JP4514943B2 - 画像作成方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、多角形の閉領域を多数有するブロックパターンを作成し、各閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込むことにより貼込画像を作成するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図18に示すように、木目柄等の適宜な絵柄を矩形状のブロックとして切り出して、タイル状に貼り付けた画像が知られており、このような画像は、壁紙や床材等の建材用として広く採用されている。なお、図18では木目柄を用いた場合を示しているが、矩形状のブロックに切り出す絵柄としては木目柄に限らず、石目柄あるいはその他の任意の絵柄を用いることができる。また、矩形状のブロックに限らず、図19(a)、(b)、(c)に示すような多角形のブロックを多数配列し、それら配列した多角形のブロックの一つ一つの閉領域にそれぞれ所望の絵柄を貼り付けることも行なわれている。なお、図19(a)に示すものはインレイと称されているブロックが配列されたブロックパターンであり、図19(b)に示すものは六角形のブロックが配列されたブロックパターンであり、図19(c)に示すものはヘリンボーンと称されているブロックが配列されたブロックパターンである。
【0003】
図18に示すような画像を作成する場合、あるいは図19(a)〜(c)に示すようなブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り付ける場合、従来は、オペレータが手作業によって適切な絵柄の印刷物から矩形状のブロックを実際に切り抜き、配置して作成したり、あるいはコンピュータ上でこのような画像を作成する場合には、矩形状のブロックを切り出すための適切な絵柄の画像を画面上に表示して、切り出す領域を指定し、更にその切り出した矩形状のブロックをどの位置に配置するかを座標値を入力することによって指定する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画像が床材や壁紙等の建材として利用される場合には、作成する画像のサイズは1m×1m程度の大きなサイズの画像となることが多く、また多数の多角形のブロックが配列されるため、オペレータの作業負担が非常に大きく、その修正作業も非常に面倒なものであった。
【0005】
そこで、本発明は、多角形の閉領域を多数有するブロックパターンの作成、および作成したブロックパターンの一つ一つの閉領域に対して所望のテクスチャの絵柄の貼り付けを容易に行なうことができ、特に絵柄の貼り付けの修正が容易な画像作成方法および装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、多角形の閉領域を多数有するブロックパターンを作成し、ブロックパターンに形成される各閉領域に絵柄を貼り込むことにより貼込画像を作成した後、この貼込画像を表示し、表示された貼込画像上で選択された閉領域を強調した貼込画像と、選択された閉領域を囲む多角形と同形状の多角形を重ねたテクスチャ画像とを並べて表示し、テクスチャ画像上で移動・回転・変倍することにより多角形の位置決定を行ない、決定された多角形の位置に基づいて前記テクスチャ画像から絵柄を切り抜き、切り抜かれた絵柄を、多角形のブロックパターン上における位置と、決定されたテクスチャ画像上での位置との関係に基づいて、前記多角形が決定された位置における絵柄を、逆回転・逆変倍処理してブロックパターンの対応する閉領域に貼り込むようにしたことを特徴とする。本発明によれば、ブロックパターンを生成して絵柄を貼り込むことにより貼込画像を作成した後、この貼込画像上で修正すべき閉領域を選択し、選択された閉領域を強調した貼込画像と、選択された閉領域を囲む多角形と同形状の多角形を重ねたテクスチャ画像とを並べて表示し、このテクスチャ画像上で多角形の位置を変更することにより切り取る絵柄を決定し、切り取った絵柄を位置変更した多角形と対応する閉領域との関係に基づいて閉領域に貼り込むようにしたので、一旦作成した貼込画像上の絵柄の修正を容易に行なうことが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明による画像作成装置の一実施形態を示す構成図である。図1において、1は演算処理手段、2は記憶手段、3は指示入力手段、4は表示手段である。
【0008】
演算処理手段1は、本画像作成装置の中心的な役割を果たすものであり、現実には、コンピュータのCPU、メモリ、およびメモリに搭載された専用のプログラムにより実現される。記憶手段2は、ハードディスク等の外部記憶装置により実現される。指示入力手段3は、キーボード、マウス等の外部からコンピュータに対して情報の指示・入力が可能な機器で実現される。表示手段4は、液晶ディスプレイ等の、コンピュータで処理された情報を表示可能な機器で実現される。
【0009】
記憶手段2には、ブロックパターンを作成する場合に用いるブロックの基本的な形状、作成されるブロックパターンの各閉領域に貼り込む絵柄の基となるテクスチャ画像等、種々の情報が記憶されている。ここで、記憶手段2に記憶されているブロック形状のいくつかを図2に示す。図2(a)は六角形形状であり、図2(b)(c)は2種類のインレイの形状、図2(d)はヘリンボーンの形状である。図2(b)に示すインレイは、中央の四角形を4つの長方形で囲み、全体として四角形とした形状であり、図2(c)に示すインレイは、中央の四角形を4つの台形で囲み、全体として四角形とした形状である。したがって、一つのインレイのブロックには、5つの閉領域があることになる。図2(b)に示すインレイでは、図のHで示すブロック幅は任意に設定可能となっている。また、ヘリンボーンの形状については、図2(d)に示す矢羽根長Lは任意に設定可能となっている。
【0010】
また、記憶手段2には、作成したブロックパターンの一つ一つの閉領域に貼り込む絵柄の基となるテクスチャ画像も記憶されている。このテクスチャ画像は、所望の絵柄の画像の原稿をカラースキャナによって読み取り、記憶手段2に画像ファイルとして登録しておけば良い。
【0011】
以下、図1に示す画像作成装置の処理動作について、画像作成方法と共に説明する。
(四角形のブロックを配置したブロックパターン)
まず、図17に示すような四角形のブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明する。なお、この場合にはブロックパターンの一つ一つの閉領域は四角形のブロックとなることは明らかである。また、ここでは、作成する画像のサイズ、および一つ一つの四角形のブロックの幅、長さは顧客から指示されているものとする。
【0012】
この場合には、まず、オペレータは指示入力手段3から四角形のブロックパターンの生成のメニューを選択する。そして、作成する画像の縦横のサイズを指示入力手段3から入力して設定する。この作成する画像のサイズは顧客から指示されたサイズである。これによって、演算処理手段1は、x−yの直交座標系を定義して、設定されたサイズの矩形の4頂点の座標を記憶する。このとき、4頂点の座標値を定めるについては、例えば、当該矩形の左上の頂点を原点とすれば良い。そして、演算処理手段1は、図3(a)に示すように、設定された作成画像のサイズに応じた矩形を描画して表示手段4に表示する。
【0013】
次に、オペレータは、ストライプ状のパターンを作成するために、指示入力手段3から所定のx軸上の座標値を設定する。この設定する座標値は、ストライプ状のパターンの各ストライプの幅が顧客の指示通りになるような座標値とする。これによって、演算処理手段1は、設定されたx軸上の座標値を記憶すると共に、設定されたx軸上の座標の位置からy方向に直線を描画して、ストライプ状のパターンを作成して、表示手段4に表示する。例えば、図3(b)の黒点「●」で示す位置の座標値を設定したとすると、演算処理手段1は図3(c)に示すストライプ状のパターンを作成して、表示手段4に表示する。
【0014】
次に、オペレータは顧客の指示に基づいて、一つ一つの四角形のブロックの左下の頂点の座標値を指示入力手段3から設定する。これによって、演算処理手段1は、設定された座標値を記憶すると共に、設定された座標の位置からx方向に、隣接するストライプの縦線までの直線を描画して表示手段4に表示する。例えば、図3(d)の黒点「●」で示す位置の座標値を設定したとすると、演算処理手段1は図3(e)に示すストライプ状のパターンを作成して表示手段4に表示する。
【0015】
つまり、上述したストライプ状のパターンを作成するためにx軸上の座標値を設定すること、及び上述した一つ一つの四角形のブロックの左下の頂点を定めるための座標値を設定することは、それぞれの四角形のブロックを定める頂点の座標値を設定することに他ならない。
【0016】
以上の処理によって、ブロックパターンが作成されるが、演算処理手段1は、作成する画像の4頂点の座標値、および設定された各四角形のブロックを定める頂点の座標値とに基づいて、作成された四角形のブロック(閉領域)の個数、および作成されたブロックパターン中の全ての四角形のブロックの4頂点の座標値を演算して記憶する。これが当該ブロックパターンのパターンデータとなる。例えば、図3(e)に示すブロックパターンが作成されたとすると、このブロックパターンには11個の四角形のブロックがあるが、演算処理手段1は、11個の四角形のブロックが作成されたことを認識して記憶すると共に、これら11個全ての四角形のブロックについて4頂点の座標値を求めて記憶するのである。
【0017】
以上のようにして、四角形のブロックが配列されたブロックパターンが作成されたら、次にこのブロックパターンの一つ一つの四角形のブロックに対してテクスチャ画像の絵柄を貼り付ける。
【0018】
具体的な手順としては、まず、オペレータが、指示入力手段3から、絵柄の貼り付けに用いるテクスチャ画像の画像ファイルを指定する。この画像ファイルの指定に際しては、例えば、記憶手段2から画像ファイルを読み出して表示手段4に表示し、望ましいものであればその画像ファイルを指定するようにすれば良い。
【0019】
演算処理手段1は、記憶手段2から指定されたテクスチャ画像を取り込み、ブロックパターンのデータに基づいて、一つ一つの四角形のブロックに貼り込む絵柄を抽出する。その場合の処理の例を図4のフローチャートに示す。
【0020】
演算処理手段1は、まず、ブロックパターンのパターンデータから、四角形のブロックの個数と、テクスチャ画像のサイズを認識する(ステップS1)。ここでは、四角形のブロックの個数はnum、テクスチャ画像のサイズはgw(横方向)×gh(縦方向)とする。
【0021】
次に、i=1として(ステップS2)、i番目、ここでは1番目の四角形のブロックに対する貼り込み絵柄を抽出するためのポインタを、指定されたテクスチャ画像の(tx(i),ty(i))の位置におく。ここで、当該ポインタのx座標tx(i)、およびy座標ty(i)は、例えば、RNDを[0,1]の範囲の値を発生する乱数を用いて、
tx(i)= RND×gw
ty(i)= RND×gh
と定める(ステップS3)。
【0022】
そして、次に、 tx(i)+w(i)>gwまたはty(i)+h(i)>ghの何れかが成り立つかどうか判断する(ステップS4)。ここで、 w(i)およびh(i)は、それぞれ、現在絵柄を貼り込む対象となっているi番目、ここでは1番目の四角形のブロックの幅および長さである。したがって、ステップS4では、ポインタの位置を左上の頂点として、当該四角形のブロックの領域が、テクスチャ画像からはみ出すかどうかを判断していることになる。
【0023】
演算処理手段1は、ステップS4の判断で、貼り込み絵柄として抽出した領域がテクスチャ画像からはみ出すと判断した場合には、ステップS3に戻ってポインタの位置を定め直し、ステップS4の判断を行なう。
【0024】
しかし、ステップS4の判断で貼り込み絵柄として抽出した領域がテクスチャ画像からはみ出さないと判断される場合には、当該ポインタの位置を左上の頂点として当該四角形のブロックのサイズの矩形領域の絵柄を抽出コピーして、当該i番目の四角形のブロックに対する貼り込み絵柄として登録する。そして次に、iの値をインクリメントして(ステップS5)、このインクリメントされたiの値がブロック個数numより大きいか否かを判断する(ステップS6)。
【0025】
ステップS6の判断でiの値がnum以下である場合には、演算処理手段1は、ステップS3に戻ってi+1番目の四角形のブロックについての貼り込み絵柄を抽出する処理を行う。しかし、ステップS6の判断でiの値がnumを超える場合には、演算処理手段1は処理を終了する。そして、演算処理手段1は、以上のようにして全ての四角形のブロックに対する貼り込み絵柄を抽出すると、それらの抽出した貼り込み絵柄を記憶し、各四角形のブロックに対して対応する貼り込み絵柄を貼り込み、合成して表示手段4に表示する。
【0026】
これによって、オペレータは、表示手段4の画面を観察することによって、どのような画像が得られたかを確認することができる。そして、修正の必要がなければ指示入力手段3から登録を指示する。この登録の指示がなされると、演算処理手段1は、当該ブロックパターンのパターンデータと、各貼り込み絵柄のデータとを対応させて、記憶手段2に登録する。
【0027】
なお、以上は1つのテクスチャ画像が指定された場合の動作であるが、複数のテクスチャ画像が指定された場合には、各四角形のブロックに対する貼り込み絵柄を抽出するに際しては、まず、乱数等によってどのテクスチャ画像から抽出するかを選択し、次にその選択されたテクスチャ画像に対して上述した処理を行えば良い。
【0028】
(六角形のブロックを配置したブロックパターン)
以上、四角形のブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明したが、次に、六角形のブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明する。
【0029】
この場合には、まず、オペレータは指示入力手段3から六角形のブロックパターンの生成のメニューを選択する。そして、作成する画像の縦横のサイズ、横方向に六角形のブロックをいくつ配列するか、その配列個数、および縦方向の六角形のブロックをいくつ配列するか、その配列個数を設定する。
【0030】
これによって、演算処理手段1は、x−yの直交座標系を定義して、作成する画像のサイズの矩形の4頂点の座標を記憶すると共に、記憶手段2から六角形のブロック形状を読み出し、その読み出した六角形のブロックのサイズを、設定された作成画像のサイズ内に、設定された縦方向および横方向の個数の数だけ収まるサイズとして、隙間なく六角形のブロックを配列してブロックパターンを作成する。そして、配列された全ての六角形のブロックについて、その頂点の座標値を求めて記憶する。このとき、頂点の座標値を定めるについては、例えば当該作成する画像の矩形の左上の頂点を原点とすれば良い。
【0031】
そして、演算処理手段1は、作成したブロックパターンを表示手段4に表示する。例えば、作成する画像のサイズが図5(a)に示すようであり、縦方向の配列個数および横方向の配列個数が共に3個であるとすると、ブロックパターンは図5(b)に示すようになる。なお、矩形を六角形で埋め尽くすことはできず、図5(b)のイ、ロで示すような六角形でない閉領域が生じるが、この場合には、演算処理手段1は、このようなものについても一つの閉領域として認識し、その頂点の座標値を求める。従って、演算処理手段1は、図5(b)のイで示す閉領域については三角形の閉領域として認識し、その3つの頂点の座標値を求め、図5(b)のロで示す閉領域については四角形の閉領域として認識し、その4つの頂点の座標値を求める。
【0032】
従って、この場合には、ブロックパターンのパターンデータは、作成する画像の4頂点の座標値、および全ての閉領域の個数、およびそれら各閉領域の頂点の座標値となる。そして、演算処理手段1は、このパターンデータを記憶する。以上のようにして、ブロックパターンが作成されるが、この画像作成装置では、所望の頂点の位置を修正することが可能となされている。
【0033】
演算処理手段1は、表示手段4に表示されているブロックパターンにおいて、一つの頂点が指示され、移動された場合には、当該頂点を有する全ての閉領域を求め、それらの閉領域の当該頂点の座標値を、移動後の位置に変更する処理を行う。この所望の頂点の指示および移動は、マウスにより所望の頂点をドラッグして、マウスを操作して所望の位置に移動させることにより行なう。例えば、表示手段4に図6に示すようなブロックパターンが表示されているとき、図のAで示す頂点がドラッグされ、図のBで示す位置まで移動されたとすると、演算処理手段1は、当該指示された頂点の座標値を検知すると共に、当該頂点を有する閉領域を求める。この場合には、演算処理手段1は、図6のAで示す頂点は、図の▲1▼、▲2▼、▲3▼で示す閉領域で共有していることを検知する。そして、演算処理手段1は移動後の位置であるBの座標値を検知し、図の▲1▼、▲2▼、▲3▼の各閉領域のAの頂点の座標値をBの座標値に変更する。これによって、ブロックパターンは図7に示すように修正される。以上の操作を所望の頂点に対して行なうことによって、手動によりブロックパターンを修正することができる。ブロックパターンの修正に伴ってパターンデータも変更されることは当然である。
【0034】
以上のようにして、所望のブロックパターンが作成されたら、次にこのブロックパターンの一つ一つの閉領域に対してテクスチャの絵柄を貼り付けるが、このいテクスチャの絵柄の貼り付け方法は上述したと同様であるので、説明は省略する。ただ、自動により絵柄の貼り付けを行なう場合、図4のステップS4においては、絵柄を貼り付けようとしている閉領域の領域がテクスチャ画像からはみ出すか否かを判断するようにする。
【0035】
(インレイのブロックを配置したブロックパターン)
以上、六角形のブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明したが、次に、インレイのブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明する。
【0036】
この場合には、まず、作業者は指示入力手段3からインレイのブロックパターンの生成のメニューを選択する。そして、2種類のインレイの何れを使用するか、そのパターンの指定、作成する画像の縦横のサイズ、インレイのブロックを縦方向および横方向にそれぞれいくつ配列するか、その配列個数および隙間の幅を設定する。また、図2(b)に示すインレイを指定した場合には、ブロック幅Hの値を設定する。
【0037】
ここで、隙間の幅については次のようである。インレイのブロックを配列する場合には、インレイのブロックを隙間無く配列するのではなく、図8に示すように隣接するインレイのブロック間に隙間δ1を設けるのが通常であるので、この隙間δ1の幅を設定するのである。また、例えば、図8に示すようなブロックパターンの一つ一つの閉領域に絵柄を貼り付けた画像を印刷するについては、図9に示すように、当該画像を縦横に何回か隙間無くコピーして大版の画像を作成して刷版を作成するのであるが、そのように作成した画像を縦横に隙間無くコピーしたときに隣接するインレイのブロック間に隙間ができて、インレイのブロックが綺麗に配列するように、図8に示すようにブロックパターンの左端または右端の何れか一方の端部、および上端または下端の何れか一方の端部にそれぞれ隙間δ2を設ける必要がある。上述したところからδ1=δ2とする。以上のことから、隙間δ1(=δ2)の幅を設定するのである。なお、図8では作成する画像の右端と下端に隙間δ2が設けられているが、隙間δ2は、左端と下端に設けても良く、右端と上端に設けても良く、左端と上端に設けても良いものであるが、ここでは図10に示すように、隙間δ2は作成する画像の右端と下端に設けるように定められているものとする。また、図9は、図8に示すブロックパターンの一つ一つの閉領域に絵柄を貼り付けた画像を縦方向および横方向にそれぞれ2回ずつ隙間無くコピーした状態を示している。
【0038】
さて、ここでは図2(b)に示すインレイを用いるものとし、ブロック幅Hの値を設定し、縦方向および横方向の配列個数を共に2個としたとすると、演算処理手段1は、x−yの直交座標系を定義して、作成する画像サイズの矩形の4頂点の座標を記憶すると共に、記憶手段2から指定されたインレイのブロック形状を読み出し、その読み出したインレイのブロックサイズを、設定された作成画像のサイズ内に、設定された縦方向および横方向の配列個数だけ収まるサイズとして、インレイのブロックを配列してブロックパターンを作成する。このとき、演算処理手段1は、各インレイのブロックのブロック幅Hは設定された値とし、隣接するインレイのブロックの間および作成する画像の右端と下端には設定された値だけの隙間を設けることは当然である。
【0039】
そして、演算処理手段1は、配列した全てのインレイのブロックの一つ一つの閉領域について、その頂点の座標値を求めて記憶する。従って、一つのインレイのブロックについて着目すると、図10の▲1▼〜▲5▼の5つの閉領域について、それぞれ頂点の座標値が記憶されることになる。なお、この場合には、座標値を記憶する頂点は、実際の頂点だけではなく、隣接する閉領域の頂点と接している位置の座標値をも頂点として記憶する。従って、図10の▲1▼で示す閉領域については、図の黒丸「●」で示す頂点の座標値だけではなく、図の黒四角「■」で示す位置の座標値も頂点の座標値として記憶されることになる。図の黒四角「■」で示す位置は、隣接する閉領域▲2▼の右上の頂点と接する位置である。つまり、図10の▲1▼で示す閉領域は見た目には四角形であるが、演算処理手段1は五角形として認識しているのである。図10の▲2▼〜▲4▼で示す閉領域についても同様である。頂点の座標値を定めるについては、例えば当該作成する画像の矩形の左上の頂点を原点とすれば良い。
【0040】
従って、この場合には、ブロックパターンのパターンデータは、作成する画像の4頂点の座標値、および閉領域の個数、およびそれら各閉領域の頂点の座標値となる。そして、演算処理手段1は、このパターンデータを記憶する。そして、演算処理手段1は、作成したブロックパターンを表示手段4に表示する。従って、この場合には図9に示すようなブロックパターンが表示されることになる。
【0041】
以上のようにして、インレイのブロックが整然として配列されたブロックパターンが作成されるが、この画像作成装置では、所望の頂点の位置を修正することが可能となされている。演算処理手段1は、表示手段4に表示されているブロックパターンにおいて、一つの頂点が指示され、移動された場合には、当該頂点を有する全ての閉領域を求め、それらの閉領域の当該頂点の座標値を、移動後の位置に変更する処理を行う。この所望の頂点の指示および移動は、マウスにより所望の頂点をドラッグして、マウスを操作して所望の位置に移動させることにより行なう。例えば、表示手段4に図11に示すようなブロックパターンが表示されているとき、図のAで示す頂点がドラッグされ、図のBで示す位置まで移動されたとすると、演算処理手段1は、当該頂点の座標値を検知すると共に、当該頂点を有する閉領域を求める。この場合には、演算処理手段1は、図11のAで示す頂点は、図のイ、ロ、ハで示す閉領域で共有していることを検知する。そして、演算処理手段1は移動後の位置であるBの座標値を検知し、図11のイ、ロ、ハの各閉領域のAの頂点の座標値をBの座標値に変更する。これによって、ブロックパターンは図12に示すように修正される。以上の操作を所望の頂点に対して行なうことによって、手動によりブロックパターンを修正することができる。ブロックパターンの修正に伴ってパターンデータも変更されることは当然である。
【0042】
以上のようにして、所望のブロックパターンが作成されたら、次にこのブロックパターンの一つ一つの閉領域に対してテクスチャの絵柄を貼り付けるが、このテクスチャの絵柄の貼り付け方法は上述したのと同様であるので、説明は省略する。ただ、自動により絵柄の貼り付けを行なう場合、図4のステップS4においては、絵柄を貼り付けようとしている閉領域の大きさがテクスチャ画像からはみ出すか否かを判断するようにする。なお、以上の説明では、図2(b)に示すインレイを用いるものとしたが、図2(c)に示すインレイを用いる場合にも同様である。
【0043】
(ヘリンボーンのブロックを配置したブロックパターン)
以上、インレイのブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明したが、次にヘリンボーンのブロックが配列されたブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明する。
【0044】
この場合には、まず、オペレータは指示入力手段3からヘリンボーンのブロックパターンの生成メニューを選択する。そして、作成する画像の縦横のサイズ、ヘリンボーンのブロックを縦方向、および横方向にそれぞれいくつ配列するか、その配列個数、および図2(d)に示す矢羽根長Lを入力して指定する。
【0045】
これによって、演算処理手段1は、x−yの直交座標系を定義して、作成する画像サイズの矩形の4頂点の座標を記憶すると共に、記憶手段2からヘリンボーンのブロック形状を読み出し、その読み出したヘリンボーンのブロックサイズを、設定された作成画像のサイズ内に、設定された縦方向および横方向の配列個数だけ収まるサイズとして、ヘリンボーンのブロックを配列してブロックパターンを作成する。このとき、演算処理手段1は、各ヘリンボーンの矢羽根長Lは設定された値とすることは当然である。
【0046】
ブロックパターンを作成するに際しての演算処理手段1の動作の例をより具体的に説明すると次のようである。例えば、まず、ヘリンボーンのブロックを縦方向に1列だけ指定された配列個数配列し、次に、その1列のヘリンボーンのブロックの配列を横方向にミラー反転してコピーする処理を、横方向の配列個数が指定された配列個数になるように繰り返す。例えば、作成する画像のサイズが図13(a)のイで示すようであり、縦方向および横方向の配列個数が共に4個であるとすると、上記の処理により図13(b)に示すようなパターンが作成される。しかし、このとき、図13(b)のロで示すように作成する画像のサイズからはみ出る部分が生じる。そこで、演算処理手段1は、この作成画像のサイズからはみ出た部分を切り出し、上側に平行移動させて作成する画像の上部に組み込む作業を行なう。図13(b)中の矢印はこのことを示している。この処理によって、図13(c)に示すブロックパターンが作成される。
【0047】
そして、演算処理手段1は、作成したブロックパターン内の全ての閉領域について、その頂点の座標値を求めて記憶する。従って、演算処理手段1は、例えば図13(c)のハで示す閉領域については三角形の閉領域として認識し、その3つの頂点の座標値を求め、図13(c)のニで示す閉領域についても三角形の閉領域として認識し、その3つの頂点の座標値を求める。
【0048】
従って、この場合には、ブロックパターンのパターンデータは、作成する画像の4頂点の座標値、および全ての閉領域の個数、およびそれら各閉領域の頂点の座標値となる。そして、演算処理手段1は、このパターンデータを記憶する。なお、頂点の座標値を求めるについては、例えば当該作成する画像の矩形の左上の頂点を原点とすれば良い。そして、演算処理手段1は、作成したブロックパターンを表示手段4に表示する。上記の例では図13(c)に示すブロックパターンが表示されることになる。以上のようにして、ヘリンボーンのブロックを用いたブロックパターンが作成されるが、この画像作成装置では、所望の頂点の位置を修正することが可能となされている。
【0049】
演算処理手段1は、表示手段4に表示されているブロックパターンにおいて、一つの頂点が指示され、移動された場合には、当該頂点を有する全ての閉領域を求め、それらの閉領域の当該頂点の座標値を、移動後の位置に変更する処理を行う。この所望の頂点の指示および移動は、マウスにより所望の頂点をドラッグして、マウスを操作して所望の位置に移動させることにより行なう。例えば、表示手段4に図14(a)に示すようなブロックパターンが表示されているとき、図中Aで示す頂点がドラッグされ、図中Bで示す位置まで移動されたとすると、演算処理手段1は、当該頂点の座標値を検知すると共に、当該頂点を有する閉領域を求める。この場合には、演算処理手段1は、図14(a)のAで示す頂点は、図中▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼で示す4つの閉領域で共有していることを検知する。そして、演算処理手段1は移動後の位置であるBの座標値を検知し、図中▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼の各閉領域のAの頂点の座標値をBの座標値に変更する。これによって、ブロックパターンは図14(b)に示すように修正される。以上の操作を所望の頂点に対して行なうことによって、手動によりブロックパターンを修正することができる。ブロックパターンの修正に伴ってパターンデータも変更されることは当然である。
【0050】
以上のようにして、所望のブロックパターンが作成されたら、次にこのブロックパターンの一つ一つの閉領域に対してテクスチャの絵柄を貼り付けるが、このテクスチャの絵柄の貼り付け方法は上述したのと同様であるので、説明は省略する。ただ、自動により絵柄の貼り付けを行なう場合、図4のステップS4においては、絵柄を貼り付けようとしている閉領域の大きさがテクスチャ画像からはみ出すか否かを判断するようにする。
【0051】
(多角形分割を利用したブロックパターン)
以上の例では、単位となるブロックを所定数分繰り返して配置することにより、ブロックパターンを作成するようにしたが、この画像作成装置では、ボロノイ分割等の周知の手法を用いて、与えられた領域を多数の多角形に分割することによりブロックパターンを作成することも可能である。次に領域の多角形に分割によりブロックパターンを作成し、そのブロックパターンの一つ一つの閉領域に所望のテクスチャの絵柄を貼り込む場合の動作について説明する。
【0052】
この場合には、まず、オペレータは指示入力手段3から多角形分割のブロックパターンの生成メニューを選択する。そして、作成する画像の縦横のサイズ、配置する母点数を入力して指定する。
【0053】
これによって、演算処理手段1は、x−yの直交座標系を定義して、作成する画像サイズの矩形の4頂点の座標を記憶すると共に、設定された母点数分の母点をこの画像サイズ内に配置する。母点を配置する座標は、乱数を用いて決定される。
【0054】
ブロックパターンを作成するに際しての演算処理手段1の動作の例をより具体的に説明すると次のようである。例えば、まず、画像サイズ内に、設定数分だけ母点をランダムに配置する。続いて、配置された各母点について隣接する母点とを結んだ線分を想定し、この線分の垂直ニ等分線となる線分を引いていく。このようにして各母点について垂直二等分線となる線分を引いていき、他の垂直二等分線と交差した場合は、その交点をその垂直二等分線の終点とする。このような処理を行なっていくことにより、画像サイズが多数の多角形に分割されたブロックパターンが作成される。このようにして作成されたブロックパターンの一例を図15に示す。
【0055】
そして、演算処理手段1は、作成したブロックパターン内の全ての閉領域について、その頂点の座標値を求めて記憶する。従って、この場合には、ブロックパターンのパターンデータは、作成する画像の4頂点の座標値、および全ての閉領域の個数、およびそれら各閉領域の頂点の座標値となる。そして、演算処理手段1は、このパターンデータを記憶する。なお、頂点の座標値を求めるについては、例えば当該作成する画像の矩形の左上の頂点を原点とすれば良い。そして、演算処理手段1は、作成したブロックパターンを表示手段4に表示する。上記の例では図15に示すブロックパターンが表示されることになる。以上のようにして、ボロノイ分割を用いたブロックパターンが作成される。また、この画面上において上記の例と同様に頂点をマウスでドラッグすることにより、移動させることが可能となされている。
【0056】
以上のようにして、所望のブロックパターンが作成されたら、次にこのブロックパターンの一つ一つの閉領域に対してテクスチャの絵柄を貼り付けるが、このテクスチャの絵柄の貼り付け方法は上述したのと同様であるので、説明は省略する。ただ、自動により絵柄の貼り付けを行なう場合、図4のステップS4においては、絵柄を貼り付けようとしている閉領域の大きさがテクスチャ画像からはみ出すか否かを判断するようにする。
【0057】
続いて、図15に示したブロックパターンの各閉領域に絵柄が貼り込まれた貼込画像を用いて、手動で絵柄の貼り付けを行なう場合について説明する。まず、図15に示したようなブロックパターンを基にした貼込画像が表示手段4に表示された状態において、指示入力手段3により絵柄の貼り付けを行なう閉領域を指定する。続いて所望のテクスチャの画像を選択する。すると、表示手段4の画面上には図16に示すように貼込画像11およびテクスチャ画像12が表示される。このとき、図16に示すように、貼込画像11上では選択された閉領域が強調表示されると共に、選択された閉領域を囲む多角形13aと同形状の多角形13bがテクスチャ画像12上に表示される。
【0058】
このテクスチャ画像12上では、表示された多角形13bの移動・回転・変倍を行なうことができ、これによりテクスチャ画像12からどの部分を貼り込み絵柄として抽出するかを指定することができる。具体的には、多角形13bを移動する場合は、マウスを用いてドラッグすることにより行なわれる。多角形13bを回転する場合は、−180度〜180度までの範囲で数値入力を行なうことにより、指定された角度分だけ回転が行なわれる。多角形13bの変倍を行なう場合は、多角形13bのいずれかの頂点を指定した後、その頂点を移動させることにより行なわれる。多角形13bの変倍は多角形13bの形状を保ったまま行なわれるので、1つの頂点を多角形13bの外側に移動させれば、他の頂点も同様の比率で外側に移動して拡大となり、1つの頂点を多角形13bの内側に移動させれば、他の頂点も同様の比率で内側に移動して縮小となる。
【0059】
さらに、オペレータが色変えを行なう旨を指定すると、図17に示すような色設定画面が表示される。図17に示すように色設定画面には、処理対象となっている多角形13bが表示されると共に、その内部には、テクスチャ画像12から切り取られた絵柄が表示されている。さらに、その下方には、明度および彩度を指定するための明度バー14、彩度バー15が表示されている。明度バー14、彩度バー15には、それぞれ明度指標16、彩度指標17が表示されている。明度指標16、彩度指標17はマウスでドラッグすることにより、それぞれ明度バー14、彩度バー15上を移動可能となっている。オペレータが色変えの指示を行なって、色設定画面が表示された段階では、この多角形13b内の絵柄の明度、彩度が算出され、明度指標16、彩度指標17の明度バー14、彩度バー15上での位置が決定される。オペレータがマウスを用いて明度指標16、彩度指標17を移動させると、それに応じて多角形13b内の絵柄の明度、彩度が変更された状態で表示されるため、オペレータは最適な明度・彩度を自分の目で確認しながら決定することができる。
【0060】
テクスチャ画像の絵柄上での多角形13bの移動・回転・変倍、および色変換のための明度・彩度の指定が完了したら、オペレータは指示入力手段3を用いて決定の指示を行なう。決定指示が行なわれると、演算処理手段1は、切り抜かれた絵柄の色変換を行なうと共に、上記回転・変倍された分だけ逆回転・逆変倍して、多角形13aで囲まれる閉領域に貼り込む。これによりテクスチャの絵柄上で切り取った絵柄がそのままの体裁でブロックパターンに貼り込まれることになる。
【0061】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、多角形の閉領域を多数有するブロックパターンを作成し、ブロックパターンに形成される各閉領域に絵柄を貼り込むことにより貼込画像を作成した後、この貼込画像を表示し、表示された貼込画像上で修正すべき閉領域を選択し、選択されることにより修正対象となる閉領域を囲む多角形を、指定絵柄上に表示し、指定絵柄上で多角形の位置決定を行ない、決定された多角形の位置に基づいて絵柄を切り抜き、切り抜かれた絵柄を、多角形のブロックパターン上における位置と、決定された絵柄上での位置との関係に基づいて、変換処理してブロックパターンの対応する閉領域に貼り込むようにしたので、一旦作成した貼込画像上の絵柄の修正を容易に行なうことが可能となる。という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像作成装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】ブロックパターン作成に用いるブロックの基本的な形状を示す図である。
【図3】四角形のブロックが配列されたブロックパターンの作成処理の説明図である。
【図4】ブロックパターン上の閉領域に貼り込む絵柄を自動的に抽出する処理を示すフローチャートである。
【図5】六角形のブロックが配列されたブロックパターンの作成処理の説明図である。
【図6】六角形のブロックが配列されたブロックパターンにおける頂点位置の修正を説明するための図である。
【図7】六角形のブロックが配列されたブロックパターンにおける頂点位置の修正後の状態を示す図である。
【図8】インレイのブロックが配列されたブロックパターンの例を示すと共に、隙間δ1を設けることの意味を説明するための図である。
【図9】インレイのブロックが配列されたブロックパターンにおいて隙間δ2を設けることの意味を説明するための図である。
【図10】インレイのブロックの閉領域の頂点についての説明図である。
【図11】インレイのブロックが配列されたブロックパターンにおける頂点位置の修正を説明するための図である。
【図12】インレイのブロックが配列されたブロックパターンにおける頂点位置の修正後の状態を示す図である。
【図13】ヘリンボーンのブロックが配列されたブロックパターンの作成処理の説明図である。
【図14】ヘリンボーンのブロックが配列されたブロックパターンにおける頂点位置の修正を説明するための図である。
【図15】多角形分割を利用したブロックパターンの一例を示す図である。
【図16】ブロックパターンの任意の閉領域に貼り込まれた絵柄を修正する場合の説明図である。
【図17】閉領域内の絵柄の色修正を行なう場合の説明図である。
【図18】木目柄を四角形のブロックとして切り出してタイル状に貼り付けた画像を示す図である。
【図19】多角形のブロックのパターンを多数配列したパターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・演算処理手段
2・・・記憶手段
3・・・指示入力手段
4・・・表示手段
11・・・貼込画像
12・・・テクスチャ画像
13a、13b・・・多角形
14・・・明度バー
15・・・彩度バー
16・・・明度指標
17・・・彩度指標

Claims (4)

  1. コンピュータにより、ブロックパターンを作成し、作成されたブロックパターンに絵柄の貼り込みを行う方法であって、
    多角形の閉領域を多数有するブロックパターンを作成する段階と、
    前記ブロックパターンに形成される各閉領域に絵柄を貼り込むことにより貼込画像を作成する段階と、
    前記作成された貼込画像を前記コンピュータの表示手段に表示する段階と、
    前記表示された貼込画像上で選択された閉領域を強調した貼込画像と、前記選択された閉領域を囲む多角形と同形状の多角形を重ねたテクスチャ画像とを並べて前記表示手段に表示する段階と、
    前記テクスチャ画像上で移動・回転・変倍することにより多角形の位置決定を行ない、決定された多角形の位置に基づいて前記テクスチャ画像から絵柄を切り抜く絵柄切抜段階と、
    前記切り抜かれた絵柄を、前記多角形のブロックパターン上における位置と、前記決定されたテクスチャ画像上での位置との関係に基づいて、前記多角形が決定された位置における絵柄を、逆回転・逆変倍処理して前記ブロックパターンの対応する閉領域に貼り込むブロック絵柄貼込段階と、
    を有することを特徴とする画像作成方法。
  2. 色変えを行う旨が指示された場合に、前記多角形をその内部の絵柄とともに前記表示手段に表示するとともに、明度を指定する明度バーおよび彩度を指定する彩度バーを前記表示手段に表示する段階と、
    前記明度バーおよび彩度バーを用いて指定された明度および彩度に従って、前記多角形内部の絵柄の明度および彩度を変更する段階と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像作成方法。
  3. ブロックパターンの作成に用いるブロック基本形状、ブロックパターンの各閉領域に貼り込む絵柄の基となるテクスチャ画像を記憶した記憶手段と、各種の指示、データの入力等を行なう指示入力手段と、作成されるブロックパターン、ブロックパターンに絵柄が貼り込まれた貼込画像を表示する表示手段と、を有すると共に、
    多角形の閉領域を多数有するブロックパターンを作成する機能と、前記ブロックパターンに形成される各閉領域に絵柄を貼り込むことにより貼込画像を作成する機能と、前記作成された貼込画像を前記表示手段に表示させる機能と、前記表示された貼込画像上で修正すべき閉領域を、前記指示入力手段で選択するように促す機能と、前記指示入力手段により選択された閉領域を強調した貼込画像と、前記選択された閉領域を囲む多角形と同形状の多角形を重ねた指定テクスチャ画像と共に表示させる機能と、前記テクスチャ画像上で前記指示入力手段により移動・回転・変倍される多角形の位置に基づいて絵柄を切り抜く絵柄切抜機能と、前記切り抜かれた絵柄を、前記多角形のブロックパターン上における位置と、前記決定されたテクスチャ画像上での位置との関係に基づいて、逆回転・逆変倍して前記ブロックパターンの対応する閉領域に貼り込むブロック絵柄貼込機能と、を有する演算処理手段を備えたことを特徴とする画像作成装置。
  4. 前記演算処理手段は、色変えを行う旨が指示された場合に、前記多角形をその内部の絵柄とともに前記表示手段に表示するとともに、明度を指定する明度バーおよび彩度を指定する彩度バーを前記表示手段に表示する機能と、前記明度バーおよび彩度バーを用いて指定された明度および彩度に従って、前記多角形内部の絵柄の明度および彩度を変更する機能と、をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像作成装置。
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