JP3465210B2 - 折り畳み式受台 - Google Patents

折り畳み式受台

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JP3465210B2 JP30867995A JP30867995A JP3465210B2 JP 3465210 B2 JP3465210 B2 JP 3465210B2 JP 30867995 A JP30867995 A JP 30867995A JP 30867995 A JP30867995 A JP 30867995A JP 3465210 B2 JP3465210 B2 JP 3465210B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、テーブルや、商品
陳列台等として用いられる折り畳み式受台に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の受台における折り畳み脚
は、左右両脚において同一構造であり、左右の脚は
じ高さので枢着されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述の従来の折り畳み
式受台では、台枠の左右幅を、脚の高さの2倍以上とし
なければ、脚を折り畳んだ際に、左右の脚の端部同士が
重なってしまい、いずれか一方の脚を水平にできず、折
り畳み状態の維持が困難となる。また、その水平にでき
ない脚の端部が台枠から突出してしまうこともある。 【0004】さらに、従来のものでは、脚の折り畳みの
容易性が重要視され、枢着した脚を、その枢着部の近傍
において台枠と係合させ、かつその係合方向にばね等に
よる付勢力を加えることにより、起立状態及び折り畳み
状態を保持させるようになっている。 【0005】しかし、このような構造とすると、脚の各
状態における係合の確実性は乏しくなり、例えば、脚を
折り畳んだ状態で台枠を持ち上げると、脚端部がわずか
に垂下し、受台の積み重ねの妨げとなる。 【0006】本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、左
右幅が脚の長さの2倍以下の台枠であっても、左右の脚
を台枠の内部に十分に収容でき、しかも起立状態、折り
畳み状態のいずれにおいても、脚の係合の確実性を確保
できるようにした折り畳み式受台を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。垂直状態から水平状
態まで回動した脚を、台枠の左右両側部内に収容しうる
ようにした折り畳み式受台において、各脚の基部とこの
基部から離れた部分とに2個の軸孔をそれぞれ設け、一
方の側部の脚は、基部側の軸孔に挿入した枢軸をもっ
て、他方の側部の脚は、基部から離れた方の軸孔に挿入
した枢軸をもって、互いに前記両軸孔間の距離と等しい
距離だけ高さを異ならせて、前記台枠に枢着し、かつ
脱可能な締結部材を、各脚における枢軸を挿入していな
い方の軸孔に挿入することにより、左右両脚を、それぞ
れの枢軸を中心とする垂直状態と水平状態とに、選択的
に固定する。 【0008】 【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の折り畳み
式受台の実施例を示す。図1に倒立状態の分解斜視図
として示すように、この受台は、台枠(1)の内側に左右
2対の脚(2)を、折り畳み可能に収容してなり、その左
右の脚取付部に対する一方の側部の脚(2)の枢軸の位置
他方の側部の脚(2)の枢軸の位置とを、互いに異な
る高さとしてある。 【0009】右側の脚取付部においては、図2に示すL
字形(裏面から見た場合)の脚受部材(3)が用いられて
いる。この脚受部材(3)は、ふたつのL字形の側片(3a)
を、脚(2)を収容するに充分な間隔を隔てて対峙させ、
その両側片(3a)(3a)の外縁同士を連結片(3b)により連結
たような形状に、鋼板を曲げて形成したものである。 【0010】脚受部材(3)の水平部分を内側に向けて、
その下部(ここでは、便宜上、図1に示す台枠の倒立状
態において上下を表現するものとする)を取付部材
(4)により、また上部を取付部材(5)により台枠(1)
の内部に取り付けてある。この状態は、図1及び図4か
ら明らかである。 【0011】脚受部材(3)におけるL字形に直角に曲が
部には、取付孔(6)が、水平部分の先端部には係止
孔(7)が、また垂直部分の先端部には係止孔(8)が穿設
されている。取付孔(6)から、係止孔(7)および係止
(8)まで距離はともに等しくされている。 【0012】脚受部材(3)に脚(2)の基部を差し込み、
脚(2)の基部の軸孔(9)を脚受部材(3)の取付孔(6)
整合させて枢軸(10)を固定する。【0013】 次いで、脚(2)を垂直の姿勢として、軸孔
(9)から前記距離(取付孔(6)から係止孔(8)までの距
離)を隔てて脚(2)に穿設した孔(11)を、脚受部材
(3)の係止孔(8)整合させ、ここに蝶ねじ(12)を螺入
して止める。これにより、脚(2)は起立状態に固定され
る。この場合、脚(2)の枢軸(10)の高さ位置は、台枠
(1)の天板に近いところにある。 【0014】脚(2)を折り畳むには、まず蝶ねじ(12)を
外し、脚(2)を枢軸(10)中心として内方に回動させ、台
枠(1)の天板に当接させる。この状態において、
脚(2)の孔(11)は脚受部材の係止孔(7)に整合するの
で、ここに蝶ねじ(12)を螺入して止める。これにより、
脚(2)は、折り畳み位置で固定される。 【0015】左側の脚取付部においては、図3に示す倒
立L字形の脚受部材(13)が用いられる。この脚受部材
(3)は、ふたつのL字形の側片(13a)(13a)を、前記
(2)を嵌入するに充分な間隔を隔てて対峙させ、その
垂直部分を連結片(13b)により連結させたような形状
に、鋼板を曲げて形成したものである。また、両側片(1
3a)(13a)の水平部分の先端は、外方に開いて直角に曲げ
られ、台枠(1)への取付片(13c)を形成している。 【0016】脚受部材(3)を、その水平部分を外側に向
けて、取付片(13c)を台枠(1)の内部に取り付ける。す
なわち、脚受部材(13)は、その上部を取付片(13a)によ
り、また下部取付部材(4)により、台枠(1)の内部に
取り付ける。 【0017】脚受部材(13)には、L字の直角に曲がる部
分に取付孔(6)、水平部分の先端部に係止孔(7)、さら
に垂直部分の先端部に係止孔(8)が穿設されている。
孔(6)から係止孔(7)までと、取付孔(6)から係止
(8)までとは、等距離設定されている。 【0018】脚受部材(13)に脚(2)の基部を差し込み、
脚(2)の基部から離れた方の軸孔(11)を脚受部材(13)の
取付孔(6)整合させて枢軸(10)を固定する。
次いで、脚(2)を垂直の姿勢として、軸孔(11)から前記
距離(取付孔(6)から係止孔(8)までの距離)を隔て
脚(2)に穿設した(9)を、脚受部材(13)の係止
孔(8)整合させ、ここに蝶ねじ(12)を螺入して止め
る。これにより、脚(2)は起立状態に固定される。この
場合、脚(2)の枢軸(10)の高さ位置は、前述の脚受部材
(3)とは異なり、台枠(1)の天板から遠い位置となる。 【0019】脚(2)を折り畳むには、まず蝶ねじ(12)を
外し、脚(2)を枢軸(10)を中心として内方に回動させて
水平位置まで倒す。この状態において、脚(2)の
(9)は脚受部材(13)の係止孔(7)整合するので、ここ
に蝶ねじ(12)を螺入して止める。これにより、脚(2)
は、畳み位置で固定される。 【0020】この際、図4により明らかなように、左側
の枢軸(10)と右側の枢軸(10)とは、高さ位置を異にする
ので、折り畳んだ左右の脚(2)は重なり合う関係にあ
り、互いに邪魔をすることがない。 【0021】なお、脚(2)には、図1に示すようにキャ
スター(14)が取り付けられている。また、図示は省略し
たが、脚受部材(3)(13)の台枠(1)の天板の裏面への取
り付けに当たっては、取付部材(4)(5)のほか、任意の
横方向補強部材を取り付けてもよい。さらに、場合によ
っては、脚受部材を左右両側部同形のものを使用し、取
付姿勢を逆にして使用することもできる。 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、左右両脚の枢軸間の距
離が、脚の長さの2倍以下であっても、互いに干渉せず
に両脚を水平に折り畳むことができる。また、脚は、
結部材によって垂直または水平に確実に固定されるの
で、脚に他物が衝突したり、地震時等の振動によって
も、脚が妄りに移動することがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を倒立状態で示す分解斜視図
である。 【図2】図1に示した受台の一方の側の脚取付部におけ
る脚受部材の拡大斜視図である。 【図3】図1に示した受台の他方の側の脚取付部におけ
る脚受部材の拡大斜視図である。 【図4】図1に示した受台の縦断正面図である。 【符号の説明】 (1)台枠 (2)脚 (3)脚受部材 (3a)側片 (3b)連結片 (4)(5)取付部材 (6)取付孔 (7)(8)係止孔 (9)軸孔 (10)枢軸 (11)軸孔 (12)蝶ねじ(締結部材) (13)脚受部材 (13a)側片 (13b)連結片 (13c)取付片 (14)キャスター

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 垂直状態から水平状態まで回動した脚
    を、台枠の左右両側部内に収容しうるようにした折り畳
    み式受台において、各脚の基部とこの基部から離れた部分とに2個の軸孔を
    それぞれ設け、一方の側部の脚は、基部側の軸孔に挿入
    した枢軸をもって、他方の側部の脚は、基部から離れた
    方の軸孔に挿入した枢軸をもって、互いに前記両軸孔間
    の距離と等しい距離だけ高さを異ならせて、前記台枠に
    枢着し、かつ 着脱可能な締結部材を、各脚における枢軸
    を挿入していない方の軸孔に挿入することにより、左右
    両脚を、それぞれの枢軸を中心とする垂直状態と水平状
    態とに、選択的に固定するようにしたことを特徴とする
    折り畳み式受台。
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