JP3458874B2 - プリンタにおける紙送りの送りズレ修正装置 - Google Patents

プリンタにおける紙送りの送りズレ修正装置

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JP3458874B2
JP3458874B2 JP26918895A JP26918895A JP3458874B2 JP 3458874 B2 JP3458874 B2 JP 3458874B2 JP 26918895 A JP26918895 A JP 26918895A JP 26918895 A JP26918895 A JP 26918895A JP 3458874 B2 JP3458874 B2 JP 3458874B2
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孝一郎 横山
正樹 下村
俊和 小高
拓也 安江
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はプリンタにおける連続紙
の送りズレを修正する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、プリンタでは、プラテン上で記
録紙に弛みが生じないようにするために、排紙ローラの
周速を給紙ローラの周速よりも若干大きくして、記録紙
に張力を付与するようにしている。 【0003】ところが、プッシュトラクタによって連続
紙をプラテンのもとに送り込むようにしたプリンタで
は、単票紙の場合と違って、連続紙を挟持して搬送する
構造となっていないため、連続紙が排紙ローラに引きず
られ易くなる結果、プッシュトラクタによる正常な送り
が損なわれることになるばかりでなく、連続的に記録書
込みを行ったような場合には、プッシュトラクタとの間
の送りズレが蓄積し、パーフォレーションの後縁に接触
した送りピンによって連続紙が破れるか、あるいは、記
録書込み開始位置にズレが生じてしまうといった不都合
が生じる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
定期的に送りズレを修正することによって、連続紙を正
確に搬送することのできる新たなプリンタにおける紙送
りの送りズレ修正装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するための紙送り修正装置として、プ
ラテンを挟んで搬送方向上手側に連続紙搬送用のトラク
タを、下手側にトラクタよりも若干送り速度の大なる排
紙ローラを配設したプリンタにおいて、連続紙の単位枚
数毎に、連続紙との間のズレ量よりも若干長い距離だけ
トラクタを逆転させ、ついでこの逆転量と等しい量だけ
トラクタを正転させる送りズレ修正手段を設けるように
したものである。 【0006】 【実施例】そこで以下に本発明の実施例について説明す
る。図面は、いずれも本発明の一実施例を示したもので
ある。 【0007】はじめに、図4をもとに本発明が適用され
るプリンタの紙送り機構について説明すると、プラテン
1を挟むようにしてその紙送り方向上手側には、給紙ロ
ーラ2とプッシュトラクタ3が配設され、また下手側に
は周速がプッシュトラクタ3紙送り速度よりも若干大き
な2組の排紙ローラ対4、4が配設されていて、プッシ
ュトラクタ3は、中間歯車5を介して紙送りモータ6に
より駆動され、また一対の排紙ローラ4、4は、中間歯
車5とこれらの輪列間に配設した電磁クラッチ8を介し
て同じ紙送りモータ6に駆動されて回転するように構成
されている。なお、図中符号9は印字ヘッドを示してい
る。 【0008】これに対して図2は、プリンタのシーケン
ス制御機構の一部に付加される送りズレの修正制御機構
を示したもので、この送りズレ修正制御機構10は、パ
ルス加減算手段11と、設定手段12と、比較手段13
と、紙送りモータ制御手段14と、電磁クラッチ制御手
段15とによって構成されている。 【0009】パルス加減算手段11は、紙送りモータ6
に印加される周波数、もしくは紙送りモータ6の軸に取
付けたロータリエンコーダからのパルスを、紙送りモー
タ6の正転時には加算し、逆転時には減算して、これを
比較手段13に入力する一方、後述する電磁クラッチ制
御手段15からの電磁クラッチON信号を受けてリセッ
トされるように構成されている。 【0010】設定手段12は、連続紙1枚当りの長さに
相当するパルス数をn1 と設定し、また、図1(b)に
示したように、連続紙Sを1枚搬送した際に生じる送り
ピン3bとパーフォレーションa前縁との間の隙間をδ
1 、パーフォレーションa後縁との間の隙間をδ2 、紙
送りモータ6とプッシュトラクタ3のベルト3aとの間
に存在するバックラッシュをεとしたときに、プッシュ
トラクタの修正移動量Lが L≧δ1 +δ2 +ε の関係を持つような移動量Lに相当するパルス数をn2
と設定して、これらの各設定値n1 、n2 を比較手段1
3に入力するように構成されている。 【0011】比較手段13は、パルス加減算手段11か
らのカウント数と、設定手段12からの各設定値n1 、
n2 を比較して、カウント数が設定値n1 と一致した際
には、その一致信号を紙送りモータ制御手段14と電磁
クラッチ制御手段15に出力するように構成されてい
る。 【0012】これに対して、紙送りモータ制御手段14
は、シーケンス制御機構16からの信号によって制御さ
れる一方、比較手段12からの一致信号を受けた際に
は、紙送りモータ6を逆転させてプッシュトラクタ3を
修正移動量Lだけ後退させ、ついで紙送りモータ6を正
転に切換えて、この修正移動量Lと同じ量だけプッシュ
トラクタ3を前進させるよう制御し、また、電磁クラッ
チ制御手段15は、比較手段12からの一致信号を受け
た際には、電磁クラッチ8をOFFにする一方、紙送り
モータ制御手段14からの修正終了信号を受けて電磁ク
ラッチ8をONにするよう制御するように構成されてい
る。 【0013】つぎに、このように構成された紙送り機構
の動作を図1及び図3をもとに説明する。プッシュトラ
クタ3によって連続紙Sをプラテン1に向けて送り込む
と、図示しない紙端検出センサからの検出信号によりパ
ルス加減算手段11は、紙送りモータからの紙送り量に
比例して出力するパルスをカウントしてこれを比較手段
13に入力する(ステップ イ)。 【0014】そして、カウント数が、設定手段12から
の連続紙S1頁分のパルス数に相当する設定値n1 に達
成すると(ステップ ロ)、比較手段13は、この一致
信号を電磁クラッチ制御手段15に出力し、電磁クラッ
チ8をOFFにして排紙ローラ対4への駆動力伝達を断
つと同時に(ステップ ハ)、紙送りモータ6を正転か
ら逆転へと切換える(ステップ ニ)。 【0015】ところで、図1(a)に示した紙送り当初
の状態から連続紙Sを1頁分送り出すと、排紙ローラ対
4の周速がプッシュトラクタの周速よりも若干大きく構
成されている関係上、連続紙Sが排紙ローラ対4に引き
ずられる結果、図1(b)に示したように、プッシュト
ラクタ3の紙送りピン3bとパーフォレーションaの前
縁との間には隙間δ1 ができるようになる。 【0016】このため、反転に切換えられた紙送りモー
タが、この時点から設定値n2 に相当するパルス数だけ
回転すると(ステップ ホ)、プッシュトラクタ3は、
パーフォレーションaの前後の隙間δ1 、δ2 と、輪列
等の間に介在するバックラッシュの量εの和に相当する
修正移動量L、もしくはこれを若干上回る量Lだけ後退
し、図1(c)に示したように、紙送りピン3bをパー
フォレーションaの後縁に当接させて、連続紙Sを隙間
δ1 に相当する量だけ引き戻す。 【0017】したがって、つぎに設定値n2 との一致信
号により紙送りモータ制御手段14が紙送りモータ6を
正転に切換えて(ステップ ヘ)、紙送りモータ6を設
定値n2 に相当するパルス数だけ回転させると(ステッ
プ ト)、プッシュトラクタ3は、さきの修正移動量L
だけ紙送り方向に回転し、その紙送りピン3bを、パー
フォレーションaの前縁に当接させて、2頁目の連続紙
Sを正しく書込み開始位置に位置決めする。 【0018】そして、この一連の修正操作を終えると、
パルス加減算手段11はリセットされ(ステップ
チ)、また、紙送りモータ制御手段14からの信号によ
り、電磁クラッチ制御手段15は電磁クラッチ8をON
にして、紙送りモータ6、6と排紙ローラ対4とを再び
結合して(ステップ リ)、つぎの給紙動作に入る。 【0019】なお、上述した実施例は、紙送りモータ6
と排紙ローラ対4との間に駆動力を接、断する電磁クラ
ッチ8を介在させるようにしたものであるが、紙送りモ
ータ6と排紙ローラ対4との間の輪列に、修正移動量L
を上回るようなバックラッシュが存在するような場合に
は、この電磁クラッチを省くことができる。 【0020】また、以上の説明では、送りズレの修正操
作を連続紙Sの1頁毎に行わせるようにしているが、送
りズレが少ない場合には、連続紙Sの数単位毎に上述し
た操作を行わせるようにしてもよい。 【0021】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、トラ
クタよりも紙送り速度が若干大なる排紙ローラを備えた
プリンタに、連続紙の単位枚数毎に、連続紙とのズレ量
よりも若干長い距離だけトラクタを逆転させ、ついでこ
の逆転量と等しい量だけトラクタを正転させるズレ量修
正手段を設けたので、新たな機構を何ら付加することな
く、単に新たなプログラムを組むだけで、連続的な記録
書込みを行った際に生じるトラクタとの間のズレに伴う
連続紙の破損や、書込み開始位置のズレを未然に防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例をなす紙送り機構の動作説明
図である。 【図2】同上紙送り機構の送りズレ修正機構を示した図
である。 【図3】同上紙送り機構の送りズレ修正操作を示すフロ
ーチャートである。 【図4】本発明が適用されるプリンタの要部を示した図
である。 【符号の説明】 1 プラテン 3 プッシュトラクタ 4 排紙ローラ対 6 紙送りモータ 8 電磁クラッチ 10 送りズレ修正制御機構
フロントページの続き (72)発明者 小高 俊和 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 安江 拓也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−161374(JP,A) 特開 平4−255372(JP,A) 特開 昭62−44472(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/42 B41J 11/26 B65H 23/192

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 プラテンを挟んで搬送方向上手側に連続
    紙搬送用のトラクタを、下手側に該トラクタよりも若干
    送り速度の大なる排紙ローラを配設したプリンタにおい
    て、 上記連続紙の単位枚数毎に、上記連続紙との間のズレ量
    よりも若干長い距離だけ上記トラクタを逆転させ、つい
    で該逆転量と等しい量だけ上記トラクタを正転させる送
    りズレ修正手段を設けたことを特徴とするプリンタにお
    ける紙送りの送りズレ修正装置。
JP26918895A 1995-09-22 1995-09-22 プリンタにおける紙送りの送りズレ修正装置 Expired - Lifetime JP3458874B2 (ja)

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JP2012056222A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Seiko Epson Corp 紙搬送装置、および印刷装置
JP5928560B2 (ja) * 2014-11-25 2016-06-01 セイコーエプソン株式会社 紙搬送装置、および印刷装置

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