JP3457856B2 - ポリマー電解質二次電池 - Google Patents

ポリマー電解質二次電池

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JP3457856B2
JP3457856B2 JP25526697A JP25526697A JP3457856B2 JP 3457856 B2 JP3457856 B2 JP 3457856B2 JP 25526697 A JP25526697 A JP 25526697A JP 25526697 A JP25526697 A JP 25526697A JP 3457856 B2 JP3457856 B2 JP 3457856B2
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発電要素がラミネ
ートフィルム内に収納された構造のポリマー電解質二次
電池に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、電子機器の発達にともない、小型
で軽量、かつエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放
電が可能な二次電池の開発が要望されている。このよう
な二次電池としては、リチウムまたはリチウム合金を活
物質とする負極と、モリブデン、バナジウム、チタンあ
るいはニオブなどの酸化物、硫化物もしくはセレン化物
を活物質として含む懸濁液が塗布された集電体からなる
正極と非水電解液を具備したリチウム二次電池が知られ
ている。 【0003】また、負極に、例えばコークス、黒鉛、炭
素繊維、樹脂焼成体、熱分解気相炭素のようなリチウム
イオンを吸蔵放出する炭素質材料を含む懸濁液が塗布さ
れた集電体を用いたリチウム二次電池が提案されてい
る。前記二次電池は、デンドライト析出による負極特性
の劣化を改善することができるため、電池寿命と安全性
を向上することができる。 【0004】一方、米国特許第5296318号明細書
には正極、負極及び電解質層にポリマーを添加すること
により柔軟性が付与されたハイブリッドポリマー電解質
を有する再充電可能なリチウムインターカレーション電
池が開示されている。このような電池は、活物質、非水
電解液及びこの電解液を保持するポリマーを含む正極層
を集電体に積層した正極と、リチウムイオンを吸蔵・放
出し得る炭素質材料、非水電解液及びこの電解液を保持
するポリマーを含む負極層を集電体に積層した負極と、
前記正極層と負極層の間に介装された非水電解液及びこ
の電解液を保持するポリマーを含む固定電解質層とを有
する構造の素電池を備えている。 【0005】ところで、前記素電池を被覆し、封止する
ための外装として、熱融着シール用フィルムのようなラ
ミネートフィルムを用いることが考えられている。この
ようなフィルムを外装として用いる二次電池は、例え
ば、図3に示すような構造にすることができる。この二
次電池は、例えば、以下に説明する方法で製造される。
前述した構造の素電池に正極リード31及び負極リード
32を接続する。二つ折りにしたフィルム33内に前記
素電池を前記正極リード31及び前記負極リード32の
先端が一端から突出するように配置し、前記フィルム3
3を熱融着によって張り合わせることによって前記二次
電池を製造する。 【0006】前記熱融着シール用フィルムとしては、例
えば、図4に示すように、アイオノマー樹脂のような熱
融着樹脂層からなる最内層34と、ポリエチレンテレフ
タラート(PET)のような絶縁性樹脂層からなる最外
層35と、前記最内層34及び前記最外層35の間に配
置されたアルミニウムのような金属からなる層36とを
含む多層構造を有するものが用いられる。 【0007】このようなフィルムを用いて前記二次電池
を製造すると、図4に示すように、フィルムの端面(多
層構造を有する面)に前記金属層36が露出する。この
ため、この金属層36が露出した端面と、前記正極リー
ド31か、もしくは前記負極リード32が接触し、短絡
を生じるという問題点がある。 【0008】このような短絡を防止するために前記フィ
ルムから前記金属層を取り除くと、前記二次電池の気密
性が低下し、前記素電池に含まれる非水電解液が前記フ
ィルムを通して外部に逃散し、放電容量や、サイクル寿
命のような電池特性が損なわれるという問題点が生じ
る。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い気密性
及び優れた電池性能を維持しつつ、短絡が防止されたポ
リマー電解質二次電池を提供しようとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明によると、シート
状の正極と、シート状の負極と、前記正極および前記負
極の間に介在された固体ポリマー電解質層とを含む素電
と、前記正極と電気的に接続された正極リードと、
記負極と電気的に接続された負極リードと、前記素電池
を前記正極リードおよび前記負極リードの先端が外部に
突出するように密封したラミネートフィルムを具備
し、前記ラミネートフィルムは、内部に金属層を含むと
共に、端面のうち、少なくとも前記正極リード及び前記
負極リードを挟んでいる部分が耐熱性の絶縁テープで被
覆されていることを特徴とするポリマー電解質二次電池
が提供される。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は本発明に係るポリマー電解質二次電池の
一例を示す断面図、図2は図1の二次電池におけるリー
ドが固定された端部を示す部分切欠斜視図である。 【0012】ポリマー電解質二次電池は、図1に示すよ
うに、素電池1を備える。前記素電池1は、負極層2が
銅製エキスパンドメタルのような網状集電体3の両面に
担持された構造を有する負極4を備える。2枚の正極5
は、前記負極4の両面に配置されている。各正極5は、
活物質を含む正極層6がアルミニウム製エキスパンドメ
タルのような網状集電体7の両面に担持された構造を有
する。固体ポリマー電解質層8は、前記正極5と前記負
極4の間に介在されている。前記各正極5の集電体7
は、図1の手前側に位置する部分に帯状の正極端子9を
有する。また、前記負極4の集電体3は、前記正極端子
9と重ならないような位置(例えば、図1の奥側に位置
する部分)に帯状の負極端子10を有する。前記2枚の
正極端子9は、帯状の正極リード11を三つ折りにする
ことにより形成された袋内に1つに束ねられた状態で配
置され、この袋内に溶接によって固定されている。一
方、前記負極端子10は、帯状の負極リード(図示しな
い)を三つ折りにすることにより形成された袋内に先端
が配置され、この袋内に溶接によって固定されている。
このような素電池は、二つ折りにした熱融着シール用フ
ィルム12内に前記正極リード11及び前記負極リード
の先端が一端から突出した状態で収納されており、前記
フィルム12の端部が熱融着により張り合わせられてい
るため、前記フィルム12内に密封されている。前記フ
ィルム12は、図2に示すように、例えばアイオノマー
樹脂層からなる熱融着性を有する最内層21と、前記最
内層21に積層され、例えばアルミニウム箔からなる金
属層22と、前記金属層22に積層されたポリエチレン
層23と、前記ポリエチレン層23に積層され、例えば
ポリエチレンテレフタレート(PET)層からなる絶縁
性を有する最外層24とを備える多層構造を有する。前
記フィルム12の四辺のうち、リードが固定されている
辺の端面(フィルムの厚さ方向に沿う面)と、前記最内
層21の端と、前記最外層24の端は、絶縁性を有する
層状物25(例えば、絶縁テープ)で被覆されている。
なお、前記フィルム12における前記ポリエチレン層2
3は、硬いPET層24とアルミニウム層22の間の緩
衝材的な層である。このような層が存在することによっ
て、前記二次電池の気密性を向上することができる。ま
た、前記ポリエチレン層23には印刷を施すことができ
る。 【0013】前記熱融着シール用フィルムの最内層に
は、前述したアイオノマー層の他に、例えば、ポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンビニ
ルアセテート樹脂(EVA)のような熱融着樹脂を含む
層等を挙げることができる。 【0014】前記熱融着シール用フィルムの金属層を形
成する金属は、前述したアルミニウムの他に、ニッケル
等を挙げることができる。前記熱融着シール用フィルム
の最外層には、前述したポリエチレンテレフタレート
(PET)層の他に、ポリカーボネート、ナイロンのよ
うな絶縁性樹脂を含む層等を挙げることができる。 【0015】前記熱融着シール用フィルムは、前述した
ような構成のラミネートフィルムに限らず、例えば、以
下に説明するラミネートフィルムを用いることができ
る。すなわち、(a) PET(最外層)/Al箔/PET
/PPもしくはPE(最内層)、(b) PET(最外層)
/Al箔/ナイロン/PE(最内層)、(c) PET(最
外層)/PE/Ni箔/アイオノマー(最内層)、(d)
ナイロン(最外層)/PE,PET/PE/EVA,P
ET/アイオノマー(最内層)、(e) PET(最外層)
/ナイロン/PE,PET/PP,PET/ナイロン/
PP,PET/ビニリデンクロライド樹脂/PE,Al
蒸着PET/PE,PET/Al箔/PET/アイオノ
マー(最内層)、(f) ポリカーボネート(最外層)/P
E/EVA(最内層)、(g) PET(最外層)/Al箔
/PE/アイオノマー(最内層)、(h) PET(最外
層)/PE/Al箔/PE/アイオノマー(最内層)等
を挙げることができる。特に、(g)や、(h)のよう
な構成のフィルムは、熱融着時にリードとフィルムの間
で短絡が生じるのを防止することができる。 【0016】前記熱融着シール用フィルムの四辺のう
ち、リードが固定されている辺の端面(多層構造を有す
る面)は、前述したように絶縁テープで被覆されてい
る。前記絶縁テープは、絶縁性と併せて耐熱性を有する
ことが好ましく、例えば、デュポン社製で、商品名がカ
プトンテープのようなポリイミド系樹脂製テープ、エポ
キシ系テープ、テフロン系テープ等を挙げることができ
る。また、絶縁性を有する層状物は、絶縁性材料の塗布
か、もしくは熱融着により形成しても良い。具体的に
は、以下に説明する方法が挙げられる。熱融着前に、熱
融着シール用フィルムと素電池の間にアイオノマー樹脂
シートをそれぞれ介在させる。この時、フィルムの四辺
のうち、正極リード及び負極リードが突出している辺に
おいて、各アイオノマー樹脂シートがこの辺からはみ出
すように配置する。次いで、前記フィルムを熱融着によ
って張り合わせると、前記2枚のアイオノマー樹脂シー
トのうち、前記フィルムの間からはみ出した部分が溶融
し、フィルムの端面に付着し、正極リード及び負極リー
ドが突出している辺の端面をアイオノマー樹脂層で被覆
することができる。 【0017】前記ポリマー電解質二次電池の正極、負極
及び電解質層としては、例えば、以下に説明するものを
用いることができる。 (正極)この正極は、正極活物質、非水電解液及びこの
電解液を保持するポリマーを含む正極層が集電体に担持
されたものから形成される。 【0018】前記正極活物質としては、種々の酸化物
(例えばLiMn24 などのリチウムマンガン複合酸
化物、二酸化マンガン、例えばLiNiO2 などのリチ
ウム含有ニッケル酸化物、例えばLiCoO2 などのリ
チウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバ
ルト酸化物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジウムな
ど)や、カルコゲン化合物(例えば、二硫化チタン、二
硫化モリブテンなど)等を挙げることができる。中で
も、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有コバル
ト酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物を用いるのが好
ましい。 【0019】前記非水電解液は、非水溶媒に電解質を溶
解することにより調製される。前記非水溶媒としては、
エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネー
ト(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチル
カーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DE
C)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−ブチ
ロラクトン(γ−BL)、スルホラン、アセトニトリ
ル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプ
ロパン、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、2−メチルテトラヒドロフラン等を挙げることが
できる。前記非水溶媒は、単独で使用しても、2種以上
混合して使用しても良い。 【0020】前記電解質としては、例えば、過塩素酸リ
チウム(LiClO4 )、六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6 )、ホウ四フッ化リチウム(LiBF4 )、六
フッ化砒素リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 )、ビスト
リフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN
(CF3 SO32 ]等のリチウム塩を挙げることがで
きる。 【0021】前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量
は、0.2mol/l〜2mol/lとすることが望ま
しい。前記非水電解液を保持するポリマーとしては、例
えば、ポリエチレンオキサイド誘導体、ポリプロピレン
オキサイド誘導体、前記誘導体を含むポリマー、ビニリ
デンフロライド(VdF)とヘキサフルオロプロピレン
(HFP)との共重合体等を用いることができる。前記
HFPの共重合割合は、前記共重合体の合成方法にも依
存するが、通常、最大で20重量%前後である。 【0022】前述した図1においては、前記正極の集電
体としてアルミニウム製エキスパンドメタルを使用した
が、前記集電体には、例えばアルミニウム箔、アルミニ
ウム製メッシュ、アルミニウム製パンチドメタル等を用
いても良い。 【0023】前記正極の端子9及びリード11は、例え
ば、アルミニウムから形成することができる。また、前
記正極端子9は、メッシュのような網状のものや、板状
のものを用いることができる。 【0024】前記正極は、導電性を向上する観点から導
電性材料を含んでいてもよい。前記導電性材料として
は、例えば、人造黒鉛、カーボンブラック(例えばアセ
チレンブラックなど)、ニッケル粉末等を挙げることが
できる。 【0025】前記正極は、例えば、以下に説明する方法
によって作製することができる。前記非水電解液を保持
するポリマー、可塑剤、前記活物質及び前記導電材料を
前記ポリマーが可溶な有機溶媒に混合してペーストを調
製した後、製膜することにより電解液未含浸の正極層を
得る。これを前記集電体に積層し、前記正極層中の可塑
剤を例えば溶媒抽出により除去した後、前記非水電解液
を含浸させることにより前記正極を得ることができる。
また、正極層の集電体への積層は、前記ペーストを前記
集電体に塗布することによって行っても良い。 【0026】前記可塑剤としては、例えば、フタル酸ジ
ブチル(DBP)、フタル酸ジメチル(DMP)、フタ
ル酸ジエチル(DEP)、プロピレンカーボネート(P
C)、tris−ブトキシエチルホスフェート等を挙げ
ることができる。 【0027】(負極)この負極は、負極活物質、非水電
解液及びこの電解液を保持するポリマーを含む負極層が
集電体に担持されたものから形成される。 【0028】前記負極活物質としては、リチウムイオン
を吸蔵放出する炭素質材料を挙げることができる。かか
る炭素質材料としては、例えば、有機高分子化合物(例
えば、フェノール樹脂、ポリアクリロニトリル、セルロ
ース等)を焼成することにより得られるもの、コークス
や、メソフェーズピッチを焼成することにより得られる
もの、人造グラファイト、天然グラファイト等に代表さ
れる炭素質材料を挙げることができる。中でも、500
℃〜3000℃の温度で、常圧または減圧下にて前記メ
ソフェーズピッチを焼成して得られる炭素質材料を用い
るのが好ましい。 【0029】前記非水電解液及び前記ポリマーとして
は、前述した正極で説明したものと同様なものが用いら
れる。前述した図1においては前記負極の集電体として
は、銅製エキスパンドメタルを使用したが、例えば銅
箔、銅製メッシュ、銅製パンチドメタル等を用いても良
い。 【0030】前負極の端子10及びリードは、例えば、
銅から形成することができる。また、前記負極端子10
は、メッシュのような網状のものや、板状のものを用い
ることができる。 【0031】なお、前記負極は、人造グラファイト、天
然グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンブラック、ニッケル粉末、ポリフェニレ
ン誘導体等の導電性材料、オレフィン系ポリマーや炭素
繊維等のフィラーを含むことを許容する。 【0032】前記負極は、例えば、以下に説明する方法
によって作製することができる。前記非水電解液を保持
するポリマー、可塑剤および前記活物質を前記ポリマー
が可溶な有機溶媒に混合してペーストを調製した後、製
膜することにより電解液未含浸の負極層を得る。これを
前記集電体に積層し、前記負極層中の可塑剤を例えば溶
媒抽出により除去した後、前記非水電解液を含浸させる
ことにより前記負極を得ることができる。また、負極層
の集電体への積層は、前記ペーストを前記集電体に塗布
することによって行っても良い。 【0033】前記可塑剤としては、前述した正極で説明
したのと同様なものを用いることができる。 (固体ポリマー電解質層)この電解質層は、非水電解液
及びこの電解液を保持するポリマーを含む。 【0034】前記非水電解液及び前記ポリマーとして
は、前述した正極で説明したものと同様なものが用いら
れる。前記電解質層は、強度を更に向上させる観点か
ら、酸化硅素粉末のような無機フィラーを添加しても良
い。 【0035】前記電解質層は、例えば、以下に説明する
方法で作製することができる。前記非水電解液を保持す
るポリマーに可塑剤を添加し、これらを有機溶媒に溶解
させてペーストを調製し、成膜し、得られた膜中の可塑
剤を例えば溶媒抽出により除去した後、前記非水電解液
を含浸させることにより得ることができる。 【0036】前記可塑剤としては、前述した正極で説明
したのと同様なものを用いることができる。なお、可塑
剤の抽出及び非水電解液の含浸は、正極、負極及び固体
電解質層について個別に行っても良いし、正極、負極及
び固体電解質層のうち少なくとも2つを積層した状態で
行うこともできる。 【0037】また、前述した図1においては、熱融着シ
ール用フィルムを二つ折りにして使用したが、前記フィ
ルムを2枚用意し、これらの間に素電池を配置し、熱融
着により張り合わせてもよい。 【0038】以上詳述したように本発明に係るポリマー
電解質二次電池は、シート状の正極と、シート状の負極
と、前記正極および前記負極の間に介在された固体ポリ
マー電解質層とを含む素電池;前記正極と電気的に接続
された正極リード;前記負極と電気的に接続された負極
リード;前記素電池を前記正極リードおよび前記負極リ
ードの先端が外部に突出するように密封したラミネート
フィルム;を具備し、前記フィルムは、内部に金属層を
含むと共に、端面のうち、少なくとも前記正極リード及
び前記負極リードを挟んでいる部分が絶縁性を有する層
状物で被覆されていることを特徴とするものである。こ
のような二次電池は、前述した金属層を含む多層構造の
フィルムを用いつつ、前記正極リードや、前記負極リー
ドがフィルムの端面と接触した際に短絡を生じるのを回
避することができる。従って、気密性が高く、優れた性
能を有し、信頼性が高いポリマー電解質二次電池を提供
することができる。 【0039】 【実施例】以下、本発明に係わる実施例を図面を参照し
て詳細に説明する。 (実施例) <正極の作製>まず、活物質として組成式がLiMn2
4 で表されるリチウムマンガン複合酸化物と、カーボ
ンブラックと、ビニリデンフロライド−ヘキサフルオロ
プロピレン(VdF−HFP)の共重合体粉末と、可塑
剤としてフタル酸ジブチル(DBP)をN−N−ジメチ
ルホルムアミド中で混合し、ペーストを調製した。得ら
れたペーストをポリエチレンテレフタレートフィルム
(PETフィルム)上に、厚さが125μmとなるよう
に塗布し、シート化し、非水電解液未含浸の正極シート
を作製した。アルミニウム製エキスパンドメタルからな
り、正極端子部を有する集電体の両面に、得られた正極
シートを熱ロールで加熱圧着することにより非水電解液
未含浸の正極を作製した。 【0040】<負極の作製>活物質としてメソフェーズ
ピッチ炭素繊維と、ビニリデンフロライド−ヘキサフル
オロプロピレン(VdF−HFP)の共重合体粉末と、
可塑剤{フタル酸ジブチル(DBP)}とをN−N−ジ
メチルホルムアミド中で混合し、ペーストを調製した。
得られたペーストをポリエチレンテレフタレートフィル
ム(PETフィルム)上に厚さが125μmとなるよう
に塗布し、シート化し、電解液未含浸の負極シートを作
製した。銅製エキスパンドメタルからなり、負極端子部
を有する集電体の両面に、得られた負極シートを熱ロー
ルで加熱圧着することにより電解液未含浸の負極を作製
した。 【0041】<固体ポリマー電解層の作製>酸化硅素粉
末と、ビニリデンフロライド−ヘキサフルオロプロピレ
ン(VdF−HFP)の共重合体粉末と、可塑剤{フタ
ル酸ジブチル(DBP)}とをアセトン中で混合し、ペ
ースト状にした。得られたペーストをポリエチレンテレ
フタレートフィルム(PETフィルム)上に、厚さが1
00μmとなるように塗布し、シート化し、電解液未含
浸の電解質層を作製した。 【0042】<非水電解液の調製>エチレンカーボネー
ト(EC)とジメチルカーボネート(DMC)が混合さ
れた非水溶媒に電解質としてのLiPF6 を溶解させて
非水電解液を調製した。 【0043】<素電池の作製>前記正極を2枚と前記負
極を1枚と前記電解質層を2枚用意し、前記正極と前記
負極をその間に前記電解質層を介在させながら交互に積
層し、これらを145℃に加熱した剛性ロールにて加熱
圧着し、積層物を作製した。このような積層物をメタノ
ール中に浸漬し、前記積層物中のDBPをメタノールに
よって抽出し、除去した。これを乾燥し、前記組成の非
水電解液に浸積することにより前記積層物への電解液の
含浸を行い、素電池を作製した。 【0044】<電池の組立>前記素電池が有する合計2
つの正極端子を1つに束ねた状態で、正極リード(幅が
5mmで、厚さが30μmの帯状アルミニウム箔からな
る)を三つ折りにすることにより形成された袋内に配置
し、超音波溶接によりこれらを固定した。また、負極端
子を負極リード(幅が5mmで、厚さが30μmの帯状
銅箔からなる)を三つ折りにすることにより形成された
袋内に配置し、これらを超音波溶接により固定した。一
方、熱融着シール用フィルムとして、厚さが100μm
で、ポリエチレンテレフタレート層、ポリエチレン層、
アルミニウム箔層及びアイオノマー樹脂層がこの順番に
積層されたラミネートフィルムを用意した。このフィル
ムの長手方向と直交する両端部の端面(多層構造を有す
る面)にデュポン社製で、商品名がカプトンテープであ
るポリイミド製の絶縁テープ(幅が20mm)を貼り付
けた。次いで、前記フィルムを前記絶縁テープが貼り付
けられた端部が重なるように、かつ前記アイオノマー樹
脂層が内側になるように二つ折りにし、これに前述した
素電池を前記正極リード及び前記負極リードの先端が前
記絶縁テープが貼り付けられた端部から突出するように
収納した。前記フィルムを熱融着により張り合わせるこ
とにより前記フィルム内に素電池を密封し、前述した図
1に示す構造を有し、高さが3.1mmで、横幅が36
mmで、長さが67mmの最外郭寸法を持つ薄型ポリマ
ー電解質二次電池を製造した。 (比較例)正極リード及び負極リードが固定される端部
の端面を絶縁テープで被覆しないこと以外は、実施例と
同様なポリマー電解質二次電池を製造した。 【0045】実施例及び比較例の二次電池それぞれにつ
いて、100個試作し、短絡が生じた個数を求め、その
結果を下記表1に示す。表1から明らかなように、正極リード及び負極リードが
固定されたフィルム端部の端面が絶縁テープで被覆され
た実施例の二次電池は、この端面が絶縁テープで被覆さ
れていない比較例の二次電池に比べ、リードとフィルム
端面が接触することによる短絡を防止することができ
る。 【0046】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
い気密性を維持しつつ、短絡を防止することができ、信
頼性が向上されたポリマー電解質二次電池を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るポリマー電解質二次電池の一例を
示す断面図。 【図2】図1の二次電池の要部を示す部分切欠斜視図。 【図3】従来のポリマー電解質二次電池を示す上面図。 【図4】図3の二次電池の要部を示す部分切欠斜視図。 【符号の説明】 1…素電池、 4…負極、 5…正極、 8…固体ポリマー電解質層、 11…正極リード、 12…熱融着シール用フィルム 25…絶縁性を有する層状物。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シート状の正極と、シート状の負極と、
    前記正極および前記負極の間に介在された固体ポリマー
    電解質層とを含む素電池と、 前記正極と電気的に接続された正極リードと、 前記負極と電気的に接続された負極リードと、 前記素電池を前記正極リードおよび前記負極リードの先
    端が外部に突出するように密封したラミネートフィルム
    を具備し、 前記ラミネートフィルムは、内部に金属層を含むと共
    に、端面のうち、少なくとも前記正極リード及び前記負
    極リードを挟んでいる部分が耐熱性の絶縁テープで被覆
    されていることを特徴とするポリマー電解質二次電池。
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