JPH1196991A - ポリマー電解質二次電池 - Google Patents

ポリマー電解質二次電池

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JPH1196991A
JPH1196991A JP9255264A JP25526497A JPH1196991A JP H1196991 A JPH1196991 A JP H1196991A JP 9255264 A JP9255264 A JP 9255264A JP 25526497 A JP25526497 A JP 25526497A JP H1196991 A JPH1196991 A JP H1196991A
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JP
Japan
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negative electrode
positive electrode
secondary battery
unit cell
film
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Application number
JP9255264A
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English (en)
Inventor
Aiichiro Fujiwara
愛一郎 藤原
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FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Secondary Cells (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化及び体積エネルギー密度の向上が図ら
れた信頼性の高いポリマー電解質二次電池を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 素電池1;正極リード;負極リード;前
記素電池1が前記正極リードおよび前記負極リードの端
部が外部に突出するように収納され、熱融着により封止
された熱融着シール用フィルム14;を具備し、前記フ
ィルムの融着部15は、前記正極リード及び前記負極リ
ードが融着された端部を除き、前記二次電池の一方の面
か、あるいは両面に折り返され、融着部が折り返された
面において融着部が突出している構造を有するポリマー
電解質二次電池であって、前記素電池1に別の素電池2
を前記融着部15が折り返された面の高さが均等ないし
略均等になるように配置することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電要素が熱融着
シール用フィルム内に収納された構造のポリマー電解質
二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達にともない、小型
で軽量、かつエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放
電が可能な二次電池の開発が要望されている。このよう
な二次電池としては、リチウムまたはリチウム合金を活
物質とする負極と、モリブデン、バナジウム、チタンあ
るいはニオブなどの酸化物、硫化物もしくはセレン化物
を活物質として含む懸濁液が塗布された集電体からなる
正極と非水電解液を具備したリチウム二次電池が知られ
ている。
【0003】また、負極に、例えばコークス、黒鉛、炭
素繊維、樹脂焼成体、熱分解気相炭素のようなリチウム
イオンを吸蔵放出する炭素質材料を含む懸濁液が塗布さ
れた集電体を用いたリチウム二次電池が提案されてい
る。前記二次電池は、デンドライト析出による負極特性
の劣化を改善することができるため、電池寿命と安全性
を向上することができる。
【0004】一方、米国特許第5296318号明細書
には正極、負極及び電解質層にポリマーを添加すること
により柔軟性が付与されたハイブリッドポリマー電解質
を有する再充電可能なリチウムインターカレーション電
池が開示されている。このような電池は、活物質、非水
電解液及びこの電解液を保持するポリマーを含む正極層
を集電体に積層した正極と、リチウムイオンを吸蔵・放
出し得る炭素質材料、非水電解液及びこの電解液を保持
するポリマーを含む負極層を集電体に積層した負極と、
前記正極層と負極層の間に介装された非水電解液及びこ
の電解液を保持するポリマーを含む固定電解質層とを有
する構造の素電池を備えている。
【0005】ところで、前記素電池を被覆し、封止する
ための外装として、熱融着シール用フィルムを用いるこ
とが考えられている。しかしながら、前記熱融着シール
用フィルムを用いて素電池を被覆し、封止すると、熱融
着部(シール部)が必然的に生じ、この熱融着部の大き
さ分二次電池の外形が大きくなるため、大きさの割に電
池容量が低く、体積エネルギー密度が低くなるという問
題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小型化及び
体積エネルギー密度の向上が図られた信頼性の高いポリ
マー電解質二次電池を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、シート
状の正極と、シート状の負極と、前記正極および前記負
極の間に介在された固体ポリマー電解質層とを含む素電
池;前記正極と電気的に接続された正極リード;前記負
極と電気的に接続された負極リード;前記素電池が前記
正極リードおよび前記負極リードの端部が外部に突出す
るように収納され、熱融着により封止された熱融着シー
ル用フィルム;を具備し、前記フィルムの融着部は、前
記正極リード及び前記負極リードが融着された端部を除
き、前記二次電池の一方の面か、あるいは両面に折り返
され、融着部が折り返された面において融着部が突出し
ている構造を有するポリマー電解質二次電池であって、
前記素電池に別の素電池を前記融着部が折り返された面
の高さが均等ないし略均等になるように配置することを
特徴とするポリマー電解質二次電池が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は本発明に係るポリマー電解質二次電池の
一例を示す部分切欠斜視図、図2は図1の二次電池に組
み込まれる素電池を示す断面図、図3は図1の二次電池
を示す上面図、図4は図1の二次電池を示す断面図であ
る。
【0009】図1に示すように、ポリマー電解質二次電
池は、素電池本体1を3組を備える。各素電池本体1
は、図2に示すように、負極層3が銅製エキスパンドメ
タルのような網状集電体4の両面に担持された構造を有
する負極5を備える。2枚の正極6は、前記負極5の両
面に配置されている。各正極6は、活物質を含む正極層
7がアルミニウム製エキスパンドメタルのような網状集
電体8の両面に担持された構造を有する。固体ポリマー
電解質層9は、前記正極6と前記負極5の間に介在され
ている。前記各正極6の集電体7は、帯状の正極端子1
0を有する。また、前記負極5の集電体4は、帯状の負
極端子11を有する。ミニ素電池2は、これら素電池本
体1に積層されている。このミニ素電池2は、熱融着シ
ール用フィルムの熱融着部を折り返した際に、熱融着部
が折り返された面が水平になるような大きさを有するこ
と以外は、前記素電池本体1と同様な構成を有するもの
である。前記3組の素電池本体1及び前記ミニ素電池2
が有する合計8枚の正極端子10は、1つに束ねられた
状態で後述する図3に示す正極リード12に接続されて
いる。一方、前記3組の素電池本体1及び前記ミニ素電
池2が有する合計4枚の負極端子11は、1つに束ねら
れた状態で後述する図3に示す負極リード13に接続さ
れている。
【0010】前記3組の素電池本体1及び前記ミニ素電
池2は、図3に示すように、二つ折りにした熱融着用フ
ィルム14により前記正極リード12及び前記負極リー
ド13の端部がそれぞれ突出するように被覆され、この
フィルム14を熱融着によって張り合わせることにより
前記フィルム14内に密封されている。前記フィルム1
4の熱融着部(シール部)のうち、リード融着部を除く
端部15は、図1、図3及び図4に示すように、前記フ
ィルム14の上面に折り返され、例えば両面テープのよ
うな接着剤16によって固定されている。熱融着部が折
り返された面は、水平である。
【0011】前記ポリマー電解質二次電池の正極、負極
及び電解質層としては、例えば、以下に説明するものを
用いることができる。 (正極)この正極は、正極活物質、非水電解液及びこの
電解液を保持するポリマーを含む正極層が集電体に担持
されたものから形成される。
【0012】前記正極活物質としては、種々の酸化物
(例えばLiMn24 などのリチウムマンガン複合酸
化物、二酸化マンガン、例えばLiNiO2 などのリチ
ウム含有ニッケル酸化物、例えばLiCoO2 などのリ
チウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバ
ルト酸化物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジウムな
ど)や、カルコゲン化合物(例えば、二硫化チタン、二
硫化モリブテンなど)等を挙げることができる。中で
も、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有コバル
ト酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物を用いるのが好
ましい。
【0013】前記非水電解液は、非水溶媒に電解質を溶
解することにより調製される。前記非水溶媒としては、
エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネー
ト(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチル
カーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DE
C)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−ブチ
ロラクトン(γ−BL)、スルホラン、アセトニトリ
ル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプ
ロパン、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、2−メチルテトラヒドロフラン等を挙げることが
できる。前記非水溶媒は、単独で使用しても、2種以上
混合して使用しても良い。
【0014】前記電解質としては、例えば、過塩素酸リ
チウム(LiClO4 )、六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6 )、ホウ四フッ化リチウム(LiBF4 )、六
フッ化砒素リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 )、ビスト
リフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN
(CF3 SO32 ]等のリチウム塩を挙げることがで
きる。
【0015】前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量
は、0.2mol/l〜2mol/lとすることが望ま
しい。前記非水電解液を保持するポリマーとしては、例
えば、ポリエチレンオキサイド誘導体、ポリプロピレン
オキサイド誘導体、前記誘導体を含むポリマー、ビニリ
デンフロライド(VdF)とヘキサフルオロプロピレン
(HFP)との共重合体等を用いることができる。前記
HFPの共重合割合は、前記共重合体の合成方法にも依
存するが、通常、最大で20重量%前後である。
【0016】前述した図1においては、前記正極の集電
体としてアルミニウム製エキスパンドメタルを使用した
が、前記集電体には、例えばアルミニウム箔、アルミニ
ウム製メッシュ、アルミニウム製パンチドメタル等を用
いても良い。
【0017】前記正極の端子10及びリード12は、例
えば、アルミニウムから形成することができる。また、
前記正極端子10は、メッシュのような網状のものや、
板状のものを用いることができる。
【0018】前記正極は、導電性を向上する観点から導
電性材料を含んでいてもよい。前記導電性材料として
は、例えば、人造黒鉛、カーボンブラック(例えばアセ
チレンブラックなど)、ニッケル粉末等を挙げることが
できる。
【0019】前記正極は、例えば、以下に説明する方法
によって作製することができる。前記非水電解液を保持
するポリマー、可塑剤、前記活物質及び前記導電材料を
前記ポリマーが可溶な有機溶媒に混合してペーストを調
製した後、製膜することにより電解液未含浸の正極層を
得る。これを前記集電体に積層し、前記正極層中の可塑
剤を例えば溶媒抽出により除去した後、前記非水電解液
を含浸させることにより前記正極を得ることができる。
また、正極層の集電体への積層は、前記ペーストを前記
集電体に塗布することによって行っても良い。
【0020】前記可塑剤としては、例えば、フタル酸ジ
ブチル(DBP)、フタル酸ジメチル(DMP)、フタ
ル酸ジエチル(DEP)、プロピレンカーボネート(P
C)、tris−ブトキシエチルホスフェート等を挙げ
ることができる。
【0021】(負極)この負極は、負極活物質、非水電
解液及びこの電解液を保持するポリマーを含む負極層が
集電体に担持されたものから形成される。
【0022】前記負極活物質としては、リチウムイオン
を吸蔵放出する炭素質材料を挙げることができる。かか
る炭素質材料としては、例えば、有機高分子化合物(例
えば、フェノール樹脂、ポリアクリロニトリル、セルロ
ース等)を焼成することにより得られるもの、コークス
や、メソフェーズピッチを焼成することにより得られる
もの、人造グラファイト、天然グラファイト等に代表さ
れる炭素質材料を挙げることができる。中でも、500
℃〜3000℃の温度で、常圧または減圧下にて前記メ
ソフェーズピッチを焼成して得られる炭素質材料を用い
るのが好ましい。
【0023】前記非水電解液及び前記ポリマーとして
は、前述した正極で説明したものと同様なものが用いら
れる。前述した図2においては前記負極の集電体として
は、銅製エキスパンドメタルを使用したが、例えば銅
箔、銅製メッシュ、銅製パンチドメタル等を用いても良
い。
【0024】前負極の端子11及びリード13は、例え
ば、銅から形成することができる。また、前記負極端子
11は、メッシュのような網状のものや、板状のものを
用いることができる。
【0025】なお、前記負極は、人造グラファイト、天
然グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンブラック、ニッケル粉末、ポリフェニレ
ン誘導体等の導電性材料、オレフィン系ポリマーや炭素
繊維等のフィラーを含むことを許容する。
【0026】前記負極は、例えば、以下に説明する方法
によって作製することができる。前記非水電解液を保持
するポリマー、可塑剤および前記活物質を前記ポリマー
が可溶な有機溶媒に混合してペーストを調製した後、製
膜することにより電解液未含浸の負極層を得る。これを
前記集電体に積層し、前記負極層中の可塑剤を例えば溶
媒抽出により除去した後、前記非水電解液を含浸させる
ことにより前記負極を得ることができる。また、負極層
の集電体への積層は、前記ペーストを前記集電体に塗布
することによって行っても良い。
【0027】前記可塑剤としては、前述した正極で説明
したのと同様なものを用いることができる。 (固体ポリマー電解質層)この電解質層は、非水電解液
及びこの電解液を保持するポリマーを含む。
【0028】前記非水電解液及び前記ポリマーとして
は、前述した正極で説明したものと同様なものが用いら
れる。前記電解質層は、強度を更に向上させる観点か
ら、酸化硅素粉末のような無機フィラーを添加しても良
い。
【0029】前記電解質層は、例えば、以下に説明する
方法で作製することができる。前記非水電解液を保持す
るポリマーに可塑剤を添加し、これらを有機溶媒に溶解
させてペーストを調製し、成膜し、得られた膜中の可塑
剤を例えば溶媒抽出により除去した後、前記非水電解液
を含浸させることにより得ることができる。
【0030】前記可塑剤としては、前述した正極で説明
したのと同様なものを用いることができる。なお、可塑
剤の抽出及び非水電解液の含浸は、正極、負極及び固体
電解質層について個別に行っても良いし、正極、負極及
び固体電解質層のうち少なくとも2つを積層した状態で
行うこともできる。
【0031】前記二次電池に用いられる熱融着用フィル
ムとしては、例えば、保護層としての機能を有する表面
層(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリエステルのような絶縁性樹脂からなる)と、前記表
面層の片面に接着され、外部から水分が侵入するのを遮
断する機能を有する中間層(例えばアルミニウムのよう
な金属からなる)と、前記中間層に接着され、熱融着層
としての内部層(例えば、アイオノマー樹脂のような熱
融着性樹脂からなる)とから形成されたラミネートフィ
ルムを挙げることができる。前記表面層と前記中間層の
間にポリエチレンのような接着剤層が存在していても良
い。
【0032】以上詳述したような本発明に係るポリマー
電解質二次電池によれば、シート状の正極と、シート状
の負極と、前記正極および前記負極の間に介在された固
体ポリマー電解質層とを含む素電池;前記正極と電気的
に接続された正極リード;前記負極と電気的に接続され
た負極リード;前記素電池が前記正極リードおよび前記
負極リードの端部が外部に突出するように収納され、熱
融着により封止された熱融着シール用フィルム;を具備
し、前記フィルムの融着部は、前記正極リード及び前記
負極リードが融着された端部を除き、前記二次電池の一
方の面か、あるいは両面に折り返され、融着部が折り返
された面において融着部が突出している構造を有するポ
リマー電解質二次電池であって、前記素電池に別の素電
池を前記融着部が折り返された面の高さが均等ないし略
均等になるように配置することを特徴とするものであ
る。すなわち、例えば図5(a)に示すように、素電池
21を二つ折りにした熱融着シール用フィルム22で正
極リード23及び負極リード24の端部が突出するよう
に被覆し、このフィルム22を張り合わせることにより
ポリマー電解質二次電池を構成すると、電池寸法に電池
反応に関与しない熱融着部(シール部)25(図5
(a)の斜線で示す領域)の大きさが含まれることとな
る。このため、前記二次電池は体積エネルギー密度が低
くなる。前記二次電池の寸法を小さくして体積エネルギ
ー密度を向上させるため、前記フィルム22の熱融着部
25をリードが融着された端部を除き、図5(b),
(c)に示すように前記フィルム22の上面に折り返
し、図5(d)に示すように接着剤26によって固定す
る。このようにして電池寸法を小さくすると、体積エネ
ルギー密度がやや向上される。しかしながら、電池の最
外郭寸法における高さは、電池の最も高い部分、つま
り、折り返された熱融着部(図5(c)の斜線で示す領
域)の存在する箇所の高さになるため、折り返された熱
融着部の間に形成された凹部状の空間27(デッドスペ
ース)が電池の大きさに含まれ、体積エネルギー密度的
にまだ不十分である。
【0033】本発明のように融着部が折り返された面の
高さが均等ないし略均等になるように素電池に別の素電
池を積層することによって、前記凹部状の空間を発電要
素で埋めることができ、デッドスペースを低減すること
ができるため、体積エネルギー密度を大幅に改善するこ
とができる。
【0034】なお、前述した図1においては、二次電池
の一方の面のみにシール部を折り返す構成を説明した
が、シール部を二次電池の両面に折り返す構成にするこ
ともできる。
【0035】また、前述した図1においては、熱融着シ
ール用フィルムを二つ折りにして使用したが、前記フィ
ルムを2枚用意し、これらの間に素電池を配置し、熱融
着により張り合わせてもよい。
【0036】
【実施例】以下、本発明に係わる実施例を図面を参照し
て詳細に説明する。 (実施例) <正極の作製>まず、活物質として組成式がLiMn2
4 で表されるリチウムマンガン複合酸化物65重量%
と、カーボンブラック7.0重量%と、ビニリデンフロ
ライド−ヘキサフルオロプロピレン(VdF−HFP)
の共重合体粉末9.0重量%と、可塑剤としてフタル酸
ジブチル(DBP)19.0重量%をN−N−ジメチル
ホルムアミド中で混合し、ペーストを調製した。得られ
たペーストをポリエチレンテレフタレートフィルム(P
ETフィルム)上に、厚さが125μm、幅が150m
mとなるように塗布し、シート化し、150mmの長さ
に切り出し、非水電解液未含浸の正極シートを作製し
た。アルミニウム製エキスパンドメタルからなり、正極
端子部を有する集電体の両面に、得られた正極シートを
熱ロールで加熱圧着することにより非水電解液未含浸の
正極を作製した。
【0037】<負極の作製>活物質としてメソフェーズ
ピッチ炭素繊維65.0重量%と、ビニリデンフロライ
ド−ヘキサフルオロプロピレン(VdF−HFP)の共
重合体粉末9重量%と、可塑剤{フタル酸ジブチル(D
BP)}26重量%とをN−N−ジメチルホルムアミド
中で混合し、ペーストを調製した。得られたペーストを
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィル
ム)上に、厚さが120μm、幅が150mmとなるよ
うに塗布し、シート化し、150mmの長さに切り出
し、電解液未含浸の負極シートを作製した。銅製エキス
パンドメタルからなり、負極端子部を有する集電体の両
面に、得られた負極シートを熱ロールで加熱圧着するこ
とにより電解液未含浸の負極を作製した。
【0038】<固体ポリマー電解層の作製>酸化硅素粉
末を33.3重量部と、ビニリデンフロライド−ヘキサ
フルオロプロピレン(VdF−HFP)の共重合体粉末
を22.2重量部と、可塑剤{フタル酸ジブチル(DB
P)}44.5重量部とをアセトン中で混合し、ペース
ト状にした。得られたペーストをポリエチレンテレフタ
レートフィルム(PETフィルム)上に、厚さが100
μm、幅が200mmとなるように塗布し、シート化
し、300mmの長さに切り出し、電解液未含浸の電解
質層を作製した。
【0039】<非水電解液の調製>エチレンカーボネー
ト(EC)とジメチルカーボネート(DMC)が体積比
で2:1の割合で混合された非水溶媒に電解質としての
LiPF6 をその濃度が1mol/lになるように溶解
させて非水電解液を調製した。
【0040】<素電池の作製>前記正極を2枚と前記負
極を1枚と前記電解質層を2枚用意し、前記正極と前記
負極をその間に前記の間に前記電解質層を介在させなが
ら交互に積層し、これらを145℃に加熱した剛性ロー
ルにて加熱圧着し、積層物を作製した。このような積層
物をメタノール中に浸漬し、前記積層物中のDBPをメ
タノールによって抽出し、除去した。これを乾燥し、前
記組成の非水電解液に浸積することにより前記積層物へ
の電解液の含浸を行い、前述した図2に示すような構造
を有し、縦が57mmで、横が32mm、厚さが0.7
mmの素電池本体を3組作製した。また、横の長さを1
2mmに変更すること以外は、前記素電池本体と同様な
構成のミニ素電池を作製した。このミニ素電池は、フィ
ルムの融着部を折り返した際に、この融着部が折り返さ
れた面の高さが均等になるような大きさである。
【0041】<電池の組立>前記3組の素電池本体に前
記ミニ素電池を積層した。これら素電池が有する合計8
つの正極端子を1つに束ねた状態でアルミニウム箔から
なる正極リードに溶接した。また、合計4つの負極端子
を1つに束ねた状態で銅箔からなる負極リードに溶接し
た。一方、熱融着シール用フィルムとして、厚さが0.
1mmで、ポリエステル層、ポリエチレン層、アルミニ
ウム層及びアイオノマー樹脂層がこの順番に積層された
ラミネートフィルムを用意した。このフィルムを二つ折
りにし、前述した素電池本体及びミニ素電池を前記正極
リード及び前記負極リードの端部が外部に突出するよう
に被覆し、前記フィルムを熱融着により融着幅を10m
mにして張り合わせることにより前記フィルム内に素電
池を密封した。
【0042】次いで、前記フィルムの融着部をリードが
融着された端部を除いて前記フィルムの上面に折り返
し、折り返した融着部を前記フィルムの上面に厚さが
0.1mmの両面テープで固定することにより前述した
図1、3、4に示す構造を有し、高さが3.1mmで、
横幅が36mmで、長さが67mmの最外郭寸法を持つ
薄型ポリマー電解質二次電池を製造した。 (比較例)前述したのと同様にして素電池本体を3組作
製し、3つの素電池を積み重ねたた。これら素電池本体
が有する合計6つの正極端子を1つに束ねた状態でアル
ミニウム箔からなる正極リードに溶接した。また、合計
3つの負極端子を1つに束ねた状態で銅箔からなる負極
リードに溶接した。前述したのと同様な熱融着シール用
フィルムを二つ折りにし、前述した素電池本体を前記正
極リード及び前記負極リードの端部が外部に突出するよ
うに被覆し、前記フィルムを熱融着により融着幅を10
mmにして張り合わせることにより前記フィルム内に素
電池を密封した。
【0043】次いで、前記フィルムの融着部をリードが
融着された端部を除いて前記フィルムの上面に折り返
し、折り返した融着部を前記フィルムの上面に厚さが
0.1mmの両面テープで固定することにより前述した
図5(c),(d)に示す構造を有し、高さが3.1m
mで、横幅が36mmで、長さが67mmの最外郭寸法
を持つ薄型ポリマー電解質二次電池を製造した。
【0044】得られた実施例及び比較例の二次電池につ
いて、4.2Vまで定電流定電圧充電した後、2.8V
まで放電した際の放電容量を測定し、その結果を下記表
1に示す。また、得られた放電容量から単位体積当たり
のエネルギー密度を算出し、その結果を下記表1に併記
する。なお、実施例及び比較例の二次電池の体積は、そ
れぞれ、最外郭寸法から算出した。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、実施例の二次電
池は、最外郭寸法が実施例と等しい比較例の二次電池に
比べて放電容量が大きく、単位体積当たりのエネルギー
密度を高くすることができることがわかる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、小
型で、体積エネルギー密度が向上され、信頼性が高いポ
リマー電解質二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリマー電解質二次電池の一例を
示す部分切欠斜視図。
【図2】図1の二次電池に組み込まれる素電池を示す断
面図。
【図3】図1の二次電池を示す上面図。
【図4】図1の二次電池を示す断面図。
【図5】比較例のポリマー電解質二次電池の組み立て方
法を説明するための工程図。
【符号の説明】
1…素電池本体、 2…ミニ素電池、 5…負極、 6…正極、 9…固体電解質層、 10…正極リード、 11…負極リード、 14…熱融着シール用フィルム、 15…折り返された熱融着部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の正極と、シート状の負極と、
    前記正極および前記負極の間に介在された固体ポリマー
    電解質層とを含む素電池;前記正極と電気的に接続され
    た正極リード;前記負極と電気的に接続された負極リー
    ド;前記素電池が前記正極リードおよび前記負極リード
    の端部が外部に突出するように収納され、熱融着により
    封止された熱融着シール用フィルム;を具備し、 前記フィルムの融着部は、前記正極リード及び前記負極
    リードが融着された端部を除き、前記二次電池の一方の
    面か、あるいは両面に折り返され、融着部が折り返され
    た面において融着部が突出している構造を有するポリマ
    ー電解質二次電池であって、 前記素電池に別の素電池を前記融着部が折り返された面
    の高さが均等ないし略均等になるように配置することを
    特徴とするポリマー電解質二次電池。
JP9255264A 1997-09-19 1997-09-19 ポリマー電解質二次電池 Pending JPH1196991A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070977A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Murata Mfg Co Ltd ラミネート電池
EP4087027A3 (en) * 2021-05-04 2023-06-21 SK On Co., Ltd. Battery module having high cooling efficiency

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JP2011070977A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Murata Mfg Co Ltd ラミネート電池
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