JP3455035B2 - 電解イオン水生成装置及び半導体製造装置 - Google Patents

電解イオン水生成装置及び半導体製造装置

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JP3455035B2 JP30306696A JP30306696A JP3455035B2 JP 3455035 B2 JP3455035 B2 JP 3455035B2 JP 30306696 A JP30306696 A JP 30306696A JP 30306696 A JP30306696 A JP 30306696A JP 3455035 B2 JP3455035 B2 JP 3455035B2
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    • C02F2209/06Controlling or monitoring parameters in water treatment pH

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のpHに調整
された電解イオン水を生成する電解イオン水生成装置及
びこの電解イオン水をウェーハ洗浄に用いる半導体製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電解イオン水生成装置により生成
された電解イオン水は、各分野に利用され、とくに半導
体装置の製造や液晶の製造などに多く用いられている。
半導体装置の製造においては、純水や超純水を電気分解
して得られた電解イオン水でシリコンなどの半導体基板
を洗浄したり、ポリッシング等に利用されている。これ
まで半導体装置の製造において半導体基板の洗浄などに
は、フロンなどの弗素系溶剤が用いられていたが、生活
環境に悪影響を及ぼすので敬遠され始め、代わりに純水
や超純水などの水が最も安全な溶剤として利用されるよ
うになった。純水は、イオン、微粒子、微生物、有機物
などの不純物をほとんど除去した抵抗率が5〜18MΩ
cm程度の高純度の水である。超純水は、超純水製造装
置により水中の懸濁物質、溶解物質及び高効率に取り除
いた純水よりさらに純度の高い極めて高純度の水であ
る。これらの水(以下、これらをまとめて純水という)
を電気分解することによって酸化性の強い陽極イオン水
(酸性水)や還元性の強い陰極イオン水(アルカリ性
水)などの電解イオン水が生成される。半導体装置や液
晶などの製造においては、これら陽極イオン水や陰極イ
オン水などの純水や超純水を用いて基板の表面を洗浄す
ることも検討されている。
【0003】従来の電解イオン水生成装置における電解
槽は、陰極室と陽極室とを備え、陰極室には陰極が配置
され、陽極室には陽極が配置されている。そして、これ
ら陰極及び陽極からなる電極は、白金又はチタンなどの
金属から構成されている。陰極室で生成される陰極イオ
ン水及び陽極室で生成される陽極イオン水とを効率よく
分離するために陰極室と陽極室とはセラミックや高分子
などの多孔質の隔膜で仕切られている。電解槽の陰極
は、直流電源の負極に接続され、陽極は、その正極に接
続されている。電解槽では電源からの電源電圧を印加し
て電解槽の超純水供給ラインから供給された純水に、例
えば、塩化アンモニウムなどの支持電解質を添加した希
釈電解質溶液を電気分解する。この電気分解の結果陰極
側で生成される陰極イオン水はアルカリ性水であり、陽
極側で生成される陽極イオン水は酸性水である。陰極室
で生成された陰極イオン水は、陰極イオン水供給ライン
から外部に供給され、陽極室で生成された陽極イオン水
は、陽極イオン水供給ラインから外部に供給される。通
常は陰極室でアルカリ性水が生成されるので、例えば、
半導体装置の製造に用いられるポリッシング装置を使用
する場合、アルカリ性水を用いてポリッシングを行うに
は、電解槽に接続された陰極イオン水供給ラインをイオ
ン水供給ラインとしてアルカリ性水をポリッシング装置
の研磨布に供給する。
【0004】この場合、陽極室で生成される酸性水は不
要なので廃棄される。したがって、陽極イオン水供給ラ
インは、イオン水を排出するイオン水排出ラインに接続
される。また、酸性水を用いてポリッシングを行うに
は、電解槽に接続された陽極イオン水供給ラインがイオ
ン水供給ラインとなって酸性水を研磨布に供給する。こ
の場合、陰極室で生成されるアルカリ性水は不要なので
廃棄される。従って陰極イオン水供給ラインがイオン水
を排出するイオン水排出ラインに接続される。前述のよ
うにイオン水には、アルカリ性水と酸性水があり、電解
槽内で希釈された、例えば、HCl、HNO3 、NH4
Cl、NH4 Fなどの電解質溶液を電解することによっ
て任意のpHのイオン水が生成される。上記に示すよう
な従来の電解イオン水生成装置で生成された電解イオン
水がポリシング装置や半導体ウェーハなどを洗浄する洗
浄装置に供給されて半導体装置が形成されるウェーハを
製造する半導体製造システムが構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法で生成され
た電解イオン水は、電解質溶液の支持電解質の濃度調整
や電解槽における電気分解に用いられる電極に流す電流
値を制御することによりそのpH値が調整されていた。
しかし、電気分解は発熱を伴うものであり、この熱の影
響により所定のpH値を得ることは非常に難しいという
問題があった。また、従来のRCA洗浄では薬液の温度
を上げることにより洗浄効果を高めることが行われてい
たが、現状の電解イオン水生成装置では温度制御をする
ことができないばかりでなく常温付近の処理を行うこと
しかできないという問題があった。本発明は、このよう
な事情によりなされたものであり、所望のpH値を有す
る電解イオン水を生成することができる電解イオン水生
成装置及びこの電解イオン水を用いて高い洗浄効果を有
する半導体製造装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電解イオン水
生成装置において電解イオン水のpHを検知し、この結
果に基づいて温度制御装置からなるpH制御装置により
この電解イオン水のpHを所定の値に維持することに特
徴がある。生成される電解イオン水はpHに温度依存性
があるので、温度変化によってpHを調整することがで
きる。すなわち、請求項1の発明は、陽極が収容されて
いる陽極室及び陰極が収容されている陰極室からなり純
水又は超純水を電気分解して電解イオン水を生成する電
解槽と、この電解槽に溶媒として前記純水又は超純水を
含み支持電解質を所定の濃度に整えた電解質溶液を供給
する手段と、前記電解槽で生成された電解イオン水のp
Hを所定の値に調整するpH制御装置とを備え、前記p
H制御装置が温度制御装置からなる電解イオン水生成装
置を特徴とする。請求項2の発明は、pH測定手段がさ
らに形成配置されている請求項1に記載の電解イオン水
生成装置を特徴とする。請求項の発明は、前記電解槽
が前記電解イオン水を外部に供給する電解イオン水供給
ラインに接続されており、前記pH測定手段及び前記温
度制御装置がこの電解イオン水供給ラインに設けられて
いる請求項2に記載の電解イオン水生成装置を特徴とす
る。
【0007】請求項の発明は、前記電解槽が前記電解
質溶液を前記電解槽に供給する電解質溶液供給ラインに
接続されており、前記pH測定手段及び前記温度制御装
置がこの電解質溶液供給ラインに設けられている請求項
2又は請求項3に記載の電解イオン水生成装置を特徴と
する。請求項の発明は、前記陽極及び陰極からなる電
極が金属もしくは炭素からなる請求項1乃至請求項
いずれかに記載の電解イオン水生成装置を特徴とする。
請求項の発明は、前記炭素からなる電極が結晶性炭素
の成形体からなり、その表面にはアモルファス炭素層が
形成されている請求項に記載の電解イオン水生成装置
を特徴とする。請求項の発明は、前記電解槽には、フ
ィルタが配置されている請求項1乃至請求項のいずれ
かに記載の電解イオン水生成装置を特徴とする。請求項
の発明は、前記炭素からなる電極には、少なくとも一
部が所定の間隔をおいて前記フィルタに覆われている請
求項に記載の電解イオン水生成装置を特徴とする。請
求項の発明は、前記電解質溶液を供給する手段が前記
電解質溶液を前記陽極室に供給する第1の手段と前記電
解質溶液を前記陰極室に供給する第2の手段とからなる
請求項9に記載の電解イオン水生成装置を特徴とする。
請求項10の発明は、前記第1の手段が塩酸からなる支
持電解質を含む電解質溶液を前記陽極室に供給し、前記
第2の手段がアンモニアからなる支持電解質を含む電解
質溶液を前記陰極室に供給する請求項に記載の電解イ
オン水生成装置を特徴とする。
【0008】請求項11の発明は、陽極が収容されてい
る陽極室及び陰極が収容されている陰極室からなり純水
又は超純水を電気分解して電解イオン水を生成する電解
槽とこの電解槽に溶媒として前記純水又は超純水を含み
支持電解質を所定の濃度に整えた電解質溶液を供給する
手段と前記電解槽で生成された電解イオン水のpHを所
定の値に調整するpH制御装置とを備えている電解イオ
ン水生成装置と、前記電解イオン水生成装置で生成され
た電解イオン水を用いて半導体ウェーハを洗浄するウェ
ーハ洗浄装置と、前記電解イオン水を前記電解イオン水
生成装置からウェーハ洗浄装置に供給する電解イオン水
供給ラインとを備え、前記pH制御装置が温度制御装置
からなる半導体製造装置を特徴とする。請求項12の発
明は、前記電解イオン水供給ラインには純水又は超純水
を供給する純水供給ラインが接続されこの純水供給ライ
ンから供給される純水又は超純水により前記電解イオン
水供給ラインの電解イオン水は希釈され、この希釈され
た電解イオン水が前記ウェーハ洗浄装置に供給される請
求項11に記載の半導体製造装置を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態を説明する。本発明は、電解イオン水生成装置にp
H制御装置を設け所定のpH値を有する電解イオン水を
生成し、これを用いて半導体ウェーハなどを洗浄処理す
ることに特徴があり、pH値を調整するには温度制御装
からなるpH制御装置を電解イオン水生成装置に配置
形成する。
【0010】まず、図1及至図8を参照して第1の実施
例を説明する。図1は、炭素電極(陽極及び陰極)を用
いた電解イオン水生成装置の電解槽の概略断面図であ
る。電解槽1は、陽極室2と陰極室3とに分かれ、両者
は、その境界に配置されたイオン交換膜6で分離されて
いる。電解槽1には、例えば、炭素電極が設置されてい
る。炭素電極は、陽極4と陰極5とからなり、陽極4
は、陽極室2、陰極5は陰極室3に配置されている。陽
極4及び陰極5の一端はいずれも電解槽1の上蓋に固定
されている。図示はしないが、陽極4は、電源の正極に
接続され、陰極5は、電源の負極に接続されている。電
解槽1の下部から支持電解質の添加された超純水もしく
は純水が電解質添加超純水供給ライン8、9を介して供
給される。陽極室2には第1の電解質添加超純水供給ラ
イン8が接続され、陰極室3には第2の電解質添加超純
水供給ライン9が接続されている。電極4、5間に10
〜20V程度通電して供給ライン8、9から供給される
支持電解質の添加された超純水、すなわち、電解質溶液
を電気分解することによって電解イオン水を生成する。
陽極4のある陽極室2では酸性水が生成され、陰極5の
ある陰極室3ではアルカリ性水が生成される。電解槽1
は、例えば、10×10cm〜30×30cmの正方形
であり、高さは20〜50cm程度である。
【0011】陽極室2及び陰極室3にはそれぞれ電解イ
オン水を電解槽から排水し、電解イオン水を使用するシ
ステムに供給するライン、すなわち、陽極室2から排水
する酸性水を供給する酸性水供給ライン10及び陰極室
3から排水するアルカリ性水を供給するアルカリ性水供
給ライン11が形成されている。電解質溶液の電解質濃
度は、陽極室側の電解質溶液が塩酸1000〜1000
00ppm程度、陰極室側の電解質溶液がアンモニア1
0〜500ppm程度にするのが適当である。導電性を
上げるには陰極室側へ供給される電解質溶液にさらに塩
酸を10〜500ppm程度アンモニアの量に合わせて
添加すると良い。電解質溶液のpHは、8〜9程度にな
るようにする。電気分解を行っている間は、電解イオン
水供給ライン10、11の開閉バルブ18、19は開
き、電解イオン水供給ライン10、11の分岐ラインで
ある酸性水分岐ライン27及びアルカリ性水分岐ライン
28の開閉バルブ20、21は閉じておく。この電解イ
オン水生成装置は、所定のpH値に設定された電解イオ
ン水を生成する。そのため電解イオン水供給ライン1
0、11のうち、酸性水供給ライン10には電解イオン
水のpHを測定するpH計50を取り付け、さらに電解
イオン水のpHを制御するpH制御装置、例えば、温度
制御装置52を取り付ける。電解槽で生成された電解イ
オン水のpHは、pH計50で測定され、そのデータ
は、温度制御装置52に送られる。
【0012】そして、このデータを基に電解イオン水を
設定したpHにするためにこの温度制御装置52により
電解イオン水(酸性水)の温度を制御する。図2及び図
3は、電解イオン水のpHの温度依存性を示している。
図2は、酸性水のpHの温度依存性を表している。縦軸
はpH値を表し、横軸に温度(℃)を表す。黒印で数値
をプロットした曲線Aは、酸性水の温度を下げながら測
定した曲線であり、白印で数値をプロットした曲線B
は、酸性水の温度を上げながら測定した曲線である(矢
印は、測定方向を示している)。図に示すように、両曲
線は、一致せずヒステリシス特性を示している。アルカ
リ性水供給ライン11にはpH計51及びpH制御装
置、例えば、温度制御装置53を取り付ける。電解槽で
生成された電解イオン水のpHはpH計51で測定さ
れ、そのデータは、温度制御装置53に送られる。そし
て、このデータを基に電解イオン水を設定したpHにす
るためにこの温度制御装置53により電解イオン水(ア
ルカリ性水)の温度を制御する。図3は、アルカリ性水
のpHの温度依存性を表している。縦軸は、pH値を表
し、横軸に温度(℃)を表す。黒印で数値をプロットし
た曲線Cは、アルカリ性水の温度を下げながら測定した
曲線であり、白印で数値をプロットした曲線Dは、アル
カリ性水の温度を上げながら測定した曲線である(矢印
は測定方向を示す)。図に示すように、両曲線は、一致
せずヒステリシス特性を示している。
【0013】このヒステリシス特性は、酸性水の特性よ
り大きい。ここで、例えば、pH9のアルカリ性水を得
る。図3の曲線Dに従うと、25℃のときにこのpH値
のアルカリ性水が得られる。そこで、25℃の純水もし
くは超純水を電気分解する。しかし、この条件で電気分
解を行っても、得られるアルカリ性水のpHは、9にな
らない。これは電気分解時に反応熱が発生し、この温度
上昇によって電解イオン水中の熱平衡が乱れるためであ
る。例えば、この発熱反応により温度が5℃上昇した場
合、pHは、8.7になって設定値より低くなる。そこ
でアルカリ性水の温度を熱交換機などの温度制御装置を
利用して5℃下げることにより設定値であるpH9にコ
ントロールすることができる。また、電気分解の条件に
よってコントロールできない範囲のpH値を持つ電解イ
オン水を生成する場合、温度を変えることにより所定の
pH値を得ることができる。
【0014】図4及び図5は、pH制御装置として用い
られる温度制御装置の断面図である。例えば、図1、図
8に示す温度制御装置52としては、上記の実施例のよ
うに熱交換機524(図5(b)参照)を用いている
が、電解イオン水供給ライン10に抵抗コイル521を
巻き付ける構造(図4(a)参照)、電解イオン水供給
ライン10を加熱もしくは冷却流体522に浸漬する構
造(図4(b)参照)及び電解イオン水供給ライン10
の電解イオン水中に直接抵抗コイルが内蔵されている石
英もしくはSiCチューブ523を挿入する構造などが
ある。
【0015】図6は、炭素電極(陽極)の斜視図及び部
分側面図である。この炭素電極は、グラファイトなどの
結晶性炭素を板状に成型し、1000℃〜1200℃程
度の熱で数時間から数100時間焼成して得られる。焼
成した成型体41は、多孔性であり、その表面には凹凸
がある。成型体41は、アモルファス炭素材料に浸漬さ
れ、焼成されて、細孔の中にまで炭素層42が形成され
ている。炭素層42は、成型体41表面の凹凸に沿って
密着しているので、炭素元素同志の結合を強め、炭素片
を欠落し難くしている。炭素層42を形成する手段とし
ては、この他に、減圧CVD法や真空蒸着法などが用い
られる。電解槽1内の炭素電極(陽極4及び陰極5)
は、例えば、シリカ性の清浄度の高い高純度フィルタ7
で覆われている。覆われている度合いは、一部でも全体
でも構わない。図では、一部覆われているものを示す。
電極とフィルターの間には3〜10mm程度の間隔が開
いている。高純度フィルタ7と電解槽1本体とは、例え
ば、間にパッキン24、25を挟み、ネジ26で止める
ことによって接合されている。電気分解により陽極4や
陰極5から炭素片の欠落が予想されるが、欠落した炭素
片は、高純度フィルタ7に捕獲され、電解イオン水中に
含まれることは極めてすくない。
【0016】高純度フィルタ7の材料としては、例え
ば、ドライフィルタに用いられる石英を焼き固めたセラ
ミックフィルタがある。セラミックフィルタは、例え
ば、粒径の異なる3層の成型体からなり、不純物を十分
取り除くことができる。このような電極構造により炭素
電極からの炭素片の欠落は著しく減少するが、電気分解
を長時間続けると高純度フィルタ7内の炭素片は多少と
も残るようになる。これを排除するため、電解槽1に洗
浄用超純水供給ライン及び排水ラインを取り付ける。陽
極室2上部には、第1の洗浄用超純水供給ライン12を
接続し、下部には第1の洗浄用超純水排水ライン14を
接続する。陰極室3上部には、第2の洗浄用超純水供給
ライン13を接続し、下部には第2の洗浄用超純水排水
ライン15を接続する。高純度フィルタ7内を洗浄する
時には電気分解処理を止め、電解イオン水供給ライン1
0、11の開閉バルブ18、19を閉める。そして洗浄
用超純水供給ライン12、13の開閉バルブ16、17
を開き、酸性水分岐ライン27及びアルカリ性水分岐ラ
イン28の開閉バルブ20、21及び洗浄用超純水供給
ライン14、15の開閉バルブ22、23を開く。高純
度フィルタ7内の炭素片を洗い流した後は、前記開閉バ
ルブ16、17及び20〜23を閉め、前記電解イオン
水供給ライン10、11の開閉バルブ18、19を開い
て電気分解を行う。さらに万一のために電解イオン水供
給ライン10、11にパーティクルフィルタ29、30
を設置する。
【0017】図7は、図1のA−A′線に沿う部分の断
面図である。図に示す様に陽極4及び陰極5からなる炭
素電極は、複数個の成型体から構成されている。高純度
フィルタ7は、炭素電極の各成型体の周囲を囲んでい
る。炭素電極から生じる不純物を取り除くのは、この不
純物が生成された電解イオン水に入り込まないようにす
るためである。したがって、電解イオン水を外部に供給
する電解イオン水供給ラインに取り付ければ、とくに炭
素電極に囲むように配置する必要はない。したがって、
高純度セラミックからなる高純度フィルタ7は、電解イ
オン水供給ラインに取り付けることもある。
【0018】図8は、図1に示した電解イオン水生成装
置を半導体ウェーハの洗浄に適用した半導体製造装置の
システム図である。このシステムは、基本的には、超純
水もしくは純水を収容している超純水タンク45、電解
槽1を含む電解イオン水生成装置及び半導体ウェーハ洗
浄槽39から構成されている。電解槽1に接続されてい
る図1に示された洗浄用超純水供給ライン及び排水ライ
ンは、半導体ウェーハの洗浄に直接関わっていないので
この図では省略する。超純水タンク45は、電気分解の
ための装置や半導体装置の製造における洗浄処理などに
純水又は超純水を供給するための超純水ライン31、3
2が接続されており、これらの超純水ラインにはこれら
の装置へ純水や超純水を供給するためのラインが配置さ
れている。電解質溶液供給ライン8は、支持電解液タン
ク48から供給された塩酸(HCl)と超純水とをミキ
サー46でミキシングして形成した電解質溶液を電解槽
1の陽極室2に供給する。電解質溶液供給ライン9は、
支持電解液タンク43から供給された塩酸(HCl)と
支持電解液タンク49から供給されたアンモニア(NH
3 )と超純水とをミキサー47でミキシングして形成し
た電解質溶液を電解槽1の陰極室3に供給する。
【0019】電解槽1で生成された電解イオン水は、酸
性水供給ライン10及びアルカリ性水供給ライン11の
2本の電解イオン水供給ラインを介して洗浄槽39に送
られる。そして、酸性水あるいはアルカリ性水のいづれ
かで洗浄槽39中の半導体ウェーハを洗浄する。電解イ
オン水のpHを制御するため、酸性水供給ライン10及
びアルカリ性水供給ライン11には電解イオン水のpH
を測定するpH計50、51及び電解イオン水のpHを
制御するpH制御装置52、53がそれぞれ取り付けら
れている。生成された電解イオン水は、酸性水のpH計
50及びアルカリ性水のpH計51でそれぞれpHが測
定される。そしてその測定データは、それぞれpH制御
装置(温度制御装置)52、53に送られる。このデー
タを基にして、所定の値に設定した電解イオン水のpH
にするために、電解イオン水の温度をそれぞれ制御す
る。制御された電解イオン水は、洗浄装置39に供給さ
れる。半導体ウェーハ40は、この洗浄装置39の中で
所定の電解イオン水を用いて洗浄される。
【0020】洗浄については、パーティクルや金属コン
タミの除去効果を上げるため、酸性水は、弗酸、硝酸、
塩酸等のほかの薬液と組み合わせて使用する。アルカリ
性水も界面活性剤などの液と組み合わせて使用する。薬
液の濃度は、0.1〜5%程度が適当である。これらは
薬液タンク33、34からポンプ35、36により吸い
上げられ混合される。ミキサー37、38により均一に
混合された電解イオン水は、洗浄槽39へ供給され、半
導体基板40の洗浄を行う。電解イオン水を半導体ウェ
ーハの洗浄に用いる場合、金属電極を用いればパーティ
クルは抑えられるものの、金属がイオンとなって陽極か
ら溶出してくる。炭素電極単体の電極では、陽極が酸化
すること(CO2 発生)により表面が浸食され、炭素片
が欠落し多量のパーティクルが発生してしまう。図1の
電解イオン水生成装置では炭素電極自体を欠落しづらく
するために炭素電極表面をアモルファス炭素の炭素層で
被覆し、これが接着剤的役割を果たして炭素間の結合を
強めている。また、炭素電極を使う限り欠落は避けられ
ないものと考えられるので、電極周りにフィルターを設
置し、発生するパーティクルを捕集する電極構成が有効
である。
【0021】次に、図9を参照して第2の実施例を説明
する。図9に示す電解槽は、図1に示した電解イオン水
生成装置とは基本的には同じであるが、本発明の特徴で
あるpH計及びpH制御装置の電解イオン水生成装置内
での位置が相違している。この図では電解槽1を含む電
解イオン水生成装置の周辺のみを部分的に示す。電解質
が添加された超純水供給ライン(電解質溶液供給ライ
ン)8は、支持電解液タンクから供給された塩酸(HC
l)と超純水とをミキサー46でミキシングして形成し
た電解質溶液を電解槽1の陽極室2に供給する。同じく
電解質溶液供給ライン9は、支持電解液タンクから供給
された塩酸(HCl)と支持電解液タンクから供給され
たアンモニア(NH3 )と超純水とをミキサー47でミ
キシングして形成した電解質溶液を電解槽1の陰極室3
に供給する。電解槽1で生成された電解イオン水は、酸
性水供給ライン10及びアルカリ性水供給ライン11の
2本の電解イオン水供給ラインを介して洗浄槽39に送
られる。そして、酸性水あるいはアルカリ性水のいづれ
かで洗浄槽39中の半導体ウェーハを洗浄する。この実
施例では、電解質溶液のpHを制御するため、電解質添
加超純水供給ライン8、9に電解質溶液のpHを測定す
るpH計54、55及び電解質溶液のpHを制御するp
H制御装置56、57がそれぞれ取り付けられている。
【0022】電気分解時には、反応熱が発生し、この温
度上昇によって電解イオン水中の熱平衡が乱れる。した
がって、超純水供給ラインにpH計及びpH制御装置を
取り付ける場合は、この発熱反応により温度上昇がどの
ようになるか予測し、この予測値に基づいてこのpH計
及びpH制御装置を操作する必要がある。
【0023】次に、図10を参照して第3の実施例を説
明する。図10は、図1に示した電解イオン水生成装置
を半導体ウェーハの洗浄に適用した半導体製造装置のシ
ステム図である。このシステムは、基本的には、超純水
もしくは純水を収容している超純水タンク45、電解槽
1を含む電解イオン水生成装置及び半導体ウェーハ洗浄
槽39から構成されている。超純水タンク45からは、
第1の超純水ライン31及び第2の超純水ライン32が
導出されている。第1の超純水ライン31は、電解質添
加超純水供給ライン(電解質溶液供給ライン)8を分岐
し、酸性水供給ライン10と合流して洗浄槽39に接続
されている。第2の超純水ライン32は、電解質添加超
純水供給ライン(電解質溶液供給ライン)9を分岐し、
アルカリ性水供給ライン11と合流して洗浄槽39に接
続されている。電解質溶液供給ライン8は、電解質タン
ク48から供給された塩酸(HCl)と超純水とをミキ
サー46でミキシングして形成された電解質溶液を電解
槽1の陽極室2に供給する。電解質溶液供給ライン9
は、電解質タンク43から供給された塩酸(HCl)と
電解質タンク49から供給されたアンモニア(NH3
と超純水とをミキサー47でミキシングして形成された
電解質溶液を電解槽1の陰極室3に供給する。
【0024】陽極室側で生成された酸性水は、希釈後の
溶存塩素濃度が2〜20ppm程度になるように超純水
ライン31で希釈され、ミキサー37でミキシングされ
て半導体ウェーハ40の洗浄に用いられる。陰極室側で
生成されるアルカリ性水も超純水ライン32において希
釈され、ミキサー38でミキシングされる。その希釈の
度合いは、10〜100倍程度とする。洗浄について
は、パーティクルや金属コンタミの除去効果を上げるた
め、弗酸、硝酸、塩酸等の他の薬液と組み合わせて使用
する。アルカリ性水も界面活性剤などの薬液と組み合わ
せて使用する。薬液の濃度は、0.1〜5%程度が適当
である。これらは薬液タンク33、34からポンプ3
5、36により吸い上げられ混合される。ミキサー3
7、38により均一に混合された電解イオン水は、洗浄
槽39へ供給され、半導体基板40の洗浄を行う。
【0025】この電解イオン水生成装置の電解イオン水
供給ラインにもpH計及びpH制御装置を取り付けて電
解イオン水のpHの制御を行う。酸性水供給ライン10
には、パーティクルフィルタ29が取り付けられている
箇所より下流にpH計50、その下流にpH制御装置5
2をそれぞれ取り付ける。pH制御装置52は、酸性水
供給ライン10が合流した後の第1の超純水ライン31
に取り付けてもよい。アルカリ性水供給ライン11に
は、パーティクルフィルタ30が取り付けられている箇
所より下流にpH計51、その下流にpH制御装置53
をそれぞれ取り付ける。pH制御装置53は、アルカリ
性水供給ライン11が合流した後の第2の超純水ライン
32に取り付けてもよい。このように、電気分解するた
めの電解槽の電極にアモルファス炭素層で被覆された結
晶性の炭素成形体を用い、電解槽で電気分解される電解
質溶液中の塩素濃度を0.1〜10wt%の高濃度にす
ることにより電極の炭素欠落を抑制することができる。
また、電極周りにフィルターを設置し、発生するパーテ
ィクルを捕集することもできる。電気分解後に電解イオ
ン水を希釈すればこの電解イオン水をウェーハ洗浄など
に実用化できる。希釈後の電解イオン水は、稀薄濃度で
電解し生成した電解イオン水と特性は変わらない。この
実施例によれば、超純水を電気分解する際に生じるパー
ティクル発生、金属汚染を抑え、半導体ウェーハの洗浄
への使用に耐え得る高清浄な電解イオン水を生成でき
る。
【0026】次に、図11を参照して第4の実施例を説
明する。図11は、電解イオン水生成装置の概略断面図
であり、図1と同じ構造の炭素電極を電解槽に用いてい
るが電解イオン水生成装置内におけるフィルタの位置が
図1とは異なっている。電解槽1では電解質溶液供給ラ
イン8から陽極側の電解質溶液が陽極室に受け入れら
れ、ここで電気分解されて陽極イオン水が生成される。
陽極室で生成された陽極イオン水は、電解イオン水供給
ライン(酸性水供給ライン)10を介してウェーハ洗浄
装置などの半導体製造装置に供給される。また、電解槽
1では電解質溶液供給ライン9から陰極側の電解質溶液
が陰極室内に受け入れられ、ここで電気分解されて陰極
イオン水が生成される。陰極室で生成された陰極イオン
水は、電解イオン水供給ライン(アルカリ性水供給ライ
ン)11を介してウェーハ洗浄装置に供給される。電解
イオン水供給ライン10には、洗浄装置などに供給され
る前に電解イオン水(酸性水)を純化する複数の高純度
フィルタ7(71、72、73)を配置する。アルカリ
性水を洗浄装置に供給する場合にもこのようなフィルタ
は必要である。すなわち、電解イオン水供給ライン11
にも高純度フィルタ7と同様の構造の高純度フィルタ
7′を配置する。フィルタは、石英などからなるセラミ
ックフィルタを用いる。
【0027】炭素片は、粒子径が大きいので複数のフィ
ルタを用いるのが有効である。第1のフィルタ71は、
粒子径を大きくして粒子径の大きな炭素片を除去する。
さらに、順次粒子径が小さくなる第2のフィルタ72、
第3のフィルタ73・・・を用いて炭素片の取り除きを
確実に行うようにする。第1のフィルタ71には、純水
又は超純水を供給する超純水供給ライン74と供給され
た純水又は超純水を排出する超純水排水ライン75を取
り付ける。そして、純水や超純水を第1のフィルタ71
にして定期的に洗浄する。第1のフィルタ71に捕獲さ
れた炭素片は、効果的に除去することができフィルタの
寿命を長くすることができる。この電解イオン水生成装
置の電解イオン水供給ラインにもpH計及びpH制御装
置を取り付けて電解イオン水のpHの制御を行う。酸性
水供給ライン10には高純度フィルタ7が取り付けられ
ている箇所より下流にpH計50、その下流にpH制御
装置52をそれぞれ取り付ける。アルカリ性水供給ライ
ン11には、高純度フィルタ7′が取り付けられている
箇所より下流にpH計51、その下流にpH制御装置5
3をそれぞれ取り付ける。この実施例の電解イオン水生
成装置にHF支持電解質の使用も可能になり、陽極で生
成された酸性水は通常洗浄などに用いるHF水よりも酸
化還元電位を上げることができるので通常のHF水で除
去しきれなかったCuなどについても除去することが可
能になる。
【0028】次に、図12を参照して第5の実施例を説
明する。図12は、金属電極を備えた電解イオン水生成
装置の概略断面図である。電解槽1は、陽極室2と陰極
室3とを備え、陽極室2には陽極4が配置され、陰極室
3には陰極5が配置されている。そして、これら陽極2
及び陰極3は共に白金又はチタンなどの金属から構成さ
れている。陰極室3で形成されるアルカリ性水及び陽極
室2で形成される酸性水とを効率よく分離するために陰
極室と陽極室とはセラミックや高分子などの多孔質の隔
膜6で仕切られている。電解槽1の陰極3は、直流電源
の負極(図示せず)に接続され、陽極2は、その正極
(図示せず)に接続されている。電解槽1では直流電源
からの電源電圧を印加して電解質溶液供給ライン8、9
から供給された、例えば、塩化アンモニウムなどの支持
電解質を添加した電解質溶液を電気分解する。この電気
分解の結果陰極室3で生成される電解イオン水はアルカ
リ性水であり、陽極室2で生成される電解イオン水は酸
性水である。陰極室3で生成されたアルカリ性水は、電
解イオン水(アルカリ性水)供給ライン11から洗浄装
置、ポリッシング装置などの外部に供給され、陽極室2
で生成された電解イオン水(酸性水)は、電解イオン水
(酸性水)供給ライン10からポリッシング装置、洗浄
装置などの外部に供給される。
【0029】この電解イオン水生成装置の電解イオン水
供給ラインにもpH計及びpH制御装置を取り付けて生
成される電解イオン水のpHの制御を行う。酸性水供給
ライン10にはpH計50及びその下流にpH制御装置
52をそれぞれ取り付ける。アルカリ性水供給ライン1
1にはpH計51及びその下流にpH制御装置53をそ
れぞれ取り付ける。以上のように、本発明は、金属電極
を備えた電解イオン水生成装置にも適用差せることがで
きる。しかし、金属電極を用いると電解質溶液に含まれ
る金属イオンや電極から発生する金属イオンも電極で発
生する電界に引かれるので、電解槽、特に陰極室内に多
く入り込み電解イオン水の純度を低下させることもあ
る。また、以上の例では電気分解を行うための電解槽が
1つの場合を説明したが、本発明は、この場合に限ら
ず、図13に示すように複数の電解槽1、1′、1″・
・・を連結して用いて量産性を上げることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の電解イオン水生成装置は、以上
のように、生成される電解イオン水の温度を測定し、こ
の測定値に基づき設定したpH値に正確に制御する機能
を備えている。また、電気分解の条件によってコントロ
ールできない範囲のpH値を持つ電解イオン水を生成す
る場合、温度を変えることにより所定のpH値を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解イオン水生成装置における電解槽
の断面図。
【図2】酸性水のpHの温度依存性を示す特性図。
【図3】アルカリ性水のpHの温度依存性を示す特性
図。
【図4】本発明の温度制御装置の断面図。
【図5】本発明の温度制御装置の断面図。
【図6】本発明の陽極の斜視図及びこの斜視図のA−
A′線に沿う部分の断面図。
【図7】図1の電解槽のA−A′線に沿う部分の断面
図。
【図8】本発明の電解イオン水生成装置及び洗浄装置の
概略システム図。
【図9】本発明の電解イオン水生成装置の概略部分シス
テム図。
【図10】本発明の電解イオン水生成装置及び洗浄装置
の概略システム図。
【図11】本発明の電解イオン水生成装置の概略部分シ
ステム図。
【図12】本発明の電解槽の断面図。
【図13】本発明の電解槽の斜視図。
【符号の説明】
1・・・電解槽、 2・・・陽極室、 3・・・陰極
室、 4・・・陽極、5・・・陰極、 6・・・イオ
ン交換膜、7、7′、71、72、73・・・高純度フ
ィルタ、8、9・・・電解質添加超純水供給ライン(電
解質溶液供給ライン)、10・・・電解イオン水供給ラ
イン(酸性水供給ライン)、11・・・電解イオン水供
給ライン(アルカリ性水供給ライン)、12、13・・
・洗浄用超純水供給ライン、14、15・・・洗浄用超
純水排水ライン、16、17、18、19、20、2
1、22、23・・・開閉バルブ、24、25・・・パ
ッキン、 26・・固定ネジ、27・・・酸性水分岐ラ
イン、 28・・・アルカリ性水分岐ライン、29、3
0・・・パーティクルフイルタ、 31、32・・・超
純水ライン、33、34・・・薬液タンク、35、3
6、49、44、70・・・ポンプ、37、38、4
6、47・・・ミキサー、 39・・・洗浄槽、40・
・・半導体ウェーハ、 41・・・成型体、 42・・
・炭素層、45・・・超純水タンク、 48、43、4
9・・・支持電解質タンク、50、51、54、55・
・・pH計、52、53、56、57・・・pH制御装
置、74・・・超純水供給ライン、 75・・・超純水
排水ライン。521・・・抵抗コイル、 522・・・
加熱又は冷却流体、523・・・石英又はSiCチュー
ブ、 524・・・熱交換機。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−80486(JP,A) 特開 平7−263398(JP,A) 特開 平7−263430(JP,A) 特開 平7−256261(JP,A) 特開 平7−256260(JP,A) 特開 平7−256259(JP,A) 特開 平8−127887(JP,A) 特開 平8−127886(JP,A) 特開 平8−126886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46 H01L 21/304 C25B 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極が収容されている陽極室及び陰極が
    収容されている陰極室からなり純水又は超純水を電気分
    解して電解イオン水を生成する電解槽と、 この電解槽に溶媒として前記純水又は超純水を含み支持
    電解質を所定の濃度に整えた電解質溶液を供給する手段
    と、 前記電解槽で生成された電解イオン水のpHを所定の値
    に調整するpH制御装置とを備え 前記pH制御装置は、温度制御装置からなる ことを特徴
    とする電解イオン水生成装置。
  2. 【請求項2】 pH測定手段がさらに形成配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電解イオン水生成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記電解槽は、前記電解イオン水を外部
    に供給する電解イオン水供給ラインに接続されており、
    前記pH測定手段及び前記温度制御装置は、この電解イ
    オン水供給ラインに設けられていることを特徴とする請
    求項2に記載の電解イオン水生成装置。
  4. 【請求項4】 前記電解槽は、前記電解質溶液を前記電
    解槽に供給する電解質溶液供給ラインに接続されてお
    り、前記pH測定手段及び前記温度制御装置は、この電
    解質溶液供給ラインに設けられていることを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載の電解イオン水生成装置。
  5. 【請求項5】 前記陽極及び陰極からなる電極は、金属
    もしくは炭素からなることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の電解イオン水生成装置。
  6. 【請求項6】 前記炭素からなる電極は、結晶性炭素の
    成形体からなり、その表面にはアモルファス炭素層が形
    成されていることを特徴とする請求項に記載の電解イ
    オン水生成装置。
  7. 【請求項7】 前記電解槽には、フィルタが配置されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか
    に記載の電解イオン水生成装置。
  8. 【請求項8】 前記炭素からなる電極には、少なくとも
    一部が所定の間隔をおいて前記フィルタに覆われている
    ことを特徴とする請求項に記載の電解イオン水生成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記電解質溶液を供給する手段は、前記
    電解質溶液を前記陽極室に供給する第1の手段と、前記
    電解質溶液を前記陰極室に供給する第2の手段からなる
    ことを特徴とする請求項に記載の電解イオン水生成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1の手段は、塩酸からなる支持
    電解質を含む電解質溶液を前記陽極室に供給し、前記第
    2の手段は、アンモニアからなる支持電解質を含む電解
    質溶液を前記陰極室に供給することを特徴とする請求項
    10に記載の電解イオン水生成装置。
  11. 【請求項11】 陽極が収容されている陽極室及び陰極
    が収容されている陰極室からなり純水又は超純水を電気
    分解して電解イオン水を生成する電解槽とこの電解槽に
    溶媒として前記純水又は超純水を含み支持電解質を所定
    の濃度に整えた電解質溶液を供給する手段と前記電解槽
    で生成された電解イオン水のpHを所定の値に調整する
    pH制御装置とを備えている電解イオン水生成装置と、 前記電解イオン水生成装置で生成された電解イオン水を
    用いて半導体ウェーハを洗浄するウェーハ洗浄装置と、 前記電解イオン水を前記電解イオン水生成装置からウェ
    ーハ洗浄装置に供給する電解イオン水供給ラインとを備
    前記pH制御装置は、温度制御装置からなる ことを特徴
    とする電解イオン水生成装置。
  12. 【請求項12】 前記電解イオン水供給ラインには純水
    又は超純水を供給する純水供給ラインが接続され、この
    純水供給ラインから供給される純水又は超純水により前
    記電解イオン水供給ラインの電解イオン水は希釈され、
    この希釈された電解イオン水が前記ウェーハ洗浄装置に
    供給されることを特徴とする請求項11に記載の半導体
    製造装置。
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