JP3464887B2 - 高設栽培容器 - Google Patents

高設栽培容器

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JP3464887B2
JP3464887B2 JP14436297A JP14436297A JP3464887B2 JP 3464887 B2 JP3464887 B2 JP 3464887B2 JP 14436297 A JP14436297 A JP 14436297A JP 14436297 A JP14436297 A JP 14436297A JP 3464887 B2 JP3464887 B2 JP 3464887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苺、葉物野菜、花
卉、根菜類などを地表面より高い位置で栽培するための
高設栽培容器に関する。
【0002】
【従来の技術】苺、葉物野菜、花卉、根菜類などを栽培
する場合、栽培地の地表面に形成した畝に沿って苗を植
えて生育させる土耕栽培という方法が採られている。土
耕栽培では、育苗から収穫に至るまでの一連の作業は中
腰やしゃがんだ姿勢で行うことが多く、特に苺などの場
合、定植の際には苗の運搬などの重労働を伴うため、作
業者の肉体的負担は非常に大きなものとなっている。
【0003】このような過酷な労働条件を改善するた
め、作業者が立った状態で作業可能な栽培容器の開発、
改良や新たな栽培技術の研究などが行われ、その一つと
して、いわゆる高設栽培と呼ばれる栽培方法が一部にお
いて実施されている。
【0004】本出願人も苺などの栽培容器として、培土
の使用量が少なくてすみ、根の成長も良好な栽培容器を
開発し(実開平6−34437号公報参照)、また、こ
の栽培容器を保持する装置および散水や施肥に好適な補
助具を開発している(実公平6−16495号公報参
照)。これらの栽培容器と装置とを組み合わせることに
より、労働条件の改善を図ることができる。
【0005】図9は前記補助具をセットした栽培容器を
保持装置で保持した状態を示す斜視図である。この図に
示すように、保持装置80はフレーム81および支柱8
2などで構成されており、先細り円筒状の栽培容器91
や散水・施肥用の補助具92を保持装置80で保持する
ことによって、立ち作業が可能となるため、栽培作業の
効率化、労働条件の改善を図ることができる。
【0006】一方、栽培容器を地表面より高い位置に保
持する方法として、本出願人は、複数個の容器本体を連
結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡して保
持する方法を開発し、特開平8−298870号公報な
どで開示している。
【0007】図10は前記公報に係る栽培装置の一例を
示す斜視図であり、栽培容器95は、合成樹脂製の容器
本体96の上端の一部を連続的に形成することによっ
て、10個の容器本体を直線状に連結した形状を有する
容器本体群97a,97bを構成し、容器本体群97
a,97bの上部を連結部材98で連結した構造を備え
ている。
【0008】この栽培装置を使用することにより、立ち
作業が可能となり、従来の栽培容器の多数個分を1回の
係止動作でフレーム99に係止することができるため、
栽培容器の係止作業を効率化することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の高設栽培装置の
場合、栽培容器が単体容器、連続容器のいずれの形状で
あっても、容器内へ培土を充填する作業は容器ごとに行
う必要があるため、多数の栽培容器を使用する大規模栽
培においては、設置作業や培土充填作業に多大な時間と
労力を要している。
【0010】また、これらの栽培容器は保持装置に垂り
下げた状態で使用する構造であるため、実際に栽培に寄
与している部分に比べ、保持装置の占める割合の方が大
きくなりがちである。このため、装置の運搬などの際は
手間がかかり、設置するためには広いスペースを必要と
し、栽培地が狭い場合は採用が困難である。
【0011】そして、栽培シーズンの終了後において
は、栽培容器内の培土を排出する作業や保持装置類の撤
収作業に多大な時間と労力を費やしているだけでなく、
撤収後において、これらの栽培容器や保持装置などを収
納するための広いスペースを必要としている。
【0012】さらに、従来の高設栽培装置はサイズが比
較的大きく構造も複雑であるため、製作に多くの時間と
手間を要し、合成樹脂などの原材料も大量に必要とし、
高コストである。このため、栽培面積の小さな小規模農
家などにおいては採用が困難である。
【0013】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、立ち作業が可能で、培土・水・肥料などの使用量を
低減することができ、設置および撤収作業が容易で、栽
培期間中の安定性に優れ、収納スペースも小さく、低コ
ストの高設栽培容器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の高設栽培容器は、重ね合わせた複数の可撓
性シートに複数の固着部を設けることによって可撓性シ
ート間に形成された培土収容部と、培土収容部と連結さ
れた開口部を有する栽培容器と、栽培容器と係合して培
土収容部を地面上に起立状態に保持するための支持手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】本発明の高設栽培容器によれば、保持手段
によって起立状態に保持された培土収容部および栽培容
器に培土を充填すれば、植物の栽培をすることができる
ようになる。このように、起立した培土収容部および栽
培容器に充填した培土で植物栽培が可能となるため設置
作業は容易であり、栽培期間終了後、培土を排出すれ
ば、培土収容部は元の可撓性シート状に戻るため、撤収
作業も簡単である。この場合、栽培容器の開口部と培土
収容部とを着脱可能としておけば、栽培容器と可撓性シ
ートとを別々に撤収することができるため作業性がよく
なる。
【0016】また、培土収容部および栽培容器を地面上
に起立させた状態で植物の栽培を行うため立ち作業が可
能であり、培土は培土収容部などを満たす程度の分量で
よいため使用量が少なくてすみ、これに伴って、水・肥
料などの使用量も低減することができる。さらに、培土
収容部が接地しているため、地面温度が可撓性シートを
伝わって高設栽培容器全体に広がり、保温効果も優れて
いる。
【0017】さらに、栽培容器と培土収容部とを別に
し、栽培容器に係合する支持手段で起立状態に保持して
いるため、栽培容器に充填した培土などによる培土収容
部の重量負担が小さく、栽培期間中、培土収容部が変形
したり、傾斜することがなく、安定した状態を保つこと
ができる。なお、培土収容部に対して栽培容器を着脱可
能としておけば、必要に応じて、栽培容器のみを交換す
ることも可能である。
【0018】培土収容部は、培土を充填していない状態
では複数の可撓性シートを重ね合わせた平面的形状であ
るため嵩張らず、折り畳んだり、ロール形状に巻くこと
も可能であるため収納時のサイズが小さくなり、運搬作
業なども容易である。また、可撓性シートで形成した培
土収容部と栽培容器などからなるシンプルな構造である
ため、製作が容易であり、原材料も少なくてすみ、低コ
ストである。なお、培土収容部から栽培容器を取り外し
可能としておけば、栽培容器と培土収容部とを別々に収
納することができるため、収納サイズをさらに小さくす
ることができる。
【0019】なお、重ね合わせた複数の可撓性シートを
固着する手段としては、接着剤、圧着、加熱圧着、縫
製、はとめなどを採用することができる。
【0020】また、本発明の高設栽培容器では、可撓性
シートに形成された係止部と係合し、培土収容部を地面
上に起立状態に保持するための支持手段を備えた構造と
することができる。このような支持手段を備えることに
より、栽培容器と別に、培土収容部を保持することとな
るため保持能力が高まり、栽培期間中における安定性が
さらに向上する。
【0021】さらに、栽培容器、培土収容部の支持手段
として、地上に設置された支持部材を採用することがで
きる。これによって、栽培容器、培土収容部を地面上に
おいて確実に保持することができ、設置、撤収作業も容
易である。この場合、地面に立設した支柱に支持部材を
水平方向に架設した構造などを採用することができる。
【0022】この場合、可撓性シートに形成された係止
部に、支持部材が挿通可能な筒状部を形成した構造とす
ることができる。このような構造とすることにより、筒
状部に支持部材を挿通するだけで、係止部を支持部材に
確実に係止することができるようになり、支持部材と筒
状部との着脱も容易である。
【0023】栽培容器には、培土収容部の配列間隔と同
等に配置された複数の開口部を設けることができる。こ
のような構造とすることにより、栽培容器の開口部と培
土収容部との連結がより確実に行われるため、培土充填
作業中に連結部分がズレたり離脱することがなく、栽培
期間中における安定性も向上する。
【0024】また、培土収容部をテーパ形状とすること
ができる。このような形状とすることにより、培土収容
部内へ培土を充填する際に土詰まりが発生しにくくなる
ため、作業性が向上する。また、栽培期間終了後、培土
を排出する場合には、テーパ形状が抜け勾配として機能
するため、排出をスムーズに行うことができる。
【0025】さらに、可撓性シートの下縁を延設してマ
ルチング用シート部を形成した構造とすることができ
る。このような構造とすることにより、地面に形成した
畝の上に培土収容部を起立状態に保持した場合、マルチ
ング用シート部で畝の表面を覆うことができるようにな
るため、通常のマルチングと同様の機能を発揮させるこ
とができる。
【0026】可撓性シートは、合成樹脂フィルム、紙、
布、不織布のうちの少なくとも一つによって形成するこ
とができる。可撓性シートとして合成樹脂フィルムを使
用した場合、気密性、耐蝕性、耐久性に優れた培土収容
部を形成することができる。また、紙、布、不織布を使
用した場合は、通気性を備えた培土収容部を形成するこ
とができ、燃焼中に有害ガスなどが発生しないため、焼
却処分も容易となる。
【0027】なお、栽培容器および可撓性シートは、透
明なもの不透明なもののいずれでもよいが、外気温度を
伝えやすい熱伝導の良好な素材を使用することにより、
培土収容部内に充填した培土中での根の生育を活性化す
ることができる。
【0028】栽培容器は、硬質の合成樹脂材で形成する
ことができる。このような素材で形成した栽培容器は、
可撓性シートに比べ剛性が高いため変形しにくく、充填
された培土を安定的に保持することができ、培土収容部
への重量負担も小さくすることができる。また、農薬や
肥料などに対する耐久性なども優れているため、長期間
使用することができる。この場合、硬質の合成樹脂材と
しては、発泡ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ABS樹脂、AES樹脂などを
好適に使用することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は第1実施形態の高設栽培容
器を示す分解斜視図、図2は高設栽培容器を構成する栽
培容器の平面図、図3は同栽培容器の側面図、図4は高
設栽培容器の使用状態を示すを示す斜視図、図5は同じ
く使用状態を示す縦断面図である。
【0030】本実施形態の高設栽培容器10は、重ね合
わせた2枚の可撓性シート11,12に複数の固着部1
3を設けることによって可撓性シート11,12間に形
成された培土収容部14と、この培土収容部14に連結
可能な複数の開口部15を有する栽培容器16とを備え
ている。
【0031】また、培土収容部14は、可撓性シート1
1,12を延設して形成した係止部18の筒状部19に
挿通した支持部材20によって地面17上に起立状態に
保持され、開口部15を介して培土収容部14に連結し
た栽培容器16は支持部材21によって保持されてい
る。
【0032】したがって、図4,5に示すように、起立
状態に保持された培土収容部14および栽培容器16に
培土24を充填すれば、植物25の栽培をすることがで
きるようになる。
【0033】このように、培土収容部14および栽培容
器16を地面上に起立させた状態で植物25の栽培を行
うため立ち作業が可能であり、培土24は培土収容部1
4などを満たす程度の分量でよいため使用量が少なくて
すみ、これに伴って、水・肥料などの使用量も低減する
ことができ、施肥や消毒なども容易となる。さらに、培
土収容部14が接地しているため、地面17の温度が可
撓性シート11,12を伝わって高設栽培容器10全体
に広がり、保温効果も優れている。この場合、可撓性シ
ート11,12の素材として熱伝導の良好なものを使用
すれば、プラスチック製のチューブダクトなどを密着さ
せて配置した場合、培土温度のコントロールを容易化す
ることができる。
【0034】また、固着部13の大きさや配置間隔など
を変更することによって培土収容部14のサイズ変更も
簡単であるため、栽培する植物の種類に応じて培土量を
調整することができ、栽培シーズンごとに培土を変える
ことができるため連作障害が発生しにくく、連作困難な
植物の栽培も可能となり、有機作物も低コストで栽培で
きるようになる。また、定植作業などを立ち作業で行う
ことができるため、大苗の定植が容易となり、栽培期間
の短縮および年間栽培回数の増大を図ることが可能であ
り、定植後における下葉の手入れや間引きなどに要する
作業を従来の1/7〜1/10程度まで低減することが
できる。
【0035】さらに、栽培容器16と培土収容部14と
を別にし、それぞれに係合する支持部材20,21で起
立状態に保持しているため、栽培容器16に充填した培
土24による培土収容部14の重量負担が小さく、栽培
期間中、培土収容部14が変形したり、傾斜することが
なく、安定した状態を保つことができる。なお、培土収
容部14に対して栽培容器16は着脱可能でるため、必
要に応じて、栽培容器16のみを交換することも可能で
ある。
【0036】このように、起立した培土収容部14およ
び栽培容器16に培土24を充填するだけで植物25の
栽培が可能となるため、設置作業は容易であり、栽培期
間終了後、培土収容部14および栽培容器16内の培土
24を排出すれば、培土収容部14は元の可撓性シート
状に戻るため、撤収作業は簡単である。例えば、設置作
業に要する時間は、従来の高設栽培装置と比較した場
合、1/3〜1/5程度である。
【0037】この場合、栽培容器16は培土収容部14
から取り外し可能であるため、培土24の排出作業も容
易であり、栽培容器16と培土収容部14を形成する可
撓性シート11,12とを別々に撤収することができる
ため作業性が良好である。また、栽培容器16と可撓性
シート11,12とを別々に収納することができるた
め、収納サイズを小さくすることができる。
【0038】また、培土収容部14は、培土24を充填
していない状態では2枚の可撓性シート11,12を重
ね合わせた平面形状であるため嵩張らず、折り畳んだ
り、ロール形状に巻くことも可能であるため、収納時の
サイズが小さくなり、運搬作業なども容易である。ま
た、可撓性シート11,12で形成した培土収容部14
と栽培容器16などからなるシンプルな構造であるため
製作が容易で、使用材料も少なく、低コストであり、従
来の高設栽培装置と比較すると、設備費は1/5〜1/
10である。
【0039】なお、本実施形態では、重ね合わせた2枚
の可撓性シート11,12を固着する手段として、加熱
圧着を採用しているが、接着剤、圧着、縫製、はとめな
どを採用することもできる。
【0040】栽培容器16の開口部15は、培土収容部
14の配列間隔と同等に配置されているため、開口部1
5と培土収容部14とを確実に連結することができ、培
土充填作業中に連結部分がズレたり離脱することがな
く、栽培期間中における安定性も優れている。なお、複
数の開口部15の代わり、矩形の開口部15a(図2に
一点鎖線で示す)を設けた構造とすることもできる。
【0041】また、支持部材20,21は、地面17に
立設した支柱23に水平方向に架設されており、連結状
態において、栽培容器16下方の係合溝22を、支持部
材20を挿通した筒状部19に嵌合させているため、連
結部分における横方向へのズレや離脱などを防止するこ
とができる。
【0042】可撓性シート11,12の係止部18に
は、支持部材20が挿通可能な筒状部19を形成してい
るため、筒状部19に支持部材20を挿通するだけで、
係止部18を支持部材20に確実に係止することができ
るようになり、支持部材20と筒状部19との着脱作業
も容易である。
【0043】なお、本実施形態の高設栽培容器10で
は、地面17に形成した畝26に培土収容部14の下端
を埋め込んで使用しているが、これに限定するものでは
なく、図1に仮想線で示すように可撓性シート11,1
2の下縁を延設してマルチング用シート部27を形成す
ることもできる。このような構造とすることにより、畝
26の上に培土収容部14を起立状態に保持した場合、
マルチング用シート部27で畝26の表面を覆うことが
できるようになるため、通常のマルチングと同様の機能
を発揮させることができ、マルチングと収穫棚とを一本
化することができる。
【0044】一方、本実施形態の高設栽培容器10は、
図6に示すように、2列に配置して使用することもでき
る。このような配列を行うことにより、栽培地における
単位面積当たりの栽培密度を高めることが可能となるた
め、収穫量の増大を図ることができる。
【0045】また、高設栽培容器10では、可撓性シー
ト11,12は合成樹脂フィルムで形成しているため、
培土収容部14は気密性、耐蝕性、耐久性に優れてい
る。このほか、可撓性シート11,12は、紙、布、不
織布などで形成することも可能であり、この場合、通気
性を備えた培土収容部を形成することができ、燃焼中に
有害ガスなどが発生しないため、焼却処分も容易とな
る。
【0046】さらに、高設栽培容器10では、栽培容器
16を硬質の合成樹脂であるポリ塩化ビニルで形成して
いるため、可撓性シート11,12に比べて剛性が高く
変形しにくく、充填された培土24を安定的に保持する
ことができ、培土収容部14への重量負担も小さくする
ことができる。また、農薬や肥料などに対する耐久性な
ども優れているため、長期間使用することができる。こ
のほか、栽培容器16は、発泡ポリスチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ABS樹脂、AES樹脂などで
形成することもできる。
【0047】また、高設栽培容器10では、可撓性シー
ト11,12は不透明なラミネートフィルムで形成して
いるため、気密性、耐久性、耐蝕性、保温性などに優
れ、培土24中における植物25の生育状態は良好であ
る。なお、このほかに、発泡ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、A
ES樹脂などを素材とするフィルム材、あるいは、紙、
布、不織布などで形成することもできる。
【0048】この場合、微生物などの働きによって分解
する性質を備えた生分解性プラスチックを使用すれば、
使用後、地中などへ廃棄処分することもできるようにな
り、燃焼中に有毒ガスなどの発生しにくい合成樹脂を使
用すれば焼却処分も可能となる。また、紙、布、不織布
などを使用すれば、根に空気を供給できるような通気性
を備えた培土収容部14を形成することができ、これら
の素材は燃焼中に有毒ガスを発生しないため、焼却処分
も容易である。
【0049】次に、図7を参照して、本発明の第2実施
形態について説明する。図7は第2実施形態の高設栽培
容器の使用状態を示す斜視図である。
【0050】本実施形態の高設栽培容器30において
は、培土収容部31をテーパ形状としている。このよう
な形状とすることにより、培土収容部31内へ培土32
を充填する際に土詰まりが発生しにくくなるため、作業
性が向上する。また、栽培期間終了後、培土32を排出
する場合には、テーパ形状が抜け勾配として機能するた
め、排出をスムーズに行うことができる。その他の部分
の構造、機能については第1実施形態の高設栽培容器1
0と同様である。
【0051】次に、図8を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。図8は第3実施形態の高設栽培
容器の使用状態を示す斜視図である。
【0052】本実施形態の高設栽培容器40は、重ね合
わせた複数の可撓性シート41,42に複数の固着部4
3を設けることによって可撓性シート41,42間に形
成された培土収容部44と、培土収容部44と連結され
た開口部45を有する栽培容器46と、栽培容器46と
係合して培土収容部44を地面17上に起立状態に保持
するための支持部材47とを備えている。
【0053】本実施形態の高設栽培容器40の場合、栽
培容器46を保持する支持部材47だけで、培土収容部
44を起立状態に保持することができるため、設置作業
は容易であり、栽培期間終了後、培土を排出すれば、培
土収容部44は元の可撓性シート状に戻るため、撤収作
業も簡単である。この場合、栽培容器46の開口部45
と培土収容部41とは着脱可能であるため、栽培容器4
6と可撓性シート41,42とを別々に撤収することが
でき、作業性が良好である。その他の部分の構造、機能
については第1実施形態の高設栽培容器10と同様であ
る。
【0054】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0055】(1)重ね合わせた複数の可撓性シートに
複数の固着部を設けることによって可撓性シート間に形
成された培土収容部と、培土収容部と連結された開口部
を有する栽培容器と、栽培容器と係合して培土収容部を
地面上に起立状態に保持するための支持手段とを備えた
ことにより、起立した培土収容部および栽培容器に充填
した培土で植物栽培ができるようになるため、立ち作業
が可能となり、培土・水・肥料などの使用量も低減する
ことができる。また、培土収容部が接地しているため、
地面温度が可撓性シートを伝わって高設栽培容器全体に
広がり、保温機能も優れている。
【0056】(2)培土を充填していない状態の培土収
容部は平面的形状であるため、嵩張らず、折り畳んだ
り、ロール状に巻くことも可能であるため、収納スペー
スも小さくてすみ、運搬なども容易である。可撓性シー
トで形成した培土収容部と栽培容器などからなるシンプ
ルな構造であるため、製作が容易であり、原材料も少な
くてすみ、低コストである。
【0057】(3)栽培容器と培土収容部とを別にし、
栽培容器に係合する支持手段で起立状態に保持している
ため、栽培容器に充填した培土の重量による培土収容部
の負担が小さく、栽培期間中、安定した状態を保つこと
ができる。
【0058】(4)可撓性シートに形成された係止部と
係合し、培土収容部を地面上に起立状態に保持するため
の支持手段を備えた構造とすることにより、栽培容器と
別に、培土収容部を保持することとなるため保持能力が
高まり、栽培期間中における安定性がさらに向上する。
【0059】(5)栽培容器、培土収容部の支持手段と
して、地上に設置された支持部材を備えることにより、
地面上において培土収容部、栽培容器などを確実に保持
することができるようになり、設置、撤収作業も容易で
ある。
【0060】(6)可撓性シートに形成された係止部
に、支持部材が挿通可能な筒状部を形成した構造とする
ことにより、筒状部に支持部材を挿通するだけで、係止
部を支持部材に確実に係止することができるようにな
り、支持部材と筒状部との着脱も容易である。
【0061】(7)栽培容器に、培土収容部の配列間隔
と同等に配置された複数の開口部を設けた構造とするこ
とにより、栽培容器の開口部と培土収容部との連結がよ
り確実化するため、培土充填作業中に連結部分がズレた
り離脱することがなく、栽培期間中における安定性も向
上する。
【0062】(8)培土収容部をテーパ形状とすること
により、培土収容部内へ培土を充填する際に土詰まりが
発生しにくくなるため、作業性が向上する。また、栽培
期間終了後、培土を排出する場合には、テーパ形状が抜
け勾配として機能するため、排出をスムーズに行うこと
ができる。
【0063】(9)可撓性シートの下縁を延設してマル
チング用シート部を形成した構造とすることにより、畝
の上に培土収容部を起立状態に保持した場合、マルチン
グ用シート部で畝の表面を覆うことができるようになる
ため、通常のマルチングと同様の機能を発揮させること
ができる。
【0064】(10)可撓性シートとして合成樹脂フィ
ルムを使用することにより、気密性、耐蝕性、耐久性に
優れた培土収容部を形成することができ、また、紙、
布、不織布を使用することにより、通気性を備えた培土
収容部を形成することができ、燃焼中に有害ガスなどが
発生しないため、焼却処分も容易となる。また、これら
の材料を2種以上組み合わせて使用することにより、そ
れぞれの材質の特徴を兼備した培土収容部を形成するこ
ともできる。
【0065】(11)栽培容器を硬質の合成樹脂材で形
成することにより、可撓性シートに比べ剛性が高いため
変形しにくいものとなり、充填された培土を安定的に保
持することができ、培土収容部への重量負担を小さくす
ることができる。また、農薬や肥料などに対する耐久性
なども優れているため長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の高設栽培容器を示す分解斜視図
である。
【図2】図1の高設栽培容器を構成する栽培容器の平面
図である。
【図3】図2の栽培容器の側面図である。
【図4】図1の高設栽培容器の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図5】図1の高設栽培容器の使用状態を示す縦断面図
である。
【図6】図1の高設栽培容器の別の使用状態を示す縦断
面図である。
【図7】第2実施形態の高設栽培容器の使用状態を示す
斜視図である。
【図8】第3実施形態の高設栽培容器の使用状態を示す
斜視図である。
【図9】従来の高設栽培容器を示す斜視図である。
【図10】従来の高設栽培容器を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,30,40 高設栽培容器 11,12,41,42 可撓性シート 13,43 固着部 14,31,44 培土収容部 15,15a,45 開口部 16,46 栽培容器 17 地面 18 係止部 19 筒状部 20,21,47 支持部材 22 係合溝 23 支柱 24,32 培土 25 植物 26 畝 27 マルチング用シート部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね合わせた複数の可撓性シートに複数
    の固着部を設けることによって前記可撓性シート間に形
    成された複数の培土収容部と、前記培土収容部に連結さ
    れた開口部を有する栽培容器と、前記栽培容器と係合し
    て前記培土収容部を地面上に起立状態に保持するための
    支持手段とを備えた高設栽培容器。
  2. 【請求項2】 前記可撓性シートに形成された係止部と
    係合し、前記培土収容部を地面上に起立状態に保持する
    ための支持手段を備えた請求項1記載の高設栽培容器。
  3. 【請求項3】 前記支持手段が、地上に設置された支持
    部材である請求項1,2記載の高設栽培容器。
  4. 【請求項4】 前記係止部に、前記支持部材が挿通可能
    な筒状部を形成した請求項2,3記載の高設栽培容器。
  5. 【請求項5】 前記栽培容器に、前記培土収容部の配列
    間隔と同等に配置された複数の開口部を設けた請求項1
    〜4記載の高設栽培容器。
  6. 【請求項6】 前記培土収容部をテーパ形状とした請求
    項1〜5記載の高設栽培容器。
  7. 【請求項7】 前記可撓性シートの下縁を延設してマル
    チング用シート部を形成した請求項1〜6記載の高設栽
    培容器。
  8. 【請求項8】 前記可撓性シートが、合成樹脂フィル
    ム、紙、布、不織布のうちの少なくとも一つによって形
    成されたものである請求項1〜7記載の高設栽培容器。
  9. 【請求項9】 前記栽培容器が、硬質の合成樹脂材で形
    成されたものである請求項1〜8記載の高設栽培容器。
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