JP3456432B2 - 振動子デバイスの製造方法およびその製造装置 - Google Patents

振動子デバイスの製造方法およびその製造装置

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JP3456432B2 JP02362899A JP2362899A JP3456432B2 JP 3456432 B2 JP3456432 B2 JP 3456432B2 JP 02362899 A JP02362899 A JP 02362899A JP 2362899 A JP2362899 A JP 2362899A JP 3456432 B2 JP3456432 B2 JP 3456432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子を封止して
なる振動子デバイスを製造する方法およびその製造に用
いられる製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】容器の中に水晶振動子を収容し、半田等
の金属ろう材の溶融によって蓋を接合することにより、
水晶振動子を封止して水晶振動子ユニットが製造されて
いる。特開平1−151813号公報には、この金属ろ
う材などの封止材の溶融時にガスが発生し、そのガスが
容器の中に封じ込められることを防止するために、封止
材が溶融して接合する面、例えば容器あるいは蓋に切り
欠きを設けた構成とし、この構成を真空雰囲気中におい
て採用することによって、封止材の溶融時にはこの切り
欠き部がすぐには封止されず、貫通孔としての機能する
ことから、特に溶融初期に多量に放出されるガスを排出
するようにした技術が開示されている。
【0003】この従来技術は金属ろう材を加熱すること
により溶融する構成であるが、レーザを照射することに
より熱を発生させ、その照射部分が接合されるレーザ溶
接を用いた封止方法が特開平2−121352号公報に
開示されている。この従来技術では、まずレーザビーム
をスポット的に照射することにより、複数箇所を仮溶接
しておき、真空乾燥させた後、再度全周にわたってレー
ザ溶接することにより、封止を行う構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術のうち、前者の従来技術においては、ガスを放出する
ための構成として切り欠きを設ける工程が必要になり、
手間がかかる上、コストもかかる問題がある。また、後
者の従来技術においては、レーザ溶接によって複数箇所
に仮溶接を施した後、真空乾燥処理し、その後さらに全
周にわたってレーザ溶接を行うことから、封止状態は気
密になり、またキャップに発生する歪みを防ぐことがで
きるようになったものの、レーザ溶接によって発生する
放出ガスの問題については開示がない。このレーザ溶接
による封止においても、前者の従来技術とは溶接という
メカニズムが共通する点で放出ガスの問題は同様に考慮
されてしかるべきであるが、それがなされていない。さ
らに、後者の従来技術では、仮溶接を施された部分は二
重にレーザ溶接され、このレーザ溶接による熱がパッケ
ージに余分に加えられるため、パッケージにマイクロク
ラックが発生するおそれがある。このようなマイクロク
ラックはパッケージの気密不良を招き、信頼性を著しく
損ねる問題がある。
【0005】本発明はこれらの観点を鑑みてなされたも
のであり、真空雰囲気中でのレーザビームあるいは電子
ビームによる溶接において、容器内にガスを滞留させ
ず、排気された状態で封止可能な振動子デバイスの製造
方法を提供するとともに、その製造方法を実現すること
ができる製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明の振動子デバイスの製造方法は、開口部
が形成された容器内に振動子を収容し、真空雰囲気中で
この容器の開口部周縁部とこの開口部を覆う蓋とを封止
材を介して溶接することにより、当該振動デバイス素子
を封止してなる振動子デバイスを製造する方法におい
て、上記開口部周縁部の一部を除く当該開口部周縁部と
上記蓋とを上記封止材を介して溶接した後、上記容器内
の溶接によって上記封止材から発生するガスを排気し、
その後溶接されていない上記開口部周縁部の一部と上記
蓋とを上記封止材を介して溶接して、容器内からガスを
排気することによって特徴付けられている。
【0007】なお、上記溶接は、レーザビームあるいは
電子ビームを照射することにより発生する熱による加熱
加工とすることが好ましい。
【0008】また、上記開口部周縁部の一部を当該開口
部周縁部の角部分とすることが好ましい。
【0009】以上の本製造方法の構成により、開口部周
縁部の一部を除いて溶接が行われた後、容器内の排気が
行われるので、溶接によって封止材から発生するガスを
容器内に残存させることがない。さらに、未封止部分を
溶接することで、わずかに発生するガスは真空雰囲気中
で排気されながら、封止を完了させるので容器内を真空
にすることが可能になる。
【0010】また、上記の未封止部分を開口部周縁部の
角部分とすれば、封止工程において未封止部分を残存さ
せやすく、また、この部分を封止する際にも、すでに封
止されている部分を二重に封止することなく、この部分
だけを精度よく封止することができ、二重封止による熱
の影響を防ぐことができる。
【0011】また、本製造方法を実現するための本製造
装置は、開口部が形成された容器内に振動子を収容し、
この容器の開口部周縁部とこの開口部を覆う蓋を封止材
を介して溶接してなる振動子デバイスを製造するための
装置であって、上記溶接を行うための封止手段が備えら
れた加工室と、この加工室のデバイス搬入口およびデバ
イス搬出口にそれぞれ隣接して設けられた搬入予備真空
室および搬出予備真空室と、上記加工室とデバイスの搬
入・搬出路である搬入予備真空室および搬出予備真空室
とを真空状態とするための排気手段とからなるととも
に、上記搬入予備真空室には振動子デバイスを外部から
加熱するための加熱手段が設けられていることによって
特徴付けられている。
【0012】なお、上記封止手段はレーザビームを照射
するレーザビーム溶接装置あるいは電子ビームを照射す
る電子ビーム溶接装置とすることが好ましい。
【0013】以上の本製造装置の構成により、加工室の
デバイス搬入口およびデバイス搬出口には、それぞれデ
バイスの搬入・搬出路である搬入予備真空室および搬出
予備真空室が隣接して設けられているので、振動子デバ
イスの搬入・搬出時においても、加工室の真空度を維持
することができ、効率良く封止加工を行うことができ
る。また、搬入予備真空室に加熱手段を設けているの
で、封止加工の前段でのガス放出を行うことができる。
さらに、加工室での封止加工によって発生するガスも真
空雰囲気中に速やかに排気される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0015】図3は、本発明の製造装置の好適な実施の
形態を示す構成図である。この製造装置は、振動子デバ
イスの分解斜視図である図2(a)に示すように、開口
部1aが形成されたセラミックからなる容器1内に振動
子4を収容し、この容器の開口部周縁部とこの開口部1
aを覆う蓋2とを、図2(b)に示すように封止材3を
介して密着させた状態で、治具20に取り付け、この治
具20に設けられたばね(図示せず)によって蓋上面お
よび容器1の底面の両面に押圧力を受けた状態のユニッ
ト25の形態で、加工されるものとなっている。本製造
装置は、この治具20の取り付けを行い、ユニット25
を作成する加工準備室31、このユニット25の予備加
熱を行う予備加熱室32、さらにこの予備加熱が行われ
たユニット25を真空雰囲気中でさらに加熱する搬入予
備真空室33、この搬入予備真空室33での工程を経た
ユニット25に封止を施すための加工室34、この加工
室34で封止が完了したユニット25を搬出し、一時真
空雰囲気中で待機させるための搬出予備真空室35、こ
の搬出予備真空室35からユニット25を搬出し、大気
中で最終的な搬出を待つための搬出室36がそれぞれ設
けられ、これらの各室は順に間仕切りd1 ‥d5 を介し
て隣接して設けられている。ユニット25の搬入・搬出
は間仕切りd1 ‥d5 を開閉させて行われる。このユニ
ット25の搬送手段として搬送ベルト22がこの製造装
置の各室を通して設置されており、この搬送ベルト22
は搬送駆動制御手段24によって、その駆動タイミン
グ、搬送速度などが制御されるとともに、間仕切りd1
‥d5 の開閉のタイミングも制御される。
【0016】次に、上記の各室の構成を説明する。ま
ず、加工準備室31は、数十個の振動子が搭載された基
板を容器に収容し、蓋を密着させた状態の振動子デバイ
スを、治具によって押圧した状態のユニット25を作製
し、そのユニット25を搬送ベルト22上に待機させて
おくための室である。この加工準備室31に隣接する予
備加熱室32には、搬送ベルト22を挟んで搬送ベルト
22の進行方向に対し、両側にユニット25を予備加熱
するためのハロゲンヒータ21が複数個設置されてい
る。この予備加熱室32では、複数のユニット25が同
時に加熱処理できるようになっている。この予備加熱室
32にさらに隣接する搬入予備真空室33には、予備加
熱室32と同様にハロゲンヒータ21が設けられ、この
搬入予備真空室33の内部は真空ポンプP1 により所定
の真空度とされる。搬入予備真空室33では、この真空
雰囲気中でユニット25はさらに加熱される構成となっ
ている。予備加熱室32および搬入予備真空室33に設
けられているハロゲンヒータ21は溶接前に封止材等か
ら発生するガスが振動子デバイス内部に滞留するのを防
ぐよう、そのガス放出を行うために配置されているもの
である。さらにこの搬入予備真空室33に隣接する加工
室34には、電子ビーム溶接装置23が設けられている
とともに、内部は真空ポンプP2 により所定の真空度と
される。この加工室34では予備加熱等の工程を経たユ
ニット25に、真空雰囲気中で電子ビームを後述する特
徴的な方法で照射することにより、蓋と容器との溶接を
行う。また、加工室34に隣接する搬出予備真空室35
は、内部が真空ポンプP3 により所定の真空度とされて
おり、振動子デバイスに封止加工が施された状態のユニ
ット25が、その真空雰囲気中に晒される。また、搬出
室36は、大気圧となっており、その大気中にユニット
25を晒しながら最終的な搬出を待つための室となって
いる。
【0017】加工室34に設けられた電子ビーム溶接装
置23は、公知のものを使用するが、溶接部分を一部残
した状態で溶接する1次封止と、その後数秒おいた後、
1次封止で残した未溶接部分を溶接する2次封止の2段
階にわたって行うよう制御されている。本実施の形態で
は、複数のユニットに対し、1次封止を行った後、2次
封止を行うように構成されている。
【0018】本実施の形態では、搬入予備真空室33お
よび搬出予備真空室35の真空度を2×10-2Torrと
し、, 加工室34の真空度を2×10-4Torrの高真空と
しており、加工室34の高真空を維持するために、加工
室34に隣接して搬入予備真空室33および搬出予備真
空室35が設けられた構成とすることは重要である。つ
まり、この構成により、加工室34におけるユニット2
5の搬入・搬出の際に真空状態に損失を与えることがな
いため、加工処理を効率的に行うことができる。
【0019】なお、本実施の形態では封止手段として電
子ビーム溶接装置を用いたが、これに限ることなくレー
ザビーム溶接装置を用いてもよい。さらに、加熱手段と
してハロゲンヒータを用いたが、代替としてシーズヒー
タを用いてもよい。また、この加熱手段は加工室34に
は設けない構成としたが、これは封止手段として電子ビ
ーム溶接装置を用いたことによるもので、この電子ビー
ム溶接装置には熱に弱い部分があるため、加工室34に
は加熱手段を設けることは好ましくない。一方、封止手
段としてレーザビーム溶接装置を用いた場合には、加工
室34に加熱手段を設置してもよく、ガス放出を促進す
る上ではむしろ好ましいといえる。
【0020】次に、この製造装置を用いた本製造方法の
実施の形態を説明する。図1は本製造方法の実施の形態
を経時的に説明するための模式図である。
【0021】本実施の形態では、封止加工を行うめ振動
子デバイスは、上記したように(図2を参照)、開口部
1aが形成されたセラミックからなる容器1内に振動子
4を収容する。この容器1の開口部1aの周縁部1b
と、この開口部1aを覆う蓋2の溶接側の面2bに封止
材3として銀ロウ材を溶かし溶着する。なおここでは、
銀ロウ材の代わりにメッキを施してもよい。この状態の
容器1と蓋2を合わせ、これを治具20に設置すること
により、治具20のバネの押圧力によって、容器1の開
口部周縁部1bと蓋2は密着される。この状態で、予備
加熱室32に搬送され、そこでハロゲンヒータ21によ
って加熱される。この加熱により、封止材3からガスの
発生を促進させる。さらに、搬入予備真空室33ではハ
ロゲンヒータ21によって、引き続きガスの発生を促進
させつつ、真空雰囲気とされているので、放出したガス
は容器1内から搬入予備真空室33の外部に排出され
る。このように容器1内部をガスを残存させず、真空に
した状態で、加工室34で封止加工を行う。この封止方
法は、電子ビームによる溶接が行われるが、まず、図1
(a)に示すように、容器1の開口部周縁部1bに対応
する部分のうち、角部分を0.2〜1.0mm、未封止
部分8aとして残して、矢符Aの動きに追随する電子ビ
ーム5の照射により、一次封止部9aを形成する。その
後、数秒そのままの状態とすることにより、一次封止時
に発生する封止材3からのガスを容器1内から排出す
る。その後、未封止部分8aを矢符Bの動きに追随する
電子ビーム5の照射により、二次封止部8bを形成する
ことにより、封止加工が完了する。本実施の形態では、
このように一次封止および二次封止を行うことが特徴的
構成である。
【0022】次に、本封止方法により封止条件(条件
1:二次封止部分の長さが1mm以下、条件2:二次封
止部分の長さが2mm〜3mm)を変えて製造した30
のサンプルについて、そのインピーダンスの分布特性を
図4に示すとともに、封止を全周にわたって電子ビーム
照射を行い一次に封止を完了させた場合(条件3)と比
較して示す。
【0023】このデータは、アルミセラミック製の容器
に周波数32.768KHzの音叉型水晶振動子を収容
し、この容器を銀ロウを封止材として銀クラッド材から
なる金属蓋(コバール)を密着させて、上記の封止条件
で封止する。各条件において封止した振動子デバイス3
0サンプルのそれぞれについて得れれたインピーダンス
の分布を示すものである。図4に示すデータから、イン
ピーダンスの最高値は、条件1では45KΩ、条件2で
は60KΩ、条件3では95KΩ、また最低値は、条件
1では31KΩ、条件2では41KΩ、条件3では50
KΩ、またインピーダンスの平均値は、条件1では3
6.9KΩ、条件2では49.9KΩ、条件3では7
5.2KΩという結果が得られた。こうした結果と図4
に示す分布特性から、まず、本実施の形態のように二次
封止部分を残さず、一次のみで封止を行った場合(条件
3)は、インピーダンスは高くなる傾向にあり、しかも
得られるインピーダンスのばらつきが大きい。これに対
し、本実施の形態(条件1、条件2)では、インピーダ
ンスは低くなる傾向にあり、しかも得られるインピーダ
ンスのばらつきは条件3に比べ小さく、安定した信頼性
が高いものが得られることが確認できた。さらに、本実
施の形態において、二次封止部分の長さが短い方が、得
られるインピーダンスおよびそのばらつきの面からより
優れていることが確認できた。このように、振動子デバ
イスによって、それぞれその封止条件を最適にすること
により、信頼性の高い振動子デバイスを得ることができ
る。特に、容器内部を真空にする音叉型振動子では、リ
フロー後のCI値の特性劣化を防ぐことができ、また振
動子の経時的変化を抑えることができることから、その
効果は顕著である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
は、開口部が形成された容器内に振動子を収容し、真空
雰囲気中でこの容器の開口部周縁部とこの開口部を覆う
蓋とを封止材を介して溶接する工程を、開口部周縁部の
一部を除く開口部周縁部と蓋とを溶接した後、容器内の
ガスを排気し、その後溶接されていない開口部周縁部の
一部と蓋とを溶接するように構成したので、溶接によっ
て封止材から発生するガスは容器内に残存することがな
く、容器内を真空にすることができる。この結果、振動
子が経時的変化を起こすことがなく、特性の劣化を防ぐ
ことができる。従って、得られる振動子デバイスの信頼
性は向上する。
【0025】また、本発明の製造装置は、開口部が形成
された容器内に振動子を収容し、この容器の開口部周縁
部とこの開口部を覆う蓋を封止材を介して溶接してなる
振動子デバイスを製造するために、溶接を行うための封
止手段が備えられた加工室と、この加工室のデバイス搬
入口およびデバイス搬出口にそれぞれ隣接して設けられ
た搬入予備真空室および搬出予備真空室と、加工室とデ
バイスの搬入・搬出路である搬入予備真空室および搬出
予備真空室とを真空状態とするための排気手段とからな
るとともに、搬入予備真空室に加熱手段が設けられた構
成としたので、封止加工の前段でのガス放出を行うこと
ができるうえ、振動子デバイスの搬入・搬出時に搬入口
および搬出口の開閉がなされても、加工室の所定の真空
度を維持することができ、さらに加工室での封止加工に
よって発生するガスも真空雰囲気中に速やかに排気さ
れ、信頼性の高い振動子デバイスを得ることができ、し
かも効率良く封止加工を行うことができ、生産性は向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動子デバイスの製造方法の実施の形
態を説明するための模式図
【図2】本発明に適用される振動子デバイスを示す図
【図3】本発明の振動子デバイスの製造装置の実施の形
態を示す構成図
【図4】本発明の製造方法によって得られる振動子デバ
イスのインピ−ダンス分布特性を示す図
【符号の説明】 1 容器 1a 開口部 2 キャップ 3 封止剤 5 電子ビーム 9a 一次封止部 8a(8b) 二次封止部 10 振動子デバイス 33 搬入予備真空室 34 加工室 35 搬出予備真空室 23 封止手段 P1,2,3 真空ポンプ 20 治具 21 ハロゲンヒータ 25 ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/00,23/12 H01L 41/09 H01L 41/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部が形成された容器内に振動子を収容
    し、真空雰囲気中でこの容器の開口部周縁部とこの開口
    部を覆う蓋とを封止材を介して溶接することにより、当
    該振動デバイス素子を封止してなる振動子デバイスを製
    造する方法において、 上記開口部周縁部の一部を除く当該開口部周縁部と上記
    蓋とを上記封止材を介して溶接した後、上記容器内の
    接によって上記封止材から発生するガスを排気し、その
    後溶接されていない上記開口部周縁部の一部と上記蓋と
    上記封止材を介して溶接して、容器内からガスを排気
    することを特徴とする振動子デバイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記溶接は、レーザビームあるいは電子
    ビームを照射することにより発生する熱による加熱加工
    であることを特徴とする請求項1に記載の振動子デバイ
    スの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記開口部周縁部の一部を当該開口部周
    縁部の角部分とすることを特徴とする請求項1または2
    に記載の振動子デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】開口部が形成された容器内に振動子を収容
    し、この容器の開口部周縁部とこの開口部を覆う蓋を封
    止材を介して溶接してなる振動子デバイスを製造するた
    めの装置であって、 上記溶接を行うための封止手段が備えられた加工室と、
    この加工室のデバイス搬入口およびデバイス搬出口にそ
    れぞれ隣接して設けられた搬入予備真空室および搬出予
    備真空室と、上記加工室とデバイスの搬入・搬出路であ
    搬入予備真空室および搬出予備真空室とを真空状態と
    するための排気手段とからなるとともに、上記搬入予備
    真空室には振動子デバイスを外部から加熱するための加
    熱手段が設けられていることを特徴とする振動子デバイ
    スの製造装置。
  5. 【請求項5】 上記封止手段はレーザビームを照射する
    レーザビーム溶接装置あるいは電子ビームを照射する電
    子ビーム溶接装置であることを特徴とする請求項4に記
    載の振動子デバイスの製造装置。
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