JP3459209B2 - 瓦止金具 - Google Patents

瓦止金具

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JP3459209B2
JP3459209B2 JP30432499A JP30432499A JP3459209B2 JP 3459209 B2 JP3459209 B2 JP 3459209B2 JP 30432499 A JP30432499 A JP 30432499A JP 30432499 A JP30432499 A JP 30432499A JP 3459209 B2 JP3459209 B2 JP 3459209B2
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末枝 木村
稔彦 深谷
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有限会社アルジョン
ホーム建材 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強風等により瓦
がめくれ上がるのを防止するための瓦止金具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】屋根葺きの際、瓦は裏面の係止爪で野地
板上の桟木に掛止される。そして、瓦の尻の部分にある
挿通孔から桟木に釘を打ち付けることにより、桟木に固
定されるようになっている。
【0003】しかし、この場合、瓦は尻の部分だけで桟
木に固定されているため、例えば強風が吹いたときに、
頭の部分から瓦が持ち上がってずれたり、最悪の場合に
は剥がれ落ちるおそれがあった。また、地震や積雪、車
の振動等によっても瓦がずれたりするおそれがあった。
【0004】そこで、上記の問題を解決するために、従
来より金属製の板材より形成された瓦止金具が使用され
ている。この瓦止金具は一端側の取付部において釘で桟
木に取付けられ、他端側の係合部において瓦の頭に係合
するように構成されている。そして、この瓦止金具を使
用することにより、瓦を尻と頭の二点で桟木に固定し、
強風等で瓦がずれたり、めくれ上がるのを防止するよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
瓦止金具を使用した場合、その係合部は瓦の頭上に位置
するため、瓦施工後に、屋根の外観が低下するという問
題があった。また、この瓦止金具は金属製の板材よりな
り、金型を使用して所定の形状に成形されている。この
ため、瓦止金具の形状を瓦の大きさや形状に合わせて様
々に変更して製造する場合には、それぞれ新たな金型を
作製しなければならず、製造コストが嵩んでしまうとい
う問題があった。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、使用時に瓦の表面に露出するのを防止し
て、その状態における見栄えの低下を防止することがで
きる瓦止金具を提供することにある。その他の目的とす
るところは、金型を使用することなく、形状の異なる多
種類のものを容易に製造することができるとともに、製
造コストの低減を図ることができる瓦止金具を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の瓦止金具は、線材の一
側と他端側との間に段差部分を有するように線材を折り
曲げ形成してなり、その一端側には係止部を、他端側に
は係合部をそれぞれ備え、該係止部及び係合部は平面的
に直交する方向へ互いに延びるとともに、前記係止部及
び係合部を構成する線材が少なくとも二条となるように
折り曲げ形成され、前記係止部及び係合部の先端部は、
係止部又は係合部の基端部から係合部と係止部を連結す
る線材方向へそれぞれ折り曲げられるとともに、係止部
又は係合部の基端部から係合部と係止部を連結する線材
に達して各々環状をなすように形成されて、瓦を葺く際
に上方の瓦の頭が下方の瓦の尻の上に重合された状態
で、前記係止部を下方の瓦の尻に係止するとともに、
係合部を上方の瓦のえりに係合することにより、上方
の瓦が下方の瓦に対して固定されるように構成したもの
である。
【0008】請求項2に記載の発明の瓦止金具は、請求
項1に記載の発明において、前記係止部及び係合部の先
端部には、下方の瓦の尻の一側縁部及び上方の瓦のえり
の一側縁部に掛止する掛止片がそれぞれ折り曲げ形成さ
れるとともに、該係合部及び係止部が各々環状をなすよ
うに折り曲げ片がそれぞれ形成されているものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】この発明を洋瓦用の瓦止金具に具
体化した実施形態を図面を用いて説明する。 (第1実施形態)図3及び図4に示すように、洋瓦11
は、平面略四角形状をなす平板状に形成されている。こ
の洋瓦11は、相対向する第1の対向辺にそれぞれ尻1
2と頭13を備え、第1の対向辺に隣接して相対向する
第2の対向辺にはそれぞれ桟14とえり15を備えてい
る。前記頭13は第1の対向辺のうちの一辺の端縁が洋
瓦11の裏面側に湾曲した形状をなしている。また、え
り15は第2の対向辺のうちの一辺の端縁に段差状に延
設され、その上面は洋瓦11表面より低くなっている。
【0012】図2及び図3に示すように、尻12には一
対の挿通孔16が貫通形成されている。これら挿通孔1
6は、洋瓦11の表面側に突出した一対の凸部17の中
央にそれぞれ設けられ、この凸部17により洋瓦11の
表面は段差をなしている。また、洋瓦11の裏面におい
て、尻12側の外端縁に沿って補強リブ19が形成さ
れ、一対の係止爪18が尻12側の端縁から垂下されて
いる。
【0013】さらに、えり15の表面外周縁のうち、尻
12側の短辺からえり15の長さ方向へは水切り15a
が形成されている。また、えり15の表面には、えり1
5の長さ方向へ延びる前記水切り15aに対して平行に
延びる水切り凸条15bが間隔をおいて複数箇所に形成
され、水切り15aと各水切り凸条15bとの間に水切
り溝15cがそれぞれ形成されている。そして、えり1
5に流れ込んだ雨水は、水切り15aにより洋瓦11の
裏側へ流れ込まないようになっているとともに、水切り
溝15cに沿って雨水がえり15の表面を流れるように
構成されている。また、図2に示すように、洋瓦11の
裏面には、尻12と頭13とを結ぶ方向に延びる補強リ
ブ19が所定間隔をおいて複数設けられている。
【0014】図1(a)、(b)に示すように、瓦止金
具20は、ステンレス鋼よりなる直径約2mmの線材を
曲げ形成してなり、一端側に係止部21を備え、他端側
に係合部22を備えている。係止部21は、線材の一端
側に、線材の他端側方向へ若干傾斜するように折り曲げ
られるとともに、コ字状となるように平面二条に折り返
されて形成されている。さらに、係止部21を構成した
線材の先端には、係止部21に対してほぼ直交するよう
に線材の他端側方向へ折り曲げて掛止片21aが形成さ
れている。
【0015】係合部22は、線材の他端側に、前記係止
部21方向へ若干傾斜するように、かつ、前記係止部2
1の延びる方向に対して平面的に直交する方向へ延びる
ように折り曲げられるとともに、コ字状となるように平
面二条に折り返されて形成されている。さらに、係合部
22を構成した線材の先端には、係合部22に対してほ
ぼ直交するように線材の一端側方向へ折り曲げて掛止片
22aが形成されている。
【0016】そして、係止部21及び係合部22との間
に段差部分が形成され、瓦止金具20が段差状をなすよ
うに折り曲げ形成されている。係止部21と係合部22
との間の長さは洋瓦11の尻12の厚みとえり15の厚
みの和より若干短く形成されている。
【0017】上記のように線材を曲げ形成して瓦止金具
20を製造する成形機は、数値制御(NC)装置の指令
制御を受けて作動するようになっている。数値制御装置
は、各種の演算処理を行う中央演算処理部(CPU)と
装置全体の動作を制御するためのプログラムメモリ(R
OM)と、制御データを記憶するためのデータメモリ
(RAM)とから構成されている。RAMに記憶される
前記制御データは、所望とする瓦止金具20の形状から
作成される。そして、数値制御装置は制御データに基づ
いて成形機の作動を制御し、所定の形状の瓦止金具20
を得ることができるようになっている。
【0018】図2に示すように、野地板25は、その上
面が水平面に対して所定の角度をなすように傾斜して形
成されている。この野地板25上には、帯状の桟木26
が水平方向に延びるようにして一定間隔をおいて固定さ
れている。そして、前記洋瓦11は、この桟木26に係
止爪18を引っ掛けることによって野地板25上に配設
されるようになっている。
【0019】隣り合う桟木26間の間隔は、複数枚の洋
瓦11を野地板25上に並べて配設したときに、上下に
位置する二枚の洋瓦11の頭13と尻12が一部重なり
合うように設定されている。また、洋瓦11を桟木26
に引っ掛けたとき、その挿通孔16は桟木26の上方に
位置するようになっており、この挿通孔16から釘23
を桟木26に打ち付けることにより洋瓦11は桟木26
に固定されるようになっている。
【0020】次に、前記のように構成された瓦止金具2
0の作用を説明する。洋瓦11を使って屋根を葺く場合
には、図2に示すように、まず、複数の桟木26を野地
板25上に一定間隔をおいて固定する。そして、一枚の
洋瓦11を尻12が上側に、頭13が下側になるように
して係止爪18で桟木26に引っ掛ける。
【0021】続いて、その洋瓦11の両側方及び上下方
向に並ぶように、別の洋瓦11を同じ桟木26及びその
上下にある桟木26に対して同様にして引っ掛け、野地
板25の上面全体にわたって洋瓦11を並べる。
【0022】このとき、図3及び図4に示すように、上
下に位置する洋瓦11においては、上方の洋瓦11の頭
13が下方の洋瓦11の尻12の上に重なるようにして
配設される。また、左右に隣り合う洋瓦11において
は、一方の洋瓦11の桟14が他方の洋瓦11のえり1
5の上に重なり、表面が面一となるように配設される。
【0023】瓦止金具20を施工する場合には、図2及
び図3に示すように、瓦止金具20の係合部22を洋瓦
11のえり15の上面に係合させ、さらに、係合部22
の掛止片22aをそのえり15の縁部に掛止させる。次
いで、その瓦止金具20の係止部21をその下方に位置
する洋瓦11の尻12の下面に係合させる。すると、係
合部22及び係止部21はそれぞれ内方へ傾斜して折り
曲げられているため、それらの係合及び係止によりそれ
ぞれ外方へ弾性変形する。さらに、瓦止金具20を上方
に位置する洋瓦11の頭13方向へ移動させて、係止部
21の掛止片21aをその尻12の縁部に掛止させる。
すると、係合部22及び係止部21は元の状態に弾性変
形して戻ろうとする。
【0024】その結果、係止部21はその弾性力により
下方の洋瓦11の下面に圧接し、係合部22はその弾性
力により、上方の洋瓦11のえり15に圧接する。従っ
て、2枚の洋瓦11は瓦止金具20により挟持される。
さらに、係止部21及び係合部22はそれぞれ線材を平
面二条となるように折り返して形成されているため、係
止部21の下方の洋瓦11に対する圧接力及び係合部2
2のえり15の上面に対する圧接力は大きくなってい
る。
【0025】次に、図4に示すように、瓦止金具20の
係合部22が係合された上方の洋瓦11のえり15及び
下方の洋瓦11の尻12の上面に別の洋瓦11の桟14
及び頭13を重合して左右に隣り合う洋瓦11におい
て、表面が面一となるように配設する。このとき、えり
15の上面に係合した係合部22は別の洋瓦11の桟1
4の下に位置する。
【0026】その結果、瓦止金具20により上方の洋瓦
11が下方の洋瓦11に対して連結固定されるととも
に、洋瓦11が尻12と頭13の二点で桟木26に対し
て固定される。
【0027】以上のように、この第1実施形態によれば
次のような効果が発揮される。 ・ 瓦止金具20の係合部22は上方の洋瓦11のえり
15に係合し、そのえり15の上面には別の洋瓦11の
桟14が重合されるため、配設された洋瓦11の表面に
瓦止金具20が露出するのが防止される。従って、洋瓦
11配設後の屋根の外観が低下するのを防止することが
できる。
【0028】・ 瓦止金具20は数値制御装置の指令制
御を受ける成形機により曲げ形成されるため、金型を使
用することなく容易に製造することができる。 ・ 瓦止金具20を曲げ形成する成形機は、数値制御装
置の指令制御を受けて作動するようになっている。この
ため、所望とする瓦止金具20の形状に基づいて制御デ
ータを作成することにより、任意の形状の瓦止金具20
を得ることができる。従って、形状の異なる多種類の瓦
止金具20を容易に製造することができるとともに、製
造コストの低減を図ることができる。
【0029】・ 係止部21と係合部22との間の長さ
は洋瓦11の尻12の厚みとえり15の厚みとの和より
若干短く形成され、係止部21及び係合部22は内方へ
それぞれ傾斜している。そのため、瓦止金具20の使用
時、係止部21は下方の洋瓦11の下面に圧接し、係合
部22は上方の洋瓦11のえり15の上面に圧接する。
その結果、2枚の洋瓦11は係止部21及び係合部22
により強固に挟持されて連結され、上方の洋瓦11の頭
13が強風等により持ち上がるのを防止することができ
る。
【0030】・ 係止部21及び係合部22はそれぞれ
線材を平面二条となるように折り返して形成されてい
る。そのため、係止部21及び係合部22が直線的に延
びる線材のみで形成されている場合と比較して、係止部
21及び係合部22による洋瓦11に対する圧接力を大
きくして2枚の洋瓦11を強固に挟持することができ
る。
【0031】・ 係合部22の掛止片22aを上方の洋
瓦11のえり15の縁部に掛止させることにより、上方
の洋瓦11が横方向へ移動するのを防止することができ
る。 ・ 瓦止金具20は180度反転させても同様に使用す
ることができる。従って、係止部21及び係合部22を
確認する作業を省略して施工時間の短縮を図ることがで
きる。
【0032】(第2実施形態)第2実施形態では、上記
第1実施形態と異なる点について主に説明する。図5
(a)、(b)に示すように、係止部21の先端部にお
いて、係止部21の基端部が折り曲げられた位置及び係
止部21側の掛止片21aが折り曲げられた位置から、
係止部21の先端側方向へ所定長さおいた位置には、瓦
止金具20の内方へ、つまり、係合部22方向へ若干傾
斜して折り曲げて逃げ部28が形成されている。係合部
22の先端部において、係合部22の基端部が折り曲げ
られた位置及び係合部22側の掛止片22aが折り曲げ
られた位置から、係合部22の先端側方向へ所定長さお
いた位置には、瓦止金具20の内方へ、つまり、係止部
21方向へ若干傾斜して折り曲げて逃げ部28が形成さ
れている。図6に示すように、係合部22がえり15に
係合したとき、係合部22の逃げ部28は、同えり15
の水切り凸条15bからえり15の内側縁方向へ傾斜す
るように構成されている。
【0033】また、図5(a)、(b)に示すように、
係止部21側の掛止片21aの先端部及び係合部22側
の掛止片22aの先端部には、係止部21又は係合部2
2の基端部から係合部22と係止部21を連結する線材
方向へ折り曲げられるとともに、係止部21又は係合部
22の基端部から係合部22と係止部21を連結する線
材に達して、係合部22及び係止部21が各々環状をな
すように折り曲げ片27がそれぞれ形成されている。そ
して、線材の両端と、係止部21又は係合部22の基端
部側との間に形成された開口が閉塞される。
【0034】さて、第2実施形態の瓦止金具20を複数
個まとめて運搬したとき、両折り曲げ片27により、係
止部21又は係合部22の基端部側には開口が形成され
ていない。そのため、係止部21又は係合部22の基端
部側に開口が形成されている場合のように、同開口に別
の瓦止金具20の係止部21又は係合部22等が入り込
んで、隣接する瓦止金具20同士が絡み合うのが防止さ
れる。
【0035】そして、施工現場において、図6に示すよ
うに、第2実施形態の瓦止金具20を第1実施形態と同
様の方法により使用し、図7に示すように、係合部22
が係合された上方の洋瓦11のえり15及び下方の洋瓦
11の尻12の上面に別の洋瓦11の桟14及び頭13
を重合する。このとき、係合部22の先端部には逃げ部
28が折り曲げ形成されているため、別の洋瓦11の桟
14の裏面に形成された補強リブ19が、係合部22の
先端部を押圧するのが防止される。また、図7の破線に
示すように、係止部21の先端部は尻12の裏面の端縁
に沿って形成された補強リブ19に掛止される。
【0036】第2実施形態の瓦止金具20によれば、瓦
止金具20を複数個まとめて運搬したとき、両折り曲げ
片27により、瓦止金具20同士が絡み合うのが防止さ
れる。従って、絡み合った瓦止金具20を分別する時間
を短縮して、瓦止金具20の施工時間の短縮を図ること
ができる。
【0037】また、逃げ部28により、別の洋瓦11の
補強リブ19が係合部22の先端を押圧し、係合部22
の先端部が下方へ移動するとともに、その係合部22を
介して係止部21が上方へ移動し、係止部21が係止し
た下の洋瓦11が上方へ移動するのを防止することがで
きる。
【0038】さらに、係止部21の先端部は下の洋瓦1
1の尻12の裏面の端縁に沿って形成された補強リブ1
9に掛止される。従って、係止部21が洋瓦11の尻1
2方向へ抜け出るのを抑制することができる。
【0039】なお、前記各実施形態を次のように変更し
て構成することもできる。 ・ 第1実施形態において、係止部21及び係合部22
の少なくとも一方の形状を直線状、平面L字状、平面三
角形状、平面波形状、平面凹凸状等に変更しても良い。
又は第2実施形態において、係止部21又は係合部22
のどちらか一方の形状を直線状、平面L字状、平面三角
形状、平面波形状、平面凹凸状等に変更しても良い。こ
のように構成した場合も、係止部21を洋瓦11の尻1
2に係止させ、係合部22を洋瓦11のえり15に係合
させることができる。
【0040】・ 第1実施形態において、係止部21の
掛止片21a及び係合部22の掛止片22aの少なくと
も一方を省略しても良い。 ・ 各実施形態において、瓦止金具20を180度反転
し、係止部21を係合部22とし、係合部22を係止部
21として使用してもよい。このように構成した場合
も、実施形態と同様の効果を発揮させることができると
ともに、係止部21及び係合部22を確認して使用する
手間を省いて、洋瓦11の施工時間を短縮することがで
きる。
【0041】・ 各実施形態において、係止部21と係
合部22との間の長さを任意に変更しても良い。このよ
うに構成した場合、洋瓦11の尻12及びえり15の厚
さに対応して適切な瓦止金具20を選択することによ
り、瓦止金具20を一層安定した状態で固定することが
できる。
【0042】・ 各実施形態において、瓦止金具20の
表面をメッキ処理する等して被覆体で被覆しても良い。
このように構成した場合、瓦止金具20の腐食を防ぐこ
とができる。
【0043】・ 各実施形態において、係止部21を、
下方に位置する洋瓦11を介することなく桟木26に対
して直接固定し、係合部22を上方の洋瓦11のえり1
5に係合しても良い。このように構成した場合も、上方
の洋瓦11の頭13が強風等により持ち上がるのを防止
することができる。また、軒瓦においてもこの瓦止金具
20を適用することができる。
【0044】・ 各実施形態において、この発明を和瓦
用の瓦止金具20に具体化しても良い。即ち、係合部2
2、係止部21及び段差部分の形状を和瓦の形状に対応
するように変更すること。このように構成した場合、和
瓦用の瓦止金具20において実施形態と同様の効果を奏
することができる。
【0045】・ 図8に示すように、第2実施形態にお
いて、係止部21及び係合部22の少なくとも一方の逃
げ部28を下方へ円弧状に折り曲げて形成しても良い。
このように構成した場合、上方の洋瓦11のえり15の
上面に別の洋瓦11の桟14を重合したとき、別の洋瓦
11の桟14の裏面の補強リブ19が逃げ部28内に入
り込む。そのため、別の洋瓦11の補強リブ19の下方
への押圧による係合部22の下方への移動を防止して、
係止部21が係止した下の洋瓦11が上方へ移動するの
を防止することができる。
【0046】・ 第2実施形態において、図8に示すよ
うに、係止部21及び係合部22の少なくとも一方の折
り曲げ片27の先端を係止部21又は係合部22の基端
部から係止部21と係合部22を連結する線材に巻き付
けるように形成しても良い。このように構成した場合、
瓦止金具20を複数個まとめて運搬したとき、両折り曲
げ片27により、瓦止金具20同士が絡み合うのを確実
に防止することができる。
【0047】・ 第2実施形態において、係止部21側
の掛止片21a及び係合部22側の掛止片22aの少な
くとも一方を省略し、係止部21及び係合部22を構成
した線材の先端から折り曲げ片27をそれぞれ形成して
も良い。又は、その折り曲げ片27の先端を係止部21
又は係合部22の基端部から係止部21と係合部22を
連結する線材に巻き付けるように形成しても良い。
【0048】
【0049】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記係止部と係合部との間の長さは瓦の尻の厚みと
えりの厚みとの和より若干短く形成されている請求項1
又は請求項2に記載の瓦止金具。このように構成した場
合、他方の瓦を一方の瓦に対して固定したとき、両瓦を
挟持して強固に固定することができる。
【0050】・ 前記係止部は係合部方向へ、係合部は
係止部方向へそれぞれ若干傾斜するように折り曲げ形成
されている請求項1又は請求項2に記載の瓦止金具。こ
のように構成した場合、係止部及び係合部の弾性力によ
り両瓦を挟持して強固に固定することができる。
【0051】・ 前記係止部及び係合部の少なくとも一
方の先端部には、係合部及び係止部方向へ折り曲げられ
た逃げ部が形成されている請求項1又は請求項2に記載
の瓦止金具。
【0052】このように構成した場合、係合部が瓦のえ
りに係合したとき、逃げ部は、同えりの長さ方向に沿っ
て形成された水切りのための水切り凸条からえりの内側
縁方向へ傾斜するように構成されている。そのため、別
の瓦の裏面が係合部の先端を押圧し、係合部の先端部が
下方へ移動するとともに、その係合部を介して係止部が
上方へ移動し、係止部が係止した下の洋瓦が上方へ移動
するのを防止することができる。
【0053】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の瓦止金具は、使用時に瓦の表面に露出するのを防止
して、その状態における見栄えの低下を防止することが
できる。また、金型を使用することなく、形状の異なる
多種類のものを容易に製造することができるとともに、
製造コストの低減を図ることができる。加えて、例え
ば、瓦止金具を複数個まとめたとき、瓦止金具同士が絡
み合うのを防止することができる。
【0054】請求項2に記載の発明の瓦止金具は、請求
項1に記載の発明の効果に加え、他方の瓦が横方向へ移
動するのを防止することができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1実施形態の瓦止金具を示す斜視
図、(b)は第1実施形態の瓦止金具を示す側面図。
【図2】 第1実施形態の瓦止金具の使用状態を示す部
分断面図。
【図3】 第1実施形態の瓦止金具の使用状態を示す部
分斜視図。
【図4】 複数枚の洋瓦を配設した状態を示す一部破断
分解斜視図。
【図5】 (a)は第2実施形態の瓦止金具を示す斜視
図、(b)は第2実施形態の瓦止金具を示す側面図。
【図6】 第2実施形態の瓦止金具の使用状態を示す部
分斜視図。
【図7】 第2実施形態の瓦止金具の使用状態を示す部
分背面図。
【図8】 第2実施形態の瓦止金具の別例を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…瓦としての洋瓦、12…尻、13…頭、14…
桟、15…えり、20…瓦止金具、21…係止部、21
a…掛止片、22…係合部、22a…掛止片、27…折
り曲げ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表 平7−505199(JP,A) 英国特許出願公開1174891(GB,A) 英国特許出願公開2101172(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材の一端側と他端側との間に段差部分
    を有するように線材を折り曲げ形成してなり、その一端
    側には係止部を、他端側には係合部をそれぞれ備え、該
    係止部及び係合部は平面的に直交する方向へ互いに延び
    るとともに、前記係止部及び係合部を構成する線材が少
    なくとも二条となるように折り曲げ形成され、 前記係止部及び係合部の先端部は、係止部又は係合部の
    基端部から係合部と係止部を連結する線材方向へそれぞ
    れ折り曲げられるとともに、係止部又は係合部の基端部
    から係合部と係止部を連結する線材に達して各々環状を
    なすように形成されて、 屋根を葺く際に上方の瓦の頭が下方の瓦の尻の上に重合
    された状態で、前記 係止部を下方の瓦の尻に係止すると
    ともに、前記係合部を上方の瓦のえりに係合することに
    より、上方の瓦が下方の瓦に対して固定されるように構
    成した瓦止金具。
  2. 【請求項2】 前記係止部及び係合部の先端部には、下
    方の瓦の尻の一側縁部及び上方の瓦のえりの一側縁部に
    掛止する掛止片がそれぞれ折り曲げ形成されるととも
    に、該係合部及び係止部が各々環状をなすように折り曲
    げ片がそれぞれ形成されている請求項1に記載の瓦止金
    具。
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