JP3463125B2 - 画像変形方法およびその装置 - Google Patents

画像変形方法およびその装置

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JP3463125B2 JP34781593A JP34781593A JP3463125B2 JP 3463125 B2 JP3463125 B2 JP 3463125B2 JP 34781593 A JP34781593 A JP 34781593A JP 34781593 A JP34781593 A JP 34781593A JP 3463125 B2 JP3463125 B2 JP 3463125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像変形方法およびそ
の装置に係わり、詳しくはアニメーション、ゲーム等で
用いられるキャラクター、背景データを始めとするドッ
トで構成され、かつ各ドット毎に表示色番号あるいはパ
レット番号を持つようないわゆるビット配列形式の画像
データの配列を変更することにより、画像を変形する画
像変形方法およびその方法を実現する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アニメーション、ゲーム等ではビ
ット配列形式の画像データを用いることが多く、この画
像データによりキャラクターや背景データを表示してい
る。そして、このビット配列形式の画像データはドット
で構成され、かつ各ドット毎に表示色番号あるいはパレ
ット番号を持つようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
変形方法において、アニメーション、ゲーム等でキャラ
クター又は背景に動きを与えたり、その形を変えるとき
には、全く異なる画像データを予めメモリに持ってお
き、例えば動きを与えるときには一定時間毎に、あるい
はその形を変えるときには何かのきっかけでメモリ上に
ある画像データそのものを表示し直していた。そのた
め、多くのメモリを消費するという欠点があった。ま
た、画像の拡大、縮小処理あるいはある形状の四角形か
ら異なる形状の四角形への変形(例えば、正方形から台
形への変形)等の単純な変形処理は、従来のゲーム中に
も多く用いられているが、変形の度合いが限られ、滑ら
かな変形が困難であった。さらに、変形を使用する範囲
が限定されてしまい(自由に変形できない)、予めメモ
リに多くのデータを持っておく方法を採らざるを得ず、
この点でコスト高にもなっていた。
【0004】そこで本発明は、少ないメモリ容量で、ビ
ット配列形式の画像を自由にかつ滑らかに変形できる画
像変形方法およびその装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による画像変形方法は、ビット配列形
式の画像データを有する変形対象を、複数の小多角形に
分割し、この各小多角形を所定の変形処理に従って異な
る小多角形に変形し、変形前の小多角形に含まれるビッ
ト配列形式の画像データの配列を、各小多角形毎に、所
定のデータ変換処理に従って、変形後の小多角形のデー
タに対応するように順次変更して変更後の全体画像デー
タを作成するとともに、前記小多角形の変形処理では、
変形対象の内部にある任意の小多角形の頂点を、少なく
とも変形後に再び内部に位置するような任意の位置に移
動したとき、前記任意の小多角形の移動に応じて他の小
多角形の頂点を移動させ、移動した他の小多角形の頂点
を前記任意の小多角形の移動後の頂点に基づいて算出
し、この算出した頂点に対応して各小多角形を変形する
ことを特徴とする。請求項2記載の発明による画像変形
方法は、前記小多角形の変形処理では、変形対象の内部
にある複数個の小多角形の頂点を、少なくとも変形後に
再び内部に位置するような任意の位置にそれぞれ移動し
たとき、前記任意の小多角形の移動に応じて他の小多角
形の頂点を移動させ、移動した他の小多角形の頂点を前
記複数個の小多角形の移動後の頂点に基づいて算出し、
この算出した頂点に対応して各小多角形を変形すること
を特徴とする。
【0006】また、好ましい態様として、例えば請求項
3記載のように、前記所定の変形処理は、座標変換処理
であり、この座標変換処理では、分割された各小多角形
の頂点の座標を求め、次いで、変形後の各小多角形の頂
点の座標を算出し、この算出した座標に基づいて変形後
の異なる小多角形の形状を決定することにより、分割さ
れた各小多角形を異なる小多角形に変形するようにして
もよい。例えば請求項4記載のように、前記所定のデー
タ変換処理は、変形対象となる各小多角形に含まれるビ
ット配列形式の画像データを複数のラインに分割する処
理と、この分割された各ラインの変形後の小多角形上で
の端点を算出する処理と、前記分割された各ラインを、
変形後の小多角形の対応するラインの大きさに合せて拡
大又は縮小する処理と、この拡大又は縮小されたライン
を変形後の小多角形の対応するライン上の端点を起点と
して順次転送して配置する処理と、を有するようにして
もよい。
【0007】例えば請求項5記載のように、前記端点を
算出する処理は、変形前および変形後のラインの端点の
位置に基づいて、変形前の各ラインの端点の位置を変化
させずに順次変形後の小多角形の対応するラインの端点
の位置とした場合の誤差を順次累算する処理と、この誤
差が所定値を超えるときにのみ、ラインの端点の位置を
変更するとともに、前記累算された誤差から一定値を減
算する処理と、を有するようにしてもよい。例えば請求
項6記載のように、前記拡大又は縮小する処理は、変形
前および変形後のラインに含まれるビット配列形式の画
像データおよび変形後のラインに含まれるビット配列形
式の画像データの数に基づいて、変形前の各ラインに含
まれるビット配列形式の各画像データを変形後のライン
に順次指定して配列したときの誤差を累算する処理と、
この誤差が所定値を超えるときには、現在指定されてい
る画像データを変形後のラインに転送配置して次の画像
データを指定するとともに、前記累算された誤差から一
定値を減算する動作を前記誤差が所定値以下になるまで
繰り返す処理と、前記誤差が所定値以下のときに、前記
指定された画像データを変形後のラインに転送して配置
する処理と、を有するようにしてもよい。
【0008】例えば請求項7記載のように、前記転送す
る処理は、変形前および変形後のラインの数に基づい
て、変形前の各ラインを指定して変形後の小多角形の対
応するラインの位置に順次配列したときの誤差を累算す
る処理と、この誤差が所定値を超えるときには、現在指
定されているラインを変形後の小多角形のラインとして
転送配置して次のラインを指定するとともに、前記累算
された誤差から一定値を減算する動作を前記誤差が所定
値以下になるまで繰り返す処理と、前記誤差が所定値以
下のときに、前記指定されたラインを変形後のラインと
して転送配置する処理と、を有するようにしてもよい。
【0009】請求項8記載の画像変形装置は、ビット配
列形式の画像データを有する変形対象を、複数の小多角
形に分割する分割手段と、変形対象の内部にある任意の
小多角形の頂点を、少なくとも変形後に再び内部に位置
するような任意の位置に移動させるとともに、前記任意
の小多角形の移動に応じて他の小多角形の頂点を移動さ
せ、移動した他の小多角形の頂点を前記任意の小多角形
の移動後の頂点に基づいて算出し、この算出した頂点に
対応して分割手段によって分割した各小多角形を異なる
小多角形に変形する変形手段と、変形前の小多角形に含
まれるビット配列形式の画像データの配列を、各小多角
形毎に、所定のデータ変換処理に従って、変形後の小多
角形のデータに対応するように順次変更して変更後の全
体画像データを作成する画像データ作成手段と、を備え
たことを特徴とする。請求項9記載の画像変形装置は、
前記変形手段は、変形対象の内部にある複数個の小多角
形の頂点を、少なくとも変形後に再び内部に位置するよ
うな任意の位置にそれぞれ移動させるように、分割した
各小多角形を異なる小多角形に変形することを特徴とす
る。
【0010】また、好ましい態様として、例えば請求項
10記載のように、前記変形手段は、分割手段によって
分割した各小多角形を異なる小多角形に変形する所定の
変形処理を実行可能な座標変換手段を備え、この座標変
換手段は、分割された各小多角形の頂点の座標を求める
とともに、変形後の各小多角形の頂点の座標を算出し、
この算出した座標に基づいて変形後の異なる小多角形の
形状を決定することにより、分割された各小多角形を異
なる小多角形に変形するようにしてもよい。例えば請求
項11記載のように、前記画像データ作成手段は、前記
所定のデータ変換処理を実行可能なデータ変換手段を備
え、このデータ変換手段は、変形対象となる各小多角形
に含まれるビット配列形式の画像データを複数のライン
に分割する手段と、この分割された各ラインの変形後の
小多角形上での端点を算出する手段と、前記分割された
各ラインを、変形後の小多角形の対応するラインの大き
さに合せて拡大又は縮小する手段と、この拡大又は縮小
されたラインを変形後の小多角形の対応するライン上の
端点を起点として順次転送して配置する手段と、を有す
るようにしてもよい。
【0011】例えば請求項12記載のように、前記端点
を算出する手段は、変形前および変形後のラインの端点
の位置に基づいて、変形前の各ラインの端点の位置を変
化させずに順次変形後の小多角形の対応するラインの端
点の位置とした場合の誤差を順次累算する手段と、この
誤差が所定値を超えるときにのみ、ラインの端点の位置
を変更するとともに、前記累算された誤差から一定値を
減算する手段と、を有するようにしてもよい。例えば請
求項13記載のように、前記拡大又は縮小する手段は、
変形前および変形後のラインに含まれるビット配列形式
の画像データおよび変形後のラインに含まれるビット配
列形式の画像データの数に基づいて、変形前の各ライン
に含まれるビット配列形式の各画像データを変形後のラ
インに順次指定して配列したときの誤差を累算する手段
と、この誤差が所定値を超えるときには、現在指定され
ている画像データを変形後のラインに転送配置して次の
画像データを指定するとともに、前記累算された誤差か
ら一定値を減算する動作を前記誤差が所定値以下になる
まで繰り返す手段と、前記誤差が所定値以下のときに、
前記指定された画像データを変形後のラインに転送して
配置する手段と、を有するようにしてもよい。例えば請
求項14記載のように、前記転送する手段は、変形前お
よび変形後のラインの数に基づいて、変形前の各ライン
を指定して変形後の小多角形の対応するラインの位置に
順次配列したときの誤差を累算する手段と、この誤差が
所定値を超えるときには、現在指定されているラインを
変形後の小多角形のラインとして転送配置して次のライ
ンを指定するとともに、前記累算された誤差から一定値
を減算する動作を前記誤差が所定値以下になるまで繰り
返す手段と、前記誤差が所定値以下のときに、前記指定
されたラインを変形後のラインとして転送配置する手段
と、を有するようにしてもよい。
【0012】例えば請求項15記載のように、前記画像
データ作成手段によって作成された変形後の画像データ
を表示する表示手段を、さらに有するようにしてもよ
い。例えば請求項16記載のように、変形対象を変形す
る場合の変形態様を指定する変形態様指定手段を有し、
前記変形手段は、この変形態様指定手段の出力に基づい
て前記各小多角形を異なる小多角形にそれぞれ変形処理
するようにしてもよい。例えば請求項17記載のよう
に、前記変形態様指定手段は、変形対象を第1の変形態
様に指定する第1の変形スイッチと、変形対象を第2の
変形態様に指定する第2の変形スイッチとを有するよう
にしてもよい。例えば請求項18記載のように、変形対
象のビット配列形式の画像データと、変形対象をどのよ
うに分割するかを示す分割データと、分割した各小多角
形をどのように変形するかを示す変形データとを記憶す
る記憶手段と、前記変形態様指定手段により変形態様が
指定されたとき、記憶手段に記憶された各データを読み
出し画像変形の制御を行う画像変形制御手段と、を備え
るようにしてもよい。
【0013】
【作用】本発明では、まずビット配列形式の画像データ
を有する変形対象を複数の小多角形に分割し、各小多角
形を所定の変形処理(例えば、座標変換処理)に従って
異なる小多角形にそれぞれ変形する。このとき、小多角
形の変形処理では、変形対象の内部にある任意の小多角
形の頂点を、少なくとも変形後に再び内部に位置するよ
うな任意の位置に移動したとき、前記任意の小多角形の
移動に応じて他の小多角形の頂点を移動させ、(例え
ば、変形対象全体が滑らかに変形されるように他の小多
角形の頂点を移動させ)、移動した他の小多角形の頂点
を前記任意の小多角形の移動後の頂点に基づいて算出
し、この算出した頂点に対応して各小多角形を変形する
ことが行われる。次いで、変形前の小多角形に含まれる
ビット配列形式の画像データの配列を、各小多角形毎
に、所定のデータ変換処理に従って変形後の小多角形の
データに対応するように順次変更して変更後の全体画像
データが作成される。
【0014】したがって、変形対象の画像は各小多角形
毎に変形処理が行われるから、従来のように全く異なる
全体の画像データを予め持つ必要がなくなり、少ないメ
モリ容量で、ビット配列形式の画像データの配列を自由
に変更できる。また、変形対象を複数の小多角形に分割
し、各小多角形毎に変形処理が行われるので、変形に自
由度があり、予めメモリに多くのデータを持たなくて
も、画像を滑らかに変形できる。特に、変形対象の内部
にある任意の小多角形の頂点を移動させる変形法を使用
することにより、変形後のすべての小多角形の頂点の位
置データ(例えば、座標)を持っておく必要がなく、少
ない変形データで滑らかな画像変形を行わせることがで
きる。さらに、この変形法を用いると、変形対象の外枠
の形を変えずに、内部の小多角形のみを変形できるの
で、画像の外形(例えば、大きさ)を変えずに、内部の
形のみを変えたい場合に有効である。
【0015】他の請求項記載の発明では、小多角形の変
形処理で、変形対象の内部にある複数個の小多角形の頂
点を、少なくとも変形後に再び内部に位置するような任
意の位置にそれぞれ移動したとき、前記任意の小多角形
の移動に応じて他の小多角形の頂点を移動させ、移動し
た他の小多角形の頂点を前記複数個の小多角形の移動後
の頂点に基づいて算出し、この算出した頂点に対応して
各小多角形を変形することが行われる。したがって、特
に、変形対象の内部にある複数個の小多角形の頂点を移
動させる変形法を使用することにより、同様に変形後の
すべての小多角形の頂点の位置データ(例えば、座標)
を持っておく必要がなく、少ない変形データで滑らかな
画像変形を行わせることができる。また、この変形法を
用いると、変形対象の外枠の形を変えずに、内部の小多
角形のみを変形できる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。本発明の原理説明 最初に、本発明の原理から説明する。図1は多角形分割
変形方法の原理を示す図である。図1(a)は変形前の
画像データを有する変形対象を示し、この変形対象の画
像データはビット配列形式であり、「目」の画像(絵)
Aを表している。この画像データを変形するために、ま
ず変形対象全体を予め縦4分割、横6分割して合計で2
4個の小矩形(1)、(2)、(3)、・・・・・(24)を作成す
る。このとき、各小矩形(1)、(2)、(3)、・・・・・(2
4)の画像データは複数のドットによって構成され、かつ
複数の各ドット毎に表示色番号あるいはパレット番号を
持っている。そして、各小矩形(1)、(2)、(3)、・・・
・・(24)毎の画像はそのドット全体によって表示され
る。次いで、変形対象全体が滑らかに変形されるよう
に、所定の変形処理(例えば、後述の座標変換処理)に
従って各小矩形(1)、(2)、(3)、・・・・・(24)を図1
(b)に示すような異なる四角形(1)’、(2)’、
(3)’、・・・・・(24)’にそれぞれ変形する。例え
ば、図2に示すように小矩形(6)は四角形(6)’に変形さ
れ、小矩形(1)は四角形(1)’に変形される。
【0017】この過程では、各小矩形(1)、(2)、(3)、
・・・・・(24)の変形に伴って、それぞれの小矩形に含
まれるビット配列形式の画像データの配列が所定のデー
タ変換処理(例えば、後述のいわゆるライン貼り付け処
理)に従って変形する。すなわち、ドットの配列が変形
の程度に応じて変わることになる。したがって、変形後
の四角形(1)’、(2)’、(3)’、・・・・・(24)’を全
体として合成すると、図1(b)に示すように、変形し
た「目」の画像(絵)Bが得られる。この場合、変形対
象の画像データの配列に対して各小矩形(1)、(2)、
(3)、・・・・・(24)毎に変形処理が行われるから、従
来のように全く異なる全体の画像データを予め持つ必要
がなく、少ないメモリ容量でビット配列形式の画像を自
由に変形できる。また、変形対象を複数の小矩形(1)、
(2)、(3)、・・・・・(24)に分割し、各小矩形(1)、
(2)、(3)、・・・・・(24)毎に変形処理が行われるの
で、変形に自由度があり、予めメモリに多くのデータを
持たなくても、画像を滑らかに変形することが可能にな
る。
【0018】特に、変形対象の内部にある任意の小矩形
(複数でもよい)の頂点を移動させる変形法を使用すれ
ば、変形後のすべての四角形(1)’、(2)’、(3)’、・
・・・・(24)’の位置データ(例えば、座標)を持って
おく必要がなく、少ない変形データで滑らかな画像変形
を行わせることができる。さらに、この変形法を用いる
と、変形対象の外枠の形を変えずに、内部の小多角形の
みを変形できるので、画像の外形(例えば、大きさ)を
変えずに、内部の形のみを変えたい場合に有効である。
【0019】次に、上記原理に基づく本発明の具体的な
実施例について説明する。画像変形装置の構成 図3は本発明に係る画像変形方法を実現する画像変形装
置の第1実施例を示す構成図である。図3において、画
像変形装置は大きく分けてCPU31、入力操作子3
2、記憶装置33、画像信号発生回路(Video Display
Prosseser:以下VDPという)34、VRAM35お
よびTVディスプレイ36によって構成される。CPU
31は装置全体を制御するもので、入力操作子32から
画像変形指令が入力されると、その指令情報に対応すべ
く内部のメモリに格納されている制御プログラムに基づ
いて記憶装置33に記憶されている変形対象としてのビ
ット配列形式の画像データ41を読み出してVDP34
に出力するとともに、この画像データ41に対して多角
形分割変形処理を施した後、変形後のビット配列形式の
画像データをVDP34に出力する。また、CPU31
は内部レジスタ31aを有しており、内部レジスタ31
aには後述の図4に示すような各小矩形の格子点座標等
が格納されるようになっている。
【0020】入力操作子(変形態様指定手段)32はオ
ペレータによって操作されるもので、ビット配列形式の
画像データの配列をどのように変形させるかを指定する
(つまり、変形を行わせるきっかけを与えるための)第
1の変形スイッチ51および第2の変形スイッチ52を
有している。第1の変形スイッチ51は、例えば変形前
の格子点座標42で表される原画像に対して、変形後の
格子点座標43で表される第1の変形画像のような変形
(変形データ1)を与える指令を出力する。第2の変形
スイッチ52は、例えば変形前の格子点座標42で表さ
れる原画像に対して、変形後の格子点座標44で表され
る第2の変形画像のような変形(変形データ2)を与え
る指令を出力する。なお、各変形スイッチ51、52は
単独操作のプッシュスイッチでもよいし、あるいは複数
のスイッチからなるスイッチボード、キーボード等でも
よい。また、入力操作子32としてスイッチボード等の
他に、マウス、トラックボール等を用いてもよい。
【0021】記憶装置(記憶手段)33は変形対象とな
るビット配列形式の画像データ41、変形対象(原画
像)をどのように矩形分割するかを示す変形前の格子点
座標(変形前の小多角形の頂点の座標)42、矩形分割
された各小矩形をどのように変形するかを示す変形デー
タ1に対応する変形後の格子点座標(変形後の異なる小
多角形の頂点の座標)43および矩形分割された各小矩
形をどのように変形するかを示す変形データ2に対応す
る変形後の格子点座標(変形後の異なる小多角形の頂点
の座標)44を記憶している。例えば、格子点座標43
は第1の変形画像に対応し、格子点座標44は第2の変
形画像に対応しているとともに、これらの変形画像を処
理する指令はそれぞれ第1の変形スイッチ51、第2の
変形スイッチ52から出力される。VDP34はCPU
31から与えられた変形前のビット配列形式の画像デー
タや変形後のビット配列形式の画像データをVRAM3
4に書き込む。VRAM34としては、例えば半導体メ
モリが用いられ、表示する画像を1画面単位で記憶す
る。VRAM34に書き込まれた画像データはTVディ
スプレイ(表示手段)36によって表示される。上記C
PU31は分割手段、変形手段、画像データ作成手段、
座標変換手段、データ変換手段を構成するとともに、さ
らに画像変形制御手段を構成する。
【0022】ここで、本実施例では変形前のビット配列
形式の画像データを有する変形対象に対して図4に示す
ように、多数の小矩形に分割する処理が施される。この
場合、矩形分割された各小矩形の頂点に当る部分を格子
点と呼ぶことにする。図4の例では、変形対象を縦方向
にm分割し、横方向にn分割している。したがって、変
形対象は(m×n)個の小矩形に分割されることにな
り、各小矩形は左上端から右下端に行くに従って、小矩
形(0、0)、小矩形(0、1)、小矩形(0、2)、
・・・・・・・小矩形(m−1、n−1)としてそれぞ
れ表される。また、変形対象の左上端の格子点を格子点
(0、0)、その右隣の格子点を格子点(0、1)と呼
び、以下同様に右に行くに従って格子点(0、2)、格
子点(0、3)、と呼ぶことにする。したがって、右上
端の格子点は格子点(0、n)になる。次いで、格子点
(0、0)のすぐ下の格子点を格子点(1、0)と呼
び、以下同様に下に行くに従って格子点(2、0)、格
子点(3、0)と呼ぶことにする。したがって、左下端
の格子点は格子点(m、0)になる。また、右下端の格
子点は格子点(m、n)になる。
【0023】CPU31の内部レジスタ31aには図4
に示す各小矩形の格子点座標が記憶され、その様子は図
5のように示される。図5において、内部レジスタ31
aには各小矩形(0、0)、小矩形(0、1)、小矩形
(0、2)、・・・・・・・小矩形(m−1、n−1)
に対応する格子点の座標として、以下のように格納され
ている。なお、各格子点の座標はX軸(横方向)および
Y軸(縦方向)を基準とする2つの数値で表される。 格子点(0、0)のX座標 格子点(0、0)のY座標 格子点(0、1)のX座標 格子点(0、1)のY座標 ・ ・ 格子点(m、n)のX座標 格子点(m、n)のY座標
【0024】一方、記憶装置33には変形対象(原画像
データを有する)をどのように矩形分割するかを示す変
形前の格子点座標42が格納されているが、この格子点
座標42をCPU31の内部レジスタ31aに記憶され
ている各小矩形(0、0)、小矩形(0、1)、小矩形
(0、2)、・・・・・・・小矩形(m−1、n−1)
の格子点座標にそれぞれ対応させて示すと、例えば図5
の右端に表すようになる。すなわち、両者は以下のよう
な対応関係になる。 格子点(0、0)のX座標……100(変形前の格子点
座標、以下同様) 格子点(0、0)のY座標……100 格子点(0、1)のX座標……110 格子点(0、1)のY座標……100 ・ ・ 格子点(m、n)のX座標……160 格子点(m、n)のY座標……140
【0025】また、記憶装置33には前述したように第
1の変形スイッチ51からの指令に対応する第1の変形
画像を矩形分割した場合の格子点座標43および第2の
変形スイッチ52からの指令に対応する第2の変形画像
を矩形分割した場合の格子点座標44が記憶されてい
る。例えば、第1の変形スイッチ51が操作されると、
このスイッチ51によって選択された変形番号に相当す
る変形後の格子点座標がCPU31の内部レジスタ31
aに格納され、第2の変形スイッチ52が操作される
と、このスイッチ52によって選択された変形番号に相
当する変形後の格子点座標がCPU31の内部レジスタ
31aに格納される。これらの格子点座標43、44を
CPU31の内部レジスタ31aに記憶されている各小
矩形(0、0)、小矩形(0、1)、小矩形(0、
2)、・・・・・・・小矩形(m−1、n−1)の格子
点座標にそれぞれ対応させて示すと、例えば図5の中央
の図のように表される。なお、変形1とは、第1の変形
スイッチ51からの指令に対応する第1の画像変形処理
のことであり、変形2とは、第2の変形スイッチ52か
らの指令に対応する第2の画像変形処理のことである。
したがって、変形1の格子点座標とは、第1の変形スイ
ッチ51からの指令に対応する第1の変形画像を矩形分
割した場合の格子点座標のことである。同様に、変形2
の格子点座標とは、第2の変形スイッチ52からの指令
に対応する第2の変形画像を矩形分割した場合の格子点
座標のことである。
【0026】次に、作用を説明する。メインプログラム 図6は画像変形処理のメインプログラムを示すフローチ
ャートである。このプログラムがスタートすると、まず
ステップS10でキー情報取り込み処理を行う。これ
は、入力操作子32における第1の変形スイッチ51あ
るいは第2の変形スイッチ52の操作情報を入力するも
のである。次いで、ステップS12で変形スイッチが押
されたか否かを判別し、何れのスイッチも押されていな
ければ、今回のルーチンを終了し、次回のルーチンで再
びステップS10を実行する。このとき、例えばスイッ
チフラグが設けられ、何れのスイッチも押されていなけ
れば、スイッチフラグが[0]のままである。一方、何
れかのスイッチが押されると、スイッチフラグを[1]
にセットするとともに、ステップS14で押された変形
スイッチの番号を判別する。その後、ステップS16あ
るいはステップS18で押された変形スイッチの番号に
応じた変形後の格子点座標をCPU31の内部レジスタ
31aに格納し、次いで、ステップS20に進む。
【0027】具体的には、第1の変形スイッチ51が押
された場合には、ステップS16に進んで記憶装置33
内の第1の変形画像を矩形分割した場合の格子点座標
(つまり、変形データ1に対応する変形後の格子点座
標)43をコピーしてCPU31の内部レジスタ31a
に格子点毎に格納する。したがって、例えば図5に示さ
れるような変形前の格子点座標が記憶されていたとする
と、以下に示すように格子点座標43の値が内部レジス
タ31aに順次格納されることになる。 格子点(0、0)のX座標……90(変形データ1の格
子点座標、以下同様) 格子点(0、0)のY座標……100 格子点(0、1)のX座標……105 格子点(0、1)のY座標……95 ・ ・ 格子点(m、n)のX座標……140 格子点(m、n)のY座標……130
【0028】一方、第2の変形スイッチ52が押された
場合には、ステップS18に進んで記憶装置33内の第
2の変形画像を矩形分割した場合の格子点座標(つま
り、変形データ2に対応する変形後の格子点座標)44
をコピーしてCPU31の内部レジスタ31aに格子点
毎に格納する。したがって、例えば図5に示されるよう
な変形前の格子点座標が記憶されていたとすると、以下
に示すように格子点座標44の値が内部レジスタ31a
に順次格納されることになる。 格子点(0、0)のX座標……90(変形データ2の格
子点座標、以下同様) 格子点(0、0)のY座標……100 格子点(0、1)のX座標……105 格子点(0、1)のY座標……100 ・ ・ 格子点(m、n)のX座標……170 格子点(m、n)のY座標……140
【0029】ステップS16あるいはステップS18を
経ると、続くステップS20に進み、記憶装置33から
変形対象となる画像データの中から、処理すべき小矩形
(i、j)に含まれる画像データを読み込んで小矩形の
変形処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これに
より、小矩形(i、j)についてビット配列形式の画像
データの配列が変形し、変形後の画像が得られることに
なる。小矩形(i、j)とは、例えば図1(a)に示す
ように変形対象を複数に分割した場合の小矩形(1)、
(2)、(3)、・・・・・(24)の何れかを表す一般的な指定
状態を示すものである。なお、ステップS20の処理で
は、小矩形(i、j)で示される変形後の画像データを
VDP34に順次転送することが行われ、これにより、
最終的にすべての小矩形(i、j)に対応する変形した
画像データが合成されて変形画像が得られることにな
る。次いで、ステップS22ですべての小矩形(i、
j)に対して画像の変形処理をしたか否かを判別し、N
OであればステップS20に戻って同様の処理を繰り返
す。そして、すべての小矩形(i、j)に対して画像の
変形処理が終了すると、ステップS22からYESに抜
けて本ルーチンを終了する。このようにして、ステップ
S20およびステップS22において各小矩形単位で画
像の変形処理が行われる。
【0030】小矩形変形処理のサブルーチン 次に、図7はメインプログラムの小矩形変形処理(ステ
ップS20)のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンに移行すると、ステップS30で
小矩形(i、j)の周囲4点の変形前の座標を、記憶装
置33内の変形前の格子点座標42より得る処理を行
う。言換えれば、記憶装置33に記憶されている変形前
の格子点座標42から、処理すべき小矩形の頂点に当る
4つの座標を読み出す。例えば、小矩形(i、j)の場
合、頂点は格子点(i、j)、(i、j+1)、格子点
(i+1、j)、格子点(i+1、j+1)となり、こ
れらが変形前の小矩形の座標である。
【0031】次いで、ステップS32で小矩形(i、
j)の周囲4点の変形後の座標を、CPU31における
内部レジスタ31aの格子点座標より得る処理を行う。
言換えれば、CPU31の内部レジスタ31aに格納さ
れている変形後の格子点座標から、処理すべき小矩形の
頂点に当る4つの座標を読み出す。例えば、同様に小矩
形(i、j)の場合、頂点は格子点(i、j)、(i、
j+1)、格子点(i+1、j)、格子点(i+1、j
+1)となり、これらが変形後の四角形の座標である。
ステップS30、ステップS32により、変形対象の画
像全体が滑らかに変形されるように、各小矩形を異なる
四角形にそれぞれ変形する処理が行われる。この処理
(変形処理に相当)は座標変換処理であり、この座標変
換処理では、分割された各小矩形の頂点の座標を求め、
次いで、変形対象全体が滑らかに変形されるような変形
後の各小四角形の頂点の座標を算出し、この算出した座
標に基づいて変形後の異なる小四角形の形状を決定する
ことにより、分割された各小矩形を異なる小四角形に変
形する。
【0032】次いで、ステップS34でいわゆるライン
貼り付け法(データ変換処理に相当)により各小矩形内
の画像データの配列を変形する処理を行う。ライン貼り
付け法とは、変形元である分割した各小多角形のビット
配列形式の画像データの配列を複数のラインに分割し、
分割した各ラインを変形先の各多角形の対応する位置に
順次転送するとともに、転送に際して転送先の大きさに
合うように拡大又は縮小させながらそれぞれラインとし
て貼り付けていくことにより、変形後の各小多角形の画
像データの配列を作成することをいう。具体的には、図
8(a)に示すように変形元となるビット配列形式の画
像データを有する小矩形Cの画像データの配列を複数の
ライン1〜ラインnに分割し、分割した各ライン1〜n
を変形先の四角形Dの対応する位置に、転送先の大きさ
に合うように拡大又は縮小させながらそれぞれライン
1’〜ラインn’として貼り付けていくものである。こ
のように、小矩形Cの画像データの配列を複数のライン
1〜ラインnに分けて変形させながら貼り付けること
で、画像の変形処理を行うことにより、元画像を滑らか
に変形させることが可能になる。
【0033】これにより、各小矩形は四角形へと変形処
理され、最終的にすべての小矩形(i、j)に対応する
画像データの配列が変形し、変形画像が得られることに
なる。次いで、ステップS36でVDP34に変形済み
の画像データを逐次転送する。これにより、小矩形
(i、j)で示される変形後の画像データがVDP34
に転送され、最終的にすべての小矩形(i、j)に対応
する変形した画像を合成することにより、TVディスプ
レイ36に変形後の画像が表示される。ステップS36
の処理を経ると、メインプログラムにリターンする。
【0034】第1実施例の格子点算出処理 次に、本実施例の特徴部分である変形処理(つまり、変
形対象の内部にある任意の1つの格子点を移動したと
き、変形対象が滑らかに変形されるように他の各格子点
を移動させ、移動後の各格子点の座標を算出する処理)
について説明する。まず、この変形処理の対象となる変
形対象の例は図9(a)に示され、変形後の例は図9
(b)に示される。図9(a)に示すように、変形対象
を予め縦m分割(例えば、4分割)、横n分割(例え
ば、6分割)して合計でm×n個(例えば、24個)の
小矩形に分割する。このとき、各小矩形の画像データは
ドットによって構成され、かつ各ドット毎に表示色番号
あるいはパレット番号を持っている。そして、各小矩形
毎の画像はそのドット全体によって表示される。
【0035】さて、変形対象の内部にある任意の1つの
小矩形の頂点(p、q)を、座標(xd、yd)で表さ
れる位置に移動させたときのその他の各小矩形の頂点の
座標を算出する処理について説明する。この例は、あた
かも変形対象の内部にある1つの小矩形の頂点(p、
q)を元の位置から下方にずらして変形対象を変形させ
るようなケースに相当する。
【0036】ここで、本実施例では格子点の表し方と、
格子点の座標とについて、次のような取り決めにしてい
る。後述の実施例においても同様である。例えば、格子
点(p、q)という場合、最初の記号でy軸方向の位置
を表示し、次の記号でx軸方向の位置を表示する。すな
わち、格子点(p、q)=(y軸方向の位置、x軸方向
の位置)となり、pはy軸方向の位置に相当し、qはx
軸方向の位置に相当する。これに対して、座標の表示は
数学上で一般的に用いられているものと同様に、最初の
記号でx軸方向の位置を表示し、次の記号でy軸方向の
位置を表示する。したがって、格子点(p、q)の座標
が座標(xd、yd)という場合、xdがx軸方向の位
置で、ydがy軸方向の位置となる。すなわち、(x
d、yd)=(x軸方向の位置、y軸方向の位置)とな
る。このように、両者の表示方法が逆になっているの
で、後述のフローチャートでは間違えないように理解す
る必要がある。なお、適宜、説明の都合上、例えば格子
点(座標:x2、yp)というようにして該当する格子
点について、その座標のみを表示することも行う。
【0037】さて、変形データとして予め位置が判明し
ているために、位置データの保有が可能なものは、図9
(a)に示す変形前における変形対象の内部にある1つ
の小矩形の頂点であり、また、変形後は図9(b)に示
す同一の小矩形の頂点である。なお、外枠のうち少なく
とも2つの頂点も予め位置が判明している。まず、前者
の変形前の小矩形の頂点は、移動の基準となるものであ
り、以下、移動基準格子点という。そして、その位置を
座標で表すと、図9(a)に示す移動基準格子点(p、
q)となる。
【0038】一方、変形後における図9(b)に示す同
一の小矩形の頂点は、変形移動格子点といい、その位置
を座標で表すと、図9(b)に示すように変形移動格子
点(xd、yd)となる。また、外枠の2つの頂点も予
め位置が判明しているため、それらの位置データは(x
1、y1)、(x2、y2)なる座標で表される。な
お、各小矩形の頂点を、適宜、格子点という。さらに、
図面の説明上、横方向をx座標、縦方向をy座標とし、
x座標は図面上、左から右へ大きく、y座標は上から下
へ大きくなるものとする。記憶装置33には図10に示
すように、上記各情報を格納する変形データエリアがあ
る。 移動を行う格子点……移動基準格子点(p、q) 移動基準格子点の移動後のx座標……xd 移動基準格子点の移動後のy座標……yd
【0039】図11、図12は変形後の格子点座標算出
処理のルーチンを示すフローチャートである。このルー
チンは、変形対象の内部にある任意の小多角形の頂点
(移動基準格子点(p、q))を、少なくとも変形後に
再び内部に位置するような任意の位置に移動したとき、
変形対象全体が滑らかに変形されるように他の小多角形
の頂点を移動させ、移動した他の小多角形の頂点を任意
の小多角形の移動後の頂点(変形移動格子点(xd、y
d))に基づいて算出するものである。そして、その
後、算出した各頂点に対応して変形後の各小多角形の形
状が決定され、変形後の小多角形に対応するように元画
像が順次変形処理されて変形後の全体画像が作成される
ことになる。
【0040】まず、ステップS100で変形対象の外枠
の4隅の頂点の座標(x1、y1)、(x2、y1)、
(x1、y2)、(x2、y2)および外枠上の格子点
(0、0)〜(m、0)、(0、0)〜(0、n)、
(m、0)〜(m、n)および(0、n)〜(m、n)
の座標を算出する。この場合、外枠の2つの頂点(x
1、y1)、(x2、y2)は予め位置が判明している
から、残りの2つの頂点位置および外枠上の座標は比例
演算によって求められる。次いで、ステップS102で
変形対象の内部にある移動前の1つの小多角形の頂点
(つまり、移動基準格子点(p、q))の座標(xq、
yp)を、以下に示す(1)式および(2)式に従って
比例演算により算出する。 xq=x1・(n−q)/n+x2・q/n……(1) yp=y1・(m−p)/m+y2・p/m……(2) したがって、変形対象の内部にある移動前の1つの小多
角形の頂点(移動基準格子点(p、q))は、移動する
と、変形移動格子点として表され、その移動後の座標は
(xd、yd)となり、この変形移動格子点(xd、y
d)に基づいて他の小多角形の頂点を次のように算出す
る。
【0041】すなわち、ステップS104でポインタj
を[1]にセットする。ポインタjは格子点をx軸方向
に沿って順次指定するものである。次いで、ステップS
106で以下に示す(3)式および(4)式に従って変
形移動格子点(xd、yd)を基準として移動基準格子
点(p、q)の左側にあった格子点101(元の座標:
(p、j)(ただし、0<j<q)の移動後の座標を算
出する。最初のルーチンではj=1であるから、移動基
準格子点(p、q)の左側にあった格子点101の元の
座標(移動前の座標)は(p、1)となり、この格子点
101(p、1)は図9(b)において△印で示され
る。このとき、外枠上では左辺の格子点(p、0)(移
動後座標:x1、yp)が基準となる。したがって、2
つの基準となる格子点(p、q)および(p、0)の各
移動後の座標に基づいて、これらの結ぶ線分上にある格
子点101の移動後の座標が演算されることになる。 x=x1・(q−j)/q+xd・(j/q)……(3) y=yp・(q−j)/q+yd・(j/q)……(4)
【0042】このようにして、最初のルーチンで格子点
101の移動後の座標が算出されたので、ステップS1
08でポインタjをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS110でポインタjがqに等しく
なったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは
格子点101の座標を求めたから、例えば外枠にある格
子点(p、0)と変形移動格子点(p、q)とのを結ぶ
線分上に複数の格子点が存在している場合には、まだ両
者が等しくなく、NOに分岐してステップS106に戻
ってループを繰り返す。したがって、次回のループでは
格子点102の座標が算出される。
【0043】そして、同様のループを繰り返すことによ
り、j=qになると、格子点(p、q)の位置までポイ
ンタjが進んだと判断してステップS112に抜ける。
このようにして、変形移動格子点(座標:xd、yd)
と格子点(座標:x1、yp)を結ぶ線分上にある格子
点101、102の座標が算出される。なお、本実施例
では上記線分上にある格子点101、102は2つであ
るが、ポインタjをj=qになるまでインクリメントす
ることにより、それ以上の格子点の移動後の座標も簡単
に算出できる。
【0044】次に、移動基準格子点(p、q)の右側に
あった格子点103、104の座標を算出する処理を行
う。まず、ステップS112でポインタjを(q+1)
にインクリメントする。これにより、移動基準格子点
(p、q)の右側における格子点をポインタjでx軸方
向に指定可能になる。次いで、ステップS114で以下
に示す(5)式および(6)式に従って変形移動格子点
(座標:xd、yd)を基準として移動基準格子点
(p、q)の右側にあった格子点103(p、j:ただ
し、q<j<n)の移動後の座標を算出する。最初のル
ーチンではj=q+1であるから、移動基準格子点
(p、q)の右側にあった格子点103の元の格子点位
置(移動前の格子点位置)は(p、q+1)となり、こ
の格子点103(p、q+1)は図9(b)において▲
印で示される。このとき、外枠上では右辺の格子点
(p、n)(移動後座標:x2、yp)が基準となる。
したがって、2つの基準となる格子点(p、q)および
外枠右辺上の格子点(p、n)の各移動後の座標に基づ
いて、これらの結ぶ線分上にある格子点103の移動後
の座標が演算されることになる。 x=xd・(n−j)/(n−q)+x2・(j−q)
/(n−q)……(5) y=yd・(n−j)/(n−q)+yp・(j−q)
/(n−q)……(6)
【0045】このようにして、最初のルーチンで格子点
103の移動後の座標が算出されたので、ステップS1
16でポインタjをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS118でポインタjがnに等しく
なったか(外枠上の右辺のひとつ手前まで到達したか)
なったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは
格子点103の座標を求めたから、まだ両者が等しくな
く、NOに分岐してステップS114に戻ってループを
繰り返す。したがって、次回のループでは格子点104
の座標が算出される。そして、同様のループを繰り返す
ことにより、j=nになると、格子点(p、n−1)の
位置まで(外枠上の右辺のひとつ手前まで)ポインタj
が進んだと判断してステップS120に抜ける。このよ
うにして、変形移動格子点(座標:xd、yd)と格子
点(座標:x2、yp)を結ぶ線分上にある格子点10
3、104の座標が算出される。なお、本実施例では上
記線分上にある格子点103、104は2つであるが、
ポインタjをj=nになるまでインクリメントすること
により、それ以上の格子点の移動後の座標も簡単に算出
できる。
【0046】次に、移動基準格子点(p、q)の上側に
あった格子点105の座標を算出する処理を行う。ま
ず、ステップS120でポインタiを[1]にセットす
る。ポインタiは格子点をy軸方向に沿って順次指定す
るものである。次いで、ステップS122で以下に示す
(7)式および(8)式に従って変形移動格子点(座
標:xd、yd)を基準として移動基準格子点(p、
q)の上側にあった格子点105(i、q:ただし、0
<i<p)の移動後の座標を算出する。最初のルーチン
ではi=1であるから、移動基準格子点(p、q)の上
側にあった格子点105の元の位置(移動前の位置)は
(1、q)となり、この格子点105(1、q)は図9
(b)において○印で示される。このとき、外枠上では
上辺の格子点(0、q)(移動後座標:xq、y1)が
基準となる。したがって、2つの基準となる格子点
(p、q)および外枠上辺の格子点(0、q)の各移動
後の座標に基づいて、これらの結ぶ線分上にある格子点
105の移動後の座標が演算されることになる。 x=xq・(p−i)/p+xd・(i/p)……(7) y=y1・(p−i)/p+yd・(i/p)……(8)
【0047】このようにして、最初のルーチンで格子点
105の移動後の座標が算出されたので、ステップS1
24でポインタiをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS126でポインタiがpに等しく
なったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは
格子点105の座標を求めたから、例えば外枠にある移
動後の格子点(座標:xq、y1)と変形移動格子点
(座標:xd、yd)とのを結ぶ線分上に複数の格子点
が存在している場合には、まだ両者が等しくなく、NO
に分岐してステップS122に戻ってループを繰り返
す。したがって、次回のループでは格子点105の下側
にある格子点の座標が算出されることになる。そして、
同様のループを繰り返すことにより、i=pになると、
格子点(p−1、q)の位置までポインタiが進んだと
判断してステップS128に抜ける。このようにして、
外枠にある移動後の格子点(座標:xq、y1)と変形
移動格子点(座標:xd、yd)を結ぶ線分上にある格
子点105等の座標が算出される。なお、本実施例では
上記線分上にある格子点105は1つであるが、ポイン
タiをi=pになるまでインクリメントすることによ
り、それ以上の格子点の移動後の座標も簡単に算出でき
る。
【0048】次に、移動基準格子点(p、q)の下側に
あった格子点106の座標を算出する処理を行う。ま
ず、ステップS128でポインタiを(p+1)にイン
クリメントする。これにより、移動基準格子点(p、
q)の下側における格子点をポインタiでy軸方向に指
定可能になる。次いで、ステップS130で以下に示す
(9)式および(10)式に従って変形移動格子点(座
標:xd、yd)を基準として移動基準格子点(p、
q)の下側にあった格子点106(i、q:ただし、p
<i<m)の移動後の座標を算出する。最初のルーチン
ではi=p+1であるから、移動基準格子点(p、q)
の下側にあった格子点106の移動前の位置は(p+
1、q)となり、この格子点106(p+1、q)は図
9(b)において●印で示される。
【0049】このとき、外枠上では下辺の格子点(m、
q)(移動後座標:xq、y2)が基準となる。したが
って、2つの基準となる格子点(p、q)および外枠下
辺の格子点(m、q)の各移動後の座標に基づいて、こ
れらの結ぶ線分上にある格子点106の移動後の座標が
演算されることになる。 x=xd・(m−i)/(m−p)+xq・(i−p)
/(m−p)……(9) y=yd・(m−i)/(m−p)+y2・(i−p)
/(m−p)……(10)
【0050】このようにして、最初のルーチンで格子点
106の移動後の座標が算出されたので、ステップS1
32でポインタiをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS134でポインタiがmに等しく
なったか(外枠上の下辺のひとつ手前まで到達したか)
否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは格子点1
06の座標を求めたから、例えば外枠にある移動後の格
子点(座標:xq、y2)と変形移動格子点(座標:x
d、yd)とのを結ぶ線分上に複数の格子点が存在して
いる場合には、まだ両者が等しくなく、NOに分岐して
ステップS130に戻ってループを繰り返す。
【0051】したがって、次回のループでは格子点10
4の下側になる格子点の座標が算出される。そして、同
様のループを繰り返すことにより、i=mになると、格
子点(m−1、q)の位置まで(外枠上の下辺のひとつ
手前まで)ポインタiが進んだと判断してステップS1
36に抜ける。このようにして、変形移動格子点(座
標:xd、yd)と格子点(座標:xq、y2)を結ぶ
線分上にある格子点106等の座標が算出される。な
お、本実施例では上記線分上にある格子点106は1つ
であるが、ポインタiをi=mになるまでインクリメン
トすることにより、それ以上の格子点の移動後の座標も
簡単に算出できる。
【0052】さて、残りの格子点は上記処理で求めた格
子点101〜106を、それぞれ対応する外枠上の格子
点と順次結んでいったときにできる交点にある(つま
り、残りの格子点は変形により変形後の図示の各交点に
移動する。以下、同様)。したがって、以下のステップ
では、残りの格子点の座標を算出する。例えば、図9
(b)中、□印の位置にある格子点111(1、1)
は、上記処理で求めた格子点105(1、q)と左側の
外枠上の格子点(1、0)を結んだx軸方向の線分12
1と、格子点101(p、1)と上側の外枠上の格子点
(0、1)を結んだy軸方向の線分122との交点であ
る。そのため、まず線分121(直線)を求める処理を
行う。すなわち、ステップS136でポインタi、jを
共に[1]にセットする。次いで、ステップS138で
格子点(i、0)および格子点(i、q)の座標を読み
出す。最初はi=1であるから、左側の外枠上の格子点
(座標:1、0)と格子点105(1、q)の座標を読
み出すことになる。次いで、ステップS140で各格子
点を結ぶ線分121を以下の式に従って求める。 a・x+b・y+c=0
【0053】次いで、線分122を求める処理を行う。
ステップS142で格子点(p、j)および格子点
(0、j)の座標を読み出す。最初はj=1であるか
ら、格子点101(p、1)の座標および上側の外枠上
の格子点(0、1)の座標を読み出すことになる。次い
で、ステップS144で各格子点を結ぶ線分122を以
下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、線分121、122が求められたので、こ
れら2直線の交点にある格子点(例えば、格子点11
1)を求める処理を行う。すなわち、ステップS146
で2直線の交点の座標(x、y)を以下に示す(11)
式および(12)式に従って算出する。 x=(b・c’−b’・c)/(a・b’−a’・b)……(11) y=(a’・c−a・c’)/(a・b’−a’・b)……(12)
【0054】次いで、ステップS148で(11)式、
(12)式によって算出したx座標およびy座標を格子
点(i、j)の座標(例えば、最初は格子点111の座
標)としてストアする。次いで、ステップS150に進
み、ポインタjをインクリメントし(1だけ進める)、
続くステップS152でポインタjがqに等しくなった
か否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは格子点
111の座標を求めたから、例えば左側の外枠上の格子
点(1、0)と格子点105(1、q)とを結ぶ線分上
に複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等
しくなく、NOに分岐してステップS142に戻ってル
ープを繰り返す。したがって、次回のループでは格子点
111の右側にある線分121上の格子点の座標が算出
されてストアされる。
【0055】そして、同様のループを繰り返すことによ
り、j=qになると、格子点105(1、q)の位置ま
でポインタjが進んだと判断してステップS152から
ステップS154に抜ける。ステップS154ではポイ
ンタiをインクリメントし(1だけ進める)、続くステ
ップS156でポインタiがpに等しくなったか否かを
判別する。例えば、いままでのルーチンでは線分121
上の格子点を左側から格子点105の所まで(qまで)
求めたから、今度は下側に移動して線分121のすぐ下
側にあるx軸方向の線分の各格子点について上記同様の
処理を行うことになる。
【0056】そのため、ステップS156ではNOに分
岐し、ステップS138に戻り、同様のループを繰り返
す。これにより、線分121のすぐ下各格子点について
上記同様の処理を行うことになる。ステップS156で
はNOに分岐し、ステップS138に戻り、同様のルー
プを繰り返す。これにより、線分121のすぐ下側にあ
るx軸方向の線分の各格子点の座標が算出され、以下、
同様にしてさらにその下側の線分の各格子点の座標が算
出され、ステップS156でiがpに等しくなると、変
形移動格子点(座標:xd、yd)の位置まで交差格子
点が求められることになり、次いで、ステップS158
に進む。このようにして、変形移動格子点(座標:x
d、yd)と外枠を基準として上側左半分の領域に存在
する未知の各格子点について、それらの座標がすべて算
出される。
【0057】次に、変形移動格子点(座標:xd、y
d)と外枠を基準として下側左半分の領域に存在する未
知の各格子点の座標を算出する処理に移る。図12に移
り、続くステップS158でポインタiをi=p+1に
セットするとともに、ポインタjをj=1にセットす
る。これは、変形移動格子点(座標:xd、yd)の下
側で左半分領域までの間に存在する未知の各格子点を順
次指定するために各ポインタi、jを初期の位置にセッ
トするものである。次いで、ステップS160で格子点
(i、q)および格子点(i、0)の座標を読み出す。
最初はi=p+1であるから、変形移動格子点(p、
q)のすぐ下側の格子点(p+1、q)の座標および左
側外枠上の格子点(p+1、0)の座標を読み出すこと
になる。次いで、ステップS162で各格子点を結ぶx
軸方向の線分を以下の式に従って求める。 a・x+b・y+c=0
【0058】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分(一番左側の線分)を求める処理を
行う。ステップS164で格子点(m、j)および格子
点(p、j)の座標を読み出す。最初はj=1であるか
ら、下側外枠上の格子点(m、1)の座標および変形移
動格子点(p、q)と同じx軸方向の位置にある格子点
(p、1)の座標を読み出すことになる。次いで、ステ
ップS166で各格子点を結ぶy軸方向の第1の線分を
以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0
【0059】これにより、x軸方向の第1の線分および
y軸方向の第1の線分が求められたので、これら2直線
の交点にある格子点を求める処理を行う。すなわち、ス
テップS168で2直線の交点の座標(x、y)を前述
した(11)式および(12)式に従って算出する。次
いで、ステップS170で(11)式、(12)式によ
って算出したx座標およびy座標を格子点(i、j)の
座標(例えば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸
方向の第1の線分が交差する格子点座標)としてストア
する。次いで、ステップS172に進み、ポインタjを
インクリメントし(1だけ進める)、続くステップS1
74でポインタjが右側に進んでqに等しくなった(つ
まり変形移動格子点(xd、yd)まで到達した)か否
かを判別する。
【0060】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS164に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=qになると、格子点(p+1、q)の位置ま
でポインタjが進んだと判断してステップS174から
ステップS176に抜ける。
【0061】ステップS176ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS178で
ポインタiがnに等しくなったか否かを判別する。例え
ば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上の
格子点を左側から右側にqまで(変形移動格子点(座
標:xd、yd)のx座標に対応する位置まで)求めた
から、今度は下側に1つ移動してx軸方向の第1の線分
のすぐ下にある第2のx軸方向の線分の各格子点につい
て上記同様の処理を行うことになる。そのため、ステッ
プS178ではNOに分岐し、ステップS160に戻
り、同様のループを繰り返す。これにより、x軸方向の
第1の線分のすぐ下にある第2の線分の各格子点の座標
が算出され、以下、同様にしてさらに下側の線分の各格
子点の座標が算出され、ステップS178でiがnに等
しくなると、外枠の下辺に到達する線分まで各格子点が
求められたので、ステップS180に進む。これによ
り、変形移動格子点(座標:xd、yd)から下側左半
分の領域に存在する未知の各格子点の座標が算出され
る。
【0062】次に、変形移動格子点(座標:xd、y
d)から上側右半分の領域に存在する未知の各格子点の
座標を算出する処理に移る。ステップS180でポイン
タiをi=1にセットするとともに、ポインタjをj=
q+1にセットする。次いで、ステップS182で格子
点(i、n)および格子点(i、q)の座標を読み出
す。最初はi=1であるから、外枠右辺の格子点(1、
n)の座標および変形移動格子点(座標:xd、yd)
と同じy軸方向の位置を有する格子点(1、q)の座標
を読み出すことになる。次いで、ステップS184で各
格子点を結ぶx軸方向の線分を以下の式に従って求め
る。 a・x+b・y+c=0
【0063】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分を求める処理を行う。ステップS1
86で格子点(p、j)および格子点(0、j)の座標
を読み出す。最初はj=q+1であるから、変形移動格
子点(座標:xd、yd)と同じx軸方向の位置を有す
る格子点(p、q+1)の座標および外枠上辺の格子点
(0、q+1)の座標を読み出すことになる。次いで、
ステップS188で各格子点を結ぶy軸方向の第1の線
分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、x軸方向の第1の線分およびy軸方向の第
1の線分が求められたので、これら2直線の交点にある
格子点を求める処理を行う。すなわち、ステップS19
0で2直線の交点の座標(x、y)を前述した(11)
式および(12)式に従って算出する。次いで、ステッ
プS192で(11)式、(12)式によって算出した
x座標およびy座標を格子点(i、j)の座標(例え
ば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸方向の第1
の線分が交差する格子点座標)としてストアする。次い
で、ステップS194に進み、ポインタjをインクリメ
ントし(1だけ進める)、続くステップS196でポイ
ンタjがnに等しくなった(つまり外枠の右辺まで到達
した)か否かを判別する。
【0064】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS186に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=nになると、外枠右辺の格子点(1、n)の
位置までポインタjが進んだと判断してステップS19
6からステップS198に抜ける。
【0065】ステップS198ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS200で
ポインタiがpに等しくなったか否かを判別する。例え
ば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上の
格子点を左側から右側にnまで(外枠の右辺に到達ま
で)求めたから、今度は下側に1つ移動してx軸方向の
第1の線分のすぐ下にある第2の線分の各格子点につい
て上記同様の処理を行うことになる。そのため、ステッ
プS200ではNOに分岐し、ステップS182に戻
り、同様のループを繰り返す。これにより、x軸方向の
第1の線分のすぐ下側にある第2の線分の各格子点の座
標が算出され、以下、同様にしてさらに下側の線分の各
格子点の座標が算出され、ステップS200でiがpに
等しくなると、変形移動格子点(座標:xd、yd)と
同じy軸方向の位置まで格子点が求められたので、ステ
ップS202に進む。これにより、変形移動格子点(座
標:xd、yd)から上側右半分の領域に存在する未知
の各格子点の座標が算出される。
【0066】次に、変形移動格子点(座標:xd、y
d)から下側右半分の領域に存在する未知の各格子点に
ついて、それらの座標を算出する処理に移行する。ま
ず、ステップS202でポインタiをi=p+1にセッ
トするとともに、ポインタjをj=q+1にセットす
る。これは、変形移動格子点(xd、yd)の下側で右
半分領域までの間に存在する未知の各格子点を順次指定
するために各ポインタi、jを初期の位置にセットする
ものである。次いで、ステップS204で格子点(i、
n)および格子点(i、q)の座標を読み出す。最初は
i=p+1であるから、外枠右辺の格子点(p+1、
n)の座標および変形移動格子点(座標:xd、yd)
と同じy軸方向の位置を有する格子点(p+1、q)の
座標を読み出すことになる。次いで、ステップS206
で各格子点を結ぶx軸方向の線分を以下の式に従って求
める。 a・x+b・y+c=0
【0067】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分(一番左側の線分)を求める処理を
行う。ステップS208で格子点(m、j)および格子
点(p、j)の座標を読み出す。最初はj=q+1であ
るから、外枠下辺の格子点(m、q+1)の座標および
変形移動格子点(座標:xd、yd)と同じx軸方向の
位置を有する格子点(p、q+1)の座標を読み出すこ
とになる。次いで、ステップS210で各格子点を結ぶ
y軸方向の第1の線分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、x軸方向の第1の線分およびy軸方向の第
1の線分が求められたので、これら2直線の交点にある
格子点を求める処理を行う。すなわち、ステップS21
2で2直線の交点の座標(x、y)を前述した(11)
式および(12)式に従って算出する。次いで、ステッ
プS214で(11)式、(12)式によって算出した
x座標およびy座標を格子点(i、j)の座標(例え
ば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸方向の第1
の線分が交差する格子点座標)としてストアする。次い
で、ステップS216に進み、ポインタjをインクリメ
ントし(1だけ進める)、続くステップS218でポイ
ンタjがnに等しくなった(つまり外枠の右辺のひとつ
手前まで到達した)か否かを判別する。
【0068】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS208に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=nになると、格子点(p+1、n−1)の位
置までポインタjが進んだと判断してステップS218
からステップS220に抜ける。
【0069】ステップS220ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS222で
ポインタiがmに等しくなったか否かを判別する。例え
ば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上の
格子点を左側から右側にnまで(外枠の右辺まで)求め
たから、今度は下側に1つ移動してx軸方向の第1の線
分のすぐ下にある第2の線分の各格子点について上記同
様の処理を行うことになる。そのため、ステップS22
2ではNOに分岐し、ステップS204に戻り、同様の
ループを繰り返す。これにより、x軸方向の第1の線分
のすぐ下にある第2の線分の各格子点の座標が算出さ
れ、以下、同様にしてさらに下側の線分の各格子点の座
標が算出され、ステップS222でiがnに等しくなる
と、右側の外枠辺に到達する線分まで各格子点が求めら
れたので、本ルーチンを終了する。これにより、変形移
動格子点(座標:xd、yd)から下側右半分の領域に
存在する未知の各格子点の座標が算出される。以上のル
ーチンを実行することにより、変形対象の内部にある1
つの小矩形の頂点(p、q)を、座標(xd、yd)で
表される位置に移動させたときに、変形後のその他の各
小矩形の頂点の座標が算出される。
【0070】このように本実施例では、ビット配列形式
の画像データを有する変形対象を複数の小矩形に分割
し、変形対象全体が滑らかに変形されるように、各小矩
形を座標変換処理に従って異なる小四角形にそれぞれ変
形することが行われる。このとき、小矩形の変形処理で
は、変形対象のの内部にある1つの小矩形の頂点(移動
基準格子点(p、q))を少なくとも変形後に再び内部
に位置するような任意の位置(変形移動格子点(座標:
xd、yd))に移動したとき、変形対象全体が滑らか
に変形されるように他の小矩形の頂点を移動させ、移動
した他の小矩形の頂点を基準となる小矩形の頂点(変形
移動格子点(座標:xd、yd))に基づいて算出し、
この算出した頂点に対応して各小矩形を四角形に変形す
ることが行われる。その後、変形前の小矩形に含まれる
ビット配列形式の画像データの配列が各小四角毎にライ
ン貼り付け法に従って変形後の小四角形のデータに対応
するように順次変形されて変形後の全体画像が作成され
る。その結果、例えば、図1(a)に示すようなビット
配列形式の「目」の画像を図1(b)に示すような
「目」の画像に滑らかに変形させることができる。
【0071】したがって、変形対象の画像データの配列
に対して各小矩形毎に変形処理が行われるので、従来の
ように全く異なる全体の画像データを予め持つ必要がな
く、少ないメモリ容量で、ビット配列形式のデータを有
する画像を自由に変形することができる。また、変形対
象を複数の小矩形に分割し、各小矩形毎に変形処理が行
われるので、変形に自由度があり、予めメモリに多くの
データを持たなくても、画像を滑らかに変形することが
できる。特に、変形対象の内部にある任意の小矩形の頂
点を移動させる変形法を使用することにより、変形後の
すべての小四角形の頂点の位置データ(例えば、座標)
を持っておく必要がなく、少ない変形データで滑らかな
画像変形を行わせることができる。さらに、この変形法
を用いると、変形対象の外枠の形を変えずに、内部の小
多角形のみを変形できるので、画像の外形(例えば、大
きさ)を変えずに、内部の形のみを変えたい場合に有効
である。
【0072】具体的な波及効果としては、本発明の適用
により、例えばアニメーション、ゲーム等のキャラクタ
ー又は背景データ等のようにドットで構成され、かつ各
ドット毎に表示色番号あるいはパレット番号を持つよう
なビット配列形式の画像を、自由にかつ滑らかに変形す
ることができる。その結果、1つの元画像データから元
画像データの一部又は全部が滑らかに変形した複数の画
像データを作成することができる。また、アニメーショ
ンに適用した場合、従来のように少しずつその形の異な
る複数の画像データを予めメモリに持っておかなくて
も、一定時間毎に元画像データを本発明の変形法を用い
て変形すれば、少ないメモリ容量で従来と同等のアニメ
ーションを行うことができる。ゲーム等に複数のキャラ
クターを登場させる場合にも、1つのキャラクターの画
像データから全く別の複数のキャラクターを作ることが
できる。ゲーム等に登場するキャラクターの一部分(例
えば、目、鼻、手、足等のパーツ)の形を変える場合に
も、元となる1つの画像データだけを持っていればよい
という効果がある。ゲーム等の背景等に特殊効果を付加
する場合にも、従来のような拡大、縮小、四角形から四
角形への変形等に比べてはるかに自由かつ滑らかな変形
を行うことができ、従来にない特殊効果(例えば、背景
を歪ませて異次元の世界を表現する等)を付加すること
ができる。
【0073】第2実施例の格子点算出処理 次に、本発明の第2実施例の変形処理について説明す
る。この実施例では、変形対象の内部にある複数個(こ
こでは2個)の小多角形の頂点を移動したとき、変形対
象が滑らかに変形されるように他の各格子点を移動さ
せ、移動後の各格子点の座標を算出する処理が行われ
る。まず、この変形処理の対象となる変形対象の例は図
13(a)に示され、変形後の例は図13(b)に示さ
れる。図13(a)に示すように、変形対象を予め縦m
分割(例えば、4分割)、横n分割(例えば、6分割)
して合計でm×n個(例えば、24個)の小矩形に分割
する。このとき、各小矩形の画像データはドットによっ
て構成され、かつ各ドット毎に表示色番号あるいはパレ
ット番号を持っている。そして、各小矩形毎の画像はそ
のドット全体によって表示される。
【0074】さて、変形対象の内部にある任意の2つの
小矩形の頂点(p1、q1)、(p2、q2)を、座標
(xd1、yd1)および座標(xd2、yd2)で表
される位置にそれぞれ移動させたときのその他の各小矩
形の頂点の座標を算出する処理について説明する。この
例は、あたかも内部の2つの小矩形の頂点(p1、q
1)、(p2、q2)をやや外側に膨らませて変形対象
を変形させるようなケースに相当する。この場合、変形
データとして予め位置が判明しているために、位置デー
タの保有が可能なものは、図13(a)に示す変形前に
おける変形対象の外枠(ここでは上辺)上にある2つの
小矩形の頂点であり、また、変形後は図13(b)に示
す同一の2つの小矩形の頂点である。なお、外枠のうち
少なくとも2つの頂点も予め位置が判明している。ま
ず、変形前の2つの小矩形の頂点は、移動の基準となる
ものであり、以下、移動基準格子点という。そして、そ
の位置を座標で表すと、図13(a)に示す移動基準格
子点(p1、q1)、(p2、q2)となる。
【0075】一方、変形後における図13(b)に示す
同一の2つの小矩形の頂点は、変形移動格子点といい、
その位置を座標で表すと、図13(b)に示すように変
形移動格子点(座標:xd1、yd1)、(座標:xd
2、yd2)となる。また、外枠の2つの頂点も予め位
置が判明しているため、それらの位置データは(x1、
y1)、(x2、y2)なる座標で表される。なお、各
小矩形の頂点を、適宜、格子点という。さらに、図面の
説明上、横方向をx座標、縦方向をy座標とし、x座標
は図面上、左から右へ大きく、y座標は上から下へ大き
くなるものとする。記憶装置33には図14に示すよう
に、上記各情報を格納する変形データエリアがある。 移動を行う格子点1……移動基準格子点(p1、q1) 移動基準格子点1の移動後のx座標……xd1 移動基準格子点1の移動後のy座標……yd1 移動を行う格子点2……移動基準格子点(p2、q2) 移動基準格子点2の移動後のx座標……xd2 移動基準格子点2の移動後のy座標……yd2
【0076】図15〜図17は変形後の格子点座標算出
処理のルーチンを示すフローチャートである。このルー
チンは、変形対象の内部にある任意の2つの小多角形の
頂点(移動基準格子点(p1、q1)、(p2、q
2))を、少なくとも変形後に再び内部に位置するよう
な任意の位置(変形移動格子点(座標:xd1、yd
1)、(座標:xd2、yd2))に移動したとき、変
形対象全体が滑らかに変形されるように他の小多角形の
頂点を移動させ、移動した他の小多角形の頂点を内部に
ある複数個の小多角形の移動後の頂点(変形移動格子点
(座標:xd1、yd1)、(座標:xd2、yd
2))に基づいて算出するものである。そして、その
後、算出した各頂点に対応して変形後の各小多角形の形
状が決定され、変形後の小多角形のデータに対応するよ
うに元画像データの配列が順次変形処理されて変形後の
全体画像が作成されることになる。
【0077】まず、ステップS300で変形対象の外枠
の4隅の頂点の座標(x1、y1)、(x2、y1)、
(x1、y2)、(x2、y2)および外枠上の格子点
の座標を算出する。この場合、外枠の2つの頂点(x
1、y1)、(x2、y2)は予め位置が判明している
から、残りの2つの頂点位置および外枠上の格子点の座
標は比例演算によって求められ、それらの位置データは
変形対象が縦m分割、横n分割されるから、結局、(x
1、y2)、(x1、y2)なる座標で表される。次い
で、ステップS302で変形対象の内部にある移動前の
一方の1つの小多角形の頂点(つまり、移動基準格子点
(p1、q1))の座標(xq1、yp1)を、以下に
示す(21)式および(22)式に従って比例演算によ
り算出する。 xq1=x1・(n−q1)/n+x2・q1/n……(21) yp1=y1・(m−p1)/m+y2・p1/m……(22)
【0078】したがって、変形対象の内部にある移動前
の1つの小多角形の頂点(移動基準格子点(p1、q
1))は、移動すると、変形移動格子点として表され、
その移動後の座標は(xd1、yd1)となり、この変
形移動格子点(座標:xd1、yd1)に基づいて他の
小多角形の頂点を次のように算出する。すなわち、ステ
ップS304でポインタjを[1]にセットする。ポイ
ンタjは格子点をx軸方向に沿って順次指定するもので
ある。次いで、ステップS306で以下に示す(23)
式および(24)式に従って変形移動格子点(座標:x
d1、yd1)を基準として移動基準格子点(p1、q
1)の左側にあった格子点201(p1、j)(ただ
し、0<j<q1)の移動後の座標を算出する。最初の
ルーチンではj=1であるから、移動基準格子点(p
1、q1)の左側にあった格子点201の元の位置は
(p1、1)となり、この格子点201(p1、1)は
図13(b)において△印で示される。このとき、外枠
上では左辺の格子点(0、q)(移動後座標:x1、y
p1)が基準となる。したがって、2つの基準となる格
子点(p1、q1)および(0、q)の各移動後の座標
に基づいて、これらの結ぶ線分上にある格子点201の
移動後の座標が演算されることになる。 x=x1・(q1−j)/q1+xd1・(j/q1)……(23) y=yp1・(q1−j)/q1+yd1・(j/q1)……(24)
【0079】このようにして、最初のルーチンで格子点
201の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
08でポインタjをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS310でポインタjがq1に等し
くなったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンで
は格子点201の座標を求めたが、例えば格子点(p
1、q1)および(0、q)の各移動後の座標を結ぶ線
分上に複数の格子点が存在している場合には、まだ両者
が等しくなく、NOに分岐してステップS306に戻っ
てループを繰り返す。したがって、次回のループでは次
の格子点の座標が算出される。そして、同様のループを
繰り返すことにより、i=q1になると、格子点(p
1、q1−1)の位置までポインタiが進んだと判断し
てステップS312に抜ける。このようにして、変形移
動格子点(座標:xd1、yd1)と格子点(座標:x
1、yp1)を結ぶ線分上にある格子点301等の座標
が算出される。なお、本実施例では上記線分上にある格
子点301は1つを図示しているが、ポインタjをj=
q1になるまでインクリメントすることにより、1つ以
上の格子点の移動後の座標も簡単に算出できる。
【0080】次に、移動基準格子点(p1、q1)の上
側にあった格子点202の座標を算出する処理を行う。
まず、ステップS312でポインタiを[1]にセット
する。これにより、移動基準格子点(p1、q1)の上
側における格子点をポインタiでy軸方向に沿って指定
可能になる。次いで、ステップS314で以下に示す
(25)式および(26)式に従って変形移動格子点
(座標:xd1、yd1)を基準として移動基準格子点
(p1、q1)の上側にあった格子点202(i、q
1)(ただし、0<i<p1)の移動後の座標を算出す
る。最初のルーチンではi=1であるから、移動基準格
子点(p1、q1)の上側にあった格子点202の元の
位置(移動前の座標)は(1、q1)となり、この格子
点202(1、q1)は図13(b)において○印で示
される。このとき、外枠上では上辺の格子点が基準とな
る。したがって、2つの基準となる格子点の各移動後の
座標に基づいて、これらの結ぶ線分上にある格子点20
2の移動後の座標が演算されることになる。 x=xq1・(p1−i)/p1+xd1・i/p1……(25) y=y1・(p1−i)/p1+yd1・i/p1……(26)
【0081】このようにして、最初のルーチンで格子点
201の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
16でポインタiをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS318でポインタiがp1に等し
くなったか(移動基準格子点(p1、q1)まで到達し
たか)否かを判別する。例えば格子点(p1、q1)お
よび外枠の上辺の格子点の各移動後の座標とのを結ぶ線
分上に複数の格子点が存在している場合には、最初のル
ーチンでは格子点202の座標を求めたのみであるか
ら、まだ両者が等しくなく、NOに分岐してステップS
314に戻ってループを繰り返す。したがって、次回の
ループでは格子点202の下側に存在する格子点の座標
が算出される。
【0082】そして、同様のループを繰り返すことによ
り、i=p1になると、格子点(p1、q1)の位置ま
でポインタiが進んだと判断してステップS320に抜
ける。このようにして、変形移動格子点(座標:xd
1、yd1)と外枠の上辺の格子点を結ぶ線分上にある
格子点202等の座標が算出される。なお、本実施例で
は上記線分上にある格子点202は1つであるが、ポイ
ンタiをi=p1になるまでインクリメントすることに
より、それ以上の格子点の移動後の座標も簡単に算出で
きる。
【0083】次に、移動基準格子点(p1、q1)の下
側にあった格子点203の座標を算出する処理を行う。
まず、ステップS320でポインタiをi=p+1にセ
ットする。これにより、移動基準格子点(p1、q1)
の下側における格子点をポインタiでy軸方向に指定可
能になる。次いで、ステップS322で以下に示す(2
7)式および(28)式に従って変形移動格子点(座
標:xd1、yd1)を基準として移動基準格子点(p
1、q2)の下側にあった格子点203(i、q1)
(ただし、p1<i<m)の移動後の座標を算出する。
最初のルーチンではi=p+1であるから、移動基準格
子点(p1、q1)の下側にあった格子点203の元の
位置(移動前の位置)は(p+1、q1)となり、この
格子点203(1、q1)は図13(b)において●印
で示される。このとき、外枠上では下辺の格子点(p
1、m)(移動後座標:xq1、y2)が基準となる。
したがって、2つの基準となる格子点(p1、q1)お
よび(m、q1)の各移動後の座標に基づいて、これら
の結ぶ線分上にある格子点203の移動後の座標が演算
されることになる。 x=xd1・(m−i)/(m−p1)+xq1・(i
−p1)/(m−p1)……(27) y=yd1・(m−i)/(m−p1)+y2・(i−
p1)/(m−p1)……(28)
【0084】このようにして、最初のルーチンで格子点
203の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
24でポインタiをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS326でポインタiがmに等しく
なったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは
格子点203の座標を求めたから、例えば変形移動格子
点(座標:xd1、yd1)と外枠の下辺にある格子点
(xq1、y2)とを結ぶ線分上に複数の格子点が存在
している場合には、まだ両者が等しくなく、NOに分岐
してステップS322に戻ってループを繰り返す。した
がって、次回のループでは格子点203の下側にある格
子点の座標が算出されることになる。そして、同様のル
ープを繰り返すことにより、i=mになると、格子点
(m、q1)の位置までポインタiが進んだと判断して
ステップS328に抜ける。このようにして、外枠にあ
る移動後の格子点(座標:xq、y1)と変形移動格子
点(座標:xd、yd)を結ぶ線分上にある格子点10
5等の座標が算出される。なお、本実施例では上記線分
上にある格子点203は1つであるが、ポインタiをi
=mになるまでインクリメントすることにより、それ以
上の格子点の移動後の座標も簡単に算出できる。
【0085】次に、変形対象の内部にある移動前の他方
の1つの小多角形の頂点を基準にする処理について説明
する。まず、ステップS328で変形対象の内部にある
移動前の他方の1つの小多角形の頂点(つまり、移動基
準格子点(p2、q2))の座標(xq2、yp2)
を、以下に示す(29)式および(30)式に従って比
例演算により算出する。 xq2=x1・(n−q2)/n+x2・q2/n……(29) yp2=y1・(m−p2)/m+y2・p2/m……(30) したがって、変形対象の内部にある移動前の他方の小多
角形の頂点(移動基準格子点(p1、q1))は、移動
すると、変形移動格子点として表され、その移動後の座
標は(xd2、yd2)となり、この変形移動格子点
(座標:xd2、yd2)に基づいて他の小多角形の頂
点を次のように算出する。
【0086】すなわち、ステップS330でポインタj
を(q2+1)にセットする。ポインタjは格子点をx
軸方向に沿って順次指定するものである。次いで、ステ
ップS332で以下に示す(31)式および(32)式
に従って変形移動格子点(座標:xd2、yd2)を基
準として移動基準格子点(p2、q2)の右側にあった
格子点211(p2、j)(ただし、p2<j<n)の
移動後の座標を算出する。最初のルーチンではj=q2
+1であるから、移動基準格子点(p2、q2)の右側
にあった格子点211の元の位置は(p2、q2+1)
となり、この格子点211(p2、j)は図13(b)
において▲印で示される。このとき、外枠上では右辺の
格子点(p2、n)(移動後座標:x2、yp2)が基
準となる。したがって、2つの基準となる格子点(p
2、q2)および(p2、n)の各移動後の座標に基づ
いて、これらの結ぶ線分上にある格子点211の移動後
の座標が演算されることになる。 x=xd2・(n−j)/(n−q2)+x2・(j−
q2)/(n−q2)……(31) y=yd2・(n−j)/(n−q2)+yd2・(j
−q2)/(n−q2)……(32)
【0087】このようにして、最初のルーチンで格子点
211の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
34でポインタjをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS336でポインタjがnに等しく
なったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは
格子点211の座標を求めたが、例えば格子点(p2、
q2)および(p2、n)の各移動後の座標を結ぶ線分
上に複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が
等しくなく、NOに分岐してステップS332に戻って
ループを繰り返す。したがって、次回のループでは次の
格子点の座標が算出される。そして、同様のループを繰
り返すことにより、j=nになると、外枠上の右辺の格
子点(p2、n−1)の位置までポインタjが進んだと
判断してステップS338に抜ける。このようにして、
変形移動格子点(座標:xd2、yd2)と外枠上の右
辺の格子点(p2、n)(座標:x2、yp2)を結ぶ
線分上にある格子点211等の座標が算出される。な
お、本実施例では上記線分上にある格子点211は1つ
を図示しているが、ポインタjをj=nになるまでイン
クリメントすることにより、1つ以上の格子点の移動後
の座標も簡単に算出できる。
【0088】次に、移動基準格子点(p2、q2)の上
側にあった格子点212の座標を算出する処理を行う。
まず、ステップS338でポインタiを[1]にセット
する。これにより、移動基準格子点(p2、q2)の上
側における格子点をポインタiでy軸方向に沿って指定
可能になる。次いで、ステップS340で以下に示す
(33)式および(34)式に従って変形移動格子点
(座標:xd2、yd2)を基準として移動基準格子点
(p2、q2)の上側にあった格子点212(i、q
2)(ただし、0<i<p2)の移動後の座標を算出す
る。最初のルーチンではi=1であるから、移動基準格
子点(p2、q2)の上側にあった格子点212の元の
位置は(1、q2)となり、この格子点212(1、q
2)は図13(b)において◇印で示される。このと
き、外枠上では上辺の格子点が基準となる。したがっ
て、2つの基準となる格子点の各移動後の座標に基づい
て、これらの結ぶ線分上にある格子点212の移動後の
座標が演算されることになる。 x=xq2・(p2−i)/p2+xd2・i/p2……(33) y=y1・(p2−i)/p2+yd2・i/p2……(34)
【0089】このようにして、最初のルーチンで格子点
212の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
42でポインタiをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS344でポインタiがp2に等し
くなったか(移動基準格子点(p2、q2)まで到達し
たか)否かを判別する。例えば格子点(p2、q2)お
よび外枠の上辺の格子点の各移動後の座標とのを結ぶ線
分上に複数の格子点が存在している場合には、最初のル
ーチンでは格子点212の座標を求めたのみであるか
ら、まだ両者が等しくなく、NOに分岐してステップS
340に戻ってループを繰り返す。したがって、次回の
ループでは格子点212の下側に存在する格子点の座標
が算出される。そして、同様のループを繰り返すことに
より、i=p2になると、格子点(p2−1、q2)の
位置までポインタiが進んだと判断してステップS34
6に抜ける。このようにして、変形移動格子点(座標:
xd2、yd2)と外枠の上辺の格子点を結ぶ線分上に
ある格子点212等の座標が算出される。なお、本実施
例では上記線分上にある格子点212は1つであるが、
ポインタiをi=p2になるまでインクリメントするこ
とにより、それ以上の格子点の移動後の座標も簡単に算
出できる。
【0090】次に、移動基準格子点(p2、q2)の下
側にあった格子点213の座標を算出する処理を行う。
まず、ステップS346でポインタiをi=p2+1に
セットする。これにより、移動基準格子点(p2、q
2)の下側における格子点をポインタiでy軸方向に指
定可能になる。次いで、ステップS348で以下に示す
(35)式および(36)式に従って変形移動格子点
(座標:xd2、yd2)を基準として移動基準格子点
(p2、q2)の下側にあった格子点213(i、q
2)(ただし、p2<i<m)の移動後の座標を算出す
る。最初のルーチンではi=p2+1であるから、移動
基準格子点(p2、q2)の下側にあった格子点213
の元の位置(移動前の位置)は(p+1、q2)とな
り、この格子点213(p+1、q2)は図13(b)
において◆印で示される。
【0091】このとき、外枠上では下辺の格子点(m、
q2)(移動後座標:xq2、y2)が基準となる。し
たがって、2つの基準となる格子点(p2、q2)およ
び(m、q2)の各移動後の座標に基づいて、これらの
結ぶ線分上にある格子点213の移動後の座標が演算さ
れることになる。 x=xd2・(m−i)/(m−p2)+xq2・(i
−p2)/(m−p2)……(35) y=yd2・(m−i)/(m−p2)+y2・(i−
p2)/(m−p2)……(36)
【0092】このようにして、最初のルーチンで格子点
213の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
50でポインタiをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS352でポインタiがmに等しく
なったか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは
格子点213の座標を求めたから、例えば変形移動格子
点(座標:xd2、yd2)と外枠の下辺にある格子点
(xq2、y2)とを結ぶ線分上に複数の格子点が存在
している場合には、まだ両者が等しくなく、NOに分岐
してステップS348に戻ってループを繰り返す。した
がって、次回のループでは格子点213の下側にある格
子点の座標が算出されることになる。そして、同様のル
ープを繰り返すことにより、i=mになると、格子点
(m−1、q2)の位置までポインタiが進んだと判断
してステップS354に抜ける。このようにして、外枠
にある移動後の格子点(座標:xq2、y2)と変形移
動格子点(座標:xd2、yd2)を結ぶ線分上にある
格子点2135等の座標が算出される。なお、本実施例
では上記線分上にある格子点213は1つであるが、ポ
インタiをi=mになるまでインクリメントすることに
より、それ以上の格子点の移動後の座標も簡単に算出で
きる。
【0093】次に、移動基準格子点(p1、q1)の右
側にある格子点221の座標を算出する処理を行う。な
お、この処理は、見方を変えると、後述する移動基準格
子点(p2、q2)の左側にある格子点の座標を算出す
る処理によっても行うことができる。まず、ステップS
354でポインタjを(q1+1)にセットする。これ
により、移動基準格子点(p1、q1)の右側における
格子点をポインタjでx軸方向に指定可能になる。次い
で、ステップS356で以下に示す(37)式および
(38)式に従って変形移動格子点(座標:xd1、y
d1)を基準として移動基準格子点(p1、q1)の右
側にあった格子点221(p1、j)(ただし、q1<
j<q2)の移動後の座標を算出する。最初のルーチン
ではj=q+1であるから、移動基準格子点(p1、q
1)の右側にあった格子点221の元の位置は(p+
1、q1+1)となり、この格子点221は図13
(b)において▽印で示される。
【0094】このとき、他方の基準格子点はもう1つの
他方の移動基準格子点(p2、q2)の座標(xd2、
yd2)となる。したがって、2つの基準となる格子点
(p1、q1)および(p2、q2)の各移動後の座標
に基づいて、これらの結ぶ線分上にある格子点221の
移動後の座標が演算されることになる。 x=xd1・(q2−j)/(q2−q1)+xe2・
(j−q1)/(q2−q1)……(37) y=yd1・(q2−j)/(q2−q1)+ye2・
(j−q1)/(q2−q1)……(38)
【0095】このようにして、最初のルーチンで格子点
211の移動後の座標が算出されたので、ステップS3
58でポインタjをインクリメントし(1だけ進め
る)、続くステップS360でポインタjがq2に等し
くなったか(他方の移動基準格子点(p2、q2)のひ
とつ手前まで到達したか)否かを判別する。例えば、最
初のルーチンでは格子点221の座標を求めたから、例
えば各変形移動格子点(xd1、yd1)、(xd2、
yd2)とを結ぶ線分上に複数の格子点が存在している
場合には、まだ両者が等しくなく、NOに分岐してステ
ップS356に戻ってループを繰り返す。したがって、
次回のループでは格子点221の右側にある格子点の座
標が算出される。そして、同様のループを繰り返すこと
により、j=q2になると、変形移動格子点(p2、q
2−1)の位置までポインタjが進んだと判断してステ
ップS362に抜ける。このようにして、移動基準格子
点(p1、q1)の右側にある格子点221の座標が算
出される。なお、本実施例では上記線分上にある格子点
221は1つであるが、ポインタjをj=q2になるま
でインクリメントすることにより、それ以上の格子点の
移動後の座標も簡単に算出できる。
【0096】次に、移動基準格子点(p2、q2)の左
側にある格子点の座標を算出する処理について説明す
る。まず、ステップS362でポインタjを(q1+
1)にセットする。これにより、移動基準格子点(p
2、q2)の左側における格子点をポインタjでx軸方
向に指定可能になる。次いで、ステップS364で以下
に示す(39)式および(40)式に従って変形移動格
子点(座標:xd2、yd2)を基準として移動基準格
子点(p2、q2)の左側にあった格子点(p2、j)
(ただし、q1<j<q2)の移動後の座標を算出す
る。最初のルーチンではj=q+1であるから、移動基
準格子点(p2、q2)の左側にあった格子点の元の位
置は(p+1、q1+1)となり、この格子点を図示す
ると、前述した図13(b)に示す格子点221(▽印
で表す)ものと同じになる。
【0097】このとき、他方の基準格子点はもう1つの
移動基準格子点(p1、q1)の座標(xd1、yd
1)となる。したがって、2つの基準となる格子点(p
2、q2)および(p1、q1)の各移動後の座標に基
づいて、これらの結ぶ線分上にある格子点の移動後の座
標が演算されることになる。 x=xe1・(q2−j)/(q2−q1)+xd2・
(j−q1)/(q2−q1)……(39) y=ye1・(q2−j)/(q2−q1)+yd2・
(j−q1)/(q2−q1)……(40)
【0098】このようにして、最初のルーチンで移動基
準格子点(p2、q2)の左側にある1つの格子点の移
動後の座標が算出されたので、ステップS366でポイ
ンタjをインクリメントし(1だけ進める)、続くステ
ップS368でポインタjがq2に等しくなったか(他
方の移動基準格子点(p2、q2)のひとつ手前まで到
達したか)否かを判別する。例えば、最初のルーチンで
は移動基準格子点(p2、q2)の左側にある1つの格
子点の座標を求めたから、例えば各変形移動格子点(x
d1、yd1)、(xd2、yd2)とを結ぶ線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS364に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループでは上記格子
点のさらに右側にある格子点の座標が算出される。そし
て、同様のループを繰り返すことにより、j=q2にな
ると、変形移動格子点(p2、q2−1)の位置までポ
インタjが進んだと判断して図16のステップS370
に抜ける。
【0099】このようにして、移動基準格子点(p2、
q2)の左側ある複数の格子点の座標が算出される。な
お、本実施例の場合、移動基準格子点(p1、q1)お
よび移動基準格子点(p2、q2)に着目すると、p1
=p2であるので、xe2=yd2、xe1=xd1、
ye1=ydとなる。したがって、移動基準格子点(p
1、q1)の右側にあった格子点(p1、j)(ただ
し、q1<j<q2)および移動基準格子点(p2、q
2)の左側にあった格子点(p2、j)(ただし、q1
<j<q2)は共に、以下に示す(41)式および(4
2)式で表すことができる。 x=xd1・(q2−j)/(q2−q1)+xd2・
(j−q1)/(q2−q1)……(41) y=yd1・(q2−j)/(q2−q1)+yd2・
(j−q1)/(q2−q1)……(42)
【0100】さて、残りの格子点は上記処理で求めた格
子点を、それぞれ対応する外枠上の格子点と順次結んで
いったときにできる交点にある(つまり、残りの格子点
は変形により変形後の図示の各交点に移動する。以下、
同様)。したがって、以下のステップでは、残りの格子
点の座標を算出する。例えば、図13(b)中、□印の
位置にある格子点231(1、1)は、上記処理で求め
た格子点201(p、1)と上側の外枠上の格子点
(0、1)を結んだy軸方向の線分241と、格子点2
02(1、q1)と左側の外枠上の格子点(1、0)を
結んだx軸方向の線分242の交点である。そのため、
まず線分241(直線)を求める処理を行う。
【0101】すなわち、図16のステップS370でポ
インタi、jを共に[1]にセットする。次いで、ステ
ップS372で格子点(i、q1)および格子点(i、
0)の座標を読み出す。最初はi=1であるから、格子
点202(1、q1)と左側外枠上の格子点(1、0)
の座標を読み出すことになる。次いで、ステップS37
4で各格子点を結ぶ線分241を以下の式に従って求め
る。 a・x+b・y+c=0 次いで、線分242を求める処理を行う。ステップS3
76で格子点(p、j)および格子点(0、j)の座標
を読み出す。最初はj=1であるから、格子点201
(p、1)の座標および上側の外枠上の格子点(0、
1)の座標を読み出すことになる。次いで、ステップS
378で各格子点を結ぶ線分242を以下の式に従って
求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、線分241、242が求められたので、こ
れら2直線の交点にある格子点(例えば、格子点23
1)を求める処理を行う。すなわち、ステップS380
で2直線の交点の座標(x、y)を以下に示す(51)
式および(52)式に従って算出する。 x=(b・c’−b’・c)/(a・b’−a’・b)……(51) y=(a’・c−a・c’)/(a・b’−a’・b)……(52)
【0102】次いで、ステップS382で(51)式、
(52)式によって算出したx座標およびy座標を格子
点(i、j)の座標(例えば、最初は格子点231の座
標)としてストアする。次いで、ステップS384に進
み、ポインタjをインクリメントし(1だけ進める)、
続くステップS386でポインタjがq1に等しくなっ
たか否かを判別する。例えば、最初のルーチンでは格子
点231の座標を求めたから、例えば格子点201(座
標:p、1)と上側の外枠上の格子点(0、1)とのを
結ぶ線分上に複数の格子点が存在している場合には、ま
だ両者が等しくなく、NOに分岐してステップS376
に戻ってループを繰り返す。したがって、次回のループ
では格子点231の右側にある格子点の座標が算出され
てストアされる。
【0103】そして、同様のループを繰り返すことによ
り、j=q1になると、格子点(j、q1)の位置まで
ポインタjが進んだと判断してステップS386からス
テップS388に抜ける。ステップS388ではポイン
タiをインクリメントし(1だけ進める)、続くステッ
プS390でポインタiがp1に等しくなったか否かを
判別する。例えば、いままでのルーチンでは線分241
上の格子点を左側から格子点202の所まで(q1ま
で)求めたから、今度は下側に移動して線分241のす
ぐ下側にあるx軸方向の線分の各格子点について上記同
様の処理を行うことになる。
【0104】そのため、ステップS390ではNOに分
岐し、ステップS372に戻り、同様のループを繰り返
す。これにより、線分241のすぐ下側にあるx軸方向
の線分の各格子点の座標が算出され、以下、同様にして
さらにその下側の線分の各格子点の座標が算出され、ス
テップS390でiがp1に等しくなると、変形移動格
子点(xd1、yd1の位置まで交差格子点が求められ
ることになり、次いで、ステップS392に進む。この
ようにして、変形移動格子点(座標:xd1、yd1)
と外枠を基準として上側左1/3の領域(つまり、座標
で表すと、(x1、y1)、(xq1、y1)、(xd
1、yd1)、(x1、yp1)で囲まれる領域)に存
在する未知の各格子点について、それらの座標がすべて
算出される。なお、以下の説明においても、このように
変形対象の領域を分けてルーチン処理を述べるが、結
局、変形対象は6つの領域に分けて未知の各格子点の座
標がすべて算出されることになる。
【0105】次に、変形移動格子点(xd1、yd1)
から下側左1/3の領域(つまり、座標で表すと、(x
1、yp1)、(xd1、yd1)、(xq1、y
2)、(x1、y2)で囲まれる領域)に存在する未知
の各格子点の座標を算出する処理に移る。ステップS3
92でポインタiをi=p1+1にセットするととも
に、ポインタjをj=1にセットする。これは、変形移
動格子点(xd1、yd1)の下側左1/3の領域に存
在する未知の各格子点を順次指定するために各ポインタ
i、jを初期の位置にセットするものである。次いで、
ステップS394で格子点(i、q1)および格子点
(i、0)の座標を読み出す。最初はi=p+1である
から、格子点(p+1、q1)の座標および左側外枠上
の格子点(p+1、0)の座標を読み出すことになる。
次いで、ステップS396で各格子点を結ぶx軸方向の
線分を以下の式に従って求める。 a・x+b・y+c=0
【0106】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分(一番左側の線分)を求める処理を
行う。ステップS398で格子点(m、j)および格子
点(p、j)の座標を読み出す。最初はj=1であるか
ら、下側外枠上の格子点(m、1)の座標および変形移
動格子点(p1、q1)と同じx軸方向の位置にある格
子点(p、1)の座標を読み出すことになる。次いで、
ステップS400で各格子点を結ぶy軸方向の第1の線
分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、x軸方向の第1の線分およびy軸方向の第
1の線分が求められたので、これら2直線の交点にある
格子点を求める処理を行う。すなわち、ステップS40
2で2直線の交点の座標(x、y)を前述した(51)
式および(52)式に従って算出する。次いで、ステッ
プS404で(51)式、(52)式によって算出した
x座標およびy座標を格子点(i、j)の座標(例え
ば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸方向の第1
の線分が交差する格子点座標)としてストアする。次い
で、ステップS406に進み、ポインタjをインクリメ
ントし(1だけ進める)、続くステップS408でポイ
ンタjがq1に等しくなった(つまり変形移動格子点
(xd1、yd1)の手前まで到達した)か否かを判別
する。
【0107】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS398に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=q1になると、格子点(1、q1)の位置ま
でポインタjが進んだと判断してステップS408から
ステップS410に抜ける。
【0108】ステップS410ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS412で
ポインタiがmに等しくなったか否かを判別する。例え
ば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上の
格子点を左側から右側にq1まで(変形移動格子点(x
d1、yd1)のx座標位置まで)求めたから、今度は
下側に1つ移動してx軸方向の第1の線分のすぐ下にあ
る第2の線分の各格子点について上記同様の処理を行う
ことになる。
【0109】そのため、ステップS412ではNOに分
岐し、ステップS394に戻り、同様のループを繰り返
す。これにより、x軸方向の第1の線分のすぐ下にある
第2の線分の各格子点の座標が算出され、以下、同様に
してさらに下側の線分の各格子点の座標が算出され、ス
テップS412でiがmに等しくなると、下の外枠辺に
到達する線分まで各格子点が求められたので、ステップ
S414に進む。これにより、変形移動格子点(xd
1、yd1)から下側左1/3の領域(つまり、座標で
表すと、(x1、yp1)、(xd1、yd1)、(x
q1、y2)、(x1、y2)で囲まれる領域)に存在
する未知の各格子点の座標が算出される。
【0110】次に、変形移動格子点(座標:xd1、y
d1)から上側中1/3の領域(つまり、座標で表す
と、(xq1、y1)、(xq2、y1)、(xd2、
yd2)、(xd1、yd1)で囲まれる領域)に存在
する未知の各格子点の座標を算出する処理に移る。ステ
ップS414でポインタiをi=1にセットするととも
に、ポインタjをj=q+1にセットする。次いで、ス
テップS416で格子点(i、q1)および格子点
(i、q2)の座標を読み出す。最初はi=1であるか
ら、格子点(1、q1)の座標および格子点(1、q
2)の座標を読み出すことになる。すなわち、変形移動
格子点(p2、q2)とy軸方向の位置が同じ格子点お
よび変形移動格子点(p1、q1)とy軸方向の位置が
同じ格子点の座標を読み出す。次いで、ステップS41
8で各格子点を結ぶx軸方向の線分を以下の式に従って
求める。 a・x+b・y+c=0
【0111】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分を求める処理を行う。ステップS4
20で格子点(p、j)および格子点(0、j)の座標
を読み出す。最初はj=q1+1であるから、格子点
(p、q1+1)の座標および格子点(0、q1+1)
(上側の外枠辺)の座標を読み出すことになる。次い
で、ステップS422で各格子点を結ぶy軸方向の第1
の線分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、x軸方向の第1の線分およびy軸方向の第
1の線分が求められたので、これら2直線の交点にある
格子点を求める処理を行う。すなわち、ステップS42
4で2直線の交点の座標(x、y)を前述した(51)
式および(52)式に従って算出する。次いで、ステッ
プS426で(51)式、(52)式によって算出した
x座標およびy座標を格子点(i、j)の座標(例え
ば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸方向の第1
の線分が交差する格子点座標)としてストアする。次い
で、ステップS428に進み、ポインタjをインクリメ
ントし(1だけ進める)、続くステップS430でポイ
ンタjがq2に等しくなった(つまり変形移動格子点
(p2、q2)のx軸方向の手前の位置まで到達した)
か否かを判別する。
【0112】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS420に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=q2になると、変形移動格子点(p2、q
2)のx軸方向の位置の位置までポインタjが進んだと
判断してステップS430からステップS432に抜け
る。
【0113】ステップS432ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS434で
ポインタiがp1に等しくなったか否かを判別する。例
えば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上
の格子点を左側から右側にq2まで(変形移動格子点
(p2、q2)のx軸方向の手前の位置到達まで)求め
たから、今度は下側に1つ移動してx軸方向の第1の線
分のすぐ下にある第2の線分の各格子点について上記同
様の処理を行うことになる。そのため、ステップS43
4ではNOに分岐し、ステップS416に戻り、同様の
ループを繰り返す。これにより、x軸方向の第1の線分
のすぐ下側にある第2の線分の各格子点の座標が算出さ
れ、以下、同様にしてさらに下側の線分の各格子点の座
標が算出され、ステップS434でiがp1に等しくな
ると、変形移動格子点(p2、q2)のx軸方向の位置
まで格子点が求められたので、図17のステップS43
6に進む。これにより、変形移動格子点(座標:xd
1、yd1)から上側中1/3の領域(つまり、座標で
表すと、(xq1、y1)、(xq2、y1)、(xd
2、yd2)、(xd1、yd1)で囲まれる領域)に
存在する未知の各格子点の座標が算出される。
【0114】次に、変形移動格子点(座標:xd1、y
d1)から下側中1/3の領域(つまり、座標で表す
と、(xq1、y2)、(xd1、yd1)、(xd
2、yd2)、(xq2、y2)で囲まれる領域)に存
在する未知の各格子点について、それらの座標を算出す
る処理に移行する。まず、ステップS436でポインタ
iをi=p+1にセットするとともに、ポインタjをj
=q+1にセットする。次いで、ステップS438で格
子点(i、q1)および格子点(i、q2)の座標を読
み出す。最初はi=p+1であるから、格子点(p+
1、q1)の座標および格子点(p+1、q2)の座標
を読み出すことになる。すなわち、変形移動格子点(p
2、q2)とy軸方向の位置が同じ格子点および変形移
動格子点(p1、q1)とy軸方向の位置が同じ格子点
の座標を読み出す。次いで、ステップS440で各格子
点を結ぶx軸方向の線分を以下の式に従って求める。 a・x+b・y+c=0
【0115】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分を求める処理を行う。ステップS4
42で格子点(m、j)および格子点(p1、j)の座
標を読み出す。最初はj=q+1であるから、格子点
(m、q+1)(下側の外枠辺)の座標および格子点
(p1、q+1)の座標を読み出すことになる。次い
で、ステップS444で各格子点を結ぶy軸方向の第1
の線分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、x軸方向の第1の線分およびy軸方向の第
1の線分が求められたので、これら2直線の交点にある
格子点を求める処理を行う。すなわち、ステップS44
6で2直線の交点の座標(x、y)を前述した(51)
式および(52)式に従って算出する。次いで、ステッ
プS448で(51)式、(52)式によって算出した
x座標およびy座標を格子点(i、j)の座標(例え
ば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸方向の第1
の線分が交差する格子点座標)としてストアする。次い
で、ステップS450に進み、ポインタjをインクリメ
ントし(1だけ進める)、続くステップS452でポイ
ンタjがq2に等しくなった(つまり変形移動格子点
(p2、q2)のx軸方向の手前の位置まで到達した)
か否かを判別する。
【0116】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS442に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=q2になると、変形移動格子点(p2、q
2)のx軸方向の手前の位置の位置までポインタjが進
んだと判断してステップS452からステップS454
に抜ける。
【0117】ステップS454ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS456で
ポインタiがmに等しくなったか否かを判別する。例え
ば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上の
格子点を左側から右側にq2まで(変形移動格子点(p
2、q2)のx軸方向の手前の位置まで)求めたから、
今度は下側に1つ移動してx軸方向の第1の線分のすぐ
下にある第2の線分の各格子点について上記同様の処理
を行うことになる。そのため、ステップS456ではN
Oに分岐し、ステップS438に戻り、同様のループを
繰り返す。これにより、x軸方向の第1の線分のすぐ下
にある第2の線分の各格子点の座標が算出され、以下、
同様にしてさらに下側の線分の各格子点の座標が算出さ
れ、ステップS456でiがmに等しくなると、下側の
外枠辺に到達する線分まで各格子点が求められたので、
ステップS458に進む。これにより、変形移動格子点
(座標:xd1、yd1)から下側中1/3の領域(つ
まり、座標で表すと、(xq1、y2)、(xd1、y
d1)、(xd2、yd2)、(xq2、y2)で囲ま
れる領域)に存在する未知の各格子点の座標が算出され
る。
【0118】次に、変形移動格子点(座標:xd2、y
d2)から上側右1/3の領域(つまり、座標で表す
と、(xq2、y1)、(x2、y1)、(x2、yp
2)、(xq2、y2)で囲まれる領域)に存在する未
知の各格子点について、それらの座標を算出する処理に
移行する。まず、ステップS458でポインタiをi=
1にセットするとともに、ポインタjをj=q2+1に
セットする。次いで、ステップS460で格子点(i、
n)および格子点(i、q2)の座標を読み出す。最初
はi=1であるから、格子点(1、n)の座標および格
子点(1、q2)の座標を読み出すことになる。すなわ
ち、変形移動格子点(p2、q2)とy軸方向の位置が
同じ格子点および外枠右辺の格子点の座標を読み出す。
次いで、ステップS462で各格子点を結ぶx軸方向の
線分を以下の式に従って求める。 a・x+b・y+c=0
【0119】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分を求める処理を行う。ステップS4
64で格子点(p2、j)および格子点(0、j)の座
標を読み出す。最初はj=q2+1であるから、格子点
(p2、q2+1)の座標および格子点(0、q2+
1)(上側の外枠辺)の座標を読み出すことになる。次
いで、ステップS444で各格子点を結ぶy軸方向の第
1の線分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0
【0120】これにより、x軸方向の第1の線分および
y軸方向の第1の線分が求められたので、これら2直線
の交点にある格子点を求める処理を行う。すなわち、ス
テップS468で2直線の交点の座標(x、y)を前述
した(51)式および(52)式に従って算出する。次
いで、ステップS470で(51)式、(52)式によ
って算出したx座標およびy座標を格子点(i、j)の
座標(例えば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸
方向の第1の線分が交差する格子点座標)としてストア
する。次いで、ステップS472に進み、ポインタjを
インクリメントし(1だけ進める)、続くステップS4
74でポインタjがnに等しくなった(つまり右側の外
枠辺手前まで到達した)か否かを判別する。
【0121】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS464に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=nになると、右側の外枠辺の手前の位置まで
ポインタjが進んだと判断してステップS474からス
テップS476に抜ける。
【0122】ステップS476ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS478で
ポインタiがp1に等しくなったか否かを判別する。例
えば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上
の格子点を左側から右側にnまで(右側の外枠辺の手前
の位置まで)求めたから、今度は下側に1つ移動してx
軸方向の第1の線分のすぐ下にある第2の線分の各格子
点について上記同様の処理を行うことになる。そのた
め、ステップS478ではNOに分岐し、ステップS4
60に戻り、同様のループを繰り返す。これにより、x
軸方向の第1の線分のすぐ下にある第2の線分の各格子
点の座標が算出され、以下、同様にしてさらに下側の線
分の各格子点の座標が算出され、ステップS478でi
がp1に等しくなると、変形移動格子点(座標:xd
2、yd2)に到達する線分まで各格子点が求められた
ので、ステップS480に進む。これにより、変形移動
格子点(座標:xd2、yd2)から上側中1/3の領
域(つまり、座標で表すと、(xq2、y1)、(x
2、y1)、(x2、yp2)、(xq2、y2)で囲
まれる領域)に存在する未知の各格子点の座標が算出さ
れる。
【0123】次に、変形移動格子点(座標:xd2、y
d2)から下側右1/3の領域(つまり、座標で表す
と、(xd2、yd2)、(x2、yp2)、(x2、
y2)、(xq2、y2)で囲まれる領域)に存在する
未知の各格子点について、それらの座標を算出する処理
に移行する。まず、ステップS480でポインタiをi
=p2+1にセットするとともに、ポインタjをj=q
2+1にセットする。次いで、ステップS482で格子
点(i、n)および格子点(i、q2)の座標を読み出
す。最初はi=p2+1であるから、格子点(p2+
1、n)の座標および格子点(p2+1、q2)の座標
を読み出すことになる。すなわち、変形移動格子点(p
2、q2)とy軸方向の位置が同じ格子点および外枠右
辺の格子点の座標を読み出す。次いで、ステップS48
4で各格子点を結ぶx軸方向の線分を以下の式に従って
求める。 a・x+b・y+c=0
【0124】次いで、上記x軸方向の線分に交差するy
軸方向の第1の線分を求める処理を行う。ステップS4
86で格子点(m、j)および格子点(p2、j)の座
標を読み出す。最初はj=q2+1であるから、格子点
(m、q2+1)(下側の外枠辺)の座標および格子点
(p2、q2+1)の座標を読み出すことになる。次い
で、ステップS488で各格子点を結ぶy軸方向の第1
の線分を以下の式に従って求める。 a’・x+b’・y+c’=0 これにより、x軸方向の第1の線分およびy軸方向の第
1の線分が求められたので、これら2直線の交点にある
格子点を求める処理を行う。すなわち、ステップS49
0で2直線の交点の座標(x、y)を前述した(51)
式および(52)式に従って算出する。次いで、ステッ
プS4092で(51)式、(52)式によって算出し
たx座標およびy座標を格子点(i、j)の座標(例え
ば、最初はx軸方向の第1の線分およびy軸方向の第1
の線分が交差する格子点座標)としてストアする。次い
で、ステップS494に進み、ポインタjをインクリメ
ントし(1だけ進める)、続くステップS496でポイ
ンタjがnに等しくなった(つまり右側の外枠辺の手前
まで到達した)か否かを判別する。
【0125】例えば、最初のルーチンではx軸方向の第
1の線分およびy軸方向の第1の線分の交点の格子点座
標を求めたから、例えば上記x軸方向の第1の線分上に
複数の格子点が存在している場合には、まだ両者が等し
くなく、NOに分岐してステップS486に戻ってルー
プを繰り返す。したがって、次回のループではx軸方向
の第1の線分上のさらに右側の格子点座標が算出されて
ストアされる。そして、同様のループを繰り返すことに
より、j=nになると、右側の外枠辺の手前の位置まで
ポインタjが進んだと判断してステップS496からス
テップS498に抜ける。
【0126】ステップS498ではポインタiをインク
リメントし(1だけ進める)、続くステップS500で
ポインタiがmに等しくなったか否かを判別する。例え
ば、いままでのルーチンではx軸方向の第1の線分上の
格子点を左側から右側にnまで(右側の外枠辺の位置ま
で)求めたから、今度は下側に1つ移動してx軸方向の
第1の線分のすぐ下にある第2の線分の各格子点につい
て上記同様の処理を行うことになる。そのため、ステッ
プS500ではNOに分岐し、ステップS482に戻
り、同様のループを繰り返す。これにより、x軸方向の
第1の線分のすぐ下にある第2の線分の各格子点の座標
が算出され、以下、同様にしてさらに下側の線分の各格
子点の座標が算出され、ステップS498でiがp1に
等しくなると、外枠下辺に到達する線分まで各格子点が
求められたので、本ルーチンを終了する。これにより、
変形移動格子点(座標:xd2、yd2)から下側中1
/3の領域(つまり、座標で表すと、(xd2、yd
2)、(x2、yp2)、(x2、y2)、(xq2、
y2)で囲まれる領域)に存在する未知の各格子点の座
標が算出される。
【0127】以上のルーチンを実行することにより、変
形対象の内部にある2つの小矩形の頂点(p1、q
1)、(p2、q2)を、座標(xd1、yd1)、
(xd2、yd2)で表される位置にそれぞれ移動させ
たときに、変形後のその他の各小矩形の頂点の座標が算
出される。したがって、第2実施例においても、前記実
施例と同様の効果を得ることができるとともに、変形対
象の内部にある2つの小多角形の頂点を移動させる変形
法を使用することにより、同様に変形後のすべての小多
角形の頂点の位置データ(例えば、座標)を持っておく
必要がなく、少ない変形データで滑らかな画像変形を行
わせることができる。また、この変形法を用いると、変
形対象の外枠の形を変えずに、内部の小多角形のみを変
形できる。なお、変形対象の内部にある複数の小多角形
の頂点を移動させる変形法では、上記実施例で2つの小
多角形の頂点について説明しているが、2つに限らず、
例えば小多角形の頂点として3つ以上を移動させた場合
も同様の処理で各格子点の座標を算出することができ
る。
【0128】次に、前述したいわゆるライン貼り付け法
の処理内容について、以下に具体的に詳述する。ライン貼り付け処理のサブルーチン 図7に示したステップS34におけるライン貼り付け法
(矩形から任意の四角形への変形方法)の具体的な内容
は以下の通りである。図18はライン貼り付け法の処理
を示すサブルーチンのフローチャートであり、このサブ
ルーチンの処理の対象となる画像データの例は図19
(a)、(b)のように示される。すなわち、図19
(a)は変形前の元画像データを示し、詳しくは変形元
となるビット配列形式の画像データを分割した場合のあ
る1つの小矩形の画像データ(つまり、変形前の小矩形
画像データ)に対応する。ここで説明するライン貼り付
け法は、図19(a)に示すように変形前の小矩形画像
データとして縦(Y)方向が12ピクセル、横(X)方
向が16ピクセルで構成される元画像データ(矩形AB
CDで表される)を、図19(b)に示すような四角形
A’B’C’D’に変形する内容である。その変形処理
では、まず元画像データを12本の水平ライン(ライン
0〜ライン11)に分割する。そして、分割した各ライ
ンを画像変形態様に応じて変形後の四角形に順番に貼り
付けていく処理が行われ、変形画像が得られる。
【0129】サブルーチンのステップを進めながら、上
記処理について説明する。このサブルーチンに移行する
と、まずステップS1100で辺A’B’についてライ
ンの端点処理を行う。これは、変形後の四角形のライン
の端点A’B’を求めるものである。なお、ステップS
1100の処理(辺A’B’の位置を求める方法)につ
いては、後述のサブルーチンで詳述する。すなわち、図
19(a)(b)に示すように、分割した各ラインを画
像変形態様に応じて変形後の四角形に順番に貼り付けて
いく処理では、以下のような状態に着目する必要があ
る。辺AB上にあった各ラインの一方の端点は辺A’
B’上に、また、辺DC上にあった他方の端点は辺D’
C’上に移動する。このとき、辺ABと辺A’B’およ
び辺DCと辺D’C’では、それらの長さが異なるの
で、辺A’B’、辺D’C’上でラインの端点が重なっ
たりすることがある。これは、図19(b)の☆印で示
す部分であり、辺A’B’上のライン5およびライン6
が重なっている。また、同一のラインを2回以上貼り付
けなければならないこともある。これは、図19(b)
の★印で示す2つの部分であり、辺D’C’上のライン
3およびライン8が2回繰り返され、それぞれライン
3、3’およびライン8、8’となっている。
【0130】図20にラインを2回貼り付ける様子を示
す。図20(a)は変形前の元画像データであり、詳し
くは変形元となるビット配列形式の画像データを分割し
た場合のある1つの小矩形の画像データに対応する。図
20(b)は変形後の1つの四角形の画像データであ
る。変形前の画像データのライン3が、変形後は途中の
ドットから右側6ドットだけライン3、3’として2ラ
イン分貼り付けられる。また、変形前の画像データのラ
イン5とライン6が、変形後は最初のドットから7ドッ
トまで(つまり左側7ドット分)については同じドット
に貼り付けられ、以後の右側7ドットについてはライン
5、ライン6として別個に貼り付けられる。なお、図2
0〜図27はライン貼り付け法を実行する場合の、複数
の実行過程における変形前の小矩形および変形後の四角
形を示すものであり、各過程の具体例は後述のサブルー
チンを説明するときに述べる。
【0131】次いで、ステップS1102で辺D’C’
についてラインの端点処理を行う。これは、変形後の四
角形のラインの端点D’C’を求めるものである。な
お、ステップS1102の処理(辺D’C’の位置を求
める方法)については、同様に後述のサブルーチンで詳
述する。このようにして、各ラインの端点が移動する辺
A’B’と辺D’C’の位置が求められると、これらの
ラインの端点位置は図29に示すように、CPU31の
内部レジスタ31aにある端点バッファにデータを格納
する。この場合、内部レジスタ31aには辺A’B’上
の端点バッファと、辺D’C’上の端点バッファという
2つの格納エリアがある。そして、これらの各端点バッ
ファではラインの端点の座標と、そのライン番号を対応
付けて格納する。2つの端点バッファは端点の位置を読
み出すときや、ラインの描画位置を決めるときに使用さ
れる。
【0132】次いで、ステップS1104〜ステップS
1110でラインを描画する処理を行う。まず、ステッ
プS1104では2つの端点バッファからライン番号の
同じデータを読み出す。次いで、ステップS1106で
同じライン番号のラインが複数あるときには描画回数が
最小になるように組み合せる。これは、図30に示すよ
うに、例えば辺A’B’上で同じライン番号のラインが
3本あり、一方、辺D’C’上で同じライン番号のライ
ンが2本ある場合、上側の各端点同士を1本のラインで
引き、辺A’B’上の2つの端点と辺D’C’上の1つ
の端点とを2本のラインで引くような処理を行うもので
ある。次いで、ステップS1108で描画処理(詳細は
サブルーチンで後述)を行う。次いで、ステップS11
10ですべてのラインについて処理したか否かを判別
し、NOのときはステップS1104に戻って同様の処
理を繰り返す。そして、すべてのラインについてステッ
プS1104〜ステップS1108の処理が終了する
と、ステップS1110からYESに抜けてルーチンを
終了する。このようにして、各小矩形が異なる四角形に
それぞれ変形され、変形対象の画像全体が滑らかに変形
することになる。
【0133】ライン端点処理のサブルーチン 次に、上記ステップS1100およびステップS110
2におけるラインの端点処理のサブルーチンについて説
明する。図31はラインの端点処理(ステップS111
0の処理)を示すサブルーチンのフローチャートであ
る。まず、貼り付けるラインの一方の端点となる辺A’
B’の位置を求める方法から説明する。なお、貼り付け
るラインの他方の端点となる辺D’C’の位置を求める
方法も同様である。ステップS1200で座標決定用誤
差e1、ライン選択用誤差e2、現在ライン番号をすべ
て[0]に初期設定する。座標決定用誤差e1とは、端
点の位置を決めるとき又はラインの描画位置を決めると
きに用いる座標決定用誤差のことである。ライン選択用
誤差e2とは、端点に割り当てるラインを選択するとき
に用いるライン選択用誤差のことである。これにより、
最初は各誤差が[0]になる。
【0134】次いで、ステップS1202で処理を開始
する点(A’又はD’)の座標をCPU31の内部レジ
スタ31aにある現在座標というエリアに格納する。例
えば、貼り付けるラインの一方の端点となる辺A’B’
の位置を求める処理では、A’の座標を格納する。一
方、貼り付けるラインの他方の端点となる辺D’C’の
位置を求める処理では、D’の座標を格納する。CPU
31の内部レジスタ31aには図29に示すように、端
点バッファの他に、以下のような格納エリアがある。 座標決定用誤差e1のエリア 座標決定用誤差増分Δe1のエリア 現在座標のエリア ライン選択用誤差e2のエリア ライン選択誤差増分Δe2のエリア 現在ライン番号 また、ドット選択用の格納エリアとしては、以下のよう
なものがある。 ドット選択用誤差e3のエリア ドット選択用誤差増分Δe3のエリア 現在ドット番号のエリア
【0135】次いで、ステップS1204でY方向のピ
クセル数がX方向のピクセル数より多いか否かを判別す
る。いま、貼り付けるラインの一方の端点となる辺A’
B’の位置を求める場合の具体例は図21に示される。
図21(a)に示す変形前のラインの一方の端点となる
辺ABを示し、図21(b)は貼り付けるラインの一方
の端点となる辺A’B’の様子を示し、さらに図21
(c)は辺A’B’におけるX方向およびY方向のピク
セル数の変化を示している。この例に対応させて考える
と、辺A’B’はY方向に11ピクセル、X方向に4ピ
クセルに渡って描画されるので、ステップS1204の
判別結果はYESとなり、このケースではステップS1
206に進む。一方、逆のケースではNOに分岐して図
32に示すステップS1238に進む。また、この場
合、図21に示すケースでは点A’から点B’に向って
Y座標を1ずつ変えていったときにX座標の変化する位
置を求めると、そのとき変化した座標が辺A’B’の位
置となる。したがって、無条件に位置の決る始点(点
A’)を除く10個のドットを打つときには、X座標の
変化する位置としてX座標が変化する3箇所を求めるこ
とになる。
【0136】ステップS1206に進むと、座標決定用
誤差増分Δe1を(Xピクセル数−1)/(Yピクセル
数−1)に初期設定するとともに、ライン選択誤差増分
Δe2を(元ライン数−1)/(Yピクセル数−1)に
初期設定する。ステップS1200〜ステップS120
6の処理により必要な初期設定が完了する。次いで、ス
テップS1208で現在のライン番号と現在座標を端点
バッファ(図39参照)に格納する。次いで、ステップ
S1210で現在座標のY座標を変更する。次いで、ス
テップS1212で座標決定用誤差e1についての判別
を以下のようにして行う。すなわち、選択誤差(初期値
=0)eを決め、選択誤差eに誤差増分Δeを加える
(e=e+Δe)。Δeは(X方向のピクセル数−1)
/(Y方向のピクセル数−1)である。
【0137】なお、ここでは、座標決定用であるからe
をe1とし、ΔeをΔe1として処理をする。そうする
と、e1=e1+Δe1となる。この値が1/2より大
きくなったか否かを判別する。そして、誤差増分Δe1
を加えた結果e1がe1≧(1/2)であれば、ステッ
プS1214に進んで次に打つ点の座標(次の現在座標
に相当)のX座標を変更する。これは、選択誤差に誤差
増分を加え、その結果が1/2より大きいか小さいかに
よって処理を選択するもので、選択誤差が1/2以上の
ときに誤差を補正する。
【0138】このようにすると、点A’から点B’に向
ってY座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤
差増分Δe1が1の半分より大きい場合に、次の座標を
変更するので、X座標の変化する位置が滑らかにつなが
ることになる。なお、この方法はいわゆるBresenhamの
アルゴリズムとして用いられるものである。次いで、ス
テップS1216で誤差補正を行い、e1=e1−1と
する。これは、選択誤差が1/2以上になって次の座標
を変更したので、1を減算することにより、再び次の現
在座標から誤差増分Δeを加えて同様の判別を始めるた
めである。その後、ステップS1218に進む。一方、
誤差増分Δe1を加えた結果e1がe1<(1/2)で
あれば、ステップS1214、ステップS1216をジ
ャンプしてステップS1218に進む。このときは、次
に打つ点のX座標は元のままにする。また、この場合は
選択誤差e1は補正しない。以上のステップS1210
〜ステップS1216を実行することにより、貼り付け
るラインの一方の端点となる辺A’B’の位置が決定さ
れる。
【0139】ここで、図21の場合(貼り付けるライン
の一方の端点となる辺A’B’の位置を決定する場合)
の具体例について説明する。まず、最初の端点A’は無
条件に決まる。この時点で、選択誤差eは[0]に初期
設定されている。また、端点A’から端点B’に対して
はY方向に11ピクセル、X方向に4ピクセルに渡って
描画されるので、誤差増分Δeは Δe=(4−1)/(11−1)=0.30である。次
いで、選択誤差eはe=0に初期設定されているからそ
のままとし、誤差増分ΔeとしてΔe=0.30を加え
ると、e=0+0.30=0.30<(1/2)とな
る。したがって、このときは次に打つ点のX座標は変
更しない(図21(c)参照)。また、選択誤差eは1
/2より小さいので、選択誤差eの補正は行わない。次
いで、ここまでの選択誤差e=0.30に誤差増分Δe
としてΔe=0.30を加えると、e=0.30+0.
30=0.60≧(1/2)となるので、今度は次に打
つ点のX座標を変更する(図21(c)参照)。以上
の処理を繰り返すことにより、点、の位置でX座標
の変更が行われ、最終的に図21(c)に示すように、
端点B’の位置が決定される。
【0140】一方、上記ステップS1204でY方向の
ピクセル数がX方向のピクセル数より小さいときは図3
2のステップS1238に進み、今度はY座標の方を変
更する処理を行う。すなわち、ステップS1238で座
標決定用誤差増分Δe1を(Yピクセル数−1)/(X
ピクセル数−1)に初期設定するとともに、ライン選択
誤差増分Δe2を(元ライン数−1)/(Xピクセル数
−1)に初期設定する。次いで、ステップS1240で
現在のライン番号と現在座標を端点バッファ(図29参
照)に格納する。次いで、ステップS1242で現在座
標のX座標を変更する。次いで、ステップS1244で
座標決定用誤差e1についての判別を以下のようにして
行う。すなわち、選択誤差(初期値=0)eを決め、選
択誤差eに誤差増分Δeを加える(e=e+Δe)。Δ
eは(Y方向のピクセル数−1)/(X方向のピクセル
数−1)である。なお、ここでは、同様に座標決定用で
あるからeをe1とし、ΔeをΔe1として処理をす
る。そうすると、e1=e1+Δe1となる。この値が
1/2より大きくなったか否かを判別する。そして、誤
差増分Δe1を加えた結果e1がe1≧(1/2)であ
れば、ステップS1246に進んで次に打つ点の座標
(次の現在座標に相当)のY座標を変更する。これは、
選択誤差に誤差増分を加え、その結果が1/2より大き
いか小さいかによって処理を選択するもので、選択誤差
が1/2以上のときに誤差を補正する。
【0141】このようにすると、点D’から点C’に向
ってX座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤
差増分Δe1が1の半分より大きい場合に、次の座標を
変更するので、Y座標の変化する位置が滑らかにつなが
ることになる。次いで、ステップS1248で誤差補正
を行い、e1=e1−1とする。これは、選択誤差が1
/2以上になって次の現在座標のY座標を変更したの
で、1を減算することにより、再び次の現在座標から誤
差増分Δeを加えて同様の判別を始めるためである。そ
の後、ステップS1250に進む。一方、誤差増分Δe
1を加えた結果e1がe1<(1/2)であれば、ステ
ップS1246、ステップS1248をジャンプしてス
テップS1250に進む。このときは、次に打つ点のY
座標は元のままにする。また、この場合は選択誤差e1
は補正しない。以上のステップS1242〜ステップS
1248を実行することにより、貼り付けるラインの一
方の端点となる辺D’C’の位置が決定される。
【0142】ここで、図22の場合(貼り付けるライン
の他方の端点となる辺D’C’の位置を決定する場合)
の具体例について説明する。図22(a)は変形前のラ
インの他方の端点となる辺DCを示し、図22(b)は
貼り付けるラインの他方の端点となる辺D’C’の様子
を示し、さらに図22(c)は辺D’C’におけるX方
向およびY方向のピクセル数の変化を示している。この
例に対応させて考えると、辺D’C’はY方向に14ピ
クセル、X方向に5ピクセルに渡って描画されるので、
点D’から点C’に向ってY座標を1ずつ変えていった
ときにX座標の変化する位置を求めると、そのとき変化
した座標が辺D’C’の位置となる。したがって、無条
件に位置の決る始点(点D’)を除く13個のドットを
打つときには、X座標の変化する位置としてX座標が変
化する4箇所を求めることになる。
【0143】まず、最初の端点D’は無条件に決まる。
この時点で、選択誤差eは[0]に初期設定されてい
る。また、端点D’から端点C’に対してはY方向に1
4ピクセル、X方向に5ピクセルに渡って描画されるの
で、誤差増分Δeは Δe=(5−1)/(14−1)=0.30である。次
いで、選択誤差eはe=0に初期設定されているからそ
のままとし、誤差増分ΔeとしてΔe=0.30を加え
ると、e=0+0.30=0.30<(1/2)とな
る。したがって、このときは次に打つ点のX座標は変
更しない(図22(c)参照)。また、選択誤差eは1
/2より小さいので、選択誤差eの補正は行わない。次
いで、ここまでの選択誤差e=0.30に誤差増分Δe
としてΔe=0.30を加えると、e=0.30+0.
30=0.60≧(1/2)となるので、今度は次に打
つ点のX座標を変更する(図22c)参照)。以上の
処理を繰り返すことにより、点、、(12)(なお、1
0以降の○付き数字は表示が困難につき、かっこ付きの
半角数字で表す)の位置でX座標の変更が行われ、最終
的に図22(c)に示すように、端点C’の位置が決定
される。
【0144】さて、再び図32のフローチャートに戻
り、端点位置の決定が行われると、ステップS1218
に進む。ステップS1218〜ステップS1236およ
びステップS1250〜ステップS1266では、辺
A’B’、辺D’C’に分割された水平ラインのうち、
どのラインの端点を割り当てるかを求める処理を行う。
まず、図23(b)に示す辺A’B’のように図23
(a)に示す元となる辺ABよりも短い辺に、貼り付け
るラインの端点を割り当てる処理内容について説明す
る。元画像データの水平ライン数は12本、辺A’B’
に貼り付けることのできるライン数は11本なので、元
画像データの12本のラインのうち、2本のラインの端
点が辺A’B’上で重なる。重なるラインの選択の処理
は、次のようになる。
【0145】ステップS1218で選択誤差(初期値=
0)eを決め、選択誤差eに誤差増分Δeを加える(e
=e+Δe)。Δeは(元画像のライン数−1)/(辺
A’B’のピクセル数−1)である。なお、ここでは、
ライン選択用であるからeをe2とし、ΔeをΔe2と
して処理をする。そうすると、e2=e2+Δe2とな
る。次いで、この値が1/2より大きくなったか否かを
ステップS1220で判別する。そして、誤差増分Δe
2を加えた結果e2がe2≧(1/2)であれば、ステ
ップS1224に進んで現在のライン番号を[1]だけ
インクリメントする(つまり、次のライン番号に進め
る)。これは、選択誤差に誤差増分を加え、その結果が
1/2より大きいか小さいかによって処理を選択するも
ので、選択誤差が1/2以上のときに誤差を補正する。
現在のライン番号を1進めることにより、辺A’B’上
の次の点には次のラインの端点が割り当てられる。
【0146】このようにすると、点A’から点B’に向
ってX座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤
差増分Δe2が1の半分より大きい場合に、次のライン
番号に変更するので、ライン端点の変化する位置が滑ら
かにつながることになる。また、ステップS1220で
e2が1/2未満のときはステップS1236にジャン
プする。ステップS1236ではすべての端点について
処理したか否かを判別し、すべての端点について処理が
終了していなければ、ステップS1208に戻って同様
の処理を繰り返す。したがって、誤差増分Δe2が1の
半分より大きくなった時点でステップS1236へジャ
ンプせず、ステップS1224の方に進むことになる。
【0147】ステップS1224を経ると、続くステッ
プS1224で誤差補正を行い、e2=e2−1とす
る。これは、選択誤差が1/2以上になって次のライン
番号に変更したので、1を減算することにより、再び次
のライン番号から誤差増分Δeを加えて同様の判別を始
めるためである。次いで、ステップS1228で再び選
択誤差e2が1/2以上であるか否かを判別する。これ
は、誤差補正を行った結果について、再度選択誤差e2
の大ささを判断するものである。そして、誤差補正を行
った結果、選択誤差e2が依然として1/2以上であれ
ば、ステップS1230に進み、現在のライン番号と現
在座標をCPU31の内部レジスタ31a内の端点バッ
ファに格納する。次いで、ステップS1232でライン
番号を[1]だけインクリメントする(つまり、次のラ
イン番号に進める)。これにより、辺A’B’上の同じ
点に、次のラインの端点も割り当てられる。そして、選
択誤差e2が1/2未満になるまで、同じ点に次のライ
ンの端点が順次割り当てられていく。
【0148】次いで、ステップS1234で誤差補正を
行い、e2=e2−1とする。これは、上記同様に選択
誤差が1/2以上になって次のライン番号に変更したの
で、1を減算することにより、再び次のライン番号から
誤差増分Δeを加えて同様の判別を始めるためである。
その後、ステップS1228に戻って同様の処理を繰り
返す。したがって、誤差を補正した結果(選択誤差)e
2が未だ1/2より大きければ、ライン番号を更に1進
めて辺A’B’上の同じ点に、次のラインの端点が割り
当てられ、選択誤差e2が1/2未満になるまで、同じ
点に次のラインの端点が割り当てられることになる。
【0149】一方、ステップS1228で誤差増分Δe
2を加えた結果e2がe2<(1/2)であれば、ステ
ップS1236にジャンプする。このときは、次のライ
ン番号に変更されず、ライン番号は元のままである。ま
た、この場合は選択誤差e2は補正しない。ステップS
1236ではすべての端点について処理したか否かを判
別する。すべての端点について処理が終了していなけれ
ば、ステップS1208に戻って処理を繰り返す。これ
により、点A’から点B’に向ってX座標を1ずつ変え
ていったときに、誤差増分Δe2の大きさに応じて上記
のような処理が繰り返される。誤差増分Δe2が1/2
より大きい場合に、次のライン番号に変更されていく。
以上のステップS1218〜ステップS1236を実行
することにより、辺A’B’のように元となる辺ABよ
りも短い辺に、貼り付けるラインの端点を割り当てる場
合の各ライン端点の位置が決定される。
【0150】ここで、図23の場合(辺A’B’のよう
に元となる辺ABよりも短い辺に、ラインの一方の端点
を割り当てる場合)の具体例について説明する。図23
(a)は変形前のラインの一方の端点となる辺ABを示
し、図23(b)は貼り付けるラインの一方の端点とな
る辺A’B’の様子を示し、さらに図23(c)は辺
A’B’におけるX方向およびY方向のピクセル数の変
化を示している。まず、ライン0の端点が頂点A’上に
決まる。この時点でライン番号は0、選択誤差eは
[0]に初期設定されている。また、誤差増分Δeは Δe=(12−1)/(11−1)=1.10である。
次いで、選択誤差eはe=0に初期設定されているから
そのまとし、誤差増分ΔeとしてΔe=1.10を加え
ると、e=0+1.10=1.10≧(1/2)とな
る。これにより、ライン番号を1進める(ライン1にな
る:図23(c)参照)。したがって、辺A’B’上の
点にはライン1の端点が割り当てられる(図23
(b)参照)。このとき、選択誤差eを次のように補正
する。 e=1.10−1=0.10<1/2
【0151】ここまでの選択誤差e=0.10に、再び
誤差増分Δe=1.10を加えると、e=0.10+
1.10=1.20≧(1/2)となる。これにより、
ライン番号を1進める(今度はライン2になる:図23
(c)参照)。したがって、辺A’B’上の点にはラ
イン2の端点が割り当てられる(図23(b)参照)。
このとき、選択誤差eを次のように補正する。 e=1.20−1=0.20<1/2 以下、同様の処理を行い、辺A’B’上の点にはライ
ン3の端点が、点にはライン4の端点が、点にはラ
イン5の端点がそれぞれ割り当てられる(図23(b)
参照)。このとき、ライン5を割り当てて選択誤差eを
補正した時点で選択誤差eは0.50になる。選択誤差
eを補正した時点で未だe≧1/2なので、ライン番号
を更に1進めて(ライン6になる)、点にライン6の
端点も割り当てる。次いで、さらに選択誤差eを以下の
ように補正する。 e=0.50−1=−0.50<1/2 以上の処理を繰り返すことにより、辺A’B’に分割さ
れた元の水平ライン内のどのラインの端点を割り当てる
かが決まる。
【0152】さて、再び図32のフローチャートに戻っ
て説明する。上述の説明は辺A’B’のように元となる
辺ABよりも短い辺に、貼り付けるラインの端点を割り
当てる処理内容であったが、今度は、図24(b)に示
す辺D’C’のように図24(a)に示す元となる辺D
Cよりも長い辺に、貼り付けるラインの端点を割り当て
る処理内容について説明する。この場合には図32に示
すステップS1250以降の処理が実行される。これ
は、先のステップS1204の判別結果がNOである場
合に相当し、この判別結果がNOということは元となる
辺DCよりも長い辺D’C’の処理に進むケースであ
る。ステップS1204の判別結果がNOであるときは
図32のステップS1238に分岐し、端点の位置決定
を行った後、ステップS1250以降の各ステップを実
行する。まず、元画像データの水平ライン数は12本、
辺D’C’に貼り付けることのできるライン数は14本
なので、元画像データの12本のラインのうち、2本の
ラインの端点が辺D’C’上で2回貼り付けられること
になる。貼り付けられるラインの選択の処理は、次のよ
うになる。
【0153】ステップS1250で選択誤差(初期値=
0)eを決め、選択誤差eに誤差増分Δeを加える(e
=e+Δe)。Δeは(元画像のライン数−1)/(辺
D’C’のピクセル数−1)である。なお、ここでは、
ライン選択用であるからeをe2とし、ΔeをΔe2と
して処理をする。そうすると、e2=e2+Δe2とな
る。次いで、この値が1/2より大きくなったか否かを
ステップS1252で判別する。そして、誤差増分Δe
2を加えた結果e2がe2≧(1/2)であれば、ステ
ップS1254に進んで現在のライン番号を[1]だけ
インクリメントする(つまり、次のライン番号に進め
る)。これは、選択誤差に誤差増分を加え、その結果が
1/2より大きいか小さいかによって処理を選択するも
ので、選択誤差が1/2以上のときに誤差を補正する。
現在のライン番号を1進めることにより、辺D’C’上
の次の点には次のラインの端点が割り当てられる。
【0154】このようにすると、点D’から点C’に向
ってX座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤
差増分Δe2が1の半分より大きい場合に、次のライン
番号に変更するので、ライン端点の変化する位置が滑ら
かにつながることになる。また、ステップS252でe
2が1/2未満のときはステップS266にジャンプす
る。ステップS1266ではすべての端点について処理
したか否かを判別し、すべての端点について処理が終了
していなければ、ステップS1240に戻って同様の処
理を繰り返す。したがって、誤差増分Δe2が1の半分
より大きくなった時点でステップS1266へジャンプ
せず、ステップS1254の方に進むことになる。
【0155】ステップS1254を経ると、続くステッ
プS1256で誤差補正を行い、e2=e2−1とす
る。これは、選択誤差が1/2以上になって次のライン
番号に変更したので、1を減算することにより、再び次
のライン番号から誤差増分Δeを加えて同様の判別を始
めるためである。次いで、ステップS1258で再び選
択誤差e2が1/2以上であるか否かを判別する。これ
は、誤差補正を行った結果について、再度選択誤差e2
の大きさを判断するものである。そして、誤差補正を行
った結果、選択誤差e2が依然として1/2以上であれ
ば、ステップS1260に進み、現在のライン番号と現
在座標をCPU31の内部レジスタ31a内の端点バッ
ファに格納する。次いで、ステップS1262でライン
番号を[1]だけインクリメントする(つまり、次のラ
イン番号に進める)。これにより、辺D’C’上の同じ
点に、次のラインの端点も割り当てられる。そして、選
択誤差e2が1/2未満になるまで、同じ点に次のライ
ンの端点が順次割り当てられていく。
【0156】次いで、ステップS1264で誤差補正を
行い、e2=e2−1とする。これは、上記同様に選択
誤差が1/2以上になって次のライン番号に変更したの
で、1を減算することにより、再び次のライン番号から
誤差増分Δeを加えて同様の判別を始めるためである。
その後、再びステップS1258に戻って同様の処理を
繰り返す。したがって、誤差を補正した結果(選択誤
差)e2が未だ1/2より大きければ、ライン番号を更
に1進めて辺D’C’上の同じ点に、次のラインの端点
が割り当てられることになる。そして、選択誤差e2が
1/2未満になるまで、同じ点に次のラインの端点が割
り当てられていく。
【0157】一方、ステップS258で誤差増分Δe2
を加えた結果e2がe2<(1/2)であれば、ステッ
プS1266にジャンプする。このときは、次のライン
番号に変更されず、ライン番号は元のままである。ま
た、この場合は選択誤差e2は補正しない。ステップS
1266ではすべての端点について処理したか否かを判
別する。すべての端点について処理が終了していなけれ
ば、ステップS1240に戻って処理を繰り返す。これ
により、点D’から点C’に向ってX座標を1ずつ変え
ていったときに、誤差増分Δe2の大きさに応じて上記
のような処理が繰り返される。誤差増分Δe2が1/2
より大きい場合に、次のライン番号に変更されていく。
以上のステップS1250〜ステップS1266を実行
することにより、辺D’C’のように元となる辺DCよ
りも長い辺に、貼り付けるラインの端点を割り当てる場
合の各ライン端点の位置が決定される。
【0158】ここで、図24の場合(辺D’C’のよう
に元となる辺ABよりも長い辺に、ラインの一方の端点
を割り当てる場合)の具体例について説明する。図24
(a)は変形前のラインの一方の端点となる辺DCを示
し、図24(b)は貼り付けるラインの一方の端点とな
る辺D’C’の様子を示し、さらに図24(c)は辺
D’C’におけるX方向およびY方向のピクセル数の変
化を示している。まず、ライン0の端点が頂点てD’上
に決まる。この時点でライン番号は0、選択誤差eは
[0]に初期設定されている。また、誤差増分Δeは Δe=(12−1)/(14−1)=0.84である。
次いで、選択誤差eはe=0に初期設定されているから
そのままとし、誤差増分ΔeとしてΔe=0.84を加
えると、e=0+0.84=0.84≧(1/2)とな
る。これにより、ライン番号を1進める(ライン1にな
る:図24(c)参照)。したがって、辺D’C’上の
点にはライン1の端点が割り当てられる(図24
(b)参照)。このとき、選択誤差eを次のように補正
する。 e=0.84−1=−0.16<1/2
【0159】同様に、辺D’C’上の点にはライン2
の端点が、点にはライン3の端点が割り当てられる
(図24(b)参照)。ライン3を割り当てて選択誤差
eを補正して時点で、選択誤差eは−0.48になって
いる。ここまでの選択誤差e=−0.48に再び誤差増
分Δe=0.84を加えると、e=−0.48+0.8
4=0.36<(1/2)になるので、ライン3を点
にもう一度貼り付ける(図24(c)参照)。このと
き、選択誤差eは補正しない。以上の処理を繰り返すこ
とにより、辺D’C’に分割された元の水平ライン内の
どのラインの端点を割り当てるかが決まる。ライン端点
処理が終わった時点における端点バッファへの格納デー
タは図35に示すようになる。図35では、辺A’B’
上のライン0〜ライン11の12個の端点位置が座標に
よって端点バッファに記憶される。また、辺D’C’上
のライン0〜ライン11(そのうちライン3とライン8
は2つある)の14個の端点位置が座標によって端点バ
ッファに記憶される。
【0160】ライン描画処理のサブルーチン さて、その後はこのようにして求めた辺A’B’上に一
方のラインの端点を持ち、辺D’C’上に他方の端点を
持つような複数のラインに元画像データ(矩形ABC
D)の対応するラインを順番に貼り付けていけば画像変
形が行える。ただし、このとき転送先と転送元ではライ
ンの長さ(ピクセル数)が異なるので、ライン毎に拡大
あるいは縮小をしながら貼り付けていくことになる。そ
こで、続いて前述の図18に示したステップS1108
のラインの描画処理のサブルーチンについて説明する。
図33はラインの描画処理を示すサブルーチンのフロー
チャートである。まず、貼り付けるラインの位置を求め
る処理から説明する。具体例としては、後にライン0の
貼り付け位置を求める方法を説明をする。他のラインの
貼り付け位置についても同様である。まず、ステップS
1300で座標決定用誤差e1、ドット選択用誤差e
3、現在ドット番号をすべて[0]に初期設定する。座
標決定用誤差e1とは、ここではラインの描画位置を決
めるときに用いる座標決定用誤差のことである。ドット
選択用誤差e3とは、ラインに割り当てるドットを選択
するときに用いるドット選択用誤差のことである。これ
により、最初は各誤差が[0]になる。
【0161】次いで、ステップS1302で辺A’B’
上の端点の座標をCPU31の内部レジスタ31aにあ
る現在座標というエリアに格納する(図29参照)。な
お、ドット選択処理の過程で使用される関連の格納エリ
アとしては、ドット選択用誤差e3のエリア、ドット選
択用誤差増分Δe3のエリア、現在ドット番号のエリア
が用いられる。次いで、ステップS1304でY方向の
ピクセル数がX方向のピクセル数より多いか否かを判別
する。いま、ライン0を貼り付けるため各ドットの位置
を求める場合の具体例は図25に示される。図25
(a)は変形前のラインADを示し、図25(b)は変
形後のライン辺A’D’の様子を示し、さらに図25
(c)は辺A’D’におけるX方向およびY方向のピク
セル数の変化を示している。この例に対応させて考える
と、辺A’D’はY方向に10ピクセル、X方向に2ピ
クセルに渡って描画されるので、ステップS1304の
判別結果はYESとなり、このケースではステップS1
306に進む。一方、逆のケースではNOに分岐して図
24に示すステップS1328に進む。また、この場
合、図25に示すケースでは点A’から点D’に向って
X座標を1ずつ変えていったときにY座標の変化する位
置を求めると、そのとき変化した座標がラインA’D’
を貼り付けする位置となる。したがって、無条件に位置
の決る始点(点A’)を除く9個のドットを打つときに
は、X座標の変化する位置としてX座標が変化する1箇
所を求めることになる。
【0162】ステップS1306に進むと、座標決定用
誤差増分Δe1を(Xピクセル数−1)/(Yピクセル
数−1)に初期設定するとともに、ドット選択誤差増分
Δe3を(転送元ドット数−1)/(転送先ドット数−
1)に初期設定する。ステップS1300〜ステップS
1306の処理により必要な初期設定が完了する。次い
で、ステップS1308で現在座標に描画されていなけ
れば、現在ドット番号のドットを描画する。これによ
り、該当するラインの最初の点がドットで描画され
る。次いで、ステップS1310で現在座標のY座標を
変更する。次いで、ステップS1312で座標決定用誤
差e1についての判別を以下のようにして行う。すなわ
ち、選択誤差(初期値=0)eを決め、選択誤差eに誤
差増分Δeを加える(e=e+Δe)。Δeは(Y方向
のピクセル数−1)/(X方向のピクセル数−1)であ
る。なお、ここでは、座標決定用であるからeをe1と
し、ΔeをΔe1として処理をする。そうすると、e1
=e1+Δe1となる。この値が1/2より大きくなっ
たか否かを判別する。そして、誤差増分Δe1を加えた
結果e1がe1≧(1/2)であれば、ステップS13
14に進んで次に打つ点の座標(次の現在座標に相当)
のX座標を変更する。これは、選択誤差に誤差増分を加
え、その結果が1/2より大きいか小さいかによって処
理を選択するもので、選択誤差が1/2以上のときに誤
差を補正する。
【0163】このようにすると、点A’から点D’に向
ってX座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤
差増分Δe1が1の半分より大きい場合に、次の座標を
変更するので、Y座標の変化する位置が滑らかにつなが
ることになる。次いで、ステップS1316で誤差補正
を行い、e1=e1−1とする。これは、選択誤差が1
/2以上になって次の座標を変更したので、1を減算す
ることにより、再び次の現在座標から誤差増分Δeを加
えて同様の判別を始めるためである。その後、ステップ
S1318に進む。また、誤差増分Δe1を加えた結果
e1がe1<(1/2)であれば、ステップS131
4、ステップS1316をジャンプしてステップS13
18に進む。このときは、次に打つ点のX座標は元のま
まにする。また、この場合は選択誤差e1は補正しな
い。以上のステップS1310〜ステップS1316を
実行することにより、Y方向のピクセル数がX方向のピ
クセル数より多い場合における該当するラインの貼り付
け位置が決定される。
【0164】一方、上記ステップS1304でY方向の
ピクセル数がX方向のピクセル数より小さいときは図3
4のステップS1328に進み、今度はX座標の方を変
更する処理を行う。すなわち、ステップS1328で座
標決定用誤差増分Δe1を(Yピクセル数−1)/(X
ピクセル数−1)に初期設定するとともに、ドット選択
誤差増分Δe3を(転送元ドット数−1)/(転送先ド
ット数−1)に初期設定する。次いで、ステップS13
30で現在座標に描画されていなければ、現在ドット番
号のドットを描画する。これにより、該当するラインの
最初の点がドットで描画される。次いで、ステップS
1332で現在座標のX座標を変更する。次いで、ステ
ップS1334で座標決定用誤差e1についての判別を
以下のようにして行う。
【0165】すなわち、選択誤差(初期値=0)eを決
め、選択誤差eに誤差増分Δeを加える(e=e+Δ
e)。Δeは(Y方向のピクセル数−1)/(X方向の
ピクセル数−1)である。なお、ここでは、座標決定用
であるからeをe1とし、ΔeをΔe1として処理をす
る。そうすると、e1=e1+Δe1となる。この値が
1/2より大きくなったか否かを判別する。そして、誤
差増分Δe1を加えた結果e1がe1≧(1/2)であ
れば、ステップS1336に進んで次に打つ点の座標
(次の現在座標に相当)のY座標を変更する。これは、
選択誤差に誤差増分を加え、その結果が1/2より大き
いか小さいかによって処理を選択するもので、選択誤差
が1/2以上のときに誤差を補正する。
【0166】このようにすると、点A’から点D’に向
ってX座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤
差増分Δe1が1の半分より大きい場合に、次の座標を
変更するので、Y座標の変化する位置が滑らかにつなが
ることになる。次いで、ステップS1340で誤差補正
を行い、e1=e1−1とする。これは、選択誤差が1
/2以上になって次の座標を変更したので、1を減算す
ることにより、再び次の現在座標から誤差増分Δeを加
えて同様の判別を始めるためである。その後、ステップ
S1342に進む。また、誤差増分Δe1を加えた結果
e1がe1<(1/2)であれば、ステップS133
8、ステップS1340をジャンプしてステップS13
42に進む。このときは、次に打つ点のX座標は元のま
まにする。また、この場合は選択誤差e1は補正しな
い。以上のステップS1332〜ステップS1340を
実行することにより、Y方向のピクセル数がX方向のピ
クセル数より小さい場合における該当するラインの貼り
付け位置が決定される。
【0167】なお、上記処理は前述した図31に示すス
テップS1210〜ステップS1216と同様の処理内
容であるが、図31のルーチンに比べてXとYが逆にな
っている部分がある。これは、X方向とY方向のピクセ
ル数の多い方を基準として考えているからである。図3
1のルーチンではピクセル数の多いY座標を基準として
考え、Y座標を1つずつ変えていったときに、X座標が
どう変化するかを決定したのに対して、図33のルーチ
ンではピクセル数の多いX座標を基準として考え、X座
標を1つずつ変えていったときに、Y座標がどう変化す
るかを決定している。他のラインの貼り付け位置につい
ても、同様の方法で求める処理が行われる。
【0168】以上で、各ラインの貼り付け位置が求まっ
たので、次に、元となる水平ドットラインのドット内の
うち、どのドットを割り当てる(つまり、ドットを選択
する)かを求める処理内容を説明する。まず、ドット選
択の処理として示されるステップS1318以降の処理
で、転送先ラインのピクセル数が転送元ラインのピクセ
ル数より少ないとき、つまりラインを縮小する方法を説
明する。この方法は、ドット選択の処理であるステップ
S1318〜ステップS1326で示される。転送元ラ
インの最初のドット(ドット0)を無条件に選択するも
のとすると、その他のドットの選択の方法は以下のよう
になる。すなわち、まずステップS1318で選択誤差
(初期値=0)eを決め、選択誤差eに誤差増分Δeを
加える(e=e+Δe)。Δeは(転送元のドット数−
1)/(転送先のドット数−1)である。なお、ここで
は、ドット選択用であるからeをe3とし、ΔeをΔe
3として処理をする。そうすると、e3=e3+Δe3
となる。
【0169】次いで、この値が1/2より大きくなった
か否かをステップS1320で判別する。そして、誤差
増分Δe3を加えた結果e3がe3≧(1/2)であれ
ば、ステップS1322に進んで現在ドット番号(転送
元ラインのドット番号)を[1]だけインクリメントす
る(つまり、次のドット番号に進める)。これは、選択
誤差に誤差増分を加え、その結果が1/2より大きいか
小さいかによって処理を選択するもので、選択誤差が1
/2以上のときに誤差を補正する。転送元ラインのドッ
ト番号を1進めることにより、辺AD上で次に選択すべ
き転送元ラインのドット番号が割り当てられる。
【0170】このようにすると、点Aから点Dに向って
X座標を1ずつ変えていったときに、少なくとも誤差増
分Δe3が1の半分より大きい場合に、次のドット番号
に変更するので、ドットの変化する位置が滑らかにつな
がることになる。次いで、ステップS1324で誤差補
正を行い、e3=e3−1とする。これは、選択誤差が
1/2以上になって次のドット番号を変更したので、1
を減算することにより、再び次の現在ドット番号から誤
差増分Δeを加えて同様の判別を始めるためである。そ
の後、ステップS1344に戻ってステップS1344
〜ステップS1348のループを繰り返す。そして、ス
テップS1320でe3が1/2未満になると、ステッ
プS1350に分岐する。
【0171】一方、ステップS1320でe3が当初か
ら1/2未満のときはステップS1326にジャンプす
る。ステップS1326ではすべてのドットについて処
理したか否かを判別し、すべてのドットについて処理が
終了していなければ、ステップS1330に戻って同様
の処理を繰り返す。したがって、誤差増分Δe3が1の
半分より大きくなった時点ではステップS1350へジ
ャンプせず、ステップS1346の方へ進むことにな
る。このように、誤差増分Δe3を加えた結果(選択誤
差)e3がe3<(1/2)であれば、転送先ラインの
次のドットには1つ前のドットと同じデータが再び転送
される。このとき、水平ドット番号と選択誤差e3の変
更は行われない。
【0172】ここで、ドット選択の具体例について図2
7を参照して説明する。図27(a)は変形前の転送元
ラインのドットの様子を示し、図27(b)は変形後の
転送先ラインのドットの様子を示し、さらに図27
(c)は転送ラインにおけるX方向およびY方向のピク
セル数の変化を示している。この例は、転送先ラインの
ピクセル数が転送元ラインのピクセル数より多いとき、
つまりラインを拡大する処理に相当するものである。こ
の例に対応させて考えると、転送元ラインのドット数は
16個、転送先ラインのドット数は17個なので、転送
先の17個のドットのうち1個は1つ前のドットと同じ
データを転送することになる。転送元ラインの最初のド
ット(ドット0)を無条件に転送するものとすると、そ
の他のドットの転送の処理は次のようにして行われる。
【0173】まず、最初にドット0を転送する。この時
点で、選択誤差eは[0]に初期設定され、ドット番号
は0になっている。また、転送元ラインのドット数は1
6個、転送先ラインのドット数は17個であるから、誤
差増分Δeは Δe=(16−1)/(17−1)=0.93である。
次いで、選択誤差eはe=0に初期設定されているから
そのままとし、誤差増分ΔeとしてΔe=0.93を加
えると、e=0+0.93=0.93≧(1/2)とな
る。したがって、このときはドット番号を1進める(ド
ット1になる)。同時に、選択誤差eを以下のように補
正する。 e=0.93−1=−0.07<(1/2) この時点で選択誤差eが1/2より小さくなるので、点
にはドット1が転送される(図27(b)、図27
(c)参照)。
【0174】次いで、同様にここまでの選択誤差e=−
0.07に誤差増分ΔeとしてΔe=0.93を加える
と、e=−0.07+0.93=0.86≧(1/2)
になるので、ドット番号を1進める(ドット2になる)
とともに、選択誤差eを以下のように補正する。 e=0.86−1=−0.14<(1/2) この時点で選択誤差eが1/2より小さくなり、点に
表示すべきドットとして、ドット2が転送される(図2
7(b)、図27(c)参照)。
【0175】以後、同様の処理を行うと、点にはドッ
ト3が、点にはドット4が、点にはドット5が、点
にはドット6が、点にはドット7がそれぞれ割り当
てられる。ドット7を割り当てた時点で選択誤差eは−
0.49になる。ここまでの選択誤差e=−0.49に
誤差増分Δe=0.93を加えると、e=−0.49+
0.93=0.44<(1/2)になるので、今度はド
ット番号は7のままで、選択誤差eも変更しない。した
がって、点にはドット7が再び転送される(図27
(b)、図27(c)参照)。以上の処理を繰り返すこ
とにより、転送先ラインの16個のドットから1個のド
ット(ドット7)が2回転送されて、転送先ラインの1
7個のドットが決定される。このようにして、転送先ラ
インのピクセル数が転送元ラインのピクセル数より多い
場合に、ラインを拡大する処理が行われる。
【0176】上述した各プログラムを実行することによ
り、変形前の画像データのラインを変形後の画像データ
として貼り付ける処理が行われるが、このときラインの
貼り付けは辺A’B’と辺D’C’のうち、長い方の辺
が有するピクセル数分だけ行われる。例えば、図23の
例では辺A’B’と辺D’C’の各ピクセル数を比較す
ると、辺A’B’のピクセル数が11、辺D’C’のピ
クセル数が14であるから、辺D’C’のピクセル数分
(=14)だけ行われる。具体的には、図23(b)に
示すように辺D’C’のピクセル数に対応して、ライン
0、ライン0、ライン1、ライン2、ライン3、ライン
3’、ライン4、ライン5、ライン6、ライン7、ライ
ン8、ライン8’、ライン9、ライン10、ライン11
の14回ラインの貼り付けるが行われる。そして、各ラ
インを貼り付けた最終的な状態は図28(b)のように
示される。なお、図28(a)は変形前の画像データの
ラインである。なお、図20(a)、(b)に示すよう
に貼り付けた2つのラインが重なる部分が生じるが、本
実施例では先に書かれたものを優先するようにしてい
る。また、この他に、後に書かれたものを優先する方
法、あるいは重なった部分では2つのドットデータの色
コードを合成する毎に、その値を加えて1/2する等の
処理方法もある。ドットデータの色コードを合成する場
合には、例えばR(赤成分)、G(緑成分)、B(青成
分)というように色コードを分ける。
【0177】なお、上記各実施例ではビット配列形式の
画像データを有する変形対象を小矩形に分割し、任意な
四角形に変形しているが、これに限らず、例えば変形対
象を複数の小六角形に分割し、各六角形を例えば所定の
変形処理手順に従って異なる小六角形にそれぞれ変形す
ることにより、変形後の画像データを作成するようにし
てもよい。また、ビット配列形式の画像データを有する
変形対象を分割する形状は上記の2種類に限るものでは
なく、本発明の目的の範囲内が各種の変形が可能であ
る。さらに、本発明の適用はアニメーション、ゲーム等
のキャラクター又は背景データ等に限るものではなく、
他の分野、他の画像データにも適用できる。
【0178】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、変形対象
を複数の小多角形に分割し、各小多角形を所定の変形処
理に従って異なる小多角形にそれぞれ変形し、このとき
小多角形の変形処理では、変形対象の変形対象の内部に
ある任意の小多角形の頂点を、少なくとも変形後に再び
内部に位置するような任意の位置に移動したとき、前記
任意の小多角形の移動に応じて他の小多角形の頂点を移
動させ、、移動した他の小多角形の頂点を前記任意の小
多角形の移動後の頂点に基づいて算出し、この算出した
頂点に対応して各小多角形を変形し、さらに変形前の小
多角形に含まれるビット配列形式の画像データの配列
を、各小多角形毎に、所定のデータ変換処理に従って変
形後の小多角形のデータに対応するように順次変更して
変更後の全体画像を作成しているので、以下の効果を得
ることができる。 変形対象の有する画像データの配列は、各小多角形毎
に変更処理が行われるので、従来のように全く異なる全
体の画像データを予め持つ必要がなく、少ないメモリ容
量で、ビット配列形式の画像を自由に変形することがで
きる。 変形対象を複数の小多角形に分割し、各小多角形毎に
変形処理が行われるので、変形に自由度があり、予めメ
モリに多くのデータを持たなくても、画像を滑らかに変
形することができる。 特に、変形対象の内部にある任意の小多角形の頂点を
移動させる変形法を使用することにより、変形後のすべ
ての小多角形の頂点の位置データ(例えば、座標)を持
っておく必要がなく、少ない変形データで滑らかな画像
変形を行わせることができる。 さらに、この変形法を用いると、変形対象の外枠の形
を変えずに、内部の小多角形のみを変形できるので、画
像の外形(例えば、大きさ)を変えずに、内部の形のみ
を変えたい場合に有効である。
【0179】請求項2記載の発明によれば、小多角形の
変形処理において、変形対象の内部にある複数個の小多
角形の頂点を、少なくとも変形後に再び内部に位置する
ような任意の位置にそれぞれ移動したときであっても、
他の小多角形の頂点を複数個の小多角形の移動後の頂点
に基づいて算出し、この算出した頂点に対応して各小多
角形を変形しているので、同様に変形後のすべての小多
角形の頂点の位置データ(例えば、座標)を持っておく
必要がなく、少ない変形データで滑らかな画像変形を行
わせることができる。また、この変形法を用いると、変
形対象の外枠の形を変えずに、内部の小多角形のみを変
形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多角形分割変形方法の原理を説明
する図である。
【図2】本発明による多角形分割変形方法の小矩形から
任意の四角形への変形例を示す図である。
【図3】本発明に係る画像変形装置の第1実施例の構成
図である。
【図4】同実施例の変形対象となる画像データを多数の
小矩形に分割する例を示す図である。
【図5】同実施例のCPUの内部レジスタへのデータの
格納例を示す図である。
【図6】同実施例の画像変形処理のメインプログラムを
示すフローチャートである。
【図7】同実施例の小矩形変形処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図8】同実施例のライン貼り付け法を説明する図であ
る。
【図9】同実施例の変形対象の変形処理を説明する図で
ある。
【図10】同実施例のデータの格納例を示す図である。
【図11】同実施例の格子点座標算出処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図12】同実施例の格子点座標算出処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施例の変形対象の変形処理を
説明する図である。
【図14】同実施例のデータの格納例を示す図である。
【図15】同実施例の格子点座標算出処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図16】同実施例の格子点座標算出処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図17】同実施例の格子点座標算出処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図18】上記各実施例のライン貼り付け処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図19】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図20】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図21】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図22】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図23】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図24】上記各画像データの変形例を示す図である。
【図25】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図26】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図27】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図28】上記各実施例の画像データの変形例を示す図
である。
【図29】上記各実施例のCPUの内部レジスタへのデ
ータの格納例を示す図である。
【図30】上記各実施例のライン描画の一例を説明する
図である。
【図31】上記各実施例のライン端点処理のサブルーチ
ンの一部を示すフローチャートである。
【図32】上記各実施例のライン端点処理のサブルーチ
ンの一部を示すフローチャートである。
【図33】上記各実施例のライン描画処理のサブルーチ
ンの一部を示すフローチャートである。
【図34】上記各実施例のライン描画処理のサブルーチ
ンの一部を示すフローチャートである。
【図35】上記各実施例の端点バッファへのデータの格
納例を示す図である。
【符号の説明】
31 CPU(分割手段、変形手段、画像データ作成手
段、座標変換手段、データ変換手段、画像変形制御手
段) 32 入力操作子(変形態様指定手段) 33 記憶装置(記憶手段) 34 VDP 35 VRAM 36 TVディスプレイ(表示手段) 41 ビット配列形式の画像データ 42 変形前の格子点座標 43、44 変形後の格子点座標 51 第1の変形スイッチ 52 第2の変形スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/262 G09G 5/36 520D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/00 100 G06T 3/00 200 H04N 5/262

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット配列形式の画像データを有する変
    形対象を、複数の小多角形に分割し、 この各小多角形を所定の変形処理に従って異なる小多角
    形に変形し、 変形前の小多角形に含まれるビット配列形式の画像デー
    タの配列を、各小多角形毎に、所定のデータ変換処理に
    従って、変形後の小多角形のデータに対応するように順
    次変更して変更後の全体画像データを作成するととも
    に、 前記小多角形の変形処理では、変形対象の内部にある任
    意の小多角形の頂点を、少なくとも変形後に再び内部に
    位置するような任意の位置に移動したとき、前記任意の
    小多角形の移動に応じて他の小多角形の頂点を移動さ
    せ、移動した他の小多角形の頂点を前記任意の小多角形
    の移動後の頂点に基づいて算出し、この算出した頂点に
    対応して各小多角形を変形することを特徴とする画像変
    形方法。
  2. 【請求項2】 前記小多角形の変形処理では、変形対象
    の内部にある複数個の小多角形の頂点を、少なくとも変
    形後に再び内部に位置するような任意の位置にそれぞれ
    移動したとき、前記任意の小多角形の移動に応じて他の
    小多角形の頂点を移動させ、移動した他の小多角形の頂
    点を前記複数個の小多角形の移動後の頂点に基づいて算
    出し、この算出した頂点に対応して各小多角形を変形す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像変形方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の変形処理は、座標変換処理で
    あり、 この座標変換処理では、分割された各小多角形の頂点の
    座標を求め、次いで、変形後の各小多角形の頂点の座標
    を算出し、この算出した座標に基づいて変形後の異なる
    小多角形の形状を決定することにより、分割された各小
    多角形を異なる小多角形に変形することを特徴とする請
    求項1又は2記載の画像変形方法。
  4. 【請求項4】 前記所定のデータ変換処理は、 変形対象となる各小多角形に含まれるビット配列形式の
    画像データを複数のラインに分割する処理と、 この分割された各ラインの変形後の小多角形上での端点
    を算出する処理と、 前記分割された各ラインを、変形後の小多角形の対応す
    るラインの大きさに合せて拡大又は縮小する処理と、 この拡大又は縮小されたラインを変形後の小多角形の対
    応するライン上の端点を起点として順次転送して配置す
    る処理と、を有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の画像変形方法。
  5. 【請求項5】 前記端点を算出する処理は、 変形前および変形後のラインの端点の位置に基づいて、
    変形前の各ラインの端点の位置を変化させずに順次変形
    後の小多角形の対応するラインの端点の位置とした場合
    の誤差を順次累算する処理と、 この誤差が所定値を超えるときにのみ、ラインの端点の
    位置を変更するとともに、前記累算された誤差から一定
    値を減算する処理と、を有することを特徴とする請求項
    4記載の画像変形方法。
  6. 【請求項6】 前記拡大又は縮小する処理は、 変形前および変形後のラインに含まれるビット配列形式
    の画像データおよび変形後のラインに含まれるビット配
    列形式の画像データの数に基づいて、変形前の各ライン
    に含まれるビット配列形式の各画像データを変形後のラ
    インに順次指定して配列したときの誤差を累算する処理
    と、 この誤差が所定値を超えるときには、現在指定されてい
    る画像データを変形後のラインに転送配置して次の画像
    データを指定するとともに、前記累算された誤差から一
    定値を減算する動作を前記誤差が所定値以下になるまで
    繰り返す処理と、 前記誤差が所定値以下のときに、前記指定された画像デ
    ータを変形後のラインに転送して配置する処理と、を有
    することを特徴とする請求項4記載の画像変形方法。
  7. 【請求項7】 前記転送する処理は、 変形前および変形後のラインの数に基づいて、変形前の
    各ラインを指定して変形後の小多角形の対応するライン
    の位置に順次配列したときの誤差を累算する処理と、 この誤差が所定値を超えるときには、現在指定されてい
    るラインを変形後の小多角形のラインとして転送配置し
    て次のラインを指定するとともに、前記累算された誤差
    から一定値を減算する動作を前記誤差が所定値以下にな
    るまで繰り返す処理と、 前記誤差が所定値以下のときに、前記指定されたライン
    を変形後のラインとして転送配置する処理と、を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像変形方法。
  8. 【請求項8】 ビット配列形式の画像データを有する変
    形対象を、複数の小多角形に分割する分割手段と、 変形対象の内部にある任意の小多角形の頂点を、少なく
    とも変形後に再び内部に位置するような任意の位置に移
    動させるとともに、前記任意の小多角形の移動に応じて
    他の小多角形の頂点を移動させ、移動した他の小多角形
    の頂点を前記任意の小多角形の移動後の頂点に基づいて
    算出し、この算出した頂点に対応して分割手段によって
    分割した各小多角形を異なる小多角形に変形する変形手
    段と、 変形前の小多角形に含まれるビット配列形式の画像デー
    タの配列を、各小多角形毎に、所定のデータ変換処理に
    従って、変形後の小多角形のデータに対応するように順
    次変更して変更後の全体画像データを作成する画像デー
    タ作成手段と、を備えたことを特徴とする画像変形装
    置。
  9. 【請求項9】 前記変形手段は、変形対象の内部にある
    複数個の小多角形の頂点を、少なくとも変形後に再び内
    部に位置するような任意の位置にそれぞれ移動させるよ
    うに、分割した各小多角形を異なる小多角形に変形する
    ことを特徴とする請求項8記載の画像変形装置。
  10. 【請求項10】 前記変形手段は、分割手段によって分
    割した各小多角形を異なる小多角形に変形する所定の変
    形処理を実行可能な座標変換手段を備え、 この座標変換手段は、分割された各小多角形の頂点の座
    標を求めるとともに、変形後の各小多角形の頂点の座標
    を算出し、この算出した座標に基づいて変形後の異なる
    小多角形の形状を決定することにより、分割された各小
    多角形を異なる小多角形に変形することを特徴とする請
    求項8又は9記載の画像変形装置。
  11. 【請求項11】 前記画像データ作成手段は、前記所定
    のデータ変換処理を実行可能なデータ変換手段を備え、 このデータ変換手段は、変形対象となる各小多角形に含
    まれるビット配列形式の画像データを複数のラインに分
    割する手段と、 この分割された各ラインの変形後の小多角形上での端点
    を算出する手段と、 前記分割された各ラインを、変形後の小多角形の対応す
    るラインの大きさに合せて拡大又は縮小する手段と、 この拡大又は縮小されたラインを変形後の小多角形の対
    応するライン上の端点を起点として順次転送して配置す
    る手段と、を有することを特徴とする請求項8又は9記
    載の画像変形装置。
  12. 【請求項12】 前記端点を算出する手段は、 変形前および変形後のラインの端点の位置に基づいて、
    変形前の各ラインの端点の位置を変化させずに順次変形
    後の小多角形の対応するラインの端点の位置とした場合
    の誤差を順次累算する手段と、 この誤差が所定値を超えるときにのみ、ラインの端点の
    位置を変更するとともに、前記累算された誤差から一定
    値を減算する手段と、を有することを特徴とする請求項
    11記載の画像変形装置。
  13. 【請求項13】 前記拡大又は縮小する手段は、 変形前および変形後のラインに含まれるビット配列形式
    の画像データおよび変形後のラインに含まれるビット配
    列形式の画像データの数に基づいて、変形前の各ライン
    に含まれるビット配列形式の各画像データを変形後のラ
    インに順次指定して配列したときの誤差を累算する手段
    と、 この誤差が所定値を超えるときには、現在指定されてい
    る画像データを変形後のラインに転送配置して次の画像
    データを指定するとともに、前記累算された誤差から一
    定値を減算する動作を前記誤差が所定値以下になるまで
    繰り返す手段と、 前記誤差が所定値以下のときに、前記指定された画像デ
    ータを変形後のラインに転送して配置する手段と、を有
    することを特徴とする請求項11記載の画像変形装置。
  14. 【請求項14】 前記転送する手段は、 変形前および変形後のラインの数に基づいて、変形前の
    各ラインを指定して変形後の小多角形の対応するライン
    の位置に順次配列したときの誤差を累算する手段と、 この誤差が所定値を超えるときには、現在指定されてい
    るラインを変形後の小多角形のラインとして転送配置し
    て次のラインを指定するとともに、前記累算された誤差
    から一定値を減算する動作を前記誤差が所定値以下にな
    るまで繰り返す手段と、 前記誤差が所定値以下のときに、前記指定されたライン
    を変形後のラインとして転送配置する手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項11記載の画像変形装置。
  15. 【請求項15】 前記画像データ作成手段によって作成
    された変形後の画像データを表示する表示手段を、さら
    に有することを特徴とする請求項8又は9記載の画像変
    形装置。
  16. 【請求項16】 変形対象を変形する場合の変形態様を
    指定する変形態様指定手段を有し、 前記変形手段は、この変形態様指定手段の出力に基づい
    て前記各小多角形を異なる小多角形にそれぞれ変形処理
    することを特徴とする請求項8又は9記載の画像変形装
    置。
  17. 【請求項17】 前記変形態様指定手段は、変形対象を
    第1の変形態様に指定する第1の変形スイッチと、 変形対象を第2の変形態様に指定する第2の変形スイッ
    チとを有することを特徴とする請求項16記載の画像変
    形装置。
  18. 【請求項18】 変形対象のビット配列形式の画像デー
    タと、変形対象をどのように分割するかを示す分割デー
    タと、分割した各小多角形をどのように変形するかを示
    す変形データとを記憶する記憶手段と、 前記変形態様指定手段により変形態様が指定されたと
    き、記憶手段に記憶された各データを読み出し画像変形
    の制御を行う画像変形制御手段と、を備えたことを特徴
    とする請求項8又は9記載の画像変形装置。
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