JPH07293128A - 防音引戸ユニット - Google Patents

防音引戸ユニット

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Publication number
JPH07293128A
JPH07293128A JP6106037A JP10603794A JPH07293128A JP H07293128 A JPH07293128 A JP H07293128A JP 6106037 A JP6106037 A JP 6106037A JP 10603794 A JP10603794 A JP 10603794A JP H07293128 A JPH07293128 A JP H07293128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding door
soundproof
soundproof sliding
door
summing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6106037A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Sasaki
隆行 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場の開口部に合わせて簡単に施工すること
ができるとともに、低コストで防音性能を向上させるこ
とができる防音引戸ユニットを提供することを目的とし
ている。 【構成】 左右一対の柱2、2と、一対の柱2、2の端
部間に掛け渡した上下の鴨居3および敷居4とで構成し
た開口部5に設けられ、開口部5を引違いにより開閉す
る複数枚の防音引戸7を有する防音引戸ユニット1であ
って、複数枚の防音引戸7は、それぞれ閉位置に引き違
えたときに互いに噛み合う召合せアングル6を召合せ部
にそれぞれ備え、各召合せアングル6は、各防音引戸7
の高さ寸法とほぼ同一の寸法に形成されるとともに、各
防音引戸7の召合せ側の端部26に、端部26の上下方
向の全長にわたって、左右方向から取り付けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に木製の柱、鴨居お
よび敷居で構成される開口部を開閉する防音引戸ユニッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の防音引戸ユニットでは、開口部内
外の防音性能を向上させるために、特に大きい隙間を生
じ易い防音引戸の召合せ部に、召合せ框として奥行幅を
大きくした増框を組み込み、これにより、召合せ部間の
隙間を小さくするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の防音引戸ユ
ニットの増框では、防音引戸の奥行幅によって敷居およ
び鴨居の中ひばた寸法、すなわち敷居および鴨居の溝間
の離間寸法が異なるため、防音引戸の奥行幅に応じて各
種増框を用意しておかなければならず、防音引戸ユニッ
ト全体としてコストアップが生じていた。また、増框を
組み込んだ防音引戸を用いても、召合せ部間の隙間は小
さくなるものの、増框同士の干渉や接触による傷を防ぐ
ために、一定の隙間を持たせる必要があり、十分な防音
効果を得ることができなかった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、現場の開口部に合わせて簡単
に施工することができるとともに、低コストで防音性能
を向上させることができる防音引戸ユニットを提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、左右一対の柱と、一対
の柱の端部間に掛け渡した上下の鴨居および敷居とで構
成した開口部に設けられ、開口部を引違いにより開閉す
る複数枚の防音引戸を有する防音引戸ユニットであっ
て、複数枚の防音引戸は、それぞれ閉位置に引き違えた
ときに互いに噛み合う召合せアングルを召合せ部にそれ
ぞれ備え、各召合せアングルは、各防音引戸の高さ寸法
とほぼ同一の寸法に形成されるとともに、各防音引戸の
召合せ側の端部に、端部の上下方向の全長にわたって、
左右方向から取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、左右一対の柱
と、一対の柱の端部間に掛け渡した上下の鴨居および敷
居と、一対の柱の中間に設けられた間柱と、間柱と一方
の柱との間を覆う壁体とで構成した開口部に設けられ、
開口部を片引きにより開閉する防音引戸を有する防音引
戸ユニットであって、防音引戸および間柱は、防音引戸
が開口部を閉塞したときに互いに噛み合う召合せアング
ルを召合せ部にそれぞれ備え、各召合せアングルは、防
音引戸の高さ寸法とほぼ同一の寸法に形成され、一方の
召合せアングルは、防音引戸の召合せ側の端部に、端部
の上下方向の全長にわたって、他方の召合せアングル
は、間柱の開口部側の端部に、端部の上下方向の全長に
わたって、左右方向からそれぞれ取り付けられているこ
とを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の防音引戸ユニットでは、
互いに噛み合う召合せアングルの少なくとも一方が、防
音引戸に対して奥行方向に移動調節可能に取り付けられ
ていることを特徴としている。
【0008】請求項4に記載の防音引戸ユニットでは、
互いに噛み合う召合せアングルの噛合い部間に、噛合い
部の上下方向の全長にわたって、密着パッキンをさらに
介在させたことを特徴としている。
【0009】請求項5に記載の防音引戸ユニットでは、
各防音引戸の上端部に、各防音引戸の左右方向の全幅に
わたって、鴨居に摺接する閉塞パッキンをさらに設けた
ことを特徴としている。
【0010】請求項6に記載の防音引戸ユニットでは、
各防音引戸の下端部に、各防音引戸の左右方向の全幅に
わたって、敷居に摺接する閉塞パッキンをさらに設けた
ことを特徴としている。
【0011】請求項7に記載の防音引戸ユニットでは、
防音引戸の戸先側が当接する側の柱に上下方向に添わせ
て設けられるとともに、開口部を閉塞したときに戸先側
の端部が当接する戸当り部材をさらに備え、戸当り部材
に、戸先側の端部が嵌合する戸当りじゃくりを形成した
ことを特徴としている。
【0012】請求項8に記載の防音引戸ユニットでは、
防音引戸の戸先側の端部と戸当り部材の戸当りじゃくり
との間に、戸当りじゃくりの上下方向の全長にわたっ
て、押圧パッキンをさらに介在させたことを特徴として
いる。
【0013】請求項9に記載の防音引戸ユニットでは、
各防音引戸は、枠体と、枠体の前面および裏面に設けら
れた前面ボードおよび裏面ボードと、枠体と前面ボード
および裏面ボードとで形成された空隙に充填された吸音
材とで構成されていることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1に記載の防音引戸ユニットによれば、
複数枚の防音引戸が、それぞれ閉位置に引き違えられた
ときに互いに噛み合う召合せアングルをそれぞれ備え、
各召合せアングルは、各防音引戸の高さ寸法とほぼ同一
の寸法に形成されるとともに、各防音引戸の召合せ側の
端部に、端部の上下方向の全長にわたって、左右方向か
ら取り付けられているので、各防音引戸の閉位置におい
て、それぞれ召合せアングル同士は、その全長にわたっ
て連続して接触する。このため、複数の防音引戸の召合
せ部間の隙間を閉塞することができ、音が隙間を通過す
るのを防止することができる。また、召合せアングル
が、防音引戸の召合せ側の端部に左右方向から取り付け
られるので、防音引戸を部屋の開口部に建て付けた後
に、召合せアングルを適切な噛合せ状態で後付けで取り
付けることができる。このため、施工現場で生ずる召合
せ部間の隙間に応じて、召合せアングルを防音引戸に取
り付けることができる。
【0015】請求項2に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、防音引戸および間柱が、防音引戸が開口部を閉塞し
たときに互いに噛み合う召合せアングルをそれぞれ備
え、各召合せアングルは、防音引戸の高さ寸法とほぼ同
一の寸法に形成され、一方の召合せアングルは、防音引
戸の召合せ側の端部に、端部の上下方向の全長にわたっ
て、他方の召合せアングルは、間柱の開口部側の端部
に、端部の上下方向の全長にわたって、左右方向からそ
れぞれ取り付けられているので、防音引戸が開口部を閉
塞したとき、それぞれ召合せアングル同士は、その全長
にわたって連続して接触する。このため、防音引戸の召
合せ部と間柱の召合せ部との間の隙間を閉塞することが
でき、音が隙間を通過するのを防止することができる。
また、召合せアングルが、防音引戸の召合せ部側の端部
および間柱の開口部側の端部に、左右方向からそれぞれ
取り付けられるので、一方の召合せアングルを防音引戸
に先付けし、その防音引戸を部屋の開口部に建て付けた
後に、他方の召合せアングルを、防音引戸の召合せアン
グルに適切に噛合うように後付けで間柱に取り付けるこ
とができる。このため、施工現場で生ずる召合せ部の隙
間に応じて、召合せアングルを防音引戸および間柱にそ
れぞれに取り付けることができる。
【0016】請求項3に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、召合せ部間の隙間に応じて、一方の召合せアングル
を防音引戸に対して奥行方向に移動調節することによ
り、中ひばた寸法の広狭に関わらず、防音引戸を、隙間
を生ずることなく建て付けることができ、召合せアング
ルを介して防音引戸の召合せ部における防音効果を確実
に得ることができる。
【0017】請求項4に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、互いに噛み合う一対の召合せアングルの噛合い部間
に、各噛合い部の上下方向の全長にわたって、密着パッ
キンを配設することにより、両召合せアングルに製造上
のばらつきによる歪みなどが生じても、その噛み合いが
密着した状態で行われるので、噛合い部間に隙間が一
切、生じることがない。したがって、防音引戸の開閉に
支障を生ずることなく、防音引戸同士の召合せ部間に、
あるいは防音引戸および間柱の召合せ部間に隙間が生じ
るのを防止することができる。
【0018】請求項5に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、閉塞パッキンが、防音引戸の左右方向の全幅にわた
って、防音引戸の上端部に設けられるので、鴨居と防音
引戸との間隙を閉塞することができる。この場合、閉塞
パッキンが鴨居に摺接するので、防音引戸の開閉に支障
が生じない。
【0019】請求項6に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、閉塞パッキンが、防音引戸の左右方向の全幅にわた
って、防音引戸の下端部に設けられるので、敷居と防音
引戸との間隙を閉塞することができる。この場合、閉塞
パッキンが敷居に摺接するので、防音引戸の開閉に支障
が生じない。
【0020】請求項7に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、防音引戸を閉じると、防音引戸の戸先側の端部が、
戸当り部に形成された戸当りじゃくりに嵌合する。これ
により、防音引戸の戸先側の端部と戸当り部との間に、
隙間を生じにくくすることができるとともに、音の通過
経路を戸当りじゃくりの形状に沿って迂回させることが
できる。したがって、十分な防音効果を得ることができ
る。
【0021】請求項8に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、防音引戸を閉じると、押圧パッキンは、防音引戸の
戸先側の端部と戸当りじゃくりとの間で、戸先側の端部
および戸当りじゃくりの両者に密着するように押圧され
るので、防音引戸の歪みなどを吸収でき、防音引戸の柱
当たり面の端部と戸当り部との嵌合部の隙間を完全に閉
塞することができる。
【0022】請求項9に記載の防音引戸ユニットによれ
ば、各防音引戸は、前面ボードおよび裏面ボードにより
低音域の音に対して、および吸音材により中・高音域の
音に対する十分な防音効果を確保することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好ましい第1実施例を、図面
を参照して詳細に説明する。
【0024】図1および図2は、それぞれ防音引戸とし
ての防音ふすまが引違いにより閉じられた状態を示す防
音引戸ユニットの姿図と、その平面図である。この防音
引戸ユニット1は、両図に示すように、間隔を隔てて設
けた左右一対の柱2、2と、これら一対の柱2、2の端
部間に掛け渡した上下の鴨居3および敷居4とで構成し
た開口部5に設けられており、召合せアングル6、6を
それぞれ備えた2枚の防音ふすま7、7と、両柱2、2
にそれぞれ添設され、それら2枚の防音ふすま7、7の
戸先側の端部がそれぞれ当接する左右一対の戸当り部材
8、8とで構成されている。
【0025】各戸当り部材8は、図1、図2および図3
に示すように、一方の鴨居溝9および敷居溝10と同位
置に戸当りじゃくり11を有しており、この戸当りじゃ
くり11には、閉塞時に防音ふすま7の戸先側の端部が
嵌合する。戸当りじゃくり11は、戸当り部材8の上端
から下端まで連続して形成されており、さらに戸当りじ
ゃくり11の溝底12の中間部には、戸当りじゃくり1
1を縦断するようにパッキン溝13が形成されている。
このパッキン溝13には、断面横U字形の押圧パッキン
14が、戸当りじゃくり11の溝底12から一部突出し
た状態で取り付けられている。この押圧パッキン14
は、合成ゴムや合成樹脂などで構成され、防音ふすま7
が戸当りじゃくり11に完全に嵌合したときに、変形し
て防音ふすま7に密着する。この場合、押圧パッキン1
4によって、防音ふすま7および戸当りじゃくり11の
製造上の歪みやそりが確実に吸収されるので、戸先側に
おける隙間が完全に閉塞される。なお、押圧パッキン1
4は、図4に示すように、戸当りじゃくり11側でな
く、防音ふすま7の戸先側に取り付けるようにしてもよ
い。
【0026】各防音ふすま7は、図1、図2、図5およ
び図6に示すように、防音ふすま本体15と、防音ふす
ま本体15の上端部および下端部にそれぞれ取り付けら
れた上下の閉塞パッキン16、17と、防音ふすま本体
15の召合せ側の端部に取り付けられた召合せアングル
6と、召合せアングル6に取り付けられた密着パッキン
18とを備えている。
【0027】防音ふすま本体15は、外縁を成す框(枠
体)19と、框19の前面および裏面にそれぞれ取り付
けられた前面ボード20および裏面ボード21と、これ
ら框19と、前面ボード20および裏面ボード21とで
形成された空隙に充填された吸音材22とで構成されて
いる(図8参照)。前面ボード20および裏面ボード2
1は、化粧板やハードボード、パーティクルボードなど
で構成され、また、吸音材22は、グラスウールやロッ
クウールなどで構成されている。このように構成された
防音ふすま本体15では、前面ボード20および裏面ボ
ード21によって、主に低音域の音が吸収されるととも
に、吸音材22によって、主に中・高音域の音が吸収さ
れ、所望の透過損失が得られる。
【0028】框19は、木材や合成樹脂などで構成され
ており、防音ふすま本体15の上縁および下縁をそれぞ
れ成す上框23および下框24と、防音ふすま本体15
の左側の立縁および右側の立縁をそれぞれ成す戸先框2
5および召合せ框26とで構成されている。これら上框
23、下框24、戸先框25および召合せ框26は、同
一の奥行幅に形成されている。
【0029】戸先框25は、防音ふすま7を閉じたとき
に、戸当りじゃくり11に嵌合するとともに、戸先框2
5の端面が、戸当りじゃくり11に取り付けられた押圧
パッキン14に当接し、この押圧パッキン14を押圧す
る。一方、召合せ框26は、防音ふすま7を閉じたとき
に、それぞれの召合せアングル6、6により、もう一方
の防音ふすま7の召合せ框26と噛合い状態で召合わさ
れる。
【0030】上下の閉塞パッキン16、17は、合成ゴ
ムや合成樹脂などでそれぞれ構成されており、図5に示
すように、それぞれ防音ふすま7の上框23および下框
24に、防音ふすま7の全幅にわたって取り付けられて
いる。上閉塞パッキン16は、断面逆U字形に形成され
ており、一辺で、上框23の納まり部27の側面に取り
付けられ、鴨居溝9の側面との間に挟み込まれるように
設けられている。これにより、上閉塞パッキン16は、
他辺で、鴨居溝9の側面に摺接し、防音ふすま9の開閉
に支障が生じないようになっている。一方、下閉塞パッ
キン17は、平板状に形成されており、下部が防音ふす
まの下端からはみ出すように、上部で、下框24の上部
に取り付けられている。これにより、下閉塞パッキン1
7は、下部で、反るように湾曲して敷居4のひばた28
の上面に摺接する。これら上閉塞パッキン16および下
閉塞パッキン17によって、防音ふすま7と鴨居3との
隙間および防音ふすま7と敷居4との隙間が完全に閉塞
される。この場合、上下の閉塞パッキン16、17は弾
力性を有しているので、防音ふすま7、鴨居3および敷
居4の製造上のばらつきによる歪みやそりなどが確実に
吸収される。
【0031】召合せアングル6は、アルミニウムなどの
軽い金属やポリプロピレンなどの合成樹脂などで構成さ
れており、図6に示すように、召合せ框26の高さ寸法
とほぼ同一の上下方向の長さ寸法を有しており、召合せ
框26の全長にわたって連続的に取り付けられている。
この召合せアングル6は、防音ふすま7の端部に添わせ
た取付片部29と、取付片部29から召合せ側に突出
し、戸先側に直角に屈曲した噛合片部30とで断面L字
形に形成されている。また、召合せアングル6には、噛
み合う他方の召合せアングル6の先端が臨むL字形に屈
曲した内側に、密着パッキン18が取り付けられてい
る。密着パッキン18は、合成ゴムや合成樹脂などで構
成されており、平板状に形成されている。この密着パッ
キン18は、弾力性を有しているので、召合せアングル
6の製造上のばらつきによる歪みなどを吸収することが
できる。
【0032】取付片部29は、図7に示すように、奥行
方向に延びるねじ止め用の長孔31を有しており、この
長孔31を介して、召合せアングル6は、召合せ框6に
奥行方向に移動調節可能にねじ止めされている。この長
孔31を介して召合せアングル6を移動調節することに
より、召合せにおける隙間の広狭に関わらず、両召合せ
アングル6、6は確実に噛み合わされる。また、この長
孔31により、召合せアングル6を先付けで、かつ仮止
め状態で取り付けておくことができ、運搬時における召
合せアングル6やねじの紛失を防止することができる。
【0033】一方、噛合片部30は、防音ふすま本体1
5との間に間隙を持って取付片部29から召合せ側に突
出し、さらに、戸先側に向かって屈曲している。これに
より、噛合片部30は、図6に示すように、引き違いで
部屋の開口部5を閉塞したときに、他方の召合せアング
ル6の噛合片部30と相互に噛み合うとともに、両噛合
片部30、30の先端部が密着パッキン18、18にそ
れぞれ食い込むように突き当たる。この状態では、両噛
合片部30、30の噛合い部に空間(空気層)32が形
成され、この空間32によって、透過する音が確実に減
衰される。
【0034】このように構成された第1実施例に係る防
音引戸ユニット1では、2枚の防音ふすま7、7を閉じ
ると、防音ふすま7、7と、戸当り部材8、8と間の隙
間は、押圧パッキン14、14によって閉塞され、防音
ふすま7、7と、鴨居3および敷居4との間の隙間は、
上閉塞パッキン16および下閉塞パッキン17によって
閉塞され、さらに、防音ふすま7、7同士の召合せにお
ける隙間は、召合せアングル6、6および密着パッキン
18、18によって閉塞される。すなわち、閉塞状態に
ある防音ふすま7、7と開口部5との間の隙間が生ずる
部分を全て閉塞するようになっている。また、防音ふす
ま7、7自体も防音構造を有している。このように、こ
の防音引戸ユニット1では、開口部5全体を防音構造で
覆うことにより、音の透過損失を大きくすることができ
る。したがって、開口部5内外の防音性能を向上させる
ことができる。
【0035】なお、図9〜図11は、戸当り部材の変形
例を示している。図9に示す戸当り部材33では、戸当
りじゃくり34の一方の側面が、戸当りじゃくり34の
溝底に向かって窄まるように斜めに形成されており、ま
た、他方の側面には、押圧パッキン14が取り付けられ
ている。この戸当り部材33を用いることによって、防
音ふすま7は、斜めに形成された一方の側面によって、
押圧パッキン14が取り付けられた他方の側面に寄せら
れるように閉じられる。このため、この戸当り部材33
では、押圧パッキン14を常に押圧している状態を確保
することができ、より確実な防音効果を得ることができ
る。なお、この場合、押圧パッキン14を、戸当り部材
33に取り付けるのでなく、防音ふすま7に取り付け、
防音ふすま7にデザインとして積極的に取り入れるよう
にしてもよい。
【0036】また、図10に示すように、2本の角材に
より構成した戸当り部材35を柱2に添設させ、これに
より、戸当りじゃくり36を形成するようにしてもよ
い。さらに、図11に示すように、単に、1本の角材に
より構成した戸当り部材37を柱2に添設させ、一方の
側面が開放した戸当りじゃくり42を形成するようにし
てもよい。これらの図10および図11に示す戸当り部
材35、37では、戸当りじゃくり36、42を簡単に
製作することができるという利点があり、また、戸当り
部材の8の有無により、防音ふすま7の幅寸法を変更す
る必要がない。なお、これらの場合、押圧パッキン14
を、図12に示すように、戸当り部材35、37側に取
り付けてもよく、また、図13に示すように、防音ふす
ま7側に取り付けてもよい。
【0037】なお、防音ふすま7と戸当り部材8との間
の左右の隙間、および召合せアングル6、6間の隙間に
は、それぞれ押圧パッキン14および密着パッキン18
が設けられているが、これらの各種パッキンを適宜、省
略してもよい。この場合、上述した隙間における音の通
過経路は、戸当りじゃくり11および召合せアングル6
によって迂回するように屈曲されるので、十分な防音効
果を得ることができる。
【0038】さらに、図14および図15は、防音ふす
ま7の変形例を示している。図14に示す防音ふすま3
8では、前面ボード20および裏面ボード21の少なく
とも一方に、木材や合成樹脂などで構成された縦桟39
が取り付けられている。これにより、サウンドブリッジ
による弊害を防止しつつ、防音ふすま本体15を補強す
ることができる。この場合、縦桟39に加えて、横桟
(図示せず)を用いてもよい。また、図15に示す防音
ふすま40では、前面ボード20および裏面ボード21
の両内側面に、鉛を含有したゴムなどで構成された遮音
シート41が取り付けられている。この場合、遮音シー
ト41は、前面ボード20および裏面ボード21のいず
れか一方に設けてもよい。さらに、上述の縦桟39およ
び遮音シート41をそれぞれ適宜、組み合わせて用いて
もよい。このように構成された防音ふすま38、40で
は、防音ふすま本体15の補強ができ、また、前面ボー
ド20および裏面ボード21の共振防止や遮音性能の向
上により、防音ふすま7自体の防音性能をさらに向上さ
せることができる。
【0039】ついで、図16を参照して、本発明に係る
第2実施例の防音引戸ユニットについて説明する。同図
に示すように、この防音引戸ユニット51は、片引きに
より開口部5を開閉するものであり、1枚の防音ふすま
7と、防音ふすま7の戸先側が当接する柱2に添設した
戸当り部材8と、防音ふすま7および間柱52に取り付
けられ、互いに噛み合う召合せアングル6、6とを備え
ている。
【0040】戸当り部材8は、第1実施例と同一の構造
を有しており、戸当り面53には戸当りじゃくり11が
形成されているとともに、戸当りじゃくり11には押圧
パッキン14が取り付けられている。また、防音ふすま
7は、第1実施例と同一の構造を有しており、防音ふす
ま本体15の召合せ框26の端部には、召合せアングル
6を備え、また、上框23および下框24には、上下の
閉塞パッキン16、17をそれぞれ備えている。
【0041】一方、間柱52の開口部5側の端部には、
防音ふすま7の召合せアングル6に噛み合う召合せアン
グル6が、噛合片部30を召合せ側に屈曲させた状態で
取り付けられている。
【0042】このように構成された第2実施例の防音引
戸ユニット51では、片引きにより防音ふすま7を閉じ
ると、第1実施例の防音引戸ユニット1と同様に、防音
ふすま7の戸先框25と戸当り部材8との間の隙間、上
框23と鴨居3との間の隙間、下框24と敷居4との間
の隙間、および防音ふすま7の召合せ框26と間柱52
との召合せにおける隙間はそれぞれ確実に閉塞され、部
屋の開口部5全体が防音構造で覆われる。したがって、
開口部5内外の防音性能を向上させることができる。
【0043】なお、実施例では、召合せアングルの取付
片部に長孔を形成し、召合せアングルを移動調節可能に
防音ふすまに取り付けているが、長孔に代えて丸孔等を
形成し、防音ふすまを建て付けた後に、防音ふすま間の
隙間に応じて召合せアングル同士の噛合せを調節しなが
ら、召合せアングルを木ねじで取り付けてもよくまた、
召合せアングルを移動調節できるように、防音ふすまの
召合せ框に雌ねじを移動自在に埋め込んでおき、召合せ
アングルをボルト止めにより取り付けてもよい。また、
実施例では、召合せアングルの噛合片部は、直角に屈曲
しているが、ある程度広角に屈曲していてもよい。その
他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適
宜、変更することが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の防音引戸
ユニットによれば、召合せアングル、戸当り部材および
各種パッキンを用いることにより、現場の開口部に合わ
せて簡単に防音施工を行うことができるとともに、低コ
ストで防音性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例に係る防音引戸ユ
ニットの姿図である。
【図2】図1の防音引戸ユニットの平面図である。
【図3】図1の防音引戸ユニットの戸当り部分を示す部
分平面図である。
【図4】図3の防音引戸ユニットの変形例を示す部分平
面図である。
【図5】図1の防音引戸ユニットの防音ふすまの建付け
状態を示す縦断面図である。
【図6】図1の防音引戸ユニットの防音ふすまの召合せ
状態を示す部分水平断面図である。
【図7】図1の防音引戸ユニットの召し合わせアングル
の外観斜視図である。
【図8】図1の防音引戸ユニットの防音ふすまの部分水
平断面図である。
【図9】図1の防音引戸ユニットの戸当り部材の変形例
を示す部分平面図である。
【図10】図1の防音引戸ユニットの戸当り部材の変形
例を示す部分平面図である。
【図11】図1の防音引戸ユニットの戸当り部材の変形
例を示す部分平面図である。
【図12】図1の防音引戸ユニットの押圧パッキンの配
設状態を示す部分断面図である
【図13】図1の防音引戸ユニットの押圧パッキンの配
設状態の変形例を示す部分断面図である。
【図14】図1の防音引戸ユニットの防音ふすまの変形
例を示す部分水平断面図である。
【図15】図1の防音引戸ユニットの防音ふすまの変形
例を示す部分水平断面図である。
【図16】本発明を適用した第2実施例に係る防音引戸
ユニットを示す姿図である。
【符号の説明】
1 防音引戸ユニット 2 柱 3 鴨居 4 敷居 5 開口部 6 召合せアングル 7 防音ふすま 8 戸当り部材 11 戸当りじゃくり 14 押圧パッキン 16 上閉塞パッキン 17 下閉塞パッキン 18 密着パッキン 19 框 20 前面ボード 21 裏面ボード 22 吸音材 23 上框 24 下框 25 戸先框 26 召合せ框 51 防音引戸ユニット 52 間柱

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の柱と、当該一対の柱の端部間
    に掛け渡した上下の鴨居および敷居とで構成した開口部
    に設けられ、当該開口部を引違いにより開閉する複数枚
    の防音引戸を有する防音引戸ユニットであって、 前記複数枚の防音引戸は、それぞれ閉位置に引き違えた
    ときに互いに噛み合う召合せアングルを召合せ部にそれ
    ぞれ備え、 当該各召合せアングルは、前記各防音引戸の高さ寸法と
    ほぼ同一の寸法に形成されるとともに、前記各防音引戸
    の召合せ側の端部に、当該端部の上下方向の全長にわた
    って、左右方向から取り付けられていることを特徴とす
    る防音引戸ユニット。
  2. 【請求項2】 左右一対の柱と、当該一対の柱の端部間
    に掛け渡した上下の鴨居および敷居と、前記一対の柱の
    中間に設けられた間柱と、当該間柱と前記一方の柱との
    間を覆う壁体とで構成した開口部に設けられ、当該開口
    部を片引きにより開閉する防音引戸を有する防音引戸ユ
    ニットであって、 前記防音引戸および前記間柱は、前記防音引戸が前記開
    口部を閉塞したときに互いに噛み合う召合せアングルを
    召合せ部にそれぞれ備え、 当該各召合せアングルは、前記防音引戸の高さ寸法とほ
    ぼ同一の寸法に形成され、一方の召合せアングルは、前
    記防音引戸の召合せ側の端部に、当該端部の上下方向の
    全長にわたって、他方の召合せアングルは、前記間柱の
    開口部側の端部に、当該端部の上下方向の全長にわたっ
    て、左右方向からそれぞれ取り付けられていることを特
    徴とする防音引戸ユニット。
  3. 【請求項3】 互いに噛み合う前記召合せアングルの少
    なくとも一方が、前記防音引戸に対して奥行方向に移動
    調節可能に取り付けられていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の防音引戸ユニット。
  4. 【請求項4】 互いに噛み合う前記召合せアングルの噛
    合い部間に、当該噛合い部の上下方向の全長にわたっ
    て、密着パッキンをさらに介在させたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防音引戸ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記各防音引戸の上端部に、前記各防音
    引戸の左右方向の全幅にわたって、前記鴨居に摺接する
    閉塞パッキンをさらに設けたことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の防音引戸ユニット。
  6. 【請求項6】 前記各防音引戸の下端部に、前記各防音
    引戸の左右方向の全幅にわたって、前記敷居に摺接する
    閉塞パッキンをさらに設けたことを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の防音引戸ユニット。
  7. 【請求項7】 前記防音引戸の戸先側が当接する側の前
    記柱に上下方向に添わせて設けられるとともに、前記開
    口部を閉塞したときに戸先側の端部が当接する戸当り部
    材をさらに備え、 当該戸当り部材に、前記戸先側の端部が嵌合する戸当り
    じゃくりを形成したことを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の防音引戸ユニット。
  8. 【請求項8】 前記防音引戸の戸先側の端部と前記戸当
    り部材の戸当りじゃくりとの間に、前記戸当りじゃくり
    の上下方向の全長にわたって、押圧パッキンをさらに介
    在させたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1
    項に記載の防音引戸ユニット。
  9. 【請求項9】 前記各防音引戸は、枠体と、枠体の前面
    および裏面に設けられた前面ボードおよび裏面ボード
    と、前記枠体と前記前面ボードおよび前記裏面ボードと
    で形成された空隙に充填された吸音材とで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記
    載の防音引戸ユニット。
JP6106037A 1994-04-21 1994-04-21 防音引戸ユニット Pending JPH07293128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030033557A (ko) * 2001-10-24 2003-05-01 박동수 개폐가 가능한 흡차음문
JP2019044349A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 不二サッシ株式会社 障子及びサッシ枠

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KR20030033557A (ko) * 2001-10-24 2003-05-01 박동수 개폐가 가능한 흡차음문
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