JP3465747B2 - フォーカスサーボ回路 - Google Patents

フォーカスサーボ回路

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JP3465747B2 JP2001168750A JP2001168750A JP3465747B2 JP 3465747 B2 JP3465747 B2 JP 3465747B2 JP 2001168750 A JP2001168750 A JP 2001168750A JP 2001168750 A JP2001168750 A JP 2001168750A JP 3465747 B2 JP3465747 B2 JP 3465747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーカスサーボ
回路に関し、殊にコンパクトディスク(以下、単にCD
と称する)プレーヤ、ミニディスクプレーヤ等の光学式
ディスクプレーヤのサーボ系に用いられるフォーカスサ
ーボ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】このような光学式ディスクプレーヤ、例
えばCDプレーヤにおいては、ディスク回転時にディス
クの反りや振動外乱等によって発生するディスクの信号
面の上下動に対して、光ピックアップに内蔵する対物レ
ンズとディスクの信号面との間の距離を一定に保つべく
制御するために、フォーカスサーボ回路が必要不可欠で
ある。
【0003】このようなフォーカスサーボ回路において
は、ディスク信号面に対する上下動方向(フォーカス方
向)におけるエラー電圧、つまりフォーカス誤差信号を
生成し、このフォーカス誤差信号に基づいて対物レンズ
及び信号面間の距離を一定に保つことができる。
【0004】このようなフォーカス誤差信号を生成する
に際しては、非点収差法が広く採用されており、この非
点収差法によれば、4分割センサの各受光部が得る光を
電気信号に置き換えて、対角線上に位置する受光部の出
力を加算及び減算することにより、フォーカス誤差信号
を生成するものである。
【0005】しかしながら、このような非点収差法を採
用したフォーカスサーボ回路によれば、4分割センサの
各受光部の感度にバラツキがあったり、加算器等の回路
系にオフセットが存在したりすると、ディスクの信号面
が光学系の焦平面にあるにもかかわらず、フォーカス誤
差信号にオフセット分が発生し、このフォーカス誤差信
号がゼロにならないことがある。
【0006】そこで、従来のフォーカスサーボ回路にお
いては、前記フォーカス誤差信号に、半固定抵抗を用い
て生成したフォーカスバイアス電圧を加算して、前記フ
ォーカス誤差信号のオフセット分をキャンセルするよう
にしたので、ジャストフォーカスとなるようにフォーカ
スサーボのバイアス調整を実現することができる。
【0007】しかしながら、このようなバイアス調整に
際しては、その製造ラインにおいて調整作業を人手で行
うために非常に手間がかかり、しかも、この作業には熟
練度を要する。
【0008】また、このように手間をかけてバイアス調
整が行われたとしても、実際にディスクを再生するに際
しては、この再生ディスクの厚さや材料等の違いによっ
て屈折率が異なり、これによって発生する焦点ズレに対
処することができないといった事態が生じた。
【0009】そこで、このような事態に対処すべく開発
されたのが、特開平6−231477号公報に示すフォ
ーカスサーボ回路である。
【0010】このフォーカスサーボ回路は、フォーカス
誤差信号を生成する誤差信号生成回路と、ディスクから
再生されたRF信号のジッター量を検出するジッター検
出回路と、このジッター検出回路にて検出されたジッタ
ー量に基づいてボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つ
の対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出する
フォーカスバイアス電圧調整回路と、このフォーカスバ
イアス電圧調整回路にて算出された最適バイアス値に基
づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバ
イアス電圧発生回路と、このフォーカスバイアス電圧発
生回路のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成回
路のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォー
カスサーボを実行するサーボ回路とを有している。
【0011】このフォーカスサーボ回路は、ジャストフ
ォーカスのときにRF信号のジッター量が最小になるこ
とに着目し、フォーカスバイアス誤差に対応したジッタ
ー量を、EFM(Eight to Fourteen Modulation)信号
(二値化信号)に同期したクロックのエッジとEFM信
号の変化点との間の時間差として測定し、この時間差が
最小となるようなフォーカスバイアス電圧を生成し、バ
イアス調整を自動的に行うようにしている。
【0012】では、このフォーカスサーボ回路における
フォーカスバイアス自動調整処理について説明する。図
9は従来のフォーカスバイアス自動調整処理におけるフ
ォーカスバイアス電圧調整回路の処理動作を示すフロー
チャートである。
【0013】図9においてフォーカスバイアス電圧調整
回路は、フォーカスバイアス値を“0”にして、前記ジ
ッター検出回路を介してジッターを検出し(ステップS
201)、このバイアス値を“+”又は“−”に振って
ジッターを検出しながら、ジッターボトム値Zを測定す
る(ステップS202)。尚、図10は便宜上簡略化し
たジッター量及びバイアス値間の関係を示すグラフであ
り、図10に示すようにジッターボトム値Z付近はフラ
ットの場合もある。
【0014】このようにステップS202にて測定され
たジッターボトム値Zを記憶すると共に(ステップS2
03)、このジッターボトム値Zに所定値αを加算する
ことにより得た閾値Xを設定記憶する(ステップS20
4)。
【0015】では、ここでステップS204にてジッタ
ーボトム値Zに所定値αを加算する理由について説明す
る。図10においては便宜上簡略化したグラフを示した
が、本来、図11を見ても分かるように、図10に示す
ように、きれいなグラフ形にはならない。これは、ディ
スクの状態によってジッター量の測定バラツキが多くな
ることを示している。
【0016】そこで、きれいなディスクを再生すること
が常であるという考え方においては、ジッターボトム値
Zをある程度、つまり所定値α分だけ加算し、例えばそ
れの中点の値を採用した方が、確実に最適バイアス値を
得ることができるといえる。
【0017】このような理由から、ステップS204に
てジッターボトム値Zに所定値αを加算して閾値Xを設
定すると、バイアス値をずらすことにより、この設定閾
値Xに対応する二つの対応バイアス値FA,FBを検出
し(ステップS205)、これら二つの対応バイアス値
FA,FBが検出されると、これら対応バイアス値F
A,FBに基づいて、“(FA+FB)/2”の演算処
理を施すことにより、最適バイアス値を算出し(ステッ
プS206)、この算出された最適バイアス値を前記フ
ォーカスバイアス電圧発生回路にセット、つまりフォー
カスバイアスをセットし(ステップS207)、このフ
ォーカスバイアス自動調整処理を終了する。
【0018】尚、前記フォーカスバイアス電圧発生回路
は、その後、セットされた最適バイアス値に基づいてフ
ォーカスバイアス電圧を生成し、このフォーカスバイア
ス電圧によってフォーカス誤差信号のオフセット分をキ
ャンセルする。
【0019】従って、上記従来のフォーカスサーボ回路
によれば、製造ラインにおいて熟練者の手で実行されて
いたバイアス調整作業を、例えば再生ディスクをプレー
ヤ内に挿入する毎に自動的に行うことができるので、熟
練者の手を借りる必要がなくなると共に、再生するディ
スクの厚みや材料が異なっても、各ディスクに対応した
最適なバイアス調整を実現することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフォーカス
サーボ回路によれば、例えば1回転に3mm程度の大き
なブラックドットのようなキズや75μm程度の指紋が
信号面にあるディスクに対してバイアス調整を実行する
に際して対応バイアス値FA,FBを測定するとき、こ
の信号面にあるキズや指紋以外の信号面がきれいであれ
ば、ジッターの平均値は良好となるために、この閾値に
対応する対応バイアス値までバイアスをずらすことにな
る。
【0021】しかしながら、このように閾値に対応する
対応バイアス値までバイアスをずらす過程の中で、前記
信号面のキズや指紋によって、RFレベルの低下やフォ
ーカスエラーの過度応答現象が発生し、この対応バイア
ス値までバイアスをずらす間にフォーカスサーボの制御
が安定しなくなり、最悪の場合にはフォーカスが外れて
しまって、なかなかバイアス調整が完了しないといった
問題点があった。
【0022】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ジッターは良好だ
が、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような
状態のディスクであっても、短時間に、かつ確実に安定
したバイアス調整を実現することができるフォーカスサ
ーボ回路を提供することにある。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
に、本発明における 請求項記載のフォーカスサーボ回
路は、フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手段
と、ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当
する量であるジッター量を検出するジッター検出手段
と、このジッター検出手段にて検出されたジッター量に
基づいて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つ
の対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出する
フォーカスバイアス電圧調整手段と、このフォーカスバ
イアス電圧調整手段にて算出された最適バイアス値に基
づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバ
イアス電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電圧発
生手段のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成手
段のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォー
カスサーボを実行するサーボ手段とを有するフォーカス
サーボ回路であって、前記フォーカスバイアス電圧調整
手段は、対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検
出するエラー検出手段と、前記設定閾値に対応する、ど
ちらか一方の対応バイアス値を検出する第1バイアス値
検出手段と、この第1バイアス値検出手段にて一方の対
応バイアス値の検出中に、順次検出されたバイアス値及
びそのバイアス値に対応するジッター量を順次記憶する
第1記憶手段と、前記エラー検出手段にて一方の対応バ
イアス値検出中にフォーカスエラーを検出すると、この
フォーカスエラー検出直前に第1記憶手段に記憶された
ジッター量を設定閾値とし、この設定閾値に対応する他
方の対応バイアス値を検出する第2バイアス値検出手段
と、この第2バイアス値検出手段にて他方の対応バイア
ス値の検出中に、順次検出されたバイアス値及びこのバ
イアス値に対応するジッター量を順次記憶する第2記憶
手段とを有し、前記第1バイアス値検出手段は、前記第
2バイアス値検出手段による他方の対応バイアス値検出
中に、前記エラー検出手段にてフォーカスエラーを検出
すると、このフォーカスエラー検出直前に第2記憶手段
に記憶されたジッター量を設定閾値とし、この設定閾値
に対応する一方の対応バイアス値を検出し、これら第1
及び第2バイアス値検出手段は、両方の対応バイアス値
の検出が終了するまで、検出動作及び閾値設定動作を繰
り返し実行することを特徴とする。
【0031】前記誤差信号生成手段、ジッター検出手
段、フォーカスバイアス電圧調整手段、フォーカスバイ
アス電圧発生手段及びサーボ手段の概略構成は、請求項
1記載のフォーカスサーボ回路とほぼ同一である。
【0032】
【0033】前記第1バイアス値検出手段は、前記閾値
に対応する二つの対応バイアス値の内の一方の対応バイ
アス値を検出するものである。
【0034】前記第1記憶手段は、この第1バイアス値
検出手段にて一方の対応バイアス値を検出中に順次検出
されたバイアス値及びこのバイアス値に対応するジッタ
ー量を記憶するものである。
【0035】また、前記第2バイアス値検出手段は、他
方の対応バイアス値を検出するものである。
【0036】前記第2記憶手段は、この第2バイアス値
検出手段にて他方の対応バイアス値を検出中に順次検出
されたバイアス値及びこのバイアス値に対応するジッタ
ー量を記憶するものである。
【0037】前記エラー検出手段は、前記第1又は第2
バイアス値検出手段にて対応バイアス値検出中にフォー
カス落ち等のフォーカスエラーを検出するものである。
【0038】従って、上記請求項記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、第1バイアス値検出手段にて設定閾
値に対応する二つの対応バイアス値の内のどちらか一方
の対応バイアス値の検出を開始し、この検出中にフォー
カスエラーを検出すると、このフォーカスエラー検出直
前に第1記憶手段に記憶されたジッター量を閾値として
設定し、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス値
の検出を第2バイアス値検出手段にて開始し、これら両
方の対応バイアス値の検出が完了するまで、第1及び第
2バイアス値検出手段による検出動作及び閾値設定動作
を繰り返し実行するようにしたので、ジッターは良好だ
が、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような
状態のディスクであっても、確実に安定したバイアス調
整を実現することができる。
【0039】また、請求項記載のフォーカスサーボ回
路は、フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手段
と、ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当
する量であるジッター量を検出するジッター検出手段
と、このジッター検出手段にて検出されたジッター量に
基づいて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を測定して、これら二つ
の対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出する
フォーカスバイアス電圧調整手段と、このフォーカスバ
イアス電圧調整手段にて算出された最適バイアス値に基
づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバ
イアス電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電圧発
生手段のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成手
段のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォー
カスサーボを実行するサーボ手段とを有するフォーカス
サーボ回路であって、前記フォーカスバイアス電圧調整
手段は、対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検
出するエラー検出手段と、前記設定閾値に対応する、2
つの対応バイアス値を検出するバイアス値検出手段と、
このバイアス値検出手段にて対応バイアス値の検出中
に、順次検出されたバイアス値及びそのバイアス値に対
応するジッター量を順次記憶する記憶手段とを備え、前
記エラー検出手段にて一方の対応バイアス値検出中にフ
ォーカスエラーを検出すると、このフォーカスエラー検
出直前に前記記憶手段に記憶されたジッター量を設定閾
値とし、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス値
を検出することを特徴とする。
【0040】
【0041】
【0042】前記バイアス値検出手段は、前記閾値に対
応する二つの対応バイアス値を検出するものである。
【0043】前記記憶手段は、このバイアス値検出手段
にて対応バイアス値を検出中に順次検出されたバイアス
値及びこのバイアス値に対応するジッター量を記憶する
ものである。
【0044】前記エラー検出手段は、前記バイアス値検
出手段にて対応バイアス値検出中にフォーカス落ち等の
フォーカスエラーを検出するものである。
【0045】従って、上記請求項記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、前記エラー検出手段にて一方の対応
バイアス値検出中にフォーカスエラーを検出すると、こ
のフォーカスエラー検出直前に前記記憶手段に記憶され
たジッター量を設定閾値とし、この設定閾値に対応する
他方の対応バイアス値を検出することになり、ジッター
は良好だが、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げにな
るような状態のディスクであっても、確実に安定したバ
イアス調整を実現することができる。
【0046】請求項記載のフォーカスサーボ回路は、
前記RF信号における二値化信号に同期したクロックの
エッジと、この二値化信号の変化点との間の時間差を測
定し、この時間差が基準時間以上となることを検出し、
この検出回数が所定時間内にカウントするカウント回数
を前記ジッター量とすることを特徴とするものである。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明のフ
ォーカスサーボ回路をCDプレーヤに適用した実施形態
について説明する。図1は第1の実施形態におけるフォ
ーカスサーボ回路の概略構成を示すブロック図である。
【0048】図1においてフォーカスサーボ回路は、デ
ィスク10の信号面に記録された信号面を光学的に読み
取る光ピックアップ20と、非点収差法等の周知の生成
法にしたがって、この光ピックアップ20からの出力に
基づいてフォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手
段である誤差信号生成回路30と、この誤差信号生成回
路30にて生成されたフォーカス誤差信号と後述するフ
ォーカスバイアス電圧とを加算して、フォーカス誤差信
号の直流オフセット分をキャンセルする加算器40と、
この加算器40の出力信号に基づいて、光ピックアップ
20内部のフォーカスアクチュエータを制御するドライ
ブ信号を生成し、このドライブ信号を前記光ピックアッ
プ20に送出するサーボ手段であるドライブ回路50
と、前記光ピックアップ20からのRF信号のジッター
量を検出するジッター検出手段であるジッター検出回路
60と、このジッター検出回路60にて検出されたジッ
ター量に基づいて最適バイアス値を算出するフォーカス
バイアス電圧調整手段であるフォーカスバイアス電圧調
整回路100と、このフォーカスバイアス電圧調整回路
100にて算出されたバイアス値に基づいて、前記加算
器40の一方の入力信号であるフォーカスバイアス電圧
を発生するフォーカスバイアス電圧調整手段であるフォ
ーカスバイアス電圧発生回路70とを有している。
【0049】前記光ピックアップ20から出力されるR
F信号は、図示せぬPLL回路に供給されて、このRF
信号に同期したPLLクロック(PLCK)の生成に用
いられると共に、図示せぬディジタル信号処理系に供給
されてPLLクロックを基準としてEFM復調やエラー
訂正等の信号処理を施されてオーディオ出力として導出
されるものである。
【0050】前記ジッター検出回路60は、フォーカス
バイアス誤差に対応したジッター量を、前記PLLクロ
ックのエッジと、EFM信号の変化点との時間差(位相
差)として測定するものであり、この時間差は、所定の
時間(例えば8フレーム分の時間;1フレームにつき約
16μsec)を基準にとり、この基準時間内に、その
測定値が一定値(例えば60nsec)以上であるとき
にカウントする回数に相当するものである。
【0051】前記誤差信号生成回路30は、非点収差法
等の周知の生成法にしたがって、光ピックアップ20か
らのフォーカスサーボ系の出力に基づいてディスク10
の信号面が光学系の焦平面にあるときにはゼロ、信号面
が対物レンズに近づくとマイナス(又はプラス)、信号
面が対物レンズから遠ざかるとプラス(又はマイナス)
となるフォーカス誤差信号を生成するものである。
【0052】図2は本実施形態におけるフォーカスサー
ボ回路の要部であるフォーカスバイアス電圧調整回路1
00の構成を示すブロック図である。
【0053】図2においてフォーカスバイアス電圧調整
回路100は、前記ジッター検出回路60にて検出され
たジッター量に基づいてジッターボトム値Zを測定する
ボトム値測定部101と、このボトム値測定部101に
て測定されたジッターボトム値Zを記憶するボトム値メ
モリ102と、閾値Xを生成するのにジッターボトム値
Zに加算する所定値αを記憶する設定閾値変更手段であ
る所定値メモリ103と、閾値Xを記憶する閾値メモリ
104と、この閾値Xに対応する二つの対応バイアス値
FA,FBを検出する第1及び第2バイアス値検出手段
(バイアス値検出手段)である対応バイアス値検出部10
5と、この対応バイアス値検出部105にて検出された
対応バイアス値FA,FBを記憶する対応バイアス値メ
モリ106と、これら二つの対応バイアス値FA,FB
に基づいて最適バイアス値を算出する最適バイアス値算
出部107と、この最適バイアス値算出部107にて算
出された最適バイアス値を記憶する最適バイアス値メモ
リ108と、前記対応バイアス値検出部105にて順次
測定されるバイアス値及びこのバイアス値に対応するジ
ッター量を順次記憶する第1及び第2記憶手段(記憶手
段)である測定中ジッター/バイアス値メモリ109
と、前記ジッター検出回路60にて検出される現在ジッ
ターが悪化しているか否かを判定するジッター悪化検出
部110と、後述する所定状況を検出する状況検出手段
である所定状況検出部112と、このフォーカスバイア
ス電圧調整回路100全体を制御する制御部111とを
有している。尚、この制御部111には、先に説明した
ジッター検出回路60と、フォーカス落ち等のフォーカ
スエラーを検出するエラー検出手段であるフォーカスエ
ラー検出回路80が接続されている。
【0054】前記最適バイアス値算出部107は、前記
対応バイアス値検出部105にて検出された二つの対応
バイアス値FA,FB同士を加算した値の平均値を算出
することにより、つまり、(FA+FB)/2の演算処
理にて最適バイアス値を算出するものである。
【0055】前記ジッター悪化検出部110は、前記ジ
ッター検出回路60にて検出された現在ジッター量が、
前記ボトム値メモリ102に記憶された前回ジッターボ
トム値Zよりも所定値α分だけ大きいか否かを判定する
ものであり、現在ジッター量が前回ジッターボトム値Z
よりも所定値α分だけ大きいと判断されたのであれば、
現在のジッターが悪化しているものとして判断するもの
である。
【0056】前記所定状況検出部112にて検出される
所定状況とは、例えば同一ディスクによる停止モードか
ら再生モードに移行したとき、再生ディスクが交換され
たとき、同一ディスクによるディスクの再生時間が一定
時間に達したとき、ディスク再生に関係なく、ディスク
交換から一定時間に達したとき、同一ディスクにてディ
スク再生が所定回数実行されたとき、又はディスク再生
モード以外のモードからディスク再生モードに移行され
たときに相当するものである。尚、ディスク再生モード
以外のモードとは、例えばテープモードやラジオモード
等に相当するものである。なお、上記の各回路はマイク
ロコンピュータの機能としても実現することができる。
【0057】では、次に第1の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路の動作について説明する。図3は通常
ディスク再生処理におけるCDプレーヤ側の図示せぬマ
イコンの処理動作を示すフローチャートである。
【0058】図3においてマイコンは、CDプレーヤ内
にディスク10が挿入されたか否かを判定する(ステッ
プS11)、このCDプレーヤ内にディスク10が挿入
されたのであれば、ディスク回転・フォーカスサーボ/
トラッキングサーボを作動させ(ステップS12)、光
ピックアップ20にてディスク10の信号を読み取り
(ステップS13)、後述するフォーカスバイアス自動
調整処理を実行し(ステップS14)、オーディオ再生
に移行し(ステップS15)、このオーディオ再生が終
了したか否かを判定する(ステップS16)。このオー
ディオ再生が終了したのであれば、この通常ディスク再
生処理を終了する。尚、前記ディスク10におけるTO
C情報の読取は、適宜タイミングで実行するものであ
り、例えばステップS13又はステップS14の処理動
作時、又はステップS15の処理に先立って実行される
ものである。
【0059】また、ステップS11にてCDプレーヤ内
にディスク10が挿入されたのでなければ、この通常デ
ィスク再生処理を終了する。また、ステップS16にて
オーディオ再生が終了したのでなければ、ステップS1
5に移行する。
【0060】では、次に図3に示すステップS14にて
実行されるフォーカスバイアス自動調整処理について説
明する。図4及び図5は第1フォーカスバイアス自動調
整処理における制御部111の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【0061】この第1フォーカスバイアス自動調整処理
とは、例えば前記設定閾値Xに対応する二つの対応バイ
アス値FA,FBの測定中にフォーカス落ち等のフォー
カスエラーを検出すると、設定閾値Xの値を小さくして
設定し、この新たに設定された閾値Xに対応する対応バ
イアス値FA,FBを検出し、これら検出された対応バ
イアス値FA,FBに基づいて最適バイアス値を算出す
るようにしたものである。
【0062】図4において制御部111は、バイアス値
を“0”に設定して、前記ジッター検出回路60に現在
ジッターを検出させ(ステップS21)、このバイアス
値を“+”又は“−”に振って、すなわち、このバイア
ス値に“+”の値、又は“−”の値を加算してジッター
を検出することにより、前記ボトム値測定部101にて
ジッターボトム値(ジッターの最小値)Zを測定し(ス
テップS22)、このジッターボトム値測定中に前記フ
ォーカスエラー検出回路80を介してフォーカス落ちが
発生したか否かを判定する(ステップS23)。
【0063】このジッターボトム値測定中にフォーカス
落ちが発生したのでなければ、前記ボトム値測定部10
1によるジッターボトム値Zの測定が終了したか否かを
判定する(ステップS24)。前記ジッターボトム値Z
の測定が終了したのであれば、測定されたジッターボト
ム値Zをボトム値メモリ102に記憶し(ステップS2
5)、このボトム値メモリ102に記憶されたジッター
ボトム値Zに、前記所定値メモリ103に記憶された所
定値αを加算することにより閾値Xを設定し、この設定
された閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ステップS
26)、前記対応バイアス値検出部105にて、この設
定閾値Xに対応する二つの対応バイアス値FA,FBの
検出を開始し(ステップS27)、図5に示すM1に移
行する。
【0064】また、ステップS23にてジッターボトム
値測定中にフォーカス落ちが発生したのであれば、前記
ボトム値メモリ102に記憶中の前回ジッターボトム値
Zがあるか否かを判定する(ステップS28)。このボ
トム値メモリ102に記憶中の前回ジッターボトム値Z
があれば、このままボトム値メモリ102に前回ジッタ
ーボトム値Zを記憶し(ステップS29)、ステップS
26に移行する。
【0065】ステップS24にて前記ボトム値測定部1
01によるジッターボトム値Zの測定が終了したのでな
ければ、ステップS23に移行する。
【0066】ステップS28にて前記ボトム値メモリ1
02に記憶中の前回ジッターボトム値Zがなければ、ス
テップS23に移行するようにしたが、ステップS23
に移行するので無く、この第1フォーカスバイアス自動
調整処理を終了するようにしても良い。
【0067】図5に示すM1において制御部111は、
前記対応バイアス値検出部105による対応バイアス値
検出中に前記フォーカスエラー検出回路80にてフォー
カス落ちが発生したか否かを判定する(ステップS3
1)。
【0068】対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが
発生したのでなければ、前記対応バイアス値検出部10
5による二つの対応バイアス値FA,FBの検出が終了
したか否かを判定する(ステップS32)。これら対応
バイアス値FA,FBの検出が終了したのであれば、こ
れら検出された対応バイアス値FA,FBを前記対応バ
イアス値メモリ106に記憶し(ステップS33)、こ
の対応バイアス値メモリ106に記憶中の二つの対応バ
イアス値FA,FBに基づいて、(FA+FB)/2の
演算処理を実行することにより、最適バイアス値を算出
し(ステップS34)、この算出された最適バイアス値
を前記最適バイアス値メモリ108に記憶し(ステップ
S35)、この最適バイアス値メモリ108に記憶中の
最適バイアス値を前記フォーカスバイアス電圧発生回路
70にフォーカスバイアスセットし(ステップS3
6)、この第1フォーカスバイアス自動調整処理を終了
する。
【0069】また、ステップS31にて対応バイアス値
検出中にフォーカス落ちが発生したのであれば、対応バ
イアス値検出中でのフォーカス落ちが初めてか否かを判
定する(ステップS37)。
【0070】この対応バイアス値検出中におけるフォー
カス落ちが初めてであれば、前記所定値メモリ103に
記憶してある所定値αの値を小さくするために設定値β
を“1”とし(ステップS38)、現在の設定閾値Xか
ら設定値βを減算して、新たな閾値Xを設定し、この設
定閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ステップS3
9)、図4に示すM2に移行する。
【0071】また、ステップS32にて対応バイアス値
検出部105による対応バイアス値FA,FBの検出が
終了したのでなければ、ステップS31に移行する。
【0072】ステップS37にて対応バイアス値検出中
でのフォーカス落ちが初めてでなければ、現在の設定値
βを+1インクリメントし(ステップS40)、ステッ
プS39に移行する。
【0073】従って、上記第1の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、対応バイアス値検出中に
フォーカス落ちを検出すると、現在の設定閾値Xを段階
的に小さくして、新たな設定閾値Xに対応する対応バイ
アス値FA,FBを検出し、これら検出された対応バイ
アス値FA,FBに基づいて最適バイアス値を算出する
ようにしたので、ジッターは良好だが、キズや指紋等の
フォーカス制御の妨げになるような状態のディスク10
であっても、確実に安定したバイアス調整を実現するこ
とができる。
【0074】尚、上記第1の実施の形態においては、対
応バイアス値検出中にフォーカス落ちが検出されると、
現在の設定閾値Xを段階的に小さくするようにしたが、
この設定閾値Xを段階的に小さくするのでなく、いきな
りジッターボトム値Zに“1”を加算しただけの閾値X
を設定するようにしても良く、この場合には、最適の最
適バイアス値を得ることはできないが、迅速なバイアス
調整を実現することができる。
【0075】また、上記第1の実施の形態においては、
ステップS39にて現在設定閾値Xから設定値βを減算
するようにして設定閾値Xを小さくするようにしたが、
所定値αから設定値βを減算し、この減算値をジッター
ボトム値Zに加算することにより設定閾値Xを小さくす
るようにしても良い。
【0076】では、次に第2の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路について説明する。尚、他の構成につ
いては前記第1の実施の形態と略同様であるから、該第
1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付し、
その重複する説明については省略する。図6、図7及び
図8は第2フォーカスバイアス自動調整処理における制
御部111の処理動作を示すフローチャートである。
【0077】この第2フォーカスバイアス自動調整処理
とは、どちらか一方の対応バイアス値FAを検出し、こ
の対応バイアス値FAの検出中にフォーカス落ちを検出
すると、このフォーカス落ち検出直前に記憶されたジッ
ター量に基づいて新たな閾値Xを設定し、この設定閾値
Xに基づいて他方の対応バイアス値FBを検出し、これ
ら両方の対応バイアス値FA,FBの検出が完了するま
で繰り返し実行し、両方の対応バイアス値FA,FBの
検出が完了すると、これら対応バイアス値FA,FBに
基づいて最適バイアス値を算出するようにしたものであ
る。
【0078】尚、この第2フォーカスバイアス自動調整
処理においては、図3に示すステップS14にて実行さ
れるものである。
【0079】図6において制御部111は、バイアス値
を“0”に設定して、前記ジッター検出回路60にて現
在ジッターを検出させ(ステップS51)、このバイア
ス値を“+”又は“−”に振ってジッターを検出するこ
とにより、前記ボトム値測定部101にてジッターボト
ム値Zを測定し(ステップS52)、このボトム値測定
部101によるジッターボトム値Zの測定が終了したか
否かを判定する(ステップS53)。
【0080】このボトム値測定部101によるジッター
ボトム値Zの測定が終了したのであれば、このジッター
ボトム値Zを前記ボトム値メモリ102に記憶し(ステ
ップS54)、このボトム値メモリ102に記憶された
ジッターボトム値Zに、前記所定値メモリ103に記憶
された所定値αを加算することにより閾値Xを設定し、
この設定された閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ス
テップS55)、この設定閾値Xに対応する二つの対応
バイアス値FA,FBの内、一方の対応バイアス値FA
を前記対応バイアス値検出部105にて検出を開始し
(ステップS56)、図7に示すM3に移行する。
【0081】図7に示すM3において制御部111は、
一方の対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが発生し
たか否かを判定する(ステップS61)。一方の対応バ
イアス値検出中にフォーカス落ちが発生したのでなけれ
ば、この一方の対応バイアス値FAの検出が終了したか
否かを判定する(ステップS62)。
【0082】この一方の対応バイアス値FAの検出が終
了したのであれば、前記対応バイアス値検出部105に
よる他方の対応バイアス値FBの検出が終了したか否か
を判定する(ステップS63)。この他方の対応バイア
ス値FBの検出が終了したのでなければ、現在の設定閾
値Xに対応する他方の対応バイアス値FBを前記対応バ
イアス値検出部105にて検出を開始し(ステップS6
4)、図8に示すM4に移行する。
【0083】また、ステップS62にて一方の対応バイ
アス値FAの検出が終了したのでなければ、現在検出中
のバイアス値及びこのバイアス値に対応するジッター量
を前記測定中ジッター/バイアス値メモリ109に順次
記憶し(ステップS65)、ステップS61に移行す
る。
【0084】このステップS61にて一方の対応バイア
ス値FAの検出中にフォーカス落ちが発生したのであれ
ば、このフォーカス落ち発生直前に前記測定中ジッター
/バイアス値メモリ109に記憶されたバイアス値を一
方の対応バイアス値FAとして前記対応バイアス値メモ
リ106に記憶し(ステップS66)、この測定中ジッ
ター/バイアス値メモリ109においてフォーカス落ち
発生直前に記憶されたジッター量を閾値Xとして設定
し、この設定閾値Xを前記閾値メモリ104に記憶し
(ステップS67)、ステップS63に移行する。
【0085】このステップS63にて他方の対応バイア
ス値FBの検出が終了したのであれば、図8に示すM5
に移行する。
【0086】また、図8に示すM4において制御部11
1は、他方の対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが
発生したか否かを判定する(ステップS71)。他方の
対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが発生したので
なければ、この他方の対応バイアス値FBの検出が終了
したか否かを判定する(ステップS72)。
【0087】この他方の対応バイアス値FBの検出が終
了したのであれば、この他方の対応バイアス値FBを前
記対応バイアス値メモリ106に記憶し(ステップS7
3)、この対応バイアス値メモリ106に記憶中の二つ
の対応バイアス値FA,FBに基づいて(FA+FB)
/2の演算処理を実行することにより、最適バイアス値
を算出し(ステップS74)、この算出された最適バイ
アス値を前記最適バイアス値メモリ108に記憶し(ス
テップS75)、この最適バイアス値メモリ108に記
憶中の最適バイアス値を前記フォーカスバイアス電圧発
生回路70にフォーカスバイアスセットし(ステップS
76)、この第2フォーカスバイアス自動調整処理を終
了する。
【0088】ステップS72にて他方の対応バイアス値
FBの検出が終了したのでなければ、現在検出中のバイ
アス値及びこのバイアス値に対応するジッター量を前記
測定中ジッター/バイアス値メモリ109に順次記憶し
(ステップS77)、ステップS71に移行する。
【0089】このステップS71にて他方の対応バイア
ス値FBの検出中にフォーカス落ちが発生したのであれ
ば、このフォーカス落ち発生直前に前記測定中ジッター
/バイアス値メモリ109に記憶されたバイアス値を他
方の対応バイアス値FBとして前記対応バイアス値メモ
リ106に記憶し(ステップS78)、この測定中ジッ
ター/バイアス値メモリ109においてフォーカス落ち
発生直前に記憶されたジッター量を閾値Xとして設定
し、この設定閾値Xを前記閾値メモリ104に記憶し
(ステップS79)、図6に示すM6に移行する。
【0090】従って、上記第2の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、前記対応バイアス値検出
部105にて設定閾値Xに対応する二つの対応バイアス
値FA,FBの内のどちらか一方の対応バイアス値FA
を検出し、この検出中にフォーカス落ちを検出すると、
このフォーカス落ち検出直前に記憶されたジッター量を
新たな閾値Xとして設定し、この設定閾値Xに対応する
他方の対応バイアス値FBを検出し、これら両方の対応
バイアス値FA,FBの検出が完了するまで、この検出
動作及び閾値設定動作を繰り返し実行し、このように検
出された対応バイアス値FA,FBに基づいて最適バイ
アス値を算出するようにしたので、ジッターは良好だ
が、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような
状態のディスク10であっても、確実に安定したバイア
ス調整を実現することができる。
【0091】
【発明の効果】上記のように構成された本発明における
請求項1記載のフォーカスサーボ回路によれば、第1バ
イアス値検出手段にて設定閾値に対応する二つの対応バ
イアス値の内のどちらか一方の対応バイアス値の検出を
開始し、この検出中にフォーカスエラーを検出すると、
このフォーカスエラー検出直前に第1記憶手段に記憶さ
れたジッター量を閾値として設定し、この設定閾値に対
応する他方の対応バイアス値の検出を第2バイアス値検
出手段にて開始し、これら両方の対応バイアス値の検出
が完了するまで、第1及び第2バイアス値検出手段によ
る検出動作及び閾値設定動作を繰り返し実行するように
したので、ジッターは良好だが、キズや指紋等のフォー
カス制御の妨げになるような状態のディスクであって
も、確実に安定したバイアス調整を実現することができ
る。
【0092】また、請求項2記載のフォーカスサーボ回
路によれば、エラー検出手段にて一方の対応バイアス値
検出中にフォーカスエラーを検出すると、このフォーカ
スエラー検出直前に記憶手段に記憶されたジッター量を
設定閾値とし、この設定閾値に対応する他方の対応バイ
アス値を検出することになり、ジッターは良好だが、キ
ズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような状態の
ディスクであっても、確実に安定したバイアス調整を実
現することができる。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すCDプレーヤにおける
フォーカスサーボ回路の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施形態におけるフォーカスサーボ回路
の要部であるフォーカスバイアス電圧調整回路内部の概
略構成を示すブロック図である。
【図3】通常ディスク再生処理におけるCDプレーヤ側
のマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態の第1フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図5】第1の実施形態の第1フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図6】第2の実施形態の第2フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図7】第2の実施形態の第2フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図8】第2の実施形態の第2フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図9】従来技術のフォーカスバイアス自動調整処理に
おける制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】フォーカスバイアス自動調整におけるジッタ
ー量とバイアス値との関連を示す簡略グラフである。
【図11】フォーカスバイアス自動調整におけるジッタ
ー量とバイアス値との関連を示す実際上のグラフであ
る。
【符号の説明】
30 誤差信号生成回路(誤差信号生成手段) 40 加算器 50 ドライブ回路(サーボ手段) 60 ジッター検出回路(ジッター検出手段) 70 フォーカスバイアス電圧発生回路(フォーカスバ
イアス電圧発生手段) 80 フォーカスエラー検出回路(エラー検出手段) 100 フォーカスバイアス電圧調整回路(フォーカス
バイアス電圧調整手段) 103 所定値メモリ(設定閾値変更手段) 105 対応バイアス値検出部(第1バイアス値検出手
段、第2バイアス値検出手段、バイアス値検出手段) 109 測定中ジッター/バイアス値メモリ(第1記憶
手段、第2記憶手段、記憶手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を測定して、これら二つの対
    応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォ
    ーカスバイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検出するエ
    ラー検出手段と、前記設定閾値に対応する、どちらか一方の対応バイアス
    値を検出する第1バイアス値検出手段と、 この第1バイアス値検出手段にて一方の対応バイアス値
    の検出中に、順次検出されたバイアス値及びそのバイア
    ス値に対応するジッター量を順次記憶する第1記憶手段
    と、 前記エラー検出手段にて一方の対応バイアス値検出中に
    フォーカスエラーを検出すると、このフォーカスエラー
    検出直前に第1記憶手段に記憶されたジッター量を設定
    閾値とし、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス
    値を検出する第2バイアス値検出手段と、 この第2バイアス値検出手段にて他方の対応バイアス値
    の検出中に、順次検出されたバイアス値及びこのバイア
    ス値に対応するジッター量を順次記憶する第2記憶手段
    とを有し、 前記第1バイアス値検出手段は、前記第2バイアス値検
    出手段による他方の対応バイアス値検出中に、前記エラ
    ー検出手段にてフォーカスエラーを検出すると 、このフ
    ォーカスエラー検出直前に第2記憶手段に記憶されたジ
    ッター量を設定閾値とし、この設定閾値に対応する一方
    の対応バイアス値を検出 することを特徴とするフォーカ
    スサーボ回路。
  2. 【請求項2】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を測定して、これら二つの対
    応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォ
    ーカスバイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検出するエ
    ラー検出手段と、 前記設定閾値に対応する、2つの対応バイアス値を検出
    するイアス値検出手段と、 このイアス値検出手段にて応バイアス値の検出中
    に、順次検出されたバイアス値及びそのバイアス値に対
    応するジッター量を順次記憶する憶手段とを備え、 前記エラー検出手段にて一方の対応バイアス値検出中に
    フォーカスエラーを検出すると、このフォーカスエラー
    検出直前に前記記憶手段に記憶されたジッター量を設定
    閾値とし、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス
    値を検出し、前記バイアス値検出手段2つの対応バ
    イアス値の検出が終了するまで、検出動作及び閾値設定
    動作を繰り返し実行することを特徴とするフォーカスサ
    ーボ回路。
  3. 【請求項3】 前記RF信号における二値化信号に同期
    したクロックのエッジ と、この二値化信号の変化点との
    間の時間差を測定し、この時間差が基準時間以上となる
    ことを検出し、この検出回数が所定時間内にカウントす
    るカウント回数を前記ジッター量とすることを特徴とす
    請求項1又は2に記載のフォーカスサーボ回路。
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