JP4405750B2 - 画像編集装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像編集装置に係り、例えばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等によって撮影した静止画像や動画像を表示しながら画像の構図を調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等によって撮影した画像データを取り込み、ディスプレイ装置に表示して、マウスやリモコン等のポインタ装置を使って画像の任意の領域をトリミング領域として指定する機能は一般的である。このようなトリミングに際して、トリミング後の画像を回転させる場合には、トリミング後の画像の重心を回転の中心とするか、或いは、トリミング前の画像の重心を回転の中心とするかのいずれかであった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−290780号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トリミング時に画像中の主被写体等の着目点を好適な位置に配置し、その後画像を回転させる場合、例えばランドスケープ(横置き)の状態で構図を調整しても、90度回転してポートレート(縦置き)にすると、主被写体の位置が好適な位置からずれてしまうため、再度トリミング位置を調整する必要があった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、画像を回転させる場合に主被写体が好適な位置に配置されるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像編集装置は、画像が表示される所定領域に複数の主被写体推奨位置を定める手段と、画像中の指定された着目点を上記複数の主被写体推奨位置から選択された主被写体推奨位置に位置させたかどうかを判定する手段と、画像の回転指示があったときに、上記着目点が上記選択された主被写体推奨位置に位置する場合、指定された回転方向及び角度に応じて上記複数の主被写体推奨位置から新たな主被写体推奨位置を選び、その新たな主被写体推奨位置に上記着目点を位置させるように回転処理を行う手段とを備えた点に特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の画像編集装置の好適な実施の形態について説明する。
【0008】
図1は本実施の形態による画像編集装置のハードウェア構成を示している。101はコンピュータソフトウェアプログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)、102はプログラムを記憶しておくROM(リードオンリメモリ)、103はプログラム実行時に使用するRAM(ランダムアクセスメモリ)、104はプログラム格納用のHDD(ハードディスクドライブ)、105はプログラムやデータをフレキシブルディスクやMO(光磁気ディスク)等の媒体に記憶するための記憶装置、106はプログラムの実行結果や実行状態を表示するためのディスプレイ装置、107はメモリカードを挿し込みデータの読み書きをするためのメモリカードインタフェース、108はマウス、109はプリンタ、110はバスである。なお、本実施の形態ではCPU101等により本発明でいう各手段の機能が達成されるものである。
【0009】
まず、本実施の形態による画像編集装置でのトリミング処理について説明する。トリミング開始の指示があった場合、図2(A)に示すように、トリミングの対象画像201が表示されるトリミング画面にトリミング枠202が表示され、トリミング枠202中にはグリッド203が表示される。グリッド203は画像中の主被写体の位置として好適なフレーミング(構図)を示唆するための目印であり、画像中の主被写体を配置するのに好適な位置(図2(C)に示す主被写体推奨位置204〜207)を表す。
【0010】
トリミング枠202の四隅或いは四辺のひとつをマウス108でドラッグすることによって、トリミング枠202の大きさや位置を変更することができる。この場合に、グリッド203はトリミング枠202の大きさや位置とともに変化するが、トリミング枠202中での相対的な位置は不変である。
【0011】
ここで、グリッド203は、トリミング枠202を黄金分割したグリッドであることが好ましい。この場合に、グリッド203の交点(黄金分割点)に主被写体が位置すれば一般的に好適な構図であるといわれる。
【0012】
以下、黄金分割について説明する。黄金比(黄金分割(Golden Section))とは昔の人が考えた「調和的で美しい比」のことである。図3(A)に示すようにAB:BP=BP:APが成り立つような分割法を黄金分割といい、長短両辺の比がAB:BP=BP:APとなっている長方形(長短比 1:0.618)の例がよく知られている。一般的に、この分割比をもつ形状が人間にとって一番心地よいと感じるとも言われている。
【0013】
図3(B)を参照しながら、黄金比の正確な求め方を説明する。まず、「長方形から正方形を切り取ったとき、残った長方形がもとの長方形と相似になるような長方形」を考える。つまり、次式が成立する。
1:(x+1)=x:1
よって、次式が成立する。
2+x−1=0
これを解くと、ECは以下のようになる。
EC=x={(√5)−1}/2=0.618・・・
また、ADは、以下のようになる。
AD=x+1=[{(√5)−1}/2]+1
={(√5)+1}/2=1.618・・・
このとき、xと(x+1)は互いに逆数の関係にあり、どちらも黄金比という。
【0014】
写真の構図を決める際に、この黄金比を応用することができる。図3(C)は縦横の辺をそれぞれ黄金比(0.618対1)で内分した点から垂線を引き、その交点をグリッド点(黄金分割点)301としたものである。縦横に対称な点を考慮すると合計4つの黄金分割点が得られるので、これら黄金分割点を図2(C)に示す主被写体推奨位置204〜207とすればよい。
【0015】
一方、写真の世界では、上記黄金分割ほど厳密ではないにしても、人間が美しいと感じる画面の分割を黄金分割と呼んでいる。黄金分割点(主被写体推奨位置)は、図4(A)の3分割法や図4(B)の対角法により求められ、構図作成の目安としている。
【0016】
図4(A)は、3分割法のグリッドを示し、長方形の縦横各辺を3等分割してグリッドを引き、その4つの交点が黄金分割点になる。図4(B)は、対角法のグリッドを示し、長方形の対角線及びその対角線に対して他の頂点から垂線を引き、その2つの交点が黄金分割点になる。さらに、図4(B)のグリッドと同様に、2本の対角線を引き、対角線上にない残りの頂点から対角線に垂線を引き、4つの黄金分割点を設けてもよい。また、図4(C)に示すように、APS(Advanced Photo System)カメラのPタイプ(パノラマ用)では横方向に4又は5等分割する方法もある。縦を3等分割し、横を4等分割すれば、6つの黄金分割点が設けられる。以上のように、黄金分割点は、画像のアスペクトレシオに応じて主被写体の位置として好適な位置を示すものであり、いずれも黄金分割と呼ばれている画面の分割比で構成される。
【0017】
図5(A)及び(B)は、それぞれ図4(A)及び(B)のグリッドを用いてトリミングを行った例を示す。ユーザは、黄金分割点(主被写体推奨位置)に主被写体の人物が位置するようにトリミングを行うことにより、好適な構図の画像を作成することができる。なお、黄金分割点(主被写体推奨位置204〜207)のみを表示するようにしてもよいし、画像中の主被写体の好適な位置を示唆するための他の目印を表示するようにしてもよい。
【0018】
次に、図6のフローチャートを参照して、上述したようなトリミング処理を行った後に、トリミング後の画像を回転させる場合の画像編集処理について説明する。
【0019】
トリミング後の画像を回転させる回転処理開始の指示があった場合、ステップS601では、ユーザが着目点を主被写体推奨位置に合致させたかどうかを判断し、ユーザが上記操作を行った結果現在のトリミング位置が決定されているならばステップS602へ進み、そうでない場合はステップS605へ進む。
【0020】
いま、図2(A)に示すように、ユーザの操作により人物の顔の向かって左側の目208が着目点として指定され、主被写体推奨位置204に位置しているものとする。
【0021】
ステップS602では、ユーザによる回転指示の方向及び角度を検出する。一般的には、方向として左右、角度として90度、180度、270度が指定可能である。
【0022】
ステップS603では、上記ステップS602で検出された回転方向及び角度に応じて回転後の主被写体の好適な位置を選択する。選択する主被写体位置は、画像の回転方向が右であれば、主被写体推奨位置の候補も右回転方向に次の候補を選び、画像の回転方向が左であれば、主被写体推奨位置の候補も左回転方向に推移する。
【0023】
ステップS604では新たな主被写体推奨位置に着目点(人物の顔の向かって左側の目208)を合致させた上で画像の回転処理を行う。例えば、図2(B)に示すように、画像を左に回転して縦置きの画像にする場合には、回転後の主被写体推奨位置を位置204から位置207に変更する。このように、画像を左回転させる場合には、主被写体選択位置も左周りに選択しなおす。また、右回転させる場合には、主被写体選択位置も右周りに選択しなおす。180度回転の場合は天地が逆になり、主被写体推奨位置も180度回転した位置となる。
【0024】
なお、ステップS605では、例えばトリミング後の画像の重心を回転の中心とするか、或いは、トリミング前の画像の重心を回転の中心とするかをユーザに選択させて、画像の回転処理を行う。
【0025】
以上述べたように、トリミングを行うに際して、主被写体の配置としてふさわしい位置(主被写体推奨位置)を示すことで、経験の浅いユーザでも好適な構図の画像を得ることが可能になる。そして、トリミング後の画像を回転させる場合に、新たに主被写体推奨位置を選ぶことにより、主被写体が好適な位置に自動的に配置されるので、再度トリミング位置を調整する必要がない。
【0026】
なお、上記実施の形態では、トリミングに際して、トリミング枠202の大きさや位置を調整するようにしたが、トリミング枠202を固定表示しておき画像の大きさや位置を変更してトリミング領域を決定するようにしてもよい。
【0027】
即ち、トリミング枠202及びグリッド203の大きさ及び位置を固定表示する状態として、画像を拡大及び/又は移動することによりトリミングを行い、好適な構図の画像を得る。この場合のトリミング操作は、あらかじめ決められた表示領域の中で元の画像を拡大、移動することで、表示領域に元画像の所望の部分が所望する大きさで表示、印刷されるようにするものである。
【0028】
以下には、画像を拡大及び/又は移動する操作を1回で行うための画像編集方法を説明する。もともとトリミングされていない画像中のある部分の位置を移動しようとする場合には、余白が生じないようにするために必ず拡大処理が必要となる。以下では、選択部分の移動に必要な拡大率を求め、画像の切り出し領域を特定する手法を示す。この方法を、上記のグリッド表示に組み合わせることで、写真中の主被写体を最も好適な配置にすることが容易に行えるようになる。
【0029】
本実施形態では、画像をディスプレイ106に表示するための表示用メモリ座標系と、画像データ上の位置を表現するための画像座標系という二つの座標系を用いて、マウス108が移動した後に画像データから切り出すべき領域、及びディスプレイ106上に表示するために描画する際の拡大率を決定し、最後に表示用メモリ領域へ書き込む。
【0030】
(表示用メモリ座標系の説明)
表示用メモリ座標系を図7の503に示す。x=y=0を原点として図面上、右方向にx軸、下方向にy軸が伸びている。画像は原点(0,0)を画像の左上点として、幅cWidth、高さcHeightの表示領域に描画される。マウスによる座標指定もこの表示用メモリ座標系で行われる。表示中の画像の任意の点をマウスによってドラッグすると、移動前の点(x0,y0)から移動後の点(x1,y1)へマウスの示す座標が変化する(510)。ドラッグは、マウスの左ボタンを押しながらマウスを移動させる操作であり、左ボタンを押した座標が移動前の点(x0,y0)であり、左ボタンを離した座標が移動後の点(x1,y1)である。
【0031】
(画像座標系の説明)
もう一つの座標系である画像座標系を図7の501及び502に示す。501はマウスのドラッグによる移動前の状態を示し、502は移動後の状態を示している。図7において504は画像の外郭、505及び507はトリミング領域を示すトリミング枠、506及び508はマウスにより指定された座標を示す。画像の外郭504のx軸の長さが1になるように、画像座標系は正規化されている。画像座標系におけるマウスの座標506は表示座標系の(x0,y0)に対応し、移動後のマウスの座標508は表示座標系の(x1,y1)に対応している。さらに、ディスプレイ上で画像の任意の点を指定し、そこをつまんで移動(ドラッグ)するということは、画像座標系上でのマウスが指定している点は移動前の点506と移動後の点508で不変、ということである。また、移動前後で画像の外郭504は不変で、トリミング枠は505から507へ左に移動する。
【0032】
例えば、ユーザは、ディスプレイに表示された主被写体の位置を変えることにより、適切な構図を構成するためのトリミングを行うことができる。まず、ユーザは、主被写体が位置する表示座標系(x0,y0)にマウスのポインタを合わせ、その表示座標系(x0,y0)から(x1,y1)にドラッグすることにより、主被写体の位置を真中から右側へ移動させることができる。ドラッグ操作によりマウスポインタを移動させると、主被写体はマウスポインタを追従するように移動する。したがって、移動前及び移動後の画像座標系のマウス位置506及び508は共に同じ主被写体の位置を示すことになる。表示座標系では主被写体を(x0,y0)から(x1,y1)へ右に移動させる指示をしたので、画像座標系では主被写体の位置506、508の位置は変わらず、トリミング枠が移動前のトリミング枠505から移動後のトリミング枠507への左に移動することになる。トリミング枠505及び507は、ディスプレイの表示領域のサイズに合うように拡大率が決定される。トリミング枠505及び507はサイズが同じであり、移動前と移動後では画像の拡大率が同じである。そして、トリミング枠505、507の左上座標と表示座標系(0,0)の位置が一致するようにディスプレイに表示される。
【0033】
次に、図8の表示座標系403、ドラッグ移動前の画像座標系401、及びドラッグ移動後の画像座標系402について説明する。図7の移動前の画像座標系501ではトリミング枠505が画像外郭404の内側にあるのに対し、図8の移動前の画像座標系401ではトリミング枠405の左端が画像外郭404の左端に接している点が異なる。
【0034】
図7と同様に、マウスのドラッグ操作により表示座標系(x0,y0)から(x1,y1)へ移動させる場合を説明する。仮に、図7と同様に、移動前のトリミング枠405を左に移動させようとするとトリミング枠405が画像外郭404をはみ出してしまい、トリミング枠405内に画像データが存在しない領域が入り込んでしまう。そこで、図8に示すように、移動後のトリミング枠407は、左端を画像外郭404の左端に合わせ、トリミング枠407のサイズを移動前のトリミング枠405より小さくする。移動前後のマウス位置406及び408は同じ主被写体を示している。トリミング枠405及び407内の画像は、ディスプレイのサイズに拡大される。したがって、移動後のトリミング枠407内の表示画像の拡大率は、移動前のトリミング枠405内の表示画像の拡大率よりも大きい。すなわち、このトリミング操作により、ディスプレイ上の主被写体は右に移動すると共に拡大する。結果として、移動する処理と拡大する処理を、1ステップのドラッグ操作で行うことができる。
【0035】
以上のように、ドラッグにより移動方向と逆方向の画像の外郭404の端を越えてトリミング枠405の移動指示がされたときに、その越えた移動量に応じて画像を拡大して表示する。また、拡大率にかかわらずに、ドラッグで指示した移動前の点の画像が移動後の点に移動するように表示する。具体的には、指示した移動前の点の画像を移動後の点に移動させ、かつトリミング枠内に空白ができないように、画像の移動量及び拡大率を演算して表示する。
【0036】
図9は、本例による画像編集(トリミング)方法の処理を示すフローチャートである。マウスのドラッグ操作が行われると、以下の処理を開始する。
【0037】
ステップS200でグリッドを表示する。
ステップS201では、その時点での、画像座標系上のクリッピング枠(トリミング枠)の位置(Ix,Iy)、幅Iw、高さIhを求める。すなわち、図7、8に示すように、画像外郭404、405の左上の点の位置を(0,0)とし、画像座標系におけるクリッピング枠405、505の左上の点の位置を(Ix,Iy)、クリッピング枠405、505の幅と高さを(Iw,Ih)へ代入する。
【0038】
ステップS202では、表示メモリ座標系における移動開始前のマウスの位置座標を取得して(x0,y0)へ代入する。
ステップS203では、マウスの動きを捕捉するためにあらかじめ設定された一定時間の待ちを設ける。
【0039】
ステップS204では、表示メモリ座標系における移動後のマウスの位置座標を取得して(x1,y1)へ代入する。
ステップS205では、図7、8に示すように、新たなクリッピング枠407、507の位置(x',y')、幅w'、高さh'を求めると共に拡大率を求める。x,'y',w',h'の算出方法については後述する。
【0040】
ステップS206では、ステップS205で求めた、x,'y',w',h'で指定される新たなクリッピング枠407、507内の画像を読み出し、求めた拡大率で表示メモリ座標系へ描画する。これにより、ディスプレイに画像が表示される。
ステップS207で、マウスのドラッグが終了したかどうかを判定し、終了していれば処理を終わり、終了していなければステップS201に戻り、同様の処理を繰り返す。
ステップS208では、グリッドを非表示にする。
【0041】
処理が終了すると、トリミング後の画像を印刷したり、保存したりする。クリッピング枠は、印刷される画像領域を示す画像印刷領域である。ユーザがクリッピング枠に表示される画像の印刷を指示すると、クリッピング枠の画像が印刷される。
【0042】
上記画像編集処理を行うことにより、ドラッグ操作中は、マウスポインタを追従するように主被写体が移動及び/又は拡大して随時表示されるので、印刷時の構図を把握しながらトリミングを行うことができる。
【0043】
次に、ステップS205における、クリッピング枠の位置(x',y')、幅w'、高さh'の算出方法を示す。ここでは説明を容易にするために、マウスの動きを横方向に左から右へ、すなわちX軸の正方向に動かす場合について説明する。逆方向、上下方向、斜め方向についても同様の方法で可能である。
【0044】
新たなクリッピング枠の位置、幅、高さを求める方法は、初期状態において2つの場合に分けて考える。1つは、図8の401に示したように、クリッピング枠405が画像の外郭404と接している場合、すなわちx=0の場合である。もう1つは、図7の501に示したように、クリッピング枠505が画像の外郭504と接していない場合、すなわちx≠0の場合である。
【0045】
図8のx=0の場合は、次式で求められる。
x'=0(画像の左端辺と接しているから)-------(1)
w'=w×x0/x1--------(2)
h'=h×w'/w ---------(3)
y'=y+h×y0/cHeight-h'×y1/cHeight----(4)
【0046】
図7のx≠0の場合は、次式で求められる。
w'=w --------------(5)
x'=x-(x1-x0)×w/cWidth ------(6)
y'=y
h'=h
【0047】
このようにしたトリミング処理では、トリミング枠内の印刷領域のみを表示しながら、マウスやペンなどで画像の任意の部分を指定して、そこをつかんだままドラッグしたときに、必要に応じて画像が拡大され、好みの位置まで画像を移動することができる。例えば、中央部に人物が映っている画像をトリミングにより、人物を左端に寄せたい場合、配置したい位置まで人物の部分をドラッグするだけで、人物が移動し、必要に応じて画像が拡大されるため、1回の操作で好ましい構図の画像を得ることが可能となる。最終的に印刷される画像を見ながら、主被写体を好ましい位置に移動することができ、操作が直感的で容易になるとともに、グリッドにより主被写体の好適な位置がガイドとして示されているので、初心者でも簡単に良い構図の写真を得ることが可能になる。
【0048】
なお、グリッドを表示する際に、図4(A)〜(C)のようなグリッドを表示したが、マウスポインタが所在する位置に応じて、表示するグリッドを変えるようにしてもよい。例えば、マウスポインタが移動可能な表示画面を縦横2等分ずつに分け、それぞれ左上領域、右上領域、左下領域、右下領域と呼ぶこととする。マウスポインタは、マウスの位置を示し、マウスの移動と共に移動する。
【0049】
そして、マウスポインタの位置が左上領域、右上領域、左下領域、右下領域のいずれにあるかどうかを判別し、それぞれ図10(A)〜(D)に示すようにグリッドを表示する。図10(A)〜(D)に示す4つのグリッドを合成すると、図4(A)のグリッドになる。
【0050】
このように主被写体をマウスポインタでつかんで移動させると、4つのグリッド点のうちでマウスポインタに一番近い1つのグリッド点のみが表示されるので、ユーザは複数のグリッド候補点の中から現在の主被写体の位置に近い最適な1つのグリッド点を把握することができる。また、ユーザによっては多数のグリッド点が表示されると煩わしいこともあるので、1つのグリッド点のみを表示することにより、画面の表示がシンプルになる。
以上述べたように本実施形態によれば、画像を回転させるときに、ユーザにより指定された回転方向及び角度に応じて複数の主被写体推奨位置のうち新たな主被写体推奨位置を選び、その新たな主被写体推奨位置に上記着目点を重ねるように回転処理を行うので、主被写体が好適な位置に自動的に配置されるようにすることができる。
【0051】
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置或いはシステム内のコンピュータに対し、上記実施の形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU或いはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0052】
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体は本発明を構成する。そのプログラムコードの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネット等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体(光ファイバ等の有線回線や無線回線等)を用いることができる。
【0053】
さらに、上記プログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0054】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施の形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施の形態に含まれることはいうまでもない。
【0055】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることはいうまでもない。
【0056】
なお、上記実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、画像を回転させる場合に主被写体が好適な位置に自動的に配置されるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像編集装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】トリミング処理及び回転処理の様子を説明するための図である。
【図3】黄金分割のグリッドを説明するための図である。
【図4】黄金分割点の求め方を説明するための図である。
【図5】トリミングを行った例を示す図である。
【図6】トリミング後の画像を回転させる場合の画像編集処理について説明するためのフローチャートである。
【図7】画像座標系と表示メモリ座標系を説明するための図である。
【図8】画像座標系と表示メモリ座標系を説明するための図である。
【図9】トリミング処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】グリッドの表示例を説明するための図である。
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 ハードディスクドライブ
105 記憶装置
106 ディスプレイ
107 メモリカードインタフェース
108 マウス
109 プリンタ
110 バス

Claims (8)

  1. 画像が表示される領域に複数の主被写体推奨位置を定める手段と、
    画像中の指定された着目点を上記複数の主被写体推奨位置から選択された主被写体推奨位置に位置させたかどうかを判定する手段と、
    画像の回転指示があったときに、上記着目点が上記選択された主被写体推奨位置に位置する場合、指定された回転方向及び角度に応じて上記複数の主被写体推奨位置から新たな主被写体推奨位置を選び、その新たな主被写体推奨位置に上記着目点を位置させるように回転処理を行う手段とを備えたことを特徴とする画像編集装置。
  2. トリミングモードにおいてトリミング枠を表示するトリミング枠表示手段を備え、
    上記主被写体推奨位置を定める手段は、上記トリミング枠中に上記複数の主被写体推奨位置を定めることを特徴とする請求項1に記載の画像編集装置。
  3. 上記主被写体推奨位置は上記トリミング枠を黄金分割して得られる黄金分割点であることを特徴とする請求項2に記載の画像編集装置。
  4. 画像を左回転させる場合には、主被写体選択位置を左周りに新たに選び、右回転させる場合には、主被写体選択位置を右周りに新たに選ぶことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像編集装置。
  5. 画像の回転指示があったときに、上記着目点が上記選択された主被写体推奨位置に位置しない場合、画像の重心を回転の中心として回転処理を行う回転処理手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像編集装置。
  6. 画像編集装置における画像編集方法であって、
    画像が表示される領域に複数の主被写体推奨位置を定める手順と、
    画像中の指定された着目点を上記複数の主被写体推奨位置から選択された主被写体推奨位置に位置させたかどうかを判定する手順と、
    画像の回転指示があったときに、上記着目点が上記選択された主被写体推奨位置に位置する場合、指定された回転方向及び角度に応じて上記複数の主被写体推奨位置から新たな主被写体推奨位置を選び、その新たな主被写体推奨位置に上記着目点を位置させるように回転処理を行う手順とを有することを特徴とする画像編集方法。
  7. コンピュータに、
    画像が表示される領域に複数の主被写体推奨位置を定める手順と、
    画像中の指定された着目点を上記複数の主被写体推奨位置から選択された主被写体推奨位置に位置させたかどうかを判定する手順と、
    画像の回転指示があったときに、上記着目点が上記選択された主被写体推奨位置に位置する場合、指定された回転方向及び角度に応じて上記複数の主被写体推奨位置から新たな主被写体推奨位置を選び、その新たな主被写体推奨位置に上記着目点を位置させるように回転処理を行う手順とを実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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