JP3458930B2 - 便座装置の固定構造 - Google Patents

便座装置の固定構造

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JP3458930B2
JP3458930B2 JP00181896A JP181896A JP3458930B2 JP 3458930 B2 JP3458930 B2 JP 3458930B2 JP 00181896 A JP00181896 A JP 00181896A JP 181896 A JP181896 A JP 181896A JP 3458930 B2 JP3458930 B2 JP 3458930B2
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邦彰 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、腰掛式便器に便座装置を
固定するための構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】腰掛式便器に取付けられる便座装置とし
て、単なる便座だけのものから、便蓋を付加したもの、
さらに暖房機構、脱臭機構、局部洗浄機構などを付加し
たものなど、種々のタイプの装置が知られている。これ
ら便座装置を便器に固定するための方法として最も一般
的なものは、ボルトとナットを用いて便座に強固に固定
する方法である。この方法では、便器後部の水平壁に開
けられた貫通孔にボルトが上から下へ挿通され、水平壁
の下面側でボルト先端部にナットが螺合されて締め込ま
れる。しかし、この方法は、便器後部下側でのナット締
め込み作業が行いずらいという施工上の問題がある。ま
た、ユーザ側からは、便座装置が簡易に便器から取り外
せて、清掃が容易に行なえるようにして欲しいという要
望もある。そこで、施工性の向上と簡易脱着性の付与の
ために、幾つかの改良が提案されている。
【0003】一つの改良は、取り付け施工を便器上面側
でのみ行なえるようにするために、ナットを内包したゴ
ムブッシュを便器後部の貫通孔に上側から填め込み、こ
のゴムブッシュ内にボルトを上側から差込んで内部のナ
ットと螺合させ、そしてボルトを締め込むようにしたも
のである。また、別の改良は、便座装置を便器から容易
に取り外せるようにするために、ベースプレートなどと
呼ばれる板状部品を、上記のような態様で便器にボルト
で固定した後、このベースプレートと便座装置本体とを
例えば爪と溝による係合機構などを用いて脱着自在に結
合するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような改良によ
って、便器上面側での作業だけで便座装置を便器に取り
付けることができると共に、清掃などの必要に応じて便
座装置本体を容易に便器から取り外すことができるよう
になる。しかし、そのような利点の反面、便座装置本体
の便器に対する固定が甘くなり、結果として、使用者が
便座に腰掛けた時や身体を動かしたときに便器装置がガ
タつくことがある。
【0005】すなわち、ゴムブッシュに内包したナット
にボルトを螺合する構造においては、固定力は主として
ゴムブッシュの弾性力に依存するため、ボルトの締め込
み量が少ないと十分な固定力が得られない。しかし、ボ
ルトの締め込み作業時にはどの程度の締め込み量が適当
であるかを施工者が体感で判断しにくいため、締め込み
が甘くなって、後の使用時に初めてそれが判明するケー
スがある。更に、ベースプレートに本体を結合する構造
において、爪と溝などを用いた係合機構から必然的にあ
る程度のガタつきが生じてしまう。
【0006】さらに、ベースプレートを用いた構造で
は、係合状態をロックしたりロックを解除したりする機
構を付加する必要があるため、必然的に構造が複雑にな
り、また、この付加機構が便器装置本体内部の部品配置
にも制限を与えるという問題がある。
【0007】従って、本発明の目的は、便座装置の便器
への固定構造において、簡単な構造で強固な固定力が得
られるような改良を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面にか
かる固定構造は、便器の上面に取り付けられたベースプ
レートを用いる。このベースプレートは便座装置本体の
底面下に位置し、そして、このベースプレートと便座装
置本体の底面とが次のような機構によって結合される。
即ち、ベースプレートには、便器の上面から浮き上がっ
ていて便器上面との間に隙間を形成している第1の爪板
が設けられている。一方、便座装置本体の底面には、上
記第1の爪板と便器上面との間の隙間に入り込むことに
よってベースプレートと係合する第2の爪板が設けられ
ている。
【0009】この固定構造によれば、ベースプレートの
第1の爪板と便器の上面との間に、便座装置本体の第2
の爪板が挟まれた状態で、便座装置本体とベースプレー
トとが結合されることになる。そのため、第1の爪板と
便器との間の隙間が必要以上に大きくならないように、
ベースプレートを便器にしっかりと固定しておきさえす
れば、便座装置本体の第2の爪板は第1の爪板と便器と
の間にしっかりと挟み込まれ、それらの間に十分大きい
摩擦力が得られるので、便座装置本体は動きにくくな
り、結果として目立ったガタつきは生じなくなる。
【0010】また、この固定構造では、便座装置本体と
ベースプレートとの係合をロックしたりロックを解除し
たりする機構は特に必要としないので、便座装置本体と
ベースプレートの双方の構成が簡単となる。更に、ベー
スプレートは金属板などを用いて薄く作ることが可能で
あり、そのようにすれば、便座装置本体がベースプレー
トによって受けるスペースの損失は殆どなくなる。結果
として、便座装置本体の部品配置が制約されることが殆
どなくなる。
【0011】好適な実施形態では、上記第1及び第2の
爪板が便器の前後方向に沿って伸びるように設けられて
いる。そのため、便座装置本体を便器上面に沿って前方
から後方向に摺動させれば、便座装置本体をベースプレ
ートに係合させることができ、また、後方から前方へ摺
動させれば、便座装置本体をベースプレートから外すこ
とができる。従って、便座装置本体の便器からの脱着が
容易である。
【0012】本発明の第2の側面に従う固定機構は、便
座装置本体の底面と結合するためのベースプレートに加
えて、このベースプレートと便座装置本体底面とが結合
した状態で、便座装置本体を上方へ押し上げるための押
し上げ機構、又はベースプレートと便座装置本体底面と
の間の距離を押し広げるためのくさび機構を用いる。こ
の押し上げ機構又はくさび機構を働かせることによっ
て、便座装置本体とベースプレートとの間にちょうど
「くさび」を打ち込んだような状態が得られるので、両
者は大きい摩擦力で強固に固定されることになる。
【0013】押し上げ機構又はくさび機構の一例とし
て、一つの実施形態では、一端でベースプレートに連結
された上下動可能な遊動板を用いている。この遊動板に
は、ベースプレートとの間の上下方向の距離を調節する
ための調節ネジが付属している。そして、この調節ネジ
を回すことによって、遊動片がベースプレートから浮き
上がって便座装置本体を押し上げる。また、別の実施形
態では、便座装置本体に固定されたステーと、このステ
ーとベースプレートと間の上下方向の距離を調節するた
めの調節ネジとの組合せを用いている。この調節ネジを
回すことによって、ステーが持上がって便座装置本体を
押し上げる。さらに別の実施形態では、ベースプレート
と便座装置本体の底面との間に配置されたエアバッグを
用いている。このエアバッグに空気を送り込むことによ
って、このエアバッグが膨らんで便座装置本体を押し上
げる。
【0014】押し上げ機構又はくさび機構は、ベースプ
レートの一部を構成するものであってもよいし、ベース
プレートからは独立した別部品であってもよい。
【0015】上述した本発明の第1及び第2の側面にか
かかる2つの固定構造を組合せることにより、一層強固
な固定状態を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる便座装置
の固定構造の一実施形態で用いられるベースプレートの
構成を示す。
【0017】図示のように、ベースプレート2は全体と
してL字型に折り曲げられた板材であり、一点鎖線で示
される腰掛式便器4の後部水平壁6上にボルト(図示省
略)などを用いて固定される(尚、図中の左下方が便器
前方つまり便槽側である)。このベースプレート2は、
十分な剛性と適度な弾性可撓性とを有した材料、例えば
金属や樹脂、の板を用いて製造することができる。この
ベースプレート2は、便器後部壁6の上面に接する底面
板8と、この底面板8の後端中央位置から垂直に立ち上
がった起立板10とを有する。このベースプレート2
は、便座装置の本体(便座、便蓋、及び暖房・脱臭・局
部洗浄などの諸機能のための部品を収容した機能部とか
らなる)を便器4に取り付けて固定するための一種の補
助部品である。便座装置本体を便器4に取り付けた状態
では、ベースプレート2の底面部8が便座装置本体の底
面下に入り込んでその底面と係合し、また、起立部10
は便座装置本体の背後でその背面を押さえるような格好
で位置することになる。
【0018】底面板8は全体として左右方向に長い長方
形状であり、その左右の外端の辺縁部には、この辺縁部
にそって前後方向に伸びた爪板12、14が形成されて
いる。この爪板12、14は、水平壁6の上面から上方
へ僅かに浮き上がった状態で、底面板8の左右辺縁部か
ら外方へ張り出している。また、底面板8の左右辺縁部
より若干中央側へ寄った箇所には、スリット16、18
が底面板8の前側辺縁部から後方へ向かって切れ込んだ
形で形成されている。これら爪板12、14とスリット
16、18は、後述するように便座装置本体と係合する
ための機構である。また、爪板12、14とスリット1
6、18との間の部分17、19は、図示のように前後
方向に伸びた舌状の片となっており、この舌状片17、
19の所定箇所には前後に細長いボルト孔20、22が
穿たれている。
【0019】底面板8の中央部の前方辺縁部に近い箇所
から起立板10の上端部に近い箇所にかけて、コ字型の
切れ込みが入れられており、この切れ込みの間にL字型
の遊動板24が形成されている。この遊動板24は、そ
の基端部のみで底面板8に繋がっているため、この基端
部近傍を支点として上下に若干距離だけ遊動可能であ
る。この遊動板24の上端部と起立板10の上端部は共
に、後方へ折り曲げられて突片26、28を形成してい
る。この2つ突片26、28には貫通孔27、29が穿
たれており、この2つの貫通孔27、29には互いに逆
巻のネジ溝をもつ小ナット(図示省略)が接着されてい
る(又は、下方の貫通孔にのみ小ナットが接着されてい
る)。そして、1本の調節ネジ30が、頭部を上方へ先
端を下方へ向けた姿勢で、それら2つの貫通孔27、2
7を貫いてそれらの小ナットに螺合している。この調節
ネジ30を所定の一方向(例えば時計回り)に回転させ
ると、2つ突片26、28の間隔が縮まって、遊動板2
4が底面板8より上方へ浮き上がる。浮き上がる距離は
調節ネジ30の回転量で調節できる。
【0020】このベースプレート2を便器に固定する際
には、まず、便器後部壁6の図示しない貫通孔に、ナッ
トを内包した図示しないゴムブッシュが挿入される。次
に、ボルト孔20、22と後部壁6の貫通孔との位置が
合うように、ベースプレート2が後部壁6の上面に置か
れた上で、図示しない固定ボルトが頭部を上方に先端部
を下方に向けた姿勢で、ボルト孔20、22に上方から
差込まれ、貫通孔内のゴムブッシュに抱かれたナットと
螺合させられる。ボルト孔20、22が前後に細長いた
め、便器のサイズなどに応じて、ベースプレート2の前
後方向の固定位置を調節することができる。最後に、固
定ボルトが締め込まれると、ナットが引き上げられてゴ
ムブッシュをたわませ、そのたわみより生じた弾性力又
は摩擦力によって、ベースプレート2が便器後部壁6上
面に密着させられる。尚、固定ボルトとナットの形態に
関しては、必ずしも上記のようにゴムブッシュを用いな
ければならないわけではなく、後部壁6下側に突出した
ボルト先端にナットを螺合させ締め込む最も一般的な形
態であってもよいことは勿論である。
【0021】上記のようにしてベースプレート2が水平
壁6に固定されると、次に、このベースプレート2に図
示しない便座装置本体が結合されることになる。その際
には、便座装置本体は図1の矢印Aで示すように便器の
前方から後方へ向けて便器上面に沿って摺動させられ
る。それにより、便座装置本体の底面に形成されている
溝にベースプレート2の爪板12、14が係合して、一
応の結合状態が確立される。
【0022】図2は、便座装置本体とベースプレート2
とが係合した状態を後方から見た様子を示したものであ
る。また、図3は、同状態を底面側から見た様子を示し
たものである(図の下方が便器の前方である)。尚、図
2において、参照番号32、34は前述した固定ボルト
であり、参照番号36、38は前述したゴムブッシュで
あり、そのたわんだ様子は点線で示されている。また、
参照番号40は、ゴムブッシュ36に内包されたナット
であり、参照番号31は調節ネジと螺合する前述した小
ナットである。また、図3において、参照番号60、6
2はそれぞれ、便座装置本体46前部の便槽に望む箇所
に形成された局部洗浄ノズル及び乾燥風吹出し口であ
る。
【0023】図2及び図3に示されているように、便座
装置本体42の底壁44には、ベースプレート2の舌状
片17、19及び固定ボルト32、34の頭部を収容す
るための溝46、48が、図3に示すように底壁44の
後端縁45から前方へ入り込む形で形成されている。こ
れら溝46、48の外側の辺縁部には、この辺縁部に沿
って前後方向に伸びる外側爪板50、52が形成されて
いる。この外側爪板50、52は、図2に示すように、
便座装置本体の底面51より下方へ突起し、且つ、溝4
6、48の外側辺縁47、49より内側へ突出してい
る。また、それら溝46、48の内側の辺縁部にも、こ
の辺縁部に沿って前後方向に伸びる内側ガイド板54、
56が形成されており、これら内側ガイド板54、56
も、図2に示すように便座装置本体の底面51より下方
へ突起している。そして、特に図2に端的に示されるよ
うに、外側爪板50、52は、ベースプレート2の爪板
12、14と便器後部壁6上面との間の隙間に填り込む
形で、ベースプレート2と係合している。また、内側ガ
イド板54、56は、ベースプレート2のスリット1
6、18に填り込む形で、ベースプレート2に係合して
いる。
【0024】以上の説明から、便座装置本体42を便器
上面にそって前方から後方へ摺動させることにより、便
器装置本体42の底壁44がベースプレート2と係合し
て、便器装置本体42とベースプレート2との一応の結
合が確立されることが理解される筈である。また、便座
装置本体42は、その底面にベースプレート2との係合
のための簡単な爪板50、52やガイド板54、56が
存在するだけで、従来装置のような複雑なロック機構や
ロック解除機構は存在せず極めて簡素な構造であること
も分る。さらに、ベースプレート2が薄いため、これを
収容する便座装置本体の底面の溝46、48も浅くて済
み、よって、便座装置本体42の内部スペースが制限さ
れないことも理解できる。また、ベースプレート2の起
立板10は、便座装置本体の背後に隠れるため、便座装
置の見栄えを損なうことがないことも理解される。
【0025】さて、図2、3に示した係合状態におい
て、もし、固定ボルト32、34が十分に締め込まれて
いるならば、ベースプレート2と便器4との結合が強固
であると共に、図2を参照して分るように、ベースプレ
ート2の爪板12、14と便器上面との間の隙間が適度
に狭くなって、そこに便座装置本体42の外側爪板50
が強固に挟み込まれて大きい摩擦力が得られるため、便
座装置本体42が強固に固定されることになる。特に、
爪板12、14と便器上面との間の隙間が外側爪板50
の厚みよりも若干狭くなる程度にまで、固定ボルト3
2、34を締め込んでおき、その後に便座装置本体4を
取り付けるときに、外側爪板50が爪板12、14と便
器上面との間の隙間にこれを押し開くようにして挿入さ
れることが、強固な固定を得るために好ましい。
【0026】しかしながら、ボルト締めが甘かったり、
各部の寸法(特に便器上面の平坦性)に無視できない較
差があったり、長期使用による磨耗や材質劣化が生じた
りすると、便座装置がガタつく可能性が生じる。このよ
うな場合には、便座装置本体42の背後に手を入れベー
スプレート2の調節ネジ30を時計回りに回転させるこ
とにより、遊動板24を引き上げる。すると、図2を参
照すると分り易いように、ベースプレート2に対して便
座装置本体42の中央部が遊動板24によって上方へ押
し上げられるので、この遊動板24と便座装置本体42
のとの接触部の摩擦力が高まり、同時に、便座装置本体
42の外側爪板50、52とベースプレート2の爪板1
2、14と間の摩擦力も高まるため、便座装置本体42
はベースプレート2に強固に固定されることになる。そ
れに加え、遊動板24が便座装置本体42の中央部を押
し上げた反作用として、ベースプレート2の底面板8の
中央部には押し下げ力が加わるから、底面板8は両端の
爪板12、14を支点として弓なりに下方へたわんで、
特に中央部が便器4上面に強く押し付けられる。そのた
め、例えば固定ボルト32、34の締め込みが甘くため
に、便座装置本体42に前方又は上方への力が加わった
ときに固定ボルト32、34が若干持上がったとして
も、その持上がった分だけベースプレート2の底面板8
が下方へたわむので、ベースプレート2が便器4上面に
強く押し付けられた状態が維持される。よって、ベース
プレート2と便器との間の摩擦力が維持され、ベースプ
レート2は容易にガタつかないことになる。要するに、
ベースプレート2の遊動板24と底面板8とが、便器4
と便座装置本体42との間に打ち込まれた弾性的な「く
さび」のごとくに作用して、この「くさび」効果によっ
て便器4と便座装置本体42とが互いに強固に固定され
る。結果として、便座装置のガタつきが防止される。
【0027】一方、清掃などのために便座装置本体42
を便器から取り外したい場合には、ベースプレート2の
調節ネジ30を弛めてから、便座装置本体42を前方に
引出すことにより、簡単にこれを取り外すことができ
る。清掃後の取付けも、上記と逆の手順で簡単に行うこ
とができる。また、図1の調節ネジ30に代えて、遊動
板24を持ち上げるようなレバー付のクランプ機構を用
いることもできる。
【0028】図4及び図5は、ベースプレートの変形例
を示している。
【0029】図4のベースプレート72は図1の遊動板
24に相当するものを有せず、代りに、ベースプレート
72から分離されたステー74と組み合わされる。ステ
ー74は、全体としてL字形に折れ曲がった板であり、
その一片の外面は適当な粘着材(又は接着材)76よっ
て便座装置本体の背面に接着され、他片には貫通孔75
が穿たれ、そこに調節ネジ30が通される。また、ベー
スプレート72の起立板80の上端の突片88には、ネ
ジ孔89が穿たれ、調節ネジ30の先端部がこれいに螺
合させられる。その他の構成は、図1のベースプレート
2と同じである。調節ネジ30を回すことにより、ステ
ー72とベースプレート72との距離が調節できる。こ
のベースプレート72からも、図1のベースプレート2
と同様の作用効果が得られる。
【0030】図5のベースプレート92は、その底面板
98の中央部上にエアバッグ94を有している。このエ
アバッグ94は、外部へ伸びる導気チューブ96を有
し、このチューブ96の先端には空気バルブ100が結
合されている。この空気バルブ100に例えば自転車用
空気入れ等を繋いでエアバッグ84に空気を送り込むこ
とにより、エアバッグ84が厚みを増して上方へ膨ら
む。このベースプレート92からも、図1のベースプレ
ート2と同様の作用効果が得られる。
【0031】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はその他の種々の形態でも実施することが可能であ
る。例えば、図1に示したベースプレート2の遊動片2
4を、初期的にある程度の高さだけ底面板8より浮き上
がっている板バネで形成することもできる。そのように
した場合には、便座装置本体を便器上面に沿って摺動さ
せてベースプレートに係合させるときに、浮き上がって
いた遊動片が便座装置本体の底面に当接して押し下げら
れるから、遊動片が自らのバネ力で便座装置本体を押し
上げる状態となり、自然と「くさび」効果を発揮する。
また、別の実施形態として、ベースプレートに便座装置
本体を係合させた後に、「くさび」効果を奏する別の部
品をベースプレートと便座装置本体との間に挿入するよ
うにすることも可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、便座装置の便器への固
定を簡単な構造でガタつき無しに強固に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で用いられるベースプレー
トを示す斜視図。
【図2】ベースプレートと便座装置本体との係合状態を
示す背面図。
【図3】ベースプレートと便座装置本体との係合状態を
示す底面図。
【図4】ベースプレートの変形例を示す斜視図。
【図5】ベースプレートの別の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
2 ベースプレート 4 便器 6 便器後部の水平壁 8 底面板 10 起立板 12、14 爪板 16、18 スリット 17、19 舌状片 24 遊動板 30 調節ネジ 42 便座装置本体 44 底壁 46、48 溝 50、52 外側爪板 54、56 内側ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 13/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座装置を便器に固定するための構造に
    おいて、 便器の上面に取り付けられ、便座装置本体の底面下でこ
    の底面と結合するためのベースプレートと、 前記ベースプレートと前記便座装置本体底面とが結合し
    た状態で、前記便座装置本体を上方へ押し上げるための
    押し上げ機構と、 を備え、 前記押し上げ機構が、 一端で前記ベースプレートに連結された上下動可能な遊
    動板と、 この遊動板と前記ベースプレートとの間の上下方向の距
    離を調節するための調節ネジと、 を有し、 前記調節ネジを回すことによって前記遊動板が前記ベー
    スプレートから浮き上がって前記便座装置本体を押し上
    げることを特徴とする便座装置の固定構造。
  2. 【請求項2】 便座装置を便器に固定するための構造に
    おいて、 便器の上面に取り付けられ、便座装置本体の底面下でこ
    の底面と結合するためのベースプレートと、 前記ベースプレートと前記便座装置本体底面とが結合し
    た状態で、前記便座装置本体を上方へ押し上げるための
    押し上げ機構と、 を備え、 前記押し上げ機構が、 前記便座装置本体に固定されたステーと、 このステーと前記ベースプレートとの間の上下方向の距
    離を調節するための調節ネジと、 を有し、 前記調節ネジを回すことによって前記ステーが持上がっ
    て前記便座装置本体を押し上げることを特徴とする便座
    装置の固定構造。
  3. 【請求項3】 便座装置を便器に固定するための構造に
    おいて、 便器の上面に取り付けられ、便座装置本体の底面下でこ
    の底面と結合するためのベースプレートと、 前記ベースプレートと前記便座装置本体底面とが結合し
    た状態で、前記便座装置本体を上方へ押し上げるための
    押し上げ機構と、 を備え、 前記押し上げ機構が、 前記ベースプレートと前記便座装置本体の底面との間に
    配置されたエアバッグを有し、 このエアバッグに空気を送り込むことによってこのエア
    バッグが膨らんで前記便座装置本体を押し上げることを
    特徴とする便座装置の固定構造。
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