JPH1083543A - フォーカスサーボ回路 - Google Patents

フォーカスサーボ回路

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JPH1083543A
JPH1083543A JP25224896A JP25224896A JPH1083543A JP H1083543 A JPH1083543 A JP H1083543A JP 25224896 A JP25224896 A JP 25224896A JP 25224896 A JP25224896 A JP 25224896A JP H1083543 A JPH1083543 A JP H1083543A
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Akira Inoue
明 井上
Koichi Yashima
孝一 八嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス落ちが発生し得るディスクに対し
ては安定したバイアス調整を実行することができない。 【解決手段】 ジッター検出回路60にて検出されたジ
ッター量に基づいてボトム値Zを測定して、ボトム値Z
に所定値αを加算して得られる閾値Xを設定し、この閾
値Xに対応する対応バイアス値FA,FBを検出して、
対応バイアス値FA,FBに基づいて最適バイアス値を
算出するフォーカスバイアス電圧調整回路100と、最
適バイアス値に基づいて、フォーカス誤差信号のオフセ
ット分をキャンセルするフォーカスバイアス電圧を発生
するフォーカスバイアス電圧発生回路70とを有し、フ
ォーカスバイアス電圧調整回路100は、対応バイアス
値検出中にフォーカス落ちを検出するフォーカスエラー
検出回路80と、フォーカス落ちを検出すると、現在の
閾値Xを小さくするようにボトム値Zに加算する所定値
αの値を変更する制御部111とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーカスサーボ
回路に関し、殊にコンパクトディスク(以下、単にCD
と称する)プレーヤ、ミニディスクプレーヤ等の光学式
ディスクプレーヤのサーボ系に用いられるフォーカスサ
ーボ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】このような光学式ディスクプレーヤ、例
えばCDプレーヤにおいては、ディスク回転時にディス
クの反りや振動外乱等によって発生するディスクの信号
面の上下動に対して、光ピックアップに内蔵する対物レ
ンズとディスクの信号面との間の距離を一定に保つべく
制御するために、フォーカスサーボ回路が必要不可欠で
ある。
【0003】このようなフォーカスサーボ回路において
は、ディスク信号面に対する上下動方向(フォーカス方
向)におけるエラー電圧、つまりフォーカス誤差信号を
生成し、このフォーカス誤差信号に基づいて対物レンズ
及び信号面間の距離を一定に保つことができる。
【0004】このようなフォーカス誤差信号を生成する
に際しては、非点収差法が広く採用されており、この非
点収差法によれば、4分割センサの各受光部が得る光を
電気信号に置き換えて、対角線上に位置する受光部の出
力を加算及び減算することにより、フォーカス誤差信号
を生成するものである。
【0005】しかしながら、このような非点収差法を採
用したフォーカスサーボ回路によれば、4分割センサの
各受光部の感度にバラツキがあったり、加算器等の回路
系にオフセットが存在したりすると、ディスクの信号面
が光学系の焦平面にあるにもかかわらず、フォーカス誤
差信号にオフセット分が発生し、このフォーカス誤差信
号がゼロにならないことがある。
【0006】そこで、従来のフォーカスサーボ回路にお
いては、前記フォーカス誤差信号に、半固定抵抗を用い
て生成したフォーカスバイアス電圧を加算して、前記フ
ォーカス誤差信号のオフセット分をキャンセルするよう
にしたので、ジャストフォーカスとなるようにフォーカ
スサーボのバイアス調整を実現することができる。
【0007】しかしながら、このようなバイアス調整に
際しては、その製造ラインにおいて調整作業を人手で行
うために非常に手間がかかり、しかも、この作業には熟
練度を要する。
【0008】また、このように手間をかけてバイアス調
整が行われたとしても、実際にディスクを再生するに際
しては、この再生ディスクの厚さや材料等の違いによっ
て屈折率が異なり、これによって発生する焦点ズレに対
処することができないといった事態が生じた。
【0009】そこで、このような事態に対処すべく開発
されたのが、特開平6−231477号公報に示すフォ
ーカスサーボ回路である。
【0010】このフォーカスサーボ回路は、フォーカス
誤差信号を生成する誤差信号生成回路と、ディスクから
再生されたRF信号のジッター量を検出するジッター検
出回路と、このジッター検出回路にて検出されたジッタ
ー量に基づいてボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つ
の対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出する
フォーカスバイアス電圧調整回路と、このフォーカスバ
イアス電圧調整回路にて算出された最適バイアス値に基
づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバ
イアス電圧発生回路と、このフォーカスバイアス電圧発
生回路のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成回
路のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォー
カスサーボを実行するサーボ回路とを有している。
【0011】このフォーカスサーボ回路は、ジャストフ
ォーカスのときにRF信号のジッター量が最小になるこ
とに着目し、フォーカスバイアス誤差に対応したジッタ
ー量を、EFM(Eight to Fourteen Modulation)信号
(二値化信号)に同期したクロックのエッジとEFM信
号の変化点との間の時間差として測定し、この時間差が
最小となるようなフォーカスバイアス電圧を生成し、バ
イアス調整を自動的に行うようにしている。
【0012】では、このフォーカスサーボ回路における
フォーカスバイアス自動調整処理について説明する。図
12は従来のフォーカスバイアス自動調整処理における
フォーカスバイアス電圧調整回路の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【0013】図12においてフォーカスバイアス電圧調
整回路は、フォーカスバイアス値を“0”にして、前記
ジッター検出回路を介してジッターを検出し(ステップ
S201)、このバイアス値を“+”又は“−”に振っ
てジッターを検出しながら、ジッターボトム値Zを測定
する(ステップS202)。尚、図13は便宜上簡略化
したジッター量及びバイアス値間の関係を示すグラフで
あり、図13に示すようにジッターボトム値Z付近はフ
ラットの場合もある。
【0014】このようにステップS202にて測定され
たジッターボトム値Zを記憶すると共に(ステップS2
03)、このジッターボトム値Zに所定値αを加算する
ことにより得た閾値Xを設定記憶する(ステップS20
4)。
【0015】では、ここでステップS204にてジッタ
ーボトム値Zに所定値αを加算する理由について説明す
る。図13においては便宜上簡略化したグラフを示した
が、本来、図14を見ても分かるように、図13に示す
ように、きれいなグラフ形にはならない。これは、ディ
スクの状態によってジッター量の測定バラツキが多くな
ることを示している。
【0016】そこで、きれいなディスクを再生すること
が常であるという考え方においては、ジッターボトム値
Zをある程度、つまり所定値α分だけ加算し、例えばそ
れの中点の値を採用した方が、確実に最適バイアス値を
得ることができるといえる。
【0017】このような理由から、ステップS204に
てジッターボトム値Zに所定値αを加算して閾値Xを設
定すると、バイアス値をずらすことにより、この設定閾
値Xに対応する二つの対応バイアス値FA,FBを検出
し(ステップS205)、これら二つの対応バイアス値
FA,FBが検出されると、これら対応バイアス値F
A,FBに基づいて、“(FA+FB)/2”の演算処
理を施すことにより、最適バイアス値を算出し(ステッ
プS206)、この算出された最適バイアス値を前記フ
ォーカスバイアス電圧発生回路にセット、つまりフォー
カスバイアスをセットし(ステップS207)、このフ
ォーカスバイアス自動調整処理を終了する。
【0018】尚、前記フォーカスバイアス電圧発生回路
は、その後、セットされた最適バイアス値に基づいてフ
ォーカスバイアス電圧を生成し、このフォーカスバイア
ス電圧によってフォーカス誤差信号のオフセット分をキ
ャンセルする。
【0019】従って、上記従来のフォーカスサーボ回路
によれば、製造ラインにおいて熟練者の手で実行されて
いたバイアス調整作業を、例えば再生ディスクをプレー
ヤ内に挿入する毎に自動的に行うことができるので、熟
練者の手を借りる必要がなくなると共に、再生するディ
スクの厚みや材料が異なっても、各ディスクに対応した
最適なバイアス調整を実現することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフォーカス
サーボ回路によれば、例えば1回転に3mm程度の大き
なブラックドットのようなキズや75μm程度の指紋が
信号面にあるディスクに対してバイアス調整を実行する
に際して対応バイアス値FA,FBを測定するとき、こ
の信号面にあるキズや指紋以外の信号面がきれいであれ
ば、ジッターの平均値は良好となるために、この閾値に
対応する対応バイアス値までバイアスをずらすことにな
る。
【0021】しかしながら、このように閾値に対応する
対応バイアス値までバイアスをずらす過程の中で、前記
信号面のキズや指紋によって、RFレベルの低下やフォ
ーカスエラーの過度応答現象が発生し、この対応バイア
ス値までバイアスをずらす間にフォーカスサーボの制御
が安定しなくなり、最悪の場合にはフォーカスが外れて
しまって、なかなかバイアス調整が完了しないといった
第1の問題点があった。
【0022】また、上記従来のフォーカスサーボ回路に
よれば、プレーヤ内に再生ディスクが挿入される毎にバ
イアス調整を行うようにしたが、このプレーヤに対して
ディスク交換が行われない限り、次のバイアス調整は行
われないので、例えば長期にわたってプレーヤ内にディ
スクを放置したままにし、その後、このディスクを再生
するような場合には、長期間放置によるディスクの温度
変化や経年変化等によって発生するバイアスずれに対処
することができず、そのプレイアビリティが低下してし
まうといった第2の問題点があった。
【0023】また、上記従来のフォーカスサーボ回路に
よれば、電源投入時にバイアス調整するに際して、その
ジッターボトム値測定の初期値として“0V”から測定
開始するのであるが、フォトディテクタ等の電気素子に
はその特性にバラツキがあるために、そのジッターボト
ム値は図15に示すように“+”側又は“−”側のどち
らかに偏っているので、“0V”からジッターボトム値
の測定を開始すると、ジッターボトム値測定に時間を要
し、ひいてはバイアス調整に要する調整時間が長くなっ
てしまうといった第3の問題点があった。このようにフ
ォーカスバイアスの自動調整が短時間の内に的確に行わ
れないといった問題点があった。
【0024】本発明は上記第1の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その第1の目的とするところは、ジッタ
ーは良好だが、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げに
なるような状態のディスクであっても、短時間に、かつ
確実に安定したバイアス調整を実現することができるフ
ォーカスサーボ回路を提供することにある。
【0025】また、本発明は上記第2の問題点に鑑みて
なされたものであり、その第2の目的とするところは、
たとえ同一ディスクにおける温度変化や経年変化が発生
したとしても、安定した適格なバイアス調整を実現する
ことができるフォーカスサーボ回路を提供することにあ
る。
【0026】また、上記第3の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その第3の目的とするところは、バイアス
調整に要する調整時間を大幅に短縮することができるフ
ォーカスサーボ回路を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明における請求項1記載のフォーカスサ
ーボ回路は、フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生
成手段と、ディスクから再生されたRF信号のジッター
に相当する量であるジッター量を検出するジッター検出
手段と、このジッター検出手段にて検出されたジッター
量に基づいて、そのボトム値を測定して、このボトム値
に所定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾
値に対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら
二つの対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出
するフォーカスバイアス電圧調整手段と、このフォーカ
スバイアス電圧調整手段にて算出された最適バイアス値
に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカ
スバイアス電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電
圧発生手段のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生
成手段のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフ
ォーカスサーボを実行するサーボ手段とを有するフォー
カスサーボ回路であって、前記フォーカスバイアス電圧
調整手段は、対応バイアス値検出中にフォーカスエラー
を検出するエラー検出手段と、このエラー検出手段にて
フォーカスエラーを検出すると、現在の設定閾値を小さ
くするように前記ボトム値に加算する所定値の値を変更
する設定閾値変更手段とを有することを特徴とする。
【0028】このフォーカスサーボ回路は、ジャストフ
ォーカスのときにRF信号のジッター量が最小になるこ
とに着目して、フォーカスバイアス誤差に対応したジッ
ター量を最小とするフォーカスバイアス電圧を生成し、
バイアス調整を自動的に行うようにしたものである。
【0029】前記誤差信号生成手段は、例えば非点収差
法を用いてフォーカス誤差信号を生成するものとする。
【0030】前記ジッター検出手段にて検出されるジッ
ター量は、RF信号のジッター量に相当するものであ
り、例えばEFM信号に同期する基準クロックのエッジ
と、このEFM信号の変化点との時間差として測定する
ことも可能である。尚、この時間差は、所定の時間(例
えば8フレーム分の時間;1フレームにつき約16μs
ec)を基準にとり、この基準時間内に、その測定値が
一定値(例えば60nsec)以上であるときにカウン
トする回数に相当するものである。
【0031】前記サーボ手段においては、前記フォーカ
スバイアス電圧発生手段にて生成されたフォーカスバイ
アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
とを加算することにより、フォーカス誤差信号に含まれ
る直流オフセット分をキャンセルし、フォーカスバイア
スがジャストフォーカスとなるように調整するものであ
る。
【0032】前記閾値変更手段は、前記エラー検出手段
にて対応バイアス値検出中にフォーカスエラー(フォー
カス落ち)を検出すると、順次に、現在の設定閾値を小
さくするようにジッターボトム値に加算する所定値の値
を変更するものである。
【0033】従って、上記請求項1記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、対応バイアス値検出中にフォーカス
エラーを検出すると、現在の設定閾値を小さくして、新
たな設定閾値に対応する対応バイアス値を検出するよう
にしたので、ジッターは良好だが、キズや指紋等のフォ
ーカス制御の妨げになるような状態のディスクであって
も、確実に安定したバイアス調整を実現することができ
る。
【0034】また、請求項2記載のフォーカスサーボ回
路は、フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手段
と、ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当
する量であるジッター量を検出するジッター検出手段
と、このジッター検出手段にて検出されたジッター量に
基づいて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つ
の対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出する
フォーカスバイアス電圧調整手段と、このフォーカスバ
イアス電圧調整手段にて算出された最適バイアス値に基
づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバ
イアス電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電圧発
生手段のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成手
段のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォー
カスサーボを実行するサーボ手段とを有するフォーカス
サーボ回路であって、前記フォーカスバイアス電圧調整
手段は、対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検
出するエラー検出手段と、前記設定閾値に対応する、ど
ちらか一方の対応バイアス値を検出する第1バイアス値
検出手段と、この第1バイアス値検出手段にて一方の対
応バイアス値の検出中に、順次検出されたバイアス値及
びそのバイアス値に対応するジッター量を順次記憶する
第1記憶手段と、前記エラー検出手段にて一方の対応バ
イアス値検出中にフォーカスエラーを検出すると、この
フォーカスエラー検出直前に第1記憶手段に記憶された
ジッター量を設定閾値とし、この設定閾値に対応する他
方の対応バイアス値を検出する第2バイアス値検出手段
と、この第2バイアス値検出手段にて他方の対応バイア
ス値の検出中に、順次検出されたバイアス値及びこのバ
イアス値に対応するジッター量を順次記憶する第2記憶
手段とを有し、前記第1バイアス値検出手段は、前記第
2バイアス値検出手段による他方の対応バイアス値検出
中に、前記エラー検出手段にてフォーカスエラーを検出
すると、このフォーカスエラー検出直前に第2記憶手段
に記憶されたジッター量を設定閾値とし、この設定閾値
に対応する一方の対応バイアス値を検出し、これら第1
及び第2バイアス値検出手段は、両方の対応バイアス値
の検出が終了するまで、検出動作及び閾値設定動作を繰
り返し実行することを特徴とする。
【0035】前記誤差信号生成手段、ジッター検出手
段、フォーカスバイアス電圧調整手段、フォーカスバイ
アス電圧発生手段及びサーボ手段の概略構成は、請求項
1記載のフォーカスサーボ回路とほぼ同一である。
【0036】尚、請求項1記載のフォーカスサーボ回路
と異なるところは、請求項2記載のフォーカスサーボ回
路におけるフォーカスバイアス電圧調整手段の構成が、
エラー検出手段、第1バイアス値検出手段、第1記憶手
段、第2バイアス値検出手段及び第2記憶手段を有する
点にある。
【0037】前記第1バイアス値検出手段は、前記閾値
に対応する二つの対応バイアス値の内の一方の対応バイ
アス値を検出するものである。
【0038】前記第1記憶手段は、この第1バイアス値
検出手段にて一方の対応バイアス値を検出中に順次検出
されたバイアス値及びこのバイアス値に対応するジッタ
ー量を記憶するものである。
【0039】また、前記第2バイアス値検出手段は、他
方の対応バイアス値を検出するものである。
【0040】前記第2記憶手段は、この第2バイアス値
検出手段にて他方の対応バイアス値を検出中に順次検出
されたバイアス値及びこのバイアス値に対応するジッタ
ー量を記憶するものである。
【0041】前記エラー検出手段は、前記第1又は第2
バイアス値検出手段にて対応バイアス値検出中にフォー
カス落ち等のフォーカスエラーを検出するものである。
【0042】従って、上記請求項2記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、第1バイアス値検出手段にて設定閾
値に対応する二つの対応バイアス値の内のどちらか一方
の対応バイアス値の検出を開始し、この検出中にフォー
カスエラーを検出すると、このフォーカスエラー検出直
前に第1記憶手段に記憶されたジッター量を閾値として
設定し、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス値
の検出を第2バイアス値検出手段にて開始し、これら両
方の対応バイアス値の検出が完了するまで、第1及び第
2バイアス値検出手段による検出動作及び閾値設定動作
を繰り返し実行するようにしたので、ジッターは良好だ
が、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような
状態のディスクであっても、確実に安定したバイアス調
整を実現することができる。
【0043】また、上記第2の目的を達成するために本
発明における請求項3記載のフォーカスサーボ回路は、
フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、デ
ィスクから再生されたRF信号のジッターに相当する量
であるジッター量を検出するジッター検出手段と、この
ジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づい
て、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値を
加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応す
る二つの対応バイアス値を検出して、これら二つの対応
バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォー
カスバイアス電圧調整手段と、このフォーカスバイアス
電圧調整手段にて算出された最適バイアス値に基づいて
フォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバイアス
電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電圧発生手段
のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成手段のフ
ォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォーカスサ
ーボを実行するサーボ手段とを有するフォーカスサーボ
回路であって、前記フォーカスバイアス電圧調整手段
は、所定状況を検出する状況検出手段と、前回に測定さ
れたボトム値を前回ボトム値として記憶するボトム値記
憶手段と、前記状況検出手段にて所定状況を検出する
と、前記ジッター検出手段にて検出された現在ジッター
量が、前記ボトム値記憶手段に記憶された前回ボトム値
に前記所定値を加算した比較値よりも大きいか否かを判
定するジッター量判定手段と、このジッター量判定手段
にて現在ジッター量が比較値よりも大きければ、前記ボ
トム値記憶手段に記憶された前回ボトム値に基づいて現
在のボトム値の測定起動を開始する起動開始手段とを有
することを特徴とする。
【0044】前記誤差信号生成手段、ジッター検出手
段、フォーカスバイアス電圧調整手段、フォーカスバイ
アス電圧発生手段及びサーボ手段の概略構成は、請求項
1記載のフォーカスサーボ回路とほぼ同一である。
【0045】尚、請求項1記載のフォーカスサーボ回路
と異なるところは、請求項3記載のフォーカスサーボ回
路におけるフォーカスバイアス電圧調整手段の構成が、
状況検出手段、ボトム値記憶手段、ジッター量判定手段
及び起動開始手段を有する点にある。
【0046】前記状況検出手段にて検出される所定状況
とは、例えば同一ディスクによる停止モードから再生モ
ードに移行したとき、再生ディスクが交換されたとき、
同一ディスクによるディスクの再生時間が一定時間に達
したとき、ディスク再生に関係なく、ディスク交換から
一定時間に達したとき、同一ディスクにてディスク再生
が所定回数実行されたとき、又はディスク再生モード以
外のモードからディスク再生モードに移行されたときに
相当するものである。尚、ディスク再生モード以外のモ
ードとは、例えばテープモードやラジオモード等に相当
するものである。
【0047】前記ボトム値記憶手段は、前回に測定され
たボトム値を前回ボトム値として記憶するものである。
【0048】前記ジッター量判定手段は、前記ジッター
検出手段にて検出された現在ジッター量が、前記ボトム
値記憶手段に記憶された前回ボトム値に前記所定値を加
算した比較値よりも大きいか否かを判定するものであ
り、ここで現在ジッター量が比較値よりも大きければ、
現段階のジッターが悪化しているものとして判断するも
のである。
【0049】前記起動開始手段は、このジッター量判定
手段にて現在ジッター量が比較値よりも大きければ、つ
まり現段階のジッター量が悪化していれば、前記ボトム
値記憶手段に記憶された前回ボトム値に基づいて現在の
ボトム値の測定起動を開始するものである。
【0050】従って、上記請求項3記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、このプレーヤ内におけるディスク交
換が行われなくても、前記所定状況を検出すると、自動
的にバイアス調整を実行するようにしたので、プレーヤ
内に放置されままの同一ディスクに温度変化や経年変化
等でバイアスずれが発生したとしても、このバイアスず
れに対処することができる安定したバイアス調整を実現
することができる。
【0051】また、このフォーカスサーボ回路によれ
ば、所定状況を検出するとバイアス調整を実行するよう
にしたが、この際に現在ジッターが悪化しているか否か
を判断し、現在ジッターが悪化しているときだけ、バイ
アス調整を実行するようにしたので、現在ジッターが悪
化していないにもかかわらず、バイアス調整を実行する
といった無駄なバイアス調整を無くすことができる。
【0052】また、このフォーカスサーボ回路によれ
ば、現在ジッターが悪化していると判断されると、“0
V”からバイアス調整を実行するのではなく、前記ボト
ム値記憶手段に前回ボトム値が記憶されているのであれ
ば、この前回ボトム値に基づいて現在ボトム値を測定す
るようにしたので、ボトム値測定に要する時間の短縮、
ひいてはバイアス調整に要する調整時間全体を大幅に短
縮することができる。
【0053】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明における請求項5記載のフォーカスサーボ回路
は、フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手段
と、ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当
する量であるジッター量を検出するジッター検出手段
と、このジッター検出手段にて検出されたジッター量に
基づいて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つ
の対応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出する
フォーカスバイアス電圧調整手段と、このフォーカスバ
イアス電圧調整手段にて算出された最適バイアス値に基
づいてフォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバ
イアス電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電圧発
生手段のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成手
段のフォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォー
カスサーボを実行するサーボ手段とを有するフォーカス
サーボ回路であって、前記フォーカスバイアス電圧調整
手段は、前回の最適バイアス値を前回最適バイアス値と
して記憶する最適バイアス値記憶手段と、この最適バイ
アス値記憶手段に記憶された前回最適バイアス値があれ
ば、この前回最適バイアス値に対応するジッター量に基
づいて現在ボトム値を測定するボトム値測定手段とを有
することを特徴とする。
【0054】前記誤差信号生成手段、ジッター検出手
段、フォーカスバイアス電圧調整手段、フォーカスバイ
アス電圧発生手段及びサーボ手段の概略構成は、請求項
1記載のフォーカスサーボ回路とほぼ同一である。
【0055】尚、請求項1記載のフォーカスサーボ回路
と異なるところは、請求項5記載のフォーカスサーボ回
路におけるフォーカスバイアス電圧調整手段の構成が、
最適バイアス値記憶手段及びボトム値測定手段を有する
点にある。
【0056】前記最適バイアス値記憶手段は、前回のバ
イアス調整時に測定された最適バイアス値を前回最適バ
イアス値として記憶するものである。
【0057】前記ボトム値測定手段は、この前回最適バ
イアス値に対応するジッター量に基づいて現在ボトム値
を測定するものである。
【0058】従って、上記請求項5記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、バイアス調整時において、前記最適
バイアス値記憶手段内に前回最適バイアス値があれば、
この前回最適バイアス値に対応するジッターに基づいて
現在ボトム値を測定するようにした、つまり、従来、殊
に電源投入時にバイアス調整を実行するに際して、初期
値として“0V”から現在ボトム値測定を開始するのに
比べて、前回最適バイアス値に対応するジッターに基づ
いて現在ボトム値を測定するようにしたので、現在ボト
ム値測定に要する時間を短縮し、ひいてはバイアス調整
に要する調整時間全体を大幅に短縮することができる。
【0059】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明における請求項6記載のフォーカスサーボ回路
は、フォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手段
と、ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当
する量であるジッター量を検出するジッター検出手段
と、このジッター検出手段にて検出されたジッター量に
基づいて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所
定値を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に
対応する二つの対応バイアス値を検出して、これら対応
バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォー
カスバイアス電圧調整手段と、このフォーカスバイアス
電圧調整手段にて算出された最適バイアス値に基づいて
フォーカスバイアス電圧を発生するフォーカスバイアス
電圧発生手段と、このフォーカスバイアス電圧発生手段
のフォーカスバイアス電圧と前記誤差信号生成手段のフ
ォーカス誤差信号との加算信号に基づいてフォーカスサ
ーボを実行するサーボ手段とを有するフォーカスサーボ
回路であって、前記フォーカスバイアス電圧調整手段
は、前回の最適バイアス値を前回最適バイアス値として
記憶する最適バイアス値記憶手段と、前回のボトム値を
前回ボトム値として記憶するボトム値記憶手段と、前記
最適バイアス値記憶手段にて記憶された前回最適バイア
ス値があれば、前記ボトム値記憶手段に記憶された前回
ボトム値を測定ボトム値とし、この測定ボトム値に前記
所定値を加算して閾値を設定する閾値設定手段とを有す
ることを特徴とする。
【0060】前記誤差信号生成手段、ジッター検出手
段、フォーカスバイアス電圧調整手段、フォーカスバイ
アス電圧発生手段及びサーボ手段の概略構成は、請求項
1記載のフォーカスサーボ回路とほぼ同一である。
【0061】尚、請求項1記載のフォーカスサーボ回路
と異なるところは、請求項6記載のフォーカスサーボ回
路におけるフォーカスバイアス電圧調整手段の構成が、
最適バイアス値記憶手段、ボトム値記憶手段及び閾値設
定手段を有する点にある。
【0062】前記最適バイアス値記憶手段は、前回のバ
イアス調整時に測定された最適バイアス値を前回最適バ
イアス値として記憶するものである。
【0063】前記ボトム値記憶手段は、前回のボトム
値、つまり最適バイアス値にかかわるボトム値を前回ボ
トム値として記憶するものである。
【0064】従って、上記請求項6記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、バイアス調整時において、前記最適
バイアス値記憶手段内に前回最適バイアス値があれば、
前記ボトム値記憶手段から前回最適バイアス値に係わる
前回ボトム値を読み出し、現在ボトム値の測定を省略し
て、この前回ボトム値を測定ボトム値とするようにした
ので、現在ボトム値測定に要する時間を無くすことよ
り、請求項5記載のフォーカスサーボ回路に比べて、よ
り一層、バイアス調整に要する調整時間全体を大幅に短
縮することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明のフ
ォーカスサーボ回路をCDプレーヤに適用した実施形態
について説明する。図1は第1の実施形態におけるフォ
ーカスサーボ回路の概略構成を示すブロック図である。
【0066】図1においてフォーカスサーボ回路は、デ
ィスク10の信号面に記録された信号面を光学的に読み
取る光ピックアップ20と、非点収差法等の周知の生成
法にしたがって、この光ピックアップ20からの出力に
基づいてフォーカス誤差信号を生成する誤差信号生成手
段である誤差信号生成回路30と、この誤差信号生成回
路30にて生成されたフォーカス誤差信号と後述するフ
ォーカスバイアス電圧とを加算して、フォーカス誤差信
号の直流オフセット分をキャンセルする加算器40と、
この加算器40の出力信号に基づいて、光ピックアップ
20内部のフォーカスアクチュエータを制御するドライ
ブ信号を生成し、このドライブ信号を前記光ピックアッ
プ20に送出するサーボ手段であるドライブ回路50
と、前記光ピックアップ20からのRF信号のジッター
量を検出するジッター検出手段であるジッター検出回路
60と、このジッター検出回路60にて検出されたジッ
ター量に基づいて最適バイアス値を算出するフォーカス
バイアス電圧調整手段であるフォーカスバイアス電圧調
整回路100と、このフォーカスバイアス電圧調整回路
100にて算出されたバイアス値に基づいて、前記加算
器40の一方の入力信号であるフォーカスバイアス電圧
を発生するフォーカスバイアス電圧調整手段であるフォ
ーカスバイアス電圧発生回路70とを有している。
【0067】前記光ピックアップ20から出力されるR
F信号は、図示せぬPLL回路に供給されて、このRF
信号に同期したPLLクロック(PLCK)の生成に用
いられると共に、図示せぬディジタル信号処理系に供給
されてPLLクロックを基準としてEFM復調やエラー
訂正等の信号処理を施されてオーディオ出力として導出
されるものである。
【0068】前記ジッター検出回路60は、フォーカス
バイアス誤差に対応したジッター量を、前記PLLクロ
ックのエッジと、EFM信号の変化点との時間差(位相
差)として測定するものであり、この時間差は、所定の
時間(例えば8フレーム分の時間;1フレームにつき約
16μsec)を基準にとり、この基準時間内に、その
測定値が一定値(例えば60nsec)以上であるとき
にカウントする回数に相当するものである。
【0069】前記誤差信号生成回路30は、非点収差法
等の周知の生成法にしたがって、光ピックアップ20か
らのフォーカスサーボ系の出力に基づいてディスク10
の信号面が光学系の焦平面にあるときにはゼロ、信号面
が対物レンズに近づくとマイナス(又はプラス)、信号
面が対物レンズから遠ざかるとプラス(又はマイナス)
となるフォーカス誤差信号を生成するものである。
【0070】図2は本実施形態におけるフォーカスサー
ボ回路の要部であるフォーカスバイアス電圧調整回路1
00の構成を示すブロック図である。
【0071】図2においてフォーカスバイアス電圧調整
回路100は、前記ジッター検出回路60にて検出され
たジッター量に基づいてジッターボトム値Zを測定する
ボトム値測定手段であるボトム値測定部101と、この
ボトム値測定部101にて測定されたジッターボトム値
Zを記憶するボトム値記憶手段であるボトム値メモリ1
02と、閾値Xを生成するのにジッターボトム値Zに加
算する所定値αを記憶する設定閾値変更手段である所定
値メモリ103と、閾値Xを記憶する閾値設定手段であ
る閾値メモリ104と、この閾値Xに対応する二つの対
応バイアス値FA,FBを検出する第1及び第2バイア
ス値検出手段である対応バイアス値検出部105と、こ
の対応バイアス値検出部105にて検出された対応バイ
アス値FA,FBを記憶する対応バイアス値メモリ10
6と、これら二つの対応バイアス値FA,FBに基づい
て最適バイアス値を算出する最適バイアス値算出部10
7と、この最適バイアス値算出部107にて算出された
最適バイアス値を記憶する最適バイアス値記憶手段であ
る最適バイアス値メモリ108と、前記対応バイアス値
検出部105にて順次測定されるバイアス値及びこのバ
イアス値に対応するジッター量を順次記憶する第1及び
第2記憶手段である測定中ジッター/バイアス値メモリ
109と、前記ジッター検出回路60にて検出される現
在ジッターが悪化しているか否かを判定するジッター量
判定手段であるジッター悪化検出部110と、後述する
所定状況を検出する状況検出手段である所定状況検出部
112と、このフォーカスバイアス電圧調整回路100
全体を制御する起動開始手段である制御部111とを有
している。尚、この制御部111には、先に説明したジ
ッター検出回路60と、フォーカス落ち等のフォーカス
エラーを検出するエラー検出手段であるフォーカスエラ
ー検出回路80が接続されている。
【0072】前記最適バイアス値算出部107は、前記
対応バイアス値検出部105にて検出された二つの対応
バイアス値FA,FB同士を加算した値の平均値を算出
することにより、つまり、(FA+FB)/2の演算処
理にて最適バイアス値を算出するものである。
【0073】前記ジッター悪化検出部110は、前記ジ
ッター検出回路60にて検出された現在ジッター量が、
前記ボトム値メモリ102に記憶された前回ジッターボ
トム値Zよりも所定値α分だけ大きいか否かを判定する
ものであり、現在ジッター量が前回ジッターボトム値Z
よりも所定値α分だけ大きいと判断されたのであれば、
現在のジッターが悪化しているものとして判断するもの
である。
【0074】前記所定状況検出部112にて検出される
所定状況とは、例えば同一ディスクによる停止モードか
ら再生モードに移行したとき、再生ディスクが交換され
たとき、同一ディスクによるディスクの再生時間が一定
時間に達したとき、ディスク再生に関係なく、ディスク
交換から一定時間に達したとき、同一ディスクにてディ
スク再生が所定回数実行されたとき、又はディスク再生
モード以外のモードからディスク再生モードに移行され
たときに相当するものである。尚、ディスク再生モード
以外のモードとは、例えばテープモードやラジオモード
等に相当するものである。なお、上記の各回路はマイク
ロコンピュータの機能としても実現することができる。
【0075】では、次に第1の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路の動作について説明する。図3は通常
ディスク再生処理におけるCDプレーヤ側の図示せぬマ
イコンの処理動作を示すフローチャートである。
【0076】図3においてマイコンは、CDプレーヤ内
にディスク10が挿入されたか否かを判定する(ステッ
プS11)、このCDプレーヤ内にディスク10が挿入
されたのであれば、ディスク回転・フォーカスサーボ/
トラッキングサーボを作動させ(ステップS12)、光
ピックアップ20にてディスク10の信号を読み取り
(ステップS13)、後述するフォーカスバイアス自動
調整処理を実行し(ステップS14)、オーディオ再生
に移行し(ステップS15)、このオーディオ再生が終
了したか否かを判定する(ステップS16)。このオー
ディオ再生が終了したのであれば、この通常ディスク再
生処理を終了する。尚、前記ディスク10におけるTO
C情報の読取は、適宜タイミングで実行するものであ
り、例えばステップS13又はステップS14の処理動
作時、又はステップS15の処理に先立って実行される
ものである。
【0077】また、ステップS11にてCDプレーヤ内
にディスク10が挿入されたのでなければ、この通常デ
ィスク再生処理を終了する。また、ステップS16にて
オーディオ再生が終了したのでなければ、ステップS1
5に移行する。
【0078】では、次に図3に示すステップS14にて
実行されるフォーカスバイアス自動調整処理について説
明する。図4及び図5は第1フォーカスバイアス自動調
整処理における制御部111の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【0079】この第1フォーカスバイアス自動調整処理
とは、例えば前記設定閾値Xに対応する二つの対応バイ
アス値FA,FBの測定中にフォーカス落ち等のフォー
カスエラーを検出すると、設定閾値Xの値を小さくして
設定し、この新たに設定された閾値Xに対応する対応バ
イアス値FA,FBを検出し、これら検出された対応バ
イアス値FA,FBに基づいて最適バイアス値を算出す
るようにしたものである。
【0080】図4において制御部111は、バイアス値
を“0”に設定して、前記ジッター検出回路60に現在
ジッターを検出させ(ステップS21)、このバイアス
値を“+”又は“−”に振って、すなわち、このバイア
ス値に“+”の値、又は“−”の値を加算してジッター
を検出することにより、前記ボトム値測定部101にて
ジッターボトム値(ジッターの最小値)Zを測定し(ス
テップS22)、このジッターボトム値測定中に前記フ
ォーカスエラー検出回路80を介してフォーカス落ちが
発生したか否かを判定する(ステップS23)。
【0081】このジッターボトム値測定中にフォーカス
落ちが発生したのでなければ、前記ボトム値測定部10
1によるジッターボトム値Zの測定が終了したか否かを
判定する(ステップS24)。前記ジッターボトム値Z
の測定が終了したのであれば、測定されたジッターボト
ム値Zをボトム値メモリ102に記憶し(ステップS2
5)、このボトム値メモリ102に記憶されたジッター
ボトム値Zに、前記所定値メモリ103に記憶された所
定値αを加算することにより閾値Xを設定し、この設定
された閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ステップS
26)、前記対応バイアス値検出部105にて、この設
定閾値Xに対応する二つの対応バイアス値FA,FBの
検出を開始し(ステップS27)、図5に示すM1に移
行する。
【0082】また、ステップS23にてジッターボトム
値測定中にフォーカス落ちが発生したのであれば、前記
ボトム値メモリ102に記憶中の前回ジッターボトム値
Zがあるか否かを判定する(ステップS28)。このボ
トム値メモリ102に記憶中の前回ジッターボトム値Z
があれば、このままボトム値メモリ102に前回ジッタ
ーボトム値Zを記憶し(ステップS29)、ステップS
26に移行する。
【0083】ステップS24にて前記ボトム値測定部1
01によるジッターボトム値Zの測定が終了したのでな
ければ、ステップS23に移行する。
【0084】ステップS28にて前記ボトム値メモリ1
02に記憶中の前回ジッターボトム値Zがなければ、ス
テップS23に移行するようにしたが、ステップS23
に移行するので無く、この第1フォーカスバイアス自動
調整処理を終了するようにしても良い。
【0085】図5に示すM1において制御部111は、
前記対応バイアス値検出部105による対応バイアス値
検出中に前記フォーカスエラー検出回路80にてフォー
カス落ちが発生したか否かを判定する(ステップS3
1)。
【0086】対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが
発生したのでなければ、前記対応バイアス値検出部10
5による二つの対応バイアス値FA,FBの検出が終了
したか否かを判定する(ステップS32)。これら対応
バイアス値FA,FBの検出が終了したのであれば、こ
れら検出された対応バイアス値FA,FBを前記対応バ
イアス値メモリ106に記憶し(ステップS33)、こ
の対応バイアス値メモリ106に記憶中の二つの対応バ
イアス値FA,FBに基づいて、(FA+FB)/2の
演算処理を実行することにより、最適バイアス値を算出
し(ステップS34)、この算出された最適バイアス値
を前記最適バイアス値メモリ108に記憶し(ステップ
S35)、この最適バイアス値メモリ108に記憶中の
最適バイアス値を前記フォーカスバイアス電圧発生回路
70にフォーカスバイアスセットし(ステップS3
6)、この第1フォーカスバイアス自動調整処理を終了
する。
【0087】また、ステップS31にて対応バイアス値
検出中にフォーカス落ちが発生したのであれば、対応バ
イアス値検出中でのフォーカス落ちが初めてか否かを判
定する(ステップS37)。
【0088】この対応バイアス値検出中におけるフォー
カス落ちが初めてであれば、前記所定値メモリ103に
記憶してある所定値αの値を小さくするために設定値β
を“1”とし(ステップS38)、現在の設定閾値Xか
ら設定値βを減算して、新たな閾値Xを設定し、この設
定閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ステップS3
9)、図4に示すM2に移行する。
【0089】また、ステップS32にて対応バイアス値
検出部105による対応バイアス値FA,FBの検出が
終了したのでなければ、ステップS31に移行する。
【0090】ステップS37にて対応バイアス値検出中
でのフォーカス落ちが初めてでなければ、現在の設定値
βを+1インクリメントし(ステップS40)、ステッ
プS39に移行する。
【0091】従って、上記第1の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、対応バイアス値検出中に
フォーカス落ちを検出すると、現在の設定閾値Xを段階
的に小さくして、新たな設定閾値Xに対応する対応バイ
アス値FA,FBを検出し、これら検出された対応バイ
アス値FA,FBに基づいて最適バイアス値を算出する
ようにしたので、ジッターは良好だが、キズや指紋等の
フォーカス制御の妨げになるような状態のディスク10
であっても、確実に安定したバイアス調整を実現するこ
とができる。
【0092】尚、上記第1の実施の形態においては、対
応バイアス値検出中にフォーカス落ちが検出されると、
現在の設定閾値Xを段階的に小さくするようにしたが、
この設定閾値Xを段階的に小さくするのでなく、いきな
りジッターボトム値Zに“1”を加算しただけの閾値X
を設定するようにしても良く、この場合には、最適の最
適バイアス値を得ることはできないが、迅速なバイアス
調整を実現することができる。
【0093】また、上記第1の実施の形態においては、
ステップS39にて現在設定閾値Xから設定値βを減算
するようにして設定閾値Xを小さくするようにしたが、
所定値αから設定値βを減算し、この減算値をジッター
ボトム値Zに加算することにより設定閾値Xを小さくす
るようにしても良い。
【0094】では、次に第2の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路について説明する。尚、他の構成につ
いては前記第1の実施の形態と略同様であるから、該第
1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付し、
その重複する説明については省略する。図6、図7及び
図8は第2フォーカスバイアス自動調整処理における制
御部111の処理動作を示すフローチャートである。
【0095】この第2フォーカスバイアス自動調整処理
とは、どちらか一方の対応バイアス値FAを検出し、こ
の対応バイアス値FAの検出中にフォーカス落ちを検出
すると、このフォーカス落ち検出直前に記憶されたジッ
ター量に基づいて新たな閾値Xを設定し、この設定閾値
Xに基づいて他方の対応バイアス値FBを検出し、これ
ら両方の対応バイアス値FA,FBの検出が完了するま
で繰り返し実行し、両方の対応バイアス値FA,FBの
検出が完了すると、これら対応バイアス値FA,FBに
基づいて最適バイアス値を算出するようにしたものであ
る。
【0096】尚、この第2フォーカスバイアス自動調整
処理においては、図3に示すステップS14にて実行さ
れるものである。
【0097】図6において制御部111は、バイアス値
を“0”に設定して、前記ジッター検出回路60にて現
在ジッターを検出させ(ステップS51)、このバイア
ス値を“+”又は“−”に振ってジッターを検出するこ
とにより、前記ボトム値測定部101にてジッターボト
ム値Zを測定し(ステップS52)、このボトム値測定
部101によるジッターボトム値Zの測定が終了したか
否かを判定する(ステップS53)。
【0098】このボトム値測定部101によるジッター
ボトム値Zの測定が終了したのであれば、このジッター
ボトム値Zを前記ボトム値メモリ102に記憶し(ステ
ップS54)、このボトム値メモリ102に記憶された
ジッターボトム値Zに、前記所定値メモリ103に記憶
された所定値αを加算することにより閾値Xを設定し、
この設定された閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ス
テップS55)、この設定閾値Xに対応する二つの対応
バイアス値FA,FBの内、一方の対応バイアス値FA
を前記対応バイアス値検出部105にて検出を開始し
(ステップS56)、図7に示すM3に移行する。
【0099】図7に示すM3において制御部111は、
一方の対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが発生し
たか否かを判定する(ステップS61)。一方の対応バ
イアス値検出中にフォーカス落ちが発生したのでなけれ
ば、この一方の対応バイアス値FAの検出が終了したか
否かを判定する(ステップS62)。
【0100】この一方の対応バイアス値FAの検出が終
了したのであれば、前記対応バイアス値検出部105に
よる他方の対応バイアス値FBの検出が終了したか否か
を判定する(ステップS63)。この他方の対応バイア
ス値FBの検出が終了したのでなければ、現在の設定閾
値Xに対応する他方の対応バイアス値FBを前記対応バ
イアス値検出部105にて検出を開始し(ステップS6
4)、図8に示すM4に移行する。
【0101】また、ステップS62にて一方の対応バイ
アス値FAの検出が終了したのでなければ、現在検出中
のバイアス値及びこのバイアス値に対応するジッター量
を前記測定中ジッター/バイアス値メモリ109に順次
記憶し(ステップS65)、ステップS61に移行す
る。
【0102】このステップS61にて一方の対応バイア
ス値FAの検出中にフォーカス落ちが発生したのであれ
ば、このフォーカス落ち発生直前に前記測定中ジッター
/バイアス値メモリ109に記憶されたバイアス値を一
方の対応バイアス値FAとして前記対応バイアス値メモ
リ106に記憶し(ステップS66)、この測定中ジッ
ター/バイアス値メモリ109においてフォーカス落ち
発生直前に記憶されたジッター量を閾値Xとして設定
し、この設定閾値Xを前記閾値メモリ104に記憶し
(ステップS67)、ステップS63に移行する。
【0103】このステップS63にて他方の対応バイア
ス値FBの検出が終了したのであれば、図8に示すM5
に移行する。
【0104】また、図8に示すM4において制御部11
1は、他方の対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが
発生したか否かを判定する(ステップS71)。他方の
対応バイアス値検出中にフォーカス落ちが発生したので
なければ、この他方の対応バイアス値FBの検出が終了
したか否かを判定する(ステップS72)。
【0105】この他方の対応バイアス値FBの検出が終
了したのであれば、この他方の対応バイアス値FBを前
記対応バイアス値メモリ106に記憶し(ステップS7
3)、この対応バイアス値メモリ106に記憶中の二つ
の対応バイアス値FA,FBに基づいて(FA+FB)
/2の演算処理を実行することにより、最適バイアス値
を算出し(ステップS74)、この算出された最適バイ
アス値を前記最適バイアス値メモリ108に記憶し(ス
テップS75)、この最適バイアス値メモリ108に記
憶中の最適バイアス値を前記フォーカスバイアス電圧発
生回路70にフォーカスバイアスセットし(ステップS
76)、この第2フォーカスバイアス自動調整処理を終
了する。
【0106】ステップS72にて他方の対応バイアス値
FBの検出が終了したのでなければ、現在検出中のバイ
アス値及びこのバイアス値に対応するジッター量を前記
測定中ジッター/バイアス値メモリ109に順次記憶し
(ステップS77)、ステップS71に移行する。
【0107】このステップS71にて他方の対応バイア
ス値FBの検出中にフォーカス落ちが発生したのであれ
ば、このフォーカス落ち発生直前に前記測定中ジッター
/バイアス値メモリ109に記憶されたバイアス値を他
方の対応バイアス値FBとして前記対応バイアス値メモ
リ106に記憶し(ステップS78)、この測定中ジッ
ター/バイアス値メモリ109においてフォーカス落ち
発生直前に記憶されたジッター量を閾値Xとして設定
し、この設定閾値Xを前記閾値メモリ104に記憶し
(ステップS79)、図6に示すM6に移行する。
【0108】従って、上記第2の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、前記対応バイアス値検出
部105にて設定閾値Xに対応する二つの対応バイアス
値FA,FBの内のどちらか一方の対応バイアス値FA
を検出し、この検出中にフォーカス落ちを検出すると、
このフォーカス落ち検出直前に記憶されたジッター量を
新たな閾値Xとして設定し、この設定閾値Xに対応する
他方の対応バイアス値FBを検出し、これら両方の対応
バイアス値FA,FBの検出が完了するまで、この検出
動作及び閾値設定動作を繰り返し実行し、このように検
出された対応バイアス値FA,FBに基づいて最適バイ
アス値を算出するようにしたので、ジッターは良好だ
が、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような
状態のディスク10であっても、確実に安定したバイア
ス調整を実現することができる。
【0109】では、次に第3の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路について説明する。尚、他の構成につ
いては前記第1の実施の形態と略同様であるから、該第
1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付し、
その重複する説明については省略する。図9は第3フォ
ーカスバイアス自動調整処理における制御部111の処
理動作を示すフローチャートである。
【0110】この第3フォーカスバイアス自動調整処理
とは、このCDプレーヤ内におけるディスク交換が行わ
れなくても、前記所定状況を検出し、かつ現在ジッター
量が悪化していれば、バイアス調整を実行するというも
のである。
【0111】図9において制御部111は、前記所定状
況検出部112にて所定状況、例えば停止モードから再
生モードへの切換操作を検出すると、前記ジッター検出
回路60にて検出中の現在ジッター量が前回バイアス調
整時のジッターボトム値Zよりも所定値α分だけ大きい
か否かを前記ジッター悪化検出部110に判定させる
(ステップS81)。
【0112】尚、前回バイアス調整時のジッターボトム
値Zは、前回バイアス調整時にボトム値メモリ102に
記憶してあるものであり、ステップS81の判定処理は
現在のジッター量が悪化しているか否かを判定するもの
である。
【0113】ステップS81にて現在のジッター量が前
回ジッターボトム値Zよりも所定値α分だけ大きけれ
ば、前記ボトム値メモリ102に記憶された前回のジッ
ターボトム値Zに基づいて現在のジッターボトム値Zを
前記ボトム値測定部101にて測定し(ステップS8
2)、この測定されたジッターボトム値Zを前記ボトム
値メモリ102に記憶し(ステップS83)、このボト
ム値メモリ102に記憶されたジッターボトム値Zに、
前記所定値メモリ103に記憶された所定値αを加算す
ることにより閾値Xを設定し、この設定された閾値Xを
閾値メモリ104に記憶し(ステップS84)、前記対
応バイアス値検出部105にて、この設定閾値Xに対応
する二つの対応バイアス値FA,FBの検出を開始する
(ステップS85)。
【0114】この対応バイアス値検出部105にて、こ
れら対応バイアス値FA,FBの検出が終了すると、こ
れら検出された二つの対応バイアス値FA,FBを前記
対応バイアス値メモリ106に記憶し(ステップS8
6)、この対応バイアス値メモリ106に記憶中の二つ
の対応バイアス値FA,FBに基づいて(FA+FB)
/2の演算処理を実行することにより、最適バイアス値
を算出し(ステップS87)、この算出された最適バイ
アス値を前記最適バイアス値メモリ108に記憶し(ス
テップS88)、この最適バイアス値メモリ108に記
憶中の最適バイアス値を前記フォーカスバイアス電圧発
生回路70にフォーカスバイアスセットし(ステップS
89)、この第3フォーカスバイアス自動調整処理を終
了する。
【0115】また、ステップS81にて現在ジッター量
が前回ジッターボトム値Zよりも所定値α分だけ大きい
のでなければ、現在ジッター量が悪化していないと判断
して、この第3フォーカスバイアス自動調整処理を終了
する。
【0116】従って、上記第3の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、ディスク交換が行われな
くても、前記所定状況を検出すると、自動的にバイアス
調整を実行するようにしたので、CDプレーヤ内に放置
しままの同一ディスク10に温度変化や経年変化等でフ
ォーカスバイアスずれが発生したとしても、このバイア
スずれに対処することができる安定したバイアス調整を
実現することができる。
【0117】また、このフォーカスサーボ回路によれ
ば、所定状況を検出するとバイアス調整を実行するよう
にしたが、この際に現在ジッターが悪化しているか否か
を判断し、現在ジッターが悪化しているときだけ、バイ
アス調整を実行するようにしたので、現在ジッターが悪
化していないにもかかわらず、バイアス調整を実行する
といった無駄なバイアス調整を無くすことができる。
【0118】また、このフォーカスサーボ回路によれ
ば、現在ジッターが悪化していると判断されると、“0
V”からバイアス調整を実行するのではなく、前記ボト
ム値メモリ102内に前回ジッターボトム値Zが記憶さ
れているのであれば、この前回ジッターボトム値Zに基
づいて現在ジッターボトム値Zを測定するようにしたの
で、従来に比べて、ジッターボトム値測定に要する時間
の短縮、ひいてはバイアス調整に要する調整時間全体を
大幅に短縮することができる。
【0119】尚、上記第3の実施の形態においては、ス
テップS81にて現在ジッター量が前回ジッターボトム
値Zよりも所定値α分だけ大きいのであれば、バイアス
調整を実行するのであるが、この際にフォーカス落ちが
発生した場合、第1の実施の形態に示すように所定値α
の値を小さくするようなことは必ずしも必要ではない。
なぜならば、第3の実施形態においては、ジッターボト
ム値Zが所定値αを超えたときにバイアス調整を実行す
るものであり、フォーカス落ちが発生したからといっ
て、所定値αを小さくしたのでは、ステップS81の判
定基準を超えて自動調整が実行されてしまうために、こ
の判定基準が意味をなさなくなるからである。
【0120】では、次に第4の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路について説明する。尚、他の構成につ
いては前記第1の実施の形態と略同様であるから、該第
1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付し、
その重複する説明については省略する。図10は第4フ
ォーカスバイアス自動調整処理における制御部111の
処理動作を示すフローチャートである。
【0121】この第4フォーカスバイアス自動調整処理
とは、例えば電源投入時にバイアス調整を実行するに際
して、前回最適バイアス値が記憶されていれば、この前
回最適バイアス値に基づいて現在のジッターボトム値Z
を測定し、このジッターボトム値Zから前述したような
処理動作で対応バイアス値FA,FBを検出し、これら
対応バイアス値FA,FBに基づいて最適バイアス値を
算出するようにしたものである。
【0122】図10において制御部111は、前回バイ
アス調整時における前回の最適バイアス値が前記最適バ
イアス値メモリ108に記憶されているか否かを判定す
る(ステップS91)。この最適バイアス値メモリ10
8に前回最適バイアス値があれば、この最適バイアス値
に対応するジッターを初期値とし、このジッターに基づ
いて、前記ボトム値測定部101により現在のジッター
ボトム値Zの測定を開始する(ステップS92)。
【0123】このボトム値測定部101にてジッターボ
トム値Zを測定すると、この測定されたジッターボトム
値Zを前記ボトム値メモリ102に記憶し(ステップS
93)、このボトム値メモリ102に記憶されたジッタ
ーボトム値Zに、前記所定値メモリ103に記憶された
所定値αを加算することにより閾値Xを設定し、この設
定された閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ステップ
S94)、前記対応バイアス値検出部105にて、この
設定閾値Xに対応する二つの対応バイアス値FA,FB
の検出を開始する(ステップS95)。
【0124】この対応バイアス値検出部105にて対応
バイアス値FA,FBを検出すると、これら検出された
二つの対応バイアス値FA,FBを前記対応バイアス値
メモリ106に記憶し(ステップS96)、この対応バ
イアス値メモリ106に記憶中の二つの対応バイアス値
FA,FBに基づいて(FA+FB)/2の演算処理を
実行することにより、最適バイアス値を算出し(ステッ
プS97)、この算出された最適バイアス値を前記最適
バイアス値メモリ108に記憶し(ステップS98)、
この最適バイアス値メモリ108に記憶中の最適バイア
ス値を前記フォーカスバイアス電圧発生回路70にフォ
ーカスバイアスセットし(ステップS99)、この第4
フォーカスバイアス自動調整処理を終了する。
【0125】ステップS91にて前記最適バイアス値メ
モリ108に前回最適バイアス値がなければ、前記ボト
ム値測定部101により、従来のように初期値として
“0V”のバイアス値からジッターボトム値Zを測定し
(ステップS100)、ステップS93に移行する。
【0126】従って、上記第4の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、例えば電源投入時にバイ
アス調整を実行するに際して、前記最適バイアス値メモ
リ108内に前回最適バイアス値があれば、この前回最
適バイアス値に対応するジッターに基づいて現在ジッタ
ーボトム値Zを測定するようにした、つまり、従来、初
期値として“0V”から現在ジッターボトム値測定を開
始するのに比べ、前回最適バイアス値に対応するジッタ
ーに基づいて現在ジッターボトム値Zを測定するように
したので、現在ジッターボトム値測定に要する時間を短
縮し、ひいてはバイアス調整に要する調整時間全体を大
幅に短縮することができる。
【0127】では、次に第5の実施の形態におけるフォ
ーカスサーボ回路について説明する。尚、他の構成につ
いては前記第1の実施の形態と略同様であるから、該第
1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付し、
その重複する説明については省略する。図11は第5フ
ォーカスバイアス自動調整処理における制御部111の
処理動作を示すフローチャートである。
【0128】この第5フォーカスバイアス自動調整処理
とは、例えば電源投入時にバイアス調整を実行するに際
して、前回最適バイアス値が記憶されていれば、現在ジ
ッターボトム値Zの測定を省略して、この前回最適バイ
アス値に対応する前回ジッターボトム値Zを現在ジッタ
ーボトム値Zとし、このジッターボトム値Zから前述し
たような処理動作で対応バイアス値FA,FBを検出
し、これら対応バイアス値FA,FBに基づいて最適バ
イアス値を算出するようにしたものである。
【0129】図11において制御部111は、前回バイ
アス調整時における前回の最適バイアス値が前記最適バ
イアス値メモリ108に記憶されているか否かを判定す
る(ステップS111)。この最適バイアス値メモリ1
08に前回最適バイアス値がなければ、前記ボトム値測
定部101により、従来のように初期値として“0V”
のバイアス値からジッターボトム値Zを測定する(ステ
ップS112)。
【0130】このボトム値測定部101にてジッターボ
トム値Zを測定すると、この測定されたジッターボトム
値Zを前記ボトム値メモリ102に記憶し(ステップS
113)、このボトム値メモリ102に記憶されたジッ
ターボトム値Zに、前記所定値メモリ103に記憶され
た所定値αを加算することにより閾値Xを設定し、この
設定された閾値Xを閾値メモリ104に記憶し(ステッ
プS114)、前記対応バイアス値検出部105にて、
この設定閾値Xに対応する二つの対応バイアス値FA,
FBの検出を開始する(ステップS115)。
【0131】この対応バイアス値検出部105にて二つ
の対応バイアス値FA,FBを検出すると、これら検出
された二つの対応バイアス値FA,FBを前記対応バイ
アス値メモリ106に記憶し(ステップS116)、こ
の対応バイアス値メモリ106に記憶中の二つの対応バ
イアス値FA,FBに基づいて(FA+FB)/2の演
算処理を実行することにより、最適バイアス値を算出し
(ステップS117)、この算出された最適バイアス値
を前記最適バイアス値メモリ108に記憶し(ステップ
S118)、この最適バイアス値メモリ108に記憶中
の最適バイアス値を前記フォーカスバイアス電圧発生回
路70にフォーカスバイアスセットし(ステップS11
9)、この第5フォーカスバイアス自動調整処理を終了
する。
【0132】ステップS111にて前記最適バイアス値
メモリ108に前回最適バイアス値があれば、この最適
バイアス値に対応する前回のジッターボトム値Zを前記
ボトム値メモリ102にそのまま記憶し(ステップS1
20)、ステップS114に移行する。
【0133】従って、上記第5の実施の形態におけるフ
ォーカスサーボ回路によれば、例えば電源投入時にバイ
アス調整を実行するに際して、前記最適バイアス値メモ
リ108内に前回最適バイアス値があれば、現在ジッタ
ーボトム値Zの測定を省略して、前記ボトム値メモリ1
02から前回最適バイアス値に係わるジッターボトム値
Zを読み出し、この前回ジッターボトム値Zを測定ジッ
ターボトム値Zとするようにしたので、現在ジッターボ
トム値測定に要する時間を省略することにより、上記第
4の実施形態のフォーカスサーボ回路に比べて、より一
層、バイアス調整に要する調整時間全体を大幅に短縮す
ることができる。
【0134】
【発明の効果】上記のように構成された本発明における
請求項1記載のフォーカスサーボ回路によれば、対応バ
イアス値検出中にフォーカスエラーを検出すると、現在
の設定閾値を小さくして、新たな設定閾値に対応する対
応バイアス値を検出するようにしたので、ジッターは良
好だが、キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるよ
うな状態のディスクであっても、確実に安定したバイア
ス調整を実現することができる。
【0135】また、請求項2記載のフォーカスサーボ回
路によれば、第1バイアス値検出手段にて設定閾値に対
応する二つの対応バイアス値の内のどちらか一方の対応
バイアス値の検出を開始し、この検出中にフォーカスエ
ラーを検出すると、このフォーカスエラー検出直前に第
1記憶手段に記憶されたジッター量を閾値として設定
し、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス値の検
出を第2バイアス値検出手段にて開始し、これら両方の
対応バイアス値の検出が完了するまで、第1及び第2バ
イアス値検出手段による検出動作及び閾値設定動作を繰
り返し実行するようにしたので、ジッターは良好だが、
キズや指紋等のフォーカス制御の妨げになるような状態
のディスクであっても、確実に安定したバイアス調整を
実現することができる。
【0136】また、請求項3記載のフォーカスサーボ回
路によれば、ディスク交換が行われなくても、所定状況
を検出すると、自動的にバイアス調整を実行するように
したので、プレーヤ内に放置したままの同一ディスクに
温度変化や経年変化等でバイアスずれが発生したとして
も、このバイアスずれに対処することができる安定した
バイアス調整を実現することができる。
【0137】さらに、この請求項3記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、所定状況を検出するとバイアス調整
を実行するようにしたが、この際に現在ジッターが悪化
しているか否かを判断し、現在ジッターが悪化している
ときだけ、バイアス調整を実行するようにしたので、現
在ジッターが悪化していないにもかかわらずバイアス調
整を実行するといった無駄なバイアス調整を無くすこと
ができる。
【0138】さらに、この請求項3記載のフォーカスサ
ーボ回路によれば、現在ジッターが悪化していると判断
されると、“0V”からバイアス調整を実行するのでは
なく、ボトム値記憶手段に前回ボトム値が記憶されてい
るのであれば、この前回ボトム値に基づいて現在ボトム
値を測定するようにしたので、ボトム値測定に要する時
間の短縮、ひいてはバイアス調整に要する調整時間全体
を大幅に短縮することができる。
【0139】また、請求項5記載のフォーカスサーボ回
路によれば、バイアス調整時において、最適バイアス値
記憶手段内に前回最適バイアス値があれば、この前回最
適バイアス値に対応するジッターに基づいて現在ボトム
値を測定するようにした、つまり、従来、殊に電源投入
時にバイアス調整を実行するに際して、初期値として
“0V”から現在ボトム値測定を開始するのに比べて、
前回最適バイアス値に対応するジッターに基づいて現在
ボトム値を測定するようにしたので、現在ボトム値測定
に要する時間を短縮し、ひいてはバイアス調整に要する
調整時間全体を大幅に短縮することができる。
【0140】また、請求項6記載のフォーカスサーボ回
路によれば、バイアス調整時において、最適バイアス値
記憶手段内に前回最適バイアス値があれば、ボトム値記
憶手段から前回最適バイアス値に係わる前回ボトム値を
読み出し、現在ボトム値の測定を省略して、この前回ボ
トム値を測定ボトム値とするようにしたので、現在ボト
ム値測定に要する時間を無くすことより、請求項5記載
のフォーカスサーボ回路に比べて、より一層、バイアス
調整に要する調整時間全体を大幅に短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すCDプレーヤにおける
フォーカスサーボ回路の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施形態におけるフォーカスサーボ回路
の要部であるフォーカスバイアス電圧調整回路内部の概
略構成を示すブロック図である。
【図3】通常ディスク再生処理におけるCDプレーヤ側
のマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態の第1フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図5】第1の実施形態の第1フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図6】第2の実施形態の第2フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図7】第2の実施形態の第2フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図8】第2の実施形態の第2フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図9】第3の実施形態の第3フォーカスバイアス自動
調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図10】第4の実施形態の第4フォーカスバイアス自
動調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】第5の実施形態の第5フォーカスバイアス自
動調整処理における制御部の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】従来技術のフォーカスバイアス自動調整処理
における制御部の処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】フォーカスバイアス自動調整におけるジッタ
ー量とバイアス値との関連を示す簡略グラフである。
【図14】フォーカスバイアス自動調整におけるジッタ
ー量とバイアス値との関連を示す実際上のグラフであ
る。
【図15】フォーカスバイアス自動調整におけるジッタ
ー量とバイアス値との関連を示す実際上のグラフであ
る。
【符号の説明】
30 誤差信号生成回路(誤差信号生成手段) 40 加算器 50 ドライブ回路(サーボ手段) 60 ジッター検出回路(ジッター検出手段) 70 フォーカスバイアス電圧発生回路(フォーカスバ
イアス電圧発生手段) 80 フォーカスエラー検出回路(エラー検出手段) 100 フォーカスバイアス電圧調整回路(フォーカス
バイアス電圧調整手段) 101 ボトム値測定部(ボトム値測定手段) 102 ボトム値メモリ(ボトム値記憶手段) 103 所定値メモリ(設定閾値変更手段) 104 閾値メモリ(閾値設定手段) 105 対応バイアス値検出部(第1バイアス値検出手
段、第2バイアス値検出手段) 106 対応バイアス値メモリ 107 最適バイアス値算出部 108 最適バイアス値メモリ(最適バイアス値記憶手
段) 109 測定中ジッター/バイアス値メモリ(第1記憶
手段、第2記憶手段) 110 ジッター悪化検出部(ジッター量判定手段) 111 制御部(起動開始手段) 112 所定状況検出部(状況検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つの対
    応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォ
    ーカスバイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検出するエ
    ラー検出手段と、 このエラー検出手段にてフォーカスエラーを検出する
    と、現在の設定閾値を小さくするように前記ボトム値に
    加算する所定値の値を変更する設定閾値変更手段とを有
    することを特徴とするフォーカスサーボ回路。
  2. 【請求項2】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を測定して、これら二つの対
    応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォ
    ーカスバイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 対応バイアス値検出中にフォーカスエラーを検出するエ
    ラー検出手段と、 前記設定閾値に対応する、どちらか一方の対応バイアス
    値を検出する第1バイアス値検出手段と、 この第1バイアス値検出手段にて一方の対応バイアス値
    の検出中に、順次検出されたバイアス値及びそのバイア
    ス値に対応するジッター量を順次記憶する第1記憶手段
    と、 前記エラー検出手段にて一方の対応バイアス値検出中に
    フォーカスエラーを検出すると、このフォーカスエラー
    検出直前に第1記憶手段に記憶されたジッター量を設定
    閾値とし、この設定閾値に対応する他方の対応バイアス
    値を検出する第2バイアス値検出手段と、 この第2バイアス値検出手段にて他方の対応バイアス値
    の検出中に、順次検出されたバイアス値及びこのバイア
    ス値に対応するジッター量を順次記憶する第2記憶手段
    とを有し、 前記第1バイアス値検出手段は、前記第2バイアス値検
    出手段による他方の対応バイアス値検出中に、前記エラ
    ー検出手段にてフォーカスエラーを検出すると、このフ
    ォーカスエラー検出直前に第2記憶手段に記憶されたジ
    ッター量を設定閾値とし、この設定閾値に対応する一方
    の対応バイアス値を検出し、 これら第1及び第2バイアス値検出手段は、両方の対応
    バイアス値の検出が終了するまで、検出動作及び閾値設
    定動作を繰り返し実行することを特徴とするフォーカス
    サーボ回路。
  3. 【請求項3】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つの対
    応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォ
    ーカスバイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 所定状況を検出する状況検出手段と、 前回に測定されたボトム値を前回ボトム値として記憶す
    るボトム値記憶手段と、 前記状況検出手段にて所定状況を検出すると、前記ジッ
    ター検出手段にて検出された現在ジッター量が、前記ボ
    トム値記憶手段に記憶された前回ボトム値に前記所定値
    を加算した比較値よりも大きいか否かを判定するジッタ
    ー量判定手段と、 このジッター量判定手段にて現在ジッター量が比較値よ
    りも大きければ、前記ボトム値記憶手段に記憶された前
    回ボトム値に基づいて現在のボトム値の測定起動を開始
    する起動開始手段とを有することを特徴とするフォーカ
    スサーボ回路。
  4. 【請求項4】 前記状況検出手段にて検出される所定状
    況とは、同一ディスクによる停止モードから再生モード
    に移行したとき、再生ディスクが交換されたとき、同一
    ディスクによるディスクの再生時間が一定時間に達した
    とき、ディスク再生に関係なく、ディスク交換から一定
    時間に達したとき、同一ディスクにてディスク再生が所
    定回数実行されたとき、又はディスク再生モード以外の
    モードからディスク再生モードに移行されたときのいず
    れかに相当することを特徴とする請求項3記載のフォー
    カスサーボ回路。
  5. 【請求項5】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を検出して、これら二つの対
    応バイアス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォ
    ーカスバイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 前回の最適バイアス値を前回最適バイアス値として記憶
    する最適バイアス値記憶手段と、 この最適バイアス値記憶手段に記憶された前回最適バイ
    アス値があれば、この前回最適バイアス値に対応するジ
    ッター量に基づいて現在ボトム値を測定するボトム値測
    定手段とを有することを特徴とするフォーカスサーボ回
    路。
  6. 【請求項6】 フォーカス誤差信号を生成する誤差信号
    生成手段と、 ディスクから再生されたRF信号のジッターに相当する
    量であるジッター量を検出するジッター検出手段と、 このジッター検出手段にて検出されたジッター量に基づ
    いて、そのボトム値を測定して、このボトム値に所定値
    を加算して得られる閾値を設定し、この設定閾値に対応
    する二つの対応バイアス値を検出して、これら対応バイ
    アス値に基づいて最適バイアス値を算出するフォーカス
    バイアス電圧調整手段と、 このフォーカスバイアス電圧調整手段にて算出された最
    適バイアス値に基づいてフォーカスバイアス電圧を発生
    するフォーカスバイアス電圧発生手段と、 このフォーカスバイアス電圧発生手段のフォーカスバイ
    アス電圧と前記誤差信号生成手段のフォーカス誤差信号
    との加算信号に基づいてフォーカスサーボを実行するサ
    ーボ手段とを有するフォーカスサーボ回路であって、 前記フォーカスバイアス電圧調整手段は、 前回の最適バイアス値を前回最適バイアス値として記憶
    する最適バイアス値記憶手段と、 前回のボトム値を前回ボトム値として記憶するボトム値
    記憶手段と、 前記最適バイアス値記憶手段にて記憶された前回最適バ
    イアス値があれば、前記ボトム値記憶手段に記憶された
    前回ボトム値を測定ボトム値とし、この測定ボトム値に
    前記所定値を加算して閾値を設定する閾値設定手段とを
    有することを特徴とするフォーカスサーボ回路。
  7. 【請求項7】 前記RF信号における二値化信号に同期
    したクロックのエッジと、この二値化信号の変化点との
    間の時間差を測定し、この時間差が基準時間以上となる
    ことを検出し、この検出回数が所定時間内にカウントす
    るカウント回数を前記ジッター量とすることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5又は6記載のフォーカスサ
    ーボ回路。
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