JP3456278B2 - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents
ズームレンズ鏡筒Info
- Publication number
- JP3456278B2 JP3456278B2 JP27142894A JP27142894A JP3456278B2 JP 3456278 B2 JP3456278 B2 JP 3456278B2 JP 27142894 A JP27142894 A JP 27142894A JP 27142894 A JP27142894 A JP 27142894A JP 3456278 B2 JP3456278 B2 JP 3456278B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens group
- optical axis
- cam
- barrel
- groove
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Lens Barrels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズをその光軸方向
に移動させるズームレンズ鏡筒に関する。
に移動させるズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のズームレンズ鏡筒としては、例え
ば、レンズを保持するレンズ枠と、レンズの光軸回りに
回転可能で、光軸回りにスパイラル状のカム溝が形成さ
れているカム筒と、レンズ枠に固定されカム筒のカム溝
に嵌まり込んでいるカムピンと、カム筒を回転させるズ
ーム操作環とを備えているものがある。このズームレン
ズ鏡筒では、ズーム操作環を回転させることで、カム筒
を光軸回りに回転させ、このカム筒の回転に伴うカム溝
の回転で、カムピンを光軸と平行な方向に移動させて、
レンズ枠及びレンズを光軸方向に移動させている。
ば、レンズを保持するレンズ枠と、レンズの光軸回りに
回転可能で、光軸回りにスパイラル状のカム溝が形成さ
れているカム筒と、レンズ枠に固定されカム筒のカム溝
に嵌まり込んでいるカムピンと、カム筒を回転させるズ
ーム操作環とを備えているものがある。このズームレン
ズ鏡筒では、ズーム操作環を回転させることで、カム筒
を光軸回りに回転させ、このカム筒の回転に伴うカム溝
の回転で、カムピンを光軸と平行な方向に移動させて、
レンズ枠及びレンズを光軸方向に移動させている。
【0003】すなわち、従来技術におけるレンズ枠及び
レンズの光軸方向への移動量は、カム筒に形成されたス
パイラル状のカム溝の光軸と平行な方向の長さの範囲内
に限定されている。
レンズの光軸方向への移動量は、カム筒に形成されたス
パイラル状のカム溝の光軸と平行な方向の長さの範囲内
に限定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ズームレンズ鏡筒は、
近年、焦点距離の変位量、つまりズーム量の大きいもの
が求められている一方で、コンパクトなものも求められ
ている。ところで、ズーム量を大きくするためには、カ
ム溝の光軸と平行な方向の長さを長くして、レンズの移
動量を大きくしなければならない。このため、コンパク
ト化の要請に反して、カム筒の光軸方向の長さが必然的
に長くなってしまう。すなわち、従来技術では、ズーム
量を大きくしようとすると、コンパクト化を図ることが
できないという問題点がある。
近年、焦点距離の変位量、つまりズーム量の大きいもの
が求められている一方で、コンパクトなものも求められ
ている。ところで、ズーム量を大きくするためには、カ
ム溝の光軸と平行な方向の長さを長くして、レンズの移
動量を大きくしなければならない。このため、コンパク
ト化の要請に反して、カム筒の光軸方向の長さが必然的
に長くなってしまう。すなわち、従来技術では、ズーム
量を大きくしようとすると、コンパクト化を図ることが
できないという問題点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、ズーム量を大きくしても、
大型化しないズームレンズ鏡筒を提供することを目的と
する。
て着目してなされたもので、ズーム量を大きくしても、
大型化しないズームレンズ鏡筒を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のズームレンズ鏡筒は、複数のレンズ群のうち、カメラ
本体から最も遠くに配され且つズーミング操作で最も移
動量の大きい第一レンズ群を内周側に保持し、光軸回り
にスパイラル状の第一レンズ群用カム溝が形成されてい
ると共に、光軸と平行な方向に伸びている第一レンズ群
用直進溝が形成され、光軸方向に移動可能な円筒状の第
一レンズ群枠と、複数の前記レンズ群のうち、前記第一
レンズ群よりも前記カメラ本体側に配されている第Xレ
ンズ群を内周側に保持し、光軸回りにスパイラル状の第
Xレンズ群用カム溝が形成され、光軸回りに回転しつつ
光軸方向に移動可能な円筒状の第Xレンズ群枠と、前記
カメラ本体に対して光軸回りに回転不能で且つ光軸方向
に移動不能な円筒状の固定筒と、光軸回りに回転可能に
前記固定筒に取り付けられ、前記第Xレンズ群枠を光軸
方向の移動を規制することなく光軸回りに回転させるズ
ーム操作環と、一方の端部が前記第Xレンズ群枠に固定
され、他方の端部が前記第一レンズ群枠の前記第一レン
ズ群用カム溝に挿入されている第一レンズ群用カムピン
と、一方の端部が前記第Xレンズ群枠の前記第Xレンズ
群用カム溝に挿入され、他方の端部が前記固定筒に対し
て光軸回りに回転不能に取り付けられている第Xレンズ
群用カムピンと、光軸回りに回転不能で、前記第一レン
ズ群枠の前記第一レンズ群用直進溝に挿入されているレ
ンズ枠回転規制部材と、を備えていることを特徴とする
ものである。
のズームレンズ鏡筒は、複数のレンズ群のうち、カメラ
本体から最も遠くに配され且つズーミング操作で最も移
動量の大きい第一レンズ群を内周側に保持し、光軸回り
にスパイラル状の第一レンズ群用カム溝が形成されてい
ると共に、光軸と平行な方向に伸びている第一レンズ群
用直進溝が形成され、光軸方向に移動可能な円筒状の第
一レンズ群枠と、複数の前記レンズ群のうち、前記第一
レンズ群よりも前記カメラ本体側に配されている第Xレ
ンズ群を内周側に保持し、光軸回りにスパイラル状の第
Xレンズ群用カム溝が形成され、光軸回りに回転しつつ
光軸方向に移動可能な円筒状の第Xレンズ群枠と、前記
カメラ本体に対して光軸回りに回転不能で且つ光軸方向
に移動不能な円筒状の固定筒と、光軸回りに回転可能に
前記固定筒に取り付けられ、前記第Xレンズ群枠を光軸
方向の移動を規制することなく光軸回りに回転させるズ
ーム操作環と、一方の端部が前記第Xレンズ群枠に固定
され、他方の端部が前記第一レンズ群枠の前記第一レン
ズ群用カム溝に挿入されている第一レンズ群用カムピン
と、一方の端部が前記第Xレンズ群枠の前記第Xレンズ
群用カム溝に挿入され、他方の端部が前記固定筒に対し
て光軸回りに回転不能に取り付けられている第Xレンズ
群用カムピンと、光軸回りに回転不能で、前記第一レン
ズ群枠の前記第一レンズ群用直進溝に挿入されているレ
ンズ枠回転規制部材と、を備えていることを特徴とする
ものである。
【0007】ここで、前記ズームレンズ鏡筒は、光軸回
りにスパイラル状の第Yレンズ群用カム溝が形成され、
光軸回りに回転可能且つ光軸方向に移動可能なカム筒
と、一方の端部が前記カム筒に固定されているカム筒用
カムピンと、一方の端部が前記第Xレンズ群枠又は前記
カム筒に固定されている第Xレンズ群用ガイドピンと、
を備え、前記ズーム操作環には、光軸と平行な方向に伸
びるカム筒用直進溝が形成され、前記固定筒には、光軸
と平行な方向に伸びている第Yレンズ群用直進溝と、光
軸回りにスパイラル状のカム筒用カム溝が形成され、前
記第Xレンズ群枠と前記カム筒とのうち、一方に光軸と
平行な方向に伸びる第Xレンズ群用ガイド溝が形成さ
れ、一方の端部が前記カム筒に固定されている前記カム
筒用カムピンの他方の端部側は、前記カム筒用カム溝及
び前記カム筒用直進溝に挿入され、一方の端部が前記第
Xレンズ群枠の前記第Xレンズ群用カム溝に挿入されて
いる第Xレンズ群用カムピンの他方の端部側は、前記第
Yレンズ群用カム溝及び前記第Yレンズ群用直進溝に挿
入され、一方の端部が前記第Xレンズ群枠又は前記カム
筒に固定されている第Xレンズ群用ガイドピンの他方の
端部は、前記Xレンズ群用ガイド溝に挿入されているも
のであってもよい。
りにスパイラル状の第Yレンズ群用カム溝が形成され、
光軸回りに回転可能且つ光軸方向に移動可能なカム筒
と、一方の端部が前記カム筒に固定されているカム筒用
カムピンと、一方の端部が前記第Xレンズ群枠又は前記
カム筒に固定されている第Xレンズ群用ガイドピンと、
を備え、前記ズーム操作環には、光軸と平行な方向に伸
びるカム筒用直進溝が形成され、前記固定筒には、光軸
と平行な方向に伸びている第Yレンズ群用直進溝と、光
軸回りにスパイラル状のカム筒用カム溝が形成され、前
記第Xレンズ群枠と前記カム筒とのうち、一方に光軸と
平行な方向に伸びる第Xレンズ群用ガイド溝が形成さ
れ、一方の端部が前記カム筒に固定されている前記カム
筒用カムピンの他方の端部側は、前記カム筒用カム溝及
び前記カム筒用直進溝に挿入され、一方の端部が前記第
Xレンズ群枠の前記第Xレンズ群用カム溝に挿入されて
いる第Xレンズ群用カムピンの他方の端部側は、前記第
Yレンズ群用カム溝及び前記第Yレンズ群用直進溝に挿
入され、一方の端部が前記第Xレンズ群枠又は前記カム
筒に固定されている第Xレンズ群用ガイドピンの他方の
端部は、前記Xレンズ群用ガイド溝に挿入されているも
のであってもよい。
【0008】
【作用】撮影者がズーム操作環を回転させると、第Xレ
ンズ群枠に光軸回りの回転力が加わる。他方の端部が固
定筒に対して光軸回りに回転不能に取り付けられている
第Xレンズ群用カムピンの一方の端部は、第Xレンズ群
枠の光軸回りにスパイラル状の第Xレンズ群用カム溝に
挿入されている。このため、第Xレンズ群枠に回転力が
加わると、第Xレンズ群枠は、光軸回りに回転しつつ光
軸方向に移動Lxする。
ンズ群枠に光軸回りの回転力が加わる。他方の端部が固
定筒に対して光軸回りに回転不能に取り付けられている
第Xレンズ群用カムピンの一方の端部は、第Xレンズ群
枠の光軸回りにスパイラル状の第Xレンズ群用カム溝に
挿入されている。このため、第Xレンズ群枠に回転力が
加わると、第Xレンズ群枠は、光軸回りに回転しつつ光
軸方向に移動Lxする。
【0009】第Xレンズ群枠が回転して、この第Xレン
ズ群枠に固定されている第一レンズ群カムピンが回転す
ると、光軸回りにスパイラル状の第一レンズ群用カム溝
が形成されている第一レンズ群枠は、光軸回りに回転し
つつ光軸方向に移動しようとするものの、光軸回りの回
転が回転規制部材に規制されるため、光軸方向にのみ移
動l1する。ところで、第Xレンズ群枠は、前述したよ
うに、ズーム操作環の回転で光軸方向にも移動Lxすた
め、ズーム操作環の回転による第一レンズ群枠の移動距
離は、第Xレンズ群枠の回転による第一レンズ群枠独自
の移動距離l1に、第Xレンズ群枠の光軸方向への移動
距離Lxを加えたものとなる。このため、レンズ群枠
は、カム溝の光軸と平行な方向の長さ以上の移動量を確
保することができる。従って、光軸方向の鏡筒長さを長
くすることなく、ズーム量を大きくすることができる。
ズ群枠に固定されている第一レンズ群カムピンが回転す
ると、光軸回りにスパイラル状の第一レンズ群用カム溝
が形成されている第一レンズ群枠は、光軸回りに回転し
つつ光軸方向に移動しようとするものの、光軸回りの回
転が回転規制部材に規制されるため、光軸方向にのみ移
動l1する。ところで、第Xレンズ群枠は、前述したよ
うに、ズーム操作環の回転で光軸方向にも移動Lxすた
め、ズーム操作環の回転による第一レンズ群枠の移動距
離は、第Xレンズ群枠の回転による第一レンズ群枠独自
の移動距離l1に、第Xレンズ群枠の光軸方向への移動
距離Lxを加えたものとなる。このため、レンズ群枠
は、カム溝の光軸と平行な方向の長さ以上の移動量を確
保することができる。従って、光軸方向の鏡筒長さを長
くすることなく、ズーム量を大きくすることができる。
【0010】また、カム筒を備えているものでは、ズー
ム操作環を回転させると、カム筒用カム筒用カムピンに
回転力が加えられる。このカム筒用カムピンは、固定筒
の光軸回りにスパイラル状のカム筒用カム溝に挿入され
ているので、カム筒用カムピン及びこれが固定されてい
るカム筒は光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動Lcす
る。
ム操作環を回転させると、カム筒用カム筒用カムピンに
回転力が加えられる。このカム筒用カムピンは、固定筒
の光軸回りにスパイラル状のカム筒用カム溝に挿入され
ているので、カム筒用カムピン及びこれが固定されてい
るカム筒は光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動Lcす
る。
【0011】カム筒が回転して、このカム筒に形成され
ている第Yレンズ群用カム溝が回転すると、第Xレンズ
群用カムピンは、第Yレンズ群用カム溝に沿って光軸回
りに回転しつつ光軸と平行な方向へ移動しようとする。
しかし、第Xレンズ群用カムピンは、光軸と平行な方向
に伸びている第Yレンズ群用直進溝にも挿入されている
ため、光軸回りの回転がこの直進溝によって規制され、
光軸と平行な方向にのみ移動lyする。また、カム筒が
回転すると、第Xレンズ群用ガイドピンを介して、第X
レンズ群枠が回転力を受けて光軸回りに回転する。第X
レンズ群枠に形成されている第Xレンズ群用カム溝に
は、固定筒の第Yレンズ群用直進溝に嵌まり込んで光軸
回りに回転できない第Xレンズ群用カムピンが嵌まり込
んでいる。このため、第Xレンズ群枠は、自身の回転に
より、光軸方向に移動lxする。
ている第Yレンズ群用カム溝が回転すると、第Xレンズ
群用カムピンは、第Yレンズ群用カム溝に沿って光軸回
りに回転しつつ光軸と平行な方向へ移動しようとする。
しかし、第Xレンズ群用カムピンは、光軸と平行な方向
に伸びている第Yレンズ群用直進溝にも挿入されている
ため、光軸回りの回転がこの直進溝によって規制され、
光軸と平行な方向にのみ移動lyする。また、カム筒が
回転すると、第Xレンズ群用ガイドピンを介して、第X
レンズ群枠が回転力を受けて光軸回りに回転する。第X
レンズ群枠に形成されている第Xレンズ群用カム溝に
は、固定筒の第Yレンズ群用直進溝に嵌まり込んで光軸
回りに回転できない第Xレンズ群用カムピンが嵌まり込
んでいる。このため、第Xレンズ群枠は、自身の回転に
より、光軸方向に移動lxする。
【0012】従って、カム筒の回転による第Xレンズ群
枠の移動距離は、第Xレンズ群用カムピンの移動による
移動距離lyと、第Xレンズ群枠自体の回転による移動
距離lxとが加算されたものになる。また、カム筒は、
ズーム操作環を回転させると、光軸回りに回転しつつ光
軸方向に移動Lcするので、ズーム操作環の回転による
第Xレンズ群枠の移動距離Lxは、以上の移動距離(l
x+ly)に、さらにカム筒の移動距離Lcが加算され
る。第Xレンズ群枠が回転しつつ光軸方向に移動する
と、前述したものと同様に、第一レンズ群枠は、光軸方
向に移動l1する。
枠の移動距離は、第Xレンズ群用カムピンの移動による
移動距離lyと、第Xレンズ群枠自体の回転による移動
距離lxとが加算されたものになる。また、カム筒は、
ズーム操作環を回転させると、光軸回りに回転しつつ光
軸方向に移動Lcするので、ズーム操作環の回転による
第Xレンズ群枠の移動距離Lxは、以上の移動距離(l
x+ly)に、さらにカム筒の移動距離Lcが加算され
る。第Xレンズ群枠が回転しつつ光軸方向に移動する
と、前述したものと同様に、第一レンズ群枠は、光軸方
向に移動l1する。
【0013】すなわち、カム筒を備えているものでは、
ズーム操作環の回転による第一レンズ群枠の移動距離
は、カム筒の移動距離Lcと、第Xレンズ群枠自体の回
転による移動距離lxと、第Xレンズ群用カムピンの移
動による移動距離lyと、第Xレンズ群枠の回転による
第一レンズ群枠独自の移動距離l1とを加算したものに
なる。なお、(Lc+lx+ly)は、ズーム操作環の
回転による第Xレンズ群枠の移動距離Lxである。
ズーム操作環の回転による第一レンズ群枠の移動距離
は、カム筒の移動距離Lcと、第Xレンズ群枠自体の回
転による移動距離lxと、第Xレンズ群用カムピンの移
動による移動距離lyと、第Xレンズ群枠の回転による
第一レンズ群枠独自の移動距離l1とを加算したものに
なる。なお、(Lc+lx+ly)は、ズーム操作環の
回転による第Xレンズ群枠の移動距離Lxである。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るズームレンズ鏡筒につい
て、図面を用いて説明する。本実施例のズームレンズ鏡
筒は、複数のレンズ群を内蔵し、カメラ本体に取り付け
られるものである。なお、以下において、説明の都合
上、カメラ本体側を後側、被写体側を前側とする。
て、図面を用いて説明する。本実施例のズームレンズ鏡
筒は、複数のレンズ群を内蔵し、カメラ本体に取り付け
られるものである。なお、以下において、説明の都合
上、カメラ本体側を後側、被写体側を前側とする。
【0015】本実施例において、レンズ群としては、図
1に示すように、前側から順に、第一レンズ群L1、第
二レンズ群L2、第三レンズ群L3、第四レンズ群L4
がある。本実施例のズームレンズ鏡筒は、図1に示すよ
うに、第一レンズ群L1を保持する第一レンズ群枠10
と、第二レンズ群L2を保持する第二レンズ群枠20
と、第三レンズ群L3を保持する第三レンズ群枠(第Y
レンズ群枠)30と、第四レンズ群L4を保持する第四
レンズ群枠(第Xレンズ群枠)40と、カメラ本体(図
示されていない。)に固定される固定筒50と、複数の
カム溝62,63等が形成されているカム筒60と、ズ
ーミング操作するためのズーム操作環80と、フォーカ
シング操作するためのフォーカス操作環90と、第一レ
ンズ群枠10とフォーカス操作環90との隙間を塞ぐた
めの化粧筒70と、絞り操作をするための絞り操作環1
00と、この絞り操作環100の回転に連動しカメラ本
体に導かれる光の量を調節する絞り機構105とを備え
ている。
1に示すように、前側から順に、第一レンズ群L1、第
二レンズ群L2、第三レンズ群L3、第四レンズ群L4
がある。本実施例のズームレンズ鏡筒は、図1に示すよ
うに、第一レンズ群L1を保持する第一レンズ群枠10
と、第二レンズ群L2を保持する第二レンズ群枠20
と、第三レンズ群L3を保持する第三レンズ群枠(第Y
レンズ群枠)30と、第四レンズ群L4を保持する第四
レンズ群枠(第Xレンズ群枠)40と、カメラ本体(図
示されていない。)に固定される固定筒50と、複数の
カム溝62,63等が形成されているカム筒60と、ズ
ーミング操作するためのズーム操作環80と、フォーカ
シング操作するためのフォーカス操作環90と、第一レ
ンズ群枠10とフォーカス操作環90との隙間を塞ぐた
めの化粧筒70と、絞り操作をするための絞り操作環1
00と、この絞り操作環100の回転に連動しカメラ本
体に導かれる光の量を調節する絞り機構105とを備え
ている。
【0016】固定筒50は、カメラ本体に取り付けられ
るマウント部51と、このマウント部51から前方に伸
び且つ光軸Cを中心として円筒状の内側筒部52と、同
じく、マウント部51から前方に伸び且つ光軸Cを中心
として円筒状の中間筒部53と、マウント部51から前
方に伸び且つ光軸Cを中心として円筒状の外側筒部57
とを有している。この固定筒50の外側筒部57には、
その内周側から外周側に貫通し、且つ光軸回り方向に伸
びているズーム操作環挿通孔58が形成されている。ま
た、固定筒50の中間筒部53には、その内周側から外
周側に貫通し、光軸回りにスパイラル状のカム筒用カム
溝55が形成されている。さらに、中間筒部53の内周
側には、光軸Cと平行な方向に伸びている第三レンズ群
用直進溝(第Yレンズ群用直進溝)54が形成されてい
る。
るマウント部51と、このマウント部51から前方に伸
び且つ光軸Cを中心として円筒状の内側筒部52と、同
じく、マウント部51から前方に伸び且つ光軸Cを中心
として円筒状の中間筒部53と、マウント部51から前
方に伸び且つ光軸Cを中心として円筒状の外側筒部57
とを有している。この固定筒50の外側筒部57には、
その内周側から外周側に貫通し、且つ光軸回り方向に伸
びているズーム操作環挿通孔58が形成されている。ま
た、固定筒50の中間筒部53には、その内周側から外
周側に貫通し、光軸回りにスパイラル状のカム筒用カム
溝55が形成されている。さらに、中間筒部53の内周
側には、光軸Cと平行な方向に伸びている第三レンズ群
用直進溝(第Yレンズ群用直進溝)54が形成されてい
る。
【0017】カム筒60は、固定筒50の中間筒部53
の内周面に沿うよう円筒状に形成されている。このカム
筒60には、その内周側から外周側に貫通し且つ光軸回
りにスパイラル状の第二レンズ群用カム溝62及び第三
レンズ群用カム溝(第Yレンズ群用カム溝)63が形成
されている。さらに、カム筒60には、その内周側から
外周側に貫通し且つ光軸Cと平行な方向に伸びている第
四レンズ群用ガイド溝(第Xレンズ群用ガイド溝)64
も形成されている。第四レンズ群枠40は、第四レンズ
群L4を保持し、固定筒50の内側筒部52の内周面に
沿うよう円筒状に形成されているレンズ枠部41と、こ
のレンズ枠部41から前方に伸び且つカム筒60の内周
面に沿うよう円筒状に形成されている内側筒部42と、
この内側筒部42の前側端から前方に伸びている外側筒
部45とを有している。内側筒部42には、その内周側
から外周側に貫通し且つ光軸回りにスパイラル状の第四
レンズ群用カム溝(第Xレンズ群用カム溝)44が形成
されている。
の内周面に沿うよう円筒状に形成されている。このカム
筒60には、その内周側から外周側に貫通し且つ光軸回
りにスパイラル状の第二レンズ群用カム溝62及び第三
レンズ群用カム溝(第Yレンズ群用カム溝)63が形成
されている。さらに、カム筒60には、その内周側から
外周側に貫通し且つ光軸Cと平行な方向に伸びている第
四レンズ群用ガイド溝(第Xレンズ群用ガイド溝)64
も形成されている。第四レンズ群枠40は、第四レンズ
群L4を保持し、固定筒50の内側筒部52の内周面に
沿うよう円筒状に形成されているレンズ枠部41と、こ
のレンズ枠部41から前方に伸び且つカム筒60の内周
面に沿うよう円筒状に形成されている内側筒部42と、
この内側筒部42の前側端から前方に伸びている外側筒
部45とを有している。内側筒部42には、その内周側
から外周側に貫通し且つ光軸回りにスパイラル状の第四
レンズ群用カム溝(第Xレンズ群用カム溝)44が形成
されている。
【0018】第三レンズ群枠30は、第三レンズ群L3
を保持するレンズ枠部31と、絞り機構105が設けら
れる絞り機構搭載部32と、これらの外周側で且つ第四
レンズ群枠40の内側筒部42の内周面に沿うよう円筒
状に形成されている筒部33とを有している。第二レン
ズ群枠20は、第二レンズ群L2を保持するレンズ枠部
21と、第三レンズ群枠30の筒部33の内周面に沿い
且つレンズ枠部21から後方に伸びているカムピン固定
部22とを有している。
を保持するレンズ枠部31と、絞り機構105が設けら
れる絞り機構搭載部32と、これらの外周側で且つ第四
レンズ群枠40の内側筒部42の内周面に沿うよう円筒
状に形成されている筒部33とを有している。第二レン
ズ群枠20は、第二レンズ群L2を保持するレンズ枠部
21と、第三レンズ群枠30の筒部33の内周面に沿い
且つレンズ枠部21から後方に伸びているカムピン固定
部22とを有している。
【0019】第一レンズ群枠10は、第一レンズ群L1
を保持するレンズ枠部11と、このレンズ枠部11から
後方に伸び且つ光軸Cを中心として円筒状の内側筒部1
2と、同じくレンズ枠部11から後方に伸び且つ光軸C
を中心として円筒状の外側筒部15とを有している。第
一レンズ群枠10の内側筒部12と外側筒部15とは、
固定筒50の外側筒部57と中間筒部53との間に位置
している。第一レンズ群枠10の内側筒部12には、そ
の内周側から外周側へ貫通し且つ光軸回りにスパイラル
状の第一レンズ群用カム溝13が形成されていると共
に、その内側から外側へ貫通し且つ光軸Cと平行な方向
に伸びている第一レンズ群用直進溝14が形成されてい
る。
を保持するレンズ枠部11と、このレンズ枠部11から
後方に伸び且つ光軸Cを中心として円筒状の内側筒部1
2と、同じくレンズ枠部11から後方に伸び且つ光軸C
を中心として円筒状の外側筒部15とを有している。第
一レンズ群枠10の内側筒部12と外側筒部15とは、
固定筒50の外側筒部57と中間筒部53との間に位置
している。第一レンズ群枠10の内側筒部12には、そ
の内周側から外周側へ貫通し且つ光軸回りにスパイラル
状の第一レンズ群用カム溝13が形成されていると共
に、その内側から外側へ貫通し且つ光軸Cと平行な方向
に伸びている第一レンズ群用直進溝14が形成されてい
る。
【0020】ズーム操作環80は、固定筒50の外側筒
部57の外周面に沿うよう円筒状に形成されている操作
環部81と、固定筒50の中間筒部53の外周面に沿う
よう円筒状に形成されている内側筒部82と、固定筒5
0のズーム操作環挿通孔58を通り、操作環部81と内
側筒部82とを連結する連結部84とを有している。内
側筒部82の内周面には、光軸Cと平行な方向に伸びて
いるカム筒用直進溝83が形成されている。フォーカス
操作環90は、固定筒50の外側筒部57の外径とほぼ
同じで且つ外側筒部57の前方に位置する操作環部91
と、固定筒50の中間筒部53の外周に沿うよう形成さ
れている直進溝形成部92と、操作環部91と直進溝形
成部92とを連結する連結部95とを有している。直進
溝形成部92には、光軸Cと平行な方向に伸びている第
二レンズ群用直進溝93と、光軸回りに形成されている
内歯94が形成されている。この内歯94は、図示され
ていないが、カメラ本体に設けられているフォーカシン
グモータで駆動するギヤと噛み合っている。化粧筒70
は、その外周面がフォーカス操作環90の操作環部91
の内周面に接し、その内周面が第一レンズ群枠10の外
側筒部15の外周面に接する遮蔽筒部71と、この遮蔽
筒部71に連結され、第一レンズ群枠10の外側筒部1
5と内側筒部12との間に位置するよう形成されている
連結筒部72とを有している。
部57の外周面に沿うよう円筒状に形成されている操作
環部81と、固定筒50の中間筒部53の外周面に沿う
よう円筒状に形成されている内側筒部82と、固定筒5
0のズーム操作環挿通孔58を通り、操作環部81と内
側筒部82とを連結する連結部84とを有している。内
側筒部82の内周面には、光軸Cと平行な方向に伸びて
いるカム筒用直進溝83が形成されている。フォーカス
操作環90は、固定筒50の外側筒部57の外径とほぼ
同じで且つ外側筒部57の前方に位置する操作環部91
と、固定筒50の中間筒部53の外周に沿うよう形成さ
れている直進溝形成部92と、操作環部91と直進溝形
成部92とを連結する連結部95とを有している。直進
溝形成部92には、光軸Cと平行な方向に伸びている第
二レンズ群用直進溝93と、光軸回りに形成されている
内歯94が形成されている。この内歯94は、図示され
ていないが、カメラ本体に設けられているフォーカシン
グモータで駆動するギヤと噛み合っている。化粧筒70
は、その外周面がフォーカス操作環90の操作環部91
の内周面に接し、その内周面が第一レンズ群枠10の外
側筒部15の外周面に接する遮蔽筒部71と、この遮蔽
筒部71に連結され、第一レンズ群枠10の外側筒部1
5と内側筒部12との間に位置するよう形成されている
連結筒部72とを有している。
【0021】カム筒60には、光軸Cから遠ざかる方向
へ突出するよう、カム筒用カムピン5が固定されてい
る。このカム筒用カムピン5は、カム筒60の外周側に
位置している固定筒50の中間筒部53のカム筒用カム
溝55、及び、さらにその外周側に位置しているズーム
操作環80の内側筒部82のカム筒用直進溝83に挿入
されている。このため、撮影者がズーム操作環80を回
転させると、カム筒用カムピン5にズーム操作環80か
ら回転力が加えられ、カム筒用カムピン5は固定筒50
に形成されているカム筒用カム溝55に沿って光軸回り
に回転しつつ光軸Cと平行な方向に移動する。この結
果、カム筒用カムピン5が固定されているカム筒60
も、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動する。
へ突出するよう、カム筒用カムピン5が固定されてい
る。このカム筒用カムピン5は、カム筒60の外周側に
位置している固定筒50の中間筒部53のカム筒用カム
溝55、及び、さらにその外周側に位置しているズーム
操作環80の内側筒部82のカム筒用直進溝83に挿入
されている。このため、撮影者がズーム操作環80を回
転させると、カム筒用カムピン5にズーム操作環80か
ら回転力が加えられ、カム筒用カムピン5は固定筒50
に形成されているカム筒用カム溝55に沿って光軸回り
に回転しつつ光軸Cと平行な方向に移動する。この結
果、カム筒用カムピン5が固定されているカム筒60
も、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動する。
【0022】第三レンズ群枠30の筒部33には、光軸
Cから遠ざかる方向へ突出するよう、第三レンズ群用カ
ムピン(第Xレンズ群用カムピン)3が固定されてい
る。第三レンズ群用カムピン3は、筒部33の外周側に
位置している第四レンズ群用カム溝44、さらにその外
側に位置しているカム筒60の第三レンズ群用カム溝6
3、及び、さらにその外周側に位置している固定筒50
の第三レンズ群用直進溝54に挿入されている。このた
め、カム筒60が回転して、カム筒60に形成されてい
る第三レンズ群用カム溝63が回転すると、第三レンズ
群用カムピン3は、第三レンズ群用カム溝63に沿って
光軸回りに回転しつつ光軸Cと平行な方向へ移動しよう
とする。しかし、第三レンズ群用カムピン3は、光軸C
と平行な方向に伸びている直進溝54にも挿入されてい
るため、光軸回りの回転がこの直進溝54によって規制
され、光軸Cと平行な方向にのみ移動する。この結果、
第三レンズ群用カムピン3が固定されている第三レンズ
群枠30は、光軸回りに回転することなく、光軸方向に
移動する。
Cから遠ざかる方向へ突出するよう、第三レンズ群用カ
ムピン(第Xレンズ群用カムピン)3が固定されてい
る。第三レンズ群用カムピン3は、筒部33の外周側に
位置している第四レンズ群用カム溝44、さらにその外
側に位置しているカム筒60の第三レンズ群用カム溝6
3、及び、さらにその外周側に位置している固定筒50
の第三レンズ群用直進溝54に挿入されている。このた
め、カム筒60が回転して、カム筒60に形成されてい
る第三レンズ群用カム溝63が回転すると、第三レンズ
群用カムピン3は、第三レンズ群用カム溝63に沿って
光軸回りに回転しつつ光軸Cと平行な方向へ移動しよう
とする。しかし、第三レンズ群用カムピン3は、光軸C
と平行な方向に伸びている直進溝54にも挿入されてい
るため、光軸回りの回転がこの直進溝54によって規制
され、光軸Cと平行な方向にのみ移動する。この結果、
第三レンズ群用カムピン3が固定されている第三レンズ
群枠30は、光軸回りに回転することなく、光軸方向に
移動する。
【0023】第四レンズ群枠40の筒部42には、その
外周側に、光軸Cから遠ざかる方向に突出した第四レン
ズ群用ガイドピン4が固定されている。第四レンズ群用
ガイドピン4は、筒部42の外周側に位置しているカム
筒60の第四レンズ群用ガイド溝64に挿入されてい
る。このため、カム筒60が回転すると、ガイドピン4
及びこれが固定されてる第四レンズ群枠40は、カム筒
60から回転力を受けて、光軸回りに回転する。第四レ
ンズ群枠40に形成されている第四レンズ群用カム溝4
4には、固定筒50の第三レンズ群用直進溝54に嵌ま
り込んで光軸回りに回転できない第三レンズ群用カムピ
ン3が嵌まり込んでいる。このため、第四レンズ群枠4
0は、自身の回転により、光軸方向に移動する。
外周側に、光軸Cから遠ざかる方向に突出した第四レン
ズ群用ガイドピン4が固定されている。第四レンズ群用
ガイドピン4は、筒部42の外周側に位置しているカム
筒60の第四レンズ群用ガイド溝64に挿入されてい
る。このため、カム筒60が回転すると、ガイドピン4
及びこれが固定されてる第四レンズ群枠40は、カム筒
60から回転力を受けて、光軸回りに回転する。第四レ
ンズ群枠40に形成されている第四レンズ群用カム溝4
4には、固定筒50の第三レンズ群用直進溝54に嵌ま
り込んで光軸回りに回転できない第三レンズ群用カムピ
ン3が嵌まり込んでいる。このため、第四レンズ群枠4
0は、自身の回転により、光軸方向に移動する。
【0024】ところで、第三レンズ群用カムピン3は、
前述したように、カム筒60が光軸回りに回転すると、
光軸Cと平行な方向に移動する。このため、第三レンズ
群用カムピン3が第四レンズ群用カム溝44に挿入され
ている第四レンズ群枠40は、この第三レンズ群用カム
ピン3の光軸Cと平行な方向への移動によっても、光軸
方向へ移動する。すなわち、カム筒60の回転に対する
第四レンズ群枠40の光軸方向への移動は、第四レンズ
群枠40自体の回転に起因する移動と、第三レンズ群用
カムピン3の移動に起因する移動とを合わせたものにな
る。
前述したように、カム筒60が光軸回りに回転すると、
光軸Cと平行な方向に移動する。このため、第三レンズ
群用カムピン3が第四レンズ群用カム溝44に挿入され
ている第四レンズ群枠40は、この第三レンズ群用カム
ピン3の光軸Cと平行な方向への移動によっても、光軸
方向へ移動する。すなわち、カム筒60の回転に対する
第四レンズ群枠40の光軸方向への移動は、第四レンズ
群枠40自体の回転に起因する移動と、第三レンズ群用
カムピン3の移動に起因する移動とを合わせたものにな
る。
【0025】第四レンズ群枠40の外側筒部45には、
第一レンズ群用カムピン1が固定されている。この第一
レンズ群用カムピン1は、外側筒部45の外側に位置し
ている第一レンズ群枠10の内側筒部12の第一レンズ
群用カム溝13に挿入され、その先端部は化粧筒70の
連結筒部72に固定されている。また、光軸回りに回転
しない第三レンズ群枠30の筒部33の前側端部には、
回転規制部材6が固定されている。この回転規制部材6
は、第一レンズ群枠10の内側筒部12の第一レンズ群
用直進溝14に挿入されている。このため、カム筒60
が回転して、第四レンズ群枠40がカム筒60と共に光
軸回りに回転し、この第四レンズ群枠40に固定されて
いる第一レンズ群用カムピン1が回転すると、第一レン
ズ群枠10は、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動し
ようとする。しかし、第一レンズ群枠10は、光軸回り
の回転が回転規制部材6に規制されるため、光軸方向に
のみ移動する。
第一レンズ群用カムピン1が固定されている。この第一
レンズ群用カムピン1は、外側筒部45の外側に位置し
ている第一レンズ群枠10の内側筒部12の第一レンズ
群用カム溝13に挿入され、その先端部は化粧筒70の
連結筒部72に固定されている。また、光軸回りに回転
しない第三レンズ群枠30の筒部33の前側端部には、
回転規制部材6が固定されている。この回転規制部材6
は、第一レンズ群枠10の内側筒部12の第一レンズ群
用直進溝14に挿入されている。このため、カム筒60
が回転して、第四レンズ群枠40がカム筒60と共に光
軸回りに回転し、この第四レンズ群枠40に固定されて
いる第一レンズ群用カムピン1が回転すると、第一レン
ズ群枠10は、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動し
ようとする。しかし、第一レンズ群枠10は、光軸回り
の回転が回転規制部材6に規制されるため、光軸方向に
のみ移動する。
【0026】ところで、第四レンズ群枠40は、前述し
たように、カム筒60が光軸回りに回転すると、光軸回
りに回転しつつ光軸方向に移動する。従って、カム筒6
0の回転に対する第一レンズ群枠10の移動は、第四レ
ンズ群枠40の回転に起因する移動と、第四レンズ群枠
40の光軸方向への移動に起因する移動とを合わせたも
のになる。また、化粧筒70は、第一レンズ群用カムピ
ン1により、第四レンズ群枠40と連結されているた
め、第四レンズ群枠40の光軸回りの回転及び光軸方向
の移動に伴って、第四レンズ群枠40と一体的に、光軸
回りに回転しつつ光軸方向に移動する。
たように、カム筒60が光軸回りに回転すると、光軸回
りに回転しつつ光軸方向に移動する。従って、カム筒6
0の回転に対する第一レンズ群枠10の移動は、第四レ
ンズ群枠40の回転に起因する移動と、第四レンズ群枠
40の光軸方向への移動に起因する移動とを合わせたも
のになる。また、化粧筒70は、第一レンズ群用カムピ
ン1により、第四レンズ群枠40と連結されているた
め、第四レンズ群枠40の光軸回りの回転及び光軸方向
の移動に伴って、第四レンズ群枠40と一体的に、光軸
回りに回転しつつ光軸方向に移動する。
【0027】第二レンズ群枠20のカムピン固定部22
には、第二レンズ群用カムピン2が固定されている。こ
のカムピン2は、カム筒60の第二レンズ群用カム溝6
2とフォーカス操作環90の第二レンズ群用直進溝93
とに挿入されている。このため、カム筒60が回転し
て、このカム筒60に形成されている第二レンズ群用カ
ム溝62が回転すると、これに伴って第二レンズ群用カ
ムピン2は、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動しよ
うとするものの、第二レンズ群用直進溝93により光軸
Cと平行な方向への移動が規制されるため、光軸Cと平
行な方向にのみ移動する。この結果、この第二レンズ群
用カムピン2が固定されている第二レンズ群枠20は、
カム筒60が回転すると、光軸回りに回転することな
く、光軸方向に移動する。なお、フォーカス操作環90
は、カム筒60の回転で、第二レンズ群用カムピン2が
光軸回りに回転しようとするのを規制しなければならな
い関係上、第二レンズ群用カムピン2が光軸回りに回転
しようとしてもフォーカス操作環90が回転してしまわ
ぬよう、固定筒50との間に一定の摩擦力が働くように
なっている。また、第二レンズ群枠20は、フォーカス
操作環90の回転によっても、光軸方向に移動する。す
なわち、撮影者又はフォーカシングモータによりフォー
カス操作環90が回されると、第二レンズ群用カムピン
2には、フォーカス操作環90の第二レンズ群用直進溝
93から回転力が加えられる。この第二レンズ群用カム
ピン2は、カム筒60の第二レンズ群用カム溝62にも
挿入されているため、回転力が加えられると、このカム
溝62に沿って、光軸回りに回転しつつ光軸Cと平行な
方向に移動する。この結果、フォーカス操作環90が回
転すると、第二レンズ群用カムピン2が固定されている
第二レンズ群枠20は、光軸回りに回転しつつ光軸方向
に移動する。なお、第二レンズ群用カムピン2により相
互に連結されている第二レンズ群枠20のカムピン固定
部22とフォーカス操作環90の直進溝形成部92との
間には、カム筒60の他に、第三レンズ群枠30の筒部
33と第四レンズ群枠40の内側筒部42と固定筒50
の中間筒部53とが配されている。このため、第二レン
ズ群用カムピン2の光軸回りの回転及び光軸Cと平行な
方向への移動に対して、第三レンズ群枠30と第四レン
ズ群枠40と固定筒50とが影響を受けないよう、第三
レンズ群枠30の筒部33、第四レンズ群枠40の内側
筒部42及び固定筒50の中間筒部53には、それぞ
れ、第二レンズ群用カムピン2を避けるカムピン逃げ切
欠き34,43,56が形成されている。なお、各カム
ピン1,2,…の外周には、カム溝13,62,…との
摺動性を向上させるために、円筒状のカラーが設けられ
ている。
には、第二レンズ群用カムピン2が固定されている。こ
のカムピン2は、カム筒60の第二レンズ群用カム溝6
2とフォーカス操作環90の第二レンズ群用直進溝93
とに挿入されている。このため、カム筒60が回転し
て、このカム筒60に形成されている第二レンズ群用カ
ム溝62が回転すると、これに伴って第二レンズ群用カ
ムピン2は、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動しよ
うとするものの、第二レンズ群用直進溝93により光軸
Cと平行な方向への移動が規制されるため、光軸Cと平
行な方向にのみ移動する。この結果、この第二レンズ群
用カムピン2が固定されている第二レンズ群枠20は、
カム筒60が回転すると、光軸回りに回転することな
く、光軸方向に移動する。なお、フォーカス操作環90
は、カム筒60の回転で、第二レンズ群用カムピン2が
光軸回りに回転しようとするのを規制しなければならな
い関係上、第二レンズ群用カムピン2が光軸回りに回転
しようとしてもフォーカス操作環90が回転してしまわ
ぬよう、固定筒50との間に一定の摩擦力が働くように
なっている。また、第二レンズ群枠20は、フォーカス
操作環90の回転によっても、光軸方向に移動する。す
なわち、撮影者又はフォーカシングモータによりフォー
カス操作環90が回されると、第二レンズ群用カムピン
2には、フォーカス操作環90の第二レンズ群用直進溝
93から回転力が加えられる。この第二レンズ群用カム
ピン2は、カム筒60の第二レンズ群用カム溝62にも
挿入されているため、回転力が加えられると、このカム
溝62に沿って、光軸回りに回転しつつ光軸Cと平行な
方向に移動する。この結果、フォーカス操作環90が回
転すると、第二レンズ群用カムピン2が固定されている
第二レンズ群枠20は、光軸回りに回転しつつ光軸方向
に移動する。なお、第二レンズ群用カムピン2により相
互に連結されている第二レンズ群枠20のカムピン固定
部22とフォーカス操作環90の直進溝形成部92との
間には、カム筒60の他に、第三レンズ群枠30の筒部
33と第四レンズ群枠40の内側筒部42と固定筒50
の中間筒部53とが配されている。このため、第二レン
ズ群用カムピン2の光軸回りの回転及び光軸Cと平行な
方向への移動に対して、第三レンズ群枠30と第四レン
ズ群枠40と固定筒50とが影響を受けないよう、第三
レンズ群枠30の筒部33、第四レンズ群枠40の内側
筒部42及び固定筒50の中間筒部53には、それぞ
れ、第二レンズ群用カムピン2を避けるカムピン逃げ切
欠き34,43,56が形成されている。なお、各カム
ピン1,2,…の外周には、カム溝13,62,…との
摺動性を向上させるために、円筒状のカラーが設けられ
ている。
【0028】以上において、本実施例のズームレンズ鏡
筒の構成及び局部動作について説明したが、以下に、本
実施例のズームレンズ鏡筒の全体動作について説明す
る。撮影倍率を特定の倍率にしたい場合には、ズーム操
作環80を光軸回りに回転させる。ズーム操作環80が
回転すると、前述したように、操作環80からカム筒用
カムピン5に回転力が加えられ、このカム筒用カムピン
5が固定筒50のカム筒用カム溝55に沿って、光軸回
りに回転しつつ、光軸Cと平行な方向に移動する。この
ため、このカム筒用カムピン5が固定されているカム筒
60も、光軸回りに回転しつつ、光軸方向に移動する。
筒の構成及び局部動作について説明したが、以下に、本
実施例のズームレンズ鏡筒の全体動作について説明す
る。撮影倍率を特定の倍率にしたい場合には、ズーム操
作環80を光軸回りに回転させる。ズーム操作環80が
回転すると、前述したように、操作環80からカム筒用
カムピン5に回転力が加えられ、このカム筒用カムピン
5が固定筒50のカム筒用カム溝55に沿って、光軸回
りに回転しつつ、光軸Cと平行な方向に移動する。この
ため、このカム筒用カムピン5が固定されているカム筒
60も、光軸回りに回転しつつ、光軸方向に移動する。
【0029】ここで、カム筒60の光軸方向への最大移
動距離、つまり、図2に示すように、カム筒用カム溝5
5の光軸Cと平行な方向の長さをLとする。また、同図
に示すように、光軸Cと平行な方向の、第一レンズ群用
カム溝13の長さ、第二レンズ群用カム溝62の長さ、
第三レンズ群用カム溝63の長さ、第四レンズ群用カム
溝44の長さを、それぞれ、l1、l2+B、l3、l4と
する。、なお、l2はズーム操作環80の回転に対して
必要な長さで、Bはフォーカス操作環90の回転(但
し、広角側のフォーカシングの際の回転)に対して必要
な長さである。
動距離、つまり、図2に示すように、カム筒用カム溝5
5の光軸Cと平行な方向の長さをLとする。また、同図
に示すように、光軸Cと平行な方向の、第一レンズ群用
カム溝13の長さ、第二レンズ群用カム溝62の長さ、
第三レンズ群用カム溝63の長さ、第四レンズ群用カム
溝44の長さを、それぞれ、l1、l2+B、l3、l4と
する。、なお、l2はズーム操作環80の回転に対して
必要な長さで、Bはフォーカス操作環90の回転(但
し、広角側のフォーカシングの際の回転)に対して必要
な長さである。
【0030】カム筒60が回転すると、前述したよう
に、第二レンズ群枠20は第二レンズ群用カム溝62の
回転により光軸方向に移動し、第三レンズ群枠30は第
三レンズ群用カム溝63の回転により光軸方向に移動す
る。この際、カム筒60の回転による各レンズ群枠2
0,30の光軸方向の最大移動距離は、各カム溝62,
63の光軸と平行な方向の長さl2,l3になる。但し、
第二レンズ群枠20に関しては、正確には、第二レンズ
群用カム溝62の光軸Cと平行な方向の長さ(l2+B)
のうち、ズーム操作で必要な長さ分l2が最大移動距離
となる。
に、第二レンズ群枠20は第二レンズ群用カム溝62の
回転により光軸方向に移動し、第三レンズ群枠30は第
三レンズ群用カム溝63の回転により光軸方向に移動す
る。この際、カム筒60の回転による各レンズ群枠2
0,30の光軸方向の最大移動距離は、各カム溝62,
63の光軸と平行な方向の長さl2,l3になる。但し、
第二レンズ群枠20に関しては、正確には、第二レンズ
群用カム溝62の光軸Cと平行な方向の長さ(l2+B)
のうち、ズーム操作で必要な長さ分l2が最大移動距離
となる。
【0031】また、カム筒60が回転すると、前述した
ように、第四レンズ群枠40は、第四レンズ群40自体
の回転による第四レンズ群用カム溝64の回転による光
軸方向への移動と、第三レンズ群用カムピン3の光軸C
と平行な方向への移動による光軸方向の移動とを合わせ
た移動をする。従って、カム筒60の回転による第四レ
ンズ群枠40の光軸方向の最大移動距離は、第四レンズ
群40自体の回転による第四カム溝64の回転による最
大移動距離l4に、第三レンズ群用カムピン3の光軸C
と平行な方向への最大移動距離l3(=カム筒60の回
転による第三レンズ群枠30の最大移動距離)を加えた
(l3+l4)となる。
ように、第四レンズ群枠40は、第四レンズ群40自体
の回転による第四レンズ群用カム溝64の回転による光
軸方向への移動と、第三レンズ群用カムピン3の光軸C
と平行な方向への移動による光軸方向の移動とを合わせ
た移動をする。従って、カム筒60の回転による第四レ
ンズ群枠40の光軸方向の最大移動距離は、第四レンズ
群40自体の回転による第四カム溝64の回転による最
大移動距離l4に、第三レンズ群用カムピン3の光軸C
と平行な方向への最大移動距離l3(=カム筒60の回
転による第三レンズ群枠30の最大移動距離)を加えた
(l3+l4)となる。
【0032】また、カム筒60が回転すると、前述した
ように、第一レンズ群枠10は、第四レンズ群枠40の
回転による第一レンズ群用カムピン1の回転による光軸
方向に移動と、第四レンズ群枠40の光軸方向の移動に
よる光軸方向の移動とを合わせた移動をする。従って、
カム筒60の回転による第一レンズ群枠10の光軸方向
の最大移動距離は、第四レンズ群枠40の回転による第
一レンズ群用カムピン1の回転による最大移動距離l1
に、第四レンズ群枠40の光軸方向の移動による光軸方
向の最大移動距離(l3+l4=カム筒60の回転による
第四レンズ群枠40の最大移動距離)を加えた(l1+
l3+l4)となる。
ように、第一レンズ群枠10は、第四レンズ群枠40の
回転による第一レンズ群用カムピン1の回転による光軸
方向に移動と、第四レンズ群枠40の光軸方向の移動に
よる光軸方向の移動とを合わせた移動をする。従って、
カム筒60の回転による第一レンズ群枠10の光軸方向
の最大移動距離は、第四レンズ群枠40の回転による第
一レンズ群用カムピン1の回転による最大移動距離l1
に、第四レンズ群枠40の光軸方向の移動による光軸方
向の最大移動距離(l3+l4=カム筒60の回転による
第四レンズ群枠40の最大移動距離)を加えた(l1+
l3+l4)となる。
【0033】ところで、カム筒60はズーム操作環80
の回転で光軸方向にも移動すため、ズーム操作環80の
回転による各レンズ群枠10,20,30,40の移動
距離は、このカム筒60の光軸方向への移動距離が加わ
る。すなわち、ズーム操作環80の回転による各レンズ
群枠10,20,30,40の最大移動距離は、カム筒
60の回転による最大移動距離に、カム筒60の光軸方
向への最大移動距離Lを加えたものとなる。従って、第
一レンズ群枠10の最大移動距離は(L+l1+l3+l
4)、第二レンズ群枠20の最大移動距離は(L−
l2)、第三レンズ群枠30の最大移動距離(L+l3)
は、第四レンズ群枠の最大移動距離(L+l3+l4)と
なる。
の回転で光軸方向にも移動すため、ズーム操作環80の
回転による各レンズ群枠10,20,30,40の移動
距離は、このカム筒60の光軸方向への移動距離が加わ
る。すなわち、ズーム操作環80の回転による各レンズ
群枠10,20,30,40の最大移動距離は、カム筒
60の回転による最大移動距離に、カム筒60の光軸方
向への最大移動距離Lを加えたものとなる。従って、第
一レンズ群枠10の最大移動距離は(L+l1+l3+l
4)、第二レンズ群枠20の最大移動距離は(L−
l2)、第三レンズ群枠30の最大移動距離(L+l3)
は、第四レンズ群枠の最大移動距離(L+l3+l4)と
なる。
【0034】このように、本実施例では、各レンズ群枠
10,20,30,40は、カム筒60の光軸回りに回
転による移動のみならず、カム筒60の光軸方向の移動
分も加わるため、各カム溝13,62,63,64の光
軸Cと平行な方向の長さ以上の移動量を確保することが
できる。すなわち、各レンズ群枠10,20,30,4
0は、カム筒60の光軸Cと平行な方向の長さ以上の移
動量を確保することができる。特に、最も移動量を大き
くする必要がある第一レンズ群枠10は、カム筒60の
光軸回りの回転で、第一レンズ群用カムピン1の回転に
よる移動分l1に、第四レンズ群枠40の光軸方向の移
動分(l3+l4)が加わり、さらに、カム筒60の光軸
方向の移動分Lも加わるので、非常に大きな移動量を確
保することができる。従って、光軸Cと平行な方向の鏡
筒長さを長くすることなく、ズーム量を大きくすること
ができる。
10,20,30,40は、カム筒60の光軸回りに回
転による移動のみならず、カム筒60の光軸方向の移動
分も加わるため、各カム溝13,62,63,64の光
軸Cと平行な方向の長さ以上の移動量を確保することが
できる。すなわち、各レンズ群枠10,20,30,4
0は、カム筒60の光軸Cと平行な方向の長さ以上の移
動量を確保することができる。特に、最も移動量を大き
くする必要がある第一レンズ群枠10は、カム筒60の
光軸回りの回転で、第一レンズ群用カムピン1の回転に
よる移動分l1に、第四レンズ群枠40の光軸方向の移
動分(l3+l4)が加わり、さらに、カム筒60の光軸
方向の移動分Lも加わるので、非常に大きな移動量を確
保することができる。従って、光軸Cと平行な方向の鏡
筒長さを長くすることなく、ズーム量を大きくすること
ができる。
【0035】カムピンとカム溝との相対関係において、
カム溝が光軸回りに回転する場合は、カムピンは光軸方
向に回転せずに光軸Cと平行な方向に移動するよう、カ
ムピンを規制しておく必要がある。本実施例において、
比較的、最大移動距離の短い第二レンズ群L2、第三レ
ンズ群L3及び第四レンズ群L4に関しては、固定筒5
0に第三レンズ群用直進溝54を形成し、この直進溝5
4に第三レンズ群用カムピン3を挿入することで、カム
溝63の回転に対するカムピン3の直進性を確保してい
る。しかし、各レンズ群のうち光軸方向への最大移動量
が最も大きい第一レンズ群L1に対しても、固定筒50
に形成した直進溝を利用すると、固定筒50の光軸方向
の長さが長くなってしまう。そこで、第一レンズ群L1
に関して本実施例では、光軸方向への移動距離の違いが
あるものの、共に光軸方向で且つ同じ向きに移動する第
一レンズ群枠10と第三レンズ群枠30とに、直進溝1
4と直進溝に嵌まり込むもの6とをそれぞれ設け、両者
10,30の移動により直進溝の絶対的必要長さを実質
的に相殺して、鏡筒の小型化を図っている。具体的に
は、第一レンズ群枠10に第一レンズ群用直進溝14を
形成し、第1レンズ群枠10の移動に伴って同じく光軸
方向に移動し且つ光軸回りに回転しない第三レンズ群枠
30に、直進溝14に嵌まり込む回転規制部材6を設
け、第一レンズ群用カム溝13に対する第一レンズ群用
カムピン1の相対的な直進性、ここでは、カムピン1の
回転に対するカム溝13の直進性を確保している。
カム溝が光軸回りに回転する場合は、カムピンは光軸方
向に回転せずに光軸Cと平行な方向に移動するよう、カ
ムピンを規制しておく必要がある。本実施例において、
比較的、最大移動距離の短い第二レンズ群L2、第三レ
ンズ群L3及び第四レンズ群L4に関しては、固定筒5
0に第三レンズ群用直進溝54を形成し、この直進溝5
4に第三レンズ群用カムピン3を挿入することで、カム
溝63の回転に対するカムピン3の直進性を確保してい
る。しかし、各レンズ群のうち光軸方向への最大移動量
が最も大きい第一レンズ群L1に対しても、固定筒50
に形成した直進溝を利用すると、固定筒50の光軸方向
の長さが長くなってしまう。そこで、第一レンズ群L1
に関して本実施例では、光軸方向への移動距離の違いが
あるものの、共に光軸方向で且つ同じ向きに移動する第
一レンズ群枠10と第三レンズ群枠30とに、直進溝1
4と直進溝に嵌まり込むもの6とをそれぞれ設け、両者
10,30の移動により直進溝の絶対的必要長さを実質
的に相殺して、鏡筒の小型化を図っている。具体的に
は、第一レンズ群枠10に第一レンズ群用直進溝14を
形成し、第1レンズ群枠10の移動に伴って同じく光軸
方向に移動し且つ光軸回りに回転しない第三レンズ群枠
30に、直進溝14に嵌まり込む回転規制部材6を設
け、第一レンズ群用カム溝13に対する第一レンズ群用
カムピン1の相対的な直進性、ここでは、カムピン1の
回転に対するカム溝13の直進性を確保している。
【0036】また、本実施例では、以上のように、第一
レンズ群枠10の移動量が大きいために、第一レンズ群
枠10が最も前方に移動した状態(最大望遠状態)にお
いて、鏡筒を構成する部品のうち、第一レンズ群枠10
と隣接し且つ光軸方向に移動しないフォーカス操作環9
0と間の隙間が生じないようとすると、フォーカス操作
環90又は固定筒50を光軸方向に長くする必要があ
る。しかし、これでは、鏡筒が大型化してしまう。そこ
で、本実施例では、第一レンズ群枠10とフォーカス操
作環90との間に、化粧筒70を介在させ、第一レンズ
群枠10の移動に伴って移動する第四レンズ群枠40に
より化粧筒70を移動させることで、第一レンズ群枠1
0とフォーカス操作環90との間の隙間を塞いでいる。
より具体的には、第一レンズ群枠10が最も後方に移動
した状態(図1に示す最大広角状態)で、第一レンズ群
枠10とフォーカス操作環90とがオーバーラップして
いる際において、化粧筒70をフォーカス操作環90と
オーバーラップするように配置し、この化粧筒70を第
一レンズ群用カムピン1で第四レンズ群枠40と連結
し、第一レンズ群枠10の移動に伴って、化粧筒70を
第四レンズ群枠40と共に光軸方向に移動するよう構成
している。なお、本実施例では、化粧筒70と第四レン
ズ群枠40とを連結しているが、第一レンズ群枠10の
移動に伴って化粧筒70を移動させることができれば如
何なる構造でもよく、例えば、化粧筒70と第三レンズ
群枠30とを回転規制部材6で連結し、第三レンズ群枠
30と共に化粧筒70を移動させるようにしてもよい。
但し、本実施例の場合、第2レンズ群枠20は、フォー
カシング操作で、他のレンズ群枠と異なり、独自に移動
するので、この第二レンズ群枠20と化粧筒70とを連
結することは好ましくない。
レンズ群枠10の移動量が大きいために、第一レンズ群
枠10が最も前方に移動した状態(最大望遠状態)にお
いて、鏡筒を構成する部品のうち、第一レンズ群枠10
と隣接し且つ光軸方向に移動しないフォーカス操作環9
0と間の隙間が生じないようとすると、フォーカス操作
環90又は固定筒50を光軸方向に長くする必要があ
る。しかし、これでは、鏡筒が大型化してしまう。そこ
で、本実施例では、第一レンズ群枠10とフォーカス操
作環90との間に、化粧筒70を介在させ、第一レンズ
群枠10の移動に伴って移動する第四レンズ群枠40に
より化粧筒70を移動させることで、第一レンズ群枠1
0とフォーカス操作環90との間の隙間を塞いでいる。
より具体的には、第一レンズ群枠10が最も後方に移動
した状態(図1に示す最大広角状態)で、第一レンズ群
枠10とフォーカス操作環90とがオーバーラップして
いる際において、化粧筒70をフォーカス操作環90と
オーバーラップするように配置し、この化粧筒70を第
一レンズ群用カムピン1で第四レンズ群枠40と連結
し、第一レンズ群枠10の移動に伴って、化粧筒70を
第四レンズ群枠40と共に光軸方向に移動するよう構成
している。なお、本実施例では、化粧筒70と第四レン
ズ群枠40とを連結しているが、第一レンズ群枠10の
移動に伴って化粧筒70を移動させることができれば如
何なる構造でもよく、例えば、化粧筒70と第三レンズ
群枠30とを回転規制部材6で連結し、第三レンズ群枠
30と共に化粧筒70を移動させるようにしてもよい。
但し、本実施例の場合、第2レンズ群枠20は、フォー
カシング操作で、他のレンズ群枠と異なり、独自に移動
するので、この第二レンズ群枠20と化粧筒70とを連
結することは好ましくない。
【0037】図1に示す最大広角状態で、第一レンズ群
枠10とフォーカス操作環90との間がオーバーラップ
している際においては、前述したように、化粧筒70
は、フォーカス操作環90と完全にオーバーラップして
いる。ズーム操作環80を回転させ、第一レンズ群枠1
0が前方へ移動し、第一レンズ群枠10の後端15aと
フォーカス操作環90の前端91aとの間に隙間が生じ
てくると、第一レンズ群枠10の移動に伴って、化粧筒
70も移動する。これは、第一レンズ群枠10の移動に
伴って移動する第四レンズ群枠40と化粧筒70とが、
第一レンズ群用カムピン1で連結されているためであ
る。この化粧筒70の移動により、第一レンズ群枠10
の後端15aとフォーカス操作環90の前端91aとの
間の隙間は、塞がれる。ところで、この化粧筒70がな
い場合には、前述したように、フォーカス操作環90又
は固定筒50をこの化粧筒70の光軸方向の長さ分だけ
長くする必要がある。しかし、本実施例において、最大
広角時、フォーカス操作環90と完全にオーバーラップ
していた化粧筒70は、第一レンズ群枠10の移動によ
り、第一レンズ群枠10の後端15aとフォーカス操作
環90の前端91aとの間に隙間が生じてくると、これ
に伴って移動し、この隙間を塞ぐので、この間隙を塞ぐ
ためにわざわざフォーカス操作環90又は固定筒50を
光軸方向に長くする必要がなく、鏡筒は大型化しない。
枠10とフォーカス操作環90との間がオーバーラップ
している際においては、前述したように、化粧筒70
は、フォーカス操作環90と完全にオーバーラップして
いる。ズーム操作環80を回転させ、第一レンズ群枠1
0が前方へ移動し、第一レンズ群枠10の後端15aと
フォーカス操作環90の前端91aとの間に隙間が生じ
てくると、第一レンズ群枠10の移動に伴って、化粧筒
70も移動する。これは、第一レンズ群枠10の移動に
伴って移動する第四レンズ群枠40と化粧筒70とが、
第一レンズ群用カムピン1で連結されているためであ
る。この化粧筒70の移動により、第一レンズ群枠10
の後端15aとフォーカス操作環90の前端91aとの
間の隙間は、塞がれる。ところで、この化粧筒70がな
い場合には、前述したように、フォーカス操作環90又
は固定筒50をこの化粧筒70の光軸方向の長さ分だけ
長くする必要がある。しかし、本実施例において、最大
広角時、フォーカス操作環90と完全にオーバーラップ
していた化粧筒70は、第一レンズ群枠10の移動によ
り、第一レンズ群枠10の後端15aとフォーカス操作
環90の前端91aとの間に隙間が生じてくると、これ
に伴って移動し、この隙間を塞ぐので、この間隙を塞ぐ
ためにわざわざフォーカス操作環90又は固定筒50を
光軸方向に長くする必要がなく、鏡筒は大型化しない。
【0038】ズーム操作環80を回転させて、目的の撮
影倍率が得られたならば、フォーカシング操作を行うべ
く、フォーカス操作環90を回転させる。なお、このフ
ォーカス操作環90の回転は、手動でも可能であるが、
カメラ本体に設けられているフォーカシングモータを駆
動しても可能である。このフォーカス操作環90が回転
すると、前述したように、第二レンズ群用カムピン2
は、フォーカス操作環90の第二レンズ群用直進溝93
から回転力を受ける。このカムピン2は、カム筒60の
第二レンズ群用カム溝62に挿入されているため、フォ
ーカス操作環90から回転力を受けると、光軸回りに回
転しつつ光軸Cと平行な方向に移動する。従って、この
カムピン2が固定されている第二レンズ群枠20も光軸
回りに回転しつつ光軸方向に移動する。
影倍率が得られたならば、フォーカシング操作を行うべ
く、フォーカス操作環90を回転させる。なお、このフ
ォーカス操作環90の回転は、手動でも可能であるが、
カメラ本体に設けられているフォーカシングモータを駆
動しても可能である。このフォーカス操作環90が回転
すると、前述したように、第二レンズ群用カムピン2
は、フォーカス操作環90の第二レンズ群用直進溝93
から回転力を受ける。このカムピン2は、カム筒60の
第二レンズ群用カム溝62に挿入されているため、フォ
ーカス操作環90から回転力を受けると、光軸回りに回
転しつつ光軸Cと平行な方向に移動する。従って、この
カムピン2が固定されている第二レンズ群枠20も光軸
回りに回転しつつ光軸方向に移動する。
【0039】ところで、第二レンズ群用カムピン2及び
第二レンズ群用カム溝62は、ズーミング時のみなら
ず、フォーカシング時においても動作する。そこで、ズ
ーミング時及びフォーカシング時における第二レンズ群
用カムピン2と第二レンズ群用カム溝62との相互関係
について、図2を用いて簡単に説明する。ズーム操作環
80の回転角度をθzとすると、ズーミング時における
第二レンズ群用カム溝62に対する第二レンズ群用カム
ピン2の相対回転角度もθzとなる。このときの第二レ
ンズ群用カムピン2の光軸Cと平行な方向への移動量は
l2である。また、望遠時におけるフォーカシングに必
要な第二レンズ群L2の光軸方向の移動量は、望遠端T
から広角端Wの方向へA(<l2)である。また、広角
時におけるフォーカシングに必要な第二レンズ群L2の
光軸方向の移動量は、広角端Wから望遠端Tに対して遠
ざかる方向へBである。従って、望遠時のフォーカシン
グよるカムピン2の移動範囲は、ズーム操作環80の回
転によるカムピン2の移動範囲内であるものの、広角時
のフォーカシングによるカムピン2の移動範囲は、ズー
ム操作環80の回転によるカムピン2の移動範囲外であ
る。このため、第二レンズ群用カム溝62の光軸Cと平
行な方向の長さは、ズーム操作環80の回転に対して必
要な長さl2に、広角時のフォーカス操作環90の回転
に対して必要な長さBを加えたものになる。なお、本実
施例において、広角時におけるフォーカシングに必要な
第二レンズ群L2の光軸方向の移動量Bと望遠時におけ
るそれの移動量Aとは異なるが、フォーカス操作環90
の操作感を良くするために、広角時におけるフォーカシ
ングに必要なカムピン2の相対回転角度θwと望遠時に
おけるそれの相対回転角度θtとは、同じになるよう、
第二レンズ群用カム溝62は形成されている。
第二レンズ群用カム溝62は、ズーミング時のみなら
ず、フォーカシング時においても動作する。そこで、ズ
ーミング時及びフォーカシング時における第二レンズ群
用カムピン2と第二レンズ群用カム溝62との相互関係
について、図2を用いて簡単に説明する。ズーム操作環
80の回転角度をθzとすると、ズーミング時における
第二レンズ群用カム溝62に対する第二レンズ群用カム
ピン2の相対回転角度もθzとなる。このときの第二レ
ンズ群用カムピン2の光軸Cと平行な方向への移動量は
l2である。また、望遠時におけるフォーカシングに必
要な第二レンズ群L2の光軸方向の移動量は、望遠端T
から広角端Wの方向へA(<l2)である。また、広角
時におけるフォーカシングに必要な第二レンズ群L2の
光軸方向の移動量は、広角端Wから望遠端Tに対して遠
ざかる方向へBである。従って、望遠時のフォーカシン
グよるカムピン2の移動範囲は、ズーム操作環80の回
転によるカムピン2の移動範囲内であるものの、広角時
のフォーカシングによるカムピン2の移動範囲は、ズー
ム操作環80の回転によるカムピン2の移動範囲外であ
る。このため、第二レンズ群用カム溝62の光軸Cと平
行な方向の長さは、ズーム操作環80の回転に対して必
要な長さl2に、広角時のフォーカス操作環90の回転
に対して必要な長さBを加えたものになる。なお、本実
施例において、広角時におけるフォーカシングに必要な
第二レンズ群L2の光軸方向の移動量Bと望遠時におけ
るそれの移動量Aとは異なるが、フォーカス操作環90
の操作感を良くするために、広角時におけるフォーカシ
ングに必要なカムピン2の相対回転角度θwと望遠時に
おけるそれの相対回転角度θtとは、同じになるよう、
第二レンズ群用カム溝62は形成されている。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、第Xレンズ群枠は、光
軸回りに回転しつつ光軸方向に移動し、第一レンズ群枠
は、第Xレンズ群枠の回転による移動のみならず、第X
レンズ群枠の光軸方向の移動に伴う移動も付加されるの
で、鏡筒自体を大型化することなく、レンズの移動量、
つまりズーム量を大きくすることができる。
軸回りに回転しつつ光軸方向に移動し、第一レンズ群枠
は、第Xレンズ群枠の回転による移動のみならず、第X
レンズ群枠の光軸方向の移動に伴う移動も付加されるの
で、鏡筒自体を大型化することなく、レンズの移動量、
つまりズーム量を大きくすることができる。
【図1】本発明に係る一実施例のズームレンズ鏡筒の断
面図である。
面図である。
【図2】本発明に係る一実施例のカムピンとカム溝との
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
1…第一レンズ群用カムピン、2…第二レンズ群用カム
ピン、3…第三レンズ群用カムピン(第Xレンズ群用カ
ムピン)、4…第四レンズ群用ガイドピン(第Xレンズ
群用ガイドピン)、5…カム筒用カムピン、6…回転規
制部材、10…第一レンズ群枠、13…第一レンズ群用
カム溝、14…第一レンズ群用直進溝、20…第二レン
ズ群枠、30…第三レンズ群枠(第Yレンズ群枠)、4
0…第四レンズ群枠(第Xレンズ群枠)、44…第四レ
ンズ群用カム溝(第Xレンズ群用カム溝)、50…固定
筒、51…マウント部、54…第三レンズ群用直進溝
(第Yレンズ群用直進溝)、55…カム筒用カム溝、6
0…カム筒、62…第二レンズ群用カム溝、63…第三
レンズ群用カム溝(第Yレンズ群用カム溝)、64…第
四レンズ群用ガイド溝(第Xレンズ群用ガイド溝)、7
0…化粧筒、80…ズーム操作環、90…フォーカス操
作環。
ピン、3…第三レンズ群用カムピン(第Xレンズ群用カ
ムピン)、4…第四レンズ群用ガイドピン(第Xレンズ
群用ガイドピン)、5…カム筒用カムピン、6…回転規
制部材、10…第一レンズ群枠、13…第一レンズ群用
カム溝、14…第一レンズ群用直進溝、20…第二レン
ズ群枠、30…第三レンズ群枠(第Yレンズ群枠)、4
0…第四レンズ群枠(第Xレンズ群枠)、44…第四レ
ンズ群用カム溝(第Xレンズ群用カム溝)、50…固定
筒、51…マウント部、54…第三レンズ群用直進溝
(第Yレンズ群用直進溝)、55…カム筒用カム溝、6
0…カム筒、62…第二レンズ群用カム溝、63…第三
レンズ群用カム溝(第Yレンズ群用カム溝)、64…第
四レンズ群用ガイド溝(第Xレンズ群用ガイド溝)、7
0…化粧筒、80…ズーム操作環、90…フォーカス操
作環。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 7/02 - 7/16
Claims (2)
- 【請求項1】カメラ本体に取り付けられ、複数のレンズ
群を光軸方向に移動させるズームレンズ鏡筒において、 複数の前記レンズ群のうち、前記カメラ本体から最も遠
くに配され且つズーミング操作で最も移動量の大きい第
一レンズ群を内周側に保持し、光軸回りにスパイラル状
の第一レンズ群用カム溝が形成されていると共に、光軸
と平行な方向に伸びている第一レンズ群用直進溝が形成
され、光軸方向に移動可能な円筒状の第一レンズ群枠
と、 複数の前記レンズ群のうち、前記第一レンズ群よりも前
記カメラ本体側に配されている第Xレンズ群を内周側に
保持し、光軸回りにスパイラル状の第Xレンズ群用カム
溝が形成され、光軸回りに回転しつつ光軸方向に移動可
能な円筒状の第Xレンズ群枠と、 円筒状の固定筒と、 光軸回りに回転可能に前記固定筒に取り付けられ、前記
第Xレンズ群枠を光軸方向の移動を規制することなく光
軸回りに回転させるズーム操作環と、 一方の端部が前記第Xレンズ群枠に固定され、他方の端
部が前記第一レンズ群枠の前記第一レンズ群用カム溝に
挿入されている第一レンズ群用カムピンと、 一方の端部が前記第Xレンズ群枠の前記第Xレンズ群用
カム溝に挿入され、他方の端部が前記固定筒に対して光
軸回りに回転不能に取り付けられている第Xレンズ群用
カムピンと、 光軸回りに回転不能で、前記第一レンズ群枠の前記第一
レンズ群用直進溝に挿入されているレンズ枠回転規制部
材と、 を備えていることを特徴とするズームレンズ鏡筒。 - 【請求項2】光軸回りにスパイラル状の第Yレンズ群用
カム溝が形成され、光軸回りに回転可能且つ光軸方向に
移動可能なカム筒と、 一方の端部が前記カム筒に固定されているカム筒用カム
ピンと、 一方の端部が前記第Xレンズ群枠又は前記カム筒に固定
されている第Xレンズ群用ガイドピンと、 を備え、 前記ズーム操作環には、光軸と平行な方向に伸びるカム
筒用直進溝が形成され、 前記固定筒には、光軸と平行な方向に伸びている第Yレ
ンズ群用直進溝と、光軸回りにスパイラル状のカム筒用
カム溝が形成され、 前記第Xレンズ群枠と前記カム筒とのうち、一方に光軸
と平行な方向に伸びる第Xレンズ群用ガイド溝が形成さ
れ、 一方の端部が前記カム筒に固定されている前記カム筒用
カムピンの他方の端部側は、前記カム筒用カム溝及び前
記カム筒用直進溝に挿入され、 一方の端部が前記第Xレンズ群枠の前記第Xレンズ群用
カム溝に挿入されている第Xレンズ群用カムピンの他方
の端部側は、前記第Yレンズ群用カム溝及び前記第Yレ
ンズ群用直進溝に挿入され、 一方の端部が前記第Xレンズ群枠又は前記カム筒に固定
されている第Xレンズ群用ガイドピンの他方の端部は、
前記Xレンズ群用ガイド溝に挿入されていることを特徴
とする請求項1記載のズームレンズ鏡筒。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27142894A JP3456278B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | ズームレンズ鏡筒 |
US08/545,095 US5712734A (en) | 1994-11-04 | 1995-10-19 | Zoom lens barrel for moving lenses in the optical axis direction without increasing the length of the zoom lens barrel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27142894A JP3456278B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | ズームレンズ鏡筒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08136789A JPH08136789A (ja) | 1996-05-31 |
JP3456278B2 true JP3456278B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=17499903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27142894A Expired - Lifetime JP3456278B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | ズームレンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3456278B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4599676B2 (ja) * | 2000-07-13 | 2010-12-15 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒 |
-
1994
- 1994-11-04 JP JP27142894A patent/JP3456278B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08136789A (ja) | 1996-05-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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