JP3454845B2 - 閉鎖配電盤 - Google Patents
閉鎖配電盤Info
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- JP3454845B2 JP3454845B2 JP18720792A JP18720792A JP3454845B2 JP 3454845 B2 JP3454845 B2 JP 3454845B2 JP 18720792 A JP18720792 A JP 18720792A JP 18720792 A JP18720792 A JP 18720792A JP 3454845 B2 JP3454845 B2 JP 3454845B2
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- Japan
- Prior art keywords
- outer frame
- grounding
- bus
- box unit
- ground bus
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異常を正確に検出でき
る閉鎖配電盤に関する。 【0002】 【従来の技術】最近ビル用設備・工場設備等に納入され
る閉鎖配電盤においては、据え付けスペースの縮小要求
が多くなってきている。また、電力品質向上要求も高ま
って瞬時停電すら容認されない状態にあり、このため定
期点検における停電時間すら短縮の傾向にある。そこ
で、縮小化、絶縁耐力向上のために、絶縁物を多く用い
て組み立てる様になってきた。また、設備信頼度向上の
ため設備診断システムの要求が高まってきている。 【0003】このような閉鎖配電盤の異常を検出しよう
とする場合、絶縁抵抗測定法で検出することは周知のこ
とである。しかしながら、この検出方法では停電して行
わなければならず、前述したニーズに対して好ましくな
い。仮に停電が容認されているとしても高圧閉鎖配電盤
のような列盤構成のものについては異常個所の特定が困
難である。 【0004】一方、異常を検出する場合の他の方法とし
て、外枠フレームに設けられた接地母線に流れる漏れ電
流の測定により検出するものがある。すなわち、電気機
器を収納する箱体ユニットをフレームの基礎ベースへそ
れぞれ接地し、異常時に流れる箱体ユニット内の主回路
充電部の絶縁物表面の漏れ電流を変流器で測定すること
により、閉鎖配電盤の異常を検出する。このため、停電
させることなく異常を検出できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな閉鎖配電盤では、箱体ユニットのそれぞれがフレー
ムの基礎ベースへ接地される、いわゆる多点接地である
ため、ノイズの影響を受けやすいだけでなく、検出精度
が悪くなってしまう。本発明の目的は、異常検出を正確
に行うことができる閉鎖配電盤を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、外枠フレームと、外枠フレームに絶縁手段
を介して固定され、内部に電気機器が収納されると共に
接地母線が設けられた複数の箱体ユニットと、箱体ユニ
ットの接地母線と外枠フレームに設けられる接地母線と
を接続する接地手段と、接地手段を貫通して設けられ、
接地手段に流れる電流を計測する変流器とを備えて構成
したことを要旨とする。 【0007】 【作用】このような構成において、それぞれの箱体ユニ
ットの絶縁を1つの絶縁手段で行い、外枠フレームに絶
縁手段を介して固定される箱体ユニットの接地母線と外
枠フレームの接地母線を接地手段で接続し、この接地手
段に流れる電流を貫通形の変流器で計測するようにした
ので、多点接地にならず異常検出の精度が向上する。 【0008】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の閉鎖配電盤の箱体ユニットを
示す断面図である。 【0009】同図において、1は箱体ユニットのフレー
ムで、収納機器ユニット2と母線3と母線3を支持する
絶縁がいし4を固定している。同様に、負荷導体5と負
荷導体5に接続される変流器6が固定されている。また
箱体フレーム1の両側には、母線部分の絶縁バーリア7
が取付けられる。 【0010】8は箱体ユニットの接地母線で、遮断器9
や絶縁がいし4、および変流器6の接地と完全に接続さ
れる。この構成で電力は、母線3から負荷導体5を経由
して、遮断器9から変流器6、そして、負荷へと供給さ
れる。 【0011】また図2は、箱体ユニットと外枠フレーム
11の側断面図である。箱体フレームは、上部より吊り
下げられて外枠フレーム11へと組み込まれる。絶縁バ
ーリア7をはさんで箱体ユニットと外枠フレーム11は
固定される。12は外枠フレームの接地母線であり、専
用接地母線13により箱体フレーム1の接地母線8と接
続される。14は漏れ電流検出用の変流器で、例えば低
周波特性と高周波特性の二重定格をもち、専用接地母線
13が貫通するように組込まれる。次に作用について説
明する。 【0012】電器機器を収納する箱体ユニットと外枠フ
レーム11とは、この間に絶縁バーリア7を形成したこ
とにより、フレーム間での多点接地とならないように組
立てることができ、専用接地母線13で完全接地できる
ようになっている。 【0013】一方、箱体ユニット内の図示しない主回路
充電部の絶縁物が汚損・湿潤すると、絶縁物本体の表面
を漏れ電流が流れる。漏れ電流は、主回路充電部から絶
縁物表面を経由して箱体ユニットの接地母線8を通って
専用接地母線13に集約して流れ、外枠フレーム11の
接地母線12を経由して、図示しない設備の接地電極に
流れる。この漏れ電流は、絶縁物の表面状態と使用され
る絶縁物の量により1面単位で固有の値を持つ。また、
表面に流れる漏れ電流は商用周波成分が多いので、専用
接地母線13に設けられた変流器14の低周波特性側の
機能で検出ができる。 【0014】また主回路充電部の絶縁物に亀裂・傷・内
部欠陥が生じた場合は印加電圧による部分放電で異常の
進展が生じる。この場合、絶縁物には部分放電によるパ
ルス状の高周波電流が発生する。このパルス状の電流
も、前述の漏れ電流と同様に箱体ユニットの接地母線8
を経由して専用接地母線13から外枠フレーム11の接
地母線12へと流れ、専用接地母線13に設けられた変
流器14の高周波特性側の機能で検出できる。 【0015】通常、絶縁物に流れる漏れ電流は微量であ
るが、このように構成すれば専用接地母線13で集約し
て検出できるので、ノイズの影響を受けにくくなる。ま
た、高感度の変流器とする必要がないので安価な変流器
を使用できる。また箱体ユニットの主回路側面に絶縁バ
ーリアを設けるので、対地絶縁距離を縮小でき、箱体ユ
ニットを小さくして盤幅の縮小化が可能になるだけでな
く、箱体ユニットと外枠フレームを別々に組立られるの
で、組立性を向上させることができる。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の箱
体ユニットの絶縁を絶縁手段としてまとめ、且つ、箱体
ユニットの接地母線と外枠フレームの接地母線とを接地
手段で接続して、この接地手段に異常時に流れる電流を
集約させて変流器で計測するので、異常検出を正確に行
うことができる閉鎖配電盤を得ることができる。
る閉鎖配電盤に関する。 【0002】 【従来の技術】最近ビル用設備・工場設備等に納入され
る閉鎖配電盤においては、据え付けスペースの縮小要求
が多くなってきている。また、電力品質向上要求も高ま
って瞬時停電すら容認されない状態にあり、このため定
期点検における停電時間すら短縮の傾向にある。そこ
で、縮小化、絶縁耐力向上のために、絶縁物を多く用い
て組み立てる様になってきた。また、設備信頼度向上の
ため設備診断システムの要求が高まってきている。 【0003】このような閉鎖配電盤の異常を検出しよう
とする場合、絶縁抵抗測定法で検出することは周知のこ
とである。しかしながら、この検出方法では停電して行
わなければならず、前述したニーズに対して好ましくな
い。仮に停電が容認されているとしても高圧閉鎖配電盤
のような列盤構成のものについては異常個所の特定が困
難である。 【0004】一方、異常を検出する場合の他の方法とし
て、外枠フレームに設けられた接地母線に流れる漏れ電
流の測定により検出するものがある。すなわち、電気機
器を収納する箱体ユニットをフレームの基礎ベースへそ
れぞれ接地し、異常時に流れる箱体ユニット内の主回路
充電部の絶縁物表面の漏れ電流を変流器で測定すること
により、閉鎖配電盤の異常を検出する。このため、停電
させることなく異常を検出できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな閉鎖配電盤では、箱体ユニットのそれぞれがフレー
ムの基礎ベースへ接地される、いわゆる多点接地である
ため、ノイズの影響を受けやすいだけでなく、検出精度
が悪くなってしまう。本発明の目的は、異常検出を正確
に行うことができる閉鎖配電盤を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、外枠フレームと、外枠フレームに絶縁手段
を介して固定され、内部に電気機器が収納されると共に
接地母線が設けられた複数の箱体ユニットと、箱体ユニ
ットの接地母線と外枠フレームに設けられる接地母線と
を接続する接地手段と、接地手段を貫通して設けられ、
接地手段に流れる電流を計測する変流器とを備えて構成
したことを要旨とする。 【0007】 【作用】このような構成において、それぞれの箱体ユニ
ットの絶縁を1つの絶縁手段で行い、外枠フレームに絶
縁手段を介して固定される箱体ユニットの接地母線と外
枠フレームの接地母線を接地手段で接続し、この接地手
段に流れる電流を貫通形の変流器で計測するようにした
ので、多点接地にならず異常検出の精度が向上する。 【0008】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の閉鎖配電盤の箱体ユニットを
示す断面図である。 【0009】同図において、1は箱体ユニットのフレー
ムで、収納機器ユニット2と母線3と母線3を支持する
絶縁がいし4を固定している。同様に、負荷導体5と負
荷導体5に接続される変流器6が固定されている。また
箱体フレーム1の両側には、母線部分の絶縁バーリア7
が取付けられる。 【0010】8は箱体ユニットの接地母線で、遮断器9
や絶縁がいし4、および変流器6の接地と完全に接続さ
れる。この構成で電力は、母線3から負荷導体5を経由
して、遮断器9から変流器6、そして、負荷へと供給さ
れる。 【0011】また図2は、箱体ユニットと外枠フレーム
11の側断面図である。箱体フレームは、上部より吊り
下げられて外枠フレーム11へと組み込まれる。絶縁バ
ーリア7をはさんで箱体ユニットと外枠フレーム11は
固定される。12は外枠フレームの接地母線であり、専
用接地母線13により箱体フレーム1の接地母線8と接
続される。14は漏れ電流検出用の変流器で、例えば低
周波特性と高周波特性の二重定格をもち、専用接地母線
13が貫通するように組込まれる。次に作用について説
明する。 【0012】電器機器を収納する箱体ユニットと外枠フ
レーム11とは、この間に絶縁バーリア7を形成したこ
とにより、フレーム間での多点接地とならないように組
立てることができ、専用接地母線13で完全接地できる
ようになっている。 【0013】一方、箱体ユニット内の図示しない主回路
充電部の絶縁物が汚損・湿潤すると、絶縁物本体の表面
を漏れ電流が流れる。漏れ電流は、主回路充電部から絶
縁物表面を経由して箱体ユニットの接地母線8を通って
専用接地母線13に集約して流れ、外枠フレーム11の
接地母線12を経由して、図示しない設備の接地電極に
流れる。この漏れ電流は、絶縁物の表面状態と使用され
る絶縁物の量により1面単位で固有の値を持つ。また、
表面に流れる漏れ電流は商用周波成分が多いので、専用
接地母線13に設けられた変流器14の低周波特性側の
機能で検出ができる。 【0014】また主回路充電部の絶縁物に亀裂・傷・内
部欠陥が生じた場合は印加電圧による部分放電で異常の
進展が生じる。この場合、絶縁物には部分放電によるパ
ルス状の高周波電流が発生する。このパルス状の電流
も、前述の漏れ電流と同様に箱体ユニットの接地母線8
を経由して専用接地母線13から外枠フレーム11の接
地母線12へと流れ、専用接地母線13に設けられた変
流器14の高周波特性側の機能で検出できる。 【0015】通常、絶縁物に流れる漏れ電流は微量であ
るが、このように構成すれば専用接地母線13で集約し
て検出できるので、ノイズの影響を受けにくくなる。ま
た、高感度の変流器とする必要がないので安価な変流器
を使用できる。また箱体ユニットの主回路側面に絶縁バ
ーリアを設けるので、対地絶縁距離を縮小でき、箱体ユ
ニットを小さくして盤幅の縮小化が可能になるだけでな
く、箱体ユニットと外枠フレームを別々に組立られるの
で、組立性を向上させることができる。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の箱
体ユニットの絶縁を絶縁手段としてまとめ、且つ、箱体
ユニットの接地母線と外枠フレームの接地母線とを接地
手段で接続して、この接地手段に異常時に流れる電流を
集約させて変流器で計測するので、異常検出を正確に行
うことができる閉鎖配電盤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の閉鎖配電盤の一実施例を示す箱体ユ
ニットの断面図。 【図2】 本発明の閉鎖配電盤の一実施例を示す断面
図。 【符号の説明】 1…箱体フレーム、7…絶縁バーリア、8…箱体ユニッ
ト接地母線 11…外枠フレーム、12…外枠フレーム接地母線、1
3……専用接地母線 14…変流器
ニットの断面図。 【図2】 本発明の閉鎖配電盤の一実施例を示す断面
図。 【符号の説明】 1…箱体フレーム、7…絶縁バーリア、8…箱体ユニッ
ト接地母線 11…外枠フレーム、12…外枠フレーム接地母線、1
3……専用接地母線 14…変流器
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外枠フレームと、この外枠フレームに絶
縁手段を介して固定され、内部に電気機器が収納される
と共に接地母線が設けられた複数の箱体ユニットと、こ
の箱体ユニットの接地母線と前記外枠フレームに設けら
れる接地母線とを接続する接地手段と、この接地手段を
貫通して設けられ、接地手段に流れる電流を計測する変
流器とを備えたことを特徴とする閉鎖配電盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18720792A JP3454845B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 閉鎖配電盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18720792A JP3454845B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 閉鎖配電盤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638313A JPH0638313A (ja) | 1994-02-10 |
JP3454845B2 true JP3454845B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=16201966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18720792A Expired - Fee Related JP3454845B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 閉鎖配電盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454845B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0714670D0 (en) | 2007-07-27 | 2007-09-05 | Ineos Healthcare Ltd | Use |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP18720792A patent/JP3454845B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0638313A (ja) | 1994-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |