JP3462998B2 - 光二重ループ管理スイッチ回路 - Google Patents

光二重ループ管理スイッチ回路

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JP3462998B2 JP13253899A JP13253899A JP3462998B2 JP 3462998 B2 JP3462998 B2 JP 3462998B2 JP 13253899 A JP13253899 A JP 13253899A JP 13253899 A JP13253899 A JP 13253899A JP 3462998 B2 JP3462998 B2 JP 3462998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の局と、相互
の局間で双方向に通信ができるように光ファイバで接続
した光二重ループ管理スイッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを伝送路とする光二重ループ
形態のネットワークでは、リングマスタが1局存在し、
リングマスタ以外のノードはフレームの送信を両方向
(両系)に送出し、また上流からの送信フレームを下流
ヘリピート(中継)するが、リングマスタは、上流から
の送信フレームを下流ヘリピート(中継)しないこと
で、実質的にはバス形態の通信を可能としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような通
信方式では、一箇所でも断線等により通信不可能となる
と、リングマスタノードが終端しているため、通信でき
ない状態が生じる。従来は、そのような通信不可能な状
態が発生した場合や、ノードの参入/離脱においては、
接続している全ノードに対してリセット通知をし、シス
テムの動作を一時中断して、リングマスタノードがリピ
ートするかしないかを判断し、処理していた。本発明
は、従来のこのような点に鑑み為されたもので、システ
ム動作の中断が少ない光二重ループ管理スイッチ回路を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明に係る光二重ループ管理ス
イッチ回路は、全ノードが、隣接する2局間でやりとり
されるリピートされない制御信号を送出でき、リングマ
スタが1台あり、リングとなっている場合にはリングマ
スタが両系の終端を行い、リングとなっていない場合に
は端のノードが終端する光二重ループネットワークにお
いて、隣接ノード間で相互に送出されるリピートされな
制御信号に、自局ノードアドレスを付加して送出する
ことにより、隣にノードが接続されていることを確認し
たときに、隣接ノードのノードアドレスを記憶してお
き、接続が確認できたことを前記隣接ノードのノードア
ドレスとともにリングマスタにフレームで通知すること
を特徴とする。このような構成により、システムの動作
に影響を与えることなくリングマスタに隣接ノード確認
を通知することができる。請求項2に記載の本発明は、
請求項1に記載の光二重ループ管理スイッチ回路におい
て、両側の系からの受信フレーム信号を受け取り、同時
期に受信フレーム信号があった場合には、先着した受信
フレーム信号を選択し伝送制御ソフトウェアに伝達する
ことを特徴とする。
【0005】このような構成により、信号系統を統一し
た場合に受信誤りの発生を防ぐことができることを特徴
とする。請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の
光二重ループ管理スイッチ回路において、片系からの受
信フレーム信号の受信完了後に他系からの受信フレーム
が到着する場合に、前記伝送制御ソフトウェアに伝達す
る受信フレーム信号の間隔を所定時間以上に保つことを
特徴とする。このような構成により、受信処理遅れによ
る誤動作を防止することができる。請求項4に記載の本
発明は、請求項2に記載の光二重ループ管理スイッチ回
路において、前記伝送制御ソフトウェアに伝達する受信
フレームの内部に、受信した系統の区別データを自動的
に組み入れたことを特徴とする。このような構成によ
り、伝送制御ソフトウェアでのアドレス分析処理を不要
とすることができる。請求項5に記載の本発明は、請求
項1に記載の光二重ループ管理スイッチ回路において、
定期的に中断する性質を持った系統上の同期制御コード
信号が所定回数以上連続した場合に異常発生として異常
状況を伝送制御ソフトウェアに伝達することを特徴とす
る。
【0006】このような構成により、システムの動作に
影響を与えることなく内部回路の誤動作検出が可能とな
る。請求項6に記載の本発明は、請求項1に記載の光二
重ループ管理スイッチ回路において、リングマスタが、
接続している全ノードに現在リングであるか否かを通知
することにより、各ノードは、リングであるときに隣接
ノードとの通信不可を検出した場合は、システム動作の
中断を表すブレーク信号でリングマスタに異常発生を通
知し、リングでないときに隣接ノードとの通信不可を検
出した場合は、フレームでリングマスタに異常発生を通
知し、ブレーク信号は発生している間だけ次々にリピー
トされリングマスタに到達するようにしたことを特徴と
する。このような構成により、システムの動作に影響を
与えることなく通信不可状態を処理することができる。
請求項7に記載の本発明は、請求項1に記載の光二重ル
ープ管理スイッチ回路において、伝送制御ソフトウェア
から送られてきた送信フレームと、リピート中継される
送信フレームが同時に発生した場合に、先着した送信フ
レームをネットワークに伝達するとともに、衝突異常発
生として異常状況を伝送制御ソフトウェアに伝達するこ
とを特徴とする。
【0007】このような構成により、伝送制御ソフトウ
ェアでの処理負担を軽減することができる。請求項8に
記載の本発明は、請求項1または請求項6に記載の光二
重ループ管理スイッチ回路において、送信フレーム伝達
とコード送信要求が同時に発生した場合に、優先度の高
い方をネットワークに伝達し、優先度の低い方の発生を
待たせることを特徴とする。このような構成により、伝
送制御ソフトウェアでの処理負担を軽減することができ
る。請求項9に記載の本発明は、請求項1に記載の光二
重ループ管理スイッチ回路において、同期コードに引き
続き受け取る受信フレームの判別コードの一部が欠落し
た場合に、残りの判別コードから欠落したデータを補完
することを特徴とする。このような構成により、受信信
号のノイズによる誤動作・受信漏れを防止することがで
きる。請求項10に記載の本発明は、請求項1に記載の
光二重ループ管理スイッチ回路において、受信コードの
連続発生回数をカウントし、所定回数以上になった場合
にコード受信と判別して伝送制御ソフトウェアに伝達す
ることを特徴とする。このような構成により、受信信号
のノイズによる誤動作を防止することができる。
【0008】このような構成により、受信信号のノイズ
による誤動作を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下の図におい
て、同符号は同一部分または対応部分を示す。
【0010】(第1の実施形態)まず、本発明に係る光
二重ループ管理スイッチ回路の第1の実施形態について
説明する。図1は本発明の第1の実施形態における各ノ
ードの通信処理機能の構成を示す図である。同図に示す
ように、この通信処理機能は、ループ管理機能1、ネッ
トワーク管理機能2、データリンク層機能3、送受信ド
ライバ4、送受信制御回路5、スイッチ回路6により構
成される。図2は、第1の実施形態におけるシステム構
成を示す図である。同図に示すように、通信モジュール
7を持つノード8が光ファイバ9により接続されてい
る。ノードの中には1台だけリングマスタノード10が
存在する。図3は、通信モジュール7の詳細な構成を示
す図である。同図に示すように、通信モジュール7は、
図1の送受信制御回路5、スイッチ回路6と、CPU1
1、内部バス12、メモリ回路13、ホストインタフェ
ース回路14により構成される。CPU11は、ループ
管理機能1、ネットワーク管理機能2、データリンク層
処理機能3、送受信ドライバ4の処理を行う。送受信ド
ライバ4は、データリンク層機能3から送信要求される
フレーム、あるいは、ループ管理機能1から送信要求さ
れるフレームを送受信制御回路5へ渡し、また、受信し
たフレームをデータリンク層機能3、あるいはループ管
理機能1へ渡す。
【0011】スイッチ回路6は、隣接する2局間でやり
とりされる、リピートされない制御信号を生成、送信、
受信する。制御信号の送信指示はループ管理機能1が行
う。受信された制御信号は、送受信制御回路5では受信
フレームとして認識されず、送受信制御回路5を通して
受信通知されることはない。スイッチ回路6は、制御コ
ード信号を受信すると、CPU1lに割込みで通知す
る。この割込みがあると、ループ管理機能1が受信制御
コード信号とループ管理のステートに応じて、処理を行
う。図4は、スイッチ回路6の詳細な内部構成を示す図
である。同図に示すように、スイッチ回路6は、CPU
インタフェース15、送受信制御回路インタフェース
6、送信系ブロックA17、送信系ブロックB18、受
信系ブロックA19、受信系ブロックB20、LANイ
ンタフェース21から構成される。LANインタフェー
ス21ではLANからのデータ信号が入力されLAN受
信信号29が取り出され受信系ブロックA19、受信系
ブロックB20に伝達される。また送信系ブロックA1
7、送信系ブロックB18から受け取ったLAN送信信
号28をLAN上に送り出す。受信系ブロックA19、
受信系ブロックB20では制御コード判別・フレーム同
期化・受信異常処理・フレーム取り出し処理が行われ、
受信制御コード内容・異常結果などの受信ステータス2
4としてCPUインタフェース15に伝達される。また
受信情報フレーム信号25は送受信制御回路インタフェ
ース16に伝達される。更に受信系ブロックA19から
送信系ブロックB18に、受信系ブロックB20から送
信系ブロックA17にリピート受信信号27が伝達され
る。
【0012】送受信制御回路インタフェース16は、受
信系ブロックA19、受信系ブロックB20からの受信
フレーム信号25を送受信制御回路5に伝達する。また
送受信制御回路5から送られてきた送信信号を受け取
り、送信系ブロックA17、送信系ブロックB18に送
信フレーム信号26として伝達する。本実施形態ではA
系用、B系用それぞれの信号を別系統とし送受信制御回
路5と接続する。CPUインタフェース15は、受信系
ブロックA19、受信系ブロックB20から受信ステー
タス24を受け取りCPU11に通知する。また送信系
ブロックA17、送信系ブロックB18から送信ステー
タス23を受け取りCPU11に通知する。またCPU
11から受け取ったリピート制御信号・制御コード出力
信号を送信制御コマンド22として送信系ブロックA1
7、送信系ブロックB18に送る。送信系ブロックA1
7、送信系ブロックB18では、CPUインタフェース
15からの送信制御コマンド22、受信系ブロックA1
9、受信系ブロックB20からのリピート受信信号2
7、送受信制御回路インタフェース16からの送信フレ
ーム信号26を受け取り、LAN送信信号28をLAN
インタフェース21に伝達する。
【0013】図5は、送信系ブロックの詳細な内部構成
を示す図である。同図に示すように、送信系ブロック3
1(図4の送信系ブロックA17、送信系ブロックB1
8)は、送信フレーム選択回路32、FIFO回路3
3、送信選択回路34、送信制御回路35、制御コード
生成回路36から構成される。送信フレーム選択回路3
2では、送受信制御回路インタフェース16からの送信
フレーム信号26と、受信系ブロックA19、受信系ブ
ロックB20からのリピート受信信号27(フレーム)
を受け取り、送信フレーム選択結果信号37をFIFO
回路33に送る。また送信部ステータス23をCPUイ
ンタフェース15に伝達する。FIFO回路33では、
送信制御回路35からのFIFO出力制御信号38に応
じ、あらかじめ取り込んでおいた送信フレーム選択回路
32からの送信フレーム選択結果信号37を受け取った
順番に送信選択回路34にFIFO出力フレーム信号4
0を伝達する。またFIFOに貯えられている情報の有
無を送信制御回路35にFIFO状態信号39として伝
達する。送信選択回路34では、送信制御回路35から
伝達される送信選択信号44に従い、FIFO回路33
から送られてくるFIFO出力フレーム信号40と制御
コード生成回路36から送られてくる制御コード生成結
果信号43のどちらを出すかの選択を行い、LAN送信
信号28をLANインタフェース回路21に伝達する。
【0014】送信制御回路35では、CPUインタフェ
ース15からの送信制御コマンド22と、受信系ブロッ
クA19、受信系ブロックB20からのリピート受信信
号27(コード)と、FIFO回路33からのFIFO
状態信号39とを受け取り、送信状態の判別を行い、F
IFO出力と判断した場合はFIFO回路33にFIF
O出力制御信号38を出す。制御コード出力と判断した
場合は制御コード生成回路36に制御コード生成制御信
号41を伝達する。さらに、FIFO回路33からのF
IFO状態信号39と、コード生成回路36からの制御
コード生成ステータス信号42とを取り込み、出力先の
切り替え動作を行う。また送信選択回路34には送信デ
ータの種別を送信選択信号44として伝達する。制御コ
ード生成回路36では、送信制御回路35からの制御コ
ード生成制御信号41を受け取り送信選択回路34に制
御コード生成結果信号43を伝達する。また制御コード
生成が終了したかどうかを示す制御コード生成ステータ
ス信号4を送信制御回路35に伝達する。また制御コ
ード内部に送信コード情報を、リピートコードの場合
は、受信系ブロックA19、受信系ブロックB20から
のリピート受信信号27から作成する。他のコード送信
要求の場合は、CPUインタフェース15からの送信制
御コマンド22に含まれるコード情報データを用いる。
【0015】図6は受信系ブロックの詳細な内部構成を
示す図である。同図に示すように、受信系ブロック45
(図4の受信系ブロックA19、受信系ブロックB2
0)は、受信制御コード検出回路46、制御コードカウ
ント回路47、フレーム同期検出回路48、情報フレー
ム検出回路49、受信FIFO回路50、受信異常検出
回路51から構成される。受信制御コード検出回路46
では、LAN受信信号29を受け取り、制御コードを検
出する。同期処理コード検出の場合は、フレーム同期検
出回路48に同期コード検出信号52を伝達する。また
制御コード受信中信号53を情報フレーム検出回路49
に伝達する。また制御コード種別信号54を制御コード
カウント回路47と受信異常検出回路51に伝達する。
制御コードカウント回路47から制御カウント終了信号
55を受け取り、CPUインタフェース15に受信ステ
ータス24を伝達する。更に情報フレーム検出回路49
から情報フレーム受信中信号56を受け取り、コード判
別タイミングの区別を行う。またブレーク受信信号に関
しては送信系ブロックA17、送信系ブロックB18に
リピート受信信号27を伝達する。
【0016】制御コードカウント回路47では、受信制
御コード検出回路46から制御コード種別信号54を受
け取り、連続して発生するかどうかを判定するためのカ
ウント処理を行う。カウント中に他のコードの受信があ
った場合及び情報フレーム検出回路49から情報フレー
ム受信中信号56を受け取った場合は、カウント値はク
リアされる。カウント値が設定された回数以上となると
制御コードカウント終了信号55が発生し、受信制御コ
ード検出回路46に伝達される。フレーム同期検出回路
48では、受信制御コード検出回路46から同期コード
検出信号52を受け取り、情報フレーム検出回路49に
フレーム同期確立信号58を伝達する。情報フレーム検
出回路49では、LANインタフェース21からLAN
受信信号29を受け取り、フレーム同期検出回路48か
らのフレーム同期確立信号58から得られる時間間隔
と、受信制御コード検出回路46からの制御コード受信
中信号53とを用いてフレーム受信開始を検出する。フ
レーム受信を検出した場合は、情報フレーム受信中信号
56を制御コードカウント回路47、受信制御コード検
出回路46、および受信FIFO回路50に伝達する。
さらに情報フレーム取り出し信号57を作成し、受信F
IFO回路5に伝達する。また情報の欠けた情報フレ
ームを判別した場合にはフレームデータ再生指示59を
受信FIFO回路50に伝達する。
【0017】受信FIFO回路50では、情報フレーム
検出回路49から情報フレーム受信中信号56および受
信フレーム取り出し信号57を受け取り、受信順に従い
受信フレーム信号25を送受信制御回路インタフェース
16に伝達する。またリピート受信信号27(フレー
ム)を、送信系ブロックA17、送信系ブロックB18
に伝達する。また、フレームデータ再生指令59を受け
取った場合は、フレーム再生処理を行う。受信異常検出
回路51では、LANインタフェース21からLAN受
信信号29を受け取り、異常データの検出を行う。異常
が発生している場合は受信ステータス信号24をCPU
インタフェース15に伝達する。次に通常時の動作を説
明する。図7に、この実施形態において使用する制御コ
ードを示す。同図において、(a)はQuiet信号6
0、(b)はAck信号61、(c)はBreak信号
62、そして(d)はIdle信号63のコードを示
す。Quietコードは隣接ノードに対しての接続要求
として用いる。AckコードはQuietコードに対し
ての接続受付け要求として用いる。Breakコードは
異常発生による切断要求として用いる。
【0018】Quietコード、Ackコード、及びB
reakコードの3種類のコードは、「ヘッダコード+
コード種別コード+コード情報」の形式からなってお
り、ヘッダコードで制御コードであることを示し、コー
ド種別コードで制御コードの種別を示し、コード情報内
に必要情報(コード送信元アドレスなど)を入れて使用
する。Idleコードは接続確定時の信号同期確立信号
である。このコードはIdle識別用のコードからのみ
で構成される。図8に情報フレームの構成を示す。情報
フレームは、先頭に複数個の認識コード(Preコー
ド)を持ち、フレーム種別を示すコントロールコード、
送信先アドレスコード、送信元アドレスコード、デー
タ、チェックコードから構成される。
【0019】[隣接ノード確認動作] 図9は、この実施形態における隣接ノード確認トランザ
クションの例である。隣接ノード確認は、ループ管理機
能1が行う処理であり、ノードが立ち上がった場合、あ
るいは、信号断などにより隣接ノードとの通信ができな
い場合に行われる。Quiet信号60、Ack信号6
1、Idle信号63は、隣接する2局間でやりとりさ
れる、リピートされない制御信号である。Ack信号6
1は、Quiet信号60に対する応答である。通常運
用時は、フレームの送信やリピートするものがない場合
にIdle信号6を送信している。Quiet信号6
0とAck信号61には、情報を付加して信号を送出す
る。情報の設定はループ管理機能1がスイッチ回路6に
対して行う。隣接ノード確認においては、自局のノード
アドレスを情報として設定する。Quiet信号60に
対するAck信号61が得られた場合に、ループ管理機
能1は隣接ノードと通信可能と判断し、Idle信号6
を送信する。Idle信号6は、隣接ノード確認が
行われた後に流れる信号である。スイッチ回路6内部で
は下記の様に動作する。ノードN1のループ管理機能1
は、まずCPUインタフェース15のN2系側(この場
合B系側とする)に対し、自分のアドレス値とQuie
t信号送信要求をセットする。CPUインタフェース1
5からは送信系ブロックB18に対し、Quiet送信
要求の送信制御コマンド22を伝える。
【0020】送信系ブロックB18内の送信制御回路3
5では、この送信制御コマンド22を受け取り制御コー
ド生成回路36にQuiet送信要求の制御コード生成
制御信号41を送る。また送信選択回路34に対し、コ
ード送信選択の送信選択信号44を送る。制御コード生
成回路36ではアドレス値を入れたQuiet信号の送
信データを制御コード生成結果信号43として生成し、
送信選択回路34に送る。送信選択回路34では、受け
取った制御コード生成結果信号43をLAN送信データ
28としてLANインタフェース21に送る。LANイ
ンタフェース21ではB系の送信データとしてLAN送
信信号28を送る。ノードN2においては、LANのA
系上にQuiet信号60が送られてくる。A系上のL
AN信号をLANインタフェース21が受け取り、受信
系ブロックA19にLAN受信信号29として送り込
む。受信系ブロックA19内の受信制御コード検出回路
46では、LAN受信信号29の中に含まれるQuie
t判別コードを判別し、コード検出パターンと一致した
場合は、受信ステータス24にQuiet受信を入れC
PUインタフェース15に通知する。CPUインタフェ
ース15の出す情報から、ノードN2のループ管理機構
1は、A系にQuiet信号受信があることを判別す
る。
【0021】これを受けて、ノードN2のループ管理機
構1は、A系にAckコードの送信を行う。ノードN2
のループ管理機能1はCPUインタフェース15のN1
系側(この場合A系側となる)に対し、自分のアドレス
値とAck信号送信要求をセットする。CPUインタフ
ェース15からは送信系ブロックA17に対しAck送
信要求の送信制御コマンド22を伝える。以降は上記の
Quiet送信と同様にLAN上にAck信号61が送
信される。この後、ノードN1のLANインタフェース
21がAck信号61を受け取り、受信系ブロックB2
0にLAN受信信号29として送り込む。受信系ブロッ
クB20内の受信制御コード検出回路46ではLAN受
信信号29の中に含まれるAck判別コードを判別し、
コード検出パターンと一致した場合は、受信ステータス
24にAck受信を入れCPUインタフェース15に通
知する。CPUインタフェース15の出す情報からノー
ドN1のループ管理機構1は、B系にAck信号受信が
あることを判別する。これを受けて、ノードN1のルー
プ管理機構1は、B系にIdleコードの送信を行う。
ノードN1のループ管理機能1はCPUインタフェース
15のB系側に対しIdle信号送信要求をセットす
る。CPUインタフェース15からは送信系ブロックB
18に対しIdle送信要求の送信制御コマンド22を
伝える。この場合はIdleコードのみの送信となる。
【0022】N2ノードにおいては、LANのA系上に
Idle信号63が送られてくる。A系上のLAN信号
をLANインタフェース21が受け取り、受信系ブロッ
クA19にLAN受信信号29として送り込む。受信系
ブロックA19内の受信制御コード検出回路46ではL
AN受信信号29の中に含まれるIdle判別コードを
判別し、コード検出パターンと一致した場合は、受信ス
テータス24にIdle受信を入れCPUインタフェー
ス15に通知する。CPUインタフェース15の出す情
報からN2ノードのループ管理機構1は、A系にIdl
e信号受信があることを判別する。ここで、ノードN2
はA系側にN1がノードとしてあることを確認完了す
る。最後にノードN2からノードN1にIdle信号6
3が送られ、ノードN1が、B系側にN2がノードとし
て隣接していることの確認を完了する。この時点でId
le信号63が双方に送られる状況となっている。Id
le信号63を受信したときの詳細な動作を以下に説明
する。受信制御コード検出回路46でIdleコードを
検出すると、同期コード検出信号52がフレーム同期検
出回路48に送られる。フレーム同期検出回路48で
は、同期コード検出信号52がIdle受信のタイミン
グで定期的に送られてくることを確認し、フレーム同期
確立信号58を情報フレーム検出回路49に送る。この
フレーム同期確立信号58はフレーム受信時に使用され
る。
【0023】ノードN1では、隣接局の確認が完了した
ことを、フレーム送信を行ってリングマスタノードに通
知する。スイッチ回路6での詳細な動作は以下のように
なる。ループ管理機能1はシステム動作に加わっている
系(この場合A系)側にフレームを送信する。データリ
ンク層機能2を経由して送受信制御回路5から送信フレ
ームデータがスイッチ回路6に送られる。送受信制御回
路インタフェース16では、受け取った送信フレームデ
ータを送信フレーム信号26として送信フレーム選択回
路32に送る。送信フレーム選択回路32はFIFO回
路33に信号を入れる。FIFO回路33では、FIF
O状態信号39をFIFO入力有りとして送信制御回路
35に送る。送信制御回路35では、FIFO出力制御
信号38をFIFO出力許可としFIFO回路33に伝
達する。また送信選択信号44をFIFO出力として送
信選択回路34に伝える。ここで、FIF○回路33
は、FIFO出力制御信号38を出力許可として受け取
り、送信選択回路34にFIFO出力フレーム信号40
を送る。送信選択回路34ではLAN送信信号28を作
成し、LANインタフェース21に伝達する。LANイ
ンタフェース21からはA系にフレームの送信がなされ
る。
【0024】リングマスタノードでは、B系側に送られ
てきた情報フレームの受け取りが行われる。LANイン
タフェース21で受けた信号がLAN受信信号29とし
て、受信系ブロックB20に伝達される。受信系ブロッ
クB20内部の情報フレーム検出回路49でPreコー
ド一致検出による受信フレームの検出を行う。この一致
検出はフレーム同期検出回路48から出されるフレーム
同期確立信号58のタイミングを用いて行われる。受信
フレームが検出された場合は、受信FIFO回路50に
対し情報フレーム受信中信号56と情報フレーム取り出
し信号57が送られる。受信FIFO回路では、受信し
た信号を受信フレーム信号25として送受信制御回路イ
ンタフェース16に送る。送受信制御回路インタフェー
ス16から、送受信制御回路5に受信信号が送られ、送
受信制御回路5にてフレーム受け取りを行い、受信があ
ったことをCPU11に伝える。送受信ドライバ4、デ
ータリンク層3経由で、ループ管理機能1に隣接局確認
が伝えられる。ノードN1とリングマスタノードの中間
のノードでは、隣接局確認フレームは中継(リピート)
される。B系で受信されたデータは、受信系ブロックB
20からリピート受信信号27として送信系ブロックA
17に伝えられる。送信系ブロックA17内部の送信フ
レーム選択回路32で受け取り、以下送受信制御回路イ
ンタフェース16からの送信フレーム信号26と同様に
処理されていき、A系側に送り出されていく。
【0025】上記隣接ノード確認は、各系について独立
に行うものであり、1つの系のみシステム動作に加わり
終端する状態で稼動しているノードであっても、もう一
方の系において、システム動作に影響を与えることなく
実行できる。また、リングマスタノードのループ管理機
能1へは、システム動作に加わっている系を使用して、
隣接ノードアドレスとともに隣接ノードとの通信が可能
であることを、データリンク層機能2の処理を経て通知
することができるので、リングマスタノードヘの通知も
システム動作に影響を与えることなく実行できる。
【0026】[異常検出動作]図10に、Idleコー
ド発生異常検出のトランザクション例を示す。隣接ノー
ド確認が完了し、Idleコードが連続して送られつづ
けている場合に、受け取り側にて連続受け取り数をカウ
ントする。カウント数nがある定めた回数NE以上にな
った場合に、異常発生としてCPU11に通知する。C
PU11では、回路故障発生として通知処理を行う。送
信側では、NE/2ごとにIdle送信を自動的に停止
し異常発生しないようにする。本動作について、スイッ
チ回路6の内部での詳細な動作を説明する。送信系ブロ
ックA17内、送信系ブロックB18内の送信制御回路
35にIdle連続送信カウンタを持ち、Idle連続
送信数がNE/2になった場合に、制御コード生成回路
36に伝達するコード生成制御信号41をIdleでな
くすことによりIdle送信を停止し、1キャラクタ時
間信号を送らない動作とする。受信側では、受信系ブロ
ックA19内、受信系ブロックB20内の受信異常検出
回路47にて受信制御コード検出回路46からの制御コ
ード種別信号54のIdle検出を連続発生時カウント
し(他のコード受信でリセット)、NE値に達したとこ
ろで異常発生として受信ステータス24をCPUインタ
フェース15に出す。CPUインタフェース15からの
情報を、CPUl1が受け取り、異常処理をおこなう。
【0027】以上説明した異常検出動作を組み込むこと
により、異常検出のためのシステム中断処理を発生する
ことなく、回路の故障発生検出が可能となった。本例で
はIdle送信中断間隔をNE/2としているがNE以
下の他の値でも問題ない。
【0028】[通信不可通知]図11はこの実施形態に
おけるリングの場合の通信不可通知、図12はこの実施
形態におけるバスの場合の通信不可通知を示す図であ
る。また図13はノード配列テーブルを示す図で、
(a)はA系ノード配列テーブルを、(b)はB系ノー
ド配列テーブルを示す。リングマスタノードのループ管
理機能1は、図13のノード配列テーブル64を作成す
ることで、リングマスタノードが終端するリングである
か、他ノードが終端するバスであるかを判断し、これを
接続している全ノードのループ管理機能1に同報フレー
ムで通知する。これにより、全ノードは現在リングであ
るかバスであるかを記憶する。各ノードは、リングであ
るときに、隣接ノードとの通信不可を検出した場合は、
図11のように、信号断識別子と送信元ノードアドレス
を情報として持つBreak信号62を送信する。Br
eak信号62が流れると、リングマスタノードからの
システム動作再開を意味するSystem_Start
同報フレームが流れるまでは、システム動作は中断す
る。以下に、この場合のスイッチ回路6の内部での動作
を説明する。ノードN2のスイッチ回路6の受信系ブロ
ックB20側で通信不可となることの検出を受信異常検
出回路51が行う。具体的にはLAN受信信号29の状
況を監視し、信号無し状態がある時間以上連続した場合
に信号断発生として受信ステータス24をCPUインタ
フェース15に通知する。CPUインタフェース15か
らCPU11にこのステータスを伝え、ループ管理機能
1にて信号断処理を行う。
【0029】リング構成の場合は、これを受けて、ノー
ドN2のループ管理機構1は、A系にBreakコード
の送信を行う。ノードN2のループ管理機能1はCPU
インタフェース15のN1系側(この場合A系側とな
る)に対し自分のアドレス値とBreak信号送信要求
をセットする。CPUインタフェース15からは送信系
ブロックA17に対し、Break送信要求の送信制御
コマンド22を伝える。以降は上記のQuiet/Ac
k送信と同様に、LAN上にBreak信号62が送信
される。またこのノードでのコード/フレームリピート
伝送を停止する。N2ノードからリングマスタノードま
での途中にあるノードでは、Breakコードはリピー
トされる。B系側のLAN信号をLANインタフェース
21から入力し、受信系ブロックB20に伝達する。受
信系ブロックB20内部の受信制御コード検出回路46
では、Breakコードの検知を得てリピート受信信号
27にBreakコード受信状況と受信コード中に含ま
れるコード情報(この場合はアドレスN2が含まれる)
を送信系ブロックA17に伝達する。Break受信状
況はBreak受信完了にてリセットされる。
【0030】送信系ブロックA17では、送信制御回路
35および制御コード生成回路36にリピート受信信号
27が受け渡される。送信制御回路35では、制御コー
ド生成制御信号41にBreakリピート送信をセット
し、制御コード生成回路36に送る。制御コード生成回
路ではコード情報を含めてBreakコードを作成し制
御コード生成結果信号43として送信選択回路34に送
る。送信選択回路34では、コード送信としてLAN送
信信号28にBreakコードを伝えLANインタフェ
ース21からLANのA系側に送られる。リングマスタ
ノードでは、リピートされて伝達されたBreakコー
ドを受け取り、上記のバス変更処理を行う。即ち、リン
グマスタノードではA系とB系とを接続し、リピートス
ルーとなるようにする。(Stop_Break.re
q以降のフレーム伝送) 一方、接続構成がバスであるときに隣接ノードとの通信
不可を検出した場合は、図12のように、ノードN2が
終端し、フレームの送受信をノードN1側の系のみに限
定し、さらにノードN2とノードN3間で通信不可とな
ったことを情報として持つ、リングマスタノードのルー
プ管理機能1宛のReport_Status.req
を、データリンク層機能3へ送信要求する。
【0031】上記のような送信機能・スイッチ機能を持
つことにより、システム動作を中断することなく、通信
不可状態を処理することができる。これにより、システ
ム動作の中断を減らすことができる。
【0032】[Preコード再生動作]図14に、フレ
ーム受信時Preコード再生動作をタイムチャートにて
示す。同図において、(a)が再生動作発生時、(b)
が通常動作時を示す。情報フレーム検出回路49におい
て、LAN受信信号29を内部のシフトバッファに貯
え、フレーム同期確立信号58がONのタイミングでシ
フトバッファの内容がPreコードであるかどうかの判
定を行い、フレームであるかどうかの検出を行ってい
る。(a)のようにPreコード検出に先立ちLAN受
信信号29が存在していた場合は、判別したタイミング
でフレームデータ再生指示59をONとし受信FIFO
回路50内でPreコードを再生し、その後でFIFO
に貯えておいた情報フレーム検出回路49からの受信フ
レーム取り出し信号57を受信フレーム信号25に出力
する。(b)の通常時は、受信フレーム取り出し信号5
7の内容をそのままの順番で受信フレーム信号25に取
り出す。以上のようなコード再生機能を持たせることに
より、ノイズ等の影響により情報フレームを取り逃すこ
とを減らし、情報未到達により発生するシステム動作の
中断を減らすことができる。
【0033】[コード連続カウント処理]図15に、コ
ード連続カウント処理のタイムチャートを示す。ここで
は、Quiet検出を例に処理内容を説明する。同図に
おいて、(a)がコード検出動作例、(b)がコード検
出なし時の動作例である。受信フレーム信号25を受信
制御コード検出回路46は受け取り、内部のシフトレジ
スタに入れていく。これがコード検出パタンと一致した
場合に、制御コード種別信号54を制御コードカウント
回路47に伝達する。制御コードカウント回路47で
は、制御コード種別信号54が入れられると、内部カウ
ンタをカウントアップする。この例では(a)のよう
に、3回連続した場合にコード有りと判断し、制御コー
ドカウント終了信号55が受信制御コード検出回路46
に伝えられる。(b)の例のように3回に満たないでコ
ード内容が変化した場合は、制御コードカウント終了信
号55は出力されない。受信制御コード検出回路46で
制御コードカウント終了信号55を受け取ったら、受信
ステータス24に制御コード連続入力発生のステータス
を入れる。以上のようなコード連続カウント処理を持た
せることにより、ノイズ等の影響により受信コードを取
り誤ることにより発生するシステム動作の中断をなくす
ことができる。
【0034】本例では3回連続を検出の区切り値として
いるが、これは他の値を用いても当然問題は生じない。
【0035】[衝突検出動作]図16に、送信フレーム
選択回路32における送信フレーム選択動作タイムチャ
ートを示す。同図において、(a)は送信フレーム信号
26が選択される場合で、(b)は受信リピート信号2
7が選択される場合である。(c)は送信フレーム信号
26と受信リピート信号27が同時に発生し、送信フレ
ーム信号26が選択される場合である。先着したフレー
ムが選択されて、送信フレーム選択結果信号37に送り
出されることとなる。また、同時発生する場合は(c)
に示すように、この実施形態の場合は送信フレーム信号
26の方を優先させている。また、同時に送信フレーム
が発生した場合は衝突発生を送信部ステータス23にセ
ットしCPUインタフェース15に伝達する。上記の伝
送衝突検出動作を用いることにより、伝送フレーム送出
時にリピート伝送フレームとの先出し調停処理を行い、
衝突発生検出が行えるので、伝送制御プログラムの判断
の負担を減らすことができる。
【0036】[コード/送信フレーム優先度処理]図1
7に、コード/送信フレーム優先度処理のタイムチャー
トを示す。同図において、(a)がフレーム送信中でコ
ード送信が待たされている状態を示す。(b)ではフレ
ーム送信が完了し、Idleコードが送信されている状
態を示す。(c)ではIdle送信中により優先度の高
いリピートBreak信号要求が入り送信される状態を
示す。(d)ではリピートBreak信号送信が終了
し、待たされていたIdle信号送信が実施される状態
を示す。この場合フレーム送信要求があるがコード送信
完了を待っている。まず(a)の部分での送信系ブロッ
ク31内部での信号動作を説明する。FIFO回路33
に対し、送信フレーム選択結果信号37が送信フレーム
選択回路32よりだされる。FIFO回路33では送信
フレームが発生したということでFIF○状態信号39
にフレーム有りをセットするとともにFIFOにデータ
を貯える。送信制御回路35では送信同期タイミング
(図17の▽)に合わせ送信制御判定を行い、FIFO
送信要求を受けつけてFIFO出力制御信号38をON
(FIFO出力許可)とする。また送信選択信号44を
FIFO送信選択とする。FIFO回路33ではFIF
O出力制御信号39がFIFO出力可となったことによ
りFIFO出力フレーム信号40に、貯えていた送信フ
レームデータを入れていく。送信選択回路34ではFI
FO出力フレーム信号40を選択しLAN送信信号28
に出力する。
【0037】FIFO回路33内で貯えられたフレーム
信号がすべて出されると、FIF○状態信号39はフレ
ーム無しとなる。この信号を受け送信制御回路ではFI
F○出力制御信号39をFIFO出力不可とする。フレ
ーム送信実施中に送信制御コマンド22はIdleコー
ド送信となっているがフレーム送信完了となるまで待た
される。次に(b)の部分での動作を説明する。送信制
御回路35では、フレーム送信が終わったタイミング
で、制御コード生成回路36に対し制御コード生成制御
信号41をIdleコード送信の内容で伝える。これを
うけ制御コード生成回路36ではIdleコードを作成
し制御コード生成結果信号43に出す。また、送信制御
回路35では、送信選択信号44をコード送信選択とす
る。次のIdleを送信するタイミングでリピート受信
信号27に優先度の高いリピートBreak要求が入れ
られており、送信制御回路35ではIdle送信を停止
する。次に(c)の部分での動作を説明する。送信制御
回路35ではldle送信が停止したタイミングで制御
コード生成回路36に対し制御コード生成制御信号41
をリピートBreakコード送信の内容で伝える。これ
をうけ制御コード生成回路36ではリピートBreak
コードを作成し制御コード生成結果信号43に出す。ま
た、送信制御回路35では送信選択信号44をコード送
信選択で継続する。制御コード生成ステータス42がコ
ード生成完了となった時点で、制御回路35ではリピー
トBreak送信を停止する。
【0038】最後に(d)の部分での動作を説明する。
送信制御回路35では、リピートBreak送信が停止
したタイミングで、制御コード生成回路36に対し制御
コード生成制御信号41をIdleコード送信の内容で
伝える。これを受け、制御コード生成回路36ではId
leコードを作成し制御コード生成結果信号43に出
す。また、送信制御回路35では、送信選択信号44を
コード送信選択で継続する。次のIdleを送信するタ
イミングでFIFO状態信号39に優先度の高いフレー
ム有り要求が入れられており、送信制御回路35ではI
dle送信を停止する。この後フレーム送信が開始され
る。上記のコード/送信フレーム優先度処理を持たせる
ことにより、フレーム送出処理とコマンド送出処理に優
先度を持たせて行えるので、伝送制御プログラム内で判
別処理を行わせる必要がなくなり、処理速度が向上す
る。
【0039】(第2の実施形態)次に、本発明に係る光
二重ループ管理スイッチ回路の第2の実施形態について
説明する。図18(a)は、第2の実施形態における送
受信制御回路5とスイッチ回路6の接続構成である。統
一送信フレーム信号65と統一受信フレーム信号66の
一系統で接続する。他の部分の接続構成は第1の実施形
態と同一である。なお、図18(b)は、第1の実施形
態で用いてきた接続構成であり、A系統とB系統で独立
している。A系統はA系統用送信フレーム信号67とA
系統用受信フレーム信号68、B系統はB系統用送信フ
レーム信号69とB系統用受信フレーム信号70で送受
信制御回路5とスイッチ回路6とが接続されている。
【0040】[受信フレーム統一化動作] ノードからLAN上に送信するフレームはA系、B系に
係わりなく単一であるので、スイッチ回路6に送られる
送信フレーム信号は1系統あれば問題ない。送受信制御
回路5から送られてくる統一送信フレーム信号65は、
スイッチ回路内部の送信制御回路インタフェース16
で送信フレーム信号26に移され送信系ブロックA1
7、送信系ブロックB18に送られる。送信系ブロック
A17、送信系ブロックB18からLANインタフェー
ス21に伝達され送信される。この場合、必要によって
はCPUインタフェース15にフレーム送信禁止・許可
の設定機能を設け、系統別にフレーム送信を決定できる
ようにする。一方、受信フレームはA系、B系で独立し
て送られてくる可能性があるので、図19に示す受信フ
レーム統一化動作が必要となる。同図(a)はA系受信
フレーム信号71が選択される場合で、(b)はB系受
信フレーム信号72が選択される場合である。また、同
図(c)はA系受信フレーム信号71とB系受信フレー
ム信号72が同時に発生し、A系受信フレーム信号71
が選択される場合である。
【0041】送受信制御回路インタフェース16では、
先着したフレームが選択されて統一受信フレーム信号6
6に送り出されることとなる。また、同時発生する場合
は(c)に示すように、この実施形態の場合はA系受信
フレーム信号71の方を優先させている。選択されなか
った受信フレームは破棄されることとなる。以上説明し
てきた受信フレーム統一化動作を持つことにより、受信
フレーム信号をスイッチ回路6内部で2系統から1系統
にまとめているので送受信制御回路5に対しての接続信
号数を減らすことができ、かつ、同時に受信フレーム信
号が発生した場合でも、相互での影響を受け誤った受信
信号を送受信制御回路5に送ることをなくすことができ
る。
【0042】[受信間隔調整機能]図20に、受信間隔
調整機能のタイムチャートを示す。前記の受信フレーム
統一化動作に加えて、受信フレーム信号を送受信制御回
路5に、ある間隔以上の時間幅を持って伝達する機能で
ある。図20のタイムチャート中、(a)は受信フレー
ム信号到着間隔が規定値以上の場合の動作であり(b)
は受信フレーム信号到着間隔が規定値を下回る場合の動
作である。(a)の場合のように、A系受信フレーム信
号71終了後に到着したB系受信フレーム信号72の信
号発生間隔が間隔最小値Tより大きい場合は、統一受信
フレーム信号66には、そのまま到着したB系受信フレ
ーム信号72が出される。一方、(b)の場合のよう
に、A系受信フレーム信号71終了後に到着したB系受
信フレーム信号72の信号発生間隔が間隔最小値Tを下
回る場合は、統一受信フレーム信号66には直接信号出
力されずに内部FIFOデータ73に入れられる。A系
受信フレーム信号71終了後時間Tを経過した時点で内
部FIFOデータ73から統一受信フレーム信号66に
出力される動作となる。この場合統一受信フレーム信号
66に出力される信号発生間隔はTとなる。
【0043】上記の信号発生間隔をTに保ち、B系受信
フレーム信号72が統一受信フレーム信号66に出され
る時間に遅れが出た場合は、次にA系受信フレーム信号
71の処理を受け付け始めるのは統一受信フレーム信号
66の出力が完了した時点となる。以降同様にして統一
受信フレーム信号66に出力される信号発生間隔はT以
上となる。以上説明してきた受信間隔調整機能を持つこ
とにより、受信フレーム出力を一定間隔以上としている
ので送受信制御回路5内で信号処理時間間隔を確保する
必要がなくなり回路を簡素化できる。
【0044】[伝送チャンネル情報添加機能]図21
に、伝送チャンネル情報添加機能のタイムチャートを示
す。前記の受信フレーム統一化動作に加えて、統一受信
フレーム信号66に伝送チャンネル情報を付加して送受
信制御回路5に伝達する機能である。図21のタイムチ
ャートの(a)はA系受信フレーム信号71が選択され
る場合で、(b)はB系受信フレーム信号72が選択さ
れる場合である。送受信制御回路インタフェース16で
は統一受信フレーム信号66を作成する際に、フレーム
中に接続チャンネル情報を添加する。この添加情報はフ
レーム中の決まった位置に入れられる。送受信制御回路
5を経由してCPU11内にフレーム情報を伝達し、こ
の情報を使って伝送制御プログラムにて受信チャンネル
を判断する。この情報が無いと受信チャンネルの判別を
するのにアドレステーブルの検索を行う必要が発生し、
処理時間が必要以上に多くかかることとなってしまう。
以上説明してきた伝送チャンネル情報添加機能を持つこ
とにより、受信フレーム内に受け取りチャンネル情報を
埋め込むので、伝送制御プログラム内で受信チャンネル
の判別処理を行わせる必要がなくなり、処理速度が向上
する。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1乃至
請求項10に記載の本発明に係る光二重ループ管理スイ
ッチ回路においては、隣接ノード確認処理、ターミネー
ト接続処理、およびリピートスルー接続処理が、各系に
ついて独立に、信号を使用して行われるため、もう一方
の系でシステム動作に影響を与えることなく隣接ノード
との接続を行うことができる。また、請求項5に記載の
本発明に係る光二重ループ管理スイッチ回路において
は、定期的に中断する性質を持った系統上の同期制御コ
ード信号が所定回数以上連続した場合に連続異常発生と
して、異常状況を伝送制御ソフトウェアに伝達すること
ができるので、異常診断用にシステム動作中断を発生さ
せる必要がない。また、請求項6及び請求項8に記載の
本発明に係る光二重ループ管理スイッチ回路において
は、リングマスタがリピート状態から終端する場合に、
変更するタイミングを決めることができるので、システ
ム動作の中断を減らすことができる。また、請求項9に
記載の本発明に係る光二重ループ管理スイッチ回路にお
いては、ノイズ等の影響により情報フレームを取り逃す
ことを減らし、情報未到達により発生するシステム動作
の中断を減らすことができる。
【0046】また、請求項10に記載の本発明に係る光
二重ループ管理スイッチ回路においては、ノイズ等の影
響により受信コードを取り誤ることにより発生するシス
テム動作の中断をなくすことができる。また、請求項
2、請求項3、及び請求項4に記載の本発明に係る光二
重ループ管理スイッチ回路においては、受信フレーム信
号をスイッチ内部で2系統から1系統に信号を選択する
方式でまとめており、送受信制御回路に対しての接続信
号を統一し、同時受信時の誤りの発生を防ぐことができ
る。また、請求項3に記載の本発明に係る光二重ループ
管理スイッチ回路においては、受信フレーム出力を一定
間隔以上としているので送受信制御回路内で信号処理時
間間隔を確保する必要がなくなり回路を簡素化できる。
また、請求項4に記載の本発明に係る光二重ループ管理
スイッチ回路においては、受信フレーム内に受け取りチ
ャンネル情報等の受信した系統の区別データを埋め込む
ので、伝送制御ソフトウェア内で受信チャンネルの判別
処理を行わせる必要がなくなり、処理速度が向上する。
更に、請求項7に記載の本発明に係る光二重ループ管理
スイッチ回路においては、伝送フレーム送出時にリピー
ト伝送フレームとの先出し調停処理を行い、衝突発生検
出が行えるので、伝送制御ソフトウェアの判断の負担を
減らすことができる。
【0047】また、請求項8に記載の本発明に係る光二
重ループ管理スイッチ回路においては、フレーム送出処
理とコマンド送出処理に優先度を持たせて行えるので、
伝送制御ソフトウェア内で判別処理を行わせる必要がな
くなり、処理速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態におけるノードの通信処理機
能の構成を示す図。
【図2】 第1の実施形態におけるシステムの構成を示
す図。
【図3】 第1の実施形態における通信モジュールの構
成を示す図。
【図4】 第1の実施形態におけるスイッチ回路の構成
を示す図。
【図5】 第1の実施形態における送信系ブロックの構
成を示す図。
【図6】 第1の実施形態における送信系ブロックの構
成を示す図。
【図7】 第1の実施形態における制御コードの構成を
示す図。
【図8】 第1の実施形態における情報フレームの構成
を示す図。
【図9】 第1の実施形態における隣接ノード確認トラ
ンザクション例を示す図。
【図10】第1の実施形態におけるIdleコード発生
異常検出例を示す図。
【図11】第1の実施形態におけるリングの場合の通信
不可通知を示す図。
【図12】第1の実施形態におけるバスの場合の通信不
可通知を示す図。
【図13】第1の実施形態におけるノード配列テーブル
例を示す図。
【図14】第1の実施形態におけるフレーム受信時Pr
eコード再生動作を示すタイムチャート。
【図15】第1の実施形態におけるコードカウント処理
を示すタイムチャート。
【図16】第1の実施形態における送信フレーム選択動
作を示すタイムチャート。
【図17】第1の実施形態における送信コード/フレー
ム優先度動作を示すタイムチャート。
【図18】第2の実施形態における送受信制御回路とス
イッチ回路との接続構成を示す図。
【図19】第2の実施形態における受信フレーム選択動
作を示すタイムチャート。
【図20】第2の実施形態における受信フレーム間隔保
持動作を示すタイムチャート。
【図21】第2の実施形態における受信フレームチャン
ネル情報添付動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…ループ管理機能 2…ネットワーク管理機能 3…データリンク層機能 4…送受信ドライバ 5…送受信制御回路 6…スイッチ回路 7…通信モジュール 8…ノード 9…光ファイバ 10…リングマスタノード 11…CPU 12…内部バス 13…メモリ回路 14…ホストインタフェース回路 15…CPUインタフェース 16…送受信インタフェース回路 17…送信系ブロックA 18…送信系ブロックB 19…受信系ブロックA 20…受信系ブロックB 21…LANインタフェース 31…送信系ブロック 32…送信フレーム選択回路 33…FIFO回路 34…送信選択回路 35…送信制御回路 36…制御コード生成回路 45…受信系ブロック 46…受信制御コード検出回路 47…制御コードカウント回路 48…フレーム同期検出回路 49…情報フレーム検出回路 50…受信FIFO回路 51…受信異常検出回路 64…ノード配列テーブル

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全ノードが、隣接する2局間でやりとりさ
    れるリピートされない制御信号を送出でき、リングマス
    タが1台あり、リングとなっている場合にはリングマス
    タが両系の終端を行い、リングとなっていない場合には
    端のノードが終端する光二重ループネットワークにおい
    て、隣接ノード間で相互に送出されるリピートされない
    制御信号に、自局ノードアドレスを付加して送出するこ
    とにより、隣にノードが接続されていることを確認した
    ときに、隣接ノードのノードアドレスを記憶しておき、
    接続が確認できたことを前記隣接ノードのノードアドレ
    スとともにリングマスタにフレームで通知することを特
    徴とする光二重ループ管理スイッチ回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、両側の系からの受信フレーム信号を受
    け取り、同時期に受信フレーム信号があった場合には、
    先着した受信フレーム信号を選択し伝送制御ソフトウェ
    アに伝達することを特徴とする光二重ループ管理スイッ
    チ回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、片系からの受信フレーム信号の受信完
    了後に他系からの受信フレームが到着する場合に、前記
    伝送制御ソフトウェアに伝達する受信フレーム信号の間
    隔を所定時間以上に保つことを特徴とする光二重ループ
    管理スイッチ回路。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、前記伝送制御ソフトウェアに伝達する
    受信フレームの内部に、受信した系統の区別データを自
    動的に組み入れたことを特徴とする光二重ループ管理ス
    イッチ回路。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、定期的に中断する性質を持った系統上
    の同期制御コード信号が所定回数以上連続した場合に異
    常発生として異常状況を伝送制御ソフトウェアに伝達す
    ることを特徴とする光二重ループ管理スイッチ回路。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、リングマスタが、接続している全ノー
    ドに現在リングであるか否かを通知することにより、各
    ノードは、リングであるときに隣接ノードとの通信不可
    を検出した場合は、システム動作の中断を表すブレーク
    信号でリングマスタに異常発生を通知し、リングでない
    ときに隣接ノードとの通信不可を検出した場合は、フレ
    ームでリングマスタに異常発生を通知し、ブレーク信号
    は発生している間だけ次々にリピートされリングマスタ
    に到達するようにしたことを特徴とする光二重ループ管
    理スイッチ回路。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、伝送制御ソフトウェアから送られてき
    た送信フレームと、リピート中継される送信フレームが
    同時に発生した場合に、先着した送信フレームをネット
    ワークに伝達するとともに、衝突異常発生として異常状
    況を前記伝送制御ソフトウェアに伝達することを特徴と
    する光二重ループ管理スイッチ回路。
  8. 【請求項8】請求項1または請求項6に記載の光二重ル
    ープ管理スイッチ回路において、送信フレーム伝達とコ
    ード送信要求が同時に発生した場合に、優先度の高い方
    をネットワークに伝達し、優先度の低い方の発生を待た
    せることを特徴とする光二重ループ管理スイッチ回路。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の光二重ループ管理スイッ
    チ回路において、同期コードに引き続き受け取る受信フ
    レームの判別コードの一部が欠落した場合に、残りの判
    別コードから欠落したデータを補完することを特徴とす
    る光二重ループ管理スイッチ回路。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の光二重ループ管理スイ
    ッチ回路において、受信コードの連続発生回数をカウン
    トし、所定回数以上になった場合にコード受信と判別し
    て伝送制御ソフトウェアに伝達することを特徴とする光
    二重ループ管理スイッチ回路。
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