JP3461169B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置

Info

Publication number
JP3461169B2
JP3461169B2 JP2001087957A JP2001087957A JP3461169B2 JP 3461169 B2 JP3461169 B2 JP 3461169B2 JP 2001087957 A JP2001087957 A JP 2001087957A JP 2001087957 A JP2001087957 A JP 2001087957A JP 3461169 B2 JP3461169 B2 JP 3461169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
ink
unit
information
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001087957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001353885A (ja
Inventor
窪 周 二 米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001087957A priority Critical patent/JP3461169B2/ja
Priority to US09/828,998 priority patent/US20010055041A1/en
Priority to DE60130038T priority patent/DE60130038T2/de
Priority to AT03008797T priority patent/ATE369988T1/de
Priority to EP01107887A priority patent/EP1145857B1/en
Priority to DE60129871T priority patent/DE60129871T2/de
Priority to AT01107887T priority patent/ATE369987T1/de
Priority to EP03008797A priority patent/EP1371492B1/en
Publication of JP2001353885A publication Critical patent/JP2001353885A/ja
Priority to US10/073,347 priority patent/US7014286B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3461169B2 publication Critical patent/JP3461169B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/1752Mounting within the printer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17543Cartridge presence detection or type identification
    • B41J2/17546Cartridge presence detection or type identification electronically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17553Outer structure

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Apparatus For Making Beverages (AREA)
  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル開口から液
体滴を吐出させるヘッド部材を備えた液体噴射装置に係
り、とりわけ、ノズル開口に液体を供給するための液体
容器が交換可能な液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式記録装置(液
体噴射装置の一例)は、ノズル開口を有する記録ヘッド
(ヘッド部材)と、ノズル開口部分のインク(液体)を
吐出させる吐出駆動手段(例えば、圧電振動子や発熱素
子)と、記録データに応じて吐出駆動手段を制御する吐
出制御手段とを備えている。ノズル開口へのインクの供
給は、インクカートリッジ(インク容器)と、インクカ
ートリッジからノズル開口に至るインク連通路とによっ
て行われる。インクカートリッジは、通常交換可能であ
る。
【0003】インクジェット式記録装置の記録品質は、
基本的にはノズル開口の径や数などで規定される印刷ヘ
ッドの解像度に依存するが、その他、インクの種類や粘
度、記録媒体上での滲み具合等によっても影響され得
る。
【0004】たとえばノズル開口部分では、インクが空
気に曝されているので、インク溶媒(例えば、水)が徐
々に蒸発する。このインク溶媒の蒸発によりノズル開口
部分のインク粘度が上昇し、記録画像の画質を悪化させ
る。このため、インクジェット式記録装置では、ノズル
開口部分のインクの増粘を防止する対策として、ノズル
開口からのインクの吸引(クリーニングと呼ばれる)や
インクの空吐出(フラッシングと呼ばれる)が行われて
いる。
【0005】特に、インクカートリッジを交換した場合
には、新しいインクカートリッジからノズル開口までの
インクの導通が安定するまでクリーニングまたはフラッ
シングが行われている。
【0006】また、インクカートリッジのインク残量が
少なくなると、インクを円滑に吐出することが困難とな
って、記録品質が悪化する。このため、インク残量が所
定量を下回った時点をインクエンドと判別して、インク
カートリッジの交換のための表示が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、耐光性に優れる
インクとして、顔料インクが用いられている。顔料イン
クは、例えば、顔料と、分散剤と、溶剤と、添加剤とか
ら構成され、特に対紫外線性に優れたインクである。
【0008】顔料インクは、フォーム材に浸透させた状
態でインクカートリッジに収容されている。このような
態様のインクカートリッジは、製造時から長時間が経過
すると分散性が悪くなり、重力によって顔料が沈降する
場合がある。この場合、インクカートリッジの底部(イ
ンク供給口側)におけるインク濃度は高くなり、インク
カートリッジの上方部におけるインク濃度は低くなる。
【0009】このような濃度の偏りを修正するために
は、収容されたインクを攪拌することが有効であるが、
フォーム材を収容するタイプのインクカートリッジに攪
拌機能を設けることは困難である。
【0010】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、インクカートリッジの製造時点に関する
情報等に基づいて、ノズル開口部分のインクを好適に排
出したり、インクカートリッジのインクエンドを好適に
判別したりすることができるインクジェット式記録装
置、広くは液体噴射装置を提供することを主目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体を収容す
る液体室と、液体容器の製造時点に関する情報を記憶す
る記憶部と、を有する液体容器が設置される液体容器設
置部と、ノズル開口を有するヘッド部材と、液体容器設
置部に設置される液体容器の液体室の内部とノズル開口
とを連通させる液体連通路と、液体容器設置部に設置さ
れる液体容器の記憶部に記憶された情報を読取る情報読
取部と、ノズル開口部分の液体を排出させる液体排出部
と、情報読取部が読取った液体容器の製造時点に関する
情報に基づいて、液体排出部を制御する液体排出制御部
と、を備えたことを特徴とする液体噴射装置である。
【0012】本発明によれば、液体容器の製造時点に関
する情報に基づいて液体排出部が制御されるため、液体
容器の交換時に適切な液体排出が実施され得る。
【0013】好ましくは、現在時点を認識する時計機能
部を備え、液体排出制御部は、前記製造時点に関する情
報に基づいて、前記現在時点までの経過時間を演算する
演算部と、前記経過時間の長さに基づいて、液体排出部
を制御する制御本体部とを有する。
【0014】この場合、制御本体部は、前記液体容器の
交換時に、交換後に装着されている液体容器の記憶部に
記憶された情報に基づいた前記経過時間の長さに応じ
て、液体の初期排出量がそれぞれより多くなるように各
液体排出部を制御することが好ましい。これにより、製
造時点からの経過時間が長いために最初にノズル開口に
導入される液体の濃度が所定レベルを超えて高い場合
に、当該液体を液体排出によって排出させることが可能
である。
【0015】また、本発明は、液体を収容する液体室
と、液体容器の製造時点に関する情報を記憶する記憶部
と、を有する液体容器が設置される液体容器設置部と、
ノズル開口を有するヘッド部材と、液体容器設置部に設
置される液体容器の液体室の内部とノズル開口とを連通
させる液体連通路と、液体容器設置部に設置される液体
容器の記憶部に記憶された情報を読取る情報読取部と、
ノズル開口からの液体消費量を積算する液体消費量積算
部と、情報読取部が読取った液体容器の製造時点に関す
る情報及び前記液体消費量に基づいて、液体エンドを判
別する液体エンド判別部と、を備えたことを特徴とする
液体噴射装置である。
【0016】本発明によれば、液体容器の製造時点に関
する情報と液体消費量とに基づいて液体エンドが判別さ
れるため、所定のレベルの液体濃度での液体エンドが適
切に判別され得る。
【0017】好ましくは、現在時点を認識する時計機能
部を備え、液体エンド判別部は、前記製造時点に関する
情報に基づいて、前記現在時点までの経過時間を演算す
る演算部と、前記経過時間の長さに基づいて、液体エン
ドを判別する判別本体部とを有する。
【0018】この場合、判別本体部は、前記経過時間の
長さに応じて、より少ない液体消費量で液体エンドを判
別するようになっていることが好ましい、これにより、
製造時点からの経過時間が長かったために残り少なくな
った液体の濃度が所定レベルを超えて低い場合に、当該
液体の消費前に液体エンドを判別することが可能であ
る。
【0019】液体消費量は、ノズル開口からの液体吐出
量と、ノズル開口からの液体吸引量との和であることが
好ましい。
【0020】また本発明は、複数種類の液体をそれぞれ
収容する複数の液体室と、液体容器の製造時点に関する
情報を記憶する記憶部と、を有する液体容器が設置され
る液体容器設置部と、複数のノズル開口を有するヘッド
部材と、液体容器設置部に設置される液体容器の各液体
室の内部と各ノズル開口とをそれぞれ連通させる複数の
液体連通路と、液体容器設置部に設置される液体容器の
記憶部に記憶された情報を読取る情報読取部と、複数の
ノズル開口部分の各液体を排出させる複数の液体排出部
と、情報読取部が読取った液体容器の製造時点に関する
情報に基づいて、複数の液体排出部をそれぞれ制御する
液体排出制御部と、を備えたことを特徴とする液体噴射
装置である。
【0021】本発明によれば、液体容器の製造時点に関
する情報に基づいて各液体排出部が制御されるため、液
体容器の交換時に、各液体についての適切な液体排出が
実施され得る。
【0022】好ましくは、現在時点を認識する時計機能
部を備え、液体排出制御部は、前記製造時点に関する情
報に基づいて、前記現在時点までの経過時間を演算する
演算部と、前記経過時間の長さに基づいて、各液体排出
部を制御する制御本体部と、を有する。
【0023】この場合、制御本体部は、前記液体容器の
交換時に、交換後に装着されている液体容器の記憶部に
記憶された情報に基づいた前記経過時間の長さに応じ
て、各液体の初期排出量がそれぞれより多くなるように
各液体排出部を制御することが好ましい。これにより、
製造時点からの経過時間が長いために最初にノズル開口
に導入される各液体の濃度が所定レベルを超えて高い場
合に、当該各液体を液体排出によってそれぞれ排出させ
ることが可能である。
【0024】また、好ましくは、液体容器の記憶部に
は、当該液体容器の各液体室の各々に収容された液体の
特性に関する情報をも記憶されている。この場合、液体
排出制御部は、前記液体の特性に関する情報に基づい
て、各液体排出部を制御するようになっていることが好
ましい。これにより、各液体毎に、適切な液体排出を実
施することができる。
【0025】また、本発明は、複数種類の液体をそれぞ
れ収容する複数の液体室と、液体容器の製造時点に関す
る情報を記憶する記憶部と、を有する液体容器が設置さ
れる液体容器設置部と、複数のノズル開口を有するヘッ
ド部材と、液体容器設置部に設置される液体容器の各液
体室の内部と各ノズル開口とをそれぞれ連通させる複数
の液体連通路と、液体容器設置部に設置される液体容器
の記憶部に記憶された情報を読取る情報読取部と、ノズ
ル開口からの各液体の液体消費量を積算する複数の液体
消費量積算部と、情報読取部が読取った液体容器の製造
時点に関する情報及び前記各液体消費量に基づいて、各
液体の液体エンドを判別する液体エンド判別部と、を備
えたことを特徴とする液体噴射装置である。
【0026】本発明によれば、液体容器の製造時点に関
する情報と各液体消費量とに基づいて液体エンドが判別
されるため、所定のレベルの液体濃度での各液体の液体
エンドが適切に判別され得る。
【0027】好ましくは、現在時点を認識する時計機能
部を備え、液体エンド判別部は、前記製造時点に関する
情報に基づいて、前記現在時点までの経過時間を演算す
る演算部と、前記経過時間の長さに基づいて、各液体の
液体エンドを判別する判別本体部と、を有する。
【0028】この場合、判別本体部は、前記経過時間の
長さに応じて、より少ない液体消費量で各液体の液体エ
ンドを判別するようになっていることが好ましい。これ
により、製造時点からの経過時間が長かったために残り
少なくなった液体の濃度が所定レベルを超えて低い場合
に、当該液体の消費前に各液体の液体エンドを判別する
ことが可能である。
【0029】この場合も、液体消費量は、ノズル開口か
らの液体吐出量とノズル開口からの液体吸引量との和で
あることが好ましい。
【0030】また、好ましくは、液体容器の記憶部に
は、当該液体容器の各液体室の各々に収容された液体の
特性に関する情報をも記憶されている。この場合、液体
エンド判別部は、前記液体の特性に関する情報に基づい
て、各液体の液体エンドを判別するようになっているこ
とが好ましい。これにより、各液体毎に、適切な液体エ
ンドを判別することができる。
【0031】製造時点に関する情報は、例えば、当該液
体容器の製造年月日である。
【0032】また、本発明は、液体を収容する液体室
と、液体室における液体の沈降状態に関する情報を記憶
する記憶部と、を有する液体容器が設置される液体容器
設置部と、ノズル開口を有するヘッド部材と、液体容器
設置部に設置される液体容器の液体室の内部とノズル開
口とを連通させる液体連通路と、液体容器設置部に設置
される液体容器の記憶部に記憶された情報を読取る情報
読取部と、ノズル開口部分の液体を排出させる液体排出
部と、情報読取部が読取った液体室における液体の沈降
状態に関する情報に基づいて、液体排出部を制御する液
体排出制御部と、を備えたことを特徴とする液体噴射装
置である。
【0033】本発明によれば、液体室における液体の沈
降状態に関する情報に基づいて液体排出部が制御される
ため、液体容器の交換時に適切な液体排出が実施され得
る。
【0034】あるいは、本発明は、液体を収容する液体
室と、液体室における液体の沈降状態に関する情報を記
憶する記憶部と、を有する液体容器が設置される液体容
器設置部と、ノズル開口を有するヘッド部材と、液体容
器設置部に設置される液体容器の液体室の内部とノズル
開口とを連通させる液体連通路と、液体容器設置部に設
置される液体容器の記憶部に記憶された情報を読取る情
報読取部と、ノズル開口からの液体消費量を積算する液
体消費量積算部と、情報読取部が読取った液体室におけ
る液体の沈降状態に関する情報及び前記液体消費量に基
づいて、液体エンドを判別する液体エンド判別部と、を
備えたことを特徴とする液体噴射装置である。
【0035】本発明によれば、液体室における液体の沈
降状態に関する情報と液体消費量とに基づいて液体エン
ドが判別されるため、所定のレベルの液体濃度での液体
エンドが適切に判別され得る。
【0036】あるいは、本発明は、複数種類の液体をそ
れぞれ収容する複数の液体室と、各液体室における液体
の沈降状態に関する情報を記憶する記憶部と、を有する
液体容器が設置される液体容器設置部と、複数のノズル
開口を有するヘッド部材と、液体容器設置部に設置され
る液体容器の各液体室の内部と各ノズル開口とをそれぞ
れ連通させる複数の液体連通路と、液体容器設置部に設
置される液体容器の記憶部に記憶された情報を読取る情
報読取部と、複数のノズル開口部分の各液体を排出させ
る複数の液体排出部と、情報読取部が読取った各液体室
における液体の沈降状態に関する情報に基づいて、複数
の液体排出部をそれぞれ制御する液体排出制御部と、を
備えたことを特徴とする液体噴射装置である。
【0037】本発明によれば、各液体室における液体の
沈降状態に関する情報に基づいて各液体排出部が制御さ
れるため、液体容器の交換時に、各液体についての適切
な液体排出が実施され得る。
【0038】あるいは、本発明は、複数種類の液体をそ
れぞれ収容する複数の液体室と、各液体室における液体
の沈降状態に関する情報を記憶する記憶部と、を有する
液体容器が設置される液体容器設置部と、複数のノズル
開口を有するヘッド部材と、液体容器設置部に設置され
る液体容器の各液体室の内部と各ノズル開口とをそれぞ
れ連通させる複数の液体連通路と、液体容器設置部に設
置される液体容器の記憶部に記憶された情報を読取る情
報読取部と、ノズル開口からの各液体の液体消費量を積
算する複数の液体消費量積算部と、情報読取部が読取っ
た各液体室における液体の沈降状態に関する情報及び前
記各液体消費量に基づいて、各液体の液体エンドを判別
する液体エンド判別部と、を備えたことを特徴とする液
体噴射装置である。
【0039】本発明によれば、各液体室における液体の
沈降状態に関する情報と各液体消費量とに基づいて液体
エンドが判別されるため、所定のレベルの液体濃度での
各液体の液体エンドが適切に判別され得る。
【0040】なお、液体排出部は、液体をノズル開口か
ら吸引することによって排出させるクリーニング部であ
る。あるいは、液体排出部は、液体をノズル開口から吐
出させることによって排出させるフラッシング部であ
る。
【0041】また、液体容器に収容される液体は、例え
ば顔料インクである。この場合、液体容器は、インクが
充満されたフォーム材を収容する態様でインクを収容し
得る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0043】図1は、本発明によるインクジェット式記
録装置(液体噴射装置の一例)の第1の実施の形態の概
略斜視図であり、図2は、その装置内部の印字機構を示
す概略構成図である。図1及び図2に示すように、本実
施の形態のインクジェット式記録装置は、筐体3と、黒
インクカートリッジ1(液体容器)及びカラーインクカ
ートリッジ2(液体容器)が載置されるキャリッジ11
とを備えている。
【0044】図1に示すように、筐体3の上面には、操
作パネル4が設けられている。この場合、操作パネル4
には、電源スイッチ5、インクカートリッジ交換指令ス
イッチ6、黒インククリーニング指令スイッチ7、カラ
ーインククリーニング指令スイッチ8、黒インクインク
エンド表示器9及びカラーインクインクエンド表示器1
0が設けられている。
【0045】図2に示すように、キャリッジ11は、タ
イミングベルト12を介してキャリッジ駆動モータ13
に接続される共に、ガイド部材14に摺動可能に支持さ
れている。ガイド部材14は、プラテン15と平行に配
置されている。これにより、キャリッジ11はプラテン
15に平行に往復移動可能となっている。この移動方向
は主操作方向と呼ばれる。
【0046】キャリッジ11の下方面には、黒インクを
吐出するための複数のノズル開口が配列された黒インク
用記録ヘッド17と、イエロー、マゼンタ及びシアンの
3色のカラーインクをそれぞれ吐出するための複数のノ
ズル開口が配列されたカラーインク用記録ヘッド18と
が設けられている。
【0047】黒インク用記録ヘッド17及びカラーイン
ク用記録ヘッド18が対向する面には、記録紙などの記
録媒体16が、主操作方向と直交する方向に移動可能に
支持されている。この方向は副操作方向と呼ばれる。
【0048】記録ヘッド17及び18の非印刷領域の一
部(図2の右側領域)には、キャッピングユニット19
(クリーニング部)が配置されている。キャッピングユ
ニット19は、黒インク用記録ヘッド17のノズル開口
を封止するキャップ20aと、カラーインク用記録ヘッ
ド18のノズル開口を各色毎に封止するキャップ20b
〜20dとを有している。
【0049】この場合、これらのキャップ20a〜20
dは、同一のスライダ21に搭載されており、モータ等
によって駆動される4連構成のポンプユニット23a〜
23d(クリーニング部)にチューブ(図示せず)を介
してそれぞれ接続されている。これにより、各キャップ
20a〜20dは独立に負圧の供給を受けて、対応する
記録ヘッド17及び18の各色毎のノズル開口からイン
クを吸引する、すなわち、クリーニング処理(液体排出
処理)を行うようになっている。
【0050】図3は、黒インクカートリッジ1の斜視図
である。図3に示すように、黒インクカートリッジ1
は、黒インクを収容するインク室1aを有しており、イ
ンク室1aと黒インク用記録ヘッド17のインク連通路
17aとを接続可能なインク供給口26が底面25に設
けられている。また、当該底面25には、電気的に書換
え可能なメモリ装置である半導体記憶手段27(記憶
部)が設けられている。また、半導体記憶手段27への
アクセスのための電気接点33も、底面25に設けられ
ている。
【0051】この場合、半導体記憶手段27は、当該黒
インクカートリッジ1の製造時点に関する情報、例えば
製造年月日と、インク室1aに収容されるインクの特性
に関する情報とを記憶している。インク室1aには、フ
ォーム材に浸透された態様で黒色の顔料インクが収容さ
れている。
【0052】一方、図4は、カラーインクカートリッジ
2の斜視図である。図4に示すように、カラーインクカ
ートリッジ2は、カラーインクとしてのイエロー、マゼ
ンダ、シアンの各インクを個別に収容するインク室2
a、2b、2cを有しており、各インク室2a、2b、
2cとカラーインク用記録ヘッド18のインク連通路1
8aとを接続可能なインク供給口29〜31が、底面2
8に設けられている。また、当該底面28には、電気的
に書換え可能なメモリ装置である半導体記憶手段32
(記憶部)が設けられている。また、半導体記憶手段3
2へのアクセスのための電気接点34も、底面28に設
けられている。
【0053】この場合、半導体記憶手段32は、当該カ
ラーインクカートリッジ2の製造時点に関する情報、例
えば製造年月日と、各インク室2a〜2cに収容される
インクの特性に関する情報とを記憶している。各インク
室2a〜2cには、フォーム材に浸透された態様で各色
の顔料インクが収容されている。
【0054】図5は、図3及び図4に示す各カートリッ
ジ1及び2が装着されるヘッドホルダ35(液体容器設
置部)を示す斜視図である。図5に示すように、ヘッド
ホルダ35には、各カートリッジ1及び2の電気接点3
3及び34と電気的に接触可能な電気接点36及び37
が設けられている。これらの電気接点36及び37は、
半導体記憶手段27及び32に記憶された情報を読取る
情報読取部38及び39にそれぞれ接続されている。情
報読取部38及び39は、フレキシブルケーブル40に
よって、記録装置本体の制御装置41(図2参照)に接
続されている。
【0055】半導体記憶手段27及び32は、書込みで
きない読取り専用の記憶手段であってもよい。あるい
は、これらが書込み可能な記憶手段である場合、情報読
取部38及び39は、半導体記録手段27及び32に対
する書込み機能を有していてもよい。
【0056】具体的には、半導体記録手段27及び32
は、ICチップにより構成され得る。もっとも、半導体
記録手段27及び32は、バーコード、磁気テープ等、
公知の任意の記憶部材に置換され得る。その場合、情報
読取部38及び39の態様も、各記憶部材に合わせて変
更され得る。
【0057】図6は、制御装置41の概略ブロック図で
ある。図6に示すように、キャリッジ11の各インクカ
ートリッジ1、2が対向する位置に押圧スイッチ43、
44がそれぞれ設けられている。各押圧スイッチ43、
44は、インクカートリッジ交換判定部42に接続さ
れ、各インクカートリッジ1、2が交換されたか否かが
判定されるようになっている。
【0058】キャリッジモータ制御部45は、主制御部
46からの制御を受けて、キャリッジ11をプラテン1
5と平行に移動させるようになっている。
【0059】吸引制御部47(クリーニング(液体排
出)制御部の制御本体部)は、主制御部46による制御
を受けて、キャリッジモータ制御部45を介して記録ヘ
ッド17及び18のノズル開口をキャッピングユニット
19によって封止させると共に、ポンプ駆動部48を介
して各吸引ポンプ23a〜23dの吸引力や吸引時間を
制御するようになっている。
【0060】印字・フラッシング制御部49は、ホスト
(図示せず)からの記録データに基づいてヘッド駆動部
50を駆動させ、記録ヘッド17及び18のノズル開口
からインク滴を適宜に吐出させて印字を実行するように
なっている。さらに、インクの増粘の程度等に応じてヘ
ッド駆動部50を駆動させ、記録ヘッド17及び18の
ノズル開口部分のインクを微振動させてフラッシング処
理を実行するようになっている。
【0061】主制御部46は、ホスト(図示せず)から
の記録データ等に基づいて、キャリッジモータ制御部4
5、印字・フラッシング制御部49及び吸引制御部47
を制御するようになっている。また、主制御部46は、
現在時点を認識する時計機能部46aに接続されてい
る。時計機能部46aは、独自に時計機能を有していて
もよいが、通常はホストから時計情報を得るようになっ
ている。
【0062】ここで、本実施の形態の主制御部46は、
インクカートリッジ交換判定部42が黒インクカートリ
ッジ1が交換されたことを判定した場合、新しい黒イン
クカートリッジ1の半導体記憶手段27に記憶された情
報、すなわち、当該インクカートリッジ1が製造された
製造年月日及び当該インクカートリッジ1が収容する黒
インクの特性に関する情報を、情報読取部38を介して
取得するようになっている。
【0063】そして、主制御部46に設けられた演算部
46b(クリーニング(液体排出)制御部及びインクエ
ンド判別部の演算部)が、取得された製造年月日から現
在時点までの経過時間を演算するようになっている。
【0064】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量及びインク消費予
定量を演算するようになっている。この演算方法につい
て、図7を用いて説明する。
【0065】図7に示すように、製造直後のインクカー
トリッジ1のインク室1aに含まれる黒インクは、上方
部においても底部においても略同一のインク濃度であ
る。しかしながら、製造後所定の向き(インク供給口2
6が下方となる向き)で保管される状態が継続すると、
重力による顔料の沈降の影響により、図7中の矢印に示
すように、インク室1aの底部においてはインク濃度が
高くなり、上方部においてはインク濃度が低くなる。
【0066】従って、製造後に所定時間以上が経過した
場合、インク室1aの底部のインクAは極めて高いイン
ク濃度となっているため、記録を高品質に行うことが困
難である。そこで、このようなインクAをクリーニング
処理によって排出すべく、インクの初期吸引量(初期排
出量)は経過時間の長さに応じて領域Aの分だけ多く設
定される。
【0067】主制御部46及び吸引制御部47は、この
インクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23aを制御し
て、インクカートリッジ交換時におけるインク充填吸引
処理を実行するようになっている。
【0068】逆に、製造後に所定時間以上が経過した場
合、インク室1aの上方部のインクBは極めて低いイン
ク濃度となっているため、記録を高品質に行うことが困
難である。そこで、このようなインクBを使用すること
を積極的に回避すべく、インク消費予定量は領域Bの分
だけ少なく設定される。
【0069】主制御部46は、このインク消費予定量
を、インクエンド制御部51に送るようになっている。
インクエンド制御部51については後述する。
【0070】同様に、本実施の形態の主制御部46は、
インクカートリッジ交換判定部42がカラーインクカー
トリッジ2が交換されたことを判定した場合、新しいカ
ラーインクカートリッジ2の半導体記憶手段32に記憶
された情報、すなわち、当該インクカートリッジ2が製
造された製造年月日及び当該インクカートリッジ2が収
容する各インクの特性に関する情報を、情報読取部39
を介して取得するようになっている。
【0071】そして、主制御部46に設けられた演算部
46bが、取得された製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算するようになっている。
【0072】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、各色毎に、インクの初期吸引量及びイ
ンク消費予定量を演算するようになっている。この演算
方法については、図7を用いて前述した方法と略同様で
ある。
【0073】すなわち、図7に示すように、製造直後の
インクカートリッジ2の各インク室2a〜2cに含まれ
る各インクは、上方部においても底部においても略同一
のインク濃度であるが、製造後所定の向き(インク供給
口29〜31が下方となる向き)で保管される状態が継
続すると、重力による顔料の沈降の影響により、インク
室2a〜2cの底部においてはインク濃度が高くなり、
上方部においてはインク濃度が低くなる。
【0074】従って、製造後に所定時間以上が経過した
場合、インク室2a〜2cの底部のインクAは極めて高
いインク濃度となっているため、記録を高品質に行うこ
とが困難である。そこで、このようなインクAをクリー
ニング処理によって排出すべく、各インクの初期吸引量
は経過時間の長さに応じて領域Aの分だけ多く設定され
る。
【0075】主制御部46及び吸引制御部47は、この
各インクの初期吸引量に応じて対応する各吸引ポンプ2
3b〜23dを制御して、インクカートリッジ交換時に
おける各インクの充填吸引処理を実行するようになって
いる。
【0076】逆に、製造後に所定時間以上が経過した場
合、インク室2a〜2cの上方部のインクBは極めて低
いインク濃度となっているため、記録を高品質に行うこ
とが困難である。そこで、このようなインクBを使用す
ることを積極的に回避すべく、各インクのインク消費予
定量は領域Bの分だけ少なく設定される。
【0077】主制御部46は、この各インク消費予定量
を、インクエンド制御部51に送るようになっている。
【0078】インクエンド制御部51について、図8を
用いて説明する。図8は、インクエンド制御部51の概
略ブロック図である。図8に示すように、インクエンド
制御部51は、黒インク消費量を積算する黒インク消費
量積算部51aと、黒インクのインク消費予定量記憶部
52aと、各カラー色のインク消費量をそれぞれ積算す
るカラーインク消費量積算部51b〜51dと、各カラ
ー色のインク消費予定量記憶部52b〜52dと、黒イ
ンク残量比較部53と、カラーインク残量比較部54
と、を有している。
【0079】各インク消費量積算部51a〜51dは、
各色毎に、記録のために吐出されるインク吐出量(吐出
数及び各吐出における吐出量の積の和)及びクリーニン
グ処理により吸引されるインク吸引量の和を積算するよ
うになっている。
【0080】各インク消費予定量記憶部52a〜52d
には、前述のように主制御部46から送られる値が記憶
されるようになっている。
【0081】黒インク残量比較部53(液体エンド判別
部の判別本体部)は、黒インク消費量積算部51aが積
算した黒インクの消費量と、インク消費予定量記憶部5
2aに記憶された黒インクの消費予定量とを比較して、
前者の方が後者を上回った時に黒インクのインクエンド
を判別し、当該信号を黒インクインクエンド表示器9に
送るようになっている。
【0082】カラーインク残量比較部54(液体エンド
判別部の判別本体部)は、カラーインク消費量積算部5
1b〜51dが積算した各カラーインクの消費量と、イ
ンク消費予定量記憶部52b〜52dに記憶された各イ
ンクの消費予定量とをそれぞれ比較して、前者の方が後
者を上回るインク(色)が存在した時に当該インクのイ
ンクエンドを判別し、当該信号をカラーインクインクエ
ンド表示器10に送るようになっている。
【0083】次に、以上のような構成よりなる本実施の
形態の作用について説明する。
【0084】黒インクカートリッジ1が交換されると、
インクカートリッジ交換判定部42が押圧スイッチ43
からの信号によって黒インクカートリッジ1が交換され
たことを判定する。
【0085】そして、主制御部46が、新しい黒インク
カートリッジ1の半導体記憶手段27に記憶された情
報、すなわち、当該インクカートリッジ1が製造された
製造年月日及び当該インクカートリッジ1が収容する黒
インクの特性に関する情報を、情報読取部38を介して
取得する。
【0086】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。さらに演算部46bは、この経過時間
の長さに基づいて、黒インクの初期吸引量及びインク消
費予定量を演算する。
【0087】製造後に所定時間以上が経過した場合、イ
ンク室1aの底部のインクA(図7参照)は極めて高い
インク濃度となっており、記録を高品質に行うことが困
難であるため、このようなインクAをクリーニング処理
によって排出すべく、インクの初期吸引量は経過時間の
長さに応じて領域Aの分だけ多く設定される。
【0088】逆に、製造後に所定時間以上が経過した場
合、インク室1aの上方部のインクB(図7参照)は極
めて低いインク濃度となっており、記録を高品質に行う
ことが困難であるため、このようなインクBを使用する
ことを積極的に回避すべく、インク消費予定量は領域B
の分だけ少なく設定される。主制御部46は、このイン
ク消費予定量をインクエンド制御部51に送って、イン
ク消費予定量記憶部52aに記憶させる。
【0089】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
たインクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23aを制御
して、インクカートリッジ交換時における黒インクの充
填吸引処理を実行する。
【0090】その後の記録装置の使用過程において、イ
ンク消費量積算部51aは、記録のためにノズル開口か
ら吐出される黒インクの吐出量(吐出数及び各吐出にお
ける吐出量の積の和)及びクリーニング処理により吸引
される黒インクの吸引量の和を積算する。
【0091】そして、黒インク残量比較部53が、黒イ
ンク消費量積算部51aが積算した黒インクの消費量
と、インク消費予定量記憶部52aに記憶された黒イン
クの消費予定量とを比較して、前者の方が後者を上回っ
た時に黒インクのインクエンドを判別し、当該信号を黒
インクインクエンド表示器9に送る。
【0092】同様に、カラーインクカートリッジ2が交
換されると、インクカートリッジ交換判定部42が押圧
スイッチ44からの信号によってカラーインクカートリ
ッジ2が交換されたことを判定する。
【0093】そして、主制御部46が、新しいカラーイ
ンクカートリッジ2の半導体記憶手段32に記憶された
情報、すなわち、当該インクカートリッジ2が製造され
た製造年月日及び当該インクカートリッジ2が収容する
各カラーインクの特性に関する情報を、情報読取部39
を介して取得する。
【0094】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。さらに演算部46bは、この経過時間
の長さに基づいて、各カラーインクの初期吸引量及びイ
ンク消費予定量を演算する。
【0095】製造後に所定時間以上が経過した場合、各
インク室2a〜2cの底部のインクA(図7参照)は極
めて高いインク濃度となっており、記録を高品質に行う
ことが困難であるため、このようなインクAをクリーニ
ング処理によって排出すべく、各インクの初期吸引量は
経過時間の長さに応じて領域Aの分だけ多く設定され
る。
【0096】逆に、製造後に所定時間以上が経過した場
合、各インク室2a〜2cの上方部のインクB(図7参
照)は極めて低いインク濃度となっており、記録を高品
質に行うことが困難であるため、このようなインクBを
使用することを積極的に回避すべく、各インクの消費予
定量は領域Bの分だけ少なく設定される。主制御部46
は、この各インク消費予定量をインクエンド制御部51
に送って、インク消費予定量記憶部52b〜52dにそ
れぞれ記憶させる。
【0097】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
た各インクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23b〜2
3dを制御して、インクカートリッジ交換時における各
カラーインクの充填吸引処理を実行する。
【0098】その後の記録装置の使用過程において、イ
ンク消費量積算部51b〜51dは、記録のためにノズ
ル開口から吐出される各カラーインクの吐出量及びクリ
ーニング処理により吸引される各カラーインクの吸引量
の和を、それぞれの色毎に積算する。
【0099】そして、カラーインク残量比較部54が、
各カラーインク消費量積算部51b〜51dが積算した
各インクの消費量と、各インク消費予定量記憶部52b
〜52dに記憶された各インク消費予定量とをそれぞれ
比較して、前者の方が後者を上回る色が存在した時に当
該インク(色)のインクエンドを判別し、当該信号をカ
ラーインクインクエンド表示器10に送る。
【0100】以上のように、本実施の形態によれば、イ
ンクカートリッジ1、2の製造時点に関する情報に基づ
いて吸引ポンプ23a〜23dが制御されるため、イン
クカートリッジ1、2の交換時に、適切なインクの充填
吸引処理(クリーニング)が実施され得る。
【0101】本実施の形態では、演算部46bがインク
カートリッジ1、2の製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算し、経過時間の長さに応じて、インクの初
期吸引量がより多くなるように吸引ポンプ23a〜23
dを制御するようになっているため、製造時点からの経
過時間が長いために最初にノズル開口に導入されるイン
クの濃度が所定レベルを超えて高い場合に、当該インク
を吸引(クリーニング)によって排出させることが可能
である。
【0102】更に、カラーインクカートリッジ2につい
ては、各インク室2a〜2cに収容された各インクの各
々について、インクカートリッジ2の製造時点に関する
情報に基づいて吸引ポンプ23b〜23dが制御される
ため、インクカートリッジの交換時に、各インク毎の適
切な充填吸引処理(クリーニング)が実施され得る。
【0103】また、本実施の形態によれば、インクカー
トリッジ1、2の製造時点に関する情報とインク消費量
とに基づいてインクエンドが判別されるため、所定のレ
ベルのインク濃度でのインクエンドを適切に判別するこ
とができる。
【0104】本実施の形態では、演算部46bがインク
カートリッジ1、2の製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算し、経過時間の長さに応じて、より少ない
インク消費量でインクエンドを判別するようになってい
るため、製造時点からの経過時間が長いために残り少な
いインクの濃度が所定レベルを超えて低い場合に、当該
インクの消費前にインクエンドを判別することが可能で
ある。
【0105】更に、カラーインクカートリッジ2につい
ては、各インク室2a〜2cに収容された各インクの各
々について、インクカートリッジ2の製造時点に関する
情報及び各インクの消費量に基づいてインクエンドを判
別するため、各インク毎に適切なインクエンドを判別す
ることができる。
【0106】なお、本実施の形態では、インク消費量と
して、ノズル開口からのインク吐出量とインク吸引量と
の和を積算しているので、より正確にインク消費量を把
握することができる。
【0107】次に、本発明の第2の実施の形態のインク
ジェット式記録装置について図9及び図10を用いて説
明する。図9は、本発明の第2の実施の形態のインクジ
ェット式記録装置内部の印字機構を示す概略構成図であ
り、図10は、図9の装置の制御系を示す概略ブロック
図である。
【0108】図9及び図10に示すように、本実施の形
態のインクジェット式記録装置のキャッピングユニット
19は、黒インク用記録ヘッド17のノズル開口を封止
するキャップ20aと、カラーインク用記録ヘッド18
のノズル開口を共通に封止するキャップ20eとを有し
ている。
【0109】この場合、これらのキャップ20a、20
eは、同一のスライダ21に搭載されており、モータ等
によって駆動される2連構成のポンプユニット23a、
23e(クリーニング部)にチューブ(図示せず)を介
してそれぞれ接続されている。これにより、各キャップ
20a、20eは独立に負圧の供給を受けて、対応する
記録ヘッド17及び18のノズル開口からインクを吸引
する、すなわち、クリーニング処理を行うようになって
いる。
【0110】その他の構成は、図1乃至図8に示す第1
の実施の形態と同様の構成である。第2の実施の形態に
おいて、図1乃至図8に示す第1の実施の形態と同一の
部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0111】本実施の形態においても、カラーインクカ
ートリッジ2が交換されると、インクカートリッジ交換
判定部42が押圧スイッチ44からの信号によってカラ
ーインクカートリッジ2が交換されたことを判定する。
【0112】そして、主制御部46が、新しいカラーイ
ンクカートリッジ2の半導体記憶手段32に記憶された
情報、すなわち、当該インクカートリッジ2が製造され
た製造年月日及び当該インクカートリッジ2が収容する
各カラーインクの特性に関する情報を、情報読取部39
を介して取得する。
【0113】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。さらに演算部46bは、この経過時間
の長さに基づいて、各カラーインクの初期吸引量及びイ
ンク消費予定量を演算する。
【0114】主制御部46は、この各インク消費予定量
をインクエンド制御部51に送って、インク消費予定量
記憶部52b〜52dにそれぞれ記憶させる。
【0115】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
た各インクの初期吸引量のうちで最大の初期吸引量に応
じて、吸引ポンプ23eを制御して、インクカートリッ
ジ交換時における各カラーインクの充填吸引処理を実行
する。
【0116】以上のように、本実施の形態によれば、イ
ンクカートリッジ1、2の製造時点に関する情報に基づ
いて吸引ポンプ23a、23eが制御されるため、イン
クカートリッジ1、2の交換時に、適切なインクの充填
吸引処理(クリーニング)が実施され得る。
【0117】本実施の形態では、演算部46bがインク
カートリッジ1、2の製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算し、経過時間の長さに応じて、インクの初
期吸引量がより多くなるように吸引ポンプ23a、23
eを制御するようになっているため、製造時点からの経
過時間が長いために最初にノズル開口に導入されるイン
クの濃度が所定レベルを超えて高い場合に、当該インク
を吸引(クリーニング)によって排出させることが可能
である。
【0118】特に、カラーインクカートリッジ2につい
ては、各インク室2a〜2cに収容された各インクに対
して共通に、インクカートリッジ2の製造時点に関する
情報に基づいて吸引ポンプ23eが制御されるため、イ
ンクカートリッジの交換時に、簡便な充填吸引処理(ク
リーニング)が実施され得る。
【0119】次に、本発明の第3の実施の形態のインク
ジェット式記録装置について図11及び図12を用いて
説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態のイン
クジェット式記録装置内部の印字機構を示す概略構成図
であり、図12は、図11の装置の制御系を示す概略ブ
ロック図である。
【0120】図11及び図12に示すように、本実施の
形態のインクジェット式記録装置のキャッピングユニッ
ト19は、黒インク用記録ヘッド17のノズル開口とカ
ラーインク用記録ヘッド18のノズル開口とを共通に封
止するキャップ20gを有している。
【0121】この場合、共通のキャップ20gは、スラ
イダ21に搭載されており、モータ等によって駆動され
る単一のポンプユニット23g(クリーニング部)にチ
ューブ(図示せず)を介して接続されている。これによ
り、キャップ20gは負圧の供給を受けて、記録ヘッド
17及び18の全ノズル開口からインクを吸引する、す
なわち、クリーニング処理を行うようになっている。
【0122】その他の構成は、図9及び図10に示す第
2の実施の形態と同様の構成である。第3の実施の形態
において、図9及び図10に示す第2の実施の形態と同
一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0123】本実施の形態においても、黒インクカート
リッジ1が交換されると、インクカートリッジ交換判定
部42が押圧スイッチ43からの信号によって黒インク
カートリッジ1が交換されたことを判定する。
【0124】そして、主制御部46が、新しい黒インク
カートリッジ1の半導体記憶手段27に記憶された情
報、すなわち、当該インクカートリッジ1が製造された
製造年月日及び当該インクカートリッジ1が収容する黒
インクの特性に関する情報を、情報読取部38を介して
取得する。
【0125】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。さらに演算部46bは、この経過時間
の長さに基づいて、黒インクの初期吸引量及びインク消
費予定量を演算する。
【0126】主制御部46は、このインク消費予定量を
インクエンド制御部51に送って、インク消費予定量記
憶部52aに記憶させる。
【0127】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
たインクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23gを制御
して、インクカートリッジ交換時における黒インクの充
填吸引処理を実行する。
【0128】同様に、カラーインクカートリッジ2が交
換されると、インクカートリッジ交換判定部42が押圧
スイッチ44からの信号によってカラーインクカートリ
ッジ2が交換されたことを判定する。
【0129】そして、主制御部46が、新しいカラーイ
ンクカートリッジ2の半導体記憶手段32に記憶された
情報、すなわち、当該インクカートリッジ2が製造され
た製造年月日及び当該インクカートリッジ2が収容する
各カラーインクの特性に関する情報を、情報読取部39
を介して取得する。
【0130】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。さらに演算部46bは、この経過時間
の長さに基づいて、各カラーインクの初期吸引量及びイ
ンク消費予定量を演算する。
【0131】主制御部46は、この各インク消費予定量
をインクエンド制御部51に送って、インク消費予定量
記憶部52b〜52dにそれぞれ記憶させる。
【0132】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
た各インクの初期吸引量のうち最大の初期吸引量に応じ
て吸引ポンプ23gを制御して、インクカートリッジ交
換時における各カラーインクの充填吸引処理を実行す
る。
【0133】黒インクカートリッジ1及びカラーインク
カートリッジ2が同時に交換される時には、黒インクと
カラーの各インクの初期吸引量のうちで最大の初期吸引
量に応じて吸引ポンプ23gが制御されて、インクカー
トリッジ交換時における各カラーインクの充填吸引処理
が実行される。
【0134】以上のように、本実施の形態によれば、イ
ンクカートリッジ1、2の製造時点に関する情報に基づ
いて吸引ポンプ23gが制御されるため、インクカート
リッジ1、2の交換時に、適切なインクの充填吸引処理
(クリーニング)が実施され得る。
【0135】本実施の形態では、演算部46bがインク
カートリッジ1、2の製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算し、経過時間の長さに応じて、インクの初
期吸引量がより多くなるように吸引ポンプ23gを制御
するようになっているため、製造時点からの経過時間が
長いために最初にノズル開口に導入されるインクの濃度
が所定レベルを超えて高い場合に、当該インクを吸引
(クリーニング)によって排出させることが可能であ
る。
【0136】なお、以上の各実施の形態では、黒インク
用記録ヘッド17とカラーインク用記録ヘッド18とが
別個に構成されているが、これらは一体に形成されてい
てもよい。
【0137】また、以上の各実施の形態では、液体排出
部としてクリーニング部が作動する態様となっている
が、液体排出部としてフラッシング部が作動してもよ
い。ここで、フラッシング部とは、主として、キャッピ
ングユニット19及び印字・フラッシング制御部49か
らなる。
【0138】この場合、例えば印字・フラッシング制御
部49は、主制御部46による制御を受けて、キャリッ
ジモータ制御部45を介して記録ヘッド17及び18の
ノズル開口をキャッピングユニット19によって封止さ
せると共に、ヘッド駆動部50を駆動させて前記の各イ
ンクの初期吸引量と同一量のインクをノズル開口から吐
出させる。
【0139】このようなフラッシング処理によっても、
インクカートリッジ交換時における各インクの充填処理
を好適に実行することができる。
【0140】なお、以上の各実施の形態では、インクカ
ートリッジが製造された製造年月日に基づいて各インク
の初期吸引量及び消費予定量が決定されている。しかし
ながら、より広くは、各インクの初期吸引量及び消費予
定量は、インク室におけるインクの沈降状態に関する他
の情報に基づいて決定されてもよい。
【0141】例えば、黒インクカートリッジ1の半導体
記憶手段27は、当該インクカートリッジ1が収容する
黒インクについての特性として、沈降特性情報を記憶し
得る。この場合、前記の各実施の形態の主制御部46
は、インクカートリッジ設置判定部42が黒インクカー
トリッジ1が設置されたことを判定した場合、新しい黒
インクカートリッジ1の半導体記憶手段27に記憶され
た情報、すなわち、当該インクカートリッジ1が製造さ
れた製造年月日と当該インクカートリッジ1が収容する
黒インクについての沈降特性情報とを、情報読取部38
を介して取得する。
【0142】例えば、主制御部46に設けられた演算部
46bが、取得された製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算し、この経過時間の長さに基づいて、イン
クの初期吸引量を演算するようになっている。この演算
方法について、図13を用いて説明する。
【0143】図13は、あるインクカートリッジでの、
製造後2年間の静置状態の後に吐出されたインクについ
て、OD値を測定したグラフである。OD値は、インク
の濃度に略比例する指標である。
【0144】図13に示すように、消費インク量が0〜
5gの範囲では、OD値が急激に上昇しており、5g〜
20gの範囲では、OD値が徐々に低下して、以後は所
定レベルにて安定する。従って、この場合には、インク
の初期吸引量を少なくとも5g以上とすることが好まし
い。
【0145】図13に示すようなOD値の所定レベルに
対する偏差の程度は、インクの沈降現象の継続時間、こ
の場合、製造年月日から現在時点までの経過時間に依存
する。
【0146】従って、製造後に所定時間以上が経過した
場合、インクの沈降現象によって濃度差が生じているイ
ンクをクリーニング処理によって排出すべく、インクの
初期吸引量は製造後経過時間の長さに応じて多く設定さ
れる。ここで、製造後経過時間の長さに加えて、黒イン
クの沈降特性情報(沈降現象の発生のし易さ)が考慮さ
れ得る。この場合、演算部46bが沈降状態推定部とし
て機能する。
【0147】あるいは、インクカートリッジ設置判定部
42が黒インクカートリッジ1が設置されたことを判定
した場合、主制御部46は、時計機能部46aを利用し
て当該設置時に関する情報を取得する。
【0148】インクカートリッジの形態によっては、イ
ンクカートリッジ内の狭い流路部分でのインクの沈降状
態が、インクカートリッジの設置前に使用者が当該イン
クカートリッジを上下等に振ったり転回させたりするこ
とによって解消可能な場合がある。このような場合、そ
の後のインクジェット記録装置において問題となり得る
インクの沈降現象は、インクカートリッジの設置時点か
ら継続することになる。
【0149】従って、この場合、好ましくは、主制御部
46に設けられた演算部46bが、取得された設置時点
から現在時点までの経過時間を演算するようになってい
る。
【0150】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量を演算するように
なっている。この演算についても、図13のように予め
測定されたデータに基づいて行われ得る。また、この場
合でも、経過時間の長さに加えて、黒インクの沈降特性
情報が考慮され得る。
【0151】あるいは、主制御部46は、時計機能部4
6aを利用して、前回の黒インク吐出時に関する情報を
取得する。
【0152】インクジェット記録装置の使用の態様によ
っては、前回の黒インク吐出時から長時間に亘って黒イ
ンクの使用が中断される場合がある。このような場合、
その後のインクジェット記録装置において問題となり得
るインクの沈降現象は、前回のインク吐出時点から継続
することになる。
【0153】従って、この場合、好ましくは、主制御部
46に設けられた演算部46bが、取得された前回のイ
ンク吐出時点から現在時点までの経過時間を演算するよ
うになっている。
【0154】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量を演算するように
なっている。この演算についても、図13のように予め
測定されたデータに基づいて行われ得る。また、この場
合でも、経過時間の長さに加えて、黒インクの沈降特性
情報が考慮され得る。
【0155】あるいは、インクカートリッジが攪拌機構
等によって攪拌され得る場合、前回のインクカートリッ
ジ攪拌時に関する情報は、インクカートリッジの半導体
記憶手段27に記憶され得る。この場合、当該情報は、
情報読取部38を介して取得され得る。
【0156】あるいは、インクジェット記憶装置内にイ
ンクカートリッジを攪拌する攪拌機構が設けられている
場合、主制御部46が、時計機能部46aを利用して、
前回のインクカートリッジ攪拌時に関する情報を取得し
てもよい。
【0157】以上のような場合、当該攪拌機構を活用し
て、インク吐出の前にインクの沈降状態を常に解消させ
ることが好ましい。しかしながら、当該攪拌機構の使用
と濃度差の生じたインクのクリーニング(吸引)とが、
コスト等の諸要因を加味して選択的になされ得る場合が
ある。このような場合、インクジェット記録装置におい
て問題となり得るインクの沈降現象は、前回の攪拌時点
から継続することになる。
【0158】従って、この場合、好ましくは、主制御部
46に設けられた演算部46bが、取得された前回の攪
拌時点から現在時点までの経過時間を演算するようにな
っている。
【0159】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量を演算するように
なっている。この演算についても、図13のように予め
測定されたデータに基づいて行われ得る。また、この場
合でも、経過時間の長さに加えて、黒インクの沈降特性
情報が考慮され得る。
【0160】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
た黒インクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23aを制
御して、インクカートリッジ設置時等におけるインク充
填吸引処理を実行するようになっている。
【0161】同様に、例えば、前記の各実施の形態の主
制御部46は、インクカートリッジ設置判定部42がカ
ラーインクカートリッジ2が設置されたことを判定した
場合、新しいカラーインクカートリッジ2の半導体記憶
手段32に記憶された情報、すなわち、当該インクカー
トリッジ2が製造された製造年月日と当該インクカート
リッジ2が収容する各インクの沈降特性情報とを、情報
読取部39を介して取得するようになっている。
【0162】そして、主制御部46に設けられた演算部
46bが、取得された製造年月日から現在時点までの経
過時間を演算するようになっている。
【0163】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、各カラーインクの初期吸引量を演算す
るようになっている。この演算の詳細については、黒イ
ンクの場合と略同様である。ここで、経過時間の長さに
加えて、各カラーインクの沈降特性情報(沈降現象の発
生のし易さ)が考慮されることが好ましい。
【0164】あるいは、インクカートリッジ設置判定部
42がカラーインクカートリッジ2が設置されたことを
判定した場合、主制御部46は、時計機能部46aを利
用して当該設置時に関する情報を取得する。
【0165】この場合、主制御部46に設けられた演算
部46bが、取得された設置時点から現在時点までの経
過時間を演算するようになっている。
【0166】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量を演算するように
なっている。この演算についても、図13のように予め
測定されたデータに基づいて行われ得る。また、この場
合でも、経過時間の長さに加えて、各カラーインクの沈
降特性情報が考慮され得る。
【0167】あるいは、主制御部46は、時計機能部4
6aを利用して、前回のカラーインク吐出時に関する情
報を取得する。
【0168】この場合、主制御部46に設けられた演算
部46bが、取得された前回のカラーインク吐出時点か
ら現在時点までの経過時間を演算するようになってい
る。
【0169】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量を演算するように
なっている。この演算についても、図13のように予め
測定されたデータに基づいて行われ得る。また、この場
合でも、経過時間の長さに加えて、各カラーインクの沈
降特性情報が考慮され得る。
【0170】あるいは、カラーインクカートリッジが攪
拌機構等によって攪拌され得る場合、前回のインクカー
トリッジ攪拌時に関する情報は、インクカートリッジの
半導体記憶手段32に記憶され得る。この場合、当該情
報は、情報読取部39を介して取得され得る。
【0171】あるいは、インクジェット記憶装置内にカ
ラーインクカートリッジを攪拌する攪拌機構が設けられ
ている場合、主制御部46が、時計機能部46aを利用
して、前回のインクカートリッジ攪拌時に関する情報を
取得してもよい。
【0172】これらの場合、主制御部46に設けられた
演算部46bが、取得された前回の攪拌時点から現在時
点までの経過時間を演算するようになっている。
【0173】そして、演算部46bは、この経過時間の
長さに基づいて、インクの初期吸引量を演算するように
なっている。この演算についても、図13のように予め
測定されたデータに基づいて行われ得る。また、この場
合でも、経過時間の長さに加えて、各カラーインクの沈
降特性情報が考慮され得る。
【0174】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
た各インクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23b〜2
3dを制御して、インクカートリッジ設置時等における
インク充填吸引処理を実行するようになっている。
【0175】次に、以上の場合の作用について説明す
る。
【0176】黒インクカートリッジ1が設置(交換)さ
れると、インクカートリッジ設置判定部42が押圧スイ
ッチ43からの信号によって黒インクカートリッジ1が
設置(交換)されたことを判定する。
【0177】そして、主制御部46が、新しい黒インク
カートリッジ1の半導体記憶手段27に記憶された情
報、すなわち、当該インクカートリッジ1が製造された
製造年月日、当該インクカートリッジ1が収容する黒イ
ンクの沈降特性情報、前回のインクカートリッジ攪拌時
に関する情報、等を情報読取部38を介して取得する。
【0178】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。あるいは、インクカートリッジの設置
時点から現在時点までの経過時間を演算する。あるい
は、黒インクの前吐出時点から現在時点までの経過時間
を演算する。あるいは、インクカートリッジの前攪拌時
点から現在時点までの経過時間を演算する。
【0179】さらに演算部46bは、この経過時間の長
さと黒インクの沈降特性情報とに基づいて、黒インクの
沈降状態を推定し、黒インクの初期吸引量を演算する。
【0180】前記経過時間が所定時間以上である場合、
インクの沈降現象によって濃度差が発生していると推定
される。このため、高品質の記録を行うことが困難な濃
度のインクをクリーニング処理によって排出すべく、イ
ンクの初期吸引量は前記経過時間の長さに応じて多く設
定される。
【0181】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
たインクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23aを制御
して、インクカートリッジ設置時等における黒インクの
充填吸引処理を実行する。
【0182】同様に、カラーインクカートリッジ2が設
置(交換)されると、インクカートリッジ設置判定部4
2が押圧スイッチ44からの信号によってカラーインク
カートリッジ2が交換されたことを判定する。
【0183】そして、主制御部46が、新しいカラーイ
ンクカートリッジ2の半導体記憶手段32に記憶された
情報、すなわち、当該インクカートリッジ2が製造され
た製造年月日、当該インクカートリッジ2が収容する各
カラーインクの沈降特性情報、前回のインクカートリッ
ジ攪拌時に関する情報、等を情報読取部39を介して取
得する。
【0184】次に、主制御部46に設けられた演算部4
6bが、取得された製造年月日から現在時点までの経過
時間を演算する。あるいは、インクカートリッジの設置
時点から現在時点までの経過時間を演算する。あるい
は、各インクの前吐出時点から現在時点までの経過時間
を演算する。あるいは、インクカートリッジの前攪拌時
点から現在時点までの経過時間を演算する。
【0185】さらに演算部46bは、この経過時間の長
さと各インクの沈降特性情報とに基づいて、各インクの
沈降状態を推定し、各インクの初期吸引量を演算する。
【0186】前記経過時間が所定時間以上である場合、
インクの沈降現象によって濃度差が発生していると推定
される。このため、高品質の記録を行うことが困難な濃
度のインクをクリーニング処理によって排出すべく、各
インクの初期吸引量は前記経過時間の長さに応じて多く
設定される。
【0187】主制御部46及び吸引制御部47は、求め
た各インクの初期吸引量に応じて吸引ポンプ23b〜2
3dを制御して、インクカートリッジ設置時等における
各カラーインクの充填吸引処理を実行する。
【0188】以上の場合、インクカートリッジ1、2内
の各インクの沈降状態に関する適宜の情報に基づいて吸
引ポンプ23a〜23dが制御される。この場合でも、
インクカートリッジ1、2の設置時等に、適切なインク
の充填吸引処理(クリーニング)が実施され得る。
【0189】なお、本発明は、インクジェット式記録装
置以外の任意の液体噴射装置に適用され得る。液体の例
としては、インクの他に、グルー、マニキュア等が使用
され得る。
【0190】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、液体容
器の製造時点に関する情報に基づいて液体排出部が制御
されるため、液体容器の交換時に、適切な液体排出が実
施され得る。
【0191】また、本発明によれば、液体容器の製造時
点に関する情報と液体消費量とに基づいて液体エンドが
判別されるため、所定のレベルの液体濃度での液体エン
ドが適切に判別され得る。
【0192】また、本発明によれば、液体容器の製造時
点に関する情報に基づいて各液体排出部が制御されるた
め、液体容器の交換時に、各液体についての適切な液体
排出が実施され得る。
【0193】また、本発明によれば、液体容器の製造時
点に関する情報と各液体消費量とに基づいて液体エンド
が判別されるため、所定のレベルの液体濃度での液体エ
ンドが適切に判別され得る。
【0194】あるいは、本発明によれば、液体室におけ
る液体の沈降状態に関する情報に基づいて液体排出部が
制御されるため、液体容器の交換時に適切な液体排出が
実施され得る。
【0195】あるいは、本発明によれば、液体室におけ
る液体の沈降状態に関する情報と液体消費量とに基づい
て液体エンドが判別されるため、所定のレベルの液体濃
度での液体エンドが適切に判別され得る。
【0196】あるいは、本発明によれば、液体室におけ
る液体の沈降状態に関する情報に基づいて各液体排出部
が制御されるため、液体容器の交換時に、各液体につい
ての適切な液体排出が実施され得る。
【0197】あるいは、本発明によれば、液体室におけ
る液体の沈降状態に関する情報と各液体消費量とに基づ
いて液体エンドが判別されるため、所定のレベルの液体
濃度での各液体の液体エンドが適切に判別され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット式記録装置の第1
の実施の形態を示す概略斜視図。
【図2】図1の装置内部の印字機構を示す概略構成図。
【図3】黒インクカートリッジの一例を示す概略斜視
図。
【図4】3色カラーインクカートリッジの一例を示す概
略斜視図。
【図5】インクカートリッジが装着されるホルダの一例
を示す概略斜視図。
【図6】図1の装置の制御系を示す概略ブロック図。
【図7】インクカートリッジ内のインク濃度の変化を説
明する図。
【図8】図6のインクエンド制御部を示す概略ブロック
図。
【図9】本発明によるインクジェット式記録装置の第2
の実施の形態を示す概略斜視図。
【図10】図9の装置の制御系を示す概略ブロック図。
【図11】本発明によるインクジェット式記録装置の第
3の実施の形態を示す概略斜視図。
【図12】図11の装置の制御系を示す概略ブロック
図。
【図13】消費されるインク量毎のOD値の一例を示す
グラフ。
【符号の説明】
1 黒インクカートリッジ 2 カラーインクカートリッジ 3 筐体 4 操作パネル 5 電源スイッチ 6 インクカートリッジ交換指令スイッチ 7 黒インククリーニング指令スイッチ 8 カラーインククリーニング指令スイッチ 9 黒インクインクエンド表示器 10 カラーインクインクエンド表示器 11 キャリッジ 12 タイミングベルト 13 キャリッジ駆動モータ 14 ガイド部材 15 プラテン 16 記録媒体 17 黒インク用記録ヘッド 17a インク連通路 18 カラーインク用記録ヘッド 18a インク連通路 19 キャッピングユニット 20a〜20d、20e、20g キャップ 21 スライダ 23a〜23d、23e、23g 吸引ポンプ 27、32 半導体記憶手段 33、34 電気接点 35 ヘッドホルダ 38、39 情報読取部 40 フレキシブルケーブル 41 制御装置 42 インクカートリッジ交換判定部 43、44 押圧スイッチ 45 キャリッジモータ制御部 46 主制御部 46a 時計機能部 46b 演算部 47 吸引制御部 48 ポンプ駆動部 49 印字・フラッシング制御部 50 ヘッド駆動部 51 インクエンド制御部 51a〜51d インク消費量演算部 52a〜52d インク消費予定量記憶部 53 黒インク残量比較部 54 カラーインク残量比較部

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を収容する液体室を有する液体容器が
    設置される液体容器設置部と、 ノズル開口を有するヘッド部材と、 液体容器設置部に設置される液体容器の液体室の内部と
    ノズル開口とを連通させる液体連通路と、 液体室における液体の沈降特性情報を記憶する記憶部に
    記憶された情報を読取る情報読取部と、 ノズル開口部分の液体を排出させる液体排出部と、 情報読取部が読取った液体室における液体の沈降特性情
    報に基づいて、液体排出部を制御する液体排出制御部
    と、 を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 【請求項2】液体容器設置部は、液体を収容する液体室
    と、液体容器の製造時点に関する情報を記憶する記憶部
    と、を有する液体容器が設置されるようになっており、 情報読取部は、液体容器設置部に設置される液体容器の
    記憶部に記憶された液体容器の製造時点に関する情報を
    更に読取るようになっており、 液体排出制御部は、情報読取部が読取った液体容器の製
    造時点に関する情報及び液体室における液体の沈降特性
    情報に基づいて、液体排出部を制御するようになってい
    ることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】液体容器設置部は、液体を収容する液体室
    と、液体容器の製造時点に関する情報及び液体室におけ
    る液体の沈降特性情報を記憶する記憶部と、を有する液
    体容器が設置されるようになっており、 情報読取部は、液体容器設置部に設置される液体容器の
    記憶部に記憶された情報を読取るようになっており、 液体排出制御部は、情報読取部が読取った液体容器の製
    造時点に関する情報及び液体室における液体の沈降特性
    情報に基づいて、液体排出部を制御するようになってい
    ることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】現在時点を認識する時計機能部を備え、 液体排出制御部は、 前記製造時点に関する情報に基づいて、前記現在時点ま
    での経過時間を演算する演算部と、 前記経過時間の長さ及び液体室における液体の沈降特性
    情報に基づいて、液体排出部を制御する制御本体部とを
    有することを特徴とする請求項2または3に記載の液体
    噴射装置。
  5. 【請求項5】制御本体部は、前記液体容器の交換時に、
    交換後に装着されている液体容器の記憶部に記憶された
    情報に基づいた前記経過時間の長さに応じて、液体の初
    期排出量がより多くなるように液体排出部を制御するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 【請求項6】複数種類の液体をそれぞれ収容する複数の
    液体室を有する液体容器が設置される液体容器設置部
    と、 複数のノズル開口を有するヘッド部材と、 液体容器設置部に設置される液体容器の各液体室の内部
    と各ノズル開口とをそれぞれ連通させる複数の液体連通
    路と、 各液体室における各液体の沈降特性情報を記憶する記憶
    部に記憶された情報を読取る情報読取部と、 複数のノズル開口部分の各液体を排出させる複数の液体
    排出部と、 情報読取部が読取った各液体室における各液体の沈降特
    性情報に基づいて、複数の液体排出部をそれぞれ制御す
    る液体排出制御部と、 を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 【請求項7】液体容器設置部は、複数種類の液体をそれ
    ぞれ収容する複数の液体室と、液体容器の製造時点に関
    する情報を記憶する記憶部と、を有する液体容器が設置
    されるようになっており、 情報読取部は、液体容器設置部に設置される液体容器の
    記憶部に記憶された液体容器の製造時点に関する情報を
    更に読取るようになっており、 液体排出制御部は、情報読取部が読取った液体容器の製
    造時点に関する情報及び各液体室における各液体の沈降
    特性情報に基づいて、複数の液体排出部をそれぞれ制御
    するようになっていることを特徴とする請求項6に記載
    の液体噴射装置。
  8. 【請求項8】液体容器設置部は、複数種類の液体をそれ
    ぞれ収容する複数の液体室と、液体容器の製造時点に関
    する情報及び各液体室における各液体の沈降特性情報を
    記憶する記憶部と、を有する液体容器が設置されるよう
    になっており、 情報読取部は、液体容器設置部に設置される液体容器の
    記憶部に記憶された情報を読取るようになっており、 液体排出制御部は、情報読取部が読取った液体容器の製
    造時点に関する情報及び各液体室における各液体の沈降
    特性情報に基づいて、複数の液体排出部をそれぞれ制御
    するようになっていることを特徴とする請求項6に記載
    の液体噴射装置。
  9. 【請求項9】現在時点を認識する時計機能部を備え、 液体排出制御部は、 前記製造時点に関する情報に基づいて、前記現在時点ま
    での経過時間を演算する演算部と、 前記経過時間の長さ及び各液体室における各液体の沈降
    特性情報に基づいて、各液体排出部を制御する制御本体
    部と、 を有することを特徴とする請求項7または8に記載の液
    体噴射装置。
  10. 【請求項10】制御本体部は、前記液体容器の交換時
    に、交換後に装着されている液体容器の記憶部に記憶さ
    れた情報に基づいた前記経過時間の長さに応じて、各液
    体の初期排出量がそれぞれより多くなるように各液体排
    出部を制御することを特徴とする請求項9に記載の液体
    噴射装置。
  11. 【請求項11】液体を収容する液体室と、液体室におけ
    る液体の沈降特性情報を記憶する記憶部と、を有する液
    体容器が設置される液体容器設置部と、 ノズル開口を有するヘッド部材と、 液体容器設置部に設置される液体容器の液体室の内部と
    ノズル開口とを連通させる液体連通路と、 液体容器設置部に設置される液体容器の記憶部に記憶さ
    れた情報を読取る情報読取部と、 ノズル開口からの液体消費量を積算する液体消費量積算
    部と、 情報読取部が読取った液体室における液体の沈降特性情
    報及び前記液体消費量に基づいて、液体エンドを判別す
    る液体エンド判別部と、 を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  12. 【請求項12】複数種類の液体をそれぞれ収容する複数
    の液体室と、各液体室における液体の沈降特性情報を記
    憶する記憶部と、を有する液体容器が設置される液体容
    器設置部と、 複数のノズル開口を有するヘッド部材と、 液体容器設置部に設置される液体容器の各液体室の内部
    と各ノズル開口とをそれぞれ連通させる複数の液体連通
    路と、 液体容器設置部に設置される液体容器の記憶部に記憶さ
    れた情報を読取る情報読取部と、 ノズル開口からの各液体の液体消費量を積算する複数の
    液体消費量積算部と、 情報読取部が読取った各液体室における液体の沈降特性
    情報及び前記各液体消費量に基づいて、各液体の液体エ
    ンドを判別する液体エンド判別部と、 を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  13. 【請求項13】液体の沈降特性情報は、当該液体の吐出
    量毎のOD値に関する情報であることを特徴とする請求
    項1乃至12のいずれかに記載の液体噴射装置。
  14. 【請求項14】液体容器の製造時点に関する情報は、当
    該液体容器の製造年月日であることを特徴とする請求項
    2乃至5、及び、7乃至10のいずれかに記載の液体噴
    射装置。
  15. 【請求項15】液体排出部は、液体をノズル開口から吸
    引することによって排出させるクリーニング部であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の液
    体噴射装置。
  16. 【請求項16】液体排出部は、液体をノズル開口から吐
    出させることによって排出させるフラッシング部である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
    液体噴射装置。
  17. 【請求項17】液体容器に収容される液体は、顔料イン
    クであることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか
    に記載の液体噴射装置。
  18. 【請求項18】液体容器は、液体が充満されたフォーム
    材を収容する態様で液体を収容していることを特徴とす
    る請求項1乃至17のいずれかに記載の液体噴射装置。
JP2001087957A 2000-04-11 2001-03-26 液体噴射装置 Expired - Fee Related JP3461169B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087957A JP3461169B2 (ja) 2000-04-11 2001-03-26 液体噴射装置
US09/828,998 US20010055041A1 (en) 2000-04-11 2001-04-10 Liquid jetting apparatus
AT03008797T ATE369988T1 (de) 2000-04-11 2001-04-11 Flüssigkeitsstrahlvorrichtung
EP01107887A EP1145857B1 (en) 2000-04-11 2001-04-11 Liquid jetting apparatus
DE60130038T DE60130038T2 (de) 2000-04-11 2001-04-11 Flüssigkeitsstrahlvorrichtung
DE60129871T DE60129871T2 (de) 2000-04-11 2001-04-11 Flüssigkeitsstrahlvorrichtung
AT01107887T ATE369987T1 (de) 2000-04-11 2001-04-11 Flüssigkeitsstrahlvorrichtung
EP03008797A EP1371492B1 (en) 2000-04-11 2001-04-11 Liquid jetting apparatus
US10/073,347 US7014286B2 (en) 2000-04-11 2002-02-13 Liquid jetting apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-109170 2000-04-11
JP2000109170 2000-04-11
JP2001087957A JP3461169B2 (ja) 2000-04-11 2001-03-26 液体噴射装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003147724A Division JP3994916B2 (ja) 2000-04-11 2003-05-26 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001353885A JP2001353885A (ja) 2001-12-25
JP3461169B2 true JP3461169B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=26589844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001087957A Expired - Fee Related JP3461169B2 (ja) 2000-04-11 2001-03-26 液体噴射装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20010055041A1 (ja)
EP (2) EP1145857B1 (ja)
JP (1) JP3461169B2 (ja)
AT (2) ATE369987T1 (ja)
DE (2) DE60129871T2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6854907B2 (en) * 2001-05-08 2005-02-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for removing roll-set curl for two-sided printing
JP4356281B2 (ja) * 2002-03-19 2009-11-04 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP4300746B2 (ja) * 2002-04-18 2009-07-22 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP2004017641A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Canon Finetech Inc 記録装置
JP4164309B2 (ja) * 2002-07-30 2008-10-15 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP3991853B2 (ja) 2002-09-12 2007-10-17 セイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ
JP4164519B2 (ja) 2006-06-16 2008-10-15 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP4850670B2 (ja) * 2006-11-28 2012-01-11 キヤノン株式会社 記録装置
JP2008221503A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Seiko Epson Corp 液体吐出装置および液体吐出方法
JP6552545B2 (ja) * 2016-06-29 2019-07-31 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および制御方法
US10265951B2 (en) 2016-06-29 2019-04-23 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and control method
JP6784107B2 (ja) * 2016-09-09 2020-11-11 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ
JP6961916B2 (ja) * 2016-09-09 2021-11-05 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ
JP6939031B2 (ja) 2017-03-31 2021-09-22 ブラザー工業株式会社 画像記録装置及びカートリッジ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3222454B2 (ja) * 1990-02-02 2001-10-29 キヤノン株式会社 インクタンクカートリッジ
US6151039A (en) * 1997-06-04 2000-11-21 Hewlett-Packard Company Ink level estimation using drop count and ink level sense
US6271928B1 (en) * 1998-03-04 2001-08-07 Hewlett-Packard Company Electrical storage device for a replaceable printing component
US6089687A (en) * 1998-03-09 2000-07-18 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for specifying ink volume in an ink container

Also Published As

Publication number Publication date
DE60130038D1 (de) 2007-09-27
EP1371492B1 (en) 2007-08-15
DE60129871D1 (de) 2007-09-27
DE60129871T2 (de) 2008-05-08
US20010055041A1 (en) 2001-12-27
EP1371492A1 (en) 2003-12-17
EP1145857A3 (en) 2001-11-14
ATE369987T1 (de) 2007-09-15
ATE369988T1 (de) 2007-09-15
EP1145857B1 (en) 2007-08-15
EP1145857A2 (en) 2001-10-17
JP2001353885A (ja) 2001-12-25
EP1145857A9 (en) 2002-05-08
DE60130038T2 (de) 2008-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3461169B2 (ja) 液体噴射装置
JP3664218B2 (ja) インクジェット記録装置、及びインクカートリッジ
KR100723953B1 (ko) 액체 카트리지, 프린터 및 프린터 제어 방법
US7628478B2 (en) Ink container, ink jet recording apparatus, ink filling method, and ink filling device
JP3143539B2 (ja) インク残量検知方法およびその装置ならびにインクジェット記録装置
JP5257145B2 (ja) 液体供給装置及び液滴噴射装置
JP4164309B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3826712B2 (ja) 液体噴射装置
US7014286B2 (en) Liquid jetting apparatus
JP4632140B2 (ja) 液体噴射装置
JP4644962B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス制御方法
US7066585B2 (en) Liquid ejecting apparatus, tank for evacuating liquid of liquid ejecting apparatus and method of evacuating liquid of liquid ejecting apparatus
US10265965B2 (en) Image recording apparatus and cartridge
JP3075286B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3994916B2 (ja) 液体噴射装置
JPH09169123A (ja) インクカートリッジ
JP2006264276A (ja) 洗浄液収容体及び液体噴射装置
JP2003175632A (ja) 液体噴射装置
JP2004136502A (ja) 液体噴射装置の駆動制御方法、及び、液体噴射装置
JP2004322659A (ja) インクジェット記録装置、及びインクカートリッジ
JP6464876B2 (ja) 液体カートリッジ及び液体消費装置
JP6935292B2 (ja) 記録装置およびその制御方法
JP2005280174A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの乾燥防止方法
JP4045412B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4144644B2 (ja) 液体噴射装置及びバルブユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees