JP3466065B2 - 脱穀機における揺動選別体の着脱装置 - Google Patents

脱穀機における揺動選別体の着脱装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機における揺
動選別体の着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平8ー322372号公報に
示されるように、扱室で脱穀された脱穀物を受けて揺動
選別する揺動選別体は、扱室の下方で支持リンクと駆動
機構によって揺動駆動及び着脱可能に支架されており、
その選別網(濾過体)等に目詰まりを生じたり脱穀機内
のメンテナンス作業を行う場合に、脱穀機の後方を開放
させてその開口部から上記揺動選別体を機外に取り出
し、揺動選別体及び脱穀機内の清掃及びメンテナンス作
業を行うように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示されるよ
うな揺動選別体は、後部側を駆動機構に着脱可能に取着
すると共に、前部側を回転軸の両側に設けたスプリング
材からなる固定具と係止部との間で、支持リンクの係合
部を係脱可能に挟持固定する係脱機構を構成している。
そのため揺動選別体を固定姿勢にする際に操作レバーを
操作すると、左右の固定具が一体回動して上記係合部に
同時に接当することになるので、この場合に揺動選別体
の挿入姿勢が少しでも斜めに偏寄した状態であったり、
揺動選別体の枠歪み或いは係脱機構の構成に加工誤差が
あったりすると、一体回動される左右の固定具が係合部
にかじり接当して挟持固定が不完全になり易い欠点があ
ると共に、不完全な挟持固定状態においてスプリング材
で形成された固定具は、激しい揺動運動に伴い撓みを生
じ係合部を離脱して揺動選別体の揺動支持にトラブルを
生ずる等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決
するために本発明の脱穀機における揺動選別体の着脱装
置は、第1に、扱室の下方に設置される揺動選別体の後
部側を駆動機構に着脱可能に取着すると共に、前部側を
その両側に設けた係止部と、回動可能に枢支された固定
具で支持リンクの係合部を係脱可能に挟持固定すること
により、揺動選別体を揺動駆動及び着脱可能に構成した
脱穀機において、前記左右の固定具を剛性を有する金具
で形成し揺動選別体にそれぞれ単独回動可能に枢支する
と共に、該左右の固定具をそれぞれ別々の連結杆を介し
1本の操作レバーと連結し、該操作レバーの操作に基
づく連結杆の作動により固定具が回動して支持リンクの
係合部に係脱するように構成し、且つ、前記連結杆の少
なくとも一方に、係合部を固定具で弾性を有して挟持固
定させるスプリングを介装したことを特徴としている。
【0005】第2に、左右の固定具に設けた連結杆の両
方に、前記スプリングを介装することを特徴としてい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1においてAはコンバイン等収穫機の
クローラ式走行装置を有する機台Bに搭載可能な脱穀機
であり、該脱穀機Aは機体1に構成される扱室2に沿っ
てフィードチェン3を前後方向に張設すると共に終端部
に排藁搬送帯3aを連設し、刈取り穀稈を扱室2に供給
して脱穀処理し処理済の排稈を機体1の後部に設置した
排稈処理装置(カッター)Cに搬送し後処理を行うよう
にしている。
【0007】上記脱穀機Aは、扱室2を構成する扱胴2
a及び扱網2bの終端穂先側に、処理胴2c及び処理網
2dを内装する処理室2eを連接し、これらの下方で機
体1の前後に設置した送風ファン4と排塵ファン5によ
って形成される選別風路F内に、揺動選別体6を前後方
向に揺動可能に装架すると共に、揺動選別体6の下方に
一番物を揚穀筒7aを介して穀粒タンク7bに収容する
一番樋7、及び二番物を還元筒7cを介して揺動選別体
6に還元する二番樋7dを配置し、両者の間に揺動選別
体6のストローラック64部分に向けて下方から副選別
風を送風する送風ファン7eを設けて構成している。
【0008】上記機体1後部に設置される排塵ファン5
は、ファンケース51内にドラム状の横断流ファン52
を内装した状態で、脱穀機Aの両機壁(脱穀機壁)1a
後部に入り込ませて形成した開口部Kに、ファンケース
51の左側を縦軸53により開閉可能に支持すると共
に、右側を係止具(不図示)により機壁1aに係脱可能
に止着し、該係止具を解除し縦軸53を中心に側方に開
動させることにより、開口部Kを開放した開動状態へと
切換可能に構成している。
【0009】そして、排稈処理装置Cは右側の縦軸(不
図示)を中心に側方に開動可能に取り付けられており、
前記開口部Kを開放する際には排塵ファン5と共に互い
が観音開き状となるように大きく開動させて、機体1の
後部を障害物のない状態に広く開放し、揺動選別体6の
取り外し及び組付け作業を簡単且つ能率よく行うことが
できると共に、脱穀機A内の清掃や点検整備等のメンテ
ナンス作業を容易に行うことができるようにしている。
【0010】上記揺動選別体6は、左右の側壁6a間に
前方から移送板61及びチャフシーブ62を、また該チ
ャフシーブ62の下方には濾過体8を張設し、その下方
に前記一番樋7に一番物を流下させる一番流板63を斜
設すると共に、該一番流板63の後端部に多数のストロ
ーラック64を突設し、その下方に前記2番樋7dに二
番物を流下させる二番流板65を斜設して、これらを一
体的に枠組み構成している。
【0011】そして、上記構成よりなる揺動選別体6
は、その前後部を後述する支持リンク20と駆動機構1
0とにより揺動駆動及び着脱可能に支持し、且つ機体1
の後方からその支持状態を解除可能に構成すると共に、
解除された状態の揺動選別体6を左右両機壁1aの内側
に突設したガイドレール1b上に、該揺動選別体6の前
端部に固着した案内体66を摺動可能に載置させ、揺動
選別体6を後述する操作レバー93を解除操作した状態
において前後方向にスライド自在に案内し、その挿脱作
業を簡単に行うようにしている。
【0012】即ち、この揺動選別体6は図2,図3に示
すように、駆動機構10を揺動選別体6の二番流板65
の裏側に沿って取着した受動軸65aに、リンクメタル
11のベアリング12を軸装すると共に、該リンクメタ
ル11の端部を機体1に軸支した断面四角形状の駆動軸
15に、スタッドボルト18を介して着脱可能に取付固
定している。上記駆動軸15はその端部に固着した駆動
リンク15aが、一番螺旋軸71に取着した偏心輪72
と揺動リンク73で連結し駆動されることにより、揺動
選別体6の前方を支持リンク20で支架した状態で前後
方向に揺動運動させる。
【0013】上記一番螺旋軸71は、その軸端に設けた
プーリ71aに二番螺旋軸75の軸端に設けたプーリ7
5aからベルト76を巻掛けて駆動しており、図示例で
は一番螺旋軸71のプーリ71aの内側に偏心輪72を
介して揺動リンク73を設けているので、上記ベルト7
6の交換作業の際に揺動リンク73を取り外すことなく
外方から簡単にベルト交換を行うことができるものであ
る。また前記支持リンク20は、機体1に回動可能に軸
支した支持軸21の両側に固着されており、その上端部
に揺動選別体6の係止部60に係合する係合部(係合
軸)22をベアリング23を介し回動可能に軸支してい
る。
【0014】上記係止部60は、揺動選別体6の両側壁
6aに取着された取付板60aの前方を、前記係合部2
2の揺動軌跡の上下範囲を許容するように拡開した楔形
状の切欠に形成し、その内端部に係合部22を係合させ
た状態で、後述する係脱機構Eの固定具30,30aに
より係脱可能に挟持固定するようにしている。尚、機体
1の機壁1aには前記係合部22を嵌挿してその揺動範
囲を許容する長孔1hが穿設されており、該係合部22
を係止部60の係合を解かれたときに長孔1h内の一側
に停止させるようにし、これにより揺動選別体6の再組
付け時において、係合部22を長孔1hで保持した状態
で係止部60への係合を簡単且つ確実に行うことができ
るようにしている。
【0015】次に、前記係脱機構Eについて説明する。
この係脱機構Eは、前出の固定具30,30aを揺動選
別体6の裏側で、回動可能に取着した作動軸31と作動
筒32を介し単独回動自在に設けることにより、操作具
(操作装置)9の操作によって固定具30,30aに形
成した鉤状のフック部を前記係止部60内に臨ませて、
前記揺動選別体6の両側の側壁6aに貼着された取付板
60aの係止部60との間で、係合部22を後述する弾
持機構6Sのスプリング力を以て係脱可能に挟持固定す
るようにしている。また、上記左右の固定具30,30
aは、剛性を有する板状の金具をフック状に形成して、
係合部22を係止部60との間で撓み等を生ずることな
くしっかりと安定よく挟持固定することができるように
している。
【0016】即ち、図4に示すように上記作動軸31は
右側の取付板60aに一端を軸支してその内側に固定具
30aを固着しており、この作動軸31の他端に固定具
30を固着した作動筒32を遊嵌させて、該作動筒32
を左側の取付板60に回動可能に軸支している。そし
て、作動筒32の外端には作動レバー9Lを固着すると
共に、作動軸31の同側の外端には該作動レバー9Lよ
りも短い長さの作動レバー9Rを固着し、両者にはそれ
ぞれ連結杆90Lと連結杆90Rとを備えて単独な作動
経路を構成して、以下に詳述する構成を持って中間リン
ク92を介して操作レバー93に連結している。
【0017】図2に示すように上記中間リンク92は、
その下部側を側壁6aに突設した支軸92aに回動可能
に枢支すると共に、前記連結杆90Lと連結杆90Rと
を上下に離間させて連結し、且つその上部を操作レバー
93と連結杆95を介して連結している。また操作レバ
ー93は、側壁6aの後部に突設した支軸93aに回動
可能に枢支して、同図の実線位置において固定姿勢とな
り下方に回動した点線状態では固定解除姿勢となるよう
に、連結杆95が支軸93aを上方から下方に越えて切
り換わることにより支点越え支持固定するようにしてい
る。
【0018】また、この実施形態においては前記連結杆
90Lと90Rとの中途部には、係合部22を固定具3
0,30aを介してそれぞれ弾性的に挟持固定する弾持
機構9Sを介装している。この弾持機構9Sは、連結杆
90Lと90Rとをそれぞれ中途部で2分割し、この間
にコイル状の張りスプリング96を介装して連結構成す
ることにより、操作レバー93の実線状態において、係
合部22を係止部60に対し弾性を有して固定具30,
30aで挟持固定をさせることができるようにしてい
る。これにより、係合部22が揺動選別体6の枠歪みや
固定具30,30aの組付け誤差等を有している場合で
も、剛性を有する金具で形成した固定具30,30aが
それぞれ単独回動しながら、係合部22を係止部60側
に弾性を有し適切に押接して、揺動選別体6の支持リン
ク20への取付固定を簡単且つ適正に行うことができる
ようにしている。
【0019】これにより上記操作具9の操作レバー93
は、図2の点線で示す固定解除姿勢から実線の固定姿勢
に回動操作したとき、図4(A)の実線で示す固定解除
姿勢にある固定具30,30aをその作動経路の長さ或
いはリンク比等の差異によって、例えば、先ず短い作動
レバー9Rを有する固定具30aが同図の点線で示す固
定姿勢に作動し、次いで固定具30が固定姿勢に作動す
るように固定タイミングを微妙にずらして作動固定をす
ることができ、両固定具30,30aが歪みを有する係
合部22を同時に接当係止することによる、かじり等の
トラブルの発生を具合よく防止する。尚、上記両固定具
30,30aは単独回動自由であるから実質的に同時動
作してもよいものである。
【0020】次に前出の案内体66について図2を参照
し説明する。この案内体66は、硬質耐摩耗性の合成樹
脂材によって駒状に形成していると共に、揺動選別体6
の前方側の両側壁6aの下方に固着させている。そし
て、案内体66は、揺動選別体6がその支架状態を解除
されたときガイドレール1b上に載置されると共に、揺
動選別体6が支架状態にされるとガイドレール1bの上
方に離間されて揺動運動を円滑に遂行させることができ
るようにしているものである。
【0021】以上の構成により、扱室2及び処理室2e
で脱穀された脱穀物は扱網2b,処理網2d等から漏下
し、揺動選別体6上で揺動運動及び選別風による選別作
用を受けて選別され、一番物は一番流板63から一番樋
7及び揚穀筒7aを介して穀粒タンク7bに収容すると
共に、ストローラック64から切藁等の長い屑類を選別
風路Fに向けて送出した後の二番物は、二番流板65か
ら二番樋7d及び還元筒7cを介し揺動選別体6の前方
に還元され再選別が行われる。また機体内で発生する上
記屑類等からなる排塵物は送風ファン4及び排塵ファン
5で形成される選別風によって、ファンケース51の後
壁に沿って誘導され排塵ファン5で機外に向けて速やか
に吸引排出される。
【0022】このような脱穀機において、揺動選別体6
又は機体内の清掃及び点検整備等のメンテナンス作業を
揺動選別体6を機外に取り出して行う場合には、排稈処
理装置Cを側方に開動すると共に、排塵ファン5を縦軸
53を支点に上記排稈処理装置Cが開動される側と反対
方向の側方に開動させ、観音開き状に広く開放された機
体1後部の開口部Kから、支持リンク20及び駆動機構
10の固定を解除すると共に、解除された状態の揺動選
別体6を案内体66を介しガイドレール1bに乗せて後
方に引き出す。
【0023】即ち、図2に示すように、操作具9の操作
レバー93を実線の固定姿勢から点線の固定解除姿勢に
下方に回動操作することにより、係脱機構Eの各リンク
(連結杆等)及び弾持機構9Sからなる2系統の作動経
路を介し、作動軸31と作動筒32とを単独に回転させ
て固定具30,30aを下側に向けて開動することがで
き、これにより係脱機構Eの固定を解除し係合部22を
自由にする。
【0024】次いで、駆動機構10のメタルリンク11
と駆動軸15との連結を解除することにより揺動選別体
6は自由状態になるので、この状態から揺動選別体6を
後方に引いて上記係止部60と係合部22との接合を分
離したのち、案内体66を介してガイドレール1bに支
持案内させた状態で後方に摺動させると、揺動選別体6
は開口部Kから円滑且つ簡単に引き出すことができるも
のである。これにより、機外に取り出した揺動選別体6
の清掃或いは開放された脱穀機A内の清掃作業等のメン
テナンス作業を能率よく良好に行う。
【0025】そして上記メンテナンス作業を終えたのち
は、揺動選別体6は開口部Kから上述と逆な操作によっ
て挿入し固定することにより脱穀機A内に簡単に装着す
ることができるものであり、次いで、排塵ファン5及び
排稈処理装置C等を元の作業位置にセットすることによ
り、脱穀作業を再び良好に行うことができるものであ
る。即ち、上記揺動選別体6の装着にあたり係合部22
と係脱機構Eとの位置決め固定は、案内体66がガイド
レール1bの終端で摺接状態にある位置から揺動選別体
6をさらに押し込むと、係合部22が図4(A)の実線
で示す固定解除姿勢にある係脱機構Eの係止部60内に
接合するので、この状態において操作レバー93を図2
の実線に支点越え操作すると、固定具30,30aは連
結杆90L,90Rを介しそれぞれ単独回動しながら、
係合部22の両側を抱き込むように係止部60との間で
挟持して固定姿勢にすることができる。
【0026】この場合、揺動選別体6の枠歪み等によっ
て係合部22が多少歪みを有していていても、また、揺
動選別体6の挿入姿勢が多少不適正であるような場合に
おいても、固定具30,30aは単独回動可能に軸支さ
れていることにより、固定具30,30aは係合部22
の両側に個別に差動接当して挟持固定するので、係合部
22が左右の固定具30,30aに同時に接合しない場
合でも、従来のもののようにかじり固定を生じて不完全
な挟持になることなく、揺動選別体6の前部側の両側は
固定具30と固定具30aによって無理なく円滑に固定
姿勢にすることができるものである。
【0027】また、固定具30,30aは、左右の取付
板60aの組付け等係脱機構Eの加工誤差や枠歪み等に
よって係合部22の接当に差異を有していても、剛性を
有する金具で形成された固定具30,30aが単独な作
動経路に設けた弾持機構9Sのスプリング96により個
別に弾持付勢されていることにより、固定具30,30
aは係合部22に接当した際に、それ自身は撓みやかじ
りを伴うことなく係合部22を的確に弾持した挟持固定
をするので、揺動選別体6の激しい揺動運動によっても
係合部22を係脱機構Eから離脱させたりすることな
く、揺動選別体6を安定よく支持して円滑な揺動運動を
可能にし良好な脱穀作業を行うことができる等の利点を
有している。
【0028】尚、図示例において弾持機構9Sはその作
動経路中の、連結杆90L,90Rをそれぞれ2分割し
た部分にスプリング96を設けて連結することによっ
て、固定具30,30aで係合部22を弾持固定させる
構成としたが、これに限ることなく連結杆90L,90
Rそのものが上記のものと同作用を行うように弾性部材
で形成してもよく、また固定具30,30aの作動レバ
ー部分が弾性を有するように構成してもよいものであ
る。また弾持機構9Sは上記固定具30,30aの単独
な作動経路のうち少なくとも一方のものに設けてもよい
ものである。また操作レバー93の固定姿勢と固定解除
姿勢との切換固定手段は図示例のものに限ることなく、
連結杆95部分等を取付ネジ(不図示)を介して揺動選
別体6の側壁6aに締着固定するようにしてもよいもの
である。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したか
ら以下の効果を奏することができる。請求項1の発明に
より、駆動機構に着脱可能に取着される揺動選別体の前
部側を、その両側に設けた係止部と単独回動可能に枢支
された剛性を有する金具からなる固定具で、該固定具を
操作レバーの操作に基づく連結杆の作動により回動させ
支持リンクの係合部を係脱可能に挟持固定すると共に、
係合部の挟持固定にあたり固定具の少なくとも一方をス
プリングによって弾性を有して挟持固定させるようにし
たことにより、揺動選別体の装着にあたり左右の固定具
がそれぞれ単独回動しながら、係合部の両側を抱き込む
ように係止部との間で的確に挟持固定することができる
と共に、この際揺動選別体が加工誤差を有していたり挿
入姿勢が多少不適正であるようなときでも、固定具は係
合部に個別に接当して挟持固定するので、従来のものの
ようにかじり固定を生じて不完全な挟持になることな
く、揺動選別体を速やかに安定よく支持することができ
て、円滑な揺動運動が可能となり良好な脱穀作業を行う
ことができる。
【0030】請求項2の発明により、左右の固定具に設
けた連結杆の両方に、係合部を固定具で弾性を有して挟
持固定させるスプリングを介装したことにより、固定具
は係合部に接当した際に撓みやかじりを伴うことなく弾
性を有して係合部を的確且つ速やかに挟持固定すること
ができ、揺動選別体の激しい揺動運動によっても係合部
を係脱機構から離脱させたりすることなく良好な脱穀作
業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる脱穀機の断面図。
【図2】揺動選別体の係脱機構及び操作具の固定姿勢を
示す側断面図。
【図3】揺動選別体の装架構成を示す平断面図。
【図4】(A)は係脱機構の構成を示す側面図。(B)
は(A)の平面図。
【符号の説明】
1 機体 2 扱室 6 揺動選別体 6a 側壁 9 操作具(操作装置) 9L,9R 作動レバー 9S 弾持機構 10 駆動機構 20 支持リンク 22 係合部(係合軸) 30,30a 固定具 31 回転軸 32 作動筒 60 係止部 60a 取付板 90L,90R 連結杆 93 操作レバー 92 中間リンク 95 連結杆 96 スプリング A 脱穀機

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室の下方に設置される揺動選別体の後
    部側を駆動機構に着脱可能に取着すると共に、前部側を
    その両側に設けた係止部と、回動可能に枢支された固定
    具で支持リンクの係合部を係脱可能に挟持固定すること
    により、揺動選別体を揺動駆動及び着脱可能に構成した
    脱穀機において、前記左右の固定具を剛性を有する金具
    で形成し揺動選別体にそれぞれ単独回動可能に枢支する
    と共に、該左右の固定具をそれぞれ別々の連結杆を介し
    1本の操作レバーと連結し、該操作レバーの操作に基
    づく連結杆の作動により固定具が回動して支持リンクの
    係合部に係脱するように構成し、且つ、前記連結杆の少
    なくとも一方に、係合部を固定具で弾性を有して挟持固
    定させるスプリングを介装したことを特徴とする脱穀機
    における揺動選別体の着脱装置。
  2. 【請求項2】 左右の固定具に設けた連結杆の両方に、
    前記スプリングを介装する請求項1の脱穀機における揺
    動選別体の着脱装置。
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