JP3462767B2 - ドア部の構造 - Google Patents
ドア部の構造Info
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Description
するものである。
も、騒音等の伝搬は阻止できるようにする構造として、
図4及び図5に示すものが知られている。いずれの構造
も、ドア80の両面に、それぞれ高さを異ならせてガラ
リ81,82が取り付けられており、これらガラリ8
1,82間がドア80内部に設けられた通気路83によ
って連通されており、この通気路83内に吸音部材84
が内装されたものとなっている。
止時にあって、床面85に設けた敷居86の戸当たり8
7と当接するようになっている。なお、図示は省略する
が、ドア80の上端部や側方端部等は、ドア枠に設けら
れた戸当たりと当接するようになっている。従って、換
気については通気路83によって確保され、騒音等は、
通気路83内の吸音部材84と、戸当たり87等による
ドア80への当接とによって遮断乃至低下されるという
ものである。
気路83中の縦方向部分に面するように配置されている
だけであるが、これに対して図5の構造では、吸音部材
84が通気路83中の縦方向部分に面する配置で設けら
れているうえに、各ガラリ81,82に正対する位置ま
で上下方向へ延長されている。そのため、防音性能の面
から言えば、吸音部材84に対して騒音等が衝突及び接
触する確率が高い分だけ、図5の構造の方が好適である
と言える。
は、いずれもドア80の両面に大きなガラリ81,82
を必要としている。そのため、ドア80としての見栄え
が悪いという欠点がある。また、床面85には、戸当た
り87を具備した敷居86を設ける必要があるため、こ
れが床面85に段差を生じさせることに繋がり、この段
差が、特に高齢者や身体障害者等にとっては通行上の邪
魔な存在になっている。本発明は、上記事情に鑑みてな
されたものであって、ドアとしての見栄えをよくするこ
とができ、また床面等に対して通行上邪魔となるような
段差を生じさせることがないようにできるドア部の換気
・遮音の兼備構造を提供することを目的とする。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るドア部の換気・遮音の兼備構造では、閉止した
ドアの上又は下の端面とこの端面に対向する建物躯体側
(ドアの上端面に対向するものとしてはドア枠の上桟等
に相当し、ドアの下端面に対向するものとしては床面又
は敷居等に相当する)との間に、この隙間を遮断する仕
切部材が設けられており、ドアには、上記端面中におけ
る仕切部材を挟んだ両側に一対の開口部が設けられ、こ
れら両開口部間がドア内部を経由する通気路によって連
通されており、この通気路内には吸音部材が内装されて
いる。
の換気は、一方の開口部から通気路を介して他方の開口
部へとわたる経路(又はこの逆向きの経路)で確保され
る。これに対し、騒音等は、通気路内の吸音部材と仕切
部材とによって遮断乃至低下されることになる。ここに
おいて、上記した開口部はいずれもドアの上又は下の端
面に設けられているものであるため、通常の状態にあっ
て見えることはなく、ドアとしての外観を悪くさせるお
それはない。
・解除される作動子を有し、この作動子の押圧時にはド
アの前記端面側からこれに対向する建物躯体側(床面
等)へ当接するまでブレードが下降し、また押圧の解除
時にはブレードが元位置へ上昇復帰するものを用いる
と、ドアが閉まっているときだけブレードが隙間を遮断
することになり、もって建物躯体側に戸当たりを設ける
必要がなくなる。すなわち、このような仕切部材を採用
すると、床面に通行上邪魔となるような段差を生じさせ
るものではないので、特に高齢者や身体障害者等にとっ
て通行が容易になるという利点がある。また、仕切部材
をドアの上端部に設ける場合でも、ドア枠に戸当たりを
不要にできる点で構造の簡潔化が図れる利点がある。
建物躯体側にブレードとの密着性を高めるためのブレー
ド受を設けることで、遮音性等を高めることができると
共に、隙間風(勢いをもった空気流れ)の侵入を阻止し
て塵埃等の巻き上げや付着生長、及び急激な温度変化等
を防ぐといった利点も得られる。
施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係る換
気・遮音の兼備構造を適用したドア部の第1実施形態を
示している。この第1実施形態において、ドア2はドア
枠3に対して蝶番4により開閉自在に取り付けられてい
る。ドア2の下端面5と床面6との間には、ドア2の幅
方向に一定高さの隙間7が形成されている。
方向中央位置に、ドア2が閉止状態にあるときにだけ、
上記隙間7を遮断するようになる仕切部材10が設けら
れている。そして、この下端面5中の厚さ方向におい
て、仕切部材10を挟んだ両側には、一対の開口部1
1,12が設けられ、これら両開口部11,12間がド
ア2の内部を経由する通気路13によって連通されてい
る。また、この通気路13内には、吸音部材14が内装
されている。
番4が取り付けられている方の側部端面17で突出する
作動子18を有している。この作動子18は、ドア2の
閉止時にはドア枠3との当接によって押圧され、ドア2
の開放によって押圧が解除されるといった具合に、ドア
2の開閉に伴って押圧・解除を繰り返すようになってい
る。そして、作動子18が押圧されたときには、ドア2
の下端面5側から床面6へ当接するまで、ドア2の幅方
向一杯にわたるブレード19が下降可能となっている。
また、この状態から作動子18の押圧が解除されると、
ブレード19が元位置へ上昇復帰可能とされたものであ
る(このような仕切部材10は、特許第2782155
号公報で「ドアの隙間塞ぎ装置」として記載され、この
公報中、上記作動子18は「スライドバー」、上記ブレ
ード19は「上下摺動部材」として説明されている)。
止時に仕切部材10のブレード19が当接する相手先部
分には、ブレード19との密着性を高めるためのブレー
ド受20が設けられている。本第1実施形態において、
このブレード受20は、断面溝型をしたものとしてあ
り、従って床面6には、このブレード受20を沈下状態
に収納するための嵌合溝22が形成されている。このブ
レード受20は、アルミニウム合金やステンレス等の金
属又はプラスチック等を素材として引き抜き又は押し出
し形成したり、硬質木材を溝彫り加工したりすることで
得ることができる。なお、ドア2がその閉止位置から開
放される向きに位置する側壁23は、ブレード15の上
下動との干渉を逃げるためのスロープとしてある。
示略)により、嵌合溝22内に固定されている。一方、
ドア2の下端部に設けられる一対の開口部11,12
は、仕切部材10をドア2の厚み方向で両側から保持す
るように設けられた下部桟25に対して、ドア2の幅方
向に沿って多数設けられた孔又はスリットとして形成さ
れている。小孔を多数設けることの方が、通気路13内
への害虫等の侵入を防止するうえで好都合となる。
ドア2の内部(表裏の外装板26の相互間)に形成され
ている空間が外部と連通した状態とされる。この連通状
態が、ドア2内の内部桟27及びこれより下方に設けら
れる吸音部材14により所定高さ範囲に制限されること
で、上記通気路13が形成されている。吸音部材14に
は、グラスウール等の多孔質吸音材が用いられている。
この吸音部材14は、ドア2内部の所定高さ領域(上記
した内部桟27の下部での所定層厚寸法)を充満させる
ように詰められており、目皿板28によって脱落が防止
されている。
の上側を上記内部桟27によってバックアップさせるよ
うにすることは必ずしも限定されるものではない。ま
た、目皿板28についても必須不可欠とされるものでは
ない。このようなドア部では、ドア2を閉止状態とした
ときに仕切部材10のブレード19が下降して、ブレー
ド受20に当接するようになるので、隙間7は遮断され
る。従って、この隙間7を介しての空気の流れや騒音等
の伝搬は阻止される。また、明かり漏れ等も遮断され
る。
を介して他方の開口部12へわたる空気の流れは許容さ
れる(勿論、その逆方向の流れも許容される)ため、こ
れによってドア2を介した換気は確保される。このと
き、この通気路13内を経由する空気流れは、必ず吸音
部材14へ衝突乃至接触するので、この空気流れに乗っ
て騒音等が伝搬することは防止されることになる。そし
て、このように換気の確保と騒音等の遮断乃至低下が図
られたうえで、開口部11,12が見えない配置とされ
ていることにより、ドア2として見栄えが悪くなること
はないものとされている。
造を適用したドア部の第2実施形態を示している。この
第2実施形態において、上記第1実施形態と異なるとこ
ろは、仕切部材10が、ドア2の下部桟25から下向き
に突出する上突条30と、床面6において上向きに突出
する下突条31とを有して、ドア2の閉止時にこれらが
当接することで形成されている点にある。なお、これら
上突条30及び下突条31は、図示したように、下部桟
25や床材と一体形成することも可能であるし、或いは
別部材として後付けする構造にすることも可能である。
1実施形態と略同じである。ところで、本発明は、上記
各実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明
に係る換気・遮音の兼備構造は、ドア2の上端部におい
て適用することも可能である。吸音部材14は、多孔質
吸音材を用いることが限定されるものではなく、通気路
13の通路面積を進行方向で拡縮変形させるような付加
構造として形成することも可能である。
0は、床面6とフラットな状態で設けることも可能であ
るし、場合によっては省略することも可能である。
に係るドア部の換気・遮音の兼備構造では、ドアの一方
面側と他方面側との間の換気は、ドアの上端面又は下端
面に設けられた一方の開口部から通気路を介して他方の
開口部へとわたる経路で確保され、これに対し、騒音等
は、上記通気路内に設けられた吸音部材と、ドアの上端
側又は下端側に生ずる隙間を遮断するための仕切部材と
によって遮断乃至低下されるものである。
れもドアの上端面又は下端面に設けられていることによ
って、通常では見えず、従ってドアとしての外観を悪く
させるものではない。仕切部材として、ドアの開閉に伴
って上下動するブレードを具備したものを採用すると、
建物躯体側に戸当たりを設ける必要がないために、構造
の簡潔化が図れるばかりでなく、床面に段差が生じない
ので、通行に不便が生じるといったこともない。
と、遮音性等を高めたり、隙間風の侵入による塵埃等の
巻き上げや付着生長、及び急激な温度変化など防止した
りできる利点がある。
ドア部の第1実施形態を示した正面断面図である。
ドア部の第1実施形態を示した正面断面図である。
ドア部を示した正面断面図である。
別例のドア部を示した正面断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ドア(2)がドア枠(3)に対して蝶番
(4)により開閉自在に取り付けられたドア部の構造に
おいて、 閉止したドア(2)の下端面(5)と該下端面(5)に
対向する床面(6)側との間の隙間(7)を遮断する仕
切部材(10)が、ドア(2)に設けられており、ドア
(2)には、前記下端面(5)中における仕切部材(1
0)を挟んだ両側に一対の開口部(11,12)が設け
られ、これら両開口部(11,12)間がドア(2)内
部を経由する通気路(13)によって連通されており、
該通気路(13)内には吸音部材(14)が内装され、 前記仕切部材(10)は、床面(6)側に接当するよう
に下降可能なブレード(19)を有し、仕切部材(1
0)のブレード(19)が当接する相手先となる床面
(6)側には、ブレード受(20)が設けられ、ドア
(2)を閉めたときにブレード(19)が床面(6)よ
りも下方に突出してブレード受(20)に接当するよう
に、ブレード受(20)はその底面が床面(6)よりも
下方に没入する断面溝型に形成されている ことを特徴と
するドア部の構造。 - 【請求項2】 前記仕切部材(10)は、ドア(2)の
開閉に伴って押圧・解除される作動子(18)を有して
おり、該作動子(18)の押圧時にはドア(2)の前記
端面(5)側からこれに対向する建物躯体側へ当接する
までブレード(19)が下降し押圧の解除時にはブレー
ド(19)が元位置へ上昇復帰するものであることを特
徴とする請求項1記載のドア部の構造。
Priority Applications (1)
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JP28429798A JP3462767B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | ドア部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28429798A JP3462767B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | ドア部の構造 |
Publications (2)
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JP3462767B2 true JP3462767B2 (ja) | 2003-11-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28429798A Expired - Fee Related JP3462767B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | ドア部の構造 |
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Families Citing this family (4)
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-
1998
- 1998-10-06 JP JP28429798A patent/JP3462767B2/ja not_active Expired - Fee Related
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