JP3486336B2 - 引違いサッシ - Google Patents

引違いサッシ

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JP3486336B2
JP3486336B2 JP08091898A JP8091898A JP3486336B2 JP 3486336 B2 JP3486336 B2 JP 3486336B2 JP 08091898 A JP08091898 A JP 08091898A JP 8091898 A JP8091898 A JP 8091898A JP 3486336 B2 JP3486336 B2 JP 3486336B2
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猛 藤井
義則 石黒
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はサッシ枠の下枠と
障子間の水密性を確保する引違いサッシに関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】引違い
サッシの下枠と障子間の水密性を確保する方法には、外
障子の下框と下枠間に配置される気密材を外障子用のレ
ールより下に位置させ、下枠上に溜まる水の水頭を稼ぐ
ことで、水頭圧と風圧をバランスさせる水頭方式と、気
密材を外障子用のレールより上に位置させ、下枠上の、
レールを挟んだ室外側の空間と室内側の空間を連通さ
せ、等圧にすることで、気圧差による雨水の吹込みを防
止する等圧方式があり、それぞれの方式は引違いサッシ
が設置される箇所における風圧力の程度に応じて使い分
けられる。 【0003】例えば低層住宅では風圧力が小さいため、
水頭を大きくする必要がないことと、雨水を室外側で排
除できることから、水頭方式で対応し、高層ビルでは風
圧力が大きいため、水頭方式によれば水頭を稼ぐ上で下
枠の見付け幅を大きくする必要があることから、等圧方
式で対応している。 【0004】水頭方式では水頭圧によって水密性能が決
まるため、高い水密性能を確保しようとすれば、気密材
からの水位を高くする必要があり、上記の通り、下枠の
見付け幅を大きくしなければならない。また水位を高く
すれば、下枠上に溜まっている水が風圧力によって室内
側へ飛散する可能性が高まり、水密性能の向上には限界
がある。 【0005】等圧方式では下框と下枠間に配置される気
密材を下枠に敷設した場合に、外障子を開放させたとき
に気密材を室外に露出させるため、劣化を早める他、人
の出入りの多い箇所では気密材が足掛かりになるため、
傷め易い。 【0006】この発明は上記背景より、水頭方式と等圧
方式の双方に対応しながら、両方式とは異なる形で下枠
と障子間の水密性を向上させる引違いサッシを提案する
ものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明では外障子と内障
子のそれぞれにおいて、サッシ枠との間に気密材を見込
み方向に並列させて配置し、各框とサッシ枠との間に実
質的に閉じた空間を形成することにより、室外と室内の
気圧差による雨水の吹込みを緩和し、下枠と障子間の水
密性を向上させる。 【0008】サッシ枠の見込み方向に並列する気密材
は、外障子と内障子の各下框と下枠間、外障子と内障子
の各戸先框と縦枠間、及び外障子と内障子の各上框と上
枠間に配置され、外障子と内障子に対して室外側に位置
する下框と下枠間の気密材と、戸先框と縦枠間の気密
材、及び上框と上枠間の気密材は実質的に同一面内に位
置する。同様に外障子と内障子に対して室内側に位置す
る下框と下枠間の気密材と、戸先框と縦枠間の気密材、
及び上框と上枠間の気密材は実質的に同一面内に位置す
る。 【0009】見込み方向に並列する気密材の内、室外側
に位置する下框と下枠間の気密材と、上框と上枠間の気
密材の各召合せ框側の端部はそれぞれ下枠と上枠のレー
ルに沿って摺動する摺動ブロックに突き当たり、室内側
に位置する下框と下枠間の気密材と、上框と上枠間の気
密材の各召合せ框側の端部はそれぞれ下枠上と上枠下の
召合せ框部分に設置される風止板に突き当たる。 【0010】外障子と内障子のそれぞれにおいて、室外
側に位置する下框と下枠間の気密材と、戸先框と縦枠間
の気密材、及び上框と上枠間の気密材が実質的に同一面
内に位置することで、室外側の気密材が下框と戸先框及
び上框に沿って連続する。また室内側に位置する下框と
下枠間の気密材と、戸先框と縦枠間の気密材、及び上框
と上枠間の気密材が実質的に同一面内に位置すること
で、室内側の気密材も下框と戸先框及び上框に沿って連
続する。 【0011】この結果、下框と下枠間で並列する気密材
と下框及び下枠とで囲まれた空間は、戸先框と縦枠間で
並列する気密材と戸先框及び縦枠とで囲まれた空間に連
通し、更に上框と上枠間で並列する気密材と上框及び上
枠とで囲まれた空間に連通する。 【0012】また室外側に位置する下框と下枠間の気密
材と、上框と上枠間の気密材の各召合せ框側の端部が摺
動ブロックに突き当たり、室内側に位置する下框と下枠
間の気密材と、上框と上枠間の気密材の各召合せ框側の
端部が風止板に突き当たることで、下框と下枠間で並列
する気密材と下框及び下枠とで囲まれた空間の召合せ框
側の端面と、上框と上枠間で並列する気密材と上框及び
上枠とで囲まれた空間の召合せ框側の端面が共に塞がれ
る。 【0013】以上により、下框と下枠間で並列する気密
材と下框及び下枠とで囲まれた空間は室外と室内から完
全に閉じた空間を形成する。 【0014】下框と下枠とで構成される空間が閉じた空
間になることで、室外の気圧P1と室内の気圧P3に差があ
る場合には、空間内の気圧P2がP1とP3の中間の大きさに
なるため、空間は室の内外の気圧差による雨水の吹込み
時の気圧緩衝のための空間となる。 【0015】室外の気圧P1が室内の気圧P3より高いとき
にはP1とP3の差に応じた量の、室外から室内への雨水の
吹込みが生じるが、室外と室内の間に中間の気圧P2(P1
>P2>P3)の空間が存在することで、室外から室内へ直
接吹き込むことがない上、雨水の室内への吹込み量はま
ずP1とP2の差分に低減され、更にP2とP3との差分に低減
される。 【0016】仮に空間内に雨水が浸入しても、室内への
浸入はP2とP3の差に応じた分になり、中間の空間がない
場合より室外と室内の境界における気圧差が小さくなる
((P1−P3)>(P2−P3))ため、室内への雨水の浸入
が大幅に低減され、下枠と下框間の水密性と気密性が向
上する。 【0017】また下枠と下框間の気密材がレールを挟ん
で二重に配置されることで、下枠と下框間の遮音性と断
熱性も向上する。 【0018】加えて下枠と下框間の気密材がレールを挟
んで両側に配置されることから、気密材が各レールの室
外側にのみ配置されることで水頭方式として使用され、
気密材が各レールの室内側にのみ配置されることで等圧
方式として使用されるため、同一の障子とサッシ枠を使
用しながら、いずれの方式にも対応できる。 【0019】 【発明の実施の形態】この発明は図3,図4に示すよう
にサッシ枠内に外障子1と内障子2が引違い状態に収納
され、外障子1と内障子2の各戸先框3,4と各召合せ
框5,6の下端に、下枠9の外レール91と内レール92に
沿って摺動する摺動ブロック10,11がそれぞれ固定され
た引違いサッシにおいて、外障子1の下框7と下枠9と
の間、及び内障子2の下框8と下枠9との間に、室外と
室内間の気圧緩衝用の閉じた空間を形成したものであ
る。 【0020】下枠9は外障子1用の外レール91と内障子
2用の内レール92との間に段差が付き、水頭方式で下框
7,8との間で水密性を確保できるよう、外レール91の
室内側に雨水が溜まり得る溝が形成された断面形状をす
る。 【0021】図1,図2に示すように外障子1の下框7
を構成する室外側見付け片71の室内側とそれに対向する
下枠9の室外側との間、及び室内側見付け片72の室内側
とそれに対向する下枠9の室外側との間にそれぞれ気密
材12,13が下框7の長さ方向に配置される。同様に内障
子2の下框8を構成する室外側見付け片81の室内側と下
枠9の室外側との間、及び室内側見付け片82の室内側と
下枠9の室外側との間にそれぞれ気密材14,15が下框8
の長さ方向に配置される。気密材12,13は外レール91を
挟んで配置され、気密材14,15は内レール92を挟んで配
置される。 【0022】各レール91,92の室外側に位置する気密材
12,14は室外側見付け片71,81と下枠9のいずれか一方
に形成されるポケットに敷設され、下框7,8の長さ方
向に連続する。各レール91,92の室内側に位置する気密
材13,15も室内側見付け片72,82と下枠9のいずれか一
方に形成されるポケットに敷設され、下框7,8の長さ
方向に連続する。図面では気密材12,14用のポケットを
室外側見付け片71,81に、気密材13,15用のポケットを
下枠9に形成しているが、気密材12,14用のポケットを
下枠9に、気密材13,15用のポケットを室内側見付け片
72,82に形成する場合もある。 【0023】図1,図5〜図7に示すように下枠9上
の、外障子1と内障子2の閉鎖時に、外障子1の召合せ
框5と内障子2の召合せ框6が位置する部分には、下枠
9上の空間を外障子1の室内側と内障子2の室外側とに
区切る風止板16,17がそれぞれ設置される。 【0024】下枠9の外レール91と内レール92の間の、
内レール92の下方位置からは、図示するように下框7の
室内側見付け片72との間に配置される気密材13が敷設さ
れる、あるいは室内側見付け片72に敷設される気密材13
が密着する中間部見込み片93が室外側へ張り出すが、室
外側の風止板16は図5に示すようにこの中間部見込み片
93の召合せ框5の位置に形成された切欠き内に落とし込
まれ、外レール91の室内側に位置する下部見込み片95上
に設置される。風止板16は下枠9の見込み方向には外レ
ール91と内レール92間に跨る幅を持ち、両レール91,92
と下部見込み片95とで形成される溝に嵌合した状態で設
置される。 【0025】図5〜図7中、中間部見込み片93の、室外
側の風止板16の内障子2寄りに形成されている水抜き孔
931 は、後述のように下枠9を等圧方式で使用する場合
に形成され、下枠9上の外障子1の室内側の空間と内障
子2の室外側の外気を連通させ、両空間を等圧にすると
共に、中間部見込み片93上まで浸入した雨水を下部見込
み片95上へ排除するための孔を示す。この場合、室外側
の風止板16が外障子1の室内側の空間と内障子2の室外
側の外気を区切ることから、図5−(a) に示すように風
止板16に下枠9の長さ方向に貫通し、両空間を連通さ
せ、両空間を等圧にするための開口161 が形成される。 【0026】内レール92の室内側に対向する位置には下
框8の室内側見付け片82との間に配置される気密材15が
敷設される、あるいは室内側見付け片82に敷設される気
密材15が密着する見付け片94が形成され、内レール92と
見付け片94との間に、内レール92の室内側に位置する上
部見込み片96によって溝が形成されるが、室内側の風止
板17はこの溝内に落とし込まれて設置される。風止板17
は内レール92と見付け片94との間に跨る幅を持ち、溝に
嵌合した状態で設置される。 【0027】図1,図6に示すように外障子1の下框7
の室外側見付け片71と下枠9との間に配置される気密材
12の戸先框3側の端部と召合せ框5側の端部は戸先框3
の摺動ブロック10と召合せ框5の摺動ブロック10に突き
当たった状態で接触し、室内側見付け片72と下枠9との
間に配置される気密材13の召合せ框5側の端部は風止板
16に突き当たった状態で接触し、戸先框3側の端部は戸
先框3の室内側見付け片31の室内側の面に接触する。 【0028】同様に図1,図7に示すように内障子2の
下框8の室外側見付け片81と下枠9との間に配置される
気密材14の両端部は戸先框4の摺動ブロック11と召合せ
框6の摺動ブロック11に突き当たった状態で接触し、室
内側見付け片82と下枠9との間に配置される気密材15の
召合せ框6側の端部は風止板17に突き当たった状態で接
触し、戸先框4側の端部は戸先框4の室内側見付け片41
の室内側の面に接触する。 【0029】下框7と下枠9間に位置する気密材12と気
密材13の召合せ框5側の端部がそれぞれ摺動ブロック10
と風止板16に突き当たることで、図2に示すように下框
7の見込み片73と室外側見付け片71、及び下枠9の下部
見込み片95と中間部見込み片93とで囲まれた空間Aの召
合せ框5側の端面が塞がれる。 【0030】また外レール91の室外側に位置する気密材
12の戸先框3側の端部が摺動ブロック10に突き当たり、
室内側に位置する気密材13の戸先框3側の端部が戸先框
3の室内側見付け片31に接触することで、上記空間Aの
戸先框3側の端面が実質的に塞がれ、空間Aは閉じた空
間を形成する。 【0031】同様に下框8と下枠9間に位置する気密材
14と気密材15の召合せ框6側の端部がそれぞれ摺動ブロ
ック11と風止板17に突き当たり、内レール92の室外側に
位置する気密材14の戸先框4側の端部が摺動ブロック11
に突き当たり、室内側に位置する気密材15の戸先框4側
の端部が戸先框4の室内側見付け片41に接触すること
で、下框8の見込み片83と室外側見付け片81、及び下枠
9の見付け片94と上部見込み片96とで囲まれた空間Bの
召合せ框6側の端面と戸先框4側の端面が実質的に塞が
れ、空間Bも閉じた空間を形成する。 【0032】図1,図4に示すように各縦枠18の内周側
には、外障子1の戸先框3と内障子2の戸先框4との間
で気密性を確保するための張出片19,20が並列して張り
出し、戸先框3側の縦枠18の室内側の張出片19は下枠9
の中間部見込み片93と実質的に同一面内に位置し、戸先
框4側の縦枠18の室内側の張出片19は下枠9の見付け片
94と実質的に同一面内に位置する。 【0033】図面では下枠9の中間部見込み片93に気密
材13を、見付け片94に気密材15を敷設していることに対
応し、各縦枠18の室内側の張出片19,19に戸先框3,4
の室内側見付け片31,41の室内側の面に密着する気密材
21,21を敷設し、室外側の張出片20,20に密着する気密
材22,22を戸先框3,4の室外側見付け片32,42の室内
側に敷設しているが、戸先框3,4の室内側見付け片3
1,41の室内側の面に気密材21,21を、室外側の張出片2
0,20に気密材22,22を敷設する場合もある。 【0034】下枠9の中間部見込み片93に気密材13を敷
設し、縦枠9の室内側の張出片19に気密材21を敷設した
図面の場合、外障子1の戸先框3側の縦枠18と下枠9の
突合せ部分においては、中間部見込み片93と張出片19が
連続し、気密材21の下端が気密材13に密着し、また室外
側の張出片20が摺動ブロック10に突き当たるため、下框
7の見込み片73と室外側見付け片71、及び下枠9の下部
見込み片95と中間部見込み片93とで囲まれた空間Aは縦
枠18まで閉じた状態で連続する。 【0035】内障子2の戸先框4側の縦枠18と下枠9の
突合せ部分においては、見付け片94と張出片19が連続
し、気密材21の下端が気密材15に密着すると共に、室外
側の張出片20が摺動ブロック11に突き当たるため、下框
8の見込み片83と室外側見付け片81、及び下枠9の見付
け片94と上部見込み片96とで囲まれた空間Bも縦枠18ま
で閉じた状態で連続する。 【0036】図示しないが、下枠9上の戸先框3側の縦
枠18寄りに、下枠9の気密材13の縦枠18側の端部と、縦
枠18の室内側の気密材21の下端が突き当たり、両気密材
13,21を連続させる風止板を設置することで、空間Aを
縦枠18まで閉じた状態で連続させる場合もある。 【0037】同様に下枠9上の戸先框4側の縦枠18寄り
に、下枠9の気密材15の縦枠18側の端部と、縦枠18の室
内側の気密材21の下端が突き当たり、両気密材15,21を
連続させる風止板を設置し、空間Bを縦枠18まで閉じた
状態で連続させる場合もある。 【0038】図8は上枠23の下の、外障子1と内障子2
の閉鎖時にそれぞれの召合せ框5,6が位置する部分の
室外側に設置される風止板24と、外障子1の上框25と上
枠23間で気密性を確保する気密材23a及び気密材25aと
の関係を示す。 【0039】図1〜図7では外障子1の下框7の室外側
見付け片71と下枠9間の気密材12を室外側見付け片71に
敷設し、戸先框3の室外側見付け片32と縦枠18間の気密
材22を室外側見付け片32に敷設していることに対応し、
図3,図8では気密材12及び気密材22と同一面内に位置
する気密材25aを上框25の室外側見付け片251 に敷設
し、上枠23の外レール231 に密着させている。 【0040】また下框7の室内側見付け片72と下枠9間
の気密材13を下枠9に敷設し、戸先框3の室内側見付け
片31と縦枠18間の気密材21を縦枠18に敷設していること
に対応し、気密材13及び気密材21と同一面内に位置する
気密材23aを上枠23の室外側の面に敷設し、上框25の室
内側見付け片252 に密着させている。 【0041】図8に示すように上框25の気密材25aの召
合せ框5側の端部は上枠23の外レール231 に沿って摺動
する摺動ブロック28に、上枠23の気密材23aの召合せ框
5側の端部は風止板24にそれぞれ突き当たり、前記の通
り、縦枠18まで閉じた状態で連続する空間Aは上框25と
上枠23間の空間を通じて更に召合せ框5まで閉じた状態
で連続することになる。 【0042】図9は風止板24の室内側に設置される風止
板26と、内障子2の上框27と上枠23間で気密性を確保す
る気密材23b及び気密材27aとの関係を示す。図9にお
いても、図3に示すように内障子2の下框8に敷設され
た気密材14及び戸先框4に敷設された気密材22と同一面
内に位置する気密材27aを上框27の室外側見付け片271
に敷設して上枠23の内レール232 に密着させ、下枠9に
敷設された気密材15及び縦枠18に敷設された気密材21と
同一面内に位置する気密材23bを上枠23の室外側の面に
敷設して上框27の室内側見付け片272 に密着させてい
る。 【0043】図9に示すように上框27の気密材27aの召
合せ框6側の端部は上枠23の内レール232 に沿って摺動
する摺動ブロック29に、上枠23の気密材23bの召合せ框
6側の端部は風止板26にそれぞれ突き当たり、縦枠18ま
で閉じた状態で連続する空間Bも上框27と上枠23間の空
間を通じて更に召合せ框6まで閉じた状態で連続するこ
とになる。 【0044】空間Aが縦枠18から召合せ框5まで閉じた
空間となり、空間Bが縦枠18から召合せ框6まで閉じた
空間となることで、図1,図2に示すように室外の気圧
P1と室内の気圧P3に差がある場合には、空間A,B内の
気圧P2がP1とP3の中間の大きさになり(P1>P2>P3)、
空間A,Bは室の内外の気圧差による雨水の吹込み時の
気圧緩衝のための空間となる。 【0045】この結果、雨水が室外から直接室内へ吹き
込むことがなく、雨水の室内への吹込み量はP1とP2の差
分に低減された後に、更にP2とP3との差分に低減され
る。 【0046】この発明では外レール91を挟んだ両側に気
密材12,13が配置され、内レール92を挟んだ両側に気密
材14,15が配置されることから、図10−(a) に示すよう
に下枠9と下框7,8との間では外レール91の室外側と
内レール92の室外側にのみ気密材12,14を配置すること
で、水頭方式で水密性を確保することと、図11−(a) に
示すように外レール91の室内側と内レール92の室内側に
のみ気密材13,15を配置することで、等圧方式で水密性
を確保することもできる。 【0047】図10の場合は(b) に示すように戸先框3,
4と縦枠18との間では、室外側に気密材22,22が配置さ
れ、図11の場合は(b) に示すように室内側に気密材21,
21が配置される。 【0048】 【発明の効果】外障子と内障子のそれぞれにおいて、サ
ッシ枠との間に気密材を見込み方向に並列させて配置
し、各框とサッシ枠との間に実質的に閉じた空間を形成
するため、室外と室内の気圧差による雨水の吹込みが緩
和されると共に、室外から室内へ直接雨水が吹き込むこ
とがなくなり、下枠と障子間の水密性が向上する。 【0049】特に空間内の気圧P2が室外の気圧P1と室内
の気圧P3の中間の大きさになるため、空間内への雨水の
吹込み量はP1とP2の差に応じた分に低減され、空間内に
雨水が浸入しても、室内への浸入はP2とP3の差に応じた
分になるため、空間がない場合より室内への雨水の浸入
が大幅に低減され、下枠と下框間の水密性と気密性が向
上する。 【0050】また下枠と下框間の気密材がレールを挟ん
で二重に配置されることで、下枠と下框間の遮音性と断
熱性が向上する。 【0051】加えて気密材を各レールの室外側にのみ配
置すれば、水頭方式により水密性を確保する使用方法も
可能であり、気密材を各レールの室内側にのみ配置すれ
ば、等圧方式により水密性を確保する使用方法も可能で
あるため、同一の障子とサッシ枠を使用しながら、いず
れの方式にも対応できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】外障子と内障子の各下框と下枠間に配置される
気密材と摺動ブロック及び風止板との関係を示した横断
面図である。 【図2】図1の縦断面図である。 【図3】引違いサッシを示した縦断面図である。 【図4】図3の横断面図である。 【図5】(a) は風止板の設置時の様子を示した斜視図、
(b) は設置状態を示した斜視図である。 【図6】室外側の風止板と摺動ブロック及び気密材との
関係を示した斜視図である。 【図7】室内側の風止板と摺動ブロック及び気密材との
関係を示した斜視図である。 【図8】(a) は上枠と外障子側の風止板との関係を示し
た斜視図、(b) は風止板と気密材の関係を示した斜視図
である。 【図9】(a) は上枠と内障子側の風止板との関係を示し
た斜視図、(b) は風止板と気密材の関係を示した斜視図
である。 【図10】(a) は水頭方式での使用状態を示した縦断面
図、(b) は横断面図である。 【図11】(a) は等圧方式での使用状態を示した縦断面
図、(b) は横断面図である。 【符号の説明】 1……外障子、2……内障子、3……戸先框、31……室
内側見付け片、32……室外側見付け片、4……戸先框、
41…………室内側見付け片、42……室外側見付け片、
5,6……召合せ框、7……下框、71……室外側見付け
片、72……室内側見付け片、73……見込み片、8……下
框、81……室外側見付け片、82……室内側見付け片、83
……見込み片、9……下枠、91……外レール、92……内
レール、93……中間部見込み片、931 ……水抜き孔、94
……見付け片、95……下部見込み片、96……上部見込み
片、10,11……摺動ブロック、12,13,14,15……気密
材、16,17……風止板、161 ……開口、18……縦枠、1
9,20……張出片、21,22……気密材、23……上枠、231
……外レール、232 ……内レール、23a,23b……気
密材、24……風止板、25……上框、251 ……室外側見付
け片、252 ……室内側見付け片、25a……気密材、26…
…風止板、27……上框、271 ……室外側見付け片、272
……室内側見付け片、27a……気密材、28,29……摺動
ブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−178789(JP,A) 特開 昭58−210292(JP,A) 実開 昭53−165742(JP,U) 実開 昭59−22893(JP,U) 実開 昭53−151631(JP,U) 実開 昭56−89881(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/16 - 7/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 サッシ枠内に外障子と内障子が引違い状
    態に収納された引違いサッシにおいて、外障子と内障子
    の各下框と下枠間、外障子と内障子の各戸先框と縦枠
    間、及び外障子と内障子の各上框と上枠間に気密材がサ
    ッシ枠の見込み方向に並列して配置され、外障子と内障
    子に対して室外側に位置する下框と下枠間の気密材と、
    戸先框と縦枠間の気密材、及び上框と上枠間の気密材は
    実質的に同一面内に位置し、外障子と内障子に対して室
    内側に位置する下框と下枠間の気密材と、戸先框と縦枠
    間の気密材、及び上框と上枠間の気密材は実質的に同一
    面内に位置し、前記室外側に位置する下框と下枠間の気
    密材と、上框と上枠間の気密材の各召合せ框側の端部は
    それぞれ下枠と上枠のレールに沿って摺動する摺動ブロ
    ックに突き当たり、前記室内側に位置する下框と下枠間
    の気密材と、上框と上枠間の気密材の各召合せ框側の端
    部はそれぞれ下枠上と上枠下の召合せ框部分に設置され
    る風止板に突き当たっている引違いサッシ。
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