション23,23の上端がそれ
ぞれ枢着されるようになっている。
【0031】以上のように車体フレーム2の前半部と後
半部とが、別々に組付けられた後、前半部のメインパイ
プ4と後半部のシートレール6,バックステー8とが、
前後のエンジンハンガープレート5,7を介して結合さ
れる。
【0032】すなわちメインパイプ4に固着された前側
エンジンハンガープレート5の外側の平坦面5dに、シ
ートレール6の前端部を外側から当接し(図2,図7,
図8参照)、同時にメインパイプ4の後部に固着された
後側エンジンハンガープレート7の外側の平坦面7d
に、バックステー8の前端部を外側から当接する(図
2,図9,図10参照)。
【0033】このとき取付位置の調整が可能であり、前
後部材の寸法誤差を吸収することができる。こうして車
体フレーム2の前半部と後半部とが、互いに適正な位置
関係をなした処で、前側エンジンハンガープレート5と
シートレール6の前端部とを溶接し、後側エンジンハン
ガープレート7とバックステー8の前端部とを溶接し、
一体に結合する。
【0034】以上のように車体フレームの結合時に、寸
法誤差を吸収することができるので、メインパイプ4,
シートレール6,バックステー8に高精度の寸法精度を
要求されず製造が容易であり、またシートレール6やバ
ックステー8に特別の加工を施す必要もなく、よって製
造工程を簡略化しコストの低減を図ることができる。
【0035】さらに前半部のメインパイプ4と後半部の
シートレール6,バックステー8ととの間に介在する前
後のエンジンハンガープレート5,7は、内燃機関15を
懸架するプレートを利用しており、かつ後側エンジンハ
ンガープレート7はリヤフォーク20を枢支するピボット
軸受も兼ねているので、部品点数が少なく構造が簡素化
されており、一層の低コスト化を図ることができる。
【0036】こうして組付けられた車体フレーム2の前
端のヘッドパイプ3には取付片51が突出しており、同取
付片51に取付ステー55が固定される。図11に示すように
取付ステー55は、前方の斜め上向きに前面を向けた本体
プレート55aの後面から連結片55bが突出しており、前
記取付片51と連結片55bが前後2か所でボルト締めされ
て固着されている。
【0037】取付ステー55の本体プレート55aには、上
部中央に締結用のネジ孔55cおよび下部左右にそれぞれ
締結用のネジ孔55d,55dが形成されている。この取付
ステー55の本体プレート55aの前面に前記フロントトッ
プカバー40が重ねられ、さらにカラー56を介して前記フ
ロントバスケット48が取り付けられる。
【0038】フロントトップカバー40は、ヘッドパイプ
3の前方を覆うように図12および図13に図示するように
若干湾曲した左右対象なプレート部材であり、その中央
に1個取付孔40a、その下方左右にそれぞれ取付孔40
b,40bが若干凹出した箇所に穿設されており、同3つ
の取付孔40a,40b,40bは、前記取付ステー55の3つ
の締結用のネジ孔55c,55d,55dに対応している。ま
たフロントバスケット48は、後壁48aに前記取付ステー
55の3つの締結用のネジ孔55c,55d,55dにそれぞれ
対応して3つの取付金具49が固着されている。
【0039】フロントバスケット48を取り付ける場合、
まず取付ステー55の本体プレート55aの前面にフロント
トップカバー40を、ネジ孔55c,55d,55dと取付孔40
a,40b,40bとを合わせて重ね、次いで各取付孔40
a,40b,40bの凹部に円筒状カラー56を介装してフロ
ントバスケット48を、その後壁48aの取付金具49を各カ
ラー56に当接して重ね、フロントバスケット48の内側か
ら3個のネジ57をそれぞれ取付金具49,カラー56,取付
孔40a,40b,40bを貫通させ、取付ステー55のネジ孔
55c,55d,55dに螺合し緊締する(図11参照)。
【0040】フロントバスケット48をフロントトップカ
バー40とともに共締めする取付ステー55は、締結用の上
側のネジ孔55cと下側のネジ孔55d,55dとが一体に形
成されているので、フロントバスケット48の装着の位置
および姿勢がフレームの精度に影響されず、フレームに
高い精度が要求されない。フロントバスケット48は、フ
ロントトップカバー40とともに取付ステー55に共締めさ
れるので、部品点数が削減できる。
【0041】またフロントバスケット48を取り付けない
場合は、取付ステー55にフロントトップカバー40のみを
ネジ57により締結すればよく、フロントバスケット48を
オプション装着品とすることが可能である。
【0042】なお上記フロントバスケット48を取り付け
る取付ステー55は、ヘッドパイプ3から突出した別体の
取付片51にボルト締めされたものであったが、図18に示
すように取付ステー60の本体プレート60aの後面から突
出した取付片60aが直接ヘッドパイプ3に溶接されるよ
うにしてもよい。図18に示す変形例では、フロントバス
ケット48やフロントトップカバー40等、前記実施の形態
と同じ部材は同じ符号を用いる。
【0043】前記車体フレーム2の略中央部においてメ
インパイプ4とシートレール6とバックステー8とで構
成される側面視三角形をなす空間に嵌合支持されるボッ
クス部材33は、前記したようにバッテリボックス34とツ
ールボックス35が一体に形成されたもので、図14(ボッ
クス部材33の右側面図)および図15に図示するように概
略三角形状をした右側壁33aが、中央部で縦長矩形状を
なして左方へ凹出してバッテリボックス34が形成され、
その前側に略正方矩形状をなして左方へ凹出してツール
ボックス35が形成されている。
【0044】したがってバッテリボックス34もツールボ
ックス35も右側面に開口を有し、右側壁33aの周縁に設
けられた4個の取付孔33bが車体フレーム2に設けられ
た取付ブラケットにネジ止めされてボックス部材33は固
定される。この右側壁33aには、バッテリボックス34と
ツールボックス35の両開口を塞ぐように蓋部材38が添設
される。ボックス部材33の右側壁33aには、蓋部材38を
取り付けるためのネジ孔33cが上部に、縦長孔である係
止孔33dが前部に、枢着保持片33eが下部にそれぞれ形
成されている。
【0045】一方の蓋部材38は図16および図17に図示す
るようにバッテリボックス34の縦長矩形開口およびツー
ルボックス35の正方開口を同時に塞ぐ形状をしていて、
ボックス部材33の右側壁33aのネジ孔33cに対応して取
付孔38aを有し、係止孔33dに対応して係止片38bが突
出形成され、枢着保持片33eに対応して枢支軸38cが形
成されている。係止片38bの先端は、係止爪が形成され
ている。
【0046】予めボックス部材33の下部の枢着保持片33
eに蓋部材38の枢支軸38cを嵌合して蓋部材38を下部枢
支軸38cを中心に揺動自在に枢着しておく。そしてボッ
クス部材33の右側面に蓋部材38を揺動して当てがい、右
側壁33aの前部の係止孔33dに係止片38bを挿入して係
止させてバッテリボックス34とツールボックス35に蓋を
し、上部のネジ孔33cと一致した取付孔38aにネジを貫
通螺合させて固定する。逆に蓋部材38を開けるときは、
上記と逆の作業をすればよく、蓋部材38の開閉は簡単に
できる。
【0047】なおツールボックス35に収納するツール37
以外にドライバー58だけは、シート32の底板32aに形成
されたホルダー59に保持されるようにする(図1参
照)。したがってメンテナンス時には、シート32を上方
に開いてドライバー58を取り出し、右側サイドカバー44
の取付ネジを緩め、サイドカバー44を外し、次いで蓋部
材38のネジ止めを緩めて蓋部材38を開けば、ツールボッ
クス35からツール37を取り出すことができる。
【0048】このようにメンテナンス性が良い。またツ
ールボックス35を小物入れ31とは別に設けたので、シー
ト下方の小物入れ31の容量を十分確保することができ
る。
【0049】そしてツールボックス35とバッテリーボッ
クス34とを一体に形成したので、バッテリ36およびツー
ル37の重量物を集約化することができ、ボックス部材33
を燃料タンク30の下方に配設したので、バッテリ36およ
びツール37の重量物を車体の比較的低い位置に配置して
低重心化を図っている。ボックス部材33としてツールボ
ックス35とバッテリーボックス34とを一体に形成してい
るので、部品点数も削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の全体
側面図である。
【図2】同自動二輪車の車体フレームの側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同後面図である。
【図5】同車体フレームの分解斜視図である。
【図6】同車体フレームの組付けの一過程を示す分解側
面図である。
【図7】前側エンジンハンガープレートの上面図(図6
における VII矢視図)である。
【図8】同前面図(図6におけるVIII矢視図)である。
【図9】後側エンジンハンガープレートの上面図(図6
におけるIX矢視図)である。
【図10】同後面図(図6におけるX矢視図)である。
【図11】フロントバスケットの取付構造を示す一部断
面一部省略した要部側面図である。
【図12】フロントトップカバーの前面図である。
【図13】同一部断面とした側面図である。
【図14】ボックス部材の右側面図である。
【図15】同上面図である。
【図16】蓋部材の右側面図である。
【図17】同上面図である。
【図18】フロントバスケットの取付構造の変形例を示
す一部断面一部省略した要部側面図である。
【符号の説明】
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ヘッドパイ
プ、4…メインパイプ、5…前側エンジンハンガープレ
ート、6…シートレール、7…後側エンジンハンガープ
レート、8…バックステー、9…ガセット、10…第1ク
ロスプレート、11…第2クロスバー、12…第3クロスプ
レート、15…内燃機関、17…ハンドル、18…フロントフ
ォーク、19…前輪、20…リヤフォーク、21…ピボット
軸、22…後輪、23…リヤクッション、25…吸気管、26…
気化器、27…エアクリーナ、28…排気管、29…マフラ
ー、30…燃料タンク、31…小物入れ、32…シート、33…
ボックス部材、34…バッテリボックス、35…ツールボッ
クス、36…バッテリ、37…ツール、38…蓋部材、39…メ
インスタンド、40…フロントトップカバー、41…メイン
パイプカバー、42…フロントサイドカバー、43…レッグ
シールド、44…サイドカバー、45…リヤカバー、46…フ
ロントフェンダー、47…リヤフェンダー、48…フロント
バスケット、49…取付金具、51…取付片、52,53…カバ
ーブラケット、55…取付ステー、56…カラー、57…ネ
ジ、58…ドライバー、59…ホルダー、60…取付ステー。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−124569(JP,A) 特開 昭59−70275(JP,A) 特開 平2−20485(JP,A) 特開 平2−197479(JP,A) 実開 平5−34094(JP,U) 実開 昭63−98888(JP,U) 実開 昭62−28685(JP,U) 実開 昭60−89088(JP,U) 実開 昭56−48983(JP,U) 実開 昭53−40948(JP,U) 実公 昭38−23805(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62K 19/06 B62K 19/20 B62K 19/30 B62K 11/00 B62J 9/00 B62J 11/00 B62M 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプ(3)から後方へ斜め下向
    きに延出した一本のメインパイプ(4)の下部にエンジ
    ンハンガー部材を介して内燃機関を懸架し、該メインパ
    イプ(4)の後半部に左右一対のシートレール(6)
    前部を連結し、該シートレール(6)の後半部と前記メ
    インパイプ(4)の後部とをバックステー(8)で連結
    した自動二輪車において、 前記メインパイプ(4)を丸パイプで構成するととも
    に、前記シートレール(6)及びバックステー(8)を
    断面角型パイプで構成し、 前記左右一対のシートレール(6)の前部を前記丸パイ
    プ製メインパイプ(4)に連結する該メインパイプ
    (4)の後半部個所に、左右一対の前側エンジンハンガ
    ープレート(5)を設け、 該前側エンジンハンガープレート(5)では、前記メイ
    ンパイプ(4)の後半部の側面に嵌合溶接される嵌合湾
    曲部(5a)と、該嵌合湾曲部(5a)の後部から外側
    に偏位して下方に延びるハンガー部(5b)とをメイン
    パイプ(4)の長手方向に沿って連続して一体に形成し
    て、前記前側エンジンハンガープレート(5)を構成
    し、 該嵌合湾曲部(5a)の外側面に前記シートレール
    (6)の前部内側面を溶接し、 前記メインパイプ(4)の後端に左右一対の後側エンジ
    ンハンガープレート(7)を設け、 前記メインパイプ(4)に嵌合溶接される嵌合湾曲部
    (7a)と、該嵌合湾曲部(7a)の後部から外側に偏
    位して下方に延びるハンガー部(7c)と、該ハンガー
    部(7c)に配置されたリヤフォーク枢支部(7f)
    と、該ハンガー部(7c)の上部に前後方向に沿い長い
    平坦面(7d)とを一体形成して、前記後側エンジンハ
    ンガープレート(7)を構成し、 前方に向け屈曲した前記バックステー(8)の前部の内
    側面を前記リヤフォーク枢支部の上方で前記平坦面(7
    d)に沿って前後方向に溶接 したことを特徴とする自動
    二輪車のフレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記前側エンジンハンガープレート
    (5)の前記嵌合湾曲部(5a)に平坦面を形成し、前記
    シートレール(6)の前部内側面を前記平坦面に溶接し
    たことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフレ
    ーム構造。
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