JP3465746B2 - 直流―直流変換器 - Google Patents

直流―直流変換器

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JP3465746B2
JP3465746B2 JP2000107059A JP2000107059A JP3465746B2 JP 3465746 B2 JP3465746 B2 JP 3465746B2 JP 2000107059 A JP2000107059 A JP 2000107059A JP 2000107059 A JP2000107059 A JP 2000107059A JP 3465746 B2 JP3465746 B2 JP 3465746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランプ回路又は
スナバ回路を有する直流−直流変換器即ちDC−DCコ
ンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】DC−DCコンバータとして図1に示す
極性反転型コンバータが知られている。このコンバータ
は蓄電池等の直流電源1が接続される直流入力端子1a
と、共通端子即ちグランド端子1bと、負荷3を接続す
るための第1及び第2の直流出力端子2a、2bと、制
御回路4によってオン・オフされるトランジスタから成
るスイッチ素子Qと、1次巻線N1 と2次巻線N2 と磁
性体コアFとを有するオートトランスTr と、入力コン
デンサCinと、出力平滑用コンデンサCo と、出力整流
用ダイオードDo と、クランプ用ダイオードDc とから
成る。スイッチ素子Qは直流入力端子1aと1次巻線N
1 の一端との間に接続されている。1次巻線N1 の他端
はグランド端子1bに接続されている。2次巻線N2は
オートトランスを形成するように1次巻線N1 に電磁結
合され且つ1次巻線N1 の一端と直流出力端子2aとの
間に接続されている。1次巻線N1 と2次巻線N2 との
極性は出力端子2a、2b間に対して同一の方向性を有
する。1次巻線N1 の励磁インダクタンスLp と漏れイ
ンダクタンスLs は破線によって示されている。即ち、
実線で示す理想1次巻線N1 に対して励磁インダクタン
スLp は並列に接続されている。また、漏れインダクタ
ンスLs は1次巻線N1 に対して直列に接続されてい
る。従って、漏れインダクタンスLs はスイッチ素子Q
に対しても直列に接続されている。なお、この例では励
磁インダクタンスLp の値は漏れインダクタンスLs の
値よりも大きい。出力平滑用コンデンサCo は、第1の
直流出力端子2aと第2の直流出力端子2bとの間に接
続されている。なお、第2の直流出力端子2bはグラン
ド端子1bに接続されている。出力整流用ダイオードD
o は1次巻線N1 の一端と第1の直流出力端子2aとの
間において2次巻線N2 に直列に接続され且つ出力平滑
用コンデンサCo の電圧で逆バイアスされる方向性を有
する。入力コンデンサCinは直流入力端子1aとグラン
ド端子1bとの間に接続されている。過電圧吸収用即ち
クランプ用ダイオードDc は第1の直流出力端子2aと
スイッチ素子Qの出力側端子(コレクタ)との間に接続
され且つ直流入力端子1aとグランド端子1bとの間の
電圧によって逆方向バイアスされる方向性を有してい
る。
【0003】図1のスイッチ素子Qを制御回路4の制御
に基づいて例えば10〜100kHz程度の繰返し周波数
でオン・オフすると、スイッチ素子Qの2つの主端子間
即ちコレクタ・エミッタ間の電圧Vq は図2(A)に示
すように変化し、ここに流れるコレクタ電流Iq は図2
(B)に示すように変化し、漏れインダクタンスLsに
流れる電流Ilsは図2(C)に示すように変化し、出力
整流用ダイオードDoの電流Idoは図2(D)に示すよ
うに変化し、クランプ用ダイオードDc の電流Idcは図
2(E)に示すように変化する。
【0004】次に、図1のコンバータの1周期の動作を
図2のt1 時点以前及びt4 〜t5に示す第1モード期
間M1 と、t1 〜t2 及びt5 〜t6 に示す第2モード
期間M2 と、t2 〜t3 に示す第3モード期間M3 と、
t3 〜t4 に示す第4モード期間M4 とに分けて説明す
る。なお、この動作説明において電流経路を回路素子の
参照符号のみで示すこともある。
【0005】
【第1モード期間M1 】第1モード期間M1 はスイッチ
素子Qのオン期間の大部分であって、1−Q−Ls −L
p の回路でスイッチ電流Iq 及び漏れインダクタンス電
流Ilsが鋸波状に流れる。この第1モード期間M1 にお
ける1次巻線N1 の電圧と2次巻線N2の電圧との和に
よって決定される出力整流用ダイオードDo のカソード
電位は出力平滑用コンデンサCo の電圧Vo で決定され
るダイオードDo のアノード電位よりも高くなるので、
ダイオードDo はオフ状態に保たれる。また、電源1の
電圧Vinで決定されるクランプ用ダイオードDc のカソ
ード電位は出力平滑用コンデンサCo で決定されるクラ
ンプ用ダイオードDc のアノード電位よりも高いので、
クランプ用ダイオードDc はオフに保たれる。この結
果、スイッチ素子Qのオン期間には、1次巻線N1 の励
磁インダクタンスLp 及び漏れインダクタンスLs にエ
ネルギが蓄積される。
【0006】
【第2モード期間M2 】第2モード期間M2 の開始時点
t1 又はt5 においてスイッチ素子Qがオフに制御され
ると、漏れインダクタンスLs を流れていた電流Ilsは
出力平滑用コンデンサCo 及びクランプ用ダイオードD
c を含むLs −Lp −Co −Dc から成る第1の回路に
転流する。クランプ用ダイオードDc がオンの期間には
電源1の電圧Vinと負の値を有する出力電圧Vo との差
の電圧Vin−Vo がスイッチ素子Qに印加される。これ
と同時に漏れインダクタンスLs と励磁インダクタンス
Lp との直列回路に負の出力電圧Vo が印加される。こ
れにより、2次巻線N2 に接続点P1 側が正の電圧が誘
起し、1次巻線N1 の電圧と2次巻線N2 の電圧との和
が出力電圧Vo の絶対値よりも高くなり、出力整流用ダ
イオードDo が導通し、N1 −Co −Do −N2 から成
る第2の回路に電流が流れる。出力整流用ダイオードD
o のオン期間には接続点P1 とグランド端子1bとの間
の電圧Vp1が次式で示す値になる。 Vp1=Vo N1 /(N1 +N2 ) なお、Vo は負の値を有し、また1次巻線N1 と2次巻
線N2 の巻数は例えば同一に設定されている。第2モー
ド期間M2 において、2つのダイオードDc とDo が導
通すると、漏れインダクタンスLs に2次巻線N2 の負
電圧Vo N2 /(N1 +N2 )が印加されるので、漏れ
インダクタンスLs の電流Ilsは図2(C)に示すよう
にt1〜t2 の第2モード期間にVo N2 /(N1 +N2
)/Ls の傾斜を有して減少する。また、クランプ用
ダイオードDc の電流Idcも図2(E)に示すようにt
1 〜t2 期間に減少する。他方、出力整流用ダイオード
Do の電流Idoは図2(D)に示すようにt1 〜t2 期
間に徐々に増大する。漏れインダクタンスLs の電流I
lsがt2 時点で零になると、クランプ用ダイオードDc
が非導通状態になり、t2 〜t3 の第3モード期間M3
の動作に移る。
【0007】
【第3モード期間M3 】t2 〜t3 の第3モード期間M
3 にはスイッチ素子Qがオフに保たれている。この期間
M3 では励磁インダクタンスLp の蓄積エネルギがN1
−Co −Do −N2 の回路で放出され、出力整流用ダイ
オードDo の電流Idoは図2(D)に示すように徐々に
減少する。
【0008】
【第4モード期間M4 】t3 時点でスイッチ素子Qがオ
ン状態になると、漏れインダクタンスLs にVin−{V
o N1 /(N1 +N2 )}の電圧が印加され、この電流
Ilsが[Vin−{Vo N1 /(N1 +N2 )}]/Ls
の傾きで上昇する。漏れインダクタンスLs の電流Ils
が励磁インダクタンスLp の電流よりも大きくなると、
出力整流用ダイオードDo が逆バイアス状態になる。図
2ではt4 時点でダイオードDoがオフになり、t3 〜
t4 の第4モード期間M4 が終了し、t4 〜t5 の第1
モード期間M1 の動作に移る。
【0009】第2及び第4モード期間M2 、M4 を無視
すると、出力電圧Vo は次式で示すことができる。 Vo =−Vin(N2 /N1 )Ton/(1−Ton) ここで、TonはスイッチQのデューティ比即ち1周期に
おけるオン期間の割合を示す。
【0010】図1のトランスTr を図3のトランスTr1
に変形することもできる。図3の回路はトランスTr1の
2次巻線N2 の接続を変えられている他は図1の回路と
同一である。トランスTr1を図3に示すように構成して
も図1の回路とほぼ同一の動作が生じる。図3の回路の
出力電圧Vo は次式で示すことができる。 Vo =−Vin{(N2 −N1 )/N1 }Ton/(1−T
on)
【0011】図1及び図3の回路では、スイッチ素子Q
のターンオフ時に図2のt1 〜t2期間に示すように比
較的高い電圧Vq がスイッチ素子Qに印加され、スイッ
チ素子Qとして高耐圧素子が要求され、コスト高になる
という欠点を有する。この問題を解決するために、図4
に示すようにスナバ用コンデンサCs 、スナバ用ダイオ
ードDs 、及び抵抗Rs を設けることが知られている。
スナバ用コンデンサCs とダイオードDs の直列回路は
スイッチ素子Qに並列に接続されている。スナバ用抵抗
Rs はダイオードDs に並列に接続されている。なお、
図4において図1と実質的に同一の部分には同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0012】図4の回路ではスイッチ素子Qのターンオ
ン時にLs −Lp −1−Cs −Dsの回路が形成され、
コンデンサCs で過電圧が吸収され、スイッチ素子Qの
電圧Vq を抑えることができる。スナバ用コンデンサC
s に吸収されたエネルギはスイッチ素子Qのオン期間に
抵抗Rs を介して放出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4の回路
はスイッチ素子Qの端子電圧を低減できるという効果を
有する反面、抵抗Rs による損失によって効率が低下す
るという欠点を有する。
【0014】そこで、本発明の目的は、効率の低下の抑
制と過電圧の抑制との両方を容易に行うことができる直
流−直流変換器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を解決するための本発明は、実施例を示す図面の符
号を参照して説明すると、直流電圧を供給するための直
流入力端子1aと、グランド端子1bと、直流出力端子
2aと、スイッチ素子Qと、前記スイッチ素子Qをオン・
オフ制御するためのスイッチ制御回路4と、1次巻線N1
と2次巻線N2と3次巻線N3とを有するトランスと、出力整
流用ダイオ−ドD0と、出力平滑用コンデンサC0と、ク
ランプ用コンデンサCcと、クランプ用ダイオ−ドDcと、
回生用ダイオ−ドDrとを備え、前記スイッチ素子Qは前
記直流入力端子1aと前記1次巻線N1の一端との間に接
続され、前記1次巻線N1の他端は前記グランド端子1bに
接続され、前記2次巻線N2はオ−トトランスを形成する
ように前記1次巻線N1に電磁結合され且つ前記1次巻線
N1の一端と前記直流出力端子2aとの間に接続され、
前記出力平滑用コンデンサC0は前記直流出力端子2a
と前記グランド端子1bとの間に接続され、前記出力整
流用ダイオ−ドD0は前記1次巻線N1の一端と前記直流
出力端子2aとの間において前記2次巻線N2に直列に接
続され且つ前記スイッチ素子(Q)のオン期間に前記2次
巻線(N2)に誘起する電圧で逆バイアスされる方向性
を有し、前記クランプ用コンデンサCcの一端は前記直
流入力端子1aに接続され、 前記クランプ用ダイオ−
ドDcは前記クランプ用コンデンサCcの他端と前記1
次巻線N1の一端との間に接続され且つ前記直流入力端
子1aと前記グランド端子1bとの間の電圧によって順
方向バイアスされる方向性を有し、前記3次巻線N3は前
記クランプ用コンデンサCcの他端と前記直流出力端子
2aとの間に前記回生用ダイオ−ドDrを介して接続さ
れ、且つ前記スイッチ素子Qのオン期間に前記クランプ
用ダイオ−ドDc及び前記回生用ダイオ−ドDrを順方
向バイアスする電圧を発生するように前記1次巻線N1に
電磁結合されていることを特徴とする直流―直流変換器
に係わるものである。
【0016】なお、請求項2に示すように、3次巻線N
3 の極性を請求項1の3次巻線の極性と逆にすることが
できる。また、請求項3に示すように2次巻線N2 を1
次巻線N1 に対して直列に接続しない構成にすることが
できる。また、請求項4及び5に示すように4次巻線N
4 と回生用スイッチQr と第2の回生用ダイオードDra
との直列回路を第1の回生用ダイオードDr に並列に接
続し、回生用スイッチQr のオン・オフによって回生の
レベルを制御することができる。また、請求項6に示す
ように、出力整流用ダイオードDo を1次巻線N1 と2
次巻線N2 との間に接続し、回生用ダイオードDr を2
次巻線N2 とクランプ用コンデンサCc との間に接続
し、2次巻線N2 の電圧によって回生用ダイオードDr
を導通させることができる。また、請求項7及び図12
に示すように、スイッチ素子Qに並列にスナバ用コンデ
ンサCs とスナバ用ダイオードDs との直列回路を接続
し、スナバ用コンデンサCs に対して、スイッチ素子Q
を介して回生用コンデンサCr と回生用インダクタンス
Lr と第1の回生用ダイオードDr1との直列回路を接続
し、2次巻線N2 と回生用コンデンサCr との間に第2
の回生用ダイオードDr2を接続することができる。
【0017】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、クランプ用コ
ンデンサCc 又はトランスの2次巻線N2 又は3次巻線
N3 又は3次巻線N3 と4次巻線N4 との組合せを使用
した回路によってスナバ用コンデンサCs のエネルギを
負荷側又は電源側に回生することができるので、効率の
低下を抑制して過電圧の抑制を簡単な回路で達成するこ
とができる。また、請求項1、2及び3の発明によれ
ば、回生用ダイオードDr と3次巻線N3 とから成る極
めて簡単な回路でクランプ用コンデンサCc のエネルギ
の回生が可能になる。また、請求項4及び5の発明によ
れば、回生用スイッチQr のオン・オフで回生のレベル
を容易に調整し、クランプ用コンデンサCc の最高電圧
及びスイッチ素子Qの最高電圧を容易に調整することが
できる。また、請求項6の発明によれば、2次巻線N2
の電圧を回生に使用するので、回路構成が極めて簡単に
なる。また、請求項7の発明によれば、スナバ用コンデ
ンサCs のエネルギの放出を簡単な回路で達成すること
ができる。
【0018】
【実施形態及び実施例】次に、図5〜図14を参照して
本発明の実施形態及び実施例を説明する。但し、図5〜
図14において、図1〜図4と実質的に同一の部分には
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0019】
【第1の実施例】図5に示す第1の実施例のDC−DC
コンバータは、図4のコンバータのスナバ用コンデンサ
Cs 及びダイオードDs をクランプ用コンデンサCc 及
びダイオードDc とし、且つ図4のスナバ用抵抗Rcの
代りに3次巻線N3と回生用ダイオードDrとを付加し、
この他は図4と同一に構成したものに相当する。また、
図5の回路は、図1の回路からクランプ用ダイオードD
c を省き、この代りに、クランプ用コンデンサCc とク
ランプ用ダイオードDc と回生用ダイオードDrと3次
巻線N3 とを設け、この他は図1と同一に構成したもの
にも相当する。
【0020】図5のトランスTr2は、図1と同様に1次
巻線N1 及び2次巻線N2 を有する他に、これ等に電磁
結合された3次巻線N3 を有する。1次、2次及び3次
巻線N1 、N2 、N3 の巻数は任意に設定することがで
きる。この説明ではこれ等の巻数もN1 、N2 、N3 で
示すことにする。なお、ここでは、N1=N2及びN2≧
N3に設定されている。図5におけるトランスTr2の1
次巻線N1 及び2次巻線N2 に対する電源1、スイッチ
素子Q、コンデンサCin、Co 、及びダイオードDo の
接続関係は図1のこれ等と同一である。過電圧吸収用即
ちクランプ用コンデンサCc 及びダイオードDc の直列
回路はスイッチ素子Qに並列に接続されている。詳細に
は、クランプ用コンデンサCc の一端が電源端子1aに
接続され、クランプ用ダイオードDc がクランプ用コン
デンサCc の他方の端子とスイッチ素子Qの出力側端子
(コレクタ)との間に接続されている。クランプ用ダイ
オードDc は電源1の電圧Vinで順方向バイアスされる
方向性を有する。3次巻線N3 は第1の出力端子2aと
クランプ用コンデンサCc の他端との間に回生用ダイオ
ードDr を介して接続されている。この3次巻線N3 の
極性は黒丸で示す通りであって、1次巻線N1 及び2次
巻線N2 の第1の出力端子2a側の端子が正の時には3
次巻線N3 のクランプ用コンデンサCc 側の端子が正に
なるように決定されている。回生用ダイオードDr はク
ランプ用コンデンサCc とクランプ用ダイオードDc と
の相互接続点と第1の出力端子2aとの間において3次
巻線N3 に直列に接続され、出力電圧Vo によって逆バ
イアスされる方向性を有している。
【0021】次に、図5のコンバータの動作を図5の各
部の状態を示す図6を参照して説明する。図6(A)は
スイッチ素子Qの端子電圧Vq 、図6(B)はスイッチ
素子Qの電流Iq 、図6(C)はクランプ用コンデンサ
Cc の電圧Vc 、図6(D)はクランプ用ダイオードD
c の電流Idc、図6(E)は漏れインダクタンスLsの
電流Ils、図6(F)は出力整流ダイオードDo の電流
Ido、図6(G)は回生用ダイオードDr の電流Idrを
示す。また、図6のt1 以前及びt5 〜t6 期間を第1
モード期間M1 、t1 〜t2 及びt6 〜t7 期間を第2
モード期間M2、t2 〜t3 期間を第3モード期間M3
、t3 〜t4 期間を第4モード期間M4、t4 〜t5 期
間を第5モード期間M5 と呼ぶことにする。次に、各モ
ード期間の動作を説明する。なお、以下の説明において
電流経路は参照符号のみで示す。
【0022】
【第1モード期間M1 】第1モード期間M1 には、スイ
ッチ素子Qがオン状態にあり、電源電圧Vinが1次巻線
N1 に印加され、1−Q−Ls −Lp の回路によって図
6(B)(E)に示す電流Iq 及びIlsが時間と共に増
大するように流れる。この第1モード期間M1 において
出力整流ダイオードDo はオフに保たれているので、1
次巻線N1 のインダクタンスLs 、Lp にエネルギが蓄
積される。この第1モード期間M1 は、スイッチ素子Q
のオン期間から回生モード期間としての第5モード期間
M5 を除いた期間に相当し、定常オン期間とも呼ぶこと
もできる。
【0023】
【第2モード期間M2 】t1 時点又はt6 時点でスイッ
チ素子Qがターンオフすると、ここを流れていた電流I
q がクランプ用コンデンサCc とクランプ用ダイオード
Dc の回路に転流し、Ls −Lp −1−Cc −Dc の第
1の回路に図6(D)に示す電流が流れる。これによ
り、スイッチ素子Qのターンオフ時に漏れインダクタン
スLs 及び励磁インダクタンスLp に基づいて生じる過
電圧がクランプ用コンデンサCc で吸収される。クラン
プ用コンデンサCc は比較的大きな容量を有しているの
で、この電圧Vc は図6(C)に示すようにさほど高く
ならない。スイッチ素子Qはクランプ用コンデンサCc
に並列に接続されているので、この電圧Vq は図6
(A)に示すようにクランプ用コンデンサCc の電圧と
同一値にクランプされる。第2モード期間M2 には1次
巻線N1 の電圧に基づいて2次巻線N2 に電圧が誘起
し、出力整流用ダイオードDo のカソード側電位が低下
し、ダイオードDo がオンになる。この結果、出力平滑
用コンデンサCo の電圧Vo を1次巻線N1 と2次巻線
N2 とで分割した値の電圧が接続点P1 に与えられ、こ
れが漏れインダクタンスLs に印加され、クランプ用ダ
イオードDc の電流Idc及び漏れインダクタンスLs の
電流Ilsは図6(D)(E)に示すようにt1 〜t2 期
間に傾斜して減少する。また、出力整流用ダイオードD
o の導通によってLp −Co −Do −N2 から成る第2
の回路が形成され、出力整流用ダイオードDo の電流I
doが図6(F)に示すように流れ、出力平滑用コンデン
サCo が充電される。図6のt2 時点で2次巻線N2 の
電流と1次巻線N1 の電流との差が励磁インダクタンス
Lp の電流よりも大きくなると、クランプ用ダイオード
Dc がオフに転換する。
【0024】
【第3モード期間M3 】図5の回路におけるt2 〜t3
の第3モード期間M3 には、図1の回路の第3モード期
間M3 と同様にN1 −Co −Do −N2 回路によって励
磁インダクタンスLp の蓄積エネルギが放出され、この
回路に流れる電流Idoは図6(F)に示すように徐々に
低下する。なお、出力平滑用コンデンサCo は電源1の
電圧Vinよりも高い電圧に充電され、且つこの電圧Vo
はグランド端子1bに対して負の極性を有する。
【0025】
【第4モード期間M4 】第4モード期間M4 のt3 でス
イッチ素子Qがターンオンすると、1−Q−Ls −Lp
の回路が形成され、漏れインダクタンスLs にはVin+
Vo N1 /(N1 +N2 )の電圧が印加され、t3 〜t
4 期間で漏れインダクタンスLs の電流Ilsは{Vin+
Vo N1 /(N1 +N2 )}/Ls の傾きを有して図6
(E)に示すように上昇する。t4 時点で漏れインダク
タンスLs の電流Ilsが励磁インダクタンスLp に基づ
く図6(F)の電流Idoよりも大きくなると、出力整流
用ダイオードDo がオフに転換する。
【0026】
【第5モード期間M5 】t4 時点で出力整流用ダイオー
ドDo がオフになると、トランスTr2の1次巻線N1 に
は電源1の電圧Vinが印加されるので、3次巻線N3 に
VinN3 /N1の電圧が誘起する。この時、クランプ用
コンデンサCc の電圧Vc がVin−Vo−VinN3 /N1
を超えている場合には、回生用ダイオードDr がオン
になり、Cc −1−Co −N3 −Dr の回路でクランプ
用コンデンサCc のエネルギが出力平滑用コンデンサC
o 又は負荷3又は電源1に回生され、クランプ用コンデ
ンサCc の電圧Vc は図6(C)に示すように徐々に低
下し、t5 時点で回生用ダイオードDr がオフになる。
制御回路4によってスイッチ素子Qがオン・オフ制御さ
れ、図6のt1 〜t6の区間の動作が繰返して生じる
と、電源1の電圧Vinと異なるレベルの直流出力電圧V
o が得られる。なお、図5に詳しく示されていないが、
制御回路4は出力電圧Vo を一定に制御するための周知
の回路を含み、スイッチ素子Qのオン時間の割合を制御
する。
【0027】
【効果】上述から明らかなようにスイッチ素子Qのター
ンオフ時のインダクタンスLs、Lp に基づく過電圧は
クランプ用コンデンサCc で抑制されるので、スイッチ
素子Qを比較的低コストの低耐圧のものとすることがで
き、コンバータのコストの低減、ノイズの低減を図るこ
とができる。また、クランプ用コンデンサCc のエネル
ギは3次巻線N3 の働きで回生するので、クランプ回路
の損失を低減し、コンバータの効率向上を図ることがで
きる。また、上記効率向上をトランスTr2の3次巻線N
3 を使用した簡単且つ低コストの回路で達成することが
できる。
【0028】
【第2の実施例】次に、図7及び図8を参照して第2の
実施例のコンバータを説明する。但し、図7及び図8及
び後述する図9〜図14において図5及び図6と実質的
に同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0029】図7のコンバータは図5のコンバータの3
次巻線N3 の極性を逆にしたトランスTr3を設け、この
他は図5と同一に構成したものである。図7のコンバー
タは図8に示すように動作する。図8の(A)〜(G)
は図6の(A)〜(G)と同一箇所の波形を示す。
【0030】
【第1モード期間M1 】図8のt1 以前及びt5 〜t6
の第1モード期間M1 には、スイッチ素子Qがオンして
いるので、図6の第1モード期間M1 と同一の動作が生
じ、1−Q−Ls −Lp の回路でインダクタンスLs 、
Lp に対するエネルギの蓄積動作が生じる。この時、ス
イッチ素子Qの電流Iq は図8(B)に示すように徐々
に上昇する。
【0031】
【第2モード期間M2 】図8のt1 でスイッチ素子Qを
ターンオフすると、図5の回路の第2モード期間と同様
に、1−Cc −Dc −Ls −Lp の回路が形成され、ス
イッチ素子Qのターンオフ時の過電圧がクランプ用コン
デンサCc で抑制される。この回路に流れる電流は図8
(D)(E)のt〜t2 に示すように時間と共に減少す
る。このt1 〜t2 期間には1次巻線N1 に負電圧が印
加されるので、3次巻線N3 に回生用ダイオードDr を
順方向バイアスする向きの電圧が誘起し、回生用ダイオ
ードDr がオンになり、N3 −Dr −Cc −1−Co の
回路が形成され、回生用ダイオードDr の電流Idrは図
8(G)に示すようにt1 〜t2 期間に徐々に増大す
る。
【0032】
【第3モード期間M3 】図8のt2 で漏れインダクタン
スLs の電流Ilsが零になると、クランプ用ダイオード
Dc が非導通状態となり、N3 −Dr −Cc −1−Co
の回路でクランプ用コンデンサCc の放電が生じる。ク
ランプ用コンデンサCc の端子電圧がVin−Vo −N3
Vin/N1 よりも低くなると、3次巻線N3 に流れてい
た電流が減衰し、2次巻線N2 に電流が流れる。即ち、
クランプ用コンデンサCc の電圧をVc 、3次巻線N3
の電圧をV3 とすれば、Vin+Vc がVo +V3 よりも
高くなると、回生用ダイオードDr がオフになる。
【0033】
【第4モード期間M4 】図8のt3 〜t4 の第4モード
期間M4 には、励磁インダクタンスLp で蓄積されたエ
ネルギの放出によってLs −Co −Do −N2 の回路に
図8(F)に示すように電流Idoが流れ、コンデンサC
o が充電される。出力整流用ダイオードDo が導通して
いる期間には、出力電圧Vo が1次巻線N1 と2次巻線
N2 との直列回路に印加されるので、1次巻線N1 の電
圧V1 はVo N1 /(N1 +N2)になる。
【0034】
【第5モード期間M5 】図8のt4 時点でスイッチ素子
Qをターンオンさせると、図8(E)に示すように漏れ
インダクタンスLs に電流Ilsが流れ始める。図8では
励磁インダクタンスLp の蓄積エネルギの放出が終了す
る前にスイッチ素子Qをターンオンさせているので、t
4 〜t5 の過渡期間には出力整流用ダイオードDo の電
流が減少し、漏れインダクタンスLs の電流Ilsは急激
に上昇する。
【0035】上述から明らかなように第2の実施例にお
いても、クランプ用コンデンサCcのエネルギが出力平
滑用コンデンサCo 又は負荷3又は電源1又は入力コン
デンサCinに回生されるので、クランプ回路の損失を低
減することができる。
【0036】
【第3の実施例】図9に示すコンバータは、図5の第1
の実施例のトランスTr2を変形したトランスTr4を設け
た他は図5と同一に構成したものである。図9のトラン
スTr3の2次巻線N2 は、1次巻線N1 を介さないで平
滑用コンデンサCo に並列に接続されている。即ち、2
次巻線N2 は出力整流用ダイオードDo のみを介してコ
ンデンサCo に並列に接続されている。
【0037】図9の1次、2次及び3次巻線N1 、N2
、N3 の極性は図5のこれ等と同様に設定されている
ので、図9の回路の各部の電流及び電圧は図5の回路と
同様に変化する。従って、第3の実施例によっても第1
の実施例と同一の効果を得ることができる。
【0038】
【第4の実施例】図10に示す第4の実施例のコンバー
タは、第1の実施例のトランスTr2に4次巻線N4 を追
加したトランスTr5を設け、更に、回生用スイッチQr
と第2の回生用ダイオードDraと補助制御回路5とを設
け、この他は図5と同一に構成したものである。
【0039】図10において3次巻線N3 と第1の回生
用ダイオードDr は図5と同一に接続されている。4次
巻線N4 と回生用スイッチQr と第2の回生用ダイオー
ドDraとの直列回路は第1の回生用ダイオードDr に対
して並列に接続されている。従って、回生用スイッチQ
r がオフの時には図5の回路と同一に動作し、補助制御
回路5で回生用スイッチQr がオンに制御された時に
は、4次巻線N4 が3次巻線N3 に直列に接続され、V
in(N3 +N4 )/N1 の電圧がN3 +N4 に得られ
る。従って、クランプ用コンデンサCc のエネルギの回
生が始まる電圧は、回生用スイッチQr がオフの時に、
Vin−Vo −VinN3 /N1 となり、回生用スイッチQ
r がオンの時にVin−Vo −Vin(N3 +N4 )/N1
となる。このため、回生用スイッチQrのオン・オフで
クランプ用コンデンサCc の電圧の調整を行うことがで
き、スイッチ素子Qの最大電圧を調整することができ
る。なお、第4の実施例は第1の実施例と同一の効果も
有する。
【0040】
【第5の実施例】図11に示す第5の実施例のコンバー
タは、図5の回路から3次巻線N3 を省いたトランスT
r6を設け、出力整流用ダイオードD0 を1次巻線N1 と
2次巻線N2 との間に移動し、回生用ダイオードDr を
出力整流用ダイオードDo のアノードとクランプ用コン
デンサCc との間に接続し、この他は図5と同一に構成
したものである。また、図11の回路の回生動作以外の
基本動作は第1〜第4の実施例と同一である。
【0041】この第5の実施例においても、スイッチ素
子Qがターンオフすると、漏れインダクタンスLs のエ
ネルギがクランプ用コンデンサCc に移り、過電圧が吸
収される。また、N1 −Co −N2 −Do の回路で励磁
インダクタンスLp の蓄積エネルギの放出が行われる。
また、スイッチ素子Qのオフ期間には、2次巻線N2に
回生用ダイオードDr を順方向バイアスする向きの電圧
が発生するので、クランプ用コンデンサCc の電圧をV
c 、2次巻線N2 の電圧をV2 とすれば、Vin+Vc <
V2 +Vo の時に回生用ダイオードDr が導通し、クラ
ンプ用コンデンサCc が放電し、このエネルギがコンデ
ンサCo 又は負荷3又は電源1又は入力コンデンサCin
に回生される。なお、上記式のVc 及びVo はグランド
を基準にした負電圧である。従って、クランプ用コンデ
ンサCc の電圧の絶対値が大きくなった時に回生用ダイ
オードDr が導通する。
【0042】第5の実施例は第1の実施例と同一の効果
を有する他に、クランプ用コンデンサCc の容量の調整
によって回生の開始電圧を調整し、スイッチ素子Qの最
大電圧を調整することができるという効果を有する。ま
た、図11の回路は3次巻線N3 を必要としないので、
回路が簡単になるという効果を有する。
【0043】
【第6の実施例】図12に示す第6の実施例のコンバー
タは、図11のコンバータのクランプ用コンデンサCc
とクランプ用ダイオードDc とをスナバ用コンデンサC
s とスナバ用ダイオードDs とに置き換え、回生用イン
ダクタンスLr と第2の回生用ダイオードDr2と回生用
コンデンサCr とを追加し、この他は図11と同一に構
成したものである。スナバ用コンデンサCs とダイオー
ドDs との直列回路はスイッチ素子Qに並列に接続され
ている。回生用コンデンサCr はスナバ用コンデンサC
s と同一の容量を有し、第2の回生用ダイオードDr2を
介して出力整流用ダイオードDo に並列に接続されてい
る。第1の回生用ダイオードDr1と回生用インダクタン
スLr との直列回路の一端はスナバ用コンデンサCs と
スナバ用ダイオードDs との相互接続点に接続され、こ
の他端は第2の回生用ダイオードDr2と回生用コンデン
サCr との相互接続点に接続されている。図12の回路
の回生動作以外の基本動作は第1〜第5の実施例と同一
である。次に、図12の回路の動作を図13の波形図を
参照して説明する。
【0044】
【第1モード期間M1 】図13のt1 以前及びt7 〜t
8 の第1モード期間M1 においては、スイッチ素子Qが
オンであり、図13(C)に示すようにスナバ用コンデ
ンサCs の端子間電圧Vcsは零であり、回生用コンデン
サCr の端子間電圧は、−Vin+Vo +VinN2 /N1
になっている。この第1モード期間M1 には第1の実施
例の第1モード期間M1 と同様に1−Q−Ls −Lp の
回路が形成され、インダクタンスLs 、Lp にエネルギ
が蓄積され、スイッチ素子Qの電流Iq 及び漏れインダ
クタンスLs の電流Ilsは図13(B)(E)に示すよ
うに時間と共に増大する。
【0045】
【第2モード期間M2 】図13のt1 時点でスイッチ素
子Qをターンオフすると、漏れインダクタンスLs 及び
励磁インダクタンスLp に流れていた電流Ilsはスナバ
用コンデンサCs 及びダイオードDs に流れる。スナバ
用ダイオードDs の電流Idsは図13(D)に示されて
いる。スナバ用コンデンサCs の電圧Vcsは充電が進む
に従って徐々に高くなり、スイッチ素子Qの電圧Vq も
図13(A)に示すように徐々に高くなる。従って、ス
イッチ素子Qのターンオフ時の過電圧及びノイズが抑制
され、且つスイッチ素子Qのゼロボルトスイッチング
(ZVS)が可能になり、スイッチング損失が低減す
る。
【0046】
【第3モード期間M3 】図13のt2 〜t3 の第3モー
ド期間M3 には、2次巻線N2 の電圧に基づいて第2の
回生用でおDr2が導通し、この電流Idr2 が図13
(H)に示すように流れる。この電流Idr2 の経路はN
2 −Dr2−N1 −Co である。この第3モード期間M3
においては、第2の回生用ダイオードDr2の電流Idr2
の増大とは逆に、スナバ用ダイオードDs の電流Idsは
減少する。
【0047】
【第4モード期間M4 】図13のt3 〜t4 期間には、
N2 −Dr2−Cr −N1 −Co の回路で電流が流れる。
従って、この第4モード期間M4 においても回生用コン
デンサCr の放電が進む。また、励磁インダクタンスL
p の蓄積エネルギが放出される。
【0048】
【第5モード期間M5 】図13のt4 時点で回生用コン
デンサCr が正に充電されると、出力整流用ダイオード
Do の逆バイアスが解除され、これが導通し、この電流
Idoが図13(F)に示すように流れる。また、スナバ
用コンデンサCs の端子間電圧VcsがVin−Vo −Vin
N2 /N1 よりも高い場合には、Cs −1−Co −N2
−Dr2−Lr −Dr1の回路でスナバ用コンデンサCs の
放電が生じ、この電圧はVin−Vo −VinN2 /N1 に
なる。回生用コンデンサCrが正に充電されたとき、漏
れインダクタンスLsに残留電流があると、Cs-Ds
の経路で電流が流れ、漏れインダクタンスLsのエネル
ギはスナバ用コンデンサCsに移行する。
【0049】
【第6モード期間M6 】図13のt5 でスイッチ素子Q
をターンオンさせると、1−Q−Ls −Lp の回路に電
流Ilsが流れ始める。出力整流用ダイオードDo はt5
で非導通に転換する。また、回生用インダクタンスLr
とスナバ用コンデンサCs と回生用コンデンサCr との
共振回路の動作が開始する。
【0050】
【第7モード期間M7 】t6 〜t7 期間には、t5 〜t
6 の過渡期間と同様に、1−Q−Ls −Lp の回路でイ
ンダクタンスLs 、Lp のエネルギの蓄積が行われると
共に、Lr −Dr1−Cs −Q−Cr の共振回路に図13
(G)に示す電流Idrが流れ、スナバ用コンデンサCs
の電圧はVin−Vo −VinN2 /N1 から零になり、回
生用コンデンサCr の電圧は零から−Vin+Vo +Vin
N2 /N1 になる。これにより、スナバ用コンデンサC
s 又はスイッチ素子Qの次のターンオフ時の過電圧を吸
収することが可能な状態になる。
【0051】この実施例によれば、スナバ用コンデンサ
Cs によってスイッチ素子Qのターンオフ時の過電圧抑
制、ノイズ低減、スイッチング損失の低減が達成され、
且つスナバ用コンデンサCs のエネルギを出力平滑用コ
ンデンサCo 又は負荷3又は電源1又は入力コンデンサ
Cinに回生し、スナバ回路の損失を低減することができ
る。
【0052】
【変形例】本発明は上記実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) トランスの1次巻線N1 の漏れインダクタンス
Ls 及び励磁インダクタンスLp によって必要なインダ
クタンス値を得ることができない時には、個別のインダ
クタンス素子を次巻線N1 に対して直列及び並列に接続
することができる。 (2) スイッチ素子QとしてFET、IGBT等の半
導体スイッチを使用することができる。 (3) 図14に示すように、図9の回路の回生用ダイ
オードDr に、図10の回路の4次巻線N4 と回生用ス
イッチQr と第2の回生用ダイオードDraとの直列回路
を並列に接続したコンバータを構成し、図10の回路と
同一の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコンバータを示す回路図である。
【図2】図1の各部の電圧、電流を示す波形図である。
【図3】別の従来のコンバータを示す回路図である。
【図4】更に別の従来のコンバータを示す回路図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例のコンバータを示す回路
図である。
【図6】図5の各部の電圧、電流を示す波形図である。
【図7】第2の実施例のコンバータを示す回路図であ
る。
【図8】図7の各部の電圧、電流を示す波形図である。
【図9】第3の実施例のコンバータを示す回路図であ
る。
【図10】第4の実施例のコンバータを示す回路図であ
る。
【図11】第5の実施例のコンバータを示す回路図であ
る。
【図12】第6の実施例のコンバータを示す回路図であ
る。
【図13】図12の各部の電圧、電流を示す波形図であ
る。
【図14】変形例のコンバータを示す回路図である。
【符号の説明】
1 電源 3 負荷 Q スイッチ素子 Tr 〜Tr6 トランス N1 1次巻線 N2 2次巻線 N3 3次巻線 Ls 漏れインダクタンス Lp 励磁インダクタンス Cc クランプ用コンデンサ Co 平滑用コンデンサ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)と3次巻線(N
    3)とを有するトランスと、出力整流用ダイオ−ド(D0)
    と、出力平滑用コンデンサ(C0)と、クランプ用コンデ
    ンサ(Cc)と、クランプ用ダイオ−ド(Dc)と、回生用
    ダイオ−ド(Dr)とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)はオ−トトランスを形成するように
    前記1次巻線(N1)に電磁結合され且つ前記1次巻線
    (N1)の一端と前記直流出力端子(2a)との間に接
    続され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記1次巻線(N
    1)の一端と前記直流出力端子(2a)との間において
    前記2次巻線(N2)に直列に接続され且つ前記スイッチ
    素子(Q)のオン期間に前記2次巻線(N2)に誘起する
    電圧で逆バイアスされる方向性を有し、 前記クランプ用コンデンサ(Cc)の一端は前記直流入
    力端子(1a)に接続され、 前記クランプ用ダイオ−ド(Dc)は前記クランプ用コ
    ンデンサ(Cc)の他端と前記1次巻線(N1)の一端と
    の間に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グ
    ランド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイア
    スされる方向性を有し、 前記3次巻線(N3)は前記クランプ用コンデンサ(C
    c)の他端と前記直流出力端子(2a)との間に前記回
    生用ダイオ−ド(Dr)を介して接続され、且つ前記スイ
    ッチ素子(Q)のオン期間に前記クランプ用ダイオ−ド
    (Dc)及び前記回生用ダイオ−ド(Dr)を順方向バ
    イアスする電圧を発生するように前記1次巻線(N1)に
    電磁結合されていることを特徴とする直流―直流変換
    器。
  2. 【請求項2】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)と3次巻線(N
    3)とを有するトランスと、出力整流用ダイオ−ド(D0)
    と、出力平滑用コンデンサ(C0)と、クランプ用コンデ
    ンサ(Cc)と、クランプ用ダイオ−ド(Dc)と、回生用
    ダイオ−ド(Dr)とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)はオ−トトランスを形成するように
    前記1次巻線(N1)に電磁結合され且つ前記1次巻線
    (N1)の一端と前記直流出力端子(2a)との間に接
    続され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記1次巻線(N
    1)の一端と前記直流出力端子(2a)との間において
    前記2次巻線(N2)に直列に接続され且つ前記スイッチ
    素子(Q)のオン期間に前記2次巻線(N2)に誘起する
    電圧で逆バイアスされる方向性を有し、 前記クランプ用コンデンサ(Cc)の一端は前記直流入
    力端子(1a)に接続され、 前記クランプ用ダイオ−ド(Dc)は前記クランプ用コ
    ンデンサ(Cc)の他端と前記1次巻線(N1)の一端と
    の間に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グ
    ランド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイア
    スされる方向性を有し、 前記3次巻線(N3)は前記クランプ用コンデンサ(C
    c)の他端と前記直流出力端子(2a)との間に前記回
    生用ダイオ−ド(Dr)を介して接続され、且つ前記スイ
    ッチ素子(Q)のオフ期間に前記回生用ダイオ−ド(D
    r)を順方向バイアスする電圧を発生するように前記1
    次巻線(N1)に電磁結合されていることを特徴とする
    直流―直流変換器。
  3. 【請求項3】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)と3次巻線(N
    3)とを有するトランスと、出力整流用ダイオ−ド(D0)
    と、出力平滑用コンデンサ(C0)と、クランプ用コンデ
    ンサ(Cc)と、クランプ用ダイオ−ド(Dc)と、回生用
    ダイオ−ド(Dr)とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)は前記1次巻線(N1)に電磁結合さ
    れ且つ前記直流出力端子(2a)と前記グランド端子
    (1b)との間に前記出力整流ダイオ−ド(D0)を
    介して接続され、 前記1次巻線(N1)の前記直流入力端子(1a)側の端
    子と前記2次巻線(N2)の前記直流出力端子(2a)側
    の端子とが同一極性になるように前記1次及び2次巻線
    (N1、N2)の極性が決定され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記スイッチ素子
    (Q)のオン期間に前記2次巻線(N2)に誘起する電圧
    で逆バイアスされる方向性を有し、 前記クランプ用コンデンサ(Cc)の一端は前記直流入
    力端子(1a)に接続され、 前記クランプ用ダイオ−ド(Dc)は前記クランプ用コ
    ンデンサ(Cc)の他端と前記1次巻線(N1)の一端と
    の間に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グ
    ランド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイア
    スされる方向性を有し、 前記3次巻線(N3)は前記クランプ用コンデンサ(C
    c)の他端と前記直流出力端子(2a)との間に前記回
    生用ダイオ−ド(Dr)を介して接続され、且つ前記スイ
    ッチ素子(Q)のオン期間に前記クランプ用ダイオ−ド
    (Dc)及び前記回生用ダイオ−ド(Dr)を順方向バ
    イアスする電圧を発生するように前記1次巻線(N1)に
    電磁結合されていることを特徴とする直流―直流変換
    器。
  4. 【請求項4】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)と3次巻線(N
    3)と4次巻線(N4)を有するトランスと、出力整流用
    ダイオ−ド(D0)と、出力平滑用コンデンサ(C0)と、
    クランプ用コンデンサ(Cc)と、クランプ用ダイオ−ド
    (Dc)と、第1及び第2の回生用ダイオ−ド(Dr、Dr
    a)と、回生用スイッチ(Qr)とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)はオ−トトランスを形成するように
    前記1次巻線(N1)に電磁結合され且つ前記1次巻線
    (N1)の一端と前記直流出力端子(2a)との間に接
    続され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記1次巻線(N
    1)の一端と前記直流出力端子(2a)との間において
    前記2次巻線(N2)に直列に接続され且つ前記スイッチ
    素子(Q)のオン期間に前記2次巻線(N2)に誘起する
    電圧で逆バイアスされる方向性を有し、 前記クランプ用コンデンサ(Cc)の一端は前記直流入
    力端子(1a)に接続され、 前記クランプ用ダイオ−ド(Dc)は前記クランプ用コ
    ンデンサ(Cc)の他端と前記1次巻線(N1)の一端と
    の間に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グ
    ランド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイア
    スされる方向性を有し、 前記3次巻線(N3)は前記クランプ用コンデンサ(C
    c)の他端と前記直流出力端子(2a)との間に前記第
    1の回生用ダイオ−ド(Dr)を介して接続され、且つ前
    記スイッチ素子(Q)のオン期間に前記クランプ用ダイ
    オ−ド(Dc)及び前記第1及び第2の回生用ダイオ−
    ド(Dr、Dra)を順方向バイアスする電圧を発生す
    るように前記1次巻線(N1)に電磁結合され、 前記4次巻線(N4)と前記回生用スイッチ(Qr)と
    前記第2の回生用ダイオ−ド(Dra)とは互いに直列
    に接続され、 前記4次巻線(N4)と前記回生用スイッチ(Qr)と
    前記第2の回生用ダイオ−ド(Dra)との直列回路は
    前記第1の回生用ダイオ−ド(Dr)に対して並列に接
    続され、 前記4次巻線(N4)は前記スイッチ素子(Q)のオン
    期間に前記第2の回生用ダイオ−ド(Dra)を順方向
    バイアスする電圧を発生するように前記1次巻線(N
    1)に電磁結合され、 前記回生用スイッチ(Qr)を選択的にオン・オフする
    ための手段が設けられていることを特徴とする直流―直
    流変換器。
  5. 【請求項5】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)と3次巻線(N
    3)と4次巻線(N4)を有するトランスと、出力整流用
    ダイオ−ド(D0)と、出力平滑用コンデンサ(C0)と、
    クランプ用コンデンサ(Cc)と、クランプ用ダイオ−ド
    (Dc)と、第1及び第2の回生用ダイオ−ド(Dr、Dr
    a)と、回生用スイッチ(Qr)とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)は前記1次巻線(N1)に電磁結合さ
    れ且つ前記直流出力端子(2a)と前記グランド端子
    (1b)との間に前記出力整流ダイオ−ド(D0)を介
    して接続され、 前記1次巻線(N1)の前記直流入力端子(1a)側の端
    子と前記2次巻線(N2)の前記直流出力端子(2a)側
    の端子とが同一極性になるように前記1次及び2次巻線
    (N1、N2)の極性が決定され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記スイッチ素子
    (Q)のオン期間に前記2次巻線(N2)に誘起する電圧
    で逆バイアスされる方向性を有し、 前記クランプ用コンデンサ(Cc)の一端は前記直流入
    力端子(1a)に接続され、 前記クランプ用ダイオ−ド(Dc)は前記クランプ用コ
    ンデンサ(Cc)の他端と前記1次巻線(N1)の一端と
    の間に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グ
    ランド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイア
    スされる方向性を有し、 前記3次巻線(N3)は前記クランプ用コンデンサ(C
    c)の他端と前記直流出力端子(2a)との間に前記第
    1の回生用ダイオ−ド(Dr)を介して接続され、且つ前
    記スイッチ素子(Q)のオン期間に前記クランプ用ダイ
    オ−ド(Dc)及び前記第1及び第2の回生用ダイオ−
    ド(Dr、Dra)を順方向バイアスする電圧を発生す
    るように前記1次巻線(N1)に電磁結合され、 前記4次巻線(N4)と前記回生用スイッチ(Qr)と
    前記第2の回生用ダイオ−ド(Dra)とは互いに直列
    に接続され、 前記4次巻線(N4)と前記回生用スイッチ(Qr)と
    前記第2の回生用ダイオ−ド(Dra)との直列回路は
    前記第1の回生用ダイオ−ド(Dr)に対して並列に接
    続され、 前記4次巻線(N4)は前記スイッチ素子(Q)のオン
    期間に前記第2の回生用ダイオ−ド(Dra)を順方向
    バイアスする電圧を発生するように前記1次巻線(N
    1)に電磁結合され、 前記回生用スイッチ(Qr)を選択的にオン・オフする
    ための手段が設けらていることを特徴とする直流―直流
    変換器。
  6. 【請求項6】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)とを有するトラ
    ンスと、出力整流用ダイオ−ド(D0)と、出力平滑用コ
    ンデンサ(C0)と、クランプ用コンデンサ(Cc)と、ク
    ランプ用ダイオ−ド(Dc)と、回生用ダイオ−ド(Dr)
    とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)は前記1次巻線(N1)に電磁結合さ
    れ且つ前記1次巻線(N1)の一端と前記直流出力端子
    (2a)との間に接続され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記1次巻線(N
    1)の一端と前記2次巻線(N2)との間に接続され且つ
    前記スイッチ素子(Q)のオン期間に前記2次巻線(N
    2)に誘起する電圧で逆バイアスされる方向性を有し、 前記クランプ用コンデンサ(Cc)の一端は前記直流入
    力端子(1a)に接続され、 前記クランプ用ダイオ−ド(Dc)は前記クランプ用コ
    ンデンサ(Cc)の他端と前記1次巻線(N1)の一端と
    の間に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グ
    ランド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイア
    スされる方向性を有し、 前記回生用ダイオ−ド(Dr)は前記2次巻線(N2)
    と前記出力整流用ダイオ−ド(D0)との相互接続点と
    前記クランプ用コンデンサ(Cc)の他端との間に接続
    され、且つ前記スイッチ素子(Q)のオフ期間に前記2
    次巻線(N2)に得られる電圧によって順方向バイアス
    される方向性を有していることを特徴とする直流―直流
    変換器。
  7. 【請求項7】 直流電圧を供給するための直流入力端子
    (1a)と、グランド端子(1b)と、直流出力端子
    (2a)と、スイッチ素子(Q)と、前記スイッチ素子
    (Q)をオン・オフ制御するためのスイッチ制御回路
    (4)と、1次巻線(N1)と2次巻線(N2)とを有するトラ
    ンスと、出力整流用ダイオ−ド(D0)と、出力平滑用コ
    ンデンサ(C0)と、スナバ用コンデンサ(Cs)と、ス
    ナバ用ダイオ−ド(Ds)と、第1及び第2の回生用ダ
    イオ−ド(Dr1、Dr2)と、回生用インダクタ(L
    r)と、回生用コンデンサ(Cr)とを備え、 前記スイッチ素子(Q)は前記直流入力端子(1a)と
    前記1次巻線(N1)の一端との間に接続され、 前記1次巻線(N1)の他端は前記グランド端子(1b)に
    接続され、 前記2次巻線(N2)は前記1次巻線(N1)に電磁結合さ
    れ且つ前記1次巻線(N1)の一端と前記直流出力端子
    (2a)との間に接続され、 前記出力平滑用コンデンサ(C0)は前記直流出力端子
    (2a)と前記グランド端子(1b)との間に接続さ
    れ、 前記出力整流用ダイオ−ド(D0)は前記1次巻線(N
    1)の一端と前記2次巻線(N2)との間に接続され且つ
    前記スイッチ素子(Q)のオン期間に前記2次巻線(N
    2)に誘起する電圧で逆バイアスされる方向性を有し、 前記スナバ用コンデンサ(Cs)の一端は前記直流入力
    端子(1a)に接続され、 前記スナバ用ダイオ−ド(Ds)は前記スナバ用コンデ
    ンサ(Cs)の他端と前記1次巻線(N1)の一端との間
    に接続され且つ前記直流入力端子(1a)と前記グラン
    ド端子(1b)との間の電圧によって順方向バイアスさ
    れる方向性を有し、 前記第1の回生用ダイオ−ド(Dr1)と前記回生用イ
    ンダクタ(Lr)との直列回路の一端が前記スナバ用コン
    デンサ(Cs)の他端に接続され、 前記回生用コンデンサ(Cr)の一端は前記直列回路の
    他端に接続され、前記回生用コンデンサ(Cr)の他端
    は前記スナバ用ダイオ−ド(Ds)と前記スイッチ素子
    (Q)との相互接続点に接続され、 前記第2の回生用ダイオ−ド(Dr2)は前記2次巻線
    (N2)と前記出力整流ダイオ−ド(D0)との相互接
    続点と前記回生用コンデンサ(Cr)の一端との間に接
    続され且つ前記スイッチ素子(Q)のオフ期間における
    前記2次巻線(N2)の電圧で順方向バイアスされる方
    向性を有し、 前記第1の回生用ダイオ−ド(Dr1)は前記回生用コン
    デンサ(Cr)の電圧に対して前記スナバ用ダイオ−ド
    と同一の方向性を有していることを特徴とする直流―直
    流変換器。
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