JP3463783B2 - 走行車両 - Google Patents

走行車両

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JP3463783B2 JP17663397A JP17663397A JP3463783B2 JP 3463783 B2 JP3463783 B2 JP 3463783B2 JP 17663397 A JP17663397 A JP 17663397A JP 17663397 A JP17663397 A JP 17663397A JP 3463783 B2 JP3463783 B2 JP 3463783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの設備を
監視するTVカメラ等を搭載してこれを移動させるため
の走行車両に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送用等で実用化されている走行車両の
平面的な車輪配置には、一般に自動車の様な四角形のも
の、三輪車の様な三角形のもの、そして菱形のものがあ
る。このうち、菱形の車輪配置は、左右の車輪を走行輪
とし、前後の車輪を操舵輪としている。この菱形の車輪
配置が比較的よく採用されている理由として次の点が挙
げられる。 (1)走行輪が車両の中央にあるため、走行輪の荷重を
大きくとることができる。とくに、路面が濡れている時
の登板に有効である。 (2)最小旋回半径を小さくすることが容易である。 (3)前進と後進とが等価であり、旋回走行時において
経路誘導が容易である。
【0003】菱形の車輪配置の走行車両として従来から
提案されているものを図3、図4に示す。図3は、従来
の菱形の車輪配置の概念図である。左右の走行輪53、
54はそれぞれ独立の走行用モータ51、52により駆
動される。また、前部操舵輪55及び後部操舵輪56は
それぞれ自在キャスターとなっている。この機構は、走
行用モータ51、52の回転数差により操舵を行ってお
り、前部操舵輪55、後部操舵輪56はそれに追従して
操舵動作するだけである。走行用モータ51、52を等
速度で逆の方向(一方を前方向、他方を後方向)に回転
させることにより、その場でスピンターン動作が可能で
あり、狭い通路内の走行に適している。
【0004】しかしながら、前部操舵輪55、後部操舵
輪56は自在キャスターであるため、走行経路上に異物
や段差があり、それに接触したり、乗り越えようとした
場合に自在キャスターが振れてしまい、結果として走行
軌道から外れてしまうという不都合を有していた。この
ため、上記機構の走行車両を運用する場所は、路面上に
異物や段差等がない極めて管理された場所、例えば、屋
内の工場施設等に限定されていた。
【0005】図4は、従来の菱形の車輪配置を採用する
走行車両の平面図である。図4の走行車両では、1個の
走行用モータ58が差動歯車59を介して左右の走行輪
60、61を駆動する。また、前後の操舵輪62、63
は、Z状のリンク機構64により連結される。操舵用モ
ータ57の軸にはスプロケット68が取り付けられてお
り、前部操舵輪62にもスプロケット67が取り付けら
れている。上記スプロケット67、68には、チェーン
69が掛けられている。そして、操舵用モータ57が回
転することにより、上記チェーン機構、Z状のリンク機
構64を介して前後の操舵輪62、63が操舵される。
【0006】図4の走行車両は、自在キャスターを使用
していないため、上述した図3の機構が有する不都合は
ない。しかし、差動歯車59により走行輪60、61を
駆動しているため、最小旋回半径に限界があり、特にス
ピンターン動作が原理上不可能であった。
【0007】また、走行輪60、61を図3の従来例と
同様に、左右独立のモータで駆動することも考えられる
が、旋回走行を行うためには、前後の操舵輪62、63
を逆方向に同角度だけ操舵させる(以下、逆位相とい
う)必要がある。特に、スピンターンを行うためには、
直進時にたいして90度の角度で操舵させなければなら
ない。しかしながら、Z状のリンク機構64では、正確
な逆位相の操舵を成し得るものではなく、あくまで近似
的にこれを実現するためのものである。つまり、直進状
態からある一定範囲内で操舵した場合には、ほぼ正確な
逆位相を実現するが、さらに操舵角度を大きくしていく
と前後の操舵輪62、63の操舵角度の相対的な誤差が
大きくなり、正確な逆位相が実現できず、小回り時の走
行自体が困難となる。このため、図4に示す従来の走行
車両は、屋外等の路面上に異物や段差がある荒れた路面
状況においても走行可能であるが、スピンターンを含め
小回り性に限界があり、狭い通路内の走行は困難であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、荒れ
た路面状況等においても高い走破性を備え、かつ、狭い
通路内の走行が可能な小回り性を備えた走行車両を提供
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、平面的な車輪配置が菱形状
であり、左右の車輪を走行輪とし、前後の車輪を操舵輪
とする走行車両において、操舵用モータが同軸にスプロ
ケットが固定された歯車を回転させ、当該歯車に噛み合
い、前部操舵輪を支持する軸に固定された歯車を回転さ
せることにより前部操舵輪を操舵させると同時に、スプ
ロケットに掛けられたチェーンを介して、後部操舵輪を
支持する軸に固定されたスプロケットを回転し、後部操
舵輪を前部操舵輪とは逆方向にかつ等角度操舵すること
を特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の走
行車両において、前記噛み合っている2枚の歯車の歯数
を等しく、かつ、前記チェーンを介して前記連結されて
いる2枚のスプロケットの歯数を等しくすることを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または
記載の走行車両において、前記チェーンに取り付けら
れ、前記前部操舵輪と前記後部操舵輪との相対的な操舵
角度を調整するためのターンバックルを備えることを特
徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1、2、ま
たは3記載の走行車両において、左右の走行輪はそれぞ
れ別個のモータにより駆動されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は実施形態の平面図、図2は実施形
態の側面図である。
【0014】左右の走行輪12、13は、それぞれ独立
の走行用モータ10、11により駆動される。以下、図
2に基づいて実施形態の構成を説明する。前部操舵輪1
4の車軸33は、軸受け35とその反対側の軸受け(図
示せず)によって支持され、軸受け35は車輪支持板3
1に取付けられている。車輪支持板31には軸24が取
り付けられ、軸24にはさらに平歯車16が取り付けら
れている。軸24は、軸受け28とその下側の軸受け
(図示せず)によって支持されている。
【0015】後部操舵輪15を支持する車輪支持板32
には、軸26が取り付けられ、軸26にはさらにスプロ
ケット20が取り付けられている。なお、34は車軸、
36は軸受けである。軸26は軸受け30とその下側の
軸受け(図示せず)によって支持される。
【0016】前述した軸24に並設された軸25には、
平歯車17とスプロケット19が取り付けられている。
軸25は軸受け29とその下側の軸受け(図示せず)に
よって支持されている。操舵用モータ27の軸には平歯
車18が取り付けられている。スプロケット19とスプ
ロケット20にはチェーン21が掛けられている。チェ
ーン21には2個のターンバックル22、23が連結さ
れている。平歯車18は平歯車17と噛み合い、さらに
平歯車17は平歯車16と噛み合っている。ここで、平
歯車17の歯数と平歯車16の歯数は等しくなるように
設定されている。さらに、スプロケット19の歯数とス
プロケット20の歯数は等しくなるように設定されてい
る。
【0017】上述した操舵機構は、上部フレーム37に
取り付けられ、走行用モータ10、11は、図1に示す
ように下部フレーム38に取り付けられている。上部フ
レーム37と下部フレーム38は軸39によって回動自
在に連結されている。
【0018】次に、実施形態の作用について説明する。
図2において、操舵用モータ27により平歯車18が時
計方向(右回り)に回転すると、平歯車17は反時計方
向(左回り)に回転し、平歯車16は時計方向に回転す
る。ここで、平歯車17と平歯車16の回転方向は逆方
向で、かつ回転角は等しくなる。なお、平歯車18は、
操舵用モータ27の出力軸を減速し、トルクを増加させ
るためのものである。
【0019】平歯車17が回転することによって、同軸
に固定されたスプロケット19も回転し、チェーン21
を介して、スプロケット20は、平歯車17の回転方向
と同方向で、かつ等しい回転角で回転する。これによ
り、前部操舵輪14と後部操舵輪15は、逆方向に、正
確に同角度だけ操舵される(すなわち逆位相となる)。
【0020】ターンバックル22、23は、チェーン2
1の張力を調整したり、前後操舵輪14、15の相対的
な操舵角度の調整をするためのものである。なお、実施
形態ではチェーン21を使用しているが、これに限られ
るものではなく、歯車17の回転に線形に連動する動力
伝達手段、例えば、ベルトや歯車をも均等の範囲に含む
ものである。
【0021】走行用モータ10、11(図1参照)は、
操舵角度に応じてそれぞれ独立に回転数を制御し、走行
車両を適切に運転する。
【0022】操舵機構を有する上部フレーム37と、走
行輪12、13や走行用モータ10、11を有する下部
フレーム38とを、軸39により回動自在に連結するこ
とにより、荒れた路面においても全車輪が路面に接地す
ることが可能になり、走破性を向上している。
【0023】なお、実施形態では減速用の平歯車18を
設けているが、平歯車18を省略し、平歯車17の軸に
カップリングを介して操舵用モータ27を取り付けるこ
とも可能である。また、実施形態では平歯車17の歯数
と平歯車16の歯数を等しくし、スプロケット19の歯
数とスプロケット20の歯数を等しくしているが、これ
に限られるものではない。たとえば、平歯車17の歯数
と平歯車16の歯数の比を1:2にし、かつスプロケッ
ト19の歯数とスプロケット20の歯数の比を1:2に
することにより、前部操舵輪14と後部操舵輪15とを
逆位相に操舵することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1、2、3、または
4記載の発明によれば、自在キャスターを使用していな
いため、操舵輪の振れが無く、荒れた路面等の走破が可
能となる。さらに、前部操舵輪と後部操舵輪を正確に逆
位相で操舵できるため、小回り(スピンターン)が可能
であり、狭い通路内の走行が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の平面図である。
【図2】実施形態の側面図である。
【図3】従来の菱形の車輪配置の概念図である。
【図4】従来の走行車両の平面図である。
【符号の説明】
10、11 走行用モータ 12、13 走行輪 14 前部操舵輪 15 後部操舵輪 16 平歯車 17 平歯車 18 平歯車 19 スプロケット 20 スプロケット 21 チェーン 22、23 ターンバックル 24、25、26 軸 37 上部フレーム 38 下部フレーム 39 軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面的な車輪配置が菱形状であり、左右
    の車輪を走行輪とし、前後の車輪を操舵輪とする走行車
    両において、 操舵用モータが同軸にスプロケットが固定された歯車を
    回転させ、 当該歯車に噛み合い、前部操舵輪を支持する軸に固定さ
    れた歯車を回転させること により前部操舵輪を操舵させ
    ると同時に、スプロケットに掛けられたチェーンを介して、後部操舵
    輪を支持する軸に固定されたスプロケットを回転し、
    部操舵輪を前部操舵輪とは逆方向にかつ等角度操舵する
    ことを特徴とする走行車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走行車両において、 前記噛み合っている2枚の歯車の歯数を等しく、かつ、
    前記チェーンを介して前記連結されている2枚のスプロ
    ケットの歯数を等しくすることを特徴とする走行車両。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の走行車両におい
    て、前記チェーンに取り付けられ、前記前部操舵輪と前記後
    部操舵輪との相対的な操舵角度を調整するためのターン
    バックルを備え ることを特徴とする走行車両。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載の走行車両
    において、 左右の走行輪はそれぞれ個別のモータにより駆動される
    ことを特徴とする走行車両。
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JP5626110B2 (ja) * 2011-05-13 2014-11-19 トヨタ自動車株式会社 ステアリングシステム
JP6535620B2 (ja) * 2016-03-07 2019-06-26 ヤンマー株式会社 移動車両

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