JP2000156618A - 利得制御装置及び方法、情報再生装置及び方法並びに情報記録装置及び方法 - Google Patents

利得制御装置及び方法、情報再生装置及び方法並びに情報記録装置及び方法

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JP2000156618A
JP2000156618A JP10330022A JP33002298A JP2000156618A JP 2000156618 A JP2000156618 A JP 2000156618A JP 10330022 A JP10330022 A JP 10330022A JP 33002298 A JP33002298 A JP 33002298A JP 2000156618 A JP2000156618 A JP 2000156618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整精度を低減させることなく、利得調整時
間を短縮させることが可能な利得制御装置等を提供す
る。 【解決手段】 光ディスク1からの光ビームBの反射光
を受光して得られる受光信号Sa乃至Sfに基づいて生成
される再生RF信号Srf等の利得を粗調整するプリアン
プ6乃至8と、当該プリアンプ6乃至8における粗調整
の結果に基づいて当該利得を微調整する可変アンプ9乃
至11と、を備える情報再生装置Sにおいて、前回まで
に生成された再生RF信号Srf等の値を時系列的に複数
個記憶するメモリ18aと、記憶された各再生RF信号
Srf等の値に基づいて今回の利得を粗調整するようにプ
リアンプ6乃至8を制御すると共に、当該プリアンプ6
乃至8による今回の粗調整の結果に基づいて利得を微調
整するように可変アンプ9乃至11を制御するCPU1
8と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得制御装置及び
方法、当該利得制御装置及び方法を備えた情報再生装置
及び方法並びに情報記録装置及び方法の技術分野に属
し、より詳細には、光ディスク等の情報記録媒体に対し
て光学的に情報の再生又は記録の少なくともいずれか一
方を行う際の再生制御又は記録制御に用いられる信号の
利得を制御する利得制御装置及び方法、当該利得制御装
置及び方法を備えた情報再生装置及び方法並びに情報記
録装置及び方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述したような光学的な情報の再
生又は記録を行う場合には、当該再生又は記録用のレー
ザ光等の光ビームを情報記録媒体に照射し、その反射光
を受光することにより得られる信号を用いて種々の制御
又は再生処理或いは記録処理を行うのが通常である。
【0003】より具体的には、従来の情報再生装置又は
情報記録装置においては、例えば、当該反射光を受光し
て得られる受光信号を加工することによりいわゆるフォ
ーカスエラー信号(すなわち、光ビームの焦点位置の情
報記録媒体に垂直な方向のずれを示すフォーカスエラー
信号)又はトラッキングエラー信号(すなわち、光ビー
ムの焦点位置の情報記録媒体に平行な方向のずれを示す
トラッキングエラー信号)を生成し、これに基づいて当
該焦点位置を上記垂直な方向又は平行な方向にサーボ制
御することにより正確に情報の再生又は記録が行われる
ように構成されている。
【0004】そして、この場合には、得られる反射光の
強度に対応して当該フォーカスエラー信号又はトラッキ
ングエラー信号における利得(ゲイン又は感度)を最適
化して夫々のサーボ制御を行っている。ここで、当該利
得の最適化を行うのは、夫々のエラー信号の利得が高す
ぎると最悪の場合サーボ制御機構が発振して当該サーボ
制御が実行できないこととなり、一方、その利得が低す
ぎるとエラー信号として機能しなくなるからである。
【0005】また、当該反射光を受光して得られる再生
信号(具体的には、情報記録媒体に記録されている情報
に対応する再生RF(Radio Frequency)信号等)に基
づいて情報を再生する場合でも、その再生処理に適する
ように当該再生信号の利得を調整するのが通常である。
【0006】なお、上述した利得の調整は、例えば、ピ
ックアップ内の対物レンズの表面の汚れ等に起因して反
射光を受光して得られる受光信号の強度そのものが時間
と共に低下していった場合にも、その低下による上記再
生信号等の利得の低下を補うべく行う必要がある。
【0007】ここで、上述した各信号の利得の調整につ
いては、従来は、主として調整時間の短縮化を目的とし
て、入力されてきた各信号の利得を一時的に粗調整(具
体的には、広い利得の範囲に渡って粗い調整単位を用い
て調整するこという。以下、同じ。)し、その粗調整の
結果に基づいて、更に微調整(具体的には、粗調整後の
利得を、当該粗調整後の利得を含む利得の範囲であって
当該粗調整時の利得の範囲よりも狭い利得の範囲につい
て当該粗調整における調整単位よりも木目細かい調整単
位を用いて調整することをいう。以下、同じ。)を行っ
て夫々の信号毎に所望の利得調整値を得ることが行われ
ていた。
【0008】この粗調整及び微調整について、更に具体
的に説明すると、例えば、ある一の信号について、微調
整する利得の範囲が±6dBの範囲であるとすると、当該
微調整後の利得の値が当該一の信号の利得の初期値に対
して+6dBより大きくなっていた場合は、その直前の粗
調整時の利得制御が不適当であったとして、次の利得調
整タイミングにおいては、粗調整時に当該利得の初期値
に対して+6dBだけ予め利得を増大しておき、その後の
微調整時では±6dBの範囲内で微調整を行うことを繰り
返す。
【0009】また、当該一の信号について、微調整する
利得の範囲を同様に±6dBの範囲としたとき、当該微調
整後の利得の値が当該一の信号の利得の初期値に対して
−6dBより小さくなっていた場合は、その直前の粗調整
時の利得制御が同じく不適当であったとして、次の利得
調整タイミングにおいては、粗調整時に当該利得の初期
値に対して−6dBだけ予め利得を低減しておき、その後
の微調整時では±6dBの範囲内で微調整を行うことを繰
り返すのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
粗調整と微調整を組み合わせた調整方法によると、一旦
粗調整を行うと必ずその結果を用いて微調整を行う必要
があることになる。そして、このことは、細かい時間的
間隔で頻繁に粗調整における調整値の変更が行われた場
合には、これに伴って微調整も繰り返されることとな
り、結果として調整時間全体が増大して次の処理(すな
わち、実際の再生処理又は記録処理等)に移行するまで
に不要な時間が必要となるという問題点があった。
【0011】一方で、この問題点を解決すべく粗調整に
おける調整範囲を広くして粗調整の回数を低減させる
と、今度はそれに伴う微調整に時間が係り(すなわち、
粗調整の回数が減少したことにより微調整すべき利得の
範囲が広がることに起因して当該微調整のための時間も
増大することとなる。)、結果として調整時間全体とし
ての時間も短縮されないという問題点が生じる。
【0012】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
てなされたもので、その課題は、調整精度を低減させる
ことなく、利得調整時間を短縮させることが可能な利得
制御装置及び方法、情報再生装置及び方法並びに情報記
録装置及び方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、光ディスク等の情報記
録媒体からの光ビームの反射光を受光して得られる受光
信号に基づいて生成される生成信号の利得を粗調整する
プリアンプ等の粗調整手段と、当該粗調整手段における
粗調整の結果に基づいて当該利得を微調整する可変アン
プ等の微調整手段と、を備える利得制御装置において、
前回までに生成された前記生成信号の値を時系列的に複
数個記憶するメモリ等の記憶手段と、前記記憶された各
生成信号の値に基づいて今回の前記利得を粗調整するよ
うに前記粗調整手段を制御すると共に、当該粗調整手段
による今回の粗調整の結果に基づいて前記利得を微調整
するように前記微調整手段を制御するCPU等の制御手
段と、を備える。
【0014】よって、時系列的に蓄積された過去の生成
信号の値を用いて今回の利得を粗調整し、更にその結果
に基づいて当該利得を微調整することにより、生成信号
の値の変化を予め見越して利得を粗調整した後に微調整
することができることとなるので、前回の粗調整時にお
ける調整値をそのまま用いて今回の粗調整を行い更に微
調整を行える場合が多くなることとなり、従って、粗調
整における調整値が当該粗調整の度に頻繁に変更される
ことに起因する利得調整時間の増大を、調整精度を保持
しつつ効果的に防止できる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の利得制御装置におい
て、前記制御手段は、前記記憶された各生成信号の値に
基づいて、前記利得に対する今回の前記粗調整手段によ
る粗調整における調整値である今回調整値を予測するC
PU等の予測手段を更に備え、前記予測された今回調整
値に基づいて今回の前記利得を粗調整するように前記粗
調整手段を制御する。
【0016】よって、時系列的に蓄積された過去の生成
信号の値を用いて今回調整値を予測し、これに基づいて
今回の利得を粗調整するので、調整精度を保持しつつ効
果的に利得調整時間の増大を防止できる。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の利得制御装置におい
て、前記今回調整値は、前回の前記利得の調整時に予測
されているように構成される。
【0018】よって、前回の利得調整時に予測・設定さ
れている今回調整値を用いて今回の粗調整を行うので、
今回の粗調整における調整値を改めて設定する必要がな
いこととなり、今回の利得調整時間を更に短縮できる。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項2又は3に記載の利得制御装置に
おいて、前記利得は、前記反射光の特性の変化に伴って
変化する利得であると共に、前記予測手段は、当該反射
光の特性に相関する特性を有する前記生成信号である相
関生成信号を用いて当該反射光に相関を有する相関パラ
メータを生成するCPU等の相関パラメータ生成手段
と、前記記憶されている各生成信号に夫々対応する各前
記相関パラメータを用いて前記反射光の特性の経時変化
を示す変化パラメータを生成するCPU等の変化パラメ
ータ生成手段と、を更に備え、前記生成された変化パラ
メータに基づいて前記利得に対する今回調整値を予測す
るように構成される。
【0020】よって、相関パラメータ及び変化パラメー
タを夫々生成しつつ今回調整値を予測するので、より正
確に今回調整値を予測して反射光の特性変化に伴う利得
調整時間の増大を防止できる。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項4に記載の利得制御装置におい
て、前記情報記録媒体はトラックを形成して情報が記録
されている情報記録媒体であると共に、前記相関生成信
号は、前記情報に対応する検出信号又は前記情報記録媒
体上における前記光ビームの照射位置の前記トラックか
らのずれを示すエラー信号のうちのいずれか一の信号で
あるように構成される。
【0022】よって、反射光に対して強い相関を有する
検出信号又はエラー信号のうちの少なくともいずれか一
の信号に基づいて相関パラメータ及び変化パラメータが
生成されるので、より正確に反射光の特性の経時変化に
起因する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整す
ることができる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の利得制御装置におい
て、前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると共
に、前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク状
記録媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示すト
ラッキングエラー信号又は当該照射位置の当該ディスク
状記録媒体に垂直な方向の前記トラックからのずれを示
すフォーカスエラー信号のうちの少なくともいずれか一
のエラー信号であるように構成される。
【0024】よって、ディスク状記録媒体に対する情報
の再生又は記録のうち少なくともいずれか一方を行う場
合において、より正確に反射光の特性の経時変化に起因
する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整するこ
とができる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項5に記載の利得制御装置におい
て、前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると共
に、前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク状
記録媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示すト
ラッキングエラー信号を用いたトラッキングサーボ制御
における利得を示す第1利得信号又は当該照射位置の当
該ディスク状記録媒体に垂直な方向の前記トラックから
のずれを示すフォーカスエラー信号を用いたフォーカス
サーボ制御における利得を示す第2利得信号のうちの少
なくともいずれか一の利得信号であるように構成され
る。
【0026】よって、ディスク状記録媒体に対する情報
の再生又は記録のうち少なくともいずれか一方を行う場
合において、より正確に反射光の特性の経時変化に起因
する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整するこ
とができる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の
利得制御装置を備える情報再生装置であって、前記情報
記録媒体に対して前記光ビームを照射すると共に前記反
射光を受光して前記受光信号を生成するピックアップ等
のピックアップ手段と、前記生成された受光信号に基づ
いて前記生成信号を生成する加算器等の生成手段と、前
記利得に対する前記粗調整及び前記微調整が施された前
記生成信号に基づいて前記情報記録媒体上からの情報の
再生に伴う制御を行うCPU等の再生制御手段と、を備
える。
【0028】よって、情報記録媒体から情報を再生する
場合に、生成信号に対する利得調整時間を短縮して迅速
に情報の再生を行うことができる。
【0029】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の
利得制御装置を備える情報記録装置であって、前記情報
記録媒体に対して前記光ビームを射出すると共に前記反
射光を受光して前記受光信号を生成するピックアップ等
のピックアップ手段と、前記生成された受光信号に基づ
いて前記生成信号を生成する加算器等の生成手段と、前
記利得に対する前記粗調整及び前記微調整が施された前
記生成信号に基づいて前記情報記録媒体上からの情報の
再生を行うDSP等の再生手段と、前記再生された情報
に基づいて、前記情報記録媒体に記録すべき記録情報を
加工し、当該情報記録媒体に記録するエンコーダ等の記
録手段と、を備える。
【0030】よって、情報記録媒体に対して情報を記録
する場合に、生成信号に対する利得調整時間を短縮して
迅速に情報の記録を行うことができる。
【0031】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、光ディスク等の情報記録媒体からの光
ビームの反射光を受光して得られる受光信号に基づいて
生成される生成信号の利得を粗調整すると共に、当該粗
調整の結果に基づいて当該利得を微調整する利得制御方
法において、前回までに生成された前記生成信号の値を
時系列的に複数個記憶手段に記憶させる記憶工程と、前
記記憶されている各生成信号の値に基づいて前記利得に
対する今回の粗調整を行うと共に、当該粗調整の結果に
基づいて前記利得に対する今回の微調整を行う制御工程
と、を備える。
【0032】よって、時系列的に蓄積された過去の生成
信号の値を用いて今回の利得を粗調整し、更にその結果
に基づいて当該利得を微調整することにより、生成信号
の値の変化を予め見越して利得を粗調整した後に微調整
することができることとなるので、前回の粗調整時にお
ける調整値をそのまま用いて今回の粗調整を行い更に微
調整を行える場合が多くなることとなり、従って、粗調
整における調整値が当該粗調整の度に頻繁に変更される
ことに起因する利得調整時間の増大を、調整精度を保持
しつつ効果的に防止できる。
【0033】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項10に記載の利得制御方法にお
いて、前記制御工程は、前記記憶された各生成信号の値
に基づいて、前記利得に対する今回の前記粗調整におけ
る調整値である今回調整値を予測する予測工程を更に備
え、前記予測された今回調整値に基づいて今回の前記利
得を粗調整するように構成される。
【0034】よって、時系列的に蓄積された過去の生成
信号の値を用いて今回調整値を予測し、これに基づいて
今回の利得を粗調整するので、利得調整時間の増大を、
調整精度を保持しつつ効果的に防止できる。
【0035】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項11に記載の利得制御方法にお
いて、前記今回調整値は、前回の前記利得の調整時に予
測されているように構成される。
【0036】よって、前回の利得調整時に予測・設定さ
れている今回調整値を用いて今回の粗調整を行うので、
今回の粗調整における調整値を改めて設定する必要がな
いこととなり、今回の利得調整時間を更に短縮できる。
【0037】上記の課題を解決するために、請求項13
に記載の発明は、請求項11又は12に記載の利得制御
方法において、前記利得は前記反射光の特性の変化に伴
って変化する利得であると共に、前記予測工程は、当該
反射光の特性に相関する特性を有する前記生成信号であ
る相関生成信号を用いて当該反射光に相関を有する相関
パラメータを生成する相関パラメータ生成工程と、前記
記憶されている各生成信号に夫々対応する各前記相関パ
ラメータを用いて前記反射光の特性の経時変化を示す変
化パラメータを生成する変化パラメータ生成工程と、を
更に備え、前記生成された変化パラメータに基づいて前
記利得に対する今回調整値を予測するように構成され
る。
【0038】よって、相関パラメータ及び変化パラメー
タを夫々生成しつつ今回調整値を予測するので、より正
確に今回調整値を予測して反射光の特性変化に伴う利得
調整時間の増大を防止できる。
【0039】上記の課題を解決するために、請求項14
に記載の発明は、請求項13に記載の利得制御方法にお
いて、前記情報記録媒体はトラックを形成して情報が記
録されている情報記録媒体であると共に、前記相関生成
信号は、前記情報に対応する検出信号又は前記情報記録
媒体上における前記光ビームの照射位置の前記トラック
からのずれを示すエラー信号のうちの少なくともいずれ
か一の信号であるように構成される。
【0040】よって、反射光に対して強い相関を有する
検出信号又はエラー信号のうちの少なくともいずれか一
の信号に基づいて相関パラメータ及び変化パラメータが
生成されるので、より正確に反射光の特性の経時変化に
起因する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整す
ることができる。
【0041】上記の課題を解決するために、請求項15
に記載の発明は、請求項14に記載の利得制御方法にお
いて、前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると
共に、前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク
状記録媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示す
トラッキングエラー信号又は当該照射位置の当該ディス
ク状記録媒体に垂直な方向の前記トラックからのずれを
示すフォーカスエラー信号のうちの少なくともいずれか
一のエラー信号であるように構成される。
【0042】よって、ディスク状記録媒体に対する情報
の再生又は記録のうち少なくともいずれか一方を行う場
合において、より正確に反射光の特性の経時変化に起因
する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整するこ
とができる。
【0043】上記の課題を解決するために、請求項16
に記載の発明は、請求項14に記載の利得制御方法にお
いて、前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると
共に、前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク
状記録媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示す
トラッキングエラー信号を用いたトラッキングサーボ制
御における利得を示す第1利得信号又は当該照射位置の
当該ディスク状記録媒体に垂直な方向の前記トラックか
らのずれを示すフォーカスエラー信号を用いたフォーカ
スサーボ制御における利得を示す第2利得信号のうちの
少なくともいずれか一の利得信号であるように構成され
る。
【0044】よって、ディスク状記録媒体に対する情報
の再生又は記録のうち少なくともいずれか一方を行う場
合において、より正確に反射光の特性の経時変化に起因
する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整するこ
とができる。
【0045】上記の課題を解決するために、請求項17
に記載の発明は、請求項10から16のいずれか一項に
記載の利得制御方法を含む情報再生方法であって、前記
情報記録媒体に対して前記光ビームを照射すると共に前
記反射光を受光して前記受光信号を生成するピックアッ
プ工程と、前記生成された受光信号に基づいて前記生成
信号を生成する生成工程と、前記利得に対する前記粗調
整及び前記微調整が施された前記生成信号に基づいて前
記情報記録媒体上からの情報の再生に伴う制御を行う再
生制御工程と、を備える。
【0046】よって、情報記録媒体から情報を再生する
場合に、生成信号に対する利得調整時間を短縮して迅速
に情報の再生を行うことができる。
【0047】上記の課題を解決するために、請求項18
に記載の発明は、請求項10から16のいずれか一項に
記載の利得制御方法を含む情報記録方法であって、前記
情報記録媒体に対して前記光ビームを射出すると共に前
記反射光を受光して前記受光信号を生成するピックアッ
プ工程と、前記生成された受光信号に基づいて前記生成
信号を生成する生成工程と、前記利得に対する前記粗調
整及び前記微調整が施された前記生成信号に基づいて前
記情報記録媒体上からの情報の再生を行う再生工程と、
前記再生された情報に基づいて、前記情報記録媒体に記
録すべき記録情報を加工し、当該情報記録媒体に記録す
る記録工程と、を備える。
【0048】よって、情報記録媒体に対して情報を記録
する場合に、生成信号に対する利得調整時間を短縮して
迅速に情報の記録を行うことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0050】なお、以下に説明する各実施の形態は、C
D(Compact Disc)又はCD−RW(Compact Disc-R
ewritable;複数回の記録又は再生が可能なCDであ
り、当該CD−RWからの反射光の強度は、通常のCD
からの反射光の強度に比してその利得が約12dB低いこ
とが知られている。)に記録されている情報を再生する
情報再生装置における利得制御(第1実施形態及び第2
実施形態)又は当該CD−RWに対して情報を記録する
情報記録装置における利得制御(第3実施形態)に対し
て本発明を適用した場合の実施形態である。
【0051】(I)第1実施形態 初めに、本発明に係る第1実施形態について、図1乃至
図6を用いて説明する。
【0052】まず、図1及び図2を用いて第1実施形態
に係る情報再生装置の全体構成及び動作について説明す
る。なお、図1は第1実施形態に係る情報再生装置の全
体構成を示すブロック図であり、図2は後述するピック
アップ内のディテクタの構成を示す平面図である。
【0053】図1に示すように、第1実施形態に係る情
報再生装置Sは、ピックアップ手段としてのピックアッ
プ2と、サーボモータ3と、生成手段としての加算器4
及び5と、粗調整手段及び生成手段としてのプリアンプ
6乃至8と、微調整手段としての可変アンプ9乃至11
と、A/D(Analog/Digital)コンバータ12と、再生
手段としてのDSP(Digital Signal Processor)1
3と、RFレベル検出回路14と、イコライザ15及び
17と、FE(Focus Error)レベル検出回路16と、
制御手段、予測手段、相関パラメータ生成手段、変化パ
ラメータ生成手段及び再生制御手段としてのCPU18
と、ドライバ19と、スピンドルモータ20と、により
構成されている。
【0054】また、CPU18は、その内部に記憶手段
としてのメモリ18aを備えており、このメモリ18a
は、情報再生装置Sの電源を断としても記憶内容が消去
されない不揮発性のメモリとされている。
【0055】更に、ピックアップ2内には、図2に示す
部分ディテクタ25a乃至25fを備えるディテクタ2
5と、図1に示す光ビームBを射出する図示しないレー
ザダイオード及び射出された光ビームBを光ディスク1
上に集光する図示しない対物レンズ等が含まれている。
【0056】次に、全体動作を説明する。
【0057】スピンドルモータ20は、ドライバ19か
らの後述するスピンドル駆動信号Sdsにより駆動され、
再生すべき情報が記録されている情報記録媒体としての
光ディスク1を予め設定された所定の回転数で回転させ
る。
【0058】このとき、ピックアップ2は、情報再生用
に用いられる主ビームとしての上記光ビームB及び図示
しない二つの副ビーム(いわゆる3ビーム法によりトラ
ッキングサーボ制御を行うための副ビーム)を夫々光デ
ィスク1における情報記録面に照射し、夫々の反射光を
ディテクタ25により受光して受光信号Sa乃至Sfを出
力する。
【0059】この場合に、ピックアップ2は、図2に示
すように、光ビームBの反射光(いわゆる非点収差法に
よるフォーカスサーボ制御のために、ピックアップ2内
の図示しないシリンドリカルレンズ等により予め非点収
差が与えられている。)を部分ディテクタ25a乃至2
5dにより受光して受光信号Sa乃至Sdを出力すると共
に、各副ビームを部分ディテクタ25e及び25fによ
り夫々別個に受光し、受光信号Se及びSfを夫々出力す
る。その際、光ビームBは、その反射光の部分ディテク
タ25a乃至25d上における照射範囲が図2に示す照
射範囲SPとなるように射出され、更に各副ビームは、
その反射光の部分ディテクタ25e及び25f上におけ
る照射範囲が図2に夫々示す照射範囲SPe及びSPf
となるように射出される。そして、当該受光信号Sa乃
至Sdが後述する再生RF信号Srfの生成及びフォーカ
スエラー信号Sfe(上記非点収差法により生成されるフ
ォーカスエラー信号)の生成に用いられ、一方、受光信
号Se及びSfが後述するトラッキングエラー信号Steの
生成に用いられる。
【0060】次に、加算器4は、受光信号Saと受光信
号Scとを加算し、加算信号Ssu1を生成してプリアンプ
6の一方の端子及びプリアンプ7の正転端子に夫々出力
する。
【0061】これと並行して、加算器5は、受光信号S
bと受光信号Sdとを加算し、加算信号Ssu2を生成して
プリアンプ6の他方の端子及びプリアンプ7の反転端子
に夫々出力する。
【0062】これにより、プリアンプ6は、加算信号S
su1と加算信号Ssu2とを加算し、光ディスク1に記録さ
れている情報に対応する上記再生RF信号Srfを生成し
て可変アンプ9に出力する。この時、プリアンプ6は、
後述するCPU18からの制御信号Sc1に基づいて再生
RF信号Srfの利得(ゲイン)を粗調整する。
【0063】一方、プリアンプ7は、加算信号Ssu1か
ら加算信号Ssu2を減算し、上記非点収差法によるフォ
ーカスサーボ制御のためのフォーカスエラー信号Sfeを
生成して可変アンプ10に出力する。この時、プリアン
プ7は、後述するCPU18からの制御信号Sc2に基づ
いてフォーカスエラー信号Sfeの利得を粗調整する。
【0064】更に、プリアンプ8は、受光信号Seから
受光信号Sfを減算し、上記3ビーム法によるトラッキ
ングスサーボ制御のためのトラッキングエラー信号Ste
を生成して可変アンプ11に出力する。この時、プリア
ンプ8は、後述するCPU18からの制御信号Sc3に基
づいてトラッキングエラー信号Steの利得を粗調整す
る。
【0065】次に、可変アンプ9は、粗調整された再生
RF信号Srfの利得を、後述するCPU18からの制御
信号Sc6に基づいて微調整し、調整RF信号Sarfを生
成してA/Dコンバータ12及びRFレベル検出回路1
4へ出力する。
【0066】その後、A/Dコンバータ12は、当該調
整RF信号Sarfをディジタル化し、ディジタルRF信
号Sdrfを生成してDSP13にする。そして、DSP
13は、当該ディジタルRF信号Sdrfに対して予め設
定されたディジタル処理を施し、ディジタル出力信号S
outとして外部の図示しないスピーカ等(ディジタル出
力信号Soutがオーディオ信号である場合)又は図示し
ない画像処理部等(ディジタル出力信号Soutが画像信
号である場合)に出力する。
【0067】これと並行して、RFレベル検出回路14
は、調整RF信号Sarfの出力レベル(具体的には電圧
レベル等)を検出し、検出信号Slrを生成してCPU1
8へ出力する。
【0068】一方、可変アンプ10は、粗調整されたフ
ォーカスエラー信号Sfeの利得を、後述するCPU18
からの制御信号Sc5に基づいて微調整し、調整フォーカ
スエラー信号Safeを生成してイコライザ15及びFE
レベル検出回路14へ出力する。
【0069】その後、イコライザ15は、調整フォーカ
スエラー信号Safeに対して波形整形等の処理を施し、
光ビームB及び各副ビームの焦点位置と光ディスク1の
情報記録面の位置との当該情報記録面に垂直な方向のず
れを示す整形フォーカスエラー信号Sad1を生成してド
ライバ19へ出力する。
【0070】これと並行して、FEレベル検出回路16
は、調整フォーカスエラー信号Safeの出力レベル(具
体的には電圧レベル等)を検出し、検出信号Slfを生成
してCPU18へ出力する。
【0071】他方、可変アンプ11は、粗調整されたト
ラキングエラー信号Steの利得を、後述するCPU18
からの制御信号Sc4に基づいて微調整し、調整トラッキ
ングエラー信号Sateを生成してイコライザ17へ出力
する。
【0072】その後、イコライザ17は、調整トラッキ
ングエラー信号Sateに対して波形整形等の処理を施
し、光ビームBの焦点位置と光ディスク1の情報記録面
上のトラックの位置との当該光ディスク1の半径方向の
ずれを示す整形トラッキングエラー信号Sad2を生成し
てドライバ19へ出力する。
【0073】そして、ドライバ19は、上記整形フォー
カスエラー信号Sad1及び整形トラッキングエラー信号
Sad2に基づいて、当該整形フォーカスエラー信号Sad1
がゼロレベルとなるようにピックアップ2内の図示しな
い対物レンズを光ディスク1の情報記録面に垂直な方向
に駆動すると共に当該整形トラッキングエラー信号Sad
2がゼロレベルとなるようにピックアップ2内の図示し
ない対物レンズを光ディスク1の半径方向に駆動するた
めのアクチュエータ駆動信号Sdpを生成し、ピックアッ
プ2に出力して上記フォーカスサーボ制御及びトラッキ
ングサーボ制御を行う。
【0074】これと並行して、ドライバ19は、整形ト
ラッキングエラー信号Sad2をゼロレベルとするために
は対物レンズの駆動だけでは不足する場合には、サーボ
モータ3を駆動してピックアップ2を支持している図示
しないキャリッジを光ディスク1の半径方向に移動させ
るべくモータ駆動信号Sdmを生成して当該サーボモータ
3に出力する。
【0075】更に、ドライバ19は、上記スピンドルモ
ータ20を予め設定されている所定の回転数で駆動して
光ディスク1を回転させるべく、上記スピンドル駆動信
号Sdsを生成して当該スピンドルモータ20へ出力す
る。
【0076】次に、CPU18は、検出信号Slr及びS
lfに基づいて、後述する処理により当該各プリアンプ6
乃至8及び各可変アンプ9乃至11における夫々の信号
の利得に対する粗調整又は微調整を制御するための上記
制御信号Sc1乃至Sc6を生成して各プリアンプ6乃至8
及び各可変アンプ9乃至11に出力する。この時、メモ
リ18aは、過去にプリアンプ6乃至8において粗調整
された利得に対応する後述するパラメータx及び過去に
可変アンプ10において微調整された利得に相当する後
述するパラメータyを夫々時系列的に記憶しており、C
PU18は当該記憶されているパラメータx及びyの値
を上記データとして読み出ししつつ利得の設定及び制御
を行う。
【0077】また、これと並行して、CPU18は、情
報再生装置Sを構成する各構成部材のタイミング制御
等、当該情報再生装置S全体に係る制御動作を行う。
【0078】次に、第1実施形態の情報再生装置Sにお
ける再生処理について、図3乃至図6を用いて説明す
る。
【0079】なお、図3は第1実施形態に係る再生処理
の全体を示すフローチャートであり、図4は第1実施形
態に係る利得制御処理の細部を示すフローチャートであ
り。図5は相関パラメータの時間的変化を例示する図で
あり、図6は変化パラメータの時間的変化を例示する図
である。
【0080】先ず、再生処理における全体動作につい
て、図3を用いて説明する。
【0081】情報再生装置Sにおける再生処理において
は、初めに、光ディスク1が情報再生装置Sに挿入され
たか否かが判定され(ステップS1)、挿入されないと
きは(ステップS1;N)挿入されるまでそのまま待機
し、挿入されているときは(ステップS1;Y)、次
に、例えば、挿入された光ディスク1の属性の判定及び
初期設定用情報の当該光ディスク1からの読み出し等を
光ビームBを実際に光ディスク1に照射することにより
実行し、当該読み出した情報により情報再生装置S全体
の初期設定を行う(ステップS2)。
【0082】ここで、ステップS2の初期設定時には実
際に光ビームB及び上記副ビームが夫々光ディスク1に
照射されるので、上述した一連の動作により、上記検出
信号Slr及びSlfも生成される。そこで、当該初期設定
が終了すると(ステップS2)、次に、主としてCPU
18を用いた第1実施形態の利得制御処理として、当該
検出信号Slr及びSlfの値に基づいて各プリアンプ6乃
至8における今回の粗調整のための利得が設定されると
共に、各可変アンプ9乃至11における今回の微調整の
ための利得が設定される(ステップS3)。
【0083】なお、この時に各プリアンプ6乃至8にお
ける粗調整時に変化した利得に対応するパラメータが上
記パラメータxであり、一方この時の微調整時に変化し
た利得のうち、可変アンプ10において行われた微調整
時に変化した利得に対応するパラメータが上記パラメー
タyである。
【0084】ここで、パラメータxの具体値としては、
例えば、各プリアンプ6乃至8における今回の粗調整後
の各利得(上記検出信号Slr及びSlfにより検出され
る。)が、全て初期値のままであるときはパラメータx
は「0」とされ、当該各利得のうち一つでも初期値から
6dB以上増加したものがあるときはパラメータxは
「1」とされ、更に当該各利得のうち一つでも初期値か
ら12dB以上増加したものがあるときはパラメータxは
「2」とされる。また、パラメータyの具体値として
は、例えば、可変アンプ10における今回の微調整後の
利得(上記検出信号Slfにより検出される。)が初期値
から変化していないときはパラメータyは「0」とさ
れ、当該利得が初期値から6dB以上増加したものがある
ときはパラメータyは「1」とされ、更に当該利得が初
期値から6dB低下したときはパラメータyは「−1」と
される。
【0085】そして、今回の利得制御処理が終了すると
(ステップS3)、次に、図示しない操作部から再生開
始が指示されたか否かが判定され(ステップS4)、指
示されていないときは(ステップS4;N)指示される
まで待機し、一方指示されているときは(ステップS
4;Y)、次に、情報再生装置Sの各構成部材を用いて
実際の再生処理を行う(ステップS5)。
【0086】そして、再生が終了して光ディスク1が交
換されたか否かが判定され(ステップS6)、交換され
たときは(ステップS6;Y)再度再生処理を開始すべ
くステップS2に戻り、一方交換されないときは(ステ
ップS6;N)そのまま再生処理を終了する。
【0087】ここで、上記した各処理のうち、ステップ
S2及びS3の処理は、これらを合わせて一般にセット
アップ処理と称されている処理である。
【0088】次に、本発明に係るCPU18による各プ
リアンプ6乃至8における今回の粗調整時の利得制御及
び各可変アンプ9乃至11における今回の微調整時の利
得制御(ステップS3)について、図4乃至図6を用い
て説明する。
【0089】第1実施形態の利得制御処理においては、
図4に示すように、先ず、前回までのセットアップ処理
内の利得制御処理において生成されメモリ18a内に記
憶されている上記パラメータx(すなわち、プリアンプ
6乃至8における前回の粗調整時の利得に対応するパラ
メータx)及びパラメータy(すなわち、可変アンプ1
0における前回の微調整時の利得に対応するパラメータ
y)をCPU18内に取り込む(ステップS11)。
【0090】次に、ステップS11において取得された
パラメータx及びyを夫々xt及びyt(tは自然数)と
してメモリ18aに新たに記憶させると共に、前回より
過去に行われた利得制御時に記憶されているパラメータ
x及びyの値を夫々セットアップ一回分づつ過去のもの
としてメモリ18aに記憶し直す(ステップS12)。
ここで、ステップS12において用いられている添字t
は、記憶されているパラメータx及びyの値の新しさを
示すものであり、最も新しいパラメータx及びyの値は
(xt、yt)とされ、前々回のセットアップ時に生成さ
れたパラメータx及びyの値は(xt-1、yt-1)とさ
れ、前々々回のセットアップ時に生成されたパラメータ
x及びyの値は(xt-2、yt-2)とされ、以下、順に、
n+1(nは自然数)回前のセットアップ時に生成され
たパラメータx及びyの値は(x t-n、yt-n)、n+2
回前のセットアップ時に生成されたパラメータx及びy
の値は(xt-(n+1)、yt-(n+1))、……、とされるもの
である。
【0091】次に、メモリ18a内の記憶内容の更新が
完了すると(ステップS12)、次に、光ビームBの反
射光の受光レベルの変化を示すパラメータであり当該受
光レベルの変化と相関性の強い相関パラメータとして、
【数1】rt=xt+yt なる相関パラメータrtを計算し、更に、メモリ18a
内に記憶されている各パラメータx及びy(すなわち、
t、xt-1、xt-2、……、xt-n、xt-(n+1)及びyt
t-1、yt-2、……、yt-n、yt-(n+1))について、夫
々に相関パラメータrt、rt-1、rt-2、……、rt-n
t-(n+1)を計算する(ステップS13)。
【0092】ここで、当該相関パラメータrについて
は、その具体的な値は、上述したパラメータx及びyの
定義により、その最大値は「3」であり、その最小値は
「−1」である。また、仮にパラメータxが初期値のま
まであるとすると、相関パラメータrが「−1」のとき
には可変アンプ10において利得を6dB増大させる必要
があった(ここで、光ビームBの反射光の強度が経年的
に増大することはないので、この場合には各プリアンプ
6乃至8において設定されていた粗調整用の利得が低す
ぎたことになる。)こととなり、相関パラメータrが
「0」であるときは当該反射光の強度が初期値から変化
してない(すなわち、経時劣化していない)ことを示し
ており、更に相関パラメータrが「1」であるときは主
として対物レンズの汚れ等に起因する経時劣化により当
該反射光の強度が初期値から−6dB経時劣化したことを
示していることになる。
【0093】一方、当該相関パラメータr自体の経時変
化については、具体的には、その初期値(情報再生装置
Sの使用開始時の相関パラメータrの値)を「0」と
し、当該相関パラメータrの値の符号を変えた値(この
値は、すなわち各プリアンプ6乃至8又は可変アンプ9
乃至11により増幅する必要のあった再生RF信号Sr
f、フォーカスエラー信号Sfe又はトラッキングエラー
信号Steの利得(低減した利得)を示している)の当該
初期値からの累積値で見ると、経時劣化により図5に示
すように徐々にその累積値が低減していくのが通常であ
る。そして、相関パラメータrの累積値が初期値から約
12dB低下すると、その時点で当該情報再生装置Sが寿
命を迎えてそれ以後は使用できないと判断できる。な
お、図5において、その直前の累積値から約12dB低減
している部分が随所にあるが、これは、そのタイミング
で情報再生装置Sに挿入された光ディスク1がCD−R
Wであることを示している。
【0094】また、このように設定された相関パラメー
タrと、パラメータx及びyの組み合わせについて具体
的には、例えば以下の表に示すようになる。
【0095】
【表1】 そして、各相関パラメータrが計算されたら(ステップ
S13)、次に、当該各相関パラメータrのうち、最新
の相関パラメータrt及び当該最新の相関パラメータrt
から起算して過去2回のセットアップに対応する二つの
相関パラメータrt-1及びrt-2の三つを用いて、新た
に、光ビームBの反射光の強度変化に対して最も相関性
の強いパラメータである変化パラメータRを、
【数2】R=min(rt、rt-1、rt-2) として設定する(ステップS14)。ここで、上式にお
けるmin( )は、小カッコ内に含まれている相関パ
ラメータrのうち最小の値を有する相関パラメータrを
選択して変化パラメータRとする演算を示している。そ
して、このように変化パラメータRを設定すると、図6
に示すように当該変化パラメータRを算出する元になっ
た相関パラメータrの符号を変えた値が時系列的に急激
に低減し更に急激に増大した場合に、当該変化パラメー
タRの値は、それが低減される方向には緩やかに低減さ
れ、一方増大される方向には急激に(相関パラメータr
の変化に敏感に追随して)増大することとなる。このよ
うに変化する変化パラメータRに基づいて各アンプの利
得を制御することにより、相関パラメータrの平均値を
示し且つ各サーボ制御系が急激な利得の増大に起因して
発振等を起こすことを防止しつつ最適に各アンプの利得
を制御できることとなる。
【0096】次に、その時の変化パラメータRの値が求
まると(ステップS14)、その値を評価し(ステップ
S15)、その評価に基づいて各プリアンプ6乃至8に
おける粗調整用の利得を制御すべく上記制御信号Sc1乃
至Sc3を生成して各プリアンプ6乃至8に出力し(ス
テップS16)、更に当該プリアンプ6乃至8により粗
調整された利得に基づいて次に当該利得を微調整すべく
上記制御信号Sc4乃至Sc6を生成して可変アンプ9乃至
11に出力し(ステップS17)、今回の利得制御処理
後の利得に対応するパラメータx及びyをメモリ18a
に記憶させて(ステップS18)、元のステップS4へ
移行する。
【0097】ここで、当該ステップS15及びS16の
処理としては、例えば、ステップS14において算出し
た変化パラメータRの値が「0」であるとき(例えば、
変化パラメータR=min(0、0、0)=0の場合又は
変化パラメータR=min(0、1、1)=0の場合等)
は、光ビームBの反射光の強度が初期値のままか又は若
干低減しているものの各プリアンプ6乃至8により増幅
処理が必要となるほどの変化ではないと評価して(ステ
ップS15)、各プリアンプ6乃至8の利得が初期値の
ままとなるように制御信号Sc1乃至Sc3を出力する(ス
テップS16)。
【0098】また、ステップS14において算出した変
化パラメータRの値が「1」であるとき(例えば、変化
パラメータR=min(1、1、1)=1の場合等)は、
主として対物レンズの経時劣化により光ビームBの反射
光の強度が低減しており各プリアンプ6乃至8により第
一段階の増幅処理が必要であると評価して(ステップS
15)、各プリアンプ6乃至8の利得を6dB増大させる
ように制御信号Sc1乃至Sc3を出力する(ステップS1
6)。
【0099】更に、ステップS14において算出した変
化パラメータRの値が「0」であるとき(例えば、変化
パラメータR=min(0、2、0)=0の場合等)は、
前々回は光ディスク1としてCD−RWを再生したため
に光ビームBの反射光の強度が一時的に低下したが、前
回のCDを再生する際には元の強度に復帰している(す
なわち、経時劣化はない)と評価して(ステップS1
5)、各プリアンプ6乃至8の利得が初期値のままとな
るように制御信号Sc1乃至Sc3を出力する(ステップS
16)。
【0100】更にまた、ステップS14において算出し
た変化パラメータRの値が「2」であるとき(例えば、
変化パラメータR=min(2、2、2)=2の場合等)
は、少なくとも前3回以降は光ディスク1としてCD−
RWばかりが再生されており今回もCD−RWを再生す
る可能性が高いと評価するか、又は対物レンズの経時劣
化により光ビームBの反射光の強度が極度に低減してお
り各プリアンプ6乃至8により第二段階の増幅処理が必
要であると評価して(ステップS15)、各プリアンプ
6乃至8の利得を12dB増大させるように制御信号Sc1
乃至Sc3を出力する(ステップS16)。
【0101】以上説明したように、第1実施形態の情報
再生装置Sにおける利得制御処理によれば、時系列的に
蓄積されたパラメータx及びyを用いて今回の利得を粗
調整し、更にその結果に基づいて当該利得を微調整する
ことにより、将来の反射光の強度の変化を予め見越して
利得を粗調整した後に微調整することができることとな
るので、前回の粗調整時における調整値をそのまま用い
て今回の粗調整を行い更に微調整を行える場合が多くな
ることとなり、従って、粗調整における調整値が当該粗
調整の度に頻繁に変更されることに起因する利得調整時
間の増大を、調整精度を保持しつつ効果的に防止して迅
速に再生処理に移行することができる。
【0102】また、光ディスク1からの反射光の強度に
相関を有する相関パラメータr及びその経時変化を示す
変化パラメータRを夫々生成しつつ今回の利得を予測し
て設定するので、より正確に今回の利得を予測して反射
光の強度変化に伴う利得調整時間の増大を防止できる。
【0103】更に、光ディスク1から検出される再生R
F信号Srf及びフォーカスエラー信号Sfeに基づいて相
関パラメータr及び変化パラメータRが生成されるの
で、より正確に反射光の特性の経時変化に起因する調整
すべき利得の変化を把握してこれを迅速に調整すること
ができる。
【0104】なお、上述の第1実施形態においては、今
回検出された検出信号Slr及びSlf並びに今回生成され
たパラメータx及びyを用いて相関パラメータr及び変
化パラメータRを求めて今回のプリアンプ6乃至8の粗
調整すべき利得を設定したが、これ以外に、前回のパラ
メータx及びyを生成した際に相関パラメータr及び変
化パラメータRを算出し、その値をそのまま今回の相関
パラメータr及び変化パラメータRとして用いて今回の
プリアンプ6乃至8の粗調整すべき利得を設定してもよ
い。
【0105】この場合には、今回のプリアンプ6乃至8
の粗調整における相関パラメータr及び変化パラメータ
Rを改めて設定する必要がないこととなり、今回の利得
調整時間を更に短縮できる。
【0106】なお、この構成においては、当該前回の相
関パラメータr及び変化パラメータRは一時的にメモリ
18a内に記憶させておくこととなる。
【0107】更に、上述の第1実施形態においては、光
ビームBの反射光を受光して得られる再生RF信号Sr
f、フォーカスエラー信号Sfe及びトラッキングエラー
信号Steのうち、再生RF信号Srfの出力レベル及びフ
ォーカスエラー信号Sfeの出力レベルを用いて相関パラ
メータr及び変化パラメータRを設定してプリアンプ6
乃至8の利得を制御したが、これ以外に、上記三つの信
号全てを用いて上記処理を行ってもよいし、また、上記
三つの信号から二つの信号を選択して用いる組み合わせ
のうち、再生RF信号Srf及びフォーカスエラー信号S
feを含む組み合わせ以外の組み合わせを用いて上記処理
を行ってもよいし、更に上記三つの信号のうちいずれか
一の信号のみを用いて上記処理を行ってもよい。このい
ずれの場合でも上記第1実施形態と同様な効果が得られ
る。
【0108】(II)第2実施形態 次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態に
ついて、図7を用いて説明する。
【0109】上述の第1実施形態においては、光ビーム
Bの反射光を受光して前回得らた再生RF信号Srf、フ
ォーカスエラー信号Sfe及びトラッキングエラー信号S
teのうち、その全部又は一部を用いて前回のパラメータ
x及びyを設定し、更に当該前回のパラメータx及びy
を用いて今回のプリアンプ6乃至8の利得を制御した
が、第2実施形態の情報再生装置では、前回の利得調整
処理時における再生RF信号Srfの出力レベルとフォー
カスエラー信号Sfeを用いたフォーカスサーボ制御にお
いて制御された利得とを用いて前回のパラメータx及び
yを設定し、これにより今回のプリアンプ6乃至8の利
得を制御する。なお、第2実施形態の構成は、当該フォ
ーカスサーボ制御において制御された利得が、再生RF
信号Srfの出力レベルと同様に光ビームBの反射光の変
化に対して強い相関を有していることにより可能となる
ものである。
【0110】なお、図7に示す第2実施形態の情報再生
装置において、図1に示す第1実施形態の情報再生装置
Sと同様の構成部材については、同様の部材番号を付し
て細部の説明は省略する。
【0111】すなわち、図7に示すように、第2実施形
態の情報再生装置S’は、第1実施形態の情報再生装置
SにおけるFEレベル検出回路16に代えて、イコライ
ザ15’から出力されるフォーカスサーボ制御における
サーボループ内の利得に対応する利得信号Secに基づい
て、その利得の値を示す利得検出信号Sdgを出力するゲ
イン検出回路30を備えている。
【0112】ここで、ゲイン検出回路30は、当該サー
ボループ内に予め設定された所定周波数の外乱信号を注
入した場合の、当該注入前後のサーボループ上において
検出される利得を利得検出信号SdgとしてCPU18に
出力するものである。この時、当該二つの利得が光ビー
ムBの反射光の変化に対して強い相関を有しているので
ある。
【0113】そして、CPU18は、当該利得検出信号
Sdg及び上記検出信号Slrを用いて、各プリアンプ6乃
至8及び各可変アンプ9乃至11における夫々の信号の
利得に対する粗調整又は微調整を制御するための上記制
御信号Sc1乃至Sc6を生成して各プリアンプ6乃至8及
び各可変アンプ9乃至11に出力する。
【0114】より具体的には、利得制御処理(図4ステ
ップS3参照)において、前回の利得制御時に検出信号
Slr及び利得検出信号Sdgの値に基づいて各プリアンプ
6乃至8における今回の粗調整のための利得を設定し、
更に各可変アンプ9乃至11における今回の微調整のた
めの利得を設定する。この時、各プリアンプ6乃至8に
おける前回の粗調整時に変化した利得に対応するパラメ
ータがパラメータxとされ、一方微調整時に変化した利
得のうち、可変アンプ10において行われた前回の微調
整時に変化した利得に対応するパラメータがパラメータ
yとされることで、今回の利得制御処理(図2及び図3
参照)が行われるのである。
【0115】ここで、このように設定されたパラメータ
x及びyを用いて夫々生成される相関パラメータr及び
変化パラメータRも、上記第1実施形態の場合と同様の
特性を有する。
【0116】なお、その他の情報再生装置S’における
処理は、第1実施形態の情報再生装置Sにおける処理と
同様であるので、細部の説明は省略する。
【0117】以上説明したような第2実施形態の情報再
生装置S’における利得制御処理によっても、上記第1
実施形態の情報再生装置Sと同様の効果を奏することが
できる共に、正確に反射光の特性の経時変化に起因する
調整すべき利得の変化を把握してこれを調整することが
できる。
【0118】(III)第3実施形態 次に、本発明に係る他の実施形態である第3実施形態に
ついて、図8を用いて説明する。なお、図8は第3実施
形態に係る情報記録装置の概要構成を示すブロック図で
ある。
【0119】上述した第1実施形態及び第2実施形態に
おいては、光ディスク1に記録されている情報を再生す
る情報再生装置に対して本発明を適用した場合について
説明したが、これ以外に、本発明は、光ディスク1が上
記CD−RWである場合に、当該CD−RWに予め記録
されている記録制御信号を検出し、当該検出した記録制
御情報に基づいてCD−RWである光ディスク1に情報
を記録する情報記録装置に対しても適用することができ
る。
【0120】この第3実施形態について、第1実施形態
の情報再生装置Sに対応する場合について図8を用いて
説明すると、第3実施形態の情報記録装置Rは、第1実
施形態の情報再生装置Sの構成に加えて、DSP13か
ら出力されるディジタル出力信号Sout(このディジタ
ル出力信号Sout内に上記記録制御情報が含まれている
こととなる。)から当該記録制御情報を抽出し、記録制
御信号Scc(具体的には、光ディスク1上のアドレス情
報等を含んでいる。)をエンコーダ40に出力する記録
制御部35と、当該記録制御信号Sccに基づいて外部か
ら入力されてくる記録すべき記録情報Srを符号化し、
エンコード信号Srrを生成してピックアップ2内の図示
しないレーザダイオードに出力してこれを制御する記録
手段としてのエンコーダ40と、を備えている。そし
て、このエンコード信号Srrに基づいて当該レーザダイ
オードの発振強度が制御されることにより、記録制御信
号Scc内のアドレス情報により示される光ディスク1上
の位置に記録情報Srに対応する情報ピットが形成され
て当該記録情報Srが記録される。
【0121】なお、図8において図1に示す情報再生装
置Sと同様の部材については、同様の部材番号を付して
細部の説明は省略する。
【0122】以上説明したように、第3実施形態の情報
記録装置Rの動作によれば、第1実施形態の情報再生装
置Sの動作による効果に加えて、光ディスク1に対して
情報を記録する場合に、その利得調整時間を短縮して迅
速に情報の記録を行うことができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、時系列的に蓄積された過去の生成信号の
値を用いて今回の利得を粗調整し、更にその結果に基づ
いて当該利得を微調整することにより、生成信号の値の
変化を予め見越して利得を粗調整した後に微調整するこ
とができることとなるので、前回の粗調整時における調
整値をそのまま用いて今回の粗調整を行い更に微調整を
行える場合が多くなることとなり、よって、粗調整にお
ける調整値が当該粗調整の度に頻繁に変更されることに
起因する利得調整時間の増大を、調整精度を保持しつつ
効果的に防止できる。
【0124】従って、情報記録媒体に対して情報の再生
又は記録の少なくともいずれか一方を行う場合に、利得
調整時間の増大を防止して正確且つ迅速に当該再生又は
記録を行うことができる。
【0125】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、時系列的に蓄積された過
去の生成信号の値を用いて今回調整値を予測し、これに
基づいて今回の利得を粗調整するので、効果的に利得調
整時間の増大を、調整精度を保持しつつ防止できる。
【0126】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、前回の利得調整時に予測
・設定されている今回調整値を用いて今回の粗調整を行
うので、今回の粗調整における調整値を改めて設定する
必要がないこととなり、今回の利得調整時間を更に短縮
できる。
【0127】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は3に記載の発明の効果に加えて、情報記録媒体から
の反射光に相関を有する相関パラメータ及び反射光の特
性の経時変化を示す変化パラメータを夫々生成しつつ今
回調整値を予測するので、より正確に今回調整値を予測
して反射光の特性変化に伴う利得調整時間の増大を防止
できる。
【0128】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、情報記録媒体からの反射
光に対して強い相関を有する検出信号又はエラー信号の
うちの少なくともいずれか一の信号に基づいて相関パラ
メータ及び変化パラメータが生成されるので、より正確
に反射光の特性の経時変化に起因する調整すべき利得の
変化を把握してこれを迅速に調整することができる。
【0129】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、エラー信号がトラッキン
グエラー信号又はフォーカスエラー信号のうちの少なく
ともいずれか一のエラー信号であるので、ディスク状記
録媒体に対する情報の再生又は記録のうち少なくともい
ずれか一方を行う場合において、より正確に反射光の特
性の経時変化に起因する調整すべき利得の変化を把握し
てこれを迅速に調整することができる。
【0130】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、エラー信号が第1利得信
号又は第2利得信号のうちの少なくともいずれか一の利
得信号であるので、ディスク状記録媒体に対する情報の
再生又は記録のうち少なくともいずれか一方を行う場合
において、より正確に反射光の特性の経時変化に起因す
る調整すべき利得の変化を把握してこれを調整すること
ができる。
【0131】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、情
報記録媒体から情報を再生する場合に、生成信号に対す
る利得調整時間を短縮して迅速に情報の再生を行うこと
ができる。
【0132】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、情
報記録媒体に対して情報を記録する場合に、生成信号に
対する利得調整時間を短縮して迅速に情報の記録を行う
ことができる。
【0133】請求項10に記載の発明によれば、時系列
的に蓄積された過去の生成信号の値を用いて今回の利得
を粗調整し、更にその結果に基づいて当該利得を微調整
することにより、生成信号の値の変化を予め見越して利
得を粗調整した後に微調整することができることとなる
ので、前回の粗調整時における調整値をそのまま用いて
今回の粗調整を行い更に微調整を行える場合が多くなる
こととなり、よって、粗調整における調整値が当該粗調
整の度に頻繁に変更されることに起因する利得調整時間
の増大を、調整精度を保持しつつ効果的に防止できる。
【0134】従って、情報記録媒体に対して情報の再生
又は記録の少なくともいずれか一方を行う場合に、利得
調整時間の増大を防止して正確且つ迅速に当該再生又は
記録を行うことができる。
【0135】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加えて、時系列的に蓄積され
た過去の生成信号の値を用いて今回調整値を予測し、こ
れに基づいて今回の利得を粗調整するので、利得調整時
間の増大を、調整精度を保持しつつ効果的に防止でき
る。
【0136】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の発明の効果に加えて、前回の利得調整時に
予測・設定されている今回調整値を用いて今回の粗調整
を行うので、今回の粗調整における調整値を改めて設定
する必要がないこととなり、今回の利得調整時間を更に
短縮できる。
【0137】請求項13に記載の発明によれば、請求項
11又は12に記載の発明の効果に加えて、情報記録媒
体からの反射光に相関を有する相関パラメータ及び反射
光の特性の経時変化を示す変化パラメータを夫々生成し
つつ今回調整値を予測するので、より正確に今回調整値
を予測して反射光の特性変化に伴う利得調整時間の増大
を防止できる。
【0138】請求項14に記載の発明によれば、請求項
13に記載の発明の効果に加えて、情報記録媒体からの
反射光に対して強い相関を有する検出信号又はエラー信
号のうちの少なくともいずれか一の信号に基づいて相関
パラメータ及び変化パラメータが生成されるので、より
正確に反射光の特性の経時変化に起因する調整すべき利
得の変化を把握してこれを迅速に調整することができ
る。
【0139】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の効果に加えて、エラー信号がトラッ
キングエラー信号又はフォーカスエラー信号のうちの少
なくともいずれか一のエラー信号であるので、ディスク
状記録媒体に対する情報の再生又は記録のうち少なくと
もいずれか一方を行う場合において、より正確に反射光
の特性の経時変化に起因する調整すべき利得の変化を把
握してこれを迅速に調整することができる。
【0140】請求項16に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の効果に加えて、エラー信号が第1利
得信号又は第2利得信号のうちの少なくともいずれか一
の利得信号であるので、ディスク状記録媒体に対する情
報の再生又は記録のうち少なくともいずれか一方を行う
場合において、より正確に反射光の特性の経時変化に起
因する調整すべき利得の変化を把握してこれを調整する
ことができる。
【0141】請求項17に記載の発明によれば、請求項
10から16のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、情報記録媒体から情報を再生する場合に、生成信号
に対する利得調整時間を短縮して迅速に情報の再生を行
うことができる。
【0142】請求項18に記載の発明によれば、請求項
10から16のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、情報記録媒体に対して情報を記録する場合に、生成
信号に対する利得調整時間を短縮して迅速に情報の記録
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る情報再生装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図2】ディテクタの構成を示す平面図である。
【図3】第1実施形態の再生処理の全体を示すフローチ
ャートである。
【図4】第1実施形態の利得制御処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】相関パラメータの時間的変化を例示する図であ
る。
【図6】変化パラメータの時間的変化を例示する図であ
る。
【図7】第2実施形態に係る情報再生装置の概要構成を
示すブロック図である。
【図8】第3実施形態に係る情報記録装置の概要構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…ピックアップ 3…サーボモータ 4、5…加算器 6、7、8…プリアンプ 9、10、11…可変アンプ 12…A/Dコンバータ 13…DSP 14…RFレベル検出回路 15、17…イコライザ 16…FEレベル検出回路 18…CPU 18a…メモリ 19…ドライバ 20…スピンドルモータ 25…ディテクタ 25a、25b、25c、25d、25e、25f…部
分ディテクタ 30…ゲイン検出回路 35…記録制御回路 40…エンコーダ B…光ビーム S、S’…情報再生装置 R…情報記録装置 SP、SPe、SPf…照射範囲 Sa、Sb、Sc、Sd、Se、Sf…受光信号 Ssu1、Ssu2…加算信号 Srf…再生RF信号 Sfe…フォーカスエラー信号 Ste…トラッキングエラー信号 Sarf…調整RF信号 Safe…調整フォーカスエラー信号 Sate…調整トラッキングエラー信号 Sdrf…ディジタルRF信号 Sout…ディジタル出力信号 Slr、Slf…検出信号 Sad1…整形フォーカスエラー信号 Sad2…整形トラッキングエラー信号 Sdm…モータ駆動信号 Sdp…アクチュエータ駆動信号 Sdc…スピンドル駆動信号 Sc1、Sc2、Sc3、Sc4、Sc5、Sc6…制御信号 Sec…利得信号 Sdg…利得検出信号 Scc…記録制御信号 Sr…記録情報 Srr…エンコード信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月30日(1998.11.
30)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】
【表1】 そして、各相関パラメータrが計算されたら(ステップ
S13)、次に、当該各相関パラメータrのうち、最新
の相関パラメータrt及び当該最新の相関パラメータrt
から起算して過去2回のセットアップに対応する二つの
相関パラメータrt-1及びrt-2の三つを用いて、新た
に、光ビームBの反射光の強度変化に対して最も相関性
の強いパラメータである変化パラメータRを、
【数2】R=min(rt、rt-1、rt-2) として設定する(ステップS14)。ここで、上式にお
けるmin( )は、小カッコ内に含まれている相関パ
ラメータrのうち最小の値を有する相関パラメータrを
選択して変化パラメータRとする演算を示している。そ
して、このように変化パラメータRを設定すると、図6
に示すように当該変化パラメータRを算出する元になっ
た相関パラメータrの符号を変えた値が時系列的に急激
に低減し更に急激に増大した場合に、当該変化パラメー
タRの値は、それが低減される方向には緩やかに低減さ
れ、一方増大される方向には急激に(相関パラメータr
の変化に敏感に追随して)増大することとなる。このよ
うに変化する変化パラメータRに基づいて各アンプの利
得を制御することにより、相関パラメータrの平均値を
示し且つ各サーボ制御系が急激な利得の増大に起因して
発振等を起こすことを防止しつつ最適に各アンプの利得
を制御できることとなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
フロントページの続き (72)発明者 玉村 勝紀 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 大神 和彦 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 多田 徳一 山形県天童市大字久野本字日光1015番地 東北パイオニア株式会社内 (72)発明者 日下 淳 山形県天童市大字久野本字日光1015番地 東北パイオニア株式会社内 (72)発明者 藤原 明仁 山形県天童市大字久野本字日光1015番地 東北パイオニア株式会社内 (72)発明者 高橋 まゆみ 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB04 CC04 DD03 DD05 EE14 EE17 FF02 5J100 AA06 AA21 AA22 BB17 CA14 CA22 CA23 CA28 CA29 CA30 DA06 FA05 JA01 KA01 LA08 LA11 LA12 QA01 SA04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体からの光ビームの反射光を
    受光して得られる受光信号に基づいて生成される生成信
    号の利得を粗調整する粗調整手段と、当該粗調整手段に
    おける粗調整の結果に基づいて当該利得を微調整する微
    調整手段と、を備える利得制御装置において、 前回までに生成された前記生成信号の値を時系列的に複
    数個記憶する記憶手段と、 前記記憶された各生成信号の値に基づいて今回の前記利
    得を粗調整するように前記粗調整手段を制御すると共
    に、当該粗調整手段による今回の粗調整の結果に基づい
    て前記利得を微調整するように前記微調整手段を制御す
    る制御手段と、を備えることを特徴とする利得制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の利得制御装置におい
    て、 前記制御手段は、 前記記憶された各生成信号の値に基づいて、前記利得に
    対する今回の前記粗調整手段による粗調整における調整
    値である今回調整値を予測する予測手段を更に備え、 前記予測された今回調整値に基づいて今回の前記利得を
    粗調整するように前記粗調整手段を制御することを特徴
    とする利得制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の利得制御装置におい
    て、 前記今回調整値は、前回の前記利得の調整時に予測され
    ていることを特徴とする利得制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の利得制御装置に
    おいて、 前記利得は前記反射光の特性の変化に伴って変化する利
    得であると共に、 前記予測手段は、 当該反射光の特性に相関する特性を有する前記生成信号
    である相関生成信号を用いて当該反射光に相関を有する
    相関パラメータを生成する相関パラメータ生成手段と、 前記記憶されている各生成信号に夫々対応する各前記相
    関パラメータを用いて前記反射光の特性の経時変化を示
    す変化パラメータを生成する変化パラメータ生成手段
    と、を更に備え、 前記生成された変化パラメータに基づいて前記利得に対
    する今回調整値を予測することを特徴とする利得制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の利得制御装置におい
    て、 前記情報記録媒体はトラックを形成して情報が記録され
    ている情報記録媒体であると共に、 前記相関生成信号は、前記情報に対応する検出信号又は
    前記情報記録媒体上における前記光ビームの照射位置の
    前記トラックからのずれを示すエラー信号のうちの少な
    くともいずれか一の信号であることを特徴とする利得制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の利得制御装置におい
    て、 前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク状記録
    媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示すトラッ
    キングエラー信号又は当該照射位置の当該ディスク状記
    録媒体に垂直な方向の前記トラックからのずれを示すフ
    ォーカスエラー信号のうちの少なくともいずれか一のエ
    ラー信号であることを特徴とする利得制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の利得制御装置におい
    て、 前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク状記録
    媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示すトラッ
    キングエラー信号を用いたトラッキングサーボ制御にお
    ける利得を示す第1利得信号又は当該照射位置の当該デ
    ィスク状記録媒体に垂直な方向の前記トラックからのず
    れを示すフォーカスエラー信号を用いたフォーカスサー
    ボ制御における利得を示す第2利得信号のうちの少なく
    ともいずれか一の利得信号であることを特徴とする利得
    制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか一項に記載の
    利得制御装置を備える情報再生装置であって、 前記情報記録媒体に対して前記光ビームを照射すると共
    に前記反射光を受光して前記受光信号を生成するピック
    アップ手段と、 前記生成された受光信号に基づいて前記生成信号を生成
    する生成手段と、 前記利得に対する前記粗調整及び前記微調整が施された
    前記生成信号に基づいて前記情報記録媒体上からの情報
    の再生に伴う制御を行う再生制御手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれか一項に記載の
    利得制御装置を備える情報記録装置であって、 前記情報記録媒体に対して前記光ビームを射出すると共
    に前記反射光を受光して前記受光信号を生成するピック
    アップ手段と、 前記生成された受光信号に基づいて前記生成信号を生成
    する生成手段と、 前記利得に対する前記粗調整及び前記微調整が施された
    前記生成信号に基づいて前記情報記録媒体上からの情報
    の再生を行う再生手段と、 前記再生された情報に基づいて、前記情報記録媒体に記
    録すべき記録情報を加工し、当該情報記録媒体に記録す
    る記録手段と、 を備えることを特徴とする情報記録装置。
  10. 【請求項10】 情報記録媒体からの光ビームの反射光
    を受光して得られる受光信号に基づいて生成される生成
    信号の利得を粗調整すると共に、当該粗調整の結果に基
    づいて当該利得を微調整する利得制御方法において、 前回までに生成された前記生成信号の値を時系列的に複
    数個記憶手段に記憶させる記憶工程と、 前記記憶されている各生成信号の値に基づいて前記利得
    に対する今回の粗調整を行うと共に、当該粗調整の結果
    に基づいて前記利得に対する今回の微調整を行う制御工
    程と、 を備えることを特徴とする利得制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の利得制御方法にお
    いて、 前記制御工程は、 前記記憶された各生成信号の値に基づいて、前記利得に
    対する今回の前記粗調整における調整値である今回調整
    値を予測する予測工程を更に備え、 前記予測された今回調整値に基づいて今回の前記利得を
    粗調整することを特徴とする利得制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の利得制御方法にお
    いて、 前記今回調整値は、前回の前記利得の調整時に予測され
    ていることを特徴とする利得制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の利得制御
    方法において、 前記利得は前記反射光の特性の変化に伴って変化する利
    得であると共に、前記予測工程は、 当該反射光の特性に相関する特性を有する前記生成信号
    である相関生成信号を用いて当該反射光に相関を有する
    相関パラメータを生成する相関パラメータ生成工程と、 前記記憶されている各生成信号に夫々対応する各前記相
    関パラメータを用いて前記反射光の特性の経時変化を示
    す変化パラメータを生成する変化パラメータ生成工程
    と、を更に備え、 前記生成された変化パラメータに基づいて前記利得に対
    する今回調整値を予測することを特徴とする利得制御方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の利得制御方法にお
    いて、 前記情報記録媒体はトラックを形成して情報が記録され
    ている情報記録媒体であると共に、 前記相関生成信号は、前記情報に対応する検出信号又は
    前記情報記録媒体上における前記光ビームの照射位置の
    前記トラックからのずれを示すエラー信号のうちの少な
    くともいずれか一の信号であることを特徴とする利得制
    御方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の利得制御方法にお
    いて、 前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク状記録
    媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示すトラッ
    キングエラー信号又は当該照射位置の当該ディスク状記
    録媒体に垂直な方向の前記トラックからのずれを示すフ
    ォーカスエラー信号のうちの少なくともいずれか一のエ
    ラー信号であることを特徴とする利得制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の利得制御方法にお
    いて、 前記情報記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記エラー信号は、前記照射位置の当該ディスク状記録
    媒体の半径方向の前記トラックからのずれを示すトラッ
    キングエラー信号を用いたトラッキングサーボ制御にお
    ける利得を示す第1利得信号又は当該照射位置の当該デ
    ィスク状記録媒体に垂直な方向の前記トラックからのず
    れを示すフォーカスエラー信号を用いたフォーカスサー
    ボ制御における利得を示す第2利得信号のうちの少なく
    ともいずれか一の利得信号であることを特徴とする利得
    制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項10から16のいずれか一項に
    記載の利得制御方法を含む情報再生方法であって、 前記情報記録媒体に対して前記光ビームを照射すると共
    に前記反射光を受光して前記受光信号を生成するピック
    アップ工程と、 前記生成された受光信号に基づいて前記生成信号を生成
    する生成工程と、 前記利得に対する前記粗調整及び前記微調整が施された
    前記生成信号に基づいて前記情報記録媒体上からの情報
    の再生に伴う制御を行う再生制御工程と、 を備えることを特徴とする情報再生方法。
  18. 【請求項18】 請求項10から16のいずれか一項に
    記載の利得制御方法を含む情報記録方法であって、 前記情報記録媒体に対して前記光ビームを射出すると共
    に前記反射光を受光して前記受光信号を生成するピック
    アップ工程と、 前記生成された受光信号に基づいて前記生成信号を生成
    する生成工程と、 前記利得に対する前記粗調整及び前記微調整が施された
    前記生成信号に基づいて前記情報記録媒体上からの情報
    の再生を行う再生工程と、 前記再生された情報に基づいて、前記情報記録媒体に記
    録すべき記録情報を加工し、当該情報記録媒体に記録す
    る記録工程と、 を備えることを特徴とする情報記録方法。
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